JP2016112265A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】入球口への入球を安定させて遊技性が低下するのを防止し得る遊技機を提供する。【解決手段】枠状装飾体25の経路用後壁部48に突設した誘導部50,51,52,53によって、経路用後壁部48の前側に誘導経路47が形成される。誘導経路47は、入口47a,47bおよび出口47cを介して遊技領域に連通する。枠状装飾体25に、誘導経路47に開口してパチンコ球が入賞可能な第2特別入賞口58aが設けられる。誘導部50,51,52,53および第2特別入賞口58aは、何れも枠状装飾体25に設けられているので、誘導部50,51,52,53と第2特別入賞口58aとの関係を一定に維持して第2特別入賞口58aへの入球率を一定に維持し得る。【選択図】図9

Description

本発明は、遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球口を備える遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が前側に画成された遊技盤に、枠状に形成された枠状装飾体(所謂センター役物)が配設されると共に、複数の図柄を変動表示して図柄変動演出を行う液晶式やドラム式等の図柄表示装置が、その表示部を枠状装飾体の開口部に後方から臨ませて配設されて、該開口部を介して表示部で実行される演出を前側から視認可能に構成されている。また、遊技盤には、パチンコ球の入賞により図柄表示装置での図柄変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。この種のパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置の始動入賞口(入球口)にパチンコ球が入賞することにより、所定数の賞球が払い出されると共に、前記図柄表示装置での図柄変動演出に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされる。そして、図柄表示装置に所定の大当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が表示されることにより、遊技者に有利な大当り遊技が付与される。この大当り遊技では、前記特別入賞装置の特別入賞口(入球口)を開閉可能に閉鎖する開閉部材が適宜の開閉パターンで開閉動作されて、該特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が多数の賞球を獲得し得るようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−312859号公報
前記パチンコ機では、前記始動入賞口や特別入賞口等の各種入賞口にパチンコ球が入賞することに、最も関心を持って遊技が行われる。そこで、前記遊技盤に植設する遊技釘の配置や遊技釘同士の間隔を調節することで、入賞口に向かうパチンコ球の流下態様に変化を与えて遊技の興趣を向上するようにしている。しかしながら、遊技盤に植設された遊技釘は、パチンコ球が衝突することで経時的に変形してしまい、パチンコ球が意図しない態様で流下することで興趣を低下させるおそれがあることから、定期的に釘調節が必要となる難点が指摘される。また、遊技釘の変形や調節不良等によって、入賞口に対するパチンコ球の入賞率が一定に維持できず、遊技性が低下する問題を招くおそれがある。
そこで本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、入球口への入球を安定させて遊技性が低下するのを防止し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球が流下する遊技領域(21)が前側に設けられた遊技盤(20)を備えた遊技機において、
前記遊技盤(20)に配設された枠状装飾体(25)と、
前記枠状装飾体(25)に設けられて前記遊技盤(20)の前側に位置し、遊技球が前側を移動可能な壁部(48)と、
前記壁部(48)に設けられて前側に突出する誘導部(50,51,52,53)と、
前記誘導部(50,51,52,53)によって前記壁部(48)の前側に画成され、前記遊技領域(21)に入口(47a,47b)および出口(47c)で連通して該入口(47a,47b)から流入した遊技球を出口(47c)から遊技領域(21)に排出可能な誘導経路(47)と、
前記枠状装飾体(25)に設けられて前記誘導経路(47)に開口し、該誘導経路(47)を流下する遊技球が入球可能な入球口(58a)とを備え、
前記入球口(58a)に遊技球が入球することによって、入球しない場合より有利な状態が付与され得るよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、入球口に向けて遊技球を誘導可能な誘導経路を画成する誘導部を、入球口が設けられる枠状装飾体に設けているので、誘導部と入球口との関係を一定に維持することができ、入球口への入球率を一定に維持して遊技性が低下するの防止し得る。また、煩雑な釘調節が不要となるので、メンテナンス性が向上する。
請求項2に記載の発明では、前記壁部(48)から前側に離間して前記誘導部(50,51,52,53)の前側を覆う前壁部(74)が設けられ、該前壁部(74)と壁部(48)との間に前記誘導経路(47)が形成されていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、誘導経路を流下する遊技球が前側に変位するのを前壁部によって防止し得るので、遊技球を安定して流下させることができる。
請求項3に記載の発明では、前記壁部(48)および前壁部(74)に対向して設けられた一対のガイド部(63a,63b)と、
前記一対のガイド部(63a,63b)に移動自在に支持されて、前記入球口(58a)への遊技球の入球を阻止する閉成位置と、前記入球口(58a)への遊技球の入球を許容する開放位置との間を往復移動可能な開閉部材(59)と、
前記開閉部材(59)を往復移動させる駆動機構(60)とを備えたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、入球口を開閉する開閉部材と誘導部との関係を一定に維持できるので、開閉部材を移動して入球口を開放した状態での入球率を一定に維持できる。
請求項4に記載の発明では、前記入球口(58a)に入球した遊技球が排出案内される球通路(78)が前記枠状装飾体(25)に設けられ、前記前壁部(74)が球通路(78)の前壁を構成していることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、誘導経路を画成する前壁部が、入球口に入球した遊技球を排出案内する球通路の前壁を構成するようにしたので、各壁を別々に設ける必要はなく、部品点数および組み立て工数を低減し得る。
請求項5に記載の発明では、前記誘導経路(47)は複数の入口(47a,47b)を介して前記遊技領域(21)に連通していることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、誘導経路には複数の入口から遊技球が流入可能であるので、遊技球の流下態様が単調となるのを防いで遊技の興趣を向上し得る。
請求項6に記載の発明では、前記壁部(48)の裏側に、演出を行う演出部(34)が該壁部(48)と前後に重なるように設けられると共に、前記誘導経路(47)の前側から前記演出部(34)が透視可能に構成されていることを要旨とする。
請求項6に係る発明によれば、誘導経路を流下する遊技球が演出部の前側を通ることで、遊技球の動きと演出部での演出によって演出効果を向上することができる。
本発明に係る遊技機によれば、煩雑な釘調節を行うことなく入球口への入球を安定させて遊技性が低下するのを防止し得る。
本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤と設置部材とを分解して前側から見た要部概略斜視図である。 実施例に係る遊技盤と第2球通路を画成する通路画成部とを分解して後側から見た要部概略斜視図である。 実施例に係る枠状装飾体に設けられる球通路の球出口と第2球通路を画成する通路画成部の球入口との関係を示す図であって、枠状装飾体は裏側から見た状態で示し、通路画成部は前側から見た状態で示している。 実施例に係る枠状装飾体、第2特別入賞部および第2始動入賞部を分解して前側から見た概略斜視図である。 実施例に係る枠状装飾体、第2特別入賞部および第2始動入賞部を分解して後側から見た概略斜視図である。 実施例に係るカバー部材を取り外した状態の枠状装飾体を前側から見た要部概略斜視図である。 実施例に係る遊技盤の要部縦断正面図である。 図2のA−A線で破断した要部縦断側面図である。 実施例に係る遊技盤の要部縦断正面図であって、(a)は第2特別開閉部材を閉成位置に移動した状態を実線で示し、(b)は第2特別開閉部材を開放位置に移動した状態を実線で示している。 実施例に係る第2特別開閉部材と駆動機構との連繋関係を示す縦断側面図である。 実施例に係る第2特別開閉部材と駆動機構との連繋関係を示す概略斜視図であって、後側から見た状態で示している。 実施例に係る駆動機構により移動される作動部材と連繋部材および第2特別開閉部材との関係を後側から見た説明図であって、(a)は作動部材のロック位置を示し、(b)は作動部材のロック解除位置を示し、(c)は作動部材の作動位置を示している。 実施例に係る遊技盤を第2アウト口の形成位置で横断した要部平面図である。 実施例に係る第1球通路に設けた下端前減勢突部と逆流防止部との関係を示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な表示装置17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視板で前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成してもよい。なお、球受け皿については、上下2枚の球受け皿14,15を備えるものに限らず、1枚の球受け皿のみを設ける構成であってもよい。
前記前枠13の右下方位置には、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられている。前記操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を操作することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下領域21a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下領域21b,21c(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち(ゴム打ち)」とを打ち分け得るようになっている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏側に前記表示装置17が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール22が配設されており、該案内レール22により画成される略円形の遊技領域21に、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口27(図4参照)が適宜位置に開設されており、各装着口27に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、第1始動入賞部35、第2始動入賞部93、第1特別入賞部37、第2特別入賞部58、ゲート部38等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に打ち出されたパチンコ球を排出する第1アウト口26が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
