JP2016106887A - 落下防止構造、および棚 - Google Patents

落下防止構造、および棚 Download PDF

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Abstract

【課題】収納されている積載物が地震などによって落下することを防ぐ落下防止構造を提供する。
【解決手段】積載物の載置面21を有する棚板20と、棚板20の前縁部に装着される積載物落下防止部材と、棚板20の一部に係止される係止部材と、積載物落下防止部材と係止部材を合わせて固定する固定部材と、を有し、積載物落下防止部材は、載置面21の前縁端部上方に突出する積載物落下防止部と、載置面21に置かれた積載物における間口側の側面に接触可能な積載物移動防止部と、を有する落下防止機構による。
【選択図】図4

Description

本発明は、積載物の落下防止構造、同構造を備える棚に関するものである。
地震などによる震動が棚に加わると、棚板上に収納されている物(積載物)が間口から落下することがある。このような積載物の落下を防止するために、棚板の前縁部が載置面よりも高くなるような山状の部材を取り付けて、棚板の間口側からの積載物の落下を防ぐ落下防止構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載されている落下防止構造は、棚板の前縁部に後付けできるように、棚板の上面(載置面)と下面(棚受けに載せられる脚部)とを挟み込んで固定される構造を有している。当該落下防止構造は、固定力を確保するために、棚板の前端部分から一定以上の面積をもって載置面に押し当てられる面状の部分が必要になる。この面状の部分における載置面への押圧力や、面状の部分と載置面との摩擦力等によって、当該落下防止構造は棚板の前縁部に固定される。
実開平06−55446号公報
上記の面状の部分は、載置面の前端部分から一定の幅を占有する。この占有部分によって、従来の落下防止構造を取り付けた後の棚板の載置面は、奥行き寸法が短縮されて、積載物の収納スペースが狭くなる。
従来の落下防止構造を取り付けた棚板において、仮に、面状の部分の上に積載物を載せるようにして収納すると、震動によって積載物が載置面上を前後方向に滑って移動しやすくなる。そうすると、積載物が前縁部の山状部位を超えて落下しやすくなる。これを防止するには山状部位をより高くすれはよいが、山状部位を高くすると、積載物の収納や取出しに対する利便性が低下する。
さらに、従来の落下防止構造は、棚板の前縁部に対して確実に固定するためにネジ等を用いて棚板と締結させる。このために棚板には、落下防止構造と合うようにネジ穴を加工する必要がある。したがって、従来の落下防止構造は、棚板への固定を強固にするには、取り付けの容易性が損なわれる構造である。
上記のように従来の落下防止構造は、取り付けは容易な構造であっても、積載物の収納スペースを圧迫し収納効率を阻害するものになる。収納効率を下げないようにするため、落下防止構造の一部に積載物を載せるようにして収納した場合は、積載物が落下しやすくなる。落下防止効果を高めるには、落下防止構造の山状部位を高くすればよいが、収納時の利便性が損なわれ、より確実に固定するには棚板への加工を要するので強固な固定を容易にすることは難しい。
本発明は上記のような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、積載物を収納している棚板にも容易にかつ確実に取り付けて固定することができ、収納スペースを圧迫することもなく、確実に落下を防止することができる落下防止構造、棚板および棚を提供することを目的とする。
本発明は、積載物の載置面を有する棚板と、前記棚板の前縁部に装着される積載物落下防止部材と、前記棚板の一部に係止される係止部材と、前記積載物落下防止部材と前記係止部材を合わせて固定する固定部材と、を有し、前記積載物落下防止部材は、前記載置面の前縁端部上方に突出する積載物落下防止部と、前記載置面に置かれた前記積載物における間口側の側面に接触可能な積載物移動防止部と、を有することを最も主な特徴とする。
