JP2016101210A - 放射線画像撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コンソールなしで放射線画像撮影装置を用いて短いサイクルタイムで撮影を行うことができるとともに、コンソール上で放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けを容易かつ的確に行うことが可能な放射線画像撮影システムを提供する。【解決手段】放射線画像撮影装置1の制御手段22は、コンソール80による制御を受けずに撮影を行うとともに、放射線画像pのデータを生成するごとに異なるIDを対応付けて記憶手段23に記憶させ、携帯情報端末70は、撮影ごとに放射線画像撮影装置1から取得したIDを撮影オーダー情報POIに対応付け、コンソール80は、放射線画像撮影装置1が接続されるとその記憶手段23に記憶されている放射線画像pのデータおよびIDの組を取得し、携帯情報端末70が接続されると撮影オーダー情報POIおよびIDの組を取得し、IDに基づいてIDごとに放射線画像pのデータと撮影オーダー情報POIとを対応付ける。【選択図】図3

Description

本発明は、放射線画像撮影システムに関する。
近年、放射線検出素子を二次元状に配列し、放射線源から照射され被写体を透過した放射線に応じて放射線検出素子内で発生した電荷を画像データとして読み取る放射線画像撮影装置(Flat Panel Detector)が種々開発されており、病院等の施設で撮影に用いられている。また、近年、放射線検出素子等が形成されたセンサーパネル等を筐体内に収納し、持ち運び可能とした可搬型の放射線画像撮影装置が開発され、実用化されている。
従来、このような放射線画像撮影装置を用いた放射線画像撮影システムでは、放射線画像撮影装置が、コンピューター等で構成されるコンソールによる撮影制御の下で動作を行うように構成されていた。そして、コンソールは、放射線画像撮影装置を起動させたり、放射線画像撮影装置の電力消費状態(いわゆる省電力状態(sleep状態等ともいう。)や撮影可能状態(wake up状態等ともいう。))を切り替えたり、放射線画像撮影装置から画像データ等を撮影ごとに転送させたり、或いは、生成した放射線画像と、その放射線画像の撮影に対する指示内容が記載された撮影オーダー情報との対応付け(紐付け等ともいう。)等の各処理を行うように構成される(例えば特許文献1等参照)。
また、上記のような放射線画像撮影装置を病室や患者の自宅等に持ち込んで撮影を行う場合、例えば、図11に示すように、可搬型の放射線画像撮影装置100と、例えばノートパソコン等で構成されるコンソール101と、ポータブルの放射線源102を患者の自宅等に持ち込んで撮影が行われる場合がある。そして、この場合、図示を省略するが、放射線技師等の操作者は、放射線画像撮影装置100を、被写体である患者の身体にあてがったり、或いは患者とベッドとの間に挿入する等した状態で、ポータブルの放射線源102から放射線を照射させて撮影を行う。また、馬等の家畜等の撮影を行う場合も同様にして撮影が行われる場合がある。
その際、例えば放射線画像撮影装置100とコンソール101とをケーブルで接続し、放射線画像撮影装置100からコンソール101への画像データの転送をケーブルを介して有線方式で行うように構成すると、ケーブルに操作者の足が引っ掛かる等して撮影の邪魔になる虞れがある。そのため、このような場合には、放射線画像撮影装置100とコンソール101との間の通信は、例えば放射線画像撮影装置100の図示しないアンテナとコンソール101に取り付けた無線通信装置101a等とを介して無線方式で行われる場合が多い。
しかし、病院等の施設における撮影室等とは異なり、患者の自宅等では種々の機器の間等で電波が飛び交っている等して、放射線画像撮影装置100とコンソール101との間の無線通信に関して言えば、必ずしも電波環境が良くない場合が少なくない。そして、電波環境が悪化すると、画像データの転送速度が低下したり転送が不安定になったり、或いは最悪の場合、画像データの転送ができなくなる場合もある。
そこで、放射線画像撮影装置100がコンソール101による制御を受けずに、放射線画像撮影装置自体で撮影を行うことができるように構成することが可能である。すなわち、この場合、放射線画像撮影装置100を用いて1回或いは複数回の撮影を行い、撮影された画像データは、放射線画像撮影装置100の図示しないメモリー等に保存しておく。
そして、一連の撮影が終了した後で、放射線画像撮影装置100をコンソール101が設置されている場所に運び、放射線画像撮影装置100とコンソール101とを無線方式或いは有線方式で接続して、放射線画像撮影装置100内に保存されている一連の撮影の画像データをコンソール101に転送する。そして、コンソール101で画像データ等に基づいて放射線画像を生成し、放射線技師等の操作者が、生成された放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けの処理(後登録ともいう。)を行う。
このように構成すれば、患者の自宅等での回診の際に、コンソール101をいちいち撮影現場に持ち込まずに撮影を行うことが可能となり、上記のような電波環境の悪さによる撮影の遅延や画像データの転送不能等の問題が生じることを防止することが可能となる。また、それとともに、放射線画像撮影装置100からコンソール101への画像データ等の転送を行わなくて済むため、その分、1回の撮影に要する時間を短縮することが可能となり、放射線技師等の操作者が短いサイクルタイムで次々と撮影を行うことが可能となる。
しかし、上記のように構成する場合、撮影後に、放射線技師等の操作者が手動で放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けを行わなければならず、作業が面倒なものとなっていた。
そこで、特許文献2に記載されているように、例えば放射線画像撮影装置100に予めこれから行う各撮影に関する撮影オーダー情報等を入力しておき、放射線画像撮影装置100が、画像データや、放射線画像撮影装置100で画像データ等に基づいて生成された放射線画像を、撮影オーダー情報に自動的に対応付けるように構成することが可能である。
