JP2015149343A - 太陽電池モジュール用バックシート - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する太陽電池モジュール用接着剤、太陽電池モジュール用バックシート、太陽電池モジュール及び太陽電池を提供する。【解決手段】太陽電池モジュールに用いられるバックシートであって、太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層4が形成されてなり、当該接着剤層の表面粗さRzが2〜30μmであることを特徴とする太陽電池モジュール用バックシート、太陽電池モジュール及び太陽電池。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール用バックシートに関する。さらに詳しくは、本発明は、充填材と貼り合わせる面に前記太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層が形成された太陽電池モジュール用バックシート、前記太陽電池モジュール用バックシートを有する太陽電池モジュールおよび前記太陽電池モジュールを有する太陽電池に関する。
太陽電池モジュールは、主に屋外で使用されるため、その材質や構造などには、耐久性および耐候性が要求されている。特に、太陽電池モジュール用バックシートには、耐候性とともに水蒸気透過率が小さい性質、すなわち水分バリア性に優れていることが要求されている。さらに、太陽電池は、約20年間その性能を維持する必要があることから、太陽電池の耐久性を評価するために、例えば、85℃で相対湿度が85%の高温多湿の雰囲気中で促進試験が行なわれている。
従来、太陽電池モジュール用バックシートには、耐候性および難燃性を有することから、充填材としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAという)が用いられている(例えば、特許文献1および2参照)。また、太陽電池モジュール用バックシートとして、電気絶縁性に優れていることから、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルムが用いられている(例えば、特許文献3〜6参照)。しかし、太陽電池モジュール用バックシートに用いられているポリエステルフィルムと充填材として用いられているEVAとは、太陽電池の製造時には接着性に優れているが、時間の経過とともに接着性が低下するという欠点がある。
したがって、近年、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する太陽電池モジュール用バックシートの開発が望まれている。
特表平08−500214号公報 特表2002−520820号公報 特開2001−111073号公報 特開2002−100788号公報 特開2002−134771号公報 特開2002−026354号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する太陽電池モジュール用バックシートを提供することを目的とする。
本発明は、また、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、さらに、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する太陽電池モジュールを有する太陽電池を提供することを目的とする。
本発明は、
(1) 太陽電池モジュールに用いられるバックシートであって、太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層が形成されてなり、当該接着剤層の表面粗さRzが2〜30μmであることを特徴とする太陽電池モジュール用バックシート、
(2) 前記太陽電池モジュール用バックシートを有することを特徴とする太陽電池モジュール、および
(3) 前記太陽電池モジュールを有することを特徴とする太陽電池
に関する。
なお、本発明において、表面粗さRzは、十点平均粗さを意味する。また、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」または「メタクリル」を意味する。したがって、「(メタ)アクリル系ポリマー」を例に挙げると、当該「(メタ)アクリル系ポリマー」は、アクリル系ポリマーまたはメタクリル系ポリマーを意味する。また、例えば、「(メタ)アクリル系ポリマー」は、アクリル系ポリマーまたはメタクリル系ポリマーの単独使用、およびアクリル系ポリマーとメタクリル系ポリマーとの併用の双方を包含する概念のものである。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する。
本発明の太陽電池モジュールは、前記太陽電池モジュール用バックシートを有するので、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する。
本発明の太陽電池は、前記太陽電池モジュール用バックシートを有するので、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートの一実施態様を示す概略断面図である。 本発明の太陽電池モジュール用バックシートの他の実施態様としてバリア層を介在させた太陽電池モジュール用バックシートの概略断面図である。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層が形成され、当該接着剤層の表面粗さRzが2〜30μmであることを特徴とする。本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、前記構成を有するので、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する。
前記粒子としては、無機粒子および有機粒子(樹脂粒子)が挙げられる。無機粒子および有機粒子は、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。
前記無機粒子としては、例えば、カーボンブラック粒子、窒化ホウ素粒子、硫酸バリウム粒子、硫酸マグネシウム粒子、硫酸カルシウム粒子、炭酸バリウム粒子、炭酸カリウム粒子、炭酸マグネシウム粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、クレー、タルク、マイカ粒子、ホワイトカーボン粒子、コロイド状シリカ、アルミナゾルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの無機粒子は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記無機粒子は、商業的に容易に入手することができるものである。商業的に容易に入手することができる無機粒子としては、例えば、シリカ粒子として富士シリシア化学(株)製、商品名:サイロホービック704(平均粒子径:6.2μm)および商品名:サイロホービック200(平均粒子径:3.9μm)、アルミナ粒子として電気化学工業(株)製、品番:DAM−05(平均粒子径:5μm)、窒化ホウ素粒子として電気化学工業(株)製、品番:HGP(平均粒子径:5μm)、酸化チタン粒子として大日精化(株)製、商品名:215Mホワイト(平均粒子径:8μm)、タルク粒子として東新化成(株)製、品番:SG2000(平均粒子径:1μm)および東新化成(株)製、品番:LMS−300(平均粒子径:4.5μm)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記有機粒子としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレートなどの(メタ)アクリル系樹脂、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂からなる樹脂粒子;シリカ−アクリル系樹脂などの無機有機複合体からなる無機有機複合粒子などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの樹脂粒子は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
有機粒子は、ブロッキング性を確保する観点から、架橋していることが好ましい。有機粒子の架橋度は、ブロッキング性を確保する観点から、好ましくは3%以上、より好ましくは5%以上、さらに好ましくは10%以上である。架橋構造を有する有機粒子は、例えば、当該有機粒子の原料として用いられる単量体成分に多官能不飽和単量体(架橋性単量体)を含有させることによって調製することができる。多官能不飽和単量体としては、例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオール(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの多官能不飽和単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記粒子のなかでは、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、有機粒子が好ましい。
前記有機粒子は、商業的に容易に入手することができるものである。商業的に容易に入手することができる有機粒子としては、例えば、アクリル樹脂粒子として(株)日本触媒製、商品名:エポスター(登録商標)MA1006(平均粒子径:6μm)および商品名:エポスター(登録商標)MA1010(平均粒子径:10μm)、シリカ−アクリル樹脂複合粒子として(株)日本触媒製、商品名:ソリオスター(平均粒子径:5μm)、ベンゾグアナミン系樹脂粒子として(株)日本触媒製、商品名:エポスターL15(平均粒子径:10μm)、ポリエチレンワックス系粒子として興洋化学(株)製、品番:CE−121(平均粒子径:5.2μm)、ポリカーボネート系粒子として興洋化学(株)製、品番:MA−49(平均粒子径:6.0μm)、アクリル系樹脂粒子としてアイカ工業(株)製、GMシリーズ、大日本精化工業(株)製、ラブコロールシリーズ、ポリスチレン系粒子として積水化学工業(株)製、SBXシリーズなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
有機粒子は、例えば、乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法、ソープフリー重合法、シード重合法、マイクロサスペンジョン重合法などの重合法によって調製することができる。
前記粒子のなかでは、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する太陽電池モジュール用接着剤層を形成させる観点から、(メタ)アクリル系樹脂粒子が好ましい。
前記(メタ)アクリル系樹脂粒子に用いられる(メタ)アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル系単量体を含有する単量体成分を重合させることによって調製することができる。
(メタ)アクリル系単量体としては、例えば、アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、3−(2H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェネチル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの(メタ)アクリル系単量体は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
(メタ)アクリル系単量体のなかでは、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する太陽電池モジュール用接着剤層を形成させる観点から、メチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレートおよびシクロヘキシル(メタ)アクリレートが好ましく、メチル(メタ)アクリレートおよびn−ブチル(メタ)アクリレートが好ましい。
(メタ)アクリル系単量体を含有する単量体成分の重合方法としては、例えば、ラジカル重合法などが挙げられる。ラジカル重合法によって単量体成分を重合させる際には、過酸化物系重合開始剤、アゾ化合物系重合開始剤などのラジカル重合開始剤を用いることができる。
前記過酸化物系重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキサイド、ジtert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシイソブチレート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエート、イソブチリルパーオキサイド、ジ3−メトキシブチルパーオキシジカーボネート、メチルエチルケトンパーオキサイド、メチルイソブチルパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記アゾ化合物系開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カーボニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記粒子の形状としては、例えば、球状、板状、扁平状、中空状、楕円体状、椀状、円盤状、破砕形状などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記粒子として、1種の形状を有する粒子のみが用いられてもよく、2種類以上の形状を有する粒子が併用されていてもよい。これらの粒子の形状のなかでは、球状が好ましい。
前記粒子の平均粒子径は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、0.5μm以上、好ましくは1μm以上、より好ましくは2μm以上、さらに好ましくは3μm以上であり、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、30μm以下、好ましくは25μm以下、より好ましくは20μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。前記粒子の平均粒子径は、以下の実施例に記載の方法によって測定された平均粒子径を意味する。
なお、前記粒子の粒度分布は、特にされず、本発明の目的に応じて適宜調整することが好ましい。
接着剤の不揮発分における前記粒子の含有率は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、1質量%以上、好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
接着剤に用いられる樹脂成分としては、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、(メタ)アクリル系ポリマーが好ましい。
(メタ)アクリル系ポリマーの水酸基価は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性を向上させる観点から、好ましくは0.4mgKOH/g以上、より好ましくは1mgKOH/g以上、さらに好ましくは3mgKOH/g以上であり、接着力を向上させる観点から、好ましくは100mgKOH/g以下、より好ましくは80mgKOH/g以下、さらに好ましくは50mgKOH/g以下である。