本発明によれば、積載物を収納している棚板にも容易にかつ確実に取り付けて固定することができ、収納スペースを圧迫することもなく、確実に落下を防止することができる。
本発明に係る落下防止構造を備える棚の例を示す正面図である。 上記棚が備える棚板の例を示す斜視図である。 上記棚板の側面図である。 本発明に係る落下防止構造の例を示す拡大側面図である。 上記落下防止構造の一部拡大側面図である。 上記落下防止構造の一部拡大斜視図である。 上記落下防止構造の別の例を示す側面図である。
以下、本発明に係る落下防止構造の実施形態について説明する。まず、落下防止機構を備える収納棚の実施形態について説明する。
●収納棚の構成
図1に示すように収納棚である棚100は、落下防止機構である落下防止具10を有する棚板20と、棚受け30と、支柱40と、を有してなる。棚板20は、積載物50を載置する載置面21を有する面部材であって、前面の縁部分に落下防止具10が装着されている。棚受け30は、棚板20を所定の高さ位置で支持する支持部材である。支柱40は、棚受け30を所定の高さ位置で係止する垂直方向の支持部材である。以上の構成を有してなる棚100は、例えば、前後方向(奥行方向)において複数の支柱40を有する複柱式の収納棚である。
なお、棚100は以下に説明する特徴を備える落下防止具10を取り付け可能な棚板20を有するものであればよく、前後方向(奥行方向)において単数の支柱40に棚受け30が固定されてなる単柱式の収納棚でもよい。
落下防止具10が取り付けられている棚板20は、棚受け30に支持される態様において、棚板20の前縁が後縁よりも高くなる。すなわち、棚板20は、棚受け30に支持されている状態では、載置面21が奥行き方向に向かって下り傾斜になる。載置面21の下り傾斜構造については、後述する。
なお、落下防止具10は、棚板20に対して後付けできるので、棚100が有する全ての棚板20に取り付けてもよいし、一部にのみ取り付けてもよい。
図2に示すように棚板20は、長手方向と短手方向に平面状に広がる載置面21を有する板状の面部材である。棚板20は、長手方向の両端部に折り曲げ部23を有している。折り曲げ部23は、載置面21の長手方向の端部から延出させた部分を下方に折り曲げて形成されている。折り曲げ部23は、棚受け30の受け部分に乗せられて、棚板20を所定の高さ位置で支持する脚部を構成する。棚板20の短手方向の一方の端部(前縁部分)には落下防止具10が取り付けられていて、落下防止具10は棚板20の長手方向の長さと同程度の長さを有する。したがって、落下防止具10は、棚板20の長手方向のほぼ全体にまたがって取り付けられる。
図3は、棚板20を長手方向の端部側から見た側面図である。図3に示すように棚板20は、積載物50が載置される載置面21と、前方脚部22と、折り曲げ部23と、後方脚部24と、を有してなる。
前方脚部22と後方脚部24は、それぞれ棚板20の短手方向両端部分を下方に折り曲げ、さらに、所定の長さ位置で内側に折り曲げた後に、所定の長さ位置で端部を上方に折り曲げて形成されている。前方脚部22と後方脚部24は、側面視の形状が「変形したコの字」型になっている。前方脚部22の内側の立ち上がり部221には、係止部材である第2部材12が引っ掛けられていて、これと結合されることで、積載物落下防止部材である第1部材11は棚板20の前縁部分に固定される。
前方脚部22と後方脚部24は、棚板20に強度を付加する補強部を兼ねている。また、前方脚部22と後方脚部24は、棚受け30の受け部分に乗せられて、棚板20を所定の高さ位置で支持する脚部を構成する。
●落下防止構造の構成
次に、本発明に係る落下防止構造の詳細について説明する。図4に示すように、落下防止構造を構成する落下防止具10は、積載物落下防止部材である第1部材11と、係止部材である第2部材12と、固定部材である結合部材13と、を有してなる。
第1部材11は、棚板20の長手方向の長さと同等の長さ、またはそれよりも若干短い長尺の部材であって、傾斜部112と、前面部114と、底面部115と、を有してなる。第1部材11は、例えば金属製であるが、これに限られるものではない。
前面部114は、棚板20の前方脚部22の前面に沿って接触していて、棚板20の前縁上部から前縁下部を覆う第1平面部である。前面部114の高さ方向の上端には、山状部111が形成されている。
また、山状部111に連なり棚板20の奥行き側の斜め下方に向けて形成されている傾斜面である傾斜部112は、終端である傾斜端部113が載置面21の上方の所定の高さ位置にある。傾斜端部113は、山状部111が棚板20の前縁部上方に固定される状態において、載置面21上であって棚板20の前縁部よりも奥側の位置にある。傾斜端部113と載置面21との間には若干の隙間が形成されている。
山状部111および傾斜部112は、載置面21に収納されている積載物50が地震などの震動によって棚板20の前縁から落下することを防止する積載物落下防止部を形成する。当該積載物落下防止部は、載置面21の前縁端部上方に突出するように形成されている。また、傾斜部112および傾斜端部113は、積載物50が震動によって棚板20の前縁方向に移動しようとする動きを防止する積載物移動防止部を形成する。当該積載物移動防止部は、載置面21に置かれた積載物50の間口側(前側)側面に接触可能な位置に形成されている。
載置面21に収納されている積載物50は、震動によって載置面21の上を間口に向かって移動したとしても積載物移動防止部によって、その移動は止められる。積載物50が、仮に積載物移動防止部では止まらないとしても、積載物落下防止部によって棚板20からの落下を防ぐことができる。
底面部115は、前面部114の下端を奥行き側に向けて略90度程度折り曲げて形成されている。底面部115は、前方脚部22の下面の平面部分外側と接触し、前方脚部22よりも長い奥行き寸法を有してなる。底面部115の一部には、固定部材である結合部材13を貫通させる孔が形成されている。
第2部材12は、係止部である引掛け部121と、結合部である平面部122と、を有してなる。引掛け部121は、棚板20の前方脚部22の立ち上がり面である立ち上がり部221に係合する屈曲部であって、立ち上がり部221に引っ掛かる折り返し形状を有する係止部である。平面部122は、第1部材11の底面部115の上面側に沿って接し、底面部115の端部から前方脚部22の立ち上がり部221に至る。平面部122にも結合部材13が貫通する孔が形成されている。第2部材12の立ち上がり部221を引掛け部121に引っ掛けて、平面部122と底面部115の孔の位置を合わせて結合部材13を用いて結合させると、第1部材11は第2部材12とともに棚板20の前縁において確実に固定される。
●落下防止構造の取り付け方法
次に、落下防止具10を棚板20に取り付ける方法について図4を参照しながら説明する。まず、第1部材11の傾斜端部113を載置面21に当てた状態で、底面部115を前方脚部22の下面外側(棚板底面部222)に対して滑らせながら押し込んで、第1部材11の前面部114の内面が棚板20の前方脚部22の外側の面に面接触する状態にする。
次に、第2部材12の引掛け部121を前方脚部22の立ち上がり部221に引っ掛けて、平面部122と第1部材11の底面部115の上面が接する状態にする。
最後に、底面部115と平面部122に設けられている孔に、結合部材13を挿入して、第1部材11と第2部材12を締結し結合させる。これによって、棚板20の立ち上がり部221は引掛け部121によって第1部材11の底面部115に押し付けられて上下方向に固定する力が加わる。また、引掛け部121が立ち上がり部221の前後方向の移動も規制するので、第1部材11と棚板20の前面部114は接触した状態で固定される。
以上のように、棚板20に取り付け可能な落下防止具10は、すでに使用している棚100にも後付けすることができる。落下防止具10の取り付け方法は、上記のとおり、容易な方法である。すなわち、棚板20の前方の縁付近に第1部材11の一部(傾斜端部113)を当ててから奥行き方向に押し込んだ後に、第2部材12を棚板20に取り付けて、結合部材13を用いて締結するだけである。
