JP2016099366A - 画像形成装置、プログラム、及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成部に供給されるトナーにおける複数種のトナーの混合割合を正確に求める。【解決手段】画像形成装置が、画像形成部(感光体ドラム21、帯電部24、及び露光部25等)と、トナー供給部(トナーコンテナ22、供給ローラー22a、及び制御部50等)と、トナー分析部(AMS測定器105等)と、割合取得部(制御部50等)とを備える。画像形成部は、トナーにより画像を媒体に形成する。トナー供給部は、複数種のトナーを含む混合トナーを画像形成部に供給する。トナー分析部は、画像形成部に供給されるトナーを分析して、トナーを特定するための情報を取得する。割合取得部は、トナー分析部により取得された情報に基づいて、画像形成部に供給されるトナーにおける複数種のトナーの混合割合を求める。【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置、プログラム、及び画像形成方法に関する。
画像形成装置として、電子写真装置が知られている。電子写真装置では、トナーを含む現像剤を用いて静電潜像を現像する。詳しくは、感光体ドラムに形成された静電潜像に、帯電したトナーを付着させて、静電潜像を現像する。そして、付着したトナー(トナー像)を、記録媒体(例えば、紙)に転写する。その後、トナーを加熱して、記録媒体にトナーを定着させる。その結果、記録媒体に画像が形成される。
トナーは、トナーコンテナから現像器に供給される。使用中のトナーコンテナ(以下、第1コンテナと記載する)を別のトナーコンテナ(以下、第2コンテナと記載する)に交換した場合、現像器内のトナーが、第1コンテナのトナーから第2コンテナのトナーに完全に入れ替わるまでには時間がかかる。トナーコンテナが交換されてから、ある程度の期間(以下、コンテナ交換直後の期間と記載する)においては、第1コンテナのトナーが現像器に残っており、第1コンテナのトナーと第2コンテナのトナーとを含むトナーが感光体ドラムに供給されることになる。第1コンテナに収容されているトナーの種類と第2コンテナに収容されているトナーの種類とが互いに異なる場合には、複数種のトナーを含む混合トナーが現像器に供給されることになる。
1種類のトナーのみを含む単独トナーと、複数種のトナーを含む混合トナーとでは、最適な画像形成条件が異なる。そのため、トナーコンテナのタグメモリーに基づいて使用中のトナーが変更されたか否かを判断し、使用中のトナーが変更された場合には、トナー消費量の積算値に基づいて画像形成条件を決定する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、トナー消費量の積算値は、混合トナーにおける複数種のトナーの混合割合に、高い精度では対応していない。このため、特許文献1に記載の画像形成装置では、画像形成に使用するトナーが単独トナーから混合トナーに変更された場合に、必ずしも良質の画像を形成できるとは限らない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像形成部に供給されるトナーにおける複数種のトナーの混合割合を正確に求めることを目的とする。また、本発明は、画像形成に使用するトナーが単独トナーから混合トナーに変更された場合においても好適に画像を形成することを他の目的とする。また、本発明は、混合トナーにおける複数種のトナーの混合割合を制御しながら、混合トナーを用いて好適に画像を形成することを他の目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成部と、トナー供給部と、トナー分析部と、割合取得部とを備える。前記画像形成部は、トナーにより画像を媒体に形成する。前記トナー供給部は、複数種のトナーを含む混合トナーを前記画像形成部に供給する。前記トナー分析部は、前記画像形成部に供給されるトナーを分析して、前記トナーを特定するための情報を取得する。前記割合取得部は、前記トナー分析部により取得された前記情報に基づいて、前記画像形成部に供給されるトナーにおける前記複数種のトナーの混合割合を求める。
本発明に係るプログラムは、コンピューターに、トナー供給工程と、トナー情報取得工程と、割合取得工程と、画像形成工程とを実行させるためのプログラムである。トナー供給工程では、トナー供給部を制御して、複数種のトナーを含む混合トナーを画像形成部に供給する。トナー情報取得工程では、前記画像形成部に供給されるトナーをトナー分析部に分析させて、前記トナーを特定するための情報を取得する。割合取得工程では、前記取得した情報に基づいて、前記画像形成部に供給されるトナーにおける前記複数種のトナーの混合割合を求める。画像形成工程では、前記画像形成部を制御して、前記トナー供給部により供給されたトナーを用いて画像を媒体に形成する。
本発明に係る画像形成方法は、トナー供給工程と、トナー情報取得工程と、割合取得工程と、画像形成工程とを含む。トナー供給工程では、トナー供給部が、複数種のトナーを含む混合トナーを画像形成部に供給する。トナー情報取得工程では、トナー分析部が、前記画像形成部に供給されるトナーを分析して、前記トナーを特定するための情報を取得する。割合取得工程では、割合取得部が、前記トナー分析部により取得された前記情報に基づいて、前記画像形成部に供給されるトナーにおける前記複数種のトナーの混合割合を求める。画像形成工程では、前記画像形成部が、前記トナー供給部により供給されたトナーを用いて画像を媒体に形成する。
本発明によれば、画像形成部に供給されるトナーにおける複数種のトナーの混合割合を正確に求めることが可能になる。また、本発明によれば、この効果に加えて又はこの効果に代えて、画像形成に使用するトナーが単独トナーから混合トナーに変更された場合においても好適に画像を形成することが可能になる場合がある。また、本発明によれば、上記1つ又は2つの効果に加えて又は上記2つの効果に代えて、混合トナーにおける複数種のトナーの混合割合を制御しながら、混合トナーを用いて好適に画像を形成することが可能になる場合がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図中、矢印X1、X2、Y1、Y2、Z1、Z2は、互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)に係る6方向を示している。矢印Z1は複合機の上方を、矢印Z2は複合機の下方を、矢印Y1は複合機の前方を、矢印Y2は複合機の後方を、それぞれ示す。また、矢印X1はユーザーから見て複合機の左側を、矢印X2はユーザーから見て複合機の右側を、それぞれ示す。
(実施形態1)
本実施形態の画像形成装置は、図1に示すような複合機100(詳しくは、カラープリンターベースの複合機)である。複合機100は、画像形成ユニット101と、画像読取ユニット102と、カバー103と、操作パネル104と、AMS(Accelerator Mass Spectrometry)測定器105とを備える。AMS測定器105は、複合機100の側面(詳しくは、X2側の側面)に配置されている。操作パネルは、ユーザーからの入力を受け付ける入力部と、所定の情報を含む画像を表示する表示部とを有する。操作パネルは、例えばタッチパネル及び入力ボタン等から構成される。タッチパネルでは、入力部と表示部とが一体化している。
本実施形態の画像形成装置は、図1に示すような複合機100(詳しくは、カラープリンターベースの複合機)である。複合機100は、画像形成ユニット101と、画像読取ユニット102と、カバー103と、操作パネル104と、AMS(Accelerator Mass Spectrometry)測定器105とを備える。AMS測定器105は、複合機100の側面(詳しくは、X2側の側面)に配置されている。操作パネルは、ユーザーからの入力を受け付ける入力部と、所定の情報を含む画像を表示する表示部とを有する。操作パネルは、例えばタッチパネル及び入力ボタン等から構成される。タッチパネルでは、入力部と表示部とが一体化している。
カバー103は、原稿台(例えば、透光性を有するガラス製の板)に対して開閉可能なプラテンカバーである。画像を読み取る場合には、カバー103を開いて原稿台上に被写体(原稿)をセットし、カバー103を閉じて被写体の画像を読み取る。被写体は、平面物(例えば、1枚の紙)であってもよいし、立体物(例えば、冊子)であってもよい。画像形成ユニット101は、カバー103の開閉を検知するセンサーを有してもよい。
画像読取ユニット102は、光源及び撮像素子等を備える。画像読取ユニット102は、原稿台上に載置された被写体に光を照射し、被写体で反射された光を検出することによって、被写体の画像を読み取る。また、画像読取ユニット102は、被写体の画像に応じた画像データを生成する。
画像形成ユニット101は、例えば、画像読取ユニット102により生成された画像データを取得して、取得した画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する。また、複合機100が汎用コンピューター(いわゆるパーソナルコンピューター)に通信可能に接続されている場合において、画像形成ユニット101は、汎用コンピューターから受信した画像データに基づいて記録媒体に画像を形成することもある。以下、主に図2を参照して、画像形成ユニット101の構成について説明する。
画像形成ユニット101は、給紙カセット11と、手差しトレイ11aと、給紙ローラー12と、搬送路13と、複数の搬送ローラー13aと、転写ローラー14と、定着部15と、排出ローラー16と、排出部17と、感光体ドラム21と、トナーコンテナ22と、現像器23と、帯電部24と、露光部25と、クリーニング部26とを備える。複数の搬送ローラー13aはそれぞれ、搬送路13に設けられている。
給紙カセット11は、記録媒体(例えば、印刷用紙)を収容できる。給紙ローラー12は、給紙カセット11中の記録媒体を1枚ずつ搬送路13に送り出す。搬送ローラー13aは、搬送路13に送り出された記録媒体を転写ローラー14に向けて搬送する。なお、手差しトレイ11aにセットされた記録媒体も、給紙カセット11中の記録媒体と同様に、転写ローラー14に搬送される。手差しトレイ11aは、複合機100の側面(詳しくは、X1側の側面)に配置されてもよい。