なお、(メタ)アクリル系ポリマーの水酸基価は、(メタ)アクリル系ポリマー1gに含まれている水酸基に相当する水酸化カリウムの量(mg)を意味し、(メタ)アクリル系ポリマー1gに含まれている水酸基をアセチル化させるのに必要な水酸化カリウム(KOH)の量(mg)である。(メタ)アクリル系ポリマーの水酸基価は、例えば、水酸基含有モノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレートを1質量%含有するモノマー成分を重合させることによって調製された(メタ)アクリル系ポリマーを例にとると、当該(メタ)アクリル系ポリマーの水酸基価は、式:
〔(メタ)アクリル系ポリマーの水酸基価〕
=〔0.01/130(2−ヒドロキシエチルメタクリレートの分子量)〕×56100=4.3mgKOH/g
に基づいて求めることができる。
(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)のガラス転移温度によって異なるので一概には決定することができない。
例えば、(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)のガラス転移温度が60℃未満である場合には、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、耐候性を向上させる観点から、好ましくは8000以上、より好ましくは10000以上、さらに好ましくは13000以上、さらに一層好ましくは15000以上であり、接着力を向上させる観点から、好ましくは100000以下、より好ましくは80000以下、さらに好ましくは50000以下である。この場合、(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)のガラス転移温度は、ブロッキング性を向上させる観点から、好ましくは−30℃以上、より好ましくは−10℃以上、さらに好ましくは0℃以上であり、接着力を向上させる観点から、好ましくは55℃以下である。
例えば、(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)のガラス転移温度が60℃以上である場合には、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性を向上させる観点から、好ましくは8000以上、より好ましくは10000以上、さらに好ましくは20000以上、さらに一層好ましくは23000以上であり、接着力を向上させる観点から、好ましくは300000以下、より好ましくは250000以下、さらに好ましくは200000以下である。この場合、(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)のガラス転移温度は、ブロッキング性を向上させる観点から、好ましくは62℃以上、より好ましくは65℃以上、さらに好ましくは70℃以上、さらに一層好ましくは75℃以上であり、接着力を向上させる観点から、好ましくは130℃以下、より好ましくは120℃以下である。
また、(メタ)アクリル系ポリマーの分子量分布(「重量平均分子量/数平均分子量」の比の値をいう。以下同じ)は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、好ましくは1〜10、より好ましくは1.1〜8、さらに好ましくは1.2〜5、さらに一層好ましくは1.5〜4.5である。
なお、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量および分子量分布は、ポリスチレン標準でゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定したときの値である。より具体的には、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量および数平均分子量は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー〔(株)東ソー製、品番:HLC−8320GPC、カラム:TSKgel Super Multipore HZ−Mを2本連結して使用〕を用い、ポリスチレン換算量で測定したときの値であり、分子量分布は、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量を当該(メタ)アクリル系ポリマーの数平均分子量で除することによって求めることができる。
(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)のガラス転移温度は、当該(メタ)アクリル系ポリマーの原料として用いられるモノマー成分に含まれているモノマーからなる単独重合体のガラス転移温度(Tg)(絶対温度:K)とモノマーの質量分率から、式(I):
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+W3/Tg3+・・・・+Wn/Tgn (I)
〔式中、Tgは、求めようとしている(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度(K)、W1、W2、W3・・・・Wnは、それぞれ各モノマーの質量分率、Tg1、Tg2、Tg3・・・・Tgnは、それぞれ各モノマーの質量分率に対応するモノマーからなる単独重合体のガラス転移温度(K)を示す〕
で表されるフォックス(Fox)の式に基づいて求めることができる。
本明細書においては、(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度は、式(I)に基づいて求められたガラス転移温度を意味する。なお、特殊モノマー、多官能モノマーなどのようにガラス転移温度が不明のモノマーについては、ガラス転移温度が判明しているモノマーのみを用いてガラス転移温度が求められる。
この(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度を考慮して、当該(メタ)アクリル系ポリマーの原料として用いられるモノマー成分の組成を決定することができる。
単独重合体のガラス転移温度は、例えば、北岡協三著、「塗料用合成樹脂入門」、初版、(株)高分子刊行会、昭和49年5月;高分子学会編、「高分子データハンドブック(基礎編)」、初版、(株)培風館、昭和61年1月;「機能性化学品カタログ」、共栄社化学(株)、2004年10月などに記載されている。単独重合体のガラス転移温度は、例えば、シクロヘキシルメタクリレートの単独重合体では83℃、n−ブチルアクリレートの単独重合体では−56℃、メチルメタクリレートの単独重合体では105℃、2−エチルヘキシルアクリレートの単独重合体では−70℃、イソボルニルメタクリレートの単独重合体では180℃、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの単独重合体では55℃、カプロラクトン変性ヒドロキシメタクリレート〔ダイセル化学工業(株)製、商品名:プラクセルFM−1〕の単独重合体では−8℃(カタログに記載の数値)、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA87〕の単独重合体では約130℃、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕の単独重合体では約130℃、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール〔大塚化学(株)製、商品名:RUVA93〕の単独重合体では約100℃、α−アリルオキシメチルアクリル酸メチルの単独重合体では83℃、2−(2−ビニルオキシエトキシ)エチルアクリレートの単独重合体では約−40℃、n−ブチルメタクリレートの単独重合体では20℃である。
(メタ)アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル系モノマーを含有するモノマー成分を重合させることによって調製することができる。
(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有(メタ)アクリル系モノマー、エポキシ基含有(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、オキソ基含有(メタ)アクリレート、アラルキル(メタ)アクリレート、フッ素原子含有(メタ)アクリレート、窒素原子含有(メタ)アクリレート、カルボニル基含有(メタ)アクリレート、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリレート、ジエン構造含有(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの(メタ)アクリル系モノマーは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」または「メタクリレート」を意味する。したがって、「アルキル(メタ)アクリレート」を例に挙げると、当該「アルキル(メタ)アクリレート」は、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートを意味する。また、例えば、「アルキル(メタ)アクリレート」は、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートの単独使用、およびアルキルアクリレートとアルキルメタクリレートとの併用の双方を包含する概念のものである。
アルキル(メタ)アクリレートにおいて、アルキル基は、直鎖アルキル基、分岐鎖を有するアルキル基および環状構造を有するアルキル基のいずれであってもよい。アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルプロピル(メタ)アクリレート、4−メチルシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、4−メチルシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレートなどのエステル基の炭素数が1〜18のアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのアルキル(メタ)アクリレートは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。アルキル(メタ)アクリレートのなかでは、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、エステル部に炭素数が4〜18の分岐鎖を有するアルキル基をもつ(メタ)アクリレートおよび環構造を有するアルキル基をもつアルキル(メタ)アクリレートが好ましく、シクロヘキシル(メタ)アクリレートおよびイソボルニル(メタ)アクリレートがより好ましい。
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのエステル基の炭素数が1〜18の水酸基含有(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ヒドロキシアクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシメタクリレートなどのカプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの活性水素をもつ基を有するモノマーは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。カプロラクトン変性ヒドロキシ(メタ)アクリレートは、商業的に容易に入手することができるものであり、その例としては、ダイセル化学工業(株)製、商品名:プラクセルFM−1、プラクセルFM−1D、プラクセルFM−2D、プラクセルFM−3、プラクセルFA−1DM、プラクセルFA−2Dなどが挙げられる。
カルボキシル基含有(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸などが挙げられる。
エポキシ基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、α−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、グリシジルアリルエーテルなどが挙げられる。
アルコキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メタ)アクリレート、エトキシブチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリプロポキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
オキソ基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、エチレングリコール(メタ)アクリレート、エチレングリコールメトキシ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールメトキシ(メタ)アクリレートなどの(ジ)エチレングリコール(メトキシ)(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アラルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート、メチルベンジル(メタ)アクリレート、ナフチルメチル(メタ)アクリレートなどの炭素数が7〜18のアラルキル基を有するアラルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
フッ素原子含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレートなどのエステル基の炭素数が2〜6のフッ素原子含有アルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
窒素原子含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの窒素原子含有(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
カルボニル基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジアセトン(メタ)アクリレート、2−(アセトアセトキシ)エチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
ビニルエーテル基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−(2−ビニルオキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
ジエン構造含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、式(II):
Figure 2015149343
