JP2016107691A - 燃料供給路開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料タンク内への燃料供給性能を犠牲にすることなく、同タンク内に位置する燃料供給路の端部を閉じる。【解決手段】本発明に係る燃料供路開閉装置10は、燃料を供給する燃料供給路3と、燃料供給路から流入される燃料を収容可能な燃料タンク2とを有し、燃料供給路は、一方側に燃料タンクと接続されてタンク内部へ突出した端部開口部3a1と、接続側端口部とは他方側に給油側開口部3b1を有し、接続側開口部には回動可能に設けられ、給油側開口部から給油される燃料の流入圧力により開方向A1に移動する開閉弁11とを備え、開閉弁は、燃料タンク内に規定量の燃料が給油された満タン時に燃料タンク内の燃料に液没する位置に設けられ、接続側開口部を閉方向A2に付勢する付勢部材12と、開閉弁と一体的に設けられ開閉弁に閉方向への浮力を与える浮力部材13を有し、給油停止時に浮力部材13による浮力を閉方向A2に作用させている。【選択図】図2
Description
本発明は、燃料タンクに燃料を供給する燃料供給路の開閉装置に関する。
車両に搭載された燃料タンクには、燃料供給路となるフィラーパイプを介して燃料が供給される。フィラーパイプは、一方側に燃料タンクと接続されてタンク内部へ突出した接続側開口部を備え、接続側端口部とは他方側に車両の表面近くに配置された給油側開口部となる給油口を備えている。接続側開口部には、開閉装置が設けられている。開閉装置は、接続側開口部を開閉する開閉弁を備えている。開閉弁は、給油口から燃料が給油されると燃料の流入圧力によって開状態となり、給油が停止すると閉状態となって燃料タンク内の接続側開口部を塞ぐように構成されている。
フィラーパイプの接続側開口部に設けられた開閉弁を液面上に浮いているフロートと連結し、燃料タンク内の液面が所定の位置に達した際のフロートの上昇に応じて開閉弁で燃料タンク内のフィラーパイプの接続側開口部を塞ぐ構成が提案されている(例えば特許文献1)。
フィラーパイプの接続側開口部に設けられた開閉弁を液面上に浮いているフロートと連結し、燃料タンク内の液面が所定の位置に達した際のフロートの上昇に応じて開閉弁で燃料タンク内のフィラーパイプの接続側開口部を塞ぐ構成が提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1の構成は、液面上のフロートが上昇すると開閉弁が閉方向に移動するので、フィラーパイプの端部の開口度合いがフロートの上昇、すなわち、燃料タンク内の燃料が増えるに従い小さくなる。このため、燃料タンク内の燃料量に応じて給油性能(単位時間当たりの燃料流入量)が低下してしまう。
本発明は、燃料タンク内への燃料供給性能を犠牲にすることなく、燃料タンク内に位置する燃料供給路の端部を閉じることを、その目的とする。
本発明は、燃料タンク内への燃料供給性能を犠牲にすることなく、燃料タンク内に位置する燃料供給路の端部を閉じることを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る燃料供給路の開閉装置は、燃料を供給する燃料供給路と、燃料供給路から流入される燃料を収容可能な燃料タンクとを有し、燃料供給路は、一方側に燃料タンクと接続されていてタンク内部へ突出した接続側開口部と、接続側端口部とは他方側に給油側開口部を有し、接続側開口部には回動可能に設けられ、給油側開口部から給油される燃料の流入圧力により開方向に移動する開閉弁と、開閉弁は、燃料タンク内に規定量の燃料が給油された満タン時に、燃料タンク内の燃料に液没する位置に設けられ、接続側開口部を閉方向に付勢する付勢部材と、開閉弁と一体的に設けられ、開閉弁に前記閉方向への浮力を与える浮力部材を有することを特徴としている。