感光体ドラム21は、円柱状の外形を有する。感光体ドラム21の表面(詳しくは、外周面)には、感光体層が形成されている。また、感光体ドラム21は回転可能に支持されている。感光体ドラム21は、例えばアモルファスシリコン(a−Si)感光体ドラムである。感光体ドラム21は、例えばモーター(図示せず)によって駆動されて回転する。
画像形成ユニット101では、1つの感光体ドラム21につき1つの現像器23が設けられている。また、1つの現像器23につき1つのトナーコンテナ22が設けられている。ただしこれに限られず、1つの感光体ドラムにつき複数の現像器が設けられてもよい。また、1つの現像器につき複数のトナーコンテナが設けられてもよい(後述する図11(a)、図11(b)、及び図12参照)。
トナーコンテナ22は、供給ローラー22aを有する。トナーコンテナ22のトナー補給路には、トナー補給路を通過するトナーの量を検出するための補給量センサー22bが設けられている。補給量センサー22bは、例えばトナーがトナー補給路を通過する際の磁界変化を検出する磁気式流量センサーである。供給ローラー22aが回転すると、トナーコンテナ22内のトナーがトナーコンテナ22のトナー補給路を通って現像器23に供給される。供給ローラー22aは、例えばモーター(図示せず)によって駆動されて回転する。なお、トナー残量を検出するセンサーをトナーコンテナ22に設けてもよい。
トナーコンテナ22には、トナーが収容されている。トナーコンテナ22(例えば、コンテナ下部の側面)には、タグメモリー22c(例えば、非接触型ICタグ)が取り付けられている。タグメモリー22cは、トナーコンテナ22が収容しているトナーの特性を示す情報(以下、トナー情報と記載する)を記憶している。トナー情報は、例えば、トナーの粒子径、トナーの球形度、及びトナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量を含む。また、トナーコンテナ22の近傍には、タグリーダー60が設けられている。タグリーダー60は、トナーコンテナ22が現像器23に装着された状態で、タグメモリー22cに対向して、タグメモリー22cを非接触で読み取ることができるように構成される。なお、タグリーダー60がタグメモリー22cを読み取る方式は、非接触式に限られず任意であり、接触式であってもよい。
トナーコンテナ22は、現像器23に対して着脱可能である。画像形成ユニット101では、1種類のトナーのみを含む単独トナーと、複数種のトナーを含む混合トナーとが、選択的に感光体ドラム21に供給される。例えば、使用中のトナーコンテナ22(第1コンテナ)内のトナー残量が少なくなった場合には、第1コンテナを現像器23から取り外して、別のトナーコンテナ22(第2コンテナ)を現像器23に取り付けることで、トナーコンテナを交換できる。トナーコンテナが交換されてから、ある程度の期間(コンテナ交換直後の期間)においては、第1コンテナのトナーが現像器23に残っており、第2コンテナから現像器23にトナーが供給される。このため、コンテナ交換直後の期間においては、第1コンテナのトナーと第2コンテナのトナーとを含む混合トナーが、現像器23から感光体ドラム21(画像形成部)に供給されることになる。第1コンテナのトナーと第2コンテナのトナーとは、互いに同色(例えば、ブラック)のトナーであってもよいし、互いに異なる色のトナーであってもよい。
画像形成ユニット101は、トナーコンテナ22の着脱に連動して、トナーコンテナ22のトナー補給路が開閉されるように構成される。詳しくは、トナーコンテナ22を現像器23から取り外す際には、トナーコンテナ22のトナー補給路がシャッター(図示せず)で塞がれ、トナーコンテナ22を現像器23に取り付けることで、トナーコンテナ22のトナー補給路が開放される。こうした構成により、トナーコンテナ交換時におけるトナー補給路からのトナーの漏れを抑制できる。
現像器23は、複数(例えば、2本)の攪拌スクリュー23aと、現像ローラー23bとを有する。現像ローラー23bは、マグネットローラーと、非磁性材料から構成される現像スリーブとを有する。マグネットローラーは、例えば、磁石を内蔵するアルミ製の筒体から構成される。現像スリーブは、マグネットローラーの表層部に回転可能に設けられている。
現像器23内には、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤が充填される。トナーは、順次又は必要に応じて、トナーコンテナ22から補給される。現像ローラー23bは、トナーコンテナ22から供給されたトナーを、感光体ドラム21に供給する。2成分現像剤におけるトナーの量(例えば、キャリアの質量に対するトナーの質量の比率)を検出するためのトナー量センサー23cが、現像器23に設けられている。トナー量センサー23cとしては、例えば、現像剤の透磁率を検出する磁気センサー、又は現像剤で反射される光の量を検出する光センサーを好適に使用できる。攪拌スクリュー23aが回転すると、現像器23内の2成分現像剤が攪拌される。攪拌スクリュー23a及び現像ローラー23bはそれぞれ、例えばモーター(図示せず)によって駆動されて回転する。画像形成ユニット101は、現像ローラー23bを感光体ドラム21側に付勢する付勢機構を有してもよい。
定着部15は、加熱ローラー15a、加圧ローラー15b、及び付勢装置(図示せず)を備える。付勢装置は、加圧ローラー15bを加熱ローラー15a側に付勢するように構成される。加熱ローラー15aの内部には、ヒーター(例えば、ハロゲンヒーター又はセラミックヒーター)が収容される。例えば、図示しない電源からヒーターに供給される電力を制御することで、トナーを定着するための温度を調整できる。なお、加熱ローラー15aの近傍に、加熱ローラー15aの温度を検知するためのセンサー(例えば、サーミスター)を設けてもよい。また、付勢装置は、付勢力(ひいては、加熱ローラー15aに対する加圧ローラー15bの圧力)を調整するための機構(例えば、バネ力調整機構、カム駆動機構、又はラック・アンド・ピニオン駆動機構)を有してもよい。
記録媒体に画像を形成する場合には、感光体ドラム21の感光体層に静電潜像を形成し、トナーを用いて静電潜像を現像する。詳しくは、帯電部24が感光体層を一様に帯電させる。続けて、露光部25が感光体層に光を照射する。この際、光の照射位置は、画像データに応じて決定される。感光体層のうち光が照射された部分の電位は選択的に低下する。その結果、感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成される。続けて、現像器23が、感光体ドラム21にトナーを供給して、静電潜像を現像する。詳しくは、現像器23は、静電潜像に応じて選択的にトナーを感光体層に付着させる。その結果、感光体ドラム21の表面にトナー像が形成される。
記録媒体は、搬送ローラー13aにより搬送されて、感光体ドラム21と転写ローラー14との間を通る。この際、転写ローラー14にバイアス(電圧)をかけることにより、上述のようにして感光体ドラム21に形成されたトナー像を記録媒体に転写することができる。定着部15は、トナー像(画像)を加熱及び加圧して記録媒体に定着させる。なお、転写ローラー14から記録媒体へトナー像が転写された後、感光体ドラム21の表面に残留しているトナーは、クリーニング部26により除去される。また、画像形成ユニット101は、感光体ドラム21の表面における残留電荷を除電するための除電部を有してもよい。
画像形成ユニット101では、上記のようにして、記録媒体に画像が形成される。画像が形成された記録媒体は、排出ローラー16によって排出部17に排出される。
トナーコンテナ22に収容されるトナーは、多数のトナー粒子から構成される粉体である。トナー粒子は、外添剤を有していてもよい。トナー粒子が外添剤を有する場合には、トナー粒子はトナー母粒子と外添剤とを有する。外添剤はトナー母粒子の表面に付着している。トナー母粒子は、結着樹脂を含む。トナー母粒子は、必要に応じて、結着樹脂以外に、内添剤(例えば、離型剤、着色剤、電荷制御剤、及び/又は磁性粉)を含んでもよい。なお、必要がなければ外添剤を割愛してもよい。外添剤を割愛する場合には、トナー母粒子がトナー粒子に相当する。トナーコンテナ22に収容されるトナーは、カプセルトナーであってもよい。トナー母粒子の表面にシェル層を形成することで、カプセルトナーを製造することができる。シェル層が植物由来成分を含有する樹脂で形成されていてもよい。
トナーコンテナ22に収容されるトナーとしては、例えば、90質量%超の割合で石油由来成分を含有する結着樹脂を含むトナー(以下、通常トナーと記載する)、又は10質量%以上の割合で植物由来成分を含有する結着樹脂を含むトナー(以下、バイオマストナーと記載する)を好適に使用できる。
通常トナーの結着樹脂は、原料として石油を用いて、重合反応等を経て得られる。通常トナーの結着樹脂としては、スチレン−アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、又はこれらの誘導体を好適に使用できる。
バイオマストナーの結着樹脂としては、例えば、カルボン酸成分として石油由来のカルボン酸を含み、アルコール成分として植物由来のアルコールを含む植物性ポリエステル樹脂が好ましい。以下、植物由来のアルコールの合成方法の一例について説明する。植物(例えば、大豆、トウモロコシ、又は菜種)の種子又は胚乳を絞ると、残渣成分として粗製グリセリンが得られる。得られた粗製グリセリンを精製することで、精製されたグリセリンから植物由来のアルコール(バイオマスモノマー)を合成できる。例えば、グリセリンと水素とを反応させることにより、植物由来の1,2−プロパンジオールが得られる。
バイオマストナーの結着樹脂は、アルコール成分として石油由来のアルコールを含み、カルボン酸成分として植物由来のカルボン酸を含む植物性ポリエステル樹脂であってもよい。植物由来のカルボン酸は、例えば、デンプンを含む植物性バイオマス(例えば、トウモロコシ)から抽出できる。なお、バイオマストナーの結着樹脂は、アルコール成分として植物由来のアルコールを含み、カルボン酸成分として植物由来のカルボン酸を含む植物性ポリエステル樹脂であってもよい。
