JP2016109058A - 排気管内燃料噴射系統の故障検出システム、内燃機関及び排気管内燃料噴射系統の故障検出方法 - Google Patents

排気管内燃料噴射系統の故障検出システム、内燃機関及び排気管内燃料噴射系統の故障検出方法 Download PDF

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禎人 若林
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Abstract

【課題】内燃機関の排気通路に燃料を噴射する排気管内燃料噴射装置へ燃料を供給する経路における2つの開閉弁の故障の有無及び故障している開閉弁を特定することが容易にでき、排気ガス浄化装置の浄化処理能力の低下した状態の放置を防止できる排気管内燃料噴射系統の故障検出システム、内燃機関及び排気管内燃料噴射系統の故障検出方法を提供する。【解決手段】シャットオフバルブ(第1開閉弁)31、ドージングバルブ(第2開閉弁)32の開閉状態の組み合わせに基づく、第1圧力P1と、第2圧力P2の両方の圧力P1、P2を、正常時の圧力PN1、PN2と比較することで、シャットオフバルブ31またはドージングバルブ32のいずれか一方または両方が開固着故障又は閉固着故障しているか否かを判定する。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に燃料を噴射する排気管内燃料噴射装置へ燃料を供給する経路における2つ開閉弁の故障の有無及び故障している開閉弁を特定することが容易にできる排気管内燃料噴射系統の故障検出システム、内燃機関及び排気管内燃料噴射系統の故障検出方法に関する。
一般に、内燃機関の排気ガスに含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)及び微粒子状物質(PM)等の浄化対象成分を浄化する排気ガス浄化装置には、その浄化処理を行うために、未燃燃料(軽油)を排気通路内に直接噴射して、この噴射された燃料を酸化触媒などにより酸化することにより排気ガスの温度が上昇して、これにより、微粒子状物質捕集装置のPM再生やNOx吸蔵還元型触媒のNOx再生が行われている。
ここで、従来技術における、燃料を排気通路内に噴射する排気管内燃料噴射装置への燃料供給方法について説明する。この排気管内燃料噴射装置への燃料供給経路には、上流側より順に、燃料を貯留する燃料タンク、低圧ポンプ(フィードポンプ)、高圧ポンプ、コモンレール、シャットオフバルブ(第1開閉弁)、ドージングバルブ(第2開閉弁)が配設されている。
そして、燃料タンクに貯留した燃料を、低圧ポンプで吸い上げ、この吸い上げた燃料を高圧ポンプで高圧化してコモンレールに圧送して蓄圧し、エンジンの運転状態に応じて、シャットオフバルブの開閉状態とドージングバルブの開閉状態を制御してコモンレールに蓄圧した燃料を排気管内燃料噴射装置に供給している。
しかしながら、このシャットオフバルブとドージングバルブのいずれか一方または両方が開状態のままの固着である開固着したり、閉状態のままの固着である閉固着したりする等の故障が発生して正常動作ができない場合には、エンジンの運転状態に応じて必要な量の燃料がコモンレールから排気管内燃料噴射装置に供給されず、排気ガス浄化装置の浄化処理能力が低下してしまうという問題がある。
これに関連して、還元剤を排気管内に噴射するための還元剤経路の詰まり判定装置ではあるが、内燃機関から排出される排気ガス中のNOxを還元するための還元剤を圧送するためのポンプが所望の駆動DUTYを示していないときにテストモードに移行させ、ポンプを停止するとともに還元剤噴射弁を全開したときの、ポンプから還元剤噴射弁に通じる第1の供給経路(第1還元剤経路)内の圧力変化を検知することにより、第1の供給経路のいずれかの箇所で詰まりを生じているか否かを推定する還元剤経路の詰まり判定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この還元剤経路の詰まり判定装置では、第1の供給経路の詰まりか、循環経路の詰まりであるかの判定はおこなえるが、第1の供給経路のいずれかの箇所で詰まりを生じていることは判定できるが、どこの箇所が故障しているかまでは判定できない。
特開2008−223770号公報
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の排気通路に燃料を噴射する排気管内燃料噴射装置へ燃料を供給する経路における2つの開閉弁の故障の有無及び故障している開閉弁を特定することが容易にでき、排気ガス浄化装置の浄化処理能力の低下した状態の放置を防止できる排気管内燃料噴射系統の故障検出システム、内燃機関及び排気管内燃料噴射系統の故障検出方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の排気管内燃料噴射系統の故障検出システムは、内燃機関の排気通路に燃料を噴射する排気管内燃料噴射装置を備えるとともに、該排気管内燃料噴射装置への燃料供給経路に上流側より順に、第1開閉弁、第2開閉弁を備えた排気管内燃料噴射系統の故障検出システムにおいて、前記燃料供給経路の前記第1開閉弁と前記第2開閉弁の間の燃料の圧力を検出する第1圧力センサと、前記第2開閉弁と前記排気管内燃料噴射装置の間の燃料の圧力を検出する第2圧力センサを配設すると共に、該故障検出システムを制御する制御装置が、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁が正常状態における、前記第1開閉弁の開閉状態と前記第2開閉弁の開閉状態の組み合わせに対する、第1圧力センサで検出される第1圧力と、第2圧力センサで検出される第2圧力の組み合わせを正常時の圧力状態として予め記憶する正常時圧力記憶手段と、前記内燃機関の運転状態が予め設定されたテスト条件を満たしてテストモードに入ったときに、前記第1開閉弁の開閉状態と前記第2開閉弁の開閉状態の組み合わせに対する、第1圧力センサで検出される第1圧力と、第2圧力センサで検出される第2圧力の組み合わせをテストモード時の圧力状態として検出するテスト圧力検出手段と、該テスト圧力検出手段で検出された前記テストモード時の圧力状態を、前記正常時圧力記憶手段により記憶された正常時の圧力状態と比較して、前記第1開閉弁の故障の有無と前記第2開閉弁の故障の有無を判定する故障判定手段とを備えて構成される。
この構成によれば、燃料供給経路に備えた第1開閉弁と第2開閉弁の両方の開閉弁の開閉状態の組み合わせに基づく、第1開閉弁と第2開閉弁の間の燃料供給経路を通過する燃料の第1圧力と、第2開閉弁と排気管内燃料噴射装置の間の燃料供給経路を通過する燃料の第2圧力の両方の圧力の組み合わせを、両方の開閉弁が正常に開閉動作するときにおける両方の圧力と比較することで、すなわち、両方の圧力が、両方の開閉弁の開閉状態に応じて、正常状態に比べて大きいか小さいかを判定するという簡単な判定制御で、第1開閉弁と第2開閉弁のいずれか一方または両方が開状態のまま固着(開固着)したり、閉状態のまま固着(閉固着)する等の故障をしているか否かを検出でき、故障の有無と故障部位を特定することが容易にできる。その結果、特定した故障部位に対して迅速な修理対応を行うことができるので、排気ガス浄化装置の浄化処理能力が低下したまま放置されることを防止することができる。
また、上記の排気管内燃料噴射系統の故障検出システムにおいて、前記制御装置が、前記テストモードにおいて、前記第1開閉弁が開弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第1状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が開弁状態の第2状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第3状態、前記第1開閉弁が開弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第4状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第5状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が開弁状態の第6状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第7状態に順次移行したときに、前記第1状態から前記第7状態まで第1圧力と第2圧力の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも小さいときには、前記第1開閉弁が閉状態で固着していると判定し、前記第1状態、前記第4状態、前記第5状態の第1圧力と前記第2状態、前記第6状態の第2圧力との差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第2状態と前記第6状態で第2圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、前記第1状態と前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第1開閉弁が開状態で固着していると判定し、前記第1状態、前記第4状態、前記第5状態の第1圧力と第2圧力との差が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、前記第1状態と前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第2開閉弁が閉状態で固着していると判定し、前記第2状態と前記第3状態と前記第6状態と前記第7状態の第1圧力と第2圧力の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第1状態と前記第4状態で第2圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第2開閉弁が開状態で固着していると判定する制御を行うように構成される。
この構成によれば、比較的簡単な制御で、第1開閉弁または第2開閉弁が故障しているか否かを検出できるので、故障部位を特定することが容易にできる。
そして、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関は、上記の排気管内燃料噴射系統の故障検出システムを備えて構成され、上記の排気管内燃料噴射系統の故障検出システムと同様の効果を奏することができる。
