JP2016103202A - タッチパネルセンサ、タッチパネル装置、表示装置およびタッチパネルセンサの製造方法 - Google Patents

タッチパネルセンサ、タッチパネル装置、表示装置およびタッチパネルセンサの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モアレ、濃淡むら及びぎらつきを目立たなくさせる導電体パターンを含んだタッチパネルセンサを提供する。【解決手段】タッチパネルセンサ30は、第1方向dxに一定ピッチで配列され且つ第1方向dxと交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含むn個の細線部群を有する。nは、2以上の自然数である。n個の細線部群にそれぞれ含まれる導電体細線部が、第1方向に順に配列され、異なる細線部群に含まれて第1方向に隣り合う二つの導電体細線部の第1方向に沿った配置間隔は、一定ではない。【選択図】図5

Description

本発明は、導電体パターンを含むタッチパネルセンサ、タッチパネルセンサを含むタッチパネル装置、タッチパネルセンサを含む表示装置、並びに、タッチパネルセンサの製造方法に関する。
今日、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の画像表示機構が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM装置、携帯電話、ゲーム機)に対する入力手段として、画像表示機構とともに用いられている。このような装置において、タッチパネルセンサは画像表示機構の表示面上に配置され、これにより、タッチパネル装置は表示装置に対する極めて直接的な入力を可能にする。タッチパネルセンサのうちの画像表示機構の表示領域に対面する領域は透明になっており、タッチパネルセンサのこの領域が、接触位置(接近位置)を検出し得るアクティブエリアを構成するようになる。
タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ上への接触位置(接近位置)を検出する原理に基づいて、種々の形式に区別され得る。昨今では、種々の利点から、投影型容量結合方式のタッチパネル装置が普及している。投影型の容量結合方式のタッチパネル装置は、アクティブエリア内に配置された一対の検出電極群を含んでいる。例えば特許文献1に開示されたタッチパネルセンサでは、アクティブエリア内に位置する検出電極が、金属材料からなる導線で形成されている。このタッチパネルセンサでは、金属材料の導電率が高いことから、面抵抗率(単位:Ω/□)を十分小さくすることができる。その一方で、導電性に優れた金属材料は、不透明である。したがって、各検出電極は、金属導線を用いて作成された導電体パターンとして構成され、アクティブエリアでのタッチパネルセンサの可視光透過性を確保している。導電体パターンは、例えば多数の開口領域を画成するメッシュパターンにて金属導線を配置して形成される。ただし、このような導電体パターンは、モアレ、ぎらつき、濃淡むらといった不具合を引き起こすことが知られている。そして、このような不具合を解消するため、種々の研究が行われてきた。
特許第5224203号
モアレは、明暗の筋模様が視認されるようになる現象であり、導電体パターンの規則性(周期性)と、導電体パターンと重ねられる他の部材のパターンの規則性(例えば、画像表示機構の画素配列の規則性)との干渉によって生じるとされている。このため、一般的には、導電体パターンを不規則化することが、モアレの不可視化に有効であるとされてきた。
一方、ぎらつきは、複数の色成分が表示面上に粒状に多数視認される現象である。ぎらつきは、表示画像の色再現性を直接的に低下させ、これにより、画像表示機構による表示品位を劣化させるものである。ぎらつきの発生は、導電体パターンをなす金属導線の分布の不均一性に起因して、画像表示機構の特定の色成分を表現するためのサブ画素だけが集中的に金属導線で覆われることが原因であると考えられている。
また、濃淡むらは、導電体パターンの透過光量や導電体パターンからの外光反射量が面内で不均一となり、明るく観察される部分が局所的に存在するようになる現象である。濃淡むらの発生は、導電体パターンの局所的な不均一性が原因であると考えられている。
すなわち、モアレの不可視化には、導電体パターンの不規則化が有効であり、ぎらつきや濃淡むらの不可視化には、導電体パターンの規則化が有効である。このため、従来の技術では、モアレ、ぎらつき、濃淡むらのすべてに対処できる導電体パターンは存在しなかった。本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、モアレ、ぎらつき、濃淡むらを目立たなくさせる導電体パターンを含んだタッチパネルセンサを提供することを目的とする。また、本発明は、このタッチパネルセンサを含むタッチパネル装置及び表示装置、並びに、このタッチパネルセンサの製造方法を提供することを目的とする。
本発明によるタッチパネルセンサは、
第1方向に一定ピッチで配列され且つ前記第1方向と交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含むn個の細線部群を備え、
nは、2以上の自然数であり、
前記n個の細線部群にそれぞれ含まれる導電体細線部が、前記第1方向に順に配列され、
異なる細線部群に含まれて前記第1方向に隣り合う二つの導電体細線部の前記第1方向に沿った配置間隔は、一定ではない。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、
前記第1方向と交差する第2方向に一定ピッチで配列され且つ前記第2方向と交差する方向に延びる複数の第2導電体細線部をそれぞれ含むm個の細線部群を、さらに備え、
mは、2以上の自然数であり、
前記m個の細線部群にそれぞれ含まれる第2導電体細線部が、前記第2方向に順に配列され、
異なる細線部群に含まれて前記第2方向に隣り合う二つの第2導電体細線部の前記第2方向に沿った配置間隔は、一定ではなくてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、
第1検出電極と、前記第1検出電極と重ねて配置された第2検出電極と、を備え、
前記n個の細線部群は、前記第1検出電極に含まれていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、
前記第1方向に一定ピッチで配列され且つ前記第1方向と交差する方向に延びる複数の第3導電体細線部をそれぞれ含むk個の細線部群を、さらに備え、
kは、2以上の自然数であり、
前記k個の細線部群にそれぞれ含まれる第3導電体細線部が、前記第1方向に順に配列され、
異なる細線部群に含まれて前記第1方向に隣り合う二つの第3導電体細線部の前記第1方向に沿った配置間隔は、一定ではなく、
前記k個の細線部群は、前記第2検出電極に含まれていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、
前記第1方向と交差する第2方向に一定ピッチで配列され且つ前記第2方向と交差する方向に延びる複数の第4導電体細線部をそれぞれ含むs個の細線部群を、さらに備え、
sは、2以上の自然数であり、
前記s個の細線部群にそれぞれ含まれる第4導電体細線部が、前記第2方向に順に配列され、
異なる細線部群に含まれて前記第2方向に隣り合う二つの第4導電体細線部の前記第2方向に沿った配置間隔は、一定ではなく、
前記s個の細線部群は、前記第2検出電極に含まれていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、
第1検出電極と、前記第1検出電極と重ねて配置された第2検出電極と、を備え、
前記n個の細線部群のうちの一部の細線部群が、前記第1検出電極に含まれ、
前記n個の細線部群のうちの前記一部以外の細線部群が、前記第2検出電極に含まれていてもよい。
本発明によるタッチパネルセンサにおいて、前記第1検出電極に含まれる導電体細線部と前記第2検出電極に含まれる導電体細線部とが、前記第1方向に順に配列されていてもよい。
本発明によるタッチパネル装置は、上述した本発明によるタッチパネルセンサのいずれかを備える。
本発明による表示装置は、
本発明によるタッチパネルセンサのいずれかと、
前記タッチパネルセンサと重ねて配置された画像表示機構と、を備える。
