JP2017030443A - 車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1DC線151の接続先であるインバータ101及び第2DC線152の接続先であるDC−DCコンバータ102は筐体120内に配置され、メインコネクタ106から筐体120の内部に伸びる第1DC線151及び第2DC線152は、互いに離間する方向へ分岐してインバータ101及びDC−DCコンバータ102に接続されている。
【選択図】図3
Description
第1モータ(例えば、後述の実施形態の第1モータM1)と、
該第1モータへ電力を供給するバッテリ(例えば、後述の実施形態の高圧バッテリB)と、
該バッテリの電力を前記第1モータへ供給する際に電力を変換する電力変換機器(例えば、後述の実施形態のインバータ101)と、
該バッテリの電力を補機若しくは他のバッテリへ供給するために電圧を変換する電圧変換機器(例えば、後述の実施形態のDC−DCコンバータ102)と、を備える、車両(例えば、後述の実施形態の車両10)であって、
該電力変換機器及び該電圧変換機器は、前記バッテリから前記第1モータへ向かう電力供給ライン上に配置される筐体(例えば、後述の実施形態の筐体120)内に設けられ、
前記電力変換機器は該筐体のバッテリ電力入力部(例えば、後述の実施形態のメインコネクタ106)に対して一方側(例えば、後述の実施形態の前側)に配置されるとともに、該電圧変換機器は該筐体の前記バッテリ電力入力部に対して他方側(例えば、後述の実施形態の後側)に配置され、
前記バッテリ電力入力部から伸びる接続線(例えば、後述の実施形態の第1DC線151、第2DC線152)は、互いに離間する方向へ分岐して前記電圧変換機器及び前記電力変換機器に接続される。
請求項1に記載の車両であって、
前記第1モータは、車両前方のモータルーム(例えば、後述の実施形態のモータルームMR)に配置され、
前記筐体は、車室内の前部座席(例えば、後述の実施形態の前部座席15L、15R)間に位置するセンターコンソール(例えば、後述の実施形態のセンターコンソール50)に配置され、
前記電力変換機器及び前記電圧変換機器は、前記センターコンソールの長手方向において前方から後方にこの順に配置される。
請求項2に記載の車両であって、
前記筐体は、車両衝突時に前記電力変換機器に残存する電力を強制的に放電制御する放電制御機器(例えば、後述の実施形態の放電制御機器104)をさらに備え、
該放電制御機器は、前記長手方向において前記電力変換機器よりも前方、且つ、車両側面視で前記前部座席のシートパイプ(例えば、後述の実施形態のシートパイプ15a)を避けた位置に配置される。
請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両であって、
前記筐体は、前記電力変換機器を制御する制御機器(例えば、後述の実施形態のモータECU103)をさらに備え、
前記電力変換機器、前記電圧変換機器、及び制御機器は、磁性体材料からなる隔壁(例えば、後述の実施形態の第1〜第3隔壁W1〜W3)にて区切られた空間にそれぞれ配置される。
請求項4に記載の車両であって、
前記電圧変換機器は、車両側面視で前部座席のシートパイプの可動範囲にオーバーラップするように配置され、
前記電圧変換機器を囲う前記隔壁には、冷却用流路(例えば、後述の実施形態のDC−DCコンバータ冷却流路102a)が形成されるとともに、側突による前記シートパイプから受ける荷重を受け流すロードパス機能が設けられる。
請求項5に記載の車両であって、
前記バッテリ電力入力部から前記バッテリへ伸びる高圧線(例えば、後述の実施形態のDC線114)が、前記ロードパス機能を備えた前記隔壁の下方に配置される。
請求項5又は6に記載の車両であって、
前記筐体より後方には、第2モータ(例えば、後述の実施形態の第2モータM2)及び第3モータ(例えば、後述の実施形態の第3モータM3)が設けられ、
前記第2モータ及び前記第3モータへ電力を供給するための2つの三相コネクタ(例えば、後述の実施形態の第2三相コネクタ108、第3三相コネクタ109)が、前記ロードパス機能を備えた前記隔壁の下方であって、車幅方向で該隔壁より内側に並べて配置される。
