JP2016102624A - ボイラシステム - Google Patents

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陽一 矢作
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Abstract

【課題】高温のドレンをボイラに給水するための構成を簡素化してコスト低減するとともに、ボイラへの給水を応答性良く行うことができるボイラシステムを提供すること。【解決手段】ボイラシステム10は、蒸気を生成するボイラ11と、圧力を維持した状態で蒸気の使用によって生じたドレンを回収するドレンタンク12と、ドレンタンク12に上流側の端部が接続されるとともにボイラ11に下流側の端部が接続されるドレン供給ラインL10と、ドレン供給ラインL10に配置され、ドレン供給ラインL10の経路の開閉を行うドレン制御弁20と、ドレン供給ラインL10におけるドレン制御弁20の下流側に配置される高温水対応のボイラポンプ30と、ドレン制御弁20を開状態にするとともにボイラポンプ30を駆動してドレンタンク12に回収されたドレンをボイラに圧送する制御を行う制御部90と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、クローズド方式のボイラシステムに関する。
従来から、ボイラで生成された蒸気を負荷機器に供給し、この負荷機器において熱源として使用された蒸気から発生するドレンを回収して再度ボイラへの給水として利用するボイラシステムにおいて、耐圧性を有する密閉型のドレンタンクにドレンを高温高圧の状態で回収して、このドレンをボイラに給水するクローズド方式のボイラシステムが知られている。
従来のボイラシステム110について図4を参照して説明する。図4に示すように、従来のボイラシステム110は、ボイラ11と、ドレンタンク112と、ドレン供給ラインL110と、ドレンポンプ125と、ドレン制御弁120と、ドレン流量調節弁121と、逆止弁122と、を備え、ドレン供給時はドレンポンプ125を駆動し、ドレン流量調節弁121によってボイラへの給水量を調節していた。また、ボイラシステム110は、補給水が貯留されるオープンタンク115と、補給水ラインL111と、補給水制御弁130と、補給水ポンプ131と、逆止弁132と、補給水供給ラインL4と、を備え、必要に応じて補給水をボイラ111に供給していた。
この種の従来のボイラシステムを開示するものとして例えば特許文献1がある。特許文献1には、並列配置される複数のボイラによって蒸気を負荷機器に供給するボイラシステムにおいて、ドレン供給時は、ドレンポンプを常時駆動し、ドレンポンプの下流側に配置されるドレン制御弁によってボイラへのドレンの給水量を調整する構成が開示されている。
特開2012−21713号公報
従来のボイラシステムのドレン供給制御では、ドレンポンプを固定の周波数で常時全開駆動させ、ドレン流量調節弁によって給水量を調節する構成であるため、電力消費量が大きなものとなり、応答性の観点からも改善の余地があった。ドレンポンプの流量をボイラの水位に応じて制御することも考えらえるが、ドレンポンプは、ボイラから離れたドレンタンク側に配置されているため、ボイラの水位等の状況に応じてドレンポンプを制御するための構成が複雑化してしまう。
また、ドレンポンプの下流側のドレン制御弁は、ドレンポンプの圧送に対応する必要があるため、コストの高い高圧対応のものを配置する必要があった。更に、特許文献1に開示されるような複数台のボイラを使用するボイラシステムでは、1台のドレンポンプによって複数のボイラへのドレン給水を行うため、ドレンポンプには大きな容量が求められ、該ドレンポンプがコスト高の原因の1つとなっていた。このように、従来のボイラシステムには、ドレンをボイラに送るための構成のコストを低減するという観点からも改善の余地があった。
本発明は、クローズド方式によって回収された高温のドレンをボイラに給水するための構成を簡素化してコスト低減するとともに、ボイラへの給水を応答性良く行うことができるボイラシステムを提供することを目的とする。
本発明は、蒸気を生成するボイラと、圧力を維持した状態で蒸気の使用によって生じたドレンを回収するドレンタンクと、前記ドレンタンクに上流側の端部が接続されるとともに前記ボイラに下流側の端部が接続されるドレン供給ラインと、前記ドレン供給ラインに配置され、前記ドレン供給ラインの経路の開閉を行うドレン制御弁と、前記ドレン供給ラインにおける前記ドレン制御弁の下流側に配置される高温水対応のボイラポンプと、前記ドレン制御弁を開状態にするとともに前記ボイラポンプを駆動して前記ドレンタンクに回収されたドレンを前記ボイラに圧送する制御を行う制御部と、を備えるクローズド方式のボイラシステムに関する。