すなわち、前述したコンソール101での処理を、放射線画像撮影装置100が自ら行うように構成することが可能である。なお、この場合も、従来のコンソール101における対応付けの処理の場合と同様に、放射線技師等の操作者による対応付けの確認処理や確定処理等が必要になるが、上記のように操作者が手動で放射線画像と撮影オーダー情報とを対応付ける場合に比べれば、確認処理や確定処理は非常に楽に行うことができる。
国際公開第2011/142157号パンフレット 特開2010−137059号公報
ところで、上記の特許文献2に記載された放射線画像撮影装置100では、従来、コンソール101の表示部上で行われていた放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けの確認処理や確定処理を、放射線画像撮影装置100の裏面(すなわち後述する放射線入射面Rとは反対側の面)に設けられた表示部に放射線画像や撮影オーダー情報を表示させて行うことになる。
しかしながら、例えば患者の身体とベッドとの間に挿入された放射線画像撮影装置100を、操作者が撮影ごとに引き出して対応付けを確認する等した後、放射線画像撮影装置100を再度、患者の身体とベッドとの間に挿入することを繰り返すのでは、撮影の作業効率が低下する。
また、特許文献2にも記載されているように、例えば、放射線画像撮影装置100とは別体の表示装置を、放射線画像撮影装置100からケーブル等を介して引き出し、上記のように放射線画像撮影装置100を撮影ごとに患者の身体とベッドとの間等から引き出したり挿入し直したりせずに、表示装置上に放射線画像や撮影オーダー情報を表示させて対応付けの確認処理等を行うように構成することも可能である。
しかし、この場合は、放射線画像撮影装置100から表示装置に画像データや放射線画像のデータを撮影ごとに転送することが必要になり、上記のように、放射線画像撮影装置100に画像データ等を保存しておくことで画像データ等をコンソール101に転送しなくて済むため1回の撮影に要する時間を短縮することが可能となり短いサイクルタイムで撮影を行うことが可能となるといった有益な効果が損なわれてしまう虞れがあった。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、コンソールなしで放射線画像撮影装置を用いて短いサイクルタイムで撮影を行うことができるとともに、コンソール上で放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けを容易かつ的確に行うことが可能な放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の放射線画像撮影システムは、
二次元状に配列され、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させる複数の放射線検出素子と、
少なくとも前記各放射線検出素子から前記電荷を読み出して撮影ごとに放射線画像のデータを生成するように制御する制御手段と、
前記放射線画像のデータを記憶する記憶手段と、
を備える放射線画像撮影装置と、
撮影オーダー情報を指定可能な携帯情報端末と、
コンソールと、
を備える放射線画像撮影システムにおいて、
前記放射線画像撮影装置の前記制御手段は、前記コンソールによる制御を受けずに撮影を行うとともに、前記放射線画像のデータを生成するごとに当該放射線画像のデータに異なるIDを対応付けて前記記憶手段に記憶させ、
前記携帯情報端末は、撮影ごとに、前記放射線画像のデータに対応付けられた前記IDを前記放射線画像撮影装置から取得し、当該撮影について指定された前記撮影オーダー情報に当該IDを対応付け、
前記コンソールは、
前記放射線画像撮影装置または前記放射線画像撮影装置の前記記憶手段が無線方式または有線方式で接続されると、前記放射線画像撮影装置の前記記憶手段に記憶されている前記放射線画像のデータおよび前記IDの組を取得し、
前記携帯情報端末が無線方式または有線方式で接続されると、前記携帯情報端末が対応付けた前記撮影オーダー情報および前記IDの組を取得し、
前記IDに基づいて、前記IDごとに、前記放射線画像のデータと前記撮影オーダー情報とを対応付けることを特徴とする。
本発明のような方式の放射線画像撮影システムによれば、放射線画像撮影装置は、コンソールなしで、短いサイクルタイムで撮影を行うことが可能となるとともに、コンソール上で放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けを容易かつ的確に行うことが可能となる。
本実施形態に係る放射線画像撮影装置の外観を示す斜視図である。 放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。 本実施形態に係る放射線画像撮影システムの基本的な構成を表す図である。 本実施形態に係る放射線画像撮影装置とポータブルの放射線源等を撮影現場に持ち込んで撮影を行う様子を表す図である。 放射線画像撮影装置と放射線源とが連携して撮影を行う場合に各走査線にオン電圧を印加するタイミング等を説明するタイミングチャートである。 図5に示した処理シーケンスが繰り返されてオフセットデータの読み出し処理が行われることを表すタイミングチャートである。 撮影オーダー情報の一例を示す図である。 携帯情報端末の表示部上での撮影オーダー情報の表示例等を表す図である。 放射線画像撮影装置がクレードルに挿入され、コネクター同士が接続された状態を表す断面図である。 コンソールがIDを媒介として放射線画像のデータと撮影オーダー情報とを対応付ける状態を表すイメージ図である。 放射線画像撮影装置とコンソールとポータブルの放射線源を撮影現場に持ち込み、放射線画像撮影装置をコンソールで制御しながら撮影を行っていた従来の撮影の様子を表す図である。
以下、本発明に係る放射線画像撮影システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、放射線画像撮影システムで用いられる放射線画像撮影装置として、シンチレーター等を備え、照射された放射線をシンチレーターで可視光等の他の波長の光に変換して放射線検出素子で画像データを得るいわゆる間接型の放射線画像撮影装置について説明するが、本発明は、シンチレーター等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することも可能である。
