JP2003068164A - スイッチ - Google Patents

スイッチ

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JP2003068164A
JP2003068164A JP2001257282A JP2001257282A JP2003068164A JP 2003068164 A JP2003068164 A JP 2003068164A JP 2001257282 A JP2001257282 A JP 2001257282A JP 2001257282 A JP2001257282 A JP 2001257282A JP 2003068164 A JP2003068164 A JP 2003068164A
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JP2001257282A
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English (en)
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Yukinori Fujikawa
幸則 藤川
Yasunari Taketomi
康成 武富
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体の大型化を招くことなく押釦の傾きを抑
制して動作の安定性を向上させたスイッチ、さらに、組
立性を向上させたスイッチを提供する。 【解決手段】 固定接点端子21、22と可動接点端子
3を貫通固設するボディ1と、固定接点41、42と、
可動接点ばね6に設けた可動接点5と、ボディとともに
接点の収容空間を形成するキャップ7と、押圧軸部81
が摺動自在にキャップに支持され可動接点ばねを変位せ
しめる押釦8と、を有したスイッチにおいて、押釦8に
平面視において押圧軸部81の外郭より大きいガイド軸
部82を設け、キャップにガイド軸部を摺動自在に支持
するガイド部Gb〜Geを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押釦の変位に応じ
て作動するスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスイッチとして、図8に示すよ
うに、押釦をキャップにより摺動自在に支持する構造の
ものがある。図において、1はボディで、常閉固定接点
端子21と常開固定接点端子22と可動接点端子3を貫
通固設している。41は常閉固定接点、42は常開固定
接点で、それぞれが両固定接点端子21、22の端部に
設けられる。5は可動接点で、可動接点端子3に電気的
に接続されるとともに固定接点41、42と接離すべく
可動接点ばね6に設けられる。7はキャップで、ボディ
1とともに接点の収容空間Sを形成する。8は押釦で、
その押圧軸部81が摺動自在にキャップ7の貫通孔7f
に支持され、これの変位動作に応じてばね作用部8aが
可動接点ばね6を変位せしめる。9はゴムキャップで、
端部がキャップ7に結合され、底部にて押釦8の頭部近
傍と嵌合し、通常は押釦8を上方に弾性的に押し上げる
ように作用している。したがって、押釦8は、可動接点
ばね6のばね力やゴムキャップ9のばね力により、図に
おいて上方に押し上げられている。その結果、このスイ
ッチは、通常は可動接点5と常閉固定接点41が接触
し、押圧軸部81を上記のばね力に抗して押下げると、
可動接点5と常閉固定接点41は離反して可動接点5と
常開固定接点42が接触する。
【0003】このようなスイッチは、図9に示すよう
に、例えば、押釦8の変位方向と同じ方向Aに移動する
操作体OP1や押釦8の変位方向とは直交する方向Bに
移動する操作体OP2によって押釦8が変位せしめられ
る。この場合、前者のものであれば問題はないものの、
後者のものであると押釦8の軸線が傾くという状況が生
じる。そして、この傾きが大きくなるとばね作用部8a
の可動接点ばね6に対するストロークが所定値から外れ
ることがあり、そうするとスイッチの動作位置のばらつ
きの原因となる。さらに極端な場合、動作回数が増える
にしたがい押釦8や貫通孔7fが磨耗して押釦8の傾き
が増大し、押釦8の所定位置でのスイッチ動作が行われ
