JP2016102484A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブッシュと偏心軸との摺動部を潤滑させることができるスクロール型圧縮機を提供すること。【解決手段】スクロール型圧縮機は、回転軸に一体の偏心軸20と、偏心軸20の周りを回動可能であって、可動スクロールを相対回転可能に支持するブッシュ22と、ブッシュ22の外周側に装着された内輪51を備える。また、スクロール型圧縮機は、ブッシュ22からの偏心軸20の突出端部に装着され、ブッシュ22に対し内輪51を回り止めするワッシャ60と、偏心軸20におけるブッシュ22からの突出端部に装着され、ワッシャ60を突出端部から抜け止めするC形止め輪61と、を有する。ワッシャ60は、偏心軸20へのオイル挿通部60aを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、スクロール型圧縮機に関する。
図7に示すように、特許文献1のスクロール型圧縮機80は、固定スクロール81と、固定スクロール81に対して公転運動する可動スクロール82とを有する。固定スクロール81と可動スクロール82の間には、可動スクロール82の公転運動に基づいて容積減少して冷媒を圧縮する圧縮室83が区画されている。
ハウジングには回転軸84が回転可能に支持されている。回転軸84には、可動スクロール82に向けて突出する偏心軸85が設けられている。偏心軸85には、バランスウェイト86が一体化されたブッシュ87が嵌合されている。ブッシュ87には、ブッシュ87の中心に対して偏心した位置に偏心穴87aが形成されており、偏心軸85が偏心穴87aに挿入されている。
また、ブッシュ87の外周側には円筒環90が、ブッシュ87に対し回転可能に装着されている。円筒環90は、偏心軸85に固定された抜け止め板91によってブッシュ87から抜け止めされている。抜け止め板91は、偏心軸85に固定されたスナップリング92によって偏心軸85に固定されている。
可動スクロール82の可動側基板82aには、円筒状のボス部82cが突出形成されている。ボス部82cには軸受88が設けられ、この軸受88には、円筒環90が回転可能に支持されている。そして、可動スクロール82が公転運動する際、ブッシュ87は偏心軸85の周りを回動(スイング)する。このとき、円筒環90がブッシュ87に対し回転することにより、可動スクロール82からブッシュ87に加わる荷重が常に一箇所に集中していても、その荷重を、回転する円筒環90で受けることができる。
また、偏心軸85に吸込通路93及び半径方向通路94が設けられるとともに、ブッシュ87の外周面に溝95が設けられている。そして、スクロール型圧縮機80では、これら吸込通路93、半径方向通路94及び溝95を用いてブッシュ87と円筒環90との間に油分を導入し、ブッシュ87と円筒環90との摺動部を潤滑し、両者の相互作動を円滑にしている。
特許第3392567号公報
ところで、特許文献1のように、ブッシュ87の外周側に円筒環90が抜け止めされた構造において、ブッシュ87と円筒環90との摺動部に関しては、吸込通路93、半径方向通路94、及び溝95を用いて潤滑されているが、偏心軸85とブッシュ87との摺動部は潤滑されておらず摩耗しやすい。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、ブッシュと偏心軸との摺動部を潤滑させることができるスクロール型圧縮機を提供することにある。
上記問題点を解決するためのスクロール型圧縮機は、固定スクロールと、可動スクロールと、ハウジングに回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸の回転軸線に対して偏心した位置から前記可動スクロールに向けて突出する偏心軸と、前記偏心軸の周りを回動可能であって、前記可動スクロールを相対回転可能に支持するブッシュと、前記ブッシュの外周側に装着された円筒体と、前記ブッシュからの前記偏心軸の突出端部に装着され、前記円筒体に設けられた係合部との係合によって前記ブッシュに対し前記円筒体を回り止めする回り止め部材と、前記突出端部に装着され、前記回り止め部材を前記突出端部から抜け止めする抜け止め部材と、を有し、前記回り止め部材は、前記偏心軸と前記ブッシュとの摺動部へのオイル挿通部を有することを要旨とする。