また、上記の目的を達成するための本発明の排気管内燃料噴射系統の故障検出方法は、内燃機関の排気通路に燃料を噴射する排気管内燃料噴射装置を備えるとともに、該排気管内燃料噴射装置への燃料供給経路に上流側より順に、第1開閉弁、第2開閉弁を備えた排気管内燃料噴射系統の故障検出方法において、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁が正常状態における、前記第1開閉弁の開閉状態と前記第2開閉弁の開閉状態の組み合わせに対する、前記燃料供給経路の前記第1開閉弁と前記第2開閉弁の間に配置された第1圧力センサで検出される第1圧力と、前記第2開閉弁と前記排気管内燃料噴射装置の間に配置された第2圧力センサで検出される第2圧力の組み合わせを正常時の圧力状態として予め記憶する正常時圧力記憶ステップと、前記内燃機関の運転状態が予め設定されたテスト条件を満たしてテストモードに入ったときに、前記第1開閉弁の開閉状態と前記第2開閉弁の開閉状態の組み合わせに対する、第1圧力センサで検出される第1圧力と、第2圧力センサで検出される第2圧力の組み合わせをテストモード時の圧力状態として検出するテスト圧力検出ステップと、該テスト圧力検出ステップで検出された前記テストモード時の圧力状態を、前記正常時圧力記憶ステップにより記憶された正常時の圧力状態と比較して、前記第1開閉弁の故障の有無と前記第2開閉弁の故障の有無を判定する故障判定ステップとを備えて構成されることを特徴とする方法である。
また、上記の排気管内燃料噴射系統の故障検出方法において、前記テストモードにおいて、前記第1開閉弁が開弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第1状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が開弁状態の第2状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第3状態、前記第1開閉弁が開弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第4状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第5状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が開弁状態の第6状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第7状態に順次移行したときに、前記第1状態から前記第7状態まで第1圧力と第2圧力の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも小さいときには、前記第1開閉弁が閉状態で固着していると判定し、前記第1状態、前記第4状態、前記第5状態の第1圧力と前記第2状態、前記第6状態の第2圧力との差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第2状態と前記第6状態で第2圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、前記第1状態と前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第1開閉弁が開状態で固着していると判定し、前記第1状態、前記第4状態、前記第5状態の第1圧力と第2圧力との差が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、前記第1状態と前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第2開閉弁が閉状態で固着していると判定し、前記第2状態と前記第3状態と前記第6状態と前記第7状態の第1圧力と第2圧力の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第1状態と前記第4状態で第2圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第2開閉弁が開状態で固着していると判定する。
これらの方法によれば、上記の排気管内燃料噴射系統の故障検出システムと同様の作用効果を奏することができる。
本発明の排気管内燃料噴射系統の故障検出システム、内燃機関及び排気管内燃料噴射系統の故障検出方法によれば、内燃機関の排気通路に燃料を噴射する排気管内燃料噴射装置へ燃料を供給する経路における2つの開閉弁の故障の有無及び故障している開閉弁を特定することが容易にでき、排気ガス浄化装置の浄化処理能力が低下した状態での放置を防止できる。
本発明に係る実施の形態の排気管内燃料噴射系統の故障検出システムを備えた内燃機関の構成を模式的に示す図である。 図1の排気管内燃料噴射系統の故障検出システムを拡大した図である。 排気管内燃料噴射系統の故障検出システムを制御する制御装置の構成を示した図である。 シャットオフバルブ(第1開閉弁)の閉固着時における燃料供給経路を通過する燃料の圧力を、正常時の圧力と比較して示す図である。 シャットオフバルブ(第1開閉弁)の開固着時における燃料供給経路を通過する燃料の圧力を、正常時の圧力と比較して示す図である。 ドージングバルブ(第2開閉弁)の閉固着時における燃料供給経路を通過する燃料の圧力を、正常時の圧力と比較して示す図である。 ドージングバルブ(第2開閉弁)の開固着時における燃料供給経路を通過する燃料の圧力を、正常時の圧力と比較して示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態の排気管内燃料噴射系統の故障検出システム、内燃機関及び排気管内燃料噴射系統の故障検出方法について図面を参照しながら説明する。なお、この排気管内燃料噴射系統の故障検出システム1を備えてエンジン(内燃機関)10を構成すると、後述する本発明の排気管内燃料噴射系統の故障検出システム1が奏する作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
