JP2016096720A - 半導体装置及び半導体装置の制御方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二次電池への充電経路が遮断された場合の二次電池の電力の損失を抑える。
【解決手段】二次電池の一方の電極が電気的に接続される第1の端子と該二次電池を充電する充電電圧が与えられる第2の端子との接続を遮断する第1の遮断部を備えた半導体装置において、二次電池の他方の電極が電気的に接続される第3の端子と、第1の端子と第3の端子とに接続され、充電電圧に応じて該第1の端子と該第3の端子との接続を遮断する第2の遮断部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池から二次電池への充電を制御する場合において、太陽電池から二次電池への充電経路が遮断された場合の二次電池の電力の損失を抑える半導体装置及び半導体装置の制御方法に関する。
太陽電池から二次電池へ充電を行う充電制御システムとしては、例えば特許文献1に開示されているように、二次電池から太陽電池への電流の逆流を防止し、かつ太陽電池から二次電池への充電を行う際の電力の損失を低減することを目的として、太陽電池から二次電池への電力の充電をスイッチ素子により制御するものが知られている。
図10は、特許文献1に開示された充電制御システムを概略的に示したものである。同システムは、大きくは太陽電池1と、二次電池2と、太陽電池1と二次電池2とを接続する伝送路3を備えている。なお、説明の便宜上、太陽電池1の正電極側と二次電池2の正電極側とを接続する伝送路3を伝送路3Hとし、太陽電池1の負電極側と二次電池2の負電極側とを接続する伝送路3を伝送路3Lとしてそれぞれ区別することとする。同システムは、さらに、抵抗R3及び抵抗R4を備えて伝送路3Hと伝送路3Lとに接続された伝送路4と、抵抗R1及び抵抗R2を備えて伝送路3Hと伝送路3Lとに接続された伝送路6とを備える。また、同システムは、伝送路4の抵抗R3と抵抗R4とにより分圧された二次電池2の電圧と、伝送路6の抵抗R1と抵抗R2とにより分圧された太陽電池1の電圧とを比較するコンパレータ7と、伝送路3H上であって伝送路4と伝送路6との間に設けられ、コンパレータ7の出力に応じて伝送路3を遮断するP型MOSトランジスタ12と、を備えている。なお、二次電池2と伝送路3と伝送路4とは閉回路を構成している。
従来の同システムの動作としては、伝送路4の抵抗R3と抵抗R4とにより分圧された二次電池2の電圧と、伝送路6の抵抗R1と抵抗R2とにより分圧された太陽電池1の電圧とをコンパレータ7で比較し、太陽電池1の電圧と二次電池2の電圧との電圧差が規定値以上である場合には、コンパレータ7からローレベルを出力してP型MOSトランジスタ12をオンして太陽電池1から二次電池2に充電を行い、太陽電池1の電圧と二次電池2の電圧との電圧差が規定値以下である場合には、コンパレータ7からハイレベルを出力してP型MOSトランジスタ12をオフして太陽電池1から二次電池2への充電を遮断することで行っていた。
特開平9−261861号公報
しかしながら、上述したような従来の充電制御システムにおいては、スイッチ素子をオフして太陽電池から二次電池への充電を遮断する制御を行った場合、二次電池の電力が無駄に消費されてしまうという問題があった。例えば、図10においては、P型MOSトランジスタ12がオフされると、二次電池2からの電流が二次電池2と伝送路3と伝送路4とで構成された閉回路に流れてしまうため、二次電池2の電力の無駄な消費、すなわち損失につながっていた。
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、二次電池への充電経路が遮断された場合の二次電池の電力の損失を抑える半導体装置を提供する。
本発明に係る半導体装置は、二次電池の一方の電極が電気的に接続される第1の端子と該二次電池を充電する充電電圧が与えられる第2の端子との接続を遮断する第1の遮断部を備えた半導体装置において、前記二次電池の他方の電極が電気的に接続される第3の端子と、前記第1の端子と前記第3の端子とに接続され、前記充電電圧に応じて該第1の端子と該第3の端子との接続を遮断する第2の遮断部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る半導体装置は、二次電池の一方の電極が電気的に接続される第1の端子と該二次電池を充電する充電電圧が与えられる第2の端子との間に配置され、該第1の端子と該第2の端子との接続を遮断する第1の遮断部と、前記第1の端子と前記二次電池の他方の電極が電気的に接続される第3の端子とに接続され、前記充電電圧に応じて該第1の端子と該第3の端子との接続を遮断する第2の遮断部と、を有することを特徴とする。
本発明の半導体装置によれば、二次電池への充電経路が遮断された場合の二次電池の電力の損失を抑えることが可能となる。
本発明にかかる充電制御システムの第1の実施形態を示す図である。 第1の実施形態にかかる定電流バイアス生成部80の具体的な構成を示す図である。 第1の実施形態にかかる充電制御システムの充電状態を示すタイムチャートである。 第1の実施形態にかかる充電制御システムの変形例を示す図である。 第1の実施形態にかかる充電制御システムの他の変形例を示す図である。 本発明にかかる充電制御システムの第2の実施形態を示す図である。 第2の実施形態にかかる定電流バイアス生成部80の具体的な構成を示す図である。 第2の実施形態にかかる充電制御システムの変形例を示す図である。 第2の実施形態にかかる充電制御システムの他の変形例を示す図である。 特許文献1に開示された従来の充電制御システムを概略的に示す図である。
本発明にかかる充電制御システムについて、図面を参照して以下で詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明にかかる充電制御システムの第1の実施形態を示す図である。
