JP2014094653A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換装置の筺体の破損を防止するとともに、該筺体をシートロードパスの構成部材として代用し、車体の軽量化を図ることができる電動車両を提供する。
【解決手段】ヒートシンク80は、上面にスイッチング素子が設置され、下面に複数の放熱フィン81aが設けられた放熱基板81と、該複数の放熱フィン81aを収容する開口部83を有し、冷媒が内部を循環する冷却ケース82とを備えて構成される。放熱基板81の車幅方向両側面81cは、冷却ケース82の車幅方向両側面82bと面一又は突出している。
【選択図】図8

Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド自動車などの電動車両に関する。
従来の電動車両としては、バッテリユニット、インバータ、DC−DCコンバータなどの高圧電装部品を、下部ボックスと上部ボックスとがボルト締結されたアルミダイキャスト製のセンターコンソールボックス(筺体)に収容し、運転席および助手席の間のセンターパネルを形成するフロアパネルの上面に配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−119890号公報
ところで、車両側突時に、シートからの衝突荷重をダイキャスト製のセンターコンソールボックスが受ける場合には、このセンターコンソールボックスが折れ曲がってしまう可能性がある。このため、内部に配置された高圧電装部品を保護すべく、ダイキャスト製のセンターコンソールボックスを、破損を考慮して強度設計すると肉厚となり、製造コストが嵩んでしまう。
また、車両衝突対応として、従来、衝突荷重を特定の部位だけで受けるのでなく、車体骨格部材に分散して伝達して、車室の生存空間を確保するロードパスという考え方があり、この考え方を採用するには、車両側突時にシート間で荷重を伝達すべく、別途ブラケット等をセンターパネル上に配置する必要があり、車両重量が増加するという課題があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力変換装置の筺体の破損を防止するとともに、該筺体をシートロードパスの構成部材として代用し、車体の軽量化を図ることができる電動車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
スイッチング素子(例えば、後述の実施形態におけるスイッチング素子44)を有するスイッチングモジュール(例えば、後述の実施形態におけるスイッチングモジュール40a、40b、40c)と、前記スイッチングモジュールを冷却するためのヒートシンク(例えば、後述の実施形態におけるヒートシンク80)と、前記スイッチングモジュール及び前記ヒートシンクを収容する筺体(例えば、後述の実施形態における筺体31)と、を備える電力変換装置(例えば、後述の実施形態における電力変換装置30)を有し、前記筺体の長手方向を車両前後方向に指向させた状態で、前記電力変換装置が車両の右座席および左座席間のフロアパネル(例えば、後述の実施形態におけるフロアパネル20)の上面に配置される電動車両(例えば、後述の実施形態における電動車両10)であって、
前記ヒートシンクは、上面に前記スイッチング素子が設置され、下面に複数の放熱フィン(例えば、後述の実施形態における放熱フィン81a)が設けられた放熱基板(例えば、後述の実施形態における放熱基板81)と、該複数の放熱フィンを収容する開口部(例えば、後述の実施形態における開口部83)を有し、冷媒が内部を循環する冷却ケース(例えば、後述の実施形態における冷却ケース82)とを備えて構成され、
前記放熱基板の車幅方向両側面(例えば、後述の実施形態における車幅方向両側面81c)は、前記冷却ケースの車幅方向両側面(例えば、後述の実施形態における車幅方向両側面82b)と面一又は突出していることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、
前記筺体の上側ケース(例えば、後述の実施形態における上側ケース32)、前記放熱基板、及び前記冷却ケースは、前記右座席および左座席間の前記フロアパネルの上面に共締めされることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2の構成において、
前記放熱基板は、上面に前記スイッチング素子がそれぞれ設置された複数の前記放熱基板によって構成され、
前記各放熱基板は押し出し成形部材であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかの構成において、
