JP2016100277A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムのコストを低く維持しつつ、ドライアップの発生を阻止しながら回生器による制動力を確保する。
【解決手段】燃料電池スタック10、コンプレッサ44、カソード流れ制御弁47、バイパス制御弁41b、及び、コンプレッサ上流の空気供給管41内に配置された吐出圧制御弁49を備える。吐出圧制御弁の開度を維持しかつバイパス制御弁を開弁しかつカソード流れ制御弁を閉弁した状態で回生エネルギをコンプレッサで消費したと仮定したときのバイパス制御弁の前後差圧が上限差圧よりも大きいときには、前後差圧が上限差圧以下になるように吐出圧制御弁の開度を低減すると共に、バイパス制御弁を開弁しかつカソード流れ制御弁を閉弁した状態で回生エネルギをコンプレッサに供給し、消費する。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池システムに関する。
水素ガスと空気との電気化学反応により電力を発生する燃料電池スタックと、燃料電池スタック内に形成された空気通路の入口に連結された空気供給管と、空気供給管内に配置され、空気を供給するためのコンプレッサと、空気通路の出口に連結されたカソードオフガス管と、カソードオフガス管内に配置されたカソード流れ制御弁と、コンプレッサ下流の空気供給管とカソード流れ制御弁下流のカソードオフガス管とを互いに連結するバイパス管と、バイパス管内に配置されたバイパス制御弁と、蓄電器と、を備え、車両の回生器により回生された回生エネルギを蓄電器に蓄えるようにした、燃料電池システムが公知である。この場合、回生器では、車両の運動エネルギが電気エネルギの形で回生され、それにより車両制動力が得られる。
ところが、蓄電器の蓄電量が多くなって回生エネルギを蓄電器に蓄電できなくなると、車両の運動エネルギを回生できず、したがって制動力が得られなくなる。そこで、蓄電器の蓄電量があらかじめ定められた上限蓄電量を越えたときに、回生エネルギをコンプレッサに供給してコンプレッサで消費するようにした、燃料電池システムも公知である。
ところが、回生エネルギをコンプレッサで消費するようにすると、すなわち回生エネルギでもってコンプレッサを作動させると、コンプレッサから多量の空気が吐出されるおそれがあり、この多量の空気が燃料電池スタックに供給されると、燃料電池スタックにドライアップが生ずるおそれがある。そこで、回生エネルギをコンプレッサで消費すべきときには、バイパス制御弁を開弁すると共にカソード流れ制御弁を閉弁した状態で回生エネルギをコンプレッサに供給するようにした、燃料電池システムが公知である(例えば特許文献1参照)。このようにすると、コンプレッサから吐出された多量の空気がバイパス管内に送り込まれ、燃料電池スタックに供給されなくなる。その結果、燃料電池スタックにドライアップが生ずるのが阻止される。
特開2010−146749号公報
しかしながら、特許文献1のように回生エネルギでもってコンプレッサを作動させると、コンプレッサの吐出圧、すなわちコンプレッサ下流の空気供給管内の圧力が過度に高くなるおそれがあり、したがってバイパス制御弁の前後差圧が過度に大きくなるおそれがある。ところが、バイパス制御弁の前後差圧が過度に大きいと、この過度に大きな前後差圧に抗してバイパス制御弁を開弁状態に切り換える又は維持することが困難になる。バイパス制御弁を開弁状態にできなければ、コンプレッサから吐出された多量の空気が燃料電池スタックに送り込まれてしまい、ドライアップが生ずるおそれがある。過度に大きな前後差圧に抗してバイパス制御弁を開弁状態にできるバイパス制御弁を用いれば、この課題は解決されるけれども、このようなバイパス制御弁は高価になってしまう。
