JP2016100986A - 電気自動車用の電力変換器 - Google Patents

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Kentaro Hirose
健太郎 広瀬
賢史 山中
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Abstract

【課題】本明細書は、電気自動車用の電力変換器に関し、衝突時に平滑化コンデンサの放電回路を駆動するための電源回路に含まれるトランスを衝突の衝撃から保護する技術を提供する。
【解決手段】電力変換器は、直流電源の電流を平滑化するためのコンデンサ(コンデンサ素子62)と、放電回路(サブ基板65)と、トランス34と、コンデンサケース61を備える。放電回路は、衝突検知時にコンデンサを放電する。トランスは、コンデンサに蓄えられた電力を放電回路の駆動用電力に変換する。コンデンサケース61は、樹脂で作られており、コンデンサを収容する。トランス34は、コンデンサを収容するケース61の下面に立設されている壁61cに囲まれている。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気自動車用の電力変換器に関する。
電気自動車は、直流電源の電力を走行用モータを駆動するための電力に変換する電力変換器を備えている。電力変換器の典型は、直流を交流に変換するインバータである。そのような電力変換器のほかに、インバータの前段に直流の電圧を昇圧するコンバータを備えるものもある。電力変換器は、直流電源の電流を平滑化するコンデンサを備える。なお、コンバータを備える電力変換器の場合、コンバータの入力側または出力側、あるいは双方にコンデンサが備えられる。即ち、コンバータを通過した後の直流電源の電流を平滑化するためにコンデンサが備えられる場合もある。コンバータ入力側と出力側の双方にコンデンサを備える場合、前者をフィルタコンデンサと称し、後者を平滑化コンデンサと称して区別する場合もあるが、本明細書ではいずれも平滑化コンデンサと称する。
平滑化コンデンサは、走行用モータを駆動するための電力を一時的に蓄えることになるため、容量が大きく、また高電圧である。平滑化コンデンサの両端電圧は、100ボルトを超えることもある。車両が衝突した際にそのような高電圧のコンデンサは速やかに放電することが望ましい。特許文献1には、衝突時に平滑化コンデンサを放電する放電回路を備えた電気自動車が開示されている。
放電回路を駆動するにも電力が必要であるが、衝突時は電力変換器とバッテリとの間が断線する虞がある。そこで、特許文献1の技術では、平滑化コンデンサに蓄積された電力をトランスで降圧して放電回路に供給する。即ち、特許文献1の技術は、放電すべき平滑化コンデンサに蓄積された電力を、放電回路を駆動するための電力として用いる。
特開2011−259517号公報
100ボルト以上の電圧を降圧するためのトランスは、降圧された電圧で駆動される電子部品よりも体格が大きい。体格の大きな部品は衝突の衝撃で基板から外れる虞がある。本明細書は、電気自動車用の電力変換器に関し、衝突時に平滑化コンデンサの放電回路を駆動するための電源回路に含まれるトランスを衝突の衝撃から保護する技術を提供する。
本明細書が開示する電力変換器は、直流電源の電流を平滑化するためのコンデンサ(平滑化コンデンサ)と、衝突検知時に平滑化コンデンサを放電する放電回路と、平滑化コンデンサに蓄えられた電力を放電回路の駆動用電力に変換するトランスを備える。平滑化コンデンサはコンデンサケースに収容されている。そして、上記トランスが、コンデンサケースの下面に立設されている壁に囲まれている。本明細書が開示する電力変換器は、トランスを、衝突の衝撃の影響を受け難いコンデンサケースの下側に配置する。しかも、トランスをコンデンサケース下面に立設されている壁で囲む。本明細書が開示する電力変換器は、上記した構造によってトランスを保護する。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電力変換器を含む電気自動車の電力系のブロック図である。 電力変換器のハウジング内の部品レイアウトを示す正面図である。 電力変換器のハウジング内の部品レイアウトを示す側面図である。 コンデンサユニットを斜め下方から見た斜視図である。
