JP2016102384A - 窓サッシ - Google Patents
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Abstract
障子の開閉操作と障子のロック操作を室内から簡単に行うことのできる開閉窓を提供する。
【解決手段】
窓枠と、窓枠に対して上端部が支持されて開閉する障子と、窓枠と障子に対してその両端部が回転自在に連結される回転アームとを備え、回転アームの外周面には、開閉操作ガイドが形成されていると共に、縦枠内周面には、前記開閉操作ガイドと協働して障子を閉鎖方向に操作する閉鎖用ピンと、前記開閉操作ガイドと協働して障子を開放方向に操作する開放用ピンとを有する。
【選択図】図4
Description
(全体の構成)
図1、2に示すように、本発明の実施形態の窓サッシは、上枠11,下枠12及び右、左縦枠13,14を四周組にしてなる枠体1に、上框21,下框22及び右、左縦框23,24を四周組にしてなる框枠の内周に板ガラス等のパネル25を装着してなる障子2が開閉自在に支持されて構成されている。
障子2の右、左縦框23,24の外周面の上端位置にはスライド軸が設けられており、該スライド軸が右、左縦枠13,14の内周面の上部位置に設けられたスライドレール51,51内を上下方向にスライド自在、且つ、回転自在に連結されている。
そして、障子2の開放時には、障子2の下端部が室外側に押し出され、スライドレール51,51内を下方に移動するスライド軸を中心に障子2が室外側に回動されることにより窓の開閉が行われる。
以下、本発明の実施形態の各構成について、詳細に説明する。
本発明の実施形態の窓サッシの開閉機構について、図3を参考に説明する。
右、左縦枠13,14の上部位置に設けられたスライドレール51,51は、右、左縦枠13,14の内周方向に突設する壁部により溝状に形成されており、障子2の上端見込み方向ほぼ中央位置に設けられたスライド軸55を上下方向に案内している。スライドレール51,51内に案内されるスライド軸55の先端には、ローラ部55aが回転自在に支持されている。
そして、左右壁部の内周端は互いに近接するように屈曲し、スライドレール51,51内に案内されるスライド軸55のローラ部55aがスライドレール51,51から抜け出すことを防止している。
スライドレール51,51の上方に傾斜部51b,51bが形成されているので、障子2の閉鎖時に、スライド軸55を室内側に引き寄せて、上枠11に設けられる気密材に対して上框21が圧接される。
一方、障子2の右、左縦框23,24の外周面の障子2のスライド軸55と障子2の重心Gとの中間には、障子支持ブラケット57が設置されており、障子支持ブラケット57の外周面に前記回転アーム3の他端を回転自在に支持する第2の支持軸32が設けられている。
そして、第1の支持軸31と第2の支持軸32との間には、スライド軸55と障子の重心Gとの距離の略1/2の寸法aを有する回転アーム3が設けられている。
また、縦枠側支持ブラケット56を右、左縦枠13,14に固定するためのネジ孔56a、及び、障子支持ブラケット57を右、左縦框23,24に固定するためのネジ孔57aは、長孔により形成されており、縦枠側支持ブラケット56及び障子支持ブラケット57の取付位置は、微調整(5〜10mm程度)ができるように構成されている。
以下、窓サッシの開閉について、図4を参考にさらに説明する。
図4における閉鎖状態では、障子2は、枠体1の内周に納まっており、開口部が障子2により閉鎖されている。このとき、縦枠13,14の障子2の重心Gに対向する部位に第1の支持軸31が位置するように縦枠側支持ブラケット56が縦枠13,14に対して固定されている。なお、閉鎖状態では、障子2上端のスライド軸55は、スライドレール51の傾斜部51b,51b内に位置されて、障子2の上方は室内側に押しつけられ、障子2の下方が引き寄せハンドル等を操作することにより、枠体1と障子2との間が気密されている。
このように、開閉する障子2の重心Gが上下方向に変位しないので、障子2の開閉時に障子2の重量よる抵抗が発生せずに、僅かな自然風や室内外の気圧差によってスムーズに開閉が行われる回転式開閉換気窓を構成することができる。
