JP2016098587A - 建設計画支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クレーンを搬入対象物の搬入に使用する使用量を計算でき、クレーンを用いた建設計画の効率的な作成を支援できるようにすること。
【解決手段】建築構造物および機器を含む搬入対象物の搬入にクレーンを使用する建築物の建設計画の作成を支援する建設計画支援装置1は、各クレーンが搬入対象物を搬入可能な作業領域を示すクレーン作業領域を生成し(111)、各クレーンで搬入可能な搬入対象物を抽出して各クレーンのうちいずれかのクレーンに対応付け(112)、対応付けられたクレーンを用いて搬入対象物を搬入すべき搬入時期を搬入対象物ごとに計算し(113)、各クレーンを搬入対象物の搬入に使用する使用量を計算する(114)。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設計画支援装置に関する。
発電プラントや化学プラント等の建設においては、躯体の建築工事と設備機器の据付工事とが並行して進められるため、プロジェクトの遅延防止のためには、それら躯体建築工事と設備機器の据え付け工事とが協力して行われる必要がある。特に、壁や床などの建築構造物の搬入作業と、各種設備機器の搬入作業とは、クレーンを共同使用して行われることが多いため、クレーンをいかに効率よく使用するかが重要となる。
躯体建築工事の業者と設備機器の据え付け工事の業者とがそれぞれ自分の都合で勝手にクレーンを使用すると、結果的にクレーンの稼働効率が低下し、建設計画の遅れを生じる可能性がある。そこで、クレーンの配置計画や使用計画を精度良く立案することが重要となる。このために特許文献1では、クレーン、躯体、設備の三次元データと建設工程とに基づき、時系列に沿って建設途中の状態を三次元表示する技術を開示する。
特開2002−266498号公報
上述の従来技術では、クレーンの設置場所と設置時期がわかるだけで、クレーンの使用量、例えば一日のうちどの程度搬入作業に用いられるかという情報まではわからない。従って、躯体建築工事の業者でのクレーン使用と設備機器の据え付け工事の業者でのクレーン使用とが重なって、全体として実行不能な使用計画が立案される可能性がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、クレーンを搬入対象物の搬入に使用する使用量を計算することができ、クレーンを用いた建設計画の効率的な作成を支援できるようにした建設計画支援装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う建設計画支援装置は、建築構造物および機器を含む搬入対象物の搬入にクレーンを使用する建築物の建設計画の作成を支援する建設計画支援装置であって、搬入対象物についての三次元モデルおよび建築物における位置に関する三次元モデルデータを管理する三次元モデルデータ管理部と、建築構造物を用いる建築の時期に関する建築工程データを管理する建築工程データ管理部と、建築物の建設領域に配置される複数のクレーンの作業半径を含む仕様情報および設置位置に関するクレーン仕様データを管理するクレーン仕様データ管理部と、クレーン仕様データに基づいて各クレーンが搬入対象物を搬入可能な作業領域を示すクレーン作業領域を生成するクレーン作業領域生成部と、各クレーン作業領域と各三次元モデルデータとに基づいて、各クレーンで搬入可能な搬入対象物を抽出して各クレーンのうちいずれかのクレーンに対応付けるクレーン搬入物対応付け部と、搬入対象物に含まれる建築構造物および機器の位置関係と建築工程データとに基づいて、対応付けられたクレーンを用いて搬入対象物を搬入すべき搬入時期を搬入対象物ごとに計算する搬入時期計算部と、各クレーンで搬入可能な搬入対象物と当該搬入対象物の搬入時期とに基づいて、各クレーンを搬入対象物の搬入に使用する使用量を計算するクレーン使用量計算部と、を備える。
本発明によれば、クレーンを搬入対象物の搬入に使用する使用量を計算できる。従って、クレーンを過度に使用したりする無理な計画が立案されるのを抑制して、適切な建設計画の作成を支援することができる。
建設計画支援装置の全体構成図。 プラント3Dモデルデータベースの構成図。 建築工程データベースの構成図。 クレーン仕様データベースの構成図。 クレーン作業領域モデルを生成する処理を示すフローチャート。 クレーンの配置と建築物の関係、およびクレーンの構成を示す説明図。 クレーン作業領域と搬入対象物の関係を示す説明図。 クレーン搬入物マッピング処理を示すフローチャート。 クレーン作業領域と搬入対象物の関係を示す他の説明図。 軸平行境界ボックスを模式的に示す説明図。 軸平行境界ボックスの干渉判定を模式的に示す説明図。 搬入期間を計算する処理を示すフローチャート。 躯体としての壁と天井の作り方の例を示す説明図。 壁および天井の建築工程と機器の搬入工程の関係を示す説明図。 クレーン使用時間を計算する処理を示すフローチャート。 クレーン使用時間の計算例を示す説明図。 提供画面の例を示す説明図。 提供画面の他の例を示す説明図。 提供画面のさらに別の例を示す説明図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、後述のように、各クレーンの設置場所および設置時期だけでなく、各搬入対象物はどのクレーンを用いて搬入するのか、各クレーンが所定期間内で使用される量はどのくらいか、を計算することができる。従って、ユーザは、この計算結果を利用することで、クレーンの使用計画が適切であるかを判定でき、効率的に建設計画を作成することができる。