本発明によれば、モアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であり、表示装置及びタッチパネル装置を模式的に示す図である。 図2は、タッチパネル装置のタッチパネルセンサを示す平面図である。 図3は、タッチパネルセンサの層構成の一例を示す図である。 図4は、タッチパネルセンサの層構成の他の例を示す図である。 図5は、タッチパネルセンサの第1電極に含まれる第1検出電極の第1導電体パターンの一例を示す平面図である。 図6は、タッチパネルセンサの第2電極に含まれる第2検出電極の第2導電体パターンの一例を示す平面図である。 図7は、図5に示された第1導電体パターンと図6に示された第2導電体パターンとを重ねた状態で示す平面図である。 図8は、第1導電体パターンの他の例と第2導電体パターンの他の例とを重ねた状態で示す平面図である。 図9は、第1導電体パターンの他の例を示す平面図である。 図10は、第2導電体パターンの他の例を示す平面図である。 図11は、第1導電体パターンのさらに他の例を示す平面図である。 図12は、図2に対応する図であって、タッチパネルセンサの電極の一変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「基材シート」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念であり、したがって、例えば「基材シート」は、「基材板(基板)」や「基材フィルム」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図12は、本発明による一実施の形態およびその変形例を説明するための図である。このうち図1はタッチパネル装置及び表示装置を概略的に示す図であり、図2はタッチパネル装置のタッチパネルセンサを示す平面図であり、図3及び図4はタッチパネルセンサの層構成を例示する図面であり、図5〜7はタッチパネルセンサの導電体パターンの一例を示す平面図である。図8〜図12は、変形例を説明するための図である。
図1に示すように、タッチパネル装置20は、画像表示機構(例えば液晶表示装置)12とともに組み合わされて用いられ、表示装置10を構成している。画像表示機構12は、画像を表示することができる表示領域A1と、表示領域A1を取り囲むようにして表示領域A1の外側に配置された非表示領域(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。タッチパネル装置20は、タッチパネルセンサ30及び透明カバー22を含んでいる。タッチパネルセンサ30は、画像表示機構12の表示面12aに対面する位置に配置されている。透明カバー22は、画像表示機構12とは反対側からタッチパネルセンサ30に対面する位置に配置されている。透明カバー22は、タッチパネル装置20によって外部導体の接触(接近)位置の検出を実施されるタッチ面を形成する。透明カバー22は、接合層を介してタッチパネルセンサ30と接合されていてもよい。以下においては、タッチパネル装置20が、投影型容量結合方式のタッチパネル装置として構成された例について説明する。
図2に示すように、投影型容量結合方式として構成されたタッチパネルセンサ30は、その法線方向に沿って離間して配置された第1電極40及び第2電極45を有している。図3に示すように、タッチパネルセンサ30は、両側の表面上に第1電極40及び第2電極45がそれぞれ形成された一枚の基材シート35を含むようにしてもよい。また一変形例として、図4に示すように、タッチパネルセンサ30は、第1電極40が形成された第1透明基材35aと、第2電極45が形成された第2透明基材35bと、の二枚の透明基材35を含むようにしてもよい。また、第1電極40が形成された第1透明基材35aと、第2電極45が形成された第2透明基材35bは、接合層を介して互いに接合されていてもよい。
なお、以下においては、図3に示された層構成について説明していくが、図4に示された例において、第1電極40及び第2電極45は、以下に説明する方法にて、第1透明基材35a及び第2透明基材35b上にそれぞれ作製することができる。また、図4に示された例において、第1基材シート35a及び第2基材シート35bは、以下に説明するタッチパネルセンサ30の基材シート35と同様に構成され得る。
基材シート35は、電極40,45を支持する基材として機能し、且つ、タッチパネルセンサ30における誘電体としても機能する。図2に示すように、基材シート35は、タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアAa1と、アクティブエリアAa1に隣接する非アクティブエリアAa2と、を含んでいる。図1に示すように、タッチパネルセンサ30のアクティブエリアAa1は、画像表示機構12の表示領域A1に対面する領域を占めている。一方、非アクティブエリアAa2は、矩形状のアクティブエリアAa1を四方から周状に取り囲むように、言い換えると、額縁状に形成されている。この非アクティブエリアAa2は、画像表示機構12の非表示領域A2に対面する領域に形成されている。
アクティブエリアAa1を介して画像表示機構12の画像を観察することができるよう、基材シート35は、透明または半透明となっている。基材シート35は、可視光領域における透過率が80%以上であることが好ましく、84%以上であることがより好ましい。なお、基材シート35の可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。
基材シート35は、例えば、誘電体として機能し得るガラスや樹脂フィルムから構成され得る。樹脂フィルムとしては、光学部材の基材として使用されている種々の樹脂フィルムを好適に用いることができる。一例として、複屈折性を有さない光学等方性のフィルム、典型的には、トリアセチルセルロースに代表されるセルロースエステルからなるフィルムを、基材シート35として用いることができる。その一方で、複屈折性を有する光学等方性のフィルムも、基材シート35として用いることができる。例えば、安価で安定性に優れたポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルムを、基材シート35として用いることができる。ポリエステルフィルムは、吸湿性が低く、高温多湿の環境化においても変形等が生じ難いといった利点を、有している。
次に、基材シート35上に設けられたタッチパネルセンサ30の第1電極40及び第2電極45について説明する。
図2に示すように、基材シート35の一方の側(観察者側)の面上には、多数の第1電極40が設けられている。また、基材シート35の他方の側(画像表示機構12の側)の面上には、多数の第2電極45が設けられている。各電極40,45は、位置検出に用いられる検出電極41,46と、検出電極41,46に接続された取出電極(取出配線)44,49と、を有している。検出電極41,46は、パターンをなすようにしてアクティブエリアAa1内に配置されている。一方、取出電極44,49は、非アクティブエリアAa2内に配置されている。
取出電極44,49は、検出電極41,46の各々に対し、接触位置の検出方法に応じて一つまたは二つ設けられている。各取出電極44,49は、対応する検出電極41,46に接続されて配線を形成している。取出電極44,49は、基材シート35の非アクティブエリアAa2内を、対応する検出電極41,46から基材シート35の端縁まで延びている。そして、取出電極44,49の検出電極41,46とは反対側の端部に、端子部44a,49aが形成されている。取出電極44,49は、その端子部44a,49aにて、図示しない外部接続配線(例えば、FPC)を介し、制御回路(図示せず)に接続される。
第1検出電極41は、基材シート35の一方の側の面上に所定のパターンで配置されている。また、第2検出電極46は、基材シート35の他方の側の面上に、第1検出電極41とは異なるパターンで配置されている。図示された例において、第1検出電極41は、ストライプ状に配列され、且つ、全体的な輪郭としてその配列方向に直交する方向に直線状に延びている。また、第2検出電極46も、ストライプ状に配列され、且つ、全体的な輪郭としてその配列方向に直交する方向に直線状に延びている。第1検出電極41の配列方向と第2検出電極46の配列方向とは直交している。
検出電極41,46は、外部導体がタッチパネルセンサ30に接近した際に生じる、電磁的な変化または静電容量の変化を検知するために設けられるものである。従って、検出電極41,46には、電磁的な変化または静電容量の変化に起因する電流を検知可能なレベルで流すことができる程度の導電性が求められる。このような検出電極41,46を構成するための材料として、優れた導電性を有する金属材料、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム、クロム、モリブデン、ニッケル、チタン、パラジウム、インジウム、及び、これらの合金の一以上を用いることができる。
