JP2016110680A - 磁気ヘッド、これを備える磁気ディスク装置、および磁気ヘッドを用いる再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】再生信号品質の向上を図ることが可能な磁気ヘッド、これを備えたディスク装置、および再生方法を提供する。【解決手段】実施形態によれば、磁気ヘッドは、磁化方向が固定された第1磁性体層56aと、絶縁層55を挟んで第1磁性体層に対向して設けられ磁化方向が固定されていない第2磁性体層56bとをそれぞれ有する複数の再生素子54a、54b、54c、54dを備えている。複数の再生素子の少なくとも2つは、各々の第1磁性体層、第2磁性体層のそれぞれが任意の直線を横切るように配置されているとともに、第1磁性体層の磁化が互いに異なる向きに固定されている。【選択図】図3
Description
この発明の実施形態は、再生素子を有する磁気ヘッド、この磁気ヘッドを備える磁気ディスク装置、および磁気ヘッドを用いる再生方法に関する。
情報記録装置として、例えば、磁気ディスク装置は、ケース内に配設されたディスク状の記録媒体、すなわち、磁気ディスクと、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、を備えている。
近年、記録密度の向上を図る目的で、磁気ディスクに対するデータの記録方式として、瓦記録(Shingled Magnetic Recording)が提案されている。瓦記録は、ライトデータを磁気ディスクのトラック幅方向に重ね書きする記録方式であり、幅広の磁気ヘッド(ライトヘッド)を用いた場合でも高トラック密度(TPI)設計を可能とする技術である。
磁気ヘッド(ライトヘッド)の主磁極の形状に起因して、主磁極のエッジ近傍での磁界分布は、ダウントラック方向に垂直とならず、湾曲している。その結果、記録パターンは磁界分布に対応して湾曲したものとなる。特に瓦記録の場合、重ね書きによりデータとして書き残される記録パターン部分はほぼ湾曲したエリアのみとなる。そのため、記録データの再生時、記録パターンの湾曲の影響を直接的に受けることになる。また、瓦記録においては記録時の磁界傾度を確保するためにスキュー角ゼロを中心に重ね書き方向を逆とすることがあり、この場合、記録媒体の内周部と外周部とで再生出力感度が不均一となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その課題は、再生信号品質の向上を図ることが可能な磁気ヘッド、これを備えたディスク装置、および再生方法を提供することにある。
実施形態によれば、磁気ヘッドは、磁化方向が固定された第1磁性体層と、絶縁層を挟んで前記第1磁性体層に対向して設けられ磁化方向が固定されていない第2磁性体層とをそれぞれ有する複数の再生素子を備え、前記複数の再生素子の少なくとも2つは、各々の第1磁性体層、第2磁性体層のそれぞれが任意の直線を横切るように配置されているとともに、前記第1磁性体層の磁化が互いに異なる向きに固定されている。
以下、図面を参照しながら、実施形態について詳細に説明する。
図1は、ディスク装置として、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)を概略的に示すブロック図、図2は、浮上状態の磁気ヘッドおよび磁気ディスクを示す側面図である。
図1に示すように、HDD10は、矩形状の筐体11と、筐体11内に配設された記録媒体としての磁気ディスク12と、磁気ディスク12を支持および回転するスピンドルモータ14と、磁気ディスク12に対してデータの書込み、読出しを行う複数の磁気ヘッド16と、を備えている。また、HDD10は、磁気ヘッド16を磁気ディスク12上の任意のトラック上に移動するとともに位置決めするヘッドアクチュエータ18を備えている。ヘッドアクチュエータ18は、磁気ヘッド16を移動可能に支持するサスペンションアッセンブリ20と、このサスペンションアッセンブリ20を回動させるボイスコイルモータ(VCM)22とを含んでいる。
図1は、ディスク装置として、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)を概略的に示すブロック図、図2は、浮上状態の磁気ヘッドおよび磁気ディスクを示す側面図である。