なくなる恐れもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような押釦8の傾
きを減少させるには、例えば、貫通孔7fの長さb(キ
ャップ7の肉厚)を増やすことが考えられるが、そうす
るとスイッチの高さcが大きくなってスイッチ全体の大
型化を招く。また、貫通孔7fと押圧軸部81のクリア
ランスを小さくすることも考えられるが、そうすると周
囲温度の変化が大きい環境で使用する場合に押釦8の円
滑な動作が行えなくなる恐れがある。
【0005】ところで、先に説明したスイッチは、所謂
マイクロスイッチと称するものであり、押釦8と可動接
点ばね6とは機械的には結合されていないものである。
また、常閉固定接点41と常開固定接点42が所定間隔
を有して対向し、この所定間隔内において可動接点5が
両固定接点41、42と接離動作するものである。した
がって、組立工程においては、押釦8の装着は容易であ
るものの、可動接点5を両固定接点41、42間、すな
わち、所定間隔内に挿入して可動接点ばね6の基端を可
動接点端子3に係止する作業がかなり面倒である。すな
わち、この作業では、可動接点ばね6を撓ませながら行
うので、ばねの変形に対する注意力が要求されたり、自
動組立を行おうとすると組立機が高価なものとなる。
【0006】なお、接点構造が異なるもので、上記のよ
うな押釦の傾きを抑制するスイッチ構成として、特開平
11−144560に関連する提案がある。このもの
は、可動接点ばねが略U字状に折曲形成され、一端を回
動可能に支持し他端を可動接点とし湾曲中央部を押釦に
より押圧して変位せしめられるもので、押釦と可動接点
ばねとは機械的には結合されていないものである。
【0007】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、全体の大型化を招くこと
なく押釦の傾きを抑制して動作の安定性を向上させたス
イッチの提供にあり、さらには、組立性を向上させたス
イッチの提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のス
イッチは、固定接点端子と可動接点端子を貫通固設する
ボディと、固定接点端子の一部に設けられた固定接点
と、可動接点端子に電気的に接続されるとともに固定接
点と接離すべく可動接点ばねに設けられた可動接点と、
ボディとともに接点の収容空間を形成するキャップと、
押圧軸部が摺動自在にキャップに支持されこれの変位動
作に応じて可動接点ばねを変位せしめる押釦と、を有し
たスイッチにおいて、前記押釦に平面視において押圧軸
部の外郭より大きいガイド軸部を接点の収容空間側に設
け、前記キャップにこのガイド軸部を摺動自在に支持す
るガイド部を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明のスイッチは、請求項
1の構成において、ガイド軸部を、押圧軸部に連設され
る方形底部と方形底部の各端部から立設される側部によ
り一面が開口した箱状をなしたものとしている。
【0010】請求項3に係る発明のスイッチは、請求項
1または2の構成において、ガイド軸部が、押釦の一方
の最大変位時に方形底部がキャップに当接し押釦の他方
の最大変位時に開口端がボディに当接する摺動方向の長
さを有したものとしている。
【0011】請求項4に係る発明のスイッチは、請求項
1乃至3の構成において、可動接点ばねが、押釦による
変位方向と直交する方向に撓んで前記可動接点に接点接
触圧力を付与するものであり、前記固定接点端子に設け
られる固定接点は、前記可動接点に摺接する平坦面を有
し、その平坦面は前記可動接点の変位方向に略直交する
平面内に位置するものとしている。
【0012】請求項5に係る発明のスイッチは、請求項
4の構成において、固定接点端子が、常閉固定接点端子
と常開固定接点端子からなるとともに両固定接点端子に
常閉固定接点と常開固定接点を設け、これら常閉固定接
点と常開固定接点は、前記可動接点に摺接する平坦面を
有し、その平坦面は可動接点の変位方向に略直交する平
面内に位置するものとしている。
【0013】請求項6に係る発明のスイッチは、請求項
5の構成において、両固定接点端子が平板状であって前
記両固定接点は両固定接点端子の平板状の両方の表面に
設けられており、前記可動接点ばねは、両固定接点を弾