一方、第1検出電極41及び第2検出電極46をなす金属材料は、可視光に対して遮光性を有している。ただし、第1検出電極41及び第2検出電極46は、それぞれ、金属材料からなる導電体細線部(金属細線部)が隙間をあけて配置されてなる第1導電体パターン42又は第2導電体パターン47を有している。この導電体パターン42,47は、図1において、検出電極41,46が占める領域に広がっている。そして、導電体パターン42,47の開口率、すなわち、導電体パターン42,47が配置されている領域に対する、金属材料からなる導電体細線部が設けられていない領域の割合は、例えば90%以上99%以下に設定されている。また、金属材料からなる導電体細線部の線幅は、例えば1μm以上30μm以下となっている。このため、導電体パターン42,47は、全体として透視性を確保している。したがって、金属材料を用いて導電性を確保された第1検出電極41及び第2検出電極46が、全体として透視性を呈するようになる。
なお、典型的な導電体パターン42,47として、導電体細線部が多数の開口領域を画成するメッシュパターンにて配置されてなる導電体メッシュを例示することができる。後述する図5〜図7に示された例および図8〜図10に示された例においては、導電体パターン42,47がメッシュパターンにて形成されている。このメッシュパターンにおいて、開口領域のピッチは、例えば200μm以上2000μm以下とすることができる。そして、メッシュパターンをなす導電体パターン42,47は、二つの分岐点42a,47aの間を延びて開口領域を画成する多数の接続要素42b,47bから形成されている。すなわち、分岐点42a,47aは、三つ以上の接続要素42b,47bの一端が合流している点である。
ところで、背景技術の欄でも説明したように、多数の導電体細線部によって形成された導電体パターンを含むタッチパネルセンサ30は、モアレ、ぎらつき、濃淡むらといった不具合を生じさせ得る。一方、本実施の形態によるタッチパネルセンサ30においては、導電体パターン42,47の導電体細線部の配列に工夫が施され、モアレ、ぎらつき、濃淡むらといった不具合のすべてを同時に目立たなくすることができる。以下、導電体パターン42,47の導電体細線部への工夫について説明する。
なお、モアレは、第1検出電極41をなす第1導電体パターン42及び第2検出電極46をなす第2導電体パターン47を重ねて形成されるパターンと、他の部材の規則的なパターン(例えば、画像表示機構12の画素の配列パターン)との干渉によって生じるとともに、各検出電極42,47によって形成されるパターンと、他の部材の規則的なパターンとの干渉によっても生じる。同様に、濃淡むらやぎらつきは、第1検出電極41によって形成されるパターン及び第2検出電極46によって形成されるパターンを重ねてなるパターンの局所的な不均一性によっても生じるし、また、各検出電極41,46によって形成されるパターンの局所的な不均一性によっても生じ得る。したがって、第1検出電極41によって形成されるパターン及び第2検出電極46によって形成されるパターンを重ねてなるパターンを工夫することが、モアレ、濃淡むら及びぎらつきのすべてを目立たなくさせる上で有効であるとともに、各電極40,45をなす検出電極41,46によって形成されるパターンのいずれか一以上を工夫することも、モアレ、濃淡むら及びぎらつきを目立たなくさせる上で有効である。
図5〜図7を主に参照して説明する以下の例では、第1検出電極41の第1導電体パターン42及び第2検出電極46の第2導電体パターン47が同様に形成され、両電極41,46の組み合わせパターンに起因するモアレ、濃淡むら及びぎらつきを効果的に目立たなくさせることができるとともに、各電極41,46のパターンに起因するモアレ、濃淡むら及びぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。ここで図5は、第1検出電極41の第1導電体パターン42を示す平面図であり、図6は、第2検出電極46の第2導電体パターン47を示す平面図である。また、図7は、図5の第1導電体パターン42と図6の第2導電体パターン47とを重ねて示す平面図である。
まず、図5を参照して、第1検出電極41の第1導電体パターン42について説明する。図5に示すように第1導電体パターン42は、n個の細線部群1g,2g,3gを含んでいる。ここで、nは2以上の自然数である。n個の細線部群1g,2g,3gは、それぞれ、第1方向dに一定のピッチで配列され且つ第1方向dと交差する方向に延びる複数の第1導電体細線部x1,x2,x3を含んでいる。各細線部群1g,2g,3gに含まれる複数の第1導電体細線部x1,x2,x3は、第1方向dに沿って一定の配列ピッチで配列されている。n個の細線部群1g,2g,3gにそれぞれ含まれる導電体細線部x1,x2,x3が、第1方向dに順に配列されている。そして、異なる細線部群に含まれて第1方向dに隣り合う二つの第1導電体細線部の第1方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化することがある。すなわち、第1導電体パターン42に含まれ且つ第1方向dに配列された多数の第1導電体細線部の第1方向dへの配列ピッチは一定ではない。
言い換えると、第1導電体パターン42は、第1方向dに一定ではないピッチで配列された多数の第1導電体細線部x1,x2,x3を有している。多数の第1導電体細線部x1,x2,x3は、第1方向dに沿った配置順に応じて、n個の細線部群1g,2g,3gに順に振り分けられている。そして、各群の細線部群1g,2g,3gにおいて、当該細線部群1g,2g,3gに属する第1導電体細線部x1,x2,x3の第1方向dに沿った配列ピッチは一定となっている。
図5に示された例において、第1導電体パターン42は、第1〜第3の導電体細線部群1g,2g,3gを含んでいる。図5において長点線で示された第1の導電体細線部群1gは、第1方向dに配列された複数の第1導電体細線部x1を含んでいる。図5において短点線で示された第2の導電体細線部群2gは、第1方向dに配列された複数の第1導電体細線部x2を含んでいる。図5において実線で示された第3の導電体細線部群3gは、第1方向dに配列された複数の第1導電体細線部x3を含んでいる。第1の導電体細線部群1gに含まれる第1導電体細線部x1の第1方向dに沿った配列ピッチpx1は一定である。また、第2の導電体細線部群2gに含まれる第1導電体細線部x2の第1方向dに沿った配列ピッチpx2も一定である。さらに、第3の導電体細線部群3gに含まれる第1導電体細線部x3の第1方向dに沿った配列ピッチpx3も一定である。
なお、図5〜図7、並びに、後述する図8〜図10においては、区別を明確にするために線種を変えて導電体細線部を図示している。したがって、導電体細線部を示す点線等は、断線を意味するものではない。
加えて、第1の導電体細線部群1g、第2の導電体細線部群2g及び第3の導電体細線部群3gの間で、第1導電体細線部x1,x2、x3の第1方向dに沿った配列ピッチpx1,px2,px3は互いに同一となっている。この結果、第1検出電極41に含まれる多数の第1導電体細線部x1,x2,x3は、n個(図5に示された例では3個)の第1導電体細線部x1,x2,x3を一定のピッチPで第1方向dに配列してなる周期性を持つようになる。すなわち、第1検出電極41に含まれる多数の第1導電体細線部x1,x2,x3は、第1方向dに沿って周期性を示す。第1検出電極41に含まれる多数の第1導電体細線部x1,x2,x3の第1方向dに沿った周期Pは、各導電体細線部群1g,2g,3gに属する第1導電体細線部x1,x2,x3の配列ピッチpx1,px2,px3と同一となる。
その一方で、第1方向dに隣り合い且つ異なる細線部群に属する二つの第1導電体細線部x1,x2,x3の第1方向dに沿った配置間隔は、一定ではない。図示された例において、第1の導電体細線部群1g及び第2の導電体細線部群2gにそれぞれ属し且つ第1方向dに隣り合う二つの第1導電体細線部x1,x2は、上述した、第1検出電極41に含まれる多数の第1導電体細線部x1,x2,x3が全体として第1方向dに示す周期性の長さPをn等分、図示された例では三等分した長さP/3だけ離間している。
