JP2014094654A - 電動車両 - Google Patents

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雄一郎 上野
Nobukane Ukai
伸周 鵜飼
Masakazu Yoshii
正和 吉井
Masahiro Sato
正裕 佐藤
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Abstract

【課題】車両側突時に高圧電装部品を保護することができる電動車両を提供する。
【解決手段】フロアパネルのセンタートンネル部の上面に配置されて高圧電装部品を収容する筺体は、高圧領域に対して車両後方向の端部に非高圧領域P2を有する。この非高圧領域P2に設けられるボス部94は、車幅方向における許容剪断荷重が小さくなるように形成される剪断容易部95を介して非高圧領域の基部36aと接続される。
【選択図】図11

Description

本発明は、電動車両に関し、より詳細には、高圧電装部品がセンタートンネルを形成するフロアパネルの上面に配置される、電気自動車やハイブリッド自動車などの電動車両に関する。
従来の電動車両としては、バッテリユニット、インバータ、DC−DCコンバータなどの高圧電装部品を、密閉したセンターコンソールボックスに収容し、運転席および助手席の間のセンターパネルを形成するフロアパネルの上面に配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−119890号公報
ところで、センターコンソールボックスに収容される高圧電装部品を収容する筺体は、車両側突時に、シートから受ける衝突荷重により車幅方向中間部で折れ曲がってしまうと、収容された高圧電装部品の機能が損なわれてしまい、また、高圧電装部品と接続された導電部材が地絡、短絡する可能性があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両側突時に高圧電装部品を保護することができる電動車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
高圧電装部品(例えば、後述の実施形態におけるスイッチングモジュール40a,40b,40c、平滑コンデンサ70)を収容する筺体(例えば、後述の実施形態における筺体31)を、前記筺体の長手方向を車両前後方向に指向させた状態で、車両(例えば、後述の実施形態における電動車両10)の右座席および左座席間のフロアパネル(例えば、後述の実施形態におけるフロアパネル20)の上面に配置する電動車両であって、
前記筺体は、前記高圧電装部品を収容する高圧領域(例えば、後述の実施形態における高圧領域P1)に対して車両前後方向の少なくとも一方の端部に非高圧領域(例えば、後述の実施形態における非高圧領域P2)を有し、
前記筺体は、前記右座席および左座席間の前記フロアパネルの上面と固定される複数の固定部(例えば、後述の実施形態におけるボルト孔81b、82a、32a及びボス部94)を有し、
前記非高圧領域に設けられる固定部(例えば、後述の実施形態におけるボス部94)は、車幅方向における許容剪断荷重が小さくなるように形成される剪断容易部(例えば、後述の実施形態における剪断容易部95)を介して前記非高圧領域の基部(例えば、後述の実施形態における基部36a)と接続されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、
前記剪断容易部は、前記非高圧領域の基部から車両前後方向で前記高圧領域と反対側に延び、
前記剪断容易部の車幅方向両側には、前記非高圧領域の基部と前記固定部との間を接続する一対のリブ(例えば、後述の実施形態におけるリブ98)が設けられることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2の構成において、
前記筺体は、中間ケース(例えば、後述の実施形態における冷却ケース82)と、該中間ケースに対して前方及び後方でそれぞれ連結される前側ケース(例えば、後述の実施形態における前側下ケース35)及び後側ケース(例えば、後述の実施形態における後側下ケース36)と、を有し、
前記剪断容易部における前記許容剪断荷重は、前記前側ケース及び中間ケースとの連結部(例えば、後述の実施形態における連結部96)、及び前記後側ケース及び中間ケースとの連結部(例えば、後述の実施形態における連結部97)における各前記許容剪断荷重よりも小さいことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかの構成において、
前記非高圧領域の基部には、前記剪断容易部が接続される端面に起立壁(例えば、後述の実施形態におけるコの字状の起立壁99)が設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかの構成において、
