JP2016097433A - 鋳造用金型 - Google Patents

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【課題】冷却用水路形成用の入子に生じる熱応力を低減し、該入子の寿命を延長させる鋳造用金型を提供することである。【解決手段】鋳造用金型10は、シリンダブロックに冷却用水路を形成するためのウォータージャケット入子34と、ウォータージャケット入子34の筒部34aの下部及び基部34bが嵌合される弾性金属部材33と、弾性金属部材33の外面が嵌合される、シリンダを形成するためのベース入子32と、ベース入子32の外面が嵌合される母型31と、シリンダボアを形成するためにウォータージャケット入子34の内部に配置されるボア入子35とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、冷却用水路を備えたシリンダブロックを鋳造する鋳造用金型に関する。
エンジンのシリンダブロックには、高温になるシリンダを冷却するために、ボアの周囲に冷媒(例えば水)を通す空間、いわゆるウォータージャケット(冷却用水路)を備えたタイプがある。このシリンダブロックは、一般的に鋳造にて製造される。そして、シリンダブロックを形成するための鋳造用金型には、ウォータージャケット形成用の入子(以下、ウォータージャケット入子と記すことがある)と、シリンダ形成用の入子(以下、ベース入子と記すことがある)とを備えたものがある(特許文献1参照)。ウォータージャケット入子は、シリンダブロックのボア数に応じた数の略円筒形状の筒部が連設された形状であり、ベース入子に嵌合されて用いられる。
特開2012−125773号公報
上記のような第1及び第2入子を用いる鋳造用金型において、ウォータージャケット入子は繰り返し行われる鋳造により特に激しい熱振幅にさらされる。ウォータージャケット入子は嵌合部分でベース入子に拘束されており、溶湯の熱によってウォータージャケット入子及びベース入子が熱膨張するとその拘束力が増し、ウォータージャケット入子に熱応力が発生する。この熱応力によって、ウォータージャケット入子には早期に亀裂等が発生しやすい。そのため、ウォータージャケット入子はシリンダブロック形成用の他の金型に比べて短寿命であった。
本発明の解決しようとする課題は、冷却用水路形成用の入子に生じる熱応力を低減し、該入子の寿命を延長させる鋳造用金型を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、シリンダブロックに冷却用水路を形成するための第1入子と、第1入子が嵌合される第2入子と、第1入子と第2入子との嵌合部に介在される弾性金属部材とを備えた鋳造用金型とする。
本発明によれば、第1及び第2入子の熱膨張による応力を弾性金属部材が弾性変形して吸収することにより、第2入子が第1入子を拘束する拘束力が緩和される。よって、第1入子への圧縮応力が緩和され、第1入子の亀裂の発生を抑制できる。その結果、第1入子の寿命を延長することができる。
本発明の一実施形態における鋳造用金型の模式断面図である。 本発明の一実施形態におけるベース入子と弾性金属部材とウォータージャケット入子との平面図である。 本発明の一実施形態における弾性金属部材の斜視図である。
以下では、アルミニウム合金製の4気筒エンジンのシリンダブロックをダイカスト鋳造法により鋳造する場合の鋳造用金型を例に説明する。図1は、本実施形態の鋳造用金型の模式断面図である。図1は金型を閉じたとき(金型同士を密着させたとき)の状態を示している。図2は、本実施形態の鋳造用金型におけるベース入子と弾性金属部材とウォータージャケット入子との平面図である。図3は、本実施形態の鋳造用金型における弾性金属部材の斜視図である。
鋳造用金型10は、シリンダボアの周囲に冷却用水路を備えたエンジンのシリンダブロックを鋳造するための金型である。鋳造用金型10は、主に、固定金型20と可動金型30とを備える。鋳造用金型10は、固定金型20と可動金型30とを組み合わせることで形成される。
固定金型20及び可動金型30は、例えば合金鋼製の金型である。固定金型20は固定盤(不図示)に、可動金型30は可動盤(不図示)にそれぞれ固定される。可動盤の移動に伴って可動金型30が固定金型20と密着又は離間する。可動金型30が固定金型20と密着することにより、固定金型20と可動金型30との間に、シリンダブロックを鋳造するためのキャビティ40が形成される。
