JP2016098942A - シール装置付き転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール装置が保持器に干渉しない構成とし、容易で安価に軸受に固定可能なシール装置付き転がり軸受を提供することを目的とする。
【解決手段】内輪と、内周面に段部を備え、前記段部に凹溝とを備えた外輪と、前記内外輪間に複数配された転動体と、前記複数の転動体を等間隔に保持する保持器と、シールド板とを備えたシール装置付き転がり軸受において、前記シールド板は円環状の外周縁部に円周状のフランジ部を設け、前記フランジ部の外周面上に弾性体を装着しているとともに、前記フランジ部を前記外輪の段部に圧入固定している。これにより、シールド板と保持器との間に所定の空間が確保できるため、シールド板と保持器との干渉を防止でき、シールド板の容易な固定が可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】内輪と、内周面に段部を備え、前記段部に凹溝とを備えた外輪と、前記内外輪間に複数配された転動体と、前記複数の転動体を等間隔に保持する保持器と、シールド板とを備えたシール装置付き転がり軸受において、前記シールド板は円環状の外周縁部に円周状のフランジ部を設け、前記フランジ部の外周面上に弾性体を装着しているとともに、前記フランジ部を前記外輪の段部に圧入固定している。これにより、シールド板と保持器との間に所定の空間が確保できるため、シールド板と保持器との干渉を防止でき、シールド板の容易な固定が可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、シール装置を備えた転がり軸受に関する。
従来、図6に示すように、軸受30は、内輪31と、内径面に段部32aを備える外輪32と、前記内輪と前記外輪とを相対回転可能にさせる複数の転動体33と、前記複数の転動体を等間隔に保持する保持器34とを備えており、軸受外部より異物の侵入を防止するシール装置35が軸受に一体的に取り付けられている。シール装置35は、円環状の金属製の芯金35aに対して芯金の内径部に弾性体のリップ35bが備えられており、芯金35aの外径部35cはU字状に折曲されている。この折曲されている芯金の外径部35cを前記外輪の段部32aに収容した後、かしめ加工することで、U字状の外径部35cが拡径して前記段部32aに密着することで、シール装置を軸受に一体的に固定していた。(特許文献1)
しかしながら、上記の構成によると、かしめ加工の部位は所定の肉厚が必要になる関係で、外輪段部が軸受軸方向において軸受端部よりオフセットされる。これに合わせてシール装置の芯金の外径部が内径部に対してオフセットするように折曲された形状であるので、保持器と芯金とが干渉する虞が懸念されていた。また、軸受へシール装置を固定するに際しては、かしめ加工を必要としているので組み立て作業が煩雑で軸受の製造コスト増を招いていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、シール装置が保持器に干渉しない構成とし、容易で安価に軸受に固定可能なシール装置付き転がり軸受を提供することにある。
前記課題を解決するための第一の発明は、内輪と、内周面に段部を備え、前記段部に凹溝とを備えた外輪と、前記内外輪間に複数配された転動体と、前記複数の転動体を等間隔に保持する保持器と、シールド板とを備えたシール装置付き転がり軸受において、前記シールド板は円環状の外周縁部に円周状のフランジ部を設け、前記フランジ部の外周面上に弾性体を装着しているとともに、前記フランジ部を前記段部に圧入固定していることを特徴とする。
また、第二の発明は、外周面に段部を備え、前記段部に凹溝とを備えた内輪と、外輪と、前記内外輪間に複数配された転動体と、前記複数の転動体を等間隔に保持する保持器と、シールド板とを備えたシール装置付き転がり軸受において、前記シールド板は円環状の内周縁部に円周状のフランジ部を設け、前記フランジ部の内周面上に弾性体を装着しているとともに、前記フランジ部を前記段部に圧入固定していることを特徴とする。
本発明によれば、シールド板と内外輪との固定を、かしめ固定せずに圧入固定としたので、かしめスペースを必要とせず、シールド板と保持器との干渉を防止でき、容易な固定が可能となる。
以下に、本発明の実施形態を図1に基づいて詳細に説明する。転がり軸受1は、内輪2と、内周面に段部3aを備え、前記段部3aに凹溝3bとを備えた外輪3と、前記内輪と前記外輪間にあって前記内輪と前記外輪とを相対回転させる複数の転動体4と、前記複数の転動体を等間隔に保持する保持器5と、前記内輪と前記外輪間の隙間を封止するとともに、前記段部3aに固定されたシール装置としてのシールド板6とを備えている。シールド板6は、円環状の金属プレート6aの外周縁部に円周状にフランジ部6bが設けられ、このフランジ部の外周面上には弾性体6cが接着剤等で装着されている。前記シールド板を前記外輪に固定する際に、前記フランジ部と前記外輪の段部とで前記弾性体を挟み込むようにして圧入し、前記弾性体が前記段部に設けられた凹溝に収容されることでシールド板が外輪に固定される。この構造によりシールド板と保持器との間に所定の空間が確保できるため、シールド板と保持器との干渉を防止できる。