第1の実施形態にかかる充電制御システムは、太陽電池10と、太陽電池10に接続され、太陽電池10から出力される電力を伝送する第1の伝送路30と、第1の伝送路30に接続され、太陽電池10から出力される電力の供給を受ける二次電池20と、第1の伝送路30に接続され、第1の伝送路30と二次電池20と共に閉回路50を構成する第2の伝送路40と、太陽電池10からの出力に基づく電圧と、第2の伝送路40に接続されて第2の伝送路40を介して伝送される二次電池20からの出力に基づく電圧とを比較する比較部としてのコンパレータ70と、を備え、第1の伝送路30は、コンパレータ70において太陽電池10から出力される電圧が二次電池20から出力される電圧以下であると判定された場合に第1の伝送路30を遮断する第1の遮断部としてのP型MOSトランジスタ120を備え、第2の伝送路40は、第1の伝送路30が遮断された後、太陽電池10の電力の低下に伴って第2の伝送路40を遮断する第2の遮断部としてのN型MOSトランジスタ42を備えていることを特徴とする。
第1の実施形態にかかる充電制御システムについて以下で詳細に説明する。
太陽電池10は、太陽光を吸収することが可能な図示しない太陽パネルと電気的に接続されており、吸収した太陽光を電力に変換することが可能な発電手段である。
二次電池20は、太陽電池10から供給される電力を蓄える機能を備えた蓄電池である。
第1の伝送路30は、太陽電池10の電力を二次電池20に伝送するものであり、その始点30aが太陽電池10の正電極側に、その終点30dが太陽電池10の負電極側に接続され、中間点30bが二次電池20の正電極側に、中間点30cが二次電池20の負電極側にそれぞれ接続されている。すなわち、第1の伝送路30は太陽電池10と二次電池20とを結ぶ閉循環路として構成され、太陽電池10から出力された電力は、第1の伝送路30を介して二次電池20へと供給される。なお、第1の伝送路30の低電位30L側は、例えばGND電位となっている。
ここで、第1の伝送路30は、説明の便宜上、太陽電池10の正電極と二次電池20と正電極とを接続する伝送路、すなわち、始点30aから中間点30bに至るまでの第1の伝送路30を高電位30H側と称し、太陽電池10の負電極と二次電池20の負電極とを接続する伝送路、すなわち、中間点30cから終点30dまでに至る第1の伝送路30を低電位側30L側と称する。第1の伝送路30は、高電位30H側と低電位30L側とに区画されて形成されている。
第2の伝送路40は、第1の抵抗素子としての抵抗素子41と第2の遮断部としてのN型MOSトランジスタ42とを備えて構成され、第1の伝送路30上において二次電池20と並列に接続されている。抵抗素子41の一端は、第1の伝送路30の高電位30H側に接続されており、N型MOSトランジスタ42は、抵抗素子41と直列に、詳しくは、ドレインDが抵抗素子41の他端に、ソースSが第1の伝送路30の低電位30L側にそれぞれ接続されている。これにより、第2の伝送路40は、二次電池20と並列に接続されており、また、第1の伝送路30と二次電池20と共に閉回路50を構成している。なお、第2の伝送路40において、N型MOSトランジスタ42は後述する定電流バイアス生成部80から供給されるバイアス電圧VCによって定電流源として動作し、抵抗素子41とN型MOSトランジスタ42とで二次電池20の電圧を分圧させる構成となっている。
第3の伝送路60は、第2の抵抗素子としての抵抗素子61と第3の遮断部としてのN型MOSトランジスタ62とを備えて構成され、第2の伝送路40よりも太陽電池10側の第1の伝送路30上において、太陽電池10と並列に接続されている。抵抗素子61の一端は、第1の伝送路30の高電位30H側に接続されており、N型MOSトランジスタ62は、抵抗素子61と直列に、詳しくは、ドレインDが抵抗素子61の他端に、ソースSが第1の伝送路30の低電位30L側にそれぞれ接続されている。これにより、第3の伝送路60は、太陽電池10と並列に接続されており、また、第1の伝送路30と二次電池10と共に閉回路を構成している。なお、第3の伝送路60は、N型MOSトランジスタ62が後述する定電流バイアス生成部80から供給される電圧によって定電流源として動作し、抵抗素子61とN型MOSトランジスタ62とで太陽電池10の電圧を分圧させる構成となっている。
コンパレータ70は、反転入力端子(−)が第2の伝送路40を構成する抵抗素子41とN型MOSトランジスタ42との共通接続点に接続され、非反転入力端子(+)が、第3の伝送路60を構成する抵抗素子61とN型MOSトランジスタ62との共通接続点に接続されている。これにより、コンパレータ70の反転入力端子(−)には、抵抗素子41とN型MOSトランジスタ42とによって分圧された二次電池20の電圧が入力される。また、コンパレータ70の非反転入力端子(+)には、抵抗素子61とN型MOSトランジスタ62とによって分圧された太陽電池10の電圧が入力されることとなる。
ここで、説明の便宜上、太陽電池10の電圧をVSC、抵抗素子61とN型MOSトランジスタ62とによって分圧された太陽電池10の電圧を入力太陽電池電圧VSCin、抵抗素子41とN型MOSトランジスタ42とによって分圧された二次電池20の電圧を入力二次電池電圧VDDinとしてそれぞれ定義する。
コンパレータ70は、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとを比較し、「VSCin>VDDin」である場合にはハイレベル、「VSCin≦VDDin」となった場合にはローレベルをそれぞれ出力する。
定電流バイアス生成部80は、第1の伝送路30の高電位30H側に接続されて太陽電池10から電力の供給を受けると共に、太陽電池10から供給される電力を利用して生成したバイアス電圧VCをN型MOSトランジスタ42のゲートGに印加する。また、定電流バイアス生成部80で生成したバイアス電圧VCは、さらにN型MOSトランジスタ62のゲートGにも印加する構成、すなわちN型MOSトランジスタ42とN型MOSトランジスタ62に対してカレントミラー接続としている。こうしたカレントミラー接続は後述の図2で明らかにされる。こうしたカレントミラー接続を用いた場合には、N型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62の各ゲートGに同じタイミングで定電流バイアス生成部80からバイアス電圧VCを印加することができるため、第2の伝送路40を介してコンパレータ70に供給される二次電池20の電圧と、第3の伝送路60を介してコンパレータ70に供給される太陽電池10の電圧とに対してなされる分圧を、同じタイミングで且つ同じ割合で提供することができる。