本発明によれば、燃料タンク内の燃料に液没する開閉弁に浮力部材による浮力が液没状態で作用するので、燃料タンク内の燃料が給油により増大して液面が上昇しても、その上昇に従い開閉弁によるフィラーパイプの端部の開口度合いが小さくなることはなく、燃料タンク内への燃料供給性能を犠牲にすることなく、給油停止となると燃料タンク内に位置する燃料供給路の端部を塞ぐことができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。各実施形態において、同一部材、同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、重複説明は省略する。
図1を用いて本発明に係る燃料供給路開閉装置10を備えた燃料供給システム1の構成について説明する。この燃料供給システム1は、各実施形態において共通である。
車両20に搭載された燃料供給システム1は、液状の燃料70を貯留する燃料タンク2と、燃料タンク2内に燃料70を供給する燃料供給路としてのフィラーパイプ3と、燃料放出系4と、燃料噴射系5を備えている。フィラーパイプ3は、その一方側3aに燃料タンク2内に位置する接続側開口部としての端部開口部3a1が、他方側3bに給油側開口部としての給油口3b1を有している。給油口3b1は、車両20の表面20aに配置されている。一方側3aは、燃料タンク2に対して傾斜して取り付けられていて、端部開口部3a1が斜め下方、より詳しくは燃料タンク2の底部2b側へ向けて位置している。給油口3b1は、通常フィラーキャップ6によって閉じられていて、燃料給油時にフィラーキャップ6が外されることで大気開放され、燃料給油手段としての給油ガンのノズルが挿入される。フィラーパイプ3の給油口3b1側には、一端7aが燃料タンク2内に位置するレベリングパイプ7の他端7bが連結されている。
これらフィラーパイプ3の端部開口部3a1とレベリングパイプ7の一端7aは、燃料タンク2内の燃料70が所定量になると、燃料70の液面70aよりも下方となり燃料70内に液没するように配置されている。ここでいう燃料70の所定量とは、燃料タンク2内に所定量の燃料70が給油されたときであり、ここでは満タン状態の量としている。つまり、フィラーパイプ3の端部開口部3a1とレベリングパイプ7の一端7aは、燃料タン2内の燃料70に液没する位置に設けられている。
図1を用いて本発明に係る燃料供給路開閉装置10を備えた燃料供給システム1の構成について説明する。この燃料供給システム1は、各実施形態において共通である。
車両20に搭載された燃料供給システム1は、液状の燃料70を貯留する燃料タンク2と、燃料タンク2内に燃料70を供給する燃料供給路としてのフィラーパイプ3と、燃料放出系4と、燃料噴射系5を備えている。フィラーパイプ3は、その一方側3aに燃料タンク2内に位置する接続側開口部としての端部開口部3a1が、他方側3bに給油側開口部としての給油口3b1を有している。給油口3b1は、車両20の表面20aに配置されている。一方側3aは、燃料タンク2に対して傾斜して取り付けられていて、端部開口部3a1が斜め下方、より詳しくは燃料タンク2の底部2b側へ向けて位置している。給油口3b1は、通常フィラーキャップ6によって閉じられていて、燃料給油時にフィラーキャップ6が外されることで大気開放され、燃料給油手段としての給油ガンのノズルが挿入される。フィラーパイプ3の給油口3b1側には、一端7aが燃料タンク2内に位置するレベリングパイプ7の他端7bが連結されている。
これらフィラーパイプ3の端部開口部3a1とレベリングパイプ7の一端7aは、燃料タンク2内の燃料70が所定量になると、燃料70の液面70aよりも下方となり燃料70内に液没するように配置されている。ここでいう燃料70の所定量とは、燃料タンク2内に所定量の燃料70が給油されたときであり、ここでは満タン状態の量としている。つまり、フィラーパイプ3の端部開口部3a1とレベリングパイプ7の一端7aは、燃料タン2内の燃料70に液没する位置に設けられている。