(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜20の炭化水素基、グリシジル基またはテトラヒドロフルフリル基、R2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、カルボキシル基、エステル基またはシアノ基、XおよびYは、それぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよいメチレン基、イミノ基、カルボニル基、酸素原子またはイオウ原子、Zは、直接結合、炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよいメチレン基、イミノ基、カルボニル基、酸素原子またはイオウ原子を示す)
で表わされるジエン構造含有(メタ)アクリレートなどが挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。これらのハロゲン原子のなかでは、フッ素原子および塩素原子が好ましい。炭化水素基に含まれるハロゲン原子の数は、当該炭化水素基の炭素数などによって異なるので一概には決定することができないため、本発明の目的が阻害されない範囲内で当該炭化水素基にハロゲン原子が含まれていてもよい。炭素数1〜20の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、ペンタデシル基、オクタデシル基などの炭素数1〜20の直鎖または分枝鎖のアルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、シクロドデシル基などの炭素数3〜20の脂環式炭化水素基;n−ボルニル基、イソボルニル基などの炭素数7〜20の多環式炭化水素基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などの炭素数6〜12のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、メチルベンジル基などの炭素数7〜12のアラルキル基などが挙げられる。
1のなかでは、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数4〜20の脂環式炭化水素基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシジル基およびテトラヒドロフルフリル基が好ましく、炭素数4〜20の分枝鎖のアルキル基、炭素数6〜20の脂環式炭化水素基、グリシジル基およびテトラヒドロフルフリル基がより好ましく、炭素数1〜20のアルキル基、グリシジル基およびテトラヒドロフルフリル基がさらに好ましく、炭素数1〜6のアルキル基がより一層好ましく、メチル基またはエチル基が特に好ましい。
2は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、カルボキシル基、エステル基またはシアノ基である。エステル基としては、例えば、式:−COOR3(式中、R3は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表わされる基などが挙げられる。
XおよびYは、それぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよいメチレン基、イミノ基、カルボニル基、酸素原子またはイオウ原子である。
Zは、直接結合、炭素数1〜4のアルキル基を有していてもよいメチレン基、イミノ基、カルボニル基、酸素原子またはイオウ原子である。X、YおよびZのうちの少なくとも1つは、たがいに隣接しない酸素原子、イオウ原子またはイミノ基である。イミノ基としては、例えば、−NR4−基(式中、R4は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す)などが挙げられる。前記「たがいに隣接しない酸素原子、イオウ原子またはイミノ基」は、例えば、−O−O−、−O−NR3−などのようにヘテロ原子が隣り合わないことを意味する。
ジエン構造含有(メタ)アクリレートの具体例としては、例えば、α−アリルオキシメチルアクリル酸、α−アリルオキシメチルアクリル酸メチル、α−アリルオキシメチルアクリル酸エチル、α−アリルオキシメチルアクリル酸プロピル、α−アリルオキシメチルアクリル酸ブチル、α−アリルオキシメチルアクリル酸tert−ブチル、α−アリルオキシメチルアクリル酸シクロヘキシル、α−アリルオキシメチルアクリル酸ジシクロペンタジエニル、α−アリルオキシメチルアクリル酸イソボルニル、α−アリルオキシメチルアクリル酸アダマンチル、α−アリルオキシメチルアクリル酸ベンジルなどのアリルオキシメチルアクリル酸およびそのエステル;α−メタリルオキシメチルアクリル酸、α−メタリルオキシメチルアクリル酸メチル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸エチル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸プロピル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸ブチル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸tert−ブチル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸シクロヘキシル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸ジシクロペンタジエニル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸イソボルニル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸アダマンチル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸ベンジルなどのメタリルオキシメチルアクリル酸およびそのエステル;ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸メチル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸エチル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸プロピル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸ブチル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸tert−ブチル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸シクロヘキシル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸ジシクロペンタジエニル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸イソボルニル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸アダマンチル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸ベンジル)エーテルなどのα−ヒドロキシメチルアクリル酸系モノマーのエーテル体などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのモノマーは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
ジエン構造含有(メタ)アクリレートのなかでは、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持するバックシートを製造する観点から、α−アリルオキシメチルアクリル酸メチル、α−アリルオキシメチルアクリル酸エチル、α−アリルオキシメチルアクリル酸シクロヘキシル、α−アリルオキシメチルアクリル酸ベンジル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸メチル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸エチル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸シクロヘキシル、α−メタリルオキシメチルアクリル酸ベンジル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸メチル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸エチル)エーテル、ビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸ブチル)エーテルおよびビス(α−ヒドロキシメチルアクリル酸tert−ブチル)エーテルが好ましく、α−アリルオキシメチルアクリル酸メチルおよびα−メタリルオキシメチルアクリル酸メチルがより好ましい。
なお、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、モノマー成分における式(II)で表わされるジエン構造含有(メタ)アクリレートの含有率は、好ましくは10〜90質量%、より好ましくは15〜80質量%、さらに好ましくは20〜70質量%であり、前記式(II)で表わされるジエン構造含有(メタ)アクリレートの以外のモノマーの含有率は、好ましくは10〜90質量%、より好ましくは20〜85質量%、さらに好ましくは30〜80質量%である。前記式(II)で表わされるジエン構造含有(メタ)アクリレートの以外のモノマーとしては、例えば、ジエン構造含有(メタ)アクリレートの前記(メタ)アクリル系モノマーなどが挙げられる。
なお、前記モノマー成分には、本発明の目的を阻害しない範囲内で、前記(メタ)アクリル系モノマー以外の他のモノマーが含まれていてもよい。
他のモノマーとしては、例えば、ピペリジン基含有モノマー、(メタ)アクリルアミド系モノマー、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリロニトリル、シラン基含有モノマー、カルボニル基含有(メタ)アクリレート以外のカルボニル基含有モノマー、アジリジニル基含有モノマー、スチレン系モノマー、(メタ)アクリル酸以外の脂肪族モノカルボン酸、酸性リン酸エステル系モノマー、ハロゲン原子を有するモノマー、ビニルエステル系モノマー、ビニルエーテル系モノマーなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの他のモノマーは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
なお、モノマー成分には、耐加水分解性および耐絶縁性を向上させる観点から、ビスアリールフルオレンを基本構造としたアクリレートを含有させることが好ましい。ビスアリールフルオレンを基本構造としたアクリレートは、例えば、大阪ガスケミカル(株)製、商品名:オグソールEA−0200、オグソールEA−0200、オグソールEA−0500、オグソールEA−1000などとして商業的に容易に入手することができる。
また、特開2002−69130号公報に開示されているような(メタ)アクリル酸のシクロヘキシルアルキルエステル、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5,2,1,02.6]デカ−8−イル(メタ)アクリレートやテルペン系(メタ)アクリレートなどを使用することもできる。
また、モノマー成分には、さらに太陽電池に用いられる充填材に対する接着性を向上させる観点から、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系の紫外線吸収性基を有するモノマー、ベンゾフェノン系の紫外線吸収性基を有するモノマー、トリアジン系の紫外線吸収性基を有するモノマーなどの紫外線吸収性基を有するモノマー;紫外線安定性基を有するモノマー;イミド(メタ)アクリレート、モルホリノ(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートなどの接着性を向上させるモノマーなどを含有させることが好ましい。これらのモノマーは、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
紫外線吸収性基を有するモノマーは、例えば、大塚化学(株)製、商品名:RUVA93、大阪有機化学工業(株)製、商品名:BP−1Aなどとして商業的に容易に入手することができる。紫外線安定性基を有するモノマーは、例えば、(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA−82、アデカスタブLA−87などのアデカスタブリーズなどとして商業的に容易に入手することができる。
太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、モノマー成分は、式(II)で表わされるジエン構造含有(メタ)アクリレートを好ましくは10〜90質量%、より好ましくは15〜80質量%、さらに好ましくは20〜70質量%の含有率で含有し、エステル部に炭素数が4〜18の分岐鎖を有するアルキル基をもつ(メタ)アクリレートおよび/または環構造を有するアルキル基をもつアルキル(メタ)アクリレート、好ましくはシクロヘキシル(メタ)アクリレートおよび/またはイソボルニル(メタ)アクリレートを好ましくは3〜70質量%、より好ましくは5〜55質量%を含有し、残部が式(II)で表わされるジエン構造含有(メタ)アクリレートおよび前記エステル部に炭素数が4〜18の分岐鎖を有するアルキル基をもつ(メタ)アクリレートおよび環構造を有するアルキル基をもつアルキル(メタ)アクリレート以外の(メタ)アクリル系モノマーであることが望ましい。
モノマー成分を重合させる際には、分子量分布の増大やゲル化を抑制する観点から、必要により連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤としては、例えば、n−ブチルメルカプタン、tert−ブチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、1,2−ジメルカプトエタンなどのアルキルメルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
連鎖移動剤の量は、モノマー成分の組成、重合温度などの重合条件、目標とする(メタ)アクリル系ポリマーの分子量などに応じて適宜設定すればよく、特に限定されないが、重量平均分子量が数千〜数万の(メタ)アクリル系ポリマーを得る場合には、モノマー成分100質量部あたり、0.1〜20質量部であることが好ましく、0.5〜15質量部であることがより好ましい。
モノマー成分を重合させる方法としては、例えば、溶液重合法、分散重合法、懸濁重合法、乳化重合法などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
