JP2016104925A - 作業機械の管理システム、クライアント端末およびサーバ - Google Patents

作業機械の管理システム、クライアント端末およびサーバ Download PDF

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Abstract

【課題】作業機械の購入者がチューニングの状態を正確に把握することができる作業機械の管理システム、クライアント端末およびサーバを提供する。【解決手段】作業機械の管理システムは、作業機械からのセンサ出力を収集し、所定期間ごとに収集したセンサ出力に基づいて作業機械の状態を表示するレポートを定期的に作成するサーバと、作業機械に対してチューニングを行うクライアント端末とを有し、サーバは、チューニングの内容を表す情報を受信して記憶し、記憶した情報を含むレポートを作成する。【選択図】図1

Description

本発明は、作業機械の管理システム、クライアント端末およびサーバに関する。
従来から、複数の作業モードを有し、作業モードに応じてエンジン回転数等を切り替える作業機械が知られている(特許文献1)。また、作業機械との間で通信を行い、作業機械が一定期間に行った作業内容を示す作業報告(作業日報)を一定期間毎に作成する管理装置も知られている(特許文献2)。
特開2011−47214号公報 特許第4349477号公報
各作業モードに対応するエンジン回転数やトルクの値は、標準的な作業条件を考慮して予め設定されるものである。しかしながらその設定された値が必ずしも現実の作業条件に合致しているとは限らないため、ユーザ等からの要求により設定されているエンジン回転数やトルク値を調整するチューニング作業を行なうことがある。このチューニング作業は、保守スタッフが作業現場に出向き、作業機械に対して専用の端末装置を使用して行う。このチューニング作業を実施した履歴は端末に記録され、ユーザにも伝えられるものの、管理者やオペレータの変更や、時間の経過等の理由により、その状態を常に把握しておくことが難しい。そのため、作業機械の購入者、特に管理者がチューニング状態を正確に把握することができなかった。
請求項1に記載の作業機械の管理システムは、作業機械からのセンサ出力を収集し、所定期間ごとに収集したセンサ出力に基づいて作業機械の状態を表示するレポートを定期的に作成するサーバと、前記作業機械に対してチューニングを行うクライアント端末とを有し、前記サーバは、前記チューニングの内容を表す情報を受信して記憶し、前記記憶した情報を含む前記レポートを作成することを特徴とする。
請求項2に記載の作業機械の管理システムは、請求項1に記載の作業機械の管理システムにおいて、前記クライアント端末は、前記チューニングとして、前記作業機械が有する複数のモードの各々に予め設定されている当該モード固有のエンジン回転数および/またはトルクを変更する処理を行い、前記サーバは、前記複数のモードの各々に対応した前記エンジン回転数および/または前記トルクの設定値を含む前記情報を受信して記憶することを特徴とする。
請求項3に記載の作業機械の管理システムは、請求項2に記載の作業機械の管理システムにおいて、前記作業機械が有する前記複数のモードは、低燃費にて前記作業機械を運転する出力特性を設定した燃費優先モードと、作業量を増やす出力特性で前記作業機械を運転する作業量優先モードとを含み、前記クライアント端末は、前記各モードにおいてエンジン出力を増加させて作業量を増加させるか、エンジン出力を低下させて燃費を低減させる処理を行なうことを特徴とする。
請求項4に記載の作業機械の管理システムは、請求項3に記載の作業機械の管理システムにおいて、前記クライアント端末は、前記燃費優先モードに対する前記チューニングとして、前記エンジン回転数は一定のまま、油圧ポンプの最大吸収馬力を下げる第1のチューニング処理と、前記エンジン回転数は一定のまま、油圧ポンプの最大吸収馬力を上げる第2のチューニング処理の少なくとも一方又は両方を行い、前記作業量優先モードに対する前記チューニングとして、前記エンジン回転数は下げるとともに、油圧ポンプの最大吸収馬力を下げる第3のチューニング処理と、前記エンジン回転数は一定のまま、油圧ポンプの最大吸収馬力を上げる第4のチューニング処理の少なくとも一方又は両方を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の作業機械の管理システムは、請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機械の管理システムにおいて、前記クライアント端末は、前記作業機械に前記チューニングを行うことが許可されているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記チューニングが許可されていると判定された前記作業機械に対して前記チューニングを行うチューニング指令部とを有することを特徴とする。
請求項6に記載のクライアント端末は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業機械の管理システムにおいて使用されることを特徴とする。
請求項7に記載のサーバは、請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業機械の管理システムにおいて使用されることを特徴とする。
本発明によれば、チューニング作業を実施した履歴が定期的に配信されるレポートに表示されるため、作業機械の購入者、とくに管理者がチューニングの状態を正確に把握できる。