最初に、図1を参照しながら、本発明に係る実施の形態の排気管内燃料噴射系統の故障検出システム1を備えたエンジン(内燃機関)10について説明する。このエンジン10では、外部から導入された新気Aは、ターボチャージャ14のコンプレッサ14bにより加圧され、必要に応じて、EGR通路(図示しない)から吸気通路12に流入する排気ガス(EGRガス)を伴って、エンジン本体11の気筒11aに送られる。
また、この気筒11aで発生した排気ガスGは、排気通路13に流出し、その一部はEGR通路にEGRガスとして流れ、残りの排気ガスGは、タービン14aを経由してから、排気ガス浄化装置20に流入して、浄化された後、浄化された排気ガスGcとしてマフラー(図示しない)を経由して大気中へ放出される。この排気ガス浄化装置20は、この図1の構成では、酸化触媒装置(DOC)21、微粒子捕集装置22、選択還元型触媒装置(SCR)23等で構成される。
選択還元型触媒装置23の上流側に配設された尿素水噴射装置26は、尿素水供給経路27を経由して供給されたNOx還元用の尿素水Uを排気通路13内に噴射する装置であり、噴射された尿素水Uは分解してアンモニアを生成し、このアンモニアを用いて選択還元型触媒装置23で排気ガスG中のNOxを水と窒素に還元して無害化する。
そして、排気管内燃料噴射装置24が酸化触媒装置21の上流側に配設され、この排気管内燃料噴射装置24は、高圧ポンプ(図示しない)やコモンレール(図示しない)からの高圧の未燃燃料(軽油)Fsを排気通路13内に噴射する装置であり、微粒子捕集装置22のPM再生のときに、排気通路13内に燃料Fsを噴射し、これにより、酸化触媒装置21で酸化された燃料Fsの酸化熱により排気ガスGを昇温して微粒子捕集装置22をPM燃焼可能な温度域まで昇温させて捕集されたPMを燃焼除去する。
また、この排気管内燃料噴射装置24への燃料供給経路25には、図示しないが、上流側から順に、燃料Fsを貯留する燃料タンク、低圧ポンプ(フィードポンプ)、高圧ポンプ、コモンレールが配設され、更に、図1及び図2に示すように、シャットオフバルブ(第1開閉弁)31、ドージングバルブ(第2開閉弁)32が配設されている。
そして、燃料タンクに貯留した燃料Fsを、低圧ポンプで吸い上げ、この吸い上げた燃料Fsを高圧ポンプで高圧化してコモンレールに圧送して蓄圧し、エンジン10の運転状態に応じて、シャットオフバルブ31の開閉状態を制御したり、ドージングバルブ32の開閉状態を制御したりしながら、コモンレールに蓄圧した燃料Fsをシャットオフバルブ31及びドージングバルブ32を経由して排気管内燃料噴射装置24に供給する。
なお、ドージングバルブ32と排気管内燃料噴射装置24の間の燃料供給経路25にポペットバルブ(機械式のバルブ、弾性部材の弾性力等により閉弁方向に付勢されている)(図示しない)が通常配設され、このポペットバルブに一定以上の燃料Fsの圧力が加わったときに、閉弁方向に付勢する弾性力等に抗して、ポペットバルブが開弁して、排気管内燃料噴射装置24に燃料を供給している。
また、図2に示すように、シャットオフバルブ31とドージングバルブ32の間の燃料供給経路25に、第1圧力センサ33を配設して、この第1圧力センサ33により、シャットオフバルブ31とドージングバルブ32の間の燃料供給経路25を通過する燃料Fsの第1圧力P1を検出する。また、ドージングバルブ32と排気管内燃料噴射装置24の間の燃料供給経路25に、第2圧力センサ34を配設して、この第2圧力センサ34により、ドージングバルブ32と排気管内燃料噴射装置24の間の燃料供給経路25を通過する燃料Fsの第2圧力P2を検出する。
なお、上記のシャットオフバルブ31、ドージングバルブ32、第1圧力センサ33及び第2圧力センサ34を一つのユニット内に収納して一体化させ、燃料Fsを、このユニット内でシャットオフバルブ31、第1圧力センサ33、ドージングバルブ32、第2圧力センサ34を順に通過させて燃料噴射装置24に供給するように構成してもよい。
また、排気管内燃料噴射系統の故障検出システム1を制御する制御装置40を設ける。この制御装置40は、エンジン10全般の運転状態を制御するエンジンコントロールユニット(ECU)に組み込んでもよいし、独立して設けてもよい。
そして、本発明の排気管内燃料噴射系統の故障検出システム1では、図3に示すように、この排気管内燃料噴射系統の故障検出システム1を制御する制御装置40が、正常時圧力記憶手段41と、テスト圧力検出手段42と、故障判定手段43とを備えた構成される。
この正常時圧力記憶手段41は、シャットオフバルブ31とドージングバルブ32が正常状態における、シャットオフバルブ31の開閉状態とドージングバルブ32の開閉状態の組み合わせに対する、第1圧力センサ33で検出される第1圧力P1と、第2圧力センサ34で検出される第2圧力P2の組み合わせを正常時の圧力状態として予め記憶する手段である。