モノマー成分を溶液重合法によって重合させる場合、溶媒として、例えば、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒;イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸セロソルブなどのエステル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコールなどのケトン系溶媒;ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶媒などの有機溶媒が挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの溶媒は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。溶媒の量は、重合条件、モノマー成分の組成、得られる(メタ)アクリル系ポリマーの濃度などを考慮して適宜決定すればよい。
モノマー成分を重合させる際には、重合開始剤を用いることができる。重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイドなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの重合開始剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。重合開始剤の量は、得られる(メタ)アクリル系ポリマーの所望する物性などに応じて適宜設定すればよいが、通常、モノマー成分100質量部あたり、好ましくは0.01〜50質量部、より好ましくは0.05〜20質量部である。
モノマー成分を重合させる際の重合条件は、重合方法に応じて適宜設定すればよく、特に限定されるものではない。重合温度は、好ましくは室温〜200℃、より好ましくは40〜140℃である。反応時間は、モノマー成分の重合反応が完結するように適宜設定すればよい。
以上のようにしてモノマー成分を重合させることにより、(メタ)アクリル系ポリマーを調製することができる。なお、(メタ)アクリル系ポリマーは、必要により、側鎖に炭素−炭素不飽和二重結合を有していてもよい。
太陽電池モジュール用接着剤は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する観点から、(メタ)アクリル系ポリマーを含有することが好ましい。
太陽電池モジュール用接着剤における(メタ)アクリル系ポリマーの含有率は、前記溶媒を用いることにより、容易に調整することができる。太陽電池モジュール用接着剤における(メタ)アクリル系ポリマーの含有率は、特に限定されないが、通常、3〜50質量%の範囲から選ばれる。
太陽電池モジュール用接着剤に含まれる不揮発分における(メタ)アクリル系ポリマーの含有率は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは45質量%以上である。太陽電池モジュール用接着剤の不揮発分は(メタ)アクリル系ポリマーのみで構成されていてもよい。
本発明に用いられる太陽電池モジュール用接着剤は、反応性基を有し、SP値が8.5以上である反応性化合物(以下、単に「反応性化合物」ともいう)を含有してもよい。前記反応性化合物において、SP値は、溶解性パラメータであり、反応性化合物の単位体積あたりの極性の大きさを示す値である。
前記反応性化合物のSP値(溶解性パラメータ)は、Fedorsらが提案した文献「POLYMER ENGINEERING AND SCIENCE, February,1974,Vol.14,No.2,Robert F.Fedors,147〜154頁」に記載の方法に基づいて計算された値である。より具体的には、SP値は、式:
〔SP値(溶解性パラメータ)〕=(ΔE/V)1/2
(式中、ΔEは分子凝集エネルギー、Vは分子容を示す)
に基づいて求められる値であり、物質に固有の定数である。
前記反応性化合物が有する反応性基としては、例えば、ラジカル反応性基、熱による活性を有する基などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。前記反応性化合物1分子中における反応性基の数は、特に限定されず、少なくとも1個である。
前記反応性化合物が有する反応性基の具体例としては、アリル基、メタリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基などのビニル基または当該ビニル基を有する基、イソシアネート基、エポキシ基、メルカプト基などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの反応性基は、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。これらの反応性基のなかでは、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性を向上させ、電気出力特性を維持する接着剤層を形成させる観点から、ビニル基または当該ビニル基を有する基が好ましく、アリル基、メタリル基、アクリロイル基およびメタクリロイル基がより好ましい。
反応性基を有し、SP値が8.5以上である反応性化合物としては、例えば、トリアリルシアヌレート、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの反応性基としてビニル基を有する反応性化合物;トリイソシアヌレート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、リジンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソシアネート、これらのポリイソシアネートのアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート体などのポリイソシアネートの変性物(誘導体)などの反応性基としてイソシアネート基を有する化合物;エチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミンなどの反応性基としてエポキシ基を有する反応性化合物;ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、テトラエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、テトラエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)などの反応性基としてメルカプト基を有する反応性化合物などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記反応性化合物は、商業的に容易に入手することができるものである。商業的に容易に入手することができる反応性化合物としては、例えば、日本化成(株)製、商品名:TAIC(登録商標)トリアリルイソシアヌレート(SP値:14)、トリアリルシアヌレートなどのビニル基を有する反応性化合物;ダイソー(株)製、トリメチロールプロパンジアリルエーテルなどのビニル基を有する反応性化合物;日本化薬(株)製、商品名:KAYARAD GPO−303などの3官能アクリレートなどの(メタ)アクリロイル基を有する反応性化合物;東亜合成(株)製、アロニックスM−6200、アロニックスM−6250などに代表されるアロニックスシリーズなどの2官能ポリエステルアクリレートなどの(メタ)アクリロイル基を有する反応性化合物;日本合成化学工業(株)製、品番:UV−3300B、UV−6630B、UV−70000Bなどに代表されるウレタンアクリレートなどの(メタ)アクリロイル基を有する反応性化合物;三菱化学(株)製、品番:YX8000などの水添エポキシ樹脂などの反応性基としてエポキシ基を有する反応性化合物;昭和電工(株)製、商品名:カレンズMT PE1、カレンズMT BD1などのメルカプト基を有する反応性化合物;昭和電工(株)製、商品名:カレンズMOI、カレンズAOIなどのイソシアネート基とビニル基とを有する反応性化合物;(株)日本触媒製、品番:VEEA、VEEMなどの2種類のビニル基を有する反応性化合物;共栄社化学(株)製、商品名:ライトアクリレート1.9ND−A、ライトエステル1.9NDなどに代表されるアルキル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリロイル基を有する反応性化合物が挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分100質量部あたりの反応性基を有し、SP値が8.5以上である反応性化合物の量は、接着性、耐候性および電気出力特性を向上させる観点から、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上、さらに好ましくは5質量部以上、さらに一層好ましくは7質量部以上であり、接着性、耐候性および電気出力特性を向上させる観点から、好ましくは30質量部以下、より好ましくは25質量部以下、さらに好ましくは20質量部以下である。
太陽電池モジュール用接着剤は、耐加水分解性および耐絶縁性を向上させる観点から、硬化剤を含有することが好ましい。
硬化剤としては、例えば、(ブロック)ポリイソシアネート化合物、エポキシ樹脂、オキサゾリン基含有樹脂、アミノプラスト樹脂などが挙げられる。これらの硬化剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらの硬化剤のなかでは、硬化性および耐候性を向上させる観点から、(ブロック)ポリイソシアネート化合物およびオキサゾリン基含有樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましく、(ブロック)ポリイソシアネート化合物がより好ましい。
本明細書において、(ブロック)ポリイソシアネート化合物は、ポリイソシアネート化合物および/またはブロックポリイソシアネート化合物を意味する。したがって、ポリイソシアネート化合物およびブロックポリイソシアネート化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。
ポリイソシアネート化合物としては、イソシアネート基を分子内に少なくとも2つ有する化合物が挙げられる。ポリイソシアネート化合物の具体例としては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、リジンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネートなどのポリイソシアネート;これらのポリイソシアネートのアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート体などのポリイソシアネートの変性物(誘導体)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
ブロックポリイソシアネート化合物は、加熱によって太陽電池モジュール用接着剤を架橋させるが、常温で貯蔵安定性を向上させる性質および接着性を有する。また、ブロックポリイソシアネート化合物は、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性に優れている。ブロックポリイソシアネート化合物は、通常、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基をブロック化剤でブロックさせたものである。ブロック化剤としては、例えば、ε−カプロラクタム、フェノール、クレゾール、オキシム、アルコールなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。ブロックポリイソシアネート化合物のなかでは、芳香環に直接結合したイソシアネート基を有しない無黄変性ポリイソシアネート化合物は、接着剤層の黄変を防止する観点から好ましい。
(ブロック)ポリイソシアネート化合物は、例えば、住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200、デスモジュールN3300、デスモジュールBL3175、デスモジュールN3400、デスモジュールN3600、デスモジュールVPLS2102、スミジュールBL3575MPA/X;旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B、デュラネートE−402−90T、デュラネートTPA−B80E、デュラネートMF−B60X、デュラネートMF−K60X、デュラネートSBN−70Dなどとして商業的に容易に入手することができる。
エポキシ樹脂としては、例えば、ジャパンエポキシレジン(株)製、商品名:エピコート828、エピコート1001X70、エピコート815;(株)ADEKA製、商品名:アデカレジンEP−4100などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
オキサゾリン基含有樹脂としては、例えば、(株)日本触媒製、商品名:エポクロスK−2000シリーズ、エポクロスWS−500、エポクロスWS−700などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
アミノプラスト樹脂は、メラミンやグアナミンなどのアミノ基を有する化合物とホルムアルデヒドとの付加縮合物であり、アミノ樹脂とも呼ばれている。
アミノプラスト樹脂としては、例えば、ジメチロールメラミン、トリメチロールメラミン、テトラメチロールメラミン、ペンタメチロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、完全アルキル型メチル化メラミン、完全アルキル型ブチル化メラミン、完全アルキル型イソブチル化メラミン、完全アルキル型混合エーテル化メラミン、メチロール基型メチル化メラミン、イミノ基型メチル化メラミン、メチロール基型混合エーテル化メラミン、イミノ基型混合エーテル化メラミンなどのメラミン樹脂;ブチル化ベンゾグアナミン、メチル/エチル混合アルキル化ベンゾグアナミン、メチル/ブチル混合アルキル化ベンゾグアナミン、ブチル化グリコールウリルなどのグアナミン樹脂などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
アミノプラスト樹脂は、例えば、三井サイテック(株)製、商品名:サイメル1128、サイメル303、マイコート506、サイメル232、サイメル235、サイメル771、サイメル325、サイメル272、サイメル254、サイメル1170などとして商業的に容易に入手することができる。
硬化剤の量は、当該硬化剤の種類などによって異なるので一概には決定することができないが、通常、(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して、接着剤層の耐加水分解性および耐絶縁性の観点から、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上であり、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性を向上させる観点から、好ましくは60質量部以下、より好ましくは50質量部以下、さらに好ましくは30質量部以下である。硬化剤の量は、例えば、(メタ)アクリル系ポリマーが1分子内に複数個の水酸基を有する場合には、当該(メタ)アクリル系ポリマーが有する水酸基の数に応じて硬化剤の量を適宜調整してもよい。