本発明の第1の実施の形態に係る油圧ショベルの管理システムの概略を説明する図である。 油圧ショベル100の構成を示す模式図である。 油圧ショベル100の油圧回路の概略を示す模式図である。 油圧ショベル100の各部の状態を検出して状態データを送信するための制御系のブロック図である。 センサ群10に含まれるセンサを示す図である。 サーバ500の構成を示す模式図である。 センサ情報データベース600に格納されるデータの一例を示す図である。 契約情報データベース700に格納されるデータの一例を示す図である。 クライアント端末800の構成を示す模式図である。 図10は、チューニングの概念を説明するための模式図である。 制御装置810が実行するチューニング処理のフローチャートである。 レポートの一例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、図面を用いて、本発明を油圧ショベルの管理システムに適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る油圧ショベルの管理システムの概略を説明する図である。本実施形態の管理システム1は、複数の油圧ショベル100を管理するシステムであり、サーバ500と、可搬性の携帯情報端末であるクライアント端末800とを含む。サーバ500は、一般公衆回線網等であるネットワーク400に接続されている。ネットワーク400にはサーバ500の他に基地局300と複数の情報端末900とがそれぞれ接続されている。サーバ500はネットワーク400に接続されたこれらのノードとデータの授受を行うことができる。また、クライアント端末800は、図示しない無線局や接続機器等を用いて、ネットワーク400に接続することが可能に構成されている。
各々の油圧ショベル100は、自身の各部の状態を検出する種々のセンサを有している。各々の油圧ショベル100は、それら種々のセンサの出力を所定のタイミングで基地局300に送信する。本実施形態において、センサ出力を送信するタイミングは、所定の周期(例えば数分〜数時間)毎である。なお、センサ出力の送信タイミングをこれとは異なるものにしてもよい。また、送信タイミングがセンサの種類毎に異なっていてもよいし、全てのセンサについて一律であってもよい。
基地局300は、通信衛星200を介してセンサ出力を受信すると、ネットワーク400を介して当該センサ出力をサーバ500に送信する。サーバ500にはセンサ情報データベース(DB)600と、契約情報データベース700とが接続されている。サーバ500は、受信したセンサ出力に、当該センサ出力を送信した油圧ショベル100を識別するための情報や、当該センサ出力が送信された日時等の情報を付加して、センサ情報データベース600に格納する。つまりサーバ500は、複数の油圧ショベル100からのセンサ出力を収集してセンサ情報データベース600に格納する。
詳細は後述するが、クライアント端末800は、油圧ショベル100のチューニングを行う機能を有している。油圧ショベル100の保守スタッフは、クライアント端末800を用いて油圧ショベル100のチューニングを行った後に、クライアント端末800をネットワーク400に接続し、クライアント端末800にサーバ500へ当該チューニングに関する情報を送信させる。サーバ500は、センサ情報データベース600に、上述のセンサ出力に加えて、クライアント端末800から受信したチューニングに関する情報も格納する。
サーバ500は、センサ情報データベース600に格納されたセンサ出力等の情報とチューニングに関する情報とに基づいて、各油圧ショベル100の状態を表示するレポートを定期的(本実施形態では1ヶ月毎)に作成し、ネットワーク400を介して送信する。サーバ500は、レポートの送信先を、契約情報データベース700の内容に基づいて決定する。レポートは、例えば油圧ショベル100の販売者が利用する情報端末900や、油圧ショベル100の購入者(管理者)やオペレータ等が利用する情報端末900に送信され、当該情報端末900の表示画面に表示される。
(油圧ショベル100の構成の説明)
図2は、油圧ショベル100の構成を示す模式図である。油圧ショベル100は、走行体81と、走行体81の上部に旋回可能に連結された旋回体82とを有する。旋回体82には、運転室83と、作業装置84と、エンジン85と、旋回油圧モータ86とが設けられている。作業装置84は、旋回体82の本体に回動可能に取り付けられたブームBMと、ブームBMに回動可能に連結されたアームAMと、アームAMに回動可能に連結されたアタッチメント、例えばバケットBKとからなる。ブームBMはブームシリンダC1により昇降され、アームAMはアームシリンダC2によりクラウドとダンプ操作が行われ、バケットBKはバケットシリンダC3によりクラウドとダンプ操作が行われる。走行体81には左右の走行用油圧モータ87,88が設けられている。
図3は、油圧ショベル100の油圧回路の概略を示す模式図である。エンジン85は油圧ポンプ2を駆動する。この油圧ポンプ2から吐出される圧油は、複数のコントロールバルブ3s、3tr、3tl、3b、3aおよび3bkでその方向と油量が制御され、上述した旋回油圧モータ86、左右の走行用油圧モータ87、88、油圧シリンダC1、C2、C3を駆動する。複数のコントロールバルブ3s、3tr、3tl、3b、3aおよび3bkはそれぞれ対応する複数のパイロットバルブ4s、4tr、4tl、4b、4aおよび4bkからそれぞれ供給されるパイロット圧力によって切換操作される。パイロットバルブ4s、4tr、4tl、4b、4aおよび4bkは、パイロット油圧ポンプ5から所定圧力のパイロット油圧が供給され、操作レバー4Ls、4Ltr、4Ltl、4Lb、4La、4bkの操作量に応じたパイロット圧力を出力する。複数のコントロールバルブ3s、3tr、3tl、3b、3aおよび3bkは1つのバルブブロックに集約される。また、複数のパイロットバルブ4s、4tr、4tl、4b、4aおよび4bkも1つのバルブブロックに集約される。
