JP2016097933A - 車両用スライドドア装置 - Google Patents

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芳史 伊藤
松本 和也
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和也 松本
彰 谷
Akira Tani
彰 谷
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Abstract

【課題】スライドドアの車両の幅方向へのがたつきを抑制することができる車両用スライドドア装置を提供する。【解決手段】スライドドア20に回動自在に連結され、該スライドドア20の開動作に伴ってボデーに近付く車両の幅方向に延びるように展開するドア側フック35であって、先端部にドア側係合部39を有するドア側フック35と、ボデーに設けられ、スライドドア20の開動作に伴い展開状態にあるドア側フック35のドア側係合部39と係合してスライドドア20のボデーに近付く車両の幅方向及びボデーから離れる車両の幅方向への変位を規制するボデー側レール15とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用スライドドア装置に関するものである。
従来、車両用スライドドア装置として種々のものが提案されている。図5に示すように、例えば特許文献1に記載された車両用スライドドア装置は、車両のボデー80の側部に形成された開口80aの下縁に沿ってボデー側ロアレール81が設置されるとともに、開口80aの後方のクォータパネル80bにおいてボデー側センターレール82が設置されている。また、ボデー側ロアレール81の後部上側にボデー側ガイドローラユニット83が連結されるとともに、ボデー側センターレール82の前部下側にボデー側ガイドローラユニット83が連結されている。
一方、スライドドア86には、その前側下部にボデー側ロアレール81を摺動可能なドア側ガイドローラユニット87が連結されるとともに、後側中間部にボデー側センターレール82を摺動可能なドア側ガイドローラユニット87が連結されている。また、スライドドア86には、その下部にボデー側ガイドローラユニット83の摺動可能なドア側ロアレール88が設置されるとともに、中間部にボデー側ガイドローラユニット83の摺動可能なドア側センターレール89が設置されている。
従って、スライドドア20は、そのドア側ガイドローラユニット87,87をそれぞれボデー側ロアレール81及びボデー側センターレール82に摺動させ、そのドア側ロアレール88及びドア側センターレール89にそれぞれボデー側ガイドローラユニット83,83を摺動させることで、開口80aを開閉する。つまり、特許文献1では、開口80aの上縁に沿って設置されるボデー側アッパレールや、該ボデー側アッパレールを摺動するドア側ガイドローラユニットが廃止されており、これによっていわゆるドアサッシュ(ドアフレーム)のないスライドドア86への適用を実現している。
特開2003−335136号公報
ところで、特許文献1では、ボデー側アッパレール等の廃止に伴うスライドドアの支持剛性の低下により、例えば全開状態にあるスライドドアが車両の幅方向にがたつきやすくなる可能性がある。
本発明の目的は、スライドドアの車両の幅方向へのがたつきを抑制することができる車両用スライドドア装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、車両のボデーに形成された開口を前後方向への移動によって開閉するスライドドアに回動自在に連結され、該スライドドアの開動作に伴って前記ボデーに近付く車両の幅方向に延びるように展開するドア側フックであって、先端部にドア側係合部を有するドア側フックと、前記ボデーに設けられ、前記スライドドアの開動作に伴い展開状態にある前記ドア側フックの前記ドア側係合部と係合して前記スライドドアの前記ボデーに近付く車両の幅方向及び前記ボデーから離れる車両の幅方向の少なくとも一方への変位を規制するボデー側係合部材とを備える。