図面を参照して実施例の電力変換器2を説明する。図1に、電力変換器2を含む電気自動車100の電力系のブロック図を示す。実施例の電力変換器2は、電気自動車100に搭載される。電力変換器2は、高電圧バッテリ3の直流電力の電圧を昇圧した後に交流電力に変換して走行用のモータ5に供給する。
電力変換器2は、電圧コンバータ10、インバータ20、コンデンサ放電用のバックアップ電源回路30、コントローラ6を備える。電圧コンバータ10は、高電圧バッテリ3の電圧を昇圧してインバータ20に供給する昇圧機能と、インバータ20を介してモータ5から送られてくる回生電力の電圧を降圧して高電圧バッテリ3を充電する降圧機能を有する。電圧コンバータ10は、2個のスイッチング素子12、13、各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオード、リアクトル14、フィルタコンデンサ15を備える。2個のスイッチング素子12、13は直列に接続されており、その直列接続は、正極出力端10cと負極出力端10dの間に接続されている。リアクトル14は、2個のスイッチング素子12、13の直列接続の中点と正極入力端10aの間に接続されている。フィルタコンデンサ15は、正極入力端10aと負極入力端10bの間に接続されている。昇圧機能は主にスイッチング素子13で実現され、降圧機能は主にスイッチング素子12で実現される。図1に示した電圧コンバータ10の回路構成は良く知られているので詳しい説明は省略する。
電圧コンバータ10の出力端10c、10dはインバータ20と接続している。インバータ20は、6個のスイッチング素子21〜26を備えている。各スイッチング素子にダイオードが逆並列に接続されている。2個で一組のスイッチング素子が直列に接続されており、3組の直列接続が備えられている。3組の直列接続は並列に接続されている。3組の直列接続の中点から3相交流が出力される。インバータ20の回路構成も良く知られているので詳しい説明は省略する。電圧コンバータ10とインバータ20が含むスイッチング素子は、コントローラ6が供給する制御信号(PWM信号)により駆動される。
正極出力端10cと負極出力端10dの間に平滑化コンデンサ4が接続されている。平滑化コンデンサ4は、電圧コンバータ10の出力電流に含まれる脈動を抑えるために備えられている。平滑化コンデンサ4も先に説明したフィルタコンデンサ15も、高電圧バッテリ3の電力が流れるために大容量であり、かつ、その両端電圧は高電圧である。電圧コンバータ10は、例えば300ボルトのバッテリ出力電圧を600ボルトに昇圧する。平滑化コンデンサ4とフィルタコンデンサ15に流れる電流は100アンペアを超える。車両が衝突した際、大容量かつ高電圧のフィルタコンデンサ15と平滑化コンデンサ4は、速やかに放電されることが望ましい。電力変換器2は、エアバックシステムが備える加速度センサ90から車両衝突を知らせる信号を受信すると、インバータ20とモータ5を使って両コンデンサ4、15を放電する。具体的には、通常のモータ制御と異なり、コントローラ6は、モータ5を回転させない位相を有する3相交流を出力するようにインバータ20の各スイッチング素子を制御する。両コンデンサ4、15に蓄えられた電力は、スイッチング素子の損失とモータコイルの損失で消費される。
コントローラ6は、車載の補機バッテリ(不図示)から電力の供給を受ける。補機バッテリは、通常のガソリン車も有している出力電圧が12ボルトのバッテリである。補機バッテリと電力変換器2はパワーケーブル(不図示)で接続されているが、衝突時にそのパワーケーブルが切断される虞がある。あるいは衝突の際に補機バッテリがダメージを受けて電力を供給できなくなる虞がある。補機バッテリからの電力供給が途絶えるとフィルタコンデンサ15と平滑化コンデンサ4を放電することができなくなる。そこで、電力変換器2は、チャージされているフィルタコンデンサ15と平滑化コンデンサ4を使ってコントローラ6に給電するバックアップ電源回路30備えている。バックアップ電源回路30は、2個のリレースイッチ31、32、トランス34、整流回路35、ブリッジ回路37、38、電源コントローラ33を備えている。