図4は、油圧ショベル100の各部の状態を検出して状態データを送信するための制御系のブロック図である。油圧ショベル100には、上述した各部の状態を検出する複数のセンサから成るセンサ群10、コントローラ20、記憶装置21、送信機30及び受信機35が搭載されている。センサ群10から出力される状態検出信号は、所定のタイミングでコントローラ20に読み込まれる。
コントローラ20は走行操作時間、旋回操作時間、およびフロント(掘削)操作時間を積算するためのタイマ機能20aを有している。コントローラ20は読み込んだ状態検出信号に基づいて、走行操作時間、旋回操作時間、フロント操作時間を算出する。これら算出された操作時間は記憶装置21に格納される。油圧ショベル100は、エンジン85を起動するキースイッチ22と、エンジン85の稼働時間を計測するアワメータ23も有している。
コントローラ20は時計機能20bを有しており、キースイッチ22のオン時刻、オフ時刻、エンジン始動時刻、エンジン停止時刻を認識することができる。これらの時刻も記憶装置21に格納される。アワメータ23の計測値も所定のタイミングでコントローラ20に読み込まれ、記憶装置21に格納される。コントローラ20は、センサ群10に含まれるその他のセンサの出力(例えばエンジン稼働中の燃料噴出量等)についても、適宜記憶装置21に記憶する。
コントローラ20は、以上で説明した記憶装置21に記憶した各データ(例えば走行、旋回およびフロントの操作時間とキースイッチオン時刻など)を所定のタイミングで送信機30を介して送信する。送信機30から送信された電波は通信衛星200を経由して基地局300で受信される。コントローラ20には受信機35も接続されている。受信機35は、通信衛星200を介して基地局300から送られてくる信号を受信してコントローラ20へ送出する。
油圧ショベル100は、クライアント端末800と接続するための接続インタフェース(I/F)24を有している。接続インタフェース24は、クライアント端末800とコントローラ20との間の通信を仲介するインタフェースである。コントローラ20には、更に、モード選択ダイヤル25が接続されている。モード選択ダイヤル25は、油圧ショベル100の動作モードを選択する操作部材である。油圧ショベル100のオペレータがモード選択ダイヤル25を操作すると、コントローラ20には当該操作に応じた操作信号が送出される。コントローラ20は、当該操作信号に基づいて油圧ショベル100の動作モードを決定する。
本実施形態の油圧ショベル100は、パワーモード(以下、Pモードと称する)とエコノミーモード(以下、Eモードと称する)と、の2つの動作モードを有している。つまり、モード選択ダイヤル25は、PモードとEモードとを択一的に選択する操作部材である。コントローラ20は、油圧ショベル100がPモードで動作している場合と、Eモードで動作している場合とで、エンジン85の回転数および/またはトルクを異ならせる。具体的には、Pモード動作時、油圧ショベル100はEモード動作時よりも高出力で動作する。従って、より高出力が要求される高負荷作業を行う際には、油圧ショベル100にPモードを設定することが望ましい。他方、Eモード動作時、油圧ショベル100はPモード動作時よりも燃費よく動作する。つまり、Pモードは相対的に高出力・高燃費な(燃費が悪い)動作モードであり、Eモードは相対的に低出力・低燃費な(燃費がよい)動作モードである。
なお、Pモードは、エンジン出力を高出力とすることにより、油圧ショベルにおける掘削力、掘削速度を増加させて、単位時間当たりの作業量を大きくするモードである。
記憶装置21には、PモードおよびEモードの各々に対応するエンジン85の回転数と油圧ポンプ2の吐出容量(押除け容積)の制御値とが記憶されている。コントローラ20は、Pモードが設定された場合にはPモードに対応するエンジン85の回転数と油圧ポンプ2の吐出容量の制御値とを記憶装置21から読み出し、読み出した数値に基づいてエンジン85と油圧ポンプ2とを制御する。同様に、Eモードが設定された場合にはEモードに対応する各数値を記憶装置21から読み出し、読み出した数値に基づいてエンジン85と油圧ポンプ2とを制御する。
図5は、センサ群10に含まれるセンサを示す図である。センサ群10は、メイン油圧回路系の圧力状態を検出する圧力センサ11を備えている。すなわち、油圧ポンプ2の吐出圧力を計測する圧力センサ11pと、走行油圧モータ87、88の駆動圧力を計測する圧力センサ11tr、11tlと、旋回油圧モータ86の駆動圧力を計測する圧力センサ11sと、ブーム油圧シリンダC1の駆動圧力を計測する圧力センサ11bと、アーム油圧シリンダC2の駆動圧力を計測する圧力センサ11aと、バケット油圧シリンダC3の駆動圧力を計測する圧力センサ11bkとを備えている。
センサ群10は、パイロット油圧回路系の圧力状態を検出する圧力センサ13も備えている。すなわち、走行油圧パイロットバルブ4tr、4tlから出力されるパイロット圧力Ptr、Ptlを計測する圧力センサ13tr、13tlと、旋回油圧パイロットバルブ4sから出力されるパイロット圧力Psを計測する圧力センサ13sと、ブーム油圧パイロットバルブ4bから出力されるパイロット圧力Pbを計測する圧力センサ13bと、アーム油圧パイロットバルブ4aから出力されるパイロット圧力Paを計測する圧力センサ13aと、バケット油圧パイロットバルブ4bkから出力されるパイロット圧力Pbkを計測する圧力センサ13bkとを有している。