前記ブラケットは、車両側方から見て、シートの車両前後方向の移動領域全域に亘って、前記シートの車幅方向に延びるシートフレーム(例えば、後述の実施形態におけるシートフレーム97)と車両側突時にオーバーラップしていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかの構成において、
前記放熱基板は、車両側方から見て、シートの車両前後方向の移動領域全域に亘って、前記シートの車幅方向内側に取り付けられたモータ部材(例えば、後述の実施形態におけるモータ部材98)と車両側突時にオーバーラップしていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、
スイッチング素子を有するスイッチングモジュールと、前記スイッチングモジュールを冷却するためのヒートシンクと、前記スイッチングモジュール及び前記ヒートシンクを収容する筺体と、を備える電力変換装置を有し、前記筺体の長手方向を車両前後方向に指向させた状態で、前記電力変換装置が車両の右座席および左座席間のフロアパネルの上面に配置される電動車両であって、
前記電力変換装置は、車両側突時に、前記右座席および左座席の一方に入力された衝突荷重を前記右座席および左座席の他方に伝達するとともに、前記フロアパネルに伝達することを特徴とすることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、車両側突時の荷重を高強度な放熱基板によって受けることができるので、該荷重が冷却ケースだけで受けることがなくなり、電力変換装置が筺体の長手方向中間部で折れ曲がってしまうのを防止することができる。また、耐衝突性能が確保された電力変換装置は、車両側突時の入力荷重を、シートの構造部材から電力変換装置を介して反対側のシートや車体骨格部品に伝達することができ、シートロードパスの構成部材として代用され、車体の軽量化を図ることができる。即ち、車体骨格部品やシートの反力を利用するとともに、電力変換装置の反力も利用することができ、車体全体の軽量化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、車両衝突時の荷重を分散することができると共に、部品点数を削減することができる。
請求項3の発明によれば、スイッチング素子が設置された複数の放熱基板を同一構成として製作することができ、製作性を向上することができるとともに、各放熱基板は、車幅方向に強度を有して、シートロードパスの構成部材として活用することができる。
請求項4の発明によれば、車両側突時に、シートの位置に関わらず、シートフレームの荷重を電力変換装置で受けることができるので、より確実にシートロードパスの構成部材として活用することができる。
請求項5の発明によれば、車両側突時に、シートの位置に関わらず、モータ部材の荷重を電力変換装置で受けることができるので、より確実にシートロードパスの構成部材として活用することができる。
請求項6の発明によれば、電力変換装置は、車両側突時に、右座席および左座席の一方に入力された衝突荷重を右座席および左座席の他方に伝達するとともに、フロアパネルに伝達するので、電力変換装置は、車両側突時の入力荷重を、シートの構造部材から電力変換装置を介して反対側のシートや車体骨格部品に伝達することができ、シートロードパスの構成部材として代用され、車体の軽量化を図ることができる。即ち、車体骨格部品やシートの反力を利用するとともに、電力変換装置の反力も利用することができ、車体全体の軽量化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る電力変換装置が搭載された電動車両の車幅方向中心での縦断面図である。 図1に示す電動車両の要部斜視図である。 センタートンネル部の上面に配置される電力変換装置の分解斜視図である。 電力変換器の分解斜視図である。 電力変換装置の電気回路図である。 電力変換装置を上側ケース及び電流センサーに設けられた端子台を取り外した状態で示す斜視図である。 電力変換装置を上側ケース及び電流センサーに設けられた端子台を取り外した状態で示す要部拡大正面図である。 図2のVIII−VIII線に沿った断面図である。 冷却ケースの平面図である。 車両のシートロードパスを説明するための概略図である。 シートの車両前後方向の移動領域における電力変換装置とシートフレーム、モータ部材の位置関係を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態に係る電力変換装置が搭載された電動車両について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、Frは前方、Rrは後方、Uは上方、Dは下方、Lは左方、Rは右方を示している。
