以下、本発明のスロットマシンへの適用例を説明するが、本発明はぱちんこ機等、他の種類の遊技台にも適用可能である。また、各実施形態は相互に組み合わせ可能である。
<第一実施形態>
<全体構造>
図1は本発明の一実施形態の係るスロットマシン100の斜視図である。図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
演出ボタン150、151は、遊技者が操作可能に設けられたスイッチである。演出ボタン150は電気接点を一つとした押し下げ式のスイッチである。演出ボタン151は電気接点を上下左右にそれぞれ一つ設けた十字型のスイッチである。演出ボタン150に対する操作に応じて演出態様に変化を与えてもよい。演出ボタン151に対する操作に応じて遊技者が選択肢を選択可能としてもよい。
音孔143はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。
この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<内部構造>
図2は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。
電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する基板(後述する電源基板600)を備えている。また、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220、上部スピーカ272、を設けている。副制御基板収納ケース220は、基板収納ケース220Aと基板収納ケース220Bを左右に隣接して構成されている。基板収納ケース220Aには後述する第1副制御部400を構成する副制御基板40が収納され、基板収納ケース220Bには後述する第2副制御部500を構成する副制御基板50が収納される。
前面扉102の背面には冷却装置F1およびF2が配設されている。冷却装置F1は基板収納ケース220Aに設けられ、その内部に収容された回路基板を冷却する。本実施形態では冷却装置F1はファンであり、送風により回路基板を冷却するが、他の種類の冷却装置であっても。また、基板収納ケース220Bにも冷却装置F1に相当する冷却装置を設けてもよい。冷却装置F2は、前面扉102の上部に配設され、下降気流を生じさせて筐体の上部に熱気が溜まることを抑制するファンである。冷却装置F1およびF2のことをファンF1、ファンF2と呼ぶ場合がある。
図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、下部の音孔143に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<制御部>
図3を用いて、スロットマシン100の制御部の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン1100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。基本回路302は本実施形態の場合、ワンチップマイコンなどのマイクロプロセッサである。
なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部1300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源基板600から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(例えば9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402は本実施形態の場合、ワンチップマイコンなどのマイクロプロセッサであり、演出の中心的な処理を行う装置として働く電子部品である。
基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、制御を実行する。
また、第1副制御部400は、電源電圧の電圧値を監視する電圧監視回路A、電圧監視回路Bを備えている。電圧監視回路Bは副制御基板の構成上、第2副制御部500側に配置されている。これらの詳細は後述する。
また、第1副制御部400には、センサ回路415を設けており、センサ回路415には演出ボタン150、151を接続している。CPU404は、演出ボタン150、151の状態を監視している。センサ回路415は副制御基板の構成上、第2副制御部500側に配置されている。詳細は後述する。
また、第1副制御部400はファンF1を駆動する駆動回路429を備えている。基本回路402は駆動回路429を介してファンF1の駆動、停止を制御可能であるが、基本回路402の制御を介在させず、ファンF1にはスロットマシン100の電源ON時に常時電力を供給して駆動する構成であってもよい。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。本実施形態の場合、第1副制御部400と第2副制御部500とは双方向の通信が可能な構成である。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502は本実施形態の場合、ワンチップマイコンなどのマイクロプロセッサである。
基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
第2副制御部500には、音源IC513を設けており、音源IC513にスピーカ272、277を設けている。音源IC513は、CPU504からの命令に応じてアンプ(図7のアンプ53)およびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC513には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第2副制御部500には、駆動回路522が設けられ、駆動回路522に各種ランプ520(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
また、第2副制御部500には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路524を設けており、この駆動回路524は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路526を設けており、センサ回路526にはシャッタセンサ163aを接続している。CPU504は、シャッタセンサ163aの状態を監視している。
また、第2副制御部500はファンF2を駆動する駆動回路517を備えている。基本回路502は駆動回路517を介してファンF2の駆動、停止を制御可能であるが、基本回路502の制御を介在させず、ファンF2にはスロットマシン100の電源ON時に常時電力を供給して駆動する構成であってもよい。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<回路基板の概略構成>
第1副制御部400および第2副制御部500の回路基板構成について図4を参照して説明する。図4(a)は第1副制御部400および第2副制御部500を構成する副制御基板の平面図である。副制御基板は、第1副制御部400を構成する回路基板40と、第2副制御部500を構成する回路基板50とを備える。回路基板40および50は、プリント配線基板にIC、コネクタ等の各種の部品を実装して構成され、コネクタ10を介して電気的に接続されている。コネクタ10は、本実施形態の場合、基板対基板コネクタであり、回路基板40と回路基板50はコネクタ10を介して電気的かつ機械的に接続されている。コネクタ10は回路基板40に固定されるコネクタ11と、回路基板50に固定されるコネクタ12とから構成され、これらのコネクタ11、12を嵌合、分離することにより、回路基板40および50を機械的に着脱自在としている。図4(a)の上側の図は回路基板40および50を機械的に接続した状態を示し、下側の図は回路基板40および50を機械的に分離した状態を示している。
図4(b)は、基板収納ケース220の構造および回路基板40および50の収納態様を示している。基板収納ケース220は、回路基板40および50の全体を収納する一つのケースとして構成することも可能であるが、本実施形態の場合、回路基板40を収納する基板収納ケース220Aと、回路基板50を収納する基板収納ケース220Bとに分けて構成されている。このような構成とすることで、回路基板40と回路基板50の一方を交換する必要が生じた場合に、基板収納ケース220全体をスロットマシン100から取り外す必要はなく、尚且つ基板収納ケース220Aまたは基板収納ケース220Bを開封するこことなく、基板収納ケース220Aまたは基板収納ケース220Bの一方を本体側に取り付けたまま他方を取り外せばよく、基板交換作業が容易な場合がある。
基板収納ケース220Aおよび基板収納ケース220Bは、光を透過可能な材料(例えば、透明または半透明の材料)から構成することができ、これにより、内部の回路基板40、50の状態を外部から視認可能な場合がある。
図4(c)は、図4(b)のA−A’線に沿う基板収納ケース220の断面図および部分拡大図である。ファンF1は基板収納ケース220Aに形成された開口部に固定されている。ファンF1は回路基板40に固定することも可能であるが、基板収納ケース220Aに固定することで、外部からその動作確認が容易な場合があり、また、基板収納ケース220A内の換気効率が良い場合がある。なお、図示しないが、基板収納ケース220Aおよび220Bには、外部のデバイスと回路基板40および50とを接続するハーネスを通過させる複数の開口部が形成されている。
基板収納ケース220Bの端部221には、コネクタ12が挿通する開口部221aが形成されており、基板収納ケース220Aの端部222には、コネクタ11が挿通する開口部222aが形成されている。これらの開口部221a、222aを介してコネクタ11、12を露出させ、互いに連結することで、基板収納ケース220Aの端部222と基板収納ケース220Bの端部221とを突き合わせるようにして回路基板40および50を接続することができる。
本実施形態の場合、端部221および222の一方が他方に入り込む形状とされている。具体的には、端部221に凹部形状とされ、端部222がこの凹部に入り込む形状とされている。これは不正行為の防止を抑制できる場合がある。基板収納ケース220Aと基板収納ケース220Bとの接続部分に隙間があると、この隙間に異物を挿入して回路基板40、50に不正行為が行われる場合がある。本実施形態の構造とすることで、接続部分の隙間を無くすあるいは狭くして異物挿入を抑制できる場合がある。異物挿入の対象は、上位の制御基板である第1副制御部400を構成する回路基板40が狙われる場合がある。しかし、本実施形態の場合、D1方向に異物を挿入しようとすると、端部221の凹部形状により困難となり、D2方向に異物を挿入しようとすると回路基板40へ異物が到達することが困難となり、異物挿入を抑制できる場合がある。
なお、図示しないが、回路基板50はROM506を備えた基板としたが、回路基板50に別の基板(ROM基板と称する)を接続し、この基板にROM506を備えるようにしてもよい。ROM506は市場価格等の影響を受けた仕様変更が多くあるので、別の基板にしておけばROM506の仕様変更があった場合にROM基板だけの変更で対応できる場合がある。
このROM基板は、専用ケース(ROM基板ケースと称する)に収納し、このROM基板ケースごと回路基板50に基板対基板コネクタで接続してもよい。ROM基板の取付作業が容易となる場合がある。
