JP2016109506A - 反応装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カラムとカラムエンドとを容易に着脱することができるとともに、充填材の充填や交換を良好に行うことができる反応装置を提供する。【解決手段】 カラム12に設けたカラム側フェルールフランジ12bの内周面に、開口部に向けて漸次大径となる円錐部12eを形成する。入口側フィルタ14を嵌着した入口側フィルタ保持部材15と、出口側フィルタ16を嵌着した出口側フィルタ保持部材17とをカラムエンド13の嵌合凹部13eにそれぞれ嵌着し、突出部15e,17cの外周側にOリング18を配置する。カラム12のカラム側フェルールフランジ12bと、カラムエンド13のカラムエンド側フェルールフランジ3bとをフェルールクランプ19で接合する。これにより、Oリング18が円錐部12eとカラムエンド13のカラム側面13cとに密着し、カラム12とカラムエンド13とがシールされる。【選択図】 図1

Description

本発明は、反応装置に関し、詳しくは、反応触媒を充填したカラムの一端から複数の反応流体を導入してカラム内で反応させ、カラムの他端から反応生成物を導出する反応装置に関する。
従来、反応装置として、充填材を充填したカラムの入口側に、カラムの開口部を塞ぐカラム栓を、環状密封材を介して挿入するとともに、カラムの入口側端部外周とカラム栓外周とにそれぞれ形成した一対のフランジを、クランプにて締め付けた液体クロマトグラフ用カラムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、水素化触媒を充填したカラムの入口側から原液と反応ガスとを導入して水素化反応させ、カラムの他端から反応生成物を導出する反応装置として、カラムの入口側や出口側にエンドフィッティング、ダブルフェラル部材、ヘッド及びコネクタを介してカラムの入口側を閉塞するとともに各配管を接続したものがあった(例えば、特許文献2参照。)。さらに、カラムの開口側端部とエンドフィッティングとにフェルールフランジをそれぞれ形成し、対向面に形成された嵌着溝に環状密封材を嵌着した状態で接合するものがあった(例えば、特許文献3参照。)。
特開2007−71730号公報 特開2010−112907号公報 特開2008−275071号公報
しかし、上述の特許文献1のものではカラムは、ポリプロピレンなどの樹脂製のカラムには適用できても、金属製のカラムの場合、綺麗に洗浄された金属カラムの内壁は滑りが非常に悪いため、環状密封材を装着したカラム栓を開口部からカラムの軸線方向に挿入することが極めて困難であった。さらに、カラム栓の先端部がカラム内に入り込んでいることから、触媒表面とカラム栓の先端部とを密着させるには、充填材の充填量を精密にコントロールしなければならなかった。
また、特許文献2のものでは、各部材の結合にねじ結合を多用しているため、触媒の交換や内部の洗浄を行うための分解作業や、組み立て作業に手間が掛かっていた。さらに、カラムの入口側端部が平坦状に形成されていることから、細かい粉体で形成された充填材が充填時にカラムの入口側端部からこぼれ落ちる虞があった。また、特許文献3のものでは、環状密封材の嵌着溝に充填材が入り込むことがあり、充填材の排出作業に手間が掛かっていた。
そこで本発明は、カラムとカラムエンドとを容易に着脱することができるとともに、充填材の充填や交換を容易に行うことができる反応装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の反応装置は、充填材を充填したカラムの入口側の開口部と出口側の開口部とに、該開口部を覆う円盤状のフィルタを介してカラムエンドをそれぞれ配置し、前記カラムの双方の開口部の外周側にそれぞれ形成されたカラム側フェルールフランジに、前記カラムエンドのカラム装着側にそれぞれ設けたカラムエンド側フェルールフランジをそれぞれ付き合わせてフェルールクランプで締め付けてカラムとカラムエンドとを接合させた反応装置において、前記カラムは、カラム側フェルールフランジの内周面に、開口部に向けて漸次大径となる円錐部が形成され、前記フィルタは、該フィルタ及びカラム内径よりも大径で、前記円錐部より小径に形成されたフィルタ保持部材のカラム側面に設けられたフィルタ保持凹部に保持され、前記フィルタ保持部材は、前記カラムエンドのカラム側面に形成された嵌合凹部に厚さ方向の一部が嵌入され、該嵌合凹部から突出したフィルタ保持部材の外周に環状密封材を配置し、前記カラムエンドは、前記カラムの中心軸上に中央ポートを、該中央ポートの外周側に外周側ポートをそれぞれ備え、前記カラムと前記カラムエンドとを接合したときに、前記環状密封材が、前記円錐部と前記カラムエンドのカラム側面とに密着して、前記カラムと前記カラムエンドとをシールするとともに、前記中央ポートと前記外周側ポートとが前記フィルタを介してカラム内に連通することを特徴としている。
また、前記カラム側フェルールフランジと前記カラムエンド側フェルールフランジの外周部に、互いに係合して前記カラムと前記カラムエンドとの位置決めを行うための凹凸係合部が設けられていると好ましい。
さらに、入口側の前記フィルタ保持部材は、樹脂製の円盤状パッキンで形成され、中央部には、前記中央ポートに連通する貫通孔が設けられ、外周部には、前記外周側ポートに連通する環状溝が設けられるとともに、該環状溝の底部には、入口側の前記フィルタを介してカラム内に連通する複数の通孔が設けられているとよい。
また、出口側の前記フィルタ保持部材は、中央に開口部を有する樹脂製のリング状パッキンと、該リング状パッキンの前記開口部に配置される円筒状パッキンとで形成され、出口側の前記フィルタは、中央部に、前記円筒状パッキンの上面から突出した筒状凸部が嵌合する嵌合孔を有する円盤状に形成され、前記中央ポートに挿通された温度センサを、前記円筒状パッキンの筒内を通してカラム内に挿入し、前記筒状凸部を前記嵌合孔に嵌合し、出口側の前記カラムと出口側の前記カラムエンドとを接合したときに、前記円筒状パッキンが前記嵌合凹部に密着して前記フィルタの内周側を支持するとともに、前記外周側ポートが、前記円筒状パッキンと出口側の前記フィルタ保持部材との間に形成される中空部と、出口側の前記フィルタとを介してカラム内に連通すると好ましい。
さらに、入口側の前記フィルタ保持部材と出口側の前記フィルタ保持部材とは、外径寸法及び厚さ寸法がそれぞれ同一であると好適である。
本発明の反応装置によれば、カラムエンドに設けた嵌合凹部に、フィルタをカラム装着面側に向けてフィルタ保持部材に嵌着し、嵌合凹部から突出したフィルタ保持部材の突出部に環状密封材を配置した状態で、カラム側フェルールフランジに、各カラムエンド側フェルールフランジをそれぞれ付き合わせ、フェルールクランプで締め付けることにより、環状密封材がカラム側フェルールフランジの内周面に設けた円錐部と入口側カラムエンド又は出口側カラムエンドのカラム側面とに密着することから、カラムとカラムエンドとを容易にシールすることができる。これにより、カラムとカラムエンドとを簡単に着脱させることができ、充填材やフィルタの交換作業も容易に行うことができる。
さらに、カラム側フェルールフランジの内周面に、前記円錐部が形成されることから、充填材の充填時や交換時に、充填材が空気を含んでカラムから盛り上がった状態となることがあっても、カラムを振動させることにより充填材をカラムの外にこぼすことなくカラム内に良好に納めることができる。また、環状密封材を嵌着させる嵌着溝を形成する必要がないことから、充填材が嵌着溝に入り込む虞がなく、カラム及びカラムエンドの清掃を容易に行うことができる。
また、カラム側フェルールフランジとカラムエンド側フェルールフランジの外周部に、互いに係合してカラムとカラムエンドとの位置決めを行うための凹凸係合部を設けたことにより、カラムの中心軸と、カラムエンドの中心軸とを簡単に一致させることができる。
さらに、入口側のフィルタ保持部材は、樹脂製の円盤状パッキンで形成され、中央部のカラム装着面側に、中央ポートに連通する開口部が設けられ、外周部のカラム装着面側に、外周側ポートに連通する環状溝が設けられるとともに、環状溝の底部には入口側のフィルタを介してカラム内に連通する複数の連通孔が設けられていることから、反応流体を中央ポートと外周側ポートとから別々にカラム内の導入するので、カラム導入前に反応が起きることによる不具合が生じることがない。