本発明によれば、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により電力を発生する燃料電池スタックと、前記燃料電池スタック内に形成された酸化剤ガス通路の入口に連結された酸化剤ガス供給管と、前記酸化剤ガス供給管内に配置され、酸化剤ガスを供給するためのコンプレッサと、前記酸化剤ガス通路の出口に連結されたカソードオフガス管と、前記カソードオフガス管内に配置されたカソード流れ制御弁と、前記コンプレッサ下流の前記酸化剤ガス供給管と前記カソード流れ制御弁下流のカソードオフガス管とを互いに連結するバイパス管と、前記バイパス管内に配置されたバイパス制御弁であって、前記バイパス制御弁の前後差圧があらかじめ定められた上限差圧以下のときに開弁状態にできるバイパス制御弁と、車両の回生器により回生された回生エネルギを前記コンプレッサで消費すべきときには、前記バイパス制御弁を開弁しかつ前記カソード流れ制御弁を閉弁した状態で前記回生エネルギを前記コンプレッサに供給する制御器と、を備えた燃料電池システムにおいて、前記コンプレッサ上流の前記酸化剤ガス供給管内に配置され、前記コンプレッサ下流の酸化剤ガス供給管内の圧力を制御する吐出圧制御弁を更に備え、前記制御器は、前記吐出圧制御弁の開度を維持しかつ前記バイパス制御弁を開弁しかつ前記カソード流れ制御弁を閉弁した状態で前記回生エネルギを前記コンプレッサで消費したと仮定したときの前記バイパス制御弁の前後差圧が前記上限差圧よりも大きいときには、前記前後差圧が前記上限差圧以下になるように前記吐出圧制御弁の開度を低減すると共に、前記バイパス制御弁を開弁しかつ前記カソード流れ制御弁を閉弁した状態で前記回生エネルギを前記コンプレッサに供給する、燃料電池システムが提供される。
燃料電池システムのコストを低く維持しつつ、ドライアップの発生を阻止しながら回生器による制動力を確保することができる。
燃料電池システムの全体図である。 バイパス制御弁の概略図である。 吐出圧制御弁の開度θPPとバイパス制御弁の上流側の圧力PBUとの関係を示す線図である。 本発明による実施例の回生制御を説明するタイムチャートである。 推定上流側圧力PBUAのマップを示す図である。 吐出圧制御弁の目標開度θPPTのマップを示す図である。 回生制御を実行するルーチンを示すフローチャートである。
図1を参照すると、電動車両駆動用の燃料電池システムAは燃料電池スタック10を備える。燃料電池スタック10は積層方向LSに沿って互いに積層された複数の燃料電池単セル10aを備える。各燃料電池単セル10aは膜電極接合体20を含む。膜電極接合体20は膜状の電解質と、電解質の一側に形成されたアノード極と、電解質の他側に形成されたカソード極とを備える。
燃料電池単セル10aのアノード極及びカソード極はそれぞれ直列に電気的に接続され、積層方向LSに関し最も外側のアノード極及びカソード極は燃料電池スタック10の電極を構成する。燃料電池スタック10の電極はDC/DCコンバータ11を介してインバータ12に電気的に接続され、インバータ12はモータジェネレータ13に電気的に接続される。また、燃料電池システムAは蓄電器14を備えており、この蓄電器14はDC/DCコンバータ15を介して上述のインバータ12に電気的に接続される。DC/DCコンバータ11は燃料電池スタック10からの電圧を高めてインバータ12に送るためのものであり、インバータ12はDC/DCコンバータ11又は蓄電器14からの直流電流を交流電流に変換するためのものである。DC/DCコンバータ15は燃料電池スタック10又はモータジェネレータ13から蓄電器14への電圧を低くし、又は蓄電器14からモータジェネレータ13への電圧を高くするためのものである。なお、図1に示される燃料電池システムAでは蓄電器14はバッテリから構成される。
また、各燃料電池単セル10a内には、アノード極に燃料ガスとしての水素ガスを供給するための水素ガス流通路30aと、カソード極に酸化剤ガスとしての空気を供給する空気流通路40aとがそれぞれ形成され、互いに隣接する2つの燃料電池単セル10a同士間には燃料電池単セル10aに冷却水を供給するための冷却水流通路(図示しない)が形成される。複数の燃料電池単セル10aの水素ガス流通路30a、空気流通路40a、及び冷却水流通路をそれぞれ並列に接続することにより、燃料電池スタック10内に水素ガス通路30、空気通路40、及び冷却水通路(図示しない)がそれぞれ形成される。図1に示される燃料電池システムAでは、水素ガス通路30、空気通路40、及び冷却水通路の入口及び出口はそれぞれ、燃料電池スタック10の積層方向LS一端に配置される。