図1に示すように、HDD10は、矩形状の筐体11と、筐体11内に配設された記録媒体としての磁気ディスク12と、磁気ディスク12を支持および回転するスピンドルモータ14と、磁気ディスク12に対してデータの書込み、読出しを行う複数の磁気ヘッド16と、を備えている。また、HDD10は、磁気ヘッド16を磁気ディスク12上の任意のトラック上に移動するとともに位置決めするヘッドアクチュエータ18を備えている。ヘッドアクチュエータ18は、磁気ヘッド16を移動可能に支持するサスペンションアッセンブリ20と、このサスペンションアッセンブリ20を回動させるボイスコイルモータ(VCM)22とを含んでいる。
HDD10は、ヘッドアンプIC30と、メインコントローラ40と、ドライバIC48と、を備えている。ヘッドアンプIC30は、例えば、サスペンションアッセンブリ20に設けられ、磁気ヘッド16に電気的に接続されている。メインコントローラ40およびドライバIC48は、例えば、筐体11の背面側に設けられた図示しない制御回路基板に構成されている。メインコントローラ40は、R/Wチャネル42と、ハードディスクコントローラ(HDC)44と、マイクロプロセッサ(MPU)46と、を備えている。メインコントローラ40は、ヘッドアンプIC30を介して磁気ヘッド16に電気的に接続されている。また、メインコントローラ40は、ドライバIC48を介して、VCM22及びスピンドルモータ14に電気的に接続されている。HDC44は、ホストコンピュータ45に接続可能である。
図1および図2に示すように、磁気ディスク12は、垂直磁気記録媒体として構成されている。磁気ディスク12は、例えば、直径約2.5インチ(6.35cm)の円板状に形成され非磁性体からなる基板101を有している。基板101の各表面には、下地層としての軟磁性層102と、その上層部に、磁気記録層103と保護膜104とが順次積層されている。磁気ディスク12は、スピンドルモータ14のハブに互いに同軸的に嵌合されている。磁気ディスク12は、スピンドルモータ14により所定の速度で矢印B方向に回転される。
サスペンションアッセンブリ20は、筐体11に回動自在に固定された軸受部24と、軸受部24から延出した複数のサスペンション26と、を有している。図2に示すように、磁気ヘッド16は、各サスペンション26の延出端に支持されている。磁気ヘッド16は、サスペンションアッセンブリ20に設けられた配線部材28を介して、ヘッドアンプIC30に電気的に接続されている。
サスペンションアッセンブリ20は、筐体11に回動自在に固定された軸受部24と、軸受部24から延出した複数のサスペンション26と、を有している。図2に示すように、磁気ヘッド16は、各サスペンション26の延出端に支持されている。磁気ヘッド16は、サスペンションアッセンブリ20に設けられた配線部材28を介して、ヘッドアンプIC30に電気的に接続されている。
図2に示すように、磁気ヘッド16は浮上型のヘッドとして構成され、ほぼ直方体状に形成されたスライダ15と、スライダ15の流出端(トレーリング)側の端部に形成されたヘッド部17とを有している。スライダ15は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)で形成され、ヘッド部17は複数層の薄膜により形成されている。
スライダ15は、磁気ディスク12の表面に対向する矩形状のディスク対向面(媒体対向面、空気支持面(ABS))13を有している。スライダ15は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とABS13との間に生じる空気流Cにより、磁気ディスク表面から所定量浮上した状態に維持される。空気流Cの方向は、磁気ディスク12の回転方向Bと一致している。スライダ15は、空気流Cの流入側に位置するリーディング端15aおよび空気流Cの流出側に位置するトレーリング端15bを有している。
図3は、ABSから見た磁気ヘッドのヘッド部を拡大して示す平面図である。磁気ヘッド16のヘッド部17は、スライダ15のトレーリング端15bに薄膜プロセスで形成された再生ヘッド54および記録ヘッド58を有し、分離型の磁気ヘッドとして形成されている。