図1〜図4を用いて第1実施例を説明する。図1は、建設計画支援装置1の全体構成を示す。建設計画支援装置1は、例えば1つまたは複数のコンピュータから構成することができる。ここでは、一つのコンピュータから構成する場合を説明する。
[システム構成]
建設計画支援装置1は、クレーン配置計画の立案を支援するための装置であり、例えばパーソナルコンピュータなどのコンピュータを用いて構成される。建設計画支援装置1は、例えば、マイクロプロセッサ(図中、CPU:Central Processing Unit)10、記憶装置11、メモリ12、入力装置13、出力装置14、通信装置15を備えており、これら各装置10〜15はバス16で接続されている。また、建設計画支援装置1は、通信装置15および通信ネットワーク15を介して、プラント3Dモデルデータベース2と建築工程データベース3およびクレーン仕様データベース4に通信可能に接続されている。
記憶装置11は、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリデバイスのような比較的記憶容量の大きい不揮発性記憶装置として構成されており、それぞれ後述するように、情報管理部110、クレーン作業領域モデル生成部111、クレーン搬入物マッピング部112、搬入期間計算部113、クレーン使用時間計算部114、計算結果記憶部115、情報提示画面生成部116を実現するためのコンピュータプログラムを記憶している。なお、図1では、オペレーティングシステムやデバイスドライバなどは図示を省略している。
メモリ12は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)である。メモリ12はマイクロプロセッサ10に使用され、マイクロプロセッサ10に作業領域を提供したりする。
入力装置13は、ユーザが建設計画支援装置1へ情報を入力するための装置であり、例えば、キーボード、タッチパネル、マウスなどのポインティングデバイス、視線検出装置、音声指示装置、動作検出装置などを含んで構成することができる。出力装置14は、建設計画支援装置1から情報を出力するための装置であり、例えば、ディスプレイ、プリンタ、音声合成装置などを含んで構成することができる。なお、例えば携帯電話や携帯情報端末などの外部装置を建設計画支援装置1に接続して、情報を入出力できるように構成してもよい。
通信装置15は、通信ネットワークCNを介してデータベース2〜4に接続されており、これらデータベース2〜4と通信するための装置である。なお、各データベース2〜4を建設計画支援装置1内に設けてもよいし、各データベース2〜4のデータのうち必要なデータのみを建設計画支援装置1内にコピーして使用してもよい。または、建設計画支援装置1が必要とするデータを、ユーザが入力装置13を介して手動で建設計画支援装置1へ入力してもよい。または、建設計画支援装置1の必要とするデータを記憶媒体に記憶させておき、その記憶媒体を建設計画支援装置1に接続してデータを読み込ませる構成でもよい。
情報管理部110は、各データベース2〜4からデータを読み出したり、各データベース2〜4へデータを書き込んだりする機能である。情報管理部110は、プラント3Dモデルデータベース2に接続することで、「三次元モデルデータ管理部」を実現する。情報管理部110は、建築工程データベース3に接続することで、「建築工程データ管理部」を実現する。情報管理部110は、クレーン仕様データベース4に接続することで、「クレーン仕様データ管理部」を構成する。
クレーン作業領域モデル生成部111は、建設現場に配置される各クレーン5(図6参照)について、その作業領域の3Dモデルを生成する機能である。クレーン作業領域モデル生成部111の処理は、図5で後述する。
クレーン搬入物マッピング部112は、各クレーンで搬入すべき搬入対象物(建築構造物、機器)を決定し、対応付ける機能である。クレーン搬入物マッピング部112は「クレーン搬入物対応付部」に該当する。
搬入期間計算部113は、各クレーンに対応付けられた搬入対象物を搬入すべき期間を計算する機能である。例えば、大型の設備装置や配管スプールなどは、設置予定場所の天井を組み立てる前に搬入する必要があるため、搬入時期を計算する。
クレーン使用時間計算部114は、クレーンを搬入対象物の搬入に使用した量(クレーン使用量)をクレーン使用時間として算出する機能である。クレーン使用時間計算部114は「クレーン使用量計算部」に該当する。
計算結果記憶部115は、各機能111〜114で計算した結果を記憶する。情報提示画面生成部116は「情報提供部」に該当し、出力装置14を介してユーザへ提供する画面を生成する機能である。
[データ構造]
図2〜図4を用いてデータベース2〜4の構成例を説明する。まず最初に図2を用いてプラント3Dモデルデータベース2の構成を説明し、続いて図3を用いて建築工程データベース3の構成を説明し、最後に図4を用いてクレーン仕様データベース4の構成を説明する。各データベース2〜4は、図示した項目以外の他の項目を含んでもよい。また、各データベース2〜4は、複数のデータベースを連携させることで構成してもよい。
[プラント3Dモデルデータベース]
