JP2016098768A - オイルポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプの吐出量の可変機能を良好に維持できるオイルポンプを提供する。
【解決手段】ケーシング1及び調整リング14の一方の部材に設けられたガイド用の凹部31と、ケーシング1及び調整リング14の他方の部材に設けられ、凹部31に挿入されるガイド用の凸部32とによって構成され、凹部31に対して凸部32が相対移動することで、操作部50に入力される駆動力に応じて第2回転軸心Yが、第1回転軸心Xを中心にして公転するように調整リング14を案内するガイド部30と、を備え、一方の部材14における凹部31の縁部31a,31b、あるいは、他方の部材1における凸部32の基端部に隣接した部位に設けられた異物溜り部60を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、可変容量型のオイルポンプに関する。
従来、ポンプの吸入量及び吐出量を変更可能な可変容量型のオイルポンプとして、例えば、外歯を有し駆動回転軸心の周りで駆動させるインナーロータと、このインナーロータと偏心状態で噛み合う内歯を有し従動軸心周りで回転するアウターロータとをケーシングの内部に備えたものがある。吐出量を変更するために、インナーロータとアウターロータとが噛み合う状態で、駆動回転軸心を中心にしてアウターロータの従動軸心を公転させる調整リングが備えられている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に示すオイルポンプでは、調整リングを変位させてインナーロータの外歯とアウターロータの内歯との噛み合い状態を変化させ、ポンプの吐出量を変更する。調整リングを変位させるために、ケーシングの底面にガイドピンが突設され、このガイドピンが調整リングの張出部に形成されたガイド孔に沿って摺動する。
特開2014−139420号公報
ポンプの吐出量を変更する際に、ガイド孔の縁部にガイドピンが当接することで調整リングの位置が保持される。ただし、ガイド孔の縁部とガイドピンとの当接が繰り返されると、ガイド孔の縁部とガイドピンの少なくとも何れかが摩耗して摩耗粉が発生する。摩耗粉がガイドピンとガイド孔との間に存在すると、調整リングが所期の制御位置に保持されず、ポンプの吐出量を適正に変更できなくなる。また、摩耗粉がガイドピンやガイド孔に接触し続けると、各部材の摩耗がさらに進行するおそれもある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、ポンプの吐出量の可変機能を良好に維持できるオイルポンプを提供することにある。
本発明に係るオイルポンプの第一の特徴構成は、複数の外歯を有し、第1回転軸心を中心に回転するインナーロータと、
前記外歯に噛み合う複数の内歯を有した環状で形成され、前記第1回転軸心に対して偏心する第2回転軸心で前記インナーロータの回転に応じて回転するアウターロータと、
前記外歯と前記内歯との間にオイルを供給する吸引ポートと、前記インナーロータの回転に伴い前記吸引ポートから供給されたオイルを前記外歯と前記内歯との間から吐出する吐出ポートとが形成され、前記インナーロータと前記アウターロータとを内包するケーシングと、
前記外歯と前記内歯とが噛み合う状態で、前記アウターロータを径方向外側から相対回転自在に支持する調整リングと、
前記調整リングの外周面に設けられ、駆動力が入力される操作部と、
前記ケーシング及び前記調整リングの一方の部材に設けられたガイド用の凹部と、前記ケーシング及び前記調整リングの他方の部材に設けられ、前記凹部に挿入されるガイド用の凸部とによって構成され、前記凹部に対して前記凸部が相対移動することで、前記操作部に入力される駆動力に応じて前記第2回転軸心が、前記第1回転軸心を中心にして公転するように前記調整リングを案内するガイド部と、を備え、
前記一方の部材における前記凹部の縁部、あるいは、前記他方の部材における前記凸部の基端部に隣接した部位に設けられた異物溜り部を備える点にある。