この構成によれば、例えば前記スライドドアの全開状態では、前記展開状態にある前記ドア側フックの前記ドア側係合部及び前記ボデー側係合部材が係合することで、前記スライドドアの前記ボデーに近付く車両の幅方向又は前記ボデーから離れる車両の幅方向への変位が規制される。これにより、前記スライドドアの車両の幅方向へのがたつきを抑制することができる。特に、前記ドア側フックは、前記スライドドアの開動作に伴う該ドア側フック自体の展開(回動)によってそのドア側係合部が前記ボデー側係合部材と係合可能になる。従って、例えば前記スライドドアの全閉状態では、展開前の状態(格納状態)にある前記ドア側フックの延在方向を車両の幅方向(ドア厚み方向に相当)とは異なる方向(例えば前後方向や車両の高さ方向)に一致させることで、よりコンパクトに前記スライドドアに配置することができる。
上記車両用スライドドア装置について、前記ボデー側係合部材は、前記ドア側係合部との係合により前記スライドドアの前記ボデーに近付く車両の幅方向及び前記ボデーから離れる車両の幅方向への変位をそれぞれ規制する一対のボデー側係合部を有することが好ましい。
この構成によれば、前記ボデー側係合部材は、前記両ボデー側係合部が前記ドア側係合部とそれぞれ係合することで、前記スライドドアの車両の幅方向へのがたつきをより確実に抑制することができる。
上記車両用スライドドア装置について、前記スライドドアの車室内側の意匠面を形成するとともに、展開前の状態にある前記ドア側フックを車室内から隠すドアトリムを備え、前記ドアトリムは、前記スライドドアの開動作に伴って展開する前記ドア側フックの前記ドア側係合部を導出可能な導出口が形成されたドアトリム本体と、前記ドア側フックが前記展開前の状態にあるときに前記導出口を閉塞するとともに、前記スライドドアの開動作に伴って前記ドア側フックが展開するときに前記導出口を開放する可動式のドアトリムカバーとを備えることが好ましい。
この構成によれば、前記展開前の状態にある前記ドア側フックは、前記ドアトリム(ドアトリム本体及びドアトリムカバー)により車室内から隠されることで、意匠性を向上させることができる。一方、前記スライドドアの開動作に伴って前記ドア側フックが展開するときには、前記ドアトリムカバーにより前記ドアトリム本体の前記導出口が開放されることで、前記ドア側フックの展開動作に支障を来すことを抑制できる。
本発明は、スライドドアの車両の幅方向へのがたつきを抑制できる効果がある。
本発明の第1の実施形態を示す模式図。 同実施形態を示す平面図。 (a)は(b)の3A−3A線に沿った断面図であり、(b)は(a)の3B−3B線に沿った断面図。 (a)、(b)は、本発明の第2の実施形態を示す断面図。 従来形態を示す斜視図。
(第1の実施形態)
以下、車両用スライドドア装置の第1の実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。
図1に示すように、例えば自動車などの車両のボデー10には、その側部に形成された開口10aの下部に配置されたボデー側ロアレール11が前後方向に延設されている。また、ボデー10には、開口10aの高さ方向中間部で該開口10aの後方となるクォータパネル10bに配置されたボデー側センターレール12が前後方向に延設されている。これらボデー側ロアレール11及びボデー側センターレール12は、互いに平行である。さらに、ボデー10には、ボデー側ロアレール11の後方下側にボデー側ロアガイドローラユニット13が回動自在に連結されている。
一方、開口10aを開閉するスライドドア20には、その前側下部にボデー側ロアレール11を摺動可能なドア側ロアガイドローラユニット16が回動自在に連結されるとともに、後部高さ方向中間部にドア側センターガイドローラユニット17が回動自在に連結されている。さらに、スライドドア20には、ボデー側ロアレール11よりも下側に配置されたドア側ロアレール18が前後方向に延設されている。このドア側ロアレール18は、ボデー側ロアレール11等と平行であって、前記ボデー側ロアガイドローラユニット13が摺動可能である。つまり、スライドドア20は、ドア側ロアガイドローラユニット16及びボデー側ロアレール11等を介してボデー10に対し前後方向に移動可能に支持されている。
そして、スライドドア20は、前後方向への移動に伴い、ドア側ロアガイドローラユニット16及びドア側センターガイドローラユニット17をそれぞれボデー側ロアレール11及びボデー側センターレール12に摺動させ、ドア側ロアレール18にボデー側ロアガイドローラユニット13を摺動させることで、開口10aを開閉する。
次に、ボデー側センターレール12におけるスライドドア20の支持構造について説明する。