また、出口側のフィルタ保持部材は、中央に開口部を備えた樹脂製のリング状パッキンと、リング状パッキンの前記開口部に配置される円筒状パッキンとで形成され、出口側のフィルタは外周側がリング状パッキンに支持され、内周側が円筒状パッキンで支持されることから、カラム内に充填された充填材の重量がフィルタに掛かってもフィルタの強度を保つことができる。さらに、温度センサをカラムの中心部に良好に保持させることができる。
さらに、入口側のフィルタ保持部材と出口側のフィルタ保持部材との外径寸法及び厚さ寸法をそれぞれ同一に形成したことにより、入口側カラムエンドと出口側カラムエンドとに設ける嵌合凹部を同一形状にすることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明の第1形態例を示す反応装置の断面図である。 同じく反応装置の分解斜視図である。 同じくカラムの入口側を示す要部断面図である。 同じくカラムの出口側を示す要部断面図である。 本発明の第2形態例を示すカラムの入口側を示す要部断面図である。
図1乃至図4は本発明の反応装置の第1形態例を示す図で、本形態例は、反応装置として、第1反応流体である原液(基質)と、第2流体である水素ガス(反応ガス)とを、粒度が数十μmの固体の水素化触媒を充填したカラム内に流通させるとともに、カラム内を予め設定された温度に保持することにより、原液と水素ガスとを反応させて原液の水素化処理を行う水素化リアクタを例示している。
この水素化リアクタ11は、水素化触媒を充填するカラム12と、該カラム12の両端にそれぞれ設けられるカラムエンド13,13と、入口側のカラムエンド13に嵌着される、入口側フィルタ14を嵌着した入口側フィルタ保持部材15と、出口側のカラムエンド13に嵌着される、出口側フィルタ16を備えた出口側フィルタ保持部材17と、カラム12と各カラムエンド13,13とをそれぞれ密封するOリング18,18(本発明の環状密封材)と、カラム12とカラムエンド13,13とを接合するフェルールクランプ19,19とを備えている。
カラム12は、ステンレス鋼などの金属材料によって形成された管状のカラム本体部12aと、該カラム本体部12aの両端外周にそれぞれ設けられたカラム側フェルールフランジ12b,12bとを有している。各カラム側フェルールフランジ12bは、カラムエンド13に対向する端面(突き合わせ面)側が平面、反端面側が斜面で、フランジ外周側に比べてフランジ内周側が厚肉に形成されている。また、カラム側フェルールフランジ12bの外周部には、端面側をカラムエンド13側に突出させて形成した円環状の凸状係合部12cが設けられている。さらに、カラム側フェルールフランジ12bの内周面には、カラム開口部の外周側に形成される平面部12dと、該平面部12dの外周側に形成され、カラム開口部に向けて漸次大径となる約45度の傾斜角を備えた円錐部12eとが設けられている。
カラムエンド13は、略円筒状の本体部13aと、該本体部13aのカラム装着側外周に設けられたカラムエンド側フェルールフランジ13bと、カラム側面13cに設けられた円形の嵌合凹部13eとを有している。カラムエンド側フェルールフランジ13bは、カラム側フェルールフランジ12bに対向する面(突き合わせ面)側が平面、反端面側が斜面で、フランジ外周側に比べてフランジ内周側が厚肉に形成されている。さらに、カラムエンド側フェルールフランジ13bの外周部には、端面側を段状に凹ませ、前記凸状係合部12cに係合される凹状係合部13dが設けられ、組立時に、凹状係合部13dの外周面と凸状係合部12cの内周面とが当接してカラム12の中心軸と、カラムエンド13の中心軸とが一致するように設定されている。カラムエンド13には、カラム軸線に一致する中央部に雌ねじ部20aを備えた中央ポート20が設けられるとともに、外周部に雌ねじ部21aを備えた外周側ポート21が設けられている。また、嵌合凹部13eは、カラム12の内径よりも大きな内径を有し、入口側フィルタ保持部材15又は出口側フィルタ保持部材17の厚さ方向の一部を嵌入可能な深さに形成されている。
入口側フィルタ14は、カラム12の内径よりも大きな直径を有する円盤状の複数のメッシュ材、例えばステンレス鋼製で10μm程度のメッシュ材を積層して圧着することにより、厚みが1.7mm程度に形成されている。また、メッシュ材のメッシュは、カラム12内に充填する水素化触媒の性状に応じて設定すればよく、積層枚数も適宜に設定することができ、入口側と出口側とでメッシュや積層枚数が異なっていてもよい。