なお、第1の実施形態では、定電流バイアス生成部80が太陽電池10から供給される電力を利用してN型MOSトランジスタ42、及びN型MOSトランジスタ62のゲートGにバイアス電圧VCを印加しているので、充電制御システムが、例えば暗闇等に配置されて太陽電池10からの電力の供給がなくなった場合には、定電流バイアス生成部80からN型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62のゲートGへの電圧の印加が停止されることとなる。そして、定電流バイアス生成部80からの電圧の印加が停止されると、N型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62はオフとなるため、第2の伝送路40及び第3の伝送路60には電流が流れなくなる。
第3の抵抗素子としての抵抗素子90は、一端が第1の伝送路30の高電位30Hに接続されている。
N型MOSトランジスタ100は、一端としてのドレインDが抵抗素子90の他端と接続され、他端としてのソースSが第1の伝送路30の低電位30L側に接続され、コンパレータ70の出力がゲートGに印加される構成となっている。なお、抵抗素子90とN型MOSトランジスタ100との接続点を便宜上「接続点110」と称する。
P型MOSトランジスタ120は、一定の条件下で、第1の伝送路30の導電路を遮断して太陽電池10から二次電池20への電力の供給を停止するスイッチ素子の役割を担う。P型MOSトランジスタ120は、抵抗素子90と第1の伝送路30との接続箇所よりも太陽電池10側であって第3の伝送路60と第1の伝送路30との接続箇所よりも二次電池20側の第1の伝送路30の高電位30H側に直列に接続されている。言い換えれば、抵抗素子90は第1の伝送路30の高電位30H側であってP型MOSトランジスタ120よりも二次電池20側に接続されている。P型MOSトランジスタ120は、ソースSが二次電池20側に接続され、ドレインDが太陽電池10側に接続され、ゲートGがN型MOSトランジスタ100のドレインDと抵抗素子90との接続点110に接続されている。P型MOSトランジスタ120は、コンパレータ70の出力に応じて第1の伝送路30を導通させ、また、遮断させる。詳しくは、P型MOSトランジスタ120は、コンパレータ70からの出力がハイレベルである場合には、N型MOSトランジスタ100がオンして接続点110が第1の伝送路30の低電位30L側の電位とほぼ同じとなり、これによりゲートGにローレベルが印加されてオンする。一方、コンパレータ70の出力がローレベルの場合には、N型MOSトランジスタ100はオフして接続点110が二次電池20と同等の電位となり、これによりゲートGにハイレベルが印加されてオフする。すなわち、P型MOSトランジスタ120は、N型MOSトランジスタ100の動作に応じて変動する抵抗素子90とN型MOSトランジスタ100の間の電位に応じてオンオフ動作を行う。P型MOSトランジスタ120がオンしている間は、太陽電池10から二次電池20への電力の充電が行われ、オフしている間は該充電が行われない。
図2は、第1の実施形態に用いられる定電流バイアス生成部80の具体的な回路構成を示している。
第1の実施形態に用いられる定電流バイアス生成部80は、第1の伝送路に接続されており、第1のカレントミラー回路81と第2のカレントミラー回路82と抵抗R1とで構成されている。第1のカレントミラー回路81は、P型MOSトランジスタP1とP型MOSトランジスタP2とで構成されている。第2のカレントミラー回路82は、N型MOSトランジスタN1とN型MOSトランジスタN2とで構成されている。
P型MOSトランジスタP1及びP型MOSトランジスタP2は、各々が第1の伝送路30の高電位30H側に接続されている。詳細には、ソースSが第1の伝送路30の高電位30H側に接続されており、両者のゲートGはP型MOSトランジスタP1のドレインDに共通接続されている。
N型MOSトランジスタN1は、ドレインDがP型MOSトランジスタP1のドレインDと接続されており、N型MOSトランジスタN2は、ドレインDがN型MOSトランジスタのドレインDと接続されている。また、N型MOSトランジスタN2のソースSは第1の伝送路30の低電位30L側に接続されており、N型MOSトランジスタN1とN型MOSトランジスタN2のゲートGは共通接続されている。さらに、両者のゲートGはN型MOSトランジスタN2のドレインDに共通接続されている。また、N型MOSトランジスタN1及びN型MOSトランジスタN2のゲートGはN型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62のゲートGとカレントミラー接続されている。
抵抗R1は、一端がN型MOSトランジスタN1のソースSに接続されており、他端が第1の伝送路30の低電位30L側に接続されている。
上記構成を備えた定電流バイアス生成部80から出力されるバイアス電圧VCは、N型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62のゲートGに印加される。N型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62に印加されるバイアス電圧VCは、上述したP型MOSトランジスタP1、P型MOSトランジスタP2、N型MOSトランジスタN1、及びN型MOSトランジスタN2の電気的特性、並びに抵抗R1によって適宜設定することができる。
図3は、第1の実施形態にかかる充電制御システムの充電状態を示すタイムチャートである。第1の本実施形態にかかる充電制御システムの動作について、図3を踏まえて説明する。
図3は、コンパレータ70に入力される入力太陽電池電圧VSCin及び入力二次電池電圧VDDinの径時変化を表し、縦軸にその大きさVを、横軸に時間経過Tをそれぞれ示している。また、電圧VSCin及び電圧VDDinは、それぞれ参照符号Y1(実線)及びY2(点線)で示している。
図3に示す期間T1、T2、T3、T4、及びT5において、時刻F,S,TH,FOはそれぞれ期間T1−T2、T2−T3、T3−T4、及びT4−T5の境界の時刻をそれぞれ表し、時刻FIは期間T5の終端にあたる時刻を表している。
