JP2016107394A - 打撃工具 - Google Patents
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Abstract
Description
打撃工具は、本体部と、所定の長軸方向に延在される先端工具装着部と、長軸方向と交差する出力軸線を有する駆動モータと、駆動モータの出力により駆動されるとともに長軸方向と平行な打撃軸を有する打撃要素と、使用者に把持されるハンドル部と、駆動モータに電流を供給するためのバッテリを装着するバッテリ装着部と、を有する。出力軸線は、駆動モータのシャフトの延在方向により規定される。打撃要素の具体例としては、駆動モータにより直線状に往復駆動されるピストンと、打撃子と、当該ピストンと打撃子との間に形成される空気室とによる構成が挙げられる。この場合、ピストンが先端工具側へ移動すると空気室のエアが圧縮される。当該圧縮されたエアの膨張に伴い、打撃子が移動され先端工具に衝突することにより先端工具が長軸方向へ移動される。なお、ピストンが先端工具とは反対側に移動されると空気室のエアが膨張され、当該膨張されたエアの収縮に伴い打撃子が先端工具とは反対側へと移動される。よって、ピストンの往復移動に伴い先端工具は直線状に移動される。なお、本発明に係る打撃工具においては、打撃子と先端工具との間に中間子を設ける構成も適宜に採用可能である。打撃要素が上述した構成を有する場合、ピストンが往復駆動される方向が打撃軸を規定する。打撃軸は、長軸方向と平行に構成される。この場合、打撃軸は、ピストン上におけるいずれかの領域を通過すれば足りるものである。なお、先端工具装着部に先端工具を装着した場合において、先端工具の中心を通過する打撃軸を、特に中心打撃軸線と称する。
付勢部材は、バネ要素、例えばコイルスプリングにより構成することが可能である。付勢部材としてコイルスプリングを用いる場合、当該コイルスプリングの一端を第1本体要素に固定し、他端を第2本体要素に固定することにより、当該コイルスプリングは第1本体要素と第2本体要素を付勢することが可能となる。
付勢部材は、第1本体要素と第2本体要素とを離間する方向に付勢することが好ましい。これによって、第1本体要素と第2本体要素とが近接する方向へ移動した場合における、第1本体要素と第2本体要素との衝突を効果的に防止することが可能となり、当該衝突に基づく本体部の傷などの発生を抑止することができる。
なお、第1本体要素には駆動モータと打撃要素が設けられ、第2本体要素にはハンドル部とバッテリ装着部が設けられる。
第1本体要素と第2本体要素とが離間した状態および近接した状態につき説明を行う。まず、長軸方向における第1本体要素の所定の点と第2本体要素の所定の点とを規定する。当該第1本体要素の所定の点と第2本体要素の所定の点とを結んだ距離を、第1位置規定距離とする。次に第1本体要素と第2本体要素とを相対的に移動させた状態において、上述の第1本体要素の所定の点と第2本体要素の所定の点とを結んだ距離を第2位置規定距離とする。そして、第1位置規定距離が、第2位置規定距離よりも長いものとする。この場合、第1規定距離を形成する第1本体要素と第2本体要素の位置関係は、「離間した状態」となる。そして、第2規定距離を形成する第1本体要素と第2本体要素の位置関係は「近接した状態」となる。
本形態に係る打撃工具によれば、このような構成により、打撃要素からの振動の影響を強く受ける第1領域を、第2領域に比べて相対的に長い距離を移動することとなる長距離移動領域とすることにより、効果的な防振を図ることが可能となる。また、第2領域は、第1本体要素と第2本体要素とが互いに離間した状態から近接した状態に移動される場合の長軸方向の距離において、第1領域に対して相対的に短い距離を移動する短距離移動領域を構成するということができる。すなわち、防振機構が長距離移動領域と短距離移動領域の双方を備えることにより、打撃要素の駆動に伴い発生される振動を効果的に抑制することが可能となる。
当該構成においては、回動軸線を打撃軸よりも重心位置に近接して設けることができる。なお、回動軸線が打撃軸よりも重心位置に近接している状態とは、例えば、重心位置を通過するとともに打撃軸と直交する仮想線と、当該仮想線と打撃軸との所定の交点を規定した場合、回動軸線から重心位置までの距離が回動軸線から前述の交点までの距離よりも短いことを示す。このような構成により、長距離移動領域(第1領域)における第1本体要素と第2本体要素の移動距離を拡大することが可能となる。
また、打撃要素の駆動に伴う振動の一部は、打撃工具の重心位置を中心とした回動方向の振動へと変化する場合がある。このような場合、当該構成によれば、打撃工具の回動方向の振動を効果的に抑制することが可能となる。
このような構成においては、駆動モータを第1被覆領域に設けることが可能となる。すなわち、駆動モータは打撃工具の内部において第2本体領域により保護されることとなる。
このような構成においては、第1本体要素に対して駆動モータを設けるに際して、組み付けが容易な構成を提供することが可能となる。
打撃作業においては、先端工具での加工作業時に生じる被加工材の塵芥が、先端工具からハンドル部へ向かって飛散する。このような状況において、第2本体要素における先端工具保持部側の領域を第2被覆領域とした場合、当該塵芥の第2本体要素に対する流入を効果的に防止することが可能となる。この意味において、第2被覆領域と、当該第2被覆領域を被覆する第1本体要素の領域とは、防塵機構を構成すると言うことができる。