ここで、実施例の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール22で囲まれた遊技領域21の略中央で開口する装着口27に、前後に開口する表示窓口(開口部)25aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられ、該枠状装飾体25の表示窓口25aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。なお、前記表示装置17は、後述する設置部材33の裏側に取り付けられて、該設置部材33に設けた開口部33aおよび枠状装飾体25に設けた表示窓口25aを介して遊技盤20の前側に臨むよう構成される。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域21内に多数の遊技釘23が設けられると共に、前記枠状装飾体25の左側方に、遊技領域21を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する所謂「風車」とも称される回転案内部材24が回転自在に支持されており、遊技領域21を流下するパチンコ球が遊技釘23や回転案内部材24に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
前記案内レール22は、図2に示す如く、遊技盤20の左下部から右上部に至るよう左方向に膨出する円弧状に形成された外レール28と、遊技盤20の右上部、右下部および左上部に至るよう右方向に膨出する円弧状に形成された内レール29,30とから構成されている。前記内レール29,30は、外レール28の右上端部に連接して遊技盤20の右上部から下部に亘って配設され、左端縁が右方に凹む円弧状に形成された盤面飾り部材29と、遊技盤20の下部から左上部に亘って配設されて盤面飾り部材29の下端部に連接し、前記外レール28の右方(内側)に離間して位置するレール部材30とから構成され、該外レール28およびレール部材30により1個のパチンコ球が通過可能な発射通路31が画成されている。ここで、前記内レールを構成するレール部材30は、前記遊技盤20の左上部に開放端を臨ませて外レール28との間に遊技領域21に開口する打出し口31aを画成するよう構成されて、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が発射通路31の下方開口から飛翔して、レール部材30の開放端側の打出し口31aから遊技領域21内に打ち出されるようになっている。
図9に示す如く、前記外レール28と盤面飾り部材29との接続位置は、外レール28および盤面飾り部材29の曲率の相違から段差が形成されており、該段差部分に緩衝ゴム(減勢部)32が配設されている。すなわち、前記外レール28の終端位置に臨むよう緩衝ゴム32が配設されて、前記打球発射装置から発射されて外レール28に沿って終端位置まで移動して緩衝ゴム32に当接したパチンコ球を減勢し得るようになっている。なお、前記緩衝ゴム32は、後述する上側第2球流下領域21bに位置している。
(設置部材33について)
前記設置部材33は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板33bと、該背面板33bの外周縁部から前方に突出する画壁部33c(図3に一部図示)とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部33cの開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材33とがネジにより固定される。そして、設置部材33において遊技盤20との間に画成される空間に、可動体を動作することで演出を行う可動演出装置や発光体の発光・点滅により演出を行う発光装置等の各種の演出部34が設置されて、設置部材33を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、前記設置部材33の背面板33bには、前記枠状装飾体25の表示窓口25aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部33aが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板33bの裏側に前記表示装置17が着脱自在に取り付けられて、該開口部33aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。
(第1始動入賞部35について)
前記遊技盤20には、前記枠状装飾体25の下方に、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口35aを有する第1始動入賞部35が取り付けられている。第1始動入賞口35aは、遊技領域21に常時開放する常時開放型の入賞口とされる。第1始動入賞部35は、第1始動入賞口35aに入賞したパチンコ球を検出す第1始動入賞検出センサ(図示せず)を備えている。第1始動入賞検出センサは、遊技盤20の裏側(具体的には設置部材33)に配設された制御手段(図示せず)に配線接続されており、第1始動入賞検出センサがパチンコ球を検出すると、検出信号を制御手段に出力し、制御手段の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。
(入賞口ユニット36について)
前記遊技盤20には、前記第1始動入賞部35の右上部における後述する第2始動入賞部93より下側の第2球流下領域21cに、入賞口ユニット36が配設されている。この入賞口ユニット36には、第1特別入賞部37、ゲート部38および普通入賞部40が設けられている。
(第1特別入賞部37について)
前記第1特別入賞部37は、遊技領域21(第2球流下領域21b,21c)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1特別入賞口(入球口)37aと、該第1特別入賞口37aを開閉自在に閉鎖する第1特別開閉部材(開閉部材)37bとを備えており、該第1特別入賞口37aは常には第1特別開閉部材37bによって閉鎖されている。第1特別開閉部材37bは、駆動手段としての第1特別入賞ソレノイド(図示せず)に連繋されて、該第1特別入賞ソレノイドを駆動することで、第1特別開閉部材37bが第1特別入賞口37aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉成位置と該第1特別入賞口37aへのパチンコ球の入賞を許容する開放位置との間を移動するよう構成される。第1特別入賞部37は、第1特別入賞口37aに入賞したパチンコ球を検出する第1特別入賞検出センサ(図示せず)を備えている。第1特別入賞検出センサは、前記制御手段に配線接続されており、第1特別入賞検出センサがパチンコ球を検出すると、検出信号を制御手段に出力し、制御手段の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、第1特別入賞ソレノイドは、後述する如く、始動入賞部35,93へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定において当選した場合に付与される当り遊技(大当り遊技)において、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従って制御手段によって駆動制御される。
(ゲート部38について)
前記入賞口ユニット36には、図2に示す如く、前記第1特別入賞部37の上側に、遊技領域21(第2球流下領域21b,21c)に開口して該遊技領域21を流下するパチンコ球が通過可能な通過口(入球口)38aが形成されたゲート部38が設けられている。ゲート部38には、通過口38aをパチンコ球が通過したことを検知するゲートセンサ39が配設される(図3参照)。ゲートセンサ39は前記制御手段に配線接続されており、該制御手段は、ゲートセンサ39の球検知に基づき後述する第2始動入賞部93の始動口開閉部材94を開放するか否かの普図当り判定(始動口開放判定)を行うよう構成されている。そして、普図当り判定に当選した場合に、制御手段は第2始動入賞部93の始動入賞ソレノイド95を制御して始動口開閉部材94を開放するよう設定される。なお、実施例では、ゲート部38(通過口38a)をパチンコ球が通過して遊技領域21に戻す構成としたが、ゲート部38に設けた入球口に入球したパチンコ球を、遊技盤20の裏側に排出するようにしてもよい。
(普通入賞部40について)
前記入賞口ユニット36には、図2に示す如く、前記第1特別入賞部37の右方に、前記遊技領域21(第2球流下領域21b,21c)に開口して該遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口(入球口)40aを備えた普通入賞部40が設けられている。そして、普通入賞口40aに入賞したパチンコ球は、遊技盤20の裏側に配設された図示しないセーフ球用排出経路に通出され、該セーフ球用排出経路を介して機外に排出されるようになっている。また、セーフ球用排出経路には、前記制御手段に配線接続する普通入賞検出センサ(図示せず)が設配設されており、該普通入賞検出センサから制御手段への球検出信号の入力に伴って所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(枠状装飾体25について)
次に、前記枠状装飾体25について詳しく説明する。この枠状装飾体25は、図4に示す如く、前記遊技盤20に開設された前記装着口27の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部41と、該枠状基部41に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と表示装置17の表示部17aを区切る庇状部42と、該庇状部42の後縁から外方に延出する薄板状の台板部43とを備える。そして、前記枠状基部41を装着口27に挿入すると共に台板部43を遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部43をネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられる。ここで、前記庇状部42は、枠状装飾体25(枠状基部41)の左側縁の中間位置から上縁および右下縁に亘って延在するように設けられており、表示装置17の前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。
前記枠状装飾体25には、図2に示す如く、表示窓口25aの下側に、ステージ44が配設されると共に、表示窓口25aの左側に、遊技領域21(第1球流下領域21a)に開口して該遊技領域21を流下するパチンコ球を取り込んでステージ44に案内する球導入部45が設けられ、該球導入部45からステージ44に通出されたパチンコ球は、ステージ44上を左右に転動した後に、前記第1始動入賞部35が配設されている遊技領域21に排出される。またステージ44の後端縁には、左右方向の全長に亘って上側に向けて所定高さで立上がる透明壁46が設けられ、ステージ44上を転動するパチンコ球が表示装置17の表示部側に移動するのを該透明壁46で防止している。