期間T1では、日照量が多く太陽電池10では一定の発電がなされている。このため、定電流バイアス生成部80からN型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62の各ゲートGには一定の電圧が印加され、N型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62は各々オンしており、第2の伝送路40には二次電池20からの電流が流れ、第3の伝送路60には太陽電池10からの電流が流れている。また、期間T1では、太陽電池10の電圧VSCと二次電池20の電圧VDDとの間に「VSC>VDD」が成り立っている。この場合、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には、「VSCin>VDDin」が成り立っている。従って、コンパレータ70からはハイレベルが出力され、これによってN型MOSトランジスタ100がオンして接続点110の電位が低電位30L側の電位と同等となるため、P型MOSトランジスタ120のゲートGにはローレベルが印加されてP型MOSトランジスタ120はオンし、太陽電池10の電力は第1の伝送路30を介して二次電池20に供給される。
期間T2〜T4では、太陽パネルに太陽光があたっていないか、もしくは日陰等でほとんど当たっていない状態であり、これにより太陽電池10の電圧VSCが時間と共に低下している。
時刻Fになって期間T2になると、太陽電池の電圧VSCと二次電池20の電圧VDDとの間に「VSC>VDD」が成り立っている。この場合、期間T1の場合と同様に第2の伝送路40には太陽電池10からの電流が流れ、第3の伝送路60には二次電池20からの電流が流れている。この場合、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には、「VSCin>VDDin」が成り立っている。従って、期間T1の場合と同様にP型MOSトランジスタ120はオンし、太陽電池10の電力は第1の伝送路30を介して二次電池20に供給される。
一方、時刻Sでは、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間に「VSCin=VDDin」が成り立っている。そして、時刻S以降の期間T3とT4では、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間に「VSCin<VDDin」が成り立っている。
期間T3では、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には「VSCin≦VDDin」が成り立っている。このため、時刻Sになって「VSCin=VDDin」となった時点でコンパレータ70からはローレベルが出力され、これによってN型MOSトランジスタ100がオフして接続点110の電位が二次電池20と同等の電位となるため、P型MOSトランジスタ120のゲートGには一定の電圧が印加されてP型MOSトランジスタ120はオフし、太陽電池10から二次電池20への電力の供給路である第1の伝送路30は遮断されている。
しかしながら、従来の充電制御回路では、太陽電池10から二次電池20への電力の供給路である第1の伝送路30が遮断された時刻S以降にあっては、二次電池20と第2の伝送路40とは第1の伝送路30を介して閉回路となっていることから、二次電池20の電流は、第2の伝送路40に向かって流出してしまうという問題があった。このため、太陽パネルに太陽光が当たっていない期間であって時刻S以降にあっては、二次電池20の電力が無駄に消費され続けてしまい、二次電池20の電力の損失につながっていた。
これに対し、第1の実施形態にかかる充電制御システムでは、太陽電池10の電力の低下に伴って第1の伝送路30が遮断された後、さらに太陽電池10の電力が低下して電圧VSCが0Vになる時刻TH、及び同時刻以降の期間T4においては、第1の伝送路30に接続され、太陽電池10の電力を利用して動作する定電流バイアス生成部80から第2の伝送路40のN型MOSトランジスタ42、及び第3の伝送路60のN型MOSトランジスタ62の各ゲートGへの電力の供給が停止されることとなる。そして、定電流バイアス生成部80からの電力の供給が停止されると、N型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62は共にオフすることとなるため、第2の伝送路40はN型MOSトランジスタ42によって遮断され、第3の伝送路60はN型MOSトランジスタ62によって遮断されることとなる。このため、二次電池20と第2の伝送路40とは閉回路でなくなり、二次電池20の電力は、第2の伝送路40に向かって流出することがないので、二次電池20の電力消費を抑えることができる。
なお、時刻S以降であって、時刻TH以前の期間T3においては、期間T2の場合と同様に入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には「VSCin<VDDin」が成り立っている。このとき、P型MOSトランジスタ120はオフし、太陽電池10から二次電池20への電力の供給路である第1の伝送路30は遮断されることとなる。この場合には、期間T3においては太陽電池10が0Vになっていないため、N型MOSトランジスタ42はオンしており二次電池20の電力は、第2の伝送路40に向かって流出してしまう。しかしながら、時刻Sから時刻THまでの時間、すなわち太陽光パネルに太陽光が当たらなくなってから太陽電池10の電圧VSCが0Vになるまでの時間は1秒にも満たないため、その期間の二次電池20の電力の損失は実質的に無視することができる程度のものである。
