JP6173885B2 - 工程計画支援装置及び工程計画支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、工程計画における遅延の可能性を判定するための工程計画支援装置及び工程計画支援方法の技術に関する。
発電プラント、化学プラント等の建設や、大規模・大多数の部品組立作業を要する製造分野では、多種類の作業が複雑に絡み合いながら建設が進められていく。そのため、製造工程全体の作業手順を事前に十分検討することが、建設納期遅延等の建設リスクを低減する上で重要である。
原子力プラント建設を例にとると、原子力プラント建設は、建屋の建築工事と建屋内の機器据付工事とに大きく分類される。さらに建屋内の据付工事は、機械系工事、電気系工事、空調系工事等に分類される。ここで、機械系工事はポンプや配管の設置等であり、電気系工事はケーブルや制御盤の設置等であり、空調系工事は送風機や空調ダクトの設置等である。
建屋内の据付工事に関する工程の計画では、建屋の床、壁、天井等の建築時期を表す建築工程や、プラントの起動試験工程等を参考に、各種工事の順序を考慮しつつ、機器等の具体的な搬入時期や、据付時期を決定する。このとき、現場監督者は、設計図面や3D−CADを参考に、経験に基づいて、作業手順や作業期間の検討を行う。ここで、工期を短縮するため、複数種類の作業を並行に実施することが必須である。
国内におけるプラント建設では、プラント建設経験豊富な熟練計画者が工程を作成するため、並行作業が互いの作業領域や、工程期間の干渉が生じないように考慮された工程が作成されている。しかし、海外におけるプラント建設では、大規模なプラント建設に対する経験が浅い海外業者が工事を担当する可能性がある。このような場合には、作業領域や、工程期間の干渉に対する考慮が十分になされず、遅延発生リスクが増大することが考えられる。そのため、海外におけるプラント建設では、海外業者が作成した工程の妥当性を事前に検証することが重要である。しかし、大規模プラントの工程検証は容易ではないため、工程検証自動化技術が求められている。
特許文献1に記載の技術は、作業対象となる構造物3Dモデルの周囲に作業領域を生成し、並列作業の作業領域同士が干渉していた場合には干渉を回避するように工程を修正するものである。
特開2012−037972号公報
しかし、特許文献1に記載の技術は、干渉の有無をチェックしているのみであり、その干渉が本当に工程の遅延につながるものであるのかの判定までは行っていない。そのため、特許文献1に記載の技術では、工程の遅延につながる可能性の低い干渉までが、工程の見直し対象となってしまう。このため、かえって計画段階での工程が増えてしまうことになり、非効率となってしまう。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、工程の計画を効率的に行うことを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、実績工程の工程干渉期間、干渉体積及び工期余裕度と、計画工程の工程干渉期間、干渉体積及び工期余裕度との関係から、計画工程において遅延が生じるリスクの度合いである遅延リスクを算出することを特徴とする。
その他の解決手段については、実施形態中で説明する。
本発明によれば、工程の計画を効率的に行うことができる
第1実施形態に係る建設工程計画支援装置の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る工程データの例を示す図である。 第1実施形態に係る3D−CADデータの例を示す図である。 第1実施形態に係る作業工数データの例を示す図である。 第1実施形態に係る遅延リスクデータの例を示す図である。 第1実施形態に係る工程−CADリンクデータの例を示す図である。 第1実施形態に係る建設工程計画支援方法の全体処理手順を示す図である。 第1実施形態に係る工程干渉算出処理の手順を示すフローチャートである。 干渉日数の説明のための図である。 第1実施形態に係る作業空間干渉算出処理の手順を示すフローチャートである。 作業空間生成の具体的な手法を説明するための図である。 干渉体積生成の説明のための図である。 第1実施形態に係る工期余裕度算出処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る遅延リスク算出処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るクラスタリング処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 クラスタリング処理結果の例を示す図である。 遅延リスク算出処理で算出される遅延リスクを説明するための図である。 第1実施形態に係る遅延リスク表示画面の例を示す図である。 第1実施形態に係るクラスタ分割設定画面の例を示す図である。 第2実施形態に係る遅延リスク算出処理の手順を示すフローチャートである。 パラメータ空間の例を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、プラントの建設工程に対して適用しているが、例えば、高層ビル建設や、航空機組み立てや、大規模病院建設等、他の工程に対しても適用可能である。
《第1実施形態》
[システム構成]
図1は、第1実施形態に係る建設工程計画支援装置の構成例を示す図である。
図1に示すように、建設工程計画支援装置(工程計画支援装置)1は、メモリ10、CPU(Central Processing Unit)20,入力装置(入力部)30、出力装置(表示部)40、各種DB(Data Base)201〜205を有するPC(Personal Computer)等である。
記憶装置(各種DB201〜205に相当)に格納されているプログラムが、メモリ10に展開され、CPU20によって該プログラムが実行されることにより、処理部(表示処理部)100、及び、処理部100における工程干渉算出部101、作業空間干渉算出部102、工期余裕度算出部103、グルーピング部104、遅延リスク算出部105が具現化している。
処理部100は、各部101〜105の制御を行っている。
工程干渉算出部101は、2つの工程間において重複している日数である干渉日数(工程干渉期間)を算出する。
作業空間干渉算出部102は、2つの作業空間において重複している部分の体積である干渉体積を算出する。作業空間とは、部品に対する作業のために必要な空間である。
工期余裕度算出部103は、標準的な工数に対する処理対象となっている工程の工数の余裕度である工期余裕度を算出する。
グルーピング部104は、工期余裕度や、干渉体積等といった工程のパラメータを使用して、既に完了している工程である実績工程をグルーピングする。グルーピングの種類は、クラスタリングや、パラメータ空間の分割等がある。グルーピングの詳細については、後記する。
遅延リスク算出部105は、グルーピング部104によるグルーピングの結果と、未だ実施されていない工程である計画工程との関係から計画工程における遅延のリスクである遅延リスクを算出する。
なお、各部101〜105の処理の詳細は後記する。
また、建設工程計画支援装置1は、工程DB201、3D(Dimension)−CAD(Computer Aided Design)DB202、工程−CADリンクDB203、作業工数DB204、遅延リスクDB205の各DBを有している。
工程DB201には、後記するように計画工程や、実績工程といった各工程に関するデータである工程データ211(図2)が格納されている。
3D−CADDB202には、後記するように部品の3D−CADモデルに関するデータである3D−CADデータ212(図3)が格納されている。
工程−CADリンクDB203には、後記するように工程と、その工程で使用される部品の3D−CADデータ212とをリンクするためのデータである工程−CADリンクデータ213(図6)が格納されている。
作業工数DB204には、後記するように部品に関する情報と、その部品に対する作業原単位が組のデータとなっている作業工数データ214(図4)が格納されている。作業原単位については、後記して説明する。
遅延リスクDB205には、後記するように遅延リスク算出部105が算出した遅延リスクに関するデータである遅延リスクデータ215(図5)が格納されている。
入力装置30は、マウスやキーボード等であり、出力装置40は液晶ディスプレイ等である。
建設工程計画支援装置1は入力装置30を介して入力された情報に従って、工程DB201、3D−CADDB202、工程−CADリンクDB203、作業工数DB204に登録された各種データを用いて、与えられた建設工程に関する遅延リスクを算出する。そして、建設工程計画支援装置1は、算出した遅延リスクに関する情報を出力装置40に出力する。
[データ構造]
以下、適宜図1を参照しつつ、図2〜図6を参照して、各DB201〜205に格納されているデータの説明を行う。
(工程データ)
図2は、第1実施形態に係る工程データの例を示す図である。
工程データ211は、前記したように工程DB201に格納されているデータである。
図2に示すように、工程データ211は、工程計画に含まれる個々の工程を単位として複数のレコードが登録されている。そして、各レコードには、プロジェクトID(Identification)、工程ID、部品種類、作業名、作業エリア、作業開始予定日、作業完了予定日、物量、作業人数、実績開始日、実績完了日、実績物量等の各フィールドを有している。
