JP2016104937A - 汚濁防止フェンス装置及びその展張方法 - Google Patents

汚濁防止フェンス装置及びその展張方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016104937A
JP2016104937A JP2014243002A JP2014243002A JP2016104937A JP 2016104937 A JP2016104937 A JP 2016104937A JP 2014243002 A JP2014243002 A JP 2014243002A JP 2014243002 A JP2014243002 A JP 2014243002A JP 2016104937 A JP2016104937 A JP 2016104937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fence
binding
curtain
fence body
pollution prevention
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014243002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6007233B2 (ja
Inventor
啓次 大友
Keiji Otomo
啓次 大友
健 森本
Takeshi Morimoto
健 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Kosen Co Ltd
Original Assignee
Maeda Kosen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Kosen Co Ltd filed Critical Maeda Kosen Co Ltd
Priority to JP2014243002A priority Critical patent/JP6007233B2/ja
Publication of JP2016104937A publication Critical patent/JP2016104937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6007233B2 publication Critical patent/JP6007233B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)

Abstract

【課題】汚濁防止フェンスを展張作業と、カーテンの吊下げ作業を船舶や潜水士に頼らずに、陸上から安全に行えること。【解決手段】フェンス本体20と、フェンス本体20を結束可能な結束機構30とを有し、結束機構30はフェンス本体20に沿って間隔を隔てて外装する複数の結束帯40と、複数の結束帯に跨って配設可能な操作索50とを具備し、操作索50を結束帯40の両端の重合部に挿通、又は抜き取りすることで結束帯40の両端部の連結、又は切離しを可能に構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、湖沼、農業用ダム、河川、港湾、海岸等の水域における汚濁物質の拡散を防止する汚濁防止フェンス装置及びその展張方法に関する。
柱状のフロートと、フロートに一体に垂下した帯状のカーテンとからなる汚濁防止フェンスは広く知られている(特許文献1)。
汚濁防止フェンスの出荷形態は、カーテン部分を小さく折り畳みフロートと一緒に複数箇所をポリプロピレン製等の梱包紐を巻き付けて梱包している。
汚濁防止フェンスを現地水域に展張する際には、梱包を解かずにカーテンを折り畳んだ状態でフェンスを進展した後に、水上で梱包紐を解いて重錘付きのカーテンを水中に沈降している。
梱包紐を解かずにフェンスを展張するのは、梱包を解いてカーテンを垂下した状態で展張すると、カーテンが水の抵抗を大きく受けてフェンスの展張作業を円滑に行えないからである。
上記した汚濁防止フェンスの展張作業と梱包紐の除去作業は、専ら小型の船舶を用いて行なわれるが、フェンスの設置現場が船舶の導入が困難な山岳地の場合は、これらの作業を潜水士が行っている。
特開平4−64614号公報
上述した汚濁防止フェンスの展張技術は次のような問題点を有している。
<1>汚濁防止フェンスの展張作業には小型の船舶と6、7人ほどの作業要員を必要とするだけでなく、船舶の搬出入にも多くの時間と労力を要するため、コストが嵩むうえに作業時間も長くかかる。