燃料放出系4は、燃料タンク2内とキャニスター40とを連通する第1経路となるベーパパイプ4Aと、キュニスター40と車両20に搭載された内燃機関であるエンジン60の吸気側とを連通する第2経路となるパージパイプ4Bを備えている。燃料タンク2内の上部2a側に配置されたベーパパイプ4Aの端部4A1には、フューエルカットバルブ41と2方向弁42が設けられていて、燃料タンク2内の空気及び気化した燃料(蒸気燃料)をキャニスター40へと導くように構成されている。
キャニスター40は、そのケーシング内に活性炭等の周知の吸着剤と、ケーシングにつながる大気開放口44を備えている。キャニスター40は、燃料タンク2内で蒸発して第1経路4A内を流れる蒸気燃料を吸着剤に吸着させ、大気開放口44から取り入れる外気で離脱させ、離脱した燃料と空気の混合体である燃料気体を、パージパイプ4Bを介してエンジン60の吸気側に導入する。パージパイプ4Bには、同パイプを開閉する開閉部としてのパージソレノイドバルブ43が設けられている。燃料放出系4では、パージソレノイドバルブ43をオン/オフ制御することで、エンジン60の吸気側に導入する燃料気体量と時期を調整可能としている。
キャニスター40は、そのケーシング内に活性炭等の周知の吸着剤と、ケーシングにつながる大気開放口44を備えている。キャニスター40は、燃料タンク2内で蒸発して第1経路4A内を流れる蒸気燃料を吸着剤に吸着させ、大気開放口44から取り入れる外気で離脱させ、離脱した燃料と空気の混合体である燃料気体を、パージパイプ4Bを介してエンジン60の吸気側に導入する。パージパイプ4Bには、同パイプを開閉する開閉部としてのパージソレノイドバルブ43が設けられている。燃料放出系4では、パージソレノイドバルブ43をオン/オフ制御することで、エンジン60の吸気側に導入する燃料気体量と時期を調整可能としている。
燃料噴射系5は、燃料タンク2内に配置された燃料供給駆動源としてのフューエルポンプモジュール50と、エンジン60の吸気系に設けられた燃料噴射手段としてのインジェクタ51と、フューエルポンプモジュール50とインジェクタ51を接続する燃料搬送路としてのフューエルパイプ52とを備えている。フューエルポンプモジュール50は、フィルタや流体ポンプを備えた周知のものである。燃料噴射系5は、フューエルポンプモジュール50が駆動されると燃料タンク2内の燃料70を流体ポンプで吸い込んでフューエルパイプ52を介してインジェクタ51へ供給するように構成されている。インジェクタ51は、エンジン60の吸気系あるいは燃焼室内に対し、エンジン回転数情報やアクセル開度情報に応じて予め定められた噴射マップに基づいて燃料70を噴射するように構成されている。
燃料タンク2内には、タンク内の燃料量を検出するフューエルケージユニット53が配置されている。フューエルケージユニット53は、燃料タンク内の燃料70の液面70aの位置に応じて上下に変位するフロートと、フロートの位置から燃料量を検出する検出部とを備えた周知のものである。フューエルケージユニット53で検出された燃料量は、車両20の運転席のインパネに設けられた燃料計に表示されるようになっている。
(第1の実施形態)
燃料タンク2内に位置するフィラーパイプ3の端部開口部3a1には、開閉装置10が装着されている。開閉装置10は、図2、図3に示すように、フィラーパイプ3の端部開口部3a1に回動可能に設けられた開閉弁11と、端部開口部3a1を塞ぐ矢印A2で示す閉方向に開閉弁11を付勢する付勢部材としてのコイルスプリング12と、浮力部材13とを有している。
開閉弁11は、円板形状であって、端部開口部3a1の外面に装着された保持部101に支持軸102で回動可能に支持されている。開閉弁11は、フィラーパイプ3の給油口3b1から給油される燃料(流入燃料700)の流入圧力により端部開口部3a1を開放する矢印A1で示す開方向に移動するとともに、コイルスプリング12のばね力(付勢力)によって閉方向A2に移動するように構成されている。