なお、付勢部材の付勢方向が打撃軸と重なるとは、典型的には中心打撃軸線と同軸に付勢部材を配置した場合が挙げられる。なお、付勢部材が中心打撃軸線と同軸に配置されていない場合であっても、付勢部材の一部が打撃軸上に配置されていれば足りるものである。
また、付勢部材の配置形態にあっては、付勢部材の長軸を打撃軸と平行とする構成や、付勢部材の長軸を打撃軸と交差させる構成や、打撃軸と重なるように付勢部材を湾曲させて配置した構成とすることができる。
この意味において規制部は、第1本体要素と第2本体要素の露出領域同士の衝突を防止するための衝突防止機構を構成するということができる。
なお、エアを吸気口から取り込み排気口へと排出させることを促進するために、駆動モータのシャフトにファンを設ける構成とすることもできる。さらに、駆動モータを被覆する第2本体要素において、排気口よりも吸気口に近接した領域に本体吸気口を設け、吸気口よりも排気口に近接した領域に本体排気口を設けることが可能である。
本発明においては、駆動モータが第1本体要素とともに第2本体要素に対して相対的に移動される構成とされている。よって、駆動モータと、当該駆動モータを被覆する第2本体要素との間に、駆動モータと第2本体要素との相対的な回動を許容するための空間が形成される。当該空間を、回動許容空間と称することができる。本体吸気口を経由して吸気口から吸入されたエアは駆動モータ内部の熱により温められて排気口から排出される。しかし、回動許容空間の構成によっては、排気口から排出されたエアが本体排気口から排出されずに回動許容空間において上昇し、再び吸気口から吸入される場合がある。この形態に係る打撃工具によれば、エア循環抑制機構を有することにより、排気口から排出されたエアが再び吸気口から吸入される現象(回動許容空間におけるエアの循環現象)を抑制することが可能となり、駆動モータの冷却を促進させることが可能となる。
当該構成においては、壁状部材は、回動軸線と駆動モータの出力軸線と直交するとともに回動軸線と重なる領域に設けることができる。
この形態に係る打撃工具によれば、第1本体要素に第2本体要素を挿入する場合に、可撓性部材が変形するため、組み付け作業を容易に行うことができる。
この形態に係る打撃工具によれば、可撓性部材を容易に構成することが可能となる。
なお、第2本体要素のハンドル部に対し、エラストマーによる滑り止め部を設けることができる。このような場合、当該滑り止め部と可撓性部材とを連続した構成とすることができ、さらに、第2本体要素と、滑り止め部および可撓性部材とを一体成型することができる。当該構成にあっては、第2本体要素と、可撓性部材と、滑り止め部とを容易に形成することが可能となる。
本発明に係る第1実施形態を、図1に基づき説明する。第1実施形態は、後述する第2実施形態〜第6実施形態の構成に関連する総括的な構成につき詳細に説明を行うものである。
説明の便宜上、長軸方向において、先端工具装着部159の先端側を前側と規定し、当該前側と対向する側を後側と規定する。また、長軸方向の交差方向において、先端工具装着部159が配置される側を上側と規定し、バッテリ装着部160が配置される側を下側と規定する。この方向に関する定義を図1に充当すると、図1における右側、左側、上側、下側が、打撃工具100における前側、後側、上側、下側にそれぞれ相当する。
また、第2本体要素101bは、先端側に設けられた開口を含む領域である先端開口領域101baを有する。先端開口領域101baが構成されていない第2本体要素101bの領域は主体領域101bbとされる。第1本体要素101の後側端縁101aaは、先端開口領域101baの先端側端縁を被覆する。すなわち、第2本体要素101bにおける先端工具保持部159側の端縁領域が、第2被覆領域101b1とされる。このような構成により、打撃作業において先端工具119からハンドル部109へ向かって飛散した塵芥が、第2本体要素101b2へと流入することを防止することが可能となる。この意味において、第1本体要素101aの後側端縁101aaを含む領域と、当該領域に被覆される第2被覆領域101b1とは、防塵機構430を構成すると言うことができる。また、防塵機構430として、第2本体要素101bの先端領域は、第1本体要素101aに挿入される挿入領域を構成するということができる。
なお、先端開口領域101baと主体領域101bbとの境界には段差部101bcが形成される。
なお、打撃要素140の具体例としては、駆動モータ110により直線状に往復駆動されるピストンと、打撃子と、当該ピストンと打撃子との間に形成される空気室とによる構成が挙げられる。この場合、ピストンが先端工具側へ移動すると、空気室のエアが圧縮される。当該圧縮されたエアの膨張に伴い、打撃子が移動され先端工具に衝突することにより先端工具が移動される。なお、ピストンが先端工具とは反対側に移動されると、空気室のエアが膨張され、当該膨張されたエアの収縮に伴い打撃子が先端工具とは反対側へと移動される。このようなピストンの往復移動に伴い、先端工具は先端工具駆動軸線に沿って直線状に移動される。なお、打撃子と先端工具119との間に中間子を有することも可能である。このように構成された打撃要素140の駆動により、長軸方向に振動が発生する。なお、ピストンが往復移動をする方向は打撃軸を規定する。打撃軸は、ピストン上におけるいずれかの領域を通過すれば足りるものである。なお、先端工具装着部159に先端工具119を装着した場合において、先端工具119の中心を通過する打撃軸を、特に中心打撃軸線140aと称する。