植物由来成分には、放射性炭素同位体14Cが一定の割合で含まれている。現存する植物由来の炭素は、地球上の大気等から14Cを取り込んでいるからである。石油由来成分は、石油から合成されるため、14Cをほとんど含んでいない。14Cの半減期(宇宙線によって生成されたn個の14Cのうち、半分(n/2個)の14Cが、β崩壊し、窒素原子に変化する年数)は、約5730年である。石油は数万年をかけて堆積されるため、石油には14Cがほぼ含まれていない。表1に、死後年数が異なる各試料について、14Cの濃度、14Cの崩壊速度、及び14Cの原子数を示す。
表1に示されるように、現代炭素1g中には約600億個の14Cが存在する。死後年数(生物の死後の経過年数)6万年の炭素1g中には約4200万個の14Cが存在する。14Cの含有量を高い精度で測定することにより、バイオマストナーと通常トナーとを判別したり、結着樹脂に含まれる植物由来成分の量を測定したりすることが可能になる。
画像形成ユニット101では、感光体ドラム21に供給されるトナーを、感光体ドラム21の表面で化学的に分析(詳しくは、加速器質量分析)して、そのトナーに含まれる放射性炭素同位体14C(トナーを特定するための情報)の量を検出する。詳しくは、画像形成ユニット101では、AMS測定器105の吸引部105aが、感光体ドラム21の近傍に設けられている。1つの現像器23につき1つの吸引部105aが設けられてもよいし、1つの現像器23につき複数の吸引部105aが設けられてもよい。吸引部105aは、トナーコンテナ22から感光体ドラム21に供給されるトナーの一部(例えば、0.1mg以上1.0mg以下のトナー)を吸引する。
AMS測定器105の吸引部105aにより吸引されたトナーは、AMS測定器105の測定部に送られる。AMS測定器105の測定部は、吸引されたトナーを加速器質量分析して、そのトナーに含まれる放射性炭素同位体14C(目的核種)の量を検出する。AMS測定器105が画像形成ユニット101の近傍(詳しくは、複合機100の側面)に設置されていることで、感光体ドラム21の表面でトナーを取得して、取得されたトナーを化学的に分析することが容易になる。
加速器質量分析法により、試料(吸引されたトナー)中の炭素同位体比を測定できる。詳しくは、加速器質量分析法により、安定同位体(例えば、12C)の量に対する目的核種(例えば、14C)の量の比率(例えば、14Cの量/12Cの量)を測定できる。
加速器質量分析法では、エネルギー分析用の静電フィルターと、運動量分析用の磁場フィルターとを用いて、イオンビームを分析する。また、加速器質量分析法では、試料に含まれる物質をイオン化し、得られたイオンを加速器に送り、加速器を用いて核子あたり数MeVのエネルギーを与えて、イオンを加速する。そして、加速されたイオンを、薄いガス及び薄い膜に通す。加速されたイオンが薄いガス及び薄い膜を通過することによって、目的核種の質量数と同じ質量数を有する分子イオン(目的核種の同重体)が原子イオン(負イオン)に分解し、さらに負イオンの電子が剥ぎ取られて負イオンが陽イオンに変換(荷電変換)される。14Cの同重体の例としては、13CH-又は12CH2 -が挙げられる。生成された原子イオンは、目的核種の質量数とは異なる質量数を有するため、フィルターで容易に分離できる。加速器質量分析法では、崩壊しない原子核の個数を直接測定できるため、半減期の長い核種の量を、放射線計測法よりも高い精度で測定し易い。
AMS測定器105としては、例えば、東京大学原子力研究総合センタータンデム加速器研究施設(MALT)のAMSシステムを好適に使用できる。MALTのAMSシステムは、14Cの年代測定に用いられる。こうしたAMSシステムを用いることで、試料(例えば、トナー)が少量(例えば、約0.1mg)しかなくても、試料(例えば、トナー)に含まれる炭素が死後年数6万年の炭素であっても、その試料に含まれる14Cの量を高い精度で早く測定することが可能になる。以下、主に図3を参照して、AMS測定器105の測定部の好適な例について説明する。
図3に示されるAMS測定器105の測定部は、イオン源31a及び31bと、静電型球面分析器32(角度45°)と、入射電磁石33(角度90°)と、ファラデーカップ34と、アインツェルレンズ35と、タンデム加速器36(最大加速電圧5MVのペレトロン加速器)と、X−Yステアラー37と、分析電磁石38(角度90°)と、可動式のファラデーカップ39と、四重極電磁石40(Qレンズ)と、振り分け電磁石41(角度20°)と、静電分析器42(角度20°)と、四重極電磁石43(Qレンズ)と、半導体検出器44とを備える。
試料(吸引されたトナー)中の炭素同位体比を測定する場合には、まず、測定用グラファイト(より詳しくは、グラファイトと鉄粉との混合物)を調製する。測定用グラファイトの調製に際しては、試料(吸引されたトナー)にAAA(Acid Alkali Acid)処理を施して、試料中の不純物を取り除く。続けて、試料を酸化銅と一緒に加熱して酸化させて、試料に含まれる炭素を二酸化炭素(ガス)として抽出する。続けて、二酸化炭素を精製する。続けて、精製した二酸化炭素と、鉄触媒と、水素(ガス)とを一緒に加熱することで、二酸化炭素を水素還元してグラファイト化する。その結果、測定用グラファイト(グラファイトと鉄粉との混合物)が得られる。
続けて、得られた測定用グラファイト(グラファイト1mg)を、プレス(例えば、ハンドプレス)により、アルミニウム製のカソード(試料ホルダー)の直径1mmの孔に充填する。続けて、測定用グラファイトが充填されたカソードをイオン源31a又は31bに取り付ける。なお、測定用グラファイトの調製及び充填はそれぞれ、手動で行ってもよいし、自動化してもよい。
イオン源31a及び31bはそれぞれ、試料中の目的核種(例えば、放射性炭素同位体14C)を負イオンに変えることができる。イオン源31a及び31bの各々としては、例えば、セシウムスパッター型の固体イオン源(MC−SNICS)が好ましい。MC−SNICSには、一度に40個の試料を装填できる。MC−SNICSは、セシウムの正イオンビームを固体試料(例えば、グラファイト)の表面に照射することにより、固体試料をイオン化して負イオン(例えば、12C-、13C-、及び14C-)を生成できる。
イオン源31a又は31bにより生成された負イオンは、静電型球面分析器32と、入射電磁石33と、ファラデーカップ34と、アインツェルレンズ35とを経て、タンデム加速器36に導入される。逐次入射法(ジャンピングシステム)により、質量数の異なるイオン(例えば、12C-、13C-、及び14C-)を所定の時間間隔でタンデム加速器36に送る。
タンデム加速器36は、ターミナル部36a(最も電圧の高くなる部分)と、静電Qレンズ36bとを備える。ターミナル部36aは、荷電変換装置として機能する。ターミナル部36aには、正の電荷が供給される。タンデム加速器36に入射した負イオンはターミナル部36aに引き付けられて加速する。また、ターミナル部36aは、薄いガスを流すキャナル(Arガスストリッパー)と炭素膜とを有する。負イオンがキャナルを通過する際、分子イオンは原子イオンに分解され、負イオンは電子を剥ぎ取られて陽イオンに変換(荷電変換)される。その後、陽イオンはターミナル部36aの正電荷と反発して、さらに加速される。このように、タンデム加速器36ではイオンを二段階で加速することができる。
荷電変換により、6種類(1価〜6価)の炭素イオンが形成される。6種類の炭素イオンのうち最も存在比の大きい炭素イオン(例えば、3価の炭素イオン)がビームラインの真ん中を通るように、分析電磁石38の磁場を調整することが好ましい。また、分析電磁石38(偏向部)により、14Cのイオン(例えば、14C3+)よりも質量の小さい(軽い)炭素イオン(例えば、12C3+及び13C3+)の進路を大きく曲げることができる。このため、可動式のファラデーカップ39により、12C3+の量及び13C3+の量の各々に対応する電流値を測定できる。
Qレンズ(四重極電磁石40)では、14Cのイオンが集束される。また、集束された14Cのイオンは、振り分け電磁石41と、静電分析器42と、四重極電磁石43とを経て、半導体検出器44に到達する。静電分析器42では、不純物イオン及び散乱イオンが除去される。半導体検出器44では、14Cのイオン(例えば、14C3+)の個数が計測される。
ファラデーカップ39により測定された電流値と、半導体検出器44により計測された個数とに基づいて、炭素同位体比(例えば、14C/12C)を算出できる。また、標準試料を用いることで、算出された炭素同位体比から14Cの濃度(例えば、pMC:percent Modern Carbon)を求めることができる。
以下、主に図4を参照して、複合機100の制御系について説明する。複合機100は、図4に示すような、制御部50、記憶部54、及びインターフェイス55を備える。複合機100に電力が投入される(電源がオンされる)と、制御部50が作動し、各種制御に用いられる各種パラメーターを初期化する。制御部50は、感光体ドラム21等を制御して、記録媒体に画像を形成する。例えば、複合機100が汎用コンピューターに通信可能に接続されている場合において、制御部50が、汎用コンピューターから画像データ及び印刷指示を受信すると、制御部50は、受信した指示に基づいて画像の形成を開始する。
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53とを有する。
ROM52は、例えばフラッシュメモリーのようなPROM(Programmable ROM)である。ROM52には、例えばBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)、各種ドライバー、及び各種アプリケーションのようなプログラムが格納されている。RAM53は、例えばDRAM(Dynamic RAM)である。