燃料タンク2内に位置するフィラーパイプ3の端部開口部3a1には、開閉装置10が装着されている。開閉装置10は、図2、図3に示すように、フィラーパイプ3の端部開口部3a1に回動可能に設けられた開閉弁11と、端部開口部3a1を塞ぐ矢印A2で示す閉方向に開閉弁11を付勢する付勢部材としてのコイルスプリング12と、浮力部材13とを有している。
開閉弁11は、円板形状であって、端部開口部3a1の外面に装着された保持部101に支持軸102で回動可能に支持されている。開閉弁11は、フィラーパイプ3の給油口3b1から給油される燃料(流入燃料700)の流入圧力により端部開口部3a1を開放する矢印A1で示す開方向に移動するとともに、コイルスプリング12のばね力(付勢力)によって閉方向A2に移動するように構成されている。
端部開口部3a1を塞ぐ面であり、流入燃料700がぶつかる面となる開閉弁11の内側側面11aには、浮力部材13が装着されて開閉弁11と一体化されている。浮力部材13は、少なくとも開閉弁11に使用されている材質よりも比重が軽い材質や発泡材、あるいは内部に気体である例えば空気が密閉された部材で構成されていて、開閉弁11に対して閉方向A2へ浮力Fを与えるように配置されている。本実施形態では、浮力部材13として塩化ビニル樹脂を用いている。
本実施形態において、浮力部材13は半球形状に形成されていて、フィラーパイプ3を流れる流入燃料700がぶつかる位置に配置されている。浮力部材13の外観形状としては、半球形状に限定されるものではなく、例えば四角形状、菱型形状、環状、支持軸102側からその断面形状が広がる水滴形状等であってもよい。
これら開閉弁11と浮力部材13は、燃料タンク2内に規定量の燃料が給油されたとき(満タン時)に、燃料タンク2内の燃料70に液没する位置に設けられている。これは、本実施形態の場合、フィラーパイプ3の端部開口部3a1が燃料タンク2内で燃料70内に液没し、タンク内で気化した燃料が給油口3b1から大気中に漏れない構造としているのが1つの要因である。開閉弁11を燃料70中に液没させる構成の場合、液没した状態で在っても、給油時には流入燃料700の流入圧力による開閉弁11の開度(最大開度)は、液没前の開度(最大開度)と同等に保持したい。これは、開閉弁11の開度(最大開度)が狭まってしまうと、単位時間当たりの燃料タンク2内への給油量が低減し、給油時間の延長につながるからである。液没前後での開閉弁11の開度(最大開度)の変化を少なくするには、コイルスプリング12のばね力を弱くすれば、ある程度の範囲では対応することはできる。しかし、給油停止後において、開閉弁11を閉方向A2に閉じる力(遮断力)、すなわち閉弁性能が弱くなってしまう。
開閉弁11を閉方向A2への閉じる力(遮断力)が弱いと、フィラーパイプ3の端部開口部3a1を塞ぐまでの時間を要してしまい、気化した燃料タンク2内の燃料70がフィラーパイプ3内を通って給油口3b1から大気中に放出される量が多くなる。環境のことを考慮すると、気化して燃料70はできるだけ大気中に放出しない方が好ましい。
そこで、本実施形態では、液没状態にあっても液没前と同様の最大開度となるようにコイルスプリング12のばね力を設定するとともに、給油停止時においては端部開口部3a1を閉じる閉方向A2への開閉弁11の移動をアシストすべく浮力部材13を設けている。
このため、燃料タンク2内の燃料70に液没する開閉弁11に浮力部材13による浮力Fが液没状態で作用するので、燃料タンク2内の燃料70が給油により増大して液面70aが上昇しても、その上昇に従い開閉弁11によるフィラーパイプ3の端部開口部3a1の開口度合いが小さくなることはなく、燃料タンク2内への燃料供給性能を犠牲にすることはなくなる。さらに開閉弁11が燃料70内に液没した後でも開度不足になることがないので、給油時の流入燃料700の吹き返しを低減することができる。