本構成の如く、ガイド部を構成する凹部と凸部のうち、凹部の縁部、あるいは、凸部の基端部に隣接した部位に異物溜り部を備えることで、凸部と凹部との当接により発生する異物(摩耗粉)を異物溜り部に溜めることできる。これにより、ガイド部を構成する凹部と凸部とが適切に当接し、ポンプの吐出量を適正に変更することができる。
また、凹部と凸部とが当接する部位から異物(摩耗粉)が排除されることで、凹部及び凸部の摩耗の進行を抑制することができる。
本発明に係るオイルポンプの他の特徴構成は、前記異物溜り部が、前記一方の部材に設けられたガイド用の前記凹部において、前記凸部が相対移動する方向の両端の少なくとも一方に設けられている点にある。
異物は、主にガイド溝となる凹部に沿って凸部が摺動する際に発生する。このとき発生した異物は、凸部と共に凹部の内部を移動し、凹部の端部に到達する。凹部の端部においては凹部と凸部との相対移動はゼロとなり、凸部が反対方向に再移動を始めたとしても凸部が直ぐに高速度で移動するものではない。よって、一旦、凹部の端部に運ばれた異物が再度凸部と共に持ち出される頻度は少ない。このため、本構成の如く、異物溜り部を、一方の部材に設けられたガイド用の凹部の少なくとも一方の端部に設けておくことで、異物を効率よく貯留することができる。
本発明に係るオイルポンプの他の特徴構成は、前記異物溜り部が、前記他方の部材において、前記凸部の基端部のうち前記凹部の端部と当接する箇所に隣接する部位に設けられている点にある。
前述の通り、凹部に沿って凸部が摺動する際に発生した異物は、凸部と共に凹部の内部を移動し、凹部の端部に到達する。ここで、本構成の如く、異物溜り部が、他方の部材において、凸部の基端部のうち凹部の端部と当接する箇所に隣接する部位に設けられていると、凸部が凹部の端部から反対方向に移動した際に、凸部と凹部との間の空間に異物溜り部が位置する。このため、凸部によって凹部の端部に運ばれた異物が、異物溜り部に貯留され易くなる。
本発明に係るオイルポンプの他の特徴構成は、前記ケーシングが車両に対して取付姿勢にあるときに、前記一方の部材に前記異物溜り部が設けられている場合、前記異物溜り部は前記凹部に対して重力方向の下側に設けられ、前記他方の部材に前記異物溜り部が設けられている場合、前記異物溜り部は前記凸部に対して重力方向の下側に設けられている点にある。
摩耗粉等の異物は通常、重力方向に下降する。そこで、本構成では、ケーシングが車両に対して取付姿勢にあるときに、一方の部材に異物溜り部が設けられている場合、異物溜り部は凹部に対して重力方向の下側に設けられ、他方の部材に異物溜り部が設けられている場合、異物溜り部は前記凸部に対して重力方向の下側に設けられている。これにより、異物溜り部に異物(摩耗粉)を効率よく貯留でき、貯留された異物(摩耗粉)が異物溜り部に保持され易くなる。
ポンプ容量が最大状態におけるオイルポンプの断面図である。 ポンプ容量が最小状態におけるオイルポンプの断面図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 図2のIV−IV矢視断面図である。 第2実施形態の異物溜り部を示す図である。 図5のVI−VI矢視断面図である。 別形態の異物溜り部(凸部の重力方向の下側)を示す図である。 別形態の異物溜り部(凹部の重力方向の下側)を示す図である。 別形態の異物溜り部(凹部の重力方向の下側)を示す図である。 別形態の異物溜り部を示す図である。
以下、本実施形態のオイルポンプ100について、図面に基づいて説明する。
図1には、オイルポンプの一例として、吐出圧が変更可能な可変容量型のオイルポンプ100が示される。オイルポンプ100は、例えば、車両に搭載されて当該車両のエンジンで駆動される。その用途は、エンジンを潤滑するためのオイルの供給や、エンジンのバルブ開閉時期制御装置等の油圧機器へのオイルの供給等である。
オイルポンプ100は、ケーシング1の内部に、インナーロータ12、アウターロータ13、調整リング14、吸引ポート2、吐出ポート3、アーム部54、ガイド部30等を備えて構成される。