[放射線画像撮影装置]
本実施形態に係る放射線画像撮影システムを説明する前に、本実施形態に係る放射線画像撮影システムで用いられる放射線画像撮影装置の構成について簡単に説明する。図1は、放射線画像撮影装置の外観を示す斜視図である。
本実施形態では、放射線画像撮影装置1は、後述する放射線検出素子7等が筐体2内に収納されて構成されており、筐体2の一方の側面には、電源スイッチ25や切替スイッチ26、前述したコネクター27、インジケーター28等が配置されている。また、図示を省略するが、本実施形態では、筐体2の例えば反対側の側面等に、後述するコンソール80等と無線方式で通信を行うためのアンテナ29(後述する図2参照)が設けられている。なお、放射線画像撮影装置1は、外部と無線方式で通信を行う場合にはアンテナ29を用い、外部と有線方式で通信を行う場合にはコネクター27に図示しないケーブル等を接続させて通信するようになっている。
図2は、放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。図2に示すように、放射線画像撮影装置1には、図示しないセンサー基板上に複数の放射線検出素子7が二次元状(マトリクス状)に配列されている。各放射線検出素子7は、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させるようになっている。各放射線検出素子7には、バイアス線9が接続されており、バイアス線9は結線10に接続されている。そして、結線10はバイアス電源14に接続されており、バイアス電源14からバイアス線9等を介して各放射線検出素子7に逆バイアス電圧が印加されるようになっている。
各放射線検出素子7には、薄膜トランジスター(Thin Film Transistor。以下、TFTという。)8がスイッチ素子として接続されており、TFT8は信号線6に接続されている。また、走査駆動手段15では、配線15cを介して電源回路15aから供給されたオン電圧とオフ電圧がゲートドライバー15bで切り替えられて走査線5の各ラインL1〜Lxに印加されるようになっている。そして、各TFT8は、走査線5を介してオン電圧が印加されるとオン状態になって、放射線検出素子7内に蓄積された電荷を信号線6に放出させ、また、走査線5を介してオフ電圧が印加されるとオフ状態になって、放射線検出素子7と信号線6との導通を遮断して、放射線検出素子7内で発生した電荷を放射線検出素子7内に蓄積させるようになっている。
読み出しIC16内には複数の読み出し回路17が設けられており、読み出し回路17にはそれぞれ信号線6が接続されている。そして、画像データDの生成処理の際には、放射線検出素子7から電荷が放出されると、電荷は信号線6を介して読み出し回路17に流れ込み、増幅回路18では流れ込んだ電荷の量に応じた電圧値が出力される。そして、相関二重サンプリング回路(図2では「CDS」と記載されている。)19は、増幅回路18から出力された電圧値をアナログ値の画像データDとして読み出して下流側に出力する。そして、出力された画像データDはアナログマルチプレクサー21を介してA/D変換器20に順次送信され、A/D変換器20でデジタル値の画像データDに順次変換され、記憶手段23に出力されて順次保存されるようになっている。
制御手段22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターや、FPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成されている。専用の制御回路で構成されていてもよい。制御手段22には、SRAM(Static RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)等で構成される記憶手段23が接続されており、また、アンテナ29やコネクター27を介して外部と無線方式や有線方式で通信を行う通信部30が接続されている。
また、制御手段22には、走査駆動手段15や読み出し回路17、記憶手段23、バイアス電源14等の各機能部に必要な電力を供給するバッテリー24等が接続されている。そして、制御手段22は、画像データDの生成処理の際には、上記のように走査駆動手段15や読み出し回路17等の動作を制御して、各放射線検出素子7から電荷を読み出して画像データDを生成するように制御するようになっている。
なお、本実施形態では、制御手段22は、後述するように、撮影が行われるごとに、生成した画像データDからオフセットデータOを減算して真の画像データDを算出したり、算出した真の画像データDに対して画像補正を施して放射線画像pを生成して、それを記憶手段23に記憶させていくように構成される場合もある。そのため、上記の画像データD(いわゆるrawデータ)や画像補正後のデータを総称して、以下、放射線画像pのデータという。
[放射線画像撮影システム]
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影システムについて説明する。また、本実施形態に係る放射線画像撮影システムの作用についてもあわせて説明する。
[放射線画像撮影システムの全体的な構成について]
本実施形態に係る放射線画像撮影システム50は、図3に示すように、上記の放射線画像撮影装置1と、携帯情報端末70と、コンソール80とを備えている。
そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、上記のようにして撮影ごとに放射線画像pのデータを生成し、放射線画像pのデータを生成するごとに生成した放射線画像pのデータに異なるIDを対応付けて、記憶手段23に記憶させる。また、携帯情報端末70は、撮影ごとに、放射線画像撮影装置1から放射線画像pのデータに対応付けられたIDを取得し、この放射線画像pが得られた撮影について指定された撮影オーダー情報に、取得したIDを対応付ける。
そして、コンソール80は、一連の撮影の後、放射線画像撮影装置1が無線方式や有線方式で接続されると、放射線画像撮影装置1の記憶手段23に記憶されている放射線画像pのデータおよびそれに対応付けられたIDの単数または複数の組を取得する。また、コンソール80は、携帯情報端末70が無線方式や有線方式で接続されると、携帯情報端末70が対応付けた撮影オーダー情報およびIDの組を取得する。そして、コンソール80は、IDに基づいて、IDごとに、放射線画像pのデータと撮影オーダー情報とを対応付けるように構成されている。以下、具体的に説明する。