プロジェクトIDは、工程を一意に識別するために付与される識別子である。図2の例では、各プロジェクトIDとして「Prj1」といった文字列が格納されている。
工程IDは、各工程を一意に識別するために付与される識別子である。例えば、図2の例に示すように「a1−P−1」のような文字列が格納される。
部品種類は、工程で使用される部品の種類である。例えば、図2の例に示すように、「配管」、「電気ケーブルトレイ」、「空調ダクト」等がある。
作業名は、工程表等に記載される作業の名称である。例えば、図2の例に示すように、「搬入」、「据付」、「溶接」等がある。
作業エリアは、工程の作業が実施される作業領域の名称(エリア名)である。例えば、図2の例に示すように「a1」のような文字列が格納される。
作業開始予定日とは、工程の作業を開始する予定の日付である。また、作業完了予定日とは、工程の作業を完了する予定の日付である。作業開始予定日や、作業完了予定日には、例えば、図2に示すように「2012/03/01」等の日付が格納される。なお、作業開始予定日及び作業完了予定日は、計画段階において入力される情報である。
物量は、工程において作業対象となっている部品の物量である。例えば、レコード201の工程では、配管100点が作業対象となっていることを示している。なお、物量の単位は予め定義されており、データ上では数字のみで解釈可能なものとする。つまり、工程データ211において、物量の単位は記入不要である。
作業人数とは、工程の作業に従事する作業者の人数である。例えば、レコード201の工程では、4人が作業に従事することを示している。
実績開始日は、実際に作業が開始された日付を示し、実績完了日は実際に作業が完了した日付を示している。
なお、実績開始日、実績完了日が空欄である工程は、未だ実施されていない工程であるので、これらの工程を計画工程と称する。
そして、実績開始日、実績完了日が記述されている工程は、実施済みの工程であるので、これらの工程を実績工程と称する。
つまり、図2の例において、レコード201,202に関する工程は計画工程であり、レコード203,204に関する工程は実績工程である。
なお、実績開始日のみが記述されており、実績完了日が記述されていない工程(つまり、現在実施中の工程)は、計画工程とする。
実績物量は、実際の工程において使用された物量である。
以降、作業開始予定日と、実績開始日とを合わせて作業開始日と称し、作業完了予定日と、実績完了日とを合わせて作業完了日と称することがある。つまり、計画工程において、作業開始日は作業開始予定日であり、作業完了日は作業完了予定日である。同様に、計画工程において、作業開始日は実績開始日であり、作業完了日は実績完了日である。
図2の例では、プロジェクトID「Prj1」のプロジェクトであり、作業エリアが「a1」である工程として以下の工程がある。
まず、工程IDが、「a1−P−1」、「a1−P−2」、「a1−E−1」、「a1−D−1」である4つの工程がある。そして、これら4つの工程をこの順番で実施するようにそれぞれの作業開始予定日と作業完了予定日が設定されている。さらに、「配管」、「電気ケーブルトレイ」、「空調ダクト」の据付工程(「a1−P−2」(レコード202)、「a1−E−1」(レコード203)、「a1−D−1」(レコード204))の計画作業期間はそれぞれ重複するよう計画された場合を示している。
また、「配管」の工程「a1−P−1」(レコード201)、「a1−P−2」(レコード202)の物量は配管100点である。そして、作業人数は工程ID「a1−P−1」の工程(レコード201)が4人、工程ID「a1−P−2」の工程(レコード202)が3人である。さらに、「電気ケーブルトレイ」の据付工程「a1−E−1」の工程(レコード203)は物量が80点、作業人数が3人である。さらに、「空調ダクト」の据付工程「a1−D−1」の工程は物量が20点、作業人数が2人である。
さらに、電気ケーブルトレイ」の据付工程「a1−E−1」(レコード203)及び空調ダクト」の据付工程「a1−D−1」(レコード204)は、実績工程であり、それぞれの実績作業期間は重複している。
このように、工程データ211により、それぞれの作業エリア、部品に対応して決められる所定の工程毎に、作業開始予定日、作業完了予定日、実績開始日、実績完了日が設定される。
[3D−CADデータ]
図3は、第1実施形態に係る3D−CADデータの例を示す図である。
3D−CADデータ212は、前記したように3D−CADDB202に格納されているデータである。3D−CADデータ212の各データは、入力装置30を介してユーザが入力するデータである。
図3に示すように、3D−CADデータ212には、プラントを構成する個々の部品毎にレコードが登録されている。そして、各レコードには、プロジェクトID、部品ID、形状情報、座標情報、部品種類、作業エリア等の各フィールドを有している。
プロジェクトIDは、工程が属するプロジェクトの識別子であり、図2におけるプロジェクトIDと同様の情報である。
部品IDは、プラントを構成する個々の部品を一意に識別するための識別子である。図3の例では、「S1」、「S2」、・・・といった文字列が格納されている。
形状情報とは、部品IDが示す部品の形状を示す情報である。図3の例では、「直管」、「エルボ」、「直方体」等といったデータが格納されている。
座標情報は、作業領域内における部品の空間的な位置を示すものである。ここで、空間的な位置とは、実プラント内部の任意の一点を原点とした座標である。例えば、「直管」、「エルボ」であれば2つの端面(例えば、上面と底面)を形成する円の中心座標とその半径が座標情報として格納される。また、「直方体」であれば12本の線分の情報(線分の情報は2点の座標で与えられる)が座標情報として格納される。座標情報が3D−CAD画面上では線分情報や、点情報等として表示される。
部品種類は、該当する部品の種類を示す情報であり、図2における部品種類と同様の情報である。図3の例では、「配管」、「空調ダクト」、「電気ケーブルトレイ」等が部品種類として格納されている。
作業エリアは、該当する部品が属する(据え付けられる)作業領域の名称であり、図2の作業エリアと同様の情報である。図3の例では「a1」等の文字列が作業エリアの情報として格納されている。
なお、3DCADデータ212には、対象となる部品が製品として販売されているときの、製品毎の識別子である製品ID等が格納されていてもよい。
[作業工数データ]
図4は、第1実施形態に係る作業工数データの例を示す図である。
作業工数データ214は、前記したように作業工数DB204に格納されているデータである。
図4に示すように、作業工数データ214には、作業の種類を特定するための部品種類及び作業名と、作業の種類毎の作業工数を表す作業工数原単位を単位として複数のレコードが格納されている。各レコードは、プロジェクトID、部品種類、作業名、及び、作業工数原単位の各フィールドを有している。
プロジェクトIDは、作業種類や、作業工数情報がどのプロジェクトのものであるかを特定する識別子であり、図2のプロジェクトIDと同様の情報である。
部品種類は、作業対象となる部品の種類を示す情報であり、図2の部品種類と同様の情報である。
作業名は、作業内容を示す名称であり、図2の作業名と同様の情報である。
作業工数原単位は、部品種類、作業名で特定される作業において、単位物量当りの作業工数を示すものである。例えば、配管の搬入作業は配管部品1点当り1人が1日かけて行われる場合、作業工数原単位は「1」という値を有する。図4の例では、作業工数原単位が「β1」、「β2」、・・・と略記されている。
図4に示す作業工数データ214により、プロジェクトID、部品種類、作業名の3つの情報が、工程データ211の工程(各レコード)と対応づけられる。その結果、作業工数データ214の作業工数原単位と工程データ211の物量との積を算出することで、建設工程計画支援装置1は各工程の作業工数を算出することができる。
図4の例における符号401では、プロジェクトID「Prj1」のプロジェクトは、部品種類が「配管」であり、作業名が「据付」であり、作業工数原単位が「β2」である場合を示している。一方、図2の工程データ211の例では、プロジェクトID「Prj1」で、部品種類「配管」で作業名「据付」の工程は、工程ID「a1−P−2」であることが分かる(符合202)。図2の工程データ211の例より、この工程の物量は「100」である。従って、この工程の作業工数は「100×β2」として算出できる。
[遅延リスクデータ]
図5は、第1実施形態に係る遅延リスクデータの例を示す図である。
遅延リスクデータ215は、前記したように遅延リスクDB205に格納されているデータである。
図5に示すように、遅延リスクデータ215は、工程の組み合わせ毎に複数のレコードが登録されている。各レコードはプロジェクトID、工程ID1、工程ID2、干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2、遅延リスクの各フィールドを有する。
プロジェクトIDは各レコードが対象としているプロジェクトを特定するための識別子であり、図2のプロジェクトIDと同様の情報である。