記録ヘッド58は、再生ヘッド54に対して、スライダ15のトレーリング端15b側に設けられている。記録ヘッド58は、ABS13に対して垂直方向の記録磁界を発生させる高透磁率材料からなる主磁極60、この主磁極60にライトギャップGを置いて対向するライトシールド62、および、主磁極60とライトシールド62で構成される磁気コアに巻き付けられた図示しない記録コイル等を備えている。主磁極60およびライトシールド62は、スライダ15の長軸(中心軸C)上に並んで配置されている。主磁極60およびライトシールド62の先端部は、ABS13に露出している。
再生ヘッド54は、TDMR(Two Dimensional Magnetic Recording)を想定した複数の再生素子を備えている。本実施形態では、再生ヘッド54は、第1ないし第4の4つの再生素子54a、54b、54c、54dを備えている。各再生素子は、トンネル接合(TMR:Tunneling Magneto Resistive)素子を用いている。すなわち、再生素子54a、54b、54c、54dの各々は、絶縁層55を挟んで積層された磁化固着層(Pin層)(第1磁性体層)56aおよび磁化フリー層(Free層)(第2磁性体層)56bを有している。Pin層56aおよびFree層56bは、それぞれ磁性体で形成されている。Pin層56aは、ハードバイアス層57からの磁界により、磁化方向が一定方向に固定されている。Free層56bの磁化は完全には固定されておらず、外部磁界(記録媒体、すなわち、磁気ディスク12からの漏れ磁界)により磁化の向きが変動する。Pin層56aおよびFree層56bに接触する図示しない電極あるいは電極膜が設けられている。
TMR再生素子は、Pin層56aの磁化とFree層56bの磁化のなす角度の変化を再生出力に変換して出力する。例えば、Pin層56aの磁化とFree層56bの磁化の向きが同じ場合は、再生素子の電気抵抗が小さくなり、磁化の向きが異なる場合は、電気抵抗が大きくなる。この作用を使用して、TMR再生素子は磁気ディスク12から記録磁界に対応した信号を再生する。
第1ないし第4再生素子54a、54b、54c、54dは、その長手方向がそれぞれスライダ15の中心軸(第1軸)Cと直交する向きに設けられ、また、中心軸Cの軸方向に所定の間隔を置いて並んで配置されている。すなわち、第1ないし第4再生素子54a、54b、54c、54dは互いに平行に並んで配置されている。第1ないし第4再生素子54a、54b、54c、54dの先端(下端)部は、ABS13に露出している。
4つの再生素子の内、第1再生素子54aおよび第3再生素子54cは、その長手方向の中心がスライダ15の中心軸C上に整列して配置されている。残りの第2再生素子54bおよび第4再生素子54dは、その長手方向の中心が第2中心軸(第2軸)C2上に整列して配置されている。この第2中心軸C2は、スライダ15の中心軸Cと平行に、かつ、中心軸Cから所定距離dだけ離間している。すなわち、第2および第4再生素子54b、54dは、第1および第3再生素子54a、54cに対して、中心軸Cと直交する方向に距離dだけずれて配置されている。
後述するように、HDD10では、磁気ディスク12の径方向における磁気ヘッド16の位置に応じて、あるいはデータトラックに対する磁気ヘッド16のスキュー角に応じて、4つの再生素子54a、54b、54c、54dの中から選択された2つの再生素子により情報再生が行われる。選択した2つの再生素子は、Pin層56aの磁化が互いに逆向き、反平行となるように磁化されている。本実施例によれば、図3に示すように、第1、第2、第4再生素子54a、54b、54dのPin層56aの磁化は、右方向に設定され、第3再生素子54cのPin層56aの磁化は左方向(逆方向)に設定されている。
HDD10は、上記のように構成された磁気ヘッド16を用いて、磁気ディスク12の記録層にライトデータを瓦記録(Shingled Magnetic Recording)するように構成されている。すなわち、ライトデータをクロストラック方向に重ね書きすることで高TPIを得ている。図4は、磁気ディスク12の外周側および内周側に瓦記録されたデータトラックの記録パターンを模式的に示している。この図に示すように、瓦記録の場合、データトラックに残る記録パターンは、磁気ディスク12の外周側部分に記録された記録パターンPOおよび磁気ディスク12の内周側部分に記録された記録パターンPIともに湾曲したパターンとなる。瓦記録の場合、磁気ヘッド16のスキュー角による記録品質の変化を抑えるため、磁気ディスクの径方向中央部(記録ヘッド16のスキュー角がゼロとなる領域)を中心として、磁気ディスク12の内周側部分と外周側部分と重ね書き方向が逆向きとなる。その結果、記録パターンPO、PIの湾曲方向が逆となっている。すなわち、磁気ディスク12の内周側部分と外周側部分とで、磁気ディスクからの漏れ磁界は逆に傾くことになる。従って、再生素子のPin層56aとFee層56bの内部の磁化の相対角は、再生素子が磁気ディスク12の内周側部分に位置する時と、再生素子が磁気ディスク12の外周側部分に位置する時とで同一とならない。