なお、放射線画像撮影装置1で生成された放射線画像pのデータおよびIDの単数または複数の組に対応して、携帯情報端末70で撮影オーダー情報およびIDの単数または複数の組が形成される。また、図3において、「p+ID」は、IDが対応付けられた放射線画像pのデータすなわち上記の放射線画像pのデータおよびIDの組を表し、「POI+ID」は、IDが対応付けられた撮影オーダー情報(photograph order information:POI)すなわち上記の撮影オーダー情報およびIDの組を表す。
[撮影現場での撮影等について]
放射線画像撮影装置1の構成は、上記で説明した通りであり、例えば図4に示すように、ポータブルの放射線源52とともに、患者の自宅等の撮影現場に持ち運ばれる。そして、放射線技師等の操作者が放射線画像撮影装置1を被写体である患者の身体にあてがったり、或いは患者とベッドとの間に挿入する等して撮影に用いられる。ポータブルの放射線源52には、曝射スイッチ56等が取り付けられている。
しかし、本実施形態では、図11に示した従来の場合とは異なり、コンソール80は撮影現場には持ち込まれない。そのため、放射線画像撮影装置1は、コンソール80の制御を受けずに、いわば自立して撮影を行うようになっている。
なお、本実施形態では、このように、撮影の際に、放射線画像撮影装置1とコンソール80とは通信を行わないが、上記のように、一連の撮影の後、放射線画像撮影装置1とコンソール80とが無線方式や有線方式で接続された時点で通信を行うようになっている。この点については、後で説明する。また、上記のように、撮影現場にはコンソール80は持ち込まれないが、図4に示すように、放射線技師等の操作者が携帯する等して携帯情報端末70が持ち込まれて撮影が行われる。しかし、携帯情報端末70は、コンソールのように放射線画像撮影装置1の動作を制御することはない。この点についても後で説明する。
[放射線画像撮影装置での処理等について]
また、上記のように、本実施形態では、撮影時には、コンソール80を撮影現場には持ち込まないため、放射線画像撮影装置1は、撮影時にはコンソール80とは通信を行わないが、ポータブルの放射線源52との間で無線方式や有線方式で通信を行うように構成することが可能である。なお、図4では、放射線画像撮影装置1とポータブルの放射線源52との間で通信を行わないように記載されているが、この場合、放射線源52側に図示しないアンテナやアクセスポイント等を設けて放射線画像撮影装置1と無線方式で通信するように構成される。
放射線画像撮影装置1と放射線源52とが通信を行いながら撮影を行うように構成する場合には、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、例えば図5に示すように、走査駆動手段15のゲートドライバー15b(図2参照)から走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次印加して各TFT8を順次オン状態にして、各放射線検出素子7内に残存する電荷を放出させる放射線検出素子7のリセット処理を行う。
そして、放射線技師等の操作者により放射線源52の曝射スイッチ56が操作されて(いわゆる全押しされて)、放射線源52から照射開始信号が送信されてくると、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、図5に示すようにリセット処理を停止し、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオフ電圧を印加させて全てのTFT8をオフ状態にして、放射線の照射により発生した電荷を各放射線検出素子7内に蓄積させる電荷蓄積状態に移行させる。そして、それとともに、放射線源52にインターロック解除信号を送信する。そして、放射線源52はインターロック解除信号を受信した時点で放射線を照射させるように構成される。
なお、図5の斜線の部分は放射線が照射されている期間を表す。そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、放射線の照射が終了すると、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次印加させ、各放射線検出素子7から電荷を読み出して画像データDの生成処理を行うように構成される。
また、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、画像データDの生成後に(或いは撮影前でもよい。)、放射線画像撮影装置1に放射線が照射されない状態で、図6に示すように、図5に示した画像データDの生成処理までの電圧印加のシーケンスと同じシーケンスを繰り返してオフセットデータOの読み出し処理を行う。そして、これらの画像データDとオフセットデータOとを前述した放射線画像pのデータとして記憶手段23に記憶させるように構成することも可能である。
また、記憶手段23に記憶させるデータ量を軽減する等の目的で、前述した画像補正を行うように構成することも可能である。すなわち、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、放射線検出素子7ごとに画像データDからオフセットデータOを減算して、放射線の照射により発生した電荷のみに起因する真の画像データD(すなわちD=D−O)を算出し、算出した真の画像データDに対してゲイン補正や欠陥補正(いわゆる点欠陥や線欠陥を含む。)、階調処理等の画像補正を行って放射線画像pを生成する。また、その他、図示しないシンチレーターの感度ムラによる画像ムラの補正を行う等の画像補正を行うように構成することも可能である。