フィルタコンデンサ15はリレースイッチ31とブリッジ回路37を介してトランス34の1次側コイルに接続されている。平滑化コンデンサ4も、リレースイッチ32とブリッジ回路38を介してトランス34の別の1次側コイルに接続されている。トランス34の2次側コイルには整流回路35が接続されている。整流回路35の出力がコントローラ6の電力入力端に接続されている。ブリッジ回路37は複数のスイッチング回路で構成されており、フィルタコンデンサ15に蓄えられている電力を交流に変換してトランス34の1次側コイルに供給する。ブリッジ回路38もブリッジ回路37と同様であり、平滑化コンデンサ4に蓄えられている電力を交流に変換してトランス34の別の1次側コイルに供給する。トランス34は、フィルタコンデンサ15と平滑化コンデンサ4に蓄積されている電力であってブリッジ回路37、38によって交流に変換された電力を受け、12ボルトよりやや高い電圧の交流を2次側コイルに出力する。整流回路35は、トランス34が出力する交流を直流に変換し、コントローラ6を構成している素子を駆動するのに適した電圧(例えばTTLレベルの5ボルト)をコントローラ6に供給する。
トランス34とフィルタコンデンサ15の間にリレースイッチ31が接続されており、トランス34と平滑化コンデンサ4の間にはリレースイッチ32が接続されている。リレースイッチ31、32はいずれもノーマルクローズタイプであり、通常は電源コントローラ33からの給電を受けて開いている。即ち、衝突が起こるまでは、バックアップ電源回路30は機能しない。コントローラ6は加速度センサ90から車両衝突を知らせる信号を受信すると、電源コントローラ33にバックアップ電源起動の信号を送る。バックアップ電源起動の信号を受けると電源コントローラ33は直ちにリレースイッチ31、32への給電を停止する。ノーマルクローズのリレースイッチ31、32が閉じ、フィルタコンデンサ15と平滑化コンデンサ4がトランス34と接続される。そうすると、整流回路35を通じてコントローラ6に適切な電圧の電力が供給される。従って、電力変換器2のコントローラ6は補機バッテリからの給電がなくても放電制御を実行することができる。なお、ブリッジ回路37、38、電源コントローラ33は、最初は、補機バッテリの電源で駆動するが、整流回路35から電力が出力されると、その電力を使って動作を継続する。従って、バックアップ電源回路30の動作の途中で補機バッテリからの電力供給が途絶えても、バックアップ電源回路30は、自身が生成する電力によって動作を継続することができる。
トランス34は、他のTTLレベルのデバイスと事なり、100ボルト以上の電圧を受けるので比較的にサイズが大きい。電力変換器2は、衝突の衝撃でトランス34が基板から外れないようにトランス34を保護している。次に、その保護構造を含めて電力変換器2の物理的構造を説明する。
図2に、電力変換器2のハウジング内の部品レイアウトを描いた正面図を示す。図3は電力変換器2のハウジング内の側面図である。図2と図3は、部品レイアウトが見えるように、ハウジング51の側面をカットして描いてある。なお、図2、図3に示す座標系のZ軸正方向が、電力変換器2が車両に搭載されたときの上方に相当する。以下では、Z軸の正方向「上」と表現し、負方向を「下」と表現することがある。
電圧コンバータ10とインバータ20が有するスイッチング素子は、積層ユニット40に集約されている。積層ユニット40は、複数の平板型の冷却プレート49と複数のパワーカード41を積層したユニットである。なお、図2、図3では、積層ユニット40の支持構造は図示を省略している。また、図3では積層ユニット40の一部の図示を省略している。各パワーカード41に2個のスイッチング素子と2個のダイオードが封止されている。各パワーカード41の内部で2個のスイッチング素子が直列に接続されており、各々のスイッチング素子にダイオードが逆並列に接続されている。積層ユニット40では各々のパワーカード41の両側に冷却プレート49が配置されている。各冷却プレート49はその内部が冷媒が通る流路になっている。各パワーカード41はその両側から冷却される。
ハウジング51の内部には、積層ユニット40の他に、コンデンサユニット60、メイン基板52、サブ基板65が収容されている。ハウジング51の内部には、ほかに、リアクトルや別の冷却器などが収容されているがそれらの図示は省略している。