また、図2、図3に示す外輪固定方式のシールド板の変形例は、前記フランジ部の外周面に円周状に第二の凹溝6dを設け、前記第二の凹溝内に弾性体6cを嵌合固定する形態がある。この形態により、シールド板の外輪への圧入の際、フランジ部に対する弾性体の位置ずれを抑制できる。
更に、図4に示す他の変形例としては、シールド板16の内周縁部にフランジ部16bを設け、軸受の内輪の外周面の段部2aにシールド板を固定した構造がある。このフランジ部16bの内周面上には弾性体16cが接着剤等で装着されている。前記シールド板を前記内輪に固定する際に、前記フランジ部と前記段部2aとで前記弾性体を挟み込むようにして圧入し、前記弾性体が前記段部2aに設けられた凹溝2bに収容されることでシールド板が内輪に固定される。この構造によりシールド板と保持器との間に所定の空間が確保できるため、シールド板と保持器との干渉を防止できる。
また、図5に示す内輪固定方式のシールド板の変形例として、前記フランジ部の内周面に円周状に第二の凹溝を設け、前記第二の凹溝内に弾性体を嵌合固定する形態がある。この形態により、シールド板の内輪への圧入の際、フランジ部に対する弾性体の位置ずれを抑制できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜な変形、改良等が可能である。
1…転がり軸受
2…内輪
3…外輪
4…転動体
5…保持器
6…シールド板
2…内輪
3…外輪
4…転動体
5…保持器
6…シールド板
Claims (2)
- 内輪と、内周面に段部を備え、前記段部に凹溝とを備えた外輪と、前記内外輪間に複数配された転動体と、前記複数の転動体を等間隔に保持する保持器と、シールド板とを備えたシール装置付き転がり軸受において、前記シールド板は円環状の外周縁部に円周状のフランジ部を設け、前記フランジ部の外周面上に弾性体を装着しているとともに、前記フランジ部を前記段部に圧入固定していることを特徴とするシール装置付き転がり軸受。
- 外周面に段部を備え、前記段部に凹溝とを備えた内輪と、外輪と、前記内外輪間に複数配された転動体と、前記複数の転動体を等間隔に保持する保持器と、シールド板とを備えたシール装置付き転がり軸受において、前記シールド板は円環状の内周縁部に円周状のフランジ部を設け、前記フランジ部の内周面上に弾性体を装着しているとともに、前記フランジ部を前記段部に圧入固定していることを特徴とするシール装置付き転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014237739A JP2016098942A (ja) | 2014-11-25 | 2014-11-25 | シール装置付き転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014237739A JP2016098942A (ja) | 2014-11-25 | 2014-11-25 | シール装置付き転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016098942A true JP2016098942A (ja) | 2016-05-30 |
Family
ID=56076729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014237739A Pending JP2016098942A (ja) | 2014-11-25 | 2014-11-25 | シール装置付き転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016098942A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109519480A (zh) * | 2017-09-18 | 2019-03-26 | 斯凯孚公司 | 农业用轴承单元 |
-
2014
- 2014-11-25 JP JP2014237739A patent/JP2016098942A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109519480A (zh) * | 2017-09-18 | 2019-03-26 | 斯凯孚公司 | 农业用轴承单元 |
CN109519480B (zh) * | 2017-09-18 | 2022-02-08 | 斯凯孚公司 | 农业用轴承单元 |
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