これによれば、円筒体をブッシュの外周側に装着した構成においては、円筒体の回転、及びブッシュからの抜けを抑制するために、回り止め部材及び抜け止め部材が必要である。この場合、回り止め部材が、ブッシュにおいて偏心軸が突出した端面に接触し、該端面を覆う構成となる。しかし、回り止め部材にオイル挿通部を設けたことにより、そのオイル挿通部に、ブッシュの端面近くに存在する冷媒中の潤滑油を挿通させる(入り込ませる)ことができる。その結果、オイル挿通部に挿通された潤滑油を、偏心軸の突出端部の外周面に付着させ、そのまま偏心軸とブッシュとの摺動部に供給することができる。また、偏心軸の突出端部に付着しなくても、偏心軸とブッシュとの摺動部に直接供給することもできる。その結果として、偏心軸とブッシュとの摺動部を潤滑させることができる。
また、スクロール型圧縮機について、前記回り止め部材はワッシャであり、前記抜け止め部材はC形止め輪であってもよい。
これによれば、円筒体をブッシュに対し、回り止めする部材を有効利用して偏心軸とブッシュとの摺動部を潤滑することができる。
また、スクロール型圧縮機について、前記ワッシャはC型であり、前記オイル挿通部は、前記ワッシャの一部を該ワッシャの径方向に分断して形成されていてもよい。
これによれば、ワッシャは、ブッシュの端面とC形止め輪によって挟まれた構成となるが、ワッシャの外周側はブッシュやC形止め輪に覆われることはない。よって、ワッシャの外周側からオイル挿通部に潤滑油を挿通させる(入り込ませる)ことができ、オイル挿通部から偏心軸とブッシュとの摺動部へ潤滑油を供給可能とすることができる。
また、スクロール型圧縮機について、前記可動スクロールは、軸受を介して前記ブッシュに相対回転可能に支持され、前記円筒体は、前記ブッシュと一体回転し、前記軸受の内輪を構成するものである。
これによれば、円筒体をブッシュとは別体とすることができ、円筒体の材質をブッシュより剛性の高いものとすることができる。そして、円筒体を軸受の内輪とすることで、内輪の剛性を高め、軸受を摩耗しにくい構成とすることができる。
本発明によれば、ブッシュと偏心軸との摺動部を潤滑させることができる。
実施形態におけるスクロール型圧縮機を示す側断面図。 ブッシュ、リング、ワッシャ、C形止め輪を示す分解斜視図。 (a)はリングを示す縦断面図、(b)はリングを示す平断面図。 (a)はブッシュとリングを示す正面図、(b)はワッシャ、ブッシュ、及びリングを示す正面図、(c)はC形止め輪、ワッシャ、ブッシュ、及びリングを示す正面図。 (a)及び(b)はワッシャの別例を示す斜視図。 ワッシャの別例を示す断面図。 背景技術を示す図。
以下、スクロール型圧縮機を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。なお、スクロール型圧縮機は車両空調装置に用いられる。
図1に示すように、スクロール型圧縮機10のハウジング11は、有底筒状であるセンターハウジング12(シェル)の一端に有蓋筒状のフロントハウジング13が連結されるとともに、センターハウジング12の他端に有蓋筒状のリヤハウジング14が連結されて構成されている。センターハウジング12は、フロントハウジング13側に開口しており、その内部に固定スクロール15が一体形成されている。固定スクロール15は、センターハウジング12の底壁を形成する円板状の固定側基板15aと、固定側基板15aからフロントハウジング13に向けて立設された固定側渦巻壁15bとを有する。また、固定スクロール15は、固定側渦巻壁15bの先端面にチップシール40を備える。
ハウジング11内には、可動スクロール16が収容されている。可動スクロール16は、円板状をなす可動側基板16aと、可動側基板16aから固定側基板15aへ向かって立設される可動側渦巻壁16bとを有する。固定スクロール15と可動スクロール16とは対向配置されている。固定側渦巻壁15bと可動側渦巻壁16bとは互いに噛み合わされている。可動スクロール16は、可動側渦巻壁16bの先端面にチップシール41を備える。
固定側基板15a及び固定側渦巻壁15bと、可動側基板16a及び可動側渦巻壁16bとによって圧縮室17が区画されている。固定側渦巻壁15bのチップシール40、及び可動側渦巻壁16bのチップシール41によって、圧縮室17の気密性が保持されている。
フロントハウジング13には、回転軸18の大径部18aがラジアルベアリング19を介して回転可能に支持されている。回転軸18の小径部18bの先端には、動力伝達機構PTを介して外部駆動源としての車両のエンジンEが作動連結されている。回転軸18の大径部18aにおいて、可動スクロール16側の端面18cには、回転軸18の回転軸線L1に対して偏心した位置から可動スクロール16に向けて突出する偏心軸20が一体形成されている。
