JPH0655446U - 棚板の載置物落下防止機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】移動棚その他の書類保管用棚装置における棚板
の載置物落下防止機構に関し、棚板が震動しても載置物
がずり出して落下するようなことのない落下防止機構を
提供することを目的とする。 【構成】棚板１の前縁部１ｂに、前上端３ａの形状を山
形に形成した落下防止部材３を嵌込み式に装着したこと
を特徴とする棚板の載置物落下防止機構として構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、移動棚その他の書類保管用棚装置における棚板の載置物落下防止機 構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の棚板は、その上面に、書類を綴じ込んだバインダーや書籍等を その厚さ方向に並列状態で整列収納し保管しているが、棚板の上面は全面に亘っ て平坦に形成されているのが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように、棚板の上面が平坦であるために、特に、移動棚のように移動時に 棚全体が震動するものでは、隣接する載置物同士が相互に競り合って棚板の前面 にずり出し、落下状態となる恐れがあった。これは、載置物が、例えばバインダ ーで中味の書類が少量である場合などでは、綴じ代部が厚く開き部が薄いため、 発生する震動でずれやすく、特にその傾向が大である。 本考案は、従来の棚板が有するこのような問題点を解決し、棚板が震動しても 載置物がずり出して落下するようなことのない落下防止機構を提供することを目 的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かかる目的を達成するための具体的手段として、棚板１の前縁部１ ｂに、前上端３ａの形状を山形に形成した落下防止部材３を嵌込み式に装着した ことを特徴とする棚板の載置物落下防止機構を提案するものである。

【０００５】

【作用】

前上端を山形の形状とした落下防止部材は、棚板の載置物のずり出しを、その 位置で阻止する。

【０００６】

【実施例】

以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は、本考案に係る落 下防止機構を施した棚板の斜視図、図２は、落下防止部材の横断面図である。

【０００７】 図１において、棚板１は、例えば軟鋼板製の板材の左右の両側にロール成形に より脚部１ａ，１ａを形成した長方形状の平板から成る。この棚板１の左右の位 置には、棚受け２，２が配置される。

【０００８】 前記棚板１の前縁部１ｂには、本考案に係る載置物落下防止機構を構成する落 下防止部材３が装着される。落下防止部材３は、図２にその横断面図を示すよう に、断面略コ字形状をしており、棚板１の前上端に位置する部位３ａの形状を山 形に形成し、載置物の落下を防止する構造としている。また、棚板１の下端面に 当接する部位３ｂの形状は湾曲させて、棚板１の前縁部１ｂに嵌込み式に装着し たとき、弾性により外れることのない構造としている。したがって、落下防止部 材３の材質としては、金属部品であることが望ましい。落下防止部材３が、棚板 １の前縁部１ｂから外れるおそれがあるときは、必要により、その下部に穿設し た孔３ｃの位置でねじ止め等により固定する。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、棚板１の前縁部１ｂに、前上端３ａの形状を山形に形成した 落下防止部材３を嵌込み式に装着する構造としたので、棚板１が震動しても、載 置物は、山形に形成した落下防止部材３の前上端３ａで、前ずれ及び落下を阻止 され、所期の目的を達成することができる。落下防止部材は、棚板とは別生産な ので、既設の棚板にも必要により現地で簡単に取り付けることができ、しかも、 それ自体の弾性により棚板から外れることがなく、実用上の効果がきわめて大で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る落下防止機構を施した棚板の斜視
図である。

【図２】落下防止部材の横断面図である。

【符号の説明】

１ 棚板 １ａ 脚部 １ｂ 前縁部 ２ 棚受け ３ 落下防止部材 ３ａ 前上端部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 棚板１の前縁部１ｂに、前上端３ａの形
   状を山形に形成した落下防止部材３を嵌込み式に装着し
   たことを特徴とする棚板の載置物落下防止機構。