入口側フィルタ保持部材15は、入口側フィルタ14及びカラム12の直径より大径で、且つ、カラムエンド13に設けられた嵌合凹部13eに、厚さ方向の一部を嵌入させたときに落下しない程度の嵌合力を得られる直径を備えたフッ素樹脂製の円盤状パッキンで形成され、カラムエンド13に取り付けたときにカラム装着面側となる面には、入口側フィルタ14を保持するための円形のフィルタ保持凹部15aが設けられている。また、入口側フィルタ保持部材15は、厚さ方向の一半部を嵌合凹部13eに陥入させたときに、厚さ方向の他半部がカラム12側に突出するように設定されている。
さらに、入口側フィルタ保持部材15の中央部には、カラムエンド13の中央ポート20に連通する通孔15bがカラム装着面側が拡がった円錐形状で形成され、外周部には、外周側ポート21に連通する環状溝15cが設けられるとともに、該環状溝15cの底部には、前記入口側フィルタ14を介してカラム12内に連通する複数の連通孔15dが周方向に等間隔で設けられている。入口側フィルタ14を圧入した入口側フィルタ保持部材15は、カラムエンド13の嵌合凹部13eに圧入されることにより、入口側フィルタ14、入口側フィルタ保持部材15及びカラムエンド13とが一体化した状態となる。
出口側フィルタ16は、カラム12の内径よりも大きな直径を有し、入口側フィルタ14と同様にメッシュ材を積層して圧着することにより厚みが1.7mm程度に形成され、中央部に嵌合孔16aが形成されている。
出口側フィルタ保持部材17は、入口側フィルタ14及びカラム12の直径より大きな直径を有したフッ素樹脂製のリング状パッキン17aと、該リング状パッキン17aの開口部に配置される円筒状パッキン22とで形成されている。リング状パッキン17aは、出口側フィルタ16の直径及びカラム12の直径より大径で、且つ、カラムエンド13に設けられた嵌合凹部13eに、厚さ方向の一部を嵌入させたときに落下しない程度の嵌合力を得られる直径を備えている。さらに、リング状パッキン17aは、カラムエンド13に取り付けたときにカラム装着面側となる面に、出口側フィルタ16の外周側を保持するための円形のフィルタ保持凹部17bが設けられている。また、リング状パッキン17aは、入口側フィルタ保持部材15と同様に、厚さ方向の一半部を嵌合凹部13eに陥入させたときに、厚さ方向の他半部がカラム12側に突出するように設定され、また、入口側フィルタ保持部材15とは、外径寸法及び厚さ寸法が同一に形成されている。
円筒状パッキン22は、リング状パッキン17aと同様にフッ素樹脂製で、嵌合孔16aに嵌入される筒状凸部22aと、出口側フィルタ16のカラムエンド側面と嵌合凹部13eの底部とに当接する大径部22bとを有し、出口側フィルタ保持部材17と同一の厚さに形成されている。また、円筒状パッキン22の中央部には、中央ポート20に連通する温度センサ挿通用のセンサ挿通孔22cが貫通形成されている。
Oリング18は、嵌合凹部13e内に圧入された入口側フィルタ保持部材15の突出部15eの外周と、出口側フィルタ保持部材17の突出部17cの外周とにそれぞれ装着されるもので、Oリングの内径は、各突出部15e,17cの外径よりも僅かに小さく設定されている。また、Oリング18の直径は、カラム12にカラムエンド13,13を接合した際に、カラム12に形成した前記円錐部12eと、カラムエンド13,13のカラム側面13c,13cとに密着する長さに設定されている。
フェルールクランプ19は、基端が連結部材を介して回動可能に連結され、先端が開閉可能に形成された一対のクランプアーム19a,19aと、該クランプアーム19a,19aの先端同士を締結する締結部材19bとで形成されており、各クランプアーム19a,19aの内周には、カラム側フェルールフランジ12bとカラムエンド側フェルールフランジ13bとを締め付けるための断面台形状の締付溝19cがそれぞれ設けられている。
次に、水素化リアクタ11の組立手順の一例を説明する。まず、入口側フィルタ14を保持した入口側フィルタ保持部材15を、入口側フィルタ14を手前に向けた状態で一方のカラムエンド13の嵌合凹部13eに嵌入し、嵌合凹部13eから突出した入口側フィルタ保持部材の突出部15eの外周にOリング18を装着する。