前記剪断容易部は、車両前後方向において後方から前方に向かって上下方向の肉厚を増加することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5の構成において、
前記剪断容易部は、中実に形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、非高圧領域に設けられる固定部は、車幅方向における許容剪断荷重が小さくなるように形成される剪断容易部を介して非高圧領域の基部と接続されるので、車両側突時には、非高圧領域に設けられた剪断容易部が破断して、筺体内に収容される高圧電装部品を保護することができる。
請求項2の発明によれば、剪断容易部の車幅方向両側には、非高圧領域の基部と固定部との間を接続する一対のリブが設けられるので、車両側突時の横方向荷重によって破断しやすく、且つ上下方向荷重によっては破断しにくい構成とし、悪路走行などの上下振動による影響を排除することができる。
請求項3の発明によれば、剪断容易部における許容剪断荷重は、前側ケース及び中間ケースとの連結部、及び後側ケース及び中間ケースとの連結部における各許容剪断荷重よりも小さいので、車両側突時には、確実に剪断容易部で破断させることができ、高圧領域でのケースの割れを防止して、高圧電装部品の地絡、短絡の発生を抑制することができる。
請求項4の発明によれば、非高圧領域の基部には、剪断容易部が接続される端面に起立壁が設けられているので、車両側突時に剪断容易部の破断によるクラックなどが非高圧領域の基部への波及を防止することができ、これにより、確実に高圧領域を保護して、高圧電装部品の地絡、短絡の発生を抑制することができる。
請求項5の発明によれば、剪断容易部は、後方から前方に向かって上下方向の肉厚を増加するので、上下方向荷重に対して破断しにくい構成とすることができる。
請求項6の発明によれば、剪断容易部を中実に形成することで、上下方向荷重に対してより破断しにくい構成とすることができる。
本発明の一実施形態に係る電力変換装置が搭載された電動車両の車幅方向中心での縦断面図である。 図1に示す電動車両の要部斜視図である。 センタートンネル部の上面に配置される電力変換装置の分解斜視図である。 電力変換器の分解斜視図である。 電力変換装置の電気回路図である。 電力変換装置を上側ケース及び電流センサーに設けられた端子台を取り外した状態で示す斜視図である。 電力変換装置を上側ケース及び電流センサーに設けられた端子台を取り外した状態で示す要部拡大正面図である。 図2のVIII−VIII線に沿った断面図である。 筺体の平面図である。 下側ケースの平面図である。 筺体の非高圧領域に形成された剪断容易部の斜視図である。 図11のXII−XII線に沿った断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る電力変換装置が搭載された電動車両について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、Frは前方、Rrは後方、Uは上方、Dは下方、Lは左方、Rは右方を示している。
図1に示すように、本実施形態の電動車両10はハイブリッド自動車であり、例えば、車両前部である原動機室11には、エンジン12及び第1モータ13を有するパワーユニットや、図示しないラジエータが配置され、車両後部であるモータ収容室14及びラゲッジスペース15には、一対の第2モータ16及びバッテリ17がそれぞれ配置されている。また、車両10の前後方向中間部である車室18内には、フロアパネル20によって右座席(本実施形態では、運転席)と左座席(本実施形態では、助手席)との間にセンタートンネル21が形成され、フロアパネル20のセンタートンネル部20aの上面に、電力変換装置30が配置されている。この電力変換装置30は、同じくセンタートンネル21の上方に配置されたセンターコンソール23内に配置される。第1及び第2モータ13,16は、例えば3相交流モータで構成されている。
電力変換装置30は、バッテリ17の直流電流を交流電流に変換し、交流電流を各モータ13,16に供給して各モータ13,16を駆動する装置である。図2及び図3に示すように、電力変換装置30は、上側ケース32及び下側ケース33とで構成される筺体31内に、各モータ13,16毎に設けられた3つのスイッチングモジュール40a、40b、40cと、これらスイッチングモジュール40a、40b、40cと車幅方向に並んで配置された平滑用コンデンサ70と、各スイッチングモジュール40a、40b、40c及び平滑用コンデンサ70の下方に配置され、スイッチングモジュール40a、40b、40c及び平滑用コンデンサ70を冷却するためのヒートシンク80と、を主に備えている。
なお、本実施形態では、下側ケース33は、後述するヒートシンク80の冷却ケース82と、前側下ケース35と、後側下ケース36とで構成され、冷却ケース82は、下側ケース33を兼ねている。また、図3は、締結部材等、一部の構成部品を省略して示している。