前述の選択した2つの再生素子をリーダー1およびリーダー2とした場合、図4に示すように、リーダー1およびリーダー2は、Pin層56aの磁化方向が互いに逆向きとなっている。図4では、Pin層56aとハードバイアス層の磁化方向は同じとし、Pin層56aの磁化のみを表記して説明している。Pin層56aの磁化方向が異なる2つのリーダー1およびリーダー2で記録パターンPO、PIを読取る場合、それぞれのリーダー単体で見ると、Pin層56aとFree層56bの磁化の相対角は、磁気ディスク12の内周側と外周側で互いに逆向きとなる。つまり、例えば磁気ディスク12の内周側における各リーダーの磁化の相対角が(リーダー1、リーダー2)=(α、β)であった場合、磁気ディスク12の外周側での各リーダーの磁化の相対角は(リーダー1、リーダー2)=(β、α)となる。これにより、リーダー1、2の相対角の平均値は、磁気ディスク12の内周側部分と外周側部分とで一致することになる。従って、リーダー1の再生波形およびリーダー2の再生波形を、回路上で重み付き平均化することで、記録パターン湾曲による媒体磁化の傾きの影響をキャンセルすることができる。
図5は、リーダー1、2からの再生波形を平均化する等化回路を示している。等化回路70は、R/Wチャネル42に設けられ、リーダー1用の第1系統70aおよびリーダー2用の第2系統70bの2系統を有している。各系統70a、70bは、ハイパスフィルタ(HPF)、可変ゲインアンプ(VGA)、非対称性訂正回路(ASC)、連続タイムフィルタ(CTF)、ADコンバータ(ADC)、有限インパルス応答回路(FIR)を備えている。2系統のFIRフィルタ(FIR)からの出力は合成されて、非線形ゆがみ調整回路(NLD)、誤り訂正回路(ITR、RLL)を介して、HDC44へ送られる。
第1および第2系統70a、70bにおいて、ADCとFIRとの間で、ある重み係数Wα、Wβを、それぞれでの再生信号に加算して平均化処理を行う。重み係数Wα、Wβを最適化することにより、記録バターンの湾曲に起因する再生出力感度のゾーン不均一性をキャンセルすることができる。
図5では、第1および第2の2つの再生波形系統70a、70bを単純に平均化する等化回路70を例示したが、TDMR用回路を用いても同様の効果を得ることができる。例えば、図6に示すように、TDMR用の等化回路75では、第1系統75aおよび第2系統75bを同時に等化処理する二次元有限インパルス応答回路(2D−FIR:二次元等化器)を用いる。この場合、自動的に平均化処理が等化処理の一部として包括され、平均化の重み係数Wα、Wβは、二次元等化器(2D−FIR)のタップ係数に反映されることになる。
いずれの等化回路70、75を用いても、2つの再生素子、すなわち、リーダー1、2の再生信号は、それぞれ相対角α(再生感度小)の再生信号と相対角β(再生感度大)の再生信号との組み合わせで構成されている。そのため、結果として得られる再生ヘッドの再生感度はこれら相対角の平均値となり、磁気ディスク12の内周側/外周側によらず一定となる。
しかし、2つのPin層56aの磁化の不均一性や湾曲した記録パターンからの漏れ磁界のばらつきがある。そのため、再生信号のビットエラーレート(BER)が最良となるPin層56aの磁化固定方向がどちらか一方向に偏るケースが考えられる。しかし、本実施形態の磁気ヘッド16では、図5に示した平均化重み係数Wα、Wβを任意に設定可能である。また、図6に示したTDMRの場合は、2D−FIRのタップ係数(重み係数Wα、Wβ)は適応化により逐次最適化処理が行われることが一般的である。そのため、磁気ヘッド16では、常にBERが最適な条件で記録パターン湾曲の影響をキャンセルすることが可能となる。
平均化処理による再生感度不均一のキャンセル効果は、2つの再生素子の長手方向中心がデータトラックの幅方向中心に整列している、つまり、2つの再生素子のクロストラック方向のオフセット量がゼロで再生する場合が最大となる。しかし、オフセット量がゼロでない場合でも、平均化重み係数を適切に設定することで前述のキャンセル効果を最適化することができる。
