JP2016112496A - 汚泥脱水方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚泥に凝集剤を添加してフロックを形成した汚泥をフィルタープレスで脱水する際、ろ過脱水性及び圧搾脱水性のよい状態で圧入でき、効率よく脱水して低含水率の脱水ケーキを得ることができる汚泥脱水方法及び装置の提供。【解決手段】凝集処理装置11において汚泥に凝集剤L12を1次添加し凝集処理してフロックを形成させ、ポンプP1によりフィルタープレス12に圧入してろ過脱水及び圧搾脱水する際、ポンプP1の吐出側に凝集剤L16を2次添加してフィルタープレス12に圧入することにより、ろ過脱水性及び圧搾脱水性を改善する汚泥脱水方法及び装置。【選択図】図1

Description

本発明は排水処理、懸濁物処理等により発生する汚泥、特に無機性汚泥を効率よく脱水し、低含水率の脱水ケーキを得る汚泥脱水方法、およびそのための汚泥脱水装置に関するものである。
無機系汚泥の脱水は、含水率を低減できる観点からフィルタープレスが適用される場合が多い。代表的なフィルタープレスの運転方法は、汚泥スラリーをろ室に打ち込む圧入工程、ろ室容積を収縮させる圧搾工程、その後ろ室を開枠して脱水ケーキを排出する排出工程を含むバッチ処理の繰り返しにより脱水操作を行うように構成されている。
フィルタープレスでは、ろ布を介してスラリーの固形物を分離するため、その運転効率はスラリーのろ過性に依存するので、ろ過性の悪いスラリーに対しては各種改善が提案されている。例えば特許文献1(特開平4−250884、特許第2558180号)には、汚泥に凝集剤、特に高分子凝集剤を添加して凝集処理を行い、フロックを形成して粒径を大きくすることより、汚泥スラリーのろ過脱水性を改善することが提案されている。
ところがこの方法では、凝集槽において高分子凝集剤を添加してフロックを形成しても、ポンプでフィルタープレスに圧入する過程でフロックが破壊されて目詰まりを起こし、凝集の効果が十分維持できない。また、フィルタープレスへの圧入の際、時間の経過とともに流量が低下するので、凝集槽の滞留時間が長くなり、凝集槽内でのフロックの破壊が進行するなど、適切な凝集状態を維持できない。
特許文献1ではこの点を改善するために、凝集剤を添加してフロックを形成した汚泥を清水による加圧により、または油圧式のピストンポンプによりフィルタープレスへ圧入することにより、フロックの破壊を防止して脱水することが提案されている。しかしこの方法では、特殊および/または複雑な装置が必要である。
汚泥の脱水において、凝集フロックが小さくて脱水効率が悪いときに、凝集剤を複数回注入して大形で、壊れにくい凝集フロックを形成し、脱水効率を高めることは行われている。例えば特許文献2(特開2008−114142、特許第4811728号)には、スラリーに対する脱水処理を行うための方法であって、処理対象のスラリーに凝集剤を添加してフロック化し、そのフロックをフロック圧送ポンプによってフィルタープレス装置に圧送して加圧脱水を行う際、処理対象のスラリーへの凝集剤の添加を前後2段に分けて行う方法であって、前段ではアニオン系高分子凝集剤を添加し、後段ではカチオン系高分子凝集剤を添加する方法が提案されている。特許文献2のほかにも凝集剤を複数回注入する例は多いが、いずれも最終的には凝集汚泥をポンプでフィルタープレス圧送するため、この過程でフロックが破壊され、凝集による効果が十分維持できないという問題点がある。
特開平4−250884(特許第2558180号) 特開2008−114142(特許第4811728号)
本発明の課題は、前記のような従来の問題点を解決するため、汚泥に凝集剤を添加し凝集させてフロックを形成した汚泥をポンプでフィルタープレスに圧入する際、ろ過脱水性および圧搾脱水性のよい状態で圧入することができ、これにより効率よく脱水して低含水率の脱水ケーキを得ることができる汚泥脱水方法、およびそのための汚泥脱水装置を提案することである。
本発明は次の汚泥脱水方法および汚泥脱水装置である。
