JP2016098470A - シート製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラム部内における繊維を含む材料を効率よく分散する。【解決手段】表面に複数の開口を有する開口部と開口を有しない筒状部とを備え、回転可能なドラムと、前記ドラム部に、繊維を含む材料を気流により供給する材料供給部と、前記開口を通過した前記材料を用いてシートを成形する成形部と、を備えたシート製造装置であって、前記ドラム部及び前記材料供給部の少なくとも一方に、前記気流の供給方向において上流側より下流側の方が前記気流が拡散する拡散部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、シート製造装置に関する。
従来、紙成形機を備えた紙再生装置が知られている。当該紙成形機は、小孔スクリーンが設けられたフォーミングドラムと、フォーミングドラム内に設けられた回転可能なニードルロールとを有し、フォーミングドラム内に導入された繊維は、ニードルロールの回転により空気中に分散されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−144819号公報
しかしながら、フォーミングドラム内において繊維を導入するための気流が十分に拡散されないと、フォーミングドラム内において気流速度のばらつきが大きくなり、小孔スクリーンに繊維が引っ掛かり、フォーミングドラムから繊維を排出できない部分が発生してしまう、という課題があった。さらに、繊維を排出できない部分はそのドラム外周部で繊維が引っ掛かりやすいため、引っ掛かった繊維が成長し落下して、シートの地合いを悪化させる、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるシート製造装置は、表面に複数の開口を有する開口部と開口を有しない筒状部とを備え、回転可能なドラム部と、前記ドラム部に、繊維を含む材料を気流により供給する材料供給部と、前記開口を通過した前記材料を用いてシートを成形する成形部と、を備えたシート製造装置であって、前記ドラム部及び前記材料供給部の少なくとも一方に、前記気流の供給方向において上流側より下流側の方が前記気流が拡散する拡散部を有することを特徴とする。
この構成によれば、ドラム部または材料供給部に拡散部が設けられ、導入された気流は拡散部によってドラム部周面に向かって拡散される。そして、拡散される気流に伴い材料もドラム部または材料供給部において効率よく分散される。これにより、ドラム部において材料が通過しない部分を低減できる。
[適用例2]上記適用例にかかるシート製造装置の前記拡散部は、前記材料供給部の前記下流側の断面積が前記上流側の断面積よりも大きくなる拡大部であることを特徴とする。
この構成によれば、材料供給部の下流側の断面積を大きくすることで、気流はドラム部内に拡散しながら流入する。これに伴い、ドラム部において効率よく材料を分散させ、材料が通過しない部分を低減できる。
[適用例3]上記適用例にかかるシート製造装置の前記拡散部は、前記気流の方向を前記ドラム部内において変更させる変更部であることを特徴とする。
この構成によれば、材料供給部から流入した気流はドラム部内の変更部によって気流の方向が変更される。すなわち、ドラム部内において気流が拡散する。これに伴い、ドラム部において効率よく材料を分散させ、材料が通過しない部分を低減できる。
[適用例4]上記適用例にかかるシート製造装置では、前記材料供給部の供給口は、前記開口部に対して、前記気流が前記ドラム部内で拡散する位置にあることを特徴とする。
この構成によれば、材料供給部の供給口がドラム部内において気流が拡散する位置に配置される。これにより、気流はドラム部内に拡散しながら流入する。これに伴い、ドラム部において効率よく材料を分散させ、材料が通過しない部分を低減できる。
[適用例5]上記適用例にかかるシート製造装置は、前記ドラム部の周囲を囲うハウジング部と、前記ドラム部の下方に、前記ハウジング部内の空気を吸引する吸引部と、を有し、前記吸引部による吸引の際に、前記ドラム部と前記ハウジング部との摺接部から外気が吸引されることを特徴とする。
この構成によれば、拡散部による気流の拡散に加え、ドラム部とハウジング部との摺接部から外気が吸引されるため、吸引された外気によりドラム部内の気流がさらに拡散する。これにより、ドラム部内における材料を効率よく分散させることができる。
[適用例6]本適用例にかかるシート製造装置は、ドラム部の周囲を囲うハウジング部と、前記ドラム部の下方に、前記ハウジング部内の空気を吸引する吸引部と、を有し、前記吸引部による吸引の際に、前記ドラム部と前記ハウジング部との摺接部から外気が吸引されることを特徴とする。
この構成によれば、ドラム部とハウジング部との摺接部から外気が吸引されるため、吸引された外気により、ドラム部やハウジング部内における材料のダマや凝集等が低減され、シートの地合いが向上する。
第1実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかる堆積部の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるドラムの構成を示す斜視図。 第2実施形態にかかる堆積部の構成を示す概略図。 第3実施形態にかかる堆積部の構成を示す概略図。 第4実施形態にかかる堆積部の構成を示す概略図。 変形例1にかかる堆積部の構成を示す概略図。 変形例2にかかる堆積部の構成を示す概略図。
以下、本発明の第1から第4実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
(第1実施形態)
まず、シート製造装置の構成について説明する。シート製造装置は、例えば、純パルプシートや古紙などの原料(被解繊物)Puを新たなシートPrに形成する技術に基づくものである。本実施形態にかかるシート製造装置は、表面に複数の開口を有する開口部と開口を有しない筒状部とを備え、回転可能なドラムと、ドラムに、繊維を含む材料を気流により供給する材料供給部と、開口を通過した材料を用いてシートを成形する成形部と、を備えたシート製造装置であって、ドラム及び材料供給部の少なくとも一方に、気流の供給方向において上流側より下流側の方が気流が拡散する拡散部を有するものである。以下、具体的にシート製造装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態のシート製造装置1は、供給部10と、粗砕部20と、解繊部30と、分級部40と、選別部50と、添加物投入部60と、ブロワー190と、堆積部70と、成形部100等を備えている。
供給部10は、粗砕部20に原料としての古紙Pu等を供給するものである。供給部10は、例えば、複数枚の古紙Puを重ねて貯めておくトレー11と、トレー11中の古紙Puを粗砕部20に連続して投入可能な自動送り機構12等を備えている。シート製造装置1に供給する古紙Puとしては、例えば、オフィスで現在主流となっているA4サイズの用紙等である。
粗砕部20は、供給された古紙Puを数センチメートル角の紙片に裁断するものである。粗砕部20では、粗砕刃21を備え、通常のシュレッダーの刃の切断幅を広げたような装置を構成している。これにより、供給された古紙Puを容易に紙片に裁断することができる。そして、分断された粗砕紙は、配管201を介して解繊部30に供給される。