インターフェイス55は、制御部50と外部の装置との間でのデータの送受信を可能にする。制御部50は、インターフェイス55を介して、記憶部54と通信可能に接続されている。記憶部54は、不揮発性メモリー(例えば、ハードディスク)から構成される。
記憶部54には、トナーの混合割合を求めるための制御規則(以下、第1制御マップと記載する)が格納されている。第1制御マップとしては、例えば、トナーコンテナが交換された時からの経過時間とトナーの混合割合とを関連付けるマップを使用できる。トナーの種類ごと(詳しくは、交換前のトナーと交換後のトナーとの組み合わせごと)に複数種の第1制御マップを記憶部54に格納してもよい。また、記憶部54には、画像形成条件を定める制御規則(以下、第2制御マップと記載する)が格納されている。第2制御マップとしては、例えば、帯電バイアス(帯電強度に対応する帯電部24の電圧)と、露光部25の露光強度と、現像バイアス(現像ローラー23bに印加する電圧)と、転写バイアス(転写ローラー14に印加する電圧)と、トナーを定着するための温度及び圧力(加熱ローラー15aの温度及び加圧ローラー15bの圧力)との少なくとも1つと、トナーの混合割合と、第1コンテナのトナー情報と、第2コンテナのトナー情報とを関連付けるマップを使用できる。第2制御マップにおけるトナー情報としては、例えば、トナーの粒子径及び球形度を使用できる。また、トナー情報(タグメモリー22cに記憶されているデータ)に基づいて判別できるトナーの種類ごとに複数種の第2制御マップを記憶部54に格納してもよい。第1制御マップ及び第2制御マップの各々を補正するための補正係数テーブルを記憶部54に格納してもよい。
記憶部54には、印刷用の画像データ、各種制御に係るプログラム、及びプログラムで用いられるデータ等が格納されてもよい。例えば、トナーコンテナが交換された時からの経過時間を計測するためのプログラム(タイマー)が、記憶部54に格納されてもよい。
制御部50には、インターフェイス55を介して、画像読取ユニット102、操作パネル104、AMS測定器105、補給量センサー22b、トナー量センサー23c、及びタグリーダー60の各出力信号等が入力される。また、制御部50は、インターフェイス55を介して、給紙ローラー12、搬送ローラー13a、転写ローラー14、定着部15、排出ローラー16、感光体ドラム21、供給ローラー22a、攪拌スクリュー23a、現像ローラー23b、帯電部24、露光部25、タグリーダー60、及び吸引部105a等を制御する。また、制御部50に、インターフェイス55を介して、汎用コンピューター(いわゆるパーソナルコンピューター)等が接続されてもよい。
本実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、例えば図5に示すような画像(詳しくは、バーコード)の形成に適している。バーコードは、光学ヘッド(バーコードリーダー)で読み取ることで、数字又は文字として認識できる。バーコードの線幅(又はドットの大きさ)又は間隔を変えることによって、様々な数字又は文字に対応するバーコードを作成できる。各バーコードは、例えば対応表に基づいて、そのバーコードに対応する数字又は文字に置換できる。なお、本実施形態に係る画像形成装置(複合機100)によれば、2次元コードも好適に形成できる。
本実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、例えば図6に示すようなMICR(Magnetic Ink Character Recognition)文字の形成にも適している。MICR文字は、磁性成分(例えば、酸化鉄)を含むトナーを用いて形成することができる。MICR文字は、独特のフォントを有する。MICR文字は、そのMICR文字上に別の画像が形成されても、磁気ヘッドを用いて読み取ることができる。
以下、主に図4及び図7を参照して、本実施形態に係る画像形成方法の一例について説明する。図7に示す例では、通常トナーが収容されているトナーコンテナと、バイオマストナーが収容されているトナーコンテナとの、2種類のトナーコンテナを使用する。図7の処理(ステップS11〜S16)が、画像形成中において所定の周期で(例えば、100印刷するごとに)繰り返し実行される。実行の周期は、固定であっても可変であってもよい。例えば、ROM52又は記憶部54等に記憶されているプログラムをCPU51が実行することで、図7の処理が実行される。トナーを特定するための情報としては、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量を採用している。
ステップS11では、制御部50が、AMS測定器105を制御して、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cを検出する。詳しくは、AMS測定器105の吸引部105aが、感光体ドラム21に供給されるトナーの一部を吸引する。続けて、AMS測定器105の測定部が、吸引されたトナーを加速器質量分析して、そのトナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量を検出する。そして、検出された14Cの量を、制御部50が例えば記憶部54に格納する。
ステップS12では、制御部50が、ステップS11で検出された14Cの量のうち前回検出された値と今回検出された値とを記憶部54から読み出して、これらの値の差(=|前回検出された値−今回検出された値|)を算出する。そして、算出された差を、制御部50が例えば記憶部54に格納する。
ステップS13では、制御部50が、ステップS12で算出された差を記憶部54から読み出して、その差が所定の閾値よりも大きい(差>閾値)か否かを判断する。閾値としては、例えば0.1×10-10質量%が設定される。閾値は、固定値であっても可変値であってもよい。例えば、画像形成モード(両面印刷及び片面印刷等)、印字率、記録媒体の搬送速度、及びトナーから発生するガスの量の少なくとも1つに基づいて、閾値を変更してもよい。
ステップS13において差が閾値よりも大きいと判断された場合(ステップS13:YES)には、制御部50が、使用中のトナー(感光体ドラム21に供給されるトナー)が変更されたと判断し、ステップS14〜S16の処理を実行する。他方、ステップS13において差が閾値よりも大きくないと判断された場合(ステップS13:NO)には、制御部50が、使用中のトナーが変更されていない(継続して同種のトナーが感光体ドラム21に供給されている)と判断し、図7の一連の処理を終了する。トナーコンテナが交換された場合、コンテナ交換直後の期間においては、第1コンテナ(交換前のトナーコンテナ)に収容されていたトナーと、第2コンテナ(交換後のトナーコンテナ)に収容されているトナーとを含む混合トナーが、感光体ドラム21に供給されることになる。
ステップS14では、制御部50が、タグリーダー60を制御して、第2コンテナに収容されているトナーの特性を示す情報(トナー情報)を取得する。詳しくは、タグリーダー60が第2コンテナのタグメモリー22cを読み取る。そして、取得されたトナー情報を、制御部50が例えば記憶部54に格納する。
制御部50が、ステップS14で取得されたトナー情報のうち第1コンテナ(交換前のトナーコンテナ)のトナー情報(前回取得された値)と第2コンテナ(交換後のトナーコンテナ)のトナー情報(今回取得された値)とを記憶部54から読み出す。そして、制御部50が、読み出された第1コンテナのトナー情報と第2コンテナのトナー情報とに基づいて、トナーの混合割合を求めるための第1制御マップを選択する。詳しくは、記憶部54に記憶されている複数種の第1制御マップから、第1コンテナのトナーと第2コンテナのトナーとの組み合わせに対応した第1制御マップを選択する。
ステップS15では、制御部50が、選択された第1制御マップに基づいて、トナーの混合割合(詳しくは、感光体ドラム21に供給される混合トナーにおける第1コンテナのトナーと第2コンテナのトナーとの混合割合)を求める。制御部50は、例えば図8に示すような第1制御マップを参照して、トナーの混合割合を求める。以下、主に図8を参照して、通常トナーが収容されている第1コンテナを、バイオマストナーが収容されている第2コンテナに交換する場合における、トナーの混合割合の算出方法について説明する。
図8は、第1制御マップの一例を示すグラフである。図8のグラフにおいて、縦軸は、混合トナーにおける通常トナーの割合(質量%)を示し、横軸は、トナーコンテナが交換されたと判断された時からの経過時間(分)を示す。図8中、線L1は、通常トナーのデータを示し、線L2は、バイオマストナーのデータを示す。図8に示されるように、トナーコンテナが交換された時から100分が経過すると、混合トナーにおける通常トナーの割合の減少が始まり(線L1参照)、混合トナーにおけるバイオマストナーの割合の増加が始まる(線L2参照)。その後、トナーコンテナが交換された時から200分が経過すると、トナーの混合割合(混合トナーにおける通常トナーの割合)は50質量%になる。さらに、トナーコンテナが交換された時から300分が経過すると、トナーの交換が完了し、バイオマストナーのみが感光体ドラム21に供給されるようになる。制御部50は、例えば、単位時間あたりの印刷枚数、画像形成モード、印字率、記録媒体の搬送速度、及びトナーから発生するガスの量の少なくとも1つに基づいて、第1制御マップを補正してもよい。
制御部50は、ステップS13において使用中のトナーが変更されたと判断された時からの経過時間を計測し、例えば図8に示すような第1制御マップを参照して、使用中のトナーが変更されたと判断された時からの経過時間に基づいて、トナーの混合割合を求める。制御部50は、求めたトナーの混合割合を、例えば記憶部54に格納する。制御部50は、使用中のトナーが変更されたと判断されたタイミングと実際に使用中のトナーが変更されたタイミングとの間に差異がある場合には、その差異を補正してもよい。
図7を参照して、説明を続ける。ステップS16では、制御部50が、ステップS14で取得されたトナー情報(第1コンテナのトナー情報及び第2コンテナのトナー情報)と、ステップS15で求められたトナーの混合割合とに基づいて、画像形成条件を定める第2制御マップを決定する。以下、主に図9及び図10を参照して、第2制御マップに基づく画像形成制御について説明する。