図1に示される燃料電池システムAでは、水素ガス流通路30aの入口及び空気流通路40aの出口が積層方向軸線LSの一側に配置され、水素ガス流通路30aの出口及び空気流通路40aの入口が積層方向軸線LSの他側に配置される。したがって、水素ガス流通路30a内を流れる水素ガスの向きと、空気流通路40a内を流れる空気の向きとが互いにほぼ逆向きになっている。すなわち、燃料電池スタック10は向流式の燃料電池スタックから構成される。図示しない別の実施例では、水素ガス流通路30aの入口及び出口と、空気流通路40aの入口及び出口がそれぞれ隣接配置され、したがって水素ガス流通路30a内を流れる水素ガスの向きと、空気流通路40a内を流れる空気の向きとが互いにほぼ同じ向きになっている。すなわち、図示しない別の実施例では、燃料電池スタック10は並流式の燃料電池スタックから構成される。
水素ガス通路30の入口には水素ガス供給管31が連結され、水素ガス供給管31は水素ガス源、例えば水素タンク32に連結される。水素ガス供給管31内には上流側から順に、電磁式の遮断弁33と、水素ガス供給管31内の圧力を調整するレギュレータ34と、水素ガス源32からの水素ガスを燃料電池スタック10に供給するための水素ガス供給器35と、が配置される。図1に示される燃料電池システムAでは水素ガス供給器35は電磁式の水素ガス供給弁から構成される。この水素ガス供給弁はニードル弁を備えており、したがって水素ガスは水素ガス供給弁から間欠的に供給される。一方、水素ガス通路30の出口にはバッファタンク36を介してパージ管37が連結される。パージ管37内には電磁式のパージ制御弁38が配置される。遮断弁33及び水素ガス供給弁35が開弁されると、水素タンク32内の水素ガスが水素ガス供給管31を介して燃料電池スタック10内の水素ガス通路30内に供給される。このとき水素ガス通路30から流出するガス、すなわちアノードオフガスはバッファタンク36内に流入し、バッファタンク36内に蓄積される。パージ制御弁38は通常は閉弁されており、周期的に短時間にわたり開弁される。パージ制御弁38が開弁されると、バッファタンク36内のアノードオフガスがパージ管37を介して大気に排出され、すなわちパージ処理が行われる。
図1に示される燃料電池システムAでは、パージ管37の出口は大気に連通されている。すなわち、水素ガス通路30の出口は水素ガス供給管31に連通されず、したがって水素ガス供給管31から分離されている。このことは、水素ガス通路30の出口から流出するアノードオフガスが水素ガス供給管31に戻されない、ということを意味している。言い換えると、図1に示される燃料電池システムAは水素ガス非循環式である。図示しない別の実施例では、水素ガス通路30の出口が水素ガス戻し管を介して例えばレギュレータ34と水素ガス供給弁35との間の水素ガス供給管31に連結される。水素ガス戻し管内には上流側から順に、気液分離器と、気液分離器により分離された水素ガスを水素ガス供給管31に送り込む水素ガス戻しポンプと、が配置される。この場合、水素ガスを含むアノードオフガスが水素ガス戻し管を介して水素ガス供給管31に戻される。その結果、水素ガス源32からの水素ガスと水素ガス戻し管からの水素ガスとの混合体が水素ガス供給弁35から燃料電池スタック10に供給される。すなわち、図示しない別の実施例では、燃料電池システムAは水素ガス循環式である。この図示しない別の実施例との比較において、図1に示される燃料電池システムAでは、水素ガス戻し管、水素ガス戻しポンプ等が省略されているということになる。その結果、図1に示される燃料電池システムAでは、構成が簡素化され、コストが低減され、水素ガス戻し管等のための空間を必要としない。
