JP2016112160A - 遊技台 - Google Patents

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達也 早坂
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Abstract

【課題】発光装置に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】遊技台は、ランプと、複数のドライバと、シリアル信号の信号出力手段とを備え、前記シリアル信号は、ランプ制御データと、該ランプ制御データの送信先を特定するアドレスを含み、前記複数のドライバは、前記シリアル信号に含まれる前記アドレスが、設定されたアドレスと一致する場合に、前記ランプ制御データを取得して記ランプを駆動可能なドライバである遊技台において、前記複数のドライバのうち第一のドライバは第一の基板に備えられ、第二のドライバは第二の基板に備えられ、前記第一の基板および前記第二の基板に電気的に接続される他の基板を備え、前記他の基板は、前記第一の基板と電気的に接続する第一の接続手段と、前記第二の基板と電気的に接続する第二の接続手段と、前記第一のドライバに第一のアドレスを設定する第一のアドレス設定回路と、前記第二のドライバに、第二のアドレスを設定する第二のアドレス設定回路を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に関する。
従来の遊技台は、多数の発光装置を備えている。発光装置としてリールのバックライトを備えた遊技台が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−183916号公報
しかしながら、従来の遊技台は、発光装置について改良の余地がある。
本発明の目的は、発光装置に特徴を持った遊技台を提供することにある。
本発明は、ランプと、前記ランプを駆動可能な複数のドライバと、前記複数のドライバに対し、シリアル信号を出力する信号出力手段と、を備え、前記シリアル信号は、ランプ制御データを含む信号であり、前記シリアル信号は、前記ランプ制御データの送信先を特定するアドレスを含む信号であり、前記複数のドライバは、前記シリアル信号に含まれる前記アドレスが、設定されたアドレスと一致する場合に、前記ランプ制御データを取得し、該ランプ制御データに基づいて前記ランプを駆動可能なドライバである、遊技台において、前記複数のドライバのうち第一のドライバは、第一の基板に備えられたドライバであり、前記複数のドライバのうち第二のドライバは、前記第一の基板と同一構成の第二の基板に備えられたドライバであり、前記第一の基板および前記第二の基板に電気的に接続される他の基板を備え、前記他の基板は、前記第一の基板と電気的に接続する第一の接続手段を備えた基板であり、前記他の基板は、前記第二の基板と電気的に接続する第二の接続手段を備えた基板であり、前記他の基板は、前記第一の接続手段を介して前記第一のドライバに、第一のアドレスを設定する第一のアドレス設定回路を備えた基板であり、前記他の基板は、前記第二の接続手段を介して前記第二のドライバに、第二のアドレスを設定する第二のアドレス設定回路を備えた基板である、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、発光装置に特徴を持った遊技台を実現できる。
本実施形態に係るスロットマシンの外観斜視図である。 前面扉を開けた状態のスロットマシンを示す正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)同スロットマシンの各リール(左リール、中リール、右リール)に施された図柄の配列を平面的に展開して示した図である。(b)入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示した図である 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 第1副制御部400におけるランプ制御処理の概要を示す図であり、(a)がランプ制御データの通信を行う第1副制御部400の一部を簡略化して抜き出したブロック図であり、(b)が一般的なランプ制御データの通信を行う場合のブロック図であり、(c)がCPU404とドライバIC610、IC612との通信例を示したタイムチャートである。 ランプ制御処理のフローチャートである。 各種ランプ418を制御するドライバIC620、622・・・にアドレスを設定する構成を示す概要図である。 各種ランプ418を制御するドライバIC620、622・・・にアドレスを設定する構成を示す概要図である。 本発明の実施例1にかかる中継基板600と各照明基板の接続の一例を示す概要図である。 図12に示す1つの照明基板上の回路構成の一例を示す回路概要図である。 図12に示す中継基板600上の回路構成の一例を示す回路概要図である。 各ドライバICの入力ポートA0〜A6の状態を示す表である。 照明基板のLEDの配置例を示す図である。 リール110乃至112付近の構造を、リール110乃至112の回転軸RC方向から見た側面図である。 中継基板600と各照明基板614、616、618の接続例を示す正面概要図である。 本発明の実施例2に係る各照明基板614、616、618と中継基板600の他の接続例を示す正面概要図である。 本発明の実施例3に係る照明基板614、616、620の構成の他の一例を示す概要図である。 本発明の実施例4に係る各照明基板614、616、620とアドレス設定回路662の接続例を示す概要図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(スロットマシン100等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、リールパネル658に設けられた図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(後に詳述する)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<本体内部>
図2は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔181に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<制御部>
図3を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路(通信回路)422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426を設けており、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
図4(a)を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図(a)は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ図柄」、中リール111の番号0のコマには「ベル図柄」、右リール112の番号2のコマには「スイカ図柄」、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図4(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図(b)は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示した図である。
本実施形態における入賞役のうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行する役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技が含まれる。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「白7−白7−白7」、BB2が「青7−青7−青7」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「白7−白7−白7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7−青7−青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「ボーナス−ボーナス−ボーナス」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、(詳細は後述するが)ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに、ビッグボーナス遊技の開始後からレギュラーボーナス遊技を開始し、1回のレギュラーボーナス遊技を終了した場合には次のレギュラーボーナス遊技をすぐに開始するような自動的にレギュラーボーナス遊技を開始させる設定としてもよい。 「小役(チェリー、スイカ、ベル)」(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー−ANY−ANY」、スイカが「スイカ−スイカ−スイカ」、ベルが「ベル−ベル−ベル」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「チェリー−ANY−ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技は「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の遊技状態の種類について説明する。遊技状態とは、抽選などにおいて選択する抽選データの種別を識別するための情報である。本実施形態では、スロットマシン100の遊技状態は、通常遊技と、BB遊技と、RB遊技と、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技と、に大別した。但し、内部当選遊技は、通常遊技に含まれる区分けであってもよい。
<通常遊技>
通常遊技に内部当選する入賞役には、ビッグボーナス(BB)と、レギュラーボーナス(RB)と、再遊技(リプレイ)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)がある。