走行操作時間は、走行パイロット圧力センサ13tr、13tlで検出した圧力PtrまたはPtlが所定値以上である時間を積算した時間である。旋回操作時間は、旋回パイロット圧力センサ13sで検出した圧力Psが所定値以上である時間を積算した時間である。フロント操作時間は、ブーム、アームおよびバケット用パイロット圧力センサ13b、13aおよび13bkのいずれかで検出した圧力Pb、Pa、Pbkが所定値以上である時間を積算した時間である。
センサ群10はまた、メイン油圧ラインに配設されたフィルタの目詰まりを検出する圧力センサ14f、油圧モータや油圧シリンダを駆動する作動油の温度を検出する温度センサ14tも備えている。さらにセンサ群10は、エンジン系統の状態を検出する各種のセンサ15を有している。すなわち、排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)を捕集するディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)の上流側と下流側の前後差圧を検出するDPF差圧センサ15dと、エンジン85の冷却水温を検出する冷却水温度センサ15wと、エンジンオイルの圧力を検出するエンジンオイル圧力センサ15opと、エンジンオイルの温度を検出するエンジンオイル温度センサ15otと、エンジンオイルのレベルを検出するエンジンオイルレベルセンサ15olと、エアフィルタの目詰まりを検出する目詰まりセンサ15afと、燃料残量を計測する燃料残量センサ15fと、バッテリの充電電圧を検出するバッテリ電圧センサ15vと、エンジン回転数を検出する回転数センサ15rとを有している。
(サーバ500の構成の説明)
図6は、サーバ500の構成を示す模式図である。サーバ500は、制御装置510と、記憶部520と、通信部530とを有する。制御装置510は、図示しないマイクロコンピュータおよびその周辺回路から構成される。制御装置510は、記憶部520に予め記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、サーバ500の各部を制御する。記憶部520は、例えば固定ディスク等の不揮発性の記憶装置である。通信部530は、所定の手順に則ってネットワーク400を介したデータ通信を行う。
制御装置510には、センサ情報データベース600および契約情報データベース700が接続されている。以下、これらの各データベースの内容について、例を挙げて説明する。
図7は、センサ情報データベース600に格納されるデータの一例を示す図である。なお、1つの油圧ショベル100からサーバ500に送信されるデータの種類は多岐に渡るため、図7ではその一部のみを図示している。
センサ情報データベース600には、各油圧ショベル100から受信したデータのデータ種別630と、データ値640と、当該データの受信日時610と、当該データを送信した油圧ショベル100に固有の作業機ID620と、がそれぞれ関連付けられて格納されている。図7ではデータ種別630の一例として、アワメータ、油圧ショベル100の購入後経過時間(累計)、エンジン始動時刻、エンジン停止時刻、エンジン始動時刻からエンジン停止時刻までの期間におけるエンジン85の燃料吐出容量を挙げている。
また、センサ情報データベース600には、クライアント端末800から送信されたチューニング情報も格納される。制御装置510は、チューニング情報を格納する際、データ種別630を「チューニング情報」、データ値640を当該チューニング情報の内容とし、受信日時610は当該チューニング情報を受信した日時に、作業機ID620を当該チューニングが為された油圧ショベル100に固有の作業機IDとする。チューニング情報については後に詳述する。
次に、契約情報データベース700の内容について説明するが、その前にまず本実施形態における保守契約について説明する。
油圧ショベル100の購入者(管理者)は、販売者との間で油圧ショベル100の保守契約を締結することができる。油圧ショベル100の保守契約には、保守に関する個々の要素毎に個別に契約を行う個別契約と、それら複数の個別契約を1つのパッケージとした包括契約とが存在する。本実施形態において、個別契約には、長期保証契約と、メンテナンス契約と、データレポート契約と、チューニング契約とが存在する。これらの個別契約は、油圧ショベル100毎に締結され、油圧ショベル100毎にどの個別契約を締結するかを、油圧ショベル100の購入者(管理者)が自由に選択することができる。また、包括契約は、それらの個別契約を全て含む契約であり、油圧ショベル100毎に締結される。サーバ500と接続されている契約情報データベース700には、個々の油圧ショベル100に対してどのような契約が締結されているかを表す契約情報が格納されている。
長期保証契約は、油圧ショベル100の特定の部品等について、予め一定の料金を支払い契約を行うことによって、通常よりも長期に一定の性能や故障時の修理・交換等を保証する契約である。メンテナンス契約は、油圧ショベル100の特定の消耗品等について、予め一定の料金を支払い契約を行うことによって、一定期間毎の補給・交換等を保証する契約である。データレポート契約は、油圧ショベル100の稼働状態について、サーバ500により定期的にレポートを作成し提供(送信)する契約である。チューニング契約は、油圧ショベル100に対して、クライアント端末800を用いたチューニングを提供する契約である。
