JP2016100128A - リミットスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】接触信頼性を向上させたリミットスイッチを提供する。
【解決手段】リミットスイッチ1は、可動接点112と固定接点113および114とが、Au97重量%以上のAu−Ni合金で形成されることによって、接点対に印加する荷重をあげることにより接触面積を大きくでき接触信頼性、耐粘着性を改善できるという効果を奏する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リミットスイッチに関する。
従来、マイクロスイッチおよびリミットスイッチなどの開閉器に使用される種々の電気接点材料が提案され、広く実用に供されている。
例えば、下掲の特許文献1には、耐粘着性および接触特性(接触信頼性)に優れた電気接点材料として、Ag5〜30重量%、Pd2〜10重量%またはPt3〜15重量%、Ni0.5〜5重量%残部Auからなることを特徴とする電気接点材料が提案されている。
特開平6−338235号公報(1994年12月6日公開)
しかしながら、上記のような従来の電気接点材料をリミットスイッチに適用した場合、該電気接点同士からなる接点対に印加する接触荷重を大きくすると耐粘着性が低下し、逆に、該接触荷重を小さくすると接触信頼性が低下し、またはリミットスイッチの耐振動および耐衝撃性が低下してしまうという問題が生じ得る。
本発明の目的は、マイクロスイッチに比べて質量の大きなリミットスイッチについて、接触信頼性をさらに向上させたリミットスイッチを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るリミットスイッチは、固定接点と可動接点とが、Au97重量%以上のAu−Ni合金で形成されている。
本発明の上記態様によれば、接触信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るスイッチング機構の要部を説明する図である。 図1のスイッチング機構を含むリミットスイッチの斜視図である。 図1のスイッチング機構を含むリミットスイッチの断面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1から図3に基づいて詳細に説明する。
(リミットスイッチ1の概要)
まず、本実施形態に係るリミットスイッチ1の概要について、図2および図3を用いて説明する。図2はリミットスイッチ1の斜視図であり、図3はリミットスイッチ1の断面図である。リミットスイッチ1は、位置、変化、移動または通過等を検出し、検出の有無に応じたON(オン)信号/OFF(オフ)信号を出力するためのスイッチである。
図2に示されるように、リミットスイッチ1は、ハウジング3と、装着ブロック5と、アクチュエータ7とを備える。
ハウジング3は、その内部空間にスイッチング機構11が配置され、当該スイッチング機構11を外力、水、油、ガス、塵埃などから保護するためのものである。ハウジング3は、内部空間にスイッチング機構11を組み込むための開口を有するハウジング本体3aと、当該開口を閉じるための蓋部3bとからなる。ハウジング3の材質は特に限定されるものではなく、樹脂、金属等を用いることができる。
装着ブロック5は、ハウジング3の上部に取り付けられている。また、装着ブロック5には、アクチュエータ7が摺動変位可能(回転可能)に取り付けられている。アクチュエータ7は、回転軸7a、アーム(レバー)7b、物体(被検知物)が接触するローラ7cを備えている。
アクチュエータ7は、装着ブロック5から突出しており、物体との接触による外部からの力が加えられていないときの位置が定位置(つまり、アクチュエータ7が物体に接触しておらず回転していない状態)である。ここでは、アクチュエータ7の定位置を、時計の0時の方向を向く位置として示している。
図2において、アクチュエータ7は、左方向から力が加えられると、定位置を基準に時計周りに回転し、その後、力が取り除かれると定位置に戻る。一方、アクチュエータ7は、右方向から力が加えられると、定位置を基準に反時計周りに回転し、その後、力が取り除かれると定位置に戻る。後述するように、アクチュエータ7の回転により、スイッチング機構11が動作するように設定されている。
図3において、13はプランジャ、15は操作軸、17はコイルばねである。プランジャ13はハウジング本体3aの内部に上下に移動可能に支持されており、アクチュエータ7の回転軸7aの端部が、プランジャ13の長手方向の一端と接触している。
操作軸15には、コイルばね17により、プランジャ13を基準位置に戻すための付勢力が加わっている。操作軸15がコイルばね17によって限界まで上方に持ち上げられた状態で、操作軸15によってプランジャ13が保持された位置が、プランジャ13の基準位置である。
このとき、アクチュエータ7の回転によって回転軸7aの端部も回転し、プランジャ13に対して、プランジャ13の長手方向に力を加えることができる。
その結果、プランジャ13は、基準位置から、その長手方向に沿って変位し、スイッチング機構11の天井面から露出した操作軸15の上端部15aを下方に駆動させ、操作軸15を押し下げる。
アクチュエータ7が定位置に戻ると、コイルばね17の付勢力により、プランジャ13も基準位置に戻る。このようなプランジャ13および操作軸15の変位によって、スイッチング機構11が備える接点(図示せず)が開閉される。
なお、詳細は後述するが、操作軸15はスイッチング機構11の一部をなしており、操作軸15に加えられた外力が後述する可動ばね111に伝わることによって、可動接点112が動き、スイッチが開閉する。