前記庇状部42は、図2に示す如く、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域21に打ち出されたパチンコ球が庇状部42上で滞ることなく前記枠状装飾体25の左側方または右側方へ誘導されるよう形成されている。すなわち、前記遊技盤20に画成された遊技領域21には、前記枠状装飾体25の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下領域21a、および該枠状装飾体25の上方から右側方をパチンコ球が流下する第2球流下領域21b,21cが設けられており、前記打出し口31aから遊技領域21に打ち込まれたパチンコ球は、第1球流下領域21aおよび第2球流下領域21b,21cの何れかを流下するよう構成される。換言すると、前記打球発射装置により遊技領域21内に発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて前記枠状装飾体25およびレール部材30(内レール30)の間に形成される第1球流下領域21aか、或いは枠状装飾体25、外レール28および盤面飾り部材29(内レール29)の間に形成される第2球流下領域21b,21cの何れかを流下する。なお、庇状部42における前記表示窓口25aの上方に臨む略弧状に形成されている領域において、外レール28との離間間隔は、パチンコ球1個分の幅寸法より大きく、かつ遊技球2個分の幅寸法より小さな幅寸設に設定されている。
ここで、実施例のパチンコ機10では、前記第2球流下領域21b,21cを流下する途中のパチンコ球が、前記枠状装飾体25に設けられた後述する誘導経路47を流下するよう構成されており、該誘導経路47より上側の第2球流下領域21bを上側第2球流下領域21bと指称すると共に、該誘導経路47より下側の第2球流下領域21cを下側第2球流下領域21cと指称して区別する場合がある。
実施例のパチンコ機10では、前記枠状装飾体25に、図9に示す如く、第2特別入賞部58、第2始動入賞部93および第2アウト口87が設けられている。第2特別入賞部58、第2始動入賞部93および第2アウト口87は、枠状装飾体25における表示窓口25aの右側に配設されて、前記第2球流下領域21b,21cを流下するパチンコ球が入球し得るよう構成される。すなわち、実施例に係るパチンコ機10では、前記第2球流下領域21bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下領域21aを流下する場合に較べて第2特別入賞部58の第2特別入賞口58aや第2始動入賞部93の第2始動入賞口93aへパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。
(誘導経路47について)
前記枠状装飾体25には、図9に示す如く、前記第2球流下領域21b,21cに連通し、パチンコ球が流下可能な誘導経路47が形成されている。実施例では、枠状装飾体25における右上隅部に誘導経路47が形成されており、前記緩衝ゴム32に衝突したパチンコ球が該誘導経路47に流入するよう構成されている。誘導経路47は、前記枠状基部41の前端縁から表示窓口25aの外方および内方に延在する経路用後壁部(壁部,別の部材)48と、該枠状装飾体25に配設された後述するカバー部材73に設けられた経路用前壁部(前壁部)74と、両壁部48,74間に設けられた規制壁部49および複数の誘導部50,51,52,53とによって形成されている。経路用後壁部48および経路用前壁部74は、遊技盤20の前側においてパチンコ球が通過可能な間隔で前後に離間しており、両壁部48,74の間に形成されている誘導経路47をパチンコ球が流下し得るよう構成される。
前記経路用後壁部48は、前記台板部43の一部を構成しており、該経路用後壁部48は遊技盤20の前側に位置して、該経路用後壁部48の前側をパチンコ球が流下(移動)可能に構成されている。また、経路用後壁部48の外端縁は、図9に示す如く、前記外レール28および盤面飾り部材29の内面に沿って延在すると共に、該経路用後壁部48の外端縁と外レール28との間の隙間はパチンコ球が通過可能な寸法に設定される一方で、該経路用後壁部48の外端縁と盤面飾り部材29との間の隙間はパチンコ球が通過不能な寸法に設定されている。そして、前記緩衝ゴム32が、経路用後壁部48の外端縁における延在方向の略中間位置に臨んでいる。
(規制壁部49について)
前記庇状部42は、図6,図8,図9に示す如く、前記経路用後壁部48の外端縁における打出し口側の端部から右側が所定長さで切り欠かれており、該切り欠かれた庇状部42の右端部に、前記規制壁部49の上端部が接続されている。規制壁部49は、庇状部42との接続端から下方に略直線状に延在する導入部49aと、該導入部49aの下端に連設されて右方に膨出する膨出部49bと、該膨出部49bの下端に連設されて左方に凸となる画壁部49cとを備え、該規制壁部49によって前記誘導経路47の左側壁が構成されている。前記膨出部49bの上面は、右側に向かうにつれて(導入部49aから離間するにつれて)下方傾斜するように形成されており、該膨出部49bの傾斜上面に当ったパチンコ球を後述する固定案内部53に向けて案内し得るよう構成される。
(誘導部50,51,52,53について)
前記誘導部50,51,52,53として、前記上側第2球流下領域21bに誘導経路47を連通する入口47a,47bを画成する入口画成部50,51と、前記下側第2球流下領域21cに誘導経路47を連通する出口47cを画成する出口画成部52と、誘導経路47を流下するパチンコ球を後述する第2特別入賞口58aに向けて案内可能な固定案内部53とが設けられている。実施例では、入口画成部50,51、出口画成部52および固定案内部53の夫々は経路用後壁部48の前側に突出するように設けられて、これら入口画成部50,51、出口画成部52および固定案内部53の前面側(全ての誘導部の前面側)が経路用前壁部74で覆われるよう構成される。
(入口画成部50,51について)
前記経路用後壁部48には、図6,図8,図9に示す如く、該経路用後壁部48における外縁部に複数(実施例では2つ)の前記入口画成部50,51が、該外縁部の延在方向に離間して設けられている。左側(打出し口31aに近接する側)に位置する第1入口画成部50は、前記規制壁部49における導入部49aから右方に離間して設けられて、該導入部49a(規制壁部49)と第1入口画成部50との間にパチンコ球が通過可能な第1入口47aが画成されている。また、右側(打出し口31aから離間する側)に位置する第2入口画成部51と前記第1入口画成部50との間にパチンコ球が通過可能な第2入口47bが画成されている。そして、両入口47a,47bが、前記上側第2球流下領域21bに連通して、上側第2球流下領域21bを流下するパチンコ球が各入口47a,47bから誘導経路47に流入し得るよう構成される。なお、第2入口画成部51は、前記緩衝ゴム32に対してパチンコ球が通過不能な間隔で近接位置しており、前記打出し口31aから遊技領域21に打ち出されて緩衝ゴム32に衝突したパチンコ球は、第1入口47aまたは第2入口47bから誘導経路47に流入するよう構成されて、上側第2球流下領域21bから下側第2球流下領域21cへはパチンコ球が直接移動し得ないようになっている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、パチンコ球を右打ちした場合は、枠状装飾体25に形成された誘導経路47を通過した後のパチンコ球が下側第2球流下領域21cに流入するよう構成されている。
(出口画成部52について)
前記出口画成部52は、前記経路用後壁部48における第2入口画成部51の配設位置より下方において左右方向に所定長さで延在しており、該出口画成部52の右端は、図9に示す如く、前記盤面飾り部材29の内面からパチンコ球が通過可能な寸法だけ左方に離間して位置し、該出口画成部52の右端部側に誘導経路47と下側第2球流下領域21cとを連通する出口47cが画成されている。また、出口画成部52の左端は、図8,図9,図11に示す如く、前記規制壁部49における画壁部49cからパチンコ球が通過可能な寸法だけ右方に離間して位置しており、該出口画成部52の左端と画壁部49c(規制壁部49)との間に、誘導経路47に開口して該誘導経路47を流下するパチンコ球が入賞可能な後述する第2特別入賞口58aが画成されている。
前記出口画成部52は、図8,図9に示す如く、第2特別入賞口58aを画成する端部側に設けられて、後述する第2特別開閉部材59の下側に位置する受け部54と、該受け部54の右端部に連設されて、該受け部54から離間するにつれて下方傾斜して前記出口47cを画成する傾斜面部52aとを備える。受け部54の上面には、傾斜面部52aの上面に連なると共に該傾斜面部52aから離間するにつれて上方傾斜する第1傾斜案内面54aと、該第1傾斜案内面54aの傾斜上端に接続して該第1傾斜案内面54aから離間するにつれて下方傾斜する第2傾斜案内面54bとが形成されている。すなわち、第1傾斜案内面54aは、第2特別入賞口側から出口側に向けて下方傾斜し、第2傾斜案内面54bは、出口側から第2特別入賞口側に向けて下方傾斜している。そして、第1傾斜案内面54aで受けたパチンコ球を出口47cに向けて案内すると共に、第2傾斜案内面54bで受けたパチンコ球を第2特別入賞口58aに向けて案内し得るよう構成される。
(固定案内部53について)
前記固定案内部53は、図9,図11に示す如く、前記入口画成部50,51、出口画成部52および規制壁部49から夫々離間した位置に配置されて、該固定案内部53と入口画成部50,51、出口画成部52および規制壁部49との間にパチンコ球が流下(移動)可能な経路を画成している。具体的には、固定案内部53と規制壁部49との間に第1流下経路(流下経路)55が画成されると共に、固定案内部53と第2入口画成部51との間に第2流下経路56が画成され、固定案内部53および第2入口画成部51と出口画成部52との間に排出経路57が画成される。そして、前記第1および第2入口47a,47bから誘導経路47に流入したパチンコ球は、固定案内部53を挟んで左右に位置する第1流下経路55または第2流下経路56の何れかを流下して排出経路57に流入し、該排出経路57を流下したパチンコ球が前記出口47cから前記下側第2球流下領域21cに排出されるよう構成される。実施例では、第1流下経路55に前記第2特別入賞口58aが開口しており、誘導経路47に流入したパチンコ球が第1流下経路55を流下する場合に第2特別入賞口58aに入賞する可能があり、パチンコ球が第2流下経路56を流下する場合には第2特別入賞口58aに入賞する可能が略ないよう構成されている。言い替えると、誘導経路47に流入したパチンコ球が第2特別入賞口58aに向かう場合に、該パチンコ球が第1流下経路55を流下するようになっている。
前記固定案内部53の上面は、図9,図11に示す如く、第2流下経路側から第1流下経路側に向かうにつれて下方傾斜するよう形成されており、該固定案内部53の上面に落下したパチンコ球を第1流下経路55に向けて案内し得るよう構成される。言い替えると、固定案内部53は、誘導経路47を流下するパチンコ球を、前記第2特別入賞口58aに向けて案内可能に構成されている。また、固定案内部53における下面は、上側から下側に向かうにつれて前記第2特別入賞口58aから離間するように斜めに形成されており、該固定案内部53の下面と前記受け部54との間に、後述する第2特別開閉部材59が開放位置において入り込み得るよう構成される(図11(b)参照)。
(誘導部50,51,52,53および規制壁部49の相互の関係について)
前記出口画成部52における受け部54は、図9,図11に示す如く、前記規制壁部49の膨出部49bと固定案内部53との間の下方に位置して、前記第1流下経路55を流下するパチンコ球が該受け部54に当り(落下し)得るよう構成される。また、前記規制壁部49に膨出部49bにおける傾斜上面は、前記第1入口画成部50の下部側方に位置して、第1入口47aの下方において該第1入口47aの中央側に張り出すように設けられており、第1入口47aから誘導経路47に流入したパチンコ球が膨出部49bの傾斜上面に接触し、前記固定案内部53や第2流下経路56に向けて案内されるよう構成される。より詳細には、規制壁部49の膨出部49bと第1入口画成部50との離間間隔は、パチンコ球が通過可能な寸法に設定されているが、膨出部49bの右端面(傾斜上面の右端)と、第1入口画成部50における第1入口47aを画成する端面を通る鉛直線Lとの左右方向の離間幅Mはパチンコ球の直径より小さく設定されており、第1入口画成部50における第1入口47aを画成する端面に沿ってパチンコ球が真っ直ぐに流下する場合であっても、該パチンコ球は必ず膨出部49bの傾斜上面に当るよう構成される。すなわち、第1入口47aから誘導経路47に流入したパチンコ球が、前記膨出部49bと固定案内部53との間の下方に臨む受け部54(出口画成部52)上に直接落下しないよう構成されている。