<2>船舶が小型の場合には、波浪、横風等の影響を受けて作業中に船舶が揺れ動く。
そのため、作業員が足場の不安定な環境下での作業を強いられるうえに、誤って落水する危険もある。
<3>例えば放射性の有害物質が混入した危険な水域に汚濁防止フェンスを展張する場合には、船舶を用いても作業員の安全性確保が難しく、ましてや潜水作業を行うこともできない。
このような危険な水域に汚濁防止フェンスを展張する技術については、これまでまったく検討がされておらず、汚濁防止フェンスを安全に展張できる対応技術の提案が望まれている。
本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところはつぎの汚濁防止フェンス装置及びその展張方法を提供することにある。
<1>船舶や潜水士に頼らずに、陸上からの作業で以て安全に汚濁防止フェンスを展張できること。
<2>折り畳まれているカーテンを遠隔操作によって簡易に展開できること。
<3>フェンスの汚濁防止機能を損なわずに、水域の汚濁状況を正確にサンプリングできること。
本発明は、フロートに沿ってカーテンを垂下したフェンス本体と、前記フェンス本体を結束可能な結束機構とを有する汚濁防止フェンス装置であって、前記結束機構はフェンス本体に沿って間隔を隔てて外装する複数の結束帯と、前記複数の結束帯に跨って配設可能な全長を有し、遠隔操作により前記結束帯の一部を分離する操作索とを具備し、前記操作索を結束帯の両端の重合部に挿通、又は抜き取りすることで、前記複数の結束帯の両端部の連結、又は切離しが可能であり、前記結束機構を用いて、カーテンを折り畳んだ状態でのフェンス本体の梱包と、フェンス本体の梱包解除を行うことを特徴とする。
他の形態において、前記結束帯はカーテンを小さく折り畳んだ状態のフェンス本体を包囲可能な全長を有するバンド材と、該バンド材の両端にそれぞれ設けた接続要素とを具備し、前記操作索が接続要素の重合部に挿通、又は抜き取り可能である。
他の形態において、前記結束帯をフェンス本体の一部に脱落不能に付設してもよい。
他の形態において、前記カーテンの両面にそれぞれ対向して設けた内外シートからなる重錘付きの測定シートを追加して具備し、前記結束機構を用いて、カーテン及び測定シートを折り畳んだ状態でのフェンス本体の梱包と、フェンス本体の梱包解除を行う。
又、本発明は、フロートに沿ってカーテンを垂下したフェンス本体と、前記フェンス本体を結束可能な結束機構とを有する汚濁防止フェンス装置の展張方法であって、前記何れかの汚濁防止フェンス装置を使用し、結束機構で梱包した状態のままフェンス本体を水域の所定範囲に展張し、前記結束機構を構成する操作索を抜き取って前記複数の結束帯の両端部の切離しを陸上から遠隔操作することで、前記カーテン、又は測定シートを自重で水中に吊下げることを特徴とする。
他の形態において、水域の間に先導索を横断させて配索し、フェンス本体の先端に接続した前記先導索を陸上側で牽引することで、前記結束機構で梱包した状態のままフェンス本体を水域の所定範囲に展張する。
本発明の、汚濁防止フェンス装置は、以上説明した構成を有するため、次の効果の少なくともひとつを備える。
<1>陸上側からフェンス本体の展張作業を行えるだけでなく、同じ陸上側から結束機構を介して遠隔操作によりカーテンの展開吊下げ作業を行える。
したがって、汚濁防止フェンスを少人数で短時間の間に低コストで展張することができる。
<2>小型船舶や潜水士に頼らずに、フェンス本体の展張作業とカーテンの展開吊下げ作業を行える。
殊に、有害物質を含んだ水域の場合には、作業員を危険から守り、安全に汚濁防止フェンスを展張することができる
<3>結束機構の構成部材数が少なく低コストであり、操作索を抜き取るだけの簡単な操作で結束機構を開放することができる。
<4>測定シートを追加して具備することで、フェンスの汚濁防止機能を損なわずに、水域の汚濁状況を正確にサンプリングすることができる。
<5>測定シートを水深方向に沿って配置できるので、水深に応じたサンプリングが可能となって、特定の水深における汚濁状況を正確に検査することができる。
本発明の実施例に係る汚濁防止フェンス装置の斜視図 カーテンを折り畳んで梱包した汚濁防止フェンス装置の横断面図 解放時における結束帯の両端部の斜視図。 連結時における結束帯の両端部の斜視図。 結束帯の係止例を説明するためのフェンス本体の部分拡大図 汚濁防止フェンス装置の展張方法を説明するためのモデル図 折り畳んだカーテンの展開吊下げ方法を説明するためのモデル図 本発明の他の実施例に係る汚濁防止フェンス装置の断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