そのために、本発明の実施形態の窓サッシは、障子2が外力の働かない状態下において障子2の重力が障子2を閉鎖状態とするように加わったり、反対に、開放状態とするように加わったりするように制御するために、第1の支持軸31を支持する縦枠側支持ブラケット56及び第2の支持軸32を支持する障子支持ブラケット57の固定位置に位置調節手段(長孔56a,57a)を設けており、それに併せて回転アーム3の寸法が変更できるように構成されている。なお、上記位置調節手段、及び、回転アーム3の寸法を調節することができる構成は、上記ネジ孔を長孔にすることに限るものではなく、公知の構成を採用すれば良い。
以下、図5を参考にして、説明する。
なお、スライド軸55から第2の支持軸32までの距離aよりも、回転アーム3の長さを大きく設定するためには、第1の支持軸31の位置調節と回転アーム3の寸法変更を行っても、第2の支持軸32の位置調節と回転アーム3の寸法変更のいずれによっても可能である。図5(a)において、前者の場合の障子2の重心をgとし、後者の場合の障子2の重心のGとして記載している。
そして、以上のように設定された窓サッシは、建物内の気圧が高くなったときなどには窓を開放して排気するが、建物内の空気を排気するなどして気圧差が無くなった後は、開放した窓は開放状態を維持することなく、自然と閉鎖状態になる。
なお、図5(a)の例と同様に、スライド軸55から第2の支持軸32までの距離aよりも、回転アーム3の長さを小さく設定するためには、第1の支持軸31の位置調節と回転アーム3の寸法変更をしても、第2の支持軸32の位置調節と回転アーム3の寸法変更のいずれによっても可能である。図5(b)において、前者の場合の障子2の重心をgとし、後者の場合の障子2の重心のGとして記載している。
そして、以上のように設定された窓サッシは、建物の窓に対して風が当たる場合などには、窓を閉鎖して外気の浸入を防止するが、無風状態となると、自然と、もしくは、小さな外力で開放して建物内の空気を排気することができる。
なお、本実施形態において、障子の重心を調整するために、障子の上下框枠の内部にウエイト等を配置して、障子の重心位置を正確に設定できるように構成することもできる。
衝撃吸収手段6は、障子2の開放に伴ってスライドレール51内を下方に移動してきたスライド軸55が当接する衝撃吸収ブロック61と、衝撃吸収ブロック61の方に連結される衝撃吸収軸62と、衝撃吸収軸62の上下方向への移動を案内する衝撃吸収軸ガイド63と、衝撃吸収軸62の上方位置に固定されたコイルバネストッパ62aと、衝撃吸収軸62の下端に固定されたストッパ62bと、衝撃吸収軸ガイド63との間に配置されるコイルバネ64とにより構成されている。
衝撃吸収ブロック61に対して障子2のスライド軸55が当接しない状態では、衝撃吸収軸ガイド63とコイルバネストッパ62aとの間に配置されたコイルバネ64の反発力により、衝撃吸収軸62はストッパ62bが衝撃吸収軸ガイド63の下面に当接する上端位置に位置している。この状態から、障子2が開放され、スライドレール51,51に沿ってスライド軸55,55が下方に移動して衝撃吸収ブロック61に上方より当接すると、コイルバネ64の収縮により障子2の開放時の衝撃が吸収される。
そして、障子2の閉鎖時には、コイルバネ64の復元力により、障子2を閉鎖方向に付勢して、操作者の障子2の閉塞操作を補助している。
なお、上記衝撃吸収手段6は、上記のとおり、障子2の開放時の衝撃を吸収するとともに、スライド軸55のスライドレール51下端からの外れを防止しており、また、コイルバネ64の大きさを選択したり、衝撃吸収ブロック61の移動下端位置を設定する手段を設けることによって、障子2の全開角度を設定する手段としての機能も有している。
開閉操作手段7は、第1の支持軸31の近傍に設けられ、回転アーム3の外周面に形成される開閉操作ガイド71と、縦枠の内周面に形成される開放用ピン72及び閉鎖用ピン73とから構成されている。
回転アーム3の外周面に形成される開閉操作ガイド71は、回転アーム3の一端近傍から他端方向に延設される壁状部材により形成されており、第1の支持軸31近傍から回転アーム3と平行に他端側に延びる室内側壁71aと、室内側壁71aの他端側から室外側に傾斜しながら延設される第1傾斜壁71bと、第1傾斜壁71bの他端側から回転アーム3と平行に他端側に延びる中央壁71cと、中央壁71cの他端側から室外側に傾斜しながら延設される第2傾斜壁71dと、第2傾斜壁71dの他端側から回転アーム3と平行に他端側に延びる室外側壁71eとによりクランク状に形成されている。