また、テスト圧力検出手段42は、エンジン10の運転状態が予め設定されたテスト条件を満たしてテストモードに入ったときに、シャットオフバルブ31の開閉状態とドージングバルブ32の開閉状態の組み合わせに対する、第1圧力センサ33で検出される第1圧力P1と、第2圧力センサ34で検出される第2圧力P2の組み合わせをテストモード時の圧力状態として検出する手段である。
そして、故障判定手段43は、テスト圧力検出手段42で検出されたテストモード時の圧力状態を、正常時圧力記憶手段41で記憶された正常時の圧力状態と比較して、シャットオフバルブ31の故障の有無とドージングバルブ32の故障の有無を判定する手段である。
なお、このテストモードへの移行は、例えば、予め設定したテストモード移行周期が経過したときで、かつ、エンジン10の運転状態等が、予め設定したテストモードへの移行条件が成立したときにして行う。
この構成によれば、燃料供給経路25に備えたシャットオフバルブ31とドージングバルブ32の両方の開閉弁の開閉状態の組み合わせに基づく、シャットオフバルブ31とドージングバルブ32の間の燃料供給経路25を通過する燃料Fsの第1圧力P1と、ドージングバルブ32と排気管内燃料噴射装置24の間の燃料供給経路25を通過する燃料Fsの第2圧力P2の両方の圧力P1、P2を、両方の開閉弁31、32が正常に開閉動作するときにおける両方の正常時の圧力PN1、PN2と比較するという簡単な判定で、シャットオフバルブ31とドージングバルブ32のいずれか一方または両方が開状態のまま固着(開固着)したり、閉状態のまま固着(閉固着)したりする故障の有無を容易に特定することができる。その結果、特定した故障に対して迅速な修理対応を行うことができるので、排気ガス浄化装置20の浄化処理能力が低下した状態での放置を防止することができる。
ここで、第1圧力P1と第2圧力P2の両方の圧力P1、P2(太点線部)を、正常時の圧力推移PN1、PN2(細点線部)と比較した例を、シャットオフバルブ31またはドージングバルブ32の故障状況に応じて、図4〜図7を参照しながら説明する。
このテストモードでは、シャットオフバルブ31が開弁状態でかつドージングバルブ32が閉弁状態の第1状態S1、シャットオフバルブ31が閉弁状態でかつドージングバルブ32が開弁状態の第2状態S2、シャットオフバルブ31が閉弁状態でかつドージングバルブ32が閉弁状態の第3状態S3、シャットオフバルブ31が開弁状態でかつドージングバルブ32が閉弁状態の第4状態S4、シャットオフバルブ31が閉弁状態でかつドージングバルブ32が閉弁状態の第5状態S5、シャットオフバルブ31が閉弁状態でかつドージングバルブ32が開弁状態の第6状態S6、シャットオフバルブ31が閉弁状態でかつドージングバルブ32が閉弁状態の第7状態S7に順次移行したときの第1圧力P1と第2圧力P2を正常時と比較する。
図4に示すように、シャットオフバルブ(第1開閉弁)31が閉固着して故障しているとき(ケース1)には、シャットオフバルブ31より下流側の燃料供給経路25には、燃料Fsが圧送されないので、第1圧力P1と第2圧力P2の両方とも、常時低圧側を推移する。なお、このとき、第1圧力P1と、第2圧力P2の偏差は正常時と比較して小さくなる。
従って、第1状態S1から第7状態S7まで第1圧力P1と第2圧力P2の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、第4状態S4と第5状態S5で第1圧力P1が正常時の圧力状態のときよりも小さいときには、シャットオフバルブ31が閉状態で固着していると判定する。
つまり、正常時には、シャットオフバルブ31が開状態に移行することにより、高圧側に移行していたにもかかわらず低圧側を推移している第1圧力P1の変動領域(図4に示す、AC1、AC2及びAC3の領域)や、ドージングバルブ(第2開閉弁)32が開状態に移行することにより、高圧側に移行していたにもかかわらず低圧側を推移している第2圧力P2の変動領域(図4に示す、AC4、AC5及びAC6の領域)を制御装置40が認識したときに、シャットオフバルブ31が閉固着して故障が発生していると判定して、シャットオフバルブ31の故障を検出する。
また、図5に示すように、シャットオフバルブ(第1開閉弁)31が開固着して故障しているとき(ケース2)には、シャットオフバルブ31とドージングバルブ(第2開閉弁)32の間の燃料供給経路25には、常時燃料Fsが圧送されるので、第1圧力P1は、常時高圧側を推移し、第2圧力P2は、ドージングバルブ32が開状態に移行することに伴う、高圧側への移行継続時間が長くなる。なお、このとき、第1圧力P1と、高圧側に移行しているときの第2圧力P2の偏差は正常時と比較して小さくなる。
従って、第1状態S1、第4状態S4、第5状態S5の第1圧力P1と第2状態S2、第6状態S6の第2圧力P2との差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、第2状態S2と第6状態S6で第2圧力P2が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、第1状態と第4状態と第5状態で第1圧力P1が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、シャットオフバルブ31が開状態で固着していると判定する。