時刻FOになると、太陽光パネルに再び太陽光が当たることとなる。このため、定電流バイアス生成部80からN型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62のゲートGには一定の電圧が印加され、N型MOSトランジスタ42及びN型MOSトランジスタ62は各々オンし、第2の伝送路40には太陽電池10からの電流が流れ、第3の伝送路60には二次電池20からの電流が流れることとなる。そして、期間T5を経て時刻FIになると、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には、再び「VSCin>VDDin」が成り立つ。このため、P型MOSトランジスタ120は再びオンし、太陽電池10の電力は第1の伝送路30を介して二次電池20に供給されることとなる。
以上で説明したように、第1の実施形態にかかる充電制御システムによれば、太陽電池10の電力の低下に伴って、第1の伝送路30と二次電池20と共に閉回路50を構成する第2の伝送路40を遮断することによって、第1の伝送路30を遮断した場合に二次電池20の電流が第1の伝送路と二次電池と第2の伝送路とで構成された閉回路に流れ続けるという問題が解消されるため、二次電池20の電力の損失を抑えることができる。
なお、コンパレータ70の駆動電力は、図1に示すように、第1の伝送路30に接続された第4の伝送路130を介して太陽電池10から供給することが好ましい。なぜならば、第1に、コンパレータ70の駆動電源として他の電圧源を用いると、その分充電制御システムの面積・体積が増加してしまうという問題が生じ、また、第2に、二次電池20から駆動電源を供給することとすると、P型MOSトランジスタ120がオフされた場合であっても二次電池20からコンパレータ70に向かって駆動電力を供給してしまい、二次電池20の電力損失につながるという問題が生じるからである。上記に鑑み、第1の実施形態では、コンパレータ70の駆動電力を太陽電池10から供給するようにして上記2つの問題の発生を排除している。
また、抵抗素子41と抵抗素子61とは、同じ抵抗値で形成されており、また、N型MOSトランジスタ42とN型MOSトランジスタ62とは、同じ特性で形成されていることが好ましい。なぜならば、第2の伝送路40を介してコンパレータ70に供給される二次電池20の電圧と、第3の伝送路60を介してコンパレータ70に供給される太陽電池10の電圧とに対してなされる分圧を同じ割合で提供することができるからである。
また、抵抗素子41、又は抵抗素子61は可変抵抗であることが好ましい。なぜならば、少なくともいずれか一方が可変抵抗であることで、抵抗素子41と抵抗素子61とが異なる抵抗を備えて形成された場合であっても、いずれかの抵抗値を調整して抵抗素子41と抵抗素子61とを同抵抗値とすることができるからである。また、コンパレータ70に入力オフセット電圧がある場合でも、いずれかの抵抗値を調整して分圧比を変更し、コンパレータ70の入力オフセット電圧を相殺することができるからである。
また、P型MOSトランジスタ120は、第1の伝送路30の低電位側30Lに設けるのではなく、高電位30H側に設けられている。なぜならば、P型MOSトランジスタ120を第1の伝送路30の低電位30L側に設けた場合、P型MOSトランジスタ120のソースSがGND電位(0V)であるのに対して、コンパレータ70からP型MOSトランジスタ120のゲートGに印加される電圧が0V未満、すなわちマイナス電位になることがないため、P型MOSトランジスタがオンしないという問題が生じるからである。
また、第1の実施形態では、抵抗素子90及びN型MOSトランジスタ100を介してP型MOSトランジスタ120のオンオフを制御している。なぜならば、単純にコンパレータ70の出力をP型MOSトランジスタ120のゲートGに直接入力する構成とした場合には、P型MOSトランジスタ120の正常な動作を実現することができないからである。この理由としては、コンパレータ70の出力をP型MOSトランジスタ120のゲートGに直接入力する構成とした場合であって、コンパレータ70の駆動電力を第1の伝送路30に並列に接続された第4の伝送路130を介して太陽電池10から供給する構成を採用した場合には、コンパレータ70からP型MOSトランジスタ120のゲートGに供給される電圧が太陽電池10の電圧となる一方で、P型MOSトランジスタ120のソースSに供給される電圧が二次電池20の電圧となる。これにより、太陽電池10が0Vとなっても依然としてゲートGの電位とドレインDの電位とが同電位とならないため、P型MOSトランジスタ120がオフすることがないからである。
図4は、第1の実施形態にかかる充電制御システムの変形例を示している。なお、本変形例では、図4において、図1に示した充電制御システムと同一構成の箇所については同一番号を付してその説明を省略する。
図4に示した充電制御システムと図1に示した充電制御システムとは、第1に、第2の伝送路40に接続された抵抗素子41に代えて、第1のMOSトランジスタとしてのP型MOSトランジスタ43が設けられており、第2に、第3の伝送路60に接続された抵抗素子61に代えて、第2のMOSトランジスタとしてのP型MOSトランジスタ63が設けられている点でそれぞれ異なる。
P型MOSトランジスタ43は、第2の伝送路40においてN型MOSトランジスタ42に直列に接続されている。詳しくは、P型MOSトランジスタ43のソースSは第1の伝送路30の高電位30H側に接続され、P型MOSトランジスタ43のゲートGとドレインDは、N型MOSトランジスタ42のドレインDに共通接続されており、P型MOSトランジスタ43のゲートGとN型MOSトランジスタ42のドレインDとは同電位で形成されている。P型MOSトランジスタ43を用いることで、抵抗素子41を用いる場合に比べ、より少ない定電流で二次電池20をより大きく分圧することが可能となる。第2の伝送路40において、より小さい定電流で二次電池20を分圧させようとすると、抵抗素子41を用いた場合には高抵抗にする必要があるために、比較的大きな回路面積が必要とされる。しかしながら、本変形例に示したように、抵抗素子41を用いずにMOSトランジスタのみで定電流源回路を構成するならば、MOSトランジスタ同士の物理的なサイズを調整することで、より少ない定電流を得られ、この少ない定電流で二次電池20を分圧させることができるからである。