一方、第3の導電体細線部群3gに属する第1導電体細線部x3は、他の群1g,2gに属する第1導電体細線部x1,x2から第1方向dに沿って長さP/3だけ離間した位置Pvx(図5における細点線の位置)には存在しない。第3の導電体細線部群3gに属する第1導電体細線部x3は、この位置Pvx(図5における細点線の位置)からP’だけ第1方向dにおける一側(図5における右側)にずれた位置に配置されている。この結果、第2の導電体細線部群2g及び第3の導電体細線部群3gにそれぞれ属し且つ第1方向dに隣り合う二つの第1導電体細線部x2,x3は、上述した、第1検出電極41に含まれる多数の第1導電体細線部x1,x2,x3が全体として第1方向dに示す周期性の長さPをn等分、すなわち三等分した長さP/3よりもP’だけ長い長さ(P/3+P’)分、離間している。同様に、第3の導電体細線部群3g及び第1の導電体細線部群1gにそれぞれ属し且つ第1方向dに隣り合う二つの第1導電体細線部x3,x1は、上述した、第1検出電極41に含まれる多数の第1導電体細線部x1,x2,x3が全体として第1方向dに示す周期性の長さPをn等分、図示された例では三等分した長さP/3よりもP’だけ短い長さ(P/3−P’)分、離間している。
以上のことから、本実施の形態では、第1電極40の第1検出電極41をなす第1導電体パターン42は、第1方向dに沿って、長さPで周期性を有している。その一方で、第1導電体パターン42は、第1方向dに沿った長さP内の領域において不規則なパターンを形成している。言い換えると、n個の細線部群を含む第1導電体パターン42は、第1方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/nでは周期性を有していない。
また本実施の形態において、第1導電体パターン42は、m個の細線部群4g,5g,6gを含んでいる。ここで、mは2以上の自然数である。m個の細線部群4g,5g,6gは、それぞれ、第2方向dに一定のピッチで配列され且つ第2方向dと交差する方向に延びる複数の第2導電体細線部y4,y5,y6を含んでいる。各細線部群4g,5g,6gに含まれる複数の第2導電体細線部y4,y5,y6は、第2方向dに沿って一定の配列ピッチで配列されている。m個の細線部群4g,5g,6gにそれぞれ含まれる導電体細線部y4,y5,y6が、第2方向dに順に配列されている。そして、異なる細線部群に含まれて第2方向dに隣り合う二つの第2導電体細線部の第2方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化することがある。すなわち、第2導電体パターン47に含まれ且つ第2方向dに配列された多数の第1導電体細線部の第2方向dへの配列ピッチは一定ではない。
言い換えると、第1導電体パターン42は、第2方向dに一定ではないピッチで配列された多数の第2導電体細線部y1,y2,y3を有している。多数の第2導電体細線部y4,y5,y6は、第2方向dに沿った配置順に応じて、m個の細線部群4g,5g,6gに順に振り分けられている。そして、各群の細線部群4g,5g,6gにおいて、当該細線部群4g,5g,6gに属する第2導電体細線部y4,y5,y6の第2方向dに沿った配列ピッチは一定となっている。
図5に示された例において、第1導電体パターン42は、第4〜第6の導電体細線部群4g,5g,6gを含んでいる。図5において長点線で示された第4の導電体細線部群4gは、第2方向dに配列された複数の第2導電体細線部y4を含んでいる。図5において短点線で示された第5の導電体細線部群5gは、第2方向dに配列された複数の第2導電体細線部y5を含んでいる。図5において実線で示された第6の導電体細線部群6gは、第2方向dに配列された複数の第2導電体細線部y6を含んでいる。第4の導電体細線部群4gに含まれる第2導電体細線部y4の第2方向dに沿った配列ピッチpy4は一定である。また、第5の導電体細線部群5gに含まれる第2導電体細線部y5の第2方向dに沿った配列ピッチpy5も一定である。さらに、第6の導電体細線部群6gに含まれる第2導電体細線部y6の第2方向dに沿った配列ピッチpy6も一定である。
加えて、第4の導電体細線部群4g、第5の導電体細線部群5g及び第6の導電体細線部群6gの間で、第2導電体細線部y1,y2、y3の第2方向dに沿った配列ピッチpy1,py2,py3は互いに同一となっている。この結果、第1検出電極41に含まれる多数の第2導電体細線部y1,y2,y3は、m個(図5に示された例では3個)の第2導電体細線部y1,y2,y3を一定のピッチPで第2方向dに配列してなる周期性を持つようになる。すなわち、第1検出電極41に含まれる多数の第2導電体細線部y1,y2,y3は、第2方向dに沿って周期性を示す。第1検出電極41に含まれる多数の第2導電体細線部y1,y2,y3の第2方向dに沿った周期Pは、各導電体細線部群4g,5g,6gに属する第2導電体細線部y1,y2,y3の配列ピッチpy1,py2,py3と同一となる。
その一方で、第2方向dに隣り合い且つ異なる細線部群に属する二つの第2導電体細線部y1,y2,y3の第2方向dに沿った配置間隔は、一定ではない。図示された例において、第4の導電体細線部群4g及び第5の導電体細線部群5gにそれぞれ属し且つ第2方向dに隣り合う二つの第2導電体細線部y4,y5は、上述した、第1検出電極41に含まれる多数の第2導電体細線部y4,y5,y6が全体として第2方向dに示す周期性の長さPをm等分、図示された例では三等分した長さP/3だけ離間している。
一方、第6の導電体細線部群6gに属する第2導電体細線部y6は、他の群4g,5gに属する第2導電体細線部y4,y5から第2方向dに沿って長さP/3だけ離間した位置Pvy(図5における細点線の位置)には存在しない。第6の導電体細線部群6gに属する第2導電体細線部y6は、この位置Pvy(図5における細点線の位置)からP’だけ第2方向dにおける一側(図5における下側)にずれた位置に配置されている。この結果、第5の導電体細線部群5g及び第6の導電体細線部群6gにそれぞれ属し且つ第2方向dに隣り合う二つの第2導電体細線部y5,y6は、上述した、第1検出電極41に含まれる多数の第2導電体細線部y4,y5,y6が全体として第2方向dに示す周期性の長さPをm等分、すなわち三等分した長さP/3よりもP’だけ長い長さ(P/3+P’)分、離間している。同様に、第6の導電体細線部群6g及び第4の導電体細線部群4gにそれぞれ属し且つ第2方向dに隣り合う二つの第2導電体細線部y6,y4は、上述した、第1検出電極41に含まれる多数の第2導電体細線部y4,y5,y6が全体として第2方向dに示す周期性の長さPをm等分、図示された例では三等分した長さP/3よりもP’だけ短い長さ(P/3−P’)分、離間している。
以上のことから、本実施の形態では、第1電極40の第1検出電極41をなす第1導電体パターン42は、第2方向dに沿って、長さPで周期性を有している。その一方で、第1導電体パターン42は、第2方向dに沿った長さP内の領域において不規則なパターンを形成している。言い換えると、m個の細線部群を含む第1導電体パターン42は、第2方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/mでは周期性を有していない。
以上のような第1導電体パターン42は、第1方向dに沿って長さPを有し且つ第2方向dに沿って長さPを有する単位領域US、例えば図5における斜線を付した単位領域USが、第1方向d及び第2方向dの両方に繰り返し配列されてなる周期性を有するようになる。しかしながら、単位領域US内における導電体細線部の配列は、第1方向d及び第2方向dのいずれの方向にも、不規則となっている。つまり、第1検出電極41をなす第1導電体パターン42は、第1方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/nでは周期性を有しておらず、第2方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/mでは周期性を有していない。本件発明者らが、鋭意実験を繰り返したところ、このような第1導電体パターン42は、モアレ、濃淡むら及びぎらつきのすべてを効果的に目立たなくさせることができた。
一般的に、導電体パターンを不規則化することが、モアレの不可視化に有効であると考えられてきた。しかしながら、本件発明者らの研究によれば、単に導電体パターンをなす導電体細線部(金属導線)の形状及び配列ピッチを不規則化したとしても、常に、モアレを十分に目立たなくさせることはできなかった。また、導電体パターンの導電体細線部の配列の規則性を大きく崩すことによって、すなわち、導電体細線部を不規則的に配列することによってモアレを目立たなくすることができたとしても、導電体細線部の密度バラツキに起因した濃淡のむらやぎらつきが視認される可能性もある。そして、背景技術の節で説明したように、モアレ、濃淡むら及びぎらつきの不可視化対策が種々研究されてきたが、モアレ、濃淡むら及びぎらつきのすべてを同時に効果的に目立たなくさせるには至っていなかった。
