JP2016108912A - ドアクローザ - Google Patents

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Abstract

【課題】トルク調整が可能で製造容易かつ廉価な油圧式ドアクローザの提供。
【解決手段】ドアクローザ本体と、シリンダ室内で往復動するピストンと、ピストンの移動に伴い回動する主軸と、当バネ格納領域にピストンを押圧する圧縮ばねとを備え、一端部には開口を塞ぐ蓋部及びトルク調整部材を備え、トルク調整部材は、蓋部に対して回動可能に設けた構成として、回動手段を有する頭部と該頭部を基端とする角柱状の軸部と該軸部の先端に設置される規制部を備え、トルク調整部材の軸部に多角形状の係合軸穴を有し且つ外周には雄螺子部を有するばね受け部材を備え、シリンダ室内の内部周壁の一部に、ばね受け部材の雄螺子部と螺合可能な雌螺子部を備え、トルク調整部材を蓋部に対して回転させ、ばね受け部材が角柱状の軸部とともに回転し、前進又は後退可能となるドアクローザ。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として油圧式のドアクローザであり、特にはドアの開閉力に直接影響を与える主軸のトルク調整機構を備えたドアクローザに関するものである。
一般に開き扉の急激な開閉を防止するため、油圧式のドアクローザが用いられる。そして当該ドアクローザは用途や環境に応じて開き扉の開閉力を調整するために、ドアクローザ本体に設けられる主軸のトルク調整機構(以下、単に「トルク調整機構」という。)を備えるものも多い。
近年においては、外国の安価な製品が市場に氾濫しており、ドアクローザに関しても、国際競争力を図るべくコストダウンが常に求められている。コストダウンを実現するためには、ドアクローザをより簡単な構成で、容易に製造できることが求められる。
トルク調整機構を備える油圧式のドアクローザとして、構成部材の低減を進めたものとしては、例えば、ケーシング内で少なくとも1つの戻しばねの力に抗して移動可能なピストンとこのピストンのこちら側に配置された前方の液圧室から前記ピストンのあちら側に配置された後方の液圧室内への液圧的な溢流装置とを備えたドアチェックにおいて、前記ケーシングが2部構造を成していて、ピストンを収容してすべてのケーシング側の通路、弁、絞り装置及び類似物を備えた基本ケーシングと、戻しばねを収容して流れ通路を備えないばねケーシングとから構成されており、このばねケーシングが基本ケーシングに液密に結合されており、基本ケーシングの前方の液圧室と後方の液圧室とを接続する少なくとも2つのケーシング通路のうちの少なくとも1つのケーシング通路が、選択的に流過可能なケーシング通路、若しくは栓、封、又は類似物によって閉鎖されたケーシング通路であることを特徴とするドアチェックであって、シリンダ室(液圧室(27))内に二重の圧縮ばね(戻しばね16,17)とばね受け(18)と、一端から前記シリンダ室へ貫通する貫通孔(40)とこれを貫通する軸(41)を備えたものが公知である(例えば、特許文献1第12図参照。)。
特公平7−30652号公報
上記特許文献1に係る発明は、前記軸(41)を回動させることにより、ばね受け(18)が長手方向へ前進若しくは後退し、前記各ばねの長さを変更することで、トルク調整を行うものである。上記構成によれば、軸(41)自体がシリンダ室内へ侵入しないように回動させて前記ばね受け(18)を前後へ移動させることを要する。軸(41)自体がシリンダ室内へ大きく侵入したり、或いはシリンダ室外から大きく突出すると、操作の困難性や、外観体裁の悪化、ステー等取付に対する制限が生じることにもなるからである。
従って、軸(41)自体がシリンダ室内へ侵入しないように回動させて前記ばね受け(18)を前後へ移動させるものの、軸の回動とともにばね受け(18)は回転してはならず、第12図右側中央を左右方向に連続する溝等でばね受け(18)を案内して移動させる。
このため、ばね受け(18)を案内するための溝やばね受け側の突起(第12図符号18の中央部分)が必要となるが、特にこのような溝の形成、加工には非常に手間がかかり、折角部品点数を減少させても、コストアップを招来する。