また、本実施形態では、平滑用コンデンサ70は、3つの分割コンデンサ71に分割されている。これにより、図3及び図4に示すように、各スイッチングモジュール40a、40b、40cと、各分割コンデンサ71とが、ヒートシンク80を構成する3つの放熱基板81にそれぞれ搭載されてユニット化された3つの電力変換器34が、筺体31内に収容される。従って、3つのスイッチングモジュール40a、40b、40cが車両前後方向に並んで配置され、また、3つの分割コンデンサ71も車両前後方向に並んで配置される。
各スイッチングモジュール40a、40b、40cは、直流/交流変換をする電気回路を納めたモジュールである。これらのスイッチングモジュール40a、40b、40cには、三相インバータ回路50(図5)を含む半導体モジュール41、及び、当該三相インバータ回路50を駆動する電気回路が実装されたドライブ基板43が配置されている。
図5に示すように、三相インバータ回路50は、互いに直列接続された2つのスイッチング素子44と、これらスイッチング素子44のそれぞれに逆並列に接続されたフライホイールダイオード45とを含んで構成されている。直列接続された2つのスイッチング素子44の一端側のノードN1がバッテリ17の正側に、他端のノードN2が負側に接続され、これにより、2つのスイッチング素子44の接続点N3が交流出力1相分の端子となる。三相インバータ回路50には、各モータ13、16を駆動するに必要な3相分の交流出力を得るべく、互いに直列接続された2つのスイッチング素子44が並列に3組設けられ、各組の接続点N3により三相分の交流出力端子が構成される。なお、スイッチング素子44には、IGBTやMOSFET等を用いることができる。
上記半導体モジュール41は、上記2つのスイッチング素子44、フライホイールダイオード45を実装した交流出力1相分の回路ごとにパッケージ化されたものを3つ組み合わせることで構成されている。図4に示すように、半導体モジュール41の一側面には、交流出力1相分の回路ごとに、上記ノードN1、N2に対応する正極及び負極の直流入力端子47P、47Nが設けられ、また、反対側の側面には上記接続点N3に対応する交流入出力端子48が設けられており、各相の直流入力端子47P、47Nを同じ側に向けてヒートシンク80の上に配置される。半導体モジュール41は、放熱基板81に上方からネジ止めされている(図8参照)。
ドライブ基板43は、図5に示すように、ゲート・ドライブ回路51と、高圧マイコン及び当該ドライブ基板43の各部に電力を供給する電源回路を有するドライバー制御部52とを含んで構成されている。ゲート・ドライブ回路51は、三相インバータ回路50の各スイッチング素子44をスイッチング動作させる回路である。各ドライブ基板43は、車両側に搭載されているモータECU(electronic control unit)19と制御用ハーネス53を介して接続されている。高圧マイコンは、モータECU19が出力する制御信号に基づいてゲート・ドライブ回路51を駆動し、これにより、車両側の制御に応じて各モータ13、16が駆動される。
このドライブ基板43は、半導体モジュール41を上方から覆うようにしてネジ止め固定され、半導体モジュール41とピン状の接続部56を通じて電気的に接続される。これにより、ドライブ基板43の位置決めが成されている。
図8も参照して、スイッチングモジュール40a、40b、40cに対して平滑用コンデンサ70と車幅方向において反対側に位置する交流入出力端子48は、各支持枠54に形成された端子台57で、導電部材であるバスバー58の一端部と接続されている。各バスバー58は、上方に延出した後、車幅方向中間部に向けて折り曲げられ、後述する電流センサー46を貫通する。また、各バスバー58の他端部は、スイッチングモジュール40a、40b、40cの上方で、出力導電部材59a、59b、59cと接続され、出力導電部材59a、59b、59cは、車幅方向中間部を車両前後方向に延びる。スイッチングモジュール40aの出力導電部材59aは、前方に延出して、前側下ケース35に向けて配索され、スイッチングモジュール40b、40cの出力導電部材59b、59cは、後方に延出して、後側下ケース36に向けて配索される。
電流センサー46は、スイッチングモジュール40a、40b、40cの上方に配置されている。電流センサー46は、制御用ハーネス53を介してモータECU19と接続され、フィードバック制御等に供される。
図8に示すように、電流センサー46には、バスバー58の他端部と出力導電部材59a、59b、59cとを接続するための端子台60と、出力導電部材59を案内するためのガイド部材61とが一体成形され、センサーユニット62を構成している。また、車両前後方向において後方に位置するスイッチングモジュール40cの端子台60には、導電部材ガイド63が取り付けられ、中間に位置するスイッチングモジュール40bから延びる出力導電部材59bは、導電部材ガイド63に案内されて配索される。従って、隣接するスイッチングモジュール40b、40cの各出力導電部材59b、59cは、後方のスイッチングモジュール40cの上方において、上下に並んで配索される。