以下、本発明の一実施形態の車両について、図面を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、運転者から見た方向に従い、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
図1に示すように、車両10には、車両前方のモータルームMRに前輪駆動用の第1モータM1が配置され、車両後方に後輪駆動用の第2及び第3モータM2、M3と、第1〜第3モータM1〜M3に電力を供給する高圧バッテリBとが配置されている。なお、第1〜第3モータM1〜M3は、力行駆動することで電動機として機能するとともに、回生駆動により発電機としても機能し得る。図2及び図3も参照して、フロアパネル11に形成されたセンタートンネル12上には、第1〜第3モータM1〜M3及び高圧バッテリBと電気的に接続される高圧系機器ユニット100がセンターコンソール50に内装された状態で配置されている。センタートンネル12は、フロアパネル11の車幅方向中央部に車両前後方向に沿って上方に突出形成されており、その内部(センタートンネル12の下方)には、一端が不図示の内燃機関に接続された排気管20が配置されている。
つぎに、本実施形態に係る高圧系機器ユニット100の概要について、図3〜図6を参照して説明する。図4は、高圧系機器ユニット100の後部を示す車幅方向に沿った断面図であり、図5は、高圧系機器ユニット100の下面図であり、図6は、高圧系機器ユニット100の後部の斜視図である。
図3に示すように、本実施形態の車両10では、フロアパネル11に前後方向に延びるように形成されたセンタートンネル12上に高圧系機器ユニット100を配置するにあたり、筐体120の下面側に設けられるメインコネクタ106、第1三相コネクタ107、第2三相コネクタ108、第3三相コネクタ109、冷却水入口112及び冷却水出口113は、センタートンネル12の上面を貫通して車室下に配置されている。筐体120の下面には、メインコネクタ106、第1三相コネクタ107、第2三相コネクタ108、第3三相コネクタ109、冷却水入口112及び冷却水出口113の周囲を囲むシール材C1〜C4が設けられ、これらのシール材C1〜C4を筐体120の下面とセンタートンネル12の上面との間に挟み込むことにより、貫通部からの水の浸入が阻止される。また、メインコネクタ106、第1三相コネクタ107、第2三相コネクタ108及び第3三相コネクタ109は、防水コネクタであって、水の浸入だけでなく、高周波音の音漏れも阻止される。
図3に示すように、高圧系機器ユニット100は、筐体120内に配される内部配線として、メインコネクタ106とインバータ101とを接続する第1DC線151と、メインコネクタ106とDC−DCコンバータ102とを接続する第2DC線152と、インバータ101と第1三相コネクタ107とを接続する第1三相線153と、インバータ101と第2三相コネクタ108とを接続する第2三相線154と、インバータ101と第3三相コネクタ109とを接続する第3三相線155と、DC−DCコンバータ102と低圧バッテリ接続端子台とを接続する低圧バッテリ線156と、DC−DCコンバータ102と空調装置用コネクタ111とを接続する空調装置線157と、モータECU103と制御線コネクタ110とを接続する制御信号線158と、を備える。
図4及び図6に示すように、DC−DCコンバータ102及び空調装置用ヒューズ105は、筐体120の後部に設けられるDC−DCケース123に収容されている。DC−DCケース123は、下部ケース124と、下部ケース124上に積層される中間ケース125と、中間ケース125の上部開口を塞ぐ上部ケース126と、を備えた多層ケースであり、DC−DCコンバータ102及び空調装置用ヒューズ105は、中間ケース125に収容され、下部ケース124と中間ケース125との間に前述したDC−DCコンバータ冷却流路102aが形成されている。
図7に示すように、下部ケース124と中間ケース125との間には、2つのシール材C5、C6が挟装されている。一方のシール材C5は、DC−DCコンバータ冷却流路102aの領域をシールし、他方のシール材C6は、DC−DCコンバータ冷却流路102a以外の領域をシールしており、両領域の隣接部分は、両シール材C5、C6が並列する2重シールとなっている。これにより、シール材C5が決壊したとしても、シール材C6によってDC−DCケース123内への冷却水の流入を阻止することが可能になる。