図9及び図10はそれぞれ、感光体ドラム21の表面電位V0と現像バイアスVb(現像ローラー23bに印加する電圧)との電位差(V0−Vb)を220Vに固定する場合における、形成される画像の透過濃度(縦軸)と、現像スリーブの電位Vslb(横軸)との関係を示すグラフである。図9は、通常トナーを用いて画像を形成するデータを示し、図10は、バイオマストナーを用いて画像を形成するデータを示す。
図9に示される曲線と図10に示される曲線とは、互いに略同じ傾向を示す。ただし、図9に示される曲線は、図10に示される曲線が横軸の正(+)側に約20Vずれた曲線と略重なる。通常トナーとバイオマストナーとでは、トナーの帯電性能が相違するため、図9に示される曲線と図10に示される曲線との間に上記差異が生じると考えられる。
通常トナーとバイオマストナーとを含む混合トナーは、通常トナーとバイオマストナーとの間の特性を有する。詳しくは、混合トナーのデータを示す曲線は、図10に示される曲線が横軸の正(+)側に0V超20V未満ずれた曲線と略重なる。混合トナーの特性は、通常トナーの割合が大きいほど通常トナーの特性(図9に示される曲線)に近づき、バイオマストナーの割合が大きいほどバイオマストナーの特性(図10に示される曲線)に近づくと考えられる。
表2に、透過濃度0.9の画像を形成する場合における、トナーの混合割合と現像スリーブの電位(スリーブ電位)との関係を示す。表2において、トナーの混合割合は、混合トナーにおける通常トナーの割合(質量%)を示す。トナーの混合割合が0質量%であることは、画像形成部に供給されるトナーがバイオマストナー(単独トナー)であることを意味し、トナーの混合割合が100質量%であることは、画像形成部に供給されるトナーが通常トナー(単独トナー)であることを意味する。
図9に示されるように、トナーの混合割合が100質量%である場合(通常トナーのみを用いる場合)には、スリーブ電位を200Vに調整することで、透過濃度0.9の画像を形成することができる。図10に示されるように、トナーの混合割合が0質量%である場合(バイオマストナーのみを用いる場合)には、スリーブ電位を180Vに調整することで、透過濃度0.9の画像を形成することができる。表2に示されるように、トナーの混合割合が50質量%である場合には、スリーブ電位を190Vに調整することで、透過濃度0.9の画像を形成することができる。例えば、現像バイアス(現像ローラー23bに印加する電圧)を制御することで、スリーブ電位を調整できる。
ステップS16では、制御部50が、記憶部54に記憶されている複数種の第2制御マップから、第1コンテナのトナーと第2コンテナのトナーとの組み合わせに対応した第2制御マップ(トナーの混合割合と現像バイアスとを関連付けするマップ)を選択する。制御部50は、例えば、単位時間あたりの印刷枚数、画像形成モード、印字率、記録媒体の搬送速度、及びトナーから発生するガスの量の少なくとも1つに基づいて、第2制御マップを補正してもよい。
第2制御マップとして、トナーの混合割合と加熱ローラー15aの温度とを関連付けるマップを使用してもよい。バイオマストナーの溶融温度は、通常トナーの溶融温度よりも低い傾向がある。このため、ホットオフセットを抑制するためには、混合トナー(通常トナー及びバイオマストナー)におけるバイオマストナーの割合が大きいほど、加熱ローラー15aの温度を低くすることが好ましい。
図7を参照して、説明を続ける。ステップS16の処理が完了すると、図7の一連の処理を終了する。以後、制御部50は、ステップS16で選択された第2制御マップを参照して、トナーの混合割合に基づいて現像バイアスを制御することになる。
以上説明した本実施形態に係る画像形成装置又は画像形成方法によれば、以下のような優れた効果が奏される。
本実施形態の画像形成装置(複合機100)は、画像形成部(感光体ドラム21、帯電部24、及び露光部25等)と、トナー供給部(トナーコンテナ22、供給ローラー22a、及び制御部50等)と、トナー分析部(AMS測定器105等)と、割合取得部(制御部50等)とを備える。画像形成部は、トナーにより画像を媒体(例えば、紙)に形成する。トナー供給部は、複数種のトナー(例えば、通常トナー及びバイオマストナー)を含む混合トナーを画像形成部に供給する。例えば、コンテナ交換直後の期間においては、混合トナーを感光体ドラム21に供給し、それ以外の期間においては、1種類のトナーのみを含む単独トナー(例えば、通常トナー又はバイオマストナー)を感光体ドラム21に供給する。トナー分析部は、画像形成部に供給されるトナーを分析(例えば、加速器質量分析)して、トナーを特定するための情報(例えば、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量)を取得する。割合取得部は、トナー分析部により取得された情報に基づいて、画像形成部に供給されるトナーにおける複数種のトナーの混合割合を求める。
本実施形態の画像形成装置では、画像形成部に供給されるトナーを分析して、トナーを特定するための情報を取得し、取得された情報に基づいて、画像形成部に供給されるトナーにおけるトナーの混合割合を求める。このため、トナーの混合割合を正確に求めることが可能になる。また、求められたトナーの混合割合に基づいて画像形成条件を調整することで、混合トナーを用いて好適に画像を形成することが可能になる。このため、使用中のトナーが単独トナーから混合トナーに変更された場合においても、好適に画像を形成することが可能になる。
本実施形態の画像形成装置では、トナーの入手容易性、形成される画像の用途、又は環境負荷等を考慮しながら、種々のトナーから必要な種類のトナーを選んで使用しても、良質の画像を形成し易い。例えば、通常トナーは、画像の形成に適している。また、バイオマストナーを使用することで、環境負荷を軽減できる。バイオマストナーを焼却して廃棄する場合、二酸化炭素の排出量が少ない。ただし、通常トナーとバイオマストナーとでは、粒子径、球形度、溶融温度、及び定着のために必要な圧力などが異なり、最適な画像形成条件も異なる。本実施形態の画像形成装置では、上記構成により、コンテナ交換直後の期間においても、通常トナーとバイオマストナーとを含む混合トナーを用いて、好適に画像を形成することが可能になる。このため、本実施形態の画像形成装置では、状況に応じて、通常トナーとバイオマストナーとを使い分けることができる。例えば、高画質の画像を形成する場合には通常トナーを使用し、それ以外の場合には、環境負荷の小さいバイオマストナーを使用することが考えられる。
トナーの混合割合を高い精度で求めるためには、90質量%超(より好ましくは、100質量%)の割合で石油由来成分を含有する結着樹脂を含む通常トナーが収容されているトナーコンテナと、10質量%以上(より好ましくは、30質量%以上60質量%以下)の割合で植物由来成分を含有する結着樹脂を含むバイオマストナーが収容されているトナーコンテナとの、2種類のトナーコンテナを使用することが好ましい。
本実施形態の画像形成装置では、トナー供給部が、交換可能なトナーコンテナ22を備える。また、トナー供給部は、トナーコンテナが交換される場合に、交換前のトナーコンテナに収容されていたトナーと、交換後のトナーコンテナに収容されているトナーとを含む混合トナーを、画像形成部に供給する。本実施形態の画像形成装置では、コンテナ交換直後の期間においても、好適に画像を形成することが可能になる。
本実施形態の画像形成装置は、トナー分析部(AMS測定器105等)を制御して、所定の周期で、トナーを特定するための情報(例えば、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量)を取得し、前回取得した情報と今回取得した情報との相違の程度が所定の閾値を超える場合に、使用中のトナーが変更されたと判断するトナー変更検出部(制御部50等)を備える。そして、割合取得部(制御部50等)が、トナー変更検出部により使用中のトナーが変更されたと判断された時からの経過時間に基づいて、トナーの混合割合を求める。
例えば、タグメモリー22cに記憶されている情報に基づいて、トナーコンテナが交換されたか否かを検出することができる。しかし、第2コンテナ(交換後のトナーコンテナ)のトナーが画像形成部(感光体ドラム21等)に供給されるようになるまでには、トナーコンテナが交換されてから、ある程度の時間を要する。このため、タグメモリー22cに記憶されている情報に基づいて、使用中のトナー(画像形成部に供給されるトナー)が変更されたか否かを高い精度で検出することは困難である。本実施形態の画像形成装置では、上記のように、トナー分析部により取得された情報(詳しくは、前回取得した情報及び今回取得した情報)に基づいて、使用中のトナーが変更されたか否かを判断している。こうした構成により、使用中のトナーが変更されたか否かをより正確に検出することが可能になる。また、使用中のトナーが変更されたと判断された時からの経過時間に基づいて、より正確にトナーの混合割合を求めることが可能になる。
なお、図7に示す例では、前回取得した情報と今回取得した情報との差を用いて、前回取得した情報と今回取得した情報との相違の程度が所定の閾値を超えるか否かを判断している。しかしこれに限られず、前回取得した情報と今回取得した情報との比率を用いて、前回取得した情報と今回取得した情報との相違の程度が所定の閾値を超えるか否かを判断してもよい。
本実施形態の画像形成装置では、画像形成部が、感光体ドラム21を有する。画像形成部は、感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成して、形成された静電潜像をトナーにより現像する。また、トナー分析部(AMS測定器105等)は、感光体ドラム21に供給されたトナーを感光体ドラム21の表面(トナーが記録媒体に転写される直前)で取得して、取得されたトナーを分析して、トナーを特定するための情報を取得する。感光体ドラム21の表面で取得されたトナーを分析することで、記録媒体に転写されるトナーの情報をより正確に検出することが可能になる。また、トナー分析部により取得された情報に基づいて、記録媒体に転写されるトナーにおける複数種のトナーの混合割合を、より正確に求めることが可能になる。そして、こうして求められたトナーの混合割合に基づいて画像形成条件を調整することで、より好適に画像を形成することが可能になる。
