JP2016110907A - スパークプラグ用の絶縁体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】未焼成の絶縁体の離型による変形を抑制する。【解決手段】スパークプラグ用の絶縁体の成形型は、軸線方向に延びる棒部と、内径が最も大きい大径部を有する第1成形型と、軸線方向において第1成形型に連続して配置される第2成形型とを少なくとも備える。そして、スパークプラグ用の絶縁体の製造方法は、棒部の外周面と、第1成形型の内周面と、2成形型の内周面と、を含む複数の面によって形成された成形空間へ材料を射出する第1工程と、第1工程で成形された絶縁体から、成形型を構成する要素を軸線方向に沿って相対的に移動させて取り外す第2工程と、を有する。ここで、第2工程は、成形型の取り外される要素を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向へ絶縁体に力を印加した状態で行われる。【選択図】 図4

Description

本開示は、スパークプラグ用の絶縁体を製造する技術に関する。
従来から、内燃機関に、スパークプラグが用いられている。スパークプラグとしては、例えば、軸線方向に延びる中心電極と、軸線方向に延びる軸孔を有し軸孔の先端側に中心電極が配置される絶縁体と、絶縁体の外周に配置される主体金具と、を有するスパークプラグが利用されている。絶縁体を製造する方法としては、例えば、射出成形を用いる方法が提案されている。
国際公開第2013/102514号 独国特許出願公開第10 2010 042 155号明細書
ところで、成形型を用いて未焼成の絶縁体を成形する場合、成形後に成形型から未焼成の絶縁体が離型される。この際、未焼成の絶縁体が、摩擦力によって成形型に引っ張られて、変形する場合があった。
本開示は、未焼成の絶縁体の離型による変形を抑制する技術を開示する。
本開示は、例えば、以下の適用例を開示する。
[適用例1]
成形型を用いて形成される成形空間内に材料を射出することによって成形されるスパークプラグ用の筒状の絶縁体の製造方法であって、
前記成形型は、軸線方向に延びる棒部と、内径が最も大きい大径部を有する第1成形型と、前記軸線方向において前記第1成形型に連続して配置される第2成形型とを少なくとも備え、
前記棒部の外周面と、前記第1成形型の内周面と、前記第2成形型の内周面と、を含む複数の面によって形成された前記成形空間へ材料を射出する第1工程と、
前記第1工程で成形された前記絶縁体から、前記成形型を構成する要素を前記軸線方向に沿って相対的に移動させて取り外す第2工程と、を有し、
前記第2工程は、前記成形型の取り外される前記要素を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向へ前記絶縁体に力を印加した状態で行うことを特徴とする、
スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
この構成によれば、成形型を構成する要素の相対的な移動方向とは逆向きの方向へ絶縁体に力が印加されるので、未焼成の絶縁体の離型による変形を抑制できる。
[適用例2]
適用例1に記載のスパークプラグ用の絶縁体の製造方法であって、
前記軸線方向において前記第2成形型から前記第1成形型に向かう方向を第1方向としたとき
前記第1成形型は、
前記周方向に一周する内周面を有するリング状の前記第1型部と、
前記第1型部よりも前記第1方向側、かつ、前記第1型部の内周面よりも径方向の内周側で前記周方向に一周する内周面を有し、前記第1型部の内周側に嵌め込まれるリング状の第2型部と、
を含み、
前記第2工程は、前記絶縁体に対して前記第1型部を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向の力を前記第2型部に印加することを含む、
スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
この構成によれば、第2型部を通じて絶縁体に力が印加されるので、第1型部を容易に取り外すことができ、そして、未焼成の絶縁体の離型による変形を抑制できる。
[適用例3]
適用例2に記載のスパークプラグ用の絶縁体の製造方法であって、
前記第1成形型は、前記大径部よりも前記第1方向側に配置され第1方向側に向かって内径が小さくなる縮径部を有し、
前記第2型部の前記第1方向とは反対側の端部が前記縮径部の少なくとも一部を形成し、
前記第2工程は、前記絶縁体に対して前記第1型部を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向の力を、前記縮径部の少なくとも一部を有する前記第2型部に印加することを含む、
スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
この構成によれば、第2型部の縮径部を介して絶縁体に力が印加されるので、未焼成の絶縁体が第1型部に引っ張られて伸びることを抑制できる。
[適用例4]
適用例1から3のいずれか1項に記載のスパークプラグ用の絶縁体の製造方法であって、
前記第2工程は、前記棒部に前記絶縁体に対して前記第2成形型を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向の力が印加された状態で、前記第2成形型を取り外すこと、を含む、
スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
この構成によれば、棒部を通じて絶縁体に力が印加されるので、第2成形型を容易に取り外すことができ、そして、未焼成の絶縁体の離型による変形を抑制できる。
[適用例5]
適用例1から4のいずれか1項に記載のスパークプラグ用の絶縁体の製造方法であって、
前記棒部は、
前記成形空間の前記軸線方向における一端面を成形する端成形面と、
前記外周面に設けられた雄ネジ状のネジ成形面と、
の少なくとも一方を有する、
スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
この構成によれば、棒部に力を印加することによって端成形面とネジ成形面との少なくとも一方と通じて絶縁体に力を印加できるので、棒部に力を印加した状態で成形型を構成する要素を取り外すことによって、未焼成の絶縁体の離型による変形を抑制できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、スパークプラグ用の絶縁体の未焼成の成形体を成形するための成形型、スパークプラグ用の絶縁体の製造方法、その製造方法に従って製造された絶縁体、その絶縁体を有するスパークプラグ、スパークプラグの製造方法、その製造方法に従って製造されたスパークプラグ、等の態様で実現することができる。
スパークプラグの一実施形態の断面図である。 スパークプラグ100の製造方法の一例を示すフローチャートである。 未焼成の絶縁体を成形する工程の手順の例を示すフローチャートである。 未焼成の絶縁体を成形する工程の手順の例を示すフローチャートである。 未焼成の絶縁体を成形する工程の手順の例を示すフローチャートである。 外型200の分解斜視図である。 外型の別の実施形態の断面図である。 成形体を成形する処理の一部分の別の実施形態を示すフローチャートである。 棒部の別の実施形態の断面図である。 成形体を成形する処理の一部分の別の実施形態を示すフローチャートである。 棒部の別の実施形態の断面図である。 成形体を成形する処理の一部分の別の実施形態を示すフローチャートである。 外型の別の実施形態を示す断面図である。
