JP2016109724A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧部材の過昇温を抑制し、押圧部材の反りや溶融を防止する。【解決手段】本発明の定着装置18は、回転軸の周りを回転可能に設けられる定着ベルト22と、定着ベルト22に圧接して定着ニップ39を形成し、回転可能に設けられる加圧部材23と、定着ベルト22を加圧部材23側に向かって押圧する押圧部材27と、押圧部材27を支持する中空状の支持部材26と、支持部材26に収容され、支持部材26の温度を検出する温度センサー31と、温度センサー31の検出温度が所定の閾値以上になった場合に、押圧部材27を冷却するための冷却制御を実行する制御部と、を備えていることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、記録媒体にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、用紙などの記録媒体にトナー像を定着させる定着装置を備えている。
例えば、特許文献1には、定着ベルトと、定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材(特許文献1の「加圧ローラ22」参照)と、定着ベルトを加圧部材側に向かって押圧する押圧部材(特許文献1の「ニップ形成部材24」参照)と、押圧部材を支持する支持部材(特許文献1の「支持部材25」参照)と、を備えた定着装置が開示されている。
特開2013−145288号公報
上記のような構成の定着装置において、押圧部材が過昇温すると、押圧部材が反ったり溶融したりする恐れがある。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、押圧部材の過昇温を抑制し、押圧部材の反りや溶融を防止することを目的とする。
本発明の定着装置は、回転軸の周りを回転可能に設けられる定着ベルトと、前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成し、回転可能に設けられる加圧部材と、前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧する押圧部材と、前記押圧部材を支持する中空状の支持部材と、前記支持部材に収容され、前記支持部材の温度を検出する温度センサーと、前記温度センサーの検出温度が所定の閾値以上になった場合に、前記押圧部材を冷却するための冷却制御を実行する制御部と、を備えていることを特徴とする。
上記のように温度センサーによって支持部材の温度を検出することで、温度センサーの検出温度に基づいて押圧部材の温度を予測しやすくなる。そのため、押圧部材を冷却するための冷却制御をより適切なタイミングで実行することが可能となり、押圧部材の過昇温を抑制し、押圧部材の反りや溶融を防止することができる。
また、上記のように支持部材を中空状とすることで、支持部材の内部において空気を対流させやすくなり、これに伴って、支持部材の内部の温度を均一化することができる。そのため、支持部材に収容される温度センサーの検出温度のばらつきを抑制することが可能となる。
前記定着装置は、前記定着ベルトの端部よりも前記回転軸方向外側に設けられる側板を更に備え、前記支持部材は、前記側板よりも前記回転軸方向外側に突出する突出部を備え、前記温度センサーは、前記突出部に収容されていても良い。
このような構成を採用することで、温度センサーが側板よりも回転軸方向内側に設けられる場合等と比較して、温度センサーの温度上昇を抑制することができると共に、温度センサーに接続される配線を短くすることが可能となる。
前記温度センサーは、前記突出部の前記押圧部材側の面に固定されていても良い。
このような構成を採用することで、温度センサーの検出温度に基づいて押圧部材の温度を一層予測しやすくなる。
前記制御部は、前記温度センサーの検出温度が前記閾値以上になった場合に、前記温度センサーの検出温度が前記閾値未満の場合よりも、単位時間ごとの印字枚数を減少させても良い。
このような構成を採用することで、新たな部品を追加することなく、押圧部材を冷却することが可能となる。
前記定着装置は、前記定着ベルトを加熱する熱源を更に備え、前記制御部は、前記温度センサーの検出温度が前記閾値以上になった場合に、前記温度センサーの検出温度が前記閾値未満の場合よりも、前記定着ベルトの加熱目標温度を低くしても良い。
このような構成を採用することで、生産性(単位時間ごとの印字枚数)を落とすことなく、押圧部材を冷却することが可能となる。
前記定着装置は、前記押圧部材を冷却するための冷却風を発生させるファンを更に備え、前記制御部は、前記温度センサーの検出温度が前記閾値以上になった場合に、前記ファンを稼働させても良い。