なお、回路基板50側の基板対基板コネクタは、回路基板50の表面に配置し、ROM基板ケース(ROM基板)は回路基板50の表面に対し垂直に取り付ける構造としてもよい。基板収納ケース220Bは、ROM基板ケース(ROM基板)を取り付けるための開口部を備え、ROM基板ケースは本体側にネジ等の固定部材で固定する構造としてもよい。基板収納ケース220Aと基板収納ケース220BとROM基板ケースを本体に取り付ける場合、先に基板収納ケース220Aと基板収納ケース220Bを取り付けて、後にROM基板ケース(ROM基板)を取り付ける構造でもよい。ROM基板ケース(ROM基板)は、回路基板50の表面側で回路基板50の表面に対して垂直方向に移動させて取り付ける構造でもよい。
このような構造とした場合、ROM基板ケース(ROM基板)を先に回路基板50から取り外さないと回路基板40、50を取り外すことができない。よって、ROM基板ケース(ROM基板)を回路基板50に取り付けたままで回路基板40、50を取り外してしまうことによるトラブルを防ぐことができる場合がある。例えば、ROM基板ケースに不意な衝突があって回路基板50も破損させてしまうことを防ぐことができる場合がある。
また、基板収納ケース220Aと基板収納ケース220Bとは、樹脂製のケースをメッキ塗装したケースとし、ROM基板ケースは透明な樹脂製のケースとしてもよい。基板収納ケース220Aと基板収納ケース220Bとの表面が鏡面状になるので、点検作業では、ROM基板の電子部品のうち手前から視認困難な部品を基板収納ケース220Aと基板収納ケース220Bとの表面に反射させて視認できる場合がある。なお、基板収納ケース220Aと基板収納ケース220Bとは、金属製のケース(表面が鏡面状)としてもよい。点検作業を容易にしつつ静電気対策が可能になる場合がある。
<電源供給経路>
電源基板600から主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500の電源電圧の供給経路について図5を参照して説明する。同図において、PLは電源線を示し、SLは信号線を示す。同図においては、また、電源基板600と主制御部300は本体部101側に、他の構成については前面扉102側に配置されていることが図示されている。
電源基板600は複数種類の直流電圧を生成する。ここでは例示的に、12V、12Vs、24Vの直流電圧を発生する。12Vと12Vsとの違いは用途であり、12Vsは主制御部300のCPU(基本回路)の電源電圧に特化される。12VはCPU以外のデバイスの電源電圧にも用いられる。
主制御部300には不図示の中継基板を介して、12Vs、24Vの直流電圧が供給される。回路基板50(第2副制御部500)には電源基板600から12Vと24Vの直流電圧が供給される。回路基板40(第1副制御部400)には電源基板600からの直流電圧の供給はなく、回路基板50を介して電源基板600から12Vの直流電圧が供給される。すなわち、本実施形態の場合、配線の接続関係でみると、回路基板40と回路基板50のうち、電源基板600とハーネスを介して接続されるのは回路基板50のみであり、回路基板40は電源基板600とは直接接続されない構成である。
回路基板40にはファンF1が電気的に接続されており、回路基板50を介して供給される直流電圧12VはファンF1に供給される。また、回路基板40では、後述するように、回路基板50を介して供給される12Vから3.3Vが生成され、これが回路基板50へ供給される。換言すると、回路基板40は、回路基板50から供給される電圧を変圧して回路基板50へ戻す構成となっている。
回路基板50には、ファンF2、演出画像表示装置157、シャッタ163や各種ランプ520の各基板が電気的に接続され、電源電圧として12Vが供給される。また、回路基板50には、スピーカ272および277に信号電圧が供給される。更に、回路基板50では後述するように電源基板600から供給される12Vから5.0Vが生成され、これが演出ボタン150、151の各基板に供給される。
<回路基板の詳細構成>
回路基板40、50の構成について更に説明する。図6は回路基板40、50上のコネクタの配置例を示している。コネクタCN1は上述したコネクタ10であり、回路基板40と回路基板50とを電気的、機械的に接続する基板対基板コネクタである。
コネクタCN2〜CN9はハーネスを介して外部デバイスと接続されるコネクタである。回路基板40にはコネクタCN2およびCN3が設けられている。コネクタCN2には主制御部300との通信用のハーネスが接続される。コネクタCN3にはファンF1用のハーネスが接続される。
回路基板50にはコネクタCN4〜CN9が設けられている。コネクタCN4には演出ボタン150および151用のハーネスが接続される。コネクタCN4は演出ボタン150および151毎に設けることができる。コネクタCN5にはスピーカ272、277用のハーネスが接続される。コネクタCN5はスピーカ272、277毎に設けることができる。コネクタCN6には演出画像表示装置157用のハーネスが接続される。演出画像表示装置157の基板と回路基板50とは基板対基板コネクタで接続されてもよい。
コネクタCN7にはシャッタ163用のハーネスが接続される。コネクタCN7は、右シャッタ、左シャッタ毎に設けることができる。コネクタCN8にはファンF2用のハーネスが接続される。コネクタCN9には電源基板600用のハーネスが接続される。コネクタCN9は回路基板40および50上で電源基板600と接続される唯一のコネクタである。
図7を参照して、主に電源線の接続関係について説明する。図7は、回路基板40および50上の一部の部品と、電源電圧の供給に関わる配線等を図示した図である。
回路基板50には、スピーカ272、277の駆動信号を増幅するアンプ53が設けられており、このアンプ53には電源基板600の24Vの直流電圧がコネクタCN9から供給される。電源基板600の12Vの直流電圧はコネクタCN9から回路配線54に供給される。回路配線54にはDC/DCコンバータ52が接続されている。DC/DCコンバータ52は、5.0Vの直流電圧を生成し、回路基板50上の各部位に5.0Vの直流電圧を供給する。また、回路配線54はコネクタCN6〜CN8に接続されており、コネクタCN6〜CN8に接続される外部デバイスに電源電圧として12Vの直流電圧が供給される。
回路配線54は、また、コネクタ10の回路配線の一つである接続線PL1を介して回路配線42に接続されており、コネクタ10を介して回路基板40に12Vの直流電圧が供給される。回路配線42は、コネクタCN3に接続されており、コネクタCN3に接続される外部デバイスに電源電圧として12Vの直流電圧が供給される。回路配線42には、また、DC/DCコンバータ41が接続されている。DC/DCコンバータ41は、3.3Vの直流電圧を生成し、回路配線43を介して、ROM406や基本回路402に供給する。基本回路402やROM406は3.3Vの直流電圧を電源電圧として動作する。
回路配線43は、また、コネクタ10の回路配線の一つである接続線PL2を介して回路基板50の回路配線55に接続されている。回路配線55には回路基板50のDC/DCコンバータ51が接続されている。DC/DCコンバータ51は、2.0Vの直流電圧を生成し、基本回路502に供給する。基本回路502は、2.0Vの直流電圧を電源電圧として動作する。
なお、図示していないが回路基板50に設けられるVDP516もDC/DCコンバータ51から2.0Vの直流電圧の供給を受けてこれを電源電圧として動作する構成でもよい。また、基本回路502に他の直流電圧が必要とされるは、回路基板50上の他の電圧(5.0V、12V、24V)からDC/DCコンバータにより生成可能である。
コネクタ10は、複数の信号接続線SLを有しており、基本回路402と、基本回路502等との間の通信が可能となっている。
このように本実施形態の回路基板40および50は、回路基板50に電源基板600からの直流電圧が入力され、回路基板40には回路基板50を経由してコネクタ10を介して電源電圧が入力される。故に、コネクタ10において回路基板40と回路基板50との電気的接続が断たれた場合には基本回路402に電源電圧が供給されなくなり、その動作を停止させて誤作動を防止できる場合がある。
回路基板50に必要な電圧のうち、2.2Vの直流電圧はコネクタ10を介して回路基板40から供給される3.3Vから生成されており、基本回路502等が動作する。故に、コネクタ10において回路基板40と回路基板50との電気的接続が断たれた場合には基本回路502に電源電圧が供給されなくなり、その動作を停止させて誤作動を防止できる場合がある。
電源基板600からの直流電圧が回路基板50に入力されていることで、コネクタ10において回路基板40と回路基板50との電気的接続が断たれた場合であっても、アンプ53やコネクタCN4〜8に接続される外部デバイスに対しては電源電圧の供給が継続される。よって、コネクタ10において回路基板40と回路基板50とが再接続され、基本回路402および502が復帰した際、電源電圧の供給が維持されている外部デバイスの復帰を早めることができる場合がある。
また、副制御基板を回路基板40と回路基板50とで構成したことで、回路基板40を複数の機種で共通とし、回路基板50を機種に応じて変更することが可能であり、多様な回路基板を構築し易い場合がある。
次に図8を参照してコネクタ10のピン配置等について説明する。図8(a)はコネクタ10とコネクタCN8およびCN9との位置関係を示す図であり、図8(b)はコネクタ10の回路配線(ピン配置)を示す図である。なお、コネクタCN9は、電源線用のピン(電源基板600から回路基板50へ供給される電源用のピン)を備えるコネクタであり、コネクタCN8は、電源線用のピン(回路基板50からファンF2へ供給される電源用のピン)を備えるコネクタである。
本実施形態の場合、コネクタ10にはコネクタCN9が最も近接しており、次にコネクタCN8が近接している。距離の関係で言うと、コネクタ10とコネクタCN9との距離L1は、コネクタ10とコネクタCN8との距離L2よりも短く、かつ、コネクタ10と他のコネクタとの距離で最短である。これにより、回路基板40に対して直流電圧12Vを供給する回路配線を短くすることができ、その面積低減やノイズの影響の低減を図ることができる場合がある。また、直流電圧12Vを供給する回路配線から他の回路配線等へノイズが混入することも提言できる場合がある。
つまり、回路基板50におけるコネクタのうち、電源基板600から電圧の供給があるコネクタCN9が、他のコネクタよりもコネクタ10の近く配置されている。さらに、コネクタCN9の電源線用のピンのうち、直流電圧12Vのピンを他の電源線用のピンよりもコネクタ10近くに配置するとよい。コネクタCN9とコネクタ10との距離を最短とすることができる場合がある。なお、コネクタCN9とコネクタ10との間に部品を配置しないようにしてもよい。回路基板40に対して直流電圧12Vを供給する回路配線を最も短くできる場合がある。
コネクタ10は、複数の接続線がD3方向に列状に形成されたものであり、各接続線は、回路基板40側のピンPと回路基板50側のピンPとを有している。各接続線は同じものであるが、信号線用のピンPよりも電源線用のピンPを太くしてもよく、これにより安定した電源供給が可能な場合がある。D3方向は本実施形態の場合、回路基板40、50の端辺に沿う方向である。
コネクタ10をD3方向に中央部DL、端部EL1、EL2に分けると、中央部DLの接続線は信号線(信号接続線)SLとして用いられ、電源線(電源接続線)として用いられる接続線PL1、PL2は端部EL1、EL2の接続線が用いられている。これにより、12Vの電源線PL1と、3.3Vの電源線PL2とを離れた位置に位置させることができ、お互いにノイズの影響を小さくできる場合がある。