付勢部材181は、バネ弾性を有する部材により構成される。付勢部材181の具体例として、コイルスプリングを挙げることができる。付勢部材181としてコイルスプリングを使用した場合、当該コイルスプリングの一端を第1本体要素101aに固定し、他端を第2本体要素101bに固定することにより、当該コイルスプリングは、第1本体要素101aと第2本体要素101bを付勢することが可能となる。付勢部材181は、第1本体要素101aと第2本体要素101bとを離間する方向に付勢することが好ましい。これによって、第1本体要素101aと第2本体要素101bとが近接する方向へ移動した場合に、第1本体要素101aと第2本体要素101bの外郭同士が衝突することが抑制される。
また、付勢部材181の配置形態にあっては、付勢部材181の長軸を打撃軸と平行とする構成や、付勢部材181の長軸を打撃軸と交差させる構成や、打撃軸と重なるように付勢部材181を湾曲させて配置した構成とすることができる。
また、長距離移動領域200と短距離移動領域210とは、第1本体要素101aと第2本体要素101bとが回動軸線182周りに相対的に回動するように構成することができる。この場合、回動軸線182は、第1領域100aよりも第2領域100bに近接して設けられる。さらに、回動軸線182を、打撃軸よりもバッテリ装着部160にバッテリ161を装着した状態における打撃工具100の重心位置100cに近接して設けることができる。なお、回動軸線182が打撃軸よりも重心位置100cに近接している状態とは、例えば、重心位置100cを通過するとともに打撃軸と直交する仮想線と、当該仮想線と打撃軸との交点を規定した場合、回動軸線182から重心位置100cまでの距離が、回動軸線182から前述の交点までの距離よりも短いことを示す。
規制部190は、打撃軸よりも上側に配置することが好ましい。当該構成により、長距離領域200における第1本体要素101aと第2本体要素101bとの離間方向に係る移動距離の設定が容易となる。
なお、図1において、壁状部材310は単一の構成が示されているが、複数の壁状部材310を設けることも可能である。
以下、本発明の第2実施形態につき、図2〜図8に基づき説明する。第2実施形態は、第1実施形態と比して第1本体要素101aと第2本体要素101bとが相対的に回動する構成を有する。
本発明の第2実施形態は、打撃工具の一例としてバッテリ式のハンマドリル100を用いて説明する。図2は、ハンマドリル100の打撃動作および回転動作に係る機構を説明するための断面図である。図2に示すように、ハンマドリル100は、使用者に把持されるハンドグリップ109を有する手持ち式の打撃工具であり、ハンマビット119を当該ハンマビット119の長軸方向に駆動させて被加工材に対してハツリ作業などの打撃作業を行う打撃動作や、ハンマビット119を長軸方向周りに回転駆動させて被加工材に対して穴あけ作業を行う回転動作を行うために構成される。ハンマドリル100がハンマビット100を駆動させる長軸方向は、ハンマドリル100の長軸方向を規定する。この長軸方向は、ハンマドリル100にハンマビット119を取付けた場合におけるハンマビット119の長軸方向と一致する。なお、ハンドグリップ109の前側には使用者により操作されるトリガ109aが配置される。このハンマドリル100が本発明に係る「打撃工具」の一例であり、ハンマビット119が本発明に係る「先端工具」の一例であり、ハンドグリップ109が本発明に係る「ハンドル部」の一例である。
図2に示すように、ハンマドリル100は、概括的に見てハンマドリル100の外郭を形成する本体部101を主体として構成される。本体部101の先端領域には、ハンマビット119が筒状のツールホルダ159を介して着脱自在に取り付けられる。ハンマビット119は、ツールホルダ159のビット挿入孔159a内に挿入され、その長軸方向への相対的な往復動が可能に、且つその周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。このツールホルダ159が本発明に係る「先端工具装着部」の一例である。
第1本体要素101aは、電動モータ110を収容するモータハウジング103と、運動変換機構120、打撃要素140及び回転動力伝達機構150を収容するギアハウジング105と、モータハウジング103とギアハウジング105の双方に固定されるインナーハウジング104とを主体として構成される。なお、電動モータ110はモータケース110aに収容され、モータハウジング103に固定される。モータハウジング104とインナーハウジング104はネジなどの固定部材104bにより固定される。これにより、電動モータ110と第1本体要素101aとが一体化される。なお、モータケース110aは、上側部材と下側部材とにより構成されている。当該上側部材と下側部材とにより電動モータ110を包囲した後、上側部材と下側部材はネジなどの固定手段110bにより固定される。この電動モータ110が本発明に係る「駆動モータ」の一例であり、モータケース110aが本発明に係る「モータ保持部」の一例である。また、ツールホルダ159は第1本体要素101aに取り付けられる。