解繊部30は、繊維を含む材料を空気中で解繊するものである。具体的には、解繊部30は、回転する回転刃(図示せず)を備え、粗砕部20から供給された粗砕紙を繊維状に解きほぐす解繊を行うものである。本願においては、解繊部30で解繊されるものを被解繊物と言い、解繊部30を通過したものを解繊物と言う。なお、本実施形態の解繊部30は、空気中で乾式で解繊を行うものである。解繊部30の解繊処理により、印刷されたインクやトナー、にじみ防止材等の紙への塗工材料等は、数十μm以下の粒(以下、「インク粒」という)となって繊維と分離する。したがって、解繊部30から出る解繊物は、紙片の解繊により得られる繊維とインク粒である。そして、回転刃の回転によって気流が発生する機構となっており、配管202を介して解繊された繊維はこの気流に乗って空気中で分級部40に搬送される。なお、必要に応じて解繊部30に配管202を介して解繊された繊維を分級部40に搬送させるための気流を発生させる気流発生装置を別途設けてもよい。
分級部40は、導入された導入物を気流により分級するものである。本実施形態では、導入物としての解繊物をインク粒と繊維とに分級する。分級部40は、例えば、サイクロンを適用することにより、搬送された解繊物をインク粒と繊維とに気流分級することができる。なお、サイクロンに替えて他の種類の気流式分級器を利用してもよい。この場合、サイクロン以外の気流式分級器としては、例えば、エルボージェットやエディクラシファイヤー等が用いられる。気流式分級器は旋回気流を発生させ、解繊物のサイズと密度により受ける遠心力の差によって分離、分級するもので、気流の速度、遠心力の調整により、分級点を調整することができる。これにより、比較的小さく密度の低いインク粒と、インク粒より大きく密度の高い繊維とに分けられる。
本実施形態の分級部40は接線入力方式のサイクロンであり、解繊部30から導入物が導入される導入口40aと、導入口40aが接線方向についた筒部41と、筒部41の下部に続く円錐部42と、円錐部42の下部に設けられる下部取出口40bと、筒部41の上部中央に設けられる微粉排出のための上部排気口40cとから構成される。円錐部42は鉛直方向下方にむかって径が小さくなる。
分級処理において、分級部40の導入口40aから導入された解繊物をのせた気流は、筒部41、円錐部42で円周運動に変わり、遠心力がかかり分級される。そして、インク粒より大きく密度の高い繊維は下部取出口40bへ移動し、比較的小さく密度の低いインク粒は空気とともに微粉として上部排気口40cへ導出される。そして、分級部40の上部排気口40cからインク粒が排出される。そして、排出されたインク粒は、分級部40の上部排気口40cに接続された配管206を介して受け部80に回収される。一方、分級部40の下部取出口40bから配管203を介して分級された繊維を含む分級物が選別部50に向けて空気中で搬送される。分級部40から選別部50へは、分級される際の気流によって搬送されてもよいし、上方にある分級部40から重力で下方にある選別部50に搬送されてもよい。なお、分級部40の上部排気口40cや配管206等に、上部排気口40cから短繊維混合物を効率よく吸引するための吸引部等を配置してもよい。分級は、あるサイズや密度を境にして正確に分けられるものではない。また、繊維とインク粒とに正確に分けられるものでもない。繊維の中でも比較的短い繊維はインク粒と共に上部排気口40cから排出される。インク粒の中でも比較的大きいものは繊維とともに下部取出口40bから排出される。
選別部50は、分級部40により分級された繊維を含む分級物(解繊物)を複数の開口を有するふるい部51から通過させて選別するものである。さらに、具体的には、分級部40により分級された繊維を含む分級物を、開口を通過する通過物と、開口を通過しない残留物と、に選別するものである。本実施形態の選別部50では、分級物を回転運動により空気中で分散させる機構を備えている。そして、選別部50の選別により開口を通過した通過物は、通過物搬送部350から配管204を介して堆積部70側に搬送される。一方、選別部50の選別により開口を通過しなかった残留物は、配管205を介して再び被解繊物として解繊部30に戻される。これにより、残留物は廃棄されずに再使用(再利用)される。
選別部50の選別により開口を通過した通過物は配管204を介して堆積部70に空気中で搬送される。選別部50から堆積部70へは、気流を発生させるブロワー190によって搬送される。なお、ブロワー190を省略し、上方にある選別部50から下方にある堆積部70に重力で搬送させる構成であってもよい。配管204における選別部50と堆積部70との間には、搬送される通過物に対して結着樹脂(例えば、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂)等の添加物を添加する添加物投入部60が設けられている。なお、添加物としては、結着樹脂の他、例えば、難燃剤、白色度向上剤、シート力増強剤やサイズ剤、吸収調整剤、芳香剤、脱臭剤等を投入することも可能である。これらの添加物は、添加物貯留部61に貯留され、図示しない投入機構によって投入口62から投入される。
添加物投入部60と堆積部70との間にはブロワー190が配置されている。ブロワー190は、ブロワー190の両端が配管204に接続され、添加物投入部60側から堆積部70側に向けて気流を発生させるものである。また、ブロワー190は、回転部(例えば、ファンブレード)を備え、回転部を回転させることより、ブロワー190に導入された繊維と添加物とが混合される。そして、繊維と添加物とが混合された混合物(繊維を含む材料)が気流によって堆積部70側に排出されるように構成されている。
堆積部70は、解繊部30で解繊された解繊物の少なくとも一部を空気中で堆積するものである。具体的には、配管204から投入された繊維や結着樹脂を含む材料(混合物)を用いて堆積させてウエブWを形成するものである。堆積部70は、繊維を空気中に均一に分散させる機構と、分散された繊維をメッシュベルト73上に堆積する機構を有している。なお、本実施形態にかかるウエブWとは、繊維と結着樹脂とを含む物体の構成形態を言う。従って、ウエブの加熱時や加圧時や切断時や搬送時等において寸法等の形態が変化した場合であってもウエブWとして示している。
まず、繊維を空気中に均一に分散させる機構として、堆積部70には、繊維及び結着樹脂が内部に投入されるドラム部300が配置されている。そして、ドラム部300を回転駆動させることにより通過物(繊維)中に結着樹脂(添加物)を均一に混ぜることができる。ドラム部300には複数の小孔(開口)を有するスクリーン(開口部)が設けられている。そして、ドラム部300を回転駆動させて、通過物(繊維)中に結着樹脂(添加物)を均一に混ぜるとともに、小孔を通過した繊維や繊維と結着樹脂の混合物を空気中に均一に分散させることができる。
ドラム部300の下方には、張架ローラー72によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルト73が配されている。そして、張架ローラー72のうちの少なくとも1つが自転することで、このメッシュベルト73が一方向に移動するようになっている。
また、ドラム部300の鉛直下方には、メッシュベルト73を介して、ドラム部300の下方に、ドラム部300を囲うハウジング部400内の空気を吸引する吸引部としてのサクション装置75が設けられている。サクション装置75によって、ドラム部300の下方に向けて気流が発生し、空気中に分散された繊維をメッシュベルト73上に吸引することができる。
そして、ドラム部300の小孔スクリーンを通過した繊維等は、サクション装置75による吸引力によって、メッシュベルト73上に堆積される。このとき、メッシュベルト73を一方向に移動させることにより、繊維と結着樹脂を含み長尺状に堆積させたウエブWを形成することができる。ドラム部300からの分散とメッシュベルト73の移動を連続的に行うことで、帯状の連続したウエブWが成形される。なお、メッシュベルト73は金属製でも、樹脂製でも、不織布でもよく、繊維が堆積でき、気流を通過させることができれば、どのようなものであってもよい。なお、メッシュベルト73のメッシュの穴径が大きすぎるとメッシュの間に繊維が入り込み、ウエブW(シート)を成形したときの凸凹になり、一方、メッシュの穴径が小さすぎると、サクション装置75による安定した気流を形成しづらい。このため、メッシュの穴径は適宜調整することが好ましい。サクション装置75はメッシュベルト73の下に所望のサイズの窓を開けた密閉箱を形成し、窓以外から空気を吸引し箱内を外気より負圧にすることで構成できる。