図2に示すように、ボデー側センターレール12の前端部は、車内側に向かって屈曲している。一方、ドア側センターガイドローラユニット17は、スライドドア20の後端部に固着された、例えば金属板からなるブラケット21を有するとともに、該ブラケット21に車両の高さ方向に延びる軸線の周りに回動自在に連結された、例えば金属板からなるガイドブラケット22を有する。そして、ガイドブラケット22の先端部には、ロードローラ23が車両の幅方向に延びる軸線の周りに回動自在に連結されるとともに、該ロードローラ23を前後方向(レール長手方向)で挟み込む一対のガイドローラ24が車両の高さ方向に延びる軸線の周りに回動自在に連結されている。
ドア側センターガイドローラユニット17は、両ガイドローラ24がボデー側センターレール12の上部に転動可能に装着されることで、スライドドア20のボデー側センターレール12に沿った移動を案内する。また、ドア側センターガイドローラユニット17は、ロードローラ23がボデー側センターレール12の底壁上に転動可能に装着されることで、スライドドア20の荷重を支える。なお、既述のように、ボデー側センターレール12の前端部は車両室内方に向かって屈曲している。そして、ドア側センターガイドローラユニット17は、スライドドア20の全閉状態及び全開状態でボデー側センターレール12の前端部及び後端部にそれぞれ配置される。従って、ボデー側センターレール12に案内されるドア側センターガイドローラユニット17は、ブラケット21に対しガイドブラケット22を回動させることでスライドドア20の前後移動を許容する。
なお、ボデー側センターレール12の後端部には、前後方向に延在する略長尺状のボデー側ガイド14が設けられている。このボデー側ガイド14の前端面は、車両の前方に向かうに従い車内側に向かうように傾斜するガイド面14aを形成する。ボデー側ガイド14は、ボデー側センターレール12に一体に設けられていてもよいし、別体であってもよい。また、図3(a)、(b)に併せ示すように、クォータパネル10bを含むボデー10の側部全体の骨格をなすサイドメンバーFLには、ボデー側センターレール12の前端部近傍で前後方向に延在する、例えば金属板からなるボデー側係合部材としてのボデー側レール15が固定されている。このボデー側レール15は、車両の幅方向に並設された一対のボデー側係合部15a,15bを有して上方に開口する断面略U字状に成形されている。ボデー側レール15は、サイドメンバーFLに形成された略四角形の取付溝FLaに嵌着された状態でサイドメンバーFLに固定される。なお、取付溝FLaは、車両の前方に開口しており、該取付溝FLaに嵌着された状態にあるボデー側レール15も車両の前方に開口する。
ドア側センターガイドローラユニット17のガイドブラケット22上には、例えば金属板からなるレバー30が車両の高さ方向に延びる軸線の周りに回動自在に連結されている。このレバー30は、その軸線を中心とする径方向一側及び他側にそれぞれ延出する当接片31及び連結片32を有して略「く」の字状に成形されている。
一方、スライドドア20には、ドア側センターガイドローラユニット17よりも車両の前方の内部で、即ちドア内板を構成するドアインナパネル26及びスライドドア20の車内側(車室内)の意匠面を形成するドアトリム27により区画される収容空間Sで車両の高さ方向に延びる軸線の周りに、例えば金属板からなるドア側フック35が回動自在に連結されている。すなわち、ドアインナパネル26には、例えば金属板からなる支持ブラケット28が固着されている。そして、ドア側フック35は、その軸線を中心とする径方向一側に延出する腕部36を有するとともに、該ドア側フック35のスライドドア20内に配置される先端から下方に延出する接続片37を有し、更に該接続片37の下端から腕部36に車両の高さ方向で対向するようにこれと平行に延出する支持片38を有する。ドア側フック35は、車両の高さ方向に中心線が延びる略円柱状の支持ピン40が支持ブラケット28と共に腕部36及び支持片38を貫通することで、スライドドア20に回動自在に連結されている。なお、ドア側フック35は、腕部36の支持ピン40から離間する先端から下方に突出する略爪状のドア側係合部39を有する。