インナーロータ12は環状に形成され、その外周面に複数の外歯12Aが設けられている。外歯12Aはトロコイド曲線やサイクロイド曲線等に従う歯面形状に構成されている。インナーロータ12は、第1回転軸心Xを中心に回転する。本実施形態では、インナーロータ12にエンジンの回転動力が伝達される。インナーロータ12は、第1回転軸心Xと同軸心で配置され、駆動軸11を介してケーシング1に対して回転自在に支持される。エンジンの回転動力が駆動軸11に伝達されると、インナーロータ12は当該駆動軸11と一体回転する。
アウターロータ13は環状に形成され、その内周面にインナーロータ12の外歯12Aに噛み合う複数の内歯13Aが設けられている。アウターロータ13は、インナーロータ12の回転を受けて第1回転軸心Xに対して偏心する第2回転軸心Yを中心にして回転する。アウターロータ13の内歯13Aは、インナーロータ12の外歯12Aより1つ多い歯数となるように構成されている。アウターロータ13が回転した際に、アウターロータ13の内歯13Aは、インナーロータ12の外歯12Aに接触する。したがって、外歯12Aと内歯13Aとの間には、所定の隙間Qが形成される。
ケーシング1には、吸引ポート2と吐出ポート3とが形成される。吸引ポート2及び吐出ポート3は、ケーシング1の壁部1Aに形成された開口部である。具体的には、吸引ポート2及び吐出ポート3は、ケーシング1の両側の内壁のうち、アウターロータ13の軸方向端面に対向する壁部1Aに設けられ、アウターロータ13の径方向に沿って設けられる。すなわち、吸引ポート2と吐出ポート3とは、同じ方向を向く壁部1Aに設けられる。
吸引ポート2から外歯12Aと内歯13Aとの間(隙間Q)にオイルが供給される。吐出ポート3を構成する開口部は、吸引ポート2を構成する開口部と離間した位置にアウターロータ13の径方向に沿って設けられる。インナーロータ12の回転に伴い、吸引ポート2から供給されたオイルは、外歯12Aと内歯13Aとの間(隙間Q)から吐出ポート3に吐出される。
インナーロータ12は、駆動軸11と共に矢印Aの方向に回転する。調整リング14が図1に示す姿勢(初期位置)にある際には、インナーロータ12の外歯12Aとアウターロータ13の内歯13Aとの間でオイルの減圧を行う負圧作用領域に吸引ポート2が対向し、インナーロータ12の外歯12Aとアウターロータ13の内歯13Aとの間でオイルの圧縮を行う正圧作用領域に吐出ポート3が対向する。これにより、吸引ポート2からオイルを吸引し、吐出ポート3からオイルを送り出すように機能する。
調整リング14は、外歯12Aと内歯13Aとが噛み合う状態で、アウターロータ13を径方向外側から相対回転自在に支持する。調整リング14は、アウターロータ13を内挿するように第2回転軸心Yと同軸心の内周面を有するリング状に成形される。アウターロータ13の外周は第2回転軸心Yを中心とした円形に成形されている。これにより、調整リング14の内周の中心と、アウターロータ13の第2回転軸心Yとが一致し、調整リング14の内周面でアウターロータ13の外周面を支持することができる。
調整リング14には、その外周面に第2回転軸心Yから離間する方向に突出するアーム部54が設けられている。アーム部54には駆動力が入力される。本実施形態では、アーム部54が操作部に相当する。駆動力とは、後述するようにアウターロータ13の第2回転軸心Yを、インナーロータ12の第1回転軸心X周りに公転させる駆動力である。ここで、アウターロータ13は、調整リング14に相対回転自在に収容されている。このため、調整リング14は、第2回転軸心Yの公転に伴い、第1回転軸心X周りに公転する。したがって、アーム部(操作部)54に入力される駆動力は、調整リング14そのものを公転させる駆動力にも相当する。
ガイド部30は、ケーシング1と調整リング14とに設けられ、アーム部(操作部)54に入力される駆動力に応じて第2回転軸心Yが、第1回転軸心Xを中心にして公転するように調整リング14を案内する。本実施形態では、調整リング14の外周面の2箇所にガイド用の凹部31が形成されている。ケーシング1の壁部1Aには、第1回転軸心Xと平行姿勢となるガイド用の凸部32が突出して形成される。これら2つの凸部32の突出端が、凹部31に夫々嵌り込む。ガイド部30は、2つの凸部32と2つの凹部31とで構成される。