A.第1実施形態:
A1.スパークプラグの構成:
図1は、スパークプラグの一実施形態の断面図である。図中には、スパークプラグ100の中心軸CLが示されている(「軸線CL」とも呼ぶ)。図示された断面は、中心軸CLを含む断面である。以下、中心軸CLに平行な方向を「軸線CLの方向」、または、単に「軸線方向」または「前後方向」とも呼ぶ。中心軸CLを中心とする円の径方向を、単に「径方向」とも呼び、中心軸CLを中心とする円の円周方向を「周方向」とも呼ぶ。中心軸CLに平行な方向のうち、図1における下方向を先端方向Df、または、前方向Dfと呼び、上方向を後端方向Dfr、または、後方向Dfrとも呼ぶ。先端方向Dfは、後述する端子金具40から電極20、30に向かう方向である。また、図1における先端方向Df側をスパークプラグ100の先端側と呼び、図1における後端方向Dfr側をスパークプラグ100の後端側と呼ぶ。
スパークプラグ100は、絶縁体10(「絶縁碍子10」とも呼ぶ)と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50と、導電性の第1シール部60と、抵抗体70と、導電性の第2シール部80と、先端側パッキン8と、タルク9と、第1後端側パッキン6と、第2後端側パッキン7と、を有している。
絶縁体10は、中心軸CLに沿って延びて絶縁体10を貫通する貫通孔12(以下「軸孔12」とも呼ぶ)を有する略円筒状の部材である。絶縁体10は、アルミナを焼成して形成されている(他の絶縁材料も採用可能である)。絶縁体10は、先端側から後方向Dfrに向かって順番に並ぶ、脚部13(「脚長部13」とも呼ぶ)と、第1縮外径部15と、先端側胴部17(「中胴部17」とも呼ぶ)と、第3縮外径部14と、鍔部19と、第2縮外径部11と、後端側胴部18と、を有している。鍔部19は、絶縁体10のうちの外径が最も大きい部分である(大径部19とも呼ぶ)。絶縁体10のうちの大径部19以外の部分の外径は、大径部19の外径よりも小さい。第1縮外径部15の外径は、後端側から先端側に向かって、徐々に小さくなる。絶縁体10の第1縮外径部15の近傍(図1の例では、先端側胴部17)には、後端側から先端側に向かって内径が徐々に小さくなる第1縮内径部16が形成されている。第2縮外径部11の外径は、先端側から後端側に向かって、徐々に小さくなる。第3縮外径部14の外径は、後端側から先端側に向かって、徐々に小さくなる。
図1に示すように、絶縁体10の軸孔12の先端側には、中心電極20が挿入されている。中心電極20は、中心軸CLに沿って延びる棒状の軸部27と、軸部27の先端に接合された第1チップ29と、を有している。軸部27は、先端側から後方向Dfrに向かって順番に並ぶ、脚部25と、鍔部24と、頭部23と、を有している。脚部25の先端(すなわち、軸部27の先端)に、第1チップ29が接合されている(例えば、レーザ溶接)。第1チップ29の少なくとも一部は、絶縁体10の先端側で、軸孔12の外に露出している。鍔部24の前方向Df側の面は、絶縁体10の第1縮内径部16によって、支持されている。また、軸部27は、外層21と芯部22とを有している。外層21は、芯部22よりも耐酸化性に優れる材料、すなわち、内燃機関の燃焼室内で燃焼ガスに曝された場合の消耗が少ない材料(例えば、純ニッケル、ニッケルとクロムとを含む合金、等)で形成されている。芯部22は、外層21よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅、銅合金、等)で形成されている。芯部22の後端部は、外層21から露出し、中心電極20の後端部を形成する。芯部22の他の部分は、外層21によって被覆されている。ただし、芯部22の全体が、外層21によって覆われていても良い。また、第1チップ29は、軸部27よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属、タングステン(W)、それらの金属から選択された少なくとも1種を含む合金)を用いて形成されている。
絶縁体10の軸孔12の後端側には、端子金具40の一部が挿入されている。端子金具40は、導電性材料(例えば、低炭素鋼等の金属)を用いて形成されている。
絶縁体10の軸孔12内において、端子金具40と中心電極20との間には、電気的なノイズを抑制するための略円柱形状の抵抗体70が配置されている。抵抗体70は、例えば、導電性材料(例えば、炭素粒子)と、セラミック粒子(例えば、ZrO)と、ガラス粒子(例えば、SiO2−B23−LiO−BaO系のガラス粒子)と、を含む材料を用いて形成されている。抵抗体70と中心電極20との間には、導電性の第1シール部60が配置され、抵抗体70と端子金具40との間には、導電性の第2シール部80が配置されている。シール部60、80は、例えば、抵抗体70の材料に含まれるものと同じガラス粒子と、金属粒子(例えば、Cu)と、を含む材料を用いて、形成されている。中心電極20と端子金具40とは、抵抗体70とシール部60、80とを介して、電気的に接続されている。
主体金具50は、中心軸CLに沿って延びて主体金具50を貫通する貫通孔59を有する略円筒状の部材である。主体金具50は、低炭素鋼材を用いて形成されている(他の導電性材料(例えば、金属材料)も採用可能である)。主体金具50の貫通孔59には、絶縁体10が挿入されている。主体金具50は、絶縁体10の外周に固定されている。主体金具50の先端側では、絶縁体10の先端(本実施形態では、脚部13の先端側の部分)が、貫通孔59の外に露出している。主体金具50の後端側では、絶縁体10の後端(本実施形態では、後端側胴部18の後端側の部分)が、貫通孔59の外に露出している。
主体金具50は、先端側から後端側に向かって順番に並ぶ、胴部55と、座部54と、変形部58と、工具係合部51と、加締部53と、を有している。座部54は、鍔状の部分である。胴部55は、座部54から中心軸CLに沿って前方向Dfに向かって延びる略円筒状の部分である。胴部55の外周面には、内燃機関の取付孔にねじ込むためのねじ山52が形成されている。座部54とねじ山52との間には、金属板を折り曲げて形成された環状のガスケット5が嵌め込まれている。
主体金具50は、変形部58よりも前方向Df側に配置された縮内径部56を有している。縮内径部56の内径は、後端側から先端側に向かって、徐々に小さくなる。主体金具50の縮内径部56と、絶縁体10の第1縮外径部15と、の間には、先端側パッキン8が挟まれている。先端側パッキン8は、鉄製でO字形状のリングである(他の材料(例えば、銅等の金属材料)も採用可能である)。
工具係合部51は、スパークプラグ100を締め付けるための工具(例えば、スパークプラグレンチ)と係合するための部分である。本実施形態では、工具係合部51の外観形状は、中心軸CLに沿って延びる略六角柱である。また、加締部53は、絶縁体10の第2縮外径部11よりも後端側に配置され、主体金具50の後端(すなわち、後方向Dfr側の端)を形成する。加締部53は、径方向の内側に向かって屈曲されている。加締部53の前方向Df側では、主体金具50の内周面と絶縁体10の外周面との間に、第1後端側パッキン6とタルク9と第2後端側パッキン7とが、前方向Dfに向かってこの順番に、配置されている。本実施形態では、これらの後端側パッキン6、7は、鉄製でC字形状のリングである(他の材料も採用可能である)。