なお、接続線PL1、PL2は、それぞれ複数の接続線とし、安定した電源供給ができるようにしてもよい。さらに、電圧の大きい接続線PL1のほうが電圧の小さい接続線PL2より多くの接続線を使用し、より安定した電源供給ができるようにしてもよい。接続線PL1、PL2は、全接続線のうち、最端部に位置する接続線であってもよいし、コネクタ10の接続線の両端部に不使用の接続線がある場合には、使用されている接続線のうちで最端部に位置する接続線であってもよい。
電源接続線PL1とコネクタCN9の距離L11と、電源接続線PL2とコネクタCN9の距離L12とでは距離L11の方が短くなっている。また、本実施形態では、コネクタCN9に最も近い位置にある接続線を電源接続線PL1とし、最も遠い位置にある接続線を電源接続線PL2としている。これらの構成は、回路基板40に対して直流電圧12Vを供給する回路配線を短くすることができ、その面積低減やノイズの影響の低減を図ることができる場合があり、直流電圧12Vを供給する回路配線から他の回路配線等へノイズが混入することも提言できる場合がある。また、回路基板50へ直流電圧3.3Vを供給する回路配線の配置の自由度が高まる場合がある。電源線PL1として採用する接続線は、使用されている接続線のうちでコネクタPN9に最も近い接続線であってもよい。同様に電源線PL1として採用する接続線は、使用されている接続線のうちでコネクタPN9から最も遠い接続線であってもよい。
図9を参照して電圧監視回路AおよびBについて説明する。電圧監視回路Aは、回路基板40に設けられており、DC/DCコンバータ41で生成される3.3Vの直流電圧を監視する。電圧監視回路Bは、第1副制御部400の構成であるが、回路基板50に設けられており、コネクタCN9に電源基板600から供給される12Vの直流電圧を監視する。
電圧監視回路Aは、DC/DCコンバータ41で生成される直流電圧の回路配線上の電圧を監視し、閾値(例えば3.1〜3.2V)に達すると起動信号(リセット信号)を基本回路402のCPU404に出力し、異常があった場合(例えば閾値(例えば2.4〜2.8V)以下に低下する場合)も、電断信号として基本回路402のCPU404にリセット信号を出力する。
電圧監視回路Bは、コネクタCN9に入力される12Vの直流電圧の回路配線上の電圧を監視し、異常があった場合(例えば閾値(例えば10.5〜11.0V)以下に低下する場合)、電圧低下信号を基本回路402へ出力する。電圧低下信号を受信するとCPU404は後述するバックアップ処理を実行する。
本実施形態の場合、電圧監視回路Bを、基本回路402のCPU404が制御する構成としている。基本回路402のCPU404は、所定の周期で電圧監視回路Bに信号出力を指示する指示信号を出力し、電圧監視回路Bは指示信号の入力があると、電圧異常があった場合に電圧低下信号をCPU404へ出力する。これは、CPU404は回路基板40に設けられて3.3Vの直流電圧を電源電圧として動作する一方、電圧監視回路Bは回路基板50に設けられて直流電圧12Vを監視しているためである。すなわち、CPU404が正常動作できる状態となっていない可能性がある状態で電圧監視回路Bが電圧低下信号をCPU404に出力してしまう可能性があり、CPU404では予期しないタイミングでバックアップ処理が実行される場合を回避するものである。
電圧監視回路Bは、電圧低下があるとCPU404に電圧低下信号をしたあと、自らの状態をリセットする機能(自動復帰機能)を働かせることができる。この機能により電圧低下信号を継続して出力することを回避できる。例えば、基本回路402に電圧低下信号をしたあと3秒が経過すると自動復帰機能が働くようにすることができる。この場合、CPU404としては一度は電圧低下信号を受け取ると、電圧監視回路Bの動作を停止することで、電圧低下信号が再度出力されることを回避できる。
なお、第2副制御部500にも電圧監視回路を設けてもよく、第1副制御部400と同様の処理や構成としてもよい。この場合、一部の電圧監視回路を回路基板40に設けてもよい。
図10を参照してファンF1、F2と回路基板40、50との構成について説明する。同図は前面扉102の背面上部を示している。ファンF1はハーネスH1を介して回路基板40のコネクタCN3に接続されており、ファンF2はハーネスH2を介して回路基板50のコネクタCN8に接続されている。
既に説明したようにコネクタ10において回路基板40および50の電気的接続が断たれると、回路基板40には電源電圧(12V)が供給されなくなるので、ファンF1は停止する。したがって、回路基板40および50の電気的接続が断たれたことが視覚的に分り易い場合があり、回路基板40と回路基板50の接続状態を確認し易い場合がある。
一方、コネクタ10において回路基板40および50の電気的接続が断たれても、回路基板50には電源電圧(12V)が供給されるので、ファンF2は駆動可能である。したがって、ファンF1とF2との動作比較により、回路基板40および50の電気的接続の不調か、電源基板600の不調かを区別し易い場合がある。
なお、回路基板40上は基本回路402はファンF1側の面に配置してその冷却効果を向上することができる。一方、水晶発振器414はファンF1側と反対側の面(基本回路402の直下の位置)に配置することができる。これにより、ファンF1等のノイズの影響を低減することができる。
図11および図12を参照して、エラー情報や演出ボタン150、151の入力態様について説明する。なお、エラー情報とはエラーを検出するセンサの出力情報である。
本実施形態の場合、演出ボタン150、151は合計で5つの電気的接点を有しており、そのON/OFFの情報は5ビットの情報となる。これに複数のエラー情報の入力を加えると、ビット数が多くなり、基本回路402の入力インタフェースのポート数が不足する場合がある。そこで、シリアル通信による入力を採用することができる。
図11(a)に示すように、各種のエラー情報は8ビットのシフトレジスタ20に入力されるように構成されており、また、演出ボタン150、151の操作結果は8ビットのシフトレジスタ20に入力されるように構成されている。本実施形態では演出ボタン150、151が接続されるコネクタCN4を回路基板50に設けた構成であるため、センサ回路414は回路基板50に設けている。なお、センサ回路414は回路基板50外に設けてコネクタCN4がセンサ回路414と接続される構成でもよい。
図11(b)に示すように、シフトレジスタ21の出力端子Qはシフトレジスタ20の入力端子DSに接続されている。シフトレジスタ20の出力端子Qは基本回路402のSIポートに接続されている。クロック信号を発生する基本回路402のSCKポートは、シフトレジスタ20、21の各SCK端子に接続されている。チップセレクト信号を発生する基本回路402のCSポートは、シフトレジスタ20、21の各CS端子に接続されている。基本回路402のGPIOポートはシフトレジスタ20、21の各PL端子に接続されている。
動作について説明する。GPIOポートがLowレベルになると、各D端子の入力がシフトレジスタ20、21に取り込まれる。CSをLowレベルとしてシフトレジスタ20、21を選択し、SCKポートからクロック信号を出力すると、これに同期して、取り込んだ8ビットの情報がシフトされながらQ端子から出力される。シフトレジスタ20のQ端子からはエラー情報が順次出力され、続いて、シフトレジスタ21からフィストレジスタ20のDS端子に出力された演出ボタン150、151の検出結果が出力される。
図12(a)はシフトレジスタ20のQ端子から出力される信号列の例を示している。本実施形態では、一度に取り込んだ情報に優先度を異ならせた異種の情報が含まれるようにしている。16ビットのデータのうち、前半の8ビットがエラー情報に割り当てられ、後半の8ビットが演出ボタン150、151の操作情報に割り当てられる。エラー情報とは、例えば、アンプ53が出力する情報であり、詳しくは、入力された電源を監視する機能を備えたアンプ53が、入力された電源が閾値を下回った場合に出力した情報である。異常に関する情報を出力可能な電子部品から出力される情報であれば他の情報であってもよい。
前半の8ビットにエラー情報を割り当てることで、優先度を高くし、基本回路402へ優先的に送信されるようにしている。各種のエラー情報と、演出ボタン150、151の操作結果の情報とでは、各種のエラー情報の方が演出ボタン150、151の操作結果の情報より優先度が高い情報である。なぜなら、エラー情報に対応する処理を最優先に実行することで、店側と遊技者側への不利益を最小限に留めることができる場合があるからである。
なお、基本回路402が、各種のエラー情報と、演出ボタン150、151の操作結果の情報とを読み込む際に、何らかの要因で全ての情報が取り込め無かった場合でも、各種のエラー情報は優先的に受け取っているので、各種のエラー情報に基づいた処理を行うことが可能な場合がある。
図12(b)は各ビットの情報内容を示している。L固定とはLowレベルに固定される不使用のビットであり、汎用1〜3は不使用のビットである。パワーフェール1〜3は例えば電源電圧に関わるエラーであり、エラー1〜3は例えば他の回路素子のエラーである。演出ボタン1は、演出ボタン150の操作結果を示し、演出ボタン2〜5は演出ボタン151の上下左右の操作結果を示す。
<図柄配列>
図13(a)を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「スイカ」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図13(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示している。本実施形態における入賞役のうち、特別役(ビッグボーナス:BB1、BB2 レギュラーボーナス:RB)はボーナス遊技に移行する役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技が含まれる。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「白7−白7−白7」、BB2が「青7−青7−青7」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「白7−白7−白7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7−青7−青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「ボーナス−ボーナス−ボーナス」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、(詳細は後述するが)ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに、ビッグボーナス遊技の開始後からレギュラーボーナス遊技を開始し、1回のレギュラーボーナス遊技を終了した場合には次のレギュラーボーナス遊技をすぐに開始するような自動的にレギュラーボーナス遊技を開始させる設定としてもよい。
「小役1〜3(チェリー、スイカ、ベル)」(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー−ANY−ANY」、スイカが「スイカ−スイカ−スイカ」、ベルが「ベル−ベル−ベル」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「チェリー−ANY−ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技は「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の遊技状態の種類について説明する。遊技状態とは、抽選などにおいて選択する抽選データの種別を識別するための情報である。本実施形態では、スロットマシン100の遊技状態は、通常遊技と、BB遊技と、RB遊技と、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技と、に大別した。但し、内部当選遊技は、通常遊技に含まれる区分けであってもよい。