そして上記構成によれば、このようなコストアップを招来する構成としなければ、簡単な構成が実現できず、問題であった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、トルク調整のための軸自体がシリンダ室内へ大きく侵入せず、シリンダ室外へ大きく突出することがないことを前提として、ドアクローザ本体内への溝加工等のコストアップとなる加工を低減でき、低廉で且つ簡単な構成を実現する、トルク調整機構を有する油圧式のドアクローザの提供を、発明が解決しようとする課題とする。
本発明は、内部空間を有するドアクローザ本体と、該ドアクローザ本体から少なくとも一端を突出した主軸と、該主軸の回転とともに内部空間で長手方向に往復動が可能なピストンと、当該ドアクローザ本体の一端部と前記シリンダ室内におけるピストンとの間に当該ピストンを押圧する圧縮ばねとを備え、前記一端部にはトルク調整部材及びばね受け部を備え、少なくとも前記トルク調整部材は回動可能に設けた構成を備える油圧式のドアクローザにおいて、前記トルク調整部材は、回動手段を有する頭部と該頭部を基端とし、係合軸部と該係合軸部の先端に設置される規制部とを備え、前記トルク調整部材の係合軸部には、当該係合軸部が貫通する係合軸穴を有し且つ外周には雄螺子部を有するばね受け部材を備え、前記シリンダ室内の内部周壁の少なくとも一部には、前記ばね受け部材の雄螺子部と螺合可能な雌螺子部を備え、前記トルク調整部材を回転させることにより、前記ばね受け部材が、その雄螺子部と前記雌螺子部が螺合した状態で、その係合軸穴と前記係合軸部とともに回転して、長手方向へ前進又は後退可能となることを特徴とするドアクローザを、課題を解決するための手段とする。
また本発明は上記発明の構成を前提として、ドアクローザ本体の前記一端部には開口と該開口を閉塞する蓋部を備え、該蓋部は前記トルク調整部材が貫通する中央貫通穴を備え、且つ、蓋部の外周には第二雄螺子部を備え、前記シリンダ室の内部周壁から連続する前記雌螺子部と当該蓋部の第二雄螺子部とを螺着したことを特徴とするドアクローザを、課題を解決するための手段とする。
本発明によれば、内部空間を有するドアクローザ本体と、該ドアクローザ本体から少なくとも一端を突出した主軸と、該主軸の回転とともに内部空間で長手方向に往復動が可能なピストンと、当該ドアクローザ本体の一端部と前記シリンダ室内におけるピストンとの間に当該ピストンを押圧する圧縮ばねとを備え、前記一端部にはトルク調整部材及びばね受け部を備え、少なくとも前記トルク調整部材は回動可能に設けた構成を備える油圧式のドアクローザにおいて、前記トルク調整部材は、回動手段を有する頭部と該頭部を基端とし、係合軸部と該係合軸部の先端に設置される規制部とを備え、前記トルク調整部材の係合軸部には、当該係合軸部が貫通する係合軸穴を有し且つ外周には雄螺子部を有するばね受け部材を備え、前記シリンダ室内の内部周壁の少なくとも一部には、前記ばね受け部材の雄螺子部と螺合可能な雌螺子部を備えた構成としたことから、前記トルク調整部材を回転させることにより、前記ばね受け部材が、その雄螺子部と前記雌螺子部が螺合した状態で、前記角柱状の軸部とともに回転して、長手方向へ前進又は後退させることで、圧縮ばねの一端の押圧位置を変更して、ピストンに対する押圧力を調整し、これによって主軸のトルク調整を、上記した簡単な構造で行うことができる。
また本発明は上記発明の構成を前提として、ドアクローザ本体の前記一端部には開口と該開口を閉塞する蓋部を備え、該蓋部は、少なくとも胴部を備え、該胴部は前記トルク調整部材が貫通する中央貫通穴を備え、当該胴部の外周の少なくとも一部には第二雄螺子部を備え、前記シリンダ室の内部周壁から連続する前記雌螺子部と当該蓋部の第二雄螺子部とを螺着した構成としたことから、上記発明の作用効果を奏する上に、雌螺子部を開口側から前記規制部に対応する位置まで連続して一度に形成できるため、当該一端部の開口により組立作業性が向上するだけでなく、雌螺子部の形成が雄螺子部及び第二雄螺子部の双方の螺合に利用でき、当該一端部の開口を簡単に蓋部で閉塞できる構造となり、生産性を向上させることができる。