工程ID1及び工程ID2は、工程を一意に特定するIDであり、図2の工程IDと同様の情報である。工程ID1と工程ID2は組合せのため順不同である。例えば、工程ID1「a1−P−2」かつ工程ID2「a1−E−1」が格納されているレコードと、工程ID1「a1−E−1」かつ工程ID2「a1−P−2」が格納されているレコードは意味的に同一である。
これについては、遅延リスクデータ215に情報を格納する際、建設工程計画支援装置1が以下の処理を行うことで回避可能である。すなわち、遅延リスクデータ215に情報を格納する際、建設工程計画支援装置1は、まず、2つの工程IDをアルファベットや、作業開始日の早い順等でソートする。そして、建設工程計画支援装置1は、ソートの結果において番の早い方から工程ID1、工程ID2とすることにより前記のようなレコードの意味的重複の発生を回避することができる。
干渉日数は、工程ID1が示す工程と、工程ID2が示す工程間の作業実施期間(作業開始日から作業完了日までの間)における重複日数である。干渉日数には、工程干渉算出処理部101で算出される結果(数字)が格納される。
干渉体積は、工程ID1が示す工程で作業される部品と、工程ID2が示す工程で作業される部品との間の作業空間の干渉量である。作業空間とは、ある作業を行うのに必要な空間であり、作業員が作業するための空間や、作業のための機材を据え付けるための空間である。干渉体積には作業空間干渉算出部102により算出される結果(数字)が格納される。
工期余裕度は、ある工程における工期の余裕度合いである。言い換えれば、工期余裕度は、作業期間中の時間的な作業密度を表す。つまり、一定の作業量に対し、作業期間が短ければ工期余裕度は小さくなり、作業期間が長ければ工期余裕度は大きくなる。工期余裕度は、工期余裕度算出部103により算出された結果(数字)が格納される。工期余裕度は工期毎に算出される。つまり、工期余裕度1は工程1における工期余裕度であり、工期余裕度2は工程2における工期余裕度である。
遅延リスクは、工程ID1で示される工程と、工程ID2で示される工程との間に作業干渉が発生したときにおいて、工程の遅延が発生する確率又は遅延日数である。遅延リスクは、遅延リスク算出部105の算出結果が格納される。
遅延リスクデータ215の各レコードは、工程干渉算出部101によって最初に登録が行われ、工程ID1、工程ID2、干渉日数が格納される。次に、作業空間干渉算出部102によって干渉体積が格納される。次に、工期余裕度算出部103によって、工期余裕度1、工期余裕度2が格納される。最後に、遅延リスク算出部105によって、遅延リスクが格納される。
[工程−CADリンクデータ]
図6は、第1実施形態に係る工程−CADリンクデータの例を示す図である。
工程−CADリンクデータ213は、前記したように工程−CADリンクDB203に格納されているデータである。
図6に示すように、工程−CADリンクデータ213には、工程表を構成している各工程の情報と、その作業工程で作業されるそれぞれの部品の情報との対を単位とした複数のレコードが登録されている。各レコードは、プロジェクトID、工程ID、部品IDの各フィールドを有している。
プロジェクトIDは、工程が属するプロジェクトの識別子であり、図2におけるプロジェクトIDと同様の情報である。
工程IDは、各工程を一意に識別するために付与される識別子であり、図2の工程IDと同様の情報である。
部品IDは、プラントを構成する個々の部品を一意に識別するための識別子であり、図3の部品IDと同様の情報である。
工程−CADリンクデータ213によって、工程データ211、3D−CADデータ212、工程−CADリンクデータ213、作業工数データ214におけるプロジェクトID、作業工程ID、部品IDが互いに関連付けられる。
図6の例では、工程ID「a1−P−2」は、部品ID「S1」〜「S3」の3つの部品に関する作業であることが示されている。また、図6の例では、工程ID「a1−D−1」は、部品ID「S4」、「S5」の2つの部品に関する作業であることが示されている。さらに、工程ID「a1−E−1」は、部品ID「S6」の部品に関する作業であることが示されている。
[フローチャート]
以下、図1〜図6を適宜参照しつつ、図7〜図19を参照して建設工程計画支援装置1が行う処理の説明をする。
(全体処理)
図7は、第1実施形態に係る建設工程計画支援方法の全体処理手順を示す図である。各処理の詳細については、各々後記する。
まず、工程干渉算出部101は、工程干渉算出処理を行う(S1)。
続いて、作業空間干渉算出部102が、作業空間干渉算出処理を行う(S2)。
そして、工期余裕度算出部103が、工期余裕度算出処理を行う(S3)。
さらに、グルーピング部104と遅延リスク算出部105とが、遅延リスク算出処理を行う(S4)。
(工程干渉算出処理)
図8は、第1実施形態に係る工程干渉算出処理(図7のS1)の手順を示すフローチャートである。
まず、工程干渉算出部101は、工程DB201からすべてのレコードを読み込み、工程IDをキーとするレコード一覧である未処理工程リストを生成する(S101)。
次に、工程干渉算出部101は、ステップS101で生成した未処理工程リストの中から1つの工程(工程iと称する)に関する未処理工程レコードを取得し(S102)、未処理工程リストから工程iを削除する。
次に、工程干渉算出部101は、未処理工程リストに工程があるか否かを判定する(S103)。
ステップS103の結果、工程がない場合(S103→No)、工程干渉算出部101は、工程干渉算出処理を終了し、処理部100は図7のステップS2へ処理をリターンする。
ステップS103の結果、工程がある場合(S103→Yes)、工程干渉算出部101は、未処理工程リストに残っている工程の中から工程(工程kと称する)に関する未処理工程レコードを1つ取得する(S104)。
そして、工程干渉算出部101は、工程iと工程kとの干渉日数を算出する(S105)。ここで、工程干渉算出部101は、計画工程(図2の実績開始日、実績完了日が空欄の工程)については、作業予定開始日と作業予定完了日とから干渉日数を算出する。また、工程干渉算出部101は、実績工程(図2の実績開始日、実績完了日が記入されている工程)については、実績開始日と実績完了日とから干渉日数を算出する。
ステップS105の算出について、図9を参照して説明する。
図9において、工程iの作業開始日はTs(i)であり、工程iの作業完了日はTe(i)である。同様に、工程kの作業開始日はTs(k)であり、工程kの作業完了日はTe(k)である。
図9(a)のように、工程i、工程kとの間に干渉が発生していない場合、干渉日数は「0」となる。
図9(b)のように、工程i、工程kとの間の工期に重複する期間があるとき、干渉が発生する。
このとき、工程干渉算出部101は、干渉日数を以下のようにして算出する。
(1)Ts(i)>Ts(k)である場合、Ts(i)<Te(k)であるときに干渉が生じ、その干渉期間T(i,k)はTe(k)−Ts(i)+1
(2)Ts(k)>Ts(i)である場合、Ts(k)<Te(i)であるときに干渉が生じ、その干渉期間T(i,k)はTe(i)−Ts(k)+1
ただし、工程干渉算出部101は、カレンダ情報が事前に準備されている場合には、カレンダに記載の休日を除いて、干渉日数を算出してもよい。すなわち、ある期間Ta〜Tbに含まれる休日日数をH(Ta,Tb)とすると、工程干渉算出部101は、干渉日数をT(i,k)=Te(i)−Te(k)+1−H(Te(k),Te(i))と算出する。
例えば、工程iの作業開始予定日が2013/04/01、作業完了予定日が2013/04/03、工程kの作業開始予定日が2013/04/02、作業完了予定日が2013/4/5と設定されていた場合、干渉日数は(2013/04/03−2013/04/02)+1=2となり、2日間であることが分かる。ここで、作業干渉している期間に休日が含まれている場合、工程干渉算出部101は、休日の日数を減算する。
図8に説明を戻す。
このようにして、干渉日数の算出を行った後、工程干渉算出部101は、干渉日数T(i,k)>0であるか否かを判定する(S106)。すなわち、工程干渉算出部101は、干渉日数を基に、工程の干渉が発生しているか否かを判定する。
ステップS106の結果、工程の干渉が発生していない(干渉日数T(i,k)=0)場合(S106→No)、工程干渉算出部101はステップS102に処理を戻す。
ステップS106の結果、工程の干渉が発生している(干渉日数T(i,k)>0)場合(S106→Yes)、工程干渉算出部101は、遅延リスクデータ215に図8の算出結果である干渉日数を格納し(S107)、ステップS102へ処理を戻す。
具体的には、工程干渉算出部101は、工程iの工程ID、工程kの工程ID、干渉日数T(i,k)を1つのレコードとして遅延リスクデータ215の欄に格納する。このとき、工程干渉算出部101は、工程iの工程IDと、工程kの工程IDをアルファベット順等の適当なルールでソートし、順番の早い方から工程ID1、工程ID2としてもよい。このようにすることで、前記したようにレコードの意味的重複の発生を回避することができる。
以上のようにして、工程干渉算出部101は、工期が重複する2つの工程の全組合せに対して、干渉日数を算出し、遅延リスクデータ215に結果を格納する。
(作業空間干渉算出処理)