図1に示すように、本実施形態の電動車両10はハイブリッド自動車であり、例えば、車両前部である原動機室11には、エンジン12及び第1モータ13を有するパワーユニットや、図示しないラジエータが配置され、車両後部であるモータ収容室14及びラゲッジスペース15には、一対の第2モータ16及びバッテリ17がそれぞれ配置されている。また、車両10の前後方向中間部である車室18内には、フロアパネル20によって右座席(本実施形態では、運転席)と左座席(本実施形態では、助手席)との間にセンタートンネル21が形成され、フロアパネル20のセンタートンネル部20aの上面に、電力変換装置30が配置されている。この電力変換装置30は、同じくセンタートンネル21の上方に配置されたセンターコンソール23内に配置される。第1及び第2モータ13,16は、例えば3相交流モータで構成されている。
電力変換装置30は、バッテリ17の直流電流を交流電流に変換し、交流電流を各モータ13,16に供給して各モータ13,16を駆動する装置である。図2及び図3に示すように、電力変換装置30は、上側ケース32及び下側ケース33とで構成される筺体31内に、各モータ13,16毎に設けられた3つのスイッチングモジュール40a、40b、40cと、これらスイッチングモジュール40a、40b、40cと車幅方向に並んで配置された平滑用コンデンサ70と、各スイッチングモジュール40a、40b、40c及び平滑用コンデンサ70の下方に配置され、スイッチングモジュール40a、40b、40c及び平滑用コンデンサ70を冷却するためのヒートシンク80と、を主に備えている。
なお、本実施形態では、下側ケース33は、後述するヒートシンク80の冷却ケース82と、前側下ケース35と、後側下ケース36とで構成され、冷却ケース82は、下側ケース33を兼ねている。また、図3は、締結部材等、一部の構成部品を省略して示している。
また、本実施形態では、平滑用コンデンサ70は、3つの分割コンデンサ71に分割されている。これにより、図3及び図4に示すように、各スイッチングモジュール40a、40b、40cと、各分割コンデンサ71とが、ヒートシンク80を構成する3つの各放熱基板81にそれぞれ搭載されてユニット化された3つの電力変換器34が、筺体31内に収容される。従って、3つのスイッチングモジュール40a、40b、40cが車両前後方向に並んで配置され、また、3つの分割コンデンサ71も車両前後方向に並んで配置される。
各スイッチングモジュール40a、40b、40cは、直流/交流変換をする電気回路を納めたモジュールである。これらのスイッチングモジュール40a、40b、40cには、三相インバータ回路50(図5)を含む半導体モジュール41、及び、当該三相インバータ回路50を駆動する電気回路が実装されたドライブ基板43が配置されている。
図5に示すように、三相インバータ回路50は、互いに直列接続された2つのスイッチング素子44と、これらスイッチング素子44のそれぞれに逆並列に接続されたフライホイールダイオード45とを含んで構成されている。直列接続された2つのスイッチング素子44の一端側のノードN1がバッテリ17の正側に、他端のノードN2が負側に接続され、これにより、2つのスイッチング素子44の接続点N3が交流出力1相分の端子となる。三相インバータ回路50には、各モータ13、16を駆動するに必要な3相分の交流出力を得るべく、互いに直列接続された2つのスイッチング素子44が並列に3組設けられ、各組の接続点N3により三相分の交流出力端子が構成される。なお、スイッチング素子44には、IGBTやMOSFET等を用いることができる。
上記半導体モジュール41は、上記2つのスイッチング素子44、フライホイールダイオード45を実装した交流出力1相分の回路ごとにパッケージ化されたものを3つ組み合わせることで構成されている。図4に示すように、半導体モジュール41の一側面には、交流出力1相分の回路ごとに、上記ノードN1、N2に対応する正極及び負極の直流入力端子47P、47Nが設けられ、また、反対側の側面には上記接続点N3に対応する交流入出力端子48が設けられており、各相の直流入力端子47P、47Nを同じ側に向けてヒートシンク80の上に配置される。半導体モジュール41は、放熱基板81に上方からネジ止めされている(図8参照)。
ドライブ基板43は、図5に示すように、ゲート・ドライブ回路51と、高圧マイコン及び当該ドライブ基板43の各部に電力を供給する電源回路を有するドライバー制御部52とを含んで構成されている。ゲート・ドライブ回路51は、三相インバータ回路50の各スイッチング素子44をスイッチング動作させる回路である。各ドライブ基板43は、車両側に搭載されているモータECU(electronic control unit)19と制御用ハーネス53を介して接続されている。高圧マイコンは、モータECU19が出力する制御信号に基づいてゲート・ドライブ回路51を駆動し、これにより、車両側の制御に応じて各モータ13、16が駆動される。