そして、このように、画像データDやオフセットデータOに基づいて真の画像データDを算出し、算出した真の画像データDに画像補正を施して放射線画像pを生成するように構成する場合には、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、生成した放射線画像pを前述した放射線画像pのデータとして記憶手段23に記憶させる。なお、以下では、このように、放射線画像撮影装置1で放射線画像pを生成して記憶するように構成されている場合について説明するが、上記のように画像データDとオフセットデータOを記憶し、それらを、後でコンソール80に転送し、コンソール80上で真の画像データDを算出し画像補正を施して放射線画像pを生成するように構成することも可能であり、その場合にも本発明を適用することが可能であることは言うまでもない。
一方、ポータブルの放射線源52には、アンテナが設けられていなかったり、アクセスポイントを設けて放射線画像撮影装置1と無線方式で通信することができないように構成されている場合も少なくない。このような場合には、図4に示すように、放射線画像撮影装置1とポータブルの放射線源52とが通信を行わずに撮影を行うように構成される。そして、このような場合には、撮影の際に、上記のように放射線画像撮影装置1と放射線源52との間で照射開始信号やインターロック解除信号等の送受信が行われないため、放射線画像撮影装置1が、放射線の照射が開始されたことを自ら検出するように構成される場合が多い。或いは、放射線の照射が開始される前から前述した画像データDの生成処理を繰り返し行い、各フレームごとに生成された画像データを加算して放射線検出素子7ごとの画像データを復元するように構成される場合もある。
なお、放射線画像撮影装置1自体で放射線の照射開始を検出する具体的な方法としては、例えば特開2009−219538号公報や国際公開第2011/135917号、国際公開第2011/152093号等に記載された方法を用いたり、或いは、公知の各種の方法を用いることも可能であり、特定の方法に限定されない。
そして、図示を省略するが、この場合も、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、画像データDの生成処理を終了すると、放射線が照射されない状態で、画像データDの生成処理までの電圧印加のシーケンスと同じシーケンスを繰り返してオフセットデータOの読み出し処理を行う。そして、その後、画像補正を行って放射線画像pのデータを生成して記憶するように構成されることは、上記と同様である。
[放射線画像撮影装置での本発明に特有の処理等について]
そして、本実施形態では、上記のように、放射線画像撮影装置1と放射線源52とが通信を行いながら撮影を行う場合も、通信を行わずに撮影を行う場合も、いずれの場合も同様であるが、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、上記のようにして放射線画像pのデータを生成するごとに(すなわち撮影ごとに)、生成した放射線画像pのデータに異なるIDを割り当てて対応付ける。そして、生成した放射線画像pのデータおよびIDの組を記憶手段23に記憶させるようになっている。
この場合、IDは、例えば撮影順に「1」、「2」、…等のようにインクリメントする数字を割り当てるように構成することが可能であるが、各放射線画像pのデータに互いに異なるIDを対応付けることができる方法であればよく、特定の方法に限定されず、どのような方法を採用することも可能である。
[携帯情報端末の構成や処理等について]
一方、本実施形態では、上記のように、患者の自宅等の撮影現場にコンソール80を持ち込まない代わりに、図4に示すように、放射線技師等の操作者が携帯情報端末70を携帯するようになっている。携帯情報端末70は、例えばiPad(登録商標)等のタブレットPCや、PDA(Personal Data Assistance)等で構成することが可能であり、特定の機器に限定されない。
放射線技師等の操作者は、撮影を開始する前に、携帯情報端末70に、HIS(Hospital Information System;病院情報システム)やRIS(Radiology Information System;放射線科情報システム)から、これから行う撮影に関する撮影オーダー情報を取得する。この場合、携帯情報端末70がRIS等から撮影オーダー情報を直接取得するように構成することも可能であり、或いは撮影オーダー情報を一旦コンソール80等に取り込んだ後、コンソール80等から携帯情報端末70に送信するように構成することも可能である。
なお、本実施形態では、放射線画像撮影装置1に撮影オーダー情報を入力する必要はない。また、撮影オーダー情報とは、撮影に関して、対象となる患者や撮影部位、撮影方向等を指示する情報であり、例えば図7に例示するように、患者情報としての「患者ID」P2、「患者氏名」P3、「性別」P4、「年齢」P5、「診療科」P6、および撮影条件としての「撮影部位」P7、「撮影方向」P8等で構成される。そして、各撮影オーダー情報に対して例えば受付順に「撮影オーダーID」P1が割り当てられている。
そして、図8に示すように、例えば、携帯情報端末70の表示部71上に撮影オーダー情報の一覧を表示し、図中左側に示すように、放射線技師等の操作者が、撮影オーダー情報の順番を予め指定することができるように構成することが可能である。この場合、撮影オーダー情報の順番は、撮影が行われる順番に指定される。また、撮影ごとに、放射線技師等の操作者が、次に撮影を行う撮影オーダー情報を指定するように構成することも可能である。
[携帯情報端末の放射線画像撮影装置からのIDの取得等について]
放射線技師等の操作者は、上記のようにして、携帯情報端末70上で撮影オーダー情報の順番を指定したり、或いは撮影ごとに撮影オーダー情報を指定する。そして、患者の自宅等の撮影現場で、放射線画像撮影装置1を被写体である患者の身体にあてがったり患者とベッドとの間に挿入する等して被写体と放射線画像撮影装置1とのポジショニングを行う。そして、ポータブルの放射線源52の曝射スイッチ56を操作して放射線を照射させて撮影を行う。なお、前述したように、撮影の際に、携帯情報端末70が放射線画像撮影装置1の動作を制御することはなく、放射線画像撮影装置1は、携帯情報端末70の制御を受けずに自立して動作する。
そして、本実施形態では、携帯情報端末70は、上記のようにして撮影が行われ、放射線画像撮影装置1で放射線画像pのデータが生成されるごとに(すなわち撮影ごとに)放射線画像撮影装置1の制御手段22が放射線画像pのデータに対応付けた上記のIDを、放射線画像撮影装置1から取得するようになっている。