(カバー部材73について)
ここで、前記誘導経路47および後述する第1球通路78を画成するカバー部材73について説明する。このカバー部材73は、図6,図7に示す如く、全体が平板状の部材であって、上部側に、前記規制壁部49、入口画成部50,51、固定案内部53および出口画成部52を挟んで前記経路用後壁部48と対向する経路用前壁部(壁部,前壁部)74が設けられている。そして、経路用前壁部74の裏面を規制壁部49、入口画成部50,51、固定案内部53および出口画成部52の前面に当接した状態で、該カバー部材73を枠状装飾体25に取り付けることで、前記誘導経路47が画成されるよう構成される。また、カバー部材73には、経路用前壁部74に連設されて下方に延在する通路用前壁部(前壁部)75が設けられており、該通路用前壁部75の裏面を第1球通路78を画成する画壁54,81,82,83の前面に当接した状態で、該カバー部材73を枠状装飾体25に取り付けることで、第1球通路78が画成されるよう構成される(図10参照)。
前記カバー部材73は全体が透明に構成されており、経路用前壁部74および通路用前壁部75を透して誘導経路47および第1球通路78を流下するパチンコ球の動きが前側から視認可能に構成される。また、実施例では、前記経路用後壁部48、規制壁部49および各誘導部50,51,52,53も透明に構成されている。前記設置部材33には、経路用後壁部48の裏側に重なるようにして前記演出部34が設けられており(図10参照)、両壁部48,74を透して該経路用後壁部48の後方に配置されている演出部34が視認可能に構成される。なお、通路用前壁部75の裏面に、前記出口画成部52の下面に沿って延在するガイド板76が設けられており、該ガイド板76の右端部には下方傾斜する偏向部76aが設けられている。そして、第1球通路78の後述する横球通路78aを横方向に流下するパチンコ球の向きを、偏向部76aによって下向きに偏向するよう構成されている。また、ガイド板76は、図9に示す如く、出口画成部52の略全長に亘って該出口画成部52の下面に当接して、後述するように出口画成部52(受け部54)上にパチンコ球が落下した際の衝撃を該ガイド板76で受け得るよう構成されている。
(第2特別入賞部58について)
前記第2特別入賞部58は、前記第1流下経路55に開口し、該第1流下経路55を流下するパチンコ球が入賞(入球)可能な第2特別入賞口(入賞口,入球口,第1の入球口)58aと、該第2特別入賞口58aを開閉可能な第2特別開閉部材(開閉部材)59とを備え、該第2特別開閉部材59は、駆動機構60によって第2特別入賞口58aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉成位置と、第2特別入賞口58aへのパチンコ球の入賞を許容する開放位置との間を往復移動されるよう構成される。なお、前記誘導経路47に設けられた第1流下経路55は、前記入口47a,47bを介して遊技領域21(上側第2球流下経路21b)に連通しており、第2特別入賞口58aは、第1流下経路55(誘導経路47)を介して遊技領域21に開口してパチンコ球が入賞可能な入賞口である。
前記第2特別開閉部材59は、図11に示す如く、前記出口画成部52における受け部54の上側において、前記誘導経路47(第1流下経路55)を形成する前後の壁部48,74の間に、前記閉成位置と開放位置との間を遊技盤20の盤面(前面)に沿う方向に往復移動可能に支持されている。この第2特別開閉部材59は、図6,図7に示す如く、基部61と、該基部61から上方に突出するように設けられた案内突部62とを備え、基部61が、前記経路用前壁部74および経路用後壁部48に対向して設けられたガイド部63a,63bに往復移動自在に支持されている。実施例では、経路用前壁部74に形成されて前後方向に貫通する前ガイド孔63aと、経路用後壁部48に形成されて前後方向に貫通する後ガイド孔63bとがガイド部として設けられており、両ガイド孔63a,63bは、第2特別入賞口58aから離間するにつれて上方傾斜するように延在している。そして、基部61における案内突部62の前側に延出する前延出部61aおよび後側に延出する後延出部61bが、図12に示す如く、対応するガイド孔63a,63bに摺動自在に挿通されて、前後の延出部61a,61bがガイド孔63a,63bに沿って移動することで、第2特別開閉部材59は閉成位置と開放位置との間を直線的に往復移動するよう構成される(図11参照)。なお、基部61における後延出部61bには、図13に示す如く、前記駆動機構60を構成する連繋部材69(後述)が連繋されて、該連繋部材69を左右方向に揺動することで、第2特別開閉部材59が往復移動するようになっている。
前記第2特別開閉部材59の案内突部62には、前記第1流下経路55を流下するパチンコ球を受けて、前記第2特別入賞口58aから離間する方向に案内可能な第1案内面62aと、前記受け部54へ案内可能な第2案内面62bとが形成されている。具体的には、案内突部62は、図9,図11に示す如く、正面視において山形に形成されており、前記第2特別入賞口58aとは相反する側を向く面に、第2特別入賞口側に膨出する弧状の第1案内面62aが形成されて、該第1案内面62aで受けたパチンコ球を第2特別入賞口58aから離間する側へ案内するよう構成される。また、案内突部62における第2特別入賞口58aを向く面に、上側から下側に向かうにつれて第2特別入賞口58aに近接するように傾斜する第2案内面62bが形成されて、該第2案内面62bで受けたパチンコ球を第2特別入賞口58aに向けて案内するよう構成される。
ここで、前記第2特別開閉部材59は、前記閉成位置においては、図11(a)に示す如く、前記固定案内部53から離間して前記案内突部62の一部が前記規制壁部49における膨出部49bの下側に入り込むと共に、案内突部62の上端が該膨出部49bとの間にパチンコ球が通過不能な間隔で近接するように設定される。すなわち、第2特別開閉部材59の閉成位置において前記第1案内面62aは、前記固定案内部53に離間して対向するように臨み、膨出部49bと固定案内部53との間に画成される第1流下経路55を流下するパチンコ球が該第1案内面62aに当接可能に構成されている。また、第2特別開閉部材59は、前記開放位置においては、図11(b)に示す如く、前記固定案内部53に近接して前記案内突部62における第1案内面62aが固定案内部53の下側に入り込むと共に、該案内突部62の上端が固定案内部53との間にパチンコ球が通過不能な間隔で近接するように設定される。すなわち、第2特別開閉部材59の閉成位置において前記第2案内面62bは、前記膨出部49bから右方にパチンコ球が通過可能な間隔で離間して前記画壁部49cを向くように臨み、前記第1流下経路55を流下するパチンコ球が該第2案内面62bに当接可能に構成されている。すなわち、第2特別開閉部材59には、第1流下経路55を流下するパチンコ球を、閉成位置において第2特別入賞口58aから離間する方向に案内可能な第1案内面62aと、開放位置において第2特別入賞口58aに向けて案内可能な第2案内面62bとが相反する面に形成されている。具体的には、第2特別開閉部材59の閉成位置では、該第2特別開閉部材59は前記受け部54における第2傾斜案内面54bの上側に位置して、右方を向く第1案内面62aで受けたパチンコ球を受け部54における第1傾斜案内面54aに向けて案内し、該パチンコ球が第1傾斜案内面54aおよび前記傾斜面部52aを介して前記出口47cから下側第2球流下領域21cに排出されるようになっている。また、第2特別開閉部材59の開放位置では、該第2特別開閉部材59は受け部54における第1傾斜案内面54aの上側に位置して、左方を向く第2案内面62bで受けたパチンコ球を受け部54における第2傾斜案内面54bに向けて案内し、該パチンコ球が第2傾斜案内面54bを介して第2特別入賞口58aに入賞するようになっている。
ここで、前記第2特別開閉部材59の開放位置および開閉位置では、前記固定案内部53で案内されたパチンコ球が受け部54(第1傾斜案内面54aや第2傾斜案内面54b)に直接落下する場合があるが、該受け部54は、第2特別開閉部材59とは別の部材である前記経路用後壁部48に設けられており、該受け部54にパチンコ球が落下した際の衝撃が第2特別開閉部材59に直接加わることはないよう構成されている。
(駆動機構60について)
次に、前記第2特別開閉部材59を往復移動させる駆動機構60について説明する。駆動機構60は、図13,図14に示す如く、第2特別開閉部材59の基部61に連繋されて支持軸70(図7参照)を中心として揺動変位する連繋部材69と、第2特別入賞ソレノイド(駆動手段)67と、該第2特別入賞ソレノイド67のプランジャ67aに取り付けられ、前記連繋部材69に連繋接続する作動部材71とから構成される。すなわち、第2特別入賞ソレノイド67の作動に伴い作動部材71が移動することで、連繋部材69が揺動変位し、該連繋部材69の揺動変位に伴い第2特別開閉部材59が閉成位置および開放位置に変位するようになっている(図11参照)。
前記駆動機構60は、図12に示す如く、ケース部材64を介して前記経路用後壁部48の裏側に着脱自在に取り付けられるよう構成されている。ケース部材64は、前ケース体65と後ケース体66とを前後に組み付けることで構成されて、両ケース体65,66の間に、前記第2特別入賞ソレノイド67が配設されている。第2特別入賞ソレノイド67は、プランジャ67aを左方側に位置させた姿勢でケース部材64に配設されており、該第2特別入賞ソレノイド67への通電に伴いプランジャ67aが右方移動し、通電停止に伴いプランジャ67aが左方移動するよう構成されている。プランジャ67aには、該プランジャ67aと一体的に移動するように前記作動部材71が連繋されており、該作動部材71と前記連繋部材69とを介して第2特別入賞ソレノイド67と第2特別開閉部材59とが連繋接続するよう構成されて、前記制御手段が第2特別入賞ソレノイド67を通電制御することで第2特別開閉部材59が第2特別入賞口58aを開閉するよう構成されている。なお、プランジャ67aは、圧縮コイルバネ68によって常には左方に向けて付勢されており、第2特別入賞ソレノイド67への通電停止時には圧縮コイルバネ68の付勢力によってプランジャ67aが左方移動するようになっている。
(連繋部材69について)
図7に示すように、前記連繋部材69は、前記経路用後壁部48の裏面に突設されて後方に延出する支持軸70に回転自在に支持される支持部69aから径方向へアーム部69bが延出するよう形成されると共に、該アーム部69bの延出端部に、U字状に連繋部69cが形成されている。ここで、前記アーム部69bは、図14(a)に示す前記第2特別開閉部材59が閉成位置にある状態で、前記支持軸70から上方へ延在するよう形成されており、該第2特別開閉部材59が開放位置へ直線的に変位するのに伴い支持軸70を中心として右方向(図14(c)では左方向)に回転変位するようになっている。また、連繋部材69には、第2特別開閉部材59が閉成位置にある状態において、支持軸70の左方位置に規制突部(規制部)69dが後方へ突出するよう形成されている。更に、連繋部材69には、前記支持部69aにおける支持軸70の支持位置から径方向に離間する位置に、後方に延出する連繋軸部69eが設けられている。
(作動部材71について)