このような構成を採用することで、押圧部材を効率的に冷却することが可能となる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、押圧部材の過昇温を抑制し、押圧部材の反りや溶融を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の前端部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の制御システムを示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、サーミスターの検出温度と押圧部材の予測温度の関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、サーミスターの検出温度と単位時間ごとの印字枚数の関係を示すグラフである。 (a)は、比較実験において、本発明の一実施形態に係る定着装置の温度検出箇所(P1〜P4)を示す正面図である。(b)は、比較実験において、比較例に係る定着装置の温度検出箇所(Q1〜Q3)を示す正面図である。 比較実験において、サーミスターの温度検出箇所とサーミスターの検出温度のばらつきの関係を示すグラフである。 他の異なる実施形態に係る定着装置において、支持部材の形状を示す正面図である。 他の異なる実施形態に係る定着装置において、支持部材の形状を示す正面図である。
まず、図1を用いて、プリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。以下、図1における紙面手前側を、プリンター1の前側とする。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれプリンター1の前側、後側、左側、右側、上側、下側を示している。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には、用紙(記録媒体)を収納する給紙カセット3が収容され、プリンター本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。プリンター本体2の上面には、排紙トレイ4の側方に上カバー5が開閉可能に取り付けられ、上カバー5の下方にはトナーコンテナ6が収納されている。
プリンター本体2の上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が排紙トレイ4の下方に配置され、露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられており、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラー13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送経路15が設けられている。搬送経路15の上流端には給紙部16が設けられ、搬送経路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラー13によって構成される転写部17が設けられ、搬送経路15の下流部には定着装置18が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部19が設けられている。搬送経路15の下方には、両面印刷用の反転経路20が形成されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置18の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、現像器12がトナーによりトナー像に現像する。
一方、給紙部16によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部17へと搬送され、転写部17において感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路15を下流側へと搬送されて定着装置18に進入し、この定着装置18において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部19から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム10上に残留したトナーは、クリーニング装置14によって回収される。
次に、図2〜図5を用いて、定着装置18について詳細に説明する。図2の矢印Yは、用紙の搬送方向を示している。図3、図4の矢印Iは前後方向内側を示し、図3、図4の矢印Oは前後方向外側を示している。
図2、図3等に示されるように、定着装置18は、定着ベルト22と、定着ベルト22の下側(外側)に配置される加圧ローラー23(加圧部材)と、定着ベルト22の内径側に配置されるヒーター24(熱源)と、定着ベルト22の内径側においてヒーター24の下側に配置される反射板25(反射部材)と、定着ベルト22の内径側において反射板25の下側に配置される支持部材26と、定着ベルト22の内径側において支持部材26の下側に配置される押圧部材27と、定着ベルト22の内径側において支持部材26の前後両端部に固定されるカバー部材28と、定着ベルト22の前後両端部に装着される形状規制部材30と、支持部材26の前端側に配置されるサーミスター31(温度センサー)と、を備えている。なお、図3においては、定着ベルト22の内部が透視されている。また、各カバー部材28及び各形状規制部材30は、図5において記載が省略されている。