<通常遊技>
通常遊技に内部当選する入賞役には、ビッグボーナス(BB)と、レギュラーボーナス(RB)と、再遊技(リプレイ)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)がある。
「ビッグボーナス(BB)」は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)を開始する特殊役(作動役)である。「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出も行われない。「小役」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役である。なお、各々の役の内部当選確率は、通常遊技に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。通常遊技に用意された抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
通常遊技は、内部抽選の結果が概ねハズレ(ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、再遊技(リプレイ)および小役に当選していない)となる設定、又は、停止表示結果がいずれの役の図柄組合せに該当しないハズレの停止表示結果が概ね導出される設定がされており、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数に満たない遊技状態になっている。よって、遊技者にとっては不利益となる遊技状態である。但し、予め定めた条件を満たした場合(例えば、特定の図柄組み合わせが表示された場合)には、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせてもよい遊技状態であり、この場合、遊技に用いられるメダルの消費が抑えられ、小役の入賞によって所定数のメダルが払い出されることにより、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態になり、遊技者にとっては利益となる遊技状態になる場合がある。
<BB遊技>
BB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定することができる。例えば、BB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。BB遊技は、本実施形態では、ビッグボーナス(BB)の入賞により開始され、RB遊技(後述する)を連続して繰り返し実行可能になっており、遊技中に予め定められた一の数(例えば、465枚)を超えるメダルが獲得された場合に終了する。但し、BB遊技はRB遊技を複数回数実行可能であればよく、例えば、RB遊技を開始する役(図柄組み合わせは例えば、リプレイ−リプレイ−リプレイ)を設定し、この役が内部当選した場合、または、入賞した場合に、RB遊技を開始するように設定してもよい。さらには、BB遊技は、BB遊技中のRB遊技を除くBB一般遊技を予め定めた回数(例えば、30回)実行した場合、または、BB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、3回)に終了するようにしてもよい。
<RB遊技>
RB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定することができる。例えば、RB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。RB遊技は、本実施形態では、レギュラーボーナス(RB)の入賞により開始され、予め定めた一の役が内部当選の確率を上昇させる変動(例えば、「設定1」「通常遊技」に設定された「小役1」の内部当選確率1/15を、予め定めた一の値である内部当選確率1/1.2に上昇させる)をし、予め定めた一の数(例えば、8回)の入賞があった場合に終了する。RB遊技は、予め定めた回数(少なくとも2回)の入賞があった場合(例えば、8回)、または、RB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、8回)に終了するようにしてもよい。上述したBB遊技は、RB遊技を複数回数実行可能であるので、一回のRB遊技を行った場合には、BB遊技で得られるメダルの総数よりも少ないメダル数を獲得して終了することとなる。
<ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技>
ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技に内部当選する入賞役には、再遊技(リプレイ)と、小役がある。ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)は内部当選することはなく、ビッグボーナス(BB)かレギュラーボーナス(RB)に対応する図柄組み合わせを入賞させることが可能となっている遊技状態である。
但し、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)に内部当選した次遊技から、再遊技の内部当選の確率を変動させてもよく、例えば、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせて、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)対応する図柄組み合わせが入賞するまでの間は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数とほぼ同じとなる遊技状態とし、通常遊技と比べると遊技者にとっては利益となる遊技状態としてもよい。なお、BB遊技、RB遊技は両者とも遊技者にとって利益となる遊技状態であるため、総じて、ボーナス遊技、又は、特別遊技と称する場合がある。
<制御部の処理例>
<主制御部メイン処理>
図14を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図14に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップSA01で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT313への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップSA02ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。ステップSA03では、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップSA05へ進む。
ステップSA05では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップSA07では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップSA09では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップSA07で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップSA11では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップSA13では全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップSA15では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップSA11で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップSA17へ進む。
ステップSA17では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならば小役(ベル)の入賞と判定する。ステップSA19では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップSA21では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップSA03へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
図15を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップSB07では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。ステップSB09では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップSB11では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB13では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップSB15では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合にはエラー処理(図示省略)を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップSB17では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB21に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB19に進む。
ステップSB19では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB21では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図16を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図16(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図16(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図16(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図16(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC06では、図11および図12を参照して説明した演出ボタン150、151の操作検出結果と、エラー情報を取得する処理を行う。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、ステップSC06の結果に基づく処理を行う。また、ステップSC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップSC11では、ステップC09の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、スピーカ272、277から出力する音に関する処理を行う。ステップSC13では、ステップC09の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、各種ランプ420に関する処理を行う。ステップSC15ではステップC09の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、シャッタ163の動作に関する処理を行う。