また、空気通路40の入口には空気供給管41が連結され、空気供給管41は空気源、例えば大気42に連結される。空気供給管41内には上流側から順に、ガスクリーナ43と、空気を圧送するコンプレッサ44と、コンプレッサ44から燃料電池スタック10に送られる空気を冷却するためのインタークーラ45と、が配置される。図1に示される実施例では、コンプレッサ44は遠心式又は軸流式のターボコンプレッサから構成される。また、コンプレッサ44上流の空気供給管41内には、コンプレッサ44の吐出圧、すなわちコンプレッサ44下流の空気供給管41内の圧力を制御する電磁式の吐出圧制御弁49が配置される。吐出圧制御弁49は通常は全開に保持されている。一方、空気通路40の出口にはカソードオフガス管46が連結される。コンプレッサ44が駆動されると、空気が空気供給管41を介して燃料電池スタック10内の空気通路40内に供給される。このとき空気通路40から流出するガス、すなわちカソードオフガスはカソードオフガス管46内に流入する。カソードオフガス管46内には上流側から順に、電磁式のカソード流れ制御弁47と、希釈器48とが配置される。この希釈器48には上述したパージ管37が連結される。その結果、パージ管37からのパージガス中の水素ガスがカソードオフガスによって希釈される。図1に示される燃料電池システムAでは更に、インタークーラ45下流の空気供給管41から分岐してカソード流れ制御弁47下流のカソードオフガス管46に到るバイパス管41aと、バイパス管41a内に配置された電磁式のバイパス制御弁41bとが設けられる。バイパス制御弁41bは通常は閉弁されている。なお、本発明による実施例では、カソード流れ制御弁47が全閉にされても、わずかな量のカソードオフガスがカソード流れ制御弁47を通過し、したがってわずかな量の空気が空気通路40に流入することが可能になっている。このようにすると、カソード流れ制御弁47のコストを低減することができる。
上述した燃料電池スタック10内の冷却水通路の入口には冷却水供給管(図示しない)の一端が連結され、冷却水通路の出口には冷却水供給管の他端が連結される。冷却水供給管内には冷却水を圧送する冷却水ポンプと、ラジエータとが配置される。冷却水ポンプが駆動されると、冷却水ポンプから吐出された冷却水は冷却水供給管を介して燃料電池スタック10内の冷却水通路内に流入し、次いで冷却水通路を通って冷却水供給管内に流入し、ラジエータを介して冷却水ポンプに戻る。
電子制御ユニット60はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス61によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)62、RAM(ランダムアクセスメモリ)63、CPU(マイクロプロセッサ)64、入力ポート65及び出力ポート66を具備する。蓄電器14には蓄電器14の蓄電量を検出するための蓄電量センサ14qが設けられる。また、燃料電池スタック10には、燃料電池スタック10の出力電圧及び出力電流をそれぞれ検出する電圧計16v及び電流計16iが設けられる。コンプレッサ44下流の空気供給管41には、コンプレッサ44下流の空気供給管41内の圧力、すなわちコンプレッサ44の吐出圧を検出するための圧力センサ70が設けられる。コンプレッサ44下流の空気供給管41内の圧力はバイパス制御弁41bの上流側の圧力を表している。更に、カソード流れ制御弁47下流のカソードオフガス管46には、カソード流れ制御弁47下流のカソードオフガス管46内の圧力を検出するための圧力センサ71が設けられる。カソード流れ制御弁47下流のカソードオフガス管46内の圧力はバイパス制御弁41bの下流側の圧力を表している。更に、車両のアクセルペダル(図示しない)の踏み込み量を検出する負荷センサ72が設けられる。蓄電量センサ14q、電圧計16v、電流計16i、圧力センサ70,71、及び負荷センサ72の出力信号は対応するAD変換器67を介して入力ポート65にそれぞれ入力される。