「ビッグボーナス(BB)」は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)を開始する特殊役(作動役)である。「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出も行われない。「小役」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役である。なお、各々の役の内部当選確率は、通常遊技に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。通常遊技に用意された抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
通常遊技は、内部抽選の結果が概ねハズレ(ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、再遊技(リプレイ)および小役に当選していない)となる設定、又は、停止表示結果がいずれの役の図柄組合せに該当しないハズレの停止表示結果が概ね導出される設定がされており、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数に満たない遊技状態になっている。よって、遊技者にとっては不利益となる遊技状態である。但し、予め定めた条件を満たした場合(例えば、特定の図柄組み合わせが表示された場合)には、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせてもよい遊技状態であり、この場合、遊技に用いられるメダルの消費が抑えられ、小役の入賞によって所定数のメダルが払い出されることにより、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態になり、遊技者にとっては利益となる遊技状態になる場合がある。
<BB遊技>
BB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定されている。つまり、BB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。BB遊技は、本実施形態では、ビッグボーナス(BB)の入賞により開始され、RB遊技(後述する)を連続して繰り返し実行可能になっており、遊技中に予め定められた一の数(例えば、465枚)を超えるメダルが獲得された場合に終了する。但し、BB遊技はRB遊技を複数回数実行可能であればよく、例えば、RB遊技を開始する役(図柄組み合わせは例えば、リプレイ−リプレイ−リプレイ)を設定し、この役が内部当選した場合、または、入賞した場合に、RB遊技を開始するように設定してもよい。さらには、BB遊技は、BB遊技中のRB遊技を除くBB一般遊技を予め定めた回数(例えば、30回)実行した場合、または、BB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、3回)に終了するようにしてもよい。
<RB遊技>
RB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定されている。つまり、RB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。RB遊技は、本実施形態では、レギュラーボーナス(RB)の入賞により開始され、予め定めた一の役が内部当選の確率を上昇させる変動(例えば、「設定1」「通常遊技」に設定された「小役1」の内部当選確率1/15を、予め定めた一の値である内部当選確率1/1.2に上昇させる)をし、予め定めた一の数(例えば、8回)の入賞があった場合に終了する。RB遊技は、予め定めた回数(少なくとも2回)の入賞があった場合(例えば、8回)、または、RB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、8回)に終了するようにしてもよい。上述したBB遊技は、RB遊技を複数回数実行可能であるので、一回のRB遊技を行った場合には、BB遊技で得られるメダルの総数よりも少ないメダル数を獲得して終了することとなる。
<ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技>
ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技に内部当選する入賞役には、再遊技(リプレイ)と、小役がある。ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)は内部当選することはなく、ビッグボーナス(BB)かレギュラーボーナス(RB)に対応する図柄組み合わせを入賞させることが可能となっている遊技状態である。
但し、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)に内部当選した次遊技から、再遊技の内部当選の確率を変動させてもよく、例えば、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせて、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)対応する図柄組み合わせが入賞するまでの間は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数とほぼ同じとなる遊技状態とし、通常遊技と比べると遊技者にとっては利益となる遊技状態としてもよい。なお、BB遊技、RB遊技は両者とも遊技者にとって利益となる遊技状態であるため、総じて、ボーナス遊技、又は、特別遊技と称する場合がある。
<主制御部メイン処理>
図5を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図5に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップSA01で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップSA03ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップSA05へ進む。
ステップSA05では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップSA07では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップSA09では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップSA07で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップSA11では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップSA13では、リール回転開始の処理を行う。リール回転開始の処理では、ランダム移動(リールアクションの一つ)の制御などを行う。ステップSA15では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップSA11で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップSA17へ進む。ステップSA17では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。
なお、ランダム移動が行われると、遊技台がリール110〜112をコントロールできていない状態(混乱状態)であると遊技者に認識される場合があり、想定外のこと(例えば、ボーナス(ビッグボーナスやレギュラーボーナス)に対応する図柄組み合わせが揃うこと)が起こるかもしれないと期待させることができる場合がある。なお、図柄組み合わせが規則正しく移動するようにリール110〜112を回転させた場合、遊技者にとっては一義的な報知が行われた印象となるので、想定外に様々なことが起こり得ると想定するような事態とはならない。
ステップSA19では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。ステップSA21では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップSA03へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップSB07では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。ステップSB09のタイマ更新処理では、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップSB11では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB13では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップSB15では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップSB17では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB21に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB19に進む。