性的に押圧して挟み得る2個のばね部を有し、それぞれ
に可動接点を設けたものとしている。
【0014】請求項7に係る発明のスイッチは、請求項
2乃至6の構成において、キャップが、大略一面開口の
箱状をなし、前記ボディによりこの開口を塞ぐように構
成されたものとしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は部材の一部を切り欠いた側面
図、図2は同じく平面図、図3は同じく押釦を押し込ん
だ状態の側面図、図4は分解側面図、図5は要部断面側
面図、図6は要部断面平面図である。なお、従来の技術
において説明したものと基本的機能が実質的に同様の部
材には同一の符号を付している。
【0016】1はボディで、PBT(ポリブチレンテレ
フタレート)のような熱可塑性樹脂により、後述する常
閉固定接点端子21と常開固定接点端子22と可動接点
端子3を貫通固設するべく型造している。ボディ1は、
大略板状の基部1aと、基部1aから立設する接点支持
部1bや当接段部1dを設けた縦壁1c等を有する。前
述した各接点端子21、22、3は、同時成形により基
部1aに貫通固設しているが、成形後に圧入して固設し
てもよい。
【0017】常閉固定接点端子21、常開固定接点端子
22、可動接点端子3は、黄銅のような金属平板材料に
より打ち抜き形成する。この実施の形態では、板厚を
0.4mmとしているが、これは電流容量等に応じて適
宜設定する。常閉固定接点端子21は、ボディ1に固設
される中間部21aを有し、中間部21aの一方(図に
おいて下方)に端子部21b、他方(図において上方)
に後述する常開固定接点端子22と所定の関係を有する
べくL字状に形成された接点形成部21c、をそれぞれ
連設している。常開固定接点端子22は、ボディ1に固
設される中間部22aを有し、中間部22aの一方に端
子部22b、他方に前述した常閉固定接点端子21と所
定の関係を有するべく形成された接点形成部22c、を
それぞれ連設している。上記した所定の関係については
後述する。41は常閉固定接点、42は常開固定接点
で、それぞれが両固定接点端子21、22の端部、詳し
くは、両接点形成部21c、22cであって後述する可
動接点の摺設する範囲を含む端部に、金または銀めっき
等を施すことにより設けられる。
【0018】可動接点端子3は、ボディ1に固設される
中間部3aを有し、中間部3aの一方に端子部3b、他
方に可動接点に電気的に接続するための接続端部3c、
をそれぞれ連設している。接続端部3cは、実質的に
は、突部とその両側の段部からなる。5は可動接点で、
一般的な接点材料により、リベット状に加工した後、金
または銀めっき等を施し、基端が後述する押釦に固着さ
れた可動接点ばね6の先端に、固定接点41、42と接
離するようかしめ等により固着される。可動接点ばね6
は、りん青銅のような弾性板材を打ち抜きと曲げ加工に
より、略中央に貫通孔6bを設けた略方形状の基端6a
と、基端6aの一辺を折り曲げて基端6aの平面の方向
に伸びるばね部6cを有する。したがって、可動接点ば
ね6は、押釦による変位方向(図1、図3の上下方向)
と直交する方向に撓んで可動接点5に所要の接点接触圧
力を付与するものであり、この実施の形態では、可動接
点ばね6の板厚を0.1mm程度としている。
【0019】7はキャップで、ボディ1と同様、PBT
(ポリブチレンテレフタレート)のような熱可塑性樹脂
により型造される。キャップ7は、平面視長方形状の天
板部7aとその周囲に連設される側壁7b〜7eにより
大略一面開口の箱状をなし、ボディ1によりこの開口を
塞ぐように構成されてボディ1とともに接点の収容空間
Sを形成する。また、天板部7aの一方(図において左
方)に偏った位置に、後述する押釦を摺動自在に支持す
る貫通孔7f、その外周の外面に後述するゴムキャップ
を支持するための支持凹所7g、その外周に僅かに外方
に突出する保護筒部7hを設けている。キャップ7の内
方の特有の構成は、後述する押釦とともに説明する。
【0020】8は押釦で、PBT(ポリブチレンテレフ
タレート)のような熱可塑性樹脂、あるいはPOM(ポ
リオキシメチレン、ポリアセタールともいう)のような
摺動性の良好な熱可塑性樹脂により型造される。押釦8
は、キャップ7の貫通孔7fに摺動自在に支持される半
球状の頭部81aを有した押圧軸部81と、平面視にお