つまり、正常時には、シャットオフバルブ31が閉状態に移行することにより、低圧側に移行していたにもかかわらず高圧側を推移している第1圧力P1の変動領域(図5に示す、AC7、AC8及びAC9の領域)や、ドーシングバルブ32が開状態に移行することに伴う、高圧側への移行継続時間が長期化した第2圧力P2の変動領域(図5に示す、AC10及びAC11の領域)を制御装置40が認識したときに、シャットオフバルブ31が開固着して故障が発生していると判定して、シャットオフバルブ31の故障を検出する。
また、図6に示すように、ドージングバルブ(第2開閉弁)32が閉固着して故障しているとき(ケース3)には、ドージングバルブ32と排気管内燃料噴射装置24の間の燃料供給経路25には、燃料Fsが圧送されず、ドージングバルブ32より上流側で燃料Fsが滞留するので、第1圧力P1は、常時高圧側を推移して、シャットオフバルブ31が開状態になる度に高圧化し、第2圧力P2は、常時低圧側を推移する。なお、このとき、第1圧力P1と、第2圧力P2の偏差は正常時と比較して大きくなる。
従って、第1状態S1、第4状態S4、第5状態S5の第1圧力P1と第2圧力P2との差が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、第1状態S1と第4状態S4と第5状態S5で第1圧力P1が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、ドーシングバルブ32が閉状態で固着していると判定する。
つまり、正常時には、シャットオフバルブ(第1開閉弁)31が閉状態に移行することにより、低圧側に移行していたにもかかわらず高圧側を推移している第1圧力P1の変動領域(図6に示す、AC12及びAC13の領域)や、ドージングバルブ32が開状態に移行することにより、高圧側に移行していたにもかかわらず低圧側を推移している第2圧力P2の変動領域(図6に示す、AC14、AC15及びAC16の領域)を制御装置40が認識したときに、ドージングバルブ32が閉固着して故障が発生していると判定して、ドージングバルブ32の故障を検出する。
また、図7に示すように、ドージングバルブ(第2の開閉弁)32が開固着して故障しているとき(ケース4)には、ドージングバルブ32より下流側の燃料供給経路25に常時燃料Fsが圧送されるので、第1圧力P1は、シャットオフバルブ31が開状態に移行することに伴う、高圧側への移行継続時間が短くなり、第2圧力P2は、シャットオフバルブ31が開状態に移行した直後に高圧側に推移したり、ドーシングバルブ32が開状態に移行した直後に低圧側に推移したりする。なお、このとき、低圧側に移行しているときの第1圧力P1と、低圧側に移行しているときの第2圧力P2の偏差は正常時と比較して小さくなる。
従って、第2状態S2と第3状態S3と第6状態S6と第7状態S7の第1圧力P1と第2圧力P2の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、第4状態S4と第5状態S5で第1圧力P1が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、第1状態S1と第4状態S4で第2圧力P2が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、ドージングバルブ32が開状態で固着していると判定する。
つまり、シャットオフバルブ31が開状態に移行することに伴う、高圧側への移行継続時間が短期化した第1圧力P1の変動領域(図7に示す、AC17の領域)や、シャットオフバルブ31が開状態に移行した直後に高圧側に推移した第2圧力P2の変動領域(図7に示す、AC18、AC19の領域)や、ドージングバルブ32が開状態に移行した直後に低圧側に推移した第2圧力P2の変動領域(図7に示す、AC20の領域)を制御装置40が認識したときに、ドージングバルブ32が開固着して故障が発生していると判定して、ドージングバルブ32の故障を検出する。
なお、上記したシャットオフバルブ31またはドージングバルブ32の故障(図4〜図7参照)を検出したときには、エンジンコントロールユニットにより、エンジン10の気筒内への燃料の噴射量を制限する等のエンジン出力の制限を行ったり、ドライバに故障情報を通知したりする。
次の本発明の実施の形態の排気管内燃料噴射系統の故障検出方法について説明する。この排気管内燃料噴射系統の故障検出方法は、エンジン10の排気通路13に燃料Fsを噴射する排気管内燃料噴射装置24を備えるとともに、この排気管内燃料噴射装置24への燃料供給経路25に上流側より順に、シャットオフバルブ(第1開閉弁)31、ドーシングバルブ(第2開閉弁)32を備えた方法である。
この方法は、正常時圧力記憶ステップと、テスト圧力検出ステップと、故障判定ステップとを備えて構成されることを特徴とする方法である。
この正常時圧力記憶ステップは、シャットオフバルブ31とドーシングバルブ32が正常状態における、シャットオフバルブ31の開閉状態とドーシングバルブ32の開閉状態の組み合わせに対する、燃料供給経路25のシャットオフバルブ31とドーシングバルブ32の間に配置された第1圧力センサ33で検出される第1圧力P1と、ドーシングバルブ32と排気管内燃料噴射装置24の間に配置された第2圧力センサ34で検出される第2圧力P2の組み合わせを正常時の圧力状態として予め記憶するステップである。