前記ボイラシステムは、補給水を貯留する補給水タンクと、前記補給水タンクに上流側の端部が接続されるとともに前記ドレン供給ラインにおける前記ドレン制御弁と前記ボイラポンプの間に下流側の端部が接続される補給水ラインと、前記補給水ラインに配置され、前記補給水ラインの経路の開閉を行う補給水制御弁と、を備え、前記制御部は、前記ボイラに補給水を補給する場合では前記補給水制御弁の経路を開状態にする制御を行うことが好ましい。
前記ボイラシステムは、前記ドレン供給ラインにおける前記補給水ラインとの接続部分よりも上流側であって、前記ドレン制御弁の下流側に配置されるドレン逆止弁と、前記補給水ラインにおける前記補給水制御弁の下流側に配置される補給水逆止弁と、を備えることが好ましい。
本発明のボイラシステムによれば、クローズド方式によって回収された高温のドレンをボイラに給水するための構成を簡素化してコスト低減するとともに、ボイラへの給水を応答性良く行うことができる。
第1実施形態のクローズド方式のボイラシステムを概略的に示す図である。 第2実施形態のクローズド方式のボイラシステムを概略的に示す図である。 第3実施形態のクローズド方式のボイラシステムを概略的に示す図である。 従来のクローズド方式のボイラシステムを概略的に示す図である。
以下、本発明のボイラシステムの好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態のクローズド方式のボイラシステム10を概略的に示す図である。なお、本明細書における「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
第1実施形態のボイラシステム10は、負荷機器50に蒸気を供給し、負荷機器50での蒸気の使用によって生じたドレンを大気に開放することなく回収してボイラ11に給水するクローズド方式のボイラシステムである。図1に示すように、ボイラシステム10は、ボイラ11と、蒸気ヘッダ51と、ドレンタンク12と、ドレン制御弁20と、ドレン逆止弁21と、ボイラポンプ30と、インバータ35と、ボイラ側逆止弁31と、補給水タンクとしてのオープンタンク15と、補給水制御弁40と、補給水逆止弁41と、制御部90と、を備える。
また、ボイラシステム10は、第1蒸気ラインL1と、第2蒸気ラインL2と、ドレン回収ラインL3と、ドレン供給ラインL10と、補給水供給ラインL4と、補給水ラインL11と、を主要なラインとして備える。
各構成と各ラインについて説明する。ボイラ11は、内部に供給された給水を燃焼ガスにより加熱して蒸気を生成するとともに、生成された蒸気を後述する負荷機器50に供給する。ボイラ11への給水は、ボイラ11内の水位を検出する水位検出装置(図示省略)の測定値等に基づいて行われる。
第1蒸気ラインL1は、その上流側の端部がボイラ11に接続され、下流側の端部が蒸気ヘッダ51に接続される。この第1蒸気ラインL1を通じてボイラ11で生成された蒸気が蒸気ヘッダ51に送られる。
蒸気ヘッダ51は、ボイラ11で生成された蒸気を集め貯留する。
第2蒸気ラインL2は、その上流側の端部が蒸気ヘッダ51に接続され、下流側の端部が負荷機器50に接続される。蒸気ヘッダ51に貯留された蒸気は、第2蒸気ラインL2を通じて負荷機器50に送られる。
負荷機器50は、ボイラ11で生成された蒸気を熱源として利用し、加熱対象物との間で熱交換を行う。ボイラ11により生成された蒸気が負荷機器50で利用されることで凝縮してドレン(凝縮水)が生じる。
ドレン回収ラインL3は、その上流側の端部が負荷機器50に接続され、下流側の端部がドレンタンク12に接続される。負荷機器50で生じたドレンは、このドレン回収ラインL3を通じてドレンタンク12に送られる。
ドレンタンク12は、耐圧性を有し密閉可能な圧力容器により構成される。負荷機器50において熱交換に用いられた蒸気の一部が凝縮して生じるドレンは、大気に開放されることなくドレンタンク12に回収される。このように、ドレンタンク12及びドレン回収ラインL3は、クローズド方式に構成されており、負荷機器50で生じたドレンをドレン回収ラインL3を通じて高温・高圧の状態でドレンタンク12に回収可能になっている。
ドレン供給ラインL10は、ドレンタンク12に貯留されたドレンをボイラ11に給水する。ドレン供給ラインL10は、その上流側の端部がドレンタンク12に接続され、下流側の端部がボイラ11に接続される。