このドライブ基板43は、半導体モジュール41を上方から覆うようにしてネジ止め固定され、半導体モジュール41とピン状の接続部56を通じて電気的に接続される。これにより、ドライブ基板43の位置決めが成されている。
図8も参照して、スイッチングモジュール40a、40b、40cに対して平滑用コンデンサ70と車幅方向において反対側に位置する交流入出力端子48は、端子台57で、導電部材であるバスバー58の一端部と接続されている。各バスバー58は、上方に延出した後、車幅方向中間部に向けて折り曲げられ、後述する電流センサー46を貫通する。また、各バスバー58の他端部は、スイッチングモジュール40a、40b、40cの上方で、出力導電部材59a、59b、59cと接続され、出力導電部材59a、59b、59cは、車幅方向中間部を車両前後方向に延びる。スイッチングモジュール40aの出力導電部材59aは、前方に延出して、前側下ケース35に向けて配索され、スイッチングモジュール40b、40cの出力導電部材59b、59cは、後方に延出して、後側下ケース36に向けて配索される。
また、図8に示すように、上側ケース32の側面と対向して配置される端子台57は、交流入出力端子48とバスバー58の一端部よりも車幅方向外側で、上方に突出する樹脂製の起立壁57aを有する。これにより、車両側突時に上側ケース32が変形した場合でも、起立壁57aによって、交流入出力端子48とバスバー58の一端部とを保護する。なお、起立壁57aは、端子台57毎に設けられてもよいし、各端子台57に共通のものとして形成されてもよい。
電流センサー46は、スイッチングモジュール40a、40b、40cの上方に配置されている。電流センサー46は、制御用ハーネス53を介してモータECU19と接続され、フィードバック制御等に供される。
図8に示すように、電流センサー46には、バスバー58の他端部と出力導電部材59a、59b、59cとを接続するための端子台60と、出力導電部材59を案内するためのガイド部材61とが一体成形され、センサーユニット62を構成している。また、車両前後方向において後方に位置するスイッチングモジュール40cの端子台60には、導電部材ガイド63が取り付けられ、中間のスイッチングモジュール40bから延びる出力導電部材59bは、導電部材ガイド63に案内されて配索される。従って、隣接するスイッチングモジュール40b、40cの各出力導電部材59b、59cは、後方のスイッチングモジュール40cの上方において、上下に並んで配索される。
図5に示すように、平滑用コンデンサ70は、三相インバータ回路50の入力段にバッテリ17に並列に設けられ、当該三相インバータ回路50のスイッチング時におけるバッテリ17の電圧変動を抑制し、電圧の跳ね上がり等を平滑する。
また、平滑用コンデンサ70は、前述したように、3つの分割コンデンサ71に分割されている。図8に示すように、分割コンデンサ71は、側面に挿入開口72aを設けた箱形状のケース体72に、複数のコンデンサセル71を挿入開口72aから正極及び負極端子73P、73Nを突出させた状態で収容し、樹脂材74で封止することで構成される。
図6〜図8に示すように、分割コンデンサ71は、挿入開口72aを車幅方向内側に向けた状態で、ヒートシンク80上に配置された半導体モジュール41の側方に配置される。そして、分割コンデンサ71は、前後方向両側に設けられた締結部71a、71aにて放熱基板81の上面にネジ止め固定される。
分割コンデンサ71の正極及び負極端子73P、73Nは、スイッチングモジュール40a、40b、40cに向けて車幅方向に延びており、平滑用コンデンサ70に向けて車幅方向に延びるスイッチング素子44の正極及び負極の直流入力端子47P、47Nとともに締め付け固定される。
また、図6及び図7に示すように、隣接する分割コンデンサ71間には、各分割コンデンサ71の隣接する正極端子73P同士、及び隣接する負極端子73N同士をそれぞれ接続する積層バスバー75が取り付けられている。具体的に、この積層バスバー75は、隣接する分割コンデンサ71の正極端子73P間を接続する正極側バスバー76と、隣接する分割コンデンサ71の負極端子73N間を接続する負極側バスバー77とが、互いに絶縁された状態で積層されることで形成されている。このように、正極側バスバー76と負極側バスバー77を可能な限り近づけた積層バスバー75を用いることで、インダクタンス成分を極力低減することができ、系の共振周波数域を高周波側へ移行させることにより、電流共振を回避することができる。