(1) 汚泥に凝集剤を1次添加し凝集処理してフロックを形成させる凝集処理工程と、
凝集処理汚泥をポンプにより送ってフィルタープレスに圧入する圧入工程と、
圧入工程においてポンプの吐出側に凝集剤を2次添加する2次添加工程と、
フィルタープレスにおいて圧入された凝集処理汚泥を圧搾して脱水する圧搾工程と
を含むことを特徴とする汚泥脱水方法。
(2) 凝集剤が有機高分子凝集剤である上記(1)記載の方法。
(3) 1次添加する凝集剤と2次添加する凝集剤が同種の凝集剤である上記(1)または(2)記載の方法。
(4) 2次添加する凝集剤が1次添加する凝集剤の5〜50質量%である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の方法。
(5) 汚泥に凝集剤を1次添加する1次添加装置と、
凝集剤を1次添加した汚泥を凝集処理してフロックを形成させる凝集処理装置と、
凝集処理汚泥を圧入し圧搾して脱水するフィルタープレスと、
凝集処理汚泥をポンプにより送ってフィルタープレスに圧入する圧入経路と、
圧入経路においてポンプの吐出側に凝集剤を2次添加する2次添加装置と、
を含むことを特徴とする汚泥脱水装置。
(6) 1次添加装置と2次添加装置は同種の凝集剤を添加するように構成された上記(5)記載の装置。
(7) 2次添加装置が1次添加装置で添加する凝集剤の5〜50質量%を添加するように構成されている上記(5)または(6)記載の装置。
本発明において脱水の対象となる汚泥は、フィルタープレスで脱水できる汚泥であれば制限はないが、無機系汚泥が脱水の対象として適している。無機系汚泥が無機質を主成分とする汚泥であり、含まれる無機質としては、鉄、アルミニウム、ケイ素、カルシウム化合物などがあげられる。このような無機系汚泥としては、産業排水処理で発生する無機汚泥、無機系懸濁液の処理で発生する汚泥、土木・建設現場で発生する汚泥(泥水)や建設残土、港湾、河川、運河等で発生する浚渫汚泥などがあげられる。このような汚泥としては、無機質の懸濁質を含む排水その他の懸濁液を凝集沈殿処理して固液分離した汚泥が処理に適している。
このような汚泥を脱水処理するフィルタープレスは、汚泥をろ室に圧入しろ布を通してろ過脱水するとともに、圧搾して圧搾脱水する脱水装置であり、スラリーをろ室に打ち込む圧入工程、ろ室容積を収縮させる圧搾工程、その後ろ室を開枠して脱水ケーキを排出する排出工程を含むバッチ処理の繰り返しにより脱水操作を行うように構成されている脱水装置である。両面にろ布を付けたろ板とケーキが堆積するろ枠とを交互に並べて締め付けてろ室を構成する板枠型と、両面が凹状のろ板のみを用いる凹板型のいずれを用いてもよい。またろ布については、ろ布固定型と、ろ布走行型のいずれを用いてもよい。ろ布としては、材質は制限されず、ポリエステル、ポリアミド(ナイロン)、ポリプロピレン等のいずれでもよく、通気度も特に限定されるものではないが、0.5〜300L/dm/min、好ましくは1〜200L/dm/minのものを用いることができる。
汚泥に1次および2次添加する凝集剤としては、被処理汚泥の脱水のための凝集処理に適したものであればよく、無機、有機の凝集剤が制限なく使用できるが、無機質の汚泥の脱水には、一般的には有機高分子凝集剤が好適に用いられる。有機高分子凝集剤としては、汚泥の性状に応じてアニオン性、ノニオン性、カチオン性など、処理に適したものが用いられる。無機質の汚泥の脱水には、一般的にはアニオン性および/またはノニオン性の有機高分子凝集剤が好ましいが、無機凝集剤やカチオン性凝集剤を組み合わせて用いることもできる。被処理汚泥が水処理において凝集沈殿処理によって生成するものである場合、水処理側で凝集槽にて高分子凝集剤がすでに添加されている場合は、それを1次添加する凝集剤として利用することができる。