P型MOSトランジスタ63は、第3の伝送路60においてN型MOSトランジスタ62に直列に接続されている。詳しくは、P型MOSトランジスタ63のソースSは第1の伝送路30の高電位30H側に接続され、P型MOSトランジスタ43のゲートGとドレインDは、N型MOSトランジスタ62のドレインDに共通接続されており、P型MOSトランジスタ43のゲートGとN型MOSトランジスタ62のドレインDとは同電位で形成されている。なお、第3の伝送路60において抵抗素子61に代えてP型MOSトランジスタ63を用いた場合のメリットは、第2の伝送路40において抵抗素子41に代えてP型MOSトランジスタ43を用いた場合と同様である。
図5は、第1の実施形態にかかる充電制御システムの他の変形例を示す図である。なお、本変形例では、図5において、図1、又は図4に示した充電制御システムと同一構成の箇所については同一符号を付してその説明を省略する。
本変形例にかかる充電制御システムは、太陽電池10、二次電池20、及び半導体チップ140から構成されている。
半導体チップ140は、第1の伝送路30、第2の伝送路40、第3の伝送路60、コンパレータ70、定電流バイアス生成部80、及びP型MOSトランジスタ120を少なくとも備えて形成されている。詳しくは、半導体チップ140は、太陽電池10に電気的に接続される第1の電極としての電極150a及び電極150bと、二次電池20に電気的に接続される第2の電極としての電極150c及び電極150dと、電極150a、電極150b、電極150c、及び電極150dと電気的に接続され、太陽電池10から出力される電力を二次電池20に伝送する第1の伝送路30と、第1の伝送路30に接続され、第1の伝送路30と二次電池20と共に閉回路50を構成する第2の伝送路40と、太陽電池10からの出力に基づく電圧と、第2の伝送路40に接続されて第2の伝送路40を介して伝送される二次電池20からの出力に基づく電圧とを比較するコンパレータ70と、を備え、第1の伝送路30は、コンパレータ70において太陽電池10から出力される電圧が二次電池20から出力される電圧以下であると判定された場合に第1の伝送路30を遮断するP型MOSトランジスタ120を備え、第2の伝送路40は、第1の伝送路30が遮断された後、太陽電池10の電力の低下に伴って第2の伝送路40を遮断するN型MOSトランジスタ42を備えている。
電極150aは、太陽電池10の正電極側に電気的に接続されると共に、半導体チップ140内に形成された第1の伝送路30の高電位30H側と電気的に接続されている。電極150bは、太陽電池10の負電極側に電気的に接続されると共に、半導体チップ140内に形成された第1の伝送路30の低電位30L側と電気的に接続されている。電極150cは、二次電池20の正電極側に電気的に接続されると共に、半導体チップ140内に形成された第1の伝送路30の高電位30H側と電気的に接続されている。電極150dは、二次電池20の負電極側に電気的に接続されると共に、半導体チップ140内に形成された第1の伝送路30の低電位30L側と電気的に接続されている。以上により、半導体チップ140と太陽電池10は、電極150a及び電極150bを介して電気的に接続され、半導体チップ140と二次電池20は電極150c及び電極150dを介して電気的に接続されている。
なお、図5には、第2の伝送路40に抵抗素子41を採用し、第3の伝送路60に抵抗素子61を採用した場合を示したが、この第2の伝送路40には、図4に示したように抵抗素子41に代えてP型MOSトランジスタ43を採用し、また、第3の伝送路60には、図4に示したように抵抗素子61に代えてP型MOSトランジスタ63を採用しても良い。
(第2の実施形態)
図6は、本発明にかかる充電制御システムの第2の実施形態を示す図である。なお、第2の実施形態では、図6において、図1に示した充電制御システムと同一構成の箇所については同一番号を付してその説明を省略する。
第2の実施形態にかかる充電制御システムは、太陽電池10と、太陽電池10に接続され、太陽電池10から出力される電力を伝送する第1の伝送路30と、第1の伝送路30に接続され、太陽電池10から出力される電力の供給を受ける二次電池20と、第1の伝送路30に接続され、第1の伝送路30と二次電池20と共に閉回路50を構成する第2の伝送路40と、太陽電池10からの出力に基づく電圧と、第2の伝送路40に接続されて第2の伝送路40を介して伝送される二次電池20からの出力に基づく電圧とを比較する比較部としてのコンパレータ70と、を備え、第1の伝送路30は、コンパレータ70において太陽電池10から出力される電圧が二次電池20から出力される電圧以下であると判定された場合に第1の伝送路30を遮断する第1の遮断部としてのN型MOSトランジスタ120aを備え、第2の伝送路40は、第1の伝送路30が遮断された後、太陽電池10の電力の低下に伴って第2の伝送路40を遮断する第2の遮断部としてのP型MOSトランジスタ42aを備えていることを特徴とする。
第2の実施形態にかかる充電制御システムについて以下で詳細に説明する。
第2の伝送路40は、第1の抵抗素子としての抵抗素子41aと第2の遮断部としてのP型MOSトランジスタ42aとを備えて構成され、第1の伝送路30上において二次電池20と並列に接続されている。抵抗素子41aの一端は、第1の伝送路30の低電位30L側に接続されており、P型MOSトランジスタ42aは、抵抗素子41aと直列に、詳しくは、ドレインDが抵抗素子41aの他端に、ソースSが第1の伝送路30の高電位30H側にそれぞれ接続されている。これにより、第2の伝送路40は、二次電池20と並列に接続されており、また、第1の伝送路30と二次電池20と共に閉回路50を構成している。なお、第2の伝送路40において、P型MOSトランジスタ42aは定電流バイアス生成部80から供給されるバイアス電圧VCによって定電流源回路として動作し、抵抗素子41aとP型MOSトランジスタ42aとで二次電池20の電圧を分圧させる構成となっている。
第3の伝送路60は、第2の抵抗素子としての抵抗素子61aと第3の遮断部としてのP型MOSトランジスタ62aとを備えて構成され、第1の伝送路30の第2の伝送路40よりも太陽電池10側において太陽電池10と並列に接続されている。抵抗素子61aの一端は、第1の伝送路30の低電位30L側に接続されており、P型MOSトランジスタ62aは、抵抗素子61aと直列に、詳しくは、ドレインDが抵抗素子61aの他端に、ソースSが第1の伝送路30の高電位30H側にそれぞれ接続されている。これにより、第3の伝送路60は、太陽電池10と並列に接続されており、また、第1の伝送路30と二次電池10と共に閉回路を構成している。なお、第3の伝送路60では、P型MOSトランジスタ62aが定電流バイアス生成部80から供給されるバイアス電圧VCによって定電流源として動作し、抵抗素子61aとP型MOSトランジスタ62aとで太陽電池10の電圧を分圧させる構成となっている。
