JP2016111064A - 太陽電池モジュール用バックシート - Google Patents
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Abstract
【課題】耐ブロッキング性に優れているとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、形成された接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れている太陽電池モジュール用接着剤、太陽電池モジュール用バックシート、太陽電池モジュールおよび太陽電池を提供する。【解決手段】太陽電池モジュールに用いられるバックシートと充填材と貼り合わすために用いられる接着剤であって、樹脂成分として脂環構造を有する(メタ)アクリレートを含有する単量体成分を重合させてなり、ガラス転移温度が−5〜75℃であり、重量平均分子量が1万〜50万である(メタ)アクリル系ポリマーを含有することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、太陽電池モジュール用バックシートに関する。さらに詳しくは、本発明は、太陽電池モジュール用バックシートと太陽電池モジュールに使用される充填材とを貼り合わせる際などに使用することができる太陽電池モジュール用接着剤、充填材とを貼り合わせる面に前記太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層が形成された太陽電池モジュール用バックシート、前記太陽電池モジュール用バックシートを有する太陽電池モジュールおよび前記太陽電池モジュールを有する太陽電池に関する。
太陽電池モジュールは、主に屋外で使用されるため、その材質や構造などには、耐久性および耐候性が要求されている。特に、太陽電池モジュール用バックシートには、耐候性とともに水蒸気透過率が小さい性質、すなわち水分バリア性に優れていることが要求されている。さらに、太陽電池は、約20年間その性能を維持する必要があることから、太陽電池の耐久性を評価するために、例えば、85℃で相対湿度が85%の高温多湿の雰囲気中で促進試験が行なわれている。
従来、太陽電池モジュール用バックシートには、耐候性および難燃性を有することから、充填材としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAという)が用いられている(例えば、特許文献1および2参照)。また、太陽電池モジュール用バックシートとして、電気絶縁性に優れていることから、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルムが用いられている(例えば、特許文献3〜6参照)。しかし、太陽電池モジュール用バックシートに用いられているポリエステルフィルムと充填材として用いられているEVAとは、太陽電池の製造時には接着性に優れているが、時間の経過とともに接着性が低下するという欠点がある。
また、太陽電池モジュールを作製する際に、一般に太陽電池用バックシートは、枚葉化される。太陽電池用バックシートの枚葉化の際には、通常、当該太陽電池用バックシートにスリット加工、リード線を配設するためのスリット孔加工などの加工が施されるが、太陽電池用バックシートと基材との密着性が低い場合や、太陽電池用バックシートに形成されている接着剤層が硬くて脆い場合には、前記加工が太陽電池用バックシートに施されたときに、当該接着剤層にクラックが入ったり、当該接着剤層が剥がれたりすることがあることから、近年、太陽電池用バックシートには、耐クラック性が要求されている。
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、形成される接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れている太陽電池モジュール用接着剤を提供することを目的とする。
本発明は、また、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を有する太陽電池モジュール用バックシートを提供することを目的とする。
本発明は、また、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を有する太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、さらに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を有する太陽電池モジュールを有する太陽電池を提供することを目的とする。
本発明は、
(1) 太陽電池モジュールに用いられるバックシートと充填材と貼り合わすために用いられる接着剤であって、樹脂成分として脂環構造を有する(メタ)アクリレートを含有する単量体成分を重合させてなり、ガラス転移温度が−5〜75℃であり、重量平均分子量が1万〜50万である(メタ)アクリル系ポリマーを含有することを特徴とする太陽電池モジュール用接着剤、
(2) 太陽電池モジュールに用いられるバックシートであって、太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に、前記(1)に記載の太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層が形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール用バックシート、
(3) 前記(2)に記載の太陽電池モジュール用バックシートを有することを特徴とする太陽電池モジュール、および
(4) 前記(3)に記載の太陽電池モジュールを有することを特徴とする太陽電池
に関する。
(1) 太陽電池モジュールに用いられるバックシートと充填材と貼り合わすために用いられる接着剤であって、樹脂成分として脂環構造を有する(メタ)アクリレートを含有する単量体成分を重合させてなり、ガラス転移温度が−5〜75℃であり、重量平均分子量が1万〜50万である(メタ)アクリル系ポリマーを含有することを特徴とする太陽電池モジュール用接着剤、
(2) 太陽電池モジュールに用いられるバックシートであって、太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に、前記(1)に記載の太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層が形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール用バックシート、
(3) 前記(2)に記載の太陽電池モジュール用バックシートを有することを特徴とする太陽電池モジュール、および
(4) 前記(3)に記載の太陽電池モジュールを有することを特徴とする太陽電池
に関する。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」または「メタクリル」を意味する。したがって、「(メタ)アクリル系ポリマー」を例に挙げると、当該「(メタ)アクリル系ポリマー」は、アクリル系ポリマーまたはメタクリル系ポリマーを意味する。また、例えば、「(メタ)アクリル系ポリマー」は、アクリル系ポリマーまたはメタクリル系ポリマーの単独使用、およびアクリル系ポリマーとメタクリル系ポリマーとの併用の双方を包含する概念のものである。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、形成された接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れるという優れた効果を奏する。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、前記太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層が形成されているので、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を有する。
本発明の太陽電池モジュールは、前記太陽電池モジュール用バックシートを有するので、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を有する。
本発明の太陽電池は、前記太陽電池モジュール用バックシートを有するので、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を有する。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、太陽電池モジュールに用いられるバックシートと充填材と貼り合わすために用いられる接着剤であり、樹脂成分として脂環構造を有する(メタ)アクリレートを含有する単量体成分を重合させてなり、ガラス転移温度が−5〜75℃であり、重量平均分子量が1万〜50万である(メタ)アクリル系ポリマーを含有することを特徴とする。本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、前記構成を有するので、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、形成された接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れている。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤の樹脂成分には、脂環構造を有する(メタ)アクリレートを含有する単量体成分を重合させることによって得られる(メタ)アクリル系ポリマーが用いられる。
脂環構造を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、イソボルニル(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどのシクロアルキル基の炭素数が好ましくは4〜20、より好ましくは4〜10のシクロアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルプロピル(メタ)アクリレート、4−メチルシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、4−メチルシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレートなどのシクロアルキル基の炭素数が好ましくは4〜20、より好ましくは4〜10のシクロアルキルアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの脂環構造を有する(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。脂環構造を有する(メタ)アクリレートのなかでは、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れている太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、イソボルニル(メタ)アクリレートおよびシクロヘキシル(メタ)アクリレートが好ましく、シクロヘキシル(メタ)アクリレートがさらに好ましい。イソボルニル(メタ)アクリレートおよびシクロヘキシル(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
単量体成分における脂環構造を有する(メタ)アクリレートの含有率は、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れている太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、当該含有率の上限値は、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、さらに好ましくは80質量%以下、さらに一層好ましくは70質量%以下である。
である。
である。
単量体成分には、脂環構造を有する(メタ)アクリレート以外の(メタ)アクリル系モノマー〔以下、他の(メタ)アクリル系モノマーという〕を用いることができる。
前記他の(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有(メタ)アクリル系モノマー、エポキシ基含有(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、オキソ基含有(メタ)アクリレート、アラルキル(メタ)アクリレート、フッ素原子含有(メタ)アクリレート、窒素原子含有(メタ)アクリレート、カルボニル基含有(メタ)アクリレート、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリレート、ジエン構造含有(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの他の(メタ)アクリル系モノマーは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」または「メタクリレート」を意味する。したがって、「アルキル(メタ)アクリレート」を例に挙げると、当該「アルキル(メタ)アクリレート」は、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートを意味する。また、例えば、「アルキル(メタ)アクリレート」は、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートの単独使用、およびアルキルアクリレートとアルキルメタクリレートとの併用の双方を包含する概念のものである。
アルキル(メタ)アクリレートにおいて、アルキル基は、直鎖アルキル基および分岐鎖を有するアルキル基のいずれであってもよい。アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートなどのエステル基の炭素数が1〜18のアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのアルキル(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。アルキル(メタ)アクリレートのなかでは、耐ブロッキング性に優れ、形成された接着剤層が耐クラック性に優れた太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、アルキル基の炭素数が1〜8であるアルキル(メタ)アクリレートが好ましく、アルキル基の炭素数が1〜6であるアルキル(メタ)アクリレートがより好ましい。
単量体成分におけるアルキル(メタ)アクリレートの含有率の下限値は、耐ブロッキング性に優れ、形成された接着剤層が耐クラック性に優れる太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、より一層好ましくは15質量%以上、さらに好ましくは20質量%以上、さらに一層好ましくは25質量%以上である。また、アルキル(メタ)アクリレートの含有率の上限値は、耐ブロッキング性に優れ、形成された接着剤層が耐クラック性に優れる太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、好ましくは97質量%以下、より好ましくは95質量%以下、より一層好ましくは90質量%以下、さらに好ましくは85質量%以下である。
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのエステル基の炭素数が1〜18の水酸基含有(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ヒドロキシアクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシメタクリレートなどのカプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの活性水素をもつ基を有する単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。カプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレートは、商業的に容易に入手することができるものであり、その例としては、ダイセル化学工業(株)製、商品名:プラクセルFM−1、プラクセルFM−1D、プラクセルFM−2D、プラクセルFM−3、プラクセルFA−1DM、プラクセルFA−2Dなどが挙げられる。単量体成分における水酸基含有(メタ)アクリレートの含有率は、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、形成される接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れている太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、好ましくは0〜10質量%、より好ましくは0〜7質量%である。
カルボキシル基含有(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのカルボキシル基含有(メタ)アクリル系モノマーは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
エポキシ基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、α−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルアリルエーテルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのエポキシ基含有(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
アルコキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メタ)アクリレート、エトキシブチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリプロポキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのアルコキシアルキル(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
オキソ基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、エチレングリコール(メタ)アクリレート、エチレングリコールメトキシ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールメトキシ(メタ)アクリレートなどの(ジ)エチレングリコール(メトキシ)(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのオキソ基含有(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
アラルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート、メチルベンジル(メタ)アクリレート、ナフチルメチル(メタ)アクリレートなどの炭素数が7〜18のアラルキル基を有するアラルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのアラルキル(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
フッ素原子含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレートなどのエステル基の炭素数が2〜6のフッ素原子含有アルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのフッ素原子含有(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
窒素原子含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの窒素原子含有(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの窒素原子含有(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
カルボニル基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジアセトン(メタ)アクリレート、2−(アセトアセトキシ)エチル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのカルボニル基含有(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
ビニルエーテル基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−(2−ビニルオキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
ジエン構造含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、式(I):
(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜20の炭化水素基、グリシジル基またはテトラヒドロフルフリル基、R2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、カルボキシル基、エステル基またはシアノ基、XおよびYは、それぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよいメチレン基、イミノ基、カルボニル基、酸素原子またはイオウ原子、Zは、直接結合、炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよいメチレン基、イミノ基、カルボニル基、酸素原子またはイオウ原子を示す)
で表わされるジエン構造含有(メタ)アクリレートなどが挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。これらのハロゲン原子のなかでは、フッ素原子および塩素原子が好ましい。炭化水素基に含まれるハロゲン原子の数は、当該炭化水素基の炭素数などによって異なるので一概には決定することができないため、本発明の目的が阻害されない範囲内で当該炭化水素基にハロゲン原子が含まれていてもよい。炭素数1〜20の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、ペンタデシル基、オクタデシル基などの炭素数1〜20の直鎖または分枝鎖のアルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、シクロドデシル基などの炭素数3〜20の脂環式炭化水素基;n−ボルニル基、イソボルニル基などの炭素数7〜20の多環式炭化水素基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などの炭素数6〜12のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、メチルベンジル基などの炭素数7〜12のアラルキル基などが挙げられる。
で表わされるジエン構造含有(メタ)アクリレートなどが挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。これらのハロゲン原子のなかでは、フッ素原子および塩素原子が好ましい。炭化水素基に含まれるハロゲン原子の数は、当該炭化水素基の炭素数などによって異なるので一概には決定することができないため、本発明の目的が阻害されない範囲内で当該炭化水素基にハロゲン原子が含まれていてもよい。炭素数1〜20の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、ペンタデシル基、オクタデシル基などの炭素数1〜20の直鎖または分枝鎖のアルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、シクロドデシル基などの炭素数3〜20の脂環式炭化水素基;n−ボルニル基、イソボルニル基などの炭素数7〜20の多環式炭化水素基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などの炭素数6〜12のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、メチルベンジル基などの炭素数7〜12のアラルキル基などが挙げられる。
R1のなかでは、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数4〜20の脂環式炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシジル基およびテトラヒドロフルフリル基が好ましく、炭素数4〜20の分枝鎖のアルキル基、炭素数6〜20の脂環式炭化水素基、グリシジル基およびテトラヒドロフルフリル基がより好ましく、炭素数1〜20のアルキル基、グリシジル基およびテトラヒドロフルフリル基がさらに好ましく、炭素数1〜6のアルキル基がより一層好ましく、メチル基またはエチル基が特に好ましい。
R2は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、カルボキシル基、エステル基またはシアノ基である。エステル基としては、例えば、式:−COOR3(式中、R3は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表わされる基などが挙げられる。
XおよびYは、それぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよいメチレン基、イミノ基、カルボニル基、酸素原子またはイオウ原子である。
Zは、直接結合、炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよいメチレン基、イミノ基、カルボニル基、酸素原子またはイオウ原子である。X、YおよびZのうちの少なくとも1つは、たがいに隣接しない酸素原子、イオウ原子またはイミノ基である。イミノ基としては、例えば、−NR4−基(式中、R4は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す)などが挙げられる。前記「たがいに隣接しない酸素原子、イオウ原子またはイミノ基」は、例えば、−O−O−、−O−NR3−などのようにヘテロ原子が隣り合わないことを意味する。
ジエン構造含有(メタ)アクリレートの具体例としては、例えば、α−アリルオキシメチル(メタ)アクリル酸、α−アリルオキシメチル(メタ)アクリル酸メチル、α−アリルオキシメチル(メタ)アクリル酸エチル、α−アリルオキシメチル(メタ)アクリル酸プロピル、α−アリルオキシメチル(メタ)アクリル酸ブチル、α−アリルオキシメチル(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、α−アリルオキシメチル(メタ)アクリル酸ベンジルなどのアリルオキシメチル(メタ)アクリル酸およびそのエステル;α−メタリルオキシメチル(メタ)アクリル酸、α−メタリルオキシメチル(メタ)アクリル酸メチル、α−メタリルオキシメチル(メタ)アクリル酸エチル、α−メタリルオキシメチル(メタ)アクリル酸プロピル、α−メタリルオキシメチル(メタ)アクリル酸ブチル、α−メタリルオキシメチル(メタ)アクリル酸tert−ブチル、α−メタリルオキシメチル(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなどのメタリルオキシメチル(メタ)アクリル酸およびそのエステルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
ジエン構造含有(メタ)アクリレートのなかでは、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を有するバックシートを製造する観点から、α−アリルオキシメチルアクリル酸メチル、α−アリルオキシメチルアクリル酸エチルおよびα−アリルオキシメチルアクリル酸シクロヘキシルが好ましく、α−アリルオキシメチルアクリル酸メチルがより好ましい。単量体成分におけるジエン構造含有(メタ)アクリレートの含有率は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、形成される接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れる太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、好ましくは0〜75質量%、より好ましくは0〜35質量%である。
なお、前記単量体成分には、本発明の目的を阻害しない範囲内で、さらに他の単量体が含まれていてもよい。
前記他の単量体としては、例えば、ピペリジン基含有単量体、(メタ)アクリルアミド系単量体、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリロニトリル、シラン基含有単量体、カルボニル基含有(メタ)アクリレート以外のカルボニル基含有単量体、アジリジニル基含有単量体、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸以外の脂肪族モノカルボン酸、酸性リン酸エステル系単量体、ハロゲン原子を有する単量体、ビニルエステル系単量体、ビニルエーテル系単量体などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの他の単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
ピペリジン基含有単量体としては、例えば、4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイル−1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−クロトノイル−4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのピペリジン基含有単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
(メタ)アクリルアミド系単量体としては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−モノメチル(メタ)アクリルアミド、N−モノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの(メタ)アクリルアミド系単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
シラン基含有単量体としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ(メトキシエトキシ)シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、2−スチリルエチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルヒドロキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルヒドロキシシランなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのシラン基含有単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
アジリジニル基含有単量体としては、例えば、(メタ)アクリロイルアジリジン、(メタ)アクリル酸2−アジリジニルエチルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのアジリジニル基含有単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
スチレン系単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、tert−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニルトルエンなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのスチレン系単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。スチレン系単量体は、ベンゼン環にメチル基、tert−ブチル基などのアルキル基、ニトロ基、ニトリル基、アルコキシル基、アシル基、スルホン基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子などの官能基が存在していてもよい。スチレン系単量体のなかでは、接着剤層の耐水性を高める観点から、スチレンが好ましい。
(メタ)アクリル酸以外の脂肪族モノカルボン酸としては、例えば、イタコン酸、無水マレイン酸などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの(メタ)アクリル酸以外の脂肪族モノカルボン酸は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
酸性リン酸エステル系単量体としては、例えば、2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの酸性リン酸エステル系単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
ハロゲン原子を有する単量体としては、例えば、塩化ビニルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。ハロゲン原子を有する単量体は、1種類のみを用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
ビニルエステル系単量体としては、例えば、酢酸ビニルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。ビニルエステル系単量体は、1種類のみを用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
ビニルエーテル系単量体としては、例えば、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのビニルエーテル系単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
なお、単量体成分には、耐加水分解性および耐絶縁性を向上させる観点から、ビスアリールフルオレンを基本構造としたアクリレートを含有させることが好ましい。ビスアリールフルオレンを基本構造としたアクリレートは、例えば、大阪ガスケミカル(株)製、商品名:オグソールEA−0200、オグソールEA−0200、オグソールEA−0500、オグソールEA−1000などとして商業的に容易に入手することができる。
