JP2016098103A - 糸道案内装置および糸道案内方法 - Google Patents

糸道案内装置および糸道案内方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016098103A
JP2016098103A JP2014238263A JP2014238263A JP2016098103A JP 2016098103 A JP2016098103 A JP 2016098103A JP 2014238263 A JP2014238263 A JP 2014238263A JP 2014238263 A JP2014238263 A JP 2014238263A JP 2016098103 A JP2016098103 A JP 2016098103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn path
roving
guide roller
path guide
yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014238263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6547281B2 (ja
Inventor
剛 瀬古
Takeshi Seko
剛 瀬古
祐介 中村
Yusuke Nakamura
祐介 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2014238263A priority Critical patent/JP6547281B2/ja
Publication of JP2016098103A publication Critical patent/JP2016098103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6547281B2 publication Critical patent/JP6547281B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Guides For Winding Or Rewinding, Or Guides For Filamentary Materials (AREA)

Abstract

【課題】一直線状に搬送されるロービングの糸道方向を転換する糸道案内装置および糸道案内方法であって、当該糸道案内装置の糸道ガイドローラーによって転換された直後における、ロービングの糸道方向の如何に係わらず、ロービングの毛羽立ちや、糸道ガイドローラーの外周面の早期摩耗を防止することが可能な糸道案内装置および糸道案内方法を提供する。【解決手段】ロービングRの糸道方向と直交する回転軸心Gaを有するとともに、外周面にてロービングRと接線方向に接触される糸道ガイドローラー25と、前記転換前の糸道方向を中心にして、糸道ガイドローラー25を回動可能に保持する躯体部(回動機構部)20Aと、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ロービング工程において、複数個のケーキより引き出されて合糸された、複数本のストランドの束からなる一本のロービングを、所定の糸道方向に導くための糸道案内装置および糸道案内方法の技術に関する。
一般的に、ガラス繊維ロービング(以下、単に「ロービング」と記載する)は、数[μm]の繊維径からなる数百本〜数千本のガラス繊維(モノフィラメント)を、集束剤を用いて集束させることによりストランドを形成し、その後、形成された所定本数のストランドを、引き揃えながら合糸することによって製造される。
ここで、ロービングを製造するためのロービング工程は、従来から、以下に示すロービング製造装置を用いて、複数本のストランドを引き揃えながら円筒形状に巻き取ることによって行われる(例えば、「特許文献1」を参照)。
即ち、ロービング製造装置は、主に、クリールスタンド、テンション装置、および巻取り装置等により構成されるとともに、クリールスタンドには、所望番手のストランドが巻き取られて形成された複数個のケーキが装着される。
これら複数個のケーキの各々の内周面より、巻き取られていたストランドは引き出され、引き出された複数本のストランドが、集束ガイドを通過することにより合糸され、一本に纏められる。
これにより、複数本のストランドの束からなる一本のロービングが形成される。
形成されたロービングは、集束ガイドを通過した後、クリールスタンドのフレームに固設された糸道案内装置へと導かれ、当該糸道案内装置に設けられる糸道ガイドローラーを介して、所定の糸道方向へと案内される。こうして、ロービングは、クリールスタンドの外部へと搬送される。