ドア側フック35は、腕部36及び支持片38間で支持ピン40周りに巻回されたコイルスプリングからなる付勢部材41により、図2における反時計回りの回動方向に常時付勢されている。そして、ドア側フック35の当該方向への回動は、支持ブラケット28に設定されたストッパ部28aに腕部36が当接することで規制されている。このとき、ドア側フック35は、支持ピン40の車両の前方にドア側係合部39が位置するように前後方向に延在して収容空間Sに収容された状態(以下、「格納状態」ともいう)となる。また、付勢部材41の付勢力に抗した回動により支持ピン40の車内側にドア側係合部39が位置するようにドア側フック35が車両の幅方向に延在して収容空間Sから突出する状態(以下、「展開状態」ともいう)にあるとき、スライドドア20の開動作に伴うドア側係合部39の移動軌跡上にボデー側レール15が位置するように設定されている。そして、展開状態にあるドア側フック35は、スライドドア20が開動作に伴って全開状態になると、ドア側係合部39がボデー側レール15に到達して両ボデー側係合部15a,15bにより車両の幅方向に挟まれるようになっている。なお、ドアトリム27には、スライドドア20の開動作に伴って展開するドア側フック35のドア側係合部39を導出可能な適宜の導出口が形成されている。
スライドドア20内(収容空間S)には、レバー30及びドア側フック35間に配策されたワイヤケーブル42が収容されている。このワイヤケーブル42の内側ケーブル42aは、一方の端末がレバー30の連結片32に回動自在に掛止されるとともに、他方の端末がドア側フック35に回動自在に掛止されている。そして、ドア側フック35が格納状態にあるとき、内側ケーブル42aが相対的にドア側フック35側に引き出されていることで、レバー30が図2において2点鎖線で描いた回動位置に保持される。このとき、レバー30の当接片31は、ボデー側センターレール12よりも車外側で車両の幅方向に延在しており、スライドドア20の開動作に伴う移動軌跡上にボデー側ガイド14が位置するように設定されている。そして、レバー30は、スライドドア20の開動作に伴いボデー側ガイド14に到達すると、当接片31の当接するガイド面14aに案内されつつ図2において反時計回りに回動するとともに、当接片31がガイド面14aを通過することで図2において実線で描いた回動位置に保持される。また、これに伴い、内側ケーブル42aが相対的にレバー30側に引き出されることで、ドア側フック35が付勢部材41の付勢力に抗して図2において時計回りに回動して展開状態になる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、スライドドア20がボデー側ガイド14の車両の前方にレバー30が離間している開閉位置(例えば全閉位置)にあるものとする。このとき、付勢部材41に付勢されるドア側フック35が格納状態にあるとともに、内側ケーブル42aを介して引っ張られるレバー30の当接片31がボデー側センターレール12に対向している。そして、ドア側フック35は、ボデー側レール15の車両の前方に離間して配置されている。なお、図2では、便宜的に格納状態にあるドア側フック35を展開状態にあるドア側フック35と同軸になるように描いている。
この状態で、図2に示すように、スライドドア20が開動作すると、該スライドドア20と共に車両の後方に移動するレバー30は、当接片31がガイド面14aに当接・案内されることで図示反時計回りに回動するとともに、当接片31がガイド面14aを通過してボデー側ガイド14に乗り上げることで当該回動位置を保持する。これに伴い、内側ケーブル42aが相対的にレバー30側に引き出されることで、内側ケーブル42aを介して引っ張られるドア側フック35が付勢部材41の付勢力に抗して図示時計回りに回動して展開状態になる。このとき、ドア側フック35が車両の幅方向に延在してスライドドア20の開動作に伴うドア側係合部39の移動軌跡上にボデー側レール15が位置することは既述のとおりである。
そして、スライドドア20が全開状態になると、ドア側係合部39がボデー側レール15に到達して両ボデー側係合部15a,15bにより車両の幅方向に挟まれる。このように、スライドドア20の全開状態(全開位置近傍の状態を含む)では、展開状態にあるドア側フック35のドア側係合部39及びボデー側レール15が係合することで、スライドドア20の車内側及び車外側(ボデー10に近付く車両の幅方向及びボデー10から離れる車両の幅方向)への変位が規制される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、例えばスライドドア20の全開状態では、展開状態にあるドア側フック35のドア側係合部39及びボデー側レール15が係合することで、スライドドア20の車内側及び車外側への変位が規制される。