コンパレータ70は、非反転入力端子(+)が第2の伝送路40を構成する抵抗素子41aとP型MOSトランジスタ42aとの共通接続点に接続され、反転入力端子(−)が第3の伝送路60を構成する抵抗素子61aとP型MOSトランジスタ62aとの共通接続点に接続されている。これにより、コンパレータ70の非反転入力端子(+)には、抵抗素子41aとP型MOSトランジスタ42aとによって分圧された二次電池20の電圧が入力されることとなる。また、コンパレータ70の反転入力端子(−)には、抵抗素子61aとP型MOSトランジスタ62aとによって分圧された太陽電池10の電圧が入力されることとなる。
ここで、説明の便宜上、第1の実施形態と同様に、太陽電池10の電圧をVSC、抵抗素子61aとP型MOSトランジスタ62aとによって分圧された太陽電池10の電圧を入力太陽電池電圧VSCin、抵抗素子41aとP型MOSトランジスタ42aとによって分圧された二次電池20の電圧を入力二次電池電圧VDDinとしてそれぞれ定義する。
コンパレータ70は、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとを比較し、「VSCin>VDDin」である場合にはローレベル、「VSCin≦VDDin」となった場合にはハイレベルをそれぞれ出力する。
定電流バイアス生成部80は、第2の実施形態においては、バイアス電圧VCをP型MOSトランジスタ42aのゲートGに印加する。また、定電流バイアス生成部80で生成したバイアス電圧VCは、さらにP型MOSトランジスタ62aのゲートGにも印加する構成、すなわちP型MOSトランジスタ42aとP型MOSトランジスタ62aに対してカレントミラー接続としている。同構成とすることの理由は第1の実施形態に記載のものと同様である。
なお、第1の実施形態では、定電流バイアス生成部80が太陽電池10から供給される電力を利用してP型MOSトランジスタ42a、及びP型MOSトランジスタ62aのゲートGにバイアス電圧VCを印加しているので、充電制御システムが、例えば暗闇等に配置されて太陽電池10からの電力の供給がなくなった場合には、定電流バイアス生成部80からP型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aのゲートGへのバイアス電圧VCの印加が停止されることとなる。そして、定電流バイアス生成部80からの電圧印加が停止されると、P型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aはオフとなるため、第2の伝送路40はP型MOSトランジスタ42aによって遮断されて第2の伝送路40には電流が流れなくなり、また、第3の伝送路60はP型MOSトランジスタ62aによって遮断されて第3の伝送路には電流が流れなくなる。
第3の抵抗素子としての抵抗素子90aは、一端が第1の伝送路30の低電位30Lに接続されている。
P型MOSトランジスタ100aは、一端としてのドレインDが抵抗素子90aの他端と接続され、他端としてのソースSが第1の伝送路30の高電位30H側に接続され、コンパレータ70の出力がゲートGに印加される構成となっている。なお、抵抗素子90aとP型MOSトランジスタ100aとの接続点を便宜上「接続点110a」と称する。
N型MOSトランジスタ120aは、一定の条件下で、第1の伝送路30の導電路を遮断して太陽電池10から二次電池20への電力の供給を停止するスイッチ素子の役割を担う。N型MOSトランジスタ120aは、抵抗素子90aと第1の伝送路30との接続箇所よりも太陽電池10側であって第3の伝送路60と第1の伝送路30との接続箇所よりも二次電池20側の第1の伝送路30の低電位30L側に直列に接続されている。言い換えれば、抵抗素子90aは第1の伝送路30の低電位30L側であってN型MOSトランジスタ120aよりも二次電池20側に接続されている。N型MOSトランジスタ120aは、ソースSが二次電池20側に接続され、ドレインDが太陽電池10側に接続され、ゲートGがP型MOSトランジスタ100aのドレインDと抵抗素子90aとの接続点110aに接続されている。N型MOSトランジスタ120aは、コンパレータ70の出力に応じて第1の伝送路30を導通させ、また、遮断させる。詳しくは、N型MOSトランジスタ120aは、コンパレータ70からの出力がハイレベルである場合には、P型MOSトランジスタ100aがオフして接続点110aが第1の伝送路30の低電位30L側の電位とほぼ同じとなり、これによりゲートGにローレベルが印加されてオフする。一方、コンパレータ70の出力がローレベルの場合には、P型MOSトランジスタ100aはオンして接続点110aが二次電池20と同等の電位となり、これによりゲートGにハイレベルが印加されてオンする。すなわち、N型MOSトランジスタ120aは、P型MOSトランジスタ100aの動作に応じて変動する抵抗素子90aとP型MOSトランジスタ100aとの間の電位に応じてオンオフ動作を行う。N型MOSトランジスタ120aがオンしている間は、太陽電池10から二次電池20への電力の充電が行われ、オフしている間は該充電が行われない。
なお、第2の実施形態では、第1の遮断部として第1の実施形態のP型MOSトランジスタ120に代えてN型MOSトランジスタ120aを設けているが、N型MOSトランジスタを用いた方が第1の遮断部として用いるMOSトランジスタの素子サイズを小さくすることができるという観点で好ましい。
図7は、第2の実施形態に用いられる定電流バイアス生成部80の具体的な回路構成を示している。
第2の実施形態に用いられる定電流バイアス生成部80は、第1の伝送路30の高電位30H側と低電位30L側との間に接続されており、第1のカレントミラー回路81aと第2のカレントミラー回路82aと抵抗R1aとで構成されている。第1のカレントミラー回路81aは、P型MOSトランジスタP1aとP型MOSトランジスタP2aとで構成されている。第2のカレントミラー回路82aは、N型MOSトランジスタN1aとN型MOSトランジスタN2aとで構成されている。