前記作動部材71は、図13に示すように、前記プランジャ67aが連結される連結部71aと、該連結部71aから左方(図13では右方)へ延在する支持板71bとを備えており、前記第2特別入賞ソレノイド67の駆動に伴い前記第2特別開閉部材59の開放を規制するロック位置と、該第2特別開閉部材59の開放位置に対応した作動位置との間を直線的に往復移動するよう構成されている。ここで、第2特別入賞ソレノイド67の通電を停止してプランジャ67aが左方移動することで、作動部材71がロック位置(図14(a)参照)に変位する。そして、第2特別入賞ソレノイド67に通電してプランジャ67aが右方移動することで、作動部材71が作動位置(図14(c)参照)に変位するようになっている。すなわち、前記作動部材71は、前記圧縮コイルバネ68により常にはロック位置へ付勢されており、第2特別入賞ソレノイド67の通電停止時にプランジャ67aが左方移動することでロック位置に保持されるよう構成されている。
また、図13,図14に示すように、前記作動部材71(支持板71b)には、前記連繋部材69の連繋軸部69eの形成位置に、前後に開口する開閉作動孔71cが開設されている。そして、開閉作動孔71cに連繋軸部69eが前側から遊嵌されて、作動部材71の左右移動に伴って開閉作動孔71cと連繋軸部69eとが係脱可能に係合するようになっている。ここで、作動部材71がロック位置にある状態では、開閉作動孔71cの開口左縁部よりも連繋軸部69eが右方に離間して係合解除され、該作動部材71がロック位置および作動位置の間の後述するロック解除位置(図14(b)参照)へ移動した際に、開閉作動孔71cの開口左縁部に連繋軸部69eが当接係合するよう構成されている。すなわち、作動部材71がロック位置およびロック解除位置の間を移動する間は、連繋部材69が回転することなく保持され、作動部材71がロック解除位置および作動位置の間を移動することで、開閉作動孔71cの開口縁と連繋軸部69eとの当接係合下で連繋部材69が回転変位されて、前記第2特別開閉部材59が閉成位置および開放位置に変位するようになっている。
前記作動部材71(支持板71b)には、該作動部材71が前記ロック位置にある状態で、図14(a)に示す如く、前記連繋部材69の規制突部69dの上側に延在するロック部71dが設けられている。そして、作動部材71がロック位置にある状態において、規制突部69dの上側に位置するロック部71dが、前記閉成位置から開放位置へ移動する前記連繋部材69における規制突部69dの上端に当接係合するようになっている。また、作動部材71がロック位置および作動位置の間のロック解除位置へ移動した状態では、ロック部71dが連繋部材69における規制突部69dの移動軌道上から離間して(図14(b)参照)、ロック部71dと規制突部69dとの係合が解除されるように構成される。すなわち、作動部材71がロック位置にある状態では、ロック部71dと規制突部69dの当接係合下において第2特別開閉部材59の閉成位置から開放位置への変位が規制され、作動部材71がロック解除位置に移動してロック部71dと規制突部69dの当接係合状態が解除されることで、第2特別開閉部材59の閉成位置から開放位置への変位が許容されるようになっている。
図7,図12に示す如く、前記前ケース体65には、前記経路用後壁部48に形成された前記後ガイド孔63bと前後に整列する位置に、前後方向に貫通する支持用ガイド孔65aが、後ガイド孔63bと平行に形成されている。そして、前記第2特別開閉部材59に設けた前記後延出部61bにおける後ガイド孔63bから後方に突出する突出端部が、該支持用ガイド孔65aに摺動自在に支持されている。前記後延出部61bには、経路用後壁部48と前ケース体65との間に臨む部位に上下方向に貫通する係合孔61cが形成されており、前記連繋部材69の連繋部69cが係合孔61cに連繋されて、連繋部材69の揺動に伴って連繋部69cと係合孔61cとの係合作用下に、第2特別開閉部材59が往復移動するよう構成される。実施例では、連繋部材69の連繋部69cと後延出部61b(係合孔61c)とが係合する係合部位を挟む前後両側で、該後延出部61bを後ガイド孔63bおよび支持用ガイド孔65aで支持するよう構成されている。
前記第2特別入賞部58には、第2特別入賞口58aに入賞したパチンコ球を検出する第2特別入賞検出センサ72が配設されている。第2特別入賞検出センサ72は、前記制御手段に配線接続されており、第2特別入賞検出センサ72がパチンコ球を検出すると、検出信号を制御手段に出力し、該制御手段の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、第2特別入賞ソレノイド67は、後述する如く、始動入賞部35,93へのパチンコ球の入賞を契機として特図当り判定において当選した場合に付与される当り遊技(大当り遊技)において、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従って制御手段によって駆動制御される。実施例では、前記第1流下経路55に開口する第2特別入賞口58aへの入賞によって所定数の賞球が払い出されるよう構成されており、該第2特別入賞口58aは、パチンコ球が入賞(入球)することによって、入賞(入球)しない場合より遊技者にとって有利が状態が付与される入賞口(入球口)である。
(球通路77について)
実施例のパチンコ機10は、前記第2特別入賞口58aに連通し、該第2特別入賞口58aに入賞したパチンコ球を排出案内する球通路77が設けられている。球通路77は、前記枠状装飾体25に設けられた第1球通路78と、前記設置部材33に設けられた第2球通路79とから構成される。
(第1球通路78について)
前記枠状装飾体25に設けられる第1球通路78は、前記経路用後壁部48に連設された通路用後壁部80と、該通路用後壁部80から前方に延出するように設けられてパチンコ球が通過可能な間隔で離間する画壁54,81,82,83と、前記カバー部材73に設けられた前記通路用前壁部75とによって画成されて、該第1球通路78は、前記遊技盤20の前側を延在するように設けられている(図10参照)。具体的には、通路用後壁部80および画壁54,81,82,83によって前側に開口する樋状の球通路部が形成されて、該球通路部の前側開口を通路用前壁部75によって塞ぐことで第1球通路78が内部に画成される。すなわち、枠状装飾体25に形成される誘導経路47(第1流下経路55)を画成する経路用前壁部74を備えるカバー部材73(具体的には通路用前壁部75)が、第2特別入賞口58aに入賞したパチンコ球を排出案内する第1球通路78(球通路77)の前壁を構成するようになっている。言い替えると、カバー部材73を構成するように一体に形成された1つの壁部74,75が、誘導経路47および第1球通路78(球通路77)を画成する前壁を構成して、部品点数を低減し得るよう構成されている。実施例では、第1球通路78が、枠状装飾体25に配設される球通路である。
前記遊技盤20の前側を延在する前記第1球通路78は、図8,図9に示す如く、前記第2特別入賞口58aに連通して前記出口画成部52の下方を左右方向に延在する横球通路78aと、該横球通路78aの右端部に上端部が連通接続されて下方に延在し、後述す第2アウト口87が下端部で連通する縦球通路78bとを備えている。すなわち、前記球通路77における第2特別入賞口58aに連通する連通部から、第2アウト口87が連通する連通部(後述する合流部89)までの通路部分(第1球通路78)が、遊技盤20の前側を延在して、該球通路77における遊技盤20の前側を延在する通路部分(第1球通路78)を流下するパチンコ球の動きを透明なカバー部材73を介して前側から視認可能に構成されている。実施例では、横球通路78aを画成する上側の画壁54は、前記出口画成部54が兼用しているので、同一符号で示している。なお、上側の画壁を出口画成部54とは別に設けてもよい。また、縦球通路78bを画成する左右に離間する画壁82,83について、左画壁82および右画壁83と指称して区別する場合がある。
前記第1球通路78の縦球通路78bを画成する右画壁83は、前記枠状装飾体25における台板部43より前側に延出して、図3,図9に示す如く、該右画壁83と前記盤面飾り部材29との間に前記下側第2球流下領域21c(遊技領域21)が画成されるようになっている。すなわち、前記第2特別入賞口58aに入賞したパチンコ球を排出案内する第1球通路78(球通路77)を画成する右画壁83(壁部)が、遊技領域21を画成する壁の一部として構成されている。言い替えると、枠状装飾体25に設けられて遊技盤20の前側を延在する右画壁83が、第1球通路78を画成する壁部と遊技領域21(下側第2球流下領域21c)を画成する壁部とを兼用して、部品点数を低減し得るよう構成されている。
前記縦球通路78bの下端部には、後方に開口する球出口78cが開設されており、該球出口78cに、前記第2球通路79を画成する後述する通路画成部85の上端部において前側に開口するように形成された球入口79aが連通接続されている。具体的には、縦球通路78bを画成する通路用後壁部80に、図4,図5に示す如く、球出口78cを画成すると共に後方に延出する筒状の接続口部84が設けられており、該接続口部84が通路画成部85に接続されることで球出口78cと球入口79aとが連通するよう構成される(図10参照)。すなわち、第1球通路78における第2アウト口87との合流部89より下流側が第2球通路79に連通接続されており、前記球通路77は、第2アウト口87との合流部89より下流側が遊技盤20の裏側を延在するよう構成されている。
(第2球通路79について)
前記設置部材33には、前記遊技盤20の裏側を上下方向に延在する筒状の通路画成部85が配設されており、該通路画成部85によって第2球通路79が画成されている。通路画成部85の上端部には、図3,図4,図5に示す如く、前側に開口する球入口79aが開設されており、該球入口79aを画成する通路画成部85の開口端と前記球出口78cを画成する接続口部84の開口端とを前後に整合することで、第1球通路78と第2球通路79とが連通接続されている(図10参照)。また、通路画成部85の下端には、設置部材33の下端で開口する排出口(図示せず)が形成されており、前記第2特別入賞口58aに入賞したパチンコ球は、第1球通路78および第2球通路79を通って排出口から機外に排出されるようになっている。
(第2アウト口87について)
前記縦球通路78bの下端部には、図9に示す如く、アウト口用通路部(通路部)86が下側第2球流下領域21cに向けて延出するように設けられており、アウト口用通路部86の延出端に下側第2球流下領域21cに開口する第2アウト口(第2の入球口)87が形成されている。すなわち、下側第2球流下領域21c(遊技領域21)から第2アウト口87に入球したパチンコ球は、アウト口用通路部86を介して縦球通路78bに通入し、該パチンコ球が、前記第2特別入賞口58aに入賞したパチンコ球が排出案内される同じ球通路77を介して機外に排出されるよう構成される。ここで、アウト口用通路部86で画成されるアウト口通路88と縦球通路78bとが接続する領域を、他の領域と区別する場合には合流部89と指称する場合がある。すなわち、第1球通路78(球通路77)における遊技盤20の前側に位置する合流部89に、第2の入球口としての第2アウト口87が連通しており、枠状装飾体25に設けられて遊技領域21を流下するパチンコ球が入球する第2特別入賞口58aおよび第2アウト口87(複数の入球口)が共通する球通路77を介して機外に排出されるようになっている。
前記アウト口用通路部86は、図9に示す如く、下側第2球流下領域21cに向けて斜め上方に向けて突設されており、第2アウト口87に入球して上下方向に延在する合流部89に一旦通入したパチンコ球や、前記第2特別入賞口58aに入賞して縦球通路78bを流下して合流部89に至ったパチンコ球が、該アウト口用通路部86(アウト口通路88)を介して下側第2球流下領域21cに排出されるのを抑制し得るよう構成されている。また、アウト口用通路部86の内面(第2アウト口87を画成する内壁)には、合流部89に開口する開口縁86a(合流部89と第2アウト口87との連通部)に、アウト口通路側に突出する逆流防止部90が設けられている。この逆流防止部90は、図15に示す如く、アウト口用通路部86の後側の内面において、アウト口通路88の上下方向の全長に亘って延在するように設けられており、合流部89に至ったパチンコ球がアウト口通路88に逆流するのを防止するよう構成される。具体的に、逆流防止部90は、平断面において三角形に形成されたものであって、合流部側の面がアウト口用通路部86の内面から前側に向けて直角に延在するように形成されると共に、第2アウト口側の面が前端から第2アウト口側に向かうにつれて後側に近接するように斜めに形成されている。すなわち、第2アウト口87から合流部89に向かうパチンコ球を傾斜面で円滑に案内し得ると共に、合流部89から第2アウト口87に向かうパチンコ球の移動を直角面で規制し得るよう構成される。
