JP2016098852A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016098852A
JP2016098852A JP2014233841A JP2014233841A JP2016098852A JP 2016098852 A JP2016098852 A JP 2016098852A JP 2014233841 A JP2014233841 A JP 2014233841A JP 2014233841 A JP2014233841 A JP 2014233841A JP 2016098852 A JP2016098852 A JP 2016098852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement element
engagement
gear
sun gear
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014233841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6286684B2 (ja
Inventor
伸也 熊薮
Shinya Kumayabu
伸也 熊薮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2014233841A priority Critical patent/JP6286684B2/ja
Publication of JP2016098852A publication Critical patent/JP2016098852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6286684B2 publication Critical patent/JP6286684B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】遊星歯車を4組、係合要素を6個として前進8変速段以上を達成することができる自動変速機を提供すること。
【解決手段】本発明の自動変速機では、6つの係合要素が、第1の回転メンバと第2のキャリヤとの間を選択的に連結する第1の係合要素と、入力軸と第3のサンギヤとの間を選択的に連結する第2の係合要素と、入力軸と第2のキャリヤとの間を選択的に連結する第3の係合要素と、第2の回転メンバ又は第5の回転メンバを変速機ケースに選択的に固定する第4の係合要素と、第4の回転メンバを変速機ケースに選択的に固定する第5の係合要素と、第4のリングギヤを変速機ケースに選択的に固定する第6の係合要素とから構成され、出力軸は前記第3の回転メンバに常時接続されており、6つの係合要素のうち三つの同時締結の組み合わせにより少なくとも前進8変速段及び後退1変速段を達成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の変速機として適用される有段式の自動変速機に関する。
従来、遊星歯車4組と、4つのクラッチ、2つのブレーキ及び一つのワンウェイクラッチといった複数の係合要素を使用して前進8速段後進1速段を達成する自動変速機として、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。
特開2003−130152号公報
一般に、クラッチはブレーキに比べてレイアウト自由度が低い。特許文献1は、クラッチを4つ有するため、自動変速機の大型化や製造コストの上昇を招くという問題があった。
本発明の目的とするところは、クラッチの数を抑制しつつ前進8速段後進1速段を達成可能な自動変速機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の自動変速機では、第1のサンギヤと、該第1のサンギヤに噛み合う第1のピニオンを支持する第1のキャリヤと、該第1のピニオンに噛み合う第1のリングギヤとからなる第1の遊星歯車と、第2のサンギヤと、該第2のサンギヤに噛み合う第2のピニオンを支持する第2のキャリヤと、該第2のピニオンに噛み合う第2のリングギヤとからなる第2の遊星歯車と、第3のサンギヤと、該第3のサンギヤに噛み合う第3のピニオンを支持する第3のキャリヤと、該第3のピニオンに噛み合う第3のリングギヤとからなる第3の遊星歯車と、第4のサンギヤと、該第4のサンギヤに噛み合う第4のピニオンを支持する第4のキャリヤと、該第4のピニオンに噛み合う第4のリングギヤとからなる第4の遊星歯車と、6つの係合要素と、を備え、前記6つの係合要素を適宜締結解放することにより少なくとも前進8変速段以上の変速段に変速して入力軸からのトルクを出力軸に出力可能な自動変速機であって、前記第1のサンギヤと前記第4のキャリヤとは連結して第1の回転メンバを構成しており、前記第1のキャリヤと前記第2のリングギヤとは連結して第2の回転メンバを構成しており、前記第1のリングギヤと前記第3のキャリヤとは連結して第3の回転メンバを構成しており、前記第2のサンギヤと前記第4のサンギヤとは連結して第4の回転メンバを構成しており、前記第2のリングギヤと前記第3のリングギヤとは連結して第5の回転メンバを構成しており、前記6つの係合要素は、前記第1の回転メンバと前記第2のキャリヤとの間を選択的に連結する第1の係合要素と、前記入力軸と前記第3のサンギヤとの間を選択的に連結する第2の係合要素と、前記入力軸と前記第2のキャリヤとの間を選択的に連結する第3の係合要素と、前記第2の回転メンバ又は前記第5の回転メンバを変速機ケースに選択的に固定する第4の係合要素と、前記第4の回転メンバを変速機ケースに選択的に固定する第5の係合要素と、前記第4のリングギヤを変速機ケースに選択的に固定する第6の係合要素と、から構成され、前記出力軸は前記第3の回転メンバに常時接続されており、前記6つの係合要素のうち三つの同時締結の組み合わせにより少なくとも前進8変速段及び後退1変速段を達成することを特徴とする。
よって、本発明の自動変速機にあっては、係合要素内のクラッチの数を抑制でき、自動変速機の大型化や製造コストの上昇を回避した前進8速段後進1速段を達成可能な自動変速機を提供できる。
実施例1の自動変速機を示すスケルトン図である。 実施例1の自動変速機における係合要素の結合表を示す図である。 実施例1の段間比の変化を表す段間比グラフである。 実施例1の自動変速機の回転数と負荷の関係を表す図である。 実施例1の自動変速機の回転数と負荷の関係を表す図である。
以下、本発明の有段自動変速機の変速機構を実現する形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。まず、構成を説明する。図1は実施例1の有段式の自動変速機の変速機構を示すスケルトン図、図2は実施例1の自動変速機における係合要素の結合表である。尚、実施例1の係合要素は、多板クラッチ等の摩擦係合要素を採用するが、噛合い係合要素を採用してもよい。
実施例1の自動変速機は、図1に示すように、ギヤトレーンとして、シングルピニオン型の4組の遊星歯車組である第1遊星歯車組PG1,第2遊星歯車組PG2,第3遊星歯車組PG3及び第4遊星歯車組PG4を備えている。第1遊星歯車組PG1は、第1サンギヤS1と、第1リングギヤR1と、第1サンギヤS1と第1リングギヤR1とに噛み合う第1ピニオンP1と、を有する。第2遊星歯車組PG2は、第2サンギヤS2と、第2リングギヤR2と、第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とに噛み合う第2ピニオンP2と、を有する。第3遊星歯車組PG3は、第3サンギヤS3と、第3リングギヤR3と、第3サンギヤS3と第3リングギヤR3とに噛み合う第3ピニオンP3と、を有する。第4遊星歯車組PG4は、第4サンギヤS4と、第4リングギヤR4と、第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とに噛み合う第4ピニオンP4と、を有する。第1,第2,第3及び第4ピニオンP1,P2,P3,P4は、それぞれ第1,第2,第3及び第4キャリヤPC1,PC2,PC3,PC4に対して回転可能に支持されている。
第1サンギヤS1と第4キャリヤPC4とは第1回転メンバM1により連結されている。第1キャリヤPC1と第2リングギヤR2とは第2回転メンバM2により連結されている。第1リングギヤR1と第3キャリヤPC3とは第3回転メンバM3により連結されている。第2サンギヤS2と第4サンギヤS4とは第4回転メンバM4により連結されている。第2リングギヤR2と第3リングギヤR3とは第5回転メンバM5により連結されている。出力軸Outputは、第3回転メンバM3と連結された第3ピニオンキャリヤPC3と常時接続されている。
自動変速機には、3つのクラッチである第1,第2,第3係合要素A,B,Cと、3つのブレーキである第4,第5,第6係合要素D,E,Fとが設けられている。第1係合要素Aは、第1回転メンバM1に接続された第1サンギヤS1と第2キャリヤPC2との間を選択的に連結する。尚、第1係合要素Aは、第1回転メンバM1と第2キャリヤPC2との間を選択的に連結可能であればよく、第4ピニオンキャリヤPC4と第2キャリヤPC2との間を選択的に連結する構成としてもよい。第2係合要素Bは、入力軸Inputと第3サンギヤS3との間を選択的に連結する。第3係合要素Cは、入力軸Inputと第2キャリヤPC2との間を選択的に連結する。第4係合要素Dは、第1キャリヤPC1を変速機ケースHSに選択的に固定する。尚、第1キャリヤPC1は、第2回転メンバに接続されているため、第4係合要素Dは、第2回転メンバM2,第5回転メンバM5,第2リングギヤR2及び第3リングギヤR3のいずれかを変速機ケースHSに選択的に固定することと同義である。第5係合要素Eは、第4サンギヤS4を変速機ケースHSに選択的に固定する。尚、第4サンギヤS4は、第4回転メンバM4に接続されているため、第5係合要素Eは、第4回転メンバM4又は第2サンギヤS2を変速機ケースHSに選択的に固定してもよい。第6係合要素Fは、第4リングギヤR4を変速機ケースHSに選択的に固定する。
