JP2016097055A - 投薬制御方法、制御装置および投薬制御プログラム - Google Patents

投薬制御方法、制御装置および投薬制御プログラム Download PDF

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茂 今福
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Abstract

【課題】投薬システムにおいて、さらなる使い勝手の向上に寄与する投薬制御方法を提供
する。
【解決手段】投薬制御方法は、生体Pに装着される投薬装置12と、投薬装置12と近距
離無線通信する制御装置16との間の距離情報を取得し、第1単位時間内での距離情報の
変化に基づいて、投薬装置12の投薬動作を制御する信号を生成する。投薬動作を制御す
る信号の生成にあたって投薬装置12および制御装置16の距離の変化が参照される。変
化の状態に応じて相違する投薬動作を引き起こすことができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、投薬制御方法、制御装置および投薬制御プログラム等に関する。
特許文献1に開示されるように、投薬システムはインスリンポンプおよび外部コントロ
ーラーを備える。インスリンポンプは例えばユーザーの体表に貼り付けられる。インスリ
ンポンプから生体内にインスリンは注入される。インスリンポンプには無線通信で外部コ
ントローラーが接続される。インスリンポンプの動作は外部コントローラーで制御される
特開2013−70718号公報
インスリンポンプを外部コントローラーと組み合わせて使う場合に、さらなる使い勝手
の向上が求められている。例えば特許文献1では、外部コントローラーにモードスイッチ
や数値設定スイッチが設けられる。外部コントローラーの表示部には、モードスイッチや
数値設定スイッチの操作に応じた内容が表示され、ユーザーはモードや数値を確認する。
全ての操作をコントローラーのボタンで制御する場合には、操作が煩雑になる恐れがある
本発明の少なくとも1つの態様によれば、投薬システムにおいて、さらなる使い勝手の
向上に寄与する投薬制御方法は提供されることができる。
(1)本発明の一態様は、生体に装着される投薬装置と、前記投薬装置と近距離無線通
信する制御装置との間の距離情報を取得し、第1単位時間内での前記距離情報の変化に基
づいて、前記投薬装置の投薬動作を制御する信号を生成する投薬制御方法に関する。
投薬動作を制御する信号の生成にあたって投薬装置および制御装置の距離の変化が参照
される。変化の状態に応じて相違する投薬動作を引き起こすことができる。例えば投薬動
作を引き起こす際にユーザーは制御装置を手に持つ。そのままユーザーは投薬装置に対し
て制御装置を移動させる。ユーザーは、制御装置を視覚的に確認しながら制御装置を操作
する必要はない。こうしてユーザーは投薬装置の使用を他者に知られることなく投薬装置
を動作させることができる。操作そのものは簡素化されることから、投薬システムの使い
勝手は向上する。
(2)投薬制御方法は、前記第1単位時間内での前記距離情報の変化の大きさに基づい
て、前記投薬装置の投薬動作を制御する信号を生成してもよい。投薬動作の識別にあたっ
て変化の大きさが利用される。変化の大きさは簡単にユーザーの動作に関連づけられるこ
とができる。ユーザーは投薬動作ごとに自らの動作を覚えることで簡単に制御装置を操作
することができる。
(3)投薬制御方法は、前記第1単位時間内での前記距離情報の変化の回数に基づいて
、前記投薬装置の投薬動作を制御する信号を生成してもよい。投薬動作の識別にあたって
変化の回数が利用される。変化の回数は簡単にユーザーの動作に関連づけられることがで
きる。ユーザーは投薬動作ごとに自らの動作を覚えることで簡単に制御装置を操作するこ
とができる。
(4)投薬制御方法は、前記第1単位時間内での前記距離情報が一定量だけ変化するの
に要する時間の長さに基づいて、前記投薬装置の投薬動作を制御する信号を生成してもよ
い。投薬動作の識別にあたって変化の速度が利用される。変化の速度は簡単にユーザーの
動作に関連づけられることができる。ユーザーは投薬動作ごとに自らの動作を覚えること
で簡単に制御装置を操作することができる。
(5)投薬制御方法は、前記第1単位時間以下の第2単位時間内に前記距離情報が閾値