また、単量体成分には、さらに太陽電池に用いられる充填材に対する接着性を向上させる観点から、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系の紫外線吸収性基を有する単量体、ベンゾフェノン系の紫外線吸収性基を有する単量体、トリアジン系の紫外線吸収性基を有する単量体などの紫外線吸収性基を有する単量体;紫外線安定性基を有する単量体;イミド(メタ)アクリレート、モルホリノ(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートなどの接着性を向上させる単量体などの単量体を含有させることが好ましい。これらの単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。単量体成分における前記単量体の含有率は、通常、好ましくは0〜45質量%、より好ましくは0〜40質量%である。
紫外線吸収性基を有する単量体は、例えば、大塚化学(株)製、商品名:RUVA93、大阪有機化学工業(株)製、商品名:BP−1Aなどとして商業的に容易に入手することができる。紫外線安定性基を有する単量体は、例えば、(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA−82、アデカスタブLA−87などのアデカスタブリーズなどとして商業的に容易に入手することができる。
単量体成分を重合させる際には、分子量分布の増大やゲル化を抑制する観点から、必要により連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤としては、例えば、n-ブチルメルカプタン、tert−ブチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、1,2−ジメルカプトエタンなどのアルキルメルカプタン;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの連鎖移動剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
連鎖移動剤の量は、単量体成分の組成、重合温度などの重合条件、目標とする(メタ)アクリル系ポリマーの分子量などに応じて適宜設定すればよく、特に限定されないが、重量平均分子量が数千〜数万の(メタ)アクリル系ポリマーを得る場合には、単量体成分100質量部あたり、0.1〜20質量部であることが好ましく、0.5〜15質量部であることがより好ましい。
単量体成分を重合させる方法としては、例えば、溶液重合法、分散重合法、懸濁重合法、乳化重合法などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
単量体成分を溶液重合法によって重合させる場合、溶媒として、例えば、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒;イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸セロソルブなどのエステル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコールなどのケトン系溶媒;ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶媒などの有機溶媒が挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの溶媒は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。溶媒の量は、重合条件、単量体成分の組成、得られる(メタ)アクリル系ポリマーの濃度などを考慮して適宜決定すればよい。
単量体成分を重合させる際には、重合開始剤を用いることができる。重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイドなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの重合開始剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。重合開始剤の量は、得られる(メタ)アクリル系ポリマーの所望する物性などに応じて適宜設定すればよいが、通常、単量体成分100質量部あたり、好ましくは0.01〜50質量部、より好ましくは0.05〜20質量部である。
単量体成分を重合させる際の重合条件は、重合方法に応じて適宜設定すればよく、特に限定されるものではない。重合温度は、好ましくは室温〜200℃、より好ましくは40〜140℃である。反応時間は、単量体成分の重合反応が完結するように適宜設定すればよい。
以上のようにして単量体成分を重合させることにより、(メタ)アクリル系ポリマーを調製することができる。なお、(メタ)アクリル系ポリマーは、必要により、側鎖に炭素−炭素不飽和二重結合を有していてもよい。
(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)のガラス転移温度は、耐ブロッキング性に優れ、形成された接着剤層が耐クラック性に優れる太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、好ましくは−5℃以上、より好ましくは0℃以上、さらに好ましくは5℃以上であり、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、接着力保持性、耐候性および電気出力特性に優れた太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、好ましくは75℃以下、より好ましくは70℃以下、さらに好ましくは65℃以下である。
(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)のガラス転移温度は、当該(メタ)アクリル系ポリマーの原料として用いられる単量体成分に含まれている単量体からなる単独重合体のガラス転移温度(Tg)(絶対温度:K)と単量体の質量分率から、式(II):
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+W3/Tg3+・・・・+Wn/Tgn (II)
〔式中、Tgは、求めようとしている(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度(K)、W1、W2、W3・・・・Wnは、それぞれ各単量体の質量分率、Tg1、Tg2、Tg3・・・・Tgnは、それぞれ各単量体の質量分率に対応する単量体からなる単独重合体のガラス転移温度(K)を示す〕
で表されるフォックス(Fox)の式に基づいて求めることができる。
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+W3/Tg3+・・・・+Wn/Tgn (II)
〔式中、Tgは、求めようとしている(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度(K)、W1、W2、W3・・・・Wnは、それぞれ各単量体の質量分率、Tg1、Tg2、Tg3・・・・Tgnは、それぞれ各単量体の質量分率に対応する単量体からなる単独重合体のガラス転移温度(K)を示す〕
で表されるフォックス(Fox)の式に基づいて求めることができる。
本明細書においては、(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度は、式(II)に基づいて求められたガラス転移温度を意味する。なお、特殊単量体、多官能単量体などのようにガラス転移温度が不明の単量体については、ガラス転移温度が判明している単量体のみを用いてガラス転移温度が求められる。
この(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度を考慮して、当該(メタ)アクリル系ポリマーの原料として用いられる単量体成分の組成を決定することができる。
単独重合体のガラス転移温度は、例えば、シクロヘキシルメタクリレートの単独重合体では83℃、n−ブチルアクリレートの単独重合体では−56℃、メチルメタクリレートの単独重合体では105℃、イソボルニルメタクリレートの単独重合体では180℃、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの単独重合体では55℃、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕の単独重合体では約130℃、カプロラクトン変性ヒドロキシメタクリレート〔ダイセル化学工業(株)製、商品名:プラクセルFM−1〕の単独重合体では−8℃(カタログに記載の数値)、α−アリルオキシメチルアクリル酸メチルの単独重合体では83℃、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール〔大塚化学(株)製、商品名:RUVA93〕の単独重合体では約100℃、2−エチルヘキシルアクリレートの単独重合体では−70℃、n−ブチルメタクリレートの単独重合体では20℃である。
(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、耐ブロッキング性および耐クラック性に優れた太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、1万以上、好ましくは2万以上、より好ましくは3万以上であり、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、形成された接着剤層が接着力保持性、耐候性および電気出力特性に優れる太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、50万以下、好ましくは40万以下、より好ましくは30万以下である。
(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、ポリスチレン標準でゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定したときの値である。より具体的には、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー〔(株)東ソー製、品番:HLC8120、カラム:TSK−GEL GMHXL−L〕を用い、ポリスチレン換算量で測定したときの値である。
また、(メタ)アクリル系ポリマーの水酸基価は、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、形成された接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、好ましくは0.4mgKOH/g以上、より好ましくは1mgKOH/g以上、さらに好ましくは3mgKOH/g以上であり、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、形成された接着剤層が接着力保持性、耐候性および電気出力特性に優れた太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、好ましくは40mgKOH/g以下、より好ましくは20mgKOH/g以下、さらに好ましくは10mgKOH/g以下である。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、形成される接着剤層が接着力保持性、耐候性および電気出力特性に優れている太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、(メタ)アクリル系ポリマーを含有する。
太陽電池モジュール用接着剤における(メタ)アクリル系ポリマーの含有率は、前記溶媒を用いることにより、容易に調整することができる。太陽電池モジュール用接着剤における(メタ)アクリル系ポリマーの含有率は、特に限定されないが、通常、3〜98質量%の範囲から選ばれる。
太陽電池モジュール用接着剤に含まれる不揮発分における(メタ)アクリル系ポリマーの含有率は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持し、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を形成させる観点から、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは45質量%以上である。太陽電池モジュール用接着剤の不揮発分は(メタ)アクリル系ポリマーのみで構成されていてもよい。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、反応性基を有し、SP値が8.5以上である反応性化合物(以下、単に「反応性化合物」ともいう)を含有していてもよい。本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、反応性化合物を含有するので、接着性、接着力保持性、耐候性および電気出力特性を向上させることができる。前記反応性化合物において、SP値は、溶解性パラメータであり、反応性化合物の単位体積あたりの極性の大きさを示す値である。
前記反応性化合物のSP値(溶解性パラメータ)は、Fedorsらが提案した文献「POLYMER ENGINEERING AND SCIENCE, February,1974,Vol.14,No.2,Robert F.Fedors,147〜154頁」に記載の方法に基づいて計算された値である。より具体的には、SP値は、式:
〔SP値(溶解性パラメータ)〕=(ΔE/V)1/2
(式中、ΔEは分子凝集エネルギー、Vは分子容を示す)
に基づいて求められる値であり、物質に固有の定数である。
〔SP値(溶解性パラメータ)〕=(ΔE/V)1/2
(式中、ΔEは分子凝集エネルギー、Vは分子容を示す)
に基づいて求められる値であり、物質に固有の定数である。
前記反応性化合物が有する反応性基としては、例えば、ラジカル反応性基、熱による活性を有する基などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記反応性化合物1分子中における反応性基の数は、特に限定されず、少なくとも1個である。
前記反応性化合物が有する反応性基の具体例としては、アリル基、メタリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基などのビニル基または当該ビニル基を有する基、イソシアネート基、エポキシ基、メルカプト基などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの反応性基は、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。これらの反応性基のなかでは、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性、接着力保持性および耐候性を向上させ、電気出力特性を維持するとともに、耐クラック性に優れた接着剤層を形成させる観点から、ビニル基または当該ビニル基を有する基が好ましく、アリル基、メタリル基、アクリロイル基およびメタクリロイル基がより好ましく、アクリロイル基およびメタクリロイル基がさらに好ましい。
反応性基を有し、SP値が8.5以上である反応性化合物としては、例えば、トリアリルシアヌレート、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどの反応性基としてビニル基を有する反応性化合物;トリイソシアヌレート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、リジンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、1−5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソシアネート、これらのポリイソシアネートのアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート体などのポリイソシアネートの変性物(誘導体)などの反応性基としてイソシアネート基を有する化合物;エチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミンなどの反応性基としてエポキシ基を有する反応性化合物;ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、テトラエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、テトラエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)などの反応性基としてメルカプト基を有する反応性化合物などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記反応性化合物は、商業的に容易に入手することができるものである。商業的に容易に入手することができる反応性化合物としては、例えば、日本化成(株)製、商品名:TAIC(登録商標)トリアリルイソシアヌレート(SP値:14)、トリアリルシアヌレートなどのビニル基を有する反応性化合物;ダイソー(株)製、トリメチロールプロパンジアリルエーテルなどのビニル基を有する反応性化合物;日本化薬(株)製、商品名:KAYARAD GPO−303などの(メタ)アクリロイル基を有する反応性化合物;東亜合成(株)製、商品名:アロニックスM−6200、商品名:アロニックスM−6250などに代表されるアロニックスシリーズなどのポリエステルアクリレート、日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B、UV−7000Bなどのウレタンアクリレート樹脂などの(メタ)アクリロイル基を有する反応性化合物;三菱化学(株)製、品番:YX8000などの水添エポキシ樹脂などの反応性基としてエポキシ基を有する反応性化合物;昭和電工(株)製、商品名:カレンズMT PE1、カレンズMT BD1などのメルカプト基を有する反応性化合物;昭和電工(株)製、商品名:カレンズMOI、カレンズAOIなどのイソシアネート基とビニル基とを有する反応性化合物;(株)日本触媒製、品番:VEEA、VEEMなどの2種類のビニル基を有する反応性化合物などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。反応性化合物の1分子あたりの反応性基の数は、好ましくは1〜3個以下、より好ましくは1〜2個である。
(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分100質量部あたりの反応性基を有し、SP値が8.5以上である反応性化合物の量は、接着性、接着力保持性、耐候性および電気出力特性を向上させる観点から、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上、さらに好ましくは5質量部以上、さらに一層好ましくは7質量部以上であり、接着性、接着力保持性および耐候性および電気出力特性を向上させる観点から、好ましくは30質量部以下、より好ましくは25質量部以下、さらに好ましくは20質量部以下である。
太陽電池モジュール用接着剤は、耐加水分解性および耐絶縁性を向上させる観点から、硬化剤を含有することが好ましい。
硬化剤としては、例えば、(ブロック)ポリイソシアネート化合物、エポキシ樹脂、オキサゾリン基含有樹脂、アミノプラスト樹脂などが挙げられる。これらの硬化剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらの硬化剤のなかでは、硬化性および耐候性を向上させる観点から、(ブロック)ポリイソシアネート化合物およびオキサゾリン基含有樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましく、(ブロック)ポリイソシアネート化合物がより好ましい。
本明細書において、(ブロック)ポリイソシアネート化合物は、ポリイソシアネート化合物および/またはブロックポリイソシアネート化合物を意味する。したがって、ポリイソシアネート化合物およびブロックポリイソシアネート化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。
ポリイソシアネート化合物としては、イソシアネート基を分子内に少なくとも2つ有する化合物が挙げられる。ポリイソシアネート化合物の具体例としては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、リジンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、1−5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソシアネート;これらのポリイソシアネートのアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート体などのポリイソシアネートの変性物(誘導体)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
ブロックポリイソシアネート化合物は、加熱によって太陽電池モジュール用接着剤を架橋させるが、常温で貯蔵安定性を向上させる性質および接着性を向上させる性質を有する。また、ブロックポリイソシアネート化合物は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れている。ブロックポリイソシアネート化合物は、通常、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基をブロック化剤でブロックさせたものである。ブロック化剤としては、例えば、ε−カプロラクタム、フェノール、クレゾール、オキシム、アルコールなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。ブロックポリイソシアネート化合物のなかでは、芳香環に直接結合したイソシアネート基を有しない無黄変性ポリイソシアネート化合物は、接着剤層の黄変を防止する観点から好ましい。
(ブロック)ポリイソシアネート化合物は、例えば、住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200、デスモジュールN3300、デスモジュールBL3175、デスモジュールN3400、デスモジュールN3600、デスモジュールVPLS2102、スミジュールBL3575MPA/X;旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートSBN−70D、デュラネートE−402−90T、デュラネートTPA−B80B、デュラネートTPA−B80E、デュラネートMF−B60X、デュラネートMF−K60Xなどとして商業的に容易に入手することができる。
エポキシ樹脂としては、例えば、ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名:エピコート828、エピコート1001X70、エピコート815;(株)ADEKA製、商品名:アデカレジンEP−4100などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
オキサゾリン基含有樹脂としては、例えば、(株)日本触媒製、商品名:エポクロスK−2000シリーズ、エポクロスWS−500、エポクロスWS−700などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
アミノプラスト樹脂は、メラミンやグアナミンなどのアミノ基を有する化合物とホルムアルデヒドとの付加縮合物であり、アミノ樹脂とも呼ばれている。
アミノプラスト樹脂としては、例えば、ジメチロールメラミン、トリメチロールメラミン、テトラメチロールメラミン、ペンタメチロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、完全アルキル型メチル化メラミン、完全アルキル型ブチル化メラミン、完全アルキル型イソブチル化メラミン、完全アルキル型混合エーテル化メラミン、メチロール基型メチル化メラミン、イミノ基型メチル化メラミン、メチロール基型混合エーテル化メラミン、イミノ基型混合エーテル化メラミンなどのメラミン樹脂;ブチル化ベンゾグアナミン、メチル/エチル混合アルキル化ベンゾグアナミン、メチル/ブチル混合アルキル化ベンゾグアナミン、ブチル化グリコールウリルなどのグアナミン樹脂などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
アミノプラスト樹脂は、例えば、三井サイテック(株)製、商品名:サイメル1128、サイメル303、マイコート506、サイメル232、サイメル235、サイメル771、サイメル325、サイメル272、サイメル254、サイメル1170などとして商業的に容易に入手することができる。
(メタ)アクリル系ポリマーに対する硬化剤の量は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、接着力保持性、耐候性および電気出力特性に優れた太陽電池モジュール用接着剤を得る観点から、NCO/OH当量比が好ましくは2以上、より好ましくは4以上、より一層好ましくは4.5以上、さらに好ましくは5以上、さらに一層好ましくは5.5以上となるように調整することが望ましい。なお、前記NCO/OH当量比の上限値は、特に限定されないが、通常、10以下であることが好ましい。
また、硬化剤の量は、当該硬化剤の種類などによって異なるので一概には決定することができないが、通常、(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して、接着剤層の耐加水分解性および耐絶縁性を向上させる観点から、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上であり、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性を向上させる観点から、好ましくは60質量部以下、より好ましくは50質量部以下、さらに好ましくは30質量部以下である。硬化剤の量は、例えば、(メタ)アクリル系ポリマーが1分子内に複数個の水酸基を有する場合には、当該(メタ)アクリル系ポリマーが有する水酸基の数に応じて硬化剤の量を適宜調整してもよい。
硬化剤の添加方法、分散方法などには、特に限定がなく、当該(メタ)アクリル系ポリマーの種類に応じて硬化剤の添加方法、分散方法などを選択すればよい。
太陽電池モジュール用接着剤には、必要に応じて、(メタ)アクリル系ポリマーと硬化剤との架橋反応を促進させるための硬化触媒を含有させてもよい。硬化触媒としては、特に限定がないが、例えば、硬化剤として(ブロック)ポリイソシアネート化合物を用いる場合には、ジブチル錫ジラウレート、第3級アミンなどが好ましい。また、アミノプラスト樹脂を用いる場合には、酸性または塩基性の硬化触媒が好ましい。硬化触媒の量は、その種類などによって異なるので一概には決定することができないことから、接着剤層に要求される性質に応じて適宜調整することが好ましい。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、着色剤を含有していてもよい。着色剤としては、顔料および染料が挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。これらのなかでは、本発明の接着剤の耐候性を高める観点から、顔料が好ましい。顔料の粒子径は、分散性を向上させる観点から、好ましくは0.01μm以上であり、平滑な接着剤層を形成する観点から、好ましくは1.0μm以下、より好ましくは0.5μm以下である。
顔料としては、無機顔料および有機顔料が挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。顔料のなかでは、本発明の接着剤の耐候性を高める観点から、無機顔料が好ましい。
無機顔料としては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、アニリンブラックなどのカーボンブラックなどの黒色顔料;二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸バリウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、珪酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、アルミナ、アンチモン白、ホワイトカーボン、クレーなどの白色顔料などをはじめ、タルク、カオリン、酸化鉄、マイカ、酸化クロムなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの無機顔料は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらのなかでは、接着剤層が太陽電池バックシートの最表面に形成される場合、光反射性を向上させる観点から、酸化チタンが好ましく、接着剤の耐候性を高める観点から、カーボンブラックが好ましい。酸化チタンは、商業的に入手が可能であり、その例としては、石原産業(株)製、商品名:タイペークCR−90−2、タイペークCR−93、タイペークCR−95などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。カーボンブラックは、商業的に入手が可能であり、その例としては、三菱化学(株)製、品番:MA100、♯970(酸性処理)、♯2350などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。また、タルクは、商業的に入手が可能であり、その例としては、東新化成(株)製、品番:SG2000、富士タルク工業(株)製、品番:LMS−300などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
有機顔料としては、例えば、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、アニリンブラック系顔料、アンスラキノン系顔料などが挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
染料としては、天然染料および化学染料が挙げられる。天然染料としては、例えば、ベニバナ、サフラン、貝紫などが挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
着色剤のなかでは、接着剤の耐候性を向上させる観点から、無機顔料が好ましく、カーボンブラック、酸化チタン、タルクおよびカオリンがより好ましい。
着色剤の量は、着色剤の種類や目的とする着色の度合いなどによって異なるので一概には決定することができないが、通常、前記(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)100質量部あたり、着色によってバックシートの意匠性を向上させるとともに、接着性を向上させる観点から、好ましくは0.1〜300質量部である。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、溶媒や添加剤などを含有していてもよい。溶媒としては、例えば、上述したのと同様の有機溶媒が挙げられる。また、添加剤としては、フィルムやコーティング膜などを形成する樹脂組成物に一般に使用されている添加剤などが挙げられる。
添加剤の具体例としては、レベリング剤;粒状物、微粒子;消泡剤;タレ防止剤;シランカップリング剤;分散剤;リン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤などの酸化防止剤;粘性調整剤;紫外線安定剤;金属不活性化剤;過酸化物分解剤;難燃剤;補強剤;可塑剤;潤滑剤;防錆剤;蛍光性増白剤;有機系および無機系の紫外線吸収剤、無機系熱線吸収剤;有機系および無機系の防炎剤;有機系および無機系の帯電防止剤;オルソギ酸メチルなどの脱水剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記粒状物は、接着剤層の耐候性を向上させる観点から、その融点が120℃以上であるか、または融点を有しないことが好ましい。前記粒状物の平均粒子径は、二次凝集を防止し、取扱い性を向上させる観点から、好ましくは5nm以上であり、接着剤層の硬度、伸長性および柔軟性を向上させる観点から、好ましくは1μm以下である。前記粒状物としては、例えば、シリカ、ガラス繊維、ガラス粉末、ガラスビーズ、クレー、ワラスナイト、酸化鉄、酸化アンチモン、リトポン、軽石粉、硫酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、ドロマイト、砂鉄などの無機粒状物;ポリオレフィン系ワックス、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン、ナイロンなどのポリアミド、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂粒状物;セルロースパウダー、ニトロセルロースパウダー、木粉、古紙粉、籾殻粉、澱粉などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの粒状物は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
接着剤層における粒状物の含有率は、接着剤層の耐候性を向上させる観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、接着剤層の伸長性、柔軟性および基材に対する密着性を向上させる観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
また、接着剤層は、当該接着剤層の表面に凹凸を形成させることによって耐すべり性およびブロッキング性を向上させる観点から、平均粒子径が0.2μm以上の微粒子を含有させることが好ましい。当該微粒子の平均粒子径は、耐すべり性およびブロッキング性を向上させる観点から、好ましくは0.3μm以上、より好ましくは0.5μm以上であり、接着剤層における隠蔽性を向上させるとともに接着剤層の耐候性を向上させる観点から、好ましくは接着剤層の厚さの15倍以下、より好ましくは接着剤層の厚さの10倍以下である。前記微粒子は、接着剤層の耐候性を向上させる観点から、その融点が120℃以上であるか、または融点を有しないことが好ましい。前記微粒子としては、例えば、シリカ、ガラスビーズ、アルミナなどの無機微粒子;ポリオレフィン系ワックス、(メタ)アクリル系樹脂、ポリスチレン、ナイロンなどのポリアミド、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂微粒子などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。樹脂微粒子のなかでは、耐熱性を高める観点から、メラミン樹脂、(メタ)アクリル樹脂などの樹脂微粒子が好ましい。樹脂微粒子は、例えば、乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法、ソープフリー重合法、シード重合法、マイクロサスペンジョン重合法などの重合法によって調製することができる。樹脂微粒子は、例えば、アクリル樹脂粒子〔(株)日本触媒製、商品名:エポスター(登録商標)MA1006、平均粒子径:6μm〕などとして商業的に容易に入手することができる。
接着剤層における微粒子の含有率は、接着剤層の耐候性を向上させる観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、接着剤層の伸長性、柔軟性および基材に対する密着性を向上させる観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
溶媒および添加剤の量は、それらの種類などによって異なるので一概には決定することができないことから、接着剤層に要求される性質に応じて適宜調整することが好ましい。