出力軸Outputには、出力ギヤ等が設けられ、図外のディファレンシャルギヤやドライブシャフトを介して駆動輪へ回転駆動力が伝達される。実施例1の場合、出力軸Outputは変速機ケースHS等に塞がれておらず、FR車両に適用可能とされている。尚、図1の点線で示すInput(FF)のように、入力軸Inputと出力軸Outputとを一方側に配置することができるため、FF車両にも適用できる。
各ギヤ段での前記係合要素の結合(締結)の関係を、図2の結合表により説明する(変速制御手段)。尚、表中の○印は締結、空欄は解放を表している。
まず、前進時について説明する。後退速は、第1係合要素Aと第3係合要素Cと第4係合要素Dの締結により達成する。1速は、第1係合要素Aと第2係合要素Bと第4係合要素Dの締結により達成する。2速は、第1係合要素Aと第2係合要素Bと第6係合要素Fの締結により達成する。3速は、第2係合要素Bと第5係合要素Eと第6係合要素Fの締結により達成する。4速は、第2係合要素Bと第3係合要素Cと第6係合要素Fの締結により達成する。5速は、第1係合要素Aと第2係合要素Bと第3係合要素Cの締結により達成する。6速は、第2係合要素Bと第3係合要素Cと第5係合要素Eの締結により達成する。7速は、第1係合要素Aと第3係合要素Cと第5係合要素Eの締結により達成する。8速は、第3係合要素Cと第5係合要素Eと第6係合要素Fの締結により達成する。
〔実施例1の効果〕
・係合要素の締結数に基づく効果
三つの係合要素を同時締結させて変速段を達成する構成であるため、全係合要素に占める解放されている係合要素の割合が低く、走行中のドラグトルクを低減することが可能となり、燃費を向上できる。
・スケルトン全体による効果
実施例1では、単純遊星4組と6つの係合要素という単純で少ない構成要素でありながら、適正な減速比を確保可能な前進8速後退1速の自動変速機を実現することができ、自動変速機の小型化を達成できる。
・単純遊星4組を使用することによる効果
単純遊星4組で構成することにより、ダブルピニオンを使う場合に比べて、ギヤノイズの悪化を抑制できると共に、ピニオンを小径とする必要がないため、ギヤの耐久性の悪化を抑制できる。
・変速時における係合要素の切換え数に基づく効果
(i)変速時において、仮に、一つ以上の係合要素を解放し二つ以上の係合要素を締結する、もしくは、二つ以上の係合要素を解放し一つ以上の係合要素を締結すると、係合要素の締結・解放のタイミングやトルクの制御が複雑となる。そこで、変速制御の複雑化を回避する観点から、一つの係合要素を解放し、一つの係合要素を締結するのが好ましいとされる。いわゆる二重掛け替えの防止である。実施例1においては、前進1速から前進3速までは第5係合要素Eと第6係合要素Fが締結したままの状態で変速が行われ、前進3速から前進5速までは第1係合要素Aと第5係合要素Eが締結したままの状態で変速が行われ、前進5速から前進7速までは第1係合要素Aと第3係合要素Cが締結したままの状態で変速が行われ、前進5速から前進6速までは第2係合要素Bと第5係合要素Eが締結したままの状態で変速が行われ、前進7速から前進8速までは第3係合要素Cと第6係合要素Fが締結したままの状態で変速が行われる。すなわち、前進1速から前進8速までの隣接するギヤ段への変速は、全て一つの係合要素を解放し、一つの係合要素を締結する掛け替え変速により達成できる。よって、変速時における制御の複雑化を回避できる。
・係合要素数の観点に基づく効果
実施例1での係合要素数は、第4係合要素Dと第5係合要素Eと第6係合要素Fがブレーキとされている。一般に、ブレーキは変速機ケースHSに設けられるため、ブレーキをリングギヤの外周に配置することができる。そのため、有段式の自動変速機の全長を伸ばすことなく係合要素を配置できる。一方、クラッチをリングギヤの外周に配置する場合、油圧供給の困難性が伴い、遠心キャンセル機構を設ける必要があるため、構造の複雑化や全長の増大を招くおそれがある。実施例1の自動変速機では、クラッチの数を抑制し、多くのブレーキを備えたことで、クラッチ数が多い場合に比べ、シールリング数や遠心キャンセル機構の増加を抑制することが可能となり、燃費を向上しつつ、部品点数や軸方向寸法の増加を抑制することができる。
・前進のレーシオカバレッジに基づく効果