<1>汚濁防止フェンス装置の概要。
図1,2を参照して説明すると、汚濁防止フェンス装置10は、フェンス本体20と、フェンス本体20を結束可能な結束機構30とを具備する。
以下に各構成要素について詳しく説明する。
<2>前提するフェンス本体。
本発明が前提とするフェンス本体20は、柱状のフロート21と、フロート21に一体に垂下した帯状のカーテン22とからなる汚濁防止フェンスであり、例えば公知のシルトフェンス、オイルフェンスなどを含む。
フロート21は、円柱形のポリスチレン発泡体の周囲をPVCターポリン等の樹脂素材の袋状シートで被覆してある。
汚濁物質の透過を規制するカーテン22は折り畳み可能な可撓性シート状物であり、その下端にチェーン等からなる重錘23が付設してある。
カーテン22の素材は、難透水性のキャンバス地や不透水性のシート地を含む。
又、必要に応じてカーテン22の横断方向に沿って張力補強用のテンションベルトを付設する場合もある。
<3>結束機構。
結束機構30はフェンス本体20を梱包するための装置であり、フェンス本体20に巻き掛け可能な複数の結束帯40と、複数の結束帯40に跨って配設可能な全長を有し、遠隔操作により結束帯40の一部を分離する操作索50とを具備する。
結束帯40はフェンス本体20に沿って間隔を隔てて配置する。
<3.1>結束帯。
図2〜4を参照して説明すると、結束帯40はカーテン22が小さく折り畳まれた状態のフェンス本体20を包囲可能な全長を有するバンド材41と、バンド材41の両端にそれぞれ設けた貫通孔42a,43aを形成した接続要素42,43とを具備する。
バンド材41はロープ材、紐材、又は帯材からなり、その素材は樹脂製、金属製、又は繊維製からなる。
接続要素42,43は重合してその貫通孔42a,43aを一致させることが可能である。本例では接続要素42,43をバンド材41と別体の部材で形成した形態について示すが、バンド材41の端部に直接ループ等を形成して接続要素42,43をバンド材41と同一の部材で形成してもよい。
図5に示すように、カーテン22の最上部に設けた落下防止用の取付タグ24にバンド材41を係止しておけば、フェンス本体20に対して結束帯40を分離不能に取り付けることができる。
尚、取付タグ24の取付け位置は上記の位置に限定されず、フロート21の一部、又はカーテン22の一部でもよい。
フェンス本体20に対して結束帯40を分離不能に取り付けておけば、結束帯40を繰り返し使用することができる。
又、バンド材41の係止手段は取付タグ24に限定されるものではなく、カーテン22の一部に貫挿して取り付けてもよい。
<3.2>操作索。
操作索50は結束帯40の端部に設けた接続要素42,43の貫通孔42a,43aに挿通可能なロープ材であり、複数の結束帯40に跨って配設可能な全長を有する。
<4>カーテンの結束方法。
図1,2を参照して、フェンス本体20を構成するカーテン22の結束方法について説明する。
最初に蛇腹状に折り畳んだカーテン22と、フロート21との周面に結束帯40のバンド材41を巻き掛け、つぎにバンド材41の両端の接続要素42,43を重合し、位置合わせした貫通孔42a,43aに操作索50を挿通して結束帯40の両端を分離不能に連結する。結束帯40の連結は操作索50の剛性により保持される。
一本の操作索50をすべての結束帯40に亘って挿通することで、すべての結束帯40で操作索50を共有する。
結束機構30による結束帯40の巻き掛け作業と、操作索50による結束帯40の連結作業の簡単な作業を繰り返すだけで、フェンス本体20の全長に亘って結束することができる。
<4.1>カーテンの結束間隔。
結束機構30によるカーテン22の結束間隔は、カーテン22が大きく垂れ下がらないように、カーテン22のカーテン長等を考慮して適宜の間隔を選択する。
<4.2>カーテンの結束時期。
結束機構30によるカーテン22の結束作業は工場で予め行っておくか、又は現場において展張作業をする前に行っておく。
[汚濁防止フェンス装置の展張方法]
つぎに図6,7を参照して、水域Aの右岸Bから左岸Cへ向けて汚濁防止フェンス装置10を展張する場合について説明する。
<1>先導索の配索。
図6に示すように、水域Aを横断可能な長さの先導索51を右岸Bから左岸Cへ向けて配索する。
先導索51の配索手段としては、竿を使ったキャスティング法、先導索51の先端に錘を付けて投擲する方法、又は先導索51の先端を弾に接続して射撃する方法等を採用できる。