クリールスタンドの外部へと搬送されたロービングは、複数個の糸道ガイドホイールを介しつつ、糸道方向を転換させてテンション装置に導かれ、所定の張力を付加される。
その後、ロービングは、例えば自動ターレット方式のロービングワインダーからなる巻取り装置に導かれ、所定の長さ分だけ円筒形状に巻き取られる。こうして、ロービングのパッケージが製造される。
特開平2−14846号公報
このような構成からなる従来からのロービング製造装置において、クリールスタンドとテンション装置との間における、ロービング(複数本のストランドの束)の糸道方向については、設置場所(例えば、生産工場の屋内など)のレイアウト上の都合に基づき、任意の方向に計画される。
ここで、従来のロービング製造装置101において、クリールスタンド110の外部へと搬送された後の、ロービングRの糸道方向の一例について、図5および図6を用いて説明する。
図5は、従来の糸道案内装置120を備えた、ロービング製造装置101の全体的な構成を示した概略正面図である。また、図6は、従来の糸道案内装置120の全体的な構成を示した拡大正面図である。
なお、以下の説明においては便宜上、図5および図6に示した矢印の方向によって、糸道案内装置120の上下方向、左右方向、および前後方向を規定して説明する。
また、図5および図6においては、矢印Aの方向をロービングRの搬送方向と規定して説明する。
例えば、図5に示すように、従来のロービング製造装置101において、糸道ガイドホイール130は、クリールスタンド110に配置された糸道案内装置120に対して、前上方且つ一方側(本実施形態においては右側)に離間した位置に配置されており、設置場所のレイアウトの都合上、糸道案内装置120を通過した直後におけるロービングRの糸道方向が、正面視にて横方向(糸道案内装置120に備えられる糸道ガイドローラー125の軸心Gbに沿った方向であって、本実施形態においては右方向)に傾斜するように計画される場合がある。
このような場合、図6に示すように、糸道ガイドローラー125の外周面上において、ロービングRは、糸道方向(図6中における矢印Aの方向)が、糸道ガイドローラー125の接線方向(図6中における仮想ロービングRaの糸道方向)に対して、軸芯Gbに沿った方向の一方側(本実施形態においては右側)に傾斜した方向となるように、巻回しながら接触することとなる。
よって、糸道ガイドローラー125の外周面には、ロービングRからの摩擦力が付加されることとなり、軸心Gbを中心とする糸道ガイドローラー125の回転が妨げられてしまう。
その結果、ロービングRには、糸道ガイドローラー125からの摩擦力による負荷がかかり、毛羽立ちを引き起こす要因となっていた。また、同様に、糸道ガイドローラー125には、ロービングRからの摩擦力による負荷がかかり、外周面の早期摩耗を引き起こす要因となっていた。
本発明は、以上に示した現状の問題点を鑑みてなされたものであり、一直線状に搬送されるロービングの糸道方向を転換する糸道案内装置および糸道案内方法であって、当該糸道案内装置の糸道ガイドローラーによって転換された直後における、ロービングの糸道方向の如何に係わらず、ロービングの毛羽立ちや、糸道ガイドローラーの外周面の早期摩耗を防止することが可能な糸道案内装置および糸道案内方法を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明の糸道案内装置は、一直線状に搬送されるロービングの糸道方向を転換する糸道案内装置であって、前記糸道方向と直交する回転軸心を有するとともに、外周面にて前記ロービングと接線方向に接触される糸道ガイドローラーと、前記転換前の糸道方向を中心にして、前記糸道ガイドローラーを回動可能に保持する回動機構部と、を備えることを特徴とする。
このような本発明における糸道案内装置によれば、回転機構部によって糸道ガイドローラーを回動させることにより、転換後の糸道方向に応じて糸道ガイドローラーの回転軸方向を調整することができる。そのため、糸道ガイドローラーを円滑に回転させることができる。
従って、ロービングには、糸道ガイドローラーからの摩擦力による負荷がかかり難く、毛羽立ちを防止することができる。また、同様に、糸道ガイドローラーには、ロービングからの摩擦力による負荷がかかり難く、外周面の早期摩耗を防止することができる。
また、本発明の糸道案内装置において、前記回動機構部は、前記糸道方向と同軸上に配置される円筒形状の外側フレームと、該外側フレームの内周部にて前記糸道方向と同軸上に配置され、且つ前記外側フレームに摺動回動可能に保持されるとともに、前記糸道方向における下流側端部が前記糸道ガイドローラーと連結される円筒形状の内側フレームと、該内側フレームの前記糸道方向における上流側端部に、前記糸道方向と同軸上に配置される短管形状の案内ガイドと、を有し、前記糸道ガイドローラーよりも前記糸道方向の上流側に配置されることを特徴とする。