更に、車両の速度を表すパルスを発生する車速センサ73が設けられ、車速センサ73からの出力パルスは入力ポート65に入力される。一方、出力ポート66は対応する駆動回路68を介してDC/DCコンバータ11、インバータ12、モータジェネレータ13、DC/DCコンバータ15、遮断弁33、レギュレータ34、水素ガス供給弁35、パージ制御弁38、バイパス制御弁41b、コンプレッサ44、カソード流れ制御弁47、吐出圧制御弁49に電気的に接続される。図示しない別の実施例では、大気圧センサが設けられる。大気圧センサにより検出された大気圧はバイパス制御弁41bの下流側の圧力を表している。
図2は、バイパス制御弁41bの一例を示している。バイパス制御弁41bは、バイパス管41aに連結されたケーシング80と、ケーシング80の内部空間を二分する仕切り壁81と、仕切り壁81に形成された連通孔82と、連通孔82を開放及び遮断可能な弁体83と、弁体83を移動させるアクチュエータ84と、を備える。弁体83が連通孔82を遮断するとバイパス制御弁41bが閉弁され、弁体83が連通孔82を開放するとバイパス制御弁41bが開弁される。このようなバイパス制御弁41bでは、バイパス制御弁41bの前後差圧ΔPB、すなわちバイパス制御弁41bの下流側の圧力PBDに対するバイパス制御弁41bの上流側の圧力PBUの差(ΔPB=PBU−PBD)に応じた大きさの閉弁方向の力が弁体83に作用する。したがって、バイパス制御弁41bを閉弁状態から開弁状態に切り換え又は維持するために、アクチュエータ84はこの閉弁方向の力に抗して弁体83を開弁方向に付勢する必要がある。このため、前後差圧ΔPBが小さければバイパス制御弁41bを開弁状態にできるが、前後差圧ΔPBが大きいとバイパス制御弁41bを開弁状態にできない。したがって、バイパス制御弁41bは、バイパス制御弁41bの前後差圧ΔPBがあらかじめ定められた上限差圧ΔPBX以下であると開弁状態にでき、前後差圧ΔPBが上限差圧ΔPBXよりも大きいと開弁状態にできない弁であるということになる。
ここで、上限差圧ΔPBXはアクチュエータ84の性能に依存する。すなわち、アクチュエータ84が高性能であり大きな駆動力を発生しうる場合には、前後差圧ΔPBが大きくてもバイパス制御弁41bは開弁可能であるので、上限差圧ΔPBXは大きくなる。これに対し、アクチュエータ84が低性能であり大きな駆動力を発生できない場合には、上限差圧ΔPBXは小さくなる。一般に、安価なバイパス制御弁のアクチュエータ84は低性能であるので、安価なバイパス制御弁を用いた場合には上限差圧ΔPBXは小さくなる。
一方、図3は、コンプレッサ44から吐出される空気量を一定に維持しつつ吐出圧制御弁49の開度θPPを変化させたときのコンプレッサ44の吐出圧、すなわちバイパス制御弁41bの上流側の圧力PBUを示している。図3からわかるように、吐出圧制御弁49の開度θPPが小さくなるにつれてバイパス制御弁41bの上流側の圧力PBUは低くなる。したがって、吐出圧制御弁49の開度θPPが小さくなるにつれてバイパス制御弁41bの前後差圧ΔPBは小さくなる。このように、吐出圧制御弁49の開度を制御することにより前後差圧ΔPBを制御することができる。
さて、燃料電池スタック10で発電すべきときには遮断弁33及び水素ガス供給弁35が開弁され、水素ガスが燃料電池スタック10に供給される。また、コンプレッサ44が駆動され、空気が燃料電池スタック10に供給される。その結果、燃料電池スタック10において電気化学反応(H→2H+2e,(1/2)O+2H+2e→HO)が起こり、電気エネルギが発生される。この発生された電気エネルギはモータジェネレータ13に送られる。その結果、モータジェネレータ13が車両駆動用の電気モータとして作動され、車両が駆動される。