前記通路用前壁部75および通路用後壁部80には、図10に示す如く、縦球通路78bを画成する領域に、上下方向に離間して複数の減勢突部91,92が左右方向の全幅に亘って延在するように設けられており、縦球通路78bを流下するパチンコ球が減勢突部91,92に接触することで該パチンコ球を減勢するよう構成されている。通路用前壁部75に設けられる前減勢突部91と、通路用後壁部80に設けられる後減勢突部92とは、上下方向において千鳥状となるように配置されている。そして、通路用前壁部75に設けられている最下部の前減勢突部91aが、図16に示す如く、前記アウト口用通路部86の前記開口縁86aにおける上側の縁に対応する位置に臨むように設けられている。なお、通路用前壁部75に設けられている最下部の前減勢突部91aについて、以後は他の前減勢突部91と区別する場合には下端減勢突部91aと指称する。すなわち、下端減勢突部91aを、前記逆流防止部90が設けられる縁(後側の縁)と対向する側(前側)の面に下端減勢突部91aを設けることで、該下端減勢突部91aに当ったパチンコ球の流下向きを逆流防止部90が設けられている側(後側)に変えることができ、該パチンコ球を前記逆流防止部90に当り易くしている。これにより、縦球通路78bを前後の減勢突部91,92に当ることで前後に変位しつつ流下するパチンコ球が、逆流防止部90が形成されていない側(前側)に変位してアウト口通路88に流入してしまうのを防止し得るようになっている。
(第2アウト口87に対応する遊技釘23a,23bの配置について)
実施例では、前記下側第2球流下領域21cにおける第2アウト口87の右側(外側)に臨む位置に、上下に離間して遊技釘23a,23bが植設されており、該遊技釘23a,23bの間を通過したパチンコ球が第2アウト口87に入球するよう構成されている。この第2アウト口87へのパチンコ球の入球を許容する上下の遊技釘23a,23bについて、他の遊技釘23と区別する場合はアウト用遊技釘と指称する場合がある。アウト用遊技釘23a,23bは、パチンコ球が通過可能な間隔で植設された内側アウト用遊技釘23a,23aと、同じくパチンコ球が通過可能な間隔で植設された外側アウト用遊技釘23b,23bとからなり、内側アウト用遊技釘23a,23aに対して外側アウト用遊技釘23b,23bは、図9に示す如く、所定高さだけ低い位置に臨むように下方にずれた位置に植設されて、下側第2球流下領域21cを流下するパチンコ球が第2アウト口87へ入球し難くしてある。
前記第2アウト口87に対する上側の外側アウト用遊技釘23bの位置について詳しく述べると、図9に示す如く、上側の外側アウト用遊技釘23bは、第2アウト口87の上端縁を通る水平線Nより下側(第2アウト口87の中央側)に位置するよう設定される。具体的には、上側の外側アウト用遊技釘23bにおいて、アウト口用通路部86を構成する下側および後側の壁に接触した状態のパチンコ球の周面が接触する部位が、前記水平線Nより下側(第2アウト口87の中央側)に位置するよう設定される。また、上側の外側アウト用遊技釘23bと第2アウト口87との離間間隔は、パチンコ球の半径より狭く設定されている。すなわち、第2アウト口87に対して上側の外側アウト用遊技釘23bを、パチンコ球の半径より短い間隔で離間した外側において開口中央側に位置させることで、前記アウト口通路88を第2アウト口側に戻ってきて該第2アウト口87から下側第2球流下領域21cに部分的に出たパチンコ球を、該上側の外側アウト用遊技釘23bによってアウト口通路88に戻し得るよう構成される。
(第2始動入賞部93について)
前記第2始動入賞部93は、図2,図3,図9に示すように、前記下側第2球流下領域21cを流下するパチンコ球が入賞(入球)し得るよう、前記枠状装飾体25の右側部であって前記第2アウト口87の下方に配設されている。第2始動入賞部93は、枠状装飾体25の右側面に形成されて下側第2球流下領域21c(遊技領域21)に開口する第2始動入賞口93a(第3の入球口)と、当該第2始動入賞口93aを開放可能に閉鎖する始動口開閉部材(開閉部材)94と、当該始動口開閉部材94を開閉作動する駆動手段としての始動入賞ソレノイド95とを備えており、当該始動入賞ソレノイド95の駆動に伴って始動口開閉部材94が第2始動入賞口93aを開閉するようになっている。ここで、前記第2始動入賞口93aは、枠状装飾体25の右側方に開口するよう形成されると共に、前記始動口開閉部材94は、前後方向に延在する支軸94aを介して第2始動入賞口93aの開口下縁部側に揺動可能に軸支されており、始動入賞ソレノイド95の駆動に伴って、第2始動入賞口93aを閉鎖してパチンコ球の入賞を阻止する閉成姿勢と、第2始動入賞口93aを開放してパチンコ球の入賞を許容する開放姿勢とに揺動変位し得るようになっている。すなわち、第2始動入賞口93aは、始動入賞ソレノイド95を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。なお、始動入賞ソレノイド95は、前記ゲート部38のパチンコ球の通過を契機として普図当り判定において当選した場合に付与される普図当り遊技において、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従って制御手段によって駆動制御される。
前記枠状装飾体25には、図4,図5,図7に示す如く、前記第2始動入賞口93aに入賞したパチンコ球を裏側に通出案内する案内通路96aを画成する案内通路部96が設けられると共に、該案内通路部96における枠状装飾体25の後側に臨む部位に、後方に開口する球出口96bが形成されている。前記第2球通路79を構成する通路画成部85には、図3,図5に示す如く、側方に延在して誘導通路97aを内部画成する誘導通路部97の一端が、誘導通路97aと第2球通路79とを連通するように接続されると共に、誘導通路部97の他端に開口形成された球入口97bが、前記案内通路部96の球出口96bに連通接続されている。すなわち、第2始動入賞口93aに入賞したパチンコ球は、案内通路部96で画成される案内通路96aおよび誘導通路部97で画成される誘導通路97aによって第2球通路79に誘導されるようになっている。このように、実施例のパチンコ機10では、球通路77を構成して遊技盤20の裏側を延在する第2球通路79に、第3の入球口としての第2始動入賞口93aが連通接続されており、該第2球通路79は、前記第2特別入賞口58a、第2アウト口87および第2始動入賞口93aに入球したパチンコ球を共通して排出案内する通路として機能するよう構成されている。なお、前記設置部材33の前側に遊技盤20を取り付けた状態で、前記枠状装飾体25の裏側に配設されている前記始動入賞ソレノイド95に通路画成部85が干渉しないように、該通路画成部85は始動入賞ソレノイド95の上方および側方に延在するように屈曲形成されている(図5参照)。
前記案内通路部96には、第2始動入賞口93aに入賞したパチンコ球を検出す第2始動入賞検出センサ98が配設されている。第2始動入賞検出センサ98は、前記制御手段に配線接続されており、第2始動入賞検出センサ98がパチンコ球を検出すると、検出信号を制御手段に出力し、該制御手段の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。
実施例のパチンコ機10では、前記第1始動入賞検出センサまたは第2始動入賞検出センサ98によるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口35a,93aへのパチンコ球の入賞)を契機として特図当り判定(大当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り判定の結果に基づいて前記表示装置17において図柄変動演出(図柄変動)が実行されて、該図柄変動演出の結果、表示装置17に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂大当り(当り)が発生した場合に、大当りの発生に伴って前記第1または第2特別入賞部37,58の特別入賞口37a,58aが開放して多数の賞球を獲得し得る機会が与えられるようになっている。
前記第2始動入賞部93は、始動口開閉部材94の前側を覆う光透過性の装飾部品99を備えている。また、枠状装飾体25には、第2始動入賞部93の配設位置に対応する裏側に、LED等の発光体100aを備える発光基板100が配設されており、該発光体100aを発光することで、前記装飾部品99を発光装飾し得るよう構成されている。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技盤20に設けた案内レール22により画成された発射通路31の打出し口31aを介して遊技領域21内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域21の第1球流下領域21aまたは第2球流下領域21b,21cをパチンコ球が流下する。
前記第1球流下領域21aを流下する「左打ち」となるようパチンコ球が打ち出されて、前記第1始動入賞部35の第1始動入賞口35aにパチンコ球が入賞すると、前記制御手段の制御に基づいて前記表示装置17での図柄変動演出が開始され、図柄変動演出の結果、表示装置17に所定の図柄組み合わせが表示されると大当りが発生する。大当りが発生すると、表示装置17に表示された図柄組み合わせに応じて、前記第1特別入賞部37の第1特別入賞口37aまたは第2特別入賞部58の第2特別入賞口58aが開放される。なお、第1始動入賞口35aに入賞することなく遊技領域21の最下部まで流下したパチンコ球は、前記第1アウト口26に入球して機裏側に回収される。
前記打球発射装置の打球力を強めるように操作レバー16aを右回転させて、パチンコ球を第2球流下領域21b,21cを流下させる「右打ち」を行うと、前記打出し口31aから遊技領域21に打ち出されたパチンコ球は、前記外レール28に沿って枠状装飾体25の右側に打ち込まれる。前記上側第2球流下領域21bに出ち込まれて、前記緩衝ゴム32に当ったパチンコ球は減勢されて、前記第1入口47aまたは第2入口47bから誘導経路47に流入する。第1入口47aから誘導経路47に流入したパチンコ球は、前記規制壁部49おける膨出部49bの傾斜上面に当ることで前記固定案内部53や第2流下経路56に向けて案内される。第2流下経路56に案内されたパチンコ球は、前記出口画成部52における傾斜面部52a上に落下し、該傾斜面部52aに沿って右方に流下して前記出口47cから下側第2球流下領域21cに排出される。
前記膨出部49bによって固定案内部53に案内されたパチンコ球は、該固定案内部53に上面の傾斜に沿って前記第2特別入賞口58aに向けて案内される。前記第2特別開閉部材59の閉成位置では、図11(a)に示す如く、該第2特別開閉部材59は第2特別入賞口58aを閉成すると共に前記受け部54における第2傾斜案内面54bの上側に位置して、前記案内突部62の第1案内面62aが固定案内部53に対して第1流下経路55を挟んで対向している。従って、固定案内部53で案内されて第2特別入賞口58aに向かうように第1流下経路55を流下するパチンコ球は、前記案内突部62の第1案内面62aで受けられて、前記受け部54における第1傾斜案内面54aに案内される。そして、第1傾斜案内面54a上に落下したパチンコ球は、該第1傾斜案内面54aから前記傾斜面部52aに移動して前記出口47cから下側第2球流下領域21cに排出される。