これにより、スライドドア20の車両の幅方向へのがたつきを抑制することができる。特に、ドア側フック35は、スライドドア20の開動作に伴う該ドア側フック35自体の展開(回動)によってそのドア側係合部39がボデー側レール15と係合可能になる。つまり、ドア側フック35は、その軸線の設定によって任意の姿勢を選択可能になることで、その配置自由度が高い。従って、例えばスライドドア20の全閉状態では、格納状態にあるドア側フック35の延在方向を車両の幅方向(ドア厚み方向に相当)とは異なる方向(前後方向)に一致させることで、よりコンパクトにスライドドア20に配置することができる。
(2)本実施形態では、ボデー側レール15は、両ボデー側係合部15a,15bがドア側係合部39とそれぞれ係合することで、スライドドア20の車両の幅方向(車内側及び車外側)へのがたつきをより確実に抑制することができる。
(3)本実施形態では、支持ピン40周りの回動によってボデー側レール15と係合可能な開閉式のドア側フック35を採用した。従って、例えば前後方向への移動に伴ってドアトリム27から出没するドア側係合部を適宜のボデー側係合部と係合させる場合のように、ドアトリム27に当該ドア側係合部の出没スペースを確保するための段差を形成しなくてもよい。このため、ドア側フック35等の設置の有無に応じたドアトリム27の意匠等の変更負荷をより軽減することができる。あるいは、格納状態にあるドア側フック35が車両の幅方向に占有するスペースがより縮小されていることで、ドア側フック35等の設置の有無に関わらず、スライドドア20の車両の幅方向(ドア厚み方向)の寸法を略一定に保つことができる。
(4)本実施形態では、展開状態にあるドア側フック35は、支持ピン40の車内側にドア側係合部39が位置するように車両の幅方向に延在する。従って、ボデー側レール15及びドア側フック35間で車両の幅方向に荷重が加わった際のドア側フック35の荷重点と固定点の前後方向の距離が小さくなる分、モーメントアームを小さくすることができる。
(5)本実施形態では、ボデー側ガイド14、レバー30及びワイヤケーブル42による極めて簡易な構成で、スライドドア20の開動作に合わせてドア側フック35を展開することができる。
(第2の実施形態)
以下、車両用スライドドア装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のドアトリムを変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図4(a)、(b)に示すように、本実施形態のドアトリム50は、スライドドア20の開動作に伴って展開するドア側フック35のドア側係合部39を導出可能な略四角形の導出口51aの形成されたドアトリム本体51を備える。また、ドアトリム50は、導出口51aの前端縁に車両の高さ方向に延びる軸線の周りに回動自在に連結された略四角板状の可動式のドアトリムカバー52を備える。このドアトリム50は、例えばドアトリム本体51においてドアインナパネル26に保持されている。ドアトリムカバー52の外形寸法は、導出口51aの開口寸法と同等に設定されており、ドア側フック35が格納状態(展開前の状態)にあるときに導出口51aに嵌合することでこれを閉塞する。つまり、ドアトリム本体51及びドアトリムカバー52は、協働してスライドドア20の車室内側の意匠面を形成するとともに、格納状態にあるドア側フック35を車室内から隠す。
ドアトリムカバー52には、スライドドア20側の板厚方向に略突起状の被押圧片52aが突設されており、導出口51aを閉塞する2点鎖線で描いた回動位置(以下、「閉塞位置」ともいう)にあるときに被押圧片52aにおいて格納状態にあるドア側フック35の腕部36に当接又は近接する。
なお、ドアトリム本体51及びドアトリムカバー52間には、適宜の節度スプリング(図示略)が介装されており、該節度スプリングの付勢力により、ドアトリムカバー52は、前述の閉塞位置及び導出口51aを開放する実線で描いた回動位置(以下、「開放位置」ともいう)を選択的に保持するように構成されている。ドアトリムカバー52は、開放位置にあるときに、格納状態に移行すべく図4(a)において反時計回りに回動するドア側フック35の回動軌跡上に被押圧片52aを配置する。