<2>引き寄せによる汚濁防止フェンス装置の展張。
両岸B,Cの間に張り渡した先導索51の尾端をフェンス本体20の先端に接続して、左岸C側から先導索51と共にフェンス本体20を人力、又は巻上機等を用いて引き寄せて、水域Aの所定の範囲に汚濁防止フェンス装置10を展張する。
フェンス本体20の引き寄せにあたり、水の抵抗を受け難くするように、結束機構30により折り畳んだカーテン22の展開を拘束するので、フェンス本体20の引き寄せ抵抗が小さくて済む。
左岸Cにスペースがない場合は、左岸Cに固定滑車を設置し、固定滑車に先導索51を巻き掛けて右岸B側で先導索51を引き寄せるとよい。
このように船舶を用いずに、陸上側から先導索51を引き寄せることで作業汚濁防止フェンス装置10を安全に展張することができる。
<3>遠隔操作によるカーテンの展開吊下げ。
両岸B,Cの間に展張したフェンス本体20には、その全長に亘って操作索50が配索されている。
図7に示すように、左岸Cまたは右岸Bの一方側において、操作索50の左右何れか一方を牽引操作して、複数の結束帯40の両端部から操作索50を抜き取る。
結束帯40の両端部から操作索50を抜き取ると、図3に示すように結束帯40を構成するバンド材41の両端が切り離され、その結果、折り畳まれていたカーテン22が自重で展開して水中に沈降する。
操作索50の抜き取り操作を継続することで、次々と結束帯40による結束が解かれてカーテン22の展開範囲が拡張する。
このように陸上側から操作索50を牽引することにより、各結束帯40の結束を解除してフェンス本体20の全長に亘ってカーテン22を水中に展開することができる。
本発明では、フェンス本体20の展張作業とカーテン22の展開吊下げ作業を陸上側で行えるので、船舶を用いた水上作業や潜水士による潜水作業が一切不要である。
したがって、水域Bに有害物質(有害物質の付着した土粒子、セシウム、ダイオキシン等)が混入している危険な環境下であっても、すべての作業を陸上側で行えるので、作業員の安全性を確保して汚濁防止フェンス装置10を展張することが可能となる。
[他の実施例]
以降に他の実施例について説明するが、その説明に際し、前記した実施例と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
<1>他の汚濁防止フェンス装置。
図8にフェンス本体20と、フェンス本体20に設けた分離可能な結束機構30とにくわえて測定シート60を追加して具備していて、濁防止フェンス装置10に汚濁物質の測定機能を付与した他の実施例に係る汚濁防止フェンス装置10を示す。
尚、図8ではカーテン22の展開吊下げ後の状態を示したため、結束機構30の図示を省略している。
<2>測定シート。
測定シート60はカーテン22の両面に対向するように垂下して設けた内外シート61,62からなる。
内外シート61,62はカーテン22と同一の透水性能を有する同一素材で形成してある。内外シート61,62にカーテン22の表裏面を代用させるためである。
内外シート61,62の上端は、カーテン22の上部に固着するか、フロート21に巻き掛けて垂下する。
各シート61,62はその下端に重錘63を有するとともに、浮体64付きの引上紐65が接続してあり、各引上紐65を用いて内外シート61,62を個別に引き上げ可能になっている。
<2.1>測定シートの設置目的。
カーテン22の両面に面して測定シート60を配置したのは、カーテン22のフェンス機能(汚濁物質の拡散防止機能)を確認するためと、汚濁物質のサンプリングを行うためである。
現地に展張したカーテン22のフェンス機能を評価する方法としては、カーテン22の一部を切除してサンプリングし、サンプリング片の表裏面に付着した汚濁物質を測定する方法があるが、カーテン22の一部を切除すると、カーテン22によるフェンス機能を喪失する。
本例ではこの点に鑑み、カーテン22の一部を切除せずに、カーテン22の両面に配置した測定シート60の内外シート61,62を通じて汚濁物質のサンプリングを可能とし、これによりカーテン22のフェンス機能を評価するだけでなく、付着した汚濁物質を特定することができる。
<2.2>測定シートの結束手段。
測定シート60をフェンス本体20に一体に付設してある場合は、カーテン21と共に測定シート60を折り畳み、既述した結束機構30で予め結束しておくだけでよい。
<2.3>測定シートの設置範囲。
測定シート60は測定を必要とするカーテン22の一部区間に設けるが、カーテン22の全長に亘って設けてもよい。