本実施形態では、放射線画像撮影装置1と携帯情報端末70との間で、短距離通信方式で通信を行うことができるようになっており、放射線画像撮影装置1の制御手段22が、上記のようにして放射線画像pのデータにIDを対応付けた際に、当該IDを携帯情報端末70に送信するように構成することで、携帯情報端末70が撮影ごとに放射線画像撮影装置1からIDを取得するようになっている。なお、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、このようにIDのみを携帯情報端末70に送信し、放射線画像pのデータは携帯情報端末70には送信しない。
このように構成すれば、放射線画像撮影装置1から携帯情報端末70にIDのみが送信されるため、送信されるデータ量は、放射線画像pのデータ等を送信する場合に比べて非常に小さくなる。そのため、この場合の短距離通信は大容量である必要はなく、放射線画像撮影装置1から携帯情報端末70にIDの情報が瞬時に送信される。また、放射線画像撮影装置1から携帯情報端末70へのIDの送信が自動的に行われるため、IDを送信させるための操作者の操作が不要になり、操作者の負担を軽減することが可能となる。
しかし、例えば、放射線技師等の操作者が、撮影ごとに携帯情報端末70や放射線画像撮影装置1を操作して放射線画像撮影装置1から携帯情報端末70にIDを送信させるように構成することも可能である。
携帯情報端末70は、以上のようにして撮影ごとに放射線画像撮影装置1からIDを取得すると、例えば上記のようにして携帯情報端末70の表示部71上(図8参照)で当該撮影について指定された撮影オーダー情報に、当該IDを自動的に対応付けるようになっている。
すなわち、例えば図8に示したように、放射線技師等の操作者が撮影を行う順番を予め指定している場合は、携帯情報端末70は、撮影ごとに上記のようにして放射線画像撮影装置1からIDを取得するごとに、取得したIDを順番に撮影オーダー情報に対応付けていく。また、例えば上記のように放射線技師等の操作者が携帯情報端末70上で撮影ごとに次に撮影を行う撮影オーダー情報を指定するように構成する場合には、携帯情報端末70は、撮影ごとに放射線画像撮影装置1から取得したIDを、指定された撮影オーダー情報に対応付けるように構成される。
本実施形態では、以上のようにして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、撮影ごとに、生成した放射線画像pのデータに異なるIDを順次対応付けていき、携帯情報端末70は、撮影ごとに、放射線画像撮影装置1から当該IDを取得し、取得したIDを、対応する撮影オーダー情報に順次対応付けていくようになっている。
[放射線画像撮影装置や携帯情報端末のコンソールとの接続について]
そして、一連の撮影が終了すると(なお撮影が1回の場合もあり得る。)、放射線技師等の操作者は、放射線画像撮影装置1と携帯情報端末70とを撮影現場から病院等の施設に持ち帰る等して所定の場所に持って行き、図3に示したように、放射線画像撮影装置1と携帯情報端末70とをそれぞれコンソール80と無線方式や有線方式で接続する。
この場合、例えば、放射線画像撮影装置1や携帯情報端末70をコンソール80の近傍に持って行き、それらを無線方式や有線方式でコンソール80と直接接続するように構成することも可能である。また、例えば、病院等の施設内の所定の場所に、図9に示すようにコンソール80と有線方式で接続されたクレードル55を設置しておき、放射線画像撮影装置1がクレードル55に挿入されると、放射線画像撮影装置1のコネクター27とクレードル55のコネクター55aとが接続されることで、放射線画像撮影装置1とコンソール80とが自動的に有線方式で接続されるように構成することも可能である。
また、図示を省略するが、施設内の所定の場所(例えば妨害電波が少ない場所等)に設けられたアクセスポイントを介して、放射線画像撮影装置1や携帯情報端末70とコンソール80とを無線方式で接続するように構成することも可能である。さらに、例えば、放射線画像撮影装置1から記憶手段23を取り外すことができるように構成し、上記のようにIDが対応付けられた放射線画像pのデータすなわち放射線画像pのデータおよびIDの組が記憶された記憶手段23を放射線画像撮影装置1から取り外して無線方式や有線方式でコンソール80と接続するように構成することも可能である。
[コンソールでの処理について]
本実施形態では、コンソール80は、上記のようにして放射線画像撮影装置1(或いは放射線画像撮影装置1の記憶手段23)が無線方式や有線方式で接続されると、放射線画像撮影装置1の記憶手段23から、上記のようにして対応付けられた放射線画像pのデータおよびIDの組を取得する。
また、コンソール80は、上記のようにして携帯情報端末70が無線方式や有線方式で接続されると、携帯情報端末70が上記のようにして対応付けた撮影オーダー情報とIDの組を取得する。なお、撮影オーダー情報とそれに対応付けられたIDの組は、上記のように放射線画像撮影装置1から取得した放射線画像pのデータおよびIDの組と同数だけ存在するため、放射線画像撮影装置1から取得した放射線画像pのデータおよびIDの組が単数であれば、携帯情報端末70から取得する撮影オーダー情報とIDの組は1組であり、放射線画像撮影装置1から取得した放射線画像pのデータおよびIDの組が複数であれば、携帯情報端末70からは、それと同じ数の組だけ撮影オーダー情報とIDの組が取得されることになる。
そして、コンソール80は、上記のようにして、放射線画像pのデータおよびIDの組と、撮影オーダー情報およびIDの組をそれぞれ取得すると、図10にイメージ的に示すように、IDを媒介としてすなわちIDに基づいて、IDごとに、放射線画像pのデータと撮影オーダー情報とを対応付けるようになっている。
すなわち、コンソール80は、取得した放射線画像pのデータの中から一の放射線画像pのデータ(図10ではp1)を抽出し、抽出した放射線画像pのデータに対応付けられているID(図10ではID1)と同じIDに対応付けられている撮影オーダー情報(図10ではPOI1)を割り出し、割り出した撮影オーダー情報(POI1)と抽出した放射線画像pのデータ(p1)とを対応付ける。