このように、本発明における糸道案内装置によれば、外側フレーム、内側フレーム、および案内ガイド等からなる簡易な構成によって、回動機構部を構築することが可能であり、糸道案内装置全体としてのコストの低減化を図ることができ、経済的である。
また、本発明における糸道案内装置においては、案内ガイドを通過したロービングが、内側フレームの内周部(内周面によって囲まれた空間部)を通って糸道ガイドローラーへと導かれることから、外部からの不意な障害を受け難く、安定してロービングを糸道ガイドローラーに導くことができる。
また、本発明の糸道案内装置においては、前記糸道ガイドローラーを、前記内側フレームにより片持ちの状態にて回転可能に支持する支持部材を有することを特徴とする。
このように、本発明における糸道案内装置においては、糸道ガイドローラーが、片持ちの状態によって支持部材に支持されることから、糸道ガイドローラーの外周面に沿ってロービングの取回し作業を行う場合、支持部材によって作業が妨げられることが殆どなく、前記取回し作業を容易に行うことができる。
また、本発明の糸道案内方法は、一直線状に搬送されるロービングの糸道方向を転換する糸道案内方法であって、前記ロービングを、前記糸道方向と直交する回転軸心を有するとともに、外周面にて前記ロービングと接線方向に接触される糸道ガイドローラーに沿って屈曲させることにより、前記ロービングの前記糸道方向を転換し、前記糸道ガイドローラーを、前記転換前の糸道方向を中心にして回動可能に保持し、前記糸道ガイドローラーの回転軸心を、転換後の前記糸道方向に対して直交させることを特徴とする。
このように、本発明における糸道案内方法によれば、転換前の糸道方向を中心にして糸道ガイドローラーを回動させることにより、転換後の糸道方向に応じて糸道ガイドローラーの回転軸方向を調整することができる。そのため、糸道ガイドローラーを円滑に回転させることができる。
従って、ロービングには、糸道ガイドローラーからの摩擦力による負荷がかかり難く、毛羽立ちを防止することができる。また、同様に、糸道ガイドローラーには、ロービングからの摩擦力による負荷がかかり難く、外周面の早期摩耗を防止することができる。
本発明の糸道案内装置および糸道案内方法によれば、糸道案内装置の糸道ガイドローラーによって転換された直後における、ロービングの糸道方向の如何に係わらず、ロービングの毛羽立ちや、糸道ガイドローラーの外周面の早期摩耗を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る糸道案内装置を備えた、ロービング製造装置の全体的な構成を示した概略側面図。 本発明の一実施形態に係る糸道案内装置の全体的な構成を示した図であって、図3中の矢印Xの方向から見た断面図。 糸道案内装置の全体的な構成を示した正面図。 所定の糸道方向にロービングを案内する際の、糸道案内装置の状態を示した図であって、(a)はその正面図、(b)は図4(a)中の矢印Yの方向から見た断面図。 従来の糸道案内装置を備えた、ロービング製造装置の全体的な構成を示した概略正面図。 従来の糸道案内装置の全体的な構成を示した拡大正面図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
[ロービング製造装置1]
先ず、本発明を具現化する糸道案内装置20を備えたロービング製造装置1の全体構成について、図1および図5を用いて説明する。
なお、以下の説明においては便宜上、図1に示した矢印の方向によって、ロービング製造装置1の上下方向、左右方向、および前後方向を規定して説明する。
また、図1においては、矢印Aの方向をロービングR(または、ストランドS)の搬送方向と規定して説明する。
本実施形態におけるロービング製造装置1は、複数個のケーキ100・100・・・より各々引き出された所望番手のストランドS・S・・・を、互いに引き揃えながら一本に纏めてロービングR(ガラス繊維ロービング)を形成し、その後、円筒形状に巻取ることによってロービングRのパッケージを製造する装置である。
ここで、ケーキ100は、ガラス溶融炉にて溶融させた約1200[℃]のガラス融液を、多数のブッシングノズルから引き出すことによって、数[μm]の繊維径からなるガラス繊維(モノフィラメント)を生成(紡糸)し、こうして生成された数百本〜数千本のガラス繊維を、集束剤を用いて集束させてストランドSを形成し、形成されたストランドSを円筒形状に巻取ることによって形成される。
ロービング製造装置1は、主に、クリールスタンド10、糸道案内装置20、糸道ガイドホイール30、テンション装置40、および巻取り装置50などにより構成される。