ステップSB19では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップSB21では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図7を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、ステップSC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップSC11では、ステップSC09の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップSC09で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップSC13では、ステップSC09の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、詳細は後述するが、ステップSC09で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップSC15では、ステップSC09の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップSC09で読み出した演出データの中にシャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応するシャッタ制御を行う。ステップSC17では、ステップSC09の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップSC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップSC03へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップSE01では、同図(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップSE03では、ステップSC15で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<ランプ制御処理>
次に、図8〜図21を用いて、上記第1副制御部メイン処理におけるランプ制御処理について詳細に説明する。まず、図8は、第1副制御部400におけるランプ制御処理の概要を示す図であり、同図(a)がランプ制御データの通信を行う第1副制御部400とドライバIC620、IC622の一部を簡略化して抜き出したブロック図であり、同図(b)が従来技術(例えば、特許第5176174号公報に記載された技術)となるランプ制御データの通信を行う場合の一例を示すブロック図であり、同図(c)はCPU404とドライバIC610、IC612との通信例を示したタイムチャートである。
図8(a)に示すように、第1副制御部400は、上述のCPU404や、通信回路(駆動回路)422、および各種ランプ418を駆動する複数のドライバIC620、622を有する。なお、この例では一例として2つのドライバIC620、622のみを表示しているが、ドライバICの数はこれに限らない。CPU404とマスター通信回路422は、複数のアドレスバスとデータバスによって通信可能に接続されている。通信回路422は、これら複数のアドレスバスやデータバスを介してCPU404から各種指令(例えば、ランプ制御データ)を受け、当該各種指令を、シリアルのデータバスとクロック信号線によるシリアル伝送ラインを介してドライバIC620、622などに向けて出力する。ドライバIC620、622は当該各種指令に基づいて各種ランプ418の点灯・消灯制御を行う。
このシリアル通信は、同期式シリアル通信であり、一例としてマスターICとスレーブICの間で通信する際に用いられる集積回路間通信(Inter integrated Circuit:I2C)である。なお、図8(a)の例では、通信回路422がマスターICに相当し、ドライバIC620、622がスレーブICに相当する。同図に示すように、I2Cでは、データ線が送受信兼用で1本のみであり、上述の如くデータバスとクロック信号線の2本で構成できる。2本の信号線は、抵抗でプルアップされたオープンコレクタの信号線である。マスターICは基準となるクロックパルスをクロック信号線を介して送信するとともに、これに合わせてデータバスへ信号を出力する。
また、I2Cでは、1つのマスターIC(通信回路422)に対してシリアル伝送ライン上に複数のスレーブIC(ドライバIC620、622)を接続することができる。マスターICは、データ送受信前に必ず送信先の相手となる特定のスレーブICのアドレス(固有のアドレス)を送信し、送信先のスレーブICを特定する。これにより、シリアル伝送ラインに複数のスレーブICが接続される構成であっても、マスターICとスレーブICは1対1の通信が可能となる。
同図(b)、(c)を用いて基本的な(従来の)I2Cの通信の構成について、本願の第1副制御部400の各構成に対応させて更に説明する。同図(b)に示すように、スレーブIC620、622は、自身の固有のアドレス(ID)を識別するために、複数(この例では4つ)の入力ポートからなるアドレス(ID)設定入力(図には「ID設定」と記載)を有しており、例えば、図の上側に配置された入力ポートがアドレス(4ビットで表現される0〜15)の最上位ビットに相当するポート、図の下側に配置された入力ポートがアドレスの最下位ビットに相当するポートに設定されている。
より具体的には、スレーブIC620のアドレス設定入力の4つの入力ポートのうちの最上位ビットから3つの入力ポートは、最上位ビットから順に、5V電源、5V電源、5V電源にそれぞれ固定的に接続され、最下位ビットに相当する1つの入力ポートは、第1副制御部400のCPU404と、1本のアドレス設定信号線L1によって接続されている。したがって、スレーブIC620は、CPU404がローレベル(L)の信号を出力してアドレス設定信号線L1からローレベルの信号を入力した場合には、自身のアドレスを1110B(16進数でE)と認識し、CPU404がハイレベル(H)の信号を出力してアドレス設定信号線L1からハイレベルの信号を入力した場合には、自身のアドレスを1111B(16進数でF)と認識するように構成されている。この場合、CPU404がアドレス設定を行っているが、第1副制御部400を構成する制御基板にアドレス設定信号線L1に信号を出力するアドレス設定回路を設けられる場合もある。
一方、スレーブIC622のアドレス設定入力の4つの入力ポートのうちの最上位ビットから3つの入力ポートは、最上位ビットから順に、5V電源、5V電源、5V電源にそれぞれ固定的に接続され、最下位ビットに相当する入力ポートは、CPU404と、1本のアドレス設定信号線L1によってNOT回路を介して接続されている。したがって、スレーブIC622は、CPU404がローレベル(L)の信号を出力してNOT回路で論理が反転しアドレス設定信号線L1からハイベルの信号を入力した場合には、自身のアドレスを1111B(16進数でF)と認識し、CPU404がハイレベル(H)の信号を出力してNOT回路で論理が反転しアドレス設定信号線L1からローレベルの信号を入力した場合には、自身のアドレスを1110B(16進数でE)と認識するように構成されている。
また、詳細は後述するが、CPU404は、スレーブIC620、622に指令を出す場合には(データを送信する場合)には、最初にアドレス設定信号線L1に出力する信号の状態を設定(アドレス設定)した後に、所定の時間をおいて、マスターIC422、シリアル伝送ラインを介してスレーブIC620、622にデータを送信するように構成している。
一方、スレーブIC620、IC622は、アドレス設定入力の4つのポートの信号状態によって自身のアドレス(この例では、16進数でEかFか)を判定し、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレスが、自身のアドレスと一致する場合に、シリアル伝送ラインからデータを取得し、当該データにしたがって各種ランプ418の点灯・消灯制御を行う。
例えば、同図(c)に示すように、CPU404がアドレス設定信号線L1に出力する信号の状態としてローレベル(L)を設定(アドレス設定)した場合、スレーブIC(ドライバIC)620は、自身のアドレスを1110B(16進数でE)と認識し、スレーブIC(ドライバIC)622は、自身のアドレスを1111B(16進数でF)と認識する。
続いて、CPU404が、所定の時間をおいて、送信先アドレスが16進数のEに設定されたデータを送信した場合、スレーブIC(ドライバIC)620は、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレス(この例では、16進数のE)が、自身のアドレス(この例では、16進数のE)と一致すると判定し、シリアル伝送ラインからデータを取得し、当該データにしたがって各種ランプ418の点灯・消灯制御を行う。一方、この場合、スレーブIC(ドライバIC)622は、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレス(この例では、16進数のE)が、自身のアドレス(この例では、16進数のF)と一致しないと判定し、シリアル伝送ラインから入力するデータは無視し、当該データにしたがって各種ランプ418の点灯・消灯制御を行うことはない。
次に、図9を用いて、本実施形態のランプ制御処理について説明する。同図は、ランプ制御処理のフローチャートである。
ステップSF01では、通信回路(マスターIC)422に対してランプ制御データの送信が必要か否か(演出データに各種ランプ418に関する制御データがあるか無いか)を判定し、必要な場合にはステップSF02に進み、必要ない場合には処理を終了する。
ステップSF03では、送信すべきランプ制御データをセットする。具体的には後述する送信データテーブルを参照し、アドレス設定信号線(図8の例ではアドレス設定信号線A1)に出力する信号の状態としてハイレベル(H)かローレベル(L)を設定する。また、ステップSF05では、所定の時間をおいて(ドライバIC620、622が自身のアドレスを確実に識別するための時間間隔をおいて)、送信データテーブルを参照し、通信回路422を介してドライバIC620、622にランプ制御データを送信する。
図10、図11は、本実施形態のランプ制御処理において、各種ランプ418を制御するドライバIC620、622・・・にアドレスを設定する構成を示す概要図である。以下の説明では特に、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(LED)の制御処理を例に、説明する。
図10に示すように、本実施形態は、アドレス設定回路と、各種ランプ418を制御するドライバICを備えた複数の同一構成の照明基板とをそれぞれコネクタ接続することによって、照明基板のドライバICに固有のアドレスを設定し、ランプ制御データの通信を行うものである。