正極側バスバー76の接続端子76aは、スイッチング素子44の正極の直流入力端子47P、及び分割コンデンサ71の正極端子73Pと共締めされ、負極側バスバー77の接続端子77aは、スイッチング素子44の負極の直流入力端子47N、及び分割コンデンサ71の負極端子73Nと共締めされる。これにより、スイッチング素子44の直流入力端子47P、47Nと分割コンデンサ71との距離を短縮することができ、インダクタンス成分を低減することができる。
ここで、スイッチングモジュール40a、40b、40cと分割コンデンサ71は、電力変換器34として放熱基板81に予め固定されている一方、積層バスバー75は、これら電力変換器34が、冷却ケース82に固定された後に、組み付けられる。このため、ドライブ基板43には、センタートンネル部20aの上方から見て、分割コンデンサ71の正極端子73P及び負極端子73Nと、正極側及び負極側バスバー76、77の各接続端子76a、77aとの接続部が臨む切欠き部43aがそれぞれ2箇所形成される。これにより、電力変換器34がヒートシンク80の冷却ケース82に固定された後、正極側及び負極側バスバー76、77の各接続端子76a、77aを切欠き部43aを介して上方から挿入して分割コンデンサ71の正極及び負極端子73P、73Nと、スイッチング素子44の正極及び負極の直流入力端子47とともに締め付け固定することができる。
なお、図3中、積層バスバー78は、後方の分割コンデンサ71とバッテリ17とを接続している。
ヒートシンク80は、スイッチング素子44及び分割コンデンサ71が上面に設置され、下面に複数の放熱フィン81aが設けられた3つの放熱基板81と、該複数の放熱フィン81aを収容する3つの開口部83を有し、冷媒が内部を循環する冷却ケース82とを備えて構成される。
図8に示すように、放熱基板81、冷却ケース82及び上側ケース32には、それぞれ対応する位置にボルト孔81b、82a、32aが形成され、放熱基板81、冷却ケース82及び上側ケース32は、これらのボルト孔81b、82a、32aにボルト84を通して、フロアパネル20のセンタートンネル部20aに共締めされる。
また、図9に示すように、冷却ケース82の3つの開口部83は、それぞれ略長方形状に形成されており、3つの放熱基板81に対応して、車両前後方向に並んで設けられている。また、前方の開口部83、中間の開口部83、及び後方の開口部83は、互いに連通し、これら開口部83間を冷媒が流通する。
また、放熱基板81と対向する冷却ケース82の表面には、3つの開口部83をそれぞれ覆うようにシール溝87が形成されており、このシール溝87にはOリング88が配置される。
また、図3に示すように、ヒートシンク80を構成する冷却ケース82には、該冷却ケース82の前方及び後方に延出する前側下ケース35及び後側下ケース36が接続されている。前側及び後側下ケース35,36は、センタートンネル部20aに形成された前方開口20b及び後方開口20cから下方に突出した状態で、パッキン22を介してセンタートンネル部20aに締結固定される。
そして、前側下ケース35は、センタートンネル21内に突出した突出部にて、出力導電部材59aと、第1モータ13から延出する導電ケーブル91とを接続する。また、後側下ケース36は、センタートンネル21内に突出した突出部にて、出力導電部材59b、59cと、第2モータ16から延出する二本の導電ケーブル92とをそれぞれ接続する(図1参照)。
ここで、上述した電力変換装置30を有する電動車両10において、側突が発生した場合、図10に示すように、車両側突時にピラー93で受けた衝突荷重Fは、ルーフ部材94やフロアパネル20へと伝達されるのに加え、一方(図中、助手席側)のシート95にも伝達される。そして、一方のシート95の荷重が、電力変換装置30へと伝えられる。
その際、上側ケース32は、比較的高強度な鋼製の板金部材で構成されているので割れることはないものの、断面略コの字形状に形成されており、車両側突時に上側ケース32のみで衝突荷重を受けてしまうと、荷重の大きさによっては大きく変形してしまう可能性がある。また、冷却ケース82の材質は、アルミニウム製で、ダイカスト成形によって形成することで複雑な形状に成形可能であるが、押し出し成形によって形成されるアルミニウム製の放熱基板81と比べて、強度が低い。このため、本実施形態では、車両側突時に冷却ケース82のみで荷重を受けることがないように、放熱基板81の車幅方向両側面81cは、冷却ケース82の車幅方向両側面82bと面一又は突出している(図8では、面一)。