結合部材13は、第1部材11の下から上に向けて挿入するので、第1部材11と第2部材12を結合する結合作業を容易に行うことができる。しかも、結合部材13によって、第1部材11は、棚板20に係止されている第2部材12と強固に締結される。このように、落下防止具10は、棚板20に対して容易に取り付けることができ、かつ、容易に強固に固定することができ、棚板20に対する加工を必要としないものである。
なお、結合部材13として種々の締結部材を用いることができる。例えば、結合部材13としてプッシュリベットを用いることができる。この場合、底面部115と平面部122に形成される孔はいずれもネジ孔にせずとも、上記の底面部115側から上記の平面部122の孔にプッシュリベットを挿入し押し込めば、第1部材11と第2部材12を結合することができる。
また、結合部材13としてネジを用いることもできる。この場合、第2部材12の平面部122に形成される孔をネジ穴にしておけば、第1部材11に挿入した結合部材13を上記のネジ孔に対してねじ込むことで、第1部材11と第2部材12を結合することができる。
●落下防止構造の効果
図5は、落下防止具10を棚板20に取り付けた状態の一部分を拡大した拡大側面図である。図5に示すように、落下防止具10を棚板20の前縁に取り付けると、第1部材11の山状部111は載置面21から「高さh」に相当する位置に固定される。ここで「高さh」は例えば、2mm乃至7mm程度になればよい。好適な高さhは、約5mmである。
第1部材11は、山状部111を頂点として「傾斜角θ」を形成する傾斜部112を有している。傾斜部112は、山状部111から載置面21に向かって奥行き方向に傾斜する面である。傾斜部112は、棚板20の間口から積載物50を収納するときに、積載物50の一部を載置面21に向けて滑落させる斜面になる。したがって、傾斜部112の傾斜角θは、積載物50が棚板20の奥側に向かって滑落するのに適した角度になっている。また傾斜角θは、積載物50を間口から取り出すときには積載物50の下端角を当てながら滑らせて持ち上げやすい角度になっている。傾斜角θは、例えば約53度が望ましい。
傾斜部112の先端である傾斜端部113は、第1部材11の前面外側から「奥行きd」に相当する位置にある。この奥行きdが長すぎると、積載物50を収納するスペースを圧迫し、棚100における収納効率を低下させる。そこで、傾斜端部113は載置面21上の奥行き寸法を縮めすぎない程度の寸法が望ましい。言い換えると奥行dの寸法は、積載物50の収納スペースを圧迫しない程度の寸法であればよい。なお、奥行dの寸法は、約3〜8mm程度が好適である。
傾斜端部113は、載置面21上において積載物50の下端付近に接触する段差Sを形成する。段差Sの高さ寸法は、第1部材11の厚みと、山状部111の高さh、傾斜角θ、および載置面21から傾斜端部113までの隙間の寸法によって決まる。この段差Sの高さ寸法は、およそ0.5mm乃至5mm程度が望ましい。載置面21と傾斜端部113との間に形成される上記の隙間は、第2部材12の引掛け部121に棚板20の立ち上がり部221の端部が接した状態で、棚板20が第1部材11と第2部材12で挟み込まれている場合に生じる。
棚100がいわゆるロック装置を有する移動棚であれば、地震を感知したときにはロック装置がリリースされて、走行方向において免震状態になる。免震状態になった移動棚は、各棚が震動に応じて移動可能な状態になって震動を受け流すことができる。
しかし、初期微震動が長く続くような場合では、ロック装置の感度によっては免震状態にならない場合があり、また、免震状態になったとしても各棚の車輪の追従性との関係で震動を受け流しきれないことがある。このような場合、微震動のエネルギーは棚100に加わり続けるから、積載物50は収納場所によって静荷重から動荷重に変化する。
積載物50が動荷重に変化すると、載置面21の上を滑るように動く状態になり、これによって、載置面21の上を前後方向に移動する。棚板20の奥側には背受けがあるので、積載物50は、主として間口面(前面)側に向かって移動する。