遊技台では、複数機種で可能な限り部品を共通化することが望ましい。例えば、機種Aを販売した後に機種Bを販売する場合、機種のコンセプトに応じた設計変更を行うのが一般的であり、設計変更の一例として、機種Aではランプ(発光態様)Aが設定されていた場合に、機種Bではランプ(発光態様)Bに設定を変更する場合などがある。
しかしながら、このような設計変更において、ランプAのために複数種類の照明基板を要し、ランプBのために複数種類の照明基板を要する仕様とすると、機種数と照明基板の種類数とを掛け合わせた種類数の基板を要することとなり、部品管理が複雑になる。
また、従来の遊技台では、ランプ制御データの通信において、図8(b)、(c)に示すように制御手段(CPU404、または制御基板に設けられたアドレス設定回路)がアドレス設定信号線L1にアドレス設定信号を出力する構成が知られている。このように制御手段がアドレスに係わる信号を出力し、アドレスを設定することによって、遊技を進めながら照明基板のアドレスを変更することができる。
しかしながら、制御手段(CPU)によりアドレス設定を可能とした場合、アドレス設定に係わる信号を出力させる処理の増加や、アドレス設定に係わる信号を出力させる出力ポート数の増加に伴うハード仕様の変更などの問題が生じる。さらに、アドレス設定用のデータ出力のタイミングと、各種ランプ418のランプ制御データ出力のタイミングとが好適なタイミングで行われないと、所望の照明基板を所望の態様に制御することが困難になるので、プログラム上で考慮しなければならない事項が増加する。
また、遊技台は、照明基板にアドレス切替スイッチを備える遊技台も知られている(例えば、特開2007−54211号公報)。当該技術では、通信する上で必要となる基板のアドレスについては、任意のアドレスを設定可能としているが、任意に設定可能であるために、同じアドレスを複数の基板に設定してしまう設定ミスや、アドレス切替スイッチを設けることによるコスト増が懸念される。
これに対して本実施形態では、図11に示す様に、例えば制御基板とは異なる中継基板600等に、例えばリールのバックライト用の照明基板の数(例えば、3つ)に対応したアドレス設定回路602、604、606と、これらにそれぞれ接続するコネクタ608、610、612を設ける。一方、照明基板614はドライバIC620およびそれに接続するコネクタ626を、照明基板616はドライバIC622およびそれに接続するコネクタ628を、照明基板618はドライバIC624およびそれに接続するコネクタ630を、それぞれ備えている。そして、中継基板600のコネクタ608と照明基板614のコネクタ626とを配線(ハーネス)によって接続すると、アドレス設定回路602が生成するアドレス(アドレス1)が照明基板614のドライバIC620のアドレスとして設定される。同様に、中継基板600のコネクタ610と照明基板616のコネクタ628とをハーネスによって接続すると、アドレス設定回路604が生成するアドレス(アドレス2)が照明基板616のドライバIC622のアドレスとして設定され、中継基板600のコネクタ612と照明基板618のコネクタ630とをハーネスによって接続すると、アドレス設定回路606が生成するアドレス(アドレス3)が照明基板618のドライバIC624のアドレスとして設定され、複数の照明基板614、616、618(照明基板614、616、618は同一構成の基板)のドライバIC620、622、624にそれぞれ固有のアドレスを設定することができる。
これにより、照明基板614、616、618の構成を同一の構成とすることにより、遊技台の機種変更に際しても柔軟に対応でき、準備する基板の種類数を少なくすることが可能となる。また、制御手段(CPU)によるアドレス設定を行わないため、アドレス設定に係わる信号を出力させる処理の増加や、アドレス設定に係わる信号を出力させる出力ポート数の増加に伴うハード仕様の変更などの問題を回避できる。さらに、制御手段(CPU)によるアドレス設定を行わないため、アドレス設定用のデータ出力のタイミングと、各種ランプ418のランプ制御データ出力のタイミングとが好適なタイミングで行わせるためにプログラム上で考慮しなければならない事項が増加する、といった問題も回避できる。
<実施例1>
図12は、実施例1にかかる中継基板600と各照明基板の接続の一例を示す概要図である。
左照明基板614は、左リール110の背後(内側)に設けられた基板であり、複数の第一のLED632a(例えば、白色LED)と、これらを駆動するドライバIC620aと、複数の第二のLED632b(例えば、フルカラーLED)とこれらを駆動するドライバIC620bと、ドライバIC620a、620bに接続するコネクタ626を備える。
中照明基板616は、中リール111の背後(内側)に設けられた基板であり、複数の第一のLED634a(例えば、白色LED)と、これらを駆動するドライバIC622aと、複数の第二のLED634b(例えば、フルカラーLED)とこれらを駆動するドライバIC622bと、ドライバIC634a、634bに接続するコネクタ628を備える。
右照明基板618は、右リール112の背後(内側)に設けられた基板であり、複数の第一のLED636a(例えば、白色LED)と、これらを駆動するドライバIC624aと、複数の第二のLED636b(例えば、フルカラーLED)とこれらを駆動するドライバIC624bと、ドライバIC624a、624bに接続するコネクタ630を備える。
中継基板600には、3つの照明基板614、616、618に対応して、3つのアドレス設定回路602、604、606と、これらにそれぞれ接続するコネクタ608、610、612が設けられる。
中継基板600のコネクタ608と左照明基板614のコネクタ626は配線(ハーネス)640によって接続される。これにより、アドレス設定回路602で生成されたアドレスが、中継基板600側のコネクタ608,左照明基板614側のコネクタ626を介して、ドライバIC620a、620bにそれぞれ設定される。
また、中継基板600のコネクタ610と中照明基板616のコネクタ628は配線(ハーネス)642によって接続される。これにより、アドレス設定回路604で生成されたアドレスが、中継基板600側のコネクタ610,中照明基板616側のコネクタ628を介して、ドライバIC622a、IC622bにそれぞれ設定される。
また、中継基板600のコネクタ612と右照明基板618のコネクタ630は配線(ハーネス)644によって接続される。これにより、アドレス設定回路606で生成されたアドレスが、中継基板600側のコネクタ612,右照明基板618側のコネクタ630を介して、ドライバIC624a、624bにそれぞれ設定される。これにより、各ドライバICに固有のアドレスが設定される。
中継基板600のコネクタ608,610,612はシリアル伝送ラインを介して通信回路422と接続している。通信回路422は、各ドライバICに固有のアドレスが設定された後、送信先アドレスが白色LED用のドライバIC620aのアドレスのデータを送信し、また、送信先アドレスがフルカラーLED用のドライバIC620bのアドレスのデータを送信する。
白色LED用のドライバIC620aは、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレスが、自身のアドレスと一致すると判定すると、シリアル伝送ラインからデータを取得し、当該データにしたがって白色LED632aの点灯・消灯制御を行う。一方、白色LED用のドライバIC620aは、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレスがフルカラーLED用のドライバIC620bのアドレスの場合には、シリアル伝送ラインからデータを取得せず、当該データにしたがって白色LED632aの点灯・消灯制御を行うことはない。
同様に、フルカラーLED用のドライバIC620bは、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレスが、自身のアドレスと一致すると判定すると、シリアル伝送ラインからデータを取得し、当該データにしたがってフルカラーLED632bの点灯・消灯制御を行う。一方、フルカラーLED用のドライバIC620bは、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレスが白色用ドライバIC620aのアドレスの場合には、シリアル伝送ラインからデータを取得せず、当該データにしたがってフルカラーLED632bの点灯・消灯制御を行うことはない。
中照明基板616、右照明基板618の制御についても同様であるので、以下適宜省略して説明する。通信回路422は、各ドライバICに固有のアドレスが設定された後、送信先アドレスが、中照明基板616の白色LED用のドライバIC622aのアドレスのデータ、フルカラーLED用のドライバIC622bのアドレスのデータ、右照明基板618の白色LED用のドライバIC624aのアドレスのデータおよびフルカラーLED用のドライバIC624bのアドレスのデータをそれぞれ送信する。
中照明基板616の白色LED用のドライバIC622aは、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレスが、自身のアドレスと一致すると判定すると、シリアル伝送ラインからデータを取得し、当該データにしたがって白色LED634aの点灯・消灯制御を行い、フルカラーLED用のドライバIC622bは、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレスが、自身のアドレスと一致すると判定すると、シリアル伝送ラインからデータを取得し、当該データにしたがってフルカラーLED634bの点灯・消灯制御を行う。
右照明基板618の白色LED用のドライバIC624aは、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレスが、自身のアドレスと一致すると判定すると、シリアル伝送ラインからデータを取得し、当該データにしたがって白色LED636aの点灯・消灯制御を行い、フルカラーLED用のドライバIC624bは、シリアル伝送ラインによって入力されるデータの送信先アドレスが、自身のアドレスと一致すると判定すると、シリアル伝送ラインからデータを取得し、当該データにしたがってフルカラーLED636bの点灯・消灯制御を行う。