なお、硬化剤として(ブロック)ポリイソシアネート化合物を用いる場合には、(メタ)アクリル系ポリマーが有する水酸基1個あたりの(ブロック)ポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基の数は、接着剤層の耐加水分解性および耐絶縁性の観点から、1個以上であることが好ましい。また、(メタ)アクリル系ポリマーの水酸基価が10mgKOH/g以下である場合には、接着剤層の耐加水分解性および耐絶縁性の観点から、当該(メタ)アクリル系ポリマーに対し、(ブロック)ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基が5当量以上であることが好ましい。
また、硬化剤の添加方法、分散方法などには、特に限定がなく、当該(メタ)アクリル系ポリマーの種類に応じて硬化剤の添加方法、分散方法などを選択すればよい。
太陽電池モジュール用接着剤には、必要に応じて、(メタ)アクリル系ポリマーと硬化剤との架橋反応を促進させるための硬化触媒を含有させてもよい。硬化触媒としては、特に限定がないが、例えば、硬化剤として(ブロック)ポリイソシアネート化合物を用いる場合には、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート、第3級アミンなどが好ましい。また、アミノプラスト樹脂を用いる場合には、酸性または塩基性の硬化触媒が好ましい。硬化触媒の量は、その種類などによって異なるので一概には決定することができないことから、接着剤層に要求される性質に応じて適宜調整することが好ましい。
本発明に用いられる太陽電池モジュール用接着剤は、着色剤を含有していてもよい。着色剤としては、顔料および染料が挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。これらのなかでは、本発明の接着剤の耐候性を高める観点から、顔料が好ましい。顔料の粒子径は、分散性を向上させる観点から、好ましくは0.01μm以上であり、平滑な接着剤層を形成する観点から、好ましくは1.0μm以下、より好ましくは0.5μm以下である。
顔料としては、無機顔料および有機顔料が挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。顔料のなかでは、本発明の接着剤の耐候性を高める観点から、無機顔料が好ましい。
無機顔料としては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、アニリンブラックなどのカーボンブラックなどの黒色顔料;二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸バリウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、珪酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、アルミナ、アンチモン白、ホワイトカーボン、クレーなどの白色顔料などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの無機顔料は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらのなかでは、接着剤層が太陽電池バックシートの最表面に形成される場合、光反射性を向上させる観点から、酸化チタンが好ましく、接着剤の耐候性を高める観点から、カーボンブラックが好ましい。酸化チタンは、商業的に入手が可能であり、その例としては、石原産業(株)製、商品名:タイペークCR−90−2、タイペークCR−93、タイペークCR−95などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。カーボンブラックは、商業的に入手が可能であり、その例としては、三菱化学(株)製、品番:MA100、♯970(酸性処理)、♯2350などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
有機顔料としては、例えば、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、アニリンブラック系顔料、アンスラキノン系顔料などが挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
染料としては、天然染料および化学染料が挙げられる。天然染料としては、例えば、ベニバナ、サフラン、貝紫などが挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
化学染料としては、例えば、酸性染料、塩基性染料、直接染料、反応性染料、油溶染料、媒染染料、反応染料などが挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
着色剤の量は、着色剤の種類や目的とする着色の度合いなどによって異なるので一概には決定することができないが、通常、前記(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)100質量部あたり、着色によってバックシートの意匠性を向上させるとともに、接着性を向上させる観点から、好ましくは0.1〜300質量部、より好ましくは0.3〜200質量部、さらに好ましくは1〜100質量部である。
本発明に用いられる太陽電池モジュール用接着剤は、溶媒や添加剤などを含有していてもよい。溶媒としては、例えば、上述したのと同様の有機溶媒が挙げられる。また、添加剤としては、フィルムやコーティング膜などを形成する樹脂組成物に一般に使用されている添加剤などが挙げられる。
添加剤の具体例としては、レベリング剤;消泡剤;タレ防止剤;シランカップリング剤;分散剤;リン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤などの酸化防止剤;粘性調整剤;紫外線安定剤;金属不活性化剤;過酸化物分解剤;難燃剤;補強剤;可塑剤;潤滑剤;防錆剤;蛍光性増白剤;有機系および無機系の紫外線吸収剤、無機系熱線吸収剤;有機系および無機系の防炎剤;有機系および無機系の帯電防止剤;オルソギ酸メチルなどの脱水剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
溶媒および添加剤の量は、それらの種類などによって異なるので一概には決定することができないことから、接着剤層に要求される性質に応じて適宜調整することが好ましい。
なお、本発明に用いられる太陽電池モジュール用接着剤には、顔料の分散性および太陽電池モジュール用接着剤の保存安定性を向上させる観点から、分散剤を含有させてもよい。分散剤としては、例えば、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアミドと高分子量酸エステルとの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアミドと極性酸エステルとの塩、高分子量不飽和酸エステル、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ステアリルアミンアセテート、シナジストなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
太陽電池モジュール用接着剤における分散剤の含有量は、その種類によって異なるので一概には決定することができないが、通常、0.1〜10質量%程度であることが好ましい。
本発明においては、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性を向上させる観点から、太陽電池モジュール用接着剤に、例えば、ポリエステル系樹脂、変性ポリオレフィン系樹脂、EVA、ポリビニルブチラール(PVB)、シリコーン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、アミノ基含有樹脂などの熱可塑性樹脂、粘着性付与剤などを含有させてもよい。
前記ポリエステル系樹脂としては、例えば、東洋紡績(株)製、バイロン(登録商標)103、240、500、GK110、GK640など;日本合成化学工業(株)製、ニチゴーポリエスター(登録商標)TP−220、TP−235、TP−236、TP−290などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記変性オレフィン系樹脂としては、例えば、日本製紙ケミカル(株)製、アウローレン(登録商標)100、200、350、S−5189など;三洋化成工業(株)、ユーメックス1001、1010、2000などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記EVAとしては、例えば、東ソー(株)製、メルセン(登録商標)H−6051、H−6410など;住友化学(株)製、スミテート(登録商標)KA−31、KA−42などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記ポリビニルブチラール(PVB)としては、例えば、(株)クラレ製、Mowital(登録商標)シリーズB30H、B45M、B60Hなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記シリコーン樹脂としては、例えば、信越化学工業(株)製、品番:KE−103、KE−1013などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記塩化ビニル樹脂としては、例えば、積水化学工業(株)製、商品名:セキスイPVCTSなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記ポリウレタンとしては、例えば、ディーアイシーバイエルポリマー(株)製、商品名:デスモパンDP6580Aなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記アミノ基含有樹脂としては、例えば、(株)日本触媒製、商品名:ポリメントNK−350、NK−380などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
前記粘着性付与剤としては、例えば、ロジン系粘着性付与剤;ロジンエステル系粘着性付与剤、テルペン系粘着性付与剤、テルペンフェノール系粘着性付与剤、飽和炭化水素樹脂、クマロン系粘着性付与剤、クマロン−インデン系粘着性付与剤、スチレン樹脂系粘着性付与剤、キシレン樹脂系粘着性付与剤、フェノール樹脂系粘着性付与剤、石油樹脂系粘着性付与剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの粘着性付与剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
太陽電池モジュール用接着剤は、架橋性および非架橋性のいずれであってもよいが、架橋性を有することが好ましい。架橋性は、太陽電池モジュール用接着剤に硬化剤を含有させることによって付与することができるほか、太陽電池モジュール用接着剤に電子線などを照射することによって架橋させることができる。
したがって、太陽電池モジュール用接着剤は、常温硬化型接着剤、加熱硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤または電子線硬化型接着剤として用いることができる。
太陽電池モジュール用接着剤は、バックシート基材の太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に好適に使用することができるほか、バックシート基材とバックシート基材の表面保護シートを接着させる際に用いられる表面保護シート用接着剤として好適に使用することができ、特にEVAからなる充填材層とポリエステルフィルムなどのポリエステル系基材からなるバックシートとの接着に好適に使用することができる。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、太陽電池モジュール用接着剤をバックシート基材の太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に塗布し、当該太陽電池モジュールのバックシート用接着剤からなる接着剤層を形成させることにより、得ることができる。より具体的には、本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、例えば、バックシート基材上にグラビアコート、ロールコート、バーコート、リバースコートなどの方法で、乾燥後の膜厚が0.1〜20μmとなるように接着剤を塗工し、そのバックシート基材上に他のバックシート基材をドライラミネートなどの方法で貼り合わせた後、バックシート基材の太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に本発明のバックシート用接着剤からなる接着剤層を形成させ、バックシート基材の接着剤層が形成された面とは反対側の面にバックシート用コーティング剤を塗布し、表面保護膜を形成することによって製造することができる。なお、バックシート基材の表面上にバックシート用コーティング剤を塗布する方法としては、例えば、グラビアコート、ロールコート、バーコート、リバースコートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
バックシート基材としては、例えば、ポリエステル系基材、ポリカーボネート系基材、フッ素樹脂系基材、アクリル樹脂系基材などが挙げられる。これらのなかでは、耐候性およびコストの観点から、ポリエステル系基材およびフッ素樹脂系基材が好ましい。バックシート基材の厚さは、特に限定されないが、通常、10〜800μm程度であることが好ましい。
また、本発明においては、前記したバックシート基材以外にも、耐熱性、強度物性、電気絶縁性、耐加水分解性などを考慮して、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアリレート系樹脂などの樹脂からなるバックシート基材を用いることができる。
バックシート基材には、必要に応じて、コロナ処理、フレーム処理、プラズマ処理などの密着性を向上させるための表面処理を施してもよい。例えば、バックシート基材としてフッ素樹脂からなるバックシート基材を用いる場合には、そのバックシート基材にプラズマ処理などを施すことが好ましい。
形成される接着剤層の乾燥後の塗布量は、充填材およびバックシート基材に対する接着性および耐候性の観点から、好ましくは0.1g/m2以上、より好ましくは0.2g/m2以上、さらに好ましくは0.8g/m2以上であり、脆化防止の観点から、好ましくは50g/m2以下、より好ましくは30g/m2以下、さらに好ましくは20g/m2以下である。
以上のようにして接着剤層を形成させることにより、表面粗さRzが2〜30μmである接着剤層を有する太陽電池モジュール用バックシートを得ることができる。太陽電池モジュール用バックシートの表面粗さRzは、接着剤層の原料として用いられる太陽電池モジュール用接着剤に使用される粒子の平均粒子径、当該粒子の含有率、接着剤層の厚さなどを適宜変更することにより、容易に調整することができる。
太陽電池モジュール用バックシートの表面粗さRzは、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する太陽電池モジュール用バックシートを得る観点から、2〜30μm、好ましくは6〜22μm、より好ましくは8〜20μmである。