スパークプラグ100の製造時には、加締部53が内側に折り曲がるように加締められる。そして、加締部53が前方向Df側に押圧される。これにより、変形部58が変形し、パッキン6、7とタルク9とを介して、絶縁体10が、主体金具50内で、先端側に向けて押圧される。先端側パッキン8は、第1縮外径部15と縮内径部56との間で押圧され、そして、主体金具50と絶縁体10との間をシールする。以上により、主体金具50が、絶縁体10に、固定される。
接地電極30は、本実施形態では、棒状の軸部37と、軸部37の先端部31に接合された第2チップ39と、を有している。軸部37の後端は、主体金具50の先端面57(すなわち、前方向Df側の面57)に接合されている(例えば、抵抗溶接)。軸部37は、主体金具50の先端面57から前方向Dfに向かって延び、中心軸CLに向かって曲がって、先端部31に至る。先端部31は、中心電極20の前方向Df側に配置されている。先端部31の表面のうち中心電極20側の表面に、第2チップ39が接合されている(例えば、レーザ溶接)。第2チップ39は、軸部37よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属、タングステン(W)、それらの金属から選択された少なくとも1種を含む合金)を用いて形成されている。中心電極20の第1チップ29と接地電極30の第2チップ39とは、火花放電のための間隙gを形成する。接地電極30は、間隙gを隔てて中心電極20の先端部と対向している。
接地電極30の軸部37は、軸部37の表面の少なくとも一部を形成する外層35と、外層35内に埋設された芯部36と、を有している。外層35は、耐酸化性に優れる材料(例えば、ニッケルとクロムとを含む合金)を用いて形成されている。芯部36は、外層35よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅)を用いて形成されている。
A2.製造方法:
図2は、スパークプラグ100の製造方法の一例を示すフローチャートである。ステップS100では、絶縁体10が製造される。図2のステップS100の右側には、ステップS100の詳細が示されている。本実施形態では、ステップS103で、未焼成の絶縁体が成形され、そして、ステップS106で、絶縁体が焼成される。なお、焼成前に、成形された絶縁体の形状を所定形状に加工してもよい(例えば、端部を研磨してもよい)。ステップS103の成形方法の詳細については、後述する。
ステップS110では、スパークプラグ100の他の部材が準備される。具体的には、中心電極20と、端子金具40と、主体金具50と、棒状の接地電極30とが、公知の方法で製造される。また、シール部60、80のそれぞれの材料粉末と、抵抗体70の材料粉末とが、準備される。なお、ステップS100、S110による複数の部材の準備は、各部材毎に独立に行われる。
ステップS120では、絶縁体10と中心電極20と第1シール部60と抵抗体70と第2シール部80と端子金具40とを有する組立体が作成される。組立体の製造方法としては、公知の方法を採用可能である。例えば、中心電極20、第1シール部60の材料、抵抗体70の材料、第2シール部80の材料を、絶縁体10の貫通孔12に、後方向Dfr側の開口12rから、この順番に挿入する。そして、絶縁体10を加熱した状態で端子金具40を開口12rから貫通孔12に挿入することによって、組立体を製造する。
ステップS130では、主体金具50に棒状の接地電極30が接合される。そして、ステップS140では、主体金具50に組立体が固定される。具体的には、主体金具50の貫通孔59内に、先端側パッキン8と、ステップS120の組立体と、第2後端側パッキン7と、タルク9と、第1後端側パッキン6とが配置される。絶縁体10の第1縮外径部15と主体金具50の縮内径部56との間には、先端側パッキン8が介在される。そして、主体金具50の加締部53を内側に折り曲げるように加締めることによって、主体金具50と絶縁体10とが組み付けられる。
ステップS150では、棒状の接地電極30が曲げられて、間隙gが形成される。ここで、間隙gの距離が所定の距離になるように、接地電極30が曲げられる。以上により、スパークプラグ100が完成する。
図3、図4、図5は、未焼成の絶縁体を成形する工程(図2:S103)の手順の例を示すフローチャートである。図4は図3の続きを示し、図5は図4の続きを示している。図中では、各ステップを示す箱の中に、各ステップで用いられる成形型の概略断面図が示されている。図中には、中心軸CLと方向Df、Dfrとが示されている。成形型に対する中心軸CLと方向Df、Dfrとの配置は、完成した絶縁体10に対する中心軸CLと方向Df、Dfrとの配置を成形型の中の成形済の絶縁体に適用して得られる配置と、同じである。各概略断面図は、中心軸CLを含む平面による断面の概略図である。以下、成形済かつ未焼成の絶縁体を「成形体」とも呼ぶ。また、成形型に対する中心軸CLに平行な方向を「成形型の前後方向」とも呼ぶ。
ステップS200では、外型200を構成する複数の型部211、212、230が、組み合わされる。外型200は、絶縁体10の成形体の外周面を成形する成形型である。図6は、外型200の分解斜視図である。本実施形態では、外型200は、前部成形型210と、前部成形型210の後方向Dfr側に前部成形型210に連続して配置される後部成形型230と、を有している。以下、前部成形型210を「前型部210」とも呼び、後部成形型230を「後型部230」とも呼ぶ。前型部210は、第1型部211と、第1型部211の内周側に配置される第2型部212と、で構成されている。図6に示すように、3個の型部211、212、230は、いずれも、軸線CLの周りを1周する内周面(内面とも呼ぶ)を形成する。図6中では、第2型部212の後方向Dfr側の一部が、第1型部211の内周側に挿入されている。これらの型部211、212、230は、例えば、金属を用いて形成されている(他の材料も採用可能である)。
外型200(図3)の内面10oは、絶縁体10の成形体の外周面を成形する成形面である(「成形面10o」とも呼ぶ)。この成形面10oは、3個の型部211、212、230のそれぞれの内面を接続することによって、形成される。図3では、外型200の成形面10oの各部分の符号として、絶縁体10の対応する部分の符号の末尾に文字「o」を付加した符号が、付されている。例えば、内面18oは、後端側胴部18(図1)の外周面を成形する。前型部210の内面は、大径部19から前方向Df側の部分の外周面(大径部19の外周面を含む)を成形する。後型部230の内面は、成形体の残りの部分、すなわち、大径部19よりも後方向Dfr側の部分の外周面を成形する(大径部19の外周面を除く)。
前型部210は、内面19o、14o、17o、15o、13oを有している。これらの内面19o、14o、17o、15o、13oは、前方向Dfに向かってこの順番に並んでいる。内面19oは、大径部19(図1)の外周面を成形する内面であり、外型200の内面10oのうち最も内径が大きい内面である(「大径部19o」とも呼ぶ)。内面14oは、第3縮外径部14の外周面を成形する。内面14oの内径は、前方向Dfに向かって徐々に小さくなる。内面17oは、先端側胴部17の外周面を成形し、内面15oは、第1縮外径部15の外周面を成形し、内面13oは、脚部13の外周面を成形する。内面15oの内径は、前方向Dfに向かって徐々に小さくなる。
前型部210の内面は、第1型部211の内面と第2型部212の内面とに分割されている。第1型部211は、内面19oを有している。第2型部212は、内面14o、17o、15oと、13oを有している。第2型部212の内面19o1、14o、17o、15o、13oは、前方向Dfに向かってこの順番に並ぶ、連続な内面である。