本実施形態では、コンソール80は、このようにして、IDを媒介として、IDごとに放射線画像pのデータと撮影オーダー情報とを対応付けるようになっている。そのため、放射線画像pのデータへのIDの対応付けと、撮影オーダー情報へのIDの対応付けさえ誤らなければ、IDを媒介として放射線画像pのデータと撮影オーダー情報とを的確に対応付けることが可能となる。
そして、本実施形態では、上記のように、撮影が行われて放射線画像撮影装置1で放射線画像pのデータを生成するごとに生成した放射線画像pのデータにIDを対応付け、また、携帯情報端末70上で当該撮影について指定された撮影オーダー情報に、放射線画像pのデータに対応付けたIDと同じIDが対応付けられるため、放射線画像pのデータへのIDの対応付けと、撮影オーダー情報へのIDの対応付けとを誤ることがなく、IDを媒介として放射線画像pのデータと撮影オーダー情報とを的確に対応付けることが可能となる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50によれば、放射線画像撮影装置1は、コンソール80による制御を受けずに撮影を行う。また、撮影ごとに、生成した放射線画像pのデータに異なるIDを順次対応付けていき、携帯情報端末70で、撮影ごとに、放射線画像撮影装置1からIDを取得し、取得したIDを対応する撮影オーダー情報に順次対応付けていく。そして、一連の撮影後、コンソール80で、IDに基づいて、IDごとに、放射線画像pのデータと撮影オーダー情報とを対応付けるように構成した。
そのため、放射線画像撮影装置1は、コンソール80による制御を受けずに撮影を行うことが可能となる。また、一連の撮影後、放射線技師等の操作者が放射線画像pのデータと撮影オーダー情報とを1つ1つ対応付ける作業が不要になり、コンソール80が上記のようにしてIDに基づいて自動的に対応付けた放射線画像pのデータと撮影オーダー情報との対応付けを確認して確定処理を行うだけでよくなる。そのため、放射線画像pのデータと撮影オーダー情報との対応付けを操作者自らが行う場合に比べて、放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けを容易かつ的確に行うことが可能となる。
また、上記のように、撮影時には、放射線画像撮影装置1から携帯情報端末70にデータ量が非常に小さいIDが送信されるだけであり、データ量が大きい放射線画像pのデータは転送されないため、放射線画像撮影装置1からコンソール80や携帯情報端末70に放射線画像pのデータを転送しない分だけ1回の撮影に要する時間が短縮される。そのため、放射線画像撮影装置1を用いて短いサイクルタイムで撮影を行うことが可能となり、放射線技師等の操作者が短いサイクルタイムで次々と撮影を行うことが可能となり、放射線画像撮影装置1を含む放射線画像撮影システム50が操作者にとって使い勝手が良いものとなる。
また、撮影ごとに、例えば放射線画像撮影装置1を患者の身体とベッドの間から抜き出したり挿入し直したりする必要がなくなる点でも、放射線画像撮影システム50が操作者にとって使い勝手が良いものとなる。
さらに、仮に撮影時に電波環境が悪化しても、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50では、上記のように、撮影時には、放射線画像撮影装置1から携帯情報端末70に非常にデータ量が小さいIDが送信されるだけであるため、データ量が大きい放射線画像pのデータを転送する場合のように、電波環境が悪化してデータの転送速度が低下したり転送が不安定になったり、或いはデータの転送ができなくなるような事態が生じることがなくなる。そのため、この点においても、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50は、操作者にとって使い勝手が良いものとなる。
[変形例1]
なお、本実施形態では、上記のように、放射線画像撮影装置1の制御手段22が、放射線画像pのデータにIDを対応付けるごとに(すなわち撮影ごとに)、携帯情報端末70にIDを送信することで、携帯情報端末70が撮影ごとにIDを放射線画像撮影装置1から取得するように構成した場合について説明した。
しかし、この他にも、例えば、放射線画像撮影装置1の制御手段22が上記のようにして放射線画像pのデータに対応付けたIDを、バーコードにコード化し、それをインジケーター28(図1参照)の点滅等で表現して発信し、その発信されたコードを携帯情報端末70で読み取り、読み取ったコードからIDを復元することで、撮影ごとに携帯情報端末70がIDを取得するように構成することも可能である。
また、放射線画像撮影装置1の筐体2の側面等の、放射線画像撮影装置1が患者の身体とベッドとの間に挿入された状態でも視認可能な位置に図示しない表示部を設けておき、放射線画像撮影装置1の制御手段22が上記のようにして放射線画像pのデータに対応付けたIDをQRコード(登録商標)等の2次元コードにコード化し、それを上記の表示部に表示して発信する。そして、上記と同様に、そのコードを携帯情報端末70で読み取ることで、撮影ごとに携帯情報端末70がIDを取得するように構成することも可能である。このように、携帯情報端末70が放射線画像撮影装置1からIDを取得する方法は、上記のように放射線画像撮影装置1から携帯情報端末70に送信する方法には限定されない。
[変形例2]
また、図8では、携帯情報端末70の表示部71上に撮影オーダー情報等を表示する際の構成例を示した。そして、この場合、例えば、図中左側の撮影順を指定する欄を、放射線技師等の操作者が撮影する順番にタッチすることで、各欄に自動的に図8に示したように撮影の順番が「1」、「2」、…と記入されて指定できるように構成することが可能である。また、その際、撮影オーダー情報が、指定された撮影順に自動的に入れ替わるように構成することも可能である。
また、例えば図8に示すように、撮影順の近傍等にCLEARボタンアイコンを表示する等して、撮影の順番をクリアして順番を指定し直すことができるように構成することも可能であり、また、携帯情報端末70上で、撮影を行わないことになった撮影オーダー情報を削除したり、新たな撮影オーダー情報を追加することができるように構成することも可能である。なお、追加の撮影を行う際に、撮影オーダー情報が作成されていない場合には、例えば携帯情報端末70上でダミーの撮影オーダー情報を作成して追加することができるように構成することも可能である。その際、ダミーの撮影オーダー情報は、後の処理で正式な撮影オーダー情報と取り替えられる。