また、テスト圧力検出ステップは、エンジン10の運転状態が予め設定されたテスト条件を満たしてテストモードに入ったときに、シャットオフバルブ31の開閉状態とドーシングバルブ32の開閉状態の組み合わせに対する、第1圧力センサ33で検出される第1圧力P1と、第2圧力センサ34で検出される第2圧力P2の組み合わせをテストモード時の圧力状態として検出するステップである。
また、故障判定ステップは、テスト圧力検出ステップで検出されたテストモード時の圧力状態を、正常時圧力記憶ステップにより記憶された正常時の圧力状態と比較して、シャットオフバルブ31の故障の有無とドーシングバルブ32の故障の有無を判定するステップである。
上記の構成の排気管内燃料噴射系統の故障検出システム、内燃機関及び排気管内燃料噴射系統の故障検出方法によれば、エンジン10の排気通路13に燃料Fsを噴射する排気管内燃料噴射装置24へ燃料Fsを供給する経路25におけるシャットオフバルブ31とドーシングバルブ32の故障の有無を特定することが容易にでき、排気ガス浄化装置20の浄化処理能力が低下した状態での放置を防止できる。
1 排気管内燃料噴射系統の故障検出システム
10 エンジン(内燃機関)
11 エンジン本体
11a 気筒
12 吸気通路
13 排気通路
14 ターボチャージャ
14a タービン
14b コンプレッサ
20 排気ガス浄化装置
21 酸化触媒装置(DOC)
22 微粒子捕集装置
23 選択還元型触媒装置(SCR)
24 排気管内燃料噴射装置
25 燃料供給経路
26 尿素水噴射装置
31 シャットオフバルブ(第1開閉弁)
32 ドージングバルブ(第2開閉弁)
33 第1圧力センサ
34 第2圧力センサ
40 制御装置
41 正常時圧力記憶手段
42 テスト圧力検出手段
43 故障判定手段
A 新気
Fs 燃料、未燃燃料(軽油)
G 発生した排気ガス
Gc 浄化処理された排気ガス
U 尿素水
PN1 正常時の第1圧力
PN2 正常時の第2圧力
P1 第1圧力
P2 第2圧力

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に燃料を噴射する排気管内燃料噴射装置を備えるとともに、該排気管内燃料噴射装置への燃料供給経路に上流側より順に、第1開閉弁、第2開閉弁を備えた排気管内燃料噴射系統の故障検出システムにおいて、
    前記燃料供給経路の前記第1開閉弁と前記第2開閉弁の間の燃料の圧力を検出する第1圧力センサと、前記第2開閉弁と前記排気管内燃料噴射装置の間の燃料の圧力を検出する第2圧力センサを配設すると共に、
    該故障検出システムを制御する制御装置が、
    前記第1開閉弁と前記第2開閉弁が正常状態における、前記第1開閉弁の開閉状態と前記第2開閉弁の開閉状態の組み合わせに対する、第1圧力センサで検出される第1圧力と、第2圧力センサで検出される第2圧力の組み合わせを正常時の圧力状態として予め記憶する正常時圧力記憶手段と、
    前記内燃機関の運転状態が予め設定されたテスト条件を満たしてテストモードに入ったときに、前記第1開閉弁の開閉状態と前記第2開閉弁の開閉状態の組み合わせに対する、第1圧力センサで検出される第1圧力と、第2圧力センサで検出される第2圧力の組み合わせをテストモード時の圧力状態として検出するテスト圧力検出手段と、
    該テスト圧力検出手段で検出された前記テストモード時の圧力状態を、前記正常時圧力記憶手段により記憶された正常時の圧力状態と比較して、前記第1開閉弁の故障の有無と前記第2開閉弁の故障の有無を判定する故障判定手段とを備えて構成されることを特徴とする排気管内燃料噴射系統の故障検出システム。
  2. 前記制御装置が、
    前記テストモードにおいて、前記第1開閉弁が開弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第1状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が開弁状態の第2状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第3状態、前記第1開閉弁が開弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第4状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第5状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が開弁状態の第6状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第7状態に順次移行したときに、
    前記第1状態から前記第7状態まで第1圧力と第2圧力の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも小さいときには、前記第1開閉弁が閉状態で固着していると判定し、
    前記第1状態、前記第4状態、前記第5状態の第1圧力と前記第2状態、前記第6状態の第2圧力との差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第2状態と前記第6状態で第2圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、前記第1状態と前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第1開閉弁が開状態で固着していると判定し、
