JP2016100955A - 磁石埋込型回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転子の強度を高めつつも、当該回転子で発生する渦電流損失を抑制することができるようにする。
【解決手段】IPMモータ(磁石埋込型回転電機)1は、永久磁石12,13が内部に埋め込まれたロータコア11を有する回転子2と、当該回転子2に対して対向配置される固定子3とを備える。また、繊維強化プラスチック管4がロータコア11に外挿されて固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、永久磁石が内部に埋め込まれたロータコアを有する回転子と、当該回転子に対して対向配置される固定子とを備える磁石埋込型回転電機に関する。
まず、回転電機とは、電動機、発電機、電動機兼発電機の総称のことである。本発明を電動機として利用した場合、その電動機はIPM(Interior Permanent Magnet)モータと呼ばれる。これに対して、永久磁石がロータコアの表面に貼り付けられた回転子を有する電動機はSPM(Surface Permanent Magnet)モータと呼ばれる。また、IPMモータとSPMモータとを合わせてPMモータと呼ばれる。
本発明の最終的な目標は、IPMモータの高速回転化を成し遂げることである。IPMモータではなくSPMモータに関する発明ではあるが、モータの高速化を解決しようとする課題とする発明として、例えば特許文献1に記載の発明がある。
特許文献1に記載のSPMモータの回転子は、円筒形ヨークの表面に配設された永久磁石と、この永久磁石の外周面上に巻きつけられた高融点繊維の外表面に低融点金属を被覆した繊維強化金属線とを有し、隣接する繊維強化金属線同士のそれぞれの低融点被覆部が溶融固着されたことを特徴とする。永久磁石の外周面上への繊維強化金属線の巻きつけ及び低融点被覆部同士の溶融固着により、高速回転時の大きな遠心力に対抗するための回転子の強度を高めている。
特許文献2に記載の発明は、モータ等の高速回転化の要求に対して、ロータコアを構成する電磁鋼板の強度向上を図ったものである。
特開昭61−73559号公報 特開2010−90474号公報
ここで、IPMモータ、SPMモータといったPMモータを高速回転させるには、モータを高い周波数で駆動することになる。このとき、ロータ(回転子)に発生する渦電流損失が大きくなり、磁石の減磁が問題となる。一般的にステータ(固定子)は、ケーシングおよび冷却路との接触などで放熱させ易い。一方、ステータの内側に位置するロータは、シャフトを介して負荷に接続されており、シャフト、軸受を介してのケーシングが主な放熱経路となるので放熱経路を確保しにくい。通常のモータでは、駆動周波数が50Hz、60Hzと低いため、ロータで発生する渦電流損失、放熱経路の確保は特に問題にならない。しかしながら、例えば400Hzでモータを高速回転させる場合、ロータに発生する渦電流損失が大きくなる。この渦電流損失の低減、または、ロータの放熱経路の確保が問題となる。
また、IPMモータでは、ロータコアの外周部鉄心に磁路ができると、この磁路はトルクに寄与しないので、通常、ロータコアの外周部を極力細くして磁気飽和させブリッジ部としたり、フラックスバリアを設けたりする等の設計を行う。しかしながら、モータを高速回転させると遠心力が大きくなるため、ロータコアの外周部を太くする必要がある。これによりトルク不足となるため、トルクを補うために電流を増加させたり、磁石を増加させたりするが、前者は渦電流損失の増加を招き、後者はコスト増加を招く。
さらに、昨今、モータの省エネ性能の向上、高効率化のニーズが高まっている。IPMモータは、通常のマグネットトルクに加え、ロータ構造に突極性を持たせることによりリラクタンストルクを活用できるため、高効率化を実現できるモータとして注目されている。高速回転においても高効率化のニーズは高い。
特許文献1に記載の発明は、SPMモータの回転子に関する発明であり、SPMモータはIPMモータに比べて高効率を出しにくくリラクタンストルクを活用できない。また、特許文献1では、繊維強化金属線の低融点被覆部同士を溶融固着させて回転子の保護層とすることで当該回転子の強度を高めている。この保護層の主たる物質は金属であり、金属は電流が流れやすいため、回転子の強度を高めることはできても、渦電流損失を抑制することはできない。