図2、図3等に示されるように、定着ベルト22は、前後方向に長い略円筒状を成している。定着ベルト22は、前後方向に延びる回転軸Aの周りを回転可能に設けられている。つまり、本実施形態では、前後方向が定着ベルト22の回転軸方向である。定着ベルト22は、通紙領域R1と、通紙領域R1の前後両側(通紙領域R1の前後方向外側)に設けられる非通紙領域R2と、を備えている。通紙領域R1は、最大サイズの用紙が通過する領域である。非通紙領域R2は、最大サイズの用紙が通過しない領域である。
定着ベルト22は、可撓性を有しており、周方向には無端状である。定着ベルト22は、例えば、基材層35と、この基材層35に周設される弾性層36と、この弾性層36を被覆する離型層37と、を備えている。定着ベルト22の基材層35は、例えばSUSやニッケルなどの金属によって形成されている。なお、定着ベルト22の基材層35は、PI(ポリイミド)などの樹脂によって形成されていても良い。定着ベルト22の弾性層36は、例えばシリコンゴムによって形成されている。定着ベルト22の弾性層36の厚みは、例えば200μmである。定着ベルト22の離型層37は、例えばPFAチューブによって形成されている。定着ベルト22の離型層37の厚みは、例えば20μmである。定着ベルト22の内周面には、定着ベルト22の摺動性及び熱吸収性を向上させるための塗装が施されている。
定着ベルト22の前後両端部よりも前側と後側(前後方向外側)には、それぞれ側板38(図3参照)が設けられている。各側板38は、例えば、定着ベルト22及び加圧ローラー23を収容する定着フレーム(図示せず)の一部を成している。なお、各側板38は、図3を除いて記載が省略されている。 加圧ローラー23は、前後方向に長い略円柱状を成している。加圧ローラー23は、定着ベルト22に圧接しており、定着ベルト22と加圧ローラー23の間には定着ニップ39が形成されている。加圧ローラー23は、回転可能に設けられている。加圧ローラー23は、モーターなどによって構成される駆動源43に接続されている。
加圧ローラー23は、例えば、円柱状の芯材40と、この芯材40に周設される弾性層41と、この弾性層41を被覆する離型層42と、を備えている。加圧ローラー23の芯材40は、例えば、鉄等の金属によって形成されている。加圧ローラー23の弾性層41は、例えば、シリコンゴムによって形成されている。加圧ローラー23の離型層42は、例えば、PFAチューブによって形成されている。
ヒーター24は、例えば、ハロゲンヒーターによって構成されている。ヒーター24は、定着ベルト22の内部空間の上部(加圧ローラー23から離間する側の部分)に配置されており、定着ベルト22の回転軸Aに対して上側(加圧ローラー23から離間する側)に偏った位置に設けられている。そのため、本実施形態では、定着ベルト22の上端部22aが定着ベルト22のうちで最もヒーター24に接近する部分となっている。
反射板25は、前後方向に長い形状を成している。反射板25は、例えば、光輝アルミニウム等の金属によって形成されている。反射板25は、ヒーター24と支持部材26の間に配置されている。反射板25の断面は、上側(加圧ローラー23から離間する側)に向かって凸となるコ字状を成している。
反射板25は、略水平に設けられる本体部44と、本体部44の左右両端部(用紙の搬送方向における上流側と下流側の端部)から下方に向かって屈曲されるガイド部45と、を備えている。本体部44の上面は、ヒーター24に対向しており、ヒーター24から放射される輻射熱を定着ベルト22の内周面に向かって反射する反射面(鏡面)である。
支持部材26は、前後方向に長い形状を成している。支持部材26の上部は、反射板25の各ガイド部45の間に挿入されている。支持部材26は、スペーサー51を介して反射板25を支持しており、反射板25と直接的には接触していない。
支持部材26は、例えばSECC(亜鉛メッキ鋼板)等から成る一対のL字状の板金52を組み合わせることで形成されており、四角筒状(中空状)を成している。支持部材26の左下隅部には、下方に向かって突出する係合突起53が設けられている。係合突起53は、一方の板金52を下方に延出させることによって形成されている。支持部材26の両側壁26aは、上下方向に沿って延びており、互いに平行に設けられている。これに伴って、支持部材26は、略長方形の外郭形状を有している。
図3等に示されるように、支持部材26は、各側板38よりも前側と後側(前後方向外側)に突出する突出部54を備えている。図4、図5等に示されるように、各突出部54(図4、図5では前側の突出部54のみ表示)は、支持部材26の各突出部54以外の部分と同様に、四角筒状(中空状)を成している。
図2、図3等に示されるように、押圧部材27は、前後方向に長い平板状を成している。押圧部材27は、例えば、LCP(液晶ポリマー)等の耐熱性樹脂によって形成されている。押圧部材27の上面の左端部には、係合凹部55が設けられている。係合凹部55には、支持部材26の係合突起53が係合している。押圧部材27の上面には、複数のボス56が突設されている。各ボス56の上端部は、支持部材26の下面に当接している。以上のような構成により、支持部材26によって押圧部材27が支持されており、押圧部材27の反りが規制されている。