なお、太陽電池モジュール用バックシートの表面粗さRzは、以下の実施例に記載の方法によって測定したときの値である。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートの一実施態様の概略断面図を図1に示す。図1は、もっとも単純な構造を有するバックシートである。2つのバックシート基材1,1は、接着剤2で貼り合わされている。バックシート基材1,1は、それぞれ同じ材質からなる基材であってもよく、あるいは異なる材質からなる基材であってもよい。
接着剤2としては、例えば、前記太陽電池モジュール用接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリカーボネート系接着剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。接着剤2は、接着性および耐候性の観点から、前記太陽電池モジュール用接着剤であることが好ましい。2つのバックシート基材1,1のうち充填材(図示せず)と貼り合わされる面に、太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層4が形成されている。
なお、太陽電池に用いられる充填材としては、例えば、EVA、ポリビニルブチラール、シリコーン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタンなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのなかでは、耐候性および難燃性の観点から、EVAが好ましい。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートにおいては、前記太陽電池モジュール用接着剤からなり、所定の表面粗さRz(図示せず)を有する接着剤層4が形成されているので、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性に優れている。
図2は、本発明の太陽電池モジュール用バックシートの他の実施態様としてバリア層3を介在させた太陽電池モジュール用バックシートの概略断面図である。
図2において、2つのバックシート基材1,1のそれぞれ一方表面には、接着剤2,2が塗布されており、2つのバックシート基材1,1に形成されている接着剤2,2の層の間に例えばガスバリア層3を介在させ、2つのバックシート基材を一体化させ、太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に太陽電池モジュール用接着剤からなり、所定の表面粗さRz(図示せず)を有する接着剤層4を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートが形成されている。
ガスバリア層3としては、例えば、金属箔、金属蒸着フィルム、酸化物蒸着フィルムなどの酸化物を蒸着した蒸着基材などが挙げられる。金属箔としては、例えば、アルミニウム箔などが挙げられる。金属蒸着フィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルムやポリオレフィン系延伸フィルムにアルミニウムを蒸着させたアルミニウム蒸着フィルムなどが挙げられる。酸化物蒸着フィルムとしては、例えば、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化錫、酸化マグネシウム、酸化インジウム、これらの複合酸化物などをポリエステルフィルムに蒸着したフィルムであって、透明でかつ酸素ガス、水蒸気などのガスバリア性を有するものなどが挙げられる。これらのなかでは、二酸化ケイ素をポリエステルフィルムに蒸着したフィルムおよび酸化アルミニウムをポリエステルフィルムに蒸着したフィルムが好ましい。酸化物蒸着フィルムにおいて、好適な酸化物の蒸着層の厚さは、酸化物の種類や組成によって異なるが、一般に、均一な酸化物の蒸着層を形成させる観点から、好ましくは5nm以上、より好ましくは10nm以上であり、柔軟性を付与し、外的応力によって亀裂が生じないようにする観点から、好ましくは300nm以下、より好ましくは150nm以下である。酸化物の蒸着層をフィルム上に形成させる方法としては、例えば、真空蒸着法をはじめ、薄膜形成方法であるスパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマ気相成長法(CVD)などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートのガスバリア性を安定化させるとともに向上させる観点から、例えば、基材上にアクリルポリオール、イソシアネート化合物およびシラン化合物からなるアンダーコート層が設けられていてもよく、酸化物の蒸着層上にポリビニルアルコールの部分または完全ケン化物とシラン化合物とからなるオーバーコート層が設けられていてもよい。
図2に示される実施態様においても、太陽電池モジュール用接着剤を含有する接着剤層4が形成されているので、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する。
図1に示される太陽電池モジュール用バックシートおよび図2に示される太陽電池モジュール用バックシートのなかでは、図1に示される太陽電池モジュール用バックシートは、バックシートの低コスト化の観点から好ましい。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートが用いられた太陽電池モジュールは、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、バックシート基材に対する密着性、耐候性および電気絶縁性に優れている。
本発明の太陽電池モジュールは、例えば、一般に用いられている太陽電池モジュールにおいて、バックシートとして本発明の太陽電池モジュール用バックシートを置き換えることによって容易に構成させることができる。本発明の太陽電池モジュールは、前記太陽電池モジュール用バックシートを有するので、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する。
また、本発明の太陽電池は、例えば、一般に用いられている太陽電池において、太陽電池モジュールを本発明の太陽電池モジュールに置き換えることによって容易に構成させることができる。本発明の太陽電池は、前記太陽電池モジュール用バックシートを有するので、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持する接着剤層を有する。
次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
製造例1
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート47.0g、ブチルアクリレート9.7g、メチルメタクリレート40.9g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.4gおよび紫外線安定性基を有するモノマーとして2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA87〕1.0gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.20gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は80000、分子量分布は2.2、ガラス転移温度は70℃であり、水酸基価は6mgKOH/gであった。
製造例2
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート51.0g、ブチルアクリレート23.4g、メチルメタクリレート20.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6gおよび紫外線安定性基を有するモノマーとして2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA87〕1.0gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.20gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.8質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は92000、分子量分布は2.3、ガラス転移温度は40℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は20mgKOH/gであった。
製造例3
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート51.0g、ブチルアクリレート23.4g、メチルメタクリレート20.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6gおよび紫外線安定性基を有するモノマーとして2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA87〕1.0gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)2.20gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.8質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は20000、分子量分布は2.2、ガラス転移温度は40℃、水酸基価は20mgKOH/gであった。
製造例4
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート36.7g、ブチルアクリレート5.1g、メチルメタクリレート20.0g、カプロラクトン変性ヒドロキシメタクリレート〔ダイセル化学工業(株)製、商品名:プラクセルFM−1〕17.2g、紫外線安定性基を有するモノマーとして1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gおよび2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール〔大塚化学(株)製、商品名:RUVA93〕20.0gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.2gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は80000、分子量分布は4、ガラス転移温度は60℃、水酸基価は40mgKOH/gであった。
製造例5
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート29.1g、2−エチルヘキシルアクリレート9.2g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート0.7g、紫外線安定性基を有するモノマーとして2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA87〕1.0gおよびα−アリルオキシメチルアクリル酸メチル60.0gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.06gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.1質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は180000、分子量分布は3.8、ガラス転移温度は60℃、水酸基価は3mgKOH/gであった。
製造例6
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート5.0g、ブチルアクリレート5.0g、2−エチルヘキシルアクリレート1.8g、イソボルニルメタクリレート55.3g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.9g、紫外線安定性基を有するモノマーとして1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA82〕1.0gおよびα−アリルオキシメチルアクリル酸メチル30.0gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)1.80gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は30000、分子量分布は2.1、ガラス転移温度は105℃、水酸基価は8mgKOH/gであった。
製造例7
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、メチルメタクリレート70.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0gおよびブチルメタクリレート28gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.10gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.8質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は150000、分子量分布は2、ガラス転移温度は76℃、水酸基価は8mgKOH/gであった。
製造例8
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、ブチルアクリレート13.2g、メチルメタクリレート81.2g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6gおよび紫外線安定性基を有するモノマーとして2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA87〕1.0gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.9gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は50000、分子量分布は2.4、ガラス転移温度は70℃、水酸基価は20mgKOH/gであった。
製造例9
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた500mL容のフラスコ内に酢酸ブチル100gを仕込み、窒素ガスを導入し、撹拌しながら酢酸ブチルを80℃に加熱した。このフラスコ内に2−ヒドロキシエチルメタクリレート1.2g、メチルメタクリレート40.0g、シクロヘキシルメタクリレート3.6g、アクリル酸4.0g、ブチルメタクリレート51.2gおよび重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)1.8gとの混合物を3時間かけてフラスコ内に滴下した。滴下終了後、さらに80℃の温度で2時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.1質量%であり、重量平均分子量が29000である(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。