メッシュベルト73上に成形されたウエブWは、メッシュベルト73の回転移動により、搬送方向(図中の白抜き矢印)に従って搬送される。メッシュベルト73の上側には中間搬送部90が配置され、メッシュベルト73上を移動するウエブWは、中間搬送部90を介して成形部100側に搬送される。中間搬送部90は、鉛直上方(ウエブWがメッシュベルト73から離間する方向)にウエブWを吸引しながらウエブWを搬送可能に構成されている。中間搬送部90は、メッシュベルト73から鉛直上方(ウエブWの表面に対して垂直な方向)に離間して配置され、且つ、ウエブWの搬送方向においてメッシュベルト73と一部が下流側にずれて配置されている。そして、中間搬送部90の搬送区間は、メッシュベルト73の下流側の張架ローラー72aから成形部100の一部となる加圧部110までの区間となる。
中間搬送部90は、搬送ベルト91と、張架ローラー92と、吸引室93と、を有する。搬送ベルト91は、張架ローラー92によって張架されるメッシュが形成されているエンドレスのメッシュベルトである。
吸引室93は、搬送ベルト91の内側に配置され、上面と当該上面に接する4つの側面とを有する中空の箱型形状をしており、底面(下方に位置する搬送ベルト91と対向する面)が開口している。また、吸引室93は、吸引室93内に気流(吸引力)を発生させる吸引部を備えている。そして、吸引部を駆動させることにより吸引室93の内部空間が吸引されて、吸引室93の底面から空気が流れ込む。これにより吸引室93内の上方に向けた気流が発生し、ウエブWをウエブWの上方から吸引して搬送ベルト91にウエブWを吸着させることができる。そして、搬送ベルト91は、張架ローラー92が自転することによって移動(周回)し、ウエブWを加圧部110に向けて搬送することができる。また、吸引室93は、上方から見て、メッシュベルト73と一部が重なり、また、サクション装置75と重ならない下流側の位置に配置されるため、メッシュベルト73上のウエブWは、吸引室93と対向する位置においてメッシュベルト73から剥離させて搬送ベルト91に吸着させることができる。張架ローラー92は、搬送ベルト91がメッシュベルト73と同速度で移動するように自転する。メッシュベルト73と搬送ベルト91の速度に差があると、ウエブWが引っ張られて破断したり座屈したりすることを、同速度にすることで防止できる。
成形部100は、堆積物を用いてシートPrを成形するものである。本実施形態の成形部100は、加圧部110、加熱部120及び切断部130等を備えている。加圧部110は、堆積部70で堆積した堆積物としてのウエブWを加圧するものである。当該加圧部110は、ウエブWを最初に加圧する一対の加圧ローラー111,112で構成されている。すなわち、シート製造装置1は、堆積部70から加圧部110の間に、堆積部70によって形成されたウエブWに対して加圧する一対の加圧ローラー等の加圧部が無い構成となっている。なお、本実施形態にかかるウエブWに対して加圧する加圧部110は、堆積部70で形成されたウエブWの厚みに対しておよそ1/5から1/30の厚みのウエブWとなるように加圧するものでる。従って、堆積部70から加圧部110の間に、単にウエブWを搬送するための単一ローラーや搬送ベルト等を配置した構成であってもよい。また、ウエブWに対して微加圧(上記ウエブWの厚みとなる加圧に及ばない程度の圧力)するローラーを配置した構成であってもよい。そして、中間搬送部90により搬送されたウエブWを一対の加圧ローラー111,112により挟み込んで加圧する。一対の加圧ローラー111,112で加圧することにより、ウエブWの強度を向上させることができる。なお、加圧部110の詳細な構成については後述する。
加熱部120は、加圧部110の搬送方向の下流側に配置されている。加熱部120は、ウエブWに含まれる繊維同士を結着樹脂を介して結着させるものである。本実施形態の加熱部120は、一対の加熱ローラー121,122で構成されている。加熱ローラー121,122の回転軸中心部にはヒーター等の加熱部材が設けられており、当該一対の加熱ローラー121,122間にウエブWを通過させることにより、搬送されるウエブWに対して加熱加圧することができる。そして、ウエブWは一対の加熱ローラー121,122によって加熱加圧されることで、結着樹脂が溶けて繊維と絡みやすくなるとともに繊維間隔が短くなり繊維間の接触点が増加する。これにより、密度が高まってウエブWとしての強度が向上する。
加熱部120の搬送方向の下流側には、ウエブWを切断する切断部130として、ウエブWの搬送方向と交差する方向にウエブWを切断する第1切断部130aと、ウエブWの搬送方向に沿ってウエブWを切断する第2切断部130bが配置されている。第1切断部130aは、カッターを備え、連続状のウエブWを所定の長さに設定された切断位置に従って枚葉状に裁断する。第2切断部130bは、カッターを備え、ウエブWの搬送方向における所定の切断位置に従って裁断する。これにより、所望するサイズのシートPr(ウエブW)が形成される。切断されたシートPrはスタッカー160等に積載される。なお、ウエブWを切断せずに、連続状のまま巻き取りローラーによって巻き取るように構成してもよい。以上により、シート製造装置1においてシートPrを製造することができる。
なお、上記実施形態にかかるシートとは、古紙や純パルプなどの繊維を含むものを原料とし、シート状にしたものを主に言う。しかし、そのようなものに限らず、ボード状やウエブ状(や凸凹を有する形状で)あってもよい。また、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。本願においてシートとは、紙と不織布に分かれる。紙は、薄いシート状にした態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マットなどを含む。
また、上記本実施形態において古紙とは、主に印刷された紙を指すが、紙として成形されたものを原料とするのであれば使用したか否かに関わらず古紙とみなす。
次に、堆積部70の詳細な構成について説明する。図2は、堆積部の構成を示す概略図であり、図2(a)は、回転中心軸方向における断面図、図2(b)は、図2(a)におけるA−A断面図である。また、図3は、ドラム部の構成を示す斜視図である。図2に示すように、堆積部70は、ドラム部300と材料供給部500とハウジング部400等を備えている。さらに、堆積部70は、ドラム部300及び材料供給部500の少なくとも一方に、ドラム部内に流れる気流の供給方向において上流側より下流側の方が気流が拡散する拡散部700を備えている。ここで、「拡散する」とは、図2(a)において、材料供給口560の気流方向であるドラム部300の回転中心軸Rの延設方向に対して垂直方向(周面に向かう方向)の成分を持たせることを意味している。以下、具体的に説明する。
ドラム部300は、図3に示すように、回転可能な円筒部305に設けられ、少なくとも繊維を含む材料が空気中で通過する複数の開口311を有する開口部310と、開口311を有しない筒状部315とを有している。開口部310と筒状部315は溶接やネジなどで締結され、一体的に回転する。円筒部305は、均一の厚みを有するステンレス鋼等の金属板を用いて筒型に形成されており、その両端には開放口306が設けられている。
開口部310は、複数の開口311(パンチングメタル)が設けられている。当該開口311から分散された繊維を含む材料が通過するように構成され、材料の大きさ、種類等により開口311の大きさや形成領域等が適宜設定されている。なお、開口部310は、パンチングメタルに限定されず、金網材であってもよい。複数の開口311の大きさ(面積)は同じで、それぞれが等間隔で配置されている。これにより、開口311を通過した材料は均一な厚み、密度でメッシュベルト73上に堆積する。また、開口311を通過する際に、絡みあった繊維はほぐされる。筒状部315は、開口311等を有しない部分であり、ハウジング部400と接する部分である。