第2本体要素101bは、ハンドグリップ109と、電動モータ110に電流を供給するためのバッテリ161を装着するバッテリ装着部160とを主体として構成される。バッテリ装着部160は、長軸方向に延びる溝部とバッテリ161の端子と電気的に結合するための端子が設けられる。バッテリ161には、バッテリ装着部160の溝部に係合するためのガイドレールと、バッテリ装着部160の端子と接続するバッテリ側端子とが設けられる。このバッテリ161が本発明に係る「バッテリ」の一例であり、バッテリ装着部160が本発明に係る「バッテリ装着部」の一例である。
第2本体要素101bは、後方にハンドグリップ109が配置された構成とされる。なお、第2本体要素101bの前側には先端開口領域101baが構成されており、先端開口領域101baと主体領域101bbとの境界には段差部101bcが構成される。先端開口領域101baの前方領域は第2被覆領域101b1とされる。この第2被覆領域101b1が本発明に係る「第2被覆領域」の一例である。ハンドグリップ109は第2露出領域101b2における主体領域101bbに構成される。
なお第2本体要素101bは、ハンマビット119の長軸方向に沿って2分割された左右の半割体を、ネジなどの固定部材101cにより互いに接合することで構成される。
図2に示すように、電動モータ110の回転出力は、運動変換機構120によって直線動作に適宜変換された上で打撃要素140に伝達され、当該打撃要素140を介してハンマビット119の長軸方向(図1の左右方向)への衝撃力を発生する。この打撃要素140が、本発明に係る「打撃要素」の一例である。また、電動モータ110の回転出力は、回転動力伝達機構150によって適宜減速された上でハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。電動モータ110は、ハンドグリップ109に配置されたトリガ109aを引くことによって操作されるスイッチにより通電駆動される。
図4に示すように、第1本体要素101aにはハンマドリル100の駆動モードを切り替える切替機構170が構成されている。切替機構170は、使用者に操作される操作ダイヤル171を有し、当該操作ダイヤル171の切替動作により、ハンマビット119が打撃動作を行うハンマモードと、ハンマビット119が回転動作を行うドリルモードと、ハンマビット119が直線動作と回転動作の双方を行うハンマドリルモードが適宜選択される。なお、切替機構170の構成および切替機構170を切替えることに伴う運動変換機構120および回転動力伝達機構150の動作については、便宜上説明を省略する。
図3、図5〜図8に基づき、防振機構180の説明を行う。図3に示す通り、防振機構180は、第1本体要素101aと第2本体要素101bとを離間する方向に付勢する付勢部材181と、第1本体要素101aと第2本体要素101bとを相対的に回動するための回動軸線182と、第1本体要素101aと第2本体要素101bが離間する方向の移動および近接する方向の移動を規制する規制部190とを有する。この防振機構180が本発明に係る「防振機構」の一例であり、付勢部材181が本発明に係る「付勢部材」の一例であり、回動軸線182が本発明に係る「回動軸線」の一例であり、規制部190が本発明に係る「規制部」の一例である。
回動軸線182の詳細な構成を、図5に基づき説明する。図5は、図3におけるII−II線断面図である。図5に示すように、回動軸線182はハンマドリル100の長軸方向と直交する方向である左右方向に延在する。回動軸線182は、モータケース110aの外側に突出するとともに凹部を有する第1軸支部182aと、第2本体要素101bの内側に突出するとともに凹部を有する第2軸支部182bと、第1軸支部182aの凹部と第2軸支部182bの凹部の双方に嵌合された軸部材182cとにより構成される。すなわち、回動軸線182は、軸部材182cの長軸方向を通過する直線である。なお、第1軸支部182aにおける突出部分の先端部と第2軸支部182bにおける突出部分の先端部とは当接されている。第1軸支部182aがモータケース110aに設けられていることから、軸部材182cはモータケース110aに形成されているということが可能である。この軸部材182cが本発明に係る「軸部材」の一例である。
第2規制領域192は、第1規制領域191を被覆する第2露出領域101b2に形成され、前側リブ192aと、後側リブ192cと、当該前側リブ192aと後側リブ192cとの間に形成される中間リブ192bとを有する。前側リブ192aと、中間リブ192bと、後側リブ192cは、ハンマドリル100の内側方向に向けて形成される。
前側リブ192aの先端と、後側リブ192cの先端は、延在部191bに当接するよう構成される。このような構成により、後述する通り、前側リブ192aと後側リブ192cと延在部191bとは、第1本体要素101aと第2本体要素101bとの相対移動をガイドする摺動ガイド部193を構成する。この摺動ガイド部193が本発明に係る「ガイド部」の一例である。なお、中間リブ192bは、第2規制領域192の強度を確保する機能を有する。すなわち、第2規制領域192は、強度保持要素を有するということができる。
次に、図3、図6〜図8に基づき、第2実施形態に係るハンマドリル100の動作につき説明を行う。図3および図6は、第1本体要素101aと第2本体要素101bとが付勢部材181により付勢され、回動軸線182を中心として互いに離間方向に回動されている状態を示す。図7は、第1本体要素101aと第2本体要素101bとが付勢部材181の付勢力に抗して、回動軸線182を中心として互いに近接方向に回動されている状態を示す。なお図8は、図7に示すIV−IV線断面図である。