以下、スイッチング機構11について、図1を用いて詳細を説明する。
(スイッチング機構について)
図1は、スイッチング機構11の要部を説明する図である。
図1に示すように、スイッチング機構11は、可動ばね111(接圧バネ)、可動接点112(可動接点)、常閉固定接点113(固定接点)、常開固定接点114(固定接点)、および可動接触片115を備える。
常閉固定接点113および常開固定接点114は対向して固定されている。
常閉固定接点113および常開固定接点114に接離する可動接点112は、可動接触片115の先端部115aに固定されている。また、可動接触片115の基端部115bに、操作軸15が配設されている。
詳細は表1を用いて後述するが、可動接点112、常閉固定接点113、常開固定接点114は、Au97重量%以上のAu−Ni合金で形成されるのが好ましい。
可動ばね111は、スイッチの接点を切り換えるものであり、例えば導電ばね材である。可動ばね111は、可動接点112を、常閉固定接点113と接触している状態から常開固定接点114と接触している状態へと切り換え、または、常開固定接点114と接触している状態から常閉固定接点113と接触している状態へと切り換える。
詳細は表1を用いて後述するが、可動ばね111は、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に、40gf以上の接触荷重を印加するのが好ましい。
ここで、図3を用いて説明したように、アクチュエータ7の回転によってプランジャ13が基準位置から図3の下方向に変位することにより、プランジャ13は操作軸15を下方向に押圧する。操作軸15が下方向に押圧され、可動ばね111に抗して可動接触片115が押し下げられると、可動ばね111のばね反力で可動接触片115が反転動作して、可動接点112は常閉固定接点113から常開固定接点114にその接触状態がスナップアクションで切り換えられる。また、操作軸15の押圧力を解除すると、上記可動接点112は常開固定接点114から常閉固定接点113にその接触状態がスナップアクションで切り換えられ、図示の状態に復帰する。
なお、図1においては、スイッチング機構11について、双断形のスイッチング機構11を例示したが、スイッチング機構11は、双投形であってもよい。
また、上記実施例において、可動接点112が常開固定接点114および常閉固定接点113に接触するマイクロスイッチについて説明したけれども、上記常開固定接点114および常閉固定接点113の一方を省略してもよい。
以下、リミットスイッチ1の接触信頼性および耐粘着性等について、詳細を説明する。
(リミットスイッチ1の特性について)
本願発明の発明者(以下、「本発明者」と略記する)は、リミットスイッチの接触信頼性を向上させることを目的として、リミットスイッチ1を開発した。ここで、「リミットスイッチの接触信頼性」とは、リミットスイッチの可動接点(例えば、可動接点112)と固定接点(例えば、常閉固定接点113および常開固定接点114)とが確実に導通し、導通の失敗がないことを意味する。すなわち、「リミットスイッチの接触信頼性」とは「回路が確実に切り替えられる」ことを意味する。
リミットスイッチ1の接触信頼性を向上させるために、本発明者は、以下の2つの方法を採用した。すなわち、本発明者は、第一に、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重を大きくした。本発明者は、第二に、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いる材料について、硬度を下げ、上記接点のそれぞれを柔らかくした。上記接点対に印加する接触荷重を大きくし、また、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いる材料の硬度を下げることにより、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114との接触面積の拡大させることができ、リミットスイッチ1の接触信頼性を向上させることができる。
また、本発明者は、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114との接触面積の拡大に加えて、以下の理由から、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重を大きくした。
すなわち、リミットスイッチ1には、上記接点対に印加する接触荷重を小さくすると、リミットスイッチ1が、振動および衝撃に対して弱くなってしまう、つまり、耐振動および耐衝撃性が低下してしまうという特性がある。この現象は、マイクロスイッチに比べて質量の大きなリミットスイッチ1は、マイクロスイッチに比べて慣性力も大きいため、上記接点対に印加する接触荷重を小さくすると、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とが直ぐに乖離してしまうことが原因となって発生していた。
一般に、リミットスイッチは、マイクロスイッチに比べて、質量が大きく、そのため慣性力も大きい。例えば、リミットスイッチ1は、図1に示す、可動ばね111、可動接点112、および可動接触片115の質量が、マイクロスイッチの場合よりも大きい。具体的には、可動ばね、可動接点、および可動接触片の質量の合計が、マイクロスイッチは50g程度であるに対して、リミットスイッチ1は250g以上である。したがって、リミットスイッチ1が必要とする接触荷重は、マイクロスイッチが必要とする接触荷重よりも大きい。