ハウジング部400は、ドラム部300の周囲を囲うものであり、図2(a)、(b)に示すように、5つの壁面が接合した枠体401を有し、内側に空間部を有している。ハウジング部400の下方は、壁面がなく開放口406が設けられている。また、ハウジング部400は、回転中心軸R方向において対向する2つの壁面に円形の開口である枠体接合面401aを有しており、枠体接合面401aと後述する第1パイルシール部410とが摺接するように構成される。ハウジング部400は、開放口406と枠体接合面401a以外に開口を有していない。ハウジング部400はドラム部300の開口部310が内側に来るように囲っている。つまり、ハウジング部400の内側の空間内にドラム部300の開口部310が位置している。そして、ハウジング部400と筒状部315とが第1パイルシール部410を介して接している。本実施形態では、図3に示すように、ドラム部300は、回転中心軸Rの延在方向に沿って、筒状部315a、開口部310、筒状部315bを有し、ハウジング部400は、図2に示すように、筒状部315a,315bにおける回転中心軸Rから離れる側の表面(円筒面)S1と接している。このように、ハウジング部400と筒状部315a,315bとが接することにより、開口311から通過した繊維を含む材料等の、ハウジング部400の内部からハウジング部400の外部への排出を抑制することができる。また、ドラム部300の回転軸方向Rにおいてドラム部300の内側にハウジング部400が配置されるため、ドラム部300の回転軸方向Rにおけるドラム部300の幅寸法よりも、ハウジング部400の幅寸法を短くすることが可能となり、装置を小型にすることができる。なお、ドラム部300の回転軸方向Rと直交する方向では、ドラム部300の外径寸法よりハウジング部400の寸法を大きくすることで、ハウジング部400の内側にドラム部300が配置される。
また、本実施形態のハウジング部400は第1パイルシール部410を有し、筒状部315の表面S1とパイルシール部410とが接している(摺接している)。第1パイルシール部410は、例えば、ベース部と、ベース部の一方面側に密に植えつけられた複数の繊維とで構成されたものである。第1パイルシール部410は、ドラム部300の開口311から通過した繊維が通過できない程度に密に複数の繊維が植えつけられている。そして、第1パイルシール部410のベース部の他方面とハウジング部400の枠体接合面401aとが摺接(接合)され、第1パイルシール部410の繊維の先端部が筒状部315の表面S1に接するように構成されている。第1パイルシール部410が接する筒状部315の表面S1には開口311はない。また、少なくとも第1パイルシール部410が接する表面S1は凸凹が無いことが望ましい。これにより、ハウジング部400の枠体401とドラム部300の筒状部315との隙間が第1パイルシール部410によってほぼ塞がれる。従って、ドラム部300の開口311から通過した繊維を含む材料等をハウジング部400の内部に留め、ハウジング部400の外側への排出を抑制することができる。さらに、ハウジング部400の外部からの異物の混入を抑制することができる。また、ドラム部300が回転中心軸R回りに回転した際、筒状部315と第1パイルシール部410との摺動部における摩耗が抑制され、ドラム部300への回転負荷を低減することができる。なお、第1パイルシール部410の繊維の長さは、ハウジング部400の枠体401とドラム部300の筒状部315との間隔よりも長くなるように設定する。第1パイルシール部410が確実に筒状部315に接するためである。なお、第1パイルシール部410を筒状部315が有してもよい。ただ、ドラム部300がハウジング部400に対して、回転中心軸Rの延接方向においてずれたときに、第1パイルシール部410と枠体401の接触面積が小さくなる。そのため、第1パイルシール部410をハウジング部400に設け、回転中心軸Rの延接方向において第1パイルシール部410より大きい筒状部315に接するよう構成する方が望ましい。
また、本実施形態では、図2に示すように、ドラム部300の筒状部315の内側に固定の材料供給部500を有している。本実施形態では、配管204が二股に分かれ、ドラム部300の両端のそれぞれの筒状部315に対応する材料供給部500に接続されている。材料供給部500は、ドラム部300に、繊維を含む材料を気流により供給するものである。そして、本実施形態では、材料供給部500は、材料供給部500における気流の下流側の断面積が上流側の断面積よりも大きくなる拡散部700を構成している。すなわち、配管204からドラム部300内に繊維を含む材料を供給する供給路にはテーパーが設けられ、供給路は配管204側からドラム部300側に向けて徐々に広がっている。また、図2(a)に示すように、断面視において材料供給部500の下流側の端部は開口部310に隣接している。なお、材料供給部500の下流側端部から上流側端部までの長さ及びテーパー量等は気流の強さ等に応じて適宜設定される。
材料供給部500は、筒状部315と第2パイルシール部420を介して接している。すなわち、材料供給部500と筒状部315とが第2パイルシール部420を介して摺接可能に構成されている。本実施形態では、ドラム部300の両筒状部315a,315bの内側に材料供給部500が配置されている。材料供給部500の上流側の端部は、フランジ固定板550に固定されている。そして、フランジ固定板550は、図示しない外部フレームに固定されている。フランジ固定板550には、繊維を含む材料をドラム部300内部に供給するための材料供給口560が設けられている。
詳細には、筒状部315の裏面S2と材料供給部500の表面502との間に第2パイルシール部420が設けられている。第2パイルシール部420は、例えば、ベース部と、ベース部の一方面側に密に植えつけられた複数の繊維とで構成されたものである。第2パイルシール部420は、繊維を含む材料が通過できない程度に密に複数の繊維が植えつけられている。そして、本実施形態では、第2パイルシール部420のベース部の他方面と材料供給部500の表面502とが接合され、第2パイルシール部420の繊維の先端部が筒状部315の裏面S2に接するように構成されている。これにより、材料供給部500とドラム部300の筒状部315との隙間が第2パイルシール部420によってほぼ塞がれる。従って、ドラム部300の繊維を含む材料等がドラム部300の筒状部315と材料供給部500との隙間から排出されることを抑制することができる。さらに、材料供給口560の外部からの異物の混入を抑制することができる。また、ドラム部300は回転中心軸R回りに回転するため、筒状部315と第2パイルシール部420とが擦れる摺動部における摩耗の発生を抑制し、ドラム部300への回転負荷を低減することができる。なお、第2パイルシール部420の繊維の長さは、材料供給部500とドラム部300の筒状部315との間隔よりも長くなるように設定する。第2パイルシール部420が確実に筒状部315に接するためである。第2パイルシール部420は材料供給部500に接合しているので、材料供給部500が第2パイルシール部420を有しているといえる。なお、筒状部315に第2パイルシール部420を接合してもよい。また、第2パイルシール部420は材料供給部500において開口部310側に接合している。これに限らず、第2パイルシール部420を開口部310から回転中心軸Rの延設方向に遠ざかる位置にしてもよい。その場合、材料供給部500と筒状部315の間に隙間が空き、その隙間に繊維を含む材料が入り込むことで、ドラム部300の摺動負荷が増大する場合がある。第2パイルシール部420は材料供給部500において開口部310側に接合すると、摺動負荷の増大を防ぐことができる点で望ましい。なお、ドラム部300は図示しない支持部により支持されており、ドラム部300の自重がパイルシール部410や第2パイルシール部420にかかることはない。