本発明の実施例に係るドアクローザをドア及び上枠に設置した状態を示す正面図である。 本発明の実施例に係るドアクローザのドアクローザ本体におけるばね受け部が後退した状態を示す正面縦断面図である。 本発明の実施例に係るドアクローザのドアクローザ本体におけるばね受け部が前進した状態を示す正面縦断面図である。 本発明の実施例に係るドアクローザにおける後端の蓋部の(a)左側面図、(b)そのA−A断面図である。 本発明の実施例に係るドアクローザにおけるトルク調整部材の(シール部材、規制部、雄螺子部を省略した)(a)右側面図、(b)そのB−B断面図(正面縦断面図)、(c)左側面図である。 本発明の実施例に係るドアクローザにおけるばね受け部の(a)右側面図、(b)そのC−C断面図である。 本発明の実施例に係るドアクローザにおけるトルク調整部材、ばね受け部、蓋部を組み合わせた状態を示す(a)右側面図、(b)そのD―D断面図である。 本発明の他の実施例に係るドアクローザにおけるドアクローザ本体のばね受け部が前進した状態を示す正面縦断面図である。
本発明は、内部空間を有するドアクローザ本体と、該ドアクローザ本体から少なくとも一端を突出した主軸と、該主軸の回転とともに内部空間で長手方向に往復動が可能なピストンと、当該ドアクローザ本体の一端部と前記シリンダ室内におけるピストンとの間に当該ピストンを押圧する圧縮ばねとを備え、前記一端部にはトルク調整部材及びばね受け部を備え、少なくとも前記トルク調整部材は回動可能に設けた構成を備え、前記トルク調整部材は、回動手段を有する頭部と該頭部を基端とし、係合軸部と該係合軸部の先端に設置される規制部とを備え、前記トルク調整部材の係合軸部には、当該係合軸部が貫通する係合軸穴を有し且つ外周には雄螺子部を有するばね受け部材を備え、前記シリンダ室内の内部周壁の少なくとも一部には、前記ばね受け部材の雄螺子部と螺合可能な雌螺子部を備えた構成とすることで、前記トルク調整部材を蓋部に対して回転させることにより、前記ばね受け部材が、その雄螺子部と前記雌螺子部が螺合した状態で、前記角柱状の軸部とともに回転して、長手方向へ前進又は後退させることで、圧縮ばねの一端の押圧位置を変更して、ピストンに対する押圧力を調整し、これによって主軸のトルク調整を、上記した簡単な構造で行うことができ、また、ドアクローザ本体の前記一端部には開口と該開口を閉塞する蓋部を備え、該蓋部は前記トルク調整部材が貫通する中央貫通穴を備え、且つ、蓋部の外周には第二雄螺子部を備え、前記シリンダ室の内部周壁から連続する前記雌螺子部と当該蓋部の第二雄螺子部とを螺着したことで、雌螺子部を開口側から前記規制部に対応する位置まで連続して一度に形成できるため、当該一端部の開口により組立作業性が向上するだけでなく、雌螺子部の形成が雄螺子部及び第二雄螺子部の双方の螺合に利用でき、当該一端部の開口を簡単に蓋部で閉塞できる構造となり、生産性を向上できる優れたドアクローザを実現した。
以下に本発明の実施例に係るドアクローザについて説明する。尚、本発明の説明上、図2におけるドアクローザ本体1の左方を前方とし、右方を後方とする。また、開き扉Dの上下方向をドアクローザ本体1の上下方向とする。
本実施例に係るドアクローザCは、片開き扉の開閉に際して、急激な開放を抑止するための制動機能を有する油圧式のドアクローザCである。
図1に示すように、当該ドアクローザCは、開き扉Dに固定するドアクローザ本体1と、上枠Fへ固定するブラケット部91と、前記ドアクローザ本体1とブラケット部91とを連結する2本のアーム(即ち、第一アーム90a及び第二アーム90b)を有するアーム部90を備える。
第一アーム90aは、一端が軸ピン92にてブラケット部91と回動自在に連結され、他端は軸ピン93にて第二アーム90bと回動自在に連結される。第二アーム90bは、一端が前記軸ピン92にて支持され、他端はドアクローザ本体1の主軸5の上端51に連結される。
ドアクローザ本体1は、図2に示すように、内部空間10を有する金属製のハウジングの上面及び下面の対応位置に主軸5を逃す上部開口13、下部開口14を夫々備える。また、ドアクローザ本体1の一端となる後端側には、蓋部4を取り付け可能とする後端側開口12(本発明における開口)を備える。内部空間10は、ピストン6が前後動可能となるシリンダ室を有する。