図8は、契約情報データベース700に格納されるデータの一例を示す図である。契約情報データベース700には、各油圧ショベル100毎に、当該油圧ショベル100の作業機ID710と、当該油圧ショベル100を購入した(保有する)顧客情報720、その契約内容730、契約期間740とが関連付けて格納されている。また、データレポート契約を締結している場合と、包括契約を締結している場合と、のいずれかの場合には、サーバ500が作成したレポートの送付先の電子メールアドレスである第1送付先アドレス750と、当該送付先に送信するレポートの言語を表す第1言語760とが、併せて格納される。第1送付先アドレス750には、油圧ショベル100の購入者(管理者)やオペレータ等の電子メールアドレスを設定する。また、契約情報データベース700には更に、第2送付先アドレス770と、当該第2送付先アドレス770に送信するレポートの言語を表す第2言語780とが格納されている。第2送付先アドレス770は、油圧ショベル100の販売者(例えば代理店などの営業拠点)の電子メールアドレスである。つまりサーバ500は、作成したレポートを購入者と販売者との両方に送信する。これは、レポートを受信した購入者が、当該レポートについて販売者に問い合わせを行ったときに、販売者がスムーズに応答できるようにするためである。
(クライアント端末800の構成の説明)
図9は、クライアント端末800の構成を示す模式図である。クライアント端末800は、制御装置810と、記憶部820と、通信部830と、表示部840と、操作部850と、接続インタフェース(I/F)860とを有する。
制御装置810は、図示しないマイクロコンピュータおよびその周辺回路から構成される。制御装置810は、記憶部820に予め記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、クライアント端末800の各部を制御する。記憶部820は、例えば固定ディスク等の不揮発性の記憶装置である。通信部830は、所定の手順に則ってネットワーク400を介したデータ通信を行う。
表示部840は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部850は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等の操作部材を有しており、それらの操作部材に対してユーザ(保守スタッフ)が為した操作に応じた操作信号を制御装置810に送出する。接続インタフェース860は、油圧ショベル100と接続するためのインタフェースである。クライアント端末800は、接続インタフェース860により接続された油圧ショベル100のコントローラ20と相互に通信を行うことで、例えば記憶装置21の記憶内容を書き換えることができる。
次に、クライアント端末800を用いた油圧ショベル100のチューニングについて説明する。図10は、チューニングの概念を説明するための模式図であり、横軸がエンジン出力(キロワット時)、縦軸が単位時間あたりの燃料消費量(リットル毎時)すなわち燃費を表している。油圧ショベル100におけるエンジン出力と燃費との関係は、図10に直線870で示す通り、概ね線形になっている。つまり、エンジン出力を高めるほど単位時間当たりの燃料消費量は増大し、逆にエンジン出力を低くするほど単位時間当たりの燃料消費量は減少する。
油圧ショベル100の出荷時、Eモードにおけるエンジン出力は所定値A、燃費は所定値Xに設定されている。また、Pモードにおけるエンジン出力はAよりも大きい所定値B、燃費はXよりも大きい所定値Yに設定されている。記憶装置21には、これらの値に対応するエンジン85の回転数および油圧ポンプ2の吐出容量の制御値が記憶されている。
油圧ショベル100の購入者は、上述した包括契約か、または個別契約のうちチューニング契約が締結されている油圧ショベル100に対して、PモードやEモードのチューニングを希望することができる。本実施形態におけるチューニングとは、油圧ショベル100の記憶装置21に格納されている、Pモード/Eモード動作時のエンジン85の回転数および/または油圧ポンプ2の吐出容量の制御値を書き換えることを指す。つまり、本実施形態のチューニングとは、Pモード動作時の出力(燃費)を、Pモードの標準的な出力(燃費)から上下させること、および、Eモード動作時の出力(燃費)を、Eモードの標準的な出力(燃費)から上下させることである。Pモード動作のチューニング可能な設定範囲872と、Eモード動作のチューニング可能な設定範囲871とは、互いに重複しないように設けられている。また、Pモード動作のチューニング可能な設定範囲872は、出荷時のPモード動作の設定値を含む範囲であり、Eモード動作のチューニング可能な設定範囲871は、出荷時のEモード動作の設定値を含む範囲である。
購入者がチューニングの申し入れを販売者に対して行うと、販売者はクライアント端末800を所持した保守スタッフを油圧ショベル100の設置現場に派遣する。保守スタッフは、現場に向かうのに先だって、予めクライアント端末800をネットワーク400に接続させ、サーバ500からチューニング対象の油圧ショベル100に関する契約情報をクライアント端末800にダウンロードしておく。