ステップSC17では、ステップC09〜SC15の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。その後、ステップSC03へ戻る。
次に、図16(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図16(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップSE01では、図16(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップSE03では、ステップSC15で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
ステップSE05では電断処理を行う。図17は電断処理のフローチャートである。ステップSE07では電圧監視回路Bから電圧低下信号を受信したか否かを判定する。受信した場合はステップSE08へ進み、バックアップ処理を行う。バックアップ処理では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM508の所定の領域に退避する処理等を行う。詳細にはチェックサム演算後にチェックサム値を保存し、RAM508の書き込みを禁止し、割り込み用タイマの禁止、割り込み禁止などを行う。電圧低下が進むと、電圧監視回路Aにおいて3.3V電源の電圧低下が検知され、電圧監視回路AからCPU404へリセット信号が出力される。CPU404は起動処理を行うが、電源が消失してその後、停止する。
<第2副制御部500の処理>
図18を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図18(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図18(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図18(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図18(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
電源投入が行われると、まずステップSF01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSF03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSF05の処理に移行する。ステップSF05では、タイマ変数に0を代入する。ステップSF07では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップSF09では、演出制御処理を行う。例えば、ステップSF07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップSF11では、ステップSF09の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップSF09読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い、ステップSF03へ戻る。
次に、図18(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSG01では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図18(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップSH01では、図18(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップSF03において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSF03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップSH03では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図18(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップSF13の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップSI01では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップSI03では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップSI05に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップSI05では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップSI01でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップSI07では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップSI09では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップSI11に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップSI11では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第二実施形態>
図7の構成例では、DC/DCコンバータ51を設けて2.2Vの直流電圧を生成したが、2.2Vの直流電圧が不要な場合、DC/DCコンバータ51を省略できる。また、図7の構成例では、DC/DCコンバータ52を設けて5.0Vの直流電圧を生成したが、5.0Vの直流電圧を電源基板600で生成し、副制御基板に供給する構成としてもよい。
図19はその一例を示している。同図の例では、基本回路502が3.0Vの直流電圧を駆動電圧として動作する場合を想定しており、回路配線55が基本回路502に直接接続されている構成である。
また、図19の例ではコネクタCN9に電源基板600から5.0Vの直流電圧が供給されている。図19の例では、コネクタCN7およびCN8に5.0Vの直流電圧を供給する仕様を想定し、これらのコネクタに5.0Vの直流電圧を供給する回路配線が接続されている。このようにして、DC/DCコンバータ52を省略した構成も採用可能である。
<第三実施形態>
第一実施形態では、コネクタCN2およびCN3を回路基板40に設けたが回路基板50に設けてもよい。図20はその一例を示している。
図20(a)に示すようにコネクタCN2は回路基板50に設けられており、回路基板40が有するコネクタはコネクタ10のコネクタ11のみとなっている。コネクタCN3を回路基板50に設けることでファンF1は回路基板50に接続される。同図の例ではファンF1の駆動電圧を24Vにした場合を想定している。
図20(b)は、ファンF1およびハーネスH1の配置と、回路基板40と回路基板50の分離の前後の状態を示している。ファンF1は第一実施形態と同様に基板収納ケース220Aに設けられている。基板収納ケース220Aおよび220Bには、それぞれ、ハーネスH1が通過する開口部224、223が形成されており、ハーネスH1が基板収納ケース220の外部を通ってコネクタCN2に接続されている。
回路基板40と回路基板50の分離により、基板収納ケース220Aと基板収納ケース220Bは離間する。この結果、ハーネスH1がコネクタCN3から外れる場合があり、回路基板40と回路基板50の接続および分離と、ファンF1の駆動および停止が関連づけられる場合がある。
ファンF1側の開口部224は、回路基板50側の開口部223よりも高さhだけ高い位置に位置している。このため、回路基板40と回路基板50の分離により、基板収納ケース220Aと基板収納ケース220Bが離間したとき、ハーネスH1はコネクタCN3から外れやすい場合がある。
ハーネスH1が基板収納ケース220の外部を通っていることにより、不正行為を抑制できる場合がある。つまり、不正行為者が回路基板40または回路基板50を取り外そうとした場合、ハーネスH1の存在が目に付き易く、回路基板40と回路基板50を分離するためには、ハーネスH1を外すことが必要になると認識する場合があり、外した場合に元に戻せるかが不安になる場合がある。元に戻した場合であってもファンF1の駆動が行われなければ、基本回路402は働きが損なわれることになり、基本回路402の働きが損なわれれば、遊技者や遊技店の係員に見つけられやすくなる。これにより、不正行為を躊躇させることができる場合がある。
<第四実施形態>
第一実施形態では、第1副制御部400、第2副制御部500がそれぞれCPUを有する構成(CPU404、504)としたが、一つとしてもよい。図21はその一例を示す制御部のブロック図である。副制御部400’は、第1副制御部400と第2副制御部500とを統合したものであり、対応する構成については同じ符号を付している。以下、異なる点を説明する。
副制御部400’は、一つの基本回路402を有しており、基本回路502に相当する構成を有していない。また、副制御部400’は、VDP516、VRAM518に相当する構成を有しておらず、演出画像表示装置157を駆動する駆動回路430を有している。VDP516、VRAM518の機能はCPU404、RAM408で実現する構成であるが、VDP516、VRAM518を有していてもよい。また、同図の例ではRTC(リアルタイムクロック)405を追加し、現在時刻の情報を基本回路402が取得可能としている。RTC405は、時計としての機能を有する電子部品である。
図22は本実施形態における副制御基板の構成例を示している。第一実施形態と同様の構成については同じ符号を付しており、回路基板40と回路基板50とをコネクタ10で接続した構成としている。コネクタ10の構成や回路配線の構成等は第一実施形態で説明したものを適宜利用可能である。
回路基板40には基本回路402やDC/DCコンバータ41が設けられている。回路基板50には、RTC405やアンプ53が設けられている。図21に例示した副制御部400’の他の構成については、回路基板40と回路基板50とに適宜配分可能であるが、回路基板40を複数機種で共通に使用する点で、回路基板40側には、水晶発振器414、ROM406を設け、他の回路やICは回路基板50側に設けるか、他の回路やICと接続するコネクタを回路基板50に設けてもよい。電圧監視回路Aおよび電圧監視回路Bについては図9の例と同様に構成すればよく、また、図11に例示した各種エラー情報と演出ボタン情報の入力態様を図11の構成例をそのまま適用可能である。
図22の例において、RTC405はその電源電圧を3.3Vの直流電圧として想定しており、回路基板40の回路配線43からコネクタ10を経由して回路基板50の回路配線55から3.3Vの直流電圧が供給される。RTC405はコネクタ10を介して破線で示す信号線が基本回路402に接続されており、時刻情報を送信可能である。電源投入時に基本回路402のCPU404は、時刻情報を一度だけ読み込むことが可能であり、この時刻情報を演出制御等の制御に利用することができる。