固定金型20は、従来のシリンダブロック鋳造用の固定金型に用いられているものと同様である。可動金型30は、可動盤に固定される母型31と、母型31に組み付けられるベース入子(第2入子)32と、ベース入子32に組み付けられる弾性金属部材33と、弾性金属部材33に組み付けられるウォータージャケット入子(第1入子)34と、ウォータージャケット入子34、弾性金属部材33及びベース入子32に組み付けられるボア入子35とを有する。
母型31は、ベース入子32を嵌め込む金型であり、キャビティは彫り込まれていない。ベース入子32は、シリンダを形成するための入子であり、母型31に嵌め込まれる。ベース入子32の固定金型20と対向する面には、弾性金属部材33が嵌め込まれる(嵌合される)凹部32aが彫り込まれている。凹部32aは、図2に示すように、ボア数に応じた数(本実施形態では4つ)の略円筒形状の窪みが連設された形状である。
弾性金属部材33は、ウォータージャケット入子34に生じる熱応力を吸収して亀裂の発生を抑制するための部材である。弾性金属部材33は、ベース入子32の凹部32aに沿った形状であり(図3参照)、ベース入子32の凹部32aに嵌め込まれる。弾性金属部材33の固定金型20と対向する面には、ウォータージャケット入子34の外面の一部が嵌め込まれる(嵌合される)凹部33aが彫り込まれている。凹部33aは、図2及び図3に示すように、ボア数に応じた数(本実施形態では4つ)の略円筒形状の窪みが連設された形状である。弾性金属部材33の上端面(固定金型20側の端面)は、ベース入子32の上端面と面一に形成されている。
このように、可動金型30は、ベース入子32とウォータージャケット入子34とを直接嵌合させずに、ベース入子32とウォータージャケット入子34との嵌合部に弾性金属部材33を介在させる構成としている。換言すれば、従来のベース入子において、ウォータージャケット入子34との嵌合部分を弾性金属部材33で構成したともいえる。
弾性金属部材33は弾性金属で形成される。弾性金属は弾性を有する金属であり、合金であっても純金属であってもよい。弾性金属部材33の材料として用いる弾性金属は、ウォータージャケット入子34に生じる熱応力の一部又は全てを弾性変形にて吸収できる程度の弾性を有していればよい。すなわち、溶湯の熱によってウォータージャケット入子34及びベース入子32が膨張したときに、ウォータージャケット入子34の拘束力が増すことでウォータージャケット入子34に熱応力が生じるので、弾性金属部材33の弾性変形にてその熱応力を抑制できればよい。
弾性金属部材33の材料として用いることができる弾性金属の弾性の程度は、例えば弾性率(ヤング率)や弾性変形能を指標とすることができる。弾性金属部材33の材料として好ましい弾性率は、ベース入子32の弾性率よりも低い値であり、さらに好ましくは、ベース入子32及びウォータージャケット入子34の弾性率よりも低い値である。一方、弾性金属部材33の材料として好ましい弾性変形能は、ベース入子32の弾性変形能よりも高い値であり、さらに好ましくは、ベース入子32及びウォータージャケット入子34の弾性変形能よりも高い値である。
このような弾性金属としては、例えばチタン合金が挙げられ、製品としてはゴムメタル(登録商標)がある。ゴムメタルは、マグネシウム合金並みの超低ヤング率(例えば30〜60GPa)と高強度の両立、大弾性変形能(例えば2.2〜2.6%)、室温で加工しても全く加工硬化しないなどの特性を有する。
弾性金属部材33の厚みは、ウォータージャケット入子34及びベース入子32の熱膨張によって生じるウォータージャケット入子34の熱応力を弾性変形にて吸収できる厚みであればよい。したがって、弾性金属部材33の厚みは、ウォータージャケット入子34及びベース入子32の熱膨張率と、用いる弾性金属の弾性変形能とを考慮して適宜設計することができる。また、弾性金属部材33は、ダイカストサイクルで弾性変形を繰り返すので、製品形状に影響を与えず、鋳バリが発生しない。
ウォータージャケット入子34は、シリンダブロックに冷却用水路を形成するための入子であり、弾性金属部材33の凹部33aに嵌め込まれる。ウォータージャケット入子34は、ボア数に応じた数(本実施形態では4つ)の略円筒形状の筒部34aが連設され(図2参照)、それぞれの筒部34aの下端に基部34bが一体形成されたものである。