また、本実施形態では、図2(b)に示すように、ウエブWの搬送方向の下流側において、ハウジング部400はウエブWと接するローラー450を有している。また、ローラー450が配置された位置よりもウエブWの搬送方向の上流側においてメッシュベルト73と接する第3パイルシール部430を有している。
第3パイルシール部430は、例えば、ベース部と、ベース部の一方面側に密に植えつけられた複数の繊維とで構成されたものである。第3パイルシール部430は、ドラム部300を通過した繊維を含む材料が通過できない程度に密に複数の繊維が植えつけられている。そして、ハウジング部400のローラー450が配置された位置以外の位置に第3パイルシール部430が配置されている。第3パイルシール部430のベース部の他方面とハウジング部400の枠体接合面402aとが接合され、第3パイルシール部430の繊維の先端部がメッシュベルト73の表面S3に接するように構成されている。すなわち、ハウジング部400の枠体401のローラー450が配置された位置以外の三方位置に第3パイルシール部430が配置されている。これにより、ハウジング部400の三方とメッシュベルト73との隙間が第3パイルシール部430によってほぼ塞がれる。ハウジング部400の三方とメッシュベルト73の表面が接するためには、メッシュベルト73の移動方向(ウエブWの搬送方向)と直交する方向における寸法が、メッシュベルト73の方がハウジング部400より大きい。また、堆積部70に対してメッシュベルト73が移動するため、メッシュベルト73と第3パイルシール部430との摩耗が抑制され、メッシュベルト73への負荷を低減することができる。第3パイルシール部430の繊維の長さは、ハウジング部400の枠体401の枠体接合面402aとメッシュベルト73との間隔よりも長くなるように設定する。第3パイルシール部430が確実にメッシュベルト73に接するためである。
ハウジング部400のローラー450は、図2(b)に示すように、ウエブWの搬送方向に交差する方向(ウエブWの幅方向)に沿って回転中心軸を有している。また、ローラー450は、枠体401のうち、第3パイルシール部430が設けられた三方以外の位置であって、ウエブWの幅方向における枠体401の幅寸法と同等の長さを有している。
また、ローラー450には、ローラー450を駆動するモーター等の駆動部(図示せず)を有している。このように、ローラー450を駆動させることにより、ウエブWを搬送方向に引き込みやすくして、ウエブWを確実に搬送することができる。さらに、ローラー450は移動可能で、ローラー450を付勢するばね材等の付勢部(図示せず)を有しいている。本実施形態では、ローラー450が上下方向(ウエブWの堆積面に交差する方向)に移動可能であり、当該ローラー450を下方向(メッシュベルト73側)に付勢する付勢部が設けられている。これにより、ドラム部300によってメッシュベルト上に堆積されるウエブWの厚みに応じて位置が可変となり、厚さの異なるウエブWが搬送されてもウエブWを崩さずに搬送することができる。
また、ウエブWの搬送方向の下流側において、ハウジング部400は第4パイルシール部440を有し、第4パイルシール部440とローラー450とが接している。第4パイルシール部440の構成は、第3パイルシール部430の構成と同様なので説明を省略する。そして、第4パイルシール部440のベース部の他方面とハウジング部400の枠体とが接合され、第4パイルシール部440の繊維の先端部がローラー450の表面に接すように構成されている。これにより、ハウジング部400の枠体接合面402aとローラー450との隙間が第4パイルシール部440によってほぼ塞がれる。また、回転駆動されるローラー450と第4パイルシール部440とが擦れる摺動部における摩耗の発生が抑制され、ローラー450への負荷を低減することができる。第4パイルシール部440の繊維の長さは、ハウジング部400の枠体401の枠体とローラー450の表面との間隔よりも長くなるように設定する。第4パイルシール部440が確実にローラー450に接するためである。
以上、図2に示すように、ハウジング部400の枠体401のメッシュベルト73の表面S3に対応する四方位置のうち、三方位置において、ハウジング部400とメッシュベルト73との隙間が第3パイルシール部430によってほぼ塞がれる。また、残りの一方位置において、ハウジング部400とメッシュベルト73との隙間が第4パイルシール部440とローラー450とによってほぼ塞がれる。従って、ドラム部300の開口311から通過した繊維を含む材料等をハウジング部400の内部に留め、ハウジング部400の外側への排出を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、サクション装置75による吸引の際に、ドラム部300とハウジング部400との摺接部から外気を吸引するように構成されている。具体的には、ドラム部300とハウジング部400との摺接部となる第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420を介して外気がドラム部300及びハウジング部400側に向けて吸引されるように構成される。この場合、ドラム部300の両端部側に配置された材料供給部500からドラム部300内に流入される風量よりもサクション装置75による空気を吸引する風量の方が多くなるように構成する。これにより、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420を介して外部から空気がハウジング部400内に吸引される。なお、第3パイルシール部430及び第4パイルシール部440を介して外部から空気がハウジング部400内に吸引されてしまうと、メッシュベルト73近傍で乱気流が発生し、ドラム部300の開口311から通過した繊維をメッシュベルト73上に堆積させにくくしてしまう。そのため、本実施形態では、第3パイルシール部430及び第4パイルシール部440の密度を第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420の密度よりも高く(密に)する。この場合、例えば、第3パイルシール部430及び第4パイルシール部440を構成する繊維の密度を、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420を構成する繊維の密度よりも高くする。さらには、第3パイルシール部430及び第4パイルシール部440の幅寸法や高さ寸法を、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420の幅寸法や高さ寸法よりも大きくする。これにより、第3パイルシール部430及び第4パイルシール部440からの外気の吸引を低減させることができる。
次に、堆積部70の動作方法について説明する。まず、分級部40によって分級された繊維と添加物投入部60から投入された融着樹脂とを含む材料が配管204を通り材料供給部500からドラム部300側に供給される。材料供給部500のドラム部300側の端部は開口部310に隣接しており、材料供給部500から供給された材料は開口部310に向けて流動される。
そして、ドラム部300を図示しない駆動部(モーター等)により回転中心軸R回りに回転駆動させる。これにより、ドラム部300内部に供給された繊維と樹脂とが混ぜられるとともに、遠心力により繊維と樹脂とを含む材料が分散される。そして、分散された材料は開口部310の開口311を通過する。開口311を通過した材料は、ハウジング部400の下方に設けられた開放口406側に落下し、メッシュベルト73上に堆積する。
