JP2019085875A - 燃料タンクシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料が過剰給油された場合でも蒸発燃料の吹き返しを抑制できる燃料タンクシステムを提供する。【解決手段】燃料タンクシステム20は、燃料タンク22と、燃料タンク22をキャニスタ40に連通するベーパ通路38と、ベーパ通路38に設けられており且つ開弁量を調整可能な封鎖弁44と、燃料タンク22内の燃料の液面高さを検出するセンダーゲージ32と、封鎖弁44の開弁量を制御するECU16とを備える。ECU16は、燃料の給油中にセンダーゲージ32により検出される燃料の液面高さが所定の上限値に達すると封鎖弁44の開弁量を所定量に変更し、その後に封鎖弁44を全閉位置に閉弁するよう構成されている。【選択図】図1

Description

本明細書に開示の技術は燃料タンクシステムに関する。
自動車等の車両用の燃料タンクシステムには、燃料タンクで生じた蒸発燃料が大気中に放出されることを防止することが求められている。そのため、一般的な燃料タンクシステムは、蒸発燃料を吸着・脱離可能な活性炭等の吸着材が充填されたキャニスタを備えている(例えば、特許文献1参照)。キャニスタは、内燃機関(エンジン)停止中や給油中に生じた蒸発燃料を、吸着材に吸着させることで一時的に捕捉する。そして、エンジンが駆動されると、エンジンの吸気負圧を利用して蒸発燃料を吸着材から脱離し、脱離した蒸発燃料はエンジンにて燃焼される。これにより、蒸発燃料が大気中に放出されることが防止される。
また、特許文献1に記載の燃料タンクシステムは、燃料タンクとキャニスタとを接続するベーパ通路に設けられた封鎖弁を有している。封鎖弁は、給油中は開弁しており、燃料液面が所定の上限値に達すると閉弁される。これにより、燃料が燃料タンクからキャニスタへと流入することを防止すると共に、燃料タンクのインレットパイプ内の燃料液面を上昇させることで、給油ノズルのオートストップ機能を作動させる。
特開2008−114845号公報
しかし、特許文献1に記載の燃料タンクシステムにおいては、燃料液面が所定の上限値に到達すると封鎖弁は直ちに全開状態から全閉状態へと移行し、燃料タンクとキャニスタとの連通は遮断される。封鎖弁が閉弁された後も給油ノズルのオートストップ機能が作動するまでは給油は継続されるため、封鎖弁が閉弁された後に燃料タンクの内圧が過度に上昇し、燃料タンク内の蒸発燃料が給油口から吹き返す恐れがある。
そこで、本明細書に開示の技術は、燃料が過剰給油された場合でも蒸発燃料の吹き返しを抑制できる燃料タンクシステムを提供することを目的とする。
その一つの例は、給油口を備える燃料タンクと、前記燃料タンクをキャニスタに連通するベーパ通路と、前記ベーパ通路に設けられており且つ開弁量を調整可能な封鎖弁と、前記燃料タンク内の燃料の液面高さを検出する液面検出手段と、前記封鎖弁の開弁量を制御する制御手段と、を有する燃料タンクシステムであって、前記制御手段は、燃料の給油中に前記液面検出手段により検出される燃料の液面高さが所定の上限値に達すると前記封鎖弁の開弁量を所定量に変更し、その後に前記封鎖弁を全閉位置に閉弁するよう構成されていることを特徴とする。
この構成によると、給油中に燃料の液面高さが所定の上限値に達した後も封鎖弁の開弁量が所定量に保たれる。そのため、燃料タンク内で生じた蒸発燃料がベーパ通路を介してキャニスタへと流入することで、燃料タンクの内圧が過度に上昇することを防止できる。これにより、燃料が過剰給油された場合でも蒸発燃料が燃料タンクの給油口から吹き返すことを抑制できる。
前記燃料タンクシステムは、前記燃料タンク内の圧力を検出するタンク内圧検出手段を備え、前記制御手段は、前記封鎖弁の開弁量が所定量に保持された状態における前記タンク内圧検出手段の検出値に基づいて前記封鎖弁を全閉位置に閉弁することが好ましい。
この構成によると、燃料タンクの内圧に応じて封鎖弁が全閉位置に閉弁される。そのため、燃料タンクの内圧が安定する前に封鎖弁を閉弁することを防止でき、蒸発燃料の吹き返しを精度よく抑制できる。
前記燃料タンクシステムにおいて、前記制御手段は、前記タンク内圧検出手段の検出値に基づいて前記封鎖弁の開弁量の所定量を決定することが好ましい。