第1型部211の内周面の形状は、内面19oを軸線CLに平行に前方向Dfに延長して得られる円筒形状である。第2型部212の外周面の形状は、第1型部211の内周側に、径方向の隙間がほぼゼロとなるように収容可能な円筒形状である。これにより、第2型部212を第2型部212の内周側に配置することによって、内面19oと内面14oとが連続する。
後型部230は、内面11o、18oを有している。これらの内面11o、18oは、後方向Dfrに向かってこの順番に並ぶ、連続な内面である。内面11oは、第2縮外径部11の外周面を成形する。内面11oの内径は、後方向Dfrに向かって徐々に小さくなる。内面18oは、後端側胴部18の外周面を成形する。
以上説明した外型200の各内面の形状は、絶縁体10の成形体の対応する部分の外形と同じである。そして、ステップS200では、複数の型部211、212、230を組み合わせる(接続する)ことによって、各型部211、212、230の内面が接続されて、成形面10oが形成される。この成形面10oの形状は、絶縁体10の成形体の外形と同じである。成形面10oに囲まれる空間Siは、絶縁体10の成形体に対応する。なお、図3、図4では、組み合わされた複数の型部(例えば、型部211、212、230)の間の隙間が説明のために誇張して示されているが、実際には、その隙間は、絶縁体10の製造に影響を与えない程度に、十分に小さい。
次のステップS210では、空間Si内に、棒部300が配置される。棒部300は、軸線CLに沿って延びる棒状の部材である。棒部300は、例えば、金属を用いて形成されている(他の材料も採用可能である)。棒部300の外面12iは、絶縁体10(図1)の貫通孔12の内周面を成形する成形面である(「成形面12i」とも呼ぶ)。成形面12iの形状は、成形体の軸孔(絶縁体10の軸孔12に対応する)の内面の形状と同じである。このように、棒部300も成形型の一部である、ということができる。
棒部300の外面12iは、3個の部分18i、16i、13iに区分される。第1外面18iは、絶縁体10の第1縮内径部16よりも後端方向Dfr側の部分の内周面を成形する。第2外面16iは、第1外面18iの前方向Df側に接続され、絶縁体10の第1縮内径部16の内周面を成形する。第2外面16iの外径は、前方向Dfに向かって徐々に小さくなる。第3外面13iは、第2外面16iの前方向Df側に接続され、絶縁体10の第1縮内径部16よりも前方向Df側の部分の内周面を成形する。
ステップS210では、棒部300は、後方向Dfr側から、空間Si内に挿入される。外型200と棒部300とは、外型200の内面10oと棒部300の外面12iとによって挟まれる空間Sxと、空間Sxに連通し先端方向Df側に位置するリング状の第1開口OPfと、空間Sxに連通し後端方向Dfr側に位置するリング状の第2開口OPrと、を形成する。ステップS210では、更に、第2開口OPrを閉じる後端型290が、外型200の後方向Dfr側に配置される。空間Sxの形状は、絶縁体10の成形体の形状と、同じである。
次のステップS220では、第1開口OPfに射出装置のノズル500が接続される。ノズル500は、第1開口OPfを通じて、材料を空間Sx内に射出する。このように、第1開口OPfは、ゲートとして用いられる。また、この射出によって、成形体10zが成形される。材料としては、例えば、アルミナと焼結助剤とを含む材料が、用いられる。成形体10z(すなわち、絶縁体10)を成形する成形型600は、外型200と棒部300と後端型290とを有している。
図中には、軸孔12zが示されている。軸孔12zは、絶縁体10の軸孔12に対応する貫通孔である。
次のステップS230(図4)では、後端型290と後型部230とが成形体10zから取り外される。後端型290は、成形体10zに対して後方向Dfrに向かって動かされ、そして、成形体10zから取り外される。また、後型部230は、成形体10zに対して後方向Dfrに向かって動かされ、そして、成形体10zから取り外される。後型部230は、後方向Dfrに向かって内径が大きくなる部分を有していない。従って、後型部230を後方向Dfrに動かすことによって、成形体10zが変形することを抑制しつつ、後型部230を成形体10zから取り外すことができる。
また、後型部230の取り外しは、棒部300に前方向Dfの力F1が印加された状態で行われる。これにより、棒部300の外面12iと成形体10zの内周面との間の摩擦力によって、成形体10zには、棒部300を通じて前方向Dfの力が印加される。従って、後型部230の取り外しの際に、成形体10zが後方向Dfrに伸びることが抑制され、この結果、成形体10zが変形することを抑制できる。
また、成形体10zのうち、後型部230の取り外しの際に後型部230から後方向Dfrの力を受け得る部分(すなわち、引っ張られる部分)は、後型部230によって成形される部分18zである。この引っ張られる部分18zの後方向Dfr側の端は、成形体10zの後方向Dfr側の端10zeである(「引っ張り端」と呼ぶ)。また、成形体10zのうち、棒部300を通じて成形体10zに前方向Dfの力が印加される部分(すなわち、棒部300に接触する部分)は、成形体10zの全体に及ぶ。そして、成形体10zのうち前方向Dfの力が印加される部分の後方向Dfr側の端は、上記の端10zeである(「支持端」と呼ぶ)。このように、支持端と引っ張り端との間で軸線CLに平行な位置を比較すると、支持端の位置は、引っ張り端の位置と同じである。仮に、支持端が引っ張り端よりも前方向Df側に位置している場合には、成形体10zのうち支持端と引っ張り端との間の部分が後方向Dfrに引っ張られて伸びる可能性がある。本実施形態では、そのような成形体10zの変形を抑制できる。
次のステップS240では、第1型部211は、成形体10zに対して前方向Dfに向かって動かされ、そして、成形体10zから取り外される。第1型部211の取り外しは、第2型部212に後方向Dfrの力F2を印加した状態で行われる。これにより、第2型部212の内面と成形体10zの外周面との間の摩擦力によって、成形体10zには、第2型部212を通じて後方向Dfrの力が印加される。また、第2型部212は、前方向Dfに向かって内径が小さくなる内面14o、15oを通じて、成形体10zに後方向Dfrの力を印加する。従って、第1型部211の取り外しの際に、成形体10zが前方向Dfに伸びることが抑制され、この結果、成形体10zが変形することを抑制できる。
また、成形体10zのうち、第1型部211の取り外しの際に第1型部211から前方向Dfの力を受けて引っ張られる部分は、第1型部211の内面19oによって成形される部分19zである。図中の端19zeは、この部分10zの前方向Df側の端である(「引っ張り端19ze」と呼ぶ)。そして、第2型部212は、この引っ張り端19zeよりも前方向Df側で、成形体10zに後方向Dfrの力を印加する(例えば、内面14o、15o)。仮に、第2型部212が、引っ張り端19zeよりも後方向Dfr側のみで成形体10zに力を印加する場合には、成形体10zのうち第2型部212から力を受ける部分と引っ張り端19zeとの間の部分が前方向Dfに引っ張られて伸びる可能性がある。本実施形態では、そのような成形体10zの変形を抑制できる。