一方、例えば車両減速時にはモータジェネレータ13が回生器ないし発電機として作動し、すなわち車両の運動エネルギが電気エネルギの形で回生される。その結果、モータジェネレータ13により車両制動力が得られる。このとき回生された電気エネルギ、すなわち回生エネルギは蓄電器14に蓄えられる。ところが、蓄電器14がほぼ飽和しているときには、もはや回生エネルギを蓄えることができず、したがって回生作用を行うことができなくなる。その結果、車両制動力を得ることができなくなる。
そこで本発明による実施例では、回生作用を行うべきときに蓄電器14の蓄電量QESがあらかじめ定められた上限蓄電量QESXよりも多いときには、回生エネルギをコンプレッサ44に供給してコンプレッサに44で消費するようにしている。その結果、蓄電器14がほぼ飽和しているときにも、車両制動力を確実に得ることができる。
回生エネルギをコンプレッサ44で消費するようにすると、すなわち回生エネルギでもってコンプレッサ44を作動させると、コンプレッサ44から多量の空気が吐出されるおそれがある。この多量の空気が燃料電池スタック10に供給されると、燃料電池スタック10、特に膜電極接合体20の湿潤度合いが低くなる。燃料電池スタック10の湿潤度合いが過度に低くなると、プロトン導電性が低下し膜抵抗又は触媒層抵抗が増加することにより燃料電池スタック10の発電性能が低下する、いわゆるドライアップが発生してしまう。そこで本発明による実施例では、回生エネルギをコンプレッサ44で消費すべきときには、バイパス制御弁41bを開弁すると共にカソード流れ制御弁47を閉弁した状態で回生エネルギをコンプレッサ44に供給するようにしている。その結果、コンプレッサ44から吐出された多量の空気がバイパス管41a内に送り込まれ、燃料電池スタック10に供給されなくなる。その結果、燃料電池スタック10にドライアップが生ずるのが阻止される。
ところが、回生エネルギをコンプレッサ44で消費するようにすると、コンプレッサ44の吐出圧、すなわちバイパス管41aの入口における圧力が高くなるおそれがあり、したがってバイパス制御弁41bの前後差圧ΔPBが大きくなるおそれがある。この場合、前後差圧ΔPBが上述した上限差圧ΔPBXよりも大きいと、バイパス制御弁41bを開弁することができず、このとき多量の空気が燃料電池スタック10に送られてしまう。
そこで本発明による実施例では、回生エネルギをコンプレッサ44で消費すべきときには、まず、吐出圧制御弁49の開度θPPを維持しかつバイパス制御弁41bを開弁しかつカソード流れ制御弁47を閉弁した状態で回生エネルギをコンプレッサ44で消費したと仮定したときのバイパス制御弁41bの前後差圧ΔPBAが推定される。次いで、この推定差圧ΔPBAが上限差圧ΔPBXよりも大きいときには、バイパス制御弁41bの前後差圧ΔPBが上限差圧ΔPBX以下になるように吐出圧制御弁49の開度θPPが低減され、この状態において回生エネルギがコンプレッサ44に供給され、したがってコンプレッサ44で消費される。その結果、バイパス制御弁41bが確実に開弁され、したがってコンプレッサ44から吐出された多量の空気が確実にバイパス管41aに送られる。このため、ドライアップの発生を確実に阻止しながら制動力を確保することができる。このことは、安価なバイパス制御弁41bが用いられしたがって上限差圧ΔPBXが小さいときであっても、何ら変わらない。すなわち、燃料電池システムAのコストを低く維持しつつ、ドライアップの発生を阻止しながら回生器による制動力を確保することができる。
図4は、回生エネルギをコンプレッサ44で消費すべきときに推定差圧ΔPBAが上限差圧ΔPBXよりも大きいときのバイパス制御弁41bの開度θB、カソード流れ制御弁47の開度θCF及び吐出圧制御弁49の開度θPPを示している。各開度θB,θCF,θPPは全閉を表すゼロと全開を表す1との間で変更可能になっている。図4を参照すると、回生作用が行われないときには、図4にXで示されるように、バイパス制御弁41bの開度θBPは全閉(0)に維持され、カソード流れ制御弁47の開度θCFは、例えば空気通路40内の圧力を目標圧力にするための目標開度θCFTに設定される。また、吐出圧制御弁49の開度θPPは全開(1)に維持される。