このような有機高分子凝集剤としては、天然有機高分子凝集剤でもよいが、一般的には合成有機高分子凝集剤が好ましい。合成有機高分子凝集剤を例示すると、(メタ)アクリルアミドの単独重合物、(メタ)アクリル酸またはその塩と(メタ)アクリルアミドとの共重合物、(メタ)アクリルアミドの単独重合物の部分加水分解物、(メタ)アクリル酸またはその塩と(メタ)アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸またはその塩との三元共重合物などがあげられる(本発明において「(メタ)アクリル」は、「アクリル」または「メタアクリル」を意味する)。これらの有機高分子凝集剤は、重量平均分子量が100万〜5000万、好ましくは1000万〜2000万のものが適している。
これらの有機高分子凝集剤は、親水基を有する線状(分岐状を含む)の水溶性高分子であり、水に溶解した状態で粒子に対して付着性を示し、懸濁物同士を結合し架橋作用により凝集してフロックを形成する。凝集処理は汚泥に凝集剤を添加して攪拌することにより進行し、フロックが成長してろ過脱水性が向上する。ろ過脱水性はフロックが成長して大形になることにより向上するが、そのままのフロックの状態で汚泥をポンプによりフィルタープレスに圧入することはできず、ポンプによる打撃、あるいは経路を通過する際の衝撃等によりフロックが破壊されると、破片がろ布に目詰まりしてろ過脱水性が低下する。
本発明では圧入工程において圧入ポンプの吐出側、すなわち最終の圧入ポンプとフィルタープレス間の圧入流路において、凝集剤を2次添加することにより、破壊されたフロックを修復してろ過脱水性を回復することができる。この場合、ポンプにより破壊されたフロックの破片は、2次添加された凝集剤と混合され、吐出側の流路を流れる過程で攪拌され、凝集剤の架橋作用により再度凝集することにより、フロックが再構成されて修復される。こうしてフロックが修復された汚泥は、ろ過脱水性が高い状態でフィルタープレスに圧入されてろ過脱水され、これに続く圧搾工程において効率よく圧搾脱水を行うことができる。
本発明の汚泥脱水方法では、凝集処理工程において汚泥に凝集剤を1次添加し凝集処理してフロックを形成させ、圧入工程において凝集処理汚泥をポンプにより送ってフィルタープレスに圧入する。このとき圧入工程においてポンプの吐出側に凝集剤を2次添加する2次添加工程により、ポンプで破壊されたフロックを修復してろ過脱水性を回復する。この状態でフィルタープレスに圧入された凝集処理汚泥を、圧搾工程おいて圧搾することにより圧搾脱水する。本発明では、圧入工程においてポンプの吐出側に凝集剤を2次添加することにより、ろ過脱水性および圧搾脱水性が高い状態でフィルタープレスに圧入し、効率よくろ過脱水性および圧搾脱水を行うことができる。
1次添加する凝集剤と2次添加する凝集剤は別のものでもよいが、同種の凝集剤を添加してもフロックの修復を行うことができる。この場合、同種の凝集剤を添加すると添加装置を共用でき好ましい。例えば同じ凝集剤を添加する場合、凝集剤貯槽から分岐路を通して分注すれば単一の添加装置で1次添加と2次添加を行うこともできる。1次添加と2次添加の凝集剤の濃度を変えたり、あるいは一方に他の凝集剤を混合する場合でも、その構成と操作は簡略化できる。1次添加および2次添加する凝集剤はいずれも水溶液として添加することができ、この場合の凝集剤水溶液の濃度は、一般的には0.01〜0.2質量%、好ましくは0.05〜0.1質量%とすることができる。
1次添加する凝集剤の添加量は、被処理汚泥に対しろ過脱水性の高いフロックを形成するのに適した量であるが、一般的には被処理汚泥
の懸濁物(SS)に対して0.01〜1質量%、好ましくは0.05〜0.5質量%とすることができる。2次添加する凝集剤の添加量は1次添加する凝集剤の5〜50質量%、好ましくは5〜20質量%とすることにより、破壊されたフロックの修復を効果的に行うことができる。この場合2次添加する凝集剤は、フィルタープレスに圧入するポンプの吐出流量に比例して、上記2次添加割合となるように添加量を制御することができ、これによりフィルタープレスに圧入する汚泥量が変化しても適正量の凝集剤を添加することができる。
フィルタープレスに圧入するポンプの吐出は汚泥のろ過脱水ができる圧力であるが、0.4MPa以下、好ましくは0.05〜0.2MPa、さらに好ましくは0.05〜0.1MPaとするのが好ましい。これによりろ布表面でのケーキ層の生成を抑制し、フロックの状態を維持したまま、ろ室内に汚泥スラリーを供給してろ過脱水することができる。