船舶を用いて汚濁物質のサンプリングを行う際の作業性と安全性を考慮すると、引き上げ作業がし易い長さと重量に設定した測定シート60をフェンス本体20に部分的に設けることが望ましい。
<3>汚濁防止フェンス装置の展張方法。
本例における汚濁防止フェンス装置10の展張方法は、既述した実施例の展張方法と同様である。
<4>遠隔操作による測定シートの展開吊下げ方法。
測定シート60を展開吊下げるには、既述した操作方法と同様に、図7に示した操作索50の左右何れか一方を遠隔から牽引操作して、複数の結束帯40の両端部から操作索50を抜き取り、結束帯40を構成するバンド材41の両端を切り離して、折り畳んだカーテン22と共に内外シート61,62を自重で展開して水中に吊下げる。
<5>測定シートによる測定方法。
水域A中の汚濁物質が含まれていれば、内外シート61,62のシート面に付着する。
船上から引上紐65を使用して各内外シート61,62を水上に引き上げ、その一部を切除してサンプリングする。
サンプリングした内外シート61,62の各切除片を専用の測定機にかけて、汚濁物質の種類、濃度等を測定する。
<6>本例の効果。
本例にあっては、汚濁物質のサンプリングに際し、内外シート61,62の一部を切除することで、実質的にカーテン22の表裏両面をサンプリングしたことになる。
したがって、カーテン22を切除せずに済むので、カーテン22のフェンス機能を失わないで済む。
又、カーテン22を切除してサンプリングした場合、カーテン22の表裏を取り違えるおそれがあるが、本例ではカーテン22の表裏を内外シート61,62が代用するので、サンプルの取り違えがなくなる。
又、内外シート61,62の測定結果が顕著であれば、水域Aに展張したカーテン22のフェンス機能(汚濁物質の拡散防止機能)を実証することができる。
更に又、カーテン22と共に測定シート60が水深方向に沿って配置してあるので、測定シート60には水深に応じた汚濁状況が直接反映されことになる。
したがって、水深に応じたサンプリングが可能となって、特定の水深における汚濁状況を正確に検査することができる。
殊に本例は、人体に有害な有害物質(有害物質の付着した土粒子、セシウム、ダイオキシン等)が混入している危険な水域Aで有害物質を測定する場合に好適である。
10・・・・・汚濁防止フェンス装置
20・・・・・フェンス本体
21・・・・・フロート
22・・・・・カーテン
23・・・・・重錘
30・・・・・結束機構
40・・・・・結束帯
41・・・・・バンド材
42・・・・・バンド材の接続要素
42a・・・・貫通孔
43・・・・・バンド材の接続要素
43a・・・・貫通孔
50・・・・・操作索
60・・・・・測定シート
61・・・・・内シート
62・・・・・外シート
63・・・・・重錘
64・・・・・浮体
65・・・・・引上紐

Claims (7)

  1. フロートに沿ってカーテンを垂下したフェンス本体と、前記フェンス本体を結束可能な結束機構とを有する汚濁防止フェンス装置であって、
    前記結束機構はフェンス本体に沿って間隔を隔てて外装する複数の結束帯と、
    前記複数の結束帯に跨って配設可能な全長を有し、遠隔操作により前記結束帯の一部を分離する操作索とを具備し、
    前記操作索を結束帯の両端の重合部に挿通、又は抜き取りすることで、前記複数の結束帯の両端部の連結、又は切離しが可能であり、
    前記結束機構を用いて、カーテンを折り畳んだ状態でのフェンス本体の梱包と、フェンス本体の梱包解除を行うことを特徴とする、
    汚濁防止フェンス装置。
  2. 前記結束帯はカーテンを小さく折り畳んだ状態のフェンス本体を包囲可能な全長を有するバンド材と、該バンド材の両端にそれぞれ設けた接続要素とを具備し、前記操作索が接続要素の重合部に挿通、又は抜き取り可能であることを特徴とする、請求項1に記載の汚濁防止フェンス装置。
  3. 前記結束帯をフェンス本体の一部に脱落不能に付設したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の汚濁防止フェンス装置。
  4. 前記カーテンの両面にそれぞれ対向して設けた内外シートからなる重錘付きの測定シートを追加して具備し、前記結束機構を用いて、カーテン及び測定シートを折り畳んだ状態でのフェンス本体の梱包と、フェンス本体の梱包解除を行うことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の汚濁防止フェンス装置。
  5. フロートに沿ってカーテンを垂下したフェンス本体と、前記フェンス本体を結束可能な結束機構とを有する汚濁防止フェンス装置の展張方法であって、