そこで、マイクロスイッチに比べて質量の大きなリミットスイッチ1について、本発明者は、上記接点対に印加する接触荷重の下限値、および可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いる材料についての研究を進めた。その結果、本発明者は、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114にAu含有量が97重量%であって、Ni含有量が3重量%であるAu−Ni合金を用い、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重を60gfにしたリミットスイッチ1が、振動および衝撃につよく、かつ、最も接触信頼性が高いことを発見した。本発明者は、リミットスイッチ1について、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いる材料(接点材料)、および可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重の大きさについて検討するため、表1に整理する実験を行なった。以下、表1を用いて、上記接点対に印加する接触荷重の大きさ、および、上記各接点(可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114)に用いる材料について、本発明者が行った実験の詳細を説明する。
(表1の概要)
Figure 2016100128
表1は、リミットスイッチ1の可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いた材料の成分(接点材質)、および可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重(接触荷重)との組合せに応じて、リミットスイッチ1について導通試験を行なった結果を、「接触信頼性(故障回数)」および「耐粘着性」のそれぞれについて示す図である。なお、「接点材質」の項目に示している数値の単位は「重量%」であり、「接触荷重」の項目に示している数値の単位は「gf」である。また、導通試験は、リミットスイッチ1の開閉(リミットスイッチのON/OFFの切替)を200万回繰り返し行なう方式とした。
「接触信頼性」の項目には、上記導通試験において、リミットスイッチ1の回路が導通しなかった回数である「故障回数」が示されている。
また、「耐粘着性」の項目には、「NG」と「OK」という結果が示されている。「OK」という結果は、上記導通試験において、「可動接点112と、常閉固定接点113または常開固定接点114との粘着がまったく起こらなかった、または、粘着が発生したものの実使用上は問題ない」ことを意味している。「NG」という結果は、上記導通試験において、「何回か開閉を繰り返すと、可動接点112と、常閉固定接点113または常開固定接点114との粘着が発生してしまい、実使用上の問題が発生した」ことを意味している。
さらに、表1に示す上記導通試験においては、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に、Au、Ni、Ag、その他の金属(Other)を材料として用いた。
以下、「接点材質」と「接触荷重」とのそれぞれについて、さらに詳細を説明する。
(接点に用いる材料について)
本発明者は、No.1〜3の試料とNo.6の試料とを比較することによって、リミットスイッチ1の接触信頼性を向上させるための「接点材質」として、Au合金を用いることが好ましいことを発見した。すなわち、本発明者は、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114との接触面積を拡大させ、リミットスイッチ1の接触信頼性を向上させるために、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に、Au合金を用いることが好ましいことを発見した。
表1に示すように、No.1〜3の試料と、No.6の試料とは、「接触荷重」が「60gf」で共通している。そして、「接点材質」にAuが含まれている、つまり、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114の材料としてAu合金を用いたNo.1〜3の試料の「故障回数」が「0回」である。これに対し、「接点材質」にAuが含まれていない、つまり、上記各接点の材料としてAgを用いたNo.6の試料の「故障回数」は「106回」である。したがって、本発明者は、上記各接点にAu合金を用いることが好ましいことを発見した。
ここで、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114にAu合金を用いることにより、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114を柔らかくすることができる。Auは、柔らかく(ビッカース硬度HV25〜65)、また、耐食性に極めて優れており、微小負荷用として用いられることも多い。
また、本発明者は、No.1〜3の試料とNo.6(およびNo.7、8)の試料との比較から、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いる材料(接点材質)について、硬度を上げた場合(つまり、Auの含有量を下げた場合)、故障回数が増加し、つまり接触信頼性が低下することを発見した。