本発明の汚泥脱水装置では、1次添加装置は凝集剤槽、注入ポンプ、注入流路等を含み、汚泥に凝集剤を1次添加するように構成される。被処理汚泥が水処理において凝集沈殿処理によって生成するものである場合、水処理側で凝集槽にて高分子凝集剤がすでに添加されている場合は、水処理側の添加装置を1次添加装置とすることができる。凝集処理装置は凝集処理槽、攪拌装置等を含み、汚泥に凝集剤を1次添加し凝集処理してフロックを形成させるように構成される。フィルタープレスは凝集処理汚泥を圧入し圧搾して脱水するように構成されるが、市販のものをそのまま使用することができる。このフィルタープレスへの圧入経路は圧入ポンプを含み、このポンプにより凝集処理汚泥を圧入するように構成される。また2次添加装置はポンプの吐出側に凝集剤を2次添加し、それ以降の圧入経路における攪拌により再凝集させ、フロックを修復するように構成される。
上記のように構成される汚泥脱水装置では、前記汚泥脱水方法で述べた方法で汚泥脱水が行われるが、凝集剤を1次添加と2次添加に分けて添加することにより、1次添加で形成されたフロックが圧入ポンプで破壊されても、2次添加された凝集剤により修復された状態でフィルタープレスのろ室に圧入される。このとき大形のフロックが隙間を残した状態でろ布上に積み重なるため、隙間を通して液が流れ、ろ室におけるろ過脱水性はよい。この状態でろ室容積を収縮させて圧搾すると、フロック層の隙間に保持された水分が絞り出され、低含水率の脱水ケーキが形成される。脱水ケーキは、排出工程においてろ室を開放し、ろ布から剥離することにより排出される。
フィルタープレスへの圧入工程では、圧入の進行により大形のフロックが順次隙間を残した状態でろ布上に積み重なっていくため、ろ過水量は次第に減少していくが、流量変化に対応して凝集剤の2次添加量を前記割合に比例制御することにより、凝集剤の2次添加量を適正にして、フロックの修復を適正に行い、フロックの状態を良好に維持することができる。また圧入の進行によりフロックが堆積して圧力が上昇するが、前記圧力を維持するように制御することにより、圧入時のケーキの生成を防止することができ、これによりろ過脱水とその後の圧搾脱水を効率よく行うことができる。
本発明では、汚泥に凝集剤を1次添加し凝集処理してフロックを形成させ、凝集処理汚泥をポンプにより送る際、ポンプの吐出側に凝集剤を2次添加してフィルタープレスに圧入してろ過脱水し、圧入された凝集処理汚泥を圧搾して脱水するようにしたので、凝集剤の1次添加により形成されたフロックがポンプにより破壊されても、破壊されたフロックを凝集剤の2次添加により修復し、ろ過脱水性および圧搾脱水性のよい状態でろ過脱水および圧搾脱水を行うことができ、これにより効率よく脱水して低含水率の脱水ケーキを得ることができる。
実施形態の汚泥脱水方法および装置を示すフロー図である。 実施例1および比較例1の結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態の汚泥脱水方法および装置を図1により説明する。図1は実施形態の汚泥脱水方法および装置を示し、1は無機系懸濁液の処理を行うための凝集沈殿装置であって、反応槽2、凝集槽3および沈殿槽4から構成される。反応槽2には原水路L1から原水を導入し、薬剤槽5から添加路L2を通してpH調整剤等の薬剤を添加して反応させるように構成されている。凝集槽3は反応槽2からラインL3を通して反応液を導入し、凝集剤槽6から添加路L4を通して有機高分子凝集剤等の凝集剤を添加し混合攪拌して凝集反応させるように構成されている。沈殿槽4は凝集槽3からラインL5を通して凝集反応液を導入して沈殿分離を行い、分離液を処理水路L6から排出し、分離汚泥をラインL7から汚泥貯留槽7に移送して貯留するように構成されている。反応槽2および凝集槽3は攪拌装置を含み、凝集槽3では急速攪拌と緩速攪拌を行うようになっているが、図示は省略されている。