図5に示すように、平滑用コンデンサ70は、三相インバータ回路50の入力段にバッテリ17と並列に設けられ、当該三相インバータ回路50のスイッチング時におけるバッテリ17の電圧変動を抑制し、電圧の跳ね上がり等を平滑する。
また、平滑用コンデンサ70は、前述したように、3つの分割コンデンサ71に分割されている。図8に示すように、分割コンデンサ71は、側面に挿入開口72aを設けた箱形状のケース体72に、複数のコンデンサセル73を挿入開口72aから正極及び負極端子73P、73Nを突出させた状態で収容し、樹脂材74で封止することで構成される。
図6〜図8に示すように、分割コンデンサ71は、挿入開口72aを車幅方向内側に向けた状態で、ヒートシンク80上に配置された半導体モジュール41の側方に配置される。そして、分割コンデンサ71は、前後方向両側に設けられた締結部71a、71aにて放熱基板81の上面にネジ止め固定される。
分割コンデンサ71の正極及び負極端子73P、73Nは、スイッチングモジュール40a、40b、40cに向けて車幅方向に延びており、平滑用コンデンサ70に向けて車幅方向に延びるスイッチング素子44の正極及び負極の直流入力端子47P、47Nとともに締め付け固定される。
また、図6及び図7に示すように、隣接する分割コンデンサ71間には、各分割コンデンサ71の隣接する正極端子73P同士、及び隣接する負極端子73N同士をそれぞれ接続する積層バスバー75が取り付けられている。具体的に、この積層バスバー75は、隣接する分割コンデンサ71の正極端子73P間を接続する正極側バスバー76と、隣接する分割コンデンサ71の負極端子73N間を接続する負極側バスバー77とが、互いに絶縁された状態で積層されることで形成されている。このように、正極側バスバー76と負極側バスバー77を可能な限り近づけた積層バスバー75を用いることで、インダクタンス成分を極力低減することができ、系の共振周波数域を高周波側へ移行させることにより、電流共振を回避することができる。
正極側バスバー76の接続端子76aは、スイッチング素子44の正極の直流入力端子47P、及び分割コンデンサ71の正極端子73Pと共締めされ、負極側バスバー77の接続端子77aは、スイッチング素子44の負極の直流入力端子47N、及び分割コンデンサ71の負極端子73Nと共締めされる。これにより、スイッチング素子44の直流入力端子47P、47Nと分割コンデンサ71との距離を短縮することができ、インダクタンス成分を低減することができる。
ここで、スイッチングモジュール40a、40b、40cと分割コンデンサ71は、電力変換器34として放熱基板81に予め固定されている一方、積層バスバー75は、これら電力変換器34が、冷却ケース82に固定された後に、組み付けられる。このため、ドライブ基板43には、センタートンネル部20aの上方から見て、分割コンデンサ71の正極端子73P及び負極端子73Nと、正極側及び負極側バスバー76、77の各接続端子76a、77aとの接続部が臨む切欠き部43aがそれぞれ2箇所形成される。これにより、電力変換器34がヒートシンク80の冷却ケースに固定された後、正極側及び負極側バスバー76、77の各接続端子76a、77aを切欠き部43aを介して上方から挿入して分割コンデンサ71の正極及び負極端子73P、73Nと、スイッチング素子44の正極及び負極の直流入力端子47とともに締め付け固定することができる。
なお、図3中、積層バスバー78は、後方の分割コンデンサ71とバッテリ17とを接続している。
ヒートシンク80は、スイッチング素子44及び分割コンデンサ71が上面に設置され、下面に複数の放熱フィン81aが設けられた3つの放熱基板81と、該複数の放熱フィン81aを収容する3つの開口部83を有し、冷媒が内部を循環する冷却ケース82とを備えて構成される。
図8に示すように、放熱基板81、冷却ケース82及び上側ケース32には、それぞれ対応する位置にボルト孔81b、82a、32aが形成され、放熱基板81、冷却ケース82及び上側ケース32は、これらのボルト孔81b、82a、32aにボルト84を通して、フロアパネル20のセンタートンネル部20aに共締めされる。
また、図10に示すように、冷却ケース82の3つの開口部83は、それぞれ略長方形状に形成されており、3つの放熱基板81に対応して、車両前後方向に並んで設けられている。また、前方の開口部83、中間の開口部83、及び後方の開口部83は、互いに連通し、これら開口部83間を冷媒が流通する。
また、放熱基板81と対向する冷却ケース82の表面には、3つの開口部83をそれぞれ覆うようにシール溝87が形成されており、このシール溝87にはOリング88が配置される。