コンデンサユニット60は、樹脂製のケース61に複数のコンデンサ素子62を収容したユニットである。コンデンサユニット60は、ケース61の両側面から突出するリブ61aとハウジング51の内面から突き出た突起53を介してケース61に固定される。図2では、ハウジング51の内面から突き出た突起53を破線で描いてある。
図4に、コンデンサユニット60の斜視図を示す。図4ではコンデンサユニット60に付随する部品の一部を分解して描いてある。ここからは、図2、図3とともに、図4を参照して説明する。なお、図4は、コンデンサユニット60を斜め下からみた斜視図である。図2〜図4に記した座標系を参照して図4におけるコンデンサユニット60の向きを確認されたい。
ケース61には複数のコンデンサ素子62が収容されている。幾つかのコンデンサ素子62が図1の平滑化コンデンサ4を構成し、残りのコンデンサ素子62がフィルタコンデンサ15を構成する。図では、複数のコンデンサ素子を一つの符号62で表している。
各パワーカード41からは3本の高電圧端子(中間端子42、負極端子43、正極端子44)が伸びている。中間端子42は、パワーカード41の内部で2個のスイッチング素子の直列接続の中点と接続されている。以下、2個のスイッチング素子の直列接続を単に「直列接続」と称する。負極端子43と正極端子44は、夫々、パワーカード41の内部で直列接続の高電位側と低電位側に接続されている。図1の回路図で示したように、電圧コンバータ10に含まれる直列接続とインバータ20に含まれる直列接続はいずれもその高電位側と低電位側が平滑化コンデンサ4と接続されている。夫々のパワーカード41の負極端子43は、バスバ63を介してコンデンサ素子62に接続されている。バスバ63は、一枚板の基部63aから複数の枝部63bが伸びており、基部63aがコンデンサ素子62の一方の端子(不図示)に接続されており、各枝部63bが各パワーカードの負極端子43と接続されている。夫々のパワーカード41の正極端子44は、バスバ64を介してコンデンサ素子62に接続されている。バスバ64は、一枚板の基部64aから複数の枝部64bが伸びており、基部64aがコンデンサ素子62の他方の端子(不図示)に接続されており、各枝部64bが各パワーカードの正極端子44と接続されている。バスバ63、64の形状については、図4を参照されたい。ただし、図4では、1本の枝部63b、64bのみを描いており、他の枝部は図示を省略している。また、図4では、コンデンサ素子62を見せるために、基部63a、64aの一部を省略している。
中間端子42にもバスバが接続されるが、その図示は省略している。なお、電圧コンバータ10に含まれる直列接続の中点は、フィルタコンデンサ15に接続されている。電圧コンバータ10のスイッチング素子を収容しているパワーカードの中間端子42は、不図示のバスバを介してフィルタコンデンサ15を構成するコンデンサ素子62に接続される。
各パワーカード41からは、上記3個の高電圧端子のほかに、複数の制御端子45が伸びている。複数の制御端子45には、スイッチング素子のゲート電極に繋がる端子と、その他の信号端子(例えば電流モニタ用の端子など)が含まれる。複数の制御端子45は、積層ユニット40の上方に配置されているメイン基板52に接続されている。メイン基板52は、図1に示したコントローラ6を実装した基板である。別言すれば、メイン基板52は、スイッチング素子を制御するための回路が実装された基板である。メイン基板52には回路を実現する複数の素子が実装されているが、それらの図示は省略している。図2に示されているように、メイン基板52は、ハウジング51の内面から突出している突起51aにボルトで固定されている。
コンデンサユニット60を詳しく説明する。先に述べたように、コンデンサユニット60は、樹脂製のケース61に複数のコンデンサ素子62を収容したユニットである。図3に示されているように、コンデンサユニット60は、ハウジング51の内面から突出している突起53にボルトで固定されている。複数のコンデンサ素子62のいくつかは図1の平滑化コンデンサ4を構成し、残りは図1のフィルタコンデンサ15を構成する。コンデンサ素子62はバスバ63、64によって複数のパワーカード41(即ちスイッチング素子)と接続されている。なお、電圧コンバータ10に含まれるスイッチング素子を収容したパワーカードの中点端子とコンデンサ素子を接続するバスバは図示を省略している。
