JP2016102161A - 吸収性樹脂粒子、これを含む吸収体及び吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
(i)炭素数8〜30の芳香族エチレン性モノマー
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン及びヒドロキシスチレン等のスチレン、並びにビニルナフタレン及びジクロルスチレン等のスチレンのハロゲン置換体等。
(ii)炭素数2〜20の脂肪族エチレン性モノマー
アルケン(エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン及びオクタデセン等);並びにアルカジエン(ブタジエン及びイソプレン等)等。
(iii)炭素数5〜15の脂環式エチレン性モノマー
モノエチレン性不飽和モノマー(ピネン、リモネン及びインデン等);並びにポリエチレン性ビニルモノマー[シクロペンタジエン、ビシクロペンタジエン及びエチリデンノルボルネン等]等。
水溶液重合を行う場合、有機溶媒の使用量は、水の重量を基準として40%以下が好ましく、更に好ましくは30%以下である。
ラジカル重合触媒の使用量(質量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)の合計重量に基づいて、0.0005〜5が好ましく、更に好ましくは0.001〜2である。
アルコキシシリル基としては、メトキシシリル基、エトキシシリル基及びイソプロピルシリル基等が挙げられ、入手の容易さ、安全性および加水分解性の観点からエトキシシリル基が好ましい。
アルコキシチタニル基としては、メトキシチタニル基、エトキシチタニル基及びイソプロピルチタニル基等が挙げられ、入手の容易さ、安全性および加水分解性の観点からエトキシチタニル基が好ましい。
中でも、入手の容易さと反応性の観点から、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン及び3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランが好ましく、更に好ましくは2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン及び3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシランである。
表面架橋剤の使用量(重量%)は、表面架橋剤の種類、架橋させる条件、目標とする性能等により種々変化させることができるが、吸収性能等の観点から、吸収性樹脂粒子の重量に基づいて、0.001〜3が好ましく、更に好ましくは0.005〜2、特に好ましくは0.01〜1である。
粒度調整は、架橋重合体(A1)を含む樹脂粒子の場合と同様の方法が採用できる。
他の材料としては繊維状物等が挙げられる。繊維状物と共に用いた場合の吸収体の構造及び製造方法等は、公知のもの(特開2003−225565号公報、特開2006−131767号公報及び特開2005−097569号公報等)と同様である。
上記繊維状物としては、好ましくは、セルロース系繊維、有機系合成繊維、および有機系合成繊維とセルロース系繊維との混合物からなる群から選ばれる1種以上である。
セルロース系繊維としては、例えばフラッフパルプ等の天然繊維、ビコースレーヨン、アセテート、キュプラ等のセルロース系化学繊維が挙げられる。このセルロース系天然繊維の原料(針葉樹、広葉樹等)、製造方法(ケミカルパルプ、セミケミカルパルプ、メカニカルパルプ、CTMP等)、漂白方法等については特に限定されない。
有機系合成繊維としては、例えばポリプロピレン系繊維、ポリエチレン系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリエステル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン系繊維、熱融着性複合繊維(例えば、融点の異なる上記繊維の少なくとも2種を鞘芯型、偏芯型、並列型等に複合化された繊維、上記繊維の少なくとも2種をブレンドした繊維、上記繊維の表層を改質した繊維等)が挙げられる。
これらの繊維状基材の内で好ましいものは、セルロース系天然繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエチレン系繊維、ポリエステル系繊維、熱融着性複合繊維およびこれらの混合繊維であり、更に好ましくは、得られた吸水剤の吸水後の形状保持性に優れるという点で、フラッフパルプ、熱融着性複合繊維およびこれらの混合繊維である。
上記繊維状物の長さ、太さについては特に限定されず、通常、長さは1〜200mm、太さは0.1〜100デニールの範囲であれば好適に使用することができる。形状についても繊維状であれば特に限定されず、細い円筒状、スプリットヤーン状、ステープル状、フィラメント状、ウェブ状等が例示される。
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網で作製したティーバッグ(縦20cm、横10cm)に測定試料1.00gを入れ、生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)1,000ml中に無撹拌下、1時間浸漬した後、15分間吊るして水切りした。その後、ティーバッグごと、遠心分離器にいれ、150Gで90秒間遠心脱水して余剰の生理食塩水を取り除き、ティーバックを含めた重量(h1)を測定し次式から保水量を求めた。なお、使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃であった。
保水量(g/g)=(h1)−(h2)
なお、(h2)は、測定試料の無い場合について上記と同様の操作により計測したティーバックの重量である。
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網を底面に貼った円筒型プラスチックチューブ(内径:25mm、高さ:34mm)内に、30メッシュふるいと60メッシュふるいを用いて250〜500μmの範囲にふるい分けした測定試料0.16gを秤量し、円筒型プラスチックチューブを垂直にしてナイロン網上に測定試料がほぼ均一厚さになるように整えた後、この測定試料の上に分銅(重量:310.6g、外径:24.5mm、)を乗せた。この円筒型プラスチックチューブ全体の重量(M1)を計量した後、生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)60mlの入ったシャーレ(直径:12cm)の中に測定試料及び分銅の入った円筒型プラスチックチューブを垂直に立ててナイロン網側を下面にして浸し、60分静置した。60分後に、円筒型プラスチックチューブをシャーレから引き上げ、これを斜めに傾けて底部に付着した水を一箇所に集めて水滴として垂らすことで余分な水を除去した後、測定試料及び分銅の入った円筒型プラスチックチューブ全体の重量(M2)を計量し、次式から加圧下吸収量を求めた。なお、使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃であった。
荷重下吸収量(g/g)={(M2)−(M1)}/0.16
測定試料0.32gを150ml生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)に30分間浸漬して含水ゲル粒子を調製する。そして、垂直に立てた円筒[直径(内径)25.4mm、長さ40cm、底部から40mlの位置及び60mlの位置にそれぞれ目盛り線(m1)及び(m2)が設けてある。]の底部に、金網(目開き106μm、JIS Z8801−1:2006)と、開閉自在のコック(内径5mm、長さ10cm)とを有する濾過円筒管内に、コックを閉鎖した状態で、調製した含水ゲル粒子を生理食塩水と共に移した後、この含水ゲル粒子の上に円形金網(目開き150μm、直径25mm)が金網面に対して垂直に結合する加圧軸(重さ22g、長さ47cm)を金網と含水ゲル粒子とが接触するように載せ、更に加圧軸におもり(88.5g)を載せ、1分間静置する。引き続き、コックを開き、濾過円筒管内の液面が60ml目盛り線(m2)から40ml目盛り線(m1)になるのに要する時間(T1;秒)を計測し、次式よりゲル通液速度(ml/分)を求める。なお、使用する生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃で行う。
ゲル通液速度(ml/分)=20ml×60/(T1−T2)
なお、T2は、測定試料の無い場合について上記と同様の操作により計測した時間である。
アクリル酸(a1){三菱化学株式会社製、純度100%}131部、架橋剤(b−1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.44部及び脱イオン水362部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.5部、2%アスコルビン酸水溶液1部及び2%の2,2’−アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライド水溶液0.1部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が80℃に達した後、80±2℃で約5時間重合することにより含水ゲルを得た。
次にこの含水ゲルをミンチ機(ROYAL社製12VR−400K)で細断しながら、45%水酸化ナトリウム水溶液162部を添加して混合・中和し、中和ゲルを得た。更に中和した含水ゲルを通気型乾燥機{200℃、風速2m/秒}で乾燥し、乾燥体を得た。乾燥体をジューサーミキサー(Oster社製OSTERIZER BLENDER)にて粉砕した後、ふるい分けして、目開き710〜150μmの粒子径範囲に調整して、架橋重合体粒子を含む樹脂粒子を得た。ついで、得られた樹脂粒子100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに、化合物(c)としての2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを0.3重量部、無機酸塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウムミョウバン12水和物を0.6重量部、表面架橋剤としてのエチレングリコールジグリシジルエーテルを0.08重量部及び溶剤としての45%プロピレングリコール水溶液を3.3重量部を混合した混合溶液を添加し、均一混合した後、130℃で60分間静置することで乾燥して、本発明の水性液体吸収性樹脂粒子1を得た。
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランをメトキシシシリル基とグリシジル基とを含有するシランオリゴマー(信越シリコーン社製KR−516)に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子2を得た。
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランに変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の吸収性樹脂粒子3を得た。
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを用いなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較用の吸収性樹脂粒子C1を得た。
硫酸ナトリウムアルミニウムミョウバン12水和物を用いなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較用の吸収性樹脂粒子C2を得た。
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン及び硫酸ナトリウムアルミニウムミョウバン12水和物を用いなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較用の吸収性樹脂粒子C3を得た。
Claims (6)
- 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)並びに架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体(A1)を含有する樹脂粒子の表面の少なくとも一部が、シラノール基及び/若しくはチタノール基(α1)並びに/又は加水分解により前記(α1)となる官能基(α2)並びにカルボキシル基と反応し得る官能基(β)を有する化合物(c)とジルコニウム、アルミニウム又はチタニウムの無機酸塩(d)とを用いて表面架橋されてなる水性液体吸収性樹脂粒子。
- 前記(α1)がシラノール基である請求項1に記載の吸収性樹脂粒子。
- 前記(β)がグリシジル基である請求項1又は請求項2に記載の吸収性樹脂粒子。
- 前記(d)がアルミニウムの無機酸塩である請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性樹脂粒子。
- 請求項1〜4のいずれかに記載された吸収性樹脂粒子を含む吸収体。
- 請求項5に記載された吸収体を用いた吸収性物品。
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