サーバ500は、クライアント端末800からダウンロードのリクエストを受信すると、契約情報データベース700から当該リクエストに対応する油圧ショベル100の契約情報を読み出してクライアント端末800に送信する。クライアント端末800は、サーバ500から受信した契約情報を記憶部820に格納する。その後、保守スタッフは、クライアント端末800を持って油圧ショベル100の設置現場に向かい、クライアント端末800を、接続インタフェース860により油圧ショベル100に接続する。そして、クライアント端末800に対し、後述するチューニング処理を実行するよう指示する。
保守スタッフは、クライアント端末800にチューニング処理を実行させた後、クライアント端末800を再度ネットワーク400に接続する。そして、クライアント端末800からサーバ500へ、実施したチューニングの内容に関する情報(チューニング情報)を送信させる。なお、チューニング情報は、チューニング実施後に油圧ショベル100側に新たに設定された情報を油圧ショベル100からダウンロードしてクライアント端末側に記憶させたものでも良いし、クライアント端末800によって変更された設定値を設定済み情報としてクライアント端末に記憶させたものでも良い。サーバ500は、受信したチューニング情報に、当該チューニングが行われた油圧ショベル100を識別する作業機IDや、当該チューニングが行われた日時等の情報を付加して、センサ情報データベース600に格納する。
なお、本明細書のトルクの変更は以下のようにして行うことができる。
可変容量油圧ポンプの押し除け容量はポンプレギュレータにより調節される。本明細書では、いわゆる全馬力制御で油圧ポンプを駆動するものとし、油圧ポンプ吐出圧力に応じて押し除け容積が規定される。この押し除け容積調節は以下のように行われる。いわゆるPQ線図と呼ばれる特性線図に基づき、ポンプ吐出圧力の測定値に基づいてポンプレギュレータを駆動制御して押し除け容積を調節する。
ここで、PQ線図の圧力と吐出量(=エンジン回転数×ポンプ押し除け容量)の積がトルクに対応する物理量(油圧ポンプ吸収馬力)である。この実施形態では、PモードとEモードに応じて2種類のPQ特性線図が規定されており、PモードのPQ線図はEモードのPQ線図に比較して大きなトルクが得られるように設定されている。
また、チューニングによりトルクを増減する制御の一例を説明すると以下のとおりである。たとえば、Pモードでエンジン回転数を一定のままトルクを大きくする場合は、Pモードで選択されたPQ特性線図に基づいてポンプ吐出圧力から決定されたポンプ吐出容量を大きくすればよい。したがって、たとえば、チューニングにより、1よりも大きい係数を決定されたポンプ吐出容量に掛け合わせ得られたポンプ容量になるようにレギュレータを制御すればよい。
図11は、クライアント端末800を油圧ショベル100の接続インターフェース24に接続して制御装置810が実行するチューニング処理のフローチャートである。まずステップS100において制御装置810は、接続インタフェース860を介して、油圧ショベル100から作業機IDを受信する。ステップS110で制御装置810は、予めダウンロードして記憶部820に記憶しておいた契約情報を参照し、ステップS100で受信した作業機IDに対応する有効期間内の包括契約またはチューニング契約が存在するか否かを判定する。そのような契約が存在しない場合、制御装置810は処理をステップS220に進め、表示部840にエラーメッセージを表示してチューニング処理を終了する。他方、有効な契約が存在する場合には、処理をステップS120に進める。
ステップS120において制御装置810は、操作部850からユーザ(保守スタッフ)による設定値の入力を受け付ける。設定値の入力方法の一例としては、例えば図10のような画像をクライアント端末800の表示部840に表示し、EモードおよびPモードの現在の設定値を表すカーソルを、設定範囲871,872の範囲でユーザ(保守スタッフ)に移動させる。あるいは、予め用意された設定値の一覧を表示して、その中から今回設定する設定値を選択させる。
ステップS130で制御装置810は、今回のチューニング内容がPモードの出力を初期値よりも上げるものであるか否かを判定する。Pモードの出力を上げる設定内容であった場合、制御装置810は処理をステップS140に進め、エンジン85の回転数は初期値のまま、トルクを初期値より上げ(ポンプ2の吐出容量を初期値より増加させ)、処理をステップS170に進める。他方、Pモードの出力を上げる設定内容でなかった場合、処理をステップS150に進める。
ステップS150で制御装置810は、今回のチューニング内容がPモードの出力を初期値よりも下げるものであるか否かを判定する。Pモードの出力を下げる設定内容であった場合、制御装置810は処理をステップS160に進め、エンジン85の回転数を初期値より下げると共にトルクを初期値より下げ(ポンプ2の吐出容量を初期値より減少させ)、処理をステップS210に進める。他方、Pモードの出力を下げる設定内容でなかった場合、処理をステップS170に進める。
ステップS170で制御装置810は、今回のチューニング内容がEモードの出力を初期値よりも上げるものであるか否かを判定する。Eモードの出力を上げる設定内容であった場合、制御装置810は処理をステップS180に進め、エンジン85の回転数は初期値のまま、トルクを初期値より上げ(ポンプ2の吐出容量を初期値より増加させ)、処理をステップS210に進める。他方、Eモードの出力を上げる設定内容でなかった場合、処理をステップS190に進める。
ステップS190で制御装置810は、今回のチューニング内容がEモードの出力を初期値よりも下げるものであるか否かを判定する。Eモードの出力を下げる設定内容であった場合、制御装置810は処理をステップS200に進め、エンジン85の回転数は初期値のまま、トルクを初期値より下げ(ポンプ2の吐出容量を初期値より減少させ)、処理をステップS210に進める。他方、Eモードの出力を下げる設定内容でなかった場合、処理をステップS210に進める。