押圧部材27の下面の左側部分(用紙の搬送方向下流側の部分)は、右側(用紙の搬送方向上流側)から左側(用紙の搬送方向下流側)に向かって下側(加圧ローラー23側)に傾斜している。押圧部材27の下面は、定着ベルト22を下側(加圧ローラー23側)に向かって押圧している。
各カバー部材28は、正面視で略U字状を成している。各カバー部材28は、定着ベルト22の各非通紙領域R2と前後方向の位置が対応しており、ヒーター24から定着ベルト22の各非通紙領域R2に向かう輻射熱を遮断する機能を有している。
各カバー部材28は、上方に向かって円弧状に湾曲する湾曲部57と、湾曲部57の左右両端部(用紙の搬送方向における上流側と下流側の端部)から下方に向かって屈曲される取付部58と、を備えている。湾曲部57は、定着ベルト22の内周面に沿って配置されている。各取付部58の下端部は、支持部材26の左右両側面に取り付けられている。
各形状規制部材30は、各カバー部材28よりも前後方向外側に配置されている。各形状規制部材30は、例えば、各側板38によって支持されている。各形状規制部材30は、規制片60と、規制片60に取り付けられるリング片61と、を備えている。
各形状規制部材30の規制片60は、基台部62と、基台部62の前後方向内側の面に突設される挿入部63と、を備えている。
図4等に示されるように、各形状規制部材30の規制片60には、基台部62と挿入部63を貫通する貫通穴64が前後方向に沿って設けられており、この貫通穴64をヒーター24及び支持部材26が貫通している。
図2等に示されるように、各形状規制部材30の規制片60の挿入部63は、貫通穴64の外周に沿って湾曲しており、円弧状(下向きC字状)を成している。挿入部63は、定着ベルト22の前後両端部に挿入されている。これにより、定着ベルト22の形状が規制されている(定着ベルト22の変形が抑制されている)。
図4等に示されるように、各形状規制部材30のリング片61は、円環状を成している。リング片61は、規制片60の挿入部63の外周に装着されている。リング片61は、定着ベルト22の前後両端部の前後方向外側に配置されており、定着ベルト22の蛇行(前後方向外側への移動)を規制している。リング片61の上部は、規制片60の基台部62の前後方向内側に配置されており、これにより、リング片61の前後方向外側への移動が規制されている。
サーミスター31は、接触式の温度センサーである。図4、図5等に示されるように、サーミスター31は、支持部材26の突出部54に収容されており、支持部材26の温度を検出するように構成されている。サーミスター31は、支持部材26の突出部54の下面(支持部材26の突出部54の内面のうちの押圧部材27側の面)に固定されている。
次に、定着装置18の制御システムについて説明する。
図6に示されるように、定着装置18には、制御部71(CPU)が設けられている。制御部71は、ROM、RAM等の記憶装置で構成される記憶部72と接続されており、記憶部72に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、制御部71が定着装置18の各部の制御を行うように構成されている。記憶部72には、サーミスター31の検出温度の閾値Tが記憶されている。
制御部71は、駆動源43に接続されている。そして、制御部71からの信号に基づいて駆動源43が加圧ローラー23を回転させるようになっている。
制御部71は、ヒーター24に接続されている。そして、制御部71からの信号に基づいてヒーター24が稼働するようになっている。
制御部71は、ファン73に接続されている。ファン73は、押圧部材27を冷却するための冷却風を発生させる機能を有している。具体的には、ファン73は、定着ベルト22の内部空間とダクト(図示せず)を介して接続されており、ファン73からの冷却風が上記ダクトを介して定着ベルト22の内部空間に導入され、押圧部材27が冷却されるようになっている。なお、ファン73からの冷却風は、サーミスター31等の温度検出素子には当たらないようになっている。
制御部71は、サーミスター31に接続されており、サーミスター31の検出温度が制御部71に出力されるようになっている。
上記のように構成された定着装置18において、用紙にトナー像を定着させる際には、駆動源43によって加圧ローラー23を回転させる(図2の矢印B参照)。このように加圧ローラー23が回転すると、加圧ローラー23に圧接する定着ベルト22が加圧ローラー23とは逆方向に従動回転する(図2の矢印C参照)。このように定着ベルト22が回転すると、定着ベルト22が押圧部材27に対して摺動する。
また、用紙にトナー像を定着させる際には、ヒーター24を稼働させる。このようにヒーター24が稼働すると、ヒーター24から輻射熱が放射される。ヒーター24から放射された輻射熱の一部は、図2に矢印Dで示されるように、定着ベルト22の内周面に直接照射され、吸収される。また、ヒーター24から放射された輻射熱の別の一部は、図2に矢印Eで示されるように、反射板25の本体部44の上面によって定着ベルト22の内周面に向かって反射され、定着ベルト22の内周面に吸収される。以上のような作用により、ヒーター24によって定着ベルト22が加熱される。この状態で、用紙が定着ニップ39を通過すると、トナー像が加熱されて溶融し、用紙にトナー像が定着される。