図7および図8に示すように、磁気ディスク12に対する磁気ヘッド16の径方向位置に応じて、すなわち、データトラックTに対する磁気ヘッド16のスキュー角に応じて、再生素子の位置(オフセット量)が変動する。例えば、磁気ヘッド16が磁気ディスク12の径方向の内周側(IN)、中間部(M)、外周側(OUT)に位置している場合、磁気ヘッド16のスキュー角はそれぞれ大(+)、ゼロ、大(−)となる。本実施形態の再生ヘッド54によれば、スキュー角が、大(+)、ゼロ、大(−)のそれぞれで、2つの再生素子が読取り対象のデータトラックT上に重なる配置構造となっている。かつ、第1ないし第4再生素子54a〜54dは、重なる2つの再生素子のPin層56aの磁化が互いに逆向きとなるように配置されている。
図8に示すように、4つの再生素子54a〜54dの中から、データトラックTの中心軸上に位置する2つの再生素子が選択されて、データ再生が行われる。例えば、磁気ヘッド16が磁気ディスク12の内周側(IN)に位置している場合、データトラックTの中心軸上に中心が位置する第2再生素子54bおよび第3再生素子54c(太い枠で示す)が選択される。磁気ヘッド16が磁気ディスク12の中間部(M)に位置している場合、データトラックTの中心軸上に中心が位置する第1再生素子54aおよび第3再生素子54c(太い枠で示す)が選択される。磁気ヘッド16が磁気ディスク12の外周側(OUT)に位置している場合、データトラックTの中心軸上に中心が位置する第3再生素子54cおよび第4再生素子54d(太い枠で示す)が選択される。
このように、実際の信号再生時には、磁気ヘッド16のスキュー角に応じて、データトラックTの中心軸上に位置する2つの再生素子のみをアクティブとして信号処理を行うことで、スキュー角が発生する状況でも前述したような再生感度不均一のキャンセル効果を最大化することができる。
なお、上述した複数の再生素子は、所定のオフセットで配列した構成に限定されることはない。いずれの径方向位置でもスキュー角がゼロとなるような磁気ヘッドのヘッドアクチュエータ構造(例えば、磁気ヘッドを磁気ディスクの径方向に沿って直線的に移動可能なリニアアクチュエータ等)を用いることも可能である。
図9は、平均化の重み係数Wα、Wβの初期調整(重み係数テーブル作成)動作を示すフローチャート、図10は、記録データの再生動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、MPU46は、磁気ヘッド16の径方向位置に応じて、再生素子を選択するための選択(ゾーン/リーダー)テーブル80を有している。選択テーブル80は、第1ないし第4再生素子54aないし54dの内、例えば、磁気ディスク12の内周部(ゾーン1)、中間部(ゾーン2)、外周部(ゾーン3)でそれぞれ使用する2つの再生素子を定めている。
図9に示すように、MPU46は、磁気ヘッド16の径方向位置に応じて、再生素子を選択するための選択(ゾーン/リーダー)テーブル80を有している。選択テーブル80は、第1ないし第4再生素子54aないし54dの内、例えば、磁気ディスク12の内周部(ゾーン1)、中間部(ゾーン2)、外周部(ゾーン3)でそれぞれ使用する2つの再生素子を定めている。
MPU46は、まず、複数の磁気ヘッド16の内の1つを特定した後(ST1)、磁気ディスク12のゾーン(1〜M)の1つを特定する(ST2)。続いて、MPU46は、特定したゾーンおよび選択テーブル80に基づいて、2つの再生素子(アクティブリーダー)を選択し(ST3)、更に、アクティブリーダーの重み調整(最大L回)を行う(ST4)。重み調整回数iがL以下の場合(ST5)、MPU46は平均化重み係数Wα、Wβを設定する(ST6)。