上部開口13及び下部開口14から、上端51及び下端52が突出して配置され且つピニオン歯50を有する主軸5を備える。主軸5の上端51は上蓋80の貫通穴を通して上方へ突出し、上蓋80は上部開口13を閉塞する。同様に、主軸5の下端は下蓋81の貫通穴を通して下方へ突出し、下蓋81は下部開口14を閉塞する。また当該主軸5のピニオン歯50と噛合するラック歯60を有するピストン6を備える。
当該ピストン6は、中央に主軸5を通す収納空間62を有する。また、該収納空間62から前端側へ作動油通路を備える。当該収納空間62から後端側へ作動油通路を備える。前端側及び後端側の各作動油通路には、弁体が夫々設けられる。
後端側開口12の縁部には、拡径凹部12aを形成している。該拡径凹部12aから連続して前方のシリンダ室内の周壁に、雌螺子部11を連続形成している。
蓋部4は、図4に示すように、胴部42とその後端に連続して大径部41を備えている。胴部42の中央部には、中央貫通穴40を備えている。胴部42には第二雄螺子部43を設けてある。
前記中央貫通穴40には、後端側から内側段部40dを介して前端側が拡径した内側拡径部40cを形成してある。当該内側拡径部40cには止め環40aを差し込むための内溝40bを設けている。尚、蓋部4の後面側には、当該蓋部4の取付時に工具を差し込むための取付用穴44を有している。
トルク調整部材2は、図5に示すように、前記蓋部4の中央貫通穴40内に保持され、且つ、前記蓋部4に対して回動可能となり、ばね受け部材3を前後方向に移動させる手段となるものである。
当該トルク調整部材2は、後端面に回動手段として工具差込穴20dを備えた頭部20と、該頭部20を基端として前方へ四角柱状の係合軸部21を備える。
前記頭部20の側面には全周に亘る溝状の凹部20bを備え、当該凹部20bには環状のシール部材20cを取着している。前記頭部20の前端には鍔部20aを形成してある。また、前記係合軸部21の先端面には螺子穴21aを設けてある。
ばね受け部材3は、図6に示すように、円形板の中央に前記トルク調整部材2の係合軸部21の断面形状に適合させた形状(即ち、本実施例においては四角形状)の係合軸穴30を備える。また前記円形板の側周面全体に、雄螺子部31を備える。ばね受け部材3の直径はシリンダ室の内径に略一致させている。そして、前記雄螺子部31は、当該シリンダ室内の周壁に形成した前記雌螺子部11と螺合するものとしている。
蓋部4とトルク調整部材2の取付については、先ず蓋部4の前端側となる内側拡径部40cからトルク調整部材2の頭部20の後端を挿入する。次に、当該トルク調整部材2の鍔部20aと蓋部4における中央貫通穴40の内側段部40dとが当接した状態とする。そして、前記中央貫通穴40の内溝40bに止め環40aを嵌入する。これによって、蓋部4に対してトルク調整部材2が回動可能な状態で一体となる。
トルク調整部材2とばね受け部材3の取付については、先ずトルク調整部材2の係合軸部21に対してばね受け部材3の係合軸穴30を通す。次に、当該係合軸部21の先端面21bに対して中心穴を有する円盤状の止め環を規制部22として当接させた状態とする。そして、先端側から当該中心穴を通して螺子部材23を前記螺子穴21aに螺着する。これによって、前記係合軸部21の先端に当該規制部22を設けた構成とする。ばね受け部材3は、規制部22によってトルク調整部材2の係合軸部21から脱抜不能の状態となる。
上記の手順によって、図7に示すように、ばね受け部材3とトルク調整部材2と蓋部4が一体に構成される。ばね受け部材3は、規制部22に当接する位置から蓋部4の前端に当接する位置の範囲での移動が可能となる。