次のステップS250では、第2型部212が、成形体10zに対して前方向Dfに向かって動かされ、そして、成形体10zから取り外される。第2型部212の取り外しは、棒部300に後方向Dfrの力F3を印加した状態で行われる。成形体10zには、棒部300を通じて後方向Dfrの力が印加される。従って、第2型部212の取り外しの際に、成形体10zが前方向Dfに伸びることが抑制され、この結果、成形体10zが変形することを抑制できる。特に、成形体10zのうち、第2型部212から前方向Dfの力を受け得る部分の前方向Df側の端10zdは、成形体10zの前方向Df側の端10zdと同じであり、棒部300から後方向Dfrの力が印加される部分の前方向Df側の端10zdと同じである。従って、成形体10zの一部が伸びることを抑制できる。
なお、第1型部211と第2型部212とは、いずれも、前方向Dfに向かって内径が大きくなる部分を有していない。従って、型部211、212を前方向Dfに動かすことによって、成形体10zが変形することを抑制しつつ、型部211、212を成形体10zから取り外すことができる。
次のステップS260(図5)では、棒部300を成形体10zに対して後方向Dfrに向かって動かすことによって、棒部300を成形体10zから取り外す。なお、本実施形態では、棒部300は、後方向Dfrに向かって外径が小さくなる部分を有していない。従って、棒部300を後方向Dfrに動かすことによって、成形体10zが変形することを抑制しつつ、棒部300を成形体10zから取り外すことができる。
また、棒部300の取り外しは、成形体10zの後方向Dfr側の端10zeに前方向Dfの力F4が印加された状態で行われる。従って、棒部300の取り外しの際に、成形体10zが後方向Dfrに伸びることが抑制され、この結果、成形体10zの変形を抑制できる。特に、成形体10zのうち、棒部300から後方向Dfrの力を受け得る部分の後方向Dfr側の端10ze(「引っ張り端10ze」と呼ぶ)は、力F4が印加される位置と同じである。従って、力F4が印加される位置が、引っ張り端10zeよりも前方向Df側に位置する場合と比べて、成形体10zの一部が伸びることを抑制できる。なお、力F4の印加は、例えば、力を印加するための部材を端10zeの端面に接触させることによって、行われる。
以上により、成形体10zから全ての成形型が取り外されて、成形体10zの成形が終了する。
以上のように、材料の射出によって成形体10zが成形された後、各型部は、軸線CLの方向に沿って絶縁体10の成形体10zに対して相対的に移動させて取り外される。ここで、1つの型部の取り外しは、型部の移動方向とは逆向きの方向へ成形体10zに力を印加した状態で行われる(例えば、ステップS230、S240、S250、S260)。従って、型部の取り外しによって成形体10zが変形することを抑制できる。
また、前型部210は、第1型部211と第2型部212とを有している。第1型部211は、周方向に1周する内周面19oを有するリング状の型部である。第2型部212は、第1型部211よりも前方向Df側、かつ、第1型部211の内周面よりも径方向の内周側で周方向に1周する内周面14o、17o、15o、13oを有し、第1型部211の内周側に嵌め込まれるリング状の型部である。そして、図4のステップS240に示すように、第1型部211の取り外しは、成形体10zに対する第1型部211の相対的な移動方向とは逆向きの方向の力F2を第2型部212に印加した状態で行われる。従って、移動する第1型部211に成形体10zの一部が引っ張れて伸びることを抑制できる。
また、第2型部212の後方向Dfr側の端部は、内周面14oを形成する。内周面14oは、大径部19oよりも前方向Df側に配置され、そして、前方向Dfに向かって内径が小さくなる内面である(「縮径部14o」とも呼ぶ)。そして、図4のステップS240に示すように、第1型部211の取り外しは、第2型部212に後方向Dfrの力F2が印加された状態で、すなわち、縮径部14oを通じて成形体10zに後方向Dfrの力が印加された状態で、行われる。このように、軸線CLに平行な内面ではなく、縮径部14oによって成形体10zが支持されるので、成形体10z(特に、内面19oに成形される部分)が前方向Dfに引っ張られて伸びることを抑制できる。
また、図4のステップS250に示すように、第2型部212の取り外しは、棒部300に後方向Dfrの力F3が印加された状態で、すなわち、棒部300を通じて成形体10zに後方向Dfrの力が印加された状態で、行われる。従って、成形体10z(特に、第2型部212に成形される部分)が前方向Dfに引っ張られて伸びることを抑制できる。
B.第2実施形態:
図7は、外型の別の実施形態の断面図である。図中には、外型200bの軸線CLを含む平面での断面図が示されている。図3の外型200との差異は、前型部210が、前部成形型210bに置換されている点だけである(「前型部210b」と呼ぶ)。この前型部210bは、図3の前型部210と同じ内面を形成する。前型部210bは、第1型部211bと第2型部212bとで構成されている。図3の型部211、212と、図7の型部211b、212bとの間の差異は、2つの型部の境界の径が異なる点だけである。具体的には、図3の型部211、212の間の境界の径は内面19oの内径とほぼ同じであるが、図7の型部211b、212bの間の境界の径は内面17oの内径とほぼ同じである。外型200bの他の部分の構成は、図3の外型200の構成と同じである。第1型部211bは、内面19o、14o、17oを有している。第2型部212bは、内面15o、13oを有している。この外型200bは、図3の外型200の代わりに、成形型の一部として利用可能である。
図8は、成形体10zを成形する処理の一部分の別の実施形態を示すフローチャートである。図示されたステップS240b、S250bは、図4のステップS240、S250の代わりに、行われる。そして、図3の外型200の代わりに、図7の外型200bが用いられる。
ステップS230の次のステップS240bでは、第1型部211bが、成形体10zに対して前方向Dfに向かって動かされ、そして、成形体10zから取り外される。第1型部211bの取り外しは、第2型部212bに後方向Dfrの力F5を印加した状態で行われる。第2型部212bの後方向Dfr側の端部は、内面15oを形成する。内面15oは、絶縁体10のうち先端側パッキン8に接触する第1縮外径部15を成形する部分である。この内面15oは、大径部19に対応する内面19oよりも前方向Df側に配置され、そして、前方向Dfに向かって内径が小さくなる内面である(「縮径部15o」とも呼ぶ)。第2型部212bは、この縮径部15oを通じて、成形体10zに後方向Dfrの力を印加する。従って、軸線CLに平行な内面のみを通じて成形体10zに力が印加される場合と比べて、第1型部211bの取り外しの際に、成形体10zが前方向Dfに伸びることを抑制できる。この結果、成形体10zが変形することを抑制できる。
次のステップS250bでは、第2型部212bが、成形体10zに対して前方向Dfに向かって動かされ、そして、成形体10zから取り外される。第2型部212bの取り外しは、棒部300に後方向Dfrの力F6を印加した状態で行われる。従って、図4のステップS250の第2型部212の取り外しと同様に、第2型部212bの取り外しに起因して成形体10zが前方向Dfに伸びることを抑制できる。
第2型部212bの取り外しの後の処理は、第1実施形態のステップS260(図5)以降の処理と同じである。以上のように、前型部210bは、成形体10zから取り外される。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、前型部210bの取り外しに起因する成形体10zの変形を抑制できる。
C.第3実施形態:
図9は、棒部の別の実施形態の断面図である。図中には、成形型600cの軸線CLを含む平面での断面図が示されている。図3の成形型600との差異は、後端型290が省略され、そして、棒部300が棒部300cに置換されている点だけである。本実施形態の棒部300cは、第2開口OPrを閉じる鍔部390を有している。鍔部390の外径は、棒部300cの他の部分の外径と比べて大きく、また、第2開口OPrの内径(すなわち、後型部230の後方向Dfr側の端の内径)とおおよそ同じである。成形体10z(図4)の後方向Dfr側の端10ze(すなわち、端面)は、この鍔部390の前方向Df側の面390sによって成形される。この面390sは、軸線CLにおおよそ垂直な平面である。棒部300cの他の部分の構成は、図3の棒部300の構成と同じである。
図10は、成形体10zを成形する処理の一部分の別の実施形態を示すフローチャートである。図示されたステップS230cは、図4のステップS230の代わりに、行われる。そして、図3の成形型600の代わりに、図9の成形型600cが用いられる。
ステップS220の次のステップS230cでは、後型部230が、成形体10zに対して後方向Dfrに向かって動かされ、そして、成形体10zから取り外される。後型部230の取り外しは、棒部300cに前方向Dfの力F7が印加された状態で行われる。成形体10zの後方向Dfr側の端10zeの端面には、棒部300cの鍔部390の面390sを通じて、前方向Dfの力が印加される。従って、後型部230の取り外しの際に、成形体10zが後方向Dfrに伸びることが抑制され、この結果、成形体10zの変形を抑制できる。
特に、鍔部390の面390sは、軸線CLにおおよそ垂直な平面である。従って、鍔部390の面390sから成形体10zの端10zeに印加される力は、主に前方向Dfの成分で構成され、径方向の成分はほとんどゼロである。これにより、成形体10zの端10zeの内径が大きくなるなど、成形体10zの端10zeが径方向に変形することを抑制できる。
後型部230の取り外しの後の処理は、第1実施形態のステップ240(図4)以降の処理と同じである。以上のように、成形型600cを用いて成形体10zが成形される。
D.第4実施形態:
図11は、棒部の別の実施形態の断面図である。図中には、成形型600dの軸線CLを含む平面での断面図が示されている。図3の成形型600との差異は、棒部300が棒部300dに置換されている点だけである。本実施形態の棒部300dは、棒部300dの外周面に設けられた雄ネジ状のネジ成形面380を有している。ネジ成形面380は、空間Sxの後方向Dfr側の端部に配置される。
図12は、成形体を成形する処理の一部分の別の実施形態を示すフローチャートである。図示されたステップS230dは、図4のステップS230の代わりに行われ、図示されたステップS260dは、図5のステップZS260の代わりに行われる。そして、図3の成形型600の代わりに、図11の成形型600dが用いられる。
ステップS220の次のステップS230dの箱の中には、S220で成形された成形体10zxが示されている。本実施形態では、成形体10zxの後方向Dfr側の端部の内周面に、棒部300dのネジ成形面380によって、雌ネジ状のネジ部10z8が形成されている。
このステップS230dでは、後型部230が、成形体10zxに対して後方向Dfrに向かって動かされ、そして、成形体10zxから取り外される。後型部230の取り外しは、棒部300dに前方向Dfの力F8が印加された状態で行われる。成形体10zxの後方向Dfr側の端部のネジ部10z8には、棒部300dのネジ成形面380がねじ込まれている。従って、端10zdの後方向Dfr側の端部には、棒部300dのネジ成形面380を通じて、前方向Dfの力が印加される。従って、後型部230の取り外しの際に、端10zdを含む部分が後方向Dfrに伸びることが抑制され、この結果、端10zdの変形を抑制できる。
後型部230の取り外しの後、ステップS240、S250で、前型部210が取り外される。そして、次のステップS260dでは、棒部300dが成形体10zxから取り外される。棒部300dは、ネジ穴からネジを取り外す場合と同様に旋回されながら、後方向Dfrに移動される。これにより、成形体10zxのネジ部10z8にねじ込まれた状態のネジ成形面380を、ネジ部10z8から取り外すことができる。なお、棒部300dの取り外しは、成形体10zxに、前方向Dfの力F9と、回転しないように支持する力F10と、が印加された状態で行われる。力F9は、成形体10zxの後方向Dfr側の端10zeに印加される。これにより、棒部300dの取り外しの際に、成形体10zxが棒部300dと一緒に回転することと、成形体10zxが後方向Dfrに伸びることを抑制できる。
以上により、成形体10zから全ての成形型が取り外されて、成形体10zの成形が終了する。
E.外型と棒部との他の実施形態:
図13(A)、図13(B)は、外型の別の実施形態を示す断面図である。図13(C)は、棒部の別の実施形態を示す断面図である。これらの断面図は、軸線CLを含む平面での断面図を示している。
図13(A)の外型200eは、図3の外型200の前型部210を、前部成形型210eに置換して得られる型部である(「前型部210e」と呼ぶ)。この前型部210eは、図3の前型部210と同じ内面を形成する。前型部210eは、第1型部211eと第2型部212eとで構成されている。図3の型部211、212と、図13(A)の型部211e、212eとの間の差異は、2つの型部の境界の径が異なる点だけである。具体的には、図13(A)の型部211e、212eの間の境界の径は、縮径部14o上の位置14opの内径とほぼ同じである。外型200eの他の部分の構成は、図3の外型200の構成と同じである。第1型部211eは、内面19oと、縮径部14oの後方向Dfr側の一部分である内面14o1と、を有している。第2型部212eは、縮径部14oの残りの部分14o2、すなわち、縮径部14oの前方向Df側の一部分である内面14o2と、内面17o、15o、13oを有している。この外型200eは、図3の外型200の代わりに、成形型の一部として利用可能である。
外型200eを用いる場合にも、絶縁体の成形は、図3〜図5の実施形態と同様に行われる。例えば、前型部210eは、図4のステップS240、S250と同様に、取り外される。例えば、第1型部211eの取り外しは、図4のステップS240と同様に、第2型部212eに後方向Dfrの力が印加された状態で行われる。第2型部212eの後方向Dfr側の端部は、縮径部14oの一部分である内面14o2を形成する。従って、軸線CLに平行な内面ではなく、軸線CLに対して斜めな内面14o2を通じて、第2型部212eから成形体10zに力が印加される。そして、この内面14o2は、第1型部211eの成形用の内面19o、14o1よりも前方向Df側に位置している。この結果、成形体10z(特に、第1型部211eによって成形される部分)が前方向Dfに引っ張られて伸びることを抑制できる。
また、第2型部212eの取り外しは、図4のステップS250と同様に、棒部300に後方向Dfrの力が印加された状態で行われる。従って、第2型部212eの取り外しに起因して成形体10zが変形することを抑制できる。