ケース61の下側にサブ基板65が取り付けられている。より詳しくは、ケース61の下面には数本の支柱61bが下に向けて伸びており、その支柱61bの先端にサブ基板65がボルトで固定されている。先に述べたように、図中のZ軸の正方向が電力変換器2の上方に相当し、Z軸の負方向が下方に相当する。サブ基板65には、図1で示したバックアップ電源回路30が実装されている。図2〜図4には、バックアップ電源回路30に属するトランス34を図示してある。トランス34はサブ基板65に固定されているが、図4に示されているように、ハウジング51の下面に設けられている囲み壁61cに囲まれて支持されている。サブ基板65には、バックアップ電源回路30を実現するための複数の素子(チップ)が実装されているが、それらの図示は省略している。
電力変換器2は、車両のフロントコンパートメントに搭載されるため、前方衝突の際に衝撃を受け易い。トランス34は、サブ基板65に実装される他の素子よりも比較的に体格が大きい。従ってトランス34は大きな衝撃を受けるとその慣性力によってサブ基板65から外れる虞がある。コンデンサユニット60では、コンデンサ素子62を収容するケース61の下側にサブ基板65を取り付け、サブ基板65のケース61に面する側にトランス34を実装する。そして、ケース61の下面にトランス34を囲む壁61cを設けることで、トランス34がサブ基板65から外れることを防止する。
サブ基板65とメイン基板52は、複数の信号ピン68で電気的に接続されている。複数の信号ピンうちの2本は、トランス34で低電圧に変換された電力をサブ基板65からメイン基板52へ供給するためのピンである。残りの信号ピンは、メイン基板52とサブ基板65の間で信号をやり取りするためのピンである。図2〜図4に示されているように、サブ基板65とメイン基板52は、コンデンサユニット60のケース61の平行な二面の一方の側と他方の側に分かれて配置されている。図4に示すように、複数の信号ピン68は、サブ基板65に設けられたピン孔65bに挿入されて固定される。そして複数の信号ピン68は、コンデンサ素子62に通じているバスバ63、64と近接して配置されている。複数の信号ピン68は、平板状のバスバの基部63a、64aと平行に伸びている。バスバ63、64には大電流が流れるため大きなノイズが放出される。信号ピン68を流れる信号をバスバ63、64が放出するノイズから保護するためにシールド板66が備えられている。シールド板66は、バスバ63、64と信号ピン68の間に配置されている。シールド板66は、導電体の金属板で作られている。
ノイズを効果的に抑制するためにシールド板66は、グランド電位に保持されるのがよい。一般に車両では、そのボディがグランド電位の基準とされる。車載の電子機器の多くはそのハウジングが金属製であり、ハウジングをボディに固定することで、ハウジングをグランド電位に保持する。即ち、電力変換器2のハウジング51は金属製であり、グランド電位に保持される。一方、コンデンサユニット60のケース61は、絶縁体である樹脂製で作られている。電力変換器2は、シールド板66をハウジング51と導通させるために、サブ基板65のアースパターン65aを利用する。アースパターン65aとは、サブ基板65にプリントされている様々な配線のなかでグランド電位に保持されるプリント配線である。アースパターン65a自体も、ハウジング51と導通させる必要がある。実施例の電力変換器2では、シールド板66をグランド電位に保持するためにそのアースパターン65aを活用し、シールド板66とハウジング51を電気的に接続するための導電部材の配索を短くするとともに簡略化している。
シールド板66は、サブ基板65のアースパターン65aと導電板67によってハウジング51と導通している。図2と図3では、シールド板66、アースパターン65a、及び、導電板67を理解し易いように、それらをグレーで表している。シールド板66の縁から継手板66aが伸びており、その継手板66aがアースパターン65aの一端65a1に接している。なお、図4では、アースパターン65aは、サブ基板65のZ軸正方向を向く面に設けられているので、アースパターン65aは破線で表されている。アースパターン65aの一端65a1には貫通孔が受けられており、サブ基板65と継手板66aは、その貫通孔と支柱61bを通るボルト(不図示)で共締めされる。共締めにより、アースパターン65aと継手板66a(即ちシールド板66)の間の導通が確保される。