図10は、第1実施形態に係る作業空間干渉算出処理(図7のS2)の手順を示すフローチャートである。
まず、作業空間干渉算出部102は、工程DB201、3D−CADDB202、工程−CADリンクDB203、遅延リスクDB205からデータ(工程データ211、3D−CADデータ212、工程−CADリンクデータ213、遅延リスクデータ215)を取得する(S201)。
次に、作業空間干渉算出部102は、遅延リスクデータ215からレコードを1つ取得することで、遅延リスクレコードを1つ取得する(S202)。ここでは、作業空間干渉算出部102が、図9のステップS107で格納された工程ID1、工程ID2、干渉日数の組が1つ取得される。ここで、工程ID1の工程を工程i、工程ID2の工程を工程kと称する。
続いて、作業空間干渉算出部102は、工程i及び工程kそれぞれにおいて工程IDをキーとして、これらの工程にリンクしている部品IDを工程−CADリンクデータ213から取得する(S203)。
そして、作業空間干渉算出部102は、ステップS203で取得した部品IDに対応しているCADデータ(座標情報)を、3D−CADデータ212から取得し(S204)、取得したCADデータに対応する部品の作業空間をCADデータ上に生成する(S205)。
ここで、作業空間の生成は、特許文献1に記載されている技術等を利用するものとする。
図11は、作業空間生成の具体的な手法を説明するための図である。
図11(a)における部品が直方体である場合、破線にて例示するように、部品の周囲をX軸、Y軸、Z軸に沿って所定の幅で覆う直方体であって、かつ底面が床に接触しているものを作業空間1101とする。ここで、「Zs1」は天井から部品の上面までの距離、「Zs2」は床から部品の底面までの距離である。また、「Ys」はY軸方向における作業空間の長さであり、予め設定されている値である。なお、図11(a)では示していないが、X軸方向においても、Y軸方向と同様に作業空間1101が決められる。なお、「Zmax」は天井の高さであり、「Zmin」は床の高さであり、「Zmax−Zmin」が作業空間の高さとなる。そして、「Ymax−Ymin」が作業空間の長さとなる。
図11(b)は、部品が円柱の場合であり、円柱の上面方向からみた図である。このような円柱の場合、部品の重心を円柱の中心とし、「Xmax−Xmin」が作業空間の長さとなる
また、部品が球体の場合、部品の重心を算出し、当該重心を中心とし、半径が当該重心から床面の高さまでの高さである円柱を作業空間とすることができる。なお、部品の重心は一般的なCADソフトウェアを用いることによって、容易に実現可能である。
このようにすることで、図10のステップS205における作業空間の生成が完了すると、作業空間干渉算出部102は、工程iにリンクしている部品の作業空間の集合と、工程kにリンクする部品の作業空間の集合との干渉体積の合計値Vを干渉体積として算出する(S206)。以降、工程iにリンクしている部品を部品iと称し、工程kにリンクしている部品を部品kと称する。
作業空間干渉算出部102は、例えば、以下の手順で干渉体積を算出する。
(1)まず、作業空間干渉算出部102は、図11に示す方法で各部品における干渉体積1101(図11)を生成する。
(2)次に、作業空間干渉算出部102は、まとめることのできる部品があるか否かを判定する。作業空間干渉算出部102は、例えば、3D−CADデータ212等を参照し、部品種類が同一で、かつ、隣接している部品をまとめることができる部品として判定する。
(3)まとめることのできる部品がある場合、作業空間干渉算出部102は、それらの部品における作業空間を結合する。例えば、作業空間干渉算出部102は、図12(a)部品1211〜1213それぞれの作業空間1101a〜1101cの集合に対して、作業空間オブジェクト同士の結合(ブーリアン演算の和算出)を行い1つの作業空間1101dを生成する。
次に、図12(b)に示すように、作業空間干渉算出部102は、生成された作業空間1101dと、別の作業空間1101eの重複部分1201を抽出する。例えば、作業空間算出部102は、作業空間1101d,1101eについて、ブーリアン演算の積算出を行うことで重複部分1201を抽出する。この重複部分1201が作業空間の干渉部分となり、重複部分1101cの体積が干渉体積となる。このようにすることで、作業空間干渉算出部102は2つの部品の空間的干渉を算出し、その空間的干渉の体積(干渉体積)Vを算出する。
なお、ここでは、図面の大きさの関係で、図12(a)と、図12(b)とで作業空間1101dの形状は変更されている。
図10の説明に戻る。
ステップS206の後、作業空間干渉算出部102は、算出した干渉体積Vを処理対象となっている遅延リスクレコードにおける干渉体積の欄に格納する(S207)。
そして、作業空間干渉算出部102は、未処理の遅延リスクレコードがあるか否かを判定する(S208)。
ステップS208の結果、未処理の遅延リスクレコードがない場合(S208→No)、作業空間干渉算出部102は、作業空間干渉算出処理を終了し、処理部100は図7のステップS3へリターンする。
ステップS208の結果、未処理の遅延リスクレコードがある場合(S208→Yes)、作業空間干渉算出部102は、ステップS202へ処理を戻す。
以上のようにして、作業空間干渉算出部102は、遅延リスクデータ215に登録されているすべてのレコード(作業期間に重複を有する2つの工程の組み合せ)に対して、作業空間の干渉体積を算出することができる。なお、処理部100は図9の工程干渉算出処理を行った後に、図11の作業空間干渉算出処理を行うことで、工程間で干渉が発生している工程のみについて、部品の作業空間の干渉を算出することができる。このようにすることで、すべての部品について、作業空間の干渉を算出しなくてもよいので、算出時間を短縮することができる。これは、例え、部品の作業空間が干渉していても、作業工期の干渉が発生していなければ、部品の作業空間の干渉を考慮しなくてもよいことによる。
(工期余裕度算出処理)
図13は、第1実施形態に係る工期余裕度算出処理(図7のS3)の手順を示すフローチャートである。
まず、工期余裕度算出部103は、工程DB201、作業工数DB204のデータ(工程データ211、作業工数データ214)を取得する(S301)
次に、工期余裕度算出部103は、ステップS301で取得した工程DB201のデータの中からレコードを1つ取得することで、工程レコードを1つ取得する(S302)。ステップS302で取得された工程レコードを工程レコードiと称することとする。
続いて、工期余裕度算出部103は、ステップS302で取得した工程レコードiのプロジェクトIDと部品種類と作業名の3つの情報をキーとして、ステップS301で取得した作業工数データ214から作業工数原単位を取得する(S303)。
例えば、図2に示す工程ID=「a1−P−2」の工程の場合、プロジェクトID=「Prj1」、部品種類=「配管」、作業名=「据付」の3つの情報をキーとして、図5の作業工数原単位「β2」を取得するというものである。
そして、工期余裕度算出部103は、工程レコードiにおける工期余裕度を算出する(S304)。工期余裕度αは工程の工数と、工程と同種作業の標準的な工数との関係で定義され、例えば以下の式(1)によって定義される。
α=(T×M)/(β×Q) ・・・ (1)
ここで、Tは、図2の作業開始日と作業完了日の差分である作業日数である。作業開始日は、該当する工程が計画工程であれば作業開始予定日であり、実績工程であれば実績開始日である。同様に、作業完了日は、該当する工程が計画工程であれば作業終了予定日であり、実績工程であれば実績完了日である。Mは作業人数である。βは作業工数原単位である。Qは実績物量である。実績物量とは、実際の作業において使用された部品の物量である。例えば、ある工程で使用された配管が100本であれば、実績物量は100となる。実績物量は工程データ211(図2)から取得される。
式(1)は、工期余裕度αを工程の工数(分子)と標準工数(分母)との比で表現したものである。
なお、工程の工数は作業日数に作業人数を掛けて算出されるものである。また、作業原単位βは、前記したように単位物量当りの作業工数を表す(単位は人・日/物量)。従って、標準工数は作業原単位βに作業物量Qを乗算することで算出できる。
工期余裕度は、式(1)以外にも、工程の工数と標準工数との差と定義してもよい。その場合には、工期余裕度αは以下の式(2)で計定義される。
α=T×M−β×Q ・・・ (2)
このようにして、工程iにおける工期余裕度の算出が終了した後、工期余裕度算出部103は、算出した工期余裕度を処理対象となっている遅延リスクデータ215に格納する(S305)。具体的には、工期余裕度算出部103は、工程iのプロジェクトIDと工程IDをキーとして、遅延リスクデータ215のプロジェクトIDと工程ID1を検索し、合致するレコードすべての工期余裕度1の欄に、算出した工期余裕度αを追加格納する。
さらに、工期余裕度算出部103は、工程iのプロジェクトIDと作業工程IDとをキーとして、遅延リスクデータ215のプロジェクトIDと工程ID2を検索し、合致するレコードすべての工期余裕度2の欄に、算出した工期余裕度αを追加格納する。
そして、工期余裕度算出部103は、未処理の工程レコードがあるか否かを判定する(S306)。