本実施形態の画像形成装置は、所定の周期で、トナー分析部(AMS測定器105等)により、トナーを特定するための情報(例えば、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量)を取得し、前回取得した情報と今回取得した情報との相違の程度が所定の閾値を超える場合に、割合取得部(制御部50等)により取得された混合割合に基づいて、画像形成部(感光体ドラム21等)による画像形成の条件を決定する条件決定部(制御部50等)を備える。前回取得した情報と今回取得した情報との相違の程度が大きい(閾値を超える)場合には、混合トナーが使用されていると推定できる。混合トナーを用いて画像を形成する場合には、画像形成部に供給されるトナーを分析して、トナーを特定するための情報を取得し、取得された情報に基づいて、画像形成部に供給されるトナーにおけるトナーの混合割合を求めることが好ましい。こうすることで、トナーの混合割合を正確に求めることが可能になる。また、求められたトナーの混合割合に基づいて画像形成条件を決定することで、混合トナーを用いて好適に画像を形成することが可能になる。なお、コンテナ交換直後の期間においては、トナーの混合割合が経時的に変化する。このため、トナーの混合割合を周期的に求めて、その時々の混合割合に基づいて、適切な画像形成条件を選ぶことが好ましい。
本実施形態の画像形成装置は、トナーコンテナに収容されているトナーの特性を示す情報(トナー情報)を取得するトナー情報取得部(タグリーダー60等)と、トナー情報取得部により取得された情報が格納されるトナー情報記憶部(例えば、記憶部54)とを備える。また、本実施形態の画像形成装置では、条件決定部(制御部50等)が、トナーコンテナが交換された場合に、第2コンテナ(交換後のトナーコンテナ)に収容されているトナーの特性を示す情報をトナー情報取得部により取得するとともに、取得した情報をトナー情報記憶部に格納し、第1コンテナ(交換前のトナーコンテナ)に収容されているトナーの特性を示す情報と、第2コンテナに収容されているトナーの特性を示す情報と、割合取得部(制御部50等)により取得されたトナーの混合割合とに基づいて、画像形成部による画像形成の条件を決定している。トナーの混合割合だけでなく、第1コンテナ及び第2コンテナの各々のトナー情報も加味して画像形成条件を決定することで、使用中のトナーに合った条件で画像を形成することが可能になる。
条件決定部により決定される画像形成の条件としては、例えば、帯電バイアス(帯電強度に対応する帯電部24の電圧)と、露光部25の露光強度と、現像バイアス(現像ローラー23bに印加する電圧)と、転写バイアス(転写ローラー14に印加する電圧)と、トナーを定着するための温度及び圧力(加熱ローラー15aの温度及び加圧ローラー15bの圧力)との少なくとも1つが好ましい。
本実施形態の画像形成装置では、トナー分析部(AMS測定器105等)が、画像形成部に供給されるトナーを加速器質量分析して、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量を取得する。こうした構成を有する画像形成装置では、通常トナーとバイオマストナーとを含む混合トナーにおけるトナーの混合割合を高い精度で求めることができる。
本実施形態の画像形成方法では、トナー供給部が、複数種のトナーを含む混合トナーを画像形成部に供給する。また、トナー分析部が、画像形成部に供給されるトナーを分析して、トナーを特定するための情報を取得する。また、割合取得部が、トナー分析部により取得された情報に基づいて、画像形成部に供給されるトナーにおける複数種のトナーの混合割合を求める。また、画像形成部が、トナー供給部により供給されたトナーを用いて画像を媒体に形成する。
本実施形態の画像形成方法では、画像形成部に供給されるトナーを分析して、トナーを特定するための情報を取得し、取得された情報に基づいて、画像形成部に供給されるトナーにおけるトナーの混合割合を求める。このため、トナーの混合割合を正確に求めることが可能になる。また、求められたトナーの混合割合に基づいて画像形成条件を調整することで、混合トナーを用いて好適に画像を形成することが可能になる。このため、使用中のトナーが単独トナーから混合トナーに変更された場合においても、好適に画像を形成することが可能になる。
なお、制御部50そのものが上記割合取得部等を実現する場合もあれば、制御部50が、制御部50の外に設けられたプログラム又は回路等と協働して、上記割合取得部等を実現する場合もある。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について、実施形態1との相違点を中心に説明する。図1等に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付し、実施形態1と重複する説明については、その説明を省略又は簡略化する。
本発明の実施形態2について、実施形態1との相違点を中心に説明する。図1等に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付し、実施形態1と重複する説明については、その説明を省略又は簡略化する。
はじめに、主に図11(a)、図11(b)、及び図12を参照して、本実施形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
本実施形態の画像形成装置では、例えば図11(a)又は図11(b)に示すように、1つの現像器23につき複数(例えば2つ)のトナーコンテナ220a及び220bが設けられている。図11(a)に示すように、現像器23に複数のトナー補給口を形成してもよい。また、図11(b)に示すように、現像器23に形成された1つのトナー補給口に接続されるトナー補給路が、途中でトナーコンテナ220aとトナーコンテナ220bとに向けて分岐していてもよい。
本実施形態の画像形成装置では、制御部50が、トナーコンテナ220a及び220bの各々の供給ローラー22aを制御して、通常トナーとバイオマストナーとを含む混合トナー、通常トナーのみ、及びバイオマストナーのみ、のいずれか1つを、選択的に感光体ドラム21に供給する。また、混合トナーを感光体ドラム21に供給する場合には、制御部50が、AMS測定器105の測定値に基づいてトナーの混合割合を求める。そして、制御部50は、得られたトナーの混合割合に基づいて、トナーコンテナ220a及び220bから別々に感光体ドラム21に供給される各トナーの量を制御しながら、現像器23内に、所定の混合比率を有する混合トナーを作製する。さらに、制御部50は、現像ローラー23bを制御して、作製された混合トナーを感光体ドラム21に供給する。制御部50は、各トナーコンテナの供給ローラー22aを制御することで、各トナーコンテナから感光体ドラム21へのトナーの供給量を制御できる。
本実施形態の画像形成装置は、タンデム方式の電子写真装置であってもよい。タンデム方式の電子写真装置は、トナーの色の数(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの4色)と同じ数の、現像器(例えば、図12に示すような現像器231、232、233、及び234)及び感光体ドラムを有する。タンデム方式の電子写真装置を用いて画像を形成する場合には、1次転写工程において、複数の感光体ドラムの各々に形成されたトナー像を順次、転写ベルトに転写する。これにより、転写ベルト上に、複数種のトナー像が重なる。続けて、2次転写工程において、転写ベルト上に重ねられたトナー像を記録媒体に一括転写する。異なる色のトナー像を重ねることで、記録媒体にフルカラー画像を形成することができる。図12の例では、ブラック用の現像器231にトナーコンテナ221a及び221bが接続されている。また、シアン用の現像器232にトナーコンテナ222a及び222bが接続されている。また、マゼンタ用の現像器233にトナーコンテナ223a及び223bが接続されている。また、イエロー用の現像器234にトナーコンテナ224a及び224bが接続されている。
以下、主に図4、図11(a)、及び図13を参照して、本実施形態の画像形成方法の一例について説明する。詳しくは、図11(a)に示される画像形成装置が図13の処理を実行する場合について説明する。
図11(a)に示される画像形成装置において、通常トナーを収容しているトナーコンテナ220aとバイオマストナーを収容しているトナーコンテナ220bとを使用して、第1閾値以上第2閾値以下の混合割合を有する混合トナーを形成する。第1閾値及び第2閾値はそれぞれ、例えばユーザーにより設定される。例えば、第1閾値として43質量%を設定し、第2閾値として57質量%を設定する。トナーを特定するための情報としては、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量を採用する。
図13の処理(ステップS21〜S26)は、例えばユーザーからの指示に基づいて開始し、所定の周期で(例えば、100印刷するごとに)繰り返し実行される。また、所定の混合割合を有する混合トナーの形成が完了することに基づいて、図13の処理の繰り返し実行は終了する。実行の周期は、固定であっても可変であってもよい。例えば、ROM52又は記憶部54等に記憶されているプログラムをCPU51が実行することで、図13の処理が実行される。
ステップS21では、制御部50が、AMS測定器105を制御して、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cを検出する。詳しくは、AMS測定器105の吸引部105aが、感光体ドラム21に供給されるトナーの一部を吸引する。続けて、AMS測定器105の測定部が、吸引されたトナーを加速器質量分析して、そのトナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量を検出する。そして、検出された14Cの量を、制御部50が例えば記憶部54に格納する。