さらに、リング状パッキン17aに出口側フィルタ16を保持させ、一方、出口側のカラムエンド13の中央ポート20に挿通した温度センサ24に円筒状パッキン22のセンサ挿通孔22cを通し、円筒状パッキン22の筒状凸部22aを出口側フィルタ16の嵌合孔16aに嵌合させる。次いで、出口側フィルタ保持部材17を、出口側フィルタ16を手前に向けた状態で他方のカラムエンド13の嵌合凹部13eに嵌入し、嵌合凹部13eから突出した出口側フィルタ保持部材17の突出部17cの外周にOリング18を装着する。
次に、カラム12の一端に、出口側フィルタ保持部材17,温度センサ24,Oリング18をそれぞれ装着したカラムエンド13を配置し、凹状係合部13dと凸状係合部12cとを凹凸嵌合させて位置決めを行い、クランプアーム19a,19aを、平板状体のフェルールクランプ19を付き合わせた状態のカラム側フェルールフランジ12bとカラムエンド側フェルールフランジ13bの外周に配置し、クランプアーム19a,19aを閉じて締結部材19bの蝶ナットを締め付けてフェルールクランプ19によってカラム12の出口端に出口側のカラムエンド13を固定する。このとき、出口側フィルタ保持部材17のカラム側面がカラム側フェルールフランジ12bの内側面に形成された平面部12dに当接するとともに、Oリング18がカラム12に形成した円錐部12eとカラムエンド13のカラム側面13cとに密着し、カラム12と出口側のカラムエンド13とがシールされる。また、凹状係合部13dと凸状係合部12cとが凹凸嵌合することによりカラム12の中心軸とカラムエンド13の中心軸とが一致する。さらに、円筒状パッキン22が嵌合凹部13eの底部に密着し、出口側フィルタ16の外周側がリング状パッキン17aに支持されるとともに、内周側が筒状パッキン22に支持される。また、外周側ポート21が、リング状パッキン17aと円筒状パッキン22との間に形成される中空部23と、出口側フィルタ16とを介してカラム12内に連通する。
そして、中央ポート20の雌ねじ部20aに雄ねじコネクタ25を螺着して温度センサ24を固定し、さらに、外周側ポート21に、反応生成物を導出するための反応生成物導出管26を雄ねじコネクタ27によって固着する。
続いて、カラム12の入口側から水素化触媒を投入し、カラム12内に充填する。このとき、水素化触媒は細かい粉体であり、注ぎ込んだときに空気を含むことから、空気を抜くためにカラム12に振動を与えながら小分けして充填しなければならないが、カラム側フェルールフランジ12bの内面に、開口部に向けて漸次大径となる円錐部12eを備えていることにより、水素化触媒をカラム12の外にこぼすことなくカラム12内に良好に納めることができる。また、溢れた水素化触媒の除去も容易に行うことができる。触媒充填後、カラム12の入口側に、入口側フィルタ保持部材15を装着してカラムエンド13を配置し、出口側と同様に凹凸係合により位置決めした状態で、フェルールクランプ19によりカラム側フェルールフランジ12bとカラムエンド側フェルールフランジ13bを締め付けてカラム12の入口端に入口側のカラムエンド13を固定する。このとき、入口側フィルタ保持部材15のカラム側面がカラム側フェルールフランジ12bの内側面に形成された平面部12dに当接するとともに、Oリング18がカラム12に形成した円錐部12eとカラムエンド13のカラム側面13cとに密着し、カラム12と入口側のカラムエンド13とがシールされ、水素化触媒をカラム12内に確実に保持することができ、水素化触媒がカラムエンド13との隙間から漏れ出すことがない。また、水素化触媒をカラム12に充填すると、出口側フィルタ16に水素化触媒の重量が掛かるが、出口側フィルタ16は、中央部が円筒状パッキン22に支持され、外周側が出口側フィルタ保持部材17に支持されていることから、出口側フィルタ16が変形する虞がない。
最後に、入口側のカラムエンド13の中央ポート20に、原液を導入する第1反応流体導入管28を雄ねじコネクタ29によって接続するとともに、外周側ポート21に水素ガスを導入する第2反応流体導入管30を雄ねじコネクタ31によって接続する。このとき、原液を導入する第1反応流体導入管28の先端は、入口側フィルタ保持部材15の通孔15bを挿通させて入口側フィルタの近傍まで挿入しておくことが好ましい。