この構成によると、燃料タンクの内圧に応じて封鎖弁の開弁量が変更されるため、給油後の吹き返しを精度よく防止できる。
前記燃料タンクシステムにおいて、前記封鎖弁の開弁量の所定量は全閉位置近傍の開度であることが好ましい。
この構成によると、給油ノズルのオートストップ機能を作動させるために必要な燃料タンクの内圧上昇を安定して実現することができる。
上記燃料タンクシステムによると、給油中に燃料の液面高さが所定値に達した後も封鎖弁の開弁量が所定値に保たれるため、燃料タンクの内圧が急激に上昇することを防止でき、蒸発燃料が燃料タンクの給油口から吹き返すことを抑制できる。
実施形態1の燃料タンクシステムの構成図である。 封鎖弁の断面図である。 給油中のタンク内圧、燃料量、及び封鎖弁の開弁量を示すタイムチャートである。 実施形態2の燃料タンクシステムの構成図である。 実施形態3の燃料タンクシステムの構成図である。
[実施形態1]
以下、実施形態1の燃料タンクシステムについて図1から図3を参照しながら説明する。図1は燃料タンクシステムの構成図である。図2は封鎖弁の断面図である。図3は給油中のタンク内圧、燃料量、及び封鎖弁の開弁量を示すタイムチャートである。
<エンジンシステムの構成>
実施形態1の燃料タンクシステム20は、図1に示すようにエンジンシステム10の一部として構成されている。ここで、エンジンシステム10は周知のものであり、エンジン本体11に吸気通路12を介して空気に燃料を混ぜた混合気を供給している。空気はスロットル弁14によって流量を制御して供給され、燃料は燃料噴射弁(図示しない)によって流量を制御して供給される。スロットル弁14と燃料噴射弁は共にエンジンコントロールユニット(ECU)16に接続されており、スロットル弁14と燃料噴射弁はECU16によって開弁量を制御されている。ECU16は、様々な制御プログラムを記憶しているメモリと、制御プログラムを実行するためのプロセッサとを備えている。なお、ECU16は、本明細書における「制御手段」に相当する。
<燃料タンクシステムの構成>
燃料タンクシステム20の燃料タンク22は、一端に給油口24が設けられたインレットパイプ26を備えている。給油口24には、着脱可能なフューエルキャップ28が取り付けられており、燃料タンク22内と外部とを遮断している。また、給油口24はフューエルリッド29によって覆われている。フューエルリッド29は、フューエルリッド29のロック機構であり且つECU16に接続されているリッドオープナー29aを備えている。リッドオープナー29aは、ECU16からロックを解除するための信号を受信するとフューエルリッド29のロックを解除するよう構成されていると共に、フューエルリッド29の開閉状態を検出し、検出信号をECU16に送信するよう構成されている。
燃料タンク22内には、燃料ポンプ30aを備える燃料ポンプモジュール30が設置されている。燃料ポンプ30aは、電動ポンプであり、燃料タンク22内の燃料をエンジン本体11、詳しくは燃料噴射弁へと供給するよう構成されている。また、燃料ポンプモジュール30は、フロートにより燃料タンク22内の燃料の液面高さを検出するセンダーゲージ32と、燃料タンク22の内圧、すなわちタンク内圧を測定する圧力センサ34とを有している。燃料ポンプモジュール30はECU16に接続されており、ECU16は燃料ポンプ30aを制御すると共に、センダーゲージ32及び圧力センサ34から検出信号を受信する。更に、燃料タンク22の底部には、燃料の温度、アルコール濃度等の燃料性状を測定するための燃料センサ36が設けられており、燃料センサ36による測定結果はECU16へと送信される。なお、センダーゲージ32は、本明細書における「液面検出手段」に相当し、圧力センサ34は、本明細書における「タンク内圧検出手段」に相当する。
燃料タンク22は、ベーパ通路38を介してキャニスタ40に接続されている。キャニスタ40内には、蒸発燃料を吸着・脱離可能な活性炭等からなる吸着材40aが充填されている。燃料タンク22内で生じた蒸発燃料をベーパ通路38を介してキャニスタ40に吸着させることにより、蒸発燃料の大気中への放出が防止される。