を超えて変化しないときは、前記投薬装置の投薬動作を制御するための前記制御装置への
操作入力の開始または終了と判定してもよい。こうして操作入力の開始または終了は投薬
動作の指令と区別づけられる。制御装置は操作入力の開始または終了を検知することがで
きる。操作入力は確実に制御装置で把握されることができる。
(6)投薬制御方法は、前記第1単位時間内または前記第2単位時間内の前記距離情報
の変化に基づいて決定される制御内容を告知してもよい。ユーザーは、自らが欲する制御
内容に見合った動作を意図する。その動作に応じて制御内容がユーザーに告知されれば、
ユーザーは自らの要望が反映されたか否かを確認することができる。ユーザーが意図しな
い誤操作は回避されることができる。
(7)本発明の他の態様は、生体に装着される投薬装置と近距離無線通信する制御装置
であって、前記投薬装置と前記制御装置との間の距離情報をコマンドとして取得する取得
部と、第1単位時間内での前記距離情報の変化に基づいて、前記投薬装置の投薬動作を制
御する信号を生成するコマンドデコーダーとを有する制御装置に関する。
(8)本発明のさらに他の態様は、生体に装着される投薬装置と、前記投薬装置と近距
離無線通信する制御装置との間の距離情報を取得する手順と、第1単位時間内での前記距
離情報の変化に基づいて、前記投薬装置の投薬動作を制御する信号を生成する手順とをコ
ンピューターに実施させる投薬制御プログラム。
一実施形態に係る投薬システムの全体構成を概略的に示す外観図である。 一実施形態に係る投薬システムのブロック図である。 1つ目の具体例に従って距離と機能との関係を模式的に示す図である。 2つ目の具体例に従って距離と機能との関係を模式的に示す図である。 3つ目の具体例に従って距離と機能との関係を模式的に示す図である。 人体に装着されたインスリンポンプおよび血糖値計を概略的に示す図である。 投薬制御のフローチャートである。 ユーザーの動作を概略的に示す模式図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する本
実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、
本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(1)投薬システムの全体構成
図1は一実施形態に係る投薬システム11の全体構成を概略的に示す。投薬システム1
1はインスリンポンプ(投薬装置)12を備える。インスリンポンプ12は留置針13を
有する。留置針13は例えば人体といった生体に挿入される。留置針13の先端は例えば
皮下組織間質液に達する。インスリンポンプ12が作動すると、皮下に向けて投薬は実施
される。投薬によって間質液にはインスリンが供給される。インスリンポンプ12は人体
といった生体に装着されて利用される。
インスリンポンプ12の動作にはベーサル投与およびボーラス投与が含まれる。ベーサ
ル投与では留置針13から継続的にインスリンが生体に注入される。インスリンは5分や
15分の間隔で周期的に続く限り途切れなく投与される。その一方で、ボーラス投与では
特定の時期にスポット的に留置針13からインスリンが生体に注入される。インスリンは
例えば予め決められた時刻やユーザーの指定に従って周期的に数分間にわたって生体に投
与される。
投薬システム11は血糖値計(生体情報収集装置)14を備える。血糖値計14は例え
ば1対の電極15を有する。電極15は例えば生体に挿入される。電極15の先端は例え
ば皮下組織間質液中に浸される。血糖値計14は間質液内で血糖値すなわちグルコース濃
度(生体情報)を検出する。血糖値計14には例えばCGM(連続グルコースセンサー)
が用いられることができる。血糖値計14は3分や5分の間隔で定期的に血糖値のデータ
を出力する。
投薬システム11はコントローラー(制御装置)16を備える。コントローラー16は
インスリンポンプ12の動作を制御する。動作の制御にあたってコントローラー16は血
糖値計14からモニター情報として血糖値のデータを収集する。血糖値のデータで血糖値
の過度の低下が予想されると、コントローラー16は、ユーザーに警告を発したり、投薬
の停止を指示したりする。コントローラー16には例えば携帯可能なノートパソコンやス
マートホン、タブレットパソコンその他の機器が用いられることができる。以下ではスマ
ートホンを例に説明する。