アーム部54のケーシング1に対向する位置にシール材37が配設されている。調整リング14の外周部において、アーム部54と反対側の位置には張出部36が形成され、張出部36のケーシング1に対向する位置にシール材37が配設されている。これにより、アーム部54及び張出部36がケーシング1の壁部の内面と摺接している。
吐出ポート3からの吐出されたオイルの圧力(以下、吐出圧と称する)が、オイルフィルタ55を介して電磁弁Vからの圧力室52に供給され、さらにアーム部54に作用する。アーム部54には、吐出ポート3の吐出圧が作用する方向とは反対の側に付勢するコイルバネ6が配置されている。
アーム部54の突出端は、調整リング14の作動時にケーシング1の内周面に摺接する。圧力室52に供給されたオイルはリークすることなく、調整リング14を作動させる。オイルポンプ100は、調整リング14が図1に示す姿勢から図2に示す姿勢まで移動した場合に、インナーロータ12の外歯12Aと、アウターロータ13の内歯13Aとの噛み合いの関係が第2回転軸心Yを90度公転させた位置関係に達するように構成されている。
吐出圧検出部17は、吐出ポート3の吐出圧を検出する圧力センサを備えている。本実施形態では、吐出圧検出部17は、メインギャラリMに供給される吐出圧を検出する。
駆動力制御部16は、吐出圧検出部17によって検出される吐出圧が要求油圧になるようにアーム部(操作部)に入力される駆動力を制御する。要求油圧は、本実施形態では、エンジンの回転数に応じて予め設定されている。エンジンの回転数に応じて、メインギャラリMが必要な油圧が異なるからである。
駆動力制御部16は、エンジンコントロールユニット(ECU)等で構成され、要求油圧に基づいて電磁弁Vを制御する。制御の具体例として、低圧制御モードと、高圧制御モードと、低圧制御モードと高圧制御モードとを繰り返し変更するDUTY制御モードとが設定されている。具体的には、低圧制御と高圧制御との間で変更しても良いし、夫々のDUTYを適宜設定して変更しても良い。
高圧制御モード(図1)では、電磁弁Vが、吐出圧の抜け出しを阻止し、かつ、圧力室52を大気開放するポジションに設定される。これにより、アーム部54に対するコイルバネ6の付勢力によって調整リング14を作動させることができる。
低圧制御モード(図2)では、電磁弁Vが、吐出圧を高めるポジションに設定される。これにより、吐出圧をアーム部54に作用させることで、コイルバネ6の付勢力に抗して調整リング14を作動させることが可能となる。
このように、駆動力制御部16で低圧制御モードに設定することにより、エンジン回転数が低い場合にオイルポンプ100の吐出量を低減することや、エンジンの回転数が高い場合にオイルポンプ100の吐出量を低減することが可能になる。これにより、条件に基づいて過剰な量のオイルが吐出することや、過剰に吐出圧を上昇させて、エンジンの燃費を悪化させる不都合を抑制する。
駆動力制御部16は、吐出圧検出部17の検出結果が、現在のエンジンの回転数に応じて設定された要求油圧と一致するように、電磁弁Vを制御して、調整リング14に入力する駆動力をフィードバック制御により制御する。
これにより、高圧制御モード(図1)であれば、前述した通り駆動軸11が駆動回転することで、吸引ポート2からオイルが吸引され、吐出ポート3からオイルが排出される。
これに対して、低圧制御モード(図2)であれば、第2回転軸心Yが第1回転軸心X周りで公転する運動が行われると同時に、調整リング14も第2回転軸心Y周りで自転する。したがって、この時にはアウターロータ13も共に移動し、インナーロータ12の外歯12Aにアウターロータ13の内歯13Aが噛み合った状態で第2回転軸心Yを第1回転軸心X周りで公転する。