ベーパ通路38の燃料タンク22側端部は、燃料タンク22内の液面上部空間、すなわち気層部に開口している。また、ベーパ通路38の燃料タンク22側端部にはカットオフバルブ42が取り付けられている。カットオフバルブ42は、通常時は開弁して燃料タンク22とベーパ通路38とを連通しており、車両の転倒時等には閉弁して燃料タンク22とベーパ通路38との連通を遮断するよう構成されているフロート式バルブである。ベーパ通路38の途中には封鎖弁44が設けられており、ベーパ通路38は燃料タンク22と封鎖弁44とを接続する第1ベーパ通路38aと、封鎖弁44とキャニスタ40とを接続する第2ベーパ通路38bとに区分される。詳しい構造は後述するが、封鎖弁44はECU16により開閉制御される電動弁である。封鎖弁44は、通常時は燃料タンク22を密閉するために閉弁されており、燃料タンク22の内圧が所定値より高い場合や給油の際に燃料タンク22とキャニスタ40とを連通させるために開弁される。第1ベーパ通路38aの途中からは循環通路46が分岐しており、循環通路46の先端はインレットパイプ26の給油口24近傍に接続されている。
また、キャニスタ40はパージ通路48を介して吸気通路12に接続されている。パージ通路48には、ECU16によって開閉制御されるパージ弁50が設けられている。エンジン本体11の稼働中にパージ弁50が開弁されると、吸気負圧がパージ通路48を介してキャニスタ40に作用し、大気通路52から空気がキャニスタ40内へと流入する。これにより、蒸発燃料がキャニスタ40から脱離し、パージ通路48を介してエンジン本体11へと供給されて燃焼される。
<封鎖弁の構造>
次に、図2を参照しながら封鎖弁44の構造について説明する。封鎖弁44は、ステッピングモータ60を備え、かつ弁体62のストロークを制御することで開弁量を調整可能な電動弁である。ステッピングモータ60及び弁体62を収容するバルブハウジング64には、略L字状の流路66が形成されている。流路66は、第1ベーパ通路38aに連通する流入路66aと、第2ベーパ通路38bに連通する流出路66bとを有する。流入路66aの上端開口部の口縁部に弁座68が形成されている。
ステッピングモータ60は、モータハウジング60aから突出しかつ正逆回転可能な出力軸60bを有している。出力軸60bは、図2において下方へ指向されている。出力軸60bは連結軸70を介して弁体62に連結されている。弁体62は、有底円筒状に形成された円筒部62aと、円筒部62aの下端に形成されたフランジ状のシール部62bとを有する。円筒部62aの内周面に形成された雌ネジと、連結軸70の外周面に形成された雄ネジとにより送りねじ機構が構成されている。これにより、ステッピングモータ60の出力軸60bの正逆回転に基づいて、弁体62が軸方向(図2における上下方向)に移動する。
弁体62のシール部62bには、ゴム状の弾性材料からなり、且つバルブハウジング64の弁座68に対応するリング状のシール部材72が装着されている。弁体62、より詳しくはシール部材72がバルブハウジング64の弁座68に着座することにより、流入路66aと流出路66bとの連通が遮断され、封鎖弁44は閉弁状態となる。そして、ECU16によりステッピングモータ60が正方向に回転すると、その回転量に応じて弁体62が開弁方向(図2における上方)に移動し、ステッピングモータ60が逆方向に回転すると、その回転量に応じて弁体62が閉弁方向(図2における下方)に移動する。このように、封鎖弁44は、弁座68に対する弁体62の相対位置をステッピングモータ60により変更することにより、開弁量を変更可能に構成されている。なお、流入路66aと流出路66bとの連通が遮断されるよう弁体62が弁座68に完全に着座する位置を全閉位置という。
<給油中の燃料タンクシステムの動作>
次に、給油中の燃料タンクシステム20の動作について図1及び図3を参照しながら説明する。なお、図3中に記載の「満タン」は燃料タンク22内の燃料量の許容可能な上限値に相当する。「F点」及び「E点」は、車両のメータパネルに燃料残量を表示する際に用いられる上限値と下限値の目安である。F点及びE点は、燃料タンク22の容量や車両の燃費等に応じて適宜変更可能である。また、タンク内圧を示す線P1及びP2のうち、線P1はT3の時点で封鎖弁44の開弁量を所定量に維持、すなわち開弁状態に維持した場合のタンク内圧を示す。一方、線P2はT3の時点で封鎖弁44を完全に閉弁した場合のタンク内圧を示す。