次いで、MPU46は、設定した平均化重み係数Wα、Wβを用いて、再生信号の均等化を行い、再生信号のBER(E)を測定する(ST7)。測定したBER(E)と最適値(Ebest)とを比較し(ST8)、測定したBER(E)が最適値(Ebest)よりも小さい場合、MPU46は、測定BER(E)を最適値(Ebest)として設定した後(ST9)、ST4に戻る。また、ST8において、測定BER(E)が最適値(Ebest)以上の場合もST4に戻る。MPU46は、ST5において、重み調整iがLよりも大きくなった時点で重み係数の最適値探索を終了し、その際の設定重み係数Wα、Wβをメモリに登録する(ST10)。更に、MPU46は、ゾーンおよび磁気ヘッドを登録し(ST11、12)、ヘッド/ゾーンパラメータとして管理する。これにより、MPU46は、磁気ヘッド、再生素子、磁気ディスクのゾーンに対応する重み係数Wα、Wβの(ヘッド/ゾーン)テーブル90(図10参照)を作成する。テーブル90は、磁気ディスク12のゾーンを間引いて重み係数をテーブル管理する例(例えば、磁気ディスクの全ゾーンを5分割(ゾーン1〜5)して管理する例)を示している。メモリの容量が充分な場合は、磁気ディスク12の全ゾーンに関して重み係数テーブルを作成してもよい。
図10に示すように、記録データを再生する際、MPU46は、再生する磁気ヘッド16(n)、磁気ディスク12のシリンダ(=ゾーン)を特定し(ST1)、次いで、選択テーブル80から2つの再生素子(アクティブリーダー)を選択する(ST2)。続いて、MPU46は、(ヘッド/ゾーン)テーブル90から対応する重み係数Wα、Wβを参照する。選択した2つの再生素子(アクティブリーダー)により磁気ディスク12から記録データを読み取り、再生信号をヘッドアンプICで増幅する。増幅した再生信号はR/Wチャネル42の等化回路70に入力される。更に、MPU46は、参照した重み係数Wα、Wβをそれぞれ2つの再生素子の再生信号に加算して補間する(ST4)。これにより、2つの再生素子からの再生波形を平均化した後、非線形ゆがみ調整回路(NLD)、誤り訂正回路(ITR、RLL)を介して、再生信号をHDC44へ送る。
以上のように構成されたHDDによれば、磁気ディスクに対するデータの記録方式として、瓦記録を用いることにより、幅広の磁気ヘッド(ライトヘッド)を用いた場合でも高トラック密度(TPI)を得ることができる。瓦記録により記録パターンが湾曲している場合でも、Pin層の磁化方向が相反する2つの再生素子により記録データを再生し、平均化することにより、記録パターンの湾曲による媒体磁化の傾きの影響をキャンセルすることができる。従って、再生信号のS/N比の劣化を抑制し、再生信号品位の向上を図ることが可能となる。
再生波形に加算する重み係数Wα、Wβを最適化することにより、再生素子のPin層に起因する再生出力感度のゾーン不均一性を一層確実にキャンセルすることができる。更に、磁気ディスクの再生領域(ゾーン)あるいは磁気ヘッドのスキュー角に応じて、データトラックTの中心軸上に位置する2つの再生素子のみをアクティブとして選択し、信号再生処理を行うことで、スキュー角が発生する状況でも再生感度不均一のキャンセル効果を最大化することができる。
以上のことから、再生信号品位の向上した磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置が得られる。
以上のことから、再生信号品位の向上した磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置が得られる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、再生ヘッドの再生素子は、4つに限らず、2つ、3つ、あるいは5つ以上としてもよい。複数の再生素子の配列構成は、上述した実施形態に限定されることなく、少なくとも2つの再生素子の中心がデータトラックの中心軸に沿って整列可能な配列であればよい。平均化重み係数Wα、Wβは、(ヘッド/ゾーン)テーブルを参照する構成に限らず、予めデフォルトで各再生素子の再生特性を測定し、その測定結果に基づいて、平均化重み係数Wα、Wβを決定してもよい。
例えば、再生ヘッドの再生素子は、4つに限らず、2つ、3つ、あるいは5つ以上としてもよい。複数の再生素子の配列構成は、上述した実施形態に限定されることなく、少なくとも2つの再生素子の中心がデータトラックの中心軸に沿って整列可能な配列であればよい。平均化重み係数Wα、Wβは、(ヘッド/ゾーン)テーブルを参照する構成に限らず、予めデフォルトで各再生素子の再生特性を測定し、その測定結果に基づいて、平均化重み係数Wα、Wβを決定してもよい。
10…磁気ディスク装置、11…筐体、12…磁気ディスク、13…ABS
14…スピンドルモータ、15…スライダ、16…磁気ヘッド、17…ヘッド部、