このため、燃料タンク2内の燃料70に液没する開閉弁11に浮力部材13による浮力Fが液没状態で作用するので、燃料タンク2内の燃料70が給油により増大して液面70aが上昇しても、その上昇に従い開閉弁11によるフィラーパイプ3の端部開口部3a1の開口度合いが小さくなることはなく、燃料タンク2内への燃料供給性能を犠牲にすることはなくなる。さらに開閉弁11が燃料70内に液没した後でも開度不足になることがないので、給油時の流入燃料700の吹き返しを低減することができる。
給油停止状態となると、開閉弁11には、燃料タンク2内に位置する端部開口部3a1を塞ぐ閉方向A2に閉じる力(遮断力)として、コイルスプリング12のばね力(付勢力)と浮力部材13による浮力Fが作用するので、フィラーパイプの端部開口部3a1を確実に塞ぐことができる。このため、燃料タンク2内からフィラーパイプ3内への燃料70の逆流を防止でき、大気中への蒸発燃料の放出を抑制することができるので、環境性能を向上することになる。つまり、本実施形態の構成とすることで、燃料供給性能を犠牲にすることなく、環境性能を向上することにつながる。
ところで、開閉弁11に浮力部材13を装着する場合、浮力Fが開閉弁11の閉方向A2に作用せず、開方向A1に作用してしまうと、開閉弁11の閉弁性能が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、開閉弁11の開状態での位置(最大開度位置)は、図2に示すように、開閉弁11を回動可能に支持する支持軸102が燃料タンク2の上部2a側に位置するフィラーパイプ3の外面3cに配置されている場合、支持軸102を通り、外面3cを延長する仮想直線Xを基準にして、閉方向A2側の領域X1内に位置するように設定している。すなわち、開閉弁11の開状態での位置(最大開度位置)は、支持軸102を通り、外面3cを延長する仮想直線Xを基準にして鋭角の位置に設定されている。この鋭角の位置とは、支持軸102の回転中心を中心にして、開閉弁11の内側側面11aと、この内側側面11aが開閉弁11の閉弁時に接触する端部開口部3a1の端面3a2との間の角度θ1が鋭角を成す位置である。
このため、給油時に流入燃料700が開閉弁11にぶつかっても、その最大開度位置は領域X1側(鋭角の位置)にあるので、コイルスプリング12のばね力と浮力部材13の浮力Fにより、開方向A1側に作用することはなく、開閉弁11の閉弁性能を低下させることなく、誤動作を防止することができる。
そこで、本実施形態では、開閉弁11の開状態での位置(最大開度位置)は、図2に示すように、開閉弁11を回動可能に支持する支持軸102が燃料タンク2の上部2a側に位置するフィラーパイプ3の外面3cに配置されている場合、支持軸102を通り、外面3cを延長する仮想直線Xを基準にして、閉方向A2側の領域X1内に位置するように設定している。すなわち、開閉弁11の開状態での位置(最大開度位置)は、支持軸102を通り、外面3cを延長する仮想直線Xを基準にして鋭角の位置に設定されている。この鋭角の位置とは、支持軸102の回転中心を中心にして、開閉弁11の内側側面11aと、この内側側面11aが開閉弁11の閉弁時に接触する端部開口部3a1の端面3a2との間の角度θ1が鋭角を成す位置である。
このため、給油時に流入燃料700が開閉弁11にぶつかっても、その最大開度位置は領域X1側(鋭角の位置)にあるので、コイルスプリング12のばね力と浮力部材13の浮力Fにより、開方向A1側に作用することはなく、開閉弁11の閉弁性能を低下させることなく、誤動作を防止することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、図4、図5に示すように、開閉装置10の開閉弁11を回動可能に支持する支持軸102を燃料タンク2の底部2b側に位置するフィラーパイプ3の外面3dに配置したものである。