この点について、本件発明者は鋭意検討を重ねた結果として、導電体細線部のパターンが持つ周期性の長さと、導電体細線部を含むタッチパネルセンサ30と重ねられる部材が持つ周期性の長さの関係に着目した。本件発明者らが確認したところ、二つの部材が持つ周期性の長さの差が大きく異なると、モアレは目立たなくなった。そして、本件発明者は、タッチパネルセンサ30に含まれる導電体細線部の配列がミクロ的な観察において不規則となり、マクロ的な観察において規則性を有するようにすることで、モアレ、濃淡むら及びぎらつきのすべてを同時に効果的に目立たなくさせることを見出した。
とりわけ、本実施の形態によれば、第1導電体パターン42が周期性を示す長さP,Pは、第1導電体パターン42に含まれる導電体細線部群の数量(n,m)によって、パターンの粗密に大きな影響を与えることなく調整することできる。とりわけ画素の配列ピッチは高精細であることから、第1導電体パターン42が周期性を示す長さP,Pを当該画素配列に対して格段(数倍〜数十倍)に大きくすることが可能である。すなわち、画像表示機構12との間でのモアレを極めて効果的に目立たなくさせることができる。その一方で、一つの単位領域US内における、導電体細線部の配列の不規則性の程度は高い自由度で調整することができる。加えて、このような第1導電体パターン42のパターン設計は、容易に実施することができる。
この結果として、第1検出電極41をなす第1導電体パターン42の不均一性に起因する濃淡むら及びぎらつきを効果的に目立たなくさせることができると同時に、タッチパネルセンサ30と積層される他の部材の周期性と第1導電体パターン42の周期性との干渉に起因するモアレも効果的に目立たなくさせることができる。このような効果は、規則性の程度のみを調整することにより、モアレの発生と、濃淡むら及びぎらつきの発生の折り合いを図ることしかなされていなかった従来の技術水準から予測し得る範囲を超える効果であり、且つ、顕著または異質な効果でもある。
なお、第1導電体パターン42において、第1方向dに配列された第1導電体細線部x1,x2,x3の構成は、第2方向dに配列された第2導電体細線部y4,y5,y6の構成から独立して、設計され得る。すなわち、第1導電体細線部x1,x2,x3及び第2導電体細線部y4,y5,y6の間で、導電体細線部群の数n,m、各群に属する導電体細線部のピッチpx1,px2,px3,py4,py5,py6、第1導電体細線部及び第2導電体細線部の全体として周期性の長さP,Pを、高い自由度で設計することができる。
図示された例において、第1方向dに配列された第1導電体細線部x1,x2,x3は、第2方向dに配列された第2導電体細線部y4,y5,y6と回転対称となっている。より具体的には、図示された例において、第1導電体細線部x1,x2,x3を、時計回り方向に90°回転させると、第2導電体細線部y4,y5,y6と一致する。このような第1導電体パターン42は、パターン設計を容易化することができる点において好ましい。
また、図5に示された例において、第1導電体細線部x1,x2,x3は、第1方向dに直交する方向、すなわち第2方向dに、直線状に延びている。一方、第2導電体細線部y4,y5,y6は、第1方向dに直交する第2方向dに配列されている。そして、第2導電体細線部y4,y5,y6は、第2方向dに直交する第1方向dに直線状に延びている。しかしながら、第1導電体細線部x1,x2,x3の配列方向および第2導電体細線部y4,y5,y6の配列方向が、直交している必要はない。さらに、第1導電体細線部x1,x2,x3の長手方向および第2導電体細線部y4,y5,y6の長手方向が、直交している必要もない。加えて、第1導電体細線部x1,x2,x3及び第2導電体細線部y4,y5,y6は、直線状に延びている必要はなく、折れ線状または波線状のパターンで、その長手方向と非平行な方向に振幅を有する、とりわけその長手方向に直交する方向に振幅を有するようにして延びていてもよい。
次に、第2検出電極46の第2導電体パターン47について説明する。図6に示すように、第2導電体パターン47は、上述した第1導電体パターン42と同様に形成することができる。すなわち、第2導電体パターン47は、k個の細線部群7g,8g,9gを含んでいる。ここで、kは2以上の自然数である。k個の細線部群7g,8g,9gは、それぞれ、第1方向dに一定のピッチで配列され且つ第1方向dと交差する方向に延びる複数の第3導電体細線部x7,x8,x9を含んでいる。各細線部群7g,8g,9gに含まれる複数の第3導電体細線部x7,x8,x9は、第1方向dに沿って一定の配列ピッチで配列されている。k個の細線部群7g,8g,9gにそれぞれ含まれる導電体細線部x7,x8,x9が、第1方向dに順に配列されている。そして、異なる細線部群に含まれて第1方向dに隣り合う二つの第3導電体細線部の第1方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化することがある。
言い換えると、第2導電体パターン47は、第1方向dに一定ではないピッチで配列された多数の第3導電体細線部x7,x8,x9を有している。多数の第3導電体細線部x7,x8,x9は、第1方向dに沿った配置順に応じて、k個の細線部群7g,8g,9gに順に振り分けられている。そして、各群の細線部群7g,8g,9gにおいて、当該細線部群7g,8g,9gに属する第3導電体細線部x7,x8,x9の第1方向dに沿った配列ピッチは一定となっている。
とりわけ図示された例において、そして、第2導電体パターン47のk個の細線部群7g,8g,9gは、第1導電体パターン42の第1〜第3の導電体細線部群1g,2g,3gと同一の構成を有している。つまり、第2導電体パターン47は、第7〜第9の導電体細線部群7g,8g,9gを含んでいる。そして、第2導電体パターン47の第7の導電体細線部群7gに含まれる第3導電体細線部x7は、第1導電体パターン42の第1導電体細線部x1と同一の構成を有している。また、第2導電体パターン47の第8の導電体細線部群8gに含まれる第3導電体細線部x8は、第1導電体パターン42の第1導電体細線部x2と同一の構成を有している。さらに、第2導電体パターン47の第9の導電体細線部群9gに含まれる第3導電体細線部x9は、第1導電体パターン42の第1導電体細線部x3と同一の構成を有している。
したがって、図示された第1電極40の第1検出電極41をなす第1導電体パターン42は、第1方向dに沿って、長さPで周期性を有している。その一方で、第1導電体パターン42は、第1方向dに沿った長さP内の領域において不規則なパターンを形成している。言い換えると、k個の細線部群を含む第1導電体パターン42は、第1方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/kでは周期性を有していない。
また、第2導電体パターン47は、s個の細線部群10g,11g,12gを含んでいる。ここで、sは2以上の自然数である。s個の細線部群10g,11g,12gは、それぞれ、第2方向dに一定のピッチで配列され且つ第2方向dと交差する方向に延びる複数の第4導電体細線部y10,y11,y12を含んでいる。各細線部群10g,11g,12gに含まれる複数の第2導電体細線部y10,y11,y12は、第2方向dに沿って一定の配列ピッチで配列されている。s個の細線部群10g,11g,12gにそれぞれ含まれる導電体細線部y10,y11,y12が、第2方向dに順に配列されている。そして、異なる細線部群に含まれて第2方向dに隣り合う二つの第2導電体細線部の第2方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化することがある。
言い換えると、第2導電体パターン47は、第2方向dに一定ではないピッチで配列された多数の第2導電体細線部y10,y11,y12を有している。多数の第2導電体細線部y10,y11,y12は、第2方向dに沿った配置順に応じて、s個の細線部群10g,11g,12gに順に振り分けられている。そして、各群の細線部群10g,11g,12gにおいて、当該細線部群10g,11g,12gに含まれる第2導電体細線部y10,y11,y12の第2方向dに沿った配列ピッチは一定となっている。