次いで、回生エネルギをコンプレッサ44で消費するときに推定差圧ΔPBAが上限差圧ΔPBXよりも大きいときには、図4にYで示されるように、バイパス制御弁41bの開度θBPが全開(1)に切り換えられ、カソード流れ制御弁47の開度θCFが全閉(0)に切り換えられる。また、吐出圧制御弁49の開度θPPは、バイパス制御弁41bの前後差圧ΔPBを上限差圧ΔPBX以下にするのに必要な目標開度θPPTに設定される。次いで、回生作用がされると、図4にZで示されるように、バイパス制御弁41bの開度θB、カソード流れ制御弁47の開度θCF及び吐出圧制御弁49の開度θPPがそれぞれ戻される。
なお、回生エネルギをコンプレッサ44で消費する場合には、上述したように燃料電池スタック10への空気の供給が停止される。このとき、燃料電池スタック10への水素ガスの供給も停止される。したがって、燃料電池スタック10での発電が一時的に停止される。このようにしても、車両減速時であり、また、蓄電器14の蓄電量は多いので、問題とならない。
これに対し、回生エネルギをコンプレッサ44で消費すべきときに推定差圧ΔPBAが上限差圧ΔPBX以下のときには、バイパス制御弁41bの開度θBPは全開に切り換えられ、カソード流れ制御弁47の開度θCFは全閉に切り換えられる。また、吐出圧制御弁49の開度θPPは全開に維持される。
一方、回生エネルギが蓄電器14に蓄えられるときにはバイパス制御弁41bの開度θBPは全閉に維持され、カソード流れ制御弁47の開度θCFは目標開度θCFTに維持され、吐出圧制御弁49の開度θPPは全開に維持される。この場合、燃料電池スタック10での発電は継続して行われる。図示しない別の実施例では、燃料電池スタック10での発電が例えば間欠的に停止される。
推定差圧ΔPBAは例えば次のようにして求められる。すなわち、吐出圧制御弁49の開度θPPを維持しかつバイパス制御弁41bを開弁しかつカソード流れ制御弁47を閉弁した状態で回生エネルギをコンプレッサ44で消費したと仮定したときのバイパス制御弁41bの上流側の圧力PBUの推定値PBUAが求められる。推定上流側圧力PBUAは単位時間当たりの回生エネルギ量qERに依存する。具体的には、単位時間当たりの回生エネルギ量qERが多くなるにつれて推定上流側圧力PBUAは高くなる。一方、単位時間当たりの回生エネルギ量qERは車速Vに依存する。具体的には車速Vが高くなるにつれて単位時間当たりの回生エネルギ量qERは多くなる。そこで、本発明による実施例では、推定上流側圧力PBUAと車速Vとの関係を図5に示されるマップの形であらかじめ求めておき、検出された車速Vに基づいて推定上流側圧力PBUAが算出される。推定上流側圧力PBUAが算出されると、検出されたバイパス制御弁41bの下流側の圧力PBDを用いて、推定差圧ΔPBAが算出される(ΔPBA=PBUA−PBD)。なお、図5に示されるマップはROM62内に記憶されている。
一方、回生エネルギをコンプレッサ44で消費するときの吐出圧制御弁49の目標開度θPPTは、バイパス制御弁41bの前後差圧ΔPBを上限差圧ΔPBX以下、例えば上限差圧ΔPBXにするのに必要な吐出圧制御弁49の開度であり、図6に示されるように上述の推定差圧ΔPBAが大きくなるにつれて小さくなる。目標開度θPTTは図6に示されるマップの形でROM62内に記憶されている。
図7は、本発明による実施例の回生制御を実行するルーチンを示している。このルーチンはあらかじめ定められた設定時間ごとの割り込みによって実行される。