ここで、材料が材料供給部500からドラム部300に供給される際、材料供給部500は、材料供給部500の下流側に向けて断面積が徐々に大きくなる拡散部700を備えている。このため、配管204から材料供給部500側に流動された気流は、材料供給部500内において拡散しながら流れていく。そして、材料供給部500からドラム部300内に向けて拡散した気流が流入していく。従って、気流によって供給される材料はこの拡散された気流にのってドラム部内において効率よく分散される。
また、ドラム部300の両端部側に配置された材料供給部500からドラム部300内に流入される風量よりもサクション装置75による空気を吸引する風量の方が多くなるように構成されているので、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420を介して外部から空気がハウジング部内に吸引される。吸引された外気により、ドラム部300における第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420の近傍の気流速度を大きくすることで、ドラム部300やハウジング部400内における繊維の引っ掛かりや凝集を抑制する。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
気流により材料をドラム部300に供給する際に、材料供給部500の断面積を下流の方が大きくなるように構成した拡散部700を設けたので、ドラム部300内において繊維を含む材料が拡散される。これにより、ドラム部300内において繊維の塊となる繊維ダマや繊維の凝集等が低減され、ドラム部300から通過しない繊維を含む材料の量を低減できる。
また、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420を介して外部から空気を吸引させることにより、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420の近傍の気流速度を大きくすることで、ドラム部300やハウジング部400内における繊維の引っ掛かりや凝集を抑制し、シートの地合いが向上する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、シート製造装置の基本的な構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略し、第1実施形態と異なる構成、すなわち、堆積部の構成について主に説明する。
図4は、本実施形態にかかる堆積部の構成を示す概略図である。図4に示すように、堆積部70aは、ドラム部300と材料供給部500aとハウジング部400等を備えている。なお、ドラム部300及びハウジング部400の構成は第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。また、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420の構成も第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。
図4に示すように、ドラム部300の筒状部315の内側に固定の材料供給部500aを有している。本実施形態では、配管204が二股に分かれドラム部300の両端のそれぞれの筒状部315に対応する材料供給部500aに接続されている。材料供給部500aは、ドラム部300に、繊維を含む材料を気流により供給するものである。材料供給部500aにおける上流側から下流側までの断面積は同じである。すなわち、材料供給部500aにおける気流の流路径は均一である。また、断面視において材料供給部500aの下流側の端部は開口部310に隣接している。なお、材料供給部500a下流側端部から上流側端部までの長さや流路径等は気流の強さ等に応じて適宜設定される。
そして、堆積部70aは、ドラム部300及び材料供給部500aの少なくとも一方に、ドラム部300内に流れる気流の供給方向において上流側より下流側の方が気流が拡散するよう拡散部700aを備えている。本実施形態の拡散部700aは、気流の方向をドラム部300内において変更させる変更部510である。
変更部510は、図4に示すように、断面視において開口部310が配置された領域であって、材料供給部500aと離れた位置であり、少なくとも変更部510の一部が材料供給口560と対向するように配置されている。変更部510は、材料供給部500aと図示しない支持部によって支持されている。本実施形態の変更部510は、板部材であり、材料供給口560と対向する対向面510aが、ドラム部300の回転中心軸Rに対してほぼ垂直方向に配置されている。すなわち、材料供給部500aにおける気流の流動方向に対してほぼ垂直方向に配置されている。
また、本実施形態では、メッシュベルト73と接する第3パイルシール部430を有している。さらに、ウエブWの搬送方向の下流側において、ハウジング部400はウエブWと接するローラー450及び第4パイルシール部440(図2(b)参照)を有している。なお、第3パイルシール部430、第4パイルシール部440及びローラー450の構成は第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。また、本実施形態では、サクション装置75による吸引の際に、ドラム部300とハウジング部400との摺接部から外気を吸引するように構成されている。当該構成も第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。
次に、堆積部70aの動作方法について説明する。まず、分級部40によって分級された繊維と添加物投入部60から投入された融着樹脂とを含む材料が配管204を通り材料供給部500aからドラム部300側に供給される。材料供給部500aのドラム部300側の端部は開口部310に隣接しており、材料供給部500aから供給された材料は開口部310に向けて流動される。
そして、ドラム部300を図示しない駆動部(モーター等)により回転中心軸R回りに回転駆動させる。これにより、ドラム部300内部に供給された繊維と樹脂とが混ぜられるとともに、遠心力により繊維と樹脂とを含む材料が分散される。そして、分散された材料は開口部310の開口311を通過する。開口311を通過した材料は、ハウジング部400の下方に設けられた開放口406側に落下し、メッシュベルト73上に堆積する。
ここで、材料が材料供給部500aからドラム部300に供給される際、材料供給部500aの材料供給口560からドラム部300に流入する気流は、変更部510に衝突し、ドラム部300の上方側と下方側とに拡散して流れる。従って、材料供給部500aからドラム部300に供給される材料はこの拡散された気流にのってドラム部300内において効率よく分散される。
また、ドラム部300の両端部側に配置された材料供給部500aからドラム部300内に流入される風量よりもサクション装置75による空気を吸引する風量の方が多くなるように構成されているので、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420を介して外部から空気がハウジング部400内に吸引される。吸引された外気により、さらに、ドラム部300における第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420の近傍の気流速度を大きくすることで、ドラム部300やハウジング部400内における繊維の引っ掛かりや凝集を抑制する。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