18…ヘッドアクチュエータ、30…ヘッドアンプIC、40…メインコントローラ、
54…再生ヘッド、54a…第1再生素子、54b…第2再生素子、
54c…第3再生素子、54d…第4再生素子、56a…磁化固着層(Pin層)、
56b…磁化フリー層(Free層)、58…記録ヘッド、70…等化回路、
70a…第1系統、70b…第2系統
14…スピンドルモータ、15…スライダ、16…磁気ヘッド、17…ヘッド部、
18…ヘッドアクチュエータ、30…ヘッドアンプIC、40…メインコントローラ、
54…再生ヘッド、54a…第1再生素子、54b…第2再生素子、
54c…第3再生素子、54d…第4再生素子、56a…磁化固着層(Pin層)、
56b…磁化フリー層(Free層)、58…記録ヘッド、70…等化回路、
70a…第1系統、70b…第2系統
Claims (10)
- 磁化方向が固定された第1磁性体層と、絶縁層を挟んで前記第1磁性体層に対向して設けられ磁化方向が固定されていない第2磁性体層とをそれぞれ有する複数の再生素子を備え、
前記複数の再生素子の少なくとも2つは、各々の第1磁性体層、第2磁性体層のそれぞれが任意の直線を横切るように配置されているとともに、前記第1磁性体層の磁化方向が互いに異なる向きになっている磁気ヘッド。 - 前記少なくとも2つの再生素子は、前記第1磁性体層の磁化方向が互いに平行且つ相反する向きになっている請求項1に記載の磁気ヘッド。
- 前記複数の再生素子は、少なくとも2つの前記再生素子の中心が任意の直線上に整列するように配列され、かつ、前記少なくとも2つの再生素子の第1磁性体層の磁化方向が互いに異なる向きになっている請求項1又は2に記載の磁気ヘッド。
- 前記複数の再生素子は、第1軸上に中心が位置するように配置された第1再生素子および第3再生素子と、前記第1軸から所定距離離間して前記第1軸と平行に延びる第2軸上に中心が位置するように配置された第2再生素子および第4再生素子と、を含み、前記第1、第2、第3、第4再生素子は、前記第1軸の方向で所定の間隔を置いて並んでいる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁気ヘッド。
- 前記第1、第2、第4再生素子の磁化固着層は、それぞれ同一方向に磁化され、前記第3再生素子の磁化固着層は、前記第1再生素子の磁化固着層の磁化と逆向きに磁化されている請求項4に記載の磁気ヘッド。
- ディスク状の記録媒体と、
前記記録媒体に対して情報の再生を行う請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁気ヘッドと、
を備える磁気ディスク装置。 - 前記磁気ヘッドの前記少なくとも2つの再生素子により再生された2系統の再生信号をそれぞれ重み係数に基づいて平均化および合成する等化回路を備える請求項6に記載の磁気ディスク装置。
- 前記記録媒体の再生ゾーンおよび使用する再生素子に応じて、前記重み係数を設定するコントローラを備えている請求項7に記載の磁気ディスク装置。
- 前記記録媒体のデータトラックに対する前記磁気ヘッドのスキュー角に応じて、前記複数の再生素子から前記データトラックの中心軸上に位置する2つの再生素子を選択するコントローラを備えている請求項6ないし8のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
- 磁化方向が固定された第1磁性体層と、絶縁層を挟んで前記第1磁性体層に対向して設けられ磁化方向が固定されていない第2磁性体層とをそれぞれ有する複数の再生素子を備え、前記複数の再生素子の少なくとも2つは、各々の第1磁性体層、第2磁性体層のそれぞれが任意の直線を横切るように配置されているとともに、前記第1磁性体層の磁化方向が互いに異なる向きになっている磁気ヘッドを用いて記録媒体に記録された記録データを再生する再生方法であって、
前記記録媒体のデータトラックに対する前記磁気ヘッドのスキュー角に応じて、前記複数の再生素子から前記データトラックの中心軸上に位置する2つの再生素子を選択し、
前記選択した2つの再生素子により前記データトラックの記録データを読み取り、
前記2つの再生素子により読み取られた2系統の再生信号をそれぞれ重み係数に基づいて平均化および合成する再生方法。
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