ところで、本実施形態では押圧部材27が樹脂によって形成されているため、押圧部材27が過昇温すると、押圧部材27が反ったり溶融したりする恐れがある。このような不具合を回避するための構成として、温度センサーによって定着ベルト22の温度を検出し、温度センサーの検出温度が所定の閾値以上になった場合に、押圧部材27を冷却するための冷却制御を実行する構成が考えられる。しかしながら、本実施形態では上記のように定着ベルト22を押圧部材27に対して摺動させる方式を採用しており、その関係で、定着ベルト22の熱容量が小さいのに対して押圧部材27の熱容量は大きい。そのため、定着ベルト22の温度が押圧部材27の温度よりも急激に変化しやすく、定着ベルト22の温度に基づいて押圧部材27の温度を予測するのは困難である。
また、上記のような押圧部材27の過昇温に伴う不具合を回避するための構成として、温度センサーによって押圧部材27の温度を直接検出し、温度センサーの検出温度が所定の閾値以上になった場合に、押圧部材27を冷却するための冷却制御を実行する構成が考えられる。しかしながら、温度センサーによって押圧部材27の温度を直接検出するためには、定着ベルト22の内部空間に温度センサーを挿入しなければならず、温度センサーが過昇温したり、温度センサーに接続される配線が長くなったりする恐れがある。
そこで、本実施形態では以下のようにして、押圧部材27を冷却するための冷却制御を実行している。
上記のようにヒーター24が定着ベルト22を加熱すると、サーミスター31が支持部材26の温度を検出し、この検出温度を制御部71に出力する。制御部71は、サーミスター31の検出温度に基づいて、押圧部材27の温度を予測する。サーミスター31の検出温度と押圧部材27の予測温度の関係は、例えば、図7に示される通りである。制御部71は、サーミスター31の検出温度が記憶部72に記憶された閾値T以上になった場合に、押圧部材27を冷却するための冷却制御を実行する。
<冷却制御の実行例1>
例えば、制御部71は、サーミスター31の検出温度が閾値T以上になった場合に、サーミスター31の検出温度が閾値T未満の場合よりも単位時間ごとの印字枚数(単位時間ごとに定着ニップ39を通過する用紙の枚数)を減少させる。これにより、ヒーター24の稼働時間が短くなるため、押圧部材27の過昇温が抑制される。このような冷却制御を実行することで、新たな部品を追加することなく、押圧部材27を冷却することが可能となる。
なお、上記のように単位時間ごとの印字枚数を減少させる冷却制御を実行する場合には、図8に示されるように、サーミスター31の検出温度が上昇していくのに伴って単位時間ごとの印字枚数を徐々に減少させても良い。
<冷却制御の実行例2>
例えば、制御部71は、サーミスター31の検出温度が閾値T以上になった場合に、サーミスター31の検出温度が閾値T未満の場合よりも、定着ベルト22の加熱目標温度を低くする。これにより、ヒーター24の稼働率(ヒーター24全体のなかで稼働している部分の割合)が低くなるか、又は、ヒーター24の稼働時間が短くなるため、押圧部材27の過昇温が抑制される。このような冷却制御を実行することで、生産性(単位時間ごとの印字枚数)を落とすことなく、押圧部材27を冷却することが可能となる。
<冷却制御の実行例3>
例えば、制御部71は、サーミスター31の検出温度が閾値T以上になった場合に、ファン73を稼働させる。これにより、ファン73からの冷却風がダクト(図示せず)を介して定着ベルト22の内部空間に導入され、押圧部材27が冷却される。このような冷却制御を実行することで、押圧部材27を効率的に冷却することが可能となる。
本実施形態では上記のように、サーミスター31によって支持部材26の温度を検出しているため、サーミスター31の検出温度に基づいて押圧部材27の温度を予測しやすくなる。そのため、押圧部材27を冷却するための冷却制御をより適切なタイミングで実行することが可能となり、押圧部材27の過昇温を抑制し、押圧部材27の反りや溶融を防止することができる。
また、支持部材26は、側板38よりも前後方向外側に突出する突出部54を備えており、この突出部54にサーミスター31が収容されている。このような構成を採用することで、サーミスター31が側板38よりも前後方向内側に設けられる場合等と比較して、サーミスター31の温度上昇を抑制することができると共に、サーミスター31に接続される配線を短くすることが可能となる。
また、サーミスター31は、突出部54の下面(押圧部材27側の面)に固定されている。このような構成を採用することで、サーミスター31の検出温度に基づいて押圧部材27の温度を一層予測しやすくなる。
<比較実験>
四角筒状(中空状)の支持部材26を用いた本発明の一実施形態に係る定着装置18(図9(a)参照)と、コ字状(非中空状)の支持部材26を用いた比較例に係る定着装置(図9(b)参照)とについて、サーミスター31の検出温度のばらつきを測定した。なお、図9(a)のP1〜P4は、本発明の一実施形態に係る定着装置18におけるサーミスター31の温度検出箇所を示している。一方、図9(b)のQ1〜Q3は、比較例に係る定着装置におけるサーミスター31の温度検出箇所を示している。