材料供給部500aからドラム部300内への気流は、変更部510に衝突するため、ドラム部300の上方や下方等に気流の方向が変更され拡散される。これにより、ドラム部300内において材料の分散効果が高まり、繊維の塊となる繊維ダマや繊維の凝集等が低減され、ドラム部300から通過しない繊維を含む材料の量を低減できる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、シート製造装置の基本的な構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略し、第1実施形態と異なる構成、すなわち、堆積部の構成について主に説明する。
図5は、本実施形態にかかる堆積部の構成を示す概略図である。図5に示すように、堆積部70bは、ドラム部300と材料供給部500bとハウジング部400等を備えている。なお、ドラム部300、ハウジング部400、第1パイルシール部410の構成は第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。
図5に示すように、ドラム部300の筒状部315の外側に固定の材料供給部500bを有し、筒状部315と材料供給部500bとが第2パイルシール部420を介して接している。本実施形態では、ドラム部300の両筒状部315a,315bの外側に材料供給部500bが配置されている。そして、材料供給部500bには、繊維を含む材料をドラム部300内部に供給するための材料供給口560が設けられている。本実施形態では、配管204が二股に分かれドラム部300の両端のそれぞれの筒状部315に対応する材料供給部500bに接続されている。材料供給部500bは、ドラム部300に、繊維を含む材料を気流により供給するものである。
そして、筒状部315の表面S1と材料供給部500bの裏面501aとの間に第2パイルシール部420が設けられている。第2パイルシール部420の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。そして、第2パイルシール部420のベース部の他方面と材料供給部500bの裏面501aとが接合され、第2パイルシール部420の繊維の先端部が筒状部315の表面S1に接するように構成されている。これにより、材料供給部500bとドラム部300の筒状部315との隙間が第2パイルシール部420によってほぼ塞がれる。
そして、材料供給部500bの供給口560aは、開口部310に対して、気流がドラム部300内で拡散する位置に配置されている。すなわち、供給口560aが開口部310の形成領域に配置されておらず、また、供給口560aと開口部310とが隣接するのではなく、供給口560aと開口部310の端部との間に距離Dが設けられている。なお、供給口560aと開口部310の端部との距離Dは気流の強さ等に応じて適宜設定される。
また、本実施形態では、メッシュベルト73と接する第3パイルシール部430を有している。さらに、ウエブWの搬送方向の下流側において、ハウジング部400はウエブWと接するローラー450及び第4パイルシール部440(図2(b)参照)を有している。なお、第3パイルシール部430、第4パイルシール部440及びローラー450の構成は第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。また、本実施形態では、サクション装置75による吸引の際に、ドラム部300とハウジング部400との摺接部から外気を吸引するように構成されている。当該構成も第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。
次に、堆積部70cの動作方法について説明する。まず、分級部40によって分級された繊維と添加物投入部60から投入された融着樹脂とを含む材料が配管204を通り材料供給部500bの供給口560aからドラム部300側に供給される。そして、材料供給部500bから供給された材料は開口部310に向けて流動される。
そして、ドラム部300を図示しない駆動部(モーター等)により回転中心軸R回りに回転駆動させる。これにより、ドラム部300内部に供給された繊維と樹脂とが混ぜられるとともに、遠心力により繊維と樹脂とを含む材料が分散される。そして、分散された材料は開口部310の開口311を通過する。開口311を通過した材料は、ハウジング部400の下方に設けられた開放口406側に落下し、メッシュベルト73上に堆積する。
ここで、材料が材料供給部500bからドラム部300に供給される際、供給口560aの開口面積よりもドラム部300の開放口306の開口面積の方が広く、さらに、供給口560aから開口部310までに距離Dが設けられているため、供給口560aからドラム部300に流入する気流は、供給口560aからドラム部300の開口部310に向けて拡散して流れる。従って、材料供給部500bからドラム部300に供給される材料はこの拡散された気流にのってドラム部300内において効率よく分散される。
また、ドラム部300の両端部側に配置された材料供給部500aからドラム部300内に流入される風量よりもサクション装置75による空気を吸引する風量の方が多くなるように構成されているので、第1パイルシール部410を介して外部から空気がハウジング部内に吸引される。吸引された外気により、さらに、ドラム部300における第1パイルシール部410の近傍の気流速度を大きくすることで、ドラム部300やハウジング部400内における繊維の引っ掛かりや凝集を抑制する。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
供給口560aと開口部310とに距離Dを設けることにより、供給口560aから気流が拡散した状態で開口部310に流入する。これにより、ドラム部300内において材料の分散効果が高まり、繊維の塊となる繊維ダマや繊維の凝集等が低減され、ドラム部300から通過しない繊維を含む材料の量を低減できる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。なお、シート製造装置の基本的な構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略し、第1実施形態と異なる構成、すなわち、堆積部の構成について主に説明する。
図6は、本実施形態にかかる堆積部の構成を示す概略図である。図6に示すように、堆積部70cは、ドラム部300と材料供給部500aとハウジング部400等を備えている。なお、ドラム部300及びハウジング部400の構成は第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。また、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420の構成も第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。
図6に示すように、ドラム部300の筒状部315の内側に固定の材料供給部500aを有している。本実施形態では、配管204が二股に分かれドラム部300の両端のそれぞれの筒状部315に材料供給部500aが配置されている。当該材料供給部500aは、ドラム部300に、繊維を含む材料を気流により供給するものである。材料供給部500aの上流側から下流側までの断面積は同じである。すなわち、材料供給部500aにおける気流の流路径は均一である。また、断面視において材料供給部500aの下流側の端部は開口部310に隣接している。なお、材料供給部500aの下流側端部から上流側端部までの長さや流路径等は気流の強さ等に応じて適宜設定される。