とりわけ図示された例において、そして、第2導電体パターン47のs個の細線部群10g,11g,12gは、第1導電体パターン42の第4〜第6の導電体細線部群4g,5g,6gと同一の構成を有している。つまり、第2導電体パターン47は、第10〜第12の導電体細線部群10g,11g,12gを含んでいる。そして、第2導電体パターン47の第10の導電体細線部群10gに含まれる第4導電体細線部y10は、第1導電体パターン42の第2導電体細線部y4と同一の構成を有している。また、第2導電体パターン47の第11の導電体細線部群11gに含まれる第4導電体細線部y11は、第1導電体パターン42の第2導電体細線部y5と同一の構成を有している。さらに、第2導電体パターン47の第12の導電体細線部群12gに含まれる第4導電体細線部y12は、第1導電体パターン42の第2導電体細線部y6と同一の構成を有している。
したがって、図示された第2電極45の第2検出電極46をなす第2導電体パターン47は、第2方向dに沿って、長さPで周期性を有している。その一方で、第2導電体パターン47は、第2方向dに沿った長さP内の領域において不規則なパターンを形成している。言い換えると、s個の細線部群を含む第2導電体パターン47は、第2方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/sでは周期性を有していない。
以上のような第2導電体パターン47は、第1方向dに沿って長さPを有し且つ第2方向dに沿って長さPを有する単位領域US、例えば図6における斜線を付した単位領域USが、第1方向d及び第2方向dの両方に繰り返し配列されてなる周期性を有するようになる。しかしながら、単位領域US内における導電体細線部の配列は、第1方向d及び第2方向dのいずれの方向にも、不規則となっている。つまり、第2検出電極46をなす第2導電体パターン47は、第1方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/kでは周期性を有しておらず、第2方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/sでは周期性を有していない。この結果として、上述した第1検出電極41の第1導電体パターン42と同様に、第2検出電極46をなす第2導電体パターン47の不均一性に起因する濃淡むら及びぎらつきを効果的に目立たなくさせることができると同時に、タッチパネルセンサ30と積層される他の部材の周期性と第2導電体パターン47の周期性との干渉に起因するモアレも効果的に目立たなくさせることができる。
ところで、タッチパネルセンサ30において、第1電極40及び第2電極45は重ねて配置されている。図7は、第1電極40の第1導電体パターン42と第2電極45の第2導電体パターン47とを重ね合わせた状態にて示している。図7に示された例において、第1導電体パターン42及び第2導電体パターン47は、第1方向dに沿って、長さP/(n×2)だけずらして配置されている。また、図7に示された例において、第1導電体パターン42及び第2導電体パターン47は、第2方向dに沿って、長さP/(n×2)だけずらして配置されている。
この結果として、図6に示された第1導電体パターン42及び第2導電体パターン47を重ね合わせた重畳導電体パターン33は、n+k個の細線部群1g,2g,3g,7g,8g,9gを含んでいる。ここで、n及びkは互いに等しい2以上の自然数である。n+k個の細線部群1g,2g,3g,7g,8g,9gは、それぞれ、第1方向dに一定のピッチで配列され且つ第1方向dと交差する方向に延びる複数の導電体細線部x1,x2,x3,x7,x8,x9を含んでいる。各細線部群1g,2g,3g,7g,8g,9gに含まれる複数の導電体細線部x1,x2,x3,x7,x8,x9は、第1方向dに沿って一定の配列ピッチで配列されている。n+k個の細線部群にそれぞれ含まれる導電体細線部が、第1方向dに順に配列されている。そして、異なる細線部群に含まれて第1方向dに隣り合う二つの第3導電体細線部の第1方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化することがある。
したがって、図7に示された重畳導電体パターン33は、1方向dに沿って、長さPで周期性を有している。その一方で、重畳導電体パターン33は、第1方向dに沿った長さP内の領域において不規則なパターンを形成している。言い換えると、n+k個の細線部群を含む重畳導電体パターン33は、第1方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/(n+k)では周期性を有していない。
同様に、図6に示された重畳導電体パターン33は、m+s個の細線部群4g,5g,6g,10g,11g,12gを含んでいる。ここで、m及びsは互いに等しい2以上の自然数である。m+s個の細線部群4g,5g,6g,10g,11g,12gは、それぞれ、第2方向dに一定のピッチで配列され且つ第2方向dと交差する方向に延びる複数の第4導電体細線部y4,y5,y6,y10,y11,y12を含んでいる。各細線部群4g,5g,6g,10g,11g,12gに含まれる複数の第4導電体細線部y4,y5,y6,y10,y11,y12は、第2方向dに沿って一定の配列ピッチで配列されている。m+s個の細線部群にそれぞれ含まれる導電体細線部が、第2方向dに順に配列されている。そして、異なる細線部群に含まれて第2方向dに隣り合う二つの第2導電体細線部の第2方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化することがある。
したがって、図7に示された重畳導電体パターン33は、第2方向dに沿って、長さPで周期性を有している。その一方で、重畳導電体パターン33は、第2方向dに沿った長さP内の領域において不規則なパターンを形成している。言い換えると、m+s個の細線部群を含む重畳導電体パターン33は、第2方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/(m+s)では周期性を有していない。
すなわち、第1導電体パターン42及び第2導電体パターン47を重ね合わせた重畳導電体パターン33は、第1方向dに沿って長さPを有し且つ第2方向dに沿って長さPを有する単位領域US、例えば図7における斜線を付した単位領域USが、第1方向d及び第2方向dの両方に繰り返し配列されてなる周期性を有するようになる。しかしながら、単位領域US内における導電体細線部の配列は、第1方向d及び第2方向dのいずれの方向にも、不規則となっている。つまり、重畳導電体パターン33は、第1方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/(n+k)では周期性を有しておらず、第2方向dにおいて、長さPで周期性を有しているが、長さP/(m+s)では周期性を有していない。この結果として、重畳導電体パターン33の不均一性に起因する濃淡むら及びぎらつきを効果的に目立たなくさせることができると同時に、タッチパネルセンサ30と積層される他の部材の周期性と重畳導電体パターン33の周期性との干渉に起因するモアレも効果的に目立たなくさせることができる。
以上のような本実施の形態によるタッチパネルセンサ30では、第1方向dに一定ピッチで配列され且つ第1方向dと交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含むn個の細線部群を有している。ここでnは、2以上の自然数である。n個の細線部群にそれぞれ含まれる導電体細線部は、第1方向dに順に配列されている。異なる細線部群に含まれて第1方向dに隣り合う二つの導電体細線部の第1方向dに沿った配置間隔は、一定ではない。このようなタッチパネルセンサ30によれば、濃淡むら及びぎらつきを引き起こさないように導電体細線部の配置の均一性を維持しつつ、その一方でモアレを十分に不可視化できる程度に、導電体細線部の配置をばらつかせることができる。結果として、得られたタッチパネルセンサ30を用いた際に、モアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、適宜図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態において、第1電極40の第1検出電極41をなす第1導電体パターン42と、第2電極45の第2検出電極46をなす第2導電体パターン47が、共に、所定方向に一定ピッチで配列され且つ所定方向と交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含む二以上の細線部群を有し、二以上の細線部群にそれぞれ含まれる導電体細線部が所定方向に順に配列され、異なる細線部群に含まれて所定方向に隣り合う二つの導電体細線部の所定方向に沿った配置間隔は一定ではないようになっている例を示した。このようなタッチパネルセンサ30では、第1導電体パターン42に起因したモアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができ、且つ、第2導電体パターン47に起因したモアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。結果として、タッチパネルセンサ30を用いた際に生じ得るモアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。しかしながら、上述した実施の形態に限られず、第1導電体パターン42及び第2導電体パターン47を重ね合わせた重畳導電体パターン33が、所定の条件を満たせば、タッチパネルセンサ30を用いた際のモアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。すなわち、第1導電体パターン42及び第2導電体パターン47の両方が、それぞれ独立して、所定の条件を満たす必要はない。