図8は、後部三相コネクタケースの分解斜視図であり、図9は、後部三相コネクタケースの他の例を示す斜視図である。
図8に示すように、本実施形態の第2三相コネクタ108及び第3三相コネクタ109は、筐体120とは別体に形成される後部三相コネクタケース130に組み込まれ、後部三相コネクタケース130を介して筐体120に取り付けられる。このようにすると、第2三相コネクタ108及び第3三相コネクタ109の組み込み性が向上するだけでなく、筐体120の形状を簡略化できる。
15L、15R 前部座席
15a シートパイプ
50 センターコンソール
101 インバータ(電力変換機器)
102 DC−DCコンバータ(電圧変換機器)
102a DCコンバータ冷却流路(冷却用流路)
103 モータECU(制御機器)
104 放電制御機器
106 メインコネクタ(バッテリ電力入力部)
108 第2三相コネクタ(三相コネクタ)
109 第3三相コネクタ(三相コネクタ)
114 DC線(高圧線)
120 筐体
123 DC−DCケース(隔壁)
151 第1DC線(接続線)
152 第2DC線(接続線)
B 高圧バッテリ
M1 第1モータ
M2 第2モータ
M3 第3モータ
MR モータルーム
W1〜W3 隔壁
Claims (7)
- 第1モータと、
該第1モータへ電力を供給するバッテリと、
該バッテリの電力を前記第1モータへ供給する際に電力を変換する電力変換機器と、
該バッテリの電力を補機若しくは他のバッテリへ供給するために電圧を変換する電圧変換機器と、を備える、車両であって、
該電力変換機器及び該電圧変換機器は、前記バッテリから前記第1モータへ向かう電力供給ライン上に配置される筐体内に設けられ、
前記電力変換機器は該筐体のバッテリ電力入力部に対して一方側に配置されるとともに、該電圧変換機器は該筐体の前記バッテリ電力入力部に対して他方側に配置され、
前記バッテリ電力入力部から伸びる接続線は、互いに離間する方向へ分岐して前記電圧変換機器及び前記電力変換機器に接続される、車両。 - 請求項1に記載の車両であって、
前記第1モータは、車両前方のモータルームに配置され、
前記筐体は、車室内の前部座席間に位置するセンターコンソールに配置され、
前記電力変換機器及び前記電圧変換機器は、前記センターコンソールの長手方向において前方から後方にこの順に配置される、車両。 - 請求項2に記載の車両であって、
前記筐体は、車両衝突時に前記電力変換機器に残存する電力を強制的に放電制御する放電制御機器をさらに備え、
該放電制御機器は、前記長手方向において前記電力変換機器よりも前方、且つ、車両側面視で前記前部座席のシートパイプを避けた位置に配置される、車両。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両であって、
前記筐体は、前記電力変換機器を制御する制御機器をさらに備え、
前記電力変換機器、前記電圧変換機器、及び制御機器は、磁性体材料からなる隔壁にて区切られた空間にそれぞれ配置される、車両。 - 請求項4に記載の車両であって、
前記電圧変換機器は、車両側面視で前部座席のシートパイプの可動範囲にオーバーラップするように配置され、
前記電圧変換機器を囲う前記隔壁には、冷却用流路が形成されるとともに、側突による前記シートパイプから受ける荷重を受け流すロードパス機能が設けられる、車両。 - 請求項5に記載の車両であって、
前記バッテリ電力入力部から前記バッテリへ伸びる高圧線が、前記ロードパス機能を備えた前記隔壁の下方に配置される、車両。 - 請求項5又は6に記載の車両であって、
前記筐体より後方には、第2モータ及び第3モータが設けられ、
前記第2モータ及び前記第3モータへ電力を供給するための2つの三相コネクタが、前記ロードパス機能を備えた前記隔壁の下方であって、車幅方向で該隔壁より内側に並べて配置される、車両。
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