これにより、水素化リアクタ11の準備が完了する。さらに、カラム12の外周に恒温器を設置するなどの準備作業を行うことにより、原液の水素化処理を開始することができる。水素化処理中の原液は、第1反応流体導入管28から入口側フィルタ14の中央部を通過してカラム12内に流入し、水素ガスは、第2反応流体導入管30から入口側フィルタ保持部材15の環状溝15cに導入された後、複数の連通孔15dから入口側フィルタ14の外周側から原液の周囲を囲むようにしてカラム12内に流入する。一方、カラム12内で発生した反応生成物(原液の水素化物)は、出口側フィルタ16を通って中空部23に流入し、外周側ポート21から反応生成物導出管26に導出される。触媒の寿命が尽きたときなどは、逆の手順で分解して触媒交換を行えばよい。
図5は、本発明の他の形態例を示すもので、第1形態例と同様の構成要素を示すものには、同一の符号をそれぞれ付して、その詳細な説明は省略する。本形態例は、入口側のカラムエンド13に、2つの外周側ポート21,21が形成され、一方の外周側ポート21には第2反応流体導入管30が雄ねじコネクタ31を介して連結され、他方の外周側ポート21には、第3反応流体導入管32が雄ねじコネクタ33を介して連結され、3種類の反応流体をカラム12に導入させることができる。
上述の各形態例のように、入口側のカラムエンド13に、入口側フィルタ保持部材15、入口側フィルタ14、Oリング18を取り付けて一体化するとともに、出口側のカラムエンド13に出口側フィルタ保持部材17、出口側フィルタ16、Oリング18を取り付けて一体化させ、カラム側フェルールフランジ12bとカラムエンド側フェルールフランジ13bとをそれぞれ付き合わせてフェルールクランプ19で締め付けて接合することにより、Oリング18,18がカラム側フェルールフランジ12bの内周面に設けた円錐部12eとカラムエンド13,13のカラム側面13c,13cとにそれぞれ密着することから、カラム12とカラムエンド13とを容易に着脱させることができる。さらに、カラム側フェルールフランジ12bの内周面に形成した円錐部12eによって、水素化触媒の充填時や交換時に、水素化触媒をカラム12の外にこぼすことなくカラム12内に良好に納めることができる。また、Oリング18を嵌着させる嵌着溝を形成する必要がないことから、水素化触媒が嵌着溝に入り込む虞がなく、カラム12とカラムエンド13の清掃を容易に行うことができる。
また、カラム側フェルールフランジ12bとカラムエンド側フェルールフランジ13bの外周部に、互いに係合してカラム12とカラムエンド13,13との位置決めを行うための円環状の凸状係合部12cと凹状係合部13dとを設けたことにより、カラム12の中心軸と、カラムエンド13の中心軸とを簡単に一致させることができる。さらに、反応流体を入口側の中央ポート20と外周側ポート21とから別々にカラム12内に導入するので、カラム導入前に反応が起きることによる不具合が生じることがない。また、出口側フィルタ16は、内周側を円筒状パッキン22で支持することができ、カラム12内に充填された水素化触媒の重量が出口側フィルタ16に掛かっても出口側フィルタ16が変形する虞がない。また、入口側フィルタ保持部材15と出口側フィルタ保持部材17の外径寸法と厚さ寸法とをそれぞれ同一に形成し、入口側のカラムエンド13と出口側のカラムエンド13とを同一形状としたことにより、製造コストの低減化を図ることができる。
なお、本発明は上述の各形態例に限るものではなく、凹凸嵌合部の向きは逆向きであってもよい。さらに、上述の形態例では、カラムエンドを同一形状としているが、入口用、出口用に別形状のカラムエンドを使用してもよい。