次に、窒素ガスおよび酸素ガスをフラスコ内に吹き込みながらフラスコの内温を110℃に上げ、グリシジルアクリレート7.9g、エステル化触媒としてオクテン酸亜鉛0.7gおよび重合禁止剤として4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル0.01gの混合物を30分間かけてフラスコ内に滴下した。滴下終了後、さらに6時間反応させることにより、側鎖の末端にアクリロイル基を有する(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分の含有率が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は30000、分子量分布は2.1、ガラス転移温度は55℃、炭素−炭素二重結合含有側鎖の含有率が6.6モル%であった。
製造例10
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、シクロヘキシルメタクリレート56.0g、ブチルアクリレート8.4、メチルメタクリレート30.0g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6gおよび紫外線安定性基を有するモノマーとして2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA87〕1.0gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.90gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が50.0質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は48000、分子量分布は2.3、ガラス転移温度は70℃であり、当該(メタ)アクリル系ポリマー(不揮発分)の水酸基価は20mgKOH/gであった。
製造例11
撹拌機、滴下口、温度計、冷却管および窒素ガス導入口を備えた300mL容のフラスコ内に酢酸エチル100gを仕込み、還流温度まで昇温させた。還流し始めたら、ブチルアクリレート22.7g、メチルメタクリレート30.0g、イソボルニルメタクリレート41.7g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6g、紫外線安定性基を有するモノマーとして2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブLA87〕1.0gからなるモノマー成分と、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.80gとの混合物を2時間かけてフラスコ内に連続的に滴下した。さらに還流温度で4時間加熱することにより、(メタ)アクリル系ポリマーの不揮発分含量が49.9質量%の(メタ)アクリル系ポリマー溶液を得た。なお、この(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は51000、分子量分布は2.3、ガラス転移温度は70℃、水酸基価は20mgKOH/gであった。
実施例1
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤10質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
なお、前記粒子の平均粒子径は、以下の方法に基づいて測定した。
〔粒子の平均粒子径の測定方法〕
粒子0.1質量部あたり乳化剤であるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルアンモニウム塩〔第一工業製薬(株)製、商品名:ハイテノール(登録商標)N−08〕の1%水溶液20質量部の割合で、粒子と乳化剤水溶液とを混合し、得られた混合物に超音波を10分間付与し、乳化剤水溶液に粒子を分散させることにより、試料を調製した。前記で得られた試料に含まれる粒子30000個の粒子径を粒度分布測定装置(ベックマンコールター社製、商品名:コールターマルチサイザーIII型)で測定し、当該粒子30000個の体積平均粒子径を求めた。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを以下の方法に基づいて測定したところ、当該表面粗さRzは、15.5μmであった。
〔接着剤層の表面粗さの測定方法〕
レーザー顕微鏡〔キーエンス社製、品番:VK−9700〕を用い、レンズの倍率50倍にて太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層を観察し、解析ソフト(キーエンス社製、商品名:VK Analyzer バージョン2.5.0.1)を用いてその表面粗さRzをJIS B0601(1994)に基づいて評価した。
太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzは、より具体的には、太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜き取り部分の平均線から縦倍率の方向に測定した最も高い山頂から5番目までの山頂の標高(Yp)の絶対値の平均値と、最も低い谷底から5番目までの谷底の標高(Yv)の絶対値の平均値とを加算することによって求められた値(μm)である。
実施例2
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、16.4μmであった。
実施例3
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:2μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、6.2μmであった。
実施例4
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:2μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、3.8μmであった。
実施例5
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:4μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、8.0μmであった。
実施例6
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:6μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.3μmであった。
実施例7
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、20.0μmであった。
実施例8
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:20μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、28.2μmであった。
実施例9
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:6μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、10.1μmであった。
実施例10
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:6μm)1.3質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、11.4μmであった。
実施例11
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:6μm)20.0質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、17.8μmであった。
実施例12
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤10質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物としてウレタンアクリレート〔日本合成化学工業(株)製、商品名:紫光UV−6630B〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.8μmであった。
実施例13
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕10質量部、反応性化合物としてウレタンアクリレート〔日本合成化学工業(株)製、商品名:紫光UV−6630B〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、19.2μmであった。
実施例14
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤として硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200〕2質量部およびポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕7質量部、反応性化合物としてウレタンアクリレート〔日本合成化学工業(株)製、商品名:紫光UV−6630B〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させた後、50℃の雰囲気中で3日間養生させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、18.5μmであった。
実施例15
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.5μmであった。
実施例16
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、15.3μmであった。
実施例17
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:4μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、13.3μmであった。
実施例18
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:4μm)7.0質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、16.0μmであった。
実施例19
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメチクリレート粒子〔体積平均分子量:20μm〕1質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が7g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、18.3μmであった。
実施例20
製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例2で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子としてシリカ微粒子〔富士シリシア化学(株)製、商品名:サイロホービック704、平均粒子径:6.2μm〕2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、15.0μmであった。
実施例21
製造例3で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例3で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.3μmであった。
実施例22
製造例4で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例4で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、15.8μmであった。
実施例23
製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕6質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、16.8μmであった。
実施例24
製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤6質量部の割合で、製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.5μmであった。
実施例25
製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部と、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200〕1質量部およびポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕4質量部を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を用い、乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターを用いて前記太陽電池モジュール用接着剤をポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させた後、50℃の雰囲気中で3日間養生させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.0μmであった。
実施例26
製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕6質量部、反応性化合物としてウレタンアクリレート〔日本合成化学工業(株)製、商品名:紫光UV−6630B〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、18.3μmであった。
実施例27
製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤6質量部の割合で、製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物としてウレタンアクリレート〔日本合成化学工業(株)製、商品名:紫光UV−6630B〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、15.0μmであった。
実施例28
製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例5で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔住化バイエルウレタン(株)製、商品名:デスモジュールN3200〕1質量部およびポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕4質量部、反応性化合物としてウレタンアクリレート〔日本合成化学工業(株)製、商品名:紫光UV−6630B〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させた後、50℃の雰囲気中で3日間養生させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、16.9μmであった。