偏心軸20には、バランスウェイト21が一体化されたブッシュ22が装着されている。バランスウェイト21は、可動スクロール16が公転運動する際に可動スクロール16に作用する遠心力を相殺する。可動スクロール16の可動側基板16aには円筒状のボス部16fが、ブッシュ22に向けて突出形成されている。ボス部16fには軸受50が支持されている。可動スクロール16は、軸受50を介してブッシュ22と相対回転可能にブッシュ22に支持されている。
上記構成のスクロール型圧縮機10では、エンジンEの駆動力が動力伝達機構PTを介して回転軸18に伝達されて、回転軸18が回転駆動すると、偏心軸20、ブッシュ22及び軸受50を介して可動スクロール16が自転しようとする。このとき、自転阻止機構26によって可動スクロール16の自転が阻止されて、可動スクロール16の正方向への公転運動のみが許容される。この可動スクロール16の公転運動により、圧縮室17の容積が減少し、冷媒が圧縮される。
センターハウジング12の外周壁と可動側渦巻壁16bの最外周部との間には、吸入室30が区画形成されている。センターハウジング12の外周壁には、吸入室30に連通する吸入口31が形成されている。固定側基板15aには、吐出ポート32が形成されるとともに、吐出ポート32は圧縮室17に連通している。吐出ポート32は、固定側基板15aに固定された吐出弁33によって開閉される。吐出弁33は固定側基板15aに固定されたリテーナ34によって開度が規制される。吐出ポート32は、センターハウジング12とリヤハウジング14によって区画された吐出室35に連通している。リヤハウジング14には、吐出室35に連通する吐出口36が形成されている。吐出口36と吸入口31とは図示しない外部冷媒回路によって連通している。
そして、外部冷媒回路から、吸入口31を介して吸入室30へ導入された冷媒は、可動スクロール16の公転運動によって吸入室30から圧縮室17に吸入され、可動スクロール16の公転運動による圧縮室17の容積減少によって圧縮される。圧縮室17で圧縮された冷媒は、吐出ポート32を介して吐出室35に吐出され、その後、吐出口36を通って外部冷媒回路へ導出される。なお、スクロール型圧縮機10を含め、外部冷媒回路を循環する冷媒には、圧縮動作時の部材間(例えば、固定スクロール15と可動スクロール16)の相互作動を円滑にするために、潤滑油が含まれている。
次に、可動スクロール16の支持機構について詳細に説明する。
図2に示すように、ブッシュ22は円柱状である。ブッシュ22は、回転軸18の大径部18aに近い端部に、ブッシュ22の径方向に沿って突出した円環状の係合段部22bを備える。係合段部22bは、ブッシュ22における係合段部22b以外の部位より大径である。ブッシュ22は、中心軸線に対し偏心した位置に挿入孔22aを有する。この挿入孔22aには偏心軸20が挿入されている。ブッシュ22は、偏心軸20の周りを回動(スイング)可能である。偏心軸20におけるブッシュ22からの突出端部には、環状溝20aが偏心軸20の周方向全体に亘って設けられている。環状溝20aは、ブッシュ22の軸方向両端面のうち、可動スクロール16に近い端面から離れた位置にある。
図1及び図4(a)に示すように、ブッシュ22の外周側には、円筒体としての内輪51が装着されている。この内輪51は、ブッシュ22を回動可能に支持する軸受50の内輪51であり、可動スクロール16のボス部16fに支持された軸受50の内輪51である。なお、軸受50は、内輪51に加え、内輪51の外周側に配置され、ボス部16fと一体化された外輪52と、内輪51と外輪52との間に介装された転動体53とを有する。外輪52は、サークリップ54によって、ボス部16fの内周側に抜け止めされた状態で装着されている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、内輪51は、内周面の一部に係合部51aを備える。係合部51aは、内輪51の軸方向両端部のうち、可動スクロール16に面した端部側に設けられている。係合部51aは、内輪51の軸方向両端面のうち、可動スクロール16に近い端面からブッシュ22の端面に至るまで形成されている。係合部51aは、内輪51の内周面の一部が径方向に沿って円弧状に凹む形状である。よって、係合部51aが形成されることにより、内輪51の厚みが一部、その他の部位より薄くなっている。係合部51aの内周面での曲率半径は、内輪51の内周面における曲率半径より小さい。