図2に示すように、プラント3Dモデルデータベース2には、「建築物」としてのプラントを構成する個々の部品毎にレコードが登録される。プラントを構成する各部品のうちクレーンを用いて搬入するものは「搬入対象物」に該当する。各レコードには、例えばプロジェクトID20、部品ID21、形状情報22、座標情報23、構造物種類24、属性25などが格納される。レコードは、これら以外の情報を含んでも良い。IDとは、IDentification(識別子)の略である。
プロジェクトID20とは、プラントを建設するプロジェクトを識別するための情報であり、例えばプラント名称を表す文字列である。部品ID21とは、個々の部品を一意に識別するための情報であり、例えば文字列などから構成される。形状情報22とは、部品の形状を示す情報であり、形状の例としては、直管、エルボー、直方体などがある。
座標情報23とは、プラント建設作業領域内における部品の空間的な位置を示す情報である。例えば、形状が直管やエルボーであれば、その2つの端面(例えば、上面と底面)を形成する円の中心座標およびその半径で、定義できる。形状が直方体であれば、その12本の線分の情報で定義できる。個々の線分の情報は、その両端の2点の座標で定義することができる。
構造物種類24とは、3DCADの部品が表す構造物の種類を示す情報である。搬入対象物としての部品には、「建築構造物」と「機器」とが含まれる。ここでは、「機器」の中に配管を含めて説明する場合がある。「建築構造物」には、例えば、基礎、床、天井、壁などの躯体を含む。「機器」には、例えば、制御盤、空調装置、空調ダクト、大型表示装置、電気ケーブルトレイ、配管などがある。
属性25とは、3DCADにおけるオブジェクトごとに付与される製品情報である。例えば機器や配管であれば、その系統名と施工図の番号とが属性値として設定される。系統名とは、プラント運転時の機能別にグループ化された単位である。また例えば躯体であれば、「床」「壁」「フロア」等が属性値として設定される。
[建築工程データベース]
図3に示すように、建築工程データベース3には、概略の建設工程計画に含まれる個々の概略工程を単位として複数のレコードが登録されている。各レコードには、例えばプロジェクトID30、作業工程ID31、構造物種類32、作業名33、作業開始日34、作業完了日35、属性1_36、属性2_37が格納される。
プロジェクトID30とは、当該建築工程が属するプラント建設プロジェクトを識別するための情報であり、例えば、プラントを識別する情報(名称等)が設定される。これにより、過去の建設プロジェクトと現在の建設プロジェクトを区別することができる。
作業工程ID31とは、工程表を構成している各作業工程を一意に識別するために付与される識別子である。構造物種類32とは、作業工程IDで特定される作業工程で扱う構造物の種類を示す情報である。作業名32とは、工程表などに記載される作業を識別するための情報であり、例えば、「1F−壁建築」「1F−天井建築」などのような文字列が設定される。
作業開始日34とは、当該作業工程の作業を開始する日付である。作業完了日35とは、当該作業工程の作業を完了する日付である。日付は例えば、「2013/02/01」(年/月/日)などのように設定される。属性1_36および属性2_37とは、各作業工程と作業対象の部品とを対応づけるための情報であり、例えば各作業の作業フロアの名称や、作業対象の躯体が床または壁のどちらであるかを区別する文字列などが設定される。
[クレーン仕様データベース]
図4に示すように、クレーン仕様データベース4には、クレーンごとのレコードが登録されている。各レコードには、例えば、プロジェクトID40、クレーン名41、座標42、ブーム長さ43、つり上げ荷重44、作業半径45、オペレータ熟練度46が格納される。
プロジェクトID40は、プラント建設プロジェクトを識別する情報である。クレーン名41は、そのプロジェクトで使用されるクレーンを識別するための情報である。座標42は、そのクレーンの作業現場における設置場所を特定するための情報である。ブーム長さ43は、クレーンのブーム54(図6参照)の長さを示す。作業半径45は、クレーンの作業可能な領域を円として定義する場合の半径である。
オペレータ熟練度46とは、そのクレーンを操作するオペレータの熟練度を示す情報である。複数のオペレータが同一のクレーンを交替で操作するような場合、各オペレータの熟練度が設定される。以降では、図1に示す各機能111〜114の処理内容の詳細を説明する。
[クレーン作業領域モデル生成部111]
図5は、クレーン作業領域モデル生成部111が実行する処理を示すフローチャートである。クレーン作業領域モデル生成部111は、処理対象のクレーンの名前、作業半径、座標をクレーン仕様データベース4から取得する(S10)。データベース4からクレーン名などを読み込むのではなく、ユーザが手動で入力してもよい。
クレーン作業領域モデル生成部111は、クレーンの座標を中心とし、作業半径を半径とする円柱形状をクレーン作業領域モデルとして生成し、そのクレーン作業領域モデルを記憶する(S11)。円柱形状の高さは、事前に特定の値を定めておいても良いし、入力装置2でユーザが指定した値を読み込んでも良い。
クレーン作業領域モデル生成部111は、処理対象の全てのクレーンについて作業領域モデルを生成したか判定する(S12)。未処理のクレーンが存在する場合(S12:NO)、すなわち、クレーン作業領域モデルを作成していないクレーンが存在する場合は、ステップS11へ戻る。
図6は、上述のクレーン作業領域モデル生成処理を実行した結果を上面図として示す説明図である。図6の例では、建築物6(図9参照)の建設領域60およびその周囲に、複数のクレーン5が配置されている。クレーン5の旋回中心50を当該クレーンの設置位置として示す。各クレーンの符号を5(1)〜5(6)として表すならば、各クレーン5(1)〜5(6)の設置位置(旋回中心)の符号は50(1)〜50(6)となる。