ステップS210で制御装置810は、チューニングを行った日時と、チューニング対象の油圧ショベル100の作業機ID(ステップS100で受信した作業機ID)と、チューニングの設定値とを記憶部820に記憶する。制御装置810は、ここで記憶した各データを、後にサーバ500へ送信する。
(レポートの説明)
次に、サーバ500から油圧ショベル100の購入者(所有者)やオペレータ、販売者等に送信されるレポートについて説明する。油圧ショベル100の購入者は、上述した包括契約か、または個別契約のうちデータレポート契約が締結されている油圧ショベル100について、当該油圧ショベル100の稼働状況を表示するレポートを定期的に入手することができる。
サーバ500は月初になると、契約情報データベース700を参照して、レポートを作成すべき油圧ショベル100を特定する。具体的には、契約内容730が包括契約かデータレポート契約であり、且つ契約期間740が現在の日付を含むレコードを抽出する。そして、その特定した各々の油圧ショベル100について、契約情報データベース700内の第1言語760や第2言語780に基づく言語で、当該油圧ショベル100の先月の稼働状態を表示するレポートを作成する。サーバ500は、作成したレポートを、契約情報データベース700内の第1送付先アドレス750および第2送付先アドレス770に基づく送信先に、電子メールとして送信する。
図12は、レポートの一例を示す図である。レポート150には、最新アワメータ値151と、購入後の経過年数152と、累計稼働日数153と、レポート作成対象の月における累計稼働時間154と、稼働状況カレンダー155と、レポート作成対象の月における累計の燃料消費量159と、レポート作成対象の月における1日あたりの平均燃料消費量160(時間燃費)と、累計燃料消費量を基に算出されたCO2排出量161と、を含む。また、レポート作成対象の月における累計の燃料消費量159と、レポート作成対象の月における1日あたりの平均燃料消費量160と、累計燃料消費量を基に算出されたCO2排出量161と、については、更に前月比の差分値(増減値)162、163、164が表示される。
更に、レポート作成対象の油圧ショベル100が上述したチューニングを受けている場合には、レポート150には当該チューニングの実施日156と、Pモードのチューニング内容157と、Eモードのチューニング内容158とが表示される。
レポート150に含まれる稼働状況カレンダー155は、一般的なレイアウトのカレンダーにおいて、各日付に相当する欄に当該日の累計稼働時間および燃料消費量を表示したものである。なお累計稼働時間は、油圧ショベル100のエンジン始動時刻からエンジン停止時刻までの時間を積算することにより算出される。本実施形態では更に、各日付に相当する欄の背景色を、稼働時間が多い日付ほど濃い色にすることで、月全体における稼働時間の多寡と日付別の稼働時間の多寡とを一目で把握することができるようになっている。
上述した第1の実施の形態による油圧ショベルの管理システムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)油圧ショベルの管理システム1が有するサーバ500は、クライアント端末800が油圧ショベル100に対して行ったチューニングの内容を表すチューニング情報を受信してセンサ情報データベース600に記憶し、記憶したチューニング情報を含むレポート150を作成して配信する。このようにしたので、チューニング作業を実施した履歴が定期的に配信されるレポート150に表示され、油圧ショベル100(作業機械)の購入者、とくに管理者がチューニングの状態を正確に把握できる。さらに、チューニングによって変更されたモード設定値と燃費との関係が一目で把握できるため、モードの変更により燃費がどれだけ向上したのか、悪化したのかに基づいて、更なる設定値の変更の検討が可能になり、より作業内容に即したモード設定を行うことが可能になる。また、チューニングの内容は油圧ショベル100自体には表示されないため、チューニング前後において同一の油圧ショベル100でありながら操作性、作業量などが異なり、オペレータが違和感を覚えることがあるが、チューニングの内容がレポート150に記載されているので、オペレータがレポート150を確認すれば、このような違和感を覚えることがなくなる。
(2)クライアント端末800は、油圧ショベル100が有するPモードおよびEモードの各々に予め設定されている当該モード固有のエンジン回転数および/またはトルクを変更するチューニングを行う。サーバ500は、PモードおよびEモードの各々に対応したエンジン回転数および/またはトルクの設定値を含むチューニング情報を受信して記憶する。このようにしたので、サーバ500において、チューニングの内容を的確に把握することができる。
(3)クライアント端末800は、油圧ショベル100にチューニングを行うことが許可されているか否かを判定し、チューニングが許可されていると判定した油圧ショベル100に対してチューニングを行う。このようにしたので、チューニングが可能な契約がなされていない油圧ショベル100に対して、誤ってチューニングを施してしまうことがなくなり、保守スタッフの作業負担を軽減することができる。また、クライアント端末800の使い勝手も向上する。
(変形例1)