クリールスタンド10は、複数個のケーキ100・100・・・を纏めて保持し、これらのケーキ100・100・・・よりストランドS・S・・・を同時に引き出すとともに、引き出された複数本のストランドS・S・・・を、一本に纏めて合糸するためのものである。
クリールスタンド10には、基体となる枠体フレーム11が備えられ、枠体フレーム11の内部には、複数段の棚部12・12・・・が配設される。
各棚部12は、複数個のケーキ100・100・・・を纏めて保持しつつ、各々のケーキ100・100・・・よりストランドS・S・・・を同時に引き出すことが可能な構成となっている。
また、棚部12の一端側(例えば、本実施形態においては、前端側)には、複数本のストランドS・S・・・を合糸するための集束ガイド13が配設される。
そして、各棚部12に保持されたケーキ100・100・・・の各々の内周面より引き出された複数本のストランドS・S・・・は、集束ガイド13を通過することにより互いに引き揃えられて合糸され、ストランドS・S・・・の束からなる一本のロービングRに纏められる。
なお、形成されたロービングRは、集束ガイド13を通過した直後、後述する糸道案内装置20に導かれ、所定の糸道方向(図1中の矢印Aの方向であって、ロービングRの搬送方向)に規制されつつ、クリールスタンド10の外部へと送り出される。
その後、ロービングRは、複数個(本実施形態においては、二個)の糸道ガイドホイール30・30によって糸道方向を転換させつつ、テンション装置40へと導かれる。
テンション装置40は、搬送されるロービングRの長さを逐次計測し、計測値が所定の巻取り長さに到達すると、巻取り装置50の運転を停止させると同時に、所定のテンションを付加してロービングRの搬送を停止させるためのものである。
テンション装置40は、ロービングRの搬送/停止の切替えを行うパウダーブレーキ式駆動ローラー(図示せず)や、ロービングRの長さを計測する側長ローラー(図示せず)などにより構成される。
そして、テンション装置40に導かれたロービングRは、パウダーブレーキ式駆動ローラー、側長ローラーと順に巻回された後、再び装置外へと送り出され、巻取り装置50へと導かれる。
巻取り装置50は、ロービングRを巻取るためのものであり、例えば、本実施形態においては、自動ターレット方式のロービングワインダーによって構成される。
以上のような構成からなるロービング製造装置1において、クリールスタンド10にて合糸されたロービングRは、糸道案内装置20、糸道ガイドホイール30、テンション装置40と順に搬送され、巻取り装置50によって円筒形状のパッケージとして巻取られる。
そして、クリールスタンド10とテンション装置40との間におけるロービングRの糸道方向については、ロービング製造装置1の設置場所(例えば、生産工場の建屋内など)のレイアウト上の都合などにより、任意の方向に計画することが可能である。
具体的には、例えば、図5によって示される、従来のロービング製造装置101のように、糸道ガイドホイール130が、糸道案内装置120に対して、前上方且つ一方側(本実施形態においては右側)に離間した位置に配置されており、設置場所のレイアウトの都合上、糸道案内装置120を通過した直後におけるロービングRの糸道方向が、正面視にて横方向(糸道案内装置120に備えられる糸道ガイドローラー125の軸心Gbに沿った方向であって、本実施形態においては右方向)に傾斜するように計画された場合であっても、本実施形態におけるロービング製造装置1によれば、後述する糸道案内装置20によって、毛羽立ちを防止しつつロービングRを搬送することができる。
[糸道案内装置20]
次に、本実施形態における糸道案内装置20の構成について、図2乃至図4を用いて説明する。
なお、以下の説明においては便宜上、図2乃至図4に示した矢印の方向によって、糸道案内装置20の上下方向、左右方向、および前後方向を規定して説明する。
また、図2乃至図4においては、矢印Aの方向をストランドS(または、ロービングR)の搬送方向と規定して説明する。
糸道案内装置20は、前述したように、集束ガイド13を通過してクリールスタンド10の外部へと一直線状に搬送されるロービングRの糸道方向を、規制するためのものである。
糸道案内装置20は、図2に示すように、主に、躯体部20Aおよび支持ローラー部20Bなどにより構成される。
躯体部20Aは、糸道案内装置20の基体となる部位であって、集束ガイド13(図1を参照)より導かれた一直線状のロービングRの糸道方向を中心にして、後述する糸道ガイドローラー25を回動可能に保持する回転機構部として備えられる部位である。
躯体部20Aは、外側フレーム21、内側フレーム22、案内ガイド23、および挟持部材24などにより構成される。
外側フレーム21は、両端が開口された円筒形状の部材によって形成される。