    前記請求項1乃至3の何れか一項に記載の汚濁防止フェンス装置を使用し、
    結束機構で梱包した状態のままフェンス本体を水域の所定範囲に展張し、
    前記結束機構を構成する操作索を抜き取って前記複数の結束帯の両端部の切離しを陸上から遠隔操作することで、前記カーテンを自重で水中に吊下げることを特徴とする、
    汚濁防止フェンス装置の展張方法。
  6. フロートに沿ってカーテンを垂下したフェンス本体と、前記フェンス本体を結束可能な結束機構とを有する汚濁防止フェンス装置の展張方法であって、
    前記請求項4に記載の汚濁防止フェンス装置を使用し、
    結束機構で梱包した状態のままフェンス本体を水域の所定範囲に展張し、
    前記結束機構を構成する操作索を抜き取って前記複数の結束帯の両端部の切離しを陸上から遠隔操作することで、前記カーテン及び測定シートを自重で水中に吊下げることを特徴とする、
    汚濁防止フェンス装置の展張方法。
  7. 水域の間に先導索を横断させて配索し、フェンス本体の先端に接続した前記先導索を陸上側で牽引することで、前記結束機構で梱包した状態のままフェンス本体を水域の所定範囲に展張することを特徴とする、請求項5又は6に記載の汚濁防止フェンス装置の展張方法。
JP2014243002A 2014-12-01 2014-12-01 汚濁防止フェンス装置及びその展張方法 Active JP6007233B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014243002A JP6007233B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 汚濁防止フェンス装置及びその展張方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014243002A JP6007233B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 汚濁防止フェンス装置及びその展張方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016104937A true JP2016104937A (ja) 2016-06-09
JP6007233B2 JP6007233B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=56102710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014243002A Active JP6007233B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 汚濁防止フェンス装置及びその展張方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6007233B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108105483A (zh) * 2018-01-29 2018-06-01 江苏爱索新材料科技有限公司 飘带管、飘带管加工机和竖井抽水系统
KR20210060782A (ko) * 2019-11-19 2021-05-27 한국수력원자력 주식회사 해상 태양광 발전장치의 가드 펜스

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6404519B1 (ja) * 2018-05-18 2018-10-10 前田工繊株式会社 汚濁防止フェンス装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5289222A (en) * 1976-01-21 1977-07-26 Bridgestone Tire Co Ltd Method of letting out oil fence
JPH09111742A (ja) * 1995-10-13 1997-04-28 Sumitomo Rubber Ind Ltd 汚濁水拡散防止膜体
JPH10252047A (ja) * 1997-03-12 1998-09-22 Taiyo Kogyo Kk 流出油濁拡散防止方法とこれに使用する流出油濁拡散防止装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5289222A (en) * 1976-01-21 1977-07-26 Bridgestone Tire Co Ltd Method of letting out oil fence