実施例29
製造例6で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤50質量部の割合で、製造例6で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤として酸化チタン〔石原産業(株)製、品番:CR−90−2〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕7質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕10質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:4μm)5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、12.3μmであった。
実施例30
製造例6で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり着色剤18質量部の割合で、製造例6で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と着色剤としてカーボンブラック〔三菱化学(株)製、品番:MA100、平均粒子径:24nm〕を容器内に入れた。容器内の内容物をペイントシェーカーで1時間分散させることにより、分散液を得た。
次に、前記で得られた分散液に、硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕7質量部、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕7質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:4μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を添加し、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、10.1μmであった。
実施例31
製造例7で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤5質量部の割合で、製造例7で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、反応性化合物として2官能ポリエステルアクリレート〔東亜合成(株)製、商品名:アロニックス(登録商標)M−6250〕5質量部、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、13.0μmであった。
実施例32
製造例8で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例8で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.7μmであった。
実施例33
製造例9で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤4質量部の割合で、製造例9で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、15.3μmであった。
実施例34
製造例10で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤4質量部の割合で、製造例10で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.3μmであった。
実施例35
製造例11で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤4質量部の割合で、製造例11で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、13.7μmであった。
実施例36
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤4質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.3μmであった。
実施例37
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤9質量部の割合で、製造例1で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕を容器内に入れた。
次に、球状粒子として架橋ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒子径:10μm)2.5質量部および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れ、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、14.8μmであった。
比較例1
製造例8で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液100質量部あたり硬化剤18質量部の割合で、製造例8で得られた(メタ)アクリル系ポリマー溶液と硬化剤としてポリイソシアネート系硬化剤〔旭化成ケミカルズ(株)製、商品名:デュラネートTPA−B80B〕および硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート0.05質量部を容器内に入れた。
次に、酢酸エチルで不揮発分濃度が20質量%となるように希釈することにより、太陽電池モジュール用接着剤を得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用接着剤を乾燥後の塗布量が3g/m2となるようにバーコーターでポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕に塗布し、100℃の雰囲気中で1分間乾燥させて接着剤層を形成させることにより、太陽電池モジュール用バックシートを得た。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、1.8μmであった。
比較例2
ポリエステルフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S、厚さ:125μm〕を太陽電池モジュール用バックシートとして用いた。
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの接着剤層の表面粗さRzを実施例1と同様にして測定したところ、当該表面粗さRzは、0.7μmであった。
次に、前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートの物性を以下の方法に基づいて調べた。その結果を表1に示す。
〔ブロッキング性〕
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートを縦5cm、横5cmに裁断し、裁断されたシートの接着剤層が形成されている面と、PETフィルム〔東レ(株)製、商品名:ルミラーX10S〕とを重ね合わることによって得られた積層体に2kNの荷重をかけて温度50℃のオーブン内で24時間保持した後、オーブンから積層体を取り出し、接着剤層を目視により観察し、以下の評価基準に基づいてブロッキング性を評価した。
(評価基準)
○:接着剤層がPETフィルムに転写されていない(合格)
×:接着剤層がPETフィルムに転写されている(不合格)
〔接着性〕
前記で得られた太陽電池モジュール用バックシートを縦60mm、横200mmに裁断したものを1枚、充填材シート(層)としてEVA(エチレン−酢酸ビニル樹脂)シート〔三井化学東セロ(株)製、品番:RC01(ファストキュアタイプ)、厚さ:400μm〕を縦60mm、横90mmに裁断したもの1枚、縦100mm、横100mmの強化ガラス板をそれぞれ用意した。
太陽電池モジュール用バックシートの短辺の端部とEVAシートの短辺の端部とを揃えて当該バックシートの接着性を評価する面とEVAシートの一方表面とを重ね合わせ、当該EVAシートの短辺の端部と強化ガラス板の端部とを揃えて当該EVAシートの他方表面と強化ガラス板とを重ね合わせることにより、積層体を得た。
次に、太陽電池用真空ラミネーターを用い、前記で得られた積層体を150℃に加熱し、5分間真空引きした後、3分間圧着させることにより、サンプルAを得た。
23℃の雰囲気中で、前記で得られたサンプルAの強化ガラス板のEVAシートが接着されていない部分と、サンプルAのバックシートのEVAシートが接着されていない部分とをそれぞれオートグラフ〔(株)島津製作所製〕の上クリップおよび下クリップで固定し、180度剥離法により、クロスヘッド速度100mm/minにて幅10mmにおける剥離強度(初期剥離強度)を測定し、以下の評価基準に基づいて評価した。
さらに、前記剥離強度を測定したサンプルAとは別のサンプルAを85℃で相対湿度が85%の雰囲気中で1000時間または2000時間放置した後、前記と同じ条件で剥離強度を測定し、以下の評価基準に基づいて接着性を評価した。
(評価基準)
EX:剥離強度が100N/10mm以上(接着性に非常に優れている)
A:剥離強度が60N/mm以上、100N/10mm未満(接着性に優れている)
B:剥離強度が40N/10mm以上、60N/10mm未満(接着性が良好)
C:剥離強度が10N/10mm以上、40N/10mm未満(接着性がやや良好)
×:剥離強度が10N/10mm未満(接着性が不良)(不合格)
〔接着力保持性〕
前記「接着性」と同様にしてサンプルAの初期剥離強度を測定した。
次に、アイスーパーUVテスター〔岩崎電気(株)製、品番:SUV−W151〕を用い、紫外線強度100mW/cm2、温度60℃、相対湿度50%の条件で、サンプルAに紫外線を100時間または150時間照射した後、前記「接着性」の評価と同様にして剥離強度を測定し、式:
[接着力保持率(%)]
={[紫外線照射後の剥離強度]÷[初期剥離強度]}×100
に基づいて、紫外線を100時間または150時間照射した後の接着力保持率を求め、以下の評価基準に基づいて接着力保持性を評価した。
(評価基準)
○:接着力保持率が60%以上(合格)
△:接着力保持率が50%以上60%未満(合格)
×:接着力保持率が50%未満(不合格)
なお、表1中、「100時間後」は紫外線を100時間照射した後の接着力保持性、「150時間後」は紫外線を150時間照射した後の接着力保持性を示す。
〔耐候性〕
充填材シート(層)としてA4サイズのEVAシート〔三井化学東セロ(株)製、品番:RC01(ファストキュアタイプ)、厚さ:400μm〕2枚を用い、当該充填材シート2枚の間に多結晶系シリコン製の太陽電池セルを挟んだ後、当該太陽電池セルをA4サイズの強化ガラス板上に載せ、さらにその上に前記で得られたバックシートの接着剤層の面を重ねることにより、積層体を得た。
次に、太陽電池用真空ラミネーターを用い、前記で得られた積層体を150℃に加熱し、3分間真空引きした後、8分間圧着させ、次いでアルミニウムフレームで枠組みを行なうことにより、サンプルBを作製した。
アイスーパーUVテスター〔岩崎電気(株)製、品番:SUV−W151〕を用い、紫外線強度100mW/cm2で温度60℃、相対湿度50%の条件で紫外線をサンプルBに100時間または150時間照射することにより、耐候性促進試験を行なった。
前記サンプルBの照射前後でのサンプルBの黄変度(Δb値)を分光色差計〔日本電色工業(株)製、品番:SE−2000〕で測定し、以下の評価基準に基づいて外観変化を評価した。なお、サンプルの黄変度(Δb値)が小さいほど、当該サンプルは外観変化が小さい。
(評価基準)
◎:Δbが2未満
○:Δbが2以上5未満
△:Δbが5以上
×:Δbに関係なく接着剤層に浮きが発生
なお、表1中、「100時間後」は紫外線を100時間照射した後の耐候性、「150時間後」は紫外線を150時間照射した後の耐候性を示す。
〔電気出力特性〕
JIS C8913に準じて前記「耐候性」を調べる前後のサンプルBの最大出力を測定し、式:
〔最大出力の変化率(%)〕
=〔(促進試験後の最大出力)÷(促進試験前の最大出力)〕×100
に基づいて最大出力の変化率を求め、以下の評価基準に基づいて電気出力特性を評価した。
(評価基準)
◎:最大出力の変化率が95%以上
〇:最大出力の変化率が90%以上95%未満
△:最大出力の変化率が80%以上90%未満
×:最大出力の変化率が80%未満
なお、表1中、「100時間後」は紫外線を100時間照射した後の電気出力特性、「150時間後」は紫外線を150時間照射した後の電気出力特性を示す。
以上の結果について、EXを50点、Aを30点、Bを10点、Cを5点、Dを0点とし、◎を50点、○を30点、△を10点、×を0点とし、各物性の得点を合計することにより、太陽電池モジュール用バックシートを総合評価した。その結果を表1に併記する。
Figure 2015149343
表1に示された結果から、各実施例で得られたバックシートは、いずれも、比較例1および比較例2で得られたバックシートと対比して、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、良好な外観を有することがわかる。
したがって、各実施例で得られた太陽電池モジュール用バックシートは、いずれも、太陽電池モジュールおよび太陽電池に好適に使用することができることがわかる。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートは、ブロッキング性に優れるとともに、太陽電池として実際に使用される環境だけでなく、太陽電池モジュールを評価する際に検討される高温多湿の雰囲気中における促進試験を行なった場合であっても、太陽電池に用いられる充填材に対する接着性および耐候性に優れ、電気出力特性を維持するとともに、着色樹脂層による汚れが目立ちにくくするために透明層を使用しなくても太陽電池モジュールの製造時に使用されるフッ素樹脂フィルムに対する非接着性に優れ、良好な外観を有するので、太陽電池モジュールおよび太陽電池に好適に使用することができる。
1:バックシート基材
2:接着剤
3:ガスバリア層
4:接着剤層

Claims (3)

  1. 太陽電池モジュールに用いられるバックシートであって、太陽電池モジュールを構成する充填材と貼り合わされる面に太陽電池モジュール用接着剤からなる接着剤層が形成されてなり、当該接着剤層の表面粗さRzが2〜30μmであることを特徴とする太陽電池モジュール用バックシート。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュール用バックシートを有することを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 請求項2に記載の太陽電池モジュールを有することを特徴とする太陽電池。
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