筒部34aは、薄壁状であり、その上部はベース入子32及び弾性金属部材33から突出して内外面ともにキャビティ40に露出し、その下部は外面が弾性金属部材33に密着し、内面がキャビティ40に露出する。つまり、筒部34aがウォータージャケットを形成するためのキャビティ面に相当する。
一方、基部34bは、ウォータージャケット入子34の底部を構成する部位であって、弾性金属部材33に埋没する。基部34bは略柱状に形成され、ボア入子35を収容して保持するための保持孔34cが形成されている。保持孔34cは、開口端が平面視略矩形に形成されており、基部34bの上面から下面まで貫通している。
ボア入子35は、シリンダボアを形成するためにウォータージャケット入子34の内部に配置される入子である。ボア入子35は、略円柱状の軸部35aと、軸部35aの下端に一体形成された基部35bとを有する。
軸部35aは、基部35bより半径方向長さが大きく、キャビティ40に露出してシリンダボアを形成する。一方、基部35bは、ボア入子35の底部を構成する部位であって、ウォータージャケット入子34の保持孔34cに埋没する。ボア入子35は筒部34aに空隙を有して挿入され、基部35bが保持孔34cに挿嵌されることで位置決めされる。
上述した可動金型30を構成する可動盤、母型31、ベース入子32、弾性金属部材33、ウォータージャケット入子34及びボア入子35は、脱落しないようにボルトやピン等の係止具を用いて適宜固定されている。
このような鋳造用金型10によれば、ウォータージャケット入子34及びベース入子32の熱膨張による応力を弾性金属部材33が弾性変形して吸収することにより、ベース入子32がウォータージャケット入子34を拘束する拘束力が緩和される。よって、ウォータージャケット入子34への圧縮応力が緩和され、ウォータージャケット入子34の亀裂の発生を抑制でき、ウォータージャケット入子34の寿命を延長することができる。
次に、上記の鋳造用金型10を用いたシリンダブロックの鋳造方法について説明する。まず、作業者は、固定盤に固定された固定金型20に対向配置された可動盤に、可動金型30を構成する母型31、ベース入子32、弾性金属部材33、ウォータージャケット入子34、ボア入子35を組み付ける。組み付ける順序には特に限定はなく、例えば、母型31に、ベース入子32、弾性金属部材33、ウォータージャケット入子34、ボア入子35を順に組み付けることができる。また、母型31に、ベース入子32、弾性金属部材33を順に組み付け、ウォータージャケット入子34にボア入子35を予め挿入しておき、そのウォータージャケット入子34を弾性金属部材33に組み付けるようにしてもよい。
次に、可動盤を移動させて可動金型30を固定金型20に密着させることで鋳造用金型10を閉じる。これにより、鋳造用金型10内にキャビティ40が形成される。その後、キャビティ40内に溶湯を高速・高圧で射出して充填する。溶湯が凝固すると鋳造が終了し、可動盤を移動させて可動金型30を固定金型20から離間させることで鋳造用金型10を開き、鋳造されたシリンダブロックを離型してシリンダブロックを得る。
鋳造法としては、上述したダイカスト鋳造法の他に、遠心鋳造法、高圧鋳造法、低圧鋳造法などの各種鋳造法を用いることができる。また、鋳造金属としては、アルミニウム合金の他に、マグネシウムや銅又はそれらの合金、鉄系合金などの各種金属を用いることができる。
上記の実施形態では、可動金型30がベース入子32と弾性金属部材33とウォータージャケット入子34とボア入子35とを備える構成としたが、これに代えて、固定金型20がベース入子32と弾性金属部材33とウォータージャケット入子34とボア入子35とを備える構成としてもよい。
上記の実施形態では言及していないが、ベース入子32は、さらに、キャビティ40内で鋳造されるシリンダブロックを押し出すための押出しピンを備えていてもよい。押出しピンは弾性金属部材33に設けられた貫通孔に挿嵌すればよい。
10 鋳造用金型
32 ベース入子(第2入子)
33 弾性金属部材
34 ウォータージャケット入子(第1入子)

Claims (1)

  1. シリンダブロックに冷却用水路を形成するための第1入子と、
    第1入子が嵌合される第2入子と、
    第1入子と第2入子との嵌合部に介在される弾性金属部材とを備えた鋳造用金型。
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