図4(b)に示すように、偏心軸20の突出端部には、回り止め部材としてのワッシャ60が装着されている。また、図4(c)に示すように、偏心軸20の突出端部には、ワッシャ60を抜け止めするための、抜け止め部材としてのC形止め輪61が装着されている。C形止め輪61は、偏心軸20の環状溝20aに係合し、偏心軸20から抜け止めされている。よって、ワッシャ60は、C形止め輪61によって偏心軸20から抜け止めされているとともに、偏心軸20に対し回転が規制されている。
図2に示すように、C形止め輪61は、C型の周方向に沿った両端部に、C形止め輪61の径方向に突出した爪61aを有する。C形止め輪61は、C型であることから、対向する爪61a同士の間に、C形止め輪61の周方向に沿って離間する隙間61bが存在する。
ワッシャ60は、C型状である。ワッシャ60は周方向の一部が、径方向に沿って分断されており、この分断された部分に、オイル挿通部60aを備える。ワッシャ60の半径は、内輪51における係合部51aの曲率半径と同じである。そして、図4(b)に示すように、ワッシャ60の外周部の一部は、内輪51の係合部51aに係合している。このため、内輪51が周方向へ回動しようとすると、回転規制されたワッシャ60に対し、係合部51aの一部が係合し、内輪51の回転が規制される。
次に、スクロール型圧縮機10の作用を記載する。
さて、回転軸18が回転駆動すると、偏心軸20、ブッシュ22及び軸受50を介して可動スクロール16が自転しようとする。このとき、自転阻止機構26によって、可動スクロール16の自転が阻止されて、可動スクロール16の正方向への公転運動のみが許容される。この可動スクロール16の公転運動により、圧縮室17の容積が減少する。
このとき、ブッシュ22は偏心軸20の回りを回動する。偏心軸20の突出端部にはワッシャ60及びC形止め輪61が装着されているが、ワッシャ60のオイル挿通部60aには、ハウジング11内のガスとともに、ガスに含まれる潤滑油が挿通される(入り込む)。オイル挿通部60aに挿通された潤滑油は、偏心軸20の外周面と、ブッシュ22における挿入孔22aの内周面との間に侵入して供給され、偏心軸20とブッシュ22との摺動部を潤滑する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)内輪51を、ブッシュ22に回転規制した状態で一体化するため、偏心軸20の突出端部にワッシャ60及びC形止め輪61を装着した。ワッシャ60にオイル挿通部60aを設け、このオイル挿通部60aによって、偏心軸20とブッシュ22との摺動部に潤滑油を供給可能な構成とした。このため、偏心軸20の外周面と、ブッシュ22における挿入孔22aの内周面との間(摺動部)に潤滑油を供給可能とすることができる。その結果として、ブッシュ22の端面を覆うように、偏心軸20の突出端部にワッシャ60及びC形止め輪61が装着されていても、そのワッシャ60の外周側から、偏心軸20とブッシュ22の摺動部に潤滑油を供給可能とすることができる。よって、偏心軸20とブッシュ22との摺動部を潤滑させ、相互作動を円滑にして両者の摩耗を抑えることができる。
(2)オイル挿通部60aは、ワッシャ60を径方向に分断して形成されている。このため、ワッシャ60の外周側、及び厚み方向における外面側の両方から潤滑油を偏心軸20とブッシュ22との摺動部に供給可能とすることができる。
(3)ブッシュ22を軸受50で回転可能に支持した構成として、軸受50の内輪51をブッシュ22に対し回転規制して一体化した。ブッシュ22を回転可能に支持する構成として、例えば、滑り軸受け等でブッシュ22を直接支持する構成もある。しかし、本実施形態では、ブッシュ22とは別体の内輪51でブッシュ22を支持する構成とした。このため、ブッシュ22より強度の高い材質製の内輪51を採用することもでき、軸受50によってブッシュ22を安定して支持することができる。
(4)C形止め輪61もC型である。このため、C形止め輪61の割れた隙間61bをオイル挿通部として機能させ、この隙間61bからワッシャ60にオイルを供給可能とすることができ、ワッシャ60のオイル挿通部60aから、偏心軸20とブッシュ22との摺動部に潤滑油を供給可能とすることができる。
(5)内輪51は、偏心軸20に対し回転が規制されている。このため、ブッシュ22と内輪51との摺動が規制され、両者の摩耗を抑制することができる。