JPH09111742A (ja) * 1995-10-13 1997-04-28 Sumitomo Rubber Ind Ltd 汚濁水拡散防止膜体
JPH10252047A (ja) * 1997-03-12 1998-09-22 Taiyo Kogyo Kk 流出油濁拡散防止方法とこれに使用する流出油濁拡散防止装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108105483A (zh) * 2018-01-29 2018-06-01 江苏爱索新材料科技有限公司 飘带管、飘带管加工机和竖井抽水系统
CN108105483B (zh) * 2018-01-29 2024-04-19 江苏爱索新材料科技有限公司 飘带管、飘带管加工机和竖井抽水系统
KR20210060782A (ko) * 2019-11-19 2021-05-27 한국수력원자력 주식회사 해상 태양광 발전장치의 가드 펜스
KR102284699B1 (ko) 2019-11-19 2021-08-03 한국수력원자력 주식회사 해상 태양광 발전장치의 가드 펜스

Also Published As

Publication number Publication date
JP6007233B2 (ja) 2016-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6007233B2 (ja) 汚濁防止フェンス装置及びその展張方法
KR101272903B1 (ko) 항만 개보수 공사와 해상 준설 및 매립을 위한 오탁확산 방지 가시설
JP2019523355A (ja) 自己浮遊式の海洋の基礎で耐洗掘材料を設置するためのシステムおよび関連する方法、並びにそのシステムの使用
KR102088654B1 (ko) 층별 수온 관측이 가능한 표류 부이
WO2011098840A1 (en) Rapid deployment fish cage enclosure
US20120027518A1 (en) Containment Boom
BR102013011921B1 (pt) Método e sistema de recuperação para cordões de sensores de pesquisa geofísica marinha
EP3423636B1 (en) Portable flood barrier system and method of use
JP2009052215A (ja) 土石流堰止構造体築造箇所における安全確保方法
US11384492B2 (en) Fence system and method of use
JP2007525359A (ja) 急速な流水での改良された救命用具
AU2015298510B2 (en) Recovery system
JP6404519B1 (ja) 汚濁防止フェンス装置
JP2006083659A (ja) 津波による漂流物を捕捉する構造物
KR101113682B1 (ko) 수로용 펜스
KR101328631B1 (ko) 바지선으로 골재채취시에 이용되는 오탁방지장치
JP6313232B2 (ja) 水質汚濁防止フェンス
WO2016067416A1 (ja) 防護材設置方法及び防護材設置装置
US3459151A (en) Sea anchor
JP2018087430A (ja) 止水構造物
JP2017172294A (ja) 止水ゲートの漏水防止具、及びその投入方法
JP2022040874A (ja) 海底長尺物の保護構造体およびこれを用いた海底長尺物の保護方法
JP2011030710A (ja) 救助ネット
JP2000001843A (ja) 展張膜体装置
WO2011046449A1 (en) Floating boom, use thereof and method for collecting impurities on a sea surface

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6007233

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250