いて押圧軸部81の外郭より大きい略方形状のガイド軸
部82を押圧軸部81の下方、すなわち、接点の収容空
間S側に設けてなる。さらに詳しくは、押圧軸部81に
は、頭部81aのやや下方に後述するゴムキャップを結
合するための嵌合溝81bを有する。また、ガイド軸部
82は、押圧軸部81に連設される平面視略方形である
方形底部82aと、方形底部82aの各端部から立設さ
れる側部82b〜82eにより、一面が開口した箱状を
なしている。また、方形底部82aの略中央には、可動
接点ばね6を加圧固着する加圧突部82fを設けてい
る。なお、側部82b〜82eのうち、固定接点が位置
する側の側部82cには、可動接点ばね6のばね部6c
の所定の撓み動作が可能な切り欠きを設ける。図2にお
いては、明確な側部82cが無いかに見えるが、側部8
2b、82dの固定接点が位置する側の端部がこれに相
当する。さらに、ガイド軸部82は、押釦8の一方の最
大変位時(押釦8がフリーの状態)に方形底部82aが
キャップ7に当接し、押釦8の他方の最大変位時(押釦
8が押し込まれた状態)に開口端がボディ1に当接する
摺動方向の長さを有している。
【0021】9はゴムキャップで、シリコンゴムのよう
な合成ゴムにより、肉厚を0.4mm程度にして大略段
付き有底円筒状に型造される。さらに詳しくは、底部9
aには押釦8の嵌合溝81bに嵌め入れられる嵌合孔9
bを有し、底部9aから小径部9c、大径部9dを連設
し、大径部9dの開口縁に外方に突出するつばを設けて
支持突部9eとしている。
【0022】ここで、押釦8とゴムキャップ9の中間組
立構造について説明する。まず、押釦8の加圧突部82
fに、可動接点ばね6の貫通孔6bを装着し、加圧突部
82fを熱とともに圧力を加えて圧壊することによりこ
れらを結合する。ゴムキャップ9は、支持突部9eをキ
ャップ7の支持凹所7gに装着し、例えば、超音波等に
よりこれらを結合する。そして、押釦8の押圧軸部81
を、まずキャップ7の貫通孔7fに挿通し、次いでゴム
キャップ9の嵌合孔9bに押し込んで嵌合孔9bを嵌合
溝81bに密着嵌合させる。
【0023】次に、キャップ7の内方の特有の構成を、
キャップ7と押釦8を中心に描いた図5、図6に基づい
て説明する。図6に示すように、押釦8の対向する側部
82b、82dの外のりは、キャップ7の対向する側壁
7b、7dの内のりに対し、押釦8が摺動自在である適
切な隙間が得られるよう設定されている。すなわち、側
壁7b、7dの内表面Gb、Gdをガイド軸部82の2
方向のガイド面(ガイド部)としている。一方、押釦8
の対向する側部82c、82eの外のりに対し、押釦8
が摺動自在である適切な隙間が得られるよう側壁7b、
7d、7eに縦突部7f、7f、7g、7gを突出形成
している。すなわち、縦突部7f、7f、7g、7gの
側部82c、82eに面する表面Gc、Gc、Ge、G
eをガイド軸部82の別の2方向のガイド面(ガイド
部)としている。このように、キャップ7の内方は、ガ
イド軸部82を摺動自在に支持するガイド面(ガイド
部)Gb、Gc、Gd、Geが設けられているのであ
る。なお、押釦8の側部82cの形状が図2における形
状と若干異なっているかに見えるが、いずれのものも実
施可能である。
【0024】次に、常閉固定接点端子21と常開固定接
点端子22の所定の関係を有する構成について説明す
る。前述した通り、可動接点ばね6は、押釦8による変
位方向と直交する方向に撓んで可動接点5に接点接触圧
力を付与するものであり、両固定接点端子21、22
は、接点部21c、22cを連設し、可動接点5の摺設
する範囲を含む端部に、めっきを施すことにより、常閉
固定接点41と常開固定接点42を形成している。そし
て、これら両固定接点41、42は、可動接点5に摺接
する平坦面を有し、その平坦面は可動接点5の変位方向
に略直交する平面内に位置する構成としている。換言す
ると、両固定接点41、42は、その摺接する平坦面
が、押釦8の変位方向に存在し、かつ同一平面内に存在
し、しかもこの平面の延長上に押釦8が位置する関係で
もって配置されているのである。
【0025】10はコイルスプリングで、りん青銅ある
いはステンレスの線材を所要の巻数等に製作した後、銀
めっきを施す。コイルスプリング10は、可動接点端子
3と可動接点ばね6とを電気的に接続することと、押釦