各クレーン5のクレーン作業領域WZは、そのクレーンの設置位置50を中心とし、作業半径WDを半径とする円柱状オブジェクトとして定義される。円柱の高さは適宜決定することができる。例えば、クレーン5の仕様情報4に含まれるブーム長さと作業時のブーム角度などに基づいて、円柱の高さを決定することができる。図6では、建設領域60のほぼ全ては、各クレーン5の作業領域WZ1〜WZ6の少なくともいずれかにより覆われている。なお、図6に示すクレーン配置は一例であり、2台以上6台未満のクレーンを配置してもよいし、または7台以上のクレーンを配置してもよい。
クレーン5の構成例を説明する。クレーン5は、例えば下部走行体51、上部旋回体52、運転室53、ブーム54、ワイヤ55およびフック56を備える。下部走行体51は、クローラやホイールなどの走行機構により走行する。上部旋回体52は、下部走行体51に旋回可能に設けられており、油圧モータなどの駆動力に応じて回動する。上部旋回体52の回転中心を旋回中心50として示す。
運転室53にはオペレータが乗車して、図示せぬ操作レバーを操作する。ブーム54は、上部旋回体52の前方に回動可能に設けられており、その先端にはフック56がワイヤ55を介して取り付けられている。フック56には、建築構造物や機器が着脱可能に取り付けられる。オペレータは、上部旋回体52を所望の方向に向けて、ブーム54を所望の角度に回動し、ワイヤ55を介してフック56を上下動させる。これにより、オペレータは、クレーン5により建築構造物や機器といった搬入対象物を所定の高さの所定の場所に搬入することができる。
図7は、クレーンの作業領域WZと搬入対象物7との関係を示す。どのクレーンにどの搬入対象物7を割り当てるかは、図8以降で後述する。ここでは簡単に、クレーン作業領域WZと搬入対象物7との関係を説明する。なお、図6におけるかっこ付き数字と図7におけるかっこ付き数字とは直接の関係はない。他の図でも同様であり、かっこ付き数字はその図での説明のために使用されている。なお、図7では、クレーンは直接登場しないが、旋回中心50(1)を持つクレーンをクレーン5(1)と、他の旋回中心50(2)を持つクレーンをクレーン5(2)と呼ぶ。
ある搬入対象物7(1)は、あるクレーン5(1)の作業領域WZ1のみに位置しているため、その搬入対象物7(1)はそのクレーン5(1)でしか建築物6へ搬入することはできない。同様に、他の搬入対象物7(2)は、他のクレーン5(2)の作業領域WZ2のみに位置するため、その搬入対象物7(2)は他のクレーン5(2)でしか建築物6へ搬入することはできない。
別の搬入対象物7(3)は、クレーン5(1)の作業領域WZ1およびクレーン5(2)の作業領域WZ2の重なった領域に位置している。従って、その搬入対象物7(3)は、クレーン5(1)またはクレーン5(2)のいずれでも搬入可能である。搬入対象物7(3)は、複数のオブジェクト70(1),70(2)から構成されている。そこで、論理的には、搬入対象物7(3)を構成する一方のオブジェクト70(1)を一方のクレーン5(1)で搬入することとし、搬入対象物7(3)を構成する他方のオブジェクト70(2)を他方のクレーン5(2)で搬入するという計画を立てることもできる。ただし、実際には、搬入対象物7(3)は物理的にひとかたまりの物体であるため、オブジェクト単位で分けて搬入することはなく、搬入対象物7(3)の全体としていずれかのクレーン5で建築物6へ搬入する。搬入する物量を論理的に計算する段階では、オブジェクトごとに割り当て、最終的な割り当て(搬入物マッピング)の際には、特定のクレーンに過大な負荷がかからないように調整することができる。
[クレーン搬入物マッピング部112]
図8は、クレーン搬入物マッピング部112が実行する処理を示すフローチャートである。クレーン搬入物マッピング部112は、各クレーンが搬入可能な搬入対象物(機器、建築構造物)を計算する。各搬入対象物がどのクレーンの作業領域内に含まれるかを、干渉チェックなどにより判定する。
各搬入対象物とクレーンの作業半径との関係は、図6,図7でも説明したが、さらに図9を用いて説明する。図9は、建築物6の縦断面を模式的に示す。建築物6は一般的に周囲の4つの面にそれぞれ壁が設けられるが、説明の便宜上、図9では左右一つずつの壁62について説明する。
1階の床61(1)の両側に壁62(1),62(2)が垂直に設けられている。1階の壁62(1),62(2)の上端には、1階の天井(または2階の床)61(2)が設けられている。そして、2階の床61(2)の両側には壁62(3),62(4)が設けられている。2階の壁62(3),62(4)の上端には、2階の天井(または3階の床)61(3)が設けられている。3階の床61(3)の両側には壁62(5),62(6)が設けられている。以下同様にして、建築物6については、建築構造物としての床(または天井)と壁を交互に建設していく。
そして、建築物6の建設に合わせて、所定の階床の所定位置に機器7(1)〜7(3)が搬入され、取り付けられる。図9の例では、1階の床61(1)に機器7(1)が、2階の床61(2)に機器7(2)が、3階の床61(3)に機器7(3)が、それぞれ設置される。
ここで図9に示すクレーン5のブーム54が届く範囲が、そのクレーン5の作業領域WZである。機器7(1)および7(3)はクレーン5の作業領域WZ内に位置するため、そのクレーン5で搬入する計画を立てることができる。2階の機器7(2)はクレーン5の作業領域WZから外れているため、図外の他のクレーンで搬入する。