なお、回路基板40から3.3Vの直流電圧が供給される電子部品は、音源ICやロジックICなどの電子部品であってもよい。また、回路基板40から3.3Vの直流電圧が供給されることにより動作(RTC405であれば、時刻を刻み続ける動作)する電子部品であってもよいし、回路基板40から供給された3.3Vの直流電圧を基本回路402への信号電圧(RTCであれば、時刻情報信号を生成する電圧)として用いる電子部品であってもよいし、回路基板40から3.3Vの直流電圧が供給されることにより動作する電子部品であって回路基板40から供給された3.3Vの直流電圧を基本回路402への信号電圧として用いる電子部品であってもよい。
図23は本実施形態におけるスロットマシン100の前面扉102を開いた状態の正面図であり、回路基板40および50の収納例を示している。同図の例は第一実施形態と同様であり、基板収納ケース220Aに回路基板40が、基板収納ケース220Bに回路基板50がそれぞれ収納され、基板収納ケース220Aと220Bとの間の構造も図4に例示した構造を採用可能である。
図24は副制御部400’の処理例を示している。図16に示した例と同じ処理については同じ符号を付しており、異なるステップを中心に説明することとする。
図24(a)はCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、図24(b)は、コマンド受信割込処理のフローチャートであり、図24(c)は、タイマ割込処理のフローチャートである。
図24(a)のメイン処理について説明すると、ステップSC01の初期設定の後、ステップSC02で時刻設定を行う。ここでは、RTC405から現在時刻情報を取得して記憶する。この情報はその後の制御で利用する。
ステップSC11〜SC15の各処理では各制御データを出力する処理をそれぞれ含む。ステップSC15のシャッタ制御処理の後には、図16のステップSC17の情報出力処理に代えてステップSC18の画像制御処理が追加されている。この処理は、図18(d)を参照して説明した第2副制御部500の画像制御処理に相当するものであり、本実施形態では第2副制御部500が無いことから、その処理をCPU402が行うものである。図24(d)は画像制御処理の内容を示しているが、図18(d)の画像制御処理と同じである。但し、本実施形態の場合、VDP534、VRAM536が無い構成であるので、これらの機能はCPU402、RAM408が負担して処理が実行されることになる。
図24(b)のコマンド受信割込処理や、図24(c)のタイマ割込処理は、図16(b)、図16(c)の処理と同じである。
図25は、リセット信号等により初期化される場合にCPU402が実行する初期化処理を例示している。ステップSC01ではハードウェアの初期化を行い、ステップSC23では時刻設定を行う。ここでは、RTC405から現在時刻情報を取得して記憶する。この情報はその後の制御で利用する。以上により一単位の処理が終了する。
ステップSC23で記憶した現在時刻情報のその後の制御の利用としては、例えば、現在時刻情報に基づいて演出内容の変更を行う。例えば、現在時刻情報が遊技店の開店時刻の情報であれば開店時の演出を追加する変更を行い、遊技店の閉店時刻の情報であれば閉店時の演出を追加する変更を行う。また、例えば、現在時刻情報が春の情報であれば春らしい演出を追加する変更を行い、夏の情報であれば夏らしい演出を追加する変更を行う。
<第五実施形態>
図7の例では、回路基板40に第1副制御部400の基本回路402を配置し、回路基板50に第2副制御部500の基本回路502を配置したが、逆の関係であってもよい。すなわち、回路基板40に基本回路502を、回路基板50に基本回路402をそれぞれ配置してもよい。この場合、コネクタCN9を回路基板40に設け、DC/DCコンバータ41を回路基板50に設けることができる。
遊技台の分野においては、演出画像表示装置を機種間で共通とし、他の演出装置を機種毎に異ならせる場合があり、上記の構成とすることで、演出画像表示装置157に関連する基板は機種毎の仕様変更を無しか少なくして、他の基板については機種毎に異なる演出装置に対応した基板に仕様変更することが容易な場合がある。
<第六実施形態>
第一実施形態では、基本回路402(特にCPU404)の電源電圧を発生するDC/DCコンバータ41を回路基板40に設けたが他の構成も採用可能である。
図26(a)はその一例を示している。同図において、V1は電源基板600から供給される直流電圧を示し、V2は基本回路402(特にCPU404)の電源電圧である直流電圧を示している。図26(a)の例では、直流電圧V2を生成するDC/DCコンバータ30を回路基板50に設けており、生成された直流電圧V2はコネクタ10を経由して回路基板40の回路配線43に供給され、基本回路402へ供給される。また、回路配線43はコネクタ10を介して回路基板50の回路配線55に電気的に接続されており、直流電圧V2が回路基板50に戻される構成としている。
図26(b)は、基本回路402(特にCPU404)の電源電圧を発生するDC/DCコンバータが存在しない構成例であり、電源基板600から供給される電源電圧V1が基本回路402の電源電圧である例を示している。この構成例においても、電源基板600の直流電圧V1は回路基板50のコネクタCN9に入力され、コネクタ10を経由して回路基板40の回路配線43に供給されて基本回路402へ供給される。また、回路配線43はコネクタ10を介して回路基板50の回路配線55に電気的に接続されており、直流電圧V1が回路基板50に戻される構成としている。
図26(a)も、基本回路402(特にCPU404)の電源電圧を発生するDC/DCコンバータが存在しない構成例であるが、図26(b)の構成例にDC/DCコンバータ30を追加した例である。DC/DCコンバータ30は、回路基板50に設けられており、回路配線55に接続されて直流電圧V1が供給され、直流電圧V2を生成する。基本回路402の電源電圧は直流電圧V1であり、DC/DCコンバータ30が生成した直流電圧V2は回路基板59で利用される。
図26(b)の例は、図25(a)の例において、回路基板50に戻された直流電圧V2が回路基板50内で実質的に利用されず、コネクタCNnにより外部デバイスに供給される例を示している。
このように種々の構成例を採用可能である。
<他の遊技台への適用例>
上記実施形態の副制御基板の各構成はぱちんこ機等、スロットマシン以外の遊技台の制御部にも適用可能である。
ぱちんこ機の制御部の回路構成例について詳細に説明する。ぱちんこ機の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部と、主制御部が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部と、第1副制御部より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部と、主制御部が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部と、遊技球の発射制御を行う発射制御部と、パチンコ機に供給される電源を制御する電源制御部と、によって構成することができる。
主制御部は、主制御部の全体を制御する基本回路を備えており、この基本回路には、CPUと、制御プログラムや各種データを記憶するためのROMと、一時的にデータを記憶するためのRAMと、各種デバイスの入出力を制御するためのI/Oと、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマと、プログラム処理の異常を監視するWDTを搭載することができる。
また、基本回路には、水晶発振器が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサが出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路および基本回路に出力するためのセンサ回路と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置や第2特図表示装置の表示制御を行うための駆動回路と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置の表示制御を行うための駆動回路と、各種状態表示部(例えば、普図保留ランプ、第1特図保留ランプ、第2特図保留ランプ、高確中ランプ等)の表示制御を行うための駆動回路と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口の羽根部材や可変入賞口の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイドを制御するための駆動回路を接続することができる。
なお、第1特図始動口に球が入賞したことを球検出センサが検出した場合には、センサ回路は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路は、第1特図始動口に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路に内蔵された、第1特図始動口に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路は、第2特図始動口に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路に内蔵された、第2特図始動口に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路には、情報出力回路を接続し、主制御部は、この情報出力回路を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路にぱちんこ機の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力するように構成することができる。
また、主制御部には、電源制御部から主制御部に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路を設け、この電圧監視回路は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では5v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路に出力するように構成することができる。
また、主制御部には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)を設け、CPUは、この起動信号出力回路から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始するように構成することができる。
また、主制御部は、第1副制御部にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備え、この構成により、第1副制御部および払出制御部との通信を可能に構成することができる。
次に、ぱちんこ機の第1副制御部について説明する。第1副制御部は、主に主制御部が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部の全体を制御する基本回路を備えており、この基本回路には、CPUと一時的にデータを記憶するためのRAMと、各種デバイスの入出力を制御するためのI/Oと、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマを搭載している。基本回路のCPUは、水晶発振器が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROMが接続されて構成することができる。