これにより、電力変換装置30に伝えられた衝突荷重は、放熱基板81を含め、互いに共締めされる放熱基板81、冷却ケース82及び上側ケース32の3部材で荷重分散して受けることができるので、衝突荷重は、そのまま他方(運転席側)のシート96に伝達される。これにより、車両側突時の衝突荷重Fが、一方のシート95から電力変換装置30を介して反対側のシート96や車体骨格部品に分散して伝達することができ、電力変換装置30は、シートロードパスの構成部材として代用される。さらに、衝突荷重Fの一部は、電力変換装置30からフロアパネル20へと伝達されるので、電力変換装置30において発生する反力も利用することができる。
また、図10及び図11に示すように、上側ケース32は、車両側方から見て、シート95の車両前後方向の移動領域全域に亘って、シート95の車幅方向に延びるシートフレーム97と車両側突時にオーバーラップしている。これにより、車両側突時に、シート95の位置に関わらず、シートフレーム97の荷重を電力変換装置30で受けることができるので、より確実にシートロードパスの構成部材として活用することができる。
同様に、放熱基板81は、車両側方から見て、シート95の車両前後方向の移動領域全域に亘って、シート95の車幅方向内側に取り付けられたパワーシート用のモータ部材98と車両側突時にオーバーラップしているので、車両側突時に、シート95の位置に関わらず、モータ部材98の荷重を電力変換装置30で受けることができ、より確実にシートロードパスの構成部材として活用することができる。
以上説明したように、本実施形態の電動車両10によれば、スイッチング素子44を有するスイッチングモジュール40a、40b、40cと、スイッチングモジュール40a、40b、40cを冷却するためのヒートシンク80と、スイッチングモジュール40a、40b、40c及びヒートシンク80を収容する筺体31と、を備える電力変換装置30を有する。そして、電動車両10では、筺体31の長手方向を車両前後方向に指向させた状態で、電力変換装置30が車両のセンタートンネル21を形成するフロアパネル20の上面に配置される。ヒートシンク80は、上面にスイッチング素子44が設置され、下面に複数の放熱フィン81aが設けられた放熱基板81と、該複数の放熱フィンを収容する開口部83を有し、冷媒が内部を循環する冷却ケース82とを備えて構成される。放熱基板81の車幅方向両側面81cは、冷却ケース82の車幅方向両側面82bと面一又は突出している。これより、車両側突時の荷重を高強度な放熱基板81によって受けることができるので、該荷重が冷却ケース82だけで受けることがなくなり、電力変換装置30が筺体31の長手方向中間部で折れ曲がってしまうのを防止することができる。また、耐衝突性能が確保された電力変換装置30は、車両側突時の入力荷重を、シート95の構造部材から電力変換装置30を介して反対側のシート96や車体骨格部品に伝達することができ、シートロードパスの構成部材として代用されることで別途部品を設ける必要がなく、車体の軽量化を図ることができる。即ち、衝突荷重Fの一部は、電力変換装置30からフロアパネル20へと伝達されるので、車体骨格部品やシートの反力を利用するだけでなく、電力変換装置30において発生する反力も利用することができ、車体全体としての軽量化を図ることができる。
また、筺体31の上側ケース32、放熱基板81、及び冷却ケース82は、センタートンネル21を形成するフロアパネル20の上面に共締めされる。これにより、車両衝突時の荷重を分散することができると共に、部品点数を削減することができる。
さらに、上面にスイッチング素子44がそれぞれ設置された複数の放熱基板81が設けられ、各放熱基板81は、押し出し成形部材であるので、スイッチング素子44が設置された複数の放熱基板81を同一構成として製作することができ、製作性を向上することができるとともに、各放熱基板81は、車幅方向に強度を有して、シートロードパスの構成部材として活用することができる。
また、上側ケース32は、車両側方から見て、シート95の車両前後方向の移動領域全域に亘って、シート95の車幅方向に延びるシートフレーム97と車両側突時にオーバーラップしているので、車両側突時に、シート95の位置に関わらず、シートフレーム97の荷重を電力変換装置30で受けることができ、より確実にシートロードパスの構成部材として活用することができる。
さらに、放熱基板81は、車両側方から見て、シート95の車両前後方向の移動領域全域に亘って、シート95の車幅方向内側に取り付けられたパワーシート用のモータ部材98と車両側突時にオーバーラップしているので、車両側突時に、シート95の位置に関わらず、モータ部材98の荷重を電力変換装置30で受けることができ、より確実にシートロードパスの構成部材として活用することができる。