封鎖弁44は、通常時は閉弁されており燃料タンク22は密閉されている。燃料を給油するためにフューエルリッド29が開けられると、ECU16により封鎖弁44が開弁される(図3中、T1)。そして、給油ノズル(図示しない)を用いて給油が開始されると、燃料タンク22内で生じた蒸発燃料が第1ベーパ通路38a及び第2ベーパ通路38bを介してキャニスタ40に吸着される。また、第1ベーパ通路38aを流れる蒸発燃料の一部は、循環通路46を介してインレットパイプ26へと循環される。
給油の開始直後は燃料タンク22に流入した燃料が大量に蒸発するため、燃料タンク22の内圧が急激に上昇する(図3中、T3の右側参照)。しかし、循環通路46を介して蒸発燃料がインレットパイプ26へと循環されると、燃料に巻き込まれて燃料タンク22に流入する空気が減少するため、蒸発燃料の発生量が低減する。そのため、タンク内圧は急激に上昇した後に低下し、略一定になる。
図3のT2においてセンダーゲージ32が燃料タンク22内の燃料の液面高さがF点に到達したことを検出すると、センダーゲージ32からの信号に基づきECU16が封鎖弁44の開弁量を減少し始める。そして、T3において燃料タンク22内の燃料の液面高さが満タン、すなわち所定の上限値に達すると、封鎖弁44の開弁量は全閉位置近傍の開度である所定量まで低減される。T2からT3の間において、封鎖弁44の開弁量が小さくなることにより封鎖弁44における通気抵抗が大きくなる。そのため、燃料タンク22からキャニスタ40へと流れる蒸発燃料の量が減少し、図3に示すようにタンク内圧が上昇する。この内圧上昇によりインレットパイプ26内の燃料液面高さが上昇するため、給油ノズルのオートストップ機能が作動し、給油が停止される。なお、ECU16は、圧力センサ34によって検出される燃料タンク22の内圧に応じて前記所定量を決定する。また、給油中の燃料タンク22の内圧は給油速度に応じて変化するため、ECU16はセンダーゲージ32の検出値から給油速度を算出し、算出された給油速度に基づき想定されるタンク内圧に応じて所定量を決定してもよい。
ここで、燃料タンク22内の燃料の液面高さが所定の上限値に達した時点で封鎖弁44を完全に閉弁してしまうと、燃料タンク22内で生じた蒸発燃料がキャニスタ40へと流れることができなくなる。その場合、図3の線P2で示すように、燃料タンク22の内圧が過度に上昇し、蒸発燃料が給油口24から吹き返す可能性がある。一方、本実施形態の燃料タンクシステム20では、燃料の液面高さが所定の上限値に達した後も、ECU16が燃料タンク22の内圧が安定したと判断するまで封鎖弁44の開弁量は所定量に維持される(図3中、T3からT4)。これにより、給油停止直後に燃料タンク22内で生じた蒸発燃料はベーパ通路38を介してキャニスタ40に流入する。そのため、図3の線P1で示すように燃料タンク22の内圧は略一定に保たれ、蒸発燃料が給油口24から吹き返すことを防止できる。なお、ECU16は、例えば所定時間内に圧力センサ34によって検出されるタンク内圧の最大値と最小値との差が所定の範囲内である場合に、燃料タンク22の内圧が安定していると判定する。
そして、T4においてECU16が燃料タンク22の内圧が安定したと判定すると、封鎖弁44の開弁量が減少され、封鎖弁44は全閉位置に閉弁される(図3中、T5)。なお、ECU16は、封鎖弁44の開弁量が所定量に変更されてから所定時間経過した時点、又はフューエルリッド29が閉じられた時点で封鎖弁44を全閉位置に閉弁するよう構成されていてもよい。
<実施形態1の利点>
実施形態1によると、給油中に燃料タンク22内の燃料液面高さが許容上限値に達した後も、封鎖弁44の開弁量が所定量に保たれ、燃料タンク22がキャニスタ40と連通している。これにより、給油停止直後に燃料タンク22内で生じた蒸発燃料はベーパ通路38を介してキャニスタ40に流入するため、燃料タンク22の内圧の過度の上昇を防止できる。そのため、蒸発燃料が給油口24から吹き返すことを抑制できる。
また、ECU16が燃料タンク22の内圧が安定したと判定するまで封鎖弁44の開弁量が所定量に保たれる。そのため、燃料タンク22の内圧が安定する前に封鎖弁44が閉弁されることを防止できる。これにより、燃料タンク22の内圧の過度の上昇をより正確に防止できる。