ステップS306の結果、未処理の工程レコードがない場合(S306→No)、工期余裕度算出部103は、工期余裕度算出処理を終了し、処理部100は図7のステップS4へ処理を進める。
ステップS306の結果、未処理の工程レコードがある場合(S306→Yes)、工期余裕度算出部103は、ステップS302へ処理を戻す。
このようにして、工期余裕度算出部103は、各々の工程について工期余裕度を算出し、遅延リスクデータ215に算出した工期余裕度を格納する。
(遅延リスク算出処理)
図14は、第1実施形態に係る遅延リスク算出処理(図7のステップS4)の手順を示すフローチャートである。
遅延リスク算出部105は、過去に行われたプロジェクト(実績プロジェクト)の実績工程(実績開始日、実績完了日)を安全な工程と考え、計画されているプロジェクト(計画プロジェクト)の工程が実績プロジェクトからどの程度乖離しているかを求める。そして、遅延リスク算出部105は、この乖離度を指標として遅延リスクを算出する。
まず、遅延リスク算出部105は、工程DB201、3D−CADDB202、工程−CADリンクDB203、遅延リスクDB205のデータ(工程データ211、3D−CADデータ212、工程−CADリンクデータ213、遅延リスクデータ215)を取得する(S401)。このとき、遅延リスク算出部105は、入力装置30を介して、ユーザが入力した実績プロジェクトIDと、計画プロジェクトIDを受け付ける。そして、遅延リスク算出部105は、これらの実績プロジェクトIDと、計画プロジェクトIDに該当するデータを各DB201〜203,205をフィルタリングすることで取得する。なお、実績プロジェクトIDは複数受け付けることが可能である。実績プロジェクトIDと、計画プロジェクトIDの入力については後記する。
次に、グルーピング部104は、ステップS401で取得した実績工程に関する遅延リスクレコードを複数グループにクラスタリングするクラスタリング処理を行う(S402)。遅延リスクレコードが、実績工程であるか否かは、遅延リスク算出部105が遅延リスクレコードのプロジェクトIDをキーとして、工程データ211を検索し、該当する工程の実績開始日、実績完了日が空欄であるか否かによって判定される。
ステップS402のクラスタリング処理については、後記して説明する。
クラスタリング処理が完了すると、遅延リスク算出部105は、計画工程の遅延リスクレコードを1つ取得する(S403)。遅延リスクレコードが、計画工程であるか否かは、遅延リスク算出部105が遅延リスクレコードのプロジェクトIDをキーとして、工程データ211を検索し、該当する工程の実績開始日、実績完了日が空欄であるか否かによって判定される。この遅延リスクレコードを遅延リスクレコードzと称することとする。
そして、遅延リスク算出部105は、ステップS402で生成したクラスタのうち、ステップS403で取得した遅延リスクレコードzに、最も距離が近いクラスタ(最近傍クラスタ)C、最近傍クラスタCの代表点c、及び、最近傍クラスタCの代表点cと遅延リスクレコードzとの距離dを算出する(S404)。ステップS404で使用する距離は、後記する式(4)と同様の式である。
次に、遅延リスク算出部105は、ステップS404で算出した距離dの大きさに応じて遅延リスクを算出する(S405)。ステップS405の遅延リスクの算出については、図16を参照して後記する。
そして、遅延リスク算出部105は、算出した遅延リスクを遅延リスクデータ215に格納する(S406)。ここで、遅延リスク算出部105は、ステップS405で算出した遅延リスクを、遅延リスクデータ215において、処理対象となっている計画プロジェクトのレコードにおける遅延リスクの欄に格納する。
続いて、遅延リスク算出部105は、未処理の計画工程に関する遅延リスクレコードが存在するか否かを判定する(S407)。
ステップS407の結果、未処理の遅延リスクレコードが存在する場合(S407→Yes)、遅延リスク算出部105はステップS403へ処理を戻す。
ステップS407の結果、未処理の遅延リスクレコードが存在しない場合(S407→No)、遅延リスク算出部105は、遅延リスク算出処理を終了し、処理部100は図7の処理を終了する。
以上の処理により、遅延リスク算出部105は、計画プロジェクトの遅延リスクを算出し、算出した遅延リスクを遅延リスクデータ215に格納することができる。
(クラスタリング処理)
図15は、第1実施形態に係るクラスタリング処理(図14のS402)の詳細な手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、クラスタリング手法として、K−means法を用いているが、計画工程に関する遅延リスクレコードをクラスタリングできるものであれば、K−means法に限らず、例えば、ウォード法等が用いられてもよい。
まず、グルーピング部104は、図14のステップS401で取得した遅延リスクレコードの各パラメータ(ここでは、干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2)をそれぞれ正規化する(S501)。正規化の方法は、例えば平均0、分散1となるように、下記式(3)で線形変換する等でよいが、この方法に限らない。
zi=(xi−xm)/SD ・・・ (3)
ここで、ziは遅延リスクレコードiにおける、あるパラメータの正規化後の値である。また、xiは正規化前における遅延リスクレコードiのパラメータであり、干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2のそれぞれである。また、xmは正規化前における遅延リスクレコードの各パラメータの平均値であり、SDは正規化前における遅延リスクレコードの各パラメータの標準偏差である。
また、パラメータは、干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2のうち、2つ以上の値でもよいし、他の値が用いられてもよい。
次に、グルーピング部104は、入力装置302を介して、分類したいクラスタ数Kを受け付け、図14のステップS401で読み込んだ実績プロジェクトの実績工程に関する遅延リスクレコードの中からランダムにK個の遅延リスクレコードを選択し、K個のクラスタ代表点として選択する(S502)。このK個の代表点をそれぞれc1,c2,・・・,cKとする。
続いて、グルーピング部104は、残った遅延リスクレコード(代表点ではない遅延リスクレコード)の中から1つ(X)を選択する(S503)。このXを選択点Xと称することとする。
そして、グルーピング部104は、ステップS503でK個の代表点c1〜cKのうち、選択点Xとの距離が最小となる代表点cZを選択し、代表点cZが属するクラスタへ選択点Xを割り当てる(S504)。なお、グルーピング部104は、遅延リスクレコードにおける干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2の各値について、正規化後の数値を用いて、ステップS504で使用される距離を算出する。距離については本実施形態では一般的なユークリッド距離を用いて説明するが、マハラノビス距離等、その他の一般的な距離指標を用いても良い。式(4)に、ユークリッド距離を用いた場合の距離算出式を記述する。
Figure 0006173885
式(4)において、d(X,ci)は選択点Xと、代表点ci(i=1〜K)との距離である。また、T(X)は、選択点Xに該当する遅延リスクレコードにおける干渉日数であり、T(ci)は、代表点ciに該当する遅延リスクレコードの干渉日数である。そして、V(X)は、選択点Xに該当する遅延リスクレコードにおける干渉体積であり、V(ci)は、代表点ciに該当する遅延リスクレコードにおける干渉体積である。さらに、α(X)は、選択点Xに該当する遅延リスクレコードの工期余裕度1であり、α(ci)は、代表点ciに該当する遅延リスクレコードの工期余裕度1である。そして、α(X)は、選択点Xに該当する遅延リスクレコードの工期余裕度2であり、α(ci)は、代表点ciに該当する遅延リスクレコードの工期余裕度2である。
次に、グルーピング部104は、未処理の実績工程に関する遅延リスクレコードがあるか否かを判定する(S505)。
ステップS505の結果、未処理の遅延リスクレコードがある場合(S505→Yes)、グルーピング部104はステップS503へ処理を戻す。
ステップS505の結果、未処理の遅延リスクレコードがない場合(S505→No)、グルーピング部104は、各クラスタの構成(遅延リスクレコードの割当結果)が、前回と同じではないか、もしくは、ステップS503〜S505のループが1回目であるか否かを判定する(S506)。
ステップS506の結果、各クラスタの構成が前回と同じではない、もしくは、ステップS503〜S505のループが1回目である場合(S506→Yes)、グルーピング部104は、各クラスタを構成する遅延リスクレコードのパラメータ(干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2)のそれぞれについて、各クラスタ内で平均値を算出する。そして、グルーピング部104は、各クラスタにおいて各パラメータの平均値で表された点に最も近い遅延リスクレコードを新しいクラスタ代表点として再選択し(S507)、ステップS503へ処理を戻す。これによりK個のクラスタ代表点が更新され、再度新しいクラスタ割当が実行される。