図8に戻る。クレーン搬入物マッピング部112は、クレーン作業領域モデル生成部111で作成された各クレーン作業領域WZのモデルの中から任意の1つを、処理対象のクレーン作業領域モデルとして選択する(S20)。
クレーン搬入物マッピング部112は、ステップS20で選択したクレーン作業領域モデルとプラント3Dモデルとの干渉をチェックする(S21)。干渉チェックについては、一般の3DCADが有する機能を利用しても良いし、あるいは、一般的に簡易な干渉チェック手法として用いられている、軸平行境界ボックスを用いても良い。
図10に示すように、軸平行境界ボックス71は、3Dオブジェクト70を覆う最小の直方体であって、かつ、各辺がX軸Y軸Z軸のいずれかに平行となる。この特徴を用いることで、図11に示すように簡単に干渉をチェックできる。
例えば、図11(a)に示すように、2つの軸平行境界ボックス71(1)と71(2)とが物理的に干渉している。図11では、軸平行境界ボックス71(1)をBOX1と、軸平行境界ボックス71(2)をBOX2と、示している。
軸平行境界ボックス同士の干渉を検出するために、図11(b)および図11(c)に示すように、XY平面およびXZ平面において、2つの軸平行境界ボックスの端点座標の大小を比較する。
ここで、一方の軸平行境界ボックス71(1)のX軸の両端座標をX11,X12と、他方の軸平行境界ボックス71(2)のX軸の両端座標をX21,X22とする。一方の軸平行境界ボックス71(1)のY軸の両端座標をY11,Y12と、他方の軸平行境界ボックス71(2)のY軸の両端座標をY21,Y22とする。一方の軸平行境界ボックス71(1)のZ軸の両端座標をZ11,Z12と、他方の軸平行境界ボックス71(2)のZ軸の両端座標をZ21,Z22とする。
この場合、Y11<Y22<Y12、かつ、Z21<Z11<Z22が成り立つことにより、2つの軸平行境界ボックス71(1),71(2)の間に干渉領域が存在することが分かる。
上述の干渉チェックに代えて、クレーンの座標と各搬入対象物7のオブジェクト70の中心座標との距離が作業半径WD以下であるかどうかを、干渉の有無を調べるための判定基準として用いてもよい。
図8に戻る。クレーン搬入物マッピング部112は、ステップS21の干渉チェックの結果に基づいて、干渉の有無を確認する(S22)。干渉が存在すると判定した場合(S22:YES)、干渉しているオブジェクト同士(クレーン作業領域WZのオブジェクトとプラント3Dモデル内の搬入対象物7のオブジェクト)のオブジェクトIDの組合せを計算結果記憶部115へ保存する(S23)。
そして、クレーン搬入物マッピング部112は、全てのクレーン作業領域モデルについて干渉の有無を検査したか判定する(S24)。クレーン搬入物マッピング部112は、干渉の有無を検査していないクレーン作業領域モデルがある場合(S24:YES)、つまり、ステップS20〜S22を実行していない未処理のクレーン作業モデルがあると判定した場合、ステップS20へ戻る。
[搬入期間計算部113]
図12は、搬入期間計算部113が実行する処理を示すフローチャートである。搬入期間計算部113は、各搬入対象物7をいつ搬入するかを計算する。大規模プラントでは、機器や配管が大型で、躯体建築後に搬入口から搬入することが困難な場合がある。この場合、各フロアの天井を建築する前に、クレーン5で大型の搬入対象物7を上部から吊り込むという工法を取る場合がある。この場合には、各搬入対象物7と天井との位置関係が重要となるため、搬入期間計算部113は、搬入対象物と天井の位置関係を計算する。
搬入期間計算部113は、プラント3Dモデルに含まれる搬入対象物7の3Dオブジェクトごとに、そのオブジェクトの直上に存在する天井の3Dオブジェクトを判定する(図9オブジェクト61(1)〜61(3)参照。以下、天井オブジェクト61と呼ぶ場合がある)。
搬入対象物のオブジェクトの直上に天井オブジェクトが存在するか否かの判定は、クレーン搬入物マッピング部112で述べたと同様に、3Dオブジェクトの軸平行境界ボックスのXYZ座標の大小比較により計算可能である。
具体的には、天井オブジェクトと搬入対象物オブジェクトのそれぞれの軸平行境界ボックスがXY平面上で干渉しており、かつ、搬入対象物オブジェクトの軸平行境界ボックスの上端のZ座標が天井オブジェクトの軸平行境界ボックスの下端のZ座標より下で距離が最も近いものが、搬入対象物オブジェクトの直上にある天井オブジェクトとなる。
搬入対象物オブジェクトの直上にある天井オブジェクトを抽出することにより、それぞれの天井が建築される前にどの搬入対象物を搬入する必要があるかを判定できる。すなわち、各搬入対象物の搬入完了日を導出可能となる。この判定結果として、搬入期間計算部113は、搬入対象物オブジェクトのオブジェクトIDと天井オブジェクトのオブジェクトIDとの組合せを、計算結果記憶部115に格納する。
搬入期間計算部113は、躯体の3Dオブジェクトのうち、天井と壁のオブジェクトの接続関係を計算して、計算結果記憶部105に格納する(S31)。搬入工程の開始日を決定するためである。上述のとおり搬入対象物の搬入作業は、壁の建築後であって天井の建築前である必要がある。従って、壁の作業工程と天井の作業工程との順序関係が重要となる。なお、壁建築の作業工程と天井建築の作業工程とが、ネットワーク工程のように先行後続の関係で接続されていない場合、3Dオブジェクトの配置関係を用いて接続関係を計算する。