また、冷却ケース82の材質は、アルミニウム製で、ダイカスト成形によって形成することで複雑な形状に成形可能であるが、押し出し成形によって形成されるアルミニウム製の放熱基板81と比べて、強度が低い。このため、車両側突時に冷却ケース82のみで荷重を受けることがないように、放熱基板81の車幅方向両側面81cは、冷却ケース82の車幅方向両側面82bと面一又は突出している(図8では、面一)。
また、図3に示すように、ヒートシンク80を構成する冷却ケース(中間ケース)82の前方及び後方に連結されて前後に延出する前側下ケース(前側ケース)35及び後側下ケース(下側ケース)36は、センタートンネル部20aに形成された前方開口20b及び後方開口20cから下方に突出した状態で、パッキン22を介してセンタートンネル部20aに締結固定される。
そして、前側下ケース35は、センタートンネル21内に突出した突出部にて、出力導電部材59aと、第1モータ13から延出する導電ケーブル91とを接続する。また、後側下ケース36は、センタートンネル21内に突出した突出部にて、出力導電部材59b、59cと、第2モータ16から延出する二本の導電ケーブル92とをそれぞれ接続する(図1参照)。
図9は、筺体31の平面図であり、図10は、下側ケース33の平面図である。筺体31では、車両前後方向中間部に、前述したスイッチングモジュール40a、40b、40cや平滑用コンデンサ70などの各種高圧電装部品が収容される高圧領域P1が設けられる。また、この高圧領域P1の前方及び後方、即ち、前側下ケース35のうち出力導電部材59aが接続される部位より前部側及び後側下ケース36のうち出力導電部材59b、59cが接続される部位より後部側は、高圧電装部品を備えておらず、非高圧領域P2となっている。
前述したように、高圧領域P1では、固定部として、上側ケース32に設けられた複数のボルト孔32a、及び下側ケース33に設けられた複数のボルト孔82aにボルト84を挿通することで、筺体31がセンタートンネル部20aの上面に固定される。
また、前側下ケース35の非高圧領域P2では、前側下ケース35をボルト締結するための固定部としてボルト孔35aが設けられる。さらに、図11にも示すように、後側下ケース36の非高圧領域P2では、後側下ケース36を固定するための固定部である一対のボス部94が車幅方向両側の後端隅部にそれぞれ設けられている。これらボス部94は、車幅方向における許容剪断荷重が小さくなるように形成される剪断容易部95を介して非高圧領域の基部36aと接続されて、後側下ケース36に一体に形成されている。剪断容易部95は、非高圧領域P2の基部36aから車両前後方向で高圧領域P1と反対側に延び、車幅方向に細幅のリブ状に形成されている。剪断容易部95の車幅方向における許容剪断荷重は、冷却ケース82と前側下ケース35との連結部96、及び冷却ケース82と後側下ケース36との連結部97における許容剪断荷重よりも小さくなっている。これにより、車両側突時には、剪断容易部95が先に破断して、高圧領域P1における上側ケース32と下側ケース33の割れを防止することができ、筺体31内に収容されるスイッチングモジュール40a,40b,40cや平滑コンデンサ70を保護することができ、出力導電部材59a、59b、59cが地絡、短絡するのを抑制することができる。
また、図12に示すように、剪断容易部95は、車両前後方向において後方から前方に向かって、即ち、ボス部94から後述の起立壁99に向かって、上面が徐々に上昇する傾斜面を備え、また、中実に形成されている。これにより、剪断容易部95は、後方から前方に向かって上下方向の肉厚を増加しており、上下方向荷重に対して強度が確保されている。
また、後側下ケース36の基部36aと、ボス部94との間には、剪断容易部95の車幅方向側方に一対のリブ98が設けられている。これにより、ボス部94は、車幅方向荷重に対しては比較的弱いものの、上下方向荷重に対しては、車幅方向荷重よりも強くなっている。
また、非高圧領域P2の基部36aには、剪断容易部95が接続される端面を含む外形形状に亘るコの字状部分、このコの字状部分の隅部から互いに交差するように車両前方に延びる斜め延出部分、及びこれら斜め延出部分の交差部付近を通って車幅方向に延びる幅方向延出部分に、起立壁99が設けられている。これにより、電力変換装置30に車幅方向荷重が作用して剪断容易部95が破断した場合でも、起立壁99より内側でのクラック発生が防止される。
以上説明したように、本実施形態の電動車両10によれば、スイッチングモジュール40a,40b,40cや平滑コンデンサ70を収容する筺体31は、高圧領域P1に対して車両前後方向の少なくとも一方の端部に非高圧領域P2を有する。この非高圧領域P2に設けられるボス部94は、車幅方向における許容剪断荷重が小さくなるように形成される剪断容易部95を介して非高圧領域の基部36aと接続される。このため、車両側突時には、非高圧領域P2に設けられた剪断容易部95が破断して、筺体31内に収容されるスイッチングモジュール40a,40b,40cや平滑コンデンサ70を保護することができ、出力導電部材59a、59b、59cが地絡、短絡するのを抑制することができる。