また、基本回路には、スピーカ(およびアンプ)の制御を行うための音源ICと、各種ランプ(例えば、チャンスボタンランプ)の制御を行うための駆動回路と、遮蔽装置の駆動制御を行うための駆動回路と、遮蔽装置の現在位置を検出する遮蔽装置センサと、チャンスボタンの押下を検出するチャンスボタン検出センサと、遮蔽装置センサやチャンスボタン検出センサからの検出信号を基本回路に出力するセンサ回路と、CPUからの信号に基づいてROMに記憶された画像データ等を読み出してVRAMのワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続することができる。
次に、ぱちんこ機の第2副制御部について説明する。第2副制御部は、第1副制御部が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部の全体を制御する基本回路を備えており、この基本回路は、CPUと、一時的にデータを記憶するためのRAMと、各種デバイスの入出力を制御するためのI/Oと、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマを搭載している。基本回路のCPUは、水晶発振器が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROMが設けられている。
また、基本回路には、演出可動体の駆動制御を行うための駆動回路と、演出可動体の現在位置を検出する演出可動体センサと、演出可動体センサからの検出信号を基本回路に出力するセンサ回路と、遊技盤用ランプの制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路と、遊技台枠用ランプの制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路と、遊技盤用ランプ駆動回路と遊技台枠用ランプ駆動回路との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路と、を接続することができる。
次に、ぱちんこ機の払出制御部、発射制御部、電源制御部について説明する。払出制御部は、主に主制御部が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置の払出モータを制御すると共に、払出センサが出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部を介して、ぱちんこ機とは別体で設けられたカードユニットとの通信を行う。
発射制御部は、払出制御部が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドルの操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆および発射槌を駆動する発射モータの制御や、上皿から発射装置に球を供給する球送り装置の制御を行う。
電源制御部は、ぱちんこ機に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して各制御部や払出装置等の各装置に供給する。さらに、電源制御部は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部のRAM等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。
なお、電源制御部から払出制御部と第2副制御部と発射制御部に電源を供給し、払出制御部から主制御部に電源を供給し、第2副制御部から第1副制御部に電源を供給することができる。
つまり、上記実施形態の副制御基板の構成を、例えば、ぱちんこ機における払出制御部(払出制御基板)と主制御部(主制御基板)に適用させてもよく、あるいは、第2副制御部(第2副制御基板)と第1副制御部(第1副制御基板)に適用させてもよい。
<実施形態のまとめ>
1−1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
第一の回路基板(例えば40)と、
第二の回路基板(例えば50)と、
第一の電圧を供給する電源基板(例えば600)と、を備え、
前記第一の回路基板と前記第二の回路基板とを電気的に接続させた遊技台であって、
前記第一の回路基板は、第一の電子部品(例えば402)を備えた基板であり、
前記第一の電子部品は、プログラムを実行する制御手段であり、
前記第二の回路基板は、第二の電子部品(例えば405,502)を備えた基板であり、
前記第二の電子部品は、前記制御手段の制御に要する電子部品であり、
前記第二の回路基板は、前記電源基板と電気的に接続されて前記第一の電圧が供給される基板であり、
前記第一の回路基板または前記第二の回路基板は、前記第一の電圧から第二の電圧を生成する電圧生成回路(例えば41)を備えた基板であり、
前記制御手段は、前記第二の電圧を電源電圧として動作する手段であり、
前記第二の電子部品は、前記第二の電圧の供給を要する電子部品であり、
前記第一の回路基板は、前記第二の電圧を前記制御手段に供給する第一の回路配線(例えば43)を備えた基板であり、
前記第二の回路基板は、前記第一の回路配線と電気的に接続され、前記第二の電圧を前記第一の回路基板から前記第二の電子部品に供給する第二の回路配線(例えば55)を備えた基板である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、回路基板に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれると、前記制御手段に電源電圧が供給されなくなる場合があり、その動作を停止させて誤作動を防止できる場合があり、また、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれると、前記第二の電子部品に前記第二の電圧が供給されなくなる場合があり、前記制御手段に対する誤作動を防止できる場合がある。このように前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれた場合に不安定な挙動を抑制できる場合がある。また、前記第一の回路基板を複数の機種で共通とし、前記第二の回路基板を機種に応じて変更することで多様な回路基板を構築し易い場合がある。
1−2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
第一の回路基板(例えば40)と、
第二の回路基板(例えば50)と、
電源基板(例えば600)と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の回路基板は、前記第一の回路基板と電気的に接続された基板であり、
前記電源基板は、前記第二の回路基板と電気的に接続された基板であり、
前記第一の回路基板は、第一の電子部品(例えば402)を備えた基板であり、
前記第二の回路基板は、前記第一の回路と通信する第二の電子部品(例えば405,502,513,522,524,526,429,517,515,430)を備えた基板であり、
前記第一の電子部品の電源電圧は、前記第二の回路基板を経由して、前記電源基板から供給される、
ことを特徴とする。
この構成によれば、回路基板に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれると、前記第一の電子部品に電源電圧が供給されなくなる場合があり、その動作を停止させて誤作動を防止できる場合がある。また、前記第一の回路基板を複数の機種で共通とし、前記第二の回路基板を機種に応じて変更することで多様な回路基板を構築し易い場合がある。
なお、前記第二の電子部品の電源電圧は、前記第二の回路基板および前記第一の回路基板を経由して前記電源基板から供給されてもよい。
1−3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
第一の回路基板(例えば40)と、
第二の回路基板(例えば50)と、
第一の電圧を供給する電源基板(例えば600)と、を備え、
前記第一の回路基板と前記第二の回路基板とを電気的に接続させた遊技台であって、
前記第一の回路基板は、第一の電子部品(例えば402)を備えた基板であり、
前記第一の電子部品は、プログラムを実行する制御手段であり、
前記第二の回路基板は、第二の電子部品(例えば405,502)を備えた基板であり、
前記第二の電子部品は、前記制御手段の制御に要する電子部品であり、
前記第二の回路基板は、前記電源基板と電気的に接続されて前記第一の電圧が供給される基板であり、
前記第一の回路基板または前記第二の回路基板は、前記第一の電圧から第二の電圧を生成する電圧生成回路(例えば41)を備えた基板であり、
前記制御手段は、前記第二の電圧を電源電圧として動作する手段であり、
前記第二の電子部品は、前記第二の電圧の供給を要する電子部品であり、
前記第一の回路基板は、前記第二の電圧を前記制御手段に供給する第一の回路配線(例えば43)を備えた基板であり、
前記第二の回路基板は、前記第一の回路配線と電気的に接続され、前記第二の電圧を前記第一の回路基板から前記第二の電子部品に供給する第二の回路配線(例えば55)を備えた基板であり、
前記電源基板は、第三の電圧(例えばDC24V)を供給する基板であり、
前記第二の回路基板は、前記電源基板と電気的に接続されて前記第三の電圧が供給される基板であり、
前記第二の回路基板は、前記第三の電圧の供給を要する第三の電子部品(例えば53)を備えた基板である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、回路基板に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれると、前記制御手段に電源電圧が供給されなくなる場合があり、その動作を停止させて誤作動を防止できる場合があり、また、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれると、前記第二の電子部品に前記第二の電圧が供給されなくなる場合があり、前記制御手段に対する誤作動を防止できる場合がある。このように前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれた場合に不安定な挙動を抑制できる場合がある。また、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれても前記第三の電子部品には前記第三の電圧が供給されるので前記第三の電子部品の動作復帰を早期に行える場合がある。更に、前記第一の回路基板を複数の機種で共通とし、前記第二の回路基板を機種に応じて変更することで多様な回路基板を構築し易い場合がある。
1−4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
第一の回路基板(例えば40)と、
第二の回路基板(例えば50)と、
第一の電圧を供給する電源基板(例えば600)と、
第一の演出装置(例えば157,163)と、を備え、
前記第一の回路基板と前記第二の回路基板とを電気的に接続させた遊技台であって、
前記第一の回路基板は、第一の電子部品(例えば402)を備えた基板であり、
前記第一の電子部品は、プログラムを実行する制御手段であり、
前記第二の回路基板は、第二の電子部品(例えば405,502)を備えた基板であり、
前記第二の電子部品は、前記制御手段の制御に要する電子部品であり、
前記第二の回路基板は、前記電源基板と電気的に接続されて前記第一の電圧が供給される基板であり、
前記第一の回路基板または前記第二の回路基板は、前記第一の電圧から第二の電圧を生成する電圧生成回路(例えば41)を備えた基板であり、
前記制御手段は、前記第二の電圧を電源電圧として動作する手段であり、
前記第二の電子部品は、前記第二の電圧の供給を要する電子部品であり、
前記第一の回路基板は、前記第二の電圧を前記制御手段に供給する第一の回路配線(例えば43)を備えた基板であり、