ドレン供給ラインL10には、上流側から順に、ドレン制御弁20、ドレン逆止弁21、ボイラポンプ30、ボイラ側逆止弁31が配置される。
ドレン制御弁20は、モータバルブにより構成され、ドレンタンク12とドレン逆止弁21の間に配置される。ドレン制御弁20は、ドレンタンク12からボイラ11にドレンを供給させる開状態と、ドレンタンク12からボイラ11にドレンを供給させない閉状態とに切り替え可能に構成される。また、本実施形態のドレン制御弁20は、従来の構成のようにドレンポンプの下流側に配置されていないので、高圧対応のものを用いる必要はなく、低圧用のものが用いられる。
ドレン逆止弁21は、ドレン供給ラインL10における後述の補給水ラインL11との接続部分と、ドレン制御弁20と、の間に配置される。ドレン逆止弁21は、ドレンタンク12からボイラ11への流れのみを許容し、逆流を阻止する。
ボイラポンプ30は、100℃以上の水を圧送できる高温水対応のポンプである。ボイラポンプ30は、ドレンタンク12からのドレン、オープンタンク15からの補給水、又は、補給水とドレンとの混合水を昇圧してボイラ11に供給する。また、本実施形態のボイラポンプ30は、ボイラ11の付属品としてボイラ11側に配置される。
インバータ35は、ボイラポンプ30を周波数制御し、その回転数を制御する。インバータ35の周波数制御によって、ボイラ11に供給される給水量が調節される。
ボイラ側逆止弁31は、ボイラ11に給水される水の逆流を防止するためのものである。
次に、補給水をボイラに供給するための構成について説明する。
オープンタンク15は、大気に開放されている。オープンタンク22は、ボイラ11に供給される補給水を貯留する。
補給水供給ラインL4は、その上流側の端部が補給水の供給源(図示省略)に接続され、下流側の端部がオープンタンク15に接続される。この補給水供給ラインL4を通じて補給水がオープンタンク15に供給される。
補給水ラインL11は、その上流側の端部がオープンタンク15に接続され、下流側の端部がドレン供給ラインL10に接続される。この補給水ラインL11及びドレン供給ラインL10を通じて補給水がオープンタンク15からボイラ11に送られる。
補給水ラインL11には、上流側から順に、補給水制御弁40、補給水逆止弁41が配置される。
補給水制御弁40は、モータバルブにより構成され、オープンタンク15と補給水逆止弁41の間に配置される。補給水制御弁40は、オープンタンク15からボイラ11に補給水を供給させる開状態と、オープンタンク15からボイラ11に補給水を供給させない閉状態とに切り替え可能に構成される。
補給水逆止弁41は、補給水ラインL11のドレン供給ラインL10との接続部分と、補給水制御弁40と、の間に配置される。補給水逆止弁41は、オープンタンク15からボイラ11への流れのみを許容し、逆流を阻止する。
制御部90は、ボイラ11、ドレン制御弁20、ボイラポンプ30、補給水制御弁40等に電気的に接続されており、各種の制御を行う。次に、本実施形態の制御部90による給水制御について説明する。
制御部90は、ボイラ11から給水要求を受信すると給水制御を開始する。通常の給水制御では、ドレンをボイラ11に供給する制御を行う。制御部90は、ドレン制御弁20を開状態に制御するとともに補給水制御弁40を閉状態に制御する。そして、インバータ35を介してボイラポンプ30の駆動制御を行う。
上述の通り、ボイラポンプ30は、周波数制御によって回転数を調節可能になっている。制御部90は、ボイラ11の水位検出装置や各ラインに配置される流量センサ(いずれも図示省略)等の測定値に基づいてボイラポンプ30の回転数を調節してボイラ11への給水量を調節する。
制御部90は、ボイラ11に供給されるドレンの量が少なくなった場合、ボイラ11内の水位が下がることを抑制するため、補給水の供給を開始させる。例えば、ドレンの流量を測定する流量センサ等の測定値に基づいてドレンが少なくなっていると判定された場合は、補給水制御弁40を開状態に制御し、オープンタンク15に貯留された補給水をボイラ11側に送る。ボイラ側に送られた補給水(又はドレンとの混合水)が給水としてボイラ11に供給される。なお、ドレンがドレンタンク12に一定量溜まるまで、ドレン制御弁20を閉状態に制御してもよい。
制御部90は、水位検出装置の測定値により、水位が十分に上昇していると判定されると、ドレン制御弁20及び補給水制御弁40を閉状態に制御し、ボイラポンプ30をオフすることによって給水制御を停止する。
以上、説明した給水制御を適宜のタイミングで行うことにより、ボイラ11内の水位が適切に維持される。本実施形態では、ボイラ11からの要求に応じて制御部90がインバータ35を介してボイラポンプ30を周波数制御するので、適切な流量で応答性よくドレンをボイラ11に供給することができる。給水制御が適切に行われることによって負荷機器50に蒸気が安定的に供給される。