接続関係の計算には、ステップS30で述べたと同様に、軸平行境界ボックスを利用することができる。ただし、天井オブジェクト(床オブジェクト)の作り方によって、図13に示すように2パターンの判定方法が考えられる。
第1パターンは、図13(a)に示すように、壁オブジェクト62(1),62(2)の上に天井オブジェクト61(1)が載る。第2パターンは、図13(b)に示すように、壁オブジェクト62(3),62(4)の上部側方に天井オブジェクト61(2)が接続される。
第1パターンの場合、壁オブジェクト62(1),62(2)の軸平行境界ボックスと天井オブジェクト61(1)の軸平行境界ボックスとに関して、X座標およびY座標上での干渉と、Z座標上での接触とを判定する。端点座標が一致する場合、または端点座標の差が微小な場合に、接触していると判定できる。
第2パターンの場合、壁オブジェクトの軸平行境界ボックスと天井オブジェクトの軸平行境界ボックスとに関して、X座標およびY座標上での接触と、Z座標上での干渉をチェックする。この計算結果として、壁オブジェクトのオブジェクトIDと天井オブジェクトのオブジェクトIDの組合せを計算結果記憶部115に格納する。
図12に戻る。搬入期間計算部113は、建築工程データベース3からそれぞれの天井および壁の作業開始日および作業完了日を読み込む(S32)。そして、搬入期間計算部113は、搬入対象物オブジェクトと天井オブジェクトとの関係と、壁オブジェクトと天井オブジェクトの接続関係や作業開始日および作業完了日とを用いて、各搬入対象物の搬入可能な期間を計算する(S33)。搬入対象物を搬入可能な期間を、搬入期間と呼ぶ場合がある。
図14(a)に示すように、搬入対象物7が壁62(1),壁61(2)、天井61(2)という躯体オブジェクトに囲まれている状態を考える。この場合、壁62(1)及び壁62(2)の建設が完了した後で、かつ、天井61(2)の建設が開始される前に、搬入対象物7を搬入する必要がある。そこで、搬入対象物7を搬入可能な期間は、図14(b)に示すように、壁62(2)の建設完了日から天井61(2)の建設開始日までの期間として作成することができる。搬入可能な期間は上述のように始期と終期をそれぞれ指定することで定義してもよいし、これに代えて、例えば壁62(2)の建設完了日から一定期間後に搬入対象物7を搬入開始すること、または、天井61(2)の建設開始日の一定期間前までに搬入対象物7を搬入完了すること、のように定義してもよい。
図12のステップS33では、搬入期間計算部113は、全ての搬入対象物について搬入開始日および搬入完了日を計算し、その結果を計算結果記憶部115に格納する。
[クレーン使用時間計算部114]
図7は、クレーン使用時間計算部114の実行する処理のフローチャートである。クレーン使用時間計算部114は、搬入対象物のオブジェクトに対する搬入物量を計算する(S40)建築構造物や機器等の搬入対象物オブジェクトは、必ずしも搬入単位に生成されているとは限らないためである。
1つの機器を1回の搬入作業で搬入する場合を説明する。一般に1つの機器は複数の(N個の)オブジェクトから構成されるため、N個のオブジェクトを1回の搬入作業で搬入することになる。従って、その機器を構成する1つのオブジェクトが相当する搬入物量は1未満(例えば1/N)であると考えるか、または、N個のオブジェクトのうちの1つを搬入物量1とし、他の(N−1)個のオブジェクトの搬入物量をゼロとして搬入物量を計算する必要がある。
配管の場合も同様に、製造工場で配管スプールと呼ばれる単位で溶接されて建設現場に輸送され、搬入される。配管オブジェクトが配管スプールより細かい単位で生成されている場合、複数の配管オブジェクトで1つの配管スプールを構成するため、1つの配管オブジェクトが相当する搬入物量は1未満となる。例えば、5つの配管オブジェクトで1つの配管スプールを構成する場合、1つの配管オブジェクトに相当する搬入物量は1/5=0.2となる。配管オブジェクトと配管スプールの対応関係が存在する場合は、それに従って、各配管スプールを構成するN個の配管オブジェクトのそれぞれに対して、搬入物量を1/Nとすれば良い。一方、プロジェクト早期段階で設計が十分に進んでおらず、配管オブジェクトと配管スプールの対応関係が存在しない場合には、過去のプロジェクトの実績などに基づいて平均スプール長を定義しておき、各配管オブジェクトの長さを平均スプール長で割ることで搬入物量を計算可能である。
クレーン使用時間計算部114は、搬入期間計算部113で計算した搬入対象物オブジェクトごとの搬入開始日および搬入完了日を計算結果記憶部115から読込み(S41)、搬入対象物オブジェクト毎に単位時間当たりの搬入物量を計算する(S42)。
例えばある配管オブジェクトの搬入物量が1.5本で、搬入開始日が4月1日、搬入完了日が4月5日、搬入日数が5日間とした場合を説明する。単位時間を日とすれば1.5本を5日間で割ることで。1日当り0.3本搬入する計算となる。クレーン使用時間計算部114は、計算結果を計算結果記憶部115に格納する。
クレーン使用時間計算部114は、搬入対象物オブジェクト毎の単位時間当たりの搬入物量から、単位時間当たりのクレーン使用時間を計算する(S43)。事前に機器の物量1点当りのクレーン使用時間を定義しておくことで、算出できる。クレーン使用時間計算部114は、単位時間当たりのクレーン使用時間の計算結果を計算結果記憶部115に格納する。なお、物量1点当りのクレーン使用時間が無い場合は、ステップS43を実行しなくても良い。その場合、最終的な出力結果としては、クレーン毎の使用時間の山積みした値ではなく、クレーン毎の搬入物量を山積みした値となる。