そして、図4(a)に示すように、ドアトリムカバー52は、閉塞位置にあるときに、展開状態に移行すべく図示時計回りに回動するドア側フック35に被押圧片52aが押圧されることで、図示反時計回りに回動するとともに、該回動をきっかけに節度スプリングの付勢力が開放位置を保持するように切り替わることで、該開放位置に到達するまで図示反時計回りに回動する。あるいは、ドアトリムカバー52は、開放位置にあるときに、格納状態に移行すべく図示反時計回りに回動するドア側フック35に被押圧片52aが押圧されることで、図示時計回りに僅かに回動するとともに、該回動をきっかけに節度スプリングの付勢力が閉塞位置を保持するように切り替わることで、該閉塞位置に到達するまで図示時計回りに回動する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、格納状態にあるドア側フック35は、ドアトリム50(ドアトリム本体51及びドアトリムカバー52)により車室内から隠されることで、意匠性を向上させることができる。一方、スライドドア20の開動作に伴ってドア側フック35が展開するときには、ドアトリムカバー52によりドアトリム本体51の導出口51aが開放されることで、ドア側フック35の展開動作に支障を来すことを抑制できる。
(2)本実施形態では、展開状態にあるドア側フック35は、ドアトリム本体51により車両の前方から覆われることで、ドア側フック35及びボデー側レール15の係合部を隠すことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第2の実施形態において、ドアトリムカバー52を閉塞位置及び開放位置に選択的に保持する節度スプリングに代えて、ドアトリムカバー52を閉塞位置に向かう回動方向に常時付勢する復帰スプリングを採用してもよい。あるいは、ドアトリムカバー52の付勢方向が閉塞位置に向かう回動方向及び開放位置に向かう回動方向間でターンオーバーするスプリングを採用してもよい。この場合、閉塞位置及び開放位置でドアトリムカバー52の回動を規制する適宜のストッパを設けることが好ましい。
・前記第2の実施形態において、ドアトリムカバー52を閉塞位置及び開放位置間に回動させる構造は一例である。例えば電動モータにてドアトリムカバー52を回動駆動して閉塞位置及び開放位置間に回動させてもよい。あるいは、ドア側フック35に連動させることなく、ドアトリムカバー52を手動で閉塞位置及び開放位置間に回動させる構造であってもよい。また、ドアトリムカバー52は、導出口51aを開閉可能な着脱式の構造であってもよい。
・前記第2の実施形態において、ドア側フック35の腕部36にドアトリムカバー52に準じた外形の成形部を一体形成して、ドア側フック35の格納状態への移行に伴って当該成形部で導出口51aを閉塞させてもよい。
・前記各実施形態において、ドア側フック35が格納状態にあるときのレバー30の姿勢(初期位置)を規定するための適宜の付勢部材やストッパを設けてもよい。
・前記各実施形態において、レバー30は、ドア側センターガイドローラユニット17以外に配置されていてもよい。例えば、レバー30をドア側ロアガイドローラユニット16又はドア側ロアレール18に配置するとともに、これに合わせてボデー10にボデー側ガイド14を配置するようにしてもよい。
・前記各実施形態において、一対のボデー側係合部15a,15bを有するのであれば、溝状のボデー側レール15でなくてもよい。例えばサイドメンバーFLに固着される一対の金属板の各々にボデー側係合部(15a又は15b)を設けてもよい。
・前記各実施形態において、ドア側フック35にボデー側係合部15a,15bに準じた一対のドア側係合部を設けるとともに、サイドメンバーFLにドア側係合部39に準じたボデー側係合部を設けてもよい。
・前記各実施形態において、格納状態にあるドア側フックの延在方向は、車両の幅方向(ドア厚み方向に相当)とは異なる方向であれば、前後方向以外の方向(例えば車両の高さ方向)に一致させてもよい。例えば、格納状態にあるドア側フックの延在方向を車両の高さ方向に一致させてもよい。この場合、ドア側フックを前後方向に延びる軸線の周りにスライドドア20に回動自在に連結すればよい。
・前記各実施形態において、ドア側フック35を格納状態及び展開状態間に回動させる構造は一例である。例えば電動モータにてドア側フック35を回動駆動して格納状態及び展開状態間に回動させてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)上記車両用スライドドア装置において、