    前記第1状態、前記第4状態、前記第5状態の第1圧力と第2圧力との差が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、前記第1状態と前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第2開閉弁が閉状態で固着していると判定し、
    前記第2状態と前記第3状態と前記第6状態と前記第7状態の第1圧力と第2圧力の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第1状態と前記第4状態で第2圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第2開閉弁が開状態で固着していると判定する制御を行うように構成される請求項1に記載の排気管内燃料噴射系統の故障検出システム。
  3. 請求項1又は2に記載の排気管内燃料噴射系統の故障検出システムを備えたことを特徴とする内燃機関。
  4. 内燃機関の排気通路に燃料を噴射する排気管内燃料噴射装置を備えるとともに、該排気管内燃料噴射装置への燃料供給経路に上流側より順に、第1開閉弁、第2開閉弁を備えた排気管内燃料噴射系統の故障検出方法において、
    前記第1開閉弁と前記第2開閉弁が正常状態における、前記第1開閉弁の開閉状態と前記第2開閉弁の開閉状態の組み合わせに対する、前記燃料供給経路の前記第1開閉弁と前記第2開閉弁の間に配置された第1圧力センサで検出される第1圧力と、前記第2開閉弁と前記排気管内燃料噴射装置の間に配置された第2圧力センサで検出される第2圧力の組み合わせを正常時の圧力状態として予め記憶する正常時圧力記憶ステップと、
    前記内燃機関の運転状態が予め設定されたテスト条件を満たしてテストモードに入ったときに、前記第1開閉弁の開閉状態と前記第2開閉弁の開閉状態の組み合わせに対する、第1圧力センサで検出される第1圧力と、第2圧力センサで検出される第2圧力の組み合わせをテストモード時の圧力状態として検出するテスト圧力検出ステップと、
    該テスト圧力検出ステップで検出された前記テストモード時の圧力状態を、前記正常時圧力記憶ステップにより記憶された正常時の圧力状態と比較して、前記第1開閉弁の故障の有無と前記第2開閉弁の故障の有無を判定する故障判定ステップとを備えて構成されることを特徴とする排気管内燃料噴射系統の故障検出方法。
  5. 前記テストモードにおいて、前記第1開閉弁が開弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第1状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が開弁状態の第2状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第3状態、前記第1開閉弁が開弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第4状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第5状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が開弁状態の第6状態、前記第1開閉弁が閉弁状態でかつ前記第2開閉弁が閉弁状態の第7状態に順次移行したときに、
    前記第1状態から前記第7状態まで第1圧力と第2圧力の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも小さいときには、前記第1開閉弁が閉状態で固着していると判定し、
    前記第1状態、前記第4状態、前記第5状態の第1圧力と前記第2状態、前記第6状態の第2圧力との差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第2状態と前記第6状態で第2圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、前記第1状態と前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第1開閉弁が開状態で固着していると判定し、
    前記第1状態、前記第4状態、前記第5状態の第1圧力と第2圧力との差が正常時の圧力状態のときよりも大きく、且つ、前記第1状態と前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第2開閉弁が閉状態で固着していると判定し、
    前記第2状態と前記第3状態と前記第6状態と前記第7状態の第1圧力と第2圧力の差が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第4状態と前記第5状態で第1圧力が正常時の圧力状態のときよりも小さく、且つ、前記第1状態と前記第4状態で第2圧力が正常時の圧力状態のときよりも大きいときには、前記第2開閉弁が開状態で固着していると判定する請求項3に記載の排気管内燃料噴射系統の故障検出方法。
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