クレーン使用時間計算部114は、クレーンごとに各単位時間帯での使用時間を計算する(S44)。ステップS44での計算には、ステップS43での計算結果とクレーン搬入物マッピング部112での計算結果とを用いる。
例えば図14(a)のテーブルT10に示すように、搬入対象物オブジェクトAの搬入開始日が4月2日、搬入完了日が4月4日、単位時間(ここでは日)当たりのクレーン使用時間が0.3時間/日、搬入可能なクレーンはクレーンAであるとする。また、搬入対象物オブジェクトBも同様に、その搬入開始日が4月3日、搬入完了日が4月5日、単位時間当たりのクレーン使用時間が1.0時間/日、搬入可能なクレーンはクレーンAであるとする。
そして、図14(b)のテーブルT11に示すように、クレーン使用時間の山積み値を更新する。まず、第1ステップのテーブルT11(1)では、初期状態のクレーン使用時間山積みを示しており、全てのクレーンの全ての時間帯において使用時間はゼロの状態である。
第2ステップのテーブルT11(2)では、オブジェクトAのクレーン使用時間を追加した状態を表す。具体的には、オブジェクトAの搬入開始日(4月2日)から搬入完了日(4月4日)までの各日に対して、単位時間当たりのクレーン使用時間(0.3時間/日)を加算する。
第3ステップのテーブルT11(3)では、第2ステップと同様に、オブジェクトBのクレーン使用時間を追加した状態を表す。4月3日および4月4日のクレーン使用時間は、オブジェクトAについての0.3時間/日とオブジェクトBについての1.0時間/日とを加算した、1.3時間/日となる。このようにして、全ての搬入対象物オブジェクトについてクレーン使用時間を追加する。
ただし、1つの搬入対象物オブジェクトが複数の(N個の)クレーンで搬入可能な場合には、各クレーンに対して均等に(1/Nずつ)クレーン使用時間を配分してもよい。あるいは、いずれか1つのクレーンを選択して使用時間を加算する方法が考えられる。後者の場合、オブジェクトAに最も近いクレーンを選択してもよいし、計算時点での暫定的なクレーン使用時間山積みにおいて、オブジェクトAの搬入期間内で最も使用時間が少ないクレーンを選択してもよい。いずれの方法を採用してもよい。
[表示画面]
図17〜図19を用いてユーザへ提供する画面の例を説明する。図17〜図19に示す画面は、情報提示画面生成部116により生成され、出力装置14からディスプレイへ出力される。ユーザは、表示された画面上のボタンなどを操作することで、入力装置13を通じて建設計画支援装置1へ情報を入力することができる。
図15に示す画面G10は、クレーン使用時間(山積み)を表示するクレーン使用時間表示部GA11と、プラント3Dモデルおよびクレーン3Dモデルの鳥瞰図表示部GA12および上面図表示部GA13を含む。
クレーン使用時間表示部GA11は、クレーン使用時間を山積みグラフとして表示しており、例えば各クレーンの名前を文字で表示し、かつ、単位時間当たり(例えば1ヶ月毎)のクレーン使用時間を棒グラフや折れ線グラフ、数値などで表示する。
図17では図示を省略しているが、上述のように、クレーン使用時間表示部GA11、鳥瞰図表示部GA12および上面図表示部GA12では、同一のクレーンに同一のクレーン名が対応付けられて表示されている。そして、各表示部GA11〜GA12の各クレーンは、クレーン名を通じて連携しており、ユーザがいずれかの表示部で所望のクレーンを選択すると、選択したクレーン名と同一のクレーン名が対応付けられているクレーンに関する情報が、他の全ての表示部において強調表示される。強調表示の方法は、例えば、ハイライト表示、点滅表示などでもよい。
図18は、各クレーンの搬入する物量および機器リストなどを表示するための搬入物量表示部G20の例である。この画面G20は、例えば、クレーン名、論理的物量、物理的物量、3Dオブジェクトリスト、実機器リストを含む。
クレーン名は、建設計画支援装置1が各クレーン5を識別する情報である。論理的物量とは、そのクレーンに割り当てられた3Dオブジェクトの数である。物理的物量とは、そのクレーンで実際に搬入した機器の数である。実際の機器は複数の3Dオブジェクトから形成されるため、論理的物量よりも実際の物理的物量の方が小さくなる。
3Dオブジェクトリストとは、そのクレーンに割り当てられた3Dオブジェクトの一覧である。実機器リストとは、そのクレーンに割り当てられた機器の一覧である。ここでの機器には配管も含む。建築構造物についても同様に表示することができる。なお、論理的物量と3Dオブジェクトリストは省略することもできる。図18に示す画面は、図17に示す画面G10または図19で後述する画面G20の一部として表示してもよいし、別々の画面として表示してもよい。
図19は、アニメーションを採用した画面G20の例である。アニメーションで表示することで、ユーザは時期に応じた各クレーンの使用時間の推移を容易に把握できる。画面G20は、例えば、クレーン使用時間グラフ表示部GA21、クレーン3Dモデル表示部GA22、表GA23、アニメーション制御ボタンB21を含む。
ユーザは、アニメーション制御ボタンB21を操作することで、再生、停止、逆再生のようにアニメーションの再生状態を制御することができる。再生を始めるとアニメーション内での時間が経過し、各単位時間帯におけるクレーン使用時間に合わせて、クレーン3Dモデル表示部GA22の表示形態が変化していく。