また、特許文献1では、繊維強化金属線を回転子に巻きつけ、その後、レーザ等により加熱することで低融点金属を溶融固着させて繊維強化金属線を回転子に固定している。これでは、回転子毎に繊維強化金属線を巻きつける工程が必要であり、工数(時間)が多く、且つ設備、治具の製作に費用がかかってしまう。
特許文献2に記載の発明は、電磁鋼板の強度向上を図った発明であり、渦電流損失の低減に対応するものではない。
本発明の目的は、回転子の強度を高めつつも、当該回転子で発生する渦電流損失を抑制することができる磁石埋込型回転電機を提供することである。渦電流損失を抑制できることで当該磁石埋込型回転電機の効率は向上する。
本発明は、永久磁石が内部に埋め込まれたロータコアを有する回転子と、当該回転子に対して対向配置される固定子とを備える磁石埋込型回転電機であって、繊維強化プラスチック管が前記ロータコアに外挿されて固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、回転子の強度を高めつつも、当該回転子で発生する渦電流損失を抑制することができる。そのため、本発明の磁石埋込型回転電機は、高速回転可能であり且つ効率も良い。
磁石埋込型回転電機の断面図である。 図1のA−A断面図である。 繊維強化プラスチック管の斜視図である。 繊維強化プラスチック管の斜視図である。 繊維強化プラスチック管の斜視図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の磁石埋込型回転電機は、車載用の電動機、航空機に搭載される発電機など、様々な機械の電動機、発電機、電動機兼発電機として利用することができる。
[第1実施形態]
(IPMモータの構成)
本発明の第1実施形態による磁石埋込型回転電機は、IPMモータである。IPMモータ1は、断面図である図1、および、図1のA−A断面図である図2に示すように、回転子(ロータ)2と、回転子2の径方向外側において回転子2に対して対向配置される筒状の固定子(ステータ)3と、を有している。回転子2は、その軸心が固定子3の軸心に一致するように(同軸になるように)固定子3内に配置される。また、回転子2と固定子3とは、図示しないケーシング内に収納されている。
(回転子)
回転子2は、筒状のロータコア11と、ロータコア11の内部に埋め込まれた2組の永久磁石12,13とを有している。回転子2は、図2に示すC方向、および、その逆方向に回転可能である。
ロータコア11は、例えば、リング板状の電磁鋼板(35H300など)が軸心方向に積層されることによって形成されている。ロータコア11の中心には、軸心(回転軸)方向に貫通する穴11aが形成されている。この穴11aには、回転子2の回転を外部に取り出す出力軸(シャフト)5が挿通される。ロータコア11は、平行キー14で出力軸5に固定される。出力軸5は軸受(図示せず)によって回転可能に支持される。
図1に示すように、回転子2の両端には、エンドプレート16がそれぞれ設けられている。一対のエンドプレート16は、ロータコア11を貫通するボルト17によって、回転子2に固定されている。エンドプレート16を介してロータコア11の熱を外気に放出することで、ロータコア11の放熱特性が向上する。また、このような構造とすることで、ロータコア11を形成する電磁鋼板として、高張力ではない通常のものを使用することができる。これにより、ロータコア11による鉄損を低減させることができるので、回転子2で発生する損失を低減させて、モータ効率を向上させることができる。
図2に示すように、ロータコア11の外周部には、回転子2の周方向に間隔をおいて並んだ4個の磁石嵌め込み穴11bが形成されている。各磁石嵌め込み穴11bは、ロータコア11を軸心方向に貫通しており、後述するように、永久磁石12を構成する一対の同極の磁石12a,12b、および、永久磁石13を構成する一対の同極の磁石13a,13bがそれぞれ嵌め込まれる。
2組の永久磁石12,13は、ネオジム磁石等であって、ロータコア11の磁石嵌め込み穴11bに嵌め込まれることによって、回転子2(ロータコア11)の磁極を形成する。永久磁石12と永久磁石13とは、回転子2の周方向に隣り合う磁極が互いに反対の磁極となるように(即ち、回転子2の外周面においてS極とN極とが周方向に交互に並ぶように)、各磁石嵌め込み穴11bに嵌め込まれる。