このように、調整リング14は第2回転軸心Y周りで90度公転する。調整リング14が高圧制御モード又は低圧制御モードの移動端位置まで移動すると、ガイド部30において凹部31の縁部31a,31bが凸部32に当接して位置保持される。ここで、ガイド部30が設けられるケーシング1及び調整リング14は通常、金属材料で構成されており、凹部31及び凸部32も同様に金属材料によって形成されている。
このため、凹部31と凸部32とが当接、離間を繰り返すことで、凹部31又は凸部32が摩耗して異物として摩耗粉を発生させてしまうことがある。仮に凹部31と凸部32との間にこうした異物(摩耗粉)が噛み込むと、駆動力制御部16が吐出圧を所期の要求油圧に制御しようとしても、第2回転軸心Yが第1回転軸心X周りに所期の角度に対応する分だけ公転せず、目標油圧に達しない場合がある。
例えば、凹部31の時計回り前側の縁部31bと凸部32との間で異物が噛み込むと、調整リング14が低圧制御モード(図2)の位置まで移動することができない。よって要求油圧を維持することができない。
こうした異物(摩耗粉)を貯留させるために、ガイド部30に異物溜り部60を備えている。図1〜図4に示すように、異物溜り部60は、凸部32が設けられたケーシング1において、凸部32の基端部32aに隣接する部位に設けられている。異物溜り部60は、凸部32に対して時計回り前側に形成された孔部61によって構成されている。また、孔部61は、ケーシング1の内部のオイル圧に影響され難くなるよう、凸部32の径よりも小さい寸法で形成されている。
ガイド部30を構成する凸部32の基端部32aに隣接した部位に異物溜り部60を備えることで、凸部32と凹部31との摺接によりに発生する異物(摩耗粉)Jを異物溜り部60に溜めることできる。これにより、凹部31と凸部32とのガイド機能を良好に維持することができ、ポンプの吐出量を適正に変更することができる。
本実施形態では、孔部61が、ケーシング1において、凸部32の基端部のうち凹部31の端部31bと当接する箇所に隣接する部位に設けられている。凹部31に沿って凸部が摺動する際に発生した異物Jは、凸部32と共に凹部31の内部を移動し、凹部31の端部31a,31bに到達する。ここで、孔部61は、凸部32が凹部31の端部31bから反対方向に移動した際に、凸部32と凹部31の端部31bとの間に位置する。このため、凸部32によって凹部31の端部31bに運ばれた異物は、孔部61に貯留され易くなる。
なお、孔部61は、ケーシング1において、凸部32の基端部のうち凹部31の反対側の端部31aと当接する箇所に隣接する部位に設けられていてもよい。
〔第2実施形態〕
本実施形態では、図5及び図6に示すように、異物溜り部60が、調整リング14の凹部31の端部(縁部)31a,31bに設けられている。異物溜り部60は、凹部31の端部(縁部)31a,31bに形成された溝部62である。異物溜り部60は、凹部31において凸部32が相対移動する方向の両端(31a,31b)に設けてもよいし、一方の端部(31a又は31b)にのみ設けてよい。
前述の通り、異物Jは、凸部32と共に凹部31の内部を移動し、凹部31の端部31a,31bに到達する。凹部31の端部31a,31bにおいては凹部31と凸部32との相対移動はゼロとなり、凸部32が反対方向に再移動を始めたとしても凸部32が直ぐに高速度で移動するものではない。よって、一旦、凹部31の端部31a,31bに運ばれた異物Jが再度凸部32と共に持ち出される頻度は少ない。このため、溝部62を、調整リング14に設けられたガイド用の凹部31の端部31a,31bに設けておくことで異物Jを効率よく貯留することができる。
なお、凸部32が異物溜り部60に当接しないよう、溝部62の幅は凸部32の径よりも小さい寸法で構成されている。
〔他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、ガイド部30が、調整リング14に設けられた凹部31と、ケーシング1に設けられた凸部32とによって構成された例を示したが、ガイド部30は、調整リング14に凸部32を設け、ケーシング1に凹部31を設けて構成してもよい。