このように本実施形態によれば、1つの照明基板に、複数のドライバICが設けられる場合であっても、それぞれに固有のアドレスを設定することができる。
図13は、図12に示す1つの照明基板上の回路構成の一例を示す回路概要図である。ここでは、左照明基板614を例に説明する。
左照明基板614のコネクタ626は、中継基板600のコネクタ610と接続するものであり、図示の上側から端子1〜端子6の6つの端子を有している。端子1は5V電源に固定され、端子3はGND(0V)に固定される。また端子2は、中継基板600のコネクタ610を介してシリアルのクロック信号線に接続する端子であり、端子4は中継基板600のコネクタ610を介してシリアルのデータバスに接続する端子である。クロック信号線およびデータバスは上述のごとく抵抗でプルアップされている。そして端子5および端子6が、中継基板600に設けられたアドレス設定回路602が生成するアドレス(アドレス選択信号A1,A2)がそれぞれ入力される端子である。このように本実施形態では、2つのアドレス選択信号A1,A2によって、ドライバIC(ここではドライバIC1(620a)、ドライバIC2(620b))にそれぞれ固有のアドレスが設定される。
一方、ドライバIC1(620a)は、図示の上側からSCL、SDA、A0、A1、A2、A3、A4、A5、REXT、RESETの10個の入力ポートと、XOUT1〜XOUT23の24個の出力ポートを有する。
入力ポートSCLはクロック信号(シリアルクロック)が入力されるポートであり、SDAはデータ(シリアルデータ)が入力されるポートであり、入力ポートA0〜A5が自身のアドレスを識別するためのアドレス設定入力である。入力ポートREXT,RESETはGNDに固定されている。そして、6つの入力ポートA0〜A5に入力される6ビット(最上位ビットが入力ポートA0,最下位ビットが入力ポートA5)の信号によって固有のアドレスが設定される。
また、出力ポートXOUT0は、白色LED1に接続し、出力ポートXOUT1は白色LED2に、出力ポートXOUT2は白色LED3に、出力ポートXOUT3は白色LED4に、出力ポートXOUT4は白色LED5に、出力ポートXOUT5は白色LED6に、出力ポートXOUT6は白色LED7に、出力ポートXOUT7は白色LED8に、出力ポートXOUT8は白色LED9に、それぞれ接続する。なおこの例では出力ポートXOUT10〜XOUT23は非接続である。
ドライバIC620aのアドレス設定入力の6つの入力ポートのうち、入力ポートA0、A3、A4およびA5はいずれも、GND(0V)すなわちローレベル(L)に固定されている。したがって、ドライバIC620aは、入力ポートA1にアドレス選択信号線L1からローレベル(L)のアドレス選択信号が入力され、入力ポートA2にアドレス選択信号線L2からローレベル(L)のアドレス選択信号が入力された場合は、自身のアドレスを「000000B」と認識する。また、ドライバIC620aは、入力ポートA1にローレベル(L)のアドレス選択信号が入力され、入力ポートA2にハイレベル(H)のアドレス選択信号が入力された場合は、自身のアドレスを「001000B」と認識し、入力ポートA1にハイレベル(H)のアドレス選択信号が入力され、入力ポートA2にローレベル(L)のアドレス選択信号が入力された場合は、自身のアドレスを「010000B」と認識し、入力ポートA1、A2にハイレベル(H)のアドレス選択信号が入力された場合は、自身のアドレスを「011000B」と認識する。
コネクタ626が中継基板600のコネクタに接続されると、ドライバIC620aは、アドレス選択信号A1、A2を受信し、その状態によって、上述のように自身のアドレスを、例えば「000000B」と認識する(「000000B」にアドレスが設定される)。そしてドライバIC620aは、入力ポートSCLに入力されるクロックパルスに合わせて入力ポートSDAに入力される信号を受信し、アドレス選択信号A1,A2の状態によって、自身のアドレスと一致するかを判断する。例えば、送信先アドレスが「000000B」に設定されたデータが送信された場合には、ドライバIC620aは、当該送信先アドレスが自身の固有アドレスと一致すると判定し、所定の時間をおいてその後に入力ポートSCLに入力されるクロックパルスに合わせて入力ポートSDAに入力されるデータを取得し、当該データにしたがって出力ポートXOUT0〜XOUT8に信号(H/L)を送信し、白色LED1〜9のそれぞれの点灯・消灯制御を行う。
また、ドライバIC2(620b)も同様に、図示の上側からSCL、SDA、A0、A1、A2、A3、A4、A5、REXT、RESETの10個の入力ポートと、XOUT1〜XOUT23の24個の出力ポートを有する。入力ポートについては、ドライバIC620bと同様であるので説明は省略する。
また、出力ポートXOUT0〜XOUT2は、フルカラーLED1に接続し、出力ポートXOUT3〜XOUT5はフルカラーLED2に、出力ポートXOUT6〜XOUT8はフルカラーLED3に、出力ポートXOUT9〜XOUT11はフルカラーLED4に、出力ポートXOUT12〜XOUT14はフルカラーLED5に、出力ポートXOUT15〜XOUT17はフルカラーLED6に、それぞれ接続する。なおこの例では出力ポートXOUT18〜XOUT23は非接続である。
ドライバIC620bのアドレス設定入力の6つの入力ポートのうち、入力ポートA0は電源5Vすなわちハイレベル(H)に固定され、入力ポートA3、A4およびA5はいずれも、GND(0V)すなわちローレベル(L)に固定されている。したがって、ドライバIC620bは、入力ポートA1にアドレス選択信号線L1からローレベル(L)のアドレス選択信号が入力され、入力ポートA2にアドレス選択信号線L2からローレベル(L)のアドレス選択信号が入力された場合は、自身のアドレスを「100000B」と認識する。また、ドライバIC620aは、入力ポートA1にローレベル(L)のアドレス選択信号が入力され、入力ポートA2にハイレベル(H)のアドレス選択信号が入力された場合は、自身のアドレスを「101000B」と認識し、入力ポートA1にハイレベル(H)のアドレス選択信号が入力され、入力ポートA2にローレベル(L)のアドレス選択信号が入力された場合は、自身のアドレスを「110000B」と認識し、入力ポートA1、A2にハイレベル(H)のアドレス選択信号が入力された場合は、自身のアドレスを「111000B」と認識する。
コネクタ626が中継基板600のコネクタに接続されると、ドライバIC620bは、アドレス選択信号A1、A2を受信し、その状態によって、上述のように自身のアドレスを、例えば「100000B」と認識する(「100000B」にアドレスが設定される)。そしてドライバIC620bは、入力ポートSCLに入力されるクロックパルスに合わせて入力ポートSDAに入力される信号を受信し、アドレス選択信号A1,A2の状態によって、自身のアドレスと一致するかを判断する。例えば、送信先アドレスが80Hに設定されたデータが送信された場合には、ドライバIC620bは、当該送信先アドレスが自身の固有アドレスと一致すると判定し、所定の時間をおいてその後に入力ポートSCLに入力されるクロックパルスに合わせて入力ポートSDAに入力されるデータを取得し、当該データにしたがって出力ポートXOUT0〜XOUT17に信号(H/L)を送信し、フルカラーLED1〜6のそれぞれの点灯・消灯制御を行う。
なお、中照明基板616および右照明基板618も上記と同じ回路構成である。ただし、中照明基板616は、コネクタが中継基板600のコネクタ610と接続し、中継基板600に設けられたアドレス設定回路604が生成する信号に基づいてドライバIC3(622a)、IC4(622b)にアドレスが設定される。つまり、アドレス選択信号A1,A2に入力される信号の状態(H/L)が左照明基板614と異なる。また、右照明基板618はコネクタが中継基板600のコネクタ612と接続し、中継基板600に設けられたアドレス設定回路606が生成する信号に基づいてドライバIC5(624a)、IC6(624b)にアドレスが設定される。つまり、アドレス選択信号A1,A2に入力される信号の状態(H/L)が左照明基板614と異なる。
図14は、図12に示す中継基板600上の回路構成の一例を示す回路概要図である。
中継基板600には、例えば3つのコネクタ608、610、612が設けられている。コネクタ608は、図示の上側から端子1〜端子6の6つの端子を有しており、端子1は5V電源に固定され、端子3はGND(0V)に固定される。また端子2は、シリアルのクロック信号線に接続する端子であり通信回路422と接続し、端子4はシリアルのデータバスに接続する端子であり同じく通信回路422と接続する。そして端子5および端子6が、アドレス選択信号線L1,L2にそれぞれ接続する端子であり、アドレス選択信号A1,A2を出力する。この例では、端子5,端子6はいずれもGND(0V)に固定されている。つまりこの例に示すコネクタ608と接続した照明基板(照明基板614)のドライバIC(ドライバIC620a、620b)には、アドレス選択信号A1としてローレベル(L)が出力され、アドレス選択信号A2としてローレベル(L)が出力されることになる。端子5および端子6に接続する回路が、アドレス設定回路602である。
コネクタ610も、図示の上側から端子1〜端子6の6つの端子を有しており、端子1は5V電源に固定され、端子3はGND(0V)に固定される。また端子2は、シリアルのクロック信号線に接続する端子であり通信回路422と接続し、端子4はシリアルのデータバスに接続する端子であり同じく通信回路422と接続する。そして端子5および端子6が、アドレス選択信号線L1,L2にそれぞれ接続する端子であり、アドレス選択信号A1,A2を出力する。この例では、端子5は電源5Vに固定され、端子6はGND(0V)に固定されている。つまりこの例に示すコネクタ610と接続した照明基板(照明基板616)のドライバIC(ドライバIC622a、622b)には、アドレス選択信号A1としてハイレベル(H)が出力され、アドレス選択信号A2としてローレベル(L)が出力されることになる。端子5および端子6に接続する回路が、アドレス設定回路604である。