10は生成する汚泥を脱水処理するための汚泥脱水装置であり、凝集処理装置11、圧入ポンプP1、フィルタープレス12および制御装置13から構成される。凝集処理装置11は汚泥貯留槽7からラインL11を通して汚泥を導入し、凝集剤槽14から1次添加路L12を通して有機高分子凝集剤等の凝集剤を添加し混合攪拌して凝集処理させるように構成されている。凝集処理装置11は攪拌装置を含み、汚泥の凝集とフロック形成を行うように構成されており、槽型のものでもよく、ラインミキサー型のものでもよい。圧入ポンプP1は凝集処理装置11からラインL13を通して凝集処理汚泥を引き出して加圧し、吐出路L14からフィルタープレス12に圧入するように構成されている。吐出路L14には、凝集剤槽14からラインL15を通して凝集剤を引き出し、2次添加ポンプP2で加圧して添加する2次添加路L16が連絡している。吐出路L14における2次添加路L16の連絡部はライン注入でもよく、ラインミキサー等を用いるものでもよい。
フィルタープレス12は圧入される汚泥をろ布を通してろ過脱水および圧搾脱水し、分離液を排液路L17から排出し、汚泥の脱水ケーキを排液路L18から排出するように構成されている。制御装置13は、圧力計15の圧力信号を受け、これに対応して所定吐出圧を維持するように圧入ポンプP1に制御信号を送り、また流量計16の流量信号を受け、これに対応して比例添加するように2次添加ポンプP2に制御信号を送るように構成されている。上記の各ラインにはポンプ、弁等が設けられることがあるが、図示は省略されている。
図1の構成において、凝集沈殿装置1における無機系懸濁液の処理は以下のように行われる。まず反応槽2に原水路L1から原水を導入し、薬剤槽5から添加路L2を通してpH調整剤等の薬剤を添加して反応させる。そして反応槽2からラインL3を通して凝集槽3へ反応液を導入し、凝集剤槽6から添加路L4を通して有機高分子凝集剤等の凝集剤を注入し混合攪拌して凝集反応を行う。その後凝集槽3からラインL5を通して沈殿槽4へ凝集反応液を導入して沈殿分離を行う。ここで分離した分離液を処理水路L6から排出し、分離汚泥をラインL7から汚泥貯留槽7に移送して貯留する。
汚泥脱水装置10における汚泥の脱水処理は以下のように行われる。まず汚泥貯留槽7からラインL11を通して凝集処理装置11へ汚泥を導入し、凝集剤槽14から1次添加路L12を通して有機高分子凝集剤等の凝集剤を注入して混合攪拌し、凝集処理を行ってフロックを形成する。フロックを形成した処理汚泥は、圧入ポンプP1により凝集処理装置11からラインL13を通して引き出して加圧し、吐出路L14からフィルタープレス12に圧入する。この圧入工程において、凝集剤槽14からラインL15を通して凝集剤を2次添加ポンプP2で引き出して加圧し、2次添加路L16から吐出路L14に2次添加し、それ以降の圧入経路における攪拌により再凝集させ、フロックを修復する。
フィルタープレス12では、圧入工程において圧入される汚泥をろ布を通してろ過脱水し、その後圧搾工程においてろ室容積を収縮させて圧搾脱水する。このとき生成する分離液は排液路L17から排出し、汚泥の脱水ケーキは排液路L18から排出する。制御装置13では、圧力計15の圧力信号を受け、これに対応して前記所定吐出圧を維持するように圧入ポンプP1に制御信号を送り、また流量計16の流量信号を受け、これに対応して前記割合で比例注入するように注入ポンプP2に制御信号を送る。
上記の汚泥脱水装置による汚泥脱水方法では、凝集剤を1次添加と2次添加に分けて添加することにより、1次添加で形成されたフロックが圧入ポンプP1で破壊されても、2次添加された凝集剤により修復された状態でフィルタープレス12のろ室に圧入される。このとき大形のフロックが隙間を残した状態でろ布上に積み重なるため、隙間を通して液が流れ、ろ室におけるろ過脱水性はよい。この状態でろ室容積を収縮させて圧搾すると、フロック層の隙間に保持された水分が絞り出され、低含水率の脱水ケーキが形成される。