永久磁石12は、回転子2の周方向に沿って隣接配置された一対の同極の磁石12a,12bからなる。また、永久磁石13は、回転子2の周方向に沿って隣接配置された一対の同極の磁石13a,13bからなる。一対の同極の磁石12a,12bおよび一対の同極の磁石13a,13bは、それぞれ磁石嵌め込み穴11bに嵌め込まれる。
一対の同極の磁石12a,12bにおける回転子2の中心に対向する面は、それぞれS極であって、その形状は平面にされている。また、一対の同極の磁石12a,12bにおける固定子3に対向する面は、それぞれN極であって、その形状は平面にされている。回転子2の外周面と同極の磁石12a,12bの各々との間の部分である磁束短絡路11cは、回転子2内で磁束が短絡する部分である。
また、一対の同極の磁石13a,13bにおける回転子2の中心に対向する面は、それぞれN極であって、その形状は平面にされている。また、一対の同極の磁石13a,13bにおける固定子3に対向する面は、それぞれS極であって、その形状は平面にされている。回転子2の外周面と同極の磁石13a,13bの各々との間の部分である磁束短絡路11cは、回転子2内で磁束が短絡する部分である。
また、回転子2の周方向において、一対の同極の磁石12a,12bおよび一対の同極の磁石13a,13bの各々と、ロータコア11との間には、空隙15がそれぞれ形成されている。この空隙15は、回転子2の周方向において、同極の磁石12a,12b,13a,13bの各々の両側にそれぞれ形成されている。これら空隙15により、回転子2内で短絡する磁束を減少させることができる。なお、磁束の短絡とは、N極から出た磁束が固定子3と回転子2との間の空隙部6に到達することなくそのままロータコア11を通ってS極に入ることを意味する。
(固定子)
固定子3は、筒状のステータコア21と、ステータコア21の内周面に巻回された巻線22とを有している。
ステータコア21は、例えば、複数の電磁鋼板(ケイ素鋼板など)が軸心方向に積層されることによって形成されている。ステータコア21の内周面には、周方向に沿ってスロット21aと歯21bとが交互に連続して形成されており、歯21bには巻線22が巻回されている。複数の歯21bにそれぞれ巻回された巻線22に対して所定の位相差の電流が供給されることにより、回転磁界が形成される。これにより、回転子2にマグネットトルクとリラクタンストルクとが発生して、回転子2が回転する。ここで、リラクタンストルクとは、磁気抵抗が小さくなろうとする箇所に発生するトルク、即ち、磁気が流れ難いところに磁束を流そうと回転子2が固定子3に対して回転することにより発生するトルクである。
(繊維強化プラスチック管)
また、IPMモータ1は、繊維強化プラスチック管4を有している。この繊維強化プラスチック管4は、ロータコア11に外挿されて固定されている。繊維強化プラスチック管4の厚みは、例えば2mmである。繊維強化プラスチック管4をロータコア11に固定することで、回転子2の強度が高まる。
斜視図である図3に示すように、繊維強化プラスチック管4は、高強度の繊維強化プラスチックの繊維を編んで樹脂で固めた複合材料である。繊維強化プラスチック管4を構成する繊維は格子状に配置されている。具体的には、軸方向に延在する繊維31と周方向に延在する繊維32とが格子状に配置されている。繊維強化プラスチックは、特許文献1の繊維強化金属線よりも導電率が低いので、回転子2に発生する渦電流損失を低減させることができる。
周方向に延在する繊維32は、1本の繊維が螺旋状に巻回されたものである。一方、軸方向に延在する繊維31は、周方向に並んで複数設けられている。本実施形態において、軸方向に延在する繊維31は4本であるが、これに限定されず、5本以上であっても、3本以下であってもよい。
軸方向に延在する繊維31、および、周方向に延在する繊維32は、それぞれ低電導率繊維である。これにより、繊維強化プラスチック管4が発熱するのを抑えることができる。本実施形態において、軸方向に延在する繊維31、および、周方向に延在する繊維32は、比抵抗が1010Ωcm以上のGFRP(Grass Fiber Reinforced Plastic)であるが、これに限定されず、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)や、AFRP(Aramid Fiber Reinforced Plastic)、ALFRP(Alumina Fiber Reinforced Plastic)等であってもよい。なお、軸方向に延在する繊維31、および、周方向に延在する繊維32の少なくとも一方が、絶縁性繊維であってもよい。