図13(B)の外型200fは、図3の外型200の前型部210を、前部成形型210fに置換して得られる型部である(「前型部210f」と呼ぶ)。この前型部210fは、図3の前型部210と同じ内面を形成する。前型部210fは、第1型部211と、第2型部212bと、第3型部213fと、で構成されている。第1型部211は、図3の第1型部211と同じであり、第2型部212bは、図7の第2型部212bと同じである。第3型部213fは、第1型部211と第2型部212bとの間に挿入される。第3型部213fは、内面14o、17oを有している。この外型200fは、図3の外型200の代わりに、成形型の一部として利用可能である。
外型200fを用いる場合にも、絶縁体の成形は、図3〜図5の実施形態と同様に行われる。例えば、前型部210fの3個の型部211、212b、213fは、図4のステップS240、S250と同様に、外周側の型部から順番に1つずつ取り外される。第1型部211と第3型部213fとの取り外しは、取り外される型部の内周側の隣の型部に後方向Dfrの力が印加された状態で、行われる。従って、図4のステップS240、図8のステップS240bと同様に、型部の取り外しに起因する成形体10zの変形を抑制できる。また、第2型部212bの取り外しは、図8のステップS250bと同じく行われる。従って、第2型部212bの取り外しに起因する成形体10zの変形を抑制できる。
図13(C)の棒部300gの外形は、図3の棒部300に第1開口OPfを閉じる鍔部395を追加した形状と同じである。鍔部395の外径は、棒部300gの他の部分の外径と比べて大きく、また、第1開口OPfの内径(すなわち、前型部210(ここでは、第2型部212)の前方向Df側の端の内径)よりも大きい。また、成形体10z(図4)の前方向Df側の端10zd(すなわち、端面)は、この鍔部395の後方向Dfr側の面395sによって成形される。この面395sは、軸線CLにおおよそ垂直な平面である。また、棒部300dは、後方向Dfr側の一部分である第1部310と、残りの部分である第2部330と、で構成されている。第1部310は、第3外面13iを有している。第2部330は、第2外面16iと第1外面18iとを有している。このように、第1部310は、後方向Dfrに向かって外形が大きくなる部分を有していない。棒部300dの他の部分の構成は、図3の棒部300の構成と同じである。この棒部300gは、図3の棒部300の代わりに、成形型の一部として利用可能である。
棒部300gを用いる場合にも、絶縁体の成形は、図3〜図5の実施形態と同様に行われる。ただし、材料の射出は、第2開口OPrから行われる。また、後型部230の取り外しは、図4のステップS230と同様に、棒部300g(特に、第2部330)に前方向Dfの力が印加された状態で、行われる。また、前型部を構成する複数の型部の少なくとも1つ(例えば、第1型部211)の取り外しは、棒部300gの第1部310に後方向Dfrの力が印加された状態で行われる。成形体10zの前方向Df側の端10zd(図4)の端面には、棒部300gの鍔部395の面395sを通じて、後方向Dfrの力が印加される。従って、型部(例えば、第1型部211)の取り外しの際に、成形体10zが前方向Dfに伸びることが抑制され、この結果、成形体10zの変形を抑制できる。
また、棒部300gの取り外しは、例えば、以下のように行われる。第2部330は、図5のステップS260の棒部300と同様に、後方向Dfrに向かって成形体10zから引き抜かれる。一方、第1部310は、前方向Dfに向かって成形体10zから引き抜かれる。ここで、前型部を構成する複数の型部の少なくとも1つ(例えば、第2型部212)が、第1部310の取り外しの後に、取り外されても良い。この場合、第1部310の取り外しは、前型部を構成する型部(取り外されていない型部。例えば、第2型部212)に後方向Dfrの力を印加した状態で、行われることが好ましい。
F.変形例:
(1)成形型の構成としては、上記の各実施形態の構成に代えて、他の種々の構成を採用可能である。例えば、上記の棒部300、300c、300d、300gから任意に選択された棒部と、上記の前型部210、210b、210e、210fから任意に選択された前型部とを、組み合わせてもよい。また、大径部19oは、絶縁体10の後方向Dfr側の部分を成形する後型部によって形成されてもよい。また、後型部が、絶縁体10の前方向Df側の部分を成形する前型部(例えば、前型部210、210e)と同様に、径方向に区分された複数の型部によって構成されてもよい。また、前型部と後型部との少なくとも一方が、径方向に区分された複数の型部で構成される場合、複数の型部の総数は、2、3、または、4以上であってよい。また、前型部が、複数の型部に分割されるのではなく、1個の部材によって構成されていてもよい。また、棒部が、鍔部390(図9)と鍔部395(図13(C))との少なくとも一方と、ネジ成形面380(図11)と、を有していても良い。また、後端型290(図3)が、外型(例えば、後型部230)の一部であってもよい。また、鍔部395(図13(C))が、外型(例えば、第2型部212)の一部であってもよい。
いずれの場合も、絶縁体10のうち先端側パッキン8に接触する第1縮外径部15を成形する内面15oは、複数の型部ではなく、1個の型部によって形成されることが好ましい。こうすれば、先端側パッキン8が接触する第1縮外径部15に、パーティングライン等の小さい突出部が形成されることが抑制されるので、先端側パッキン8と第1縮外径部15との気密性の低下を抑制できる。
(2)成形型を構成する複数の型部のうち1つの型部を取り外す際に成形体(例えば、成形体10z(図4)、成形体10zx(図12))に力を印加する場合、成形体の表面上において力が印加される部分の位置としては、以下に説明する位置を採用することが好ましい。すなわち、力が印加される部分の軸線CLに平行な方向の位置は、成形体に対して軸線CLに平行に移動する型部と成形体とが接触し得る位置の範囲のうち、移動方向側の端の位置、または、その端よりも移動方向側の位置を含むことが好ましい。
例えば、図4のステップS240の例では、成形体10zと移動する第1型部211とが接触し得る位置の範囲は、内面19oによって成形される部分19zの範囲である。そして、図中の端19zeは、部分19zの範囲の移動方向側(ここでは、前方向Df側)の端である。力が印加される部分の位置がこの端19zeよりも後方向Dfr側である場合、成形体10zのうち力が印加される部分と端19zeとの間の部分が第1型部211に引っ張られて伸びる可能性がある。力が印加される部分の軸線CLに平行な位置が、端19zeの位置、または、端19zeよりも移動方向(ここでは、前方向Df)側の位置を含む場合には、部分19zが移動方向に伸びることが抑制されるので、成形体10zの変形を抑制できる。
なお、成形体に力を印加する方法としては、成形型を構成する型部に力を印加する方法に代えて、他の種々の方法を採用可能である。例えば、成形型とは無関係な部材を成形体に接触させ、その部材に力を印加してもよい。
(3)成形型を構成する複数の型部を成形体(例えば、図4の成形体10z)から外す順番としては、上記各実施形態の順番に代えて、他の種々の順番を採用可能である。例えば、前型部210、210b、210e、210fを外した後に、後型部230をはずしてもよい。また、棒部300、300c、300d、300gを外した後に、外型200、200b、200e、200fを外してもよい。いずれの場合も、離型による成形体の変形を抑制するためには、成形体に対して型部を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向の力を成形体に印加した状態で、型部を移動させることが好ましい。そして、1個ずつ型部を取り外すことが好ましい。例えば、成形体に対して同時に移動を開始する型部の総数は、1個であることが好ましい。また、成形型を構成する全ての型部の取り外しは、型部の移動方向とは逆向きの方向の力が成形体に印加された状態で行われることが好ましい。