図2に示されるように、インスリンポンプ12はタンク21を備える。タンク21には
インスリンが貯蔵される。タンク21は例えばカートリッジ式に構成することができる。
カートリッジの交換に応じてインスリンポンプ12にはインスリンを補充することができ
る。
インスリンポンプ12は加圧部22を備える。加圧部22にはタンク21が結合される
。加圧部22の働きでタンク21からインスリンは放出される。放出されたインスリンは
留置針13に供給される。加圧部22は例えばモーターを有する。モーターの駆動力に応
じて加圧部22では圧力が生成される。生成された圧力の働きでインスリンはタンク21
から留置針13まで流れる。モーターは例えば圧電モーターから構成することができる。
圧電モーターは圧電素子の働きで駆動力を生成する。
インスリンポンプ12は制御回路23を備える。制御回路23は加圧部22に接続され
る。制御回路23は加圧部22の動作を制御する。制御にあたって制御回路23はコマン
ド(制御信号)を受信する。コマンドは、吐出開始や吐出停止、投薬頻度、一回あたりの
投薬量を特定する。制御回路23はコマンドに基づき加圧部22に対応の動作を指示する
。コマンドで吐出開始が特定されると、制御回路23は加圧部22の吐出動作の開始を指
示する。加圧部22は、投薬頻度で指定される周期で吐出動作を開始する。加圧部22の
動作量はコマンドで指定される投薬量に応じる。コマンドで吐出停止が特定されると、制
御回路23は加圧部22の吐出動作の停止を指示する。加圧部22は吐出動作を停止する
。制御回路23は例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリー、クロック回路で構成す
ることができる。CPUはメモリーに記憶されるプログラムに従って動作する。CPUの
動作はクロック回路で生成されるクロックに同期する。
インスリンポンプ12は通信回路24を備える。通信回路24は制御回路23に接続さ
れる。通信回路24は例えば近距離無線通信を通じて外部からコマンドを受信する。制御
回路23は通信回路24から受け取るコマンドに従って動作する。通信回路24は例えば
ブルートゥース(登録商標)を利用すればよい。加えて、通信回路24は、外部に向けて
エラーメッセージやステータスメッセージといった信号を送信してもよい。
インスリンポンプ12は電源25を備える。電源25は制御回路23や加圧部22、通
信回路24に接続される。電源25は例えば電池で構成することができる。電源25から
供給される電力に応じて制御回路23や加圧部22、通信回路24は動作する。
血糖値計14は検出回路27を備える。検出回路27は電極15に接続される。検出回
路27は電極15間で生じる電流を測定する。ここで、検出回路27の原理の一例を挙げ
ると、皮下組織間質液中のグルコースがグルコースオキシダーゼ酵素膜を通過する際、グ
ルコースと酸素とからグルコン酸と過酸化水素とが生成される。生成された過酸化水素は
さらに電極面で水および酸素に分解される。その際、反応電流が電極15間で生じる。こ
の電流は過酸化水素量に比例する。過酸化水素量は間質液中のグルコース濃度に比例する
ことから、実測された反応電流値を間質液中のグルコース濃度に換算することができる。
血糖値計14は演算回路28を備える。演算回路28は検出回路27に接続される。演
算回路28は例えば5秒や10秒といった時間間隔で検出回路27の検出結果を取得する
。演算回路28は5分や10分といった周期で検出回路27の検出結果から平均値を算出
し、血糖値のデータとして出力する。演算回路28は例えばCPU(中央演算処理装置)
やメモリー、クロック回路で構成することができる。CPUはメモリーに記憶されるプロ
グラムに従って動作する。CPUの動作はクロック回路で生成されるクロックに同期する
血糖値計14は通信回路29を備える。通信回路29は演算回路28に接続される。通
信回路29は例えば無線通信を通じて外部に血糖値のデータを送信することができる。通
信回路29は同様に無線通信を通じて外部からコマンド(制御信号)を受信することがで
きる。演算回路28は通信回路29から受け取る制御信号に従って動作することができる
。制御信号には、血糖値の検出を禁止する禁止信号が含まれる。通信回路29は例えばブ
ルートゥース(登録商標)を利用すればよい。
血糖値計14は電源31を備える。電源31は演算回路28や検出回路27、通信回路