前記第二の回路基板は、前記第一の回路配線と電気的に接続され、前記第二の電圧を前記第一の回路基板から前記第二の電子部品に供給する第二の回路配線(例えば55)を備えた基板であり、
前記電源基板は、第三の電圧(例えばDC24V)を供給する基板であり、
前記第二の回路基板は、前記電源基板と電気的に接続されて前記第三の電圧が供給される基板であり、
前記第二の回路基板は、前記第三の電圧の供給を要する第三の電子部品(例えば53)を備えた基板であり、
前記制御手段は、前記第一の演出装置による演出を制御する手段であり、
前記第一の演出装置は、前記第一の電圧の供給により動作する装置であり、
前記第二の回路基板は、前記第一の演出装置に前記第一の電圧を供給する回路(例えばCN6,CN7)を備えた基板である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、回路基板に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれると、前記制御手段に電源電圧が供給されなくなる場合があり、その動作を停止させて誤作動を防止できる場合があり、また、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれると、前記第二の電子部品に前記第二の電圧が供給されなくなる場合があり、前記制御手段に対する誤作動を防止できる場合がある。このように前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれた場合に不安定な挙動を抑制できる場合がある。また、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれても前記第三の電子部品には前記第三の電圧が、前記第一の演出装置には前記第一の電圧がそれぞれ供給されるのでこれらの動作復帰を早期に行える場合がある。更に、前記第一の回路基板を複数の機種で共通とし、前記第二の回路基板を機種に応じて変更することで多様な回路基板を構築し易い場合がある。
1−5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
第一の回路基板(例えば40)と、
第二の回路基板(例えば50)と、
第一の電圧を供給する電源基板(例えば600)と、
第一の演出装置(例えば157)と、を備え、
前記第一の回路基板と前記第二の回路基板とを電気的に接続させた遊技台であって、
前記第一の回路基板は、第一の電子部品(例えば402)を備えた基板であり、
前記第一の電子部品は、プログラムを実行する制御手段であり、
前記第二の回路基板は、第二の電子部品(例えば405,502)を備えた基板であり、
前記第二の電子部品は、前記制御手段の制御に要する電子部品であり、
前記第二の回路基板は、前記電源基板と電気的に接続されて前記第一の電圧が供給される基板であり、
前記第一の回路基板または前記第二の回路基板は、前記第一の電圧から第二の電圧を生成する電圧生成回路(例えば41)を備えた基板であり、
前記制御手段は、前記第二の電圧を電源電圧として動作する手段であり、
前記第二の電子部品は、前記第二の電圧の供給を要する電子部品であり、
前記第一の回路基板は、前記第二の電圧を前記制御手段に供給する第一の回路配線(例えば43)を備えた基板であり、
前記第二の回路基板は、前記第一の回路配線と電気的に接続され、前記第二の電圧を前記第一の回路基板から前記第二の電子部品に供給する第二の回路配線(例えば55)を備えた基板であり、
前記電源基板は、第三の電圧(例えばDC24V)を供給する基板であり、
前記第二の回路基板は、前記電源基板と電気的に接続されて前記第三の電圧が供給される基板であり、
前記第二の回路基板は、前記第三の電圧の供給を要する第三の電子部品(例えば53)を備えた基板であり、
前記制御手段は、前記第一の演出装置による演出を制御する手段であり、
前記第一の演出装置は、前記第一の電圧の供給により動作する装置であり、
前記第二の回路基板は、前記第一の演出装置に前記第一の電圧を供給する回路(例えばCN6)を備えた基板であり、
前記第一の演出装置は、表示領域を備える表示装置である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、回路基板に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれると、前記制御手段に電源電圧が供給されなくなる場合があり、その動作を停止させて誤作動を防止できる場合があり、また、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれると、前記第二の電子部品に前記第二の電圧が供給されなくなる場合があり、前記制御手段に対する誤作動を防止できる場合がある。このように前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれた場合に不安定な挙動を抑制できる場合がある。また、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれても前記第三の電子部品には前記第三の電圧が、前記表示装置には前記第一の電圧がそれぞれ供給されるのでこれらの動作復帰を早期に行える場合がある。更に、前記第一の回路基板を複数の機種で共通とし、前記第二の回路基板を機種に応じて変更することで多様な回路基板を構築し易い場合がある。
1−6.前記第一の電子部品は、CPU、CPUを含むマイコンなどのIC、画像処理等に特化したプロセッサ、プロセッサを含むIC等であってもよい。「制御に要する電子部品」とは、制御手段の制御対象である電子部品(駆動回路等)であってもよいし、制御手段が制御を実行する上で必要な情報を制御手段に送信する電子部品(センサ等)であってもよい。「電圧の供給を要する電子部品」とは、供給される電圧を電源電圧として動作する電子部品であってもよいし、供給される電圧を信号電圧とする電子部品であってもよい。「通信」は、送信・受信の双方であってもよいし、いずれか一方であってもよい。前記第一の回路基板と前記第二の回路基板とは電気的かつ機械的に接続された構成であってもよい。機械的な接続として、基板同士が分離可能に接続されてもよく、接続には基板対基板コネクタを用いてもよい。回路基板は、プリント配線基板と、該プリント配線基板上に実装される部品とを備えてもよい。部品は、IC、コネクタ、受動素子、能動素子であってもよい。回路は、IC、コネクタ、受動素子、能動素子、配線であってもよい。前記第二の回路基板と前記電源基板とはハーネスを介在させて接続される構造であってもよいし、ハーネスを介在せずに基板対基板コネクタで接続されてもよい。ハーネスを介在させる場合、中継基板が更に介在していてもよい。前記第一の回路基板は、前記第二の回路基板の介在なくして前記電源基板と電気的に接続されない基板であってもよい。前記第二の電圧は、前記第一の電圧よりも小さい電圧であってもよい。前記第三の電圧は前記第一の電圧よりも大きい電圧であってもよい。
2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の回路基板と前記第二の回路基板とを電気的に接続させる第一の接続手段(例えば10)を備え、
前記第一の接続手段は、複数の信号接続線(例えばSL)と複数の電源接続線(例えばPL)とを第一の方向(例えばD3)に列状に備える手段であり、
前記複数の電源接続線のうちの一つは、前記第一の電圧を供給する第一の電源接続線(例えばPL1)であり、
前記複数の電源接続線のうちの一つは、前記第二の電圧を供給する第二の電源接続線(例えばPL2)であり、
前記複数の信号接続線は、前記第一の方向で前記第一の接続手段の中央部(例えばDL)に配置されており、
前記第一の電源接続線は、前記第一の方向で前記第一の接続手段の一端側(例えばEL1)に配置されており、
前記第二の電源接続線は、前記第一の方向で前記第一の接続手段の他端側(例えばEL2)に配置されている、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の電源接続線と前記第二の電源接続線とを離れた位置に位置させることができる場合があり、お互いにノイズの影響を小さくできる場合がある。前記第一の電源接続線は最端部に位置していてもよいし、使用されている線の中で最端部に位置していてもよい。前記第二の電源接続線は最端部に位置していてもよいし、使用されている線の中で最端部に位置していてもよい。
3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第二の回路基板は、前記電源基板と電気的に接続する第二の接続手段(例えばCN9)を備え、
前記第二の回路基板は、前記第二の接続手段と前記第一の電源接続線との間に第一の距離(例えばL11)を有する基板であり、
前記第二の回路基板は、前記第二の接続手段と前記第二の電源接続線との間に第二の距離(例えばL12)を有する基板であり、
前記第一の距離は、前記第二の距離よりも短い距離である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記電源基板に接続される電源ラインの長さを、より短くすることができる場合があり、これによりノイズの影響を小さくできる場合がある。
4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第二の回路基板は、前記第一の電圧を監視する第一の監視回路(例えばB)を備えた基板であり、
前記第一の監視回路は、前記第一の電圧に異常があった場合に、前記制御手段に第一の制御信号を出力する回路である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の電圧の異常に対応できる場合がある。また、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれても、前記第一の監視回路の動作を継続できる場合があり、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれたことに影響されない場合がある。
5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記第一の回路基板は、前記第二の電圧を監視する第二の監視回路(例えばA)を備えた基板であり、
前記第二の監視回路は、前記第二の電圧に異常があった場合、前記制御手段に第二の制御信号を出力する回路である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第二の電圧の異常に対応できる場合がある。
6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記制御手段は、前記第一の制御信号の入力に基づいて、バックアップ処理(例えばSE08)を実行する手段であり、
前記制御手段は、前記第二の制御信号の入力に基づいて、リセット処理を実行する手段である(例えばハードウエアリセット)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の電圧の異常および前記第二の電圧の異常のそれぞれに適した対応が可能な場合がある。
7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
前記制御手段は、冷却装置(例えばF1)によって冷却される手段であり、
前記冷却装置は、前記第一の電圧が供給されて動作する装置であり、
前記冷却装置は、前記第一の回路基板と電気的に接続されて前記第一の電圧が供給される装置である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記制御手段を冷却できる場合があり、また、前記第一の回路基板と前記第二の回路基板との電気的接続が断たれていることが分り易い場合がある。