コネクタ612も、図示の上側から端子1〜端子6の6つの端子を有しており、端子1は5V電源に固定され、端子3はGND(0V)に固定される。また端子2は、シリアルのクロック信号線に接続する端子であり通信回路422と接続し、端子4はシリアルのデータバスに接続する端子であり同じく通信回路422と接続する。そして端子5および端子6が、アドレス選択信号線L1,L2にそれぞれ接続する端子であり、アドレス選択信号A1,A2を出力する。この例では、端子5はGND(0V)に固定され、端子6は、電源5Vに固定されている。つまりこの例に示すコネクタ612と接続した照明基板(照明基板618)のドライバIC(ドライバIC624a、624b)には、アドレス選択信号A1としてローレベル(L)が出力され、アドレス選択信号A2としてハイレベル(H))が出力されることになる。端子5および端子6に接続する回路が、アドレス設定回路606である。
図15は、図13に示す照明基板614〜618と、図14に示す中継基板600とを接続した場合の、それぞれのドライバIC1(620a)、ドライバIC2(620b)、ドライバIC3(622a)、ドライバIC4(622b)、ドライバIC5(624a)、ドライバIC6(624b)の入力ポートA0〜A5の状態(設定されるアドレス(の一部)を示す表である。
図13を用いて説明したように、左照明基板614のドライバIC1(620a)の入力ポートA0、A3〜A5はローレベル(L)に固定されている。そして、図14に示す中継基板600のコネクタ608と左照明基板614のコネクタ626を接続することにより、入力ポートA1,A2にはそれぞれ、ローレベル(L)が入力される。この場合、ドライバIC620aの固有アドレスの上位6ビットは、「000000B」に設定される。
左照明基板614のドライバIC2(620b)の入力ポートA0はハイレベル(H)に固定され、入力ポートA3〜A5はローレベル(L)に固定されている。そして、図14に示す中継基板600のコネクタ608と左照明基板614のコネクタ626を接続することにより、入力ポートA1,A2にはそれぞれ、ローレベル(L)が入力される。この場合、ドライバIC620bの固有アドレスの上位6ビットは、「100000B」に設定される。
中照明基板616のドライバIC3(622a)の入力ポートA0はローレベル(L)に固定され、入力ポートA3〜A5はローレベル(L)に固定されている。そして、図14に示す中継基板600のコネクタ610と中照明基板616のコネクタ628を接続することにより、入力ポートA1にはハイレベル(H)が入力され、入力ポートA2にはローレベル(L)が入力される。この場合、ドライバIC622aの固有アドレスの上位6ビットは、「010000B」に設定される。
中照明基板616のドライバIC4(622b)の入力ポートA0は、ハイレベル(H)に固定され、入力ポートA3〜A5はローレベル(L)に固定されている。そして、図14に示す中継基板600のコネクタ610と中照明基板616のコネクタ628を接続することにより、入力ポートA1にはハイレベル(H)が入力され、入力ポートA2にはローレベル(L)が入力される。この場合、ドライバIC622bの固有アドレスの上位6ビットは、「110000B」に設定される。
右照明基板618のドライバIC5(624a)の入力ポートA0は、ローレベル(L)に固定され、入力ポートA3〜A5はローレベル(L)に固定されている。そして、図14に示す中継基板600のコネクタ612と右照明基板618のコネクタ630を接続することにより、入力ポートA1にはローレベル(L)が入力され、入力ポートA2にはハイレベル(H)が入力される。この場合、ドライバIC624aの固有アドレスの上位6ビットは、「001000B」に設定される。
右照明基板618のドライバIC6(624b)の入力ポートA0は、ハイレベル(H)に固定され、入力ポートA3〜A5はローレベル(L)に固定されている。そして、図14に示す中継基板600のコネクタ612と右照明基板618のコネクタ630を接続することにより、入力ポートA1にはローレベル(L)が入力され、入力ポートA2にはハイレベル(H)が入力される。この場合、ドライバIC624bの固有アドレスの上位6ビットは、「101000B」に設定される。
このように、本実施形態では、各照明基板614〜618のドライバIC620a、620b、622a、622b、624a、624bに固有アドレスを設定するアドレス設定回路602、604、606を、各照明基板614〜618とコネクタ608、610、612を介して接続する構成(この例では、中継基板600に設けられたアドレス設定回路602、604、606をコネクタ608、610、612、626、628、630を介して各照明基板614〜618と接続する構成)としている。これにより、アドレス設定回路602、604、606を変更(中継基板600を交換)することによって、容易に、各照明基板614〜618のドライバIC620a、620b、622a、622b、624a、624bの固有アドレスを変更することができる。
<ランプ(LED)の配置例>
図16は、本実施形態の白色LED632a、634a、636aおよびフルカラーLED632b、634b、636bの具体的な配置の一例を示す図である。図16(a)は、左照明基板614のLEDの配置例を示す図であり、同図(b)は、3つの照明基板614〜618のLEDの配置例を示す図である。なお、同図(b)では大きい矩形で白色LED632a、634a、636aを示し、小さい矩形でフルカラーLED632b、634b、636bを示す。
図16(a)に示すように、左照明基板614上には、それぞれ9つの白色LED632aが3行3列で配置され、6つのフルカラーLED632bが3行2列で配置されて、白色LED632a1〜632a3、フルカラーLED632b1〜632b3、白色LED632a4〜632a6、フルカラーLED632b4〜632b6、白色LED632a7〜632a9が列方向に交互に配置される。
そして図16(b)に示すように、中照明基板616、右照明基板618も、左照明基板614と同様の配列で、それぞれ9つの白色LED634a、636aと、6つのフルカラーLED634b、636bが配置される。
図17は、リール110乃至112付近の構造を、リール110乃至112の回転軸RC方向から見た側面図である。
各リール110乃至112はリール収納ケース650内に回転可能に設けられる。例えば、同図に示すように左リール110の背面(回転軸RC方向の内側)には、左照明基板614が配置され、リール収納ケース650の上面には、中継基板(リール中継基板)600が備えられる。そして、左照明基板614のコネクタ626と、中継基板600のコネクタ608が、配線(ハーネス)640によって接続される。左照明基板614上の白色LEDおよびフルカラーLEDは発光によって、左リール110を背面側から照明し、リールパネル658に設けられた図柄表示窓113を介して遊技者に個々の図柄を明るく視認可能にする。中リール111および右リール112についても同様である(詳細は図18(a)参照)。ここで、中継基板600と各照明基板614、616、618のコネクタの位置と各配線640、642、644の長さは、対応するコネクタ同士を正しく接続できるように設定されている。
図18を参照して具体的に説明する。同図は、中継基板600と各照明基板614、616、618の接続例を示す正面概要図である。
図17で説明したように、中継基板600のコネクタ608は、左照明基板614のコネクタ626と配線640によって接続される。同様に、中リール111の背面(回転軸RC方向の内側)に設けられた中照明基板616のコネクタ628と、中継基板600のコネクタ610が、配線(ハーネス)642によって接続され、右リール112の背面(回転軸RC方向の内側)に設けられた右照明基板618のコネクタ630と、中継基板600のコネクタ612が、配線(ハーネス)644によって接続される。なお、本実施形態では、これらの配線640、642、644も同一構成である。
このように、一台の遊技台において、複数(ここでは3本)の配線について同一構成の配線を使用することで、仕様変更にも柔軟に対応でき、部品点数を削減することができる。
そして、各照明基板614、616、618のコネクタ626、628、630の位置、中継基板600のコネクタ608、610、612の位置および各配線640、642、644の長さとは、各照明基板614、616、618のコネクタ626、628、630に配線640、642、644の一端をそれぞれ接続した場合に、他端が対応しない(不適切な)コネクタに接続しないように、設定されている。
具体的には、左照明基板614のコネクタ626に配線640の一端を接続した場合、その他端が中継基板600のコネクタ608には接続可能であるが、中継基板600の他のコネクタ610、612には接続不可に各コネクタの位置と配線640の長さが設定されている。同様に、中照明基板616のコネクタ628に配線642の一端を接続した場合、その他端が中継基板600のコネクタ610には接続可能であるが、中継基板600の他のコネクタ608、612には接続不可に各コネクタの位置と配線642の長さが設定され、右照明基板618のコネクタ630に配線644の一端を接続した場合、その他端が中継基板600のコネクタ612には接続可能であるが、中継基板600の他のコネクタ608、610には接続不可に各コネクタの位置と配線644の長さが設定されている。
つまり、配線640の長さは、左照明基板614のコネクタ626と中継基板600のコネクタ608との間の距離よりも長く、左照明基板614のコネクタ626と中継基板600の他のコネクタ610、612との間の距離よりも短い。また、配線642の長さは、中照明基板616のコネクタ628と中継基板600のコネクタ610との間の距離よりも長く、中照明基板616のコネクタ628と中継基板600の他のコネクタ608、612との間の距離よりも短い。また、配線644の長さは、右照明基板618のコネクタ630と中継基板600のコネクタ612との間の距離よりも長く、右照明基板618のコネクタ630と中継基板600の他のコネクタ608、610との間の距離よりも短い。このような構成とすることにより、誤ったコネクタ同士を接続することを防止できる。
<実施例2>
図19は、各照明基板614、616、618と中継基板600の他の接続例を示す正面概要図である。