(2)ケーシング1が車両に対して取付姿勢にあるときに、凸部32を備える他方の部材に異物溜り部60が設けられている場合には、例えば、図7に示すように、異物溜り部60は凸部32に対して重力方向(紙面下方向)の下側に設けてもよい。凹部31を備える一方の部材に異物溜り部60が設けられている場合、図8及び図9に示すように、異物溜り部60は凹部31に対して重力方向(紙面下方向)の下側に設けてもよい。図8に示す例では、異物溜り部60が凹部31の左右両側と中央側の3箇所に設けられている。
(3)上記実施形態では、凸部32を備える一方の部材(ケーシング1)及び凹部31を備える他方の部材(調整リング14)のうち、いずれか一方のみに異物溜り部60を備える例を示したが、凸部32を備える部材及び凹部31を備える部材の両方に異物溜り部60を備えていてもよい。
(4)図10に示すように、異物溜り部60はマグネット63を備えて構成してもよい。マグネット63は、例えば異物溜り部60の底部等に配置される。上述のように、ガイド部30(凹部31及び凸部32)は金属材料で構成されている。このため、マグネット63の磁力を利用して異物(摩耗粉)Jを吸着することができる。その結果、異物溜り部60に異物Jが貯留し易くなる。また、異物Jがマグネット63に吸着されることで、異物溜り部60に異物Jが保持され易くなる。
本発明は、可変容量型のオイルポンプに用いることが可能である。
1 ケーシング
2 吸引ポート
3 吐出ポート
12 インナーロータ
12A 外歯
13 アウターロータ
13A 内歯
14 調整リング
30 ガイド部
31 凹部
31a,31b 端部(縁部)
32 凸部
32a 基端部
54 アーム部(操作部)
60 異物溜り部
100 オイルポンプ
J 異物(摩耗粉)

Claims (4)

  1. 複数の外歯を有し、第1回転軸心を中心に回転するインナーロータと、
    前記外歯に噛み合う複数の内歯を有した環状で形成され、前記第1回転軸心に対して偏心する第2回転軸心で前記インナーロータの回転に応じて回転するアウターロータと、
    前記外歯と前記内歯との間にオイルを供給する吸引ポートと、前記インナーロータの回転に伴い前記吸引ポートから供給されたオイルを前記外歯と前記内歯との間から吐出する吐出ポートとが形成され、前記インナーロータと前記アウターロータとを内包するケーシングと、
    前記外歯と前記内歯とが噛み合う状態で、前記アウターロータを径方向外側から相対回転自在に支持する調整リングと、
    前記調整リングの外周面に設けられ、駆動力が入力される操作部と、
    前記ケーシング及び前記調整リングの一方の部材に設けられたガイド用の凹部と、前記ケーシング及び前記調整リングの他方の部材に設けられ、前記凹部に挿入されるガイド用の凸部とによって構成され、前記凹部に対して前記凸部が相対移動することで、前記操作部に入力される駆動力に応じて前記第2回転軸心が、前記第1回転軸心を中心にして公転するように前記調整リングを案内するガイド部と、を備え、
    前記一方の部材における前記凹部の縁部、あるいは、前記他方の部材における前記凸部の基端部に隣接した部位に設けられた異物溜り部を備えるオイルポンプ。
  2. 前記異物溜り部が、前記一方の部材に設けられたガイド用の前記凹部において、前記凸部が相対移動する方向の両端の少なくとも一方に設けられている請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 前記異物溜り部が、前記他方の部材において、前記凸部の基端部のうち前記凹部の端部と当接する箇所に隣接する部位に設けられている請求項1又は2に記載のオイルポンプ。
  4. 前記ケーシングが車両に対して取付姿勢にあるときに、前記一方の部材に前記異物溜り部が設けられている場合、前記異物溜り部は前記凹部に対して重力方向の下側に設けられ、前記他方の部材に前記異物溜り部が設けられている場合、前記異物溜り部は前記凸部に対して重力方向の下側に設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のオイルポンプ。
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