以上説明した第1実施形態のボイラシステム10によれば、以下のような効果を奏する。第1実施形態のボイラシステム10は、蒸気を生成するボイラ11と、圧力を維持した状態で蒸気の使用によって生じたドレンを回収するドレンタンク12と、ドレンタンク12に上流側の端部が接続されるとともにボイラ11に下流側の端部が接続されるドレン供給ラインL10と、ドレン供給ラインL10に配置され、ドレン供給ラインL10の経路の開閉を行うドレン制御弁20と、ドレン供給ラインL10におけるドレン制御弁20の下流側に配置される高温水対応のボイラポンプ30と、ドレン制御弁20を開状態にするとともにボイラポンプ30を駆動してドレンタンク12に回収されたドレンをボイラに圧送する制御を行う制御部90と、を備える。
これにより、ボイラポンプ30を高温水対応とすることにより、ドレン制御弁20よりもボイラ11側にボイラポンプ30を配置することが可能となり、ボイラ11の状況に応じてボイラポンプ30を制御するための構成をシンプルにまとめることができるとともに、給水制御の応答性を向上させることができる。また、ドレン制御弁がボイラポンプ30の上流側に位置しているので、従来の構成のようにポンプの圧力に対応するためにドレン制御弁を高圧仕様のものにする必要がなくなることに加え、周波数制御によって給水量を調節できるようになるので、流量調節弁を配置する必要がなくなり、コスト低減することができる。また、ポンプを固定の周波数で常時全開駆動し、流量調節弁の圧損によって流量を調整していた従来の構成に比べ、ボイラ11にドレンを供給するために必要な電力を省力化でき、ボイラシステム10のエネルギー効率を向上させることができる。
また、第1実施形態のボイラシステム10は、補給水を貯留するオープンタンク(補給水タンク)15と、オープンタンク15に上流側の端部が接続されるとともにドレン供給ラインL10におけるドレン制御弁20とボイラポンプ30の間に下流側の端部が接続される補給水ラインL11と、補給水ラインL11に配置され、補給水ラインL11の経路の開閉を行う補給水制御弁40と、を備え、制御部90は、ボイラ11に補給水を補給する場合では補給水制御弁40の経路を開状態にする制御を行う。
これにより、ドレンを送るためのポンプと、補給水を送るためのポンプと、が共通化されているので、補給水をボイラ11に送る場合でも、ポンプをオフ等する制御を行う必要がなく、ドレン量が低減した場合でも補給水の給水処理をシンプルな制御で実現できる。
また、第1実施形態のボイラシステム10は、ドレン供給ラインL10における補給水ラインとの接続部分よりも上流側であって、ドレン制御弁20の下流側に配置されるドレン逆止弁21と、補給水ラインL11における補給水制御弁40の下流側に配置される補給水逆止弁41と、を備える。
これにより、ドレン供給ラインL10に補給水ラインL11が接続される場合であっても、補給水ラインL11へのドレンの逆流が防止され、ドレン供給ラインL10における補給水ラインとの接続部分よりも上流側への補給水の逆流が防止され、更に安定的な給水制御を実現できる。
次に、第2実施形態のボイラシステム210について説明する。図2は、第2実施形態のクローズド方式のボイラシステム210を概略的に示す図である。なお、第1実施形態のボイラシステム10と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略することがある。
図2に示すように、ボイラシステム210は、第1実施形態のボイラシステム10とはオープンタンク15を備えていない点が異なっており、ドレン供給ラインL210のみがボイラ11に給水を行うための経路となっている。制御部90は、このドレン供給ラインL210に配置されるドレン制御弁20及びボイラポンプ30を制御して給水制御を行う。より具体的には、制御部90は、ボイラ11への給水時には、ドレン制御弁20を開状態に制御するとともに、インバータ35を介してボイラポンプ30を周波数制御する。第2実施形態のボイラシステム210においても、ボイラポンプ30の回転数の制御によって、給水量を応答性良く調節することが可能になっている。
次に、第3実施形態のボイラシステム310について説明する。図3は、第3実施形態のクローズド方式のボイラシステム310を概略的に示す図である。なお、第1実施形態のボイラシステム10及び第2実施形態のボイラシステム210と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略することがある。