また、前記第2入口47bから誘導経路47に流入したパチンコ球は、前記緩衝ゴム32に当って減勢された際の勢いの違いによって、前記第2流下経路56を流下して前述したように出口47cから下側第2球流下領域21cに排出されたり、前記固定案内部53で案内されて第2特別開閉部材59の第1案内面62aで受けられた後に、第1傾斜案内面54aおよび傾斜面部52a上を移動して出口47cから下側第2球流下領域21cに排出される。誘導経路47には複数の入口47a,47bからパチンコ球が流入可能であるので、誘導経路47でのパチンコ球の流下態様が単調となるのを防いで遊技の興趣を向上し得る。しかも、誘導経路47の内部においても、前記固定案内部53によって複数の流下経路55,56が画成されているので、パチンコ球の流下態様をより複雑にして遊技の興趣を向上することができる。
ここで、前記緩衝ゴム32におけるパチンコ球の当接部位に近接する前記第2入口47bから誘導経路47に流入するパチンコ球は、該緩衝ゴム32との当接によって充分に減勢されているので、該第2入口47bから誘導経路47に流入したパチンコ球が第2特別開閉部材59に直接当ったり、前記固定案内部53を介して当ったとしても、該第2特別開閉部材59に与える衝撃は小さい。これに対し、前記第1入口47aは、第2入口47bより上方に位置して、該第1入口47aから第2特別開閉部材59までの落差は大きく、第1入口47aから誘導経路47に流入したパチンコ球が第2特別開閉部材59に直接衝突した場合には大きな衝撃が加わるおそれがある。しかしながら、実施例のパチンコ機10では、前述したように第1入口47aの下方に規制壁部49の膨出部49bを張り出すように臨ませているので、該第1入口47aから誘導経路47に流入したパチンコ球は、必ず膨出部49bの傾斜上面に当ることで減勢され、前述したように固定案内部53で案内されたパチンコ球が第2特別開閉部材59に当った際の衝撃を弱くし得る。また、パチンコ球が固定案内部53に当った際にも減勢される。
また、前記第2特別開閉部材59は、図12に示す如く、パチンコ球を受ける案内突部62の前後に延出する延出部61a,61bが対応する経路用前壁部74および経路用後壁部48のガイド孔63a,63bに支持されているので、軸を中心に回動するように構成されている従来の開閉部材の場合に比べて、案内突部62にパチンコ球が当った際の衝撃を広い面積で受けることができ、第2特別開閉部材59や前記駆動機構60が損傷するのを防止し得る。また、第2特別開閉部材59を、その往復移動方向と交差する方向の両側で支持するよう構成したので、該第2特別開閉部材59を安定して往復移動させることができる。
前記大当り遊技の発生に伴って前記第2特別開閉部材59が図11(b)に示す開放位置に移動すると、該第2特別開閉部材59は固定案内部53の下側に入り込み、前記受け部54における第1傾斜案内面54aの上側に位置する。この状態では、前記第1入口47aまたは第2入口47bから誘導経路47に流入したパチンコ球が前記固定案内部53によって第2特別入賞口58aに向けて案内されて第1流下経路55を流下する場合に、該パチンコ球が第2特別開閉部材59に当ることは少なく、該パチンコ球は前記受け部54における第2傾斜案内面54bに落下し、該第2傾斜案内面54bに沿って第2特別入賞口58aに円滑に案内される。また、前記第1流下経路55を流下するパチンコ球が開放位置の第2特別開閉部材59に当ることもあるが、該パチンコ球は固定案内部53から左方(第2特別入賞口側)に露出している前記第2案内面62bで受けられて、受け部54の第2傾斜案内面54bに案内され、該第2傾斜案内面54bによって第2特別入賞口58aに円滑に案内される。第2特別入賞口58aが開放された場合は、遊技者は多くのパチンコ球の入賞を目指して右打ちを行うので、多数のパチンコ球が誘導経路47に流入するが、多くのパチンコ球が開放位置の第2特別開閉部材59に当ることはなく、また当ったとしてもそのパチンコ球の勢いは規制壁部49や複数の誘導部50,51,53に当って減勢されるので、第2特別開閉部材59に加わる衝撃は小さい。しかも、第2特別入賞口58aにパチンコ球を案内する受け部54は、第2特別開閉部材59とは別部材である前記経路用後壁部48に設けられたものであるので、多くのパチンコ球が受け部54に当ったとしても、第2特別開閉部材59に衝撃が加わることはなく、第2特別開閉部材59が損傷するのは防止される。
すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記第2特別入賞口58aを開放した場合に、前記誘導経路47に流入して第2特別入賞口58aに向かうパチンコ球が流下する前記第1流下経路55を流下したパチンコ球を、前記第2特別開閉部材59とは別の部材である経路用後壁部48に設けた受け部54で受けて第2特別入賞口58aに案内するよう構成したので、第2特別開閉部材59にパチンコ球が衝突して該第2特別開閉部材59や前記駆動機構60に大きな衝撃が加わるのを抑制することができる。すなわち、第2特別開閉部材59や駆動機構60が損傷したり故障するのを防止することができ、耐久性を向上し得る。
また、前記第2特別開閉部材59は、図11(b)の開放位置では、前記固定案内部53の下側に入り込むようにしたので、該固定案内部53の上面に当って第2特別入賞口58aに向けて案内されるパチンコ球が該第2特別開閉部材59に勢いよく衝突するのを防止することができ、該第2特別開閉部材59や駆動機構60が損傷したり故障するのを効果的に防止し得る。更に、第2特別開閉部材59にパチンコ球を案内する案内面62a,62bを設けているので、前記第1流下経路55を流下するパチンコ球を受け部54や第2特別入賞口58aに向けてスムーズに案内することができ、球詰り等が発生するのを好適に防止し得る。
ここで、前記第2特別入賞部58では、図14(a)に示す如く、前記第2特別入賞ソレノイド67の非駆動時には作動部材71がロック位置に変位し、該作動部材71に設けられたロック部71dが規制突部69dに係合して第2特別開閉部材59の閉成位置から開放位置への変位を規制するようになっている。従って、第2特別入賞ソレノイド67の駆動によらず、不正器具等で第2特別開閉部材59を直接開放するよう操作したとしても第2特別入賞口58aを開放することができず、該第2特別開閉部材59の不正開放を阻止し得る。また、この状態では前記作動部材71に設けた開閉作動孔71cと連繋軸部69eとの係合が解除されているから、第2特別開閉部材59が不用意に開放位置へ変位するのを防止できる。
一方で、第2特別入賞ソレノイド67の駆動に伴って作動部材71がロック位置からロック解除位置に変位した場合には(図14(b)参照)、前記規制突部69dとロック部71dとの係合が解除されると共に前記開閉作動孔71cと連繋軸部69eとが係合する。従って、ロック解除位置から作動位置へ向けて作動部材71が更に変位することで第2特別開閉部材59を開放することができる(図14(c)参照)。すなわち、実施例に係る第2特別入賞部58では、前記第2特別入賞ソレノイド67の駆動によらない不正な第2特別開閉部材59の開放動作を防止できる。また、第2特別入賞ソレノイド67の非駆動時には、前記圧縮コイルバネ68によって作動部材71がロック位置へ付勢されるから、第2特別開閉部材59の不正な開放をより効果的に阻止し得る。しかも、第2特別開閉部材59を支持するガイド孔63a,63bは、開放位置から閉成位置に向けて下方傾斜するように形成されているので、第2特別開閉部材59が閉成位置に移動した状態では(図11(a)参照)、自重により閉成位置へ向けた力が第2特別開閉部材59に作用するよう構成してあるから、第2特別入賞口58aを閉成する閉成位置に第2特別開閉部材59をより安定的に保持することができ、該第2特別開閉部材59の不正な開放をより効果的に阻止できる。そして、圧縮コイルバネ68および自重によって第2特別開閉部材59が閉成位置に付勢されることで、第2特別入賞口58aが振動等に起因して不用意に開放するのを効果的に防止でき、第2特別入賞口58aへの意図しない入賞を防ぐことができる。
実施例のパチンコ機10では、前記第2特別入賞口58aが開口する誘導経路47を画成して該第2特別入賞口58aへパチンコ球を誘導可能な入口画成部50,51、固定案内部53、出口画成部52(具体的には受け部54)を、該第2特別入賞口58aが設けられている枠状装飾体25に設けているので、入口画成部50,51、固定案内部53および受け部54と第2特別入賞口58aとの関係を一定に維持することができる。すなわち、遊技釘のように遊技盤20に植設後に調節することなく、第2特別入賞口58aへの入球率を一定に維持して遊技性が低下するの防止し得る。また、煩雑な釘調節が不要となるので、メンテナンス性が向上する。更に、前記第2特別開閉部材59を、入口画成部50,51、固定案内部53、出口画成部52(具体的には受け部54)等の誘導部が設けられる経路用後壁部48および該経路用後壁部48の前側に配設される経路用前壁部74に設けられた一対のガイド孔63a,63bに往復移動自在に支持するよう構成した。これにより、誘導部が設けられる部材と開閉部材を支持する部材とが異なる場合に比べて、閉成位置および開放位置での第2特別開閉部材59と誘導部50,51,52(54),53との関係を一定に維持できる。従って、第2特別開閉部材59を開放位置に移動して第2特別入賞口58aを開放した状態での第2特別入賞口58aへの入球を安定させ得る。
前記誘導経路47を画成する前記カバー部材73の経路用前壁部74は、該誘導経路47を画成する経路用後壁部48が形成されている枠状装飾体25に配設されるものであるので、前後の壁部74,48の間隔を適正に保持することができる。従って、誘導経路47を流下するパチンコ球が前後に大きく変位するのを防止することができるので、パチンコ球を安定して流下させて誘導経路中での球詰りを防止し得る。
また、前記誘導経路47を画成する経路用前壁部74および経路用後壁部48は透明に構成してあるので、該誘導経路47を流下するパチンコ球の動きを前側から視認することができ、興趣を向上し得る。更に、前記設置部材33に配設されて経路用後壁部48の裏側に重なっている前記演出部34を誘導経路47の前側から視認し得るので、該誘導経路47を流下するパチンコ球の動きと演出部34での演出とを重ねて見ることができ、演出効果を向上し得る。
前記出口47cから排出されて前記下側第2球流下領域21cを流下するパチンコ球が前記ゲート部38を通過すると、前記制御手段において普図当り判定が行われ、該普図当り判定に当選した場合は、前記第2始動入賞部93の始動口開閉部材94が閉成姿勢から開放姿勢に揺動変位し、前記第2始動入賞口93aにパチンコ球が入賞可能となる。該第2始動入賞口93aにパチンコ球が入賞すると、前述した第1始動入賞口35aへの入賞の場合と同様に前記表示装置17での図柄変動演出が開始され、図柄変動演出の結果、表示装置17に所定の図柄組み合わせが表示されると大当りが発生する。そして、大当りが発生すると、表示装置17に表示された図柄組み合わせに応じて、前記第1特別入賞部37の第1特別入賞口37aまたは第2特別入賞部58の第2特別入賞口58aが開放される。
実施例のパチンコ機10では、前述したように枠状装飾体25に配設した第2始動入賞部93の上側に、パチンコ球を機裏側に回収する第2アウト口87が設けられている(図9参照)。従って、第2始動入賞口93aが開放した状態では、パチンコ球が第2始動入賞口93aに入るのか第2アウト口87に入るのかに遊技者の関心を惹きつけることができ、緊張感を持って遊技を行わせることができる。すなわち、前記第2始動入賞口93aを開閉する始動口開閉部材94を開放作動した状態であっても、下側第2球流下領域21cを流下するパチンコ球が第2アウト口87に入球する可能性があり、遊技の面白みを増大させることができる。