ステップS506の結果、各クラスタの構成が前回と同じであり、かつ、ステップS503〜S505のループが1回目ではない場合(S506→No)、グルーピング部104はクラスタリング処理を終了し、遅延リスク算出部105は図14のステップS403へ処理をリターンする。
このようにすることで、グルーピング部104は、実績工程に関する遅延リスクレコードのパラメータについて、クラスタリングを行うことができる。
(クラスタリング処理結果)
図16は、図15のクラスタリング処理結果の例を示す図である。
図16の横軸は干渉体積を示し、縦軸は工期余裕度1を示している。なお、前記したように、クラスタリング処理に使用されるパラメータは、干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2が用いられるため、実際には、図16に示す図はこれら4つの座標軸を有する4次元空間となる。しかしながら、ここでは説明を簡単にするため、干渉日数、工期余裕度2の座標軸を省略してある。なお、工期余裕度1は、遅延リスクレコードにおける一方の工程の工期余裕度、工期余裕度2は、他方の工程の工期余裕度である。
図16において示されている各点1601は、実績工程に関する遅延リスクレコードを示す点である。そしてグルーピング部104が、これらの点1601に図15で説明するクラスタリング処理を行うことにより、各点1601は、符号1611,1612で示される各クラスタに割当てられる。
(遅延リスク)
図17は図14における遅延リスク算出処理で算出される遅延リスクを説明するための図である。
図17(a)は、選択点X(符号1701)と、選択点Xに最も近いクラスタ代表点(ここでは、クラスタの中心)との距離dを示す図である。なお、図17(a)における破線は、図16のクラスタ1611,1612である。
そして、図17(b)は、距離dに基づく遅延リスクの決定方法を示す図である。
図17(b)に示すように、ここでは、遅延リスク算出部105がクラスタ代表点からの距離dに応じて遅延リスクのレベル分けを行っている。図17(b)におけるグラフ1721は、あるクラスタに含まれる点の内、クラスタ代表点と、選択点Xとの距離dを横軸とし、クラスタ代表点からの距離がd以内の点の存在割合を縦軸としている。そして、クラスタに含まれる、すべての点が距離dmax以内に存在するため、横軸がdmaxのとき、縦軸が100%となる。
なお、実際にはクラスタに含まれる点の数は離散的であるので、図17(b)に示すグラフは実際には階段状のグラフとなるが、図17(b)に示すような連続的なグラフとしても算出上大きな不都合はない。
図17(b)に示すグラフにおいて、存在割合が33%となる距離dをdA、存在確率が66%となる距離をdBとする。このとき、遅延リスク算出部105は、d≦dAであれば遅延リスクレベル「1」(最小)、dA<d≦dBであれば遅延リスクレベル「2」、dB<d≦dmaxであれば遅延リスクレベル「3」、dmax<dであれば遅延リスクレベル「4」(最大)と、遅延リスクを算出する。
ちなみに、遅延リスクレベル「1」が最も遅延が生じる可能性が低く、遅延リスクレベル「4」が最も遅延が生じる可能性が高い。これは、クラスタリングされた遅延リスクレコードにおける実績工程は、作業日数や、作業空間の干渉が生じているにもかかわらず、工程が完了しているものであることによる。従って、クラスタ内部に近ければ、作業日数や、作業空間の干渉が生じていても、工程が完了する可能性が高く、クラスタ内部から遠ざかれば、工程が完了する確率が低くなるものと考えられる。
なお、遅延リスクレベルは、ここで示したように「1」〜「4」の4段階に限らないことは当然である。
図17(b)では、遅延リスクを複数段階(遅延リスクレベル「1」〜「4」)で評価しているが、例えば、遅延リスクを「問題なし」、「問題あり」の2値評価することも可能である。このようにする場合、遅延リスク算出部105は遅延リスクレコードがクラスタ内に含まれていれば「問題なし」、クラスタ内に含まれなければ「問題あり」と判定すればよい。図17(b)の例を用いると、遅延リスク算出部105は、クラスタ内の点のうち、代表点から最も遠い点と代表点との距離をdmaxとすると、距離dがdmax以下であれば「問題なし」、dがdmaxを上回っていれば「問題あり」と判定する。
[表示画面例]
図18は、第1実施形態に係る遅延リスク表示画面の例を示す図である。
遅延リスク表示画面は、出力装置40(ディスプレイ)上に出力され、入力装置30によって画面上のボタン等を通じてユーザからの入力を受け付ける。
図18に示すように、遅延リスク表示画面1800は、メニューエリア1810、遅延リスク表示エリア1820、工程表エリア1830、3D−CADエリア1840を有している。
メニューエリア1810は、表示するプロジェクトを指定するためのエリアである。
入力窓1811は遅延リスク評価対象となる計画プロジェクトの名称を選択するものであり、プルダウンにより複数のプロジェクト名から選択する形式となっている。入力窓1812は遅延リスクを算出する際に利用する実績プロジェクトを選択するものであり、プルダウンにより複数のプロジェクト名から選択する形式となっている。また、複数の実績工程を利用したい場合には、ユーザが追加ボタン1813を選択入力することで、入力窓1812の下に入力窓1812と同様の入力窓が追加され、新たに実績プロジェクトを選択するようにしてもよい。
遅延リスク表示エリア1820には、メニューエリア1810で選択されたプロジェクトに関する工程について、遅延リスクに関連する情報が表示される。
また、ユーザが遅延リスク判定ボタン1814を選択入力すると、まず各部101〜104が図7のステップS1〜S3の処理を実行する。その結果、入力窓1811,1812で選択されたプロジェクトについての、作業エリア、工程ID1、工程ID2、干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2が算出される。算出された結果が、遅延リスク表示エリア1820の、作業エリア、工程ID1、工程ID2、干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2の欄に表示される。この段階では、遅延リスク表示エリア1820における遅延リスクの欄は空欄である。
その後、遅延リスク算出部105が図14のステップS401を実行し、ステップS402を実行する前に、処理部100が図19に示すクラスタ分割設定画面1900を出力装置40に表示する。クラスタ分割設定画面1900は、例えば、遅延リスク表示画面1800とは別ウィンドウで表示される。
クラスタ分割設定画面1900の入力窓1901では、図14のステップS402を実行するためのクラスタ分割数Kに関するユーザの入力を受け付ける。ユーザはプルダウンにより1以上の整数値を入力窓1901に入力することができる。
次に、ユーザがクラスタリング実行ボタン1902を選択入力すると、図14のステップS402が実行される。ステップS402の結果、クラスタ分割された結果はクラスタ表示領域1910に表示され、ユーザはクラスタリングの結果を確認することができる。図19の例では、2次元のグラフ上に、1つの遅延リスクレコードを1つの点で表示している。これに加えて、グルーピング部104はクラスタ毎に点の色を変えて表示したり、クラスタ代表点を中心とし、クラスタ内の点で、代表点から最も遠い点までの距離を半径とする円を表示したりすることにより、クラスタリング結果のユーザへの理解を支援してもよい。また、ユーザは横軸及び縦軸に表示する属性を入力窓1921,1922で選択することができる。当該入力窓1921,1922では、干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2等の属性をプルダウン形式で表示する。属性が変更されると、クラスタ表示領域1910の縦軸、横軸の属性が変更される。
また、クラスタ表示部1910に表示されているクラスタリングの結果に対してユーザが納得できなければ、入力窓1901でクラスタ分割数Kを変更し、再度クラスタリング実行ボタン1902を選択入力することを繰り返せば、ユーザは納得するクラスタ分割数を探索することもできる。クラスタリングの結果に納得すれば、ユーザは保存ボタン1903を選択入力する。すると、遅延リスク算出部105がクラスタリングの結果をメモリ10等に保存し、遅延リスク算出部105は、図14のステップS403以降を実行する。このようにして遅延リスク算出処理が完了すれば、図18の遅延リスク表示エリア1820の遅延リスクの欄に算出された遅延リスクが表示される。
また、処理部100が、選択入力された欄が属する行に表示されている工事エリア、工程ID1、工程ID2の工程表を工程表エリア1830に表示してもよい。また、ユーザは遅延リスク表示エリア1820の特定の欄を選択入力すると、処理部100は、工程にリンクしている3D−CADデータ212を3D−CADエリア1840に表示してもよい。
工程表エリア1830では、各工程がバーチャート形式で表示され、当該バーチャート内で作業干渉が発生している期間を特定の色で着色して強調表示することにより、作業干渉のユーザへの理解を支援する。
3D−CADエリア1840では、該当する工事エリアにおいて、工程ID1と工程ID2にリンクする部品、及び、部品の作業空間が表示される。