中継基板600は、複数の基板に分けて構成してもよい。同図(a)は、照明基板614、616、618にそれぞれ対応させて3つの中継基板600a、600b、600cを設けた構成である。
左中継基板600aにはコネクタ608が設けられ、当該コネクタ608は、左照明基板614のコネクタ626と配線640によって接続される。同様に、中中継基板600bに設けられたコネクタ610が中照明基板616のコネクタ628と配線642により接続され、右中継基板600cに設けられたコネクタ612が右照明基板618のコネクタ630と、配線644によって接続される。
1つの通信回路422に対して接続可能なドライバICの数(アドレスの設定数、番号設定数)は予め決まっている(例えば、1つの通信回路(マスターIC)422に対して接続可能なドライバIC(スレーブIC)の数は12個、など)。したがって、各種ランプ418を多く使用したい機種では、ドライバICの番号(アドレス)を重複させて使用する場合がある。このような場合、照明基板のLEDについてはドライバICの番号(アドレス)を重複させて使用しても問題が少ないため、例えば、左照明基板614、中照明基板616および右照明基板618のいずれのドライバICにも番号1(に対応するアドレス)を設定する。一方、この照明基板614、616、618を各種ランプ418の数が少ない機種で使用する場合、左照明基板614、中照明基板616および右照明基板618のそれぞれのドライバICに対して異なる番号(アドレス)を設定することが可能となる。同図に示すように、各照明基板614、616、618に対応させて中継基板600a〜600cを設けることにより、このような仕様変更に容易に対応することができる。
同図(b)は、複数の照明基板に対応する共通の中継基板600aと、個別の照明基板に対応する中継基板600bとを設ける構成である。この例では、一の(共通の)中継基板600aにはコネクタ608、610が設けられ、コネクタ608は、左照明基板614のコネクタ626と配線640によって接続され、コネクタ610が中照明基板616のコネクタ628と配線642により接続される。一方、他の中継基板600bにはコネクタ612が設けられ、当該コネクタ612が右照明基板618のコネクタ630と、配線644によって接続される。
このような構成によれば、ドライバICの番号(アドレス)の変更(同図(a)で説明した仕様変更などによるアドレス変更)が生じる可能性が高い照明基板(例えば、サブリール用の照明基板など)のみ、容易に仕様変更ができる。
<実施例3>
図20は、照明基板614、616、618の構成の他の一例を示す概要図である。図12に示した実施例1では、照明基板614、616、618のそれぞれに2つのドライバIC620a、620b、622a、622b、624a、624bが設けられる構成を示したが、本実施例は、照明基板614、616、618はそれぞれ1つのドライバIC620、622、624を備える。
すなわち、左照明基板614は、ドライバIC620を備え、これにより複数のLED632を駆動し、中照明基板616は、ドライバIC622を備え、これにより複数のLED634を駆動し、右照明基板618は、ドライバIC624を備え、これにより複数のLED636を駆動する。これ以外の構成は、実施例1と同様であるので説明は省略する。
<実施例4>
図21は、各照明基板614、616、618に直接接続する(直上流に接続する)基板(例えば、中継基板600)とは異なる基板に、アドレス設定回路662を設ける構成である。
中継基板600は、各照明基板614、616、618とそれぞれ接続するコネクタ608、610、612と、その直上流の基板660(例えば、他の中継基板660)と接続するコネクタ666を備える。他の中継基板660には、コネクタ664と、アドレス設定回路662、および例えば通信回路422とが設けられる。コネクタ664とコネクタ666は、配線(ハーネス)668で接続される。アドレス設定回路662は、コネクタ664、配線668、中継基板600のコネクタ666、608,610、612を介して、各照明基板614、618、618のドライバIC620a、620b、622a、622b、624a、624bに固有のアドレスを設定する。なお、同図において、他の中継基板660にアドレス設定回路662のみが設けられ、通信回路422は別の基板に設けられる構成であってもよい。また、これ以外の構成は、実施例1と同様であるので、説明は省略する。
以上説明したように、本発明の遊技台(例えば、スロトマシン100)は、ランプ(例えば、各リール110乃至112のバックライト用のLED632、634、636)と、前記ランプを駆動可能な複数のドライバ(例えば、ドライバIC620、622、624)と、前記複数のドライバに対し、シリアル信号を出力する信号出力手段(例えば、CPU404、通信回路422)と、を備え、前記シリアル信号は、ランプ制御データを含む信号であり、前記シリアル信号は、前記ランプ制御データの送信先を特定するアドレスを含む信号であり、前記複数のドライバは、前記シリアル信号に含まれる前記アドレスが、設定されたアドレスと一致する場合に、前記ランプ制御データを取得し、該ランプ制御データに基づいて前記ランプを駆動可能なドライバである、遊技台において、前記複数のドライバのうち第一のドライバ(例えば、ドライバIC620)は、第一の基板(例えば、左照明基板614)に備えられたドライバであり、前記複数のドライバのうち第二のドライバ(例えば、ドライバIC622)は、前記第一の基板と同一構成の第二の基板(例えば、中照明基板616)に備えられたドライバであり、前記第一の基板および前記第二の基板に電気的に接続される他の基板(例えば、中継基板600)を備え、前記他の基板は、前記第一の基板と電気的に接続する第一の接続手段(例えば、コネクタ608)を備えた基板であり、前記他の基板は、前記第二の基板と電気的に接続する第二の接続手段(例えば、コネクタ610)を備えた基板であり、前記他の基板は、前記第一の接続手段を介して前記第一のドライバに、第一のアドレスを設定する第一のアドレス設定回路(例えば、アドレス設定回路602)を備えた基板であり、前記他の基板は、前記第二の接続手段を介して前記第二のドライバに、第二のアドレスを設定する第二のアドレス設定回路(例えば、アドレス設定回路604)を備えた基板である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成とすることにより、アドレス設定回路を備えた基板とコネクタに接続するのみで、第一の基板および第二の基板のドライバICに固有のアドレスを設定可能(アドレスの変更可能)となるため、異なるアドレスが設定された複数の基板を用意する必要がない。また、第一の基板と第二の基板は同一の構成であるので、遊技台の機種が複数の仕様にわたる場合であっても基板(第一の基板、第二の基板)の共通化が可能となり、仕様変更に柔軟に対応できるため、部品点数を削減できる場合がある。
また、複数の前記ランプを備え、前記複数のランプのうちの一つは、第一のランプ(例えば、白色LED620)であり、前記複数のランプのうちの一つは、第二のランプ(例えば、白色LED622)であり、前記第一の基板は、前記第一のランプを備えた基板であり、前記第二の基板は、前記第二のランプを備えた基板であってもよい。
このような構成とすることにより、照明基板の部品点数を削減できる場合がある。
また、前記第一の基板は、前記他の基板と電気的に接続する第三の接続手段(例えば、コネクタ626)を備え、前記第二の基板は、前記他の基板と電気的に接続する第四の接続手段(例えば、コネクタ628)を備え、前記第一の接続手段と前記第三の接続手段とに接続される第一の配線(例えば、配線640)を備え、前記第二の接続手段と前記第四の接続手段とに接続される第二の配線(例えば、配線642)を備え、前記第一の配線の長さは、該第一の配線が前記第三の接続手段に接続された場合に、前記第一の接続手段とは接続可能であるが、前記第二の接続手段とは接続困難な長さであり、前記第二の配線の長さは、該第二の配線が前記第四の接続手段に接続された場合に、前記第二の接続手段とは接続可能であるが、前記第一の接続手段とは接続困難な長さである、ものであってもよい。
このような構成とすることにより、コネクタ同士の接続ミスを防止することができる場合がある。
また、複数種類の図柄を施した、第一のリール(例えば、左リール110)、第二のリール(例えば、中リール111)および第三のリール(例えば、右リール112)と、第三のドライバ(例えば、ドライバIC624)を備える第三の基板(例えば、右照明基板618)と、を備え、前記他の基板は、さらに、前記第三の基板と電気的に接続する第五の接続手段(例えば、コネクタ612)と、前記第三のドライバに、第三のアドレスを設定する第三のアドレス設定回路(例えば、アドレス設定回路606)と、を備えた基板であり、前記第一の基板は、前記第一のリールの背後に備えられた基板であり、前記第二の基板は、前記第二のリールの背後に備えられた基板であり、前記第三の基板は、前記第三のリールの背後に備えられた基板である、ものであってもよい。
このような構成とすることにより、スロットマシン100における部品点数を削減することができる場合がある。
また、前記第一の基板の前記第一のドライバは、第四のドライバ(例えば、白色LED用ドライバIC620a)と第五のドライバ(例えば、フルカラーLED用ドライバIC620b)を含んで構成され、前記第一のアドレス設定回路は、前記第四のドライバに、第四のアドレスを設定し、前記第五のドライバに、第五のアドレスを設定する回路である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、同一基板上の多数のドライバICに対して異なるアドレスを設定することが可能となり、多彩なランプ演出が可能となる場合がある。
また、前記他の基板は、第四の基板(例えば、左中継基板600a)と、第五の基板(例えば、中中継基板600b)とを含む基板であり、前記第四の基板は、前記第一の接続手段と、前記第一のアドレス設定回路と、を備えた基板であり、前記第五の基板は、前記第二の接続手段と、前記第二のアドレス設定回路と、を備えた基板であってもよい。
このような構成とすることにより、ランプの数が異なる機種間の仕様変更があった場合であっても、必要な照明基板のみの一部の変更で対応でき、仕様変更に柔軟に対応できる場合がある。