また、剪断容易部95の車幅方向両側には、非高圧領域P2の基部36aとボス部94との間を接続する一対のリブ98が設けられるので、車両側突時の横方向荷重によって破断しやすく、且つ上下方向荷重によっては破断しにくい構成とし、悪路走行などの上下振動による影響を排除することができる。
また、剪断容易部95における許容剪断荷重は、冷却ケース82と前側下ケース35との連結部96、及び冷却ケース82と後側下ケース36との連結部97における許容剪断荷重よりも小さいので、車両側突時には、確実に非高圧領域P2であるボス部94で破断させることができ、高圧領域P1への影響を防止して、地絡、短絡の発生を抑制することができる。
また、非高圧領域P2の基部36aには、剪断容易部95が接続される端面に起立壁99が設けられているので、車両側突時に剪断容易部95の破断によるクラックなどが非高圧領域P2の基部36aに発生しても、起立壁99により高圧領域P1へのクラック波及を防止することができ、これにより、確実に高圧領域P1を保護して、地絡、短絡の発生を抑制することができる。
また、剪断容易部95は、後方から前方に向かって上下方向の肉厚を増加するので、上下方向荷重に対して破断しにくい構成とすることができる。
また、剪断容易部95を中実に形成することで、上下方向荷重に対してより破断しにくい構成とすることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
また、適用車両としてハイブリッド自動車について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば、モータのみを駆動源とする電気自動車であってもよい。
10 ハイブリッド自動車(電動車両)
20 フロアパネル
20a センタートンネル部
21 センタートンネル
30 電力変換装置
31 筺体
32 上側ケース
33 下側ケース
35 前側下ケース(前側ケース)
36 後側下ケース(後側ケース)
36a 基部
40a、40b、40c スイッチングモジュール(高圧電装部品)
43 ドライブ基板(高圧電装部品)
58 バスバー(導電部材、高圧電装部品)
70 平滑用コンデンサ(高圧電装部品)
94 ボス部(固定部)
95 剪断容易部
96,97 連結部
98 リブ
99 起立壁
P1 高圧領域
P2 非高圧領域

Claims (6)

  1. 高圧電装部品を収容する筺体を、前記筺体の長手方向を車両前後方向に指向させた状態で、車両の右座席および左座席間のフロアパネルの上面に配置する電動車両であって、
    前記筺体は、前記高圧電装部品を収容する高圧領域に対して車両前後方向の少なくとも一方の端部に非高圧領域を有し、且つ、
    前記筺体は、前記右座席および左座席間の前記フロアパネルの上面と固定される複数の固定部を有し、
    前記非高圧領域に設けられる固定部は、車幅方向における許容剪断荷重が小さくなるように形成される剪断容易部を介して前記非高圧領域の基部と接続されることを特徴とする電動車両。
  2. 前記剪断容易部は、前記非高圧領域の基部から車両前後方向で前記高圧領域と反対側に延び、
    前記剪断容易部の車幅方向両側には、前記非高圧領域の基部と前記固定部との間を接続する一対のリブが設けられることを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記筺体は、中間ケースと、該中間ケースに対して前方及び後方でそれぞれ連結される前側ケース及び後側ケースと、を有し、
    前記剪断容易部における前記許容剪断荷重は、前記前側ケース及び中間ケースとの連結部、及び前記後側ケース及び中間ケースとの連結部における各前記許容剪断荷重よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動車両。
  4. 前記非高圧領域の基部には、前記剪断容易部が接続される端面に起立壁が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動車両。
  5. 前記剪断容易部の上面は、車両前後方向において後方から前方に向かって上下方向の肉厚を増加することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動車両。
  6. 前記剪断容易部は、中実に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電動車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019018660A (ja) * 2017-07-13 2019-02-07 本田技研工業株式会社 駆動ユニット
CN117042994A (zh) * 2021-04-05 2023-11-10 日产自动车株式会社 高电压电子单元车载构造

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