ステップS22では、制御部50が、ステップS21で検出された14Cの量を記憶部54から読み出して、14Cの量に基づいてトナーの混合割合を算出する。詳しくは、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量が多いほど、通常トナーの量に対するバイオマストナーの量の比率が大きくなることに基づいて、混合トナーにおける通常トナーの割合(トナーの混合割合)を求める。例えば、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量とトナーの混合割合とを関連付ける数式又はマップ等を用いて、トナーの混合割合を求めることができる。制御部50は、求めたトナーの混合割合を、例えば記憶部54に格納する。
ステップS23では、制御部50が、ステップS22で求めたトナーの混合割合を記憶部54から読み出して、そのトナーの混合割合が第1閾値よりも小さい(トナーの混合割合<第1閾値)か否かを判断する。
ステップS23においてトナーの混合割合(混合トナーにおける通常トナーの割合)が第1閾値よりも小さいと判断された場合(ステップS23:YES)には、ステップS24で、制御部50が、トナーコンテナ220aの供給ローラー22aを制御して、トナーコンテナ220aから現像器23への通常トナー(第1トナー)の補給量を増加し、トナーコンテナ220bから現像器23へのバイオマストナー(第2トナー)の補給量を減少させる。その後、ステップS25に進む。
他方、ステップS23においてトナーの混合割合が第1閾値よりも小さくないと判断された場合(ステップS23:NO)には、ステップS24の処理を行わずにステップS25に進む。
ステップS25では、制御部50が、ステップS22で求めたトナーの混合割合を記憶部54から読み出して、制御部50が、そのトナーの混合割合が第2閾値よりも大きい(トナーの混合割合>第2閾値)か否かを判断する。
ステップS25においてトナーの混合割合(混合トナーにおける通常トナーの割合)が第2閾値よりも大きいと判断された場合(ステップS25:YES)には、ステップS26で、制御部50が、トナーコンテナ220bの供給ローラー22aを制御して、トナーコンテナ220bから現像器23へのバイオマストナー(第2トナー)の補給量を増加し、トナーコンテナ220aから現像器23への通常トナー(第1トナー)の補給量を減少させる。その後、図13の一連の処理を終了する。
他方、ステップS25においてトナーの混合割合が第2閾値よりも大きくないと判断された場合(ステップS25:NO)には、ステップS26の処理を行わずに図13の一連の処理を終了する。
トナーの混合割合が第1閾値よりも小さい(ステップS23:YES)、又は、トナーの混合割合が第2閾値よりも大きい(ステップS25:YES)と判断され、図13の一連の処理を終了した場合には、再び図13の処理(ステップS21〜S26)をステップS21の処理から順に実行する。他方、トナーの混合割合が第1閾値以上第2閾値以下である(ステップS23:NO、かつ、ステップS25:NO)と判断されて、図13の一連の処理を終了した場合には、図13の処理の繰り返し実行を終了する。
以上説明した本実施形態に係る画像形成装置又は画像形成方法によれば、以下のような優れた効果が奏される。
本実施形態の画像形成装置では、トナー供給部(トナーコンテナ22、供給ローラー22a、現像ローラー23b、及び制御部50等)が、複数種のトナーが別々に収容されている2以上のトナーコンテナ220a及び220bを備える。また、トナー供給部は、割合取得部(制御部50等)により取得された混合割合に基づいて、2以上のトナーコンテナ220a及び220bから別々に画像形成部(感光体ドラム21、帯電部24、及び露光部25等)に供給される各トナーの量を制御しながら、所定の混合比率を有する混合トナーを作製する。また、トナー供給部は、作製された混合トナーを画像形成部に供給する。
本実施形態の画像形成装置は、上記構成を有することにより、所定の混合比率を有する混合トナー(オリジナルトナー)を作製することができる。また、オリジナルトナーを用いて、オリジナルの印刷物を作成することができる。本実施形態の画像形成装置は、図5又は図6に示されるような、識別機能を有する画像を形成する場合に特に有効である。オリジナルトナーを用いて文書を作成することで、文書(例えば、紙幣、有価証券、商品券、又はチケット)の偽造防止を図ることができる。
本実施形態の画像形成装置では、トナー供給部(トナーコンテナ22、供給ローラー22a、現像ローラー23b、及び制御部50等)が、第1トナー(例えば、通常トナー)と第2トナー(例えば、バイオマストナー)とを含む混合トナー、第1トナーのみ、及び第2トナーのみ、のいずれか1つを、選択的に画像形成部(感光体ドラム21、帯電部24、及び露光部25等)に供給する。例えば、トナーコンテナ220aの供給ローラー22a及びトナーコンテナ220bの供給ローラー22aを制御して、上記3種類のトナーから、使用するトナーを任意に選択できる。本実施形態の画像形成装置では、状況に応じて、第1トナーのみ(単独トナー)と、第2トナーのみ(単独トナー)と、第1トナーと第2トナーとを含む混合トナーとを使い分けることができる。
本実施形態の画像形成装置では、割合取得部(制御部50等)が、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量が多いほど、通常トナーの量に対するバイオマストナーの量の比率が大きくなることに基づいて、トナーの混合割合を求めている。こうした構成により、AMS測定器105の測定値から直接的にトナーの混合割合を求めることができる。本実施形態の画像形成装置では、こうした構成により、トナーの混合割合を正確に求めることが可能になる。また、求められたトナーの混合割合に基づいて、所望の混合比率を有する混合トナー(オリジナルトナー)を高い精度で作製することが可能になる。
実施形態1と同様の構成及び処理については、本実施形態でも、前述した実施形態1の効果に準ずる効果が得られる。
(他の実施形態)
上記各実施形態に係る画像形成装置において、使用される通常トナー及びバイオマストナーはそれぞれ、磁性トナーであってもよいし、非磁性トナーであってもよい。また、通常トナー及びバイオマストナーはそれぞれ、油に溶けるトナーであってもよいし、油に溶けないトナーであってもよい。また、通常トナーでもバイオマストナーでもないトナーを使用してもよい。
上記各実施形態に係る画像形成装置において、使用される通常トナー及びバイオマストナーはそれぞれ、磁性トナーであってもよいし、非磁性トナーであってもよい。また、通常トナー及びバイオマストナーはそれぞれ、油に溶けるトナーであってもよいし、油に溶けないトナーであってもよい。また、通常トナーでもバイオマストナーでもないトナーを使用してもよい。
上記各実施形態に係る画像形成装置において、磁性トナーが収容されているトナーコンテナと、非磁性トナーが収容されているトナーコンテナとの、2種類のトナーコンテナを使用してもよい。透磁率センサーを用いてトナーを分析することで、磁性トナーと非磁性トナーとの混合割合を高い精度で求めることができる。トナーの混合割合を高い精度で求めるためには、7emu/g以上20emu/g以下の残留磁化を有するトナーを、磁性トナーとして用いることが好ましい。
上記各実施形態に係る画像形成装置において、油に溶けるトナーが収容されているトナーコンテナと、油に溶けないトナーが収容されているトナーコンテナとの、2種類のトナーコンテナを使用してもよい。油に溶けないトナーは、例えばガソリンスタンドで使用される文書を作成するために好適に使用できる。
第1コンテナのトナー及び第2コンテナのトナーのいずれか一方に、特別な性質を有する物質(以下、特定物質と記載する)を所定の割合で含ませてもよい。特定物質としては、例えば、磁性物質又は放射性物質を使用できる。特定物質は、トナー粒子の成分(例えば、内添剤)としてトナーに含ませてもよいし、トナー粒子とは別の粒子(例えば、結着樹脂も着色剤も含まない磁性粉)としてトナーに含ませてもよい。特別な性質は、高い精度で検出し易い。このため、トナーに含まれる特定物質の量も、高い精度で検出し易い。例えば、第1コンテナのトナーに所定の割合で特定物質を含ませた場合、コンテナ交換直後の期間においては、第1コンテナが第2コンテナに交換されてから時間が経過するにつれて、画像形成部に供給されるトナー(混合トナー)に含まれる特定物質の量は減っていく。混合トナー(第1コンテナのトナー及び第2コンテナのトナー)に含まれる特定物質の量は、混合トナーにおける第1コンテナのトナーの割合に対応すると考えられる。このため、画像形成部に供給されるトナーに含まれる特定物質の量を検出することで、トナーの混合割合を高い精度で求めることが可能になる。特定物質としては、例えば磁性物質を使用することができる。トナーに含まれる磁性物質の量は、例えばトナーの透磁率に基づいて検出することができる。
上記各実施形態に係る画像形成装置を、3種類以上のトナー(ひいては、3種類以上のトナーコンテナ)を使用するように変形してもよい。また、上記各実施形態に係る画像形成装置を、混合トナーのみを使用して画像を形成する(単独トナーを画像形成部に供給できない)ように変形してもよい。
トナー分析部(AMS測定器105等)が、トナーを分析する位置は、感光体ドラム21の表面に限られず任意である。例えば、クリーニング部26により除去されたトナーを分析してもよい。ただし、記録媒体に転写されるトナーの情報をより正確に検出するためには、トナーを分析する位置は、トナーが記録媒体に転写される位置に近い方が好ましい。
上記各実施形態において、画像形成装置の構成(構成要素、寸法、材質、形状、又は位置等)は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変更又は割愛することができる。