前記他の基板は、第六の基板(例えば、中継基板600)と、該第六の基板と電気的に接続される第七の基板(例えば、中継基板600の上流に接続する他の中継基板660)を含む基板であり、前記第六の基板は、前記第一の接続手段と、前記第二の接続手段とを備えた基板であり、前記第七の基板は、前記複数のドライバにそれぞれアドレスを設定可能なアドレス設定回路を備えた基板であってもよい。
このような構成とすることにより、仕様変更に柔軟に対応できる場合がある。
また、本発明に係る遊技台(例えば、スロットマシン100)は、ランプ(例えば、各リール110乃至112のバックライト用のLED632、634、636)と、前記ランプを駆動可能な複数のドライバ(例えば、ドライバIC620、622、624)と、 前記ドライバに対し、シリアル信号を出力する信号出力手段(例えば、CPU404、通信回路422)と、を備え、前記シリアル信号は、ランプ制御データを含む信号であり、前記シリアル信号は、前記ランプ制御データの送信先を特定するアドレスを含む信号であり、前記ドライバは、固有のアドレスが設定されたドライバであり、前記ドライバは、前記シリアル信号に含まれる前記アドレスが、設定されたアドレスと一致する場合に、前記ランプ制御データを取得し、該ランプ制御データに基づいて前記ランプを駆動可能なドライバである、遊技台において、前記ドライバは、演出用基板(例えば、照明基板614、616、618))に備えられたドライバであり、前記演出用基板に電気的に接続される他の基板(例えば、中継基板600)を備え、前記他の基板は、前記演出用基板のうちの第一の基板(例えば、左照明基板614)と電気的接続する接続手段(例えば、コネクタ608)を備えた基板であり、前記他の基板は、前記演出用基板のうちの第二の基板(例えば、中照明基板616)と電気的接続する接続手段(例えば、コネクタ610)を備えた基板であり、前記他の基板は、前記第一の基板に備えられた前記ドライバに、第一のアドレスを設定する第一のアドレス設定回路(例えば、アドレス設定回路602)を備えた基板であり、前記他の基板は、前記第二の基板に備えられた前記ドライバに、第二のアドレスを設定する第二のアドレス設定回路(例えば、アドレス設定回路604)を備えた基板である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成とすることにより、アドレス設定回路を備えた基板とコネクタに接続するのみで、第一の基板および第二の基板のドライバICに固有のアドレスを設定可能(アドレスの変更可能)となるため、異なるアドレスが設定された複数の基板を用意する必要がない。また、第一の基板と第二の基板は同一の構成であるので、遊技台の機種が複数の仕様にわたる場合であっても基板(第一の基板、第二の基板)の共通化が可能となり、仕様変更に柔軟に対応できるため、部品点数を削減できる場合がある。
また、前記演出用基板は、前記ランプを備えた基板である、ものであってもよい。
このような構成とすることにより、照明基板の部品点数を削減できる場合がある。
また、前記演出用基板はそれぞれ、一のドライバ(例えば、白色LED用ドライバIC620a、622a)と、他のドライバ(例えば、フルカラーLED用ドライバIC620b、622b)と、を備える基板であり、前記第一のアドレス設定回路は、前記第一の基板に備えられた前記一のドライバ(例えば、白色LED用ドライバIC620a)に、一のアドレスを設定し、前記他のドライバ(例えば、フルカラーLED用ドライバIC620b)に、他のアドレスを設定する回路であってもよい。
このような構成とすることにより、同一基板上の多数のドライバICに対して異なるアドレスを設定することが可能となり、多彩なランプ演出が可能となる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台は、上記実施形態に係る遊技台に限定されるものではなく、例えば、本発明に係る遊技台は、所定の遊技領域に球を発射する発射装置と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口と、入賞口に入球した球を検知する検知手段と、検知手段が球を検知した場合に球を払出す払出手段と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機などにも好適である。具体的には、パチンコ機の台枠ランプの照明基板であってもよいし、パチンコ機の所定の遊技領域の装飾ランプの照明基板であってもよい。
また、本発明に係るリールは、スロットマシンのリールに限定されるものではなく、例えば、パチンコ機のドラムでもよい。また、リールの数は3個に限定されるものではなく、1個、2個、乃至4個以上であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、弾球遊技機(パチンコ機)、回胴遊技機(スロットマシン)、封入式遊技機あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に適用することができる。
100 スロットマシン
110 左リール
111 中リール
112 右リール
135 スタートレバー
137〜139 ストップボタン
300 主制御部
308 RAM
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (7)

  1. ランプと、
    前記ランプを駆動可能な複数のドライバと、
    前記複数のドライバに対し、シリアル信号を出力する信号出力手段と、
    を備え、
    前記シリアル信号は、ランプ制御データを含む信号であり、
    前記シリアル信号は、前記ランプ制御データの送信先を特定するアドレスを含む信号であり、
    前記複数のドライバは、前記シリアル信号に含まれる前記アドレスが、設定されたアドレスと一致する場合に、前記ランプ制御データを取得し、該ランプ制御データに基づいて前記ランプを駆動可能なドライバである、遊技台において、
    前記複数のドライバのうち第一のドライバは、第一の基板に備えられたドライバであり、
    前記複数のドライバのうち第二のドライバは、前記第一の基板と同一構成の第二の基板に備えられたドライバであり、
    前記第一の基板および前記第二の基板に電気的に接続される他の基板を備え、
    前記他の基板は、前記第一の基板と電気的に接続する第一の接続手段を備えた基板であり、
    前記他の基板は、前記第二の基板と電気的に接続する第二の接続手段を備えた基板であり、
    前記他の基板は、前記第一の接続手段を介して前記第一のドライバに、第一のアドレスを設定する第一のアドレス設定回路を備えた基板であり、
    前記他の基板は、前記第二の接続手段を介して前記第二のドライバに、第二のアドレスを設定する第二のアドレス設定回路を備えた基板である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    複数の前記ランプを備え、
    前記複数のランプのうちの一つは、第一のランプであり、
    前記複数のランプのうちの一つは、第二のランプであり、
    前記第一の基板は、前記第一のランプを備えた基板であり、
    前記第二の基板は、前記第二のランプを備えた基板である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
    前記第一の基板は、前記他の基板と電気的に接続する第三の接続手段を備え、
    前記第二の基板は、前記他の基板と電気的に接続する第四の接続手段を備え、
    前記第一の接続手段と前記第三の接続手段とに接続される第一の配線を備え、
    前記第二の接続手段と前記第四の接続手段とに接続される第二の配線を備え、
    前記第一の配線の長さは、該第一の配線が前記第三の接続手段に接続された場合に、前記第一の接続手段とは接続可能であるが、前記第二の接続手段とは接続困難な長さであり、
    前記第二の配線の長さは、該第二の配線が前記第四の接続手段に接続された場合に、前記第二の接続手段とは接続可能であるが、前記第一の接続手段とは接続困難な長さである、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    複数種類の図柄を施した、第一のリール、第二のリールおよび第三のリールと、
    第三のドライバを備える第三の基板と、を備え
    前記他の基板は、さらに、
    前記第三の基板と電気的に接続する第五の接続手段と、
    前記第三のドライバに、第三のアドレスを設定する第三のアドレス設定回路と、を備えた基板であり、
    前記第一の基板は、前記第一のリールの背後に備えられた基板であり、
    前記第二の基板は、前記第二のリールの背後に備えられた基板であり、
    前記第三の基板は、前記第三のリールの背後に備えられた基板である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の基板の前記第一のドライバは、第四のドライバと第五のドライバを含んで構成され、
    前記第一のアドレス設定回路は、前記第四のドライバに、第四のアドレスを設定し、前記第五のドライバに、第五のアドレスを設定する回路である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記他の基板は、第四の基板と、第五の基板とを含む基板であり、
    前記第四の基板は、前記第一の接続手段と、前記第一のアドレス設定回路と、を備えた基板であり、
    前記第五の基板は、前記第二の接続手段と、前記第二のアドレス設定回路と、を備えた基板である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記他の基板は、第六の基板と、該第六の基板と電気的に接続される第七の基板を含む基板であり、
    前記第六の基板は、前記第一の接続手段と、前記第二の接続手段とを備えた基板であり、
    前記第七の基板は、前記複数のドライバにそれぞれアドレスを設定可能なアドレス設定回路を備えた基板である、
    ことを特徴とする遊技台。
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