アースパターン65aの他端65a2にも貫通孔が設けられており、その貫通孔と別の支柱61bを通るボルト(不図示)でアースパターン65aの他端65a2と導電板67が共締めされる。即ち、アースパターン65aの他端65a2に導電板67が接している。導電板67は、アースパターン65aのシールド板66との接続箇所(即ちアースパターン65aの一端65a1)とは異なる位置(即ち、アースパターン65aの他端65a2)でアースパターン65aと接続している。共締めにより、アースパターン65aと導電板67の間の導通が確保される。導電板67の他端がケース61のリブ61aに達している。ケース61は、リブ61aを通るボルトにて、ハウジング51の内面から突出している突起53に固定される。導電板67の他端は、ケース61のリブ61aとハウジング51の突起53の間に挟まれる。この挟持により、導電板67とハウジング51の間の導通が確実に確保される。
電力変換器2では、シールド板66とハウジング51を導電板で直接に接続して導通を確保するのではなく、サブ基板65のアースパターン65aを使って両者の導通を確保する。これにより、導電板67の長さが短くできるとともに、シールド板66とハウジング51の間の導通経路が簡略化される。この技術は、シールド板66とハウジング51の間に導電板を配索する空間が確保できない場合に有効である。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。信号ピン68とシールド板66は樹脂でモールドされて一つの部品に形成されているとよい。信号ピン68のコンデンサユニット60への組み付けと同時にシールド板66も組み付けることができるからである。
実施例の電力変換器2では、車両が衝突すると常にバックアップ電源回路30が作動する。車両が衝突した際に電力変換器2が補機バッテリからの給電を受けられなくなったときにバックアップ電源回路を起動するようにしてもよい。
実施例では、電力変換器2は、電気自動車100に搭載される。本明細書が開示する技術は、ハイブリッド車、燃料電池車に適用することもできる。実施例の電力変換器2は、インバータ20とモータ5を使ってフィルタコンデンサ15と平滑化コンデンサ4を放電する。インバータ20とモータ5が放電回路の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電力変換器
3:高電圧バッテリ
4:平滑化コンデンサ
5:モータ
6:コントローラ
10:電圧コンバータ
12、13、21〜26;スイッチング素子
14:リアクトル
15:フィルタコンデンサ
20:インバータ
30:バックアップ電源回路
31、32:リレースイッチ
33:電源コントローラ
34:トランス
35:整流回路
37、38:ブリッジ回路
40:積層ユニット
41:パワーカード
42:中間端子
43:負極端子
44:正極端子
45:制御端子
49:冷却プレート
51:ハウジング
51a、53:突起
52:メイン基板
60:コンデンサユニット
61:ケース
61c:囲み壁
62:コンデンサ素子
63、64:バスバ
63a、64a;基部
63b、64b:枝部
65:サブ基板
65a:アースパターン
66:シールド板
66a:継手板
67:導電板
68:信号ピン
100:電気自動車

Claims (1)

  1. 直流電源の電力を、走行用モータを駆動するための電力に変換する電力変換器であり、
    前記直流電源の電流を平滑化するためのコンデンサと、
    衝突検知時に前記コンデンサを放電する放電回路と、
    前記コンデンサに蓄えられた電力を前記放電回路の駆動用電力に変換するトランスと、
    前記コンデンサを収容する樹脂製のコンデンサケースと、
    を備えており、
    前記トランスが、前記コンデンサを収容するケースの下面に立設されている壁に囲まれていることを特徴とする電気自動車用の電力変換器。
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