8が押し込まれ、その後、その外力が除かれたとき、押
釦8を元の状態に復帰させることが基本機能であり、可
動接点ばね6の基端6aと可動接点端子3の接続端部3
cの間に圧縮懸架される。
【0026】かかるスイッチは、以下のようにして組み
立てる。まず、上記したように、押釦8に可動接点ばね
6を結合し、キャップ7にゴムキャップ9を結合し、次
いでキャップ7のブロックに押釦8のブロックを装着す
る。次に、コイルスプリング10の一端をガイド軸部8
2の方形底部82aに載置し、その他端を可動接点端子
3の接続端部3cにガイドさせた状態にてボディ1をキ
ャップ7の開口に挿入していく。そして、ボディ1の当
接段部1dがキャップ7の所定の段部に当接したとき、
ボディ1がキャップ7の開口を塞ぎ、この状態でボディ
1とキャップ7を適宜の接合手段により接合する。この
場合、上記した固定接点41、42の配置構成により、
可動接点ばね6を特別に撓ませるといった作業を要さず
に円滑に組立作業が行える。なお、この組立は、キャッ
プ7を固定させてボディ1をそれに挿入していくもので
あるが、ボディ1を固定させてキャップ7をそれに被せ
ていくことも可能である。その場合は、コイルスプリン
グ10の一端を可動接点端子3の接続端部3cに載置す
ることととなる。
【0027】この実施の形態のスイッチは、例えば、定
格電流1〜100mA、定格電圧DC5〜42V程度の
ものに対応させるべく、接点圧は10〜20gf程度に
設定している。また、押釦8の操作力に関係するコイル
スプリング10は、線径を0.2mm、ばね定数を50
gf/mm、最長時のばね力を30gf、最短時のばね
力を50gfに設定している。なお、これら数値は、要
求仕様に応じて適宜設定すればよいことは勿論である。
【0028】この実施の形態のスイッチは、以下のよう
に動作する。すなわち、図外操作体が押釦8を押し込ん
でいないときは、図1に示すように、コイルスプリング
10やゴムキャップ9のばね力により、図において上方
に押し上げられていて可動接点5と常閉固定接点41が
接触している。また、図外操作体が上記のばね力に抗し
て押釦8を押し込んだときは、図3に示すように、可動
接点5と常閉固定接点41は離反して可動接点5と常開
固定接点42が接触する。この状態で図外操作体が押釦
8を押し込まない状態になったときは、再び、コイルス
プリング10やゴムキャップ9のばね力により、図にお
いて上方に押し上げられ、図1に示すように、可動接点
5と常開固定接点42は離反して可動接点5と常閉固定
接点41が接触する。
【0029】したがって、この実施の形態のスイッチ
は、押釦8に設けたガイド軸部82を、キャップ7に設
けたガイド部Gb、Gc、Gd、Geが摺動自在に支持
するので全体の大型化を招くことなく押釦8の傾きを抑
制して動作の安定性が向上させられるものとなる。ま
た、ガイド軸部82が方形底部82aと方形底部82a
の各端部から立設される側部82b〜82eにより一面
が開口した箱状をなしているので、可動接点ばね6の押
釦8への結合作業やコイルスプリング10の支持ガイド
となり組立性が向上させられるものとなる。また、ガイ
ド軸部82が摺動方向に特定の長さを有しているので、
押釦の傾きをより抑制できるものとなる。また、常閉固
定接点41と常開固定接点42を特有の位置関係でもっ
て配置しているので、組立の際に可動接点ばね6を特別
に撓ませる必要がなく組立性が向上させられる。そし
て、キャップ7が大略一面開口の箱状をなし、ボディ1
がその開口を塞ぐように構成しているので、上記の構成
とあいまってボディ1をキャップ7の開口から単純に挿
入して組み立てられ、組立性が向上させられる。
【0030】(実施の形態2)図7は部材の一部を切り
欠いた平面図であり、実施の形態1とは、可動接点ばね
の形状が異なり、その他の部材は実質的に同様のもので
ある。すなわち、この可動接点ばね16は、略中央に貫
通孔16bを設けた略方形状の基端16aと、基端16
aの対向する二辺を折り曲げて線対称的に基端16aの
平面の方向に伸びる2個のばね部16c、16cを有す
る。このばね部16c、16cは、可動接点5,5に所
定の接点接触圧力を付与するよう、両固定接点を弾性的
に押圧して挟み得る形状になっており、その先端にそれ
ぞれ可動接点5、5を固着している。
【0031】この実施の形態のスイッチは、実施の形態