なお、本発明の太陽電池モジュール用接着剤には、顔料の分散性および太陽電池モジュール用接着剤の保存安定性を向上させる観点から、分散剤を含有させてもよい。分散剤としては、例えば、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアミドと高分子量酸エステルとの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアミドと極性酸エステルとの塩、高分子量不飽和酸エステル、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ステアリルアミンアセテート、シナジストなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤における分散剤の含有量は、その種類によって異なるので一概には決定することができないが、通常、0.1〜10質量%程度であることが好ましい。
本発明においては、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性を向上させる観点から、太陽電池モジュール用接着剤に、例えば、ポリエステル系樹脂、変性ポリオレフィン系樹脂、EVA、ポリビニルブチラール(PVB)、シリコーン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、アミノ基含有樹脂などの熱可塑性樹脂、粘着性付与剤などを含有させてもよい。
前記ポリエステル系樹脂としては、例えば、東洋紡績(株)製、商品名:バイロン(登録商標)103、240−500、GK110、GK640など;日本合成化学工業(株)製、商品名:ニチゴーポリエスター(登録商標)TP−220、TP−235、TP−236、TP−290などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記変性オレフィン系樹脂としては、例えば、日本製紙ケミカル(株)製、商品名:アウローレン(登録商標)100、200、350、S−5189など;三洋化成工業(株)製、商品名:ユーメックス1001、1010、2000などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記EVAとしては、例えば、東ソー(株)製、商品名:メルセン(登録商標)H−6051、H−6410など;住友化学(株)製、商品名:スミテート(登録商標)KA−31、KA−42などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記ポリビニルブチラール(PVB)としては、例えば、(株)クラレ製、商品名:Mowital(登録商標)シリーズB30H、B45M、B60Hなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記シリコーン樹脂としては、例えば、信越化学工業(株)製、品番:KE−103、KE−1013などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記塩化ビニル樹脂としては、例えば、積水化学工業(株)製、商品名:セキスイPVCTSなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記ポリウレタンとしては、例えば、ディーアイシーバイエルポリマー(株)製、商品名:デスモパンDP6580Aなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記アミノ基含有樹脂としては、例えば、(株)日本触媒製、商品名:ポリメントNK−350、NK−380などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記粘着性付与剤としては、例えば、ロジン系粘着性付与剤;ロジンエステル系粘着性付与剤、テルペン系粘着性付与剤、テルペンフェノール系粘着性付与剤、飽和炭化水素樹脂、クマロン系粘着性付与剤、クマロン−インデン系粘着性付与剤、スチレン樹脂系粘着性付与剤、キシレン樹脂系粘着性付与剤、フェノール樹脂系粘着性付与剤、石油樹脂系粘着性付与剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの粘着性付与剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
粘着性付与剤の量は、所望する粘着性に応じて適宜調整すればよく、特に限定されないが、重合体100質量部あたり、被着体に対する粘着性を向上させる観点から、好ましくは3質量部以上、より好ましくは5質量部以上であり、粘着力の低下を抑制する観点から、好ましくは200質量部以下、より好ましくは150質量部以下である。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、架橋性および非架橋性のいずれであってもよいが、架橋性を有することが好ましい。架橋性は、本発明の太陽電池モジュール用接着剤に硬化剤を含有させることによって付与することができるほか、本発明の太陽電池モジュール用接着剤に電子線などを照射することによって架橋させることができる。
したがって、本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、常温硬化型接着剤、加熱硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤または電子線硬化型接着剤として用いることができる。
本発明の太陽電池モジュール用接着剤は、バックシート基材の太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に好適に使用することができるほか、バックシート基材とバックシート基材の表面保護シートを接着させる際に用いられる表面保護シート用接着剤として好適に使用することができる。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、本発明の太陽電池モジュール用接着剤をバックシート基材の太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に塗布し、当該太陽電池モジュールのバックシート用接着剤からなる接着剤層を形成させることにより、得ることができる。より具体的には、本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、例えば、バックシート基材上にグラビアコート、ロールコート、バーコート、リバースコートなどの方法で、乾燥後の膜厚が0.1〜20μmとなるように接着剤を塗工し、そのバックシート基材上に他のバックシート基材をドライラミネートなどの方法で貼り合わせた後、バックシート基材の太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に本発明のバックシート用接着剤からなる接着剤層を形成させ、バックシート基材の接着剤層が形成された面とは反対側の面にバックシート用コーティング剤を塗布し、表面保護膜を形成することによって製造することができる。なお、バックシート基材の表面上にバックシート用コーティング剤を塗布する方法としては、例えば、グラビアコート、ロールコート、バーコート、リバースコートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
バックシート基材としては、例えば、ポリエステル系基材、ポリカーボネート系基材、フッ素樹脂系基材、アクリル樹脂系基材などが挙げられる。これらのなかでは、耐候性を向上させ、コストを抑制する観点から、ポリエステル系基材およびフッ素樹脂系基材が好ましい。バックシート基材の厚さは、特に限定されないが、通常、10〜800μm程度であることが好ましい。
ポリエステル系基材に用いられるポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのポリエステルは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
フッ素樹脂系基材に用いられるフッ素樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリエチレンテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのフッ素樹脂は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
また、本発明においては、前記したバックシート基材以外にも、耐熱性、強度物性、電気絶縁性、耐加水分解性などを考慮して、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアリレート系樹脂などの樹脂からなるバックシート基材を用いることができる。
バックシート基材には、必要に応じて、コロナ処理、フレーム処理、プラズマ処理などの密着性を向上させるための表面処理を施してもよい。例えば、バックシート基材としてフッ素樹脂からなるバックシート基材を用いる場合には、そのバックシート基材にプラズマ処理などを施すことが好ましい。
形成される接着剤層の乾燥後の厚さは、充填材およびバックシート基材に対する接着性および耐候性を向上させる観点から、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは0.3μm以上、さらに好ましくは0.8μm以上であり、脆化を防止する観点から、好ましくは30μm以下、より好ましくは20μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートの一実施態様の概略断面図を図1に示す。図1は、もっとも単純な構造を有するバックシートである。2つのバックシート基材1,1は、接着剤2で貼り合わされている。バックシート基材1,1は、それぞれ同じ材質からなる基材であってもよく、あるいは異なる材質からなる基材であってもよい。
接着剤2としては、例えば、太陽電池モジュール用接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリカーボネート系接着剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記太陽電池モジュール用接着剤は、接着性および耐候性を向上させる観点から、本発明の太陽電池モジュール用接着剤であることが好ましい。2つのバックシート基材1,1のうち充填材(図示せず)と貼り合わされる面に、本発明の太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層4が形成されている。
なお、太陽電池に用いられる充填材としては、例えば、EVA、ポリビニルブチラール、シリコーン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタンなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのなかでは、耐候性および難燃性を向上させる観点から、EVAが好ましい。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートにおいては、太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層4が形成されているので、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を有し、形成された接着剤層4は接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れている。
図2は、本発明の太陽電池モジュール用バックシートの他の実施態様としてバリア層3を介在させた太陽電池モジュール用バックシートの概略断面図である。
図2において、2つのバックシート基材1,1のそれぞれ一方表面には、接着剤2,2が塗布されており、2つのバックシート基材1,1に形成されている接着剤2,2の層の間に例えばガスバリア層3を介在させ、2つのバックシート基材を一体化させ、太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に本発明の太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層4を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートが形成されている。
ガスバリア層3としては、例えば、金属箔、金属蒸着フィルム、酸化物蒸着フィルムなどの酸化物を蒸着した蒸着基材などが挙げられる。金属箔としては、例えば、アルミニウム箔などが挙げられる。金属蒸着フィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルムやポリオレフィン系延伸フィルムにアルミニウムを蒸着させたアルミニウム蒸着フィルムなどが挙げられる。酸化物蒸着フィルムとしては、例えば、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化錫、酸化マグネシウム、酸化インジウム、これらの複合酸化物などをポリエステルフィルムに蒸着したフィルムであって、透明でかつ酸素ガス、水蒸気などのガスバリア性を有するものなどが挙げられる。これらのなかでは、二酸化ケイ素をポリエステルフィルムに蒸着したフィルムおよび酸化アルミニウムをポリエステルフィルムに蒸着したフィルムが好ましい。酸化物蒸着フィルムにおいて、好適な酸化物の蒸着層の厚さは、酸化物の種類や組成によって異なるが、一般に、均一な酸化物の蒸着層を形成させる観点から、好ましくは5nm以上、より好ましくは10nm以上であり、柔軟性を付与し、外的応力によって亀裂が生じないようにする観点から、好ましくは300nm以下、より好ましくは150nm以下である。酸化物の蒸着層をフィルム上に形成させる方法としては、例えば、真空蒸着法をはじめ、薄膜形成方法であるスパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマ気相成長法(CVD)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートのガスバリア性を安定化させるとともに向上させる観点から、例えば、基材上にアクリルポリオール、イソシアネート化合物およびシラン化合物からなるアンダーコート層が設けられていてもよく、酸化物の蒸着層上にポリビニルアルコールの部分または完全ケン化物とシラン化合物とからなるオーバーコート層が設けられていてもよい。
図2に示される実施態様においても、太陽電池モジュール用接着剤を含有する接着剤層4が形成されているので、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持し、形成された接着剤層4は接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れている。
図1に示される太陽電池モジュール用バックシートおよび図2に示される太陽電池モジュール用バックシートのなかでは、図1に示される太陽電池モジュール用バックシートは、バックシートの低コスト化を図る観点から好ましい。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートが用いられた太陽電池モジュールは、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持し、接着剤層が接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れている。
本発明の太陽電池モジュールは、例えば、一般に用いられている太陽電池モジュールにおいて、バックシートとして本発明の太陽電池モジュール用バックシートを置き換えることによって容易に構成させることができる。本発明の太陽電池モジュールは、前記太陽電池モジュール用バックシートを有するので、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を有する。
また、本発明の太陽電池は、例えば、一般に用いられている太陽電池において、太陽電池モジュールを本発明の太陽電池モジュールに置き換えることによって容易に構成させることができる。本発明の太陽電池は、前記太陽電池モジュール用バックシートを有するので、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れた接着剤層を有する。
次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
製造例1
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート26.8g、メチルメタクリレート51.2g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.15gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は18.4万であり、分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量、以下同じ)は2.3であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は4.3mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート26.8g、メチルメタクリレート51.2g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.15gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は18.4万であり、分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量、以下同じ)は2.3であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は4.3mgKOH/gであった。
製造例2