上述した各実施形態では、油圧ショベルの管理システムに本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明は、例えばホイールローダ、鉱山機械、クローラクレーン、ダンプトラックなど、油圧ショベル以外の作業機械の管理システムに適用することも可能である。
(変形例2)
レポートに記載される情報およびその様式は、図12に示した例に限定されない。図12に提示した情報のうちチューニング情報を除く一部がレポートに含まれていなくてもよいし、逆に図12に示さなかった情報がレポートに含まれていてもよい。また、レポートの作成周期は1ヶ月でなくてもよく、これより長くても短くてもよい。
(変形例3)
上述した実施形態では、サーバ500はクライアント端末800からチューニング情報を受信していたが、これを各油圧ショベル100から受信するようにしてもよい。
(変形例4)
上述した実施の形態では、油圧ショベル100が有する複数の動作モードとして低燃費にて油圧ショベルを運転する出力特性を設定したEモードと、作業量を増やす出力特性で油圧ショベル100を運転するPモードの2つを設定した場合について説明したが、Pモードよりもさらに高出力で油圧ショベルを運転可能なモードや、Eモードよりもさらに低出力で油圧ショベルを微操作状態で運転可能なモード等を設定し、それらのモードについても同様なチューニングを施すようにしても良いし、複数の動作モードのうち、特定のモードのみチューニング可能としても良い。
また、本実施の形態では、チューニングによりEモード、Pモードの各モードにおいてエンジン出力を高出力側、低出力側(燃費低減)の両方に調整可能にしたが、どちらか一方のみとすることも可能であり、例えばPモードがエンジン出力の最大値付近に設定されている場合には、Pモードではエンジン出力を下げる側のみ調整可能とし、またPモードにおけるエンジン出力の下げ側の調整範囲を大きくすることで、Eモードでは、エンジン出力を下げる側のみ調整可能とし、またEモードがエンジン出力の最小値付近に設定されている場合には、Eモードでは、エンジン出力を上げる側のみ調整可能としても良い。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…管理システム、100…油圧ショベル、200…通信衛星、300…基地局、400…ネットワーク、500…サーバ、600…センサ情報データベース、700…契約情報データベース、800…クライアント端末、900…情報端末

Claims (7)

  1. 作業機械からのセンサ出力を収集し、所定期間ごとに収集したセンサ出力に基づいて作業機械の状態を表示するレポートを定期的に作成するサーバと、
    前記作業機械に対してチューニングを行うクライアント端末とを有し、
    前記サーバは、前記チューニングの内容を表す情報を受信して記憶し、前記記憶した情報を含む前記レポートを作成することを特徴とする作業機械の管理システム。
  2. 請求項1に記載の作業機械の管理システムにおいて、
    前記クライアント端末は、前記チューニングとして、前記作業機械が有する複数のモードの各々に予め設定されている当該モード固有のエンジン回転数および/またはトルクを変更する処理を行い、
    前記サーバは、前記複数のモードの各々に対応した前記エンジン回転数および/または前記トルクの設定値を含む前記情報を受信して記憶することを特徴とする作業機械の管理システム。
  3. 請求項2に記載の作業機械の管理システムにおいて、
    前記作業機械が有する前記複数のモードは、低燃費にて前記作業機械を運転する出力特性を設定した燃費優先モードと、作業量を増やす出力特性で前記作業機械を運転する作業量優先モードとを含み、
    前記クライアント端末は、前記各モードにおいてエンジン出力を増加させて作業量を増加させるか、エンジン出力を低下させて燃費を低減させる処理を行なうことを特徴とする作業機械の管理システム。
  4. 請求項3に記載の作業機械の管理システムにおいて、
    前記クライアント端末は、
    前記燃費優先モードに対する前記チューニングとして、前記エンジン回転数は一定のまま、油圧ポンプの最大吸収馬力を下げる第1のチューニング処理と、前記エンジン回転数は一定のまま、油圧ポンプの最大吸収馬力を上げる第2のチューニング処理の少なくとも一方又は両方を行い、
    前記作業量優先モードに対する前記チューニングとして、前記エンジン回転数は下げるとともに、油圧ポンプの最大吸収馬力を下げる第3のチューニング処理と、前記エンジン回転数は一定のまま、油圧ポンプの最大吸収馬力を上げる第4のチューニング処理の少なくとも一方又は両方を行うことを特徴とする作業機械の管理システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機械の管理システムにおいて、
    前記クライアント端末は、前記作業機械に前記チューニングを行うことが許可されているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記チューニングが許可されていると判定された前記作業機械に対して前記チューニングを行うチューニング指令部とを有することを特徴とする作業機械の管理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業機械の管理システムにおいて使用されることを特徴とするクライアント端末。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業機械の管理システムにおいて使用されることを特徴とするサーバ。
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