上記各実施形態に係る画像形成装置の制御に係る機能は、ハードウェア(電子回路等)によっても、ソフトウェア(プログラム)によっても実現することができる。上記実施形態において制御部50が実行するプログラムは、例えばCD−ROMのようなコンピューターに読み取り可能な記録媒体に格納して配布可能にしてもよい。また、プログラムを通信ネットワーク上の所定のサーバーに保持させ、クライアントが実行又はダウンロードできるようにしてもよい。また、OS(Operating System)とアプリケーションとの協働により所定の機能を実現する場合には、OS以外の部分のみについて配布等を可能にしてもよい。
画像形成装置は、複合機に限られず、複写機、プリンター、又はファクシミリの単体ユニット(単一機能の画像形成装置)であってもよい。画像形成装置は、無線通信機能を有していてもよい。
上記実施形態及び変形例は、任意に組み合わせることができる。例えば、実施形態1の画像形成装置を変形して、タンデム方式の電子写真装置にしてもよい。また、トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量が多いほど通常トナーの量に対するバイオマストナーの量の比率が大きくなることに基づいてトナーの混合割合を求めるように、実施形態1の画像形成装置を変形してもよい。また、使用中のトナーが変更された時からの経過時間に基づいてトナーの混合割合を求めるように、実施形態2の画像形成装置を変形してもよい。また、トナーの混合割合を求める方法を、状況に応じて複数種の方法(例えば、上記2種の方法)から選べるようにしてもよい。用途等に応じて適切な組み合わせを選ぶことが好ましい。
本発明に係る画像形成装置、プログラム、及び画像形成方法は、例えば複合機又はプリンターにおいて好適に用いられる。
11 給紙カセット
11a 手差しトレイ
12 給紙ローラー
13 搬送路
13a 搬送ローラー
14 転写ローラー
15 定着部
15a 加熱ローラー
15b 加圧ローラー
16 排出ローラー
17 排出部
21 感光体ドラム
22 トナーコンテナ
22a 供給ローラー
22b 補給量センサー
22c タグメモリー
23 現像器
23a 攪拌スクリュー
23b 現像ローラー
23c トナー量センサー
24 帯電部
25 露光部
26 クリーニング部
31a、31b イオン源
32 静電型球面分析器
33 入射電磁石
34 ファラデーカップ
35 アインツェルレンズ
36 タンデム加速器
36a ターミナル部
36b 静電Qレンズ
37 X−Yステアラー
38 分析電磁石
39 ファラデーカップ
40 四重極電磁石
41 振り分け電磁石
42 静電分析器
43 四重極電磁石
44 半導体検出器
50 制御部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 記憶部
55 インターフェイス
60 タグリーダー
100 複合機
101 画像形成ユニット
102 画像読取ユニット
103 カバー
104 操作パネル
105 AMS測定器
105a 吸引部
220a、220b トナーコンテナ
221a〜224a、221b〜224b トナーコンテナ
231〜234 現像器
11a 手差しトレイ
12 給紙ローラー
13 搬送路
13a 搬送ローラー
14 転写ローラー
15 定着部
15a 加熱ローラー
15b 加圧ローラー
16 排出ローラー
17 排出部
21 感光体ドラム
22 トナーコンテナ
22a 供給ローラー
22b 補給量センサー
22c タグメモリー
23 現像器
23a 攪拌スクリュー
23b 現像ローラー
23c トナー量センサー
24 帯電部
25 露光部
26 クリーニング部
31a、31b イオン源
32 静電型球面分析器
33 入射電磁石
34 ファラデーカップ
35 アインツェルレンズ
36 タンデム加速器
36a ターミナル部
36b 静電Qレンズ
37 X−Yステアラー
38 分析電磁石
39 ファラデーカップ
40 四重極電磁石
41 振り分け電磁石
42 静電分析器
43 四重極電磁石
44 半導体検出器
50 制御部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 記憶部
55 インターフェイス
60 タグリーダー
100 複合機
101 画像形成ユニット
102 画像読取ユニット
103 カバー
104 操作パネル
105 AMS測定器
105a 吸引部
220a、220b トナーコンテナ
221a〜224a、221b〜224b トナーコンテナ
231〜234 現像器
Claims (11)
- トナーにより画像を媒体に形成する画像形成部と、
複数種のトナーを含む混合トナーを前記画像形成部に供給するトナー供給部と、
前記画像形成部に供給されるトナーを分析して、前記トナーを特定するための情報を取得するトナー分析部と、
前記トナー分析部により取得された前記情報に基づいて、前記画像形成部に供給されるトナーにおける前記複数種のトナーの混合割合を求める割合取得部と、
を備える、画像形成装置。 - 前記トナー供給部は、交換可能なトナーコンテナを備え、前記トナーコンテナが交換される場合に、交換前のトナーコンテナに収容されていたトナーと、交換後のトナーコンテナに収容されているトナーとを含む前記混合トナーを、前記画像形成部に供給する、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記トナー分析部を制御して、所定の周期で、前記トナーを特定するための情報を取得し、前回取得した情報と今回取得した情報との相違の程度が所定の閾値を超える場合に、使用中のトナーが変更されたと判断するトナー変更検出部を備え、
前記割合取得部は、前記トナー変更検出部により使用中のトナーが変更されたと判断された時からの経過時間に基づいて、前記混合割合を求める、請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記トナー供給部は、前記複数種のトナーが別々に収容されている2以上のトナーコンテナを備え、前記割合取得部により取得された前記混合割合に基づいて、前記2以上のトナーコンテナから別々に前記画像形成部に供給される各トナーの量を制御しながら、所定の混合比率を有する混合トナーを作製し、前記作製された混合トナーを前記画像形成部に供給する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 所定の周期で、前記トナー分析部により、前記トナーを特定するための情報を取得し、前回取得した情報と今回取得した情報との相違の程度が所定の閾値を超える場合に、前記割合取得部により取得された前記混合割合に基づいて、前記画像形成部による画像形成の条件を決定する条件決定部を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、感光体ドラムを有し、前記感光体ドラムの表面に静電潜像を形成して、前記形成された静電潜像を前記トナーにより現像し、
前記トナー分析部は、前記感光体ドラムに供給されたトナーを前記感光体ドラムの表面で取得して、前記取得されたトナーを分析して、前記トナーを特定するための情報を取得する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記トナー供給部は、第1トナーが収容されているトナーコンテナと、第2トナーが収容されているトナーコンテナとを備え、前記第1トナーと前記第2トナーとを含む混合トナー、前記第1トナーのみ、及び前記第2トナーのみ、のいずれか1つを、選択的に前記画像形成部に供給する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記トナー供給部は、
90質量%超の割合で石油由来成分を含有する結着樹脂を含む第1トナーが収容されているトナーコンテナと、
10質量%以上の割合で植物由来成分を含有する結着樹脂を含む第2トナーが収容されているトナーコンテナと、
を備え、
前記トナー分析部は、前記画像形成部に供給されるトナーを加速器質量分析して、前記トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量を取得する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記割合取得部は、前記トナーに含まれる放射性炭素同位体14Cの量が多いほど、前記第1トナーの量に対する前記第2トナーの量の比率が大きくなることに基づいて、前記混合割合を求める、請求項8に記載の画像形成装置。
- コンピューターに、
トナー供給部を制御して、複数種のトナーを含む混合トナーを画像形成部に供給することと、
前記画像形成部に供給されるトナーをトナー分析部に分析させて、前記トナーを特定するための情報を取得することと、
前記取得した情報に基づいて、前記画像形成部に供給されるトナーにおける前記複数種のトナーの混合割合を求めることと、
前記画像形成部を制御して、前記トナー供給部により供給されたトナーを用いて画像を媒体に形成することと、
を実行させるためのプログラム。 - トナー供給部が、複数種のトナーを含む混合トナーを画像形成部に供給することと、
トナー分析部が、前記画像形成部に供給されるトナーを分析して、前記トナーを特定するための情報を取得することと、
割合取得部が、前記トナー分析部により取得された前記情報に基づいて、前記画像形成部に供給されるトナーにおける前記複数種のトナーの混合割合を求めることと、
前記画像形成部が、前記トナー供給部により供給されたトナーを用いて画像を媒体に形成することと、
を含む、画像形成方法。
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JP2019109326A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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-
2014
- 2014-11-18 JP JP2014233465A patent/JP2016099366A/ja active Pending
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