図10に示されるように、本発明の一実施形態に係る定着装置18では、いずれの温度検出箇所についても、比較例に係る定着装置よりもサーミスター31の検出温度のばらつきが抑制されている。これは、四角筒状(中空状)の支持部材26を用いることで、コ字状(非中空状)の支持部材26を用いる場合よりも支持部材26の内部において空気を対流させやすくなり、これに伴って支持部材26の内部の温度が均一化されたからである。
本実施形態では、支持部材26の両側壁26aが互いに平行に設けられることで支持部材26が略長方形の外郭形状を有している場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、図11(a)、図11(b)に示されるように、支持部材26の両側壁26aが互いに傾斜することで支持部材26が略台形の外郭形状を有していても良い。この場合、図11(a)に示されるように支持部材26の両側壁26aの対向間隔が上側(加圧ローラー23から離間する側)に向かって狭くなっていても良いし、図11(b)に示されるように支持部材26の両側壁26aの対向間隔が下側(加圧ローラー23に接近する側)に向かって狭くなっていても良い。
本実施形態では、支持部材26が四角筒状を成している場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、図12(a)に示されるように支持部材26が上側(加圧ローラー23から離間する側)に凸となる三角筒状を成していても良いし、図12(b)に示されるように支持部材26が下側(加圧ローラー23に接近する側)に凸となる三角筒状を成していても良い。また、他の異なる実施形態では、図12(c)に示されるように、支持部材26が円筒状を成していても良い。このように、支持部材26は、中空状であればどのような形状を成していても構わない。
本実施形態では、各形状規制部材30が規制片60とリング片61を備えている場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、各形状規制部材30が規制片60のみを備えており、リング片61を備えていなくても良い。
本実施形態では、ハロゲンヒーターをヒーター24として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、セラミックヒーターなどをヒーター24として用いても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
18 定着装置
22 定着ベルト
23 加圧ローラー(加圧部材)
24 ヒーター(熱源)
26 支持部材
27 押圧部材
31 サーミスター(温度センサー)
38 側板
39 定着ニップ
54 突出部
71 制御部
73 ファン
A (定着ベルトの)回転軸

Claims (7)

  1. 回転軸の周りを回転可能に設けられる定着ベルトと、
    前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成し、回転可能に設けられる加圧部材と、
    前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材を支持する中空状の支持部材と、
    前記支持部材に収容され、前記支持部材の温度を検出する温度センサーと、
    前記温度センサーの検出温度が所定の閾値以上になった場合に、前記押圧部材を冷却するための冷却制御を実行する制御部と、を備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトの端部よりも前記回転軸方向外側に設けられる側板を更に備え、
    前記支持部材は、前記側板よりも前記回転軸方向外側に突出する突出部を備え、
    前記温度センサーは、前記突出部に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記温度センサーは、前記突出部の前記押圧部材側の面に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記制御部は、前記温度センサーの検出温度が前記閾値以上になった場合に、前記温度センサーの検出温度が前記閾値未満の場合よりも、単位時間ごとの印字枚数を減少させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記定着ベルトを加熱する熱源を更に備え、
    前記制御部は、前記温度センサーの検出温度が前記閾値以上になった場合に、前記温度センサーの検出温度が前記閾値未満の場合よりも、前記定着ベルトの加熱目標温度を低くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記押圧部材を冷却するための冷却風を発生させるファンを更に備え、
    前記制御部は、前記温度センサーの検出温度が前記閾値以上になった場合に、前記ファンを稼働させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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