前進のレーシオカバレッジ(ギヤ比幅)とは、最低段の減速比/最高段の減速比をいい、この値は、大きい値であるほど各前進段でのギヤ比設定自由度が高くなるということができる。実施例1では、例えば、前進1速の減速比を4.704、前進8速の減速比を1.173に設定可能であり、1−8速レーシオカバレッジは8.602となり、十分なレーシオカバレッジを確保できる。よって、例えば、動力源としてエンジン回転数幅がガソリンエンジンよりも狭く、同排気量で比較した場合にトルクが低いディーゼルエンジンを動力源として搭載した車両の変速機としても有用である。
また、レーシオカバレッジの割に、低速側のギヤ比が大きいと、ファイナルギヤへ伝達するトルクが大きくなる。このため、自動変速機やプロペラシャフトの強度が必要となり、車両全体が大型化する。つまり、同一のレーシオカバレッジであるならば、最低速変速比はそれほど大きくない方が好ましい。実施例1の自動変速機は、最低変速段のギヤ比をそれほど大きくすることなく、十分なレーシオカバレッジを確保することができる。
・1−Rレシオに基づく効果
後退1速の変速比と前進1速の変速比の比(後退1速の変速比/前進1速の変速比:以下、「1−Rレシオ」と称する)を、例えば、前進1速の減速比を4.704、後退速の減速比を3.704に設定可能である。この場合、1−Rレシオは0.787となるため、前進時と後退時とでアクセルペダルの踏み加減に対する車両の加速感が異なることもなく、運転性が悪化するという問題を回避することができる。
ここで、1−Rレシオについて補足説明する。1−Rレシオを適切な値に設定できない場合、例えば、1−Rレシオが小さな値になると、前進1速と後退1速とでアクセル開度に対する出力トルクが大きく異なる。前進時と後退時とで、アクセルペダルの踏み込み加減に対する車両の加速感が大きく異なると、前進1速と後退1速は共に車両発進時に使用される点で共通していることから、運転性が悪化するという問題がある。この観点から運転性の指標の1つとして導入されたものである。
・段間比に基づく効果
自動変速機の変速段は、発進から加速していく際、変速時にエンジン音の変化を伴うため、加速感や変速タイミングと運転者の感性とのマッチングが重要視される。このとき、n速段の減速比を(n+1)速段の減速比で除した値である段間比が、右肩下がりであること、低変速段側では段間比が大きく変化し高変速段側では段間比が緩やかに変化すること、が望ましい。図3は実施例1の段間比の変化を表す段間比グラフである。図3に示すように、実施例1の自動変速機では、段間比が右肩下がりに変化しており、また、1速から4速までは段間比の変化が大きく、4速から8速では段間比の変化が緩やかである。よって、運転者に違和感を与えることがない。
・回転要素の回転数と負荷との関係に基づく効果
自動変速機は、複数の回転要素を有し、変速段ごとに各回転要素の回転数が変化する。このとき、入力回転数に対して過剰に回転する回転要素が存在すると、耐久性や音振性能の悪化を招く。よって、入力回転数に対して過剰に回転数が増大する過回転は回避すべきである。ただし、回転数が入力回転数よりも高回転であっても、エンジン回転数がさほど上昇しないと考えられる高変速段側であれば影響は小さく、更に、回転要素の高回転時に、この高回転回転要素に負荷が作用していなければ問題はない。図4,5は実施例1の自動変速機の回転数と負荷の関係を表す図である。実施例1の自動変速機では、1速と、8速とで若干過回転となる回転要素が存在する。図4(a)は、1速のときの各回転要素の回転数を表す図である。このとき、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とが若干高回転となる。図4(b)は第3サンギヤS3に作用する変速段毎の負荷を表す図、図4(c)は第4サンギヤS4に作用する変速段毎の負荷を表す図である。図4(b),(c)に示すように、1速では、第3サンギヤS3及び第4サンギヤS4に負荷が作用していない。よって、1速で第3サンギヤS3及び第4サンギヤS4が高回転となっても問題はない。
同様に、図5(a)は8速のときの各回転要素の回転数を表す図、図5(b)は第2サンギヤS2に作用する変速段毎の負荷を表す図である。8速では、第2サンギヤS2が過回転となる。しかしながら、図5(b)に示すように、8速では、第2サンギヤS2に負荷が作用していない。よって、8速で第2サンギヤS2が高回転となっても問題はない。
・負荷依存効率に基づく効果
歯車の噛み合い損は、歯車にかかる負荷と差回転数に概ね比例すると考えられる。一般に、外接歯車の噛み合い損は1%程度とされ、内接歯車の場合は効率が良いため0.43%程度とされている。そこで、ある遊星歯車において、入力軸Inputが1回転したときの各回転要素の噛合いにおいて生じるサンギヤとキャリヤとの差回転と、サンギヤのトルク分担比との積に外接歯車の噛合い損を掛けて第1損失を計算し、リングギヤとキャリヤとの差回転と、リングギヤのトルク分担比との積に内接歯車の噛合い損を掛けて第2損失を計算し、この第1損失と第2損失との和を、ある遊星歯車の損失と定義する。この計算を前進変速段全てにおいて、全ての遊星歯車に対して行う。そして、各変速段、各遊星歯車で算出された損失全てを合計し、負荷依存損失と定義する。そして、100%から負荷依存損失を減算したものを負荷依存効率と定義する。実施例1の自動変速機では、負荷依存効率としてほぼ99%を達成しており、非常に効率の高い自動変速機を提供できる。