(6)内輪51に係合部51aを設け、この係合部51aにワッシャ60を係合させ、内輪51の回転を規制するようにした。内輪51の一部を加工するだけで、内輪51をブッシュ22に圧入する等せずに、内輪51の回転を簡単に規制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5(a)に示すように、ワッシャ60(回り止め部材)を円環状とし、オイル挿通部60bをワッシャ60の厚み内で凹ませて形成してもよい。
○ 図5(b)に示すように、ワッシャ60(回り止め部材)を円環状とし、オイル挿通部60cをワッシャ60の内周縁の一箇所又は複数箇所を径方向に沿って凹ませて形成してもよい。
○ 図6に示すように、ワッシャ60(回り止め部材)を円環状とし、ワッシャ60を外周面から内周面に向かうに従い、厚みが徐々に薄くなるように傾斜させて形成し、その傾斜面をオイル挿通部としてもよい。
○ 実施形態では、円筒体を軸受50の内輪51に具体化したが、これに限らない。軸受50を滑り軸受とし、ブッシュ22の外周面と、滑り軸受の内周面との間に、円筒体を介在させてもよい。このように構成した場合、円筒体は金属製とし、ブッシュ22及び滑り軸受よりも剛性の高いものとする。
○ 実施形態では、抜け止め部材をC形止め輪61とし、そのC形止め輪61の隙間61bをオイル挿通部として機能させたが、抜け止め部材は、円環状であってもよい。円環状の抜け止め部材は、環状溝20aに無理嵌めする。この場合、オイル挿通部を抜け止め部材の厚み内で凹ませて形成してもよいし、オイル挿通部を抜け止め部材の内周縁の一箇所又は複数箇所を径方向に沿って凹ませて形成してもよい。
さらに、抜け止め部材を外周面から内周面に向かうに従い、厚みが徐々に薄くなるように傾斜させて形成し、その傾斜面をオイル挿通部としてもよい。
○ 抜け止め部材を、C形止め輪61から、円環状でかつ内周面に複数の係止爪が配列された形状に変更し、抜け止め部材からオイル挿通部としての機能を無くした構成としてもよい。
○ 実施形態において、電動モータの駆動力によって回転軸18を回転駆動させるようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記円筒体は、該円筒体の内周面の一部に係合部を備え、該係合部は、前記円筒体の内周面の一部が径方向に沿って円弧状に凹む形状であり、前記係合部の内周面での曲率半径は、前記円筒体の内周面における曲率半径より小さいスクロール型圧縮機。
10…スクロール型圧縮機、11…ハウジング、15…固定スクロール、16…可動スクロール、18…回転軸、20…偏心軸、22…ブッシュ、50…軸受、51…円筒体としての内輪、51a…係合部、60…回り止め部材としてのワッシャ、61…抜け止め部材としてのC形止め輪、60a,60b,60c…オイル挿通部。

Claims (4)

  1. 固定スクロールと、
    可動スクロールと、
    ハウジングに回転可能に支持された回転軸と、
    前記回転軸の回転軸線に対して偏心した位置から前記可動スクロールに向けて突出する偏心軸と、
    前記偏心軸の周りを回動可能であって、前記可動スクロールを相対回転可能に支持するブッシュと、
    前記ブッシュの外周側に装着された円筒体と、
    前記ブッシュからの前記偏心軸の突出端部に装着され、前記円筒体に設けられた係合部との係合によって前記ブッシュに対し前記円筒体を回り止めする回り止め部材と、
    前記突出端部に装着され、前記回り止め部材を前記突出端部から抜け止めする抜け止め部材と、を有し、
    前記回り止め部材は、前記偏心軸と前記ブッシュとの摺動部へのオイル挿通部を有することを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記回り止め部材はワッシャであり、前記抜け止め部材はC形止め輪である請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記ワッシャはC型であり、前記オイル挿通部は、前記ワッシャの一部を該ワッシャの径方向に分断して形成されている請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記可動スクロールは、軸受を介して前記ブッシュに相対回転可能に支持され、前記円筒体は、前記ブッシュと一体回転し、前記軸受の内輪を構成する請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
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