さらに、本発明者は、No.1および2の試料とNo.3の試料との比較によって、上記各接点に用いるAu合金について、Auの含有量を上げた場合、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114との粘着が発生し、つまり耐粘着性が低下することを発見した。すなわち、「接触荷重」が「60gf」で共通しているNo.1〜3の試料について、上記各接点の材料のAu含有率が「99.999重量%」であるNo.1の試料、およびAu含有率が「98重量%」であるNo.2の試料については、「耐粘着性」が「NG」である。これに対し、Au含有率が「97重量%」であるNo.3の試料については、「耐粘着性」が「OK」である。したがって、本発明者は、上記各接点に用いるAu合金について、Auの含有量を上げると耐粘着性が低下することを確認した。
つまり、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114のAu含有量を増やすと、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114の硬度が低下する。その結果、可動接点112と固定接点(常閉固定接点113および常開固定接点114)とが粘着してしまう可能性が高くなり、つまり、リミットスイッチ1の「耐粘着性」が低下する。
Au含有量の増加による耐粘着性の低下という現象は、接触信頼性の向上と耐振動・耐衝撃性の維持とを同時に満たすために接触荷重を大きくした場合には、さらに顕著となる。このことは、No.1の試料とNo.5の試料とについて、「耐粘着性」に係る実験結果を比較することから明らかとなる。すなわち、No.1およびNo.5の試料は、「接点材質」が「Au含有量:99.999重量%」で共通している。しかしながら、No.1の試料の「接触荷重」が「60gf」であるのに対し、No.5の試料の「接触荷重」は「30gf」である。その結果、No.1の試料の「耐粘着性」は「NG」であるのに対し、No.5の試料の「耐粘着性」は「OK」である。
したがって、接触信頼性の向上と耐振動および耐衝撃性の維持とを同時に満たすために「接触荷重」を大きくした場合、「接点材質」について、Au含有量を増やすと、リミットスイッチ1の耐粘着性が著しく低下してしまう。耐粘着性の低下の原因は、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いる材料について、Auの含有量を増やすことにより、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114が柔らかくなり過ぎるためであった。
そこで、本発明者は、Auを電気接点に用いる場合にAuに期待される硬度以外の特性を低下させることがなく、かつ極めて硬度が高い物質であるNiを、Auに添付して、上記各接点の材料とすることに思い至った。すなわち、上記各接点に用いる材料としては、Au−Ni合金が好適であることを本発明者は発見した。
本発明者は、耐粘着性の低下という問題を解決するため、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いる材料として、Au−Ni合金を採用した。Niは、極めて硬度が高く、また、Auを電気接点に用いる場合にAuに期待される硬度以外の特性を低下させることがない。したがって、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いる材料として、Au−Ni合金を採用することによって、Auの特性を落とさずに、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114の硬度を高めることができる。
ここで、本発明者は、Au含有量が96重量%であって、Ni含有量が4重量%であるAu−Ni合金は、耐食性が著しく低下することを発見した。また、本発明者は、Au−Ni合金に対するNiの添加量を、4重量%以上にした場合、上記各接点の硬度が上昇し過ぎ、接触信頼性が低下することを確認した。したがって、本発明者は、上記各接点に用いるAu−Ni合金について、Ni含有量は4重量%未満にするのが好ましいことを発見した。Au−Ni合金に添加するNiを4重量%未満とすることにより、Au合金の硬度を向上させつつ、耐粘着性および耐食性を向上させることができる。
また、本発明者は、No.1および2の試料とNo.3の試料との比較によって、Au−Ni合金に添加するNiを2重量%以下にした場合、Au合金の硬度の向上に対するNiの寄与が少なくなり、上記各接点が柔らかくなり過ぎ、耐粘着性が悪化することを確認した。すなわち、「接触荷重」が「60gf」で共通しているNo.1〜3の試料について、上記各接点の材料のNi含有率が「0重量%」であるNo.1の試料、およびNi含有率が「2重量%」であるNo.2の試料については、「耐粘着性」が「NG」である。これに対し、Ni含有率が「3重量%」であるNo.3の試料については、「耐粘着性」が「OK」である。
以上の検討により、本発明者は、上記各接点に用いるAu−Ni合金について、Au含有量を97重量%以上にすることによって、リミットスイッチ1の接触信頼性が向上し、かつ耐粘着性に問題が発生しないことを発見した。
なお、No.3の試料は、「接点材質」が「Au含有量:97重量%であって、Ni含有量:3重量%」である可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114について、「接触荷重」を「60gf」とした場合、「故障回数:0回」、「耐粘着性:OK」となることを示している。