・レイアウト自由度に基づく効果
実施例1の自動変速機は、遊星歯車組の一方側から入力し、一方側もしくは他方側のどちらからでも出力することが可能な自動変速機であるため、前輪駆動車及び後輪駆動車のどちらの車両にも適用でき、自動変速機の適用範囲を広くすることができる。
以上、実施例1では前進8変速段を達成する構成について説明したが、8変速段のうちから適宜選択して前進7速段以下の変速段を達成する自動変速機として構成してもよい。
PG1 第1遊星歯車組
S1 第1サンギヤ
R1 第1リングギヤ
P1 第1ピニオン
PC1 第1キャリヤ
PG2 第2遊星歯車組
S2 第2サンギヤ
R2 第2リングギヤ
P2 第2ピニオン
PC2 第2キャリヤ
PG3 第3遊星歯車組
S3 第3サンギヤ
R3 第3リングギヤ
P3 第3ピニオン
PC3 第3キャリヤ
PG4 第4遊星歯車組
S4 第4サンギヤ
R4 第4リングギヤ
P4 第4ピニオン
PC4 第4キャリヤ
Input 入力軸
Output 出力軸
HS 変速機ケース
A 第1係合要素
B 第2係合要素
C 第3係合要素
D 第4係合要素
E 第5係合要素
F 第6係合要素

Claims (2)

  1. 第1のサンギヤと、該第1のサンギヤに噛み合う第1のピニオンを支持する第1のキャリヤと、該第1のピニオンに噛み合う第1のリングギヤとからなる第1の遊星歯車と、
    第2のサンギヤと、該第2のサンギヤに噛み合う第2のピニオンを支持する第2のキャリヤと、該第2のピニオンに噛み合う第2のリングギヤとからなる第2の遊星歯車と、
    第3のサンギヤと、該第3のサンギヤに噛み合う第3のピニオンを支持する第3のキャリヤと、該第3のピニオンに噛み合う第3のリングギヤとからなる第3の遊星歯車と、
    第4のサンギヤと、該第4のサンギヤに噛み合う第4のピニオンを支持する第4のキャリヤと、該第4のピニオンに噛み合う第4のリングギヤとからなる第4の遊星歯車と、
    6つの係合要素と、
    を備え、
    前記6つの係合要素を適宜締結解放することにより少なくとも前進8変速段以上の変速段に変速して入力軸からのトルクを出力軸に出力可能な自動変速機であって、
    前記第1のサンギヤと前記第4のキャリヤとは連結して第1の回転メンバを構成しており、
    前記第1のキャリヤと前記第2のリングギヤとは連結して第2の回転メンバを構成しており、
    前記第1のリングギヤと前記第3のキャリヤとは連結して第3の回転メンバを構成しており、
    前記第2のサンギヤと前記第4のサンギヤとは連結して第4の回転メンバを構成しており、
    前記第2のリングギヤと前記第3のリングギヤとは連結して第5の回転メンバを構成しており、
    前記6つの係合要素は、
    前記第1の回転メンバと前記第2のキャリヤとの間を選択的に連結する第1の係合要素と、
    前記入力軸と前記第3のサンギヤとの間を選択的に連結する第2の係合要素と、
    前記入力軸と前記第2のキャリヤとの間を選択的に連結する第3の係合要素と、
    前記第2の回転メンバ又は前記第5の回転メンバを変速機ケースに選択的に固定する第4の係合要素と、
    前記第4の回転メンバを変速機ケースに選択的に固定する第5の係合要素と、
    前記第4のリングギヤを変速機ケースに選択的に固定する第6の係合要素と、
    から構成され、
    前記出力軸は前記第3の回転メンバに常時接続されており、
    前記6つの係合要素のうち三つの同時締結の組み合わせにより少なくとも前進8変速段及び後退1変速段を達成することを特徴とする自動変速機。
  2. 請求項1に記載の自動変速機において、
    前記少なくとも前進8変速段を達成する6つの係合要素のうちの三つの同時締結の組み合わせとは、前記第1の係合要素と前記第2の係合要素と前記第4の係合要素の同時締結、前記第1の係合要素と前記第2の係合要素と前記第6の係合要素の同時締結、前記第2の係合要素と前記第5の係合要素と前記第6の係合要素の同時締結、前記第2の係合要素と前記第3の係合要素と前記第6の係合要素の同時締結、前記第1の係合要素と前記第2の係合要素と前記第3の係合要素の同時締結、前記第2の係合要素と前記第3の係合要素と前記第5の係合要素の同時締結、前記第1の係合要素と前記第3の係合要素と前記第5の係合要素の同時締結、前記第3の係合要素と前記第5の係合要素と前記第6の係合要素の同時締結、の組み合わせであり、後退速を達成する三つの同時締結の組み合わせとは、前記第1の係合要素と前記第3の係合要素と前記第4の係合要素の同時締結であることを特徴とする自動変速機。