例えば、単位時間のクレーン使用時間が120時間以上の場合は赤色、60時間以上120時間未満の場合は黄色、60時間未満の場合は青等といったように事前にクレーン3Dモデルの表示色を定義しておき、ある単位時間帯(月)における使用時間の大きさに応じてクレーン3Dモデルを着色する。
このように構成される本実施例によれば、各クレーン5を搬入対象物7の搬入に使用する使用量を計算できる。従って、各クレーン5を過度に使用したりする無理な計画が立案されるのを抑制して、適切な建設計画の作成を支援できる。
本実施例では、各クレーン5の設置場所および設置時期だけでなく、各搬入対象物7はどのクレーン5を用いて搬入するのか、各クレーン5が所定期間内で使用される量はどのくらいかなどを計算できる。従って、ユーザは、この計算結果を利用することで、各クレーン5の使用計画が適切であるかを判定でき、効率的に建設計画を作成できる。
従って、本実施例によれば、クレーン群を建築物6の躯体建築の使用と機器の搬入との両方で使用することができ、余分なクレーンを設置したり、クレーンを長時間稼働させたりするという事態の発生を抑制できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
1:建築計画支援装置、2:三次元モデルデータベース、3:建築工程データベース、4:クレーン仕様データベース、110:情報管理部、111:クレーン作業領域モデル生成部、112:クレーン搬入物マッピング部、113:搬入期間計算部、114:クレーン使用時間計算部、115:計算結果記憶部、116:情報提示画面生成部

Claims (9)

  1. 建築構造物および機器を含む搬入対象物の搬入にクレーンを使用する建築物の建設計画の作成を支援する建設計画支援装置であって、
    前記搬入対象物についての三次元モデルおよび前記建築物における位置に関する三次元モデルデータを管理する三次元モデルデータ管理部と、
    前記建築構造物を用いる建築の時期に関する建築工程データを管理する建築工程データ管理部と、
    前記建築物の建設領域に配置される複数のクレーンの作業半径を含む仕様情報および設置位置に関するクレーン仕様データを管理するクレーン仕様データ管理部と、
    前記クレーン仕様データに基づいて前記各クレーンが前記搬入対象物を搬入可能な作業領域を示すクレーン作業領域を生成するクレーン作業領域生成部と、
    前記各クレーン作業領域と前記各三次元モデルデータとに基づいて、前記各クレーンで搬入可能な前記搬入対象物を抽出して前記各クレーンのうちいずれかのクレーンに対応付けるクレーン搬入物対応付け部と、
    前記搬入対象物に含まれる前記建築構造物および前記機器の位置関係と前記建築工程データとに基づいて、前記対応付けられたクレーンを用いて前記搬入対象物を搬入すべき搬入時期を前記搬入対象物ごとに計算する搬入時期計算部と、
    前記各クレーンで搬入可能な前記搬入対象物と当該搬入対象物の前記搬入時期とに基づいて、前記各クレーンを前記搬入対象物の搬入に使用する使用量を計算するクレーン使用量計算部と、
    を備える建設計画支援装置。
  2. 前記計算されたクレーン使用量に関する情報を少なくとも提供する情報提供部をさらに備える、
    請求項1に記載の建設計画支援装置。
  3. 前記使用量は、前記搬入対象物の搬入に要する前記クレーンの使用回数から算出される値である、
    請求項2に記載の建設計画支援装置。
  4. 前記搬入対象物の種類ごとに、前記使用回数当たりのクレーン使用時間が予め定義されており、
    前記使用量は、前記クレーン使用時間として算出される、
    請求項3に記載の建設計画支援装置。
  5. 前記クレーン使用量計算部は、前記各クレーンの使用量を所定の単位時間ごとに計算して出力する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の建設計画支援装置。
  6. 前記搬入時期計算部は、前記建築工程データと前記三次元モデルデータにおける位置情報とに基づいて、前記各搬入対象物の搬入開始日および搬入完了日を計算する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の建設計画支援装置。
  7. 前記クレーン使用量計算部は、
    前記各クレーンの使用量を前記所定の単位時間ごとに計算し、
    前記各搬入開始日のうち最も早い搬入開始日から前記各搬入完了日の最も遅い搬入完了日までの搬入期間において、前記各クレーンの使用量を時間順に並べて出力する、
    請求項6に記載の建設計画支援装置。
  8. 前記クレーン搬入物対応付部は、前記各クレーン作業領域と前記三次元モデルデータが物理的に干渉する組合せを検出し、干渉関係にあるクレーン作業領域を持つクレーンと干渉関係にある前記三次元モデルデータに対応する搬入対象物とを対応付ける、
    請求項1〜4のいずれかに記載の建設計画支援装置。
  9. 前記搬入対象物は、前記三次元モデルにおけるオブジェクトを複数を含んでおり、
    前記情報提供部は、前記各クレーンで搬入する搬入対象物のリストと当該搬入対象物の全部または一部を構成する前記オブジェクトのリストとを対応付けて表示する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の建設計画支援装置。
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