図3に示すように、第3実施形態のボイラシステム310は、5台(複数)のボイラ11を備える。そして、各ボイラ11への給水は、ドレン供給ラインL10から分岐し、ボイラ11にそれぞれ接続される分岐ラインL310を通じて行われる。各ボイラ11には、第1蒸気ラインL1に合流する蒸気供給ラインL301が接続される。各ボイラ11で生成された蒸気は、蒸気供給ラインL301及び第1蒸気ラインL1を通じて蒸気ヘッダ51に集められる。蒸気ヘッダ51に集められた蒸気は、負荷機器50に送られ使用される。負荷機器50で蒸気が使用されることによって生じたドレンは、第1実施形態と同様に、ドレンタンク12に回収され、各ボイラ11への給水に用いられる。
第3実施形態では、分岐ラインL310のそれぞれにボイラポンプ30が配置され、ボイラポンプ30は、制御部90によってインバータ35を介してそれぞれ周波数制御される。従って、ボイラ11ごとにボイラポンプ30の独立した駆動が可能になり、ボイラ11のそれぞれについて、給水量の制御を応答性良く行うことができる。
従来のボイラシステムのように、1台のドレンポンプで複数のボイラへの給水を行う場合、容量の大きいドレンポンプが必要になる。この種のボイラシステムでは、バックアップ用のドレンポンプをいくつか(例えば、2個)用意しておく必要があった。このように、容量の大きいドレンポンプは、それ自体のコストだけではなく、メンテナンスコストも大きかった。この点、本発明を適用した第3実施形態のボイラシステム310では、ボイラ11の付属として設けられるボイラポンプ30によってドレンの給水を行っている。ボイラポンプ30は、1台のボイラ11に給水できる容量のものでよいため、5台のボイラポンプを用いる場合であっても、バックアップを含めて容量の大きいドレンポンプを3台用意する場合に比べて、全体としてコスト低減できる。また、ボイラポンプ30は、容量の大きいドレンポンプに比べてメンテナンス性も良く、メンテナンスコストの低減も実現できる。このように、ボイラを複数配置されるボイラシステムにおいても、本発明を適用することで、コスト低減に寄与することができる。
以上、本発明のボイラシステムの好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態のボイラの台数を変更したり、事情に応じて制御弁を追加したり、各種ラインの追加、変更等をすることができる。
10 ボイラシステム
11 ボイラ
12 ドレンタンク
15 オープンタンク(補給水タンク)
20 ドレン制御弁
21 ドレン逆止弁
30 ボイラポンプ
40 補給水制御弁
41 補給水逆止弁
90 制御部
L10 ドレン供給ライン
L11 補給水ライン
L310 分岐ライン(ドレン供給ライン)

Claims (3)

  1. 蒸気を生成するボイラと、
    圧力を維持した状態で蒸気の使用によって生じたドレンを回収するドレンタンクと、
    前記ドレンタンクに上流側の端部が接続されるとともに前記ボイラに下流側の端部が接続されるドレン供給ラインと、
    前記ドレン供給ラインに配置され、前記ドレン供給ラインの経路の開閉を行うドレン制御弁と、
    前記ドレン供給ラインにおける前記ドレン制御弁の下流側に配置される高温水対応のボイラポンプと、
    前記ドレン制御弁を開状態にするとともに前記ボイラポンプを駆動して前記ドレンタンクに回収されたドレンを前記ボイラに圧送する制御を行う制御部と、
    を備えるクローズド方式のボイラシステム。
  2. 補給水を貯留する補給水タンクと、
    前記補給水タンクに上流側の端部が接続されるとともに前記ドレン供給ラインにおける前記ドレン制御弁と前記ボイラポンプの間に下流側の端部が接続される補給水ラインと、
    前記補給水ラインに配置され、前記補給水ラインの経路の開閉を行う補給水制御弁と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ボイラに補給水を補給する場合では前記補給水制御弁の経路を開状態にする制御を行う請求項1に記載のクローズド方式のボイラシステム。
  3. 前記ドレン供給ラインにおける前記補給水ラインとの接続部分よりも上流側であって、前記ドレン制御弁の下流側に配置されるドレン逆止弁と、
    前記補給水ラインにおける前記補給水制御弁の下流側に配置される補給水逆止弁と、
    を備える請求項2に記載のクローズド方式のボイラシステム。
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