11…水素化リアクタ、12…カラム、12a…カラム本体部、12b…カラム側フェルールフランジ、12c…凸状係合部、12d…平面部、12e…円錐部、13…カラムエンド、13a…本体部、13b…カラムエンド側フェルールフランジ、13c…カラム側面、13d…凹状係合部、13e…嵌合凹部、14…入口側フィルタ、15…入口側フィルタ保持部材、15a…フィルタ保持凹部、15b…通孔、15c…環状溝、15d…連通孔、15e…突出部、16…出口側フィルタ、16a…嵌合孔、17…出口側フィルタ保持部材、17a…リング状パッキン、17b…フィルタ保持凹部、17c…突出部、18…Oリング、19…フェルールクランプ、19a…クランプアーム、19b…締結部材、19c…締付溝、20…中央ポート、20a…雌ねじ部、21…外周側ポート、21a…雌ねじ部、22…円筒状パッキン、22a…筒状凸部、22b…大径部、22c…センサ挿通孔、23…中空部、24…温度センサ、25,27,29,31…雄ねじコネクタ、26…反応生成物導出管、28…第1反応流体導入管、30…第2反応流体導入管 、31…雄ねじコネクタ、32…第3反応流体導入管、33…雄ねじコネクタ

Claims (5)

  1. 充填材を充填したカラムの入口側の開口部と出口側の開口部とに、該開口部を覆う円盤状のフィルタを介してカラムエンドをそれぞれ配置し、前記カラムの双方の開口部の外周側にそれぞれ形成されたカラム側フェルールフランジに、前記カラムエンドのカラム装着側にそれぞれ設けたカラムエンド側フェルールフランジをそれぞれ付き合わせてフェルールクランプで締め付けてカラムとカラムエンドとを接合させた反応装置において、
    前記カラムは、カラム側フェルールフランジの内周面に、開口部に向けて漸次大径となる円錐部が形成され、
    前記フィルタは、該フィルタ及びカラム内径よりも大径で、前記円錐部より小径に形成されたフィルタ保持部材のカラム側面に設けられたフィルタ保持凹部に保持され、
    前記フィルタ保持部材は、前記カラムエンドのカラム側面に形成された嵌合凹部に厚さ方向の一部が嵌入され、該嵌合凹部から突出したフィルタ保持部材の外周に環状密封材を配置し、
    前記カラムエンドは、前記カラムの中心軸上に中央ポートを、該中央ポートの外周側に外周側ポートをそれぞれ備え、
    前記カラムと前記カラムエンドとを接合したときに、前記環状密封材が、前記円錐部と前記カラムエンドのカラム側面とに密着して、前記カラムと前記カラムエンドとをシールするとともに、前記中央ポートと前記外周側ポートとが前記フィルタを介してカラム内に連通することを特徴とする反応装置。
  2. 前記カラム側フェルールフランジと前記カラムエンド側フェルールフランジの外周部に、互いに係合して前記カラムと前記カラムエンドとの位置決めを行うための凹凸係合部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の反応装置。
  3. 入口側の前記フィルタ保持部材は、樹脂製の円盤状パッキンで形成され、中央部には、前記中央ポートに連通する貫通孔が設けられ、外周部には、前記外周側ポートに連通する環状溝が設けられるとともに、該環状溝の底部には、入口側の前記フィルタを介してカラム内に連通する複数の通孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の反応装置。
  4. 出口側の前記フィルタ保持部材は、中央に開口部を有する樹脂製のリング状パッキンと、該リング状パッキンの前記開口部に配置される円筒状パッキンとで形成され、
    出口側の前記フィルタは、中央部に、前記円筒状パッキンの上面から突出した筒状凸部が嵌合する嵌合孔を有する円盤状に形成され、
    前記中央ポートに挿通された温度センサを、前記円筒状パッキンの筒内を通してカラム内に挿入し、前記筒状凸部を前記嵌合孔に嵌合し、出口側の前記カラムと出口側の前記カラムエンドとを接合したときに、前記円筒状パッキンが前記嵌合凹部に密着して前記フィルタの内周側を支持するとともに、前記外周側ポートが、前記円筒状パッキンと出口側の前記フィルタ保持部材との間に形成される中空部と、出口側の前記フィルタとを介してカラム内に連通することを特徴とする請求項1又は2記載の反応装置。
  5. 入口側の前記フィルタ保持部材と出口側の前記フィルタ保持部材とは、外径寸法及び厚さ寸法がそれぞれ同一であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の反応装置。
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