29に接続される。電源31は例えば電池で構成することができる。電源31から供給さ
れる電力に応じて演算回路28や検出回路27、通信回路29は動作する。
コントローラー16はCPU(中央演算処理装置)31を備える。CPU32にはメモ
リー33が接続される。CPU32はメモリー33に記憶されるプログラムに従って動作
する。メモリー33には例えば投薬制御プログラム35が格納される。投薬制御プログラ
ム35は例えばウェブサイトからダウンロードされてメモリー33に格納されればよい。
CPU32で投薬制御プログラム35が実行されると、CPU32は取得部36および
コマンドデコーダー37といった機能ブロックを形成する。取得部36は、インスリンポ
ンプ12とコントローラー16との距離情報をコマンドとして取得する。距離情報の取得
にあたって取得部36は近距離無線通信の距離測定機能を利用する。こうした距離測定機
能には例えばブルートゥース(登録商標)のプロキシミティプロファイルが挙げられる。
コマンドデコーダー37は、第1単位時間内の距離情報の変化に基づいて、インスリン
ポンプ12の投薬動作を制御する信号を生成する。こうした信号の生成にあたってコマン
ドデコーダー37は、第1単位時間内での距離情報の変化の大きさに基づいてインスリン
ポンプ12の動作を決定してもよく、第1単位時間内での距離情報の変化の回数に基づい
てインスリンポンプ12の動作を決定してもよく、第1単位時間内での距離情報が一定量
だけ変化するのに要する時間の長さ、すなわち、コントローラー16の移動速度に基づい
てインスリンポンプ12の動作を決定してもよく、これらのうち2以上の組み合わせでイ
ンスリンポンプ12の動作が決定されてもよい。
ここでは、例えば図3に示されるように、操作入力の開始から10秒以内で、10cm
未満から20cm以上、再び10cm未満、再び20cm以上、再々10cm未満の距離
変動(4回)が検出されると、コマンドデコーダー37はイージーボーラス機能を実行す
るコマンド(制御信号)を生成する。また、図4に示されるように、操作入力の開始から
10秒以内に、10cm未満から30cm以上、再び10cm未満の距離変動(2回)が
検出されると、コマンドデコーダー37はベーサル投与の一時停止および吐出開始のコマ
ンド(制御信号)を生成する。
コマンドデコーダー37は、第1単位時間以下の第2単位時間内に距離情報が閾値を超
えて変化しないときは、インスリンポンプ12の投薬動作を制御するためのコントローラ
ー16への操作入力の開始または終了と判定する。例えば図5に示されるように、5cm
未満の状態で2秒(=第2単位時間)にわたって静止状態が保持されると、コマンドデコ
ーダー37は操作開始信号を生成する。同様に、イージーボーラス機能やベーサル投与の
一時停止および吐出開始の信号が生成された後に5cm未満の状態で2秒(=第2単位時
間)にわたって静止状態が保持されると、コマンドデコーダー37はコマンド完了信号を
生成する。第1単位時間および第2単位時間の計測にあたってコマンドデコーダー37は
タイマーを備えればよい。その他、コマンドデコーダー37はCPU32に内蔵のタイマ
ーから第1単位時間および第2単位時間の情報を取得してもよい。
コントローラー16は通信回路38を備える。通信回路38はCPU32に接続される
。CPU32は例えば近距離無線通信を通じてインスリンポンプ12の通信回路24にコ
マンドを送信する。同様に、CPU32は近距離無線通信を通じて血糖値計14の通信回
路29から血糖値のデータを受信したり血糖値計14の通信回路29に向けてコマンドを
送信したりすることができる。近距離無線通信には前述のようにブルートゥース(登録商
標)が用いられる。ブルートゥースのプロキシミティプロファイルによれば、コントロー
ラー16の通信回路38はインスリンポンプ12の通信回路24および血糖値計14の通
信回路29との送受信を通じて信号強度から距離情報を提供する。
コントローラー16はディスプレイ41やスピーカー42といった出力機器やマイク4
3やタッチスクリーンパネル44といった入力機器を備えてもよい。コントローラー16
はディスプレイ41やスピーカー42を通じてユーザーに警告することができる。ユーザ
ーはマイク43やタッチスクリーンパネル44からコントローラー16に指示や設定、デ
ータを入力することができる。例えばディスプレイ41およびスピーカー42には血糖値