さらに、例えば、撮影が終了した撮影オーダー情報等を、他の撮影オーダー情報よりも暗く表示したり、或いは、次に撮影が行われる撮影オーダー情報(すなわち上記のように撮影が終了してIDが対応付けられた撮影オーダー情報の次の撮影に対応する撮影オーダー情報)を他の撮影オーダー情報より明るく表示したり枠線で囲うように表示するなど、次の撮影に関する撮影オーダー情報であることが操作者に分かるように表示するように構成することも可能である。
[変形例3]
さらに、図示を省略するが、撮影ごとに、放射線画像撮影装置1で、生成した放射線画像pのデータの中から所定の割合(例えば10×10画素の中から1画素等)で放射線画像pのデータを抽出してプレビュー画像用データとして携帯情報端末70に転送し、転送されてきたプレビュー画像用データに基づいて携帯情報端末70でプレビュー画像を生成して表示部71上に表示するように構成することも可能である。
この場合、プレビュー画像は撮影が適切に行われたか否かを操作者が確認するために表示されるものであり、解像度が高い状態で表示される必要はないため、放射線画像撮影装置1から携帯情報端末70に送信するプレビュー画像用データのデータ量はさほど大きくならない。そのため、上記のように構成しても、プレビュー画像用データの転送に要する時間は非常に短くなるため、実際上、撮影のサイクルタイムが長くなることはない。そして、放射線技師等の操作者は、携帯情報端末70の表示部71上に表示されたプレビュー画像を見て撮影が適切に行われたか否かを操作者が判断することが可能となる点で、放射線画像撮影システム50が操作者にとって使い勝手が良いものとなる。
[変形例4]
また、放射線画像撮影装置1を、上記の実施形態のように、コンソール80による制御を受けずにいわば自立して撮影を行うことができる仕様でのみ用いることができるように構成することも可能であるが、上記の実施形態のような仕様でも用いることができ、また、撮影室等の撮影環境が整った状況等においては、従来のように放射線画像撮影装置1がコンソール80の制御下で撮影が行われる仕様で放射線画像撮影装置1を用いることもできるように、放射線画像撮影装置1の仕様を切り替えることができるように構成することも可能である。
なお、本発明が上記の実施形態や各変形例等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 放射線画像撮影装置
2 筐体
7 放射線検出素子
22 制御手段
23 記憶手段
50 放射線画像撮影システム
70 携帯情報端末
80 コンソール
p 放射線画像
POI 撮影オーダー情報

Claims (6)

  1. 二次元状に配列され、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させる複数の放射線検出素子と、
    少なくとも前記各放射線検出素子から前記電荷を読み出して撮影ごとに放射線画像のデータを生成するように制御する制御手段と、
    前記放射線画像のデータを記憶する記憶手段と、
    を備える放射線画像撮影装置と、
    撮影オーダー情報を指定可能な携帯情報端末と、
    コンソールと、
    を備える放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線画像撮影装置の前記制御手段は、前記コンソールによる制御を受けずに撮影を行うとともに、前記放射線画像のデータを生成するごとに当該放射線画像のデータに異なるIDを対応付けて前記記憶手段に記憶させ、
    前記携帯情報端末は、撮影ごとに、前記放射線画像のデータに対応付けられた前記IDを前記放射線画像撮影装置から取得し、当該撮影について指定された前記撮影オーダー情報に当該IDを対応付け、
    前記コンソールは、
    前記放射線画像撮影装置または前記放射線画像撮影装置の前記記憶手段が無線方式または有線方式で接続されると、前記放射線画像撮影装置の前記記憶手段に記憶されている前記放射線画像のデータおよび前記IDの組を取得し、
    前記携帯情報端末が無線方式または有線方式で接続されると、前記携帯情報端末が対応付けた前記撮影オーダー情報および前記IDの組を取得し、
    前記IDに基づいて、前記IDごとに、前記放射線画像のデータと前記撮影オーダー情報とを対応付けることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  2. 前記放射線画像撮影装置の前記制御手段は、前記放射線画像のデータに前記IDを対応付けるごとに、前記携帯情報端末に前記IDを送信することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影システム。
  3. 前記放射線画像撮影装置の前記制御手段は、前記放射線画像のデータに前記IDを対応付けるごとに、前記IDをコード化して生成したコードを発信し、
    前記携帯情報端末は、撮影ごとに、前記放射線画像撮影装置から発信される前記コードを読み取り、読み取った前記コードから前記IDを復元することで、前記放射線画像のデータに対応付けられた前記IDを前記放射線画像撮影装置から取得することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影システム。
  4. 前記放射線画像撮影装置は、筐体に表示部を備え、
    前記放射線画像撮影装置の前記制御手段は、生成した前記コードを前記表示部に表示して発信することを特徴とする請求項3に記載の放射線画像撮影システム。
  5. 前記携帯情報端末上で、前記撮影オーダー情報の順番を指定することができるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射線画像撮影システム。
  6. 前記携帯情報端末上で、前記撮影オーダー情報を追加し、または削除することができるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の放射線画像撮影システム。
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