そして、図2及び図7に示すように、シリンダ室内で、作動油が満たされた状態において、ピストン6の後端61とばね受け部材3との間に、二本の圧縮ばね(外側圧縮ばね70、内側圧縮ばね71)を配置した状態を確保して、前記シリンダ室内の雌螺子部11に対してばね受け部材3の雄螺子部31、蓋部4の第二雄螺子部43を順に螺合させることで、ドアクローザ本体1に対してトルク調整機構を具備させる。ここで蓋部4は、その第二雄螺子部43が前記雌螺子部11と螺合することに加えて、その大径部41は大径部前端面41aによって雌螺子部11まで前進せず、拡径凹部12a内で保持されることによって雌螺子部11に対して過度に嵌り込むことが防止され、且つ、確実に固定される。
尚、本実施例に係るドアクローザ本体は、図示省略するが、ドアの開閉速度を調節するための速度調節バルブ及びこれに通じる作動油の流路を備える。またバックチェック機構のためのバックチェック用調節バルブ及びこれに通じる作動油の流路を備える。
本実施例に係るドアクローザは、上記のトルク調整機構を備えたことにより、以下の操作により、トルク調整機能を発揮することができる。
トルク調整部材2の頭部20に形成された工具差込穴20d(本実施例において六角穴)に六角レンチ等の工具を差し込み、右回転させる。蓋部4に対してトルク調整部材2を回転させると、当該トルク調整部材2の係合軸部21に係合したばね受け部材3が共に回動する。トルク調整部材2自体は前後方向への移動はされないものの、ばね受け部材3は、その雄螺子部31がシリンダ室内の雌螺子部11と螺合し、当該雌螺子部11に案内されることによって、その螺合状態が継続されたまま、前方へ移動する。ばね受け部材は、第2図に示すように、規制部22と当接する位置まで前進可能となる。
当該操作によって、ピストン6の後端61とばね受け部材3との距離が小さくなり、当該ピストン6の後端61とばね受け部材3との間に配置された各圧縮ばね70、71の圧縮率は上昇する。
これによって前記ピストン6の後端61への押圧力が大きくなり、ピストン6のラック歯60と噛合する主軸5のトルクを高めることができる。
また、同手順で左回転させることによって、蓋部4に対してトルク調整部材2が回転し、当該トルク調整部材2の係合軸部21に係合したばね受け部材3は共に左回転する。同様に、トルク調整部材2自体は前後方向へ移動しないが、ばね受け部材3は、その雄螺子部31がシリンダ室内の雌螺子部11と螺合し、当該雌螺子部11に案内されて、その螺合状態が継続されたまま後方へ移動する。ばね受け部材3は、第1図に示すように、蓋体の前端と当接する位置まで後退可能となる。
ピストン6の後端61とばね受け部材3との距離が大きくなり、当該ピストン6の後端61とばね受け部材3との間に配置された各圧縮ばね70、71の圧縮率は下降する。
これによって前記ピストン6の後端61への押圧力が小さくなり、ピストン6のラック歯60と噛合する主軸5のトルクを下げることができる。
上記したように、本発明の実施例に係るトルク調整部材2における頭部20に設けた回動手段として工具差込穴20dを設けたものとしているが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、図8に他の実施例として示すように、六角ボルト頭20e等とすることもできる。
当該頭部20に設けた回動手段はその他の工具や手動で回転させる構成とすることもできるし、モータ等の動力源を取り付けてスイッチ操作等によって行うものとすることもできる。しかしながら、上記実施例に示した工具差込穴20dや前記六角ボルト頭等とすれば、より簡単な構成で安価なドアクローザの提供につながる点で望ましい。
上記したように、本発明の実施例に係るトルク調整部材2における係合軸部21は、四角柱としている。しかしながら、本発明によれば、当該係合軸部21の形状は、四角柱に限らず、角柱の角数は三角以上であればその角数は制限されない。また、角柱のみならず、例えば当該係合軸部21の断面形状が、小判状、楕円状、対称軸を有しない曲線及び/又は直線で囲まれる任意の形状等とすることができる。
即ち、本発明の趣旨からすれば、係合軸部21は、ばね受け部材3の係合軸穴30と相互に長手方向に対して摺動可能であり、且つ、回転の際には相互に係合状態が保たれる形状を有するものであればよい。
また、上記実施例に係るドアクローザによれば、製造上の制約等がない限りにおいて、ドアクローザ本体1の蓋部4は必須ではない。ドアクローザ本体1に対してトルク調整部材2が上記調節機構を発揮すべく、ドアクローザ本体1の後端側が、作動油の漏れを防止するシール性能を有する構成を備え、且つ、トルク調整部材2が外部から回動操作可能であればよい。