さらに、工程表エリア1830や、3D−CADエリア1840では、遅延リスクの高い工程や、部品を特定色で着色することにより、干渉している作業空間が強調表示されてもよい。つまり、処理部100は、符号1831や、符号1841のように、遅延リスクが所定の値以上となっている工程や、3D−CADデータを強調表示してもよい。このように、遅延リスクが所定の値以上である計画工程に関する情報を出力装置40に強調表示することで、どの部品における工程に遅延リスクが発生しているのかを容易に視認することができる。なお、部品ではなく、遅延リスクの高い作業空間が強調表示されてもよい。また、遅延リスクとは関係なく干渉が生じている工程や、部品や、作業空間が強調表示されてもよい。
第1実施形態によれば、建設工程計画支援装置1は、実績工程における干渉体積に関する情報と、実績工程における工程干渉期間に関する情報と、実績工程における工期余裕度とを基に、複数の実績工程のグルーピングを行う。そして、建設工程計画支援装置1は、グルーピングの結果、生成された実績工程のグループと、計画工程との関係を、計画工程の工程干渉期間と、干渉体積と、工期余裕度とを基に算出する。さらに、建設工程計画支援装置1は、この関係に基づいて、計画工程に関する遅延のリスクである遅延リスクを算出する。このように、本実施形態に係る建設工程計画支援装置1は工期や作業空間で干渉が発生しているにもかかわらず工期が完了している実績工程と計画工程とを比較する。このようにすることで、工期の干渉や、作業空間の干渉が生じていても、遅延が生じる可能性の低い工程を認識することができるので、工程の計画を効率的に行うことができる。さらに、このようにすることで、ユーザは工程の計画段階で、遅延リスクを把握でき、計画工程において遅延が生じる確率を低減することができる。また、工期余裕度によって、さらに正確な遅延リスクの算出が可能となる。
さらに、建設工程計画支援装置1は、干渉体積、干渉日数及び工期余裕度を座標軸とするパラメータ空間において、複数の実績工程をクラスタリングする。そして、建設工程計画支援装置1は、クラスタリングの結果生成される実績工程のクラスタの代表点と、パラメータ空間における計画工程との距離に基づいて、遅延リスクを算出する。このようにすることで、本実施形態の建設工程計画支援装置1は、工期や作業空間で干渉が発生しているにもかかわらず工期が完了している実績工程に近いパラメータを有する計画工程の遅延リスクを算出することができる。これにより、精度の高い遅延リスクの算出が可能となる。
そして、工程干渉算出部による処理が終了した後に、前記工程干渉算出部によって、工期に干渉があると判定された工程について、作業空間干渉算出部による処理が行われる。このようにすることで、干渉日数が検知された工程についてのみ、作業空間干渉算出部による処理が行われるため、処理の効率化を図ることができる。
《第2実施形態》
第1実施形態では、実績工程に関連する遅延リスクデータ215を基に生成されたクラスタに対する計画工程の位置によって、遅延リスク算出部105が遅延リスクを算出している。これに対し、第2実施形態では、遅延リスク算出部105が、遅延発生確率や、遅延日数の期待値によって遅延リスクを算出する。
(遅延リスク算出処理(定量的))
図20は、第2実施形態に係る遅延リスク算出処理の手順を示すフローチャートである。
第2実施形態は、第1実施形態における図14の処理を図20の処理に置き換えることで実現可能となる。なお、第2実施形態におけるプラント建設計画支援装置1の構成は図1と同様であるので、ここでの説明を省略する。
まず、遅延リスク算出部105は、工程DB201、3D−CADDB202、工程−CADリンクDB203、遅延リスクDB205のデータ(工程データ211、3D−CADデータ212、工程−CADリンクデータ213、遅延リスクデータ215)を取得する(S601)。ステップS601の処理は、図14におけるステップS401の処理と同様であるので、詳細な手順についての説明を省略する。
次に、遅延リスク算出部105は、ステップS601で取得したデータのうち、工程データ211から取得されるすべての実績工程の作業日数について、計画作業日数と実績作業日数との遅延日数を算出する(S602)。具体的には、遅延リスク算出部105は、工程データ211の各レコードについて、計画作業日数(作業開始予定日から作業完了予定日までの休日を除いた日数)と実績作業日数(実績作業開始日から実績作業完了日までの休日を除いた日数)の差を算出する。ここで、実績作業日数>計画作業日数となっている場合、遅延リスク算出部105は、(実績作業日数−作業日数)を遅延日数とする。実績作業日数≦作業日数の場合、遅延リスク算出部105は、遅延日数を「0」とする。
そして、遅延リスク算出部105は、ステップS602の処理をすべての実績プロジェクトについて行い、ステップS602で算出された遅延日数を遅延リスクデータ215において、処理対象となっている実績プロジェクトの遅延リスクの欄に格納する(S603)。
次に、遅延リスク算出部105は、遅延リスクデータ215の各レコードのパラメータを正規化する(S604)。正規化の手法は、図15におけるステップS501と同様であるので、ここでの説明を省略する。
次に、グルーピング部104は、遅延リスクのパラメータ(干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2)で生成されるパラメータ空間を分割する(S605)。
そして、遅延リスク算出部105は、ステップS605で分割されたブロック毎に遅延発生確率と遅延日数の平均値である遅延日数平均を算出する(S606)。
図21は、図20におけるステップS605、S606の説明をするためのパラメータ空間の例を示す図である。
なお、前記したように、クラスタリング処理に使用されるパラメータは、干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2が用いられるため、実際には、図21に示す図はこれら4つの座標軸を有する4次元空間となる。しかしながら、ここでは説明を簡単にするため、干渉日数、工期余裕度2の座標軸を省略してある。
パラメータ空間の分割方法として、図21に示すように、正規化されている各パラメータを等間隔(0.2間隔等)で区切ってもよいし、図17(b)に示すように、各パラメータに対して、遅延リスクレコードの存在確率(分布)を用いて分割してもよい。
分割された各ブロック2101について、遅延リスク算出部105は、図20のステップS606で算出された遅延日数の平均値と、遅延発生確率を算出する。ここで、遅延日数の平均値は、遅延日数の総和をブロック内の全遅延リスクレコード数で割った値である。また、遅延発生確率は、遅延日数が「0」を上回る遅延リスクレコード数をブロック内の全遅延リスクレコード数で割った値である。
このようにして、遅延リスク算出部105は、遅延リスクのパラメータで生成される空間を分割し、分割されたブロック毎に計画プロジェクトに関する遅延発生確率と遅延日数の平均値を算出する。
そして、遅延リスク算出部105は、計画工程の遅延リスクレコードを1つ取得する(S607)。以降、ステップS607で取得された遅延リスクレコードを示す点を選択点xと称する。遅延リスクレコードが計画工程に関するものであるか否かの判定方法は前記したので、ここでは説明を省略する。
続いて、遅延リスク算出部105は、取得した遅延リスクレコードxの遅延リスクパラメータ(干渉日数、干渉体積、工期余裕度1、工期余裕度2)に基づいて、選択点xが図21に示す空間内のどのブロックに属するかを判定する(S608)。遅延リスク算出部105は、選択点xのパラメータの値を基に、選択点xがパラメータ空間における、どのブロックに属するかを判定する。
そして、遅延リスク算出部105は、選択点xが属すると判定されたブロックにおける遅延日数平均、及び、遅延発生確率を取得する(S609)。続いて、遅延リスク算出部105は、取得した遅延日数平均、及び、遅延発生確率を処理対象となっている計画プロジェクトの遅延リスクとして格納する(S610)。このとき、図5に示す遅延リスクデータ215には遅延リスクの情報を格納する列が1つしかないが、遅延発生確率を格納するための列を1つ増やせばよい。
次に、遅延リスク算出部105は、計画工程について、未処理の遅延リスクレコードがあるか否かを判定する(S611)。
ステップS611の結果、未処理の遅延リスクレコードがある場合(S611→Yes)、遅延リスク算出部105は、ステップS607へ処理を戻す。
ステップS611の結果、未処理の遅延リスクレコードがない場合(S611→No)、遅延リスク算出部105は、遅延リスク算出処理を終了し、処理部100は図7の処理を終了する。
このようにして、遅延リスク算出部105は、遅延リスクを遅延発生確率や、遅延日数の期待値(平均値)として算出することができる。
第2実施形態による建設工程計画支援装置1は、干渉体積、干渉日数及び工期余裕度を座標軸とするパラメータ空間において、実績工程を干渉体積、干渉日数及び工期余裕度に基づいて、パラメータ空間にプロットする。そして、建設工程計画支援装置1は、干渉体積及び工期余裕度に基づいて、パラメータ空間を分割することで、実績工程をグルーピングする。さらに、建設工程計画支援装置1は、分割されたパラメータ空間におけるブロック毎に遅延リスクを算出する。このようにすることで、第1実施形態よりも簡便に遅延リスクを算出することができる。