図8に示された重畳導電体パターン33は、第1方向dに一定ピッチで配列され且つ第1方向dと交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含む二以上の細線部群1g,2g,5g,6gを有している。より具体的には、図8に示された例において、重畳導電体パターン33は、第1方向dに一定ピッチで配列され且つ第1方向dと交差する方向に延びる第1、第2、第5、第6の細線部群1g,2g,5g,6gを含んでいる。四つの細線部群1g,2g,5g,6gにそれぞれ含まれる導電体細線部a1,a2,a5,a6が、第1方向dに順に配列されている。また、各細線部群1g,2g,5g,6gに含まれる複数の導電体細線部a1,a2,a5,a6の第1方向dへの配列ピッチは、四つの細線部群間で同一となっている。したがって、重畳導電体パターン33は、全体として、各細線部群1g,2g,5g,6gに含まれる複数の導電体細線部a1,a2,a5,a6の第1方向dへの配列ピッチと同一長さPにて、第1方向dに周期性を示すようになる。
また、図8に示された例では、三つの細線部群1g,5g,6gに含まれる導電体細線部a1,a5,a6は、第1方向dに長さP/4だけずれて位置している。その一方で、第2の細線部群2gに含まれる導電体細線部a2は、他の細線部群に属し且つ隣接する導電体細線部から長さP/4だけずれた位置Pva(図8における細点線の位置)には存在しない。このため、異なる細線部群に含まれて第1方向dに隣り合う二つの導電体細線部a1,a2,a5,a6の第1方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化している。
また、図8に示された重畳導電体パターン33は、第2方向dに一定ピッチで配列され且つ第2方向dと交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含む二以上の細線部群3g,4g,7g,8gを有している。より具体的には、図8に示された例において、重畳導電体パターン33は、第2方向dに一定ピッチで配列され且つ第2方向dと交差する方向に延びる第3、第4、第7、第8の細線部群3g,4g,7g,8gを含んでいる。四つの細線部群3g,4g,7g,8gにそれぞれ含まれる導電体細線部b3,b4,b7,b8が、第2方向dに順に配列されている。また、各細線部群3g,4g,7g,8gに含まれる複数の導電体細線部b3,b4,b7,b8の第2方向dへの配列ピッチは、四つの細線部群間で同一となっている。したがって、重畳導電体パターン33は、全体として、各細線部群3g,4g,7g,8gに含まれる複数の導電体細線部b3,b4,b7,b8の第1方向dへの配列ピッチと同一長さPにて、第2方向dに周期性を示すようになる。
また、図8に示された例では、三つの細線部群3g,7g,8gに含まれる導電体細線部b3,b7,b8は、第2方向dに長さP/4だけずれて位置している。その一方で、第4の細線部群4gに含まれる導電体細線部b4は、他の細線部群に属し且つ隣接する導電体細線部から長さP/4だけずれた位置Pvb(図8における細点線の位置)には存在しない。このため、異なる細線部群に含まれて第2方向dに隣り合う二つの導電体細線部b3,b4,b7,b8の第2方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化している。
以上の重畳導電体パターン33を含む図8のタッチパネルセンサ30によれば、モアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。この図8に示された重畳導電体パターン33は、図9に示された第1導電体パターン42と図10に示された第2導電体パターン47との組み合わせによって、得られる。後述するように、図8の重畳導電体パターン33に含まれる細線部群1g,2g,5g,6gのうちの一部の細線部群が、図9の第1導電体パターン42に含まれ、前記一部以外の細線部群が、図10の第2導電体パターン47に含まれている。同様に、図8の重畳導電体パターン33に含まれる細線部群3g,4g,7g,8gのうちの一部の細線部群が、図9の第1導電体パターン42に含まれ、前記一部以外の細線部群が、図10の第2導電体パターン47に含まれている。そして、第1検出電極41に含まれる導電体細線部と第2検出電極46に含まれる導電体細線部とが、第1方向dに順に配列されている。
図9に示された第1導電体パターン42は、重畳導電体パターン33に含まれた細線部群のうちの第1〜第4の細線部群1g,2g,3g,4gを含んでいる。すなわち、図9に示された第1導電体パターン42は、第1方向dに一定ピッチで配列され且つ第1方向dと交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含む二以上の細線部群1g,2gを有している。二以上の細線部群1g,2gにそれぞれ含まれる導電体細線部a1,a2が、第1方向dに順に配列され、異なる細線部群に含まれて第1方向dに隣り合う二つの導電体細線部a1,a2の第1方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化している。また、図9に示された第1導電体パターン42は、第2方向dに一定ピッチで配列され且つ第2方向dと交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含む二以上の細線部群3g,4gを有している。二以上の細線部群3g,4gにそれぞれ含まれる導電体細線部b3,b4が、第2方向dに順に配列され、異なる細線部群に含まれて第2方向dに隣り合う二つの導電体細線部b3,b4の第2方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化している。この図9に示された第1導電体パターン42は、単独で用いられた際に、モアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。
一方、図10に示された第2導電体パターン47は、重畳導電体パターン33に含まれた細線部群のうちの第5〜第8の細線部群5g,6g,7g,8gを含んでいる。図10に示された第2導電体パターン47は、第1方向dに一定ピッチで配列され且つ第1方向dと交差する方向に延びる複数の導電体細線部a5,a6を有している。複数の導電体細線部a5,a6は、重畳導電体パターン33において細線部群5g,6gに属するようになる。しかしながら、図10に示された第2導電体パターン47において、複数の導電体細線部a5,a6は、全体として、第1方向dに一定のピッチで配列されている。同様に、図10に示された第2導電体パターン47は、第2方向dに一定ピッチで配列され且つ第2方向dと交差する方向に延びる複数の導電体細線部b7,b8を有している。複数の導電体細線部b7,b8は、重畳導電体パターン33において細線部群7g,8gに属するようになる。しかしながら、図10に示された第2導電体パターン47において、複数の導電体細線部b7,b8は、全体として、第2方向dに一定のピッチで配列されている。したがって、図10に示された第2導電体パターン47自体は、規則的なパターンをなしており、モアレを目立たなくする工夫が何ら施されていない。しかしながら、この図10の第2導電体パターン47は、図9の第1導電体パターン42との組み合わせにおいて、モアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせ得る図8の重畳導電体パターン33を形成することができる。