一方、縦枠の内周面に形成される開放用ピン72と閉鎖用ピン73は、開放用ピン72が閉鎖用ピン73に対して上方に位置するように、所定の間隔を置いて後述する操作杆76に固定されている。操作杆76は、縦枠13,14に配置されたガイドレール75に沿って上下動するように配置され、操作者が操作する手動のハンドルや電動のアクチュエータ等の操作手段により、ガイドレール75に沿って上下動するようになっている。
操作杆76から内周側に突設するように支持された開放用ピン72及び閉鎖用ピン73は、それぞれ開閉操作ガイド71を上下から挟むように配置され、操作手段の操作により、障子の開閉を行う。
障子2の閉鎖状態においては、(a)に示すように、操作杆76は上端位置に操作され、回転アーム3の外周面に設けられた開閉操作ガイド71の中央壁71cの外周側面に閉鎖用ピン73が当接している。したがって、回転アーム3の室外側への回転が阻止され、障子2は、閉鎖状態にロックされている。
上記閉鎖状態(a)から、操作手段を操作して操作杆76を下方に操作すると、閉鎖用ピン73は、中央壁71cから離脱して、(b)に示すように、開閉操作ガイド71は、閉鎖用ピン73及び開放用ピン72の両ピンと接触しない状態となる。この状態で、室内外の圧力差等の外力が生じれば、(c)に示すように、障子2は閉鎖用ピン73及び開放用ピン72に何ら拘束されず、スムーズに開放される(解放状態)。
このように、操作者は、直接障子2に触れることなく、障子2を開閉することができる。
そして、障子の開閉操作から更に操作杆を上下させることにより、開閉操作に連続して障子のロック操作ができるので、操作性に優れている。
また、開放操作ガイドを、回転アームの枠側の支持軸近傍に形成し、枠に設けた開放用ピン及び閉鎖用ピンの当接により行うことができるので、操作のための動作は小さくて済み、また、枠と障子との間に開閉操作手段が突出しないので、開口部に邪魔となる部材が突出せず、また、安全である。
11 上枠
12 下枠
13 右縦枠
14 左縦枠
2 障子
21 上框
22 下框
23 左縦框
24 左縦框
3 回転アーム
31 第1の支持軸
32 第2の支持軸
51 スライドレール
51a スライド部
51b 傾斜部
55 スライド軸
55a ローラ部
56 縦枠側支持ブラケット
56a ネジ孔(長孔)
57 障子支持ブラケット
57a ネジ孔(長孔)
6 衝撃吸収手段
7 開閉操作手段
71 開閉操作ガイド
71a 室内側壁
71b 第1傾斜壁
71c 中央壁
71d 第2傾斜壁
71e 室外側壁
72 開放用ピン
73 閉鎖用ピン
75 ガイドレール
76 操作杆
Claims (1)
- 窓枠と、窓枠に対して上端部が支持されて開閉する障子と、窓枠と障子に対してその両端部が回転自在に連結される回転アームとを備え、
回転アームの外周面には、開閉操作ガイドが形成されていると共に、
縦枠内周面には、前記開閉操作ガイドと協働して障子を閉鎖方向に操作する閉鎖用ピンと、前記開閉操作ガイドと協働して障子を開放方向に操作する開放用ピンとを有する、
ことを特徴とする窓サッシ。
Priority Applications (1)
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JP2014242680A JP6685641B2 (ja) | 2014-11-29 | 2014-11-29 | 窓サッシ |
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JP2016102384A true JP2016102384A (ja) | 2016-06-02 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018172851A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 三協立山株式会社 | 建具 |
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2014
- 2014-11-29 JP JP2014242680A patent/JP6685641B2/ja active Active
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