防振機構180は、ハンマモードもしくはハンマドリルモードにおける打撃要素140の駆動に伴う振動により、第1本体要素101aと第2本体要素101bとを、図3に示す状態と図7に示す状態とにおいて、回動軸線182を中心として相対的に回動する。
ハンマドリル100は、打撃要素140に近接した第1領域100aが長距離移動距離200となるように構成されている。これにより、打撃要素140の駆動に伴う振動を、より効果的に抑制することが可能となる。特に、付勢部材180の中心軸が中心打撃軸線140aと一致していることから、付勢部材180が打撃要素140の振動を効率的に受けることが可能となる。
また、第1本体要素101aと第2本体要素101bとが互いに近接する方向に移動した場合は、図8に示すように、前側リブ192aが前側壁部191aに当接する。これにより、第1本体要素101aと第2本体要素101bとがさらに近接した方向に移動することを規制することができる。特に、図2に示される第1本体要素101aの後側端縁101aaと、第2本体要素101bの段差部101bcとの接触を防止することが可能となる。
すなわち、規制部190は、第1本体要素101aと第2本体要素101bとにおける回動方向の移動距離と、回動軸線182の延在方向の移動距離とを規制する構成であるということが可能である。
以上の動作に基づき、ハンマドリル100は、打撃要素140の駆動に伴う振動を効果的に抑制することが可能となる。
以下、本発明の第3実施形態につき、図9〜図11に基づき説明する。
第3実施形態に係るハンマドリル100は、第2実施形態に係るハンマドリル100と比して、エア循環抑制機構300を有する。このエア循環抑制機構300が本発明に係る「エア循環抑制機構」の一例である。
これによって、本体吸気口301から取り込まれたエアが、ファン305の回転によってモータケース吸気口306とモータ吸気口303とを通過して駆動モータ110内に吸入される。そして、駆動モータ110内のエアは、ファン305の回転によってモータ排気口304とモータケース排気口307とを通過して本体排気口302へと排出される。このように、駆動モータ110にエアを通過させることにより、駆動モータ110の冷却効果を高めることが可能となる。
また、第1本体要素101aと第2本体要素101bとが回動していない状態における駆動モータ110の出力軸線111aと、第2壁状部材312の延長面312aは直交するよう構成されている。すなわち、第2壁状部材312の延長面312aは、回動軸線182に位置するとともに駆動モータ110の出力軸線111aと直交している。
なお他の構成として、第1本体要素101aと第2本体要素101bとが回動している状態において、第1本体要素101aと第2本体要素101bとが最も近接した場合における駆動モータ110の出力軸線111aと、第2壁状部材312の延長面312aとを直交させる構成とすることもできる。
つまり、第2壁状部材312は、回動軸線182と駆動モータ110の出力軸線111aの双方に直交するとともに回動軸線182と重なる領域を中心として設けられている。より具体的には、第2壁状部材312は、一方の第2軸支部182b(図5参照)の後側に隣接した領域から他方の第2軸支部182bの後側に隣接した領域に亘り設けられる部分と、一方の第2軸支部182bの前側に隣接した領域から他方の第2軸支部182bの前側に隣接した領域に亘り設けられる部分とにより構成されている。当該構成により、駆動モータ110を被覆する第2本体要素101bの小型化と、駆動モータ110の冷却という異なる機能を両立することが可能となる。
なお、第1壁状部材311は、駆動モータ110の周囲を包囲するように構成されている。第1壁状部材311と駆動モータ110の間には、所定の空隙(衝突回避空隙)が設けられている。
さらに、壁状部材310がモータ排気口304からモータ吸気口303へ移動しようとするエアの流れを遮断するため、モータ排気口304から排出されたエアが本体排気口302から効率よく排出される。よって、第3実施形態に係るハンマドリル100においては、駆動モータ110を冷却することができる。
以下、本発明の第4実施形態につき、図12〜図14に基づき説明する。
図12は、第4実施形態のハンマドリル100の外観を示す図である。上述した通り、第1本体要素101aと第2本体要素101bは互いに重なり合う積層領域を形成し、当該積層領域においては、被覆する側が露出領域(第1露出領域101a2、第2露出領域101b2)を構成し、被覆される側が被覆領域(第1被覆領域101a1、第2被覆領域101b1)を構成する。この意味において、当該積層領域は、露出領域と被覆領域がオーバーラップ(重複)する、オーバーラップ領域400を構成するということができる。第4実施形態のハンマドリル100は、第3実施形態のハンマドリル100の構成と比してオーバーラップ領域400の構成が異なる。このオーバーラップ領域400が本発明に係る「オーバーラップ領域」の一例である。
より具体的には、第2本体要素101bは、前側の先端領域に前側突設部410aと、後側突設部410bと、を備える可撓性部材配置領域410を有する。可撓性部材411は、当該前側突設部410aと後側突設部410bとの間に配置される凸部411aと、前側突設部410aが配置される凹部411bと、当該凹部411bから前側に延在する延在部411cと、延在部411cの先端に設けられるとともに第1露出領域ba2の機構側面に接触するよう構成された突出部411dとを有する。