(4)成形用の空間Sx内に材料を射出する方法としては、第1開口OPfに接続されたノズル500から材料を空間Sx内に射出する方法に代えて、他の任意の方法を採用可能である。例えば、第1開口OPfを別の型部によって閉じて、第2開口OPrに接続されたノズルから空間Sx内に材料を射出してもよい。また、外型の型部(例えば、図3の後型部230)に空間Sxに連通するゲートを設け、そのゲートから材料を射出してもよい。
(5)スパークプラグの構成としては、上記の構成に代えて、他の種々の構成を採用可能である。例えば、中心電極20の第1チップ29と接地電極30の第2チップ39との少なくとも一方を省略してもよい。また、絶縁体10の先端側の部分の全体が、主体金具50の貫通孔59の内部に配置されてもよい。また、中心電極20の形状としては、図1で説明した形状とは異なる種々の形状を採用してもよい。また、接地電極30の形状としては、図1で説明した形状とは異なる種々の形状を採用可能である。また、絶縁体10は、中心軸CLに沿って延びて絶縁体10を貫通する貫通孔12を有する略円筒状の部材としたが、これに限られず、絶縁体10は、先端部が閉塞された有底筒状の部材としてもよい。いずれの場合も、絶縁体10の成形時の変形が抑制されているので、長い絶縁体10を採用可能である。例えば、絶縁体10の軸線CLに平行な方向の長さが、65mm以上であってもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
5...ガスケット、6...第1後端側パッキン、7...第2後端側パッキン、8...先端側パッキン、9...タルク、10...絶縁碍子(絶縁体)、10o...内面(成形面)、10z、10zx...成形体、10z8...ネジ部、10zd、10ze...端、11...第2縮外径部、11o...内面、12、12z...貫通孔(軸孔)、12i...外面(成形面)、12r...開口、13...脚部(脚長部)、13i...第3外面、13o...内面、14...第3縮外径部、14o...内面(縮径部)、14o1...内面、14o2...内面、14op...位置、15...第1縮外径部、15o...内面(縮径部)、16...第1縮内径部、16i...第2外面、17...中胴部(先端側胴部)、17o...内面、18...後端側胴部、18i...第1外面、18o...内面、19...大径部(鍔部)、19o...内面(大径部、内周面)、19z...部分、19o1...内面、19ze...端、20...中心電極、21...外層、22...芯部、23...頭部、24...鍔部、25...脚部、27...軸部、29...第1チップ、30...接地電極、31...先端部、35...外層、36...芯部、37...軸部、39...第2チップ、40...端子金具、50...主体金具、51...工具係合部、52...ねじ山、53...加締部、54...座部、55...胴部、56...縮内径部、57...先端面、58...変形部、59...貫通孔、60...第1シール部、70...抵抗体、80...第2シール部、100...スパークプラグ、200、200b、200e、200f...外型、210、210b、210e、210f...前型部(前部成形型)、211、211b、211e...第1型部、212、212b、212e...第2型部、213f...第3型部、230...後部成形型(後型部)、290...後端型、300、300c、300d、300g...棒部、310...第1部、330...第2部、380...ネジ成形面、390、395...鍔部、390s、395s...面、500...ノズル、600、600c、600d...成形型、g...間隙、CL...中心軸(軸線)、Df...先端方向(前方向)、Si、Sx...空間、OPf...第1開口、OPr...第2開口、Dfr...後方向(後端方向)

Claims (5)

  1. 成形型を用いて形成される成形空間内に材料を射出することによって成形されるスパークプラグ用の筒状の絶縁体の製造方法であって、
    前記成形型は、軸線方向に延びる棒部と、内径が最も大きい大径部を有する第1成形型と、前記軸線方向において前記第1成形型に連続して配置される第2成形型とを少なくとも備え、
    前記棒部の外周面と、前記第1成形型の内周面と、前記第2成形型の内周面と、を含む複数の面によって形成された前記成形空間へ材料を射出する第1工程と、
    前記第1工程で成形された前記絶縁体から、前記成形型を構成する要素を前記軸線方向に沿って相対的に移動させて取り外す第2工程と、を有し、
    前記第2工程は、前記成形型の取り外される前記要素を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向へ前記絶縁体に力を印加した状態で行うことを特徴とする、
    スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグ用の絶縁体の製造方法であって、
    前記軸線方向において前記第2成形型から前記第1成形型に向かう方向を第1方向としたとき
    前記第1成形型は、
    前記周方向に一周する内周面を有するリング状の前記第1型部と、
    前記第1型部よりも前記第1方向側、かつ、前記第1型部の内周面よりも径方向の内周側で前記周方向に一周する内周面を有し、前記第1型部の内周側に嵌め込まれるリング状の第2型部と、
    を含み、
    前記第2工程は、前記絶縁体に対して前記第1型部を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向の力を前記第2型部に印加することを含む、
    スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
  3. 請求項2に記載のスパークプラグ用の絶縁体の製造方法であって、
    前記第1成形型は、前記大径部よりも前記第1方向側に配置され第1方向側に向かって内径が小さくなる縮径部を有し、
    前記第2型部の前記第1方向とは反対側の端部が前記縮径部の少なくとも一部を形成し、
    前記第2工程は、前記絶縁体に対して前記第1型部を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向の力を、前記縮径部の少なくとも一部を有する前記第2型部に印加することを含む、
    スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のスパークプラグ用の絶縁体の製造方法であって、
    前記第2工程は、前記棒部に前記絶縁体に対して前記第2成形型を相対的に移動させる方向とは逆向きの方向の力が印加された状態で、前記第2成形型を取り外すこと、を含む、
    スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のスパークプラグ用の絶縁体の製造方法であって、
    前記棒部は、
    前記成形空間の前記軸線方向における一端面を成形する端成形面と、
    前記外周面に設けられた雄ネジ状のネジ成形面と、
    の少なくとも一方を有する、
    スパークプラグ用の絶縁体の製造方法。
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