また、本実施形態では、メッシュベルト73と接する第3パイルシール部430を有している。さらに、ウエブWの搬送方向の下流側において、ハウジング部400はウエブWと接するローラー450及び第4パイルシール部440(図2(b)参照)を有している。なお、第3パイルシール部430、第4パイルシール部440及びローラー450の構成は第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。また、本実施形態では、サクション装置75による吸引の際に、ドラム部300とハウジング部400との摺接部から外気を吸引するように構成されている。当該構成も第1実施形態にかかる構成と同様なので説明を省略する。
次に、堆積部70cの動作方法について説明する。まず、サイクロン40によって分級された繊維と添加物投入部60から投入された融着樹脂とを含む材料が配管204を通り材料供給部500aからドラム部300側に供給される。材料供給部500aのドラム部300側の端部は開口部310に隣接しており、材料供給部500aから供給された材料は開口部310に向けて流動される。
そして、ドラム部300を図示しない駆動部(モーター等)により回転中心軸R回りに回転駆動させる。これにより、ドラム部300内部に供給された繊維と樹脂とが混ぜられるとともに、遠心力により繊維と樹脂とを含む材料が分散される。そして、分散された材料は開口部310の開口311を通過する。開口311を通過した材料は、ハウジング部400の下方に設けられた開放口406側に落下し、メッシュベルト73上に堆積する。
ここで、ドラム部300の両端部側に配置された材料供給部500aからドラム部300内に流入される風量よりもサクション装置75による空気を吸引する風量の方が多くなるように構成されているので、第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420を介して外部から空気がハウジング部内に吸引される。吸引された外気により、ドラム部300における第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420の近傍の気流速度を大きくすることで、ドラム部300やハウジング部400内における繊維の引っ掛かりや凝集を抑制する。
以上、上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
第1パイルシール部410及び第2パイルシール部420を介して外部から空気を吸引させることにより、ドラム部300内での繊維を含む材料の分散性を促進させ、ドラム部300やハウジング部400内における繊維の塊となる繊維ダマや繊維の凝集等が低減され、シートの地合いが向上する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。また、上記の各実施形態と下記の各変形例とを適宜組み合わせてもよい。
(変形例1)第2実施形態の堆積部70aでは、気流の方向をドラム部300内において変更させる変更部510を備え、当該変更部510の材料供給口560と対向する対向面510aが、ドラム部300の回転中心軸Rに対してほぼ垂直方向に配置したが、この構成に限定されない。図7は、変形例1にかかる堆積部の構成を示す概略図である。図7(a)に示すように、堆積部70dにおける変更部511は、板部材であり、材料供給口560と対向する対向面511aが、ドラム部300の回転中心軸Rに対して傾斜する方向に配置されている。このようにしても、材料供給部500からドラム部300内への気流は、変更部511に衝突するため、ドラム部300の上方や下方等に方向が変更され拡散される。これにより、ドラム部300内において材料の分散効果が高まり、繊維の塊となる繊維ダマや繊維の凝集等が低減され、ドラム部300から通過しない繊維を含む材料の量を低減できる。
また、図7(b)に示すように、堆積部70eにおける変更部512は、板部材であり、材料供給口560と対向する対向面512aが屈曲している。このようにしても、上記効果と同様の効果を得ることができる。
(変形例2)上記第1から第4実施形態では、第1から第4パイルシール部410,420,430,440を設けたが、この構成に限定されない。図8は、変形例2にかかる堆積部の構成を示す概略図である。図8に示すように、堆積部70fでは、パイルシール部を省略した構成を有している。具体的には、ドラム部300とハウジング部400との間に空間部601が設けられ、ドラム部300と材料供給部500aとの間に空間部602が設けられている。なお、ハウジング部400の下方端部は、メッシュベルト73の両端部を支持する支持部610に接続されている。これにより、ハウジング部400の下方端部において外部との空気の出入りは無くなる。そして、ドラム部300の両端部側に配置された材料供給部500aからドラム部300内に流入される風量よりもサクション装置75による空気を吸引する風量の方が多くなるように構成する。これにより、空間部601,602を介して外部から空気がハウジング部400内に吸引される。これにより、吸引された外気により、ドラム部300やハウジング部400内における繊維の塊となる繊維ダマや繊維の凝集等が低減され、シートの地合いが向上する。さらに、パイルシール部を省略することができ、堆積部70fの構成を簡略化することができる。
1…シート製造装置、10…供給部、20…粗砕部、30…解繊部、40…分級部、50…選別部、60…添加物投入部、70,70a,70b,70c,70d,70e,70f…堆積部、75…サクション装置、90…中間搬送部、100…成形部、110…加圧部、120…加熱部、130…切断部、190…ブロワー、300…ドラム部、400…ハウジング部、401…枠体、406…開放口、410…第1パイルシール部、420…第2パイルシール部、430…第3パイルシール部、440…第4パイルシール部、500,500a,500b…材料供給部、510,511,512…変更部、700,700a…拡散部。

Claims (6)

  1. 表面に複数の開口を有する開口部と開口を有しない筒状部とを備え、回転可能なドラム部と、
    前記ドラム部に、繊維を含む材料を気流により供給する材料供給部と、
    前記開口を通過した前記材料を用いてシートを成形する成形部と、を備えたシート製造装置であって、
    前記ドラム部及び前記材料供給部の少なくとも一方に、前記気流の供給方向において上流側より下流側の方が前記気流が拡散する拡散部を有することを特徴とするシート製造装置。
  2. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    前記拡散部は、前記材料供給部の前記下流側の断面積が前記上流側の断面積よりも大きくなる拡大部であることを特徴とするシート製造装置。
  3. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    前記拡散部は、前記気流の方向を前記ドラム部内において変更させる変更部であることを特徴とするシート製造装置。
  4. 請求項1に記載のシート製造装置において、
    前記材料供給部の供給口は、前記開口部に対して、前記気流が前記ドラム部内で拡散する位置にあることを特徴とするシート製造装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のシート製造装置において、
    前記ドラム部の周囲を囲うハウジング部と、
    前記ドラム部の下方に、前記ハウジング部内の空気を吸引する吸引部と、を有し、
    前記吸引部による吸引の際に、前記ドラム部と前記ハウジング部との摺接部から外気が吸引されることを特徴とするシート製造装置。
  6. ドラム部の周囲を囲うハウジング部と、
    前記ドラム部の下方に、前記ハウジング部内の空気を吸引する吸引部と、を有し、
    前記吸引部による吸引の際に、前記ドラム部と前記ハウジング部との摺接部から外気が吸引されることを特徴とするシート製造装置。
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