同様に、No.4の試料は、「Au含有量:97重量%であって、Ni含有量:3重量%」である可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114について、「接触荷重」を「50gf」とした場合、「故障回数:0回」、「耐粘着性:OK」となることを示している。
本発明者は、表1のNo.6〜No.8の試料に示すように、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いる材料として、Auを用いない場合、およびAu−Ni合金以外のAu合金を用いた場合についても、上記導通試験を行った。
No.6の試料は、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114にAgを用い(Ag含有量:100重量%)、「接触荷重」を「60gf」とした場合を示している。No.6の試料を、「接触荷重」が「60gf」であって、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いた材料のみが異なるNo.3の試料と比較することにより、以下の結果を得る。すなわち、No.3の試料とNo.6の試料とは、「接触荷重」が「60gf」で共通している。しかしながら、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114にAgを用いたNo.6の試料は、「故障回数」が「106回」であるのに対し、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に「Au含有量:97重量%であって、Ni含有量:3重量%」のAu−Ni合金を用いたNo.3の試料は、「故障回数」が「0回」である。したがって、接触信頼性の向上と耐振動・耐衝撃性の維持とを同時に満たすために「接触荷重」を大きくした場合、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114には、Au−Ni合金を用いるのが望ましい。
No.7の試料は、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に「Au含有量:69重量%、Ag含有量:25重量%、その他金属含有量:6重量%」の組成の材料を用いて、「接触荷重」を「20gf」とした場合を示している。
また、No.8の試料は、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に「Au含有量:69重量%、Ag含有量:25重量%、No.7の試料に用いた材料に置けるとは別のその他金属含有量:6重量%」の組成の材料を用いて、「接触荷重」を「20gf」とした場合を示している。
なお、No.7の試料とNo.8の試料とは、表1において、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いた材料のうち「Other(Au、Ni、Ag以外の金属)」の含有量が同じく「6重量%」となっている。しかし、No.7の試料における「Other」の金属と、No.8の試料における「Other」の金属とは異なっており、No.7の試料とNo.8の試料とでは、上記導通試験の結果のうち「故障回数」が異なっている。すなわち、上記導通試験の結果のうち「故障回数」が、No.7の試料については「22644回」であるのに対し、No.8の試料については「88回」である。
No.7の試料とNo.8の試料とは、「接触荷重」が「20gf」で共通している。そして、上記導通試験に対する「故障回数」は、No.7の試料については「22644回」であり、No.8の試料については「88回」である。したがって、No.7の試料とNo.8の試料に対する上記導通試験の結果から、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重が「20gf」である場合、「接触信頼性」が低い(故障が発生する)ことが判明した。
また、No.5の試料に示されているように、Au含有量が99.999重量%であっても、接触荷重が30gfである場合には、「耐粘着性:OK」である。しかしながら、No.5の試料に対する上記導通試験のうち「接触信頼性」に注目すると、No.5の試料は、「45回」の故障を発生させている。すなわち、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重を小さくすることによって、「耐粘着性」には問題が発生しないが、「接触信頼性」が低下する。以下、「接触荷重」の下限値について、詳細を説明していく。
(接触荷重の大きさについて)
No.1〜4の試料とNo.5〜8の試料とを比較すると、No.1〜4の試料については「故障回数」が「0回」である(「接触信頼性」が十分高い)のに対し、No.5〜8の試料については「故障回数」が「45〜22644回」であり、「接触信頼性」が低い。
ここで、No.6の試料とNo.3の試料との比較により先ほど明らかにした通り、No.6の試料の「故障回数」が「45回」であるのは、No.6の試料が、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114にAgを用いていることが原因と考えられる。つまり、No.6の試料の「故障回数」が「45回」であることの原因は、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いた材料(接点材質)にあると考えられる。したがって、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重を検討するに際し、以下の説明では、No.1〜4の試料と、No.5、7および8の試料とを比較することによって行っていく。