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート26.6g、メチルメタクリレート50.4g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.15gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は18.7万であり、分子量分布は2.2であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート26.6g、メチルメタクリレート50.4g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.15gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は18.7万であり、分子量分布は2.2であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
製造例3
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート27.7g、メチルメタクリレート44.4g、イソボルニルメタクリレート5.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.13gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は19.9万であり、分子量分布は2.4であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート27.7g、メチルメタクリレート44.4g、イソボルニルメタクリレート5.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.13gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は19.9万であり、分子量分布は2.4であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
製造例4
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート26.4g、メチルメタクリレート49.6g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.16gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.1質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は16.4万であり、分子量分布は2.1であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は12.9mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート26.4g、メチルメタクリレート49.6g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.16gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.1質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は16.4万であり、分子量分布は2.1であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は12.9mgKOH/gであった。
製造例5
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート5.0g、n−ブチルアクリレート27.8g、メチルメタクリレート64.2g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.10gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.1質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は22.5万であり、分子量分布は2.5であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート5.0g、n−ブチルアクリレート27.8g、メチルメタクリレート64.2g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.10gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.1質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は22.5万であり、分子量分布は2.5であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
製造例6
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート65.0g、n−ブチルアクリレート22.7g、メチルメタクリレート9.3g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.10gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は21.8万であり、分子量分布は2.6であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート65.0g、n−ブチルアクリレート22.7g、メチルメタクリレート9.3g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.10gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は21.8万であり、分子量分布は2.6であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
製造例7
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート27.7g、メチルメタクリレート44.4g、イソボルニルメタクリレート5.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.68gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は4.0万であり、分子量分布は2.1であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート27.7g、メチルメタクリレート44.4g、イソボルニルメタクリレート5.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.68gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は4.0万であり、分子量分布は2.1であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
製造例8
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート40.0g、n−ブチルアクリレート25.8g、メチルメタクリレート25.2g、イソボルニルメタクリレート5.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.05gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は34.2万であり、分子量分布は1.9であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は12.9mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート40.0g、n−ブチルアクリレート25.8g、メチルメタクリレート25.2g、イソボルニルメタクリレート5.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.05gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は34.2万であり、分子量分布は1.9であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は12.9mgKOH/gであった。
製造例9
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート10.0g、メチルメタクリレート37.4g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3.0g、紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gおよび2−エチルヘキシルアクリレート28.6gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.15gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.7質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は16.5万であり、分子量分布は2.2であり、ガラス転移温度は10℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は12.9mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート10.0g、メチルメタクリレート37.4g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3.0g、紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gおよび2−エチルヘキシルアクリレート28.6gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.15gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.7質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は16.5万であり、分子量分布は2.2であり、ガラス転移温度は10℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は12.9mgKOH/gであった。
製造例10
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート16.4g、メチルメタクリレート59.6g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.13gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は20.7万であり、分子量分布は2.3であり、ガラス転移温度は60℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は12.9mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート20.0g、n−ブチルアクリレート16.4g、メチルメタクリレート59.6g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3.0gおよび紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.13gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は20.7万であり、分子量分布は2.3であり、ガラス転移温度は60℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は12.9mgKOH/gであった。
製造例11
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート10.0g、n−ブチルアクリレート24.0g、メチルメタクリレート23.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0g、紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gおよびα−アリルオキシメチルアクリル酸メチル40.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.28gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.8質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は11.5万であり、分子量分布は2.3であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート10.0g、n−ブチルアクリレート24.0g、メチルメタクリレート23.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0g、紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gおよびα−アリルオキシメチルアクリル酸メチル40.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.28gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.8質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は11.5万であり、分子量分布は2.3であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
製造例12
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート10.0g、n−ブチルアクリレート24.9g、メチルメタクリレート30.1g、紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0g、カプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレート〔ダイセル化学工業(株)製、商品名:プラクセルFM−1〕4.0gおよび2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール〔大塚化学(株)製、商品名:RUVA93〕30.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.35gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.8質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は16.0万であり、分子量分布は4.0であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は9.2mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート10.0g、n−ブチルアクリレート24.9g、メチルメタクリレート30.1g、紫外線安定性基を有する単量体として1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0g、カプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレート〔ダイセル化学工業(株)製、商品名:プラクセルFM−1〕4.0gおよび2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール〔大塚化学(株)製、商品名:RUVA93〕30.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.35gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.8質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は16.0万であり、分子量分布は4.0であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は9.2mgKOH/gであった。
製造例13
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、n−ブチルアクリレート1.7g、メチルメタクリレート97.3gおよび2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.30gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は8.0万であり、分子量分布は2.0であり、ガラス転移温度は100℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は4.3mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、n−ブチルアクリレート1.7g、メチルメタクリレート97.3gおよび2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.30gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は8.0万であり、分子量分布は2.0であり、ガラス転移温度は100℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は4.3mgKOH/gであった。