フィルタープレス12への圧入工程では、圧入の進行により大形のフロックが順次隙間を残した状態でろ布上に積み重なっていくため、ろ過水量は次第に減少していくが、流量変化に対応して凝集剤の2次添加量を前記割合になるように比例制御することにより、凝集剤の2次添加量を適正にして、フロックの修復を適正に行い、フロックの状態を良好に維持することができる。また圧入の進行によりフロックが堆積して圧力が上昇するが、前記の適正圧力を維持するように制御することにより、圧入時のケーキの生成を防止することができ、これによりろ過脱水とその後の圧搾脱水を効率よく行うことができる。
以下、本発明の実施例について説明する。各例中、%は特に表示しない限り質量%である。
〔実施例1〕:
生物処理水に凝集剤として塩化第二鉄を1000mg/L添加して凝集沈殿処理して分離した鉄系汚泥(固形分濃度2%)を被処理汚泥とした。この被処理汚泥にアニオン性有機高分子凝集剤クリフロックPA331(商標、栗田工業(株)製、アクリル酸ナトリウムとアクリルアミドの共重合物)の0.1%水溶液を、凝集剤固形分として2mg/Lの添加量で1次添加し、撹拌しながらフィルタープレス試験機に給泥した。このとき給泥ポンプ出口に同じアニオン性有機高分子凝集剤を0.2mg/Lの添加量でライン注入により2次添加して給泥し、経過時間とろ液量および入口圧を測定した。その結果を図2に示す。なお、フィルタープレス試験機はφ50mmのろ布を使用した。
〔比較例1〕:
実施例1において、アニオン性有機高分子凝集剤の追加(2次添加)をしないで同様に処理した。その結果を図2に示す。
図2の結果より、比較例1のアニオン性有機高分子凝集剤を2次添加しない場合は、入口圧は初期に急激に上昇し、ろ液量は時間とともに大幅に減少し、ろ布の目詰まりが激しいと認められた。これに対して実施例1のアニオン性有機高分子凝集剤を2次添加した場合は、入口圧の上昇は極端に低く、ろ液量の減少も極めて少なく、ろ過脱水性に優れることが認められた。
本発明は、排水処理、懸濁物処理等により発生する汚泥、特に無機性汚泥を効率よく脱水し、低含水率の脱水ケーキを得る汚泥脱水方法、およびそのための汚泥脱水装置などに利用可能である。
1:凝集沈殿装置、2:反応槽、3:凝集槽、4:沈殿槽、5:薬剤槽、6:凝集剤槽、7:汚泥貯留槽、10:汚泥脱水装置、11:凝集処理装置、12:フィルタープレス、13:制御装置、14:凝集剤槽、15:圧力計、16:流量計、P1:圧入ポンプ、P2:2次添加ポンプ。

Claims (7)

  1. 汚泥に凝集剤を1次添加し凝集処理してフロックを形成させる凝集処理工程と、
    凝集処理汚泥をポンプにより送ってフィルタープレスに圧入する圧入工程と、
    圧入工程においてポンプの吐出側に凝集剤を2次添加する2次添加工程と、
    フィルタープレスにおいて圧入された凝集処理汚泥を圧搾して脱水する圧搾工程と
    を含むことを特徴とする汚泥脱水方法。
  2. 凝集剤が有機高分子凝集剤である請求項1記載の方法。
  3. 1次添加する凝集剤と2次添加する凝集剤が同種の凝集剤である請求項1または2記載の方法。
  4. 2次添加する凝集剤が1次添加する凝集剤の5〜50質量%である請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
  5. 汚泥に凝集剤を1次添加する1次添加装置と、
    凝集剤を1次添加した汚泥を凝集処理してフロックを形成させる凝集処理装置と、
    凝集処理汚泥を圧入し圧搾して脱水するフィルタープレスと、
    凝集処理汚泥をポンプにより送ってフィルタープレスに圧入する圧入経路と、
    圧入経路においてポンプの吐出側に凝集剤を2次添加する2次添加装置と、
    を含むことを特徴とする汚泥脱水装置。
  6. 1次添加装置と2次添加装置は同種の凝集剤を添加するように構成された請求項5記載の装置。
  7. 2次添加装置が1次添加装置で添加する凝集剤の5〜50質量%を添加するように構成されている請求項5または6記載の装置。
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