1で奏する作用効果に加え、所謂ツイン接点構造である
ため接点の接触信頼性が向上させられ、線対称的な2個
のばね部16c、16cにより接点接触圧力を得ている
ので接点接触圧力の変化が低減できるものとなる。
【0032】以上、実施の形態1、2を説明したが、こ
れらは種々の変形が可能である。すなわち、固定接点
は、常閉及び常開固定接点を有するものを説明したが、
いずれか一方のみを有するもの、さらにはその場合の上
下方向の配置を逆にするものも可能である。また、固定
接点は固定接点端子の端部にめっきを施して形成したも
のを説明したが、塊状の固定接点を溶着等により接合し
てもよい。この場合、可動接点との摺接する面が全体的
に平坦(端部は傾斜面を設けてもよい)とする。また、
キャップのガイド部は対向する2個の面は全体的に押釦
のガイド軸部に接するものとしているが、他の面のよう
に部分的に接するようにしてもよい。さらに、押釦の復
帰のためのばね手段の変更、可動接点ばねと可動接点端
子の電気的な接続形態の変更、防塵手段の変更等により
コイルスプリングやゴムキャップのの省略乃至変更が考
えられ、可動接点ばねと押釦の結合構造も変更可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る発明のスイッチは、押釦
に平面視において押圧軸部の外郭より大きいガイド軸部
を接点の収容空間側に設け、前記キャップにこのガイド
軸部を摺動自在に支持するガイド部を設けたので、全体
の大型化を招くことなく押釦の傾きを抑制して動作の安
定性が向上させられるものとなる。
【0034】請求項2に係る発明のスイッチは、請求項
1の構成において、ガイド軸部が、押圧軸部に連設され
る方形底部と方形底部の各端部から立設される側部によ
り一面が開口した箱状をなしているので、請求項1の効
果に加え、可動接点ばねを押釦の方形底部に結合する構
造、工程を採用する場合や、コイルスプリングを圧縮懸
架する構造、工程を採用する場合等には組立性が向上さ
せられるものとなる。
【0035】請求項3に係る発明のスイッチは、請求項
1または2の構成において、ガイド軸部が摺動方向に特
定の長さを有しているので、請求項1または2の効果に
加え、押釦の傾きをより抑制できるものとなる。
【0036】請求項4に係る発明のスイッチは、請求項
1乃至3のいずれかの構成において、固定接点端子に設
けられる固定接点が、可動接点に摺接する平坦面を有
し、その平坦面は可動接点の変位方向に略直交する平面
内に位置するものとしているので、請求項1乃至3のい
ずれかの効果に加え、組立の際に可動接点ばねを特別に
撓ませる必要がなく組立性が向上させられる。
【0037】請求項5に係る発明のスイッチは、請求項
4の構成において、固定接点端子が常閉固定接点端子と
常開固定接点端子からなりこれらに常閉固定接点と常開
固定接点を設け、これら常閉固定接点と常開固定接点
が、可動接点に摺接する平坦面を有し、その平坦面は可
動接点の変位方向に略直交する平面内に位置するものと
しているので、常閉および常開固定接点を有するもので
あっても請求項4の効果を奏する。
【0038】請求項6に係る発明のスイッチは、請求項
5の構成において、両固定接点端子が平板状であって両
固定接点は両固定接点端子の平板状の両方の表面に設け
られており、可動接点ばねは、両固定接点を弾性的に押
圧して挟み得る2個のばね部を有してそれぞれに可動接
点を設けているので、請求項5の効果に加え、ツイン接
点構造であるために接点の接触信頼性が向上させられ、
2個のばね部により接点接触圧力を得ているので接点接
触圧力の変化が低減できるものとなる。
【0039】請求項7に係る発明のスイッチは、請求項
2乃至6のいずれかの構成において、キャップが、大略
一面開口の箱状をなし、ボディによりこの開口を塞ぐよ
うに構成されているので、請求項2乃至6のいずれかの
効果に加え、ボディをキャップの開口から単純に挿入し
て組み立てられ、組立性が向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の部材の一部を切り欠いた状態の
側面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の押釦を押し込んだ状態の側面図である。
【図4】同上の分解側面図である。