計14で検出された血糖値が出力される。
コントローラー16には例えば振動モーター45が組み込まれる。振動モーター45は
コントローラー16にバイブレーション機能を提供する。振動モーター45が駆動される
と、バイブレーションは引き起こされる。振動モーター45の鳴動は制御内容の告知に用
いられる。告知にあたってコントローラー16は操作開始信号およびコマンド完了信号を
参照する。操作開始信号が出力されると、コントローラー16は1回の短鳴動(ブルッ)
で操作の開始を告知する。コマンドの実施後にコマンド完了信号が出力されると、コント
ローラー16は2回の短鳴動(ブルッ、ブルッ)でコマンドの完了を告知する。操作開始
信号の出力後に10秒以内に距離変動が検出されないと、コントローラー16は長い鳴動
(ブルルルルル…)で操作の未実施を告知する。
(2)投薬システムの動作
次に投薬システム11の動作を説明する。図6に示されるように、インスリンポンプ1
2および血糖値計14はユーザー(人体)Pに装着される。装着にあたってインスリンポ
ンプ12および血糖値計14はそれぞれユーザーPの腹部に貼り付けられる。貼り付けに
あたって例えば接着層が用いられることができる。
コントローラー16で投薬制御プログラム35が実行されると、投薬制御方法は実施さ
れる。投薬制御方法の実施にあたってコントローラー16にはインスリンポンプ12およ
び血糖値計14が関連づけられる。ここでは、コントローラー16に無線でインスリンポ
ンプ12および血糖値計14が接続される。ブルートゥースを通じてコントローラー16
とインスリンポンプ12および血糖値計14との間に無線回線が確立される。コントロー
ラー16にはインスリンポンプ12および血糖値計14が登録される。
血糖値計14の電源31が入れられると、血糖値計14は血糖値の計測を開始する。コ
ントローラー16は血糖値計14のコマンドを生成する。コントローラー16は、コマン
ドに基づき、血糖値を検出しモニター情報として収集する動作を血糖値計14に指示する
。血糖値計14はコントローラー16に血糖値のデータを供給する。血糖値計14は特定
の周期で血糖値を検出しモニター情報として収集する動作を繰り返す。
コントローラー16はインスリンポンプ12のコマンドを生成する。コマンドが吐出開
始の指示を含むと、インスリンポンプ12はベーサル投与に従って投薬を開始する。患者
の体内に留置針13からインスリンが投与される。投薬は特定の周期で繰り返される。イ
ンスリンの投薬を要因として血糖値は変化する。
コントローラー16は皮下組織間質液中の血糖値をモニターする。コントローラー16
は、血糖値の過度の低下を予測すると、インスリンポンプ12からインスリンの注入を停
止する。コントローラー16はインスリンポンプ12に向けて吐出停止のコマンドを出力
する。こうして取得される血糖値に応じて投薬量は調整される。こうして投薬制御プログ
ラム35は実行される。
投薬制御プログラム35の実行中、コントローラー16は通信回路38の距離情報をモ
ニターする。図7に示されるように、コントローラー16はステップS1でコントローラ
ー16の通信回路38とインスリンポンプ12の通信回路24との距離を把握する。図8
に示されるように、ユーザーPがインスリンポンプ12から5cm未満にコントローラー
16を近づけ2秒にわたって5cm未満の距離を維持すると、コントローラー16はステ
ップS2で静止状態を判定する。すると、コマンドデコーダー37はステップS3で操作
開始信号を生成する。操作開始信号は振動モーター45の振動を引き起こす。コントロー
ラー16はユーザーPに1回の短鳴動(ブルッ)で操作の開始を告知する。ステップS4
で操作開始信号の出力後に10秒以内に距離変動が検出されないと、コントローラー16
はステップS5でユーザーPに長い鳴動(ブルルルルル…)によって操作の未実施を告知
する。
操作開始信号の出力後10秒以内に、ユーザーPがインスリンポンプ12から5cm未
満にコントローラー16を近づけ2秒にわたって5cm未満の距離を維持すると、コント
ローラー16はステップS6で静止状態を判定する。すると、コマンドデコーダー37は
ステップS7でコマンド完了信号を生成する。コントローラー16はユーザーPに2回の
短鳴動(ブルッ、ブルッ)でコマンドの完了を告知する。
操作開始信号の出力後10秒以内に、静止状態の検出に先立って、10cm未満から2