また、上述した実施の形態において、第1導電体パターン42及び第2導電体パターン47が、第1方向に配列された導電体細線部と第2方向に配列された導電体細線部との両方を有する例を示したが、この例に限られない。第1導電体パターン42及び第2導電体パターン47が、第1方向及び第2方向のいずれかに配列された導電体細線部のみを有するようにしてもよい。図11に示された第1導電体パターン42は、図8の重畳導電体パターン33に含まれた細線部群のうちの第1、第2、第5及び第6の細線部群1g,2g,5g,6gを含んでいる。図11に示された第1導電体パターン42は、第1方向dに一定ピッチで配列され且つ第1方向dと交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含む四つの細線部群1g,2g,5g,6gを有している。四つの細線部群1g,2g,5g,6gにそれぞれ含まれる導電体細線部a1,a2,a5,a6が、第1方向dに順に配列され、異なる細線部群に含まれて第1方向dに隣り合う二つの導電体細線部a1,a2,a5,a6の第1方向dに沿った配置間隔は、一定ではなく変化している。この図11に示された第1導電体パターン42は、単独で用いられた際に、モアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。
ところで、図11に示された第1導電体パターン42は、第1方向dに隣り合う複数の導電体細成部によって、一つの第1検出電極41を形成するようにしてもよい。図11に示された例においては、各導電体細線群に含まれる四つの導電体細線部が、非アクティブエリアAa2において、第1取出電極44により互いに接続され、一つの第1検出電極41を形成している。
なお、図11に示された第1導電体パターン42との組み合わせで使用される第2導電体パターン47として、図8の重畳導電体パターン33に含まれた細線部群のうちの第3、第4、第7及び第8の細線部群3g,4g,7g,8gを含む導電体パターンを用いることができる。この導電体パターンも、図11の第1導電体パターン42と同様に、モアレ、濃淡むら、ぎらつきを効果的に目立たなくさせることができる。
さらに、上述した実施の形態の図2に示されたタッチパネルセンサ30では、各検出電極41,46がアクティブエリアAa1内に配置された細長い矩形状の導電体パターン42,47として形成されているが、これに限られない。検出電極41,46の構成は、種々の変更が可能である。図12に示された例では、各第1検出電極41が、その長手方向に間隔を明けて配列された多数の第1導電体パターン42と、隣り合う二つの第1導電体パターン42の間を接続する接続部43と、を有している。同様に、各第2検出電極46は、その長手方向に間隔を明けて配列された多数の第2導電体パターン47と、隣り合う二つの第2導電体パターン47の間を接続する接続部48と、を有している。各検出電極41,46は、導電体パターン42,47及び接続部43,48により、アクティブエリアAa1内を直線状に延びている。各検出電極41,46が配置されている領域の幅は、導電体パターン42,47が設けられている部分において太くなっている。第1電極40に含まれる各第1検出電極41は、第2電極45に含まれる多数の第2検出電極46と交差している。そして、図12に示すように、第1電極40の第1検出電極41は、その接続部43において、第2電極45の第2検出電極46の接続部48と交差している。したがって、第1検出電極41の第1導電体パターン42は、隣り合う二つの第2検出電極46の間に配置され、第2検出電極46の第2導電体パターン47は、隣り合う二つの第1検出電極41の間に配置されている。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
,d 第1方向
,d 第2方向
US 単位領域
10 表示装置
12 画像表示機構
20 タッチパネル装置
22 透明カバー
30 タッチパネルセンサ
33 重畳導電体パターン
35 基材シート
35a 第1基材シート
35b 第2基材シート
40 第1電極
41 第1検出電極
42 第1導電体パターン
43 接続部
44 第1取出電極
44a 端子部
45 第2電極
46 第2検出電極
47 第2導電体パターン
47a 分岐点
47b 接続要素
48 接続部
49 第2取出電極
49a 端子部
1g 第1の導電体細線部群
2g 第2の導電体細線部群
3g 第3の導電体細線部群
4g 第4の導電体細線部群
5g 第5の導電体細線部群
6g 第6の導電体細線部群
7g 第7の導電体細線部群
8g 第8の導電体細線部群
9g 第9の導電体細線部群
10g 第10の導電体細線部群
11g 第11の導電体細線部群
12g 第12の導電体細線部群
x1 第1導電体細線部
x2 第2導電体細線部
x3 第3導電体細線部
y4 第4導電体細線部
y5 第5導電体細線部
y6 第6導電体細線部
x7 第7導電体細線部
x8 第8導電体細線部
x9 第9導電体細線部
y10 第10導電体細線部
y11 第11導電体細線部
y12 第12電体細線部
a1 第1導電体細線部
a2 第2導電体細線部
b3 第3導電体細線部
b4 第4導電体細線部
a5 第5導電体細線部
a6 第6導電体細線部
b7 第7導電体細線部
b8 第8導電体細線部

Claims (9)

  1. 第1方向に一定ピッチで配列され且つ前記第1方向と交差する方向に延びる複数の導電体細線部をそれぞれ含むn個の細線部群を備え、
    nは、2以上の自然数であり、
    前記n個の細線部群にそれぞれ含まれる導電体細線部が、前記第1方向に順に配列され、
    異なる細線部群に含まれて前記第1方向に隣り合う二つの導電体細線部の前記第1方向に沿った配置間隔は、一定ではない、タッチパネルセンサ。
  2. 前記第1方向と交差する第2方向に一定ピッチで配列され且つ前記第2方向と交差する方向に延びる複数の第2導電体細線部をそれぞれ含むm個の細線部群を、さらに備え、
    mは、2以上の自然数であり、
    前記m個の細線部群にそれぞれ含まれる第2導電体細線部が、前記第2方向に順に配列され、
    異なる細線部群に含まれて前記第2方向に隣り合う二つの第2導電体細線部の前記第2方向に沿った配置間隔は、一定ではない、タッチパネルセンサ。
  3. 第1検出電極と、前記第1検出電極と重ねて配置された第2検出電極と、を備え、
    前記n個の細線部群は、前記第1検出電極に含まれている、請求項1又は2に記載のタッチパネルセンサ。
  4. 前記第1方向に一定ピッチで配列され且つ前記第1方向と交差する方向に延びる複数の第3導電体細線部をそれぞれ含むk個の細線部群を、さらに備え、
    kは、2以上の自然数であり、
    前記k個の細線部群にそれぞれ含まれる第3導電体細線部が、前記第1方向に順に配列され、
    異なる細線部群に含まれて前記第1方向に隣り合う二つの第3導電体細線部の前記第1方向に沿った配置間隔は、一定ではなく、
    前記k個の細線部群は、前記第2検出電極に含まれている、請求項3に記載のタッチパネルセンサ。
  5. 前記第1方向と交差する第2方向に一定ピッチで配列され且つ前記第2方向と交差する方向に延びる複数の第4導電体細線部をそれぞれ含むs個の細線部群を、さらに備え、
    sは、2以上の自然数であり、
    前記s個の細線部群にそれぞれ含まれる第4導電体細線部が、前記第2方向に順に配列され、
    異なる細線部群に含まれて前記第2方向に隣り合う二つの第4導電体細線部の前記第2方向に沿った配置間隔は、一定ではなく、
    前記s個の細線部群は、前記第2検出電極に含まれている、請求項4に記載のタッチパネルセンサ。
  6. 第1検出電極と、前記第1検出電極と重ねて配置された第2検出電極と、を備え、
    前記n個の細線部群のうちの一部の細線部群が、前記第1検出電極に含まれ、
    前記n個の細線部群のうちの前記一部以外の細線部群が、前記第2検出電極に含まれている、請求項1又は2に記載のタッチパネルセンサ。
  7. 前記第1検出電極に含まれる導電体細線部と前記第2検出電極に含まれる導電体細線部とが、前記第1方向に順に配列されている、請求項6に記載のタッチパネルセンサ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載されたタッチパネルセンサを備える、タッチパネル装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載されたタッチパネルセンサと、
    前記タッチパネルセンサと重ねて配置された画像表示機構と、を備える、表示装置。
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