この場合、開閉弁11の開状態での位置(最大開度位置)は、図4に示すように、支持軸102を通り、外面3dを延長する仮想直線Yを基準にして、閉方向A2側の領域Y1内に位置するように設定している。すなわち、開閉弁11の開状態での位置(最大開度位置)は、支持軸102を通り、外面3dを延長する仮想直線Yを基準にして鋭角の位置に設定されている。この鋭角の位置とは、支持軸102の回転中心を中心にして、開閉弁11の内側側面11aと、この内側側面11aが開閉弁11の閉弁時に接触する端部開口部3a1の端面3a2との間の角度θ2が鋭角を成す位置である。
このため、給油時に流入燃料700が開閉弁11にぶつかっても、その最大開度位置は領域Y1側(鋭角の位置)にあるので、コイルスプリング12のばね力と浮力部材13の浮力Fにより開方向A1側に作用することはなく、開閉弁11の閉弁性能を低下させることなく、誤動作を防止することができる。
本実施形態は、図4、図5に示すように、開閉装置10の開閉弁11を回動可能に支持する支持軸102を燃料タンク2の底部2b側に位置するフィラーパイプ3の外面3dに配置したものである。
この場合、開閉弁11の開状態での位置(最大開度位置)は、図4に示すように、支持軸102を通り、外面3dを延長する仮想直線Yを基準にして、閉方向A2側の領域Y1内に位置するように設定している。すなわち、開閉弁11の開状態での位置(最大開度位置)は、支持軸102を通り、外面3dを延長する仮想直線Yを基準にして鋭角の位置に設定されている。この鋭角の位置とは、支持軸102の回転中心を中心にして、開閉弁11の内側側面11aと、この内側側面11aが開閉弁11の閉弁時に接触する端部開口部3a1の端面3a2との間の角度θ2が鋭角を成す位置である。
このため、給油時に流入燃料700が開閉弁11にぶつかっても、その最大開度位置は領域Y1側(鋭角の位置)にあるので、コイルスプリング12のばね力と浮力部材13の浮力Fにより開方向A1側に作用することはなく、開閉弁11の閉弁性能を低下させることなく、誤動作を防止することができる。
第2の実施形態の場合、支持軸102が燃料タンク2の底面2b側に配置されているので、給油時の流入燃料700は、開閉弁11が開位置となると、内側側面11aに斜め上方からぶつかるので、第1の実施形態に比べて流入圧力を受け易い。このため、流入燃料700の供給量にバラツキがある場合、開閉弁11が仮想直線Yよりも燃料タンク2の底部2b側まで移動した位置、すなわち、領域Y1(鋭角の位置)よりも開方向A1側まで移動してしまい、浮力Fが開方向A1に作用することも想定される。
このため、第2の実施形態の場合、第1の実施形態に比べて浮力部材13の浮力Fを大きく設定したり、コイルスプリング12のばね力を強く設定するのが好ましい。
このため、第2の実施形態の場合、第1の実施形態に比べて浮力部材13の浮力Fを大きく設定したり、コイルスプリング12のばね力を強く設定するのが好ましい。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、各実施形態において、開閉弁11は、フィラーパイプ3の端部開口部3a1の外面に装着(外装)したが、フィラーパイプ3の端部開口部3a1内に配置(内装)した構成のものであってもよい。
例えば、各実施形態において、開閉弁11は、フィラーパイプ3の端部開口部3a1の外面に装着(外装)したが、フィラーパイプ3の端部開口部3a1内に配置(内装)した構成のものであってもよい。
各実施形態において、浮力部材13は開閉弁11に装着して、開閉弁11の閉方向A2への主な力となるコイルスプリング12のばね力とは異なる浮力Fを付与したが、開閉弁自体を浮力部材で構成したものであってもよい。
つまり、燃料タンク2内に位置する燃料供給路であるフィラーパイプ3の一方の端部開口部3a1に回動可能に設けられ、フィラーパイプ3の他方側3bの給油口3b1から給油される流入燃料700の流入圧力により端部開口部3a1を開放する開方向A1に移動する開閉弁11と、端部開口部3a1を塞ぐ閉方向A2に開閉弁11を付勢する付勢部材としてのコイルスプリング12とを備え、開閉弁11は、燃料タンク2内の燃料70(燃料タンク内に規定量の燃料が給油された満タン時)に液没し、開閉弁11に閉方向A2への浮力Fを与える浮力部材で構成されたものであっても良い。