製造例14
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、n−ブチルアクリレート26.7g、メチルメタクリレート64.0gおよび2−ヒドロキシエチルメタクリレート9.3gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.80gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は5.7万であり、分子量分布は1.9であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は40mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、n−ブチルアクリレート26.7g、メチルメタクリレート64.0gおよび2−ヒドロキシエチルメタクリレート9.3gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.80gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は5.7万であり、分子量分布は1.9であり、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は40mgKOH/gであった。
製造例15
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよびn−ブチルメタクリレート98.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.80gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は5.1万であり、分子量分布は1.7であり、ガラス転移温度は19℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよびn−ブチルメタクリレート98.0gからなる単量体成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.80gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は5.1万であり、分子量分布は1.7であり、ガラス転移温度は19℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は8.6mgKOH/gであった。
実施例1
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
なお、各実施例および各比較例において、粒子の平均粒子径は、以下の方法に基づいて求めた。
粒子0.1質量部あたり1%乳化剤〔ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩、第一工業製薬(株)製、商品名:ハイテノール(登録商標)N−08〕水溶液20質量部の割合で、粒子と乳化剤水溶液とを混合し、得られた混合物に超音波を付与し、乳化剤水溶液に粒子を分散させることにより、試料を調製した。前記で得られた試料に含まれている粒子30000個の粒子径を粒度分布測定装置(ベックマンコールター社製、商品名:コールターマルチサイザーIII型)で測定し、当該粒子30000個の体積平均粒子径を求めた。
実施例2
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例3
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕18質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例4
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤〔カーボンブラック、三菱化学(株)製、品番:MA100〕20質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤〔カーボンブラック、三菱化学(株)製、品番:MA100〕20質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕18質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例5
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックスM−6250〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例6
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例7
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕18質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックスM−6250〕14質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例8
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤100質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤100質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕18質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックスM−6250〕14質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例9
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤100質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤100質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕18質量部、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕14質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例10
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤100質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤100質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200〕2質量部およびポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕18質量部、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕14質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(デスモジュールN3200に対するNCO/OH当量比:1.0、デュラネートTPA−B80Bに対するNCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例11
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤5質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤5質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:2.0)を得た。
実施例12
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤10質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤10質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:4.0)を得た。
実施例13
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤13質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤13質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:5.2)を得た。
実施例14
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤15質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤15質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:5.8)を得た。
実施例15
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤26質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤26質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:10.0)を得た。
実施例16
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200〕3質量部およびポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200〕3質量部およびポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(デスモジュールN3200に対するNCO/OH当量比:2.0、デュラネートTPA−B80Bに対するNCO/OH当量比:4.0)を得た。
実施例17
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200〕6質量部およびポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200〕6質量部およびポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(デスモジュールN3200に対するNCO/OH当量比:4.0、デュラネートTPA−B80Bに対するNCO/OH当量比:4.0)を得た。
実施例18
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として3官能アクリレート〔日本化薬(株)製、商品名:KAYARAD GPO−303〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例19
製造例3で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例3で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例3で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例3で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例20
製造例4で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤27質量部の割合で、製造例4で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例4で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤27質量部の割合で、製造例4で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例21
製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例22
製造例6で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例6で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例6で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例6で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例23
製造例7で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例7で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例7で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例7で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例24
製造例8で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤27質量部の割合で、製造例8で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例8で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤27質量部の割合で、製造例8で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例25
製造例9で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤21質量部の割合で、製造例9で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例9で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤21質量部の割合で、製造例9で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例26
製造例10で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤21質量部の割合で、製造例10で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例10で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤21質量部の割合で、製造例10で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例27
製造例11で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例11で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例11で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例11で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
実施例28
製造例12で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例12で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例12で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例12で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ウレタンアクリレート樹脂〔日本合成化学工業(株)製、品番:UV−6630B〕8質量部および球状粒子としてアクリル樹脂粒子(ポリメチルメタクリレート粒子、体積平均粒子径:8μm)2.5質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:7.0)を得た。
比較例1
製造例13で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤8質量部の割合で、製造例13で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:6.0)を得た。
製造例13で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤8質量部の割合で、製造例13で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:6.0)を得た。
比較例2
製造例14で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤12質量部の割合で、製造例14で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:1.0)を得た。
製造例14で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤12質量部の割合で、製造例14で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:1.0)を得た。