【図5】同上の要部断面側面図である。
【図6】同上の要部断面平面図である。
【図7】実施の形態2の部材の一部を切り欠いた状態の
平面図である。
【図8】従来のスイッチの正面断面図である。
【図9】同上の側面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 21 常閉固定接点端子 21c 常閉固定接点端子の接点形成部 22 常開固定接点端子 22c 常開固定接点端子の接点形成部 3 可動接点端子 41 常閉固定接点 42 常開固定接点 5 可動接点 6 可動接点ばね 7 キャップ 7a キャップの天板部 7b〜7e キャップの側壁 Gb〜Ge キャップのガイド部 8 押釦 81 押釦の押圧軸部 82 押釦のガイド軸部 82a ガイド軸部の方形底部 82b〜82e ガイド軸部の側部 9 ゴムキャップ 10 コイルスプリング S 接点の収容空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G006 AA03 AB14 AC08 BA01 BA07 BB01 BB02 BC02 BC09 CB01 DD06 5G025 AA04 AA15 BA04 CA02 DA01 EA02 FA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点端子と可動接点端子を貫通固設
    するボディと、固定接点端子の一部に設けられた固定接
    点と、可動接点端子に電気的に接続されるとともに固定
    接点と接離すべく可動接点ばねに設けられた可動接点
    と、ボディとともに接点の収容空間を形成するキャップ
    と、押圧軸部が摺動自在にキャップに支持されこれの変
    位動作に応じて可動接点ばねを変位せしめる押釦と、を
    有したスイッチにおいて、前記押釦に平面視において押
    圧軸部の外郭より大きいガイド軸部を接点の収容空間側
    に設け、前記キャップにこのガイド軸部を摺動自在に支
    持するガイド部を設けたことを特徴とするスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記ガイド軸部は、押圧軸部に連設され
    る方形底部と方形底部の各端部から立設される側部によ
    り一面が開口した箱状をなしている請求項1記載のスイ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 前記ガイド軸部は、押釦の一方の最大変
    位時に方形底部がキャップに当接し押釦の他方の最大変
    位時に開口端がボディに当接する摺動方向の長さを有し
    ている請求項1または2記載のスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記可動接点ばねは、押釦による変位方
    向と直交する方向に撓んで前記可動接点に接点接触圧力
    を付与するものであり、前記固定接点端子に設けられる
    固定接点は、前記可動接点に摺接する平坦面を有し、そ
    の平坦面は前記可動接点の変位方向に略直交する平面内
    に位置する請求項1乃至3のいずれかに記載のスイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 前記固定接点端子は、常閉固定接点端子
    と常開固定接点端子からなるとともに両固定接点端子に
    常閉固定接点と常開固定接点を設け、これら常閉固定接
    点と常開固定接点は、前記可動接点に摺接する平坦面を
    有し、その平坦面は可動接点の変位方向に略直交する平
    面内に位置する請求項4に記載のスイッチ。
  6. 【請求項6】 前記両固定接点端子は平板状であって前
    記両固定接点は両固定接点端子の平板状の両方の表面に
    設けられており、前記可動接点ばねは、両固定接点を弾
    性的に押圧して挟み得る2個のばね部を有し、それぞれ
    に可動接点を設けてなる請求項5記載のスイッチ。
  7. 【請求項7】 前記キャップは、大略一面開口の箱状を
    なし、前記ボディによりこの開口を塞ぐように構成され
    てなる請求項2乃至6記載のスイッチ。
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