可撓性部材411と被摺動領域420は、第1露出領域101a2と第2被覆領域101b1との間に形成される空隙を閉塞することにより防塵機構430を構成する。当該防塵機構430により、ハンマドリル100の加工作業により発生した粉塵が、第1露出領域101a2と第2被覆領域101b1の間から侵入することを抑制することができる。よって、第4実施形態のハンマドリル100においては、本体部101に粉塵が侵入することによる故障を低減化させ、さらにはハンマドリル100の長寿命化を図ることが可能となる。
図14に示す通り、第2本体要素101bは、右側第2本体要素101bdと左側第2本体要素101beとを有する二分割構造とされている。また、第1本体要素101aは、開口101abを備える筒状部101acを有する。当該筒状部101acには、打撃要素140、回転動力伝達機構150などが配置される。
当該構成を有する第1本体要素101aと第2本体要素101bの組み付けに際しては、図14に示す通り、まず、機構がアッセンブリされた状態の第1本体要素101aと左側第2本体要素101beとを組み付ける。この際、左側第2本体要素101beの可撓性部材411が第1本体要素101aの開口101abを通じて筒状部101acに挿入される。これによって、左側第2本体要素101beの可撓性部材411は、第2被覆領域101b1を構成する。この意味において、可撓性部材411は、組み付けの際の挿入領域101bfを構成するということができる。また、第1本体要素101aと左側第2本体要素101beとを組み付けた後、当該第1本体要素101aと左側第2本体要素101beに対し、さらに所定の機構を配置する。
上述した通り、第4実施形態のハンマドリル100は、第3実施形態のハンマドリル100が奏する機能に加えて可撓性部材411による防塵機能や、組み付け容易機能を有するものである。
以下、本発明の第5実施形態につき、図15に基づき説明する。
図15は、第5実施形態のハンマドリル100のオーバーラップ領域400を示す説明図である。図15に示す通り、第5実施形態のハンマドリル100においては、可撓性部材411が第1本体要素101aに設けられている。すなわち、第1本体要素101aには前側突設部410aと後側突設部410bとを有する可撓性部材配置領域410が構成される。また、第2本体要素101bにおける第2被覆領域101b1の外側(機構が配置される側とは反対側)には、可撓性部材411の突出部411dが摺動される被摺動領域420が構成される。
当該構成によって、第5実施形態のハンマドリル100においても、第4実施形態のハンマドリル100と同様に、可撓性部材411による防塵機能や、組み付け容易機能を有するものである。
以下、本発明の第6実施形態につき、図16に基づき説明する。
図16は、第6実施形態のハンマドリル100の外観を示す説明図である。第6実施形態のハンマドリル100は、第4実施形態のハンマドリル100に対し、可撓性部材411に対する工夫をさらに加えたものである。
図16に示されるハンマドリル100は、第2本体要素101bにバンパー101dが設けられている。使用者は、ハンマドリル100を机や床に載置することがあるが、当該載置場所の素材や形状により、第2本体要素101bが傷ついてしまう場合がある。第6実施形態のハンマドリル100においては、第2本体要素101の外装にバンパー101dが形成されているため、ハンマドリル101を載置場所に載置した際の傷の発生を抑制することができる。
バンパー101dは、エラストマーにより形成される。第6実施形態のハンマドリル100においては、バンパー101dと可撓性部材411とが連続して形成されている。よって、第2本体要素101bと、可撓性部材411およびバンパー101dを効率的に一体成型することができる。
また、本体部101に配置される、エラストマーによる構成としてバンパー101dを説明したが、エラストマーによる構成はこれに限らず、例えばハンドグリップ109に形成される滑り止めなどを挙げることができる。当該エラストマーによる構成は、本体部に対して、可撓性部材411とともに一体成型を行うことが可能である。この場合、当該エラストマーによる構成と可撓性部材411とによる構成とを連続させた場合にあっては、さらに効率的な一体成型を行うことができるため、製造コストの向上を抑制することが可能となる。
(態様1)
前記第1本体要素と前記第2本体要素とが互いに離間した状態から近接した状態に移動される場合の前記長軸方向の距離において、前記第2領域は、前記第1領域よりも短い距離を移動する短距離移動領域を構成する。
(態様2)
前記打撃工具における前記長軸方向の交差方向おいて、前記先端工具装着部が配置される側を上側と規定し、前記バッテリ装着部が配置される側を下側と規定した場合において、前記規制部は、前記打撃軸よりも上側に配置される。
(態様3)
前記壁状部材の先端部と前記本体部の内壁との間には空隙部が構成されている。
(態様4)
前記可撓性部材と前記被摺動領域は、前記オーバーラップ領域からの粉塵の侵入を抑制する防塵機構を構成する。
(態様5)
前記可撓性部材は、前記第1本体要素に対して前記第2本体要素を挿入する場合におけるガイド部を構成する。