一方で、本実施例のように蓋部4を設けることによっては、本発明の特徴となる構造、即ち、ばね受け部材3に雌螺子部11を螺合した構造を実現する際に、当該ばね受け部材を雌螺子部11へ螺合させることが非常に容易となる。従って、本発明の目的とする生産性の向上を高めることができる点において優れた効果を得ることができる。
尚、上記実施例では鍔部41はドアクローザ1本体の後端開口部12内で固定されるものとしているが、これに代えて、後端開口部12内には雌螺子部11を形成し、鍔部41は後端側開口12の周囲(即ち後端面15)に当接する構造とすることもできる。また、上記実施例では大径部41を形成し胴部42の外周全体に第二雄螺子部43を形成しているが、本発明は当該構成に限定されるものではなく、例えば大径部42を形成せず、胴部42の外周のうち前方側に第二雄螺子部43を設け、後方側には第二雄螺子部43を設けない構成等とし、雌螺子部11に対して過度に嵌り込むことが防止される機能を備えることもできる。
また、上記実施例に係るドアクローザによれば、規制部22は止め環を用いた構成としているが、本発明においては当該構成に限られず、ばね受け部材3を規制できる機能を備えている限り、その形状、構造等を変更することができる。
1 ドアクローザ本体
10 内部空間
11 雌螺子部
12 後端側開口
12a 拡径凹部
13 上部開口
14 下部開口
15 後端面
2 トルク調整部材
20 頭部
20a 鍔部
20b 凹部
20c シール部材
20d 工具差込穴
20e 六角ボルト頭
21 係合軸部
21a 螺子穴
21b 先端面
22 規制部
23 螺子部材
3 ばね受け部材
30 係合軸穴
31 雄螺子部
4 蓋部
40 中央貫通穴
40a 止め環
40b 内溝
40c 内側拡径部
40d 内側段部
41 大径部
41a 大径部前端面
42 胴部
43 第二雄螺子部
44 取付用穴
5 主軸
50 ピニオン歯
51 上端
52 下端
6 ピストン
60 ラック歯
61 後端
62 収納空間
70 外側圧縮ばね
71 内側圧縮ばね
80 上蓋
81 下蓋
90 アーム部
90a 第一アーム
90b 第二アーム
91 ブラケット
92 軸ピン
93 軸ピン
C ドアクローザ
D 開き扉
F 上枠

Claims (2)

  1. 内部空間を有するドアクローザ本体と、該ドアクローザ本体から少なくとも一端を突出した主軸と、該主軸の回転とともに内部空間で長手方向に往復動が可能なピストンと、当該ドアクローザ本体の一端部と前記シリンダ室内におけるピストンとの間に当該ピストンを押圧する圧縮ばねとを備え、前記一端部にはトルク調整部材及びばね受け部を備え、少なくとも前記トルク調整部材は回動可能に設けた構成を備える油圧式のドアクローザにおいて、
    前記トルク調整部材は、回動手段を有する頭部と該頭部を基端とし、係合軸部と該係合軸部の先端に設置される規制部とを備え、
    前記トルク調整部材の係合軸部には、当該係合軸部が貫通する係合軸穴を有し且つ外周には雄螺子部を有するばね受け部材を備え、
    前記シリンダ室内の内部周壁の少なくとも一部には、前記ばね受け部材の雄螺子部と螺合可能な雌螺子部を備え、
    前記トルク調整部材を回転させることにより、前記ばね受け部材が、その雄螺子部と前記雌螺子部が螺合した状態で、その係合軸穴と前記係合軸部とともに回転して、長手方向へ前進又は後退可能となることを特徴とするドアクローザ。
  2. ドアクローザ本体の前記一端部には開口と該開口を閉塞する蓋部を備え、
    該蓋部は、少なくとも胴部を備え、該胴部は前記トルク調整部材が貫通する中央貫通穴を備え、当該胴部の外周の少なくとも一部には第二雄螺子部を備え、
    前記シリンダ室の内部周壁から連続する前記雌螺子部と当該蓋部の第二雄螺子部とを螺着したことを特徴とする請求項1記載のドアクローザ。
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