つまり、燃料タンク2内に位置する燃料供給路であるフィラーパイプ3の一方の端部開口部3a1に回動可能に設けられ、フィラーパイプ3の他方側3bの給油口3b1から給油される流入燃料700の流入圧力により端部開口部3a1を開放する開方向A1に移動する開閉弁11と、端部開口部3a1を塞ぐ閉方向A2に開閉弁11を付勢する付勢部材としてのコイルスプリング12とを備え、開閉弁11は、燃料タンク2内の燃料70(燃料タンク内に規定量の燃料が給油された満タン時)に液没し、開閉弁11に閉方向A2への浮力Fを与える浮力部材で構成されたものであっても良い。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
2・・・燃料タンク、2a・・・燃料タンクの上部、2b・・・燃料タンクの底部側、3・・・燃料供給路、3a・・・一方側、3b・・・他方側、3a1・・・接続側開口部、3b1・・・給油側開口部、10・・・開閉装置、11・・・開閉弁、11a・・・燃料がぶつかる開閉弁の面、12・・・付勢部材、13・・・浮力部材、70・・・燃料、700・・・流入燃料、A1・・・開方向、A2・・・閉方向、102・・・支持軸、X、Y・・・燃料供給路の延長する仮想直線
Claims (5)
- 燃料を供給する燃料供給路と、
前記燃料供給路から流入される燃料を収容可能な燃料タンクと、を有し、
前記燃料供給路は、一方側に前記燃料タンクと接続されてタンク内部へ突出した接続側開口部と、前記接続側端口部とは他方側に給油側開口部を有し、
前記接続側開口部には回動可能に設けられ、前記給油側開口部から給油される燃料の流入圧力により開方向に移動する開閉弁と、を備えた燃料供給路開閉装置において、
前記開閉弁は、前記燃料タンク内に規定量の燃料が給油された満タン時に、前記燃料タンク内の燃料に液没する位置に設けられ、
前記接続側開口部を閉方向に付勢する付勢部材と、
前記開閉弁と一体的に設けられ、前記開閉弁に前記閉方向への浮力を与える浮力部材を有する燃料供給路開閉装置。 - 請求項1に記載の燃料供給路開閉装置において、
前記浮力部材は、前記燃料供給路を流れる燃料がぶつかる前記開閉弁の面に設けられている燃料供給路開閉装置。 - 請求項1又2に記載の燃料供給路開閉装置において、
前記接続側端口部が、前記燃料タンクの底部側へ向けて位置している燃料供給路開閉装置。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載の燃料供給路開閉装置において、
前記開閉弁の最大開度位置は、同開閉弁を回動可能に支持する支持軸が前記燃料タンクの上部側に位置する場合、前記支持軸を通り、前記燃料供給路を延長する仮想直線を基準にして、鋭角の位置に設定されている燃料供給路開閉装置。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載の燃料供給路開開閉装置において、
前記開閉弁の最大開度位置は、同開閉弁を回動可能に支持する支持軸が前記燃料タンクの底部側に位置する場合、前記支持軸を通り、前記燃料供給路を延長する仮想直線を基準にして、鋭角の位置に設定されている燃料供給路開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014244676A JP2016107691A (ja) | 2014-12-03 | 2014-12-03 | 燃料供給路開閉装置 |
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2014
- 2014-12-03 JP JP2014244676A patent/JP2016107691A/ja active Pending
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