本実施形態における各構成要素と、本発明における構成要素との発明特定事項との関係は、以下のとおりである。もちろん、本実施形態における各構成要素は、対応する本発明の特定事項に関する一つの実施構成例に過ぎず、本発明の各構成要素はこれに限定されるものではない。
ハンマドリル100は本発明に係る「打撃工具」の一例である。ハンマビット119は本発明に係る「先端工具」の一例である。ハンドグリップ109は本発明に係る「ハンドル部」の一例である。ツールホルダ159は本発明に係る「先端工具装着部」の一例である。第1本体要素101aは本発明に係る「第1本体要素」の一例である。第2本体要素101bは本発明に係る「第2本体要素」の一例である。電動モータ110は本発明に係る「駆動モータ」の一例である。モータケース110aは本発明に係る「モータ保持部」の一例である。バッテリ161は本発明に係る「バッテリ」の一例である。バッテリ装着部160は本発明に係る「バッテリ装着部」の一例である。第1露出領域101a2は本発明に係る「露出領域」の一例である。第1被覆領域101a1は本発明に係る「第1被覆領域」の一例である。出力軸線111aは本発明に係る「出力軸線」の一例である。第2被覆領域101b1は本発明に係る「第2被覆領域」の一例である。打撃要素140は、本発明に係る「打撃要素」の一例である。防振機構180は本発明に係る「防振機構」の一例である。付勢部材181は本発明に係る「付勢部材」の一例である。回動軸線182は本発明に係る「回動軸線」の一例である。規制部190は本発明に係る「規制部」の一例である。重心位置100cは、本発明に係る「重心位置」の一例である。軸部材182cは本発明に係る「軸部材」の一例である。摺動ガイド部193は本発明に係る「ガイド部」の一例である。第1領域100aは本発明に係る「第1領域」の一例である。第2領域100bは本発明に係る「第2領域」の一例である。長距離移動領域200は本発明に係る「長距離移動領域」の一例である。エア循環抑制機構300は本発明に係る「エア循環抑制機構」の一例である。モータ吸気口303は本発明に係る「吸気口」の一例である。モータ排気口304は本発明に係る「排気口」の一例である。壁状部材310は本発明に係る「壁状部材」の一例である。オーバーラップ領域400は本発明に係る「オーバーラップ領域」の一例である。可撓性部材411は本発明に係る「可撓性部材」の一例である。被摺動領域420は本発明に係る「被摺動領域」の一例である。
100a 第1領域
100b 第2領域
100c 重心位置
101 本体部(工具本体)
101a 第1本体要素
101a1 第1被覆領域
101a2 第1露出領域(露出領域)
101aa 後側端縁
101ab 開口
101ac 筒状部
101b 第2本体要素
101b1 第2被覆領域
101b2 第2露出領域
101b3 支持プレート
101ba 先端開口領域
101bb 主体領域
101bc 段差部
101bd 右側第2本体要素
101be 左側第2本体要素
101bf 挿入領域
101c 固定部材
101d バンパー
103 モータハウジング
104 インナーハウジング
104a 付勢部材支持部
104b 固定部材
105 ギアハウジング
109 ハンドグリップ(ハンドル部)
109a トリガ
109b スイッチ
110 電動モータ(駆動モータ)
110a モータケース(モータ保持部)
110b 固定部材
111 シャフト
111a 出力軸線
111b ピニオンギア
119 ハンマビット(先端工具)
120 運動変換機構
121 中間軸
122 ベベルギア
123 回転体
125 揺動部材
125a ベアリング
127 ピストン
127a 空気室
129 シリンダ
140 打撃要素(打撃機構)
140a 中心打撃軸線
143 ストライカ
145 インパクトボルト
150 回転動力伝達機構
151 第1ギア
153 第2ギア
159 ツールホルダ(先端工具装着部)
159a ビット挿入孔
160 バッテリ装着部
161 バッテリパック(バッテリ)
170 切替機構
171 操作ダイヤル
180 防振機構
181 付勢部材
182 回動軸線
182a 第1軸支部
182b 第2軸支部
182c 軸部材
190 規制部
191 第1規制領域
191a 前側壁部
191b 延在部
191c 後側壁部
192 第2規制領域
192a 前側リブ
192b 中間リブ
192c 後側リブ
193 摺動ガイド部(ガイド部)
200 長距離移動領域
210 短距離移動領域
300 エア循環抑制機構
301 本体吸気口
302 本体排気口
303 モータ吸気口(吸気口)
304 モータ排気口(排気口)
305 ファン
306 モータケース吸気口
307 モータケース排気口
310 壁状部材
311 第1壁状部材
311a 延長面
312 第2壁状部材
312a 延長面
320 回動許容空間
400 オーバーラップ領域
410 可撓性部材配置領域
410a 前側突設部
410b 後側突設部
411 可撓性部材
411a 凸部
411b 凹部
411c 延在部
411d 突出部
420 被摺動領域
430 防塵機構
Claims (17)
- 先端工具を直線状に駆動させ、被加工材に対して打撃作業を遂行する打撃工具であって、
本体部と、
所定の長軸方向に延在する先端工具装着部と、
前記長軸方向と交差する出力軸線を有する駆動モータと、
前記駆動モータの出力により駆動されるとともに前記長軸方向と平行な打撃軸を有する打撃要素と、