本実施形態では、工期余裕度に工数を使用しているが、これに限らず、プロジェクト中で工程遅延の許されないような大きな節目であるマイルストンや、時間余裕であるフロートが使用されてもよい。この場合、工期余裕度算出部103は、標準的なマイルストンや、フロートに対し、処理対象となっている工程のマイルストンや、フローとが、どの程度進んでいるかによって工期余裕度を算出する。
本実施形態では、作業空間を直方体の形状としているが、これに限らず、球形、円柱形、多角柱系等が考えられる。
また、本実施形態において、建設工程計画支援装置1は、工期余裕度1、工期余裕度2、干渉体積、干渉日数を用いて、遅延リスクの算出を行っているが、これらのパラメータのうち、少なくとも2つを用いて遅延リスクを算出するようにしてもよい。
すなわち、建設工程計画支援装置1は、工程の工期のうちの他の工程の工期と工期が重複している期間である工程干渉期間(干渉日数)と、工程の作業を行う際に必要な空間である作業空間のうち、何かと干渉が生じる空間の体積である干渉体積と、工程の標準的な工数に対する余裕の度合いである工期余裕度と、のうちの少なくとも2つをパラメータとして、過去に行われた工程である複数の実績工程をグルーピングするグルーピング部と、これから行われる工程である計画工程について、前記実績工程をグルーピングしたのと同じパラメータのデータと、前記実績工程をグルーピングした結果とを対比して、前記実績工程と前記計画工程の関係を算出し、前記関係に基づいて、前記計画工程に関する遅延のリスクである遅延リスクを算出する遅延リスク算出部と、前記算出された遅延リスクに関する情報を表示部に表示する表示処理部と、を有してもよい。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、各部100〜105、各DB201〜205等は、それらの一部又はすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、図1で示すように、前記した各構成、機能等は、CPU20等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリや、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1 建設工程計画支援装置
10 メモリ
20 CPU
30 入力装置(入力部)
40 出力装置(表示部)
100 処理部(表示処理部)
101 工程干渉算出部
102 作業空間干渉算出部
103 工期余裕度算出部
104 グルーピング部
105 遅延リスク算出部
201 工程DB
202 3D−CADDB
203 工程−CADリンクDB
204 作業工数DB
205 遅延リスクDB
211 工程データ
212 3D−CADデータ
213 工程−CADリンクデータ
214 作業工数データ
215 遅延リスクデータ

Claims (10)

  1. 過去に行われた工程である複数の実績工程について、複数の工程間の工期が重複している期間である工程干渉期間を算出するとともに、これから行われる工程である計画工程について、前記工程干渉期間を算出する工程干渉算出部と、
    前記複数の実績工程について、前記実績工程で作業される部品に関する作業を行う際に必要な空間である作業空間が干渉している空間である干渉体積を算出するとともに、前記計画工程について、前記干渉体積を算出する作業空間干渉算出部と、
    前記実績工程及び前記計画工程のそれぞれについて、処理対象となっている工程の標準的な工数に対する余裕の度合いである工期余裕度を算出する工期余裕度算出部と、
    前記実績工程における干渉体積に関する情報と、前記実績工程における工程干渉期間に関する情報と、前記実績工程における工期余裕度とを基に、前記複数の実績工程のグルーピングを行うグルーピング部と、
    前記グルーピングの結果、生成された前記実績工程のグループと、前記計画工程との関係を、前記計画工程の前記工程干渉期間と、前記干渉体積と、前記工期余裕度とを基に算出し、前記関係に基づいて、前記計画工程に関する遅延のリスクである遅延リスクを算出する遅延リスク算出部と、
    前記算出された遅延リスクに関する情報を表示部に表示する表示処理部と、
    を有することを特徴とする工程計画支援装置。
  2. 前記グルーピング部は、前記干渉体積、前記工程干渉期間及び前記工期余裕度を座標軸とするパラメータ空間において、前記複数の実績工程をクラスタリングすることで、前記グルーピングを行い、
    前記遅延リスク算出部は、前記クラスタリングの結果生成される前記実績工程のクラスタの代表点と、前記パラメータ空間における前記計画工程との距離に基づいて、前記遅延リスクを算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工程計画支援装置。
  3. 前記グルーピング部は、前記干渉体積、前記工程干渉期間及び前記工期余裕度を座標軸とするパラメータ空間において、前記実績工程を前記干渉体積、前記工程干渉期間及び前記工期余裕度に基づいて、前記パラメータ空間にプロットし、前記干渉体積、前記工程干渉期間及び前記工期余裕度に基づいて、前記パラメータ空間を分割することで、前記実績工程をグルーピングし、
    前記遅延リスク算出部は、前記分割されたパラメータ空間におけるブロック毎に前記遅延リスクを算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工程計画支援装置。
  4. 前記表示処理部は、
    前記遅延リスクが所定の値以上である計画工程に関する情報を、前記表示部に強調表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工程計画支援装置。
  5. 前記工程干渉算出部による処理が終了した後に、前記工程干渉算出部によって、工期に干渉があると判定された工程について、前記作業空間干渉算出部による処理が行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の工程計画支援装置。
  6. 工程計画の支援を行う工程計画支援装置が、
    過去に行われた工程である複数の実績工程について、複数の工程間の工期が重複している期間である工程干渉期間を算出するとともに、これから行われる工程である計画工程について、前記工程干渉期間を算出し、
    前記複数の実績工程について、前記実績工程で作業される部品に関する作業を行う際に必要な空間である作業空間が干渉している空間である干渉体積を算出するとともに、前記計画工程について、前記干渉体積を算出し、
    前記実績工程及び前記計画工程のそれぞれについて、処理対象となっている工程の標準的な工数に対する余裕の度合いである工期余裕度を算出し、
    前記実績工程における干渉体積に関する情報と、前記実績工程における工程干渉期間に関する情報と、前記実績工程における工期余裕度とを基に、前記複数の実績工程のグルーピングを行い、
    前記グルーピングの結果、生成された前記実績工程のグループと、前記計画工程との関係を、前記計画工程の前記工程干渉期間と、前記干渉体積と、前記工期余裕度とを基に算出し、前記関係に基づいて、前記計画工程に関する遅延のリスクである遅延リスクを算出し、
    前記算出された遅延リスクに関する情報を表示部に表示する
    ことを特徴とする工程計画支援方法。
  7. 前記工程計画支援装置が、
    前記干渉体積、前記工程干渉期間及び前記工期余裕度を座標軸とするパラメータ空間において、前記複数の実績工程をクラスタリングすることで、前記グルーピングを行い、
    前記クラスタリングの結果生成される前記実績工程のクラスタの代表点と、前記パラメータ空間における前記計画工程との距離に基づいて、前記遅延リスクを算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の工程計画支援方法。
  8. 前記工程計画支援装置が、
    前記干渉体積、前記工程干渉期間及び前記工期余裕度を座標軸とするパラメータ空間において、前記実績工程を前記干渉体積、前記工程干渉期間及び前記工期余裕度に基づいて、前記パラメータ空間にプロットし、前記干渉体積、前記工程干渉期間及び前記工期余裕度に基づいて、前記パラメータ空間を分割することで、前記実績工程をグルーピングし、
    前記分割されたパラメータ空間におけるブロック毎に前記遅延リスクを算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の工程計画支援方法。
  9. 前記工程計画支援装置が、
    前記遅延リスクが所定の値以上である計画工程に関する情報を、前記表示部に強調表示する
    ことを特徴とする請求項6に記載の工程計画支援方法。
  10. 前記工程計画支援装置が、
    前記工程干渉期間の算出後に、工期に干渉があると判定された工程について、前記干渉体積の算出を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の工程計画支援方法。
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