したがって、上記のように棚100に微震動が加わり続けることで積載物50は、載置面21上を滑って間口方向に移動し、または震動の具合によって、載置面上において積載物50が上下方向に(飛び跳ねるように)移動する。特に、積載物50が書籍である場合は、ロッキング現象が生じやすい。
以上のような微震動による積載物50の動荷重化や、ロッキング現象そのものを防ぐことができない場合であっても、棚板20の前面に落下防止具10を取り付けておけば、積載物50が棚板20の間口から落下することを防止することができる。落下防止具10の傾斜端部113は、震動によって積載物50が間口方向に移動しようとしても、段差Sによってそれを阻止する。この段差Sの高さ寸法は積載物50の高さ寸法に対して非常に低いものである。しかしながら、微震動によって積載物50が移動する勢いは強くないため、上記の段差Sのような僅かな寸法の段であっても、積載物50が棚板20前端へ移動することを阻止することができる。
また、第1部材11は、傾斜端部113と載置面21との間に隙間を有しているから、傾斜端部113に積載物50が当たったときに、前方に変位できる。この変位によって積載物50の前方への移動エネルギーは吸収される。したがって、震動が加わり続けて積載物50が間口に向かって移動しようとしても、段差Sにおいて積載物50の移動は阻止される。なお、第1部材11の変位は、結合部材13辺りを支点とした回転方向に生ずるものである。
また、山状部111の高さhは、微震動によって積載物50が上下移動したときに超えない寸法に設定されている。したがって、段差Sを超えて積載物50が間口方向に移動したとしても、この積載物落下防止部である山状部111によって、積載物50の落下を効果的に防ぐことができる。
図6は、落下防止具10を棚板20に取り付けて棚受け30に支持させている状態を示す斜視図である。図6において、棚受け30の一部は図示を省略している。図6に示すように、棚板20の前面に第1部材11を取り付けて、棚板20の立ち上がり部221に第2部材12を引っ掛けて、結合部材13を用いて、第1部材11と第2部材12とを結合させて棚受け30に乗せる。
したがって、落下防止具10を取り付けた棚板20は、棚受け30の受け部分に第1部材11の底面部115が接して支持されるから、載置面21に積載物50を置くとその荷重が係り、第1部材11と第2部材12の結合はより強くなる。これによって、第1部材11は棚板20に対して、より強固に固定される。このように強固に固定されることで、仮に積載物50の下端付近が第1部材11の段差Sに勢い良くあたったとしても、落下防止具10が棚板20から外れることはない。
また、載置面21の間口側は奥行側に比べて、第1部材11の底面部115の厚さ分だけ棚受け30に対し高くなる。すなわち、棚受け30に直接乗せられる後方脚部24に比べると、前方脚部22は底面部115の厚さに相当する分だけ嵩上げされて、載置面21は間口側から奥行側に向かう下り傾斜面になる。
載置面21が上記のような下り傾斜面になることで、震動の影響で積載物50が静荷重から動荷重へと変化したときに、載置面21上の積載物50は、棚板20の奥の方に向かって移動することになる。すなわち、載置面21を傾斜させることができる落下防止具10によれば、積載物50の落下防止効果は、より向上する。
●固定部材の効果
固定部材である結合部材13によって、積載物移動防止部である傾斜部112および傾斜端部113と、積載物落下防止部である傾斜部112および山状部111は、載置面21の上方の所定の位置に固定される。また、積載物移動防止部である傾斜部112と傾斜端部113は、載置面21の前縁部近傍であって、積載物落下防止部よりも載置面21に近く、かつ、積載物落下防止部よりも載置面21上の奥側に配置される。すなわち、結合部材13によって、載置面21の間口側に積載物50の落下を防止する構造を容易に固定することができる。
●落下防止構造の別の構成例