使用者に把持されるハンドル部と、
前記駆動モータに電流を供給するためのバッテリを装着するバッテリ装着部と、を有し、
前記本体部は、第1本体要素と、第2本体要素と、前記第1本体要素と前記第2本体要素を付勢する付勢部材と、前記打撃要素に近接した第1領域と、前記第1領域よりも前記打撃要素から離間した第2領域とを有し、
前記第1本体要素には、前記駆動モータと前記打撃要素が設けられ、
前記第2本体要素には、前記ハンドル部と前記バッテリ装着部が設けられ、
前記打撃工具は、さらに前記打撃要素の駆動に伴う振動を抑制する防振機構を有し、
前記防振機構は、前記打撃要素の駆動に伴う振動により前記付勢部材を介して、前記第1本体要素と前記第2本体要素とが離間した状態と、前記第1本体要素と前記第2本体要素とが近接した状態との間で、前記第1本体要素と前記第2本体要素とを相対的に往復移動させ、
前記第1本体要素と前記第2本体要素とが互いに離間した状態から近接した状態に移動される場合の前記長軸方向の距離において、前記第1領域は、前記第2領域よりも長い距離を移動する長距離移動領域を構成することを特徴とする打撃工具。 - 請求項1に記載された打撃工具であって、
前記バッテリ装着部に前記バッテリを装着した状態における重心位置を有し、
前記第1本体要素と前記第2本体要素とは回動軸線周りに相対的に回動されるよう構成されており、
前記回動軸線は、前記打撃軸よりも前記重心位置に近接されていることを特徴とする打撃工具。 - 請求項1または2に記載された打撃工具であって、
前記第1本体要素は、前記第2本体要素に被覆される第1被覆領域と、前記第2本体要素に被覆されていない露出領域とを有することを特徴とする打撃工具。 - 請求項3に記載された打撃工具であって、
前記駆動モータは、前記第1被覆領域に設けられることを特徴とする打撃工具。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載された打撃工具であって、
前記駆動モータはモータ保持部に配置され、
前記第1本体要素は、前記モータ保持部と一体化されることを特徴とする打撃工具。 - 請求項5に記載された打撃工具であって、
前記回動軸線を規定するための軸部材は、前記モータ保持部に形成されることを特徴とする打撃工具。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載された打撃工具であって、
前記第2本体要素は、前記第1本体要素に被覆される第2被覆領域を有することを特徴とする打撃工具。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載された打撃工具であって、
前記付勢部材が前記第1本体要素と前記第2本体要素を付勢する方向は、前記打撃軸と重なることを特徴とする打撃工具。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載された打撃工具であって、
前記第1本体要素と前記第2本体要素における近接方向の移動を規制する規制部が、前記本体部の内側に構成されていることを特徴とする打撃工具。 - 請求項9に記載された打撃工具であって、
前記規制部が、前記第1本体要素と前記第2本体要素の相対移動をガイドするガイド部を兼用することを特徴とする打撃工具。 - 請求項2〜10のいずれか1項に記載された打撃工具であって、
前記駆動モータは、一端側に設けられた吸気口と、他端側に設けられた排気口を有し、
前記本体部は、エア循環抑制機構を有し、
前記エア循環抑制機構は、前記吸気口と前記排気口の間における前記本体部の内側に設けられるとともにエアが前記吸気口と前記排気口との間で循環することを抑制するように構成されていることを特徴とする打撃工具。 - 請求項11に記載された打撃工具であって、
前記エア循環抑制機構は、壁状部材により構成され、
前記壁状部材の延長面上には、前記回動軸線が位置することを特徴とする打撃工具。 - 請求項7に記載された打撃工具であって、
前記第1本体要素と前記第2本体要素は互いに重なるオーバーラップ領域を有し、
前記オーバーラップ領域は、
前記第1本体要素と前記第2本体要素のいずれか一方に配置された可撓性部材と、
前記第1本体要素と前記第2本体要素の他方に形成されるとともに、前記第1本体要素と前記第2本体要素とが相対的に往復移動した場合に前記可撓性部材が摺動する被摺動領域とを有することを特徴とする打撃工具。 - 請求項13に記載された打撃工具であって、
前記可撓性部材は、前記第1被覆領域と前記第2被覆領域のいずれか一方を構成することを特徴とする打撃工具。 - 請求項13または14に記載された打撃工具であって、
前記可撓性部材は、前記第2本体要素に構成されることを特徴とする打撃工具。 - 請求項13〜15のいずれか1項に記載された打撃工具であって、
前記第1本体要素と前記第2本体要素とを組み付ける場合において、前記可撓性部材は、前記被摺動領域が形成される前記第1本体要素または前記第2本体要素により弾性変形可能に構成されることを特徴とする打撃工具。 - 請求項13〜16のいずれか1項に記載された打撃工具であって、
前記可撓性部材は、前記オーバーラップ領域における前記第1本体要素と前記第2本体要素のいずれか一方と一体成型されることを特徴とする打撃工具。
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