前記第2特別入賞口58aに入賞したパチンコ球は、遊技盤20の前側に位置する図9に示した第1球通路78を流下した後、該第1球通路78の下端部で遊技盤20の裏側に誘導されて、該遊技盤20の裏側に位置する第2球通路79に流入し、該第2球通路79の下端に形成された排出口から機外に排出される。前記第1球通路78に、図9に示す如く、前記第2アウト口87を連通するように設けたので、第2特別入賞口58aおよび第2アウト口87に対応して球通路を遊技盤裏側に夫々設ける必要はなく、遊技盤裏側における球通路を設けるための設置スペースを小さくし得る。従って、他の部品を設けるための設置スペースを圧迫することはなく、設計の自由度を向上することができる。また、前記第1球通路78を画成する前記通路用前壁部75は透明に構成されているので、該第1球通路78を流下するパチンコ球の動きを前側から視認することができ、遊技の興趣を向上し得る。更に、前記誘導経路47を画成する経路用前壁部74と、第1球通路78を画成する通路用前壁部75とは前記カバー部材73に一体に設けられるものであるので、誘導経路47および第1球通路78(球通路77)を画成するための壁を別々に設ける必要はなく、部品点数および組み立て工数を低減し得る。
実施例のパチンコ機10では、前記枠状装飾体25の右上部(表示窓口25aより上側)に設けた前記第2特別入賞口58aに入賞したパチンコ球を排出案内する球通路77における該第2特別入賞口58aの連通部から第2アウト口87の合流部89までの第1球通路78を、遊技盤20の前側に延在するよう構成したので、遊技盤裏側における球通路を設けるための設置スペースをより小さくし得る。また、図9に示す如く、第1球通路78を画成する前記右画壁83で前記下側第2球流下領域21c(遊技領域21)を画成するよう構成しているので、遊技領域21を画成するための壁と球通路を画成するための壁とを別々に設ける場合に比べて遊技盤前側の設置スペースを小さくすることができ、遊技盤前側においても他の部品を設けるための設置スペースを圧迫するのを抑制し得る。
前記第1球通路78に連通する第2アウト口87は、図8,図9に示す如く、下側第2球流下領域21cに向けて上向きに突出するように設けられた前記アウト口用通路部86の延出端で開口するように設けられている。従って、第1球通路78における前記縦球通路78bを合流部89まで流下したパチンコ球や、第2アウト口87に入球して合流部89に一旦通入したパチンコ球が、第1球通路78(球通路77)を画成する壁に当って跳ねたとしても、第2アウト口87から下側第2球流下領域21cに排出されてしまうのを抑制し得る。また、図15に示す如く、アウト口用通路部86における合流部89に開口する開口縁86aに逆流防止部90を設けているので、合流部89に至ったパチンコ球がアウト口用通路部86のアウト口通路88に逆流するのを該逆流防止部90で阻止して、第1球通路78に入ったパチンコ球が第2アウト口87から下側第2球流下領域21cに排出されてしまうのを防止し得る。更に、第1球通路78を流下するパチンコ球を減勢する前記下端減勢突部91aを、図16に示す如く、前記逆流防止部90が設けられる縁(後側の縁)と対向する側(前側)の面に設けているので、該下端減勢突部91aに当ったパチンコ球を逆流防止部90が設けられている側(後側)に積極的に変えることができる。すなわち、合流部89に至ったパチンコ球を逆流防止部90が設けられる側に誘導することで、合流部89において壁に当ったパチンコ球がアウト口通路側に跳ねたとしても、該パチンコ球が逆流防止部90に当ってアウト口通路88に入ってしまうのを防止し得る。
実施例のパチンコ機10では、前記第2特別入賞口58aに入賞したパチンコ球を排出案内する第1球通路78(球通路77)の途中に、下側第2球流下領域21c(遊技領域21)に開口する第2アウト口87を設けることで部品点数や設置スペースを削減し得るもとで、前記アウト口用通路部86、逆流防止部90および下端減勢突部91aによって、該第1球通路78に一旦通入したパチンコ球が下側第2球流下領域21c(遊技領域21)に排出されてしまうのを確実に防止することができる。更に、実施例のパチンコ機10では、図9に示す如く、第2アウト口87に対応して遊技盤20に植設されている前記上側の外側アウト用遊技釘23bを、第2アウト口87の上端縁を通る水平線Nより下側で、第2アウト口87との離間間隔がパチンコ球の半径より狭くなる位置に設けているので、前記アウト口通路88を第2アウト口側に戻ってきたパチンコ球の半分が下側第2球流下領域21c出る前に該上側の外側アウト用遊技釘23bに当ったパチンコ球をアウト口通路88に戻すことができる。従って、第1球通路78に一旦通入したパチンコ球が、下側第2球流下領域21c(遊技領域21)に排出されてしまうのをより確実に防止し得る。
実施例のパチンコ機10では、前記遊技盤20の裏側に延在する前記第2球通路79に、前記枠状装飾体25に配設した第2始動入賞部93の第2始動入賞口93aが連通するよう構成した。すなわち、3つの口58a,87,93aに入球したパチンコ球を、共通する第2球通路79で排出案内し得るので、遊技盤裏側における球通路を設けるための設置スペースを更に小さくし得る。
(変更例)
本願発明は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、第2特別入賞口を開閉する第2特別開閉部材を直線的に往復移動するよう構成したが、該開閉部材の構成を、第1特別入賞口や第2始動入賞口を開閉する開閉部材の構成として採用し得る。すなわち、第1特別入賞部や第2始動入賞部を、第1特別入賞口や第2始動入賞口が誘導経路に開口するように枠状装飾体に設けることができる。
(2) 実施例では、枠状装飾体の右上部に誘導経路や流下経路を設けたが、該誘導経路や流下経路を設ける位置は任意に設定可能である。
(3) 実施例では、枠状装飾体に誘導経路や流下経路を設けたが、枠状装飾体とは別に遊技盤に配設される遊技部品に誘導部や固定案内部を設けることで該遊技部品に誘導経路や流下経路を設けることができる。
(4) 実施例では、誘導経路を画成する前後の壁部に設けたガイド孔に第2特別開閉部材に設けた延出部を摺動自在に挿通するよう構成したが、開閉部材を往復移動自在に支持するガイド部を突条とし、該突条が摺動自在な長溝を開閉部材に設ける構成を採用し得る。すなわち、開閉部材を直線的に往復移動自在に支持し得る構成であれば、ガイド部として公知の各種構成を採用し得る。
(5) 実施例では、第2特別開閉部材の開放位置において、該開閉部材の一部が固定案内部の下側に入り込むよう構成したが、第2特別開閉部材(開閉部材)の全体が固定案内部の下側に入り込むようにしてもよく、この構成では開放位置の第2特別開閉部材(開閉部材)と第2特別入賞口(入賞口)との間に位置する受け部の上面(遊技球の受け面)が、第2特別入賞口(入賞口)に向けて下方傾斜するよう構成されていればよい。
(6) 実施例では、第1流下経路(流下経路)を流下するパチンコ球を第2特別入賞口(入賞口)に案内する受け部を、経路用後壁部に設けたが、該受け部を経路用前壁部に設けてもく、または両壁部間に連接するように設けたものであってもよい。
(7) 実施例では、誘導経路にパチンコ球を流入させる入口を2つ設けた場合で説明したが、該入口は1つでも3つ以上であってもよい。また、誘導経路からパチンコ球を排出する出口は、2つ以上であってもよい。
(8) 実施例では、誘導経路内に1つの固定案内部を設けて2つの流下経路を画成するよう構成したが、複数の固定案内部を設けて3つ以上の流下経路を画成する構成を採用し得る。
(9) 実施例では、遊技盤の前側を延在する球通路(第1球通路)に第2特別入賞口および第2アウト口を連通するよう構成したが、第2特別入賞口に代えて第1または第2始動入口や普通入賞口を連通したり、第2アウト口に代えて第1または第2始動入賞口や普通入賞口を連通する等、球通路(第1球通路)に連通させる複数の入球口の組み合わせは任意に設定し得る。また、ゲート部に入球したパチンコ球を遊技領域に通出することなく排出するよう構成した場合には、該ゲート部の口を前記球通路(第1球通路)に連通する入球口とすることもできる。なお、特別入賞口、始動入賞口および普通入賞口は、パチンコ球の入賞によって賞球が得られるものであるので、入球することによって、入球しない場合より有利な状態が付与され得る入球口である。また、ゲート部についても、入球によって第2始動入賞口を開放するか否かの普図当り判定が行われ、当選した場合には第2始動入賞口が開放されて賞球が得られる可能性があるので、該ゲート部の口についても、入球することによって、入球しない場合より有利な状態が付与され得る入球口である。
(10) 実施例では、遊技盤の裏側を延在する球通路(第2球通路)に第2始動入賞口を連通するよう構成したが、該球通路(第2球通路)に第1特別入賞口、普通入賞口あるいは第1始動入賞口を連通する構成を採用し得る。すなわち、遊技盤の裏側を延在する球通路(第2球通路)に連通する第3の入球口として、第1特別入賞口、普通入賞口、第1始動入賞口を採用し得る。
(11) 実施例では、第2特別入賞口の連通部から第2アウト口の合流部までの球通路(第1球通路)の全体が遊技盤の前側に延在する構成としたが、少なくとも第2アウト口の合流部が遊技盤の前側に延在する構成であってもよい。すなわち、合流部より上流側の球通路を遊技盤の裏側に延在させ、合流部のみを遊技盤の前側に延在させる構成とすることができる。
(12) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
20 遊技盤
21 遊技領域
25 枠状装飾体
34 演出部
47 誘導経路
47a 第1入口(入口)
47b 第2入口(入口)
47c 出口
48 経路用後壁部(壁部)
50 第1入口画成部(誘導部)
51 第2入口画成部(誘導部)
52 出口画成部(誘導部)
53 固定案内部(誘導部)
58a 第2特別入賞口(入球口)
59 第2特別開閉部材(開閉部材)
60 駆動機構
63a 前ガイド孔(ガイド部)
63b 後ガイド孔(ガイド部)
74 経路用前壁部(前壁部)
78 第1球通路(球通路)

Claims (6)

  1. 遊技球が流下する遊技領域が前側に設けられた遊技盤を備えた遊技機において、
    前記遊技盤に配設された枠状装飾体と、
    前記枠状装飾体に設けられて前記遊技盤の前側に位置し、遊技球が前側を移動可能な壁部と、
    前記壁部に設けられて前側に突出する誘導部と、
    前記誘導部によって前記壁部の前側に画成され、前記遊技領域に入口および出口で連通して該入口から流入した遊技球を出口から遊技領域に排出可能な誘導経路と、
    前記枠状装飾体に設けられて前記誘導経路に開口し、該誘導経路を流下する遊技球が入球可能な入球口とを備え、
    前記入球口に遊技球が入球することによって、入球しない場合より有利な状態が付与され得るよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記壁部から前側に離間して前記誘導部の前側を覆う前壁部が設けられ、該前壁部と壁部との間に前記誘導経路が形成されている請求項1記載の遊技機。
  3. 前記壁部および前壁部に対向して設けられた一対のガイド部と、
    前記一対のガイド部に移動自在に支持されて、前記入球口への遊技球の入球を阻止する閉成位置と、前記入球口への遊技球の入球を許容する開放位置との間を往復移動可能な開閉部材と、
    前記開閉部材を往復移動させる駆動機構とを備えた請求項2記載の遊技機。
  4. 前記入球口に入球した遊技球が排出案内される球通路が前記枠状装飾体に設けられ、前記前壁部が球通路の前壁を構成している請求項2または3記載の遊技機。
  5. 前記誘導経路は複数の入口を介して前記遊技領域に連通している請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記壁部の裏側に、演出を行う演出部が該壁部と前後に重なるように設けられると共に、前記誘導経路の前側から前記演出部が透視可能に構成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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