JP2014233841A 2014-11-18 2014-11-18 自動変速機 Active JP6286684B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014233841A JP6286684B2 (ja) 2014-11-18 2014-11-18 自動変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014233841A JP6286684B2 (ja) 2014-11-18 2014-11-18 自動変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016098852A true JP2016098852A (ja) 2016-05-30
JP6286684B2 JP6286684B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=56075400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014233841A Active JP6286684B2 (ja) 2014-11-18 2014-11-18 自動変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6286684B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090017976A1 (en) * 2007-07-13 2009-01-15 Gm Global Technology Operations, Inc. Multi-speed transmission
DE102010061402A1 (de) * 2010-12-21 2012-06-21 Zf Friedrichshafen Ag Mehrstufengetriebe
WO2014157453A1 (ja) * 2013-03-28 2014-10-02 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090017976A1 (en) * 2007-07-13 2009-01-15 Gm Global Technology Operations, Inc. Multi-speed transmission
DE102010061402A1 (de) * 2010-12-21 2012-06-21 Zf Friedrichshafen Ag Mehrstufengetriebe
WO2014157453A1 (ja) * 2013-03-28 2014-10-02 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6286684B2 (ja) 2018-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4350770B2 (ja) 自動変速機
JP2004360771A (ja) 車両用多段自動変速機
WO2013146029A1 (ja) 自動変速機装置
KR20050090873A (ko) 차량용 7속 자동 변속기의 파워 트레인
JP6286685B2 (ja) 自動変速機
JP4795327B2 (ja) 自動変速機
JP4509196B2 (ja) 自動変速機
JP2016098850A (ja) 自動変速機
WO2013146028A1 (ja) 自動変速機装置
JP4954236B2 (ja) 自動変速機
WO2013146025A1 (ja) 自動変速機装置
JP6286687B2 (ja) 自動変速機
WO2013146026A1 (ja) 自動変速機装置
JP6286684B2 (ja) 自動変速機
JP4795326B2 (ja) 自動変速機
JP6286682B2 (ja) 自動変速機
JP6286683B2 (ja) 自動変速機
JP4881284B2 (ja) 自動変速機
JP6286686B2 (ja) 自動変速機
JP5876969B2 (ja) 車両用自動変速機
JP7129354B2 (ja) 変速機
JP2016098856A (ja) 自動変速機
KR20180055609A (ko) 다단 변속기
JP5036512B2 (ja) 自動変速機
JP5813037B2 (ja) 車両用自動変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6286684

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150