前記ボデーに設けられたボデー側ガイドと、
前記スライドドアに回動自在に連結され、該スライドドアの開動作に伴って前記ボデー側ガイドと係合して所定の初期位置から回動するレバーと、
設けられたボデー側ガイドと、
前記レバー及び前記ドア側フック間に配策され、前記レバーの前記初期位置からの回動に伴い前記ドア側フックを引っ張って、該ドア側フック35を展開させるワイヤケーブルとを備えた、車両用スライドドア装置。
この構成によれば、前記ボデー側ガイド、前記レバー及び前記ワイヤケーブルによる極めて簡易な構成で、前記スライドドアの開動作に合わせて前記ドア側フックを展開することができる。
(ロ)車両のボデーに形成された開口の下部に配置され、前後方向に延設されたボデー側ロアレールと、
前記ボデー側ロアレールの上方且つ前記開口の後方に配置され、前後方向に延設されたボデー側センターレールと、
前記開口を開閉するスライドドアに連結され、前記ボデー側ロアレール及び前記ボデー側センターレールをそれぞれ摺動可能なドア側ロアガイドローラユニット及びドア側センターガイドローラユニットと、
前記スライドドアの下部に配置され、前後方向に延設されたドア側ロアレールと、
前記開口の下部に連結され、前記ドア側ロアレールを摺動可能なボデー側ロアガイドローラユニットと、
前記スライドドアに回動自在に連結され、該スライドドアの開動作に伴って前記ボデーに近付く車両の幅方向に延びるように展開するドア側フックであって、先端部にドア側係合部を有するドア側フックと、
前記ボデーに設けられ、前記スライドドアの開動作に伴い展開状態にある前記ドア側フックの前記ドア側係合部と係合して前記スライドドアの前記ボデーに近付く車両の幅方向及び前記ボデーから離れる車両の幅方向の少なくとも一方への変位を規制するボデー側係合部材とを備えた、車両用スライドドア装置。
10…ボデー、10a…開口、11…ボデー側ロアレール、12…ボデー側センターレール、13…ボデー側ロアガイドローラユニット、14…ボデー側ガイド、15…ボデー側レール(ボデー側係合部材)、15a,15b…ボデー側係合部、16…ドア側ロアガイドローラユニット、17…ドア側センターガイドローラユニット、18…ドア側ロアレール、20…スライドドア、27,50…ドアトリム、30…レバー、35…ドア側フック、39…ドア側係合部、42…ワイヤケーブル、51…ドアトリム本体、51a…導出口、52…ドアトリムカバー。

Claims (3)

  1. 車両のボデーに形成された開口を前後方向への移動によって開閉するスライドドアに回動自在に連結され、該スライドドアの開動作に伴って前記ボデーに近付く車両の幅方向に延びるように展開するドア側フックであって、先端部にドア側係合部を有するドア側フックと、
    前記ボデーに設けられ、前記スライドドアの開動作に伴い展開状態にある前記ドア側フックの前記ドア側係合部と係合して前記スライドドアの前記ボデーに近付く車両の幅方向及び前記ボデーから離れる車両の幅方向の少なくとも一方への変位を規制するボデー側係合部材とを備えた、車両用スライドドア装置。
  2. 請求項1に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記ボデー側係合部材は、前記ドア側係合部との係合により前記スライドドアの前記ボデーに近付く車両の幅方向及び前記ボデーから離れる車両の幅方向への変位をそれぞれ規制する一対のボデー側係合部を有した、車両用スライドドア装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記スライドドアの車室内側の意匠面を形成するとともに、展開前の状態にある前記ドア側フックを車室内から隠すドアトリムを備え、
    前記ドアトリムは、
    前記スライドドアの開動作に伴って展開する前記ドア側フックの前記ドア側係合部を導出可能な導出口が形成されたドアトリム本体と、
    前記ドア側フックが前記展開前の状態にあるときに前記導出口を閉塞するとともに、前記スライドドアの開動作に伴って前記ドア側フックが展開するときに前記導出口を開放する可動式のドアトリムカバーとを備えた、車両用スライドドア装置。
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