また、繊維が格子状に配置された繊維強化プラスチック管4においては、周方向の繊維密度よりも軸方向の繊維密度の方が大きくされている。ここで、周方向の繊維密度とは、周方向に隣り合う、軸方向に延在する複数の繊維31の粗密を指す。一方、軸方向の繊維密度とは、軸方向に隣り合う、周方向に延在する複数の繊維32の粗密を指す。
繊維密度が密であるほど、繊維強化プラスチック管4の強度は向上するが、コストおよび製作工数が増加する。また、繊維密度が密であるほど、電気伝導率が上昇し、渦電流が発生する要因となる。そこで、周方向の繊維密度を小さくすることで、渦電流が発生する要因が低減するとともに、コストおよび製作工数が低減する。また、軸方向の繊維密度の方を大きくすることで、永久磁石の飛散が好適に抑制される。
このような繊維強化プラスチック管4は、繊維強化プラスチック管4を温めておくことにより、ロータコア11に焼き嵌めされる。なお、ロータコア11を冷やしておくことにより、繊維強化プラスチック管4をロータコア11に冷やし嵌めしてもよい。また、ロータコア11の表面に接着剤を塗布した状態で、繊維強化プラスチック管4をロータコア11に隙間嵌め(圧入)してもよい。
繊維強化プラスチック管4を用いることで、回転子2の強度を確保しながらロータコア11の外周部である磁束短絡路11c(図2参照)を細くすることができる。よって、トルクを補うために電流を増加させる必要がなく、渦電流損失は増加しない。よって、モータ効率を95%以上に向上させることができる。
なお、軸方向に延在する繊維31は、低電導率繊維よりも電導率の高い繊維であってもよい。この場合、材料コストを抑えることができる。
また、軸方向に延在する繊維31は、導電性のない繊維であってもよい。この場合、材料コストを抑えながら、格子状に配置された繊維において、渦電流を発生させるループを形成しないようにすることができる。
また、繊維強化プラスチック管4を構成する、周方向に延在する繊維32は、螺旋状に巻回されたものに限定されず、リング状の繊維が軸方向に並んで複数設けられたものであってもよい。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るIPMモータ(磁石埋込型回転電機)1によると、繊維強化プラスチック管4をロータコア11に外挿して固定することで、回転子2の強度を高めることができる。これにより、永久磁石12,13が飛散するのを抑制することができる。また、繊維強化プラスチックは、特許文献1の繊維強化金属線よりも導電率が低いので、回転子2に発生する渦電流損失を低減させることができる。また、回転子2の強度を確保しながらロータコア11の外周部を細くすることができるので、トルクを補うために電流を増加させる必要がなく、渦電流損失は増加しない。よって、モータ効率を向上させることができる。このように、本発明のIPMモータ1は、回転子2の強度を高めつつも、当該回転子2で発生する渦電流損失を抑制することができるので、高速回転可能であり且つ効率も良い。
また、繊維強化プラスチック管4を構成する繊維を、低電導率繊維または絶縁性繊維にすることで、繊維強化プラスチック管4が発熱するのを抑えることができる。
また、繊維強化プラスチック管4を構成する繊維を格子状に配置して、周方向の繊維密度よりも軸方向の繊維密度の方を大きくする。周方向の繊維密度を小さくすることで、渦電流が発生する要因を低減させることができるとともに、コストおよび製作工数を低減させることができる。また、軸方向の繊維密度の方を大きくすることで、永久磁石12,13の飛散を好適に抑制することができる。
また、軸方向に延在する繊維31として、低電導率繊維よりも電導率の高い繊維を使用することで、材料コストを抑えることができる。
[第2実施形態]
(繊維強化プラスチック管)
次に、本発明の第2実施形態に係るIPMモータ(磁石埋込型回転電機)201について説明する。なお、上述した構成要素と同じ構成要素については、同じ参照番号を付してその説明を省略する。本実施形態のIPMモータ201が第1実施形態のIPMモータ1と異なる点は、斜視図である図4Aおよび斜視図である図4Bに示すように、繊維強化プラスチック管204において、軸方向に延在する繊維31と周方向に延在する繊維32との間に樹脂が介在させられている点である。