また、外側フレーム21は、集束ガイド13の前側(糸道方向の下流側)の近傍において、集束ガイド13を通過した一直線状のロービングRの糸道方向と同軸上(図2における軸心G上)に配置されるとともに、外周面を介してクリールスタンド10の枠体フレーム11に固設される。
内側フレーム22は、両端が開口された円筒形状の本体部22aと、本体部22aの一端側において同軸上に固設される円盤形状のフランジ部22bとにより一体的に形成される。
なお、後述するように、フランジ部22bの中央には、案内ガイド23が貫設される。
内側フレーム22において、本体部22aの外径寸法は、外側フレーム21の内径寸法と略同程度に設定されており、また、本体部22aの長さ寸法は、外側フレーム21の長さ寸法に比べて、やや短くなるように設定されている。
そして、内側フレーム22は、本体部22aを介して外側フレーム21の内周部(内周面によって囲まれた空間部)に同軸上に嵌挿される。
これにより、内側フレーム22は、外側フレーム21の内周部にて、集束ガイド13を通過した一直線状のロービングRの糸道方向と同軸上(図2における軸心G上)に配置されるとともに、外側フレーム21に対して摺動回動可能に配置される。
なお、フランジ部22bの外径寸法は、外側フレーム21の外径寸法と略同程度に設定されており、フランジ部22bの周縁部が外側フレーム21の端面と当接することにより、外側フレーム21に対する内側フレーム22の軸心方向の移動が規制される。
挟持部材24は、環形状の板状部材によって形成され、その内径寸法は、内側フレーム22の本体部22aの内径寸法と略同程度に設定されており、また、その外径寸法は、外側フレーム21の外径寸法と略同程度に設定されている。
そして、挟持部材24は、内側フレーム22の本体部22aの他端側(本実施形態においては、前端部)において、当該本体部22aと同軸上に配置されるとともに、複数のボルトなどの締結部材を介して、本体部22aと着脱可能に固設される。
こうして、前記締結部材を締め上げることにより、挟持部材24と、内側フレーム22のフランジ部22bとの両部材によって、外側フレーム21が軸心方向に堅固に挟持されることとなり、内側フレーム22が、外側フレーム21に対して堅固に保持される。
案内ガイド23は、短管形状の部材からなり、その一端側(本実施形態においては、後端側)には鍔部23aが形成されている。
そして、案内ガイド23は、鍔部23a側との対向側の端部(本実施形態においては、前端部)より、内側フレーム22と同軸上に当該内側フレーム22のフランジ部22bに貫設される。この際、鍔部23aがフランジ部22bと当接されることにより、内側フレーム22に対する案内ガイド23の軸心方向の位置が規制される。
また、内側フレーム22の本体部22aにおいて、フランジ部22b側との対向側に設けられる挟持部材24には、後述するように、糸道ガイドローラー25が、支持部材27等を介して固設される。
このことから、案内ガイド23は、内側フレーム22の本体部22aにおける、糸道ガイドローラー25側との対向側の端部に配設されるフランジ部22bにおいて、集束ガイド13を通過した一直線状のロービングRの糸道方向と同軸上(図2における軸心G上)に配設される。つまり、案内ガイド23は、内側フレーム22の後端部(糸道方向における上流側端部)に配置されている。
次に、支持ローラー部20Bについて説明する。
支持ローラー部20Bは、ロービングRを屈曲させて、当該ロービングRの糸道方向を強制的に転換するための部位である。
支持ローラー部20Bは、糸道ガイドローラー25、回転軸26、および支持部材27などにより構成される。
糸道ガイドローラー25は、例えば、アルミニウムなどの軽金属からなる中空状の管状部材によって形成され、その外周面には、アルマイト処理が施されている。
このように、糸道ガイドローラー25の材料として、アルミニウムなどの軽金属を用いることにより、当該糸道ガイドローラー25と接触するロービングRに対して、摩擦力による負荷などの低減化が図られている。
また、糸道ガイドローラー25の外周面に、アルマイト処理を施すことにより、当該外周面の早期摩耗の予防が図られている。
回転軸26は、丸棒部材によって形成され、その外径寸法は、糸道ガイドローラー25の内径寸法に比べて十分小さく設定されている。
そして、回転軸26は、糸道ガイドローラー25の内周部において、当該糸道ガイドローラー25と同軸上(図2における軸心Ga上)に配設される。
また、回転軸26の両端部には軸受部材28・28が各々設けられており、これらの軸受部材28・28を介して、糸道ガイドローラー25が、回転軸26によって回転可能に軸支される。
支持部材27は、L字状に連結された二つの平面部からなる部材によって形成される。
支持部材27の一方の平面部(以下、「第一平面部27a」と記載する)において、その中央には、回転軸26が、一端面を当接させつつ、第一平面部27aとの垂直方向に延出して配置されるとともに、ボルト等の締結部材を介して固設される。