また、電力変換装置30は、車両側突時に、右座席および左座席の一方に入力された衝突荷重を右座席および左座席の他方に伝達するとともに、フロアパネル20に伝達するので、電力変換装置30は、車両側突時の入力荷重を、シートの構造部材から電力変換装置30を介して反対側のシートや車体骨格部品に伝達することができ、シートロードパスの構成部材として代用され、車体の軽量化を図ることができる。即ち、車体骨格部品やシートの反力を利用するとともに、電力変換装置30の反力も利用することができ、車体全体の軽量化を図ることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
また、適用車両としてハイブリッド自動車について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば、モータのみを駆動源とする電気自動車であってもよい。
10 ハイブリッド自動車(電動車両)
20 フロアパネル
21 センタートンネル
30 電力変換装置
31 筺体
32 上側ケース
33 下側ケース
40a、40b、40c スイッチングモジュール
43 ドライブ基板
44 スイッチング素子
70 平滑用コンデンサ
80 ヒートシンク
81 放熱基板
81a 放熱フィン
81c 車幅方向両側面
83 開口部
82 冷却ケース
82b 車幅方向両側面
95 シート
97 シートフレーム
98 モータ部材

Claims (6)

  1. スイッチング素子を有するスイッチングモジュールと、前記スイッチングモジュールを冷却するためのヒートシンクと、前記スイッチングモジュール及び前記ヒートシンクを収容する筺体と、を備える電力変換装置を有し、前記筺体の長手方向を車両前後方向に指向させた状態で、前記電力変換装置が車両の右座席および左座席間のフロアパネルの上面に配置される電動車両であって、
    前記ヒートシンクは、上面に前記スイッチング素子が設置され、下面に複数の放熱フィンが設けられた放熱基板と、該複数の放熱フィンを収容する開口部を有し、冷媒が内部を循環する冷却ケースとを備えて構成され、
    前記放熱基板の車幅方向両側面は、前記冷却ケースの車幅方向両側面と面一又は突出していることを特徴とする電動車両。
  2. 前記筺体の上側ケース、前記放熱基板、及び前記冷却ケースは、前記右座席および左座席間の前記フロアパネルの上面に共締めされることを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記放熱基板は、上面に前記スイッチング素子がそれぞれ設置された複数の前記放熱基板によって構成され、
    前記各放熱基板は、押し出し成形部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の電動車両。
  4. 前記筺体の上側ケースは、車両側方から見て、シートの車両前後方向の移動領域全域に亘って、前記シートの車幅方向に延びるシートフレームと車両側突時にオーバーラップしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動車両。
  5. 前記放熱基板は、車両側方から見て、シートの車両前後方向の移動領域全域に亘って、前記シートの車幅方向内側に取り付けられたモータ部材と車両側突時にオーバーラップしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動車両。
  6. スイッチング素子を有するスイッチングモジュールと、前記スイッチングモジュールを冷却するためのヒートシンクと、前記スイッチングモジュール及び前記ヒートシンクを収容する筺体と、を備える電力変換装置を有し、前記筺体の長手方向を車両前後方向に指向させた状態で、前記電力変換装置が車両の右座席および左座席間のフロアパネルの上面に配置される電動車両であって、
    前記電力変換装置は、車両側突時に、前記右座席および左座席の一方に入力された衝突荷重を前記右座席および左座席の他方に伝達するとともに、前記フロアパネルに伝達することを特徴とすることを特徴とする電動車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017030444A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 本田技研工業株式会社 車両
JP2017030443A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 本田技研工業株式会社 車両

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