具体的には、繊維強化プラスチック管204は、図4Aに示すように、周方向に延在する繊維32のみからなる内管204aと、軸方向に延在する複数の繊維31および一対のリング状の繊維33からなる外管204bとからなる。一対のリング状の繊維33には、軸方向に延在する繊維31の端がそれぞれ接続されている。
軸方向に延在する繊維31、および、周方向に延在する繊維32は、それぞれ低電導率繊維である。なお、軸方向に延在する繊維31、および、周方向に延在する繊維32の少なくとも一方が、絶縁性繊維であってもよい。リング状の繊維33は、低電導率繊維や絶縁性繊維であっても、低電導率繊維よりも電導率の高い繊維であってもよい。低電導率繊維よりも電導率の高い繊維を使用することで、材料コストを抑えることができる。
そして、図4Bに示すように、内管204aと外管204bとが重ね合されることで、繊維強化プラスチック管204が形成される。このとき、軸方向に延在する繊維31と周方向に延在する繊維32との間に樹脂を介在させる。これにより、軸方向に延在する繊維31と周方向に延在する繊維32との間で絶縁性を確保することができる。これにより、格子状に配置された繊維において、渦電流を発生させるループを形成しないようにすることができる。
なお、軸方向に延在する繊維31は、低電導率繊維よりも電導率の高い繊維であってもよい。この場合、材料コストを抑えることができる。
また、内管204aを構成する、周方向に延在する繊維32は、螺旋状に巻回されたものに限定されず、リング状の繊維が軸方向に並んで複数設けられたものであってもよい。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るIPMモータ(磁石埋込型回転電機)201によると、繊維強化プラスチック管204を構成する繊維を格子状に配置し、軸方向に延在する繊維31と周方向に延在する繊維32との間に樹脂を介在させることで、軸方向に延在する繊維31と周方向に延在する繊維32との間で絶縁性を確保することができる。これにより、格子状に配置された繊維において、渦電流を発生させるループを形成しないようにすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1,201 IPMモータ(磁石埋込型回転電機)
2 回転子
3 固定子
4,204 繊維強化プラスチック管
5 出力軸
6 空隙部
11 ロータコア
11a 穴
11b 磁石嵌め込み穴
11c 磁束短絡路
12,13 永久磁石
12a,12b 同極の磁石
13a,13b 同極の磁石
14 平行キー
15 空隙
16 エンドプレート
17 ボルト
21 ステータコア
21a スロット
21b 歯
22 巻線
31 軸方向に延在する繊維
32 周方向に延在する繊維
33 リング状の繊維
204a 内管
204b 外管

Claims (5)

  1. 永久磁石が内部に埋め込まれたロータコアを有する回転子と、当該回転子に対して対向配置される固定子とを備える磁石埋込型回転電機であって、
    繊維強化プラスチック管が前記ロータコアに外挿されて固定されていることを特徴とする、磁石埋込型回転電機。
  2. 請求項1に記載の磁石埋込型回転電機において、
    前記繊維強化プラスチック管を構成する繊維が、低電導率繊維または絶縁性繊維であることを特徴とする、磁石埋込型回転電機。
  3. 請求項1または2に記載の磁石埋込型回転電機において、
    前記繊維強化プラスチック管を構成する繊維は格子状に配置され、周方向の繊維密度よりも軸方向の繊維密度の方が大きくされていることを特徴とする、磁石埋込型回転電機。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の磁石埋込型回転電機において、
    前記繊維強化プラスチック管を構成する繊維は格子状に配置され、軸方向に延在する繊維と周方向に延在する繊維との間に樹脂が介在させられていることを特徴とする、磁石埋込型回転電機。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の磁石埋込型回転電機において、
    前記繊維強化プラスチック管を構成する繊維は格子状に配置され、周方向に延在する繊維が低電導率繊維または絶縁性繊維であり、軸方向に延在する繊維が前記低電導率繊維よりも電導率の高い繊維であることを特徴とする、磁石埋込型回転電機。
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