一方、支持部材27の他方の平面部(以下、「第二平面部27b」と記載する)において、その第一平面部27a側(即ち、糸道ガイドローラー25側)との対向側の平面を介して、支持部材27は、挟持部材24における内側フレーム22側との対向側の平面に、ボルト等の締結部材を介して固設される。
こうして、糸道ガイドローラー25は、支持部材27、および挟持部材24などを介して、内側フレーム22と連結される。
換言すると、糸道ガイドローラー25は、内側フレーム22により、支持部材27の第一平面部27aを介して、片持ちの状態にて回転可能に支持される。
このように、本実施形態においては、糸道ガイドローラー25が、片持ちの状態によって支持部材27に支持されることから、糸道ガイドローラー25の外周面に沿ってロービングRの取回し作業を行う場合、支持部材27によって作業が妨げられることが殆どなく、前記取回し作業を容易に行うことができる。
また、糸道ガイドローラー25は、外側フレーム21に対する内側フレーム22の回動動作に係わらず、軸心方向(図2中における軸心Gaの方向)が、軸心Gの方向(即ち、集束ガイド13を通過した一直線状のロービングRの糸道方向)に対して直交するように配置される。
そして、回転機構部として備えられる躯体部20Aは、糸道ガイドローラー25よりも、集束ガイド13を通過した一直線状のロービングRの糸道方向の上流側に配置される。
つまり、糸道ガイドローラー25は、内側フレーム22の糸道方向における下流側端部に連結される。
このような構成を有することにより、案内ガイド23を通過したロービングRは、内側フレーム22の内周部を通って糸道ガイドローラー25へと導かれることとなり、外部からの不意な障害を受け難く、安定してロービングRを糸道ガイドローラー25に導くことができる。
また、図3に示すように、糸道ガイドローラー25は、外側フレーム21に対する内側フレーム22の回動動作に係わらず、外周面の軸心方向中央にて、軸心Gと外接するように(即ち、集束ガイド13を通過した一直線状のロービングRと接線方向に接触するように)配置される。
以上のような構成からなる糸道案内装置20は、クリールスタンド10の各棚部12に設けられる集束ガイド13の下流側の近傍において、案内ガイド23を集束ガイド13側に向けつつ、軸心Gの位置を、集束ガイド13を通過した直後のロービングRの糸道方向と一致するようにして配設される。
これにより、集束ガイド13を通過したロービングRは、軸心Gに沿って案内ガイド23、内側フレーム22の本体部22a、挟持部材24と順に通過し、糸道ガイドローラー25の外周面に外接されることとなる。
また、外側フレーム21に対して内側フレーム22が回動されると、糸道ガイドローラー25も内側フレーム22に追従して回動されることとなるが、内側フレーム22(即ち、糸道ガイドローラー25)が軸心Gを中心にして回動される限り、糸道ガイドローラー25も軸心G(ロービングRの導入位置)を中心に回動する。
従って、集束ガイド13を通過したロービングRは、糸道ガイドローラー25の外周面に外接されることとなる。
ところで、前述したように、例えば、本実施形態においては、ロービング製造装置1(図1を参照)の設置場所のレイアウト上の都合などにより、ロービングRの糸道方向は、糸道案内装置20を通過した後、上方向、且つ横方向(糸道ガイドローラー25の軸心Gaの方向)に傾斜するように計画されている。
具体的には、図4(b)に示すように、集束ガイド13(図1を参照)より導かれたロービングRは、案内ガイド23を通過して糸道ガイドローラー25に到達し、当該糸道ガイドローラー25の外周面に沿って屈曲しながら、上方向、且つ横方向に糸道方向が転換される。
ここで、図4(a)に示すように、例えば、従来の糸道案内装置120(図6を参照)においては、糸道ガイドローラー125の位置を変更することができないため、従来の糸道ガイドローラー125の外周面には、接線方向に対して軸心方向(図4(a)中における軸心Gbの方向)側に傾斜した方向に、糸道方向転換後のロービングRからの摩擦力が付加されることとなり、前記軸心Gbを中心とする糸道ガイドローラー125Aの回転が妨げられてしまう。
その結果、ロービングRには、糸道ガイドローラー125からの摩擦力による大きな負荷がかかり、毛羽立ちを引き起こす要因となっていた。また、同様に、糸道ガイドローラー125には、ロービングRからの摩擦力による負荷がかかり、外周面の早期摩耗を引き起こす要因となっていた。
これに対して、本実施形態における糸道案内装置20によれば、回転機構部としての躯体部20Aによって、糸道ガイドローラー25を回動させることにより、転換後の糸道方向に応じて糸道ガイドローラー25の回転軸方向を調整することができる。そのため、糸道ガイドローラー25を円滑に回転させることができる。