表1において、「故障回数」が「0回」であるNo.1〜4の試料の「接触荷重」は「50〜60gf」であるのに対し、「故障回数」が「45〜22644回」であるNo.5、7および8の試料の「接触荷重」は「20〜30gf」である。つまり、「接触荷重」が「50〜60gf」である場合には「接触信頼性」は十分高く、「接触荷重」は「20〜30gf」である場合には「接触信頼性」が低い。上記の結果から、本発明者は、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重は、「50gf」と「30gf」との間の「40gf」以上であることが好ましいことを発見した。
以下、表1に示す上記導通試験の結果に対する、本発明者の考察を整理して説明する。
(表1の実験結果に対する考察の整理)
本発明者は、No.1〜3の試料とNo.6の試料との比較によって、可動接点112と、常閉固定接点113、および常開固定接点114に、Au合金を用いることが好ましいことを発見した。
また、本発明者は、No.1および2の試料と、No.3および4の試料とを比較し、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114の硬度が小さいと、各接点の間に粘着が発生し、つまり「耐粘着性」が低下することを確認した。つまり、可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114に用いるAu合金のAu含有量を増やすと、可動接点112と、常閉固定接点113または常開固定接点114との間に粘着が発生してしまうことを確認した。
特に、マイクロスイッチに比べて質量の大きなリミットスイッチ1は、マイクロスイッチに比べて慣性力も大きい。したがって、上記接点対に印加する接触荷重を小さくすると、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とが直ぐに乖離してしまう。したがって、マイクロスイッチに比べて質量の大きなリミットスイッチ1について、上記接点対に印加する接触荷重は、マイクロスイッチについて必要とされる接触荷重よりも大きい。ここで、上記接点対に印加する接触荷重を大きくした場合、接点同士が粘着してしまう可能性も高い。
本発明者は、マイクロスイッチに比べて質量の大きなリミットスイッチ1について、No.1および2の試料と、No.3および4の試料とを比較し、上記各接点に用いる材料のAu含有量について、97重量%以上であれば、接触信頼性が向上し、かつ、耐粘着性、耐衝撃性、および耐振動性に問題が発生しないことを発見した。
また、本発明者は、No.1〜4の試料と、No.5、7および8の試料とを比較し、可動接点112と固定接点(常閉固定接点113および常開固定接点114)とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重を小さくした場合、故障回数が増加し、つまり「接触信頼性」が低下することを確認した。
具体的には、本発明者は、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重は、「50gf」と「30gf」との間の「40gf」以上であることが好ましいことを発見した。
以上を整理すると、本発明者は、各接点(可動接点112、常閉固定接点113、および常開固定接点114)に用いる材料の硬度を下げることにより、可動接点112と固定接点(常閉固定接点113および常開固定接点114)との接触面積を拡大させた。具体的には、本発明者は、可動接点112と固定接点(常閉固定接点113および常開固定接点114)にAu合金を用いることによって、可動接点112と固定接点(常閉固定接点113および常開固定接点114)との接触面積を拡大させ、リミットスイッチ1の接触信頼性を向上させた。
具体的には、本発明者は、上記各接点に用いる材料のAu含有量について、97重量%以上とした。
ただし、リミットスイッチ1は、マイクロスイッチに比べて質量が大きいため、リミットスイッチ1の可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重は、マイクロスイッチの電気接点対に印加される接触荷重に比べて、大きくする必要がある。ここで、接触荷重を大きくすると、可動接点112と固定接点(常閉固定接点113および常開固定接点114)との間に粘着が発生する可能性が高くなり、つまり耐粘着性が低下する。
そこで、本発明者は、Auを電気接点に用いる場合にAuに期待される硬度以外の特性を低下させることがなく、かつ極めて硬度が高い物質であるNiを、Auに添付して、上記各接点の材料とすることに思い至った。すなわち、本発明者は、可動接点112と固定接点(常閉固定接点113および常開固定接点114)に、Au含有量が97重量%であるAu−Ni合金を用いることによって、マイクロスイッチに比べて質量の大きなリミットスイッチ1について、耐粘着性を維持しつつ、接触信頼性を向上させることができた。
すなわち、表1の結果から分かるように、No.1および2の試料は、「接触信頼性」については「故障回数」が「0回」であるものの、「耐粘着性」が「NG」である。また、No.5〜8の試料は、「耐粘着性」は「OK」であるものの、「接触信頼性」については故障が発生している。これに対し、No.3および4の試料は、「故障回数」が「0回」であり「接触信頼性」を向上させることができ、かつ、「耐粘着性」が「OK」である。
したがって、リミットスイッチ1について、可動接点112、常閉固定接点113、常開固定接点114は、Au97重量%以上のAu−Ni合金で形成されるのが好ましい。