次に、本発明に係る落下防止機構の別の実施形態について説明する。なお、すでに説明をした落下防止具10と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態に係る落下防止具10は、固定部材としてU字状に折り返してなるクリップ部材131を有してなる。クリップ部材131は、バネ性を有する部材であって、第1部材11の底面部115と第2部材12の平面部122の端部に当てて棚板20の前方に向かって押しこみ、第1部材11と第2部材12を挟み込むことによって結合する。
クリップ部材131は、上記のように第1部材11と第2部材12の端部をまとめて挟み合わせて固定するものであれば、特定の形状に限るものではなく、また、金属性の部材であってもゴム製の部材であってもよい。
固定部材をクリップ部材131によって構成することで、落下防止具10を、棚板20に対してより容易かつ強固に固定することができる。すなわち、棚板20に第1部材11を嵌めて、第2部材12を立ち上がり部221に引っ掛けた状態で、第1部材11と第2部材12の端部にクリップ部材131を嵌めればよいだけでよい。
10 落下防止具
11 第1部材
12 第2部材
13 結合部材
20 棚板
21 載置面
50 積載物
100 棚
111 山状部
112 傾斜部
113 傾斜端部

Claims (9)

  1. 積載物の載置面を有する棚板と、
    前記棚板の前縁部に装着される積載物落下防止部材と、
    前記棚板の一部に係止される係止部材と、
    前記積載物落下防止部材と前記係止部材を合わせて固定する固定部材と、
    を有し、
    前記積載物落下防止部材は、
    前記載置面の前縁端部上方に突出する積載物落下防止部と、
    前記載置面に置かれた前記積載物における間口側の側面に接触可能な積載物移動防止部と、
    を有することを特徴とする落下防止機構。
  2. 前記係止部材は、
    前記棚板の一部に引っ掛けられる係止部と、
    前記積載物落下防止部材と合わせられる結合部と、を有し、
    前記固定部材は、
    前記積載物落下防止部材の一部と前記結合部を挟み込んで結合する、
    請求項1記載の落下防止機構。
  3. 前記積載物落下防止部は、前記棚板の前面に沿って上方に突出する山状部と当該山状部の頂点から前記載置面に向かう下り傾斜面により形成され、
    前記積載物移動防止部は、前記傾斜面の端部と前記載置面との段差により形成される、
    請求項1または2記載の落下防止機構。
  4. 前記段差は、前記載置面上に0.5mm乃至5mmの高さで形成されている、
    請求項3記載の落下防止構造。
  5. 前記山状部は、前記載置面から2mm乃至7mmの高さで形成されている、
    請求項3または4記載の落下防止構造。
  6. 前記下り傾斜面の先端は、前記棚板の前面からの3mm乃至8mmの位置にある、
    請求項3または4記載の落下防止構造。
  7. 前記係止部は、前記棚板の立ち上がり面に係合する屈曲部である、
    請求項2乃至5のいずれかに記載の落下防止構造。
  8. 積載物が収納される載置面を備える棚板と、前記棚板を支持する棚受けと、前記棚受けを垂直方向において支持する支持部材と、と有する棚であって、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の落下防止構造を備えることを特徴とする棚。
  9. 積載物の載置面を有する棚板からの前記積載物の落下を防止する落下防止構造であって、
    震動によって前記積載物が前記載置面に対して上下移動したときに、前記載置面の前縁からの前記積載物の落下を防止する積載物落下防止部と、
    震動によって前記積載物が前記載置面に対して移動したときに、前記載置面の前縁に向かう前記積載物の移動を防止する積載物移動防止部と、
    前記積載物落下防止部を前記棚板の前縁部上方に固定し、前記積載物移動防止部を前記棚板の前記前縁部近傍であって、前記積載物落下防止部よりも載置面に近くかつ前記積載物落下防止部よりも前記載置面の奥側に固定する固定部と、
    を有することを特徴とする落下防止構造。
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