また、燃料の液面高さが許容上限値に達した際の開弁量は燃料タンク22の内圧に応じて決定される。そのため、インレットパイプ26内の燃料液面の上昇と蒸発燃料の給油口24からの吹き返し防止とを精度よく両立できる。
[実施形態2]
続いて、図4を参照しながら実施形態2を説明する。図4は実施形態2の燃料タンクシステムの構成図である。なお、実施形態2は、実施形態1の一部を変更したものであるため、変更箇所についてのみ説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施形態2の燃料タンク22は、実施形態1の第1ベーパ通路38aから分岐する循環通路46の代わりに、インレットパイプ26と並行に延びる循環通路80を有している。循環通路80は、一端が燃料タンク22の気層部に連通しており、他端がインレットパイプ26の給油口24近傍に接続されている。
<実施形態2の利点>
本実施形態によると、循環通路80の燃料タンク22側端部とベーパ通路38の燃料タンク22側端部とが相互に分離している。つまり、循環通路80の燃料タンク22側端部にはカットオフバルブが設けられていない。そのため、燃料タンク22から循環通路80を介してインレットパイプ26へと循環する気体の流れがカットオフバルブ42の影響を受けることが無い。
[実施形態3]
続いて、図5を参照しながら実施形態3を説明する。実施形態3は、実施形態2の一部を変更した構成であるため、変更箇所についてのみ説明し、同一の構成については説明を省略する。なお、図5は実施形態3の燃料タンクシステムの構成図である。
実施形態3の循環通路80は、圧力差に応じて開弁量が変化する機械式の流量制御弁82を備えている。そのため、給油の際に燃料タンク22内からインレットパイプ26に循環される蒸発燃料の量を調整できる。これにより、給油中に燃料タンク22内で生じる蒸発燃料を精度よく抑制できる。
[他の実施形態]
本開示の技術は上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、封鎖弁44は開弁量を自在に変更可能な電動弁であればよく、ゲートバルブ、ボールバルブ等が利用可能である。また、ステッピングモータ60の代わりに弁体62を無段階式に移動可能なモータを備えていてもよい。
16 ECU(制御手段)
20 燃料タンクシステム
22 燃料タンク
24 給油口
32 センダーゲージ(液面検出手段)
34 圧力センサ(タンク内圧検出手段)
38 ベーパ通路
40 キャニスタ
44 封鎖弁

Claims (4)

  1. 給油口を備える燃料タンクと、
    前記燃料タンクをキャニスタに連通するベーパ通路と、
    前記ベーパ通路に設けられており且つ開弁量を調整可能な封鎖弁と、
    前記燃料タンク内の燃料の液面高さを検出する液面検出手段と、
    前記封鎖弁の開弁量を制御する制御手段と、
    を有する燃料タンクシステムであって、
    前記制御手段は、燃料の給油中に前記液面検出手段により検出される燃料の液面高さが所定の上限値に達すると前記封鎖弁の開弁量を所定量に変更し、その後に前記封鎖弁を全閉位置に閉弁するよう構成されている、燃料タンクシステム。
  2. 請求項1に記載の燃料タンクシステムであって、
    前記燃料タンク内の圧力を検出するタンク内圧検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記封鎖弁の開弁量が所定量に保持された状態における前記タンク内圧検出手段の検出値に基づいて、前記封鎖弁を全閉位置に閉弁する、燃料タンクシステム。
  3. 請求項1に記載の燃料タンクシステムであって、
    前記燃料タンク内の圧力を検出するタンク内圧検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記タンク内圧検出手段の検出値に基づいて前記封鎖弁の開弁量の所定量を決定する、燃料タンクシステム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料タンクシステムであって、
    前記封鎖弁の開弁量の所定量は全閉位置近傍の開度である、燃料タンクシステム。




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