0cm以上、再び10cm未満、再び20cm以上、再々10cm未満の距離変動(4回
)がステップS8で検出されると、コマンドデコーダー37はステップS9でイージーボ
ーラス機能を実行する信号を生成する。当該信号はインスリンポンプ12に供給される。
信号の供給を受けてインスリンポンプ12はボーラス投与を実施する。一定量のインスリ
ンがインスリンポンプ12からユーザーPの体内に注入される。
操作開始信号の出力後に10秒以内に、静止状態の検出に先立って、10cm未満から
30cm以上、再び10cm未満の距離変動(2回)がステップS10で検出されると、
ステップS11でベーサル投与が実行中であれば、コマンドデコーダー37はステップS
12でベーサル投与の一時停止の信号を生成する。当該信号はインスリンポンプ12に供
給される。信号の供給を受けてインスリンポンプ12はベーサル投与を停止する。ステッ
プS11でベーサル投与が停止中であれば、コマンドデコーダー37はステップS13で
ベーサル投与の吐出開始の信号を生成する。当該信号はインスリンポンプ12に供給され
る。信号の供給を受けてインスリンポンプ12はベーサル投与を再開する。
インスリンポンプ12の投薬動作を制御する信号の生成にあたってインスリンポンプ1
2およびコントローラー16の距離の変化が参照される。変化の状態に応じて、イージー
ボーラス機能やベーサル投与の一時停止および吐出開始といった投薬動作を引き起こすこ
とができる。投薬動作を引き起こす際にユーザーPはコントローラー16を手に持つ。そ
のままユーザーPはインスリンポンプ12に対してコントローラー16を移動させる。ユ
ーザーPは、コントローラー16を視覚的に確認しながらコントローラー16を操作する
必要はない。例えばユーザーPはコントローラー16のディスプレイ41に投薬制御プロ
グラム35の動作を表示させる必要はない。コントローラー16のディスプレイ41はシ
ャットダウンされたままでもよい。こうしてユーザーPはインスリンポンプ12の使用を
他者に知られることなくインスリンポンプ12を動作させることができる。操作そのもの
は簡素化されることから、投薬システム11の使い勝手は向上する。
例えば、イージーボーラス機能の実行にあたってインスリンポンプ12に対してコント
ローラー16は10cm未満の距離と20cm以上の距離との間で移動する。ベーサル投
与の一時停止および吐出開始にあたってインスリンポンプ12に対してコントローラー1
6は10cm未満の距離と30cm以上の距離との間で移動する。投薬動作の識別にあた
って変化の大きさが利用される。変化の大きさは簡単にユーザーPの動作に関連づけられ
ることができる。ユーザーPは投薬動作ごとに自らの動作を覚えることで簡単にコントロ
ーラー16を操作することができる。
加えて、イージーボーラス機能の実行にあたって距離の増減は4回にわたって実施され
る。ベーサル投与の一時停止および吐出開始にあたって距離の増減は2回にわたって実施
される。投薬動作の識別にあたって変化の回数が利用される。変化の回数は簡単にユーザ
ーPの動作に関連づけられることができる。ユーザーPは投薬動作ごとに自らの動作を覚
えることで簡単にコントローラー16を操作することができる。
その他、イージーボーラス機能の実行とベーサル投与の一時停止および吐出開始との識
別にあたって、10秒(=第1単位時間)内での距離情報が一定量だけ変化するのに要す
る時間、すなわち、移動の速度が参照されてもよい。移動の速度は簡単にユーザーPの動
作に関連づけられることができる。ユーザーPは投薬動作ごとに自らの動作を覚えること
で簡単にコントローラー16を操作することができる。
前述のように、第2単位時間(=2秒)内に距離情報が閾値を超えて変化しないときは
、インスリンポンプ12の投薬動作を制御するためのコントローラー16への操作入力の
開始または終了と判定する。こうして操作入力の開始または終了は投薬動作の指令と区別
づけられる。コントローラー16は操作入力の開始または終了を検知することができる。
操作入力は確実にコントローラー16で把握されることができる。
コントローラー16は、前述のように、バイブレーション機能を利用して制御内容を告
知する。ユーザーPは、自らが欲する制御内容に見合った動作を意図する。その動作に応
じて制御内容がユーザーPに告知されれば、ユーザーPは自らの要望が反映されたか否か