図7を参照すると、ステップ100では回生作用を行うべきか否かが判別される。本発明による実施例では、アクセルペダル(図示しない)の踏み込み量がゼロのときに回生作用を行うべきと判別され、それ以外は回生作用を行うべきでないと判別される。回生作用を行うべきでないと判別されたときにはステップ101に進み、カソード流れ制御弁47の目標開度θCFTが算出される。続くステップ102ではカソード流れ制御弁47の開度θCFが目標開度θCFTに制御される。続くステップ103では吐出圧制御弁49が全開にされ、バイパス制御弁41bが全閉にされる。回生作用を行うべきと判別されたときにはステップ100からステップ104に進み、蓄電器14の蓄電量QESが上限蓄電量QESXよりも多いか否かが判別される。QES≦QESXのときには次いでステップ105に進み、カソード流れ制御弁47の目標開度θCFTが算出される。続くステップ106ではカソード流れ制御弁47の開度θCFが目標開度θCFTに制御される。続くステップ107では吐出圧制御弁49が全開にされ、バイパス制御弁41bが全閉にされる。続くステップ108では回生作用が行われると共にこのときの回生エネルギが蓄電器14に蓄えられる。
これに対し、QES>QESXのときにはステップ104からステップ109に進み、推定差圧ΔPBAが算出される。続くステップ110では推定差圧ΔPBAが上限差圧ΔPBXよりも大きいか否かが判別される。ΔPBA>ΔPBXのときには次いでステップ111に進み、吐出圧制御弁49の目標開度θPPTが算出される。続くステップ112では吐出圧制御弁49の開度θPPが目標開度θPPTに制御される。次いでステップ113に進む。一方、ΔPBA≦ΔPBXのときにはステップ110からステップ113にジャンプする。すなわち、吐出圧制御弁49の開度θPPが維持される。ステップ113ではバイパス制御弁41bが全開にされると共にカソード流れ制御弁47が全閉にされる。続くステップ114では回生作用が行われると共にこのときの回生エネルギがコンプレッサ44により消費される。
A 燃料電池システム
10 燃料電池スタック
13 モータジェネレータ
40 空気通路
41 空気供給管
41a バイパス管
41b バイパス制御弁
44 コンプレッサ
46 カソードオフガス管
47 カソード流れ制御弁

Claims (1)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により電力を発生する燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタック内に形成された酸化剤ガス通路の入口に連結された酸化剤ガス供給管と、
    前記酸化剤ガス供給管内に配置され、酸化剤ガスを供給するためのコンプレッサと、
    前記酸化剤ガス通路の出口に連結されたカソードオフガス管と、
    前記カソードオフガス管内に配置されたカソード流れ制御弁と、
    前記コンプレッサ下流の前記酸化剤ガス供給管と前記カソード流れ制御弁下流のカソードオフガス管とを互いに連結するバイパス管と、
    前記バイパス管内に配置されたバイパス制御弁であって、前記バイパス制御弁の前後差圧があらかじめ定められた上限差圧以下のときに開弁状態にできるバイパス制御弁と、
    車両の回生器により回生された回生エネルギを前記コンプレッサで消費すべきときには、前記バイパス制御弁を開弁しかつ前記カソード流れ制御弁を閉弁した状態で前記回生エネルギを前記コンプレッサに供給する制御器と、
    を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記コンプレッサ上流の前記酸化剤ガス供給管内に配置され、前記コンプレッサ下流の酸化剤ガス供給管内の圧力を制御する吐出圧制御弁を更に備え、
    前記制御器は、前記吐出圧制御弁の開度を維持しかつ前記バイパス制御弁を開弁しかつ前記カソード流れ制御弁を閉弁した状態で前記回生エネルギを前記コンプレッサで消費したと仮定したときの前記バイパス制御弁の前後差圧が前記上限差圧よりも大きいときには、前記前後差圧が前記上限差圧以下になるように前記吐出圧制御弁の開度を低減すると共に、前記バイパス制御弁を開弁しかつ前記カソード流れ制御弁を閉弁した状態で前記回生エネルギを前記コンプレッサに供給する、
    燃料電池システム。
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