比較例3
製造例15で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤24質量部の割合で、製造例15で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
製造例15で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤24質量部の割合で、製造例15で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として4官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックスM−402〕10質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤(NCO/OH当量比:2.0)を得た。
実施例1〜9、実施例11〜15、実施例18〜28または比較例1〜2で得られた太陽電池モジュール用接着剤を用い、乾燥後の塗工量が3g/m2となるようにバーコーターを用いて前記太陽電池モジュール用接着剤をポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
実施例10、実施例16または実施例17で得られた太陽電池モジュール用接着剤を用い、乾燥後の塗工量が3g/m2となるようにバーコーターを用いて前記太陽電池モジュール用接着剤をポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させた後、50℃の雰囲気中で3日間養生させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
また、比較例3で得られた太陽電池モジュール用接着剤を用い、乾燥後の塗工量が1g/m2となるようにバーコーターを用いて前記太陽電池モジュール用接着剤をポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
次に、前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの物性を以下の方法に基づいて調べた。その結果を表1に示す。
〔耐ブロッキング性〕
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートを縦5cm、横5cmに裁断し、裁断されたシートの接着剤層が形成されている面と、PETフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S〕とを重ね合わることによって得られた積層体に2kNの荷重をかけて温度50℃のオーブン内で24時間保持した後、オーブンから積層体を取り出し、接着剤層を目視により観察し、以下の評価基準に基づいて耐ブロッキング性を評価した。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートを縦5cm、横5cmに裁断し、裁断されたシートの接着剤層が形成されている面と、PETフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S〕とを重ね合わることによって得られた積層体に2kNの荷重をかけて温度50℃のオーブン内で24時間保持した後、オーブンから積層体を取り出し、接着剤層を目視により観察し、以下の評価基準に基づいて耐ブロッキング性を評価した。
(評価基準)
○:接着剤層がPETフィルムに転写されていない(合格)。
×:接着剤層がPETフィルムに転写されている(不合格)。
○:接着剤層がPETフィルムに転写されていない(合格)。
×:接着剤層がPETフィルムに転写されている(不合格)。
〔接着性〕
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートを縦60mm、横200mmに裁断したものを1枚、充填材シート(層)としてEVA(エチレン−酢酸ビニル樹脂)シート〔三井化学東セロ(株)製、品番:RC01(ファストキュアタイプ)、厚さ:400μm〕を縦60mm、横90mmに裁断したもの1枚、縦100mm、横100mmの強化ガラス板をそれぞれ用意した。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートを縦60mm、横200mmに裁断したものを1枚、充填材シート(層)としてEVA(エチレン−酢酸ビニル樹脂)シート〔三井化学東セロ(株)製、品番:RC01(ファストキュアタイプ)、厚さ:400μm〕を縦60mm、横90mmに裁断したもの1枚、縦100mm、横100mmの強化ガラス板をそれぞれ用意した。
太陽電池モジュール用バックシートの短辺の端部とEVAシートの短辺の端部とを揃えて当該バックシートの接着性を評価する面とEVAシートの一方表面とを重ね合わせ、当該EVAシートの短辺の端部と強化ガラス板の端部とを揃えて当該EVAシートの他方表面と強化ガラス板とを重ね合わせることにより、積層体を得た。
次に、太陽電池用真空ラミネーターを用い、前記で得られた積層体を150℃に加熱し−5分間真空引きした後、8分間圧着させることにより、サンプルAを得た。
23℃の雰囲気中で、前記で得られたサンプルAの強化ガラス板のEVAシートが接着されていない部分と、サンプルAのバックシートのEVAシートが接着されていない部分とをそれぞれオートグラフ〔(株)島津製作所製〕の上クリップおよび下クリップで固定し、180度剥離法により、クロスヘッド速度100mm/minにて幅10mmにおける剥離強度(初期剥離強度)を測定し、以下の評価基準に基づいて評価した。
さらに、前記剥離強度を測定したサンプルAとは別のサンプルAを85℃で相対湿度が85%の雰囲気中で1000時間または2000時間放置した後、前記と同じ条件で剥離強度を測定し、以下の評価基準に基づいて接着性を評価した。
(評価基準)
EX:剥離強度が100N/10mm以上(接着性に非常に優れている)
A:剥離強度が60N/10mm以上、100N/10mm未満(接着性に優れている)
B:剥離強度が40N/10mm以上、60N/10mm未満(接着性が良好)
C:剥離強度が10N/10mm以上、40N/10mm未満(接着性がやや良好)
×:剥離強度が10N/10mm未満(接着性が不良)(不合格)
EX:剥離強度が100N/10mm以上(接着性に非常に優れている)
A:剥離強度が60N/10mm以上、100N/10mm未満(接着性に優れている)
B:剥離強度が40N/10mm以上、60N/10mm未満(接着性が良好)
C:剥離強度が10N/10mm以上、40N/10mm未満(接着性がやや良好)
×:剥離強度が10N/10mm未満(接着性が不良)(不合格)
〔接着力保持性〕
前記「接着性」と同様にしてサンプルAの初期剥離強度を測定した。
次に、アイスーパーUVテスター〔岩崎電気(株)製、品番:SUV−W151〕を用い、紫外線強度100mW/cm2、温度60℃、相対湿度50%の条件で、サンプルAに紫外線を100時間または150時間照射した後、前記「接着性」の評価と同様にして剥離強度を測定し、式:
[接着力保持率(%)]
={[紫外線照射後の剥離強度]÷[初期剥離強度]}×100
に基づいて、紫外線を100時間または150時間照射した後の接着力保持率を求め、以下の評価基準に基づいて接着力保持性を評価した。
前記「接着性」と同様にしてサンプルAの初期剥離強度を測定した。
次に、アイスーパーUVテスター〔岩崎電気(株)製、品番:SUV−W151〕を用い、紫外線強度100mW/cm2、温度60℃、相対湿度50%の条件で、サンプルAに紫外線を100時間または150時間照射した後、前記「接着性」の評価と同様にして剥離強度を測定し、式:
[接着力保持率(%)]
={[紫外線照射後の剥離強度]÷[初期剥離強度]}×100
に基づいて、紫外線を100時間または150時間照射した後の接着力保持率を求め、以下の評価基準に基づいて接着力保持性を評価した。
(評価基準)
◎: 接着力保持率が80%以上(合格)
○:接着力保持率が60%以上80%未満(合格)
△:接着力保持率が50%以上60%未満(合格)
×:接着力保持率が50%未満(不合格)
◎: 接着力保持率が80%以上(合格)
○:接着力保持率が60%以上80%未満(合格)
△:接着力保持率が50%以上60%未満(合格)
×:接着力保持率が50%未満(不合格)
なお、表1中、「100時間後」は紫外線を100時間照射した後の接着力保持性、「150時間後」は紫外線を150時間照射した後の接着力保持性を示す。
〔耐候性〕
充填材シート(層)としてA4サイズのEVAシート〔三井化学東セロ(株)製、品番:RC01(ファストキュアタイプ)、厚さ:400μm〕2枚を用い、当該充填材シート2枚の間に多結晶系シリコン製の太陽電池セルを挟んだ後、当該太陽電池セルをA4サイズの強化ガラス板上に載せ、さらにその上に前記で得られたバックシートの接着剤層の面を重ねることにより、積層体を得た。
充填材シート(層)としてA4サイズのEVAシート〔三井化学東セロ(株)製、品番:RC01(ファストキュアタイプ)、厚さ:400μm〕2枚を用い、当該充填材シート2枚の間に多結晶系シリコン製の太陽電池セルを挟んだ後、当該太陽電池セルをA4サイズの強化ガラス板上に載せ、さらにその上に前記で得られたバックシートの接着剤層の面を重ねることにより、積層体を得た。
次に、太陽電池用真空ラミネーターを用い、前記で得られた積層体を150℃に加熱し、5分間真空引きした後、8分間圧着させ、次いでアルミニウムフレームで枠組みを行なうことにより、サンプルBを作製した。
紫外線劣化促進試験機〔岩崎電気(株)製、商品名:アイスーパーUVテスターUV−W131〕を用い、紫外線強度100mW/cm2で温度60℃、相対湿度50%の条件で紫外線をサンプルBに100時間または150時間照射することにより、耐候性促進試験を行なった後、サンプルBの照射前後での接着剤層の黄変度(Δb値)を分光色差計〔日本電色工業(株)製、品番:SE−2000〕で測定し、以下の評価基準に基づいて耐候性を評価した。なお、接着剤層の黄変度(Δb値)が小さいほど、当該接着剤層は耐候性に優れている。
〔評価基準〕
◎:接着剤層の黄変度(Δb値)が2未満である(耐候性に非常に優れている)。
○:接着剤層の黄変度(Δb値)が2以上5未満である(耐候性に優れている)。
△:接着剤層の黄変度(Δb値)が5以上である(耐候性が良好)。
×:接着剤層の黄変度(Δb値)に関わらず、浮きの発生が認められる(不合格)。
◎:接着剤層の黄変度(Δb値)が2未満である(耐候性に非常に優れている)。
○:接着剤層の黄変度(Δb値)が2以上5未満である(耐候性に優れている)。
△:接着剤層の黄変度(Δb値)が5以上である(耐候性が良好)。
×:接着剤層の黄変度(Δb値)に関わらず、浮きの発生が認められる(不合格)。
なお、表1中、「100時間後」は紫外線を100時間照射した後の耐候性、「150時間後」は紫外線を150時間照射した後の耐候性を示す。
〔電気出力特性〕
JIS C8913に準じて前記「耐候性」を調べる前後のサンプルBの最大出力を測定し、式:
〔最大出力の変化率(%)〕
=〔(促進試験後の最大出力)÷(促進試験前の最大出力)〕×100
に基づいて最大出力の変化率を求め、以下の評価基準に基づいて電気出力特性を評価した。
JIS C8913に準じて前記「耐候性」を調べる前後のサンプルBの最大出力を測定し、式:
〔最大出力の変化率(%)〕
=〔(促進試験後の最大出力)÷(促進試験前の最大出力)〕×100
に基づいて最大出力の変化率を求め、以下の評価基準に基づいて電気出力特性を評価した。
(評価基準)
◎:最大出力の変化率が95%以上(電気出力特性に非常に優れている)
○:最大出力の変化率が90%以上95%未満(電気出力特性に優れている)
△:最大出力の変化率が80%以上90%未満(電気出力特性が良好)
×:最大出力の変化率が80%未満(不合格)
◎:最大出力の変化率が95%以上(電気出力特性に非常に優れている)
○:最大出力の変化率が90%以上95%未満(電気出力特性に優れている)
△:最大出力の変化率が80%以上90%未満(電気出力特性が良好)
×:最大出力の変化率が80%未満(不合格)
なお、表1中、「100時間後」は紫外線を100時間照射した後の電気出力特性、「150時間後」は紫外線を150時間照射した後の電気出力特性を示す。
〔耐クラック性〕
トムソン型プレスカッター(L型)に縦5cm、横5cmの正方形の枠状に形成された刃をセットし、当該刃でバックシートを打ち抜いた。打ち抜いたフィルムの端部の接着剤層の状態を目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて耐クラック性を評価した。
(評価基準)
〇:クラックなし(合格)
×:クラックあり(不合格)
トムソン型プレスカッター(L型)に縦5cm、横5cmの正方形の枠状に形成された刃をセットし、当該刃でバックシートを打ち抜いた。打ち抜いたフィルムの端部の接着剤層の状態を目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて耐クラック性を評価した。
(評価基準)
〇:クラックなし(合格)
×:クラックあり(不合格)
表1に示された結果から、各実施例で得られたバックシートは、いずれも、比較例1〜3で得られたバックシートと対比して、耐ブロッキング性に優れ、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性に優れていることがわかる。
したがって、各実施例で得られた太陽電池モジュール用バックシートは、いずれも、太陽電池モジュールおよび太陽電池に好適に使用することができることがわかる。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、耐ブロッキング性に優れており、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、接着力保持性、耐候性および耐クラック性にも優れていることから、太陽電池モジュールおよび太陽電池に好適に使用することができる。
1:バックシート基材
2:接着剤
3:ガスバリア層
4:接着剤層
2:接着剤
3:ガスバリア層
4:接着剤層
Claims (4)
- 太陽電池モジュールに用いられるバックシートと充填材と貼り合わすために用いられる接着剤であって、樹脂成分として脂環構造を有する(メタ)アクリレートを含有する単量体成分を重合させてなり、ガラス転移温度が−5〜75℃であり、重量平均分子量が1万〜50万である(メタ)アクリル系ポリマーを含有することを特徴とする太陽電池モジュール用接着剤。
- 太陽電池モジュールに用いられるバックシートであって、太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に、請求項1に記載の太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層が形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール用バックシート。
- 請求項2に記載の太陽電池モジュール用バックシートを有することを特徴とする太陽電池モジュール。
- 請求項3に記載の太陽電池モジュールを有することを特徴とする太陽電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014244471A JP2016111064A (ja) | 2014-12-02 | 2014-12-02 | 太陽電池モジュール用バックシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014244471A JP2016111064A (ja) | 2014-12-02 | 2014-12-02 | 太陽電池モジュール用バックシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016111064A true JP2016111064A (ja) | 2016-06-20 |
Family
ID=56122236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014244471A Pending JP2016111064A (ja) | 2014-12-02 | 2014-12-02 | 太陽電池モジュール用バックシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016111064A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018010955A (ja) * | 2016-07-13 | 2018-01-18 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池モジュール用の裏面保護シート及びそれを用いてなる太陽電池モジュール |
JP2018120919A (ja) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 太陽電池保護シート用接着剤 |
JP6777255B1 (ja) * | 2019-12-27 | 2020-10-28 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 太陽電池モジュール形成用シート用プライマー、および太陽電池モジュール形成用シート、並びに太陽電池モジュール |
JP6795113B1 (ja) * | 2019-12-27 | 2020-12-02 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 太陽電池モジュール |
-
2014
- 2014-12-02 JP JP2014244471A patent/JP2016111064A/ja active Pending
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