を確認することができる。ユーザーPが意図しない誤操作は回避されることができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効
果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるで
あろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれる。例えばCPU
32の取得部36は、前述のようなインスリンポンプ12とコントローラー16との距離
に代えて、血糖値計14とコントローラー16との距離を取得してもよい。距離の取得に
あたって取得部36はコントローラー16の通信回路38と血糖値計14の通信回路29
との送受信を通じて距離情報を取得すればよい。前述のようにインスリンポンプ12も血
糖値計14もユーザーPに装着されることから、投薬システム11は同様な効果を発揮す
ることができる。また、前述の実施形態では、インスリンポンプ12と血糖値計14とは
個別の筐体に収容されたものの、インスリンポンプ(投薬装置)12および血糖値計(生
体情報収集装置)14は同一筐体に収容されてもよい。その他、明細書または図面におい
て、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細
書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えられることができる
。また、インスリンポンプ12や血糖値計14等の構成および動作も本実施形態で説明し
たものに限定されず、種々の変形が可能である。
12 投薬装置(インスリンポンプ)16 制御装置(コントローラー)、36 取得
部、37 コマンドデコーダー、P 生体。

Claims (8)

  1. 生体に装着される投薬装置と、前記投薬装置と近距離無線通信する制御装置との間の距
    離情報を取得し、
    第1単位時間内での前記距離情報の変化に基づいて、前記投薬装置の投薬動作を制御す
    る信号を生成することを特徴とする投薬制御方法。
  2. 請求項1において、
    前記第1単位時間内での前記距離情報の変化の大きさに基づいて、前記投薬装置の投薬
    動作を制御する信号を生成することを特徴とする投薬制御方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1単位時間内での前記距離情報の変化の回数に基づいて、前記投薬装置の投薬動
    作を制御する信号を生成することを特徴とする投薬制御方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、
    前記第1単位時間内での前記距離情報が一定量だけ変化するのに要する時間の長さに基
    づいて、前記投薬装置の投薬動作を制御する信号を生成することを特徴とする投薬制御方
    法。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項において、
    前記第1単位時間以下の第2単位時間内に前記距離情報が閾値を超えて変化しないとき
    は、前記投薬装置の投薬動作を制御するための前記制御装置への操作入力の開始または終
    了と判定することを特徴とする投薬制御方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、
    前記第1単位時間内または前記第2単位時間内の前記距離情報の変化に基づいて決定さ
    れる制御内容を告知することを特徴とする投薬制御方法。
  7. 生体に装着される投薬装置と近距離無線通信する制御装置であって、
    前記投薬装置と前記制御装置との間の距離情報をコマンドとして取得する取得部と、
    第1単位時間内での前記距離情報の変化に基づいて、前記投薬装置の投薬動作を制御す
    る信号を生成するコマンドデコーダーと、
    を有することを特徴とする制御装置。
  8. 生体に装着される投薬装置と、前記投薬装置と近距離無線通信する制御装置との間の距
    離情報を取得する手順と、
    第1単位時間内での前記距離情報の変化に基づいて、前記投薬装置の投薬動作を制御す
    る信号を生成する手順と、
    をコンピューターに実施させることを特徴とする投薬制御プログラム。
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