従って、ロービングRには、糸道ガイドローラー25からの摩擦力による負荷がかかり難く、毛羽立ちを防止することができる。また、同様に、糸道ガイドローラー25には、ロービングRからの摩擦力による負荷がかかり難く、外周面の早期摩耗を防止することができる。
なお、上記回動機構は一例であり、転換前のロービングRの糸道方向に対して糸道ガイドローラー25の回転軸方向を回動可能であれば、任意の機構を採用して良い。
例えば、内側フレーム22と連動する歯車機構を備え、当該機構の作動およびロックにより糸道ガイドローラー25を回動および固定可能としても良い。
また、上記実施形態では糸道ガイドローラー25を支持部材27により片持ちする場合を一例として説明したが、糸道ガイドローラー25を支持部材27により両持ちする構成としても良い。
このような構成の場合、糸道ガイドローラー25に過大な負荷がかかった場合等においても糸道ガイドローラー25の位置がぶれ難く、安定してロービングRを走行させることができる。
20 糸道案内装置
20A 躯体部(回動機構部)
21 外側フレーム
22 内側フレーム
23 案内ガイド
25 糸道ガイドローラー
27 支持部材
Ga 回転軸心
R ロービング

Claims (4)

  1. 一直線状に搬送されるロービングの糸道方向を転換する糸道案内装置であって、
    前記糸道方向と直交する回転軸心を有するとともに、
    外周面にて前記ロービングと接線方向に接触される糸道ガイドローラーと、
    前記転換前の糸道方向を中心にして、前記糸道ガイドローラーを回動可能に保持する回動機構部と、
    を備える、
    ことを特徴とする糸道案内装置。
  2. 前記回動機構部は、
    前記糸道方向と同軸上に配置される円筒形状の外側フレームと、
    該外側フレームの内周部にて前記糸道方向と同軸上に配置され、且つ
    前記外側フレームに摺動回動可能に保持されるとともに、
    前記糸道方向における下流側端部が前記糸道ガイドローラーと連結される円筒形状の内側フレームと、
    該内側フレームの前記糸道方向における上流側端部に、前記糸道方向と同軸上に配置される短管形状の案内ガイドと、
    を有し、
    前記糸道ガイドローラーよりも前記糸道方向の上流側に配置される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の糸道案内装置。
  3. 前記糸道ガイドローラーを、前記内側フレームにより片持ちの状態にて回転可能に支持する支持部材を有する、
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の糸道案内装置。
  4. 一直線状に搬送されるロービングの糸道方向を転換する糸道案内方法であって、
    前記ロービングを、前記糸道方向と直交する回転軸心を有するとともに、外周面にて前記ロービングと接線方向に接触される糸道ガイドローラーに沿って屈曲させることにより、前記ロービングの前記糸道方向を転換し、
    前記糸道ガイドローラーを、前記転換前の糸道方向を中心にして回動可能に保持し、
    前記糸道ガイドローラーの回転軸心を、転換後の前記糸道方向に対して直交させる、
    ことを特徴とする糸道案内方法。
JP2014238263A 2014-11-25 2014-11-25 糸道案内方法 Active JP6547281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238263A JP6547281B2 (ja) 2014-11-25 2014-11-25 糸道案内方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238263A JP6547281B2 (ja) 2014-11-25 2014-11-25 糸道案内方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016098103A true JP2016098103A (ja) 2016-05-30
JP6547281B2 JP6547281B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=56076151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014238263A Active JP6547281B2 (ja) 2014-11-25 2014-11-25 糸道案内方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6547281B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108263907A (zh) * 2016-12-31 2018-07-10 浙江双林机械股份有限公司 玻纤带涨紧输送机构