Au含有量が97重量%であるAu−Ni合金は、No.1、2、5〜8の試料に比べて、接触信頼性をより向上させることができ、かつ耐粘着性の低下を回避することができた。
また、本発明者は、No.1〜4の試料と、No.5、7および8の試料とを比較することにより、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重を大きくした。上記接点対に印加する接触荷重を大きくすることによって、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114との接触面積を拡大させ、リミットスイッチ1の接触信頼性を向上させた。また、上記接触荷重を大きくすることによって、マイクロスイッチに比べて質量の大きなリミットスイッチ1について、耐振動・耐衝撃性が低下することを回避することができた。
具体的には、本発明者は、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重は、「40gf」以上であるのが好ましいことを発見した。すなわち、本発明者は、リミットスイッチ1について、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に、40gf以上の接触荷重を印加する可動ばね111を用いるのが好ましいことを発見した。
表1の結果から分かるように、No.5、7および8の試料は、上記接点対に印加する接触荷重が「40gf」未満、具体的に「20〜30gf」であり、「耐粘着性」は「OK」であるものの、「接触信頼性」については故障が発生している。これに対し、No.3および4の試料は、上記接点対に印加する接触荷重が「40gf」以上、具体的に「50〜60gf」であり、「故障回数」が「0回」であり「接触信頼性」を向上させることができ、かつ、「耐粘着性」が「OK」である。
したがって、リミットスイッチ1について、可動接点112と、常閉固定接点113および常開固定接点114とからなる接離可能な接点対に、40gf以上の接触荷重を印加する可動ばね111を用いるのが好ましい。
(まとめ)
本発明の態様1に係るリミットスイッチ(1)は、固定接点(常閉固定接点113および常開固定接点114)と可動接点(112)とが、Au97重量%以上のAu−Ni合金で形成されている。
上記の構成によれば、上記リミットスイッチは、接触信頼性を向上させることができる。すなわち、上記リミットスイッチは、接触故障の発生がない。
さらに、上記リミットスイッチは、耐粘着性が低下することを防ぐことができる。
ここで、一般にリミットスイッチは、マイクロスイッチに比べて質量が大きく慣性力が大きいため、上記可動接点と上記固定接点とからなる接離可能な接点対に印加する接触荷重を、マイクロスイッチについて必要とされる接触荷重よりも大きくする必要がある。しかし、上記接点対に印加する接触荷重を大きくした場合、接点同士が粘着してしまう危険性が増大する。
これに対し、Au97重量%以上のAu−Ni合金で形成された上記固定接点および上記可動接点を備える上記リミットスイッチは、上記固定接点と上記可動接点とが粘着してしまう危険性を抑えることができ、つまり、耐粘着性が低下することを防ぐことができる。
本発明の態様2に係るリミットスイッチは、上記態様1において、上記固定接点と上記可動接点からなる接離可能な接点対に40gf以上の接触荷重を印加する接圧バネ(可動ばね111)をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、上記リミットスイッチは、マイクロスイッチに比べて質量が大きく慣性力が大きいにもかかわらず、上記接点対に40gf以上の接触荷重を印加するため、耐振動および耐衝撃性が低下してしまうことを防ぐことができる。
さらに、上記接点対に40gf以上の接触荷重を印加することにより、上記固定接点と上記可動接点との接触面積を拡大し、接触信頼性を向上させることができる。
本発明の態様3に係るリミットスイッチは、上記態様1または2において、上記固定接点と上記可動接点とが、Au97重量%以上であって、98重量%未満のAu−Ni合金で形成されていてもよい。
上記の構成によれば、上記リミットスイッチは、上記固定接点および上記可動接点の硬度が低下し上記固定接点と上記可動接点とが粘着してしまう危険性を抑えることができ、つまり、耐粘着性が低下することを防ぐことができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、リミットスイッチに好適に利用することができる。
1 リミットスイッチ
111 可動ばね(接圧バネ)
112 可動接点
113 常閉固定接点(固定接点)
114 常開固定接点(固定接点)

Claims (3)

  1. 固定接点と可動接点とが、Au97重量%以上のAu−Ni合金で形成されている
    ことを特徴とするリミットスイッチ。
  2. 上記固定接点と上記可動接点からなる接離可能な接点対に40gf以上の接触荷重を印加する接圧バネをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のリミットスイッチ。
  3. 上記固定接点と上記可動接点とが、Au97重量%以上であって、98重量%未満のAu−Ni合金で形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のリミットスイッチ。
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