CN117060276A (zh) * 2023-08-11 2023-11-14 国网安徽省电力有限公司利辛县供电公司 一种电力施工用电缆铺设装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648365A (en) * 1979-09-07 1981-05-01 Michel A Ag Rotary yarn guide for textile machinery
JPH068366U (ja) * 1992-07-02 1994-02-01 日立電線株式会社 引き出し方向が自由な線材送り出しガイドプーリー
JP2008531438A (ja) * 2005-03-01 2008-08-14 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 巻取機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648365A (en) * 1979-09-07 1981-05-01 Michel A Ag Rotary yarn guide for textile machinery
JPH068366U (ja) * 1992-07-02 1994-02-01 日立電線株式会社 引き出し方向が自由な線材送り出しガイドプーリー
JP2008531438A (ja) * 2005-03-01 2008-08-14 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 巻取機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108263907A (zh) * 2016-12-31 2018-07-10 浙江双林机械股份有限公司 玻纤带涨紧输送机构
CN117060276A (zh) * 2023-08-11 2023-11-14 国网安徽省电力有限公司利辛县供电公司 一种电力施工用电缆铺设装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6547281B2 (ja) 2019-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9708151B2 (en) Bobbin winding machine
JP2009074219A (ja) 糸条巻取機、及び仮撚加工機
EP3061857B1 (en) Filament feeder for torchon lace machine
WO2015011755A1 (ja) 糸製造装置
JP2014098225A (ja) ダブルツイスタ紡績装置
JP2016098103A (ja) 糸道案内装置および糸道案内方法
JP2016223034A (ja) 仮撚加工機
JP2015145311A (ja) ガイド装置
JP4026602B2 (ja) ガイドローラ装置及びケーブルの製造方法
KR100266301B1 (ko) 강철와이어로프의 제조방법 및 제조장치
JP6002520B2 (ja) 巻線機用ガイドローラ
JP6572533B2 (ja) ロービング製造装置
JP2008037650A (ja) 繊維束の巻取装置および繊維束パッケージの製造方法
KR200234146Y1 (ko) 연선기
EP3176294A1 (en) Tensor, draft device, and spinning machine
CN100379666C (zh) 用于热塑纤维的具有多个释放路径的络筒机
US3981131A (en) High speed twisting machine
US20170096752A1 (en) Spinning Preparation Machine
US10378126B2 (en) Spinning preparation machine
CN110735204A (zh) 一种加捻装置以及使用该加捻装置的加捻机
JP2013067896A (ja) ドラフト装置及び紡績機
JP3127154U (ja) 編組機のバランスリング
JP2017226939A (ja) 線材供給装置、および撚り線の製造方法
JP2871835B2 (ja) 光ファイバ巻き取り機用プーリ
JP2013253359A (ja) 紡績機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6547281

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150