抵抗R1aは、一端が第1の伝送路30の高電位30H側に接続されている。
P型MOSトランジスタP1aは、ソースSが第1の伝送路30の高電位30H側に接続されている。また、P型MOSトランジスタP2aは、ソースSが抵抗R1aの他端に接続されており、P型MOSトランジスタP1a及びP型MOSトランジスタP2aの各ゲートGは互いに共通接続されている。さらに、両者のゲートGはP型MOSトランジスタP1のドレインDに共通接続されている。また、P型MOSトランジスタP1とP型MOSトランジスタP2とはP型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aの各ゲートGとカレントミラー接続されている。
N型MOSトランジスタN1aは、ドレインDがP型MOSトランジスタP1aのドレインDと接続されており、N型MOSトランジスタN2aは、ドレインDがP型MOSトランジスタP2aのドレインDと接続されている。また、N型MOSトランジスタN1a及びN型MOSトランジスタN2aの各ソースSは第1の伝送路30の低電位30L側に接続されている。さらに、両トランジスタの各ゲートGはN型MOSトランジスタN2aのドレインDに共通接続されている。
ここで、再度図6の説明に戻る。上記構成を備えた定電流バイアス生成部80から出力されるバイアス電圧VCは、P型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aのゲートGに印加されるように構成される。P型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aに印加されるバイアス電圧VCの大きさは、上述したP型MOSトランジスタP1a、P型MOSトランジスタP2a、N型MOSトランジスタN1a、及びN型MOSトランジスタN2aの電気的特性、並びに抵抗R1によって適宜設定することができる。
次に、第2の実施形態にかかる充電制御システムの動作について、図3及び図6を用いて説明する。
期間T1では、日照量が多く太陽電池10では一定の発電がなされている。このため、定電流バイアス生成部80からP型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aの各ゲートGには一定の電圧が印加され、P型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aは各々オンしており、第2の伝送路40には二次電池20からの電流が流れ、第3の伝送路60には太陽電池10からの電流が流れている。また、期間T1では、太陽電池10の電圧VSCと二次電池20の電圧VDDとの間に「VSC>VDD」が成り立っている。この場合、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には、「VSCin>VDDin」が成り立っている。従って、コンパレータ70からはローレベルが出力され、これによってP型MOSトランジスタ100aがオンして接続点110aの電位が第1の伝送路の高電位側30H側の電位と同電位となるため、N型MOSトランジスタ120aのゲートGにはハイレベルが印加されてN型MOSトランジスタ120aはオンし、太陽電池10の電力は第1の伝送路30を介して二次電池20に供給される。
期間T2〜T4では、太陽パネルに太陽光があたっていないか、もしくは日陰等でほとんど当たっていない状態であり、これにより太陽電池10の電圧VSCが時間と共に低下している。
時刻Fになって期間T2になると、太陽電池の電圧VSCと二次電池20の電圧VDDとの間に「VSC>VDD」が成り立っている。この場合、期間T1の場合と同様に第2の伝送路40には太陽電池10からの電流が流れ、第3の伝送路60には二次電池20からの電流が流れている。この場合、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には、「VSCin>VDDin」が成り立っている。従って、期間T1の場合と同様にN型MOSトランジスタ120aはオンし、太陽電池10の電力は第1の伝送路30を介して二次電池20に供給される。
一方、時刻Sでは、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間に「VSCin=VDDin」が成り立っている。そして、時刻S以降の期間T3とT4では、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間に「VSCin<VDDin」が成り立っている。
期間T3では、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には「VSCin≦VDDin」が成り立っている。このため、時刻Sになって「VSCin=VDDin」となった時点でコンパレータ70からはハイレベルが出力され、これによってP型MOSトランジスタ100aがオフして接続点110aの電位が第1の伝送路30の低電位30L側と同電位となるため、N型MOSトランジスタ120aのゲートGには第1の伝送路30の低電位30L側の電圧が印加されてN型MOSトランジスタ120aはオフし、太陽電池10から二次電池20への電力の供給路である第1の伝送路30は遮断されている。
しかしながら、従来の充電制御回路では、太陽電池10から二次電池20への電力の供給路である第1の伝送路30が遮断された時刻S以降にあっては、二次電池20と第2の伝送路40とは第1の伝送路30を介して閉回路となっていることから、二次電池20の電流は、第2の伝送路40に向かって流出してしまうという問題があった。このため、太陽パネルに太陽光が当たっていない期間であって時刻S以降にあっては、二次電池20の電力が無駄に消費され続けてしまい、二次電池20の電力の損失につながっていた。
これに対し、第2の実施形態にかかる充電制御システムでは、太陽電池10の電力の低下に伴って第1の伝送路30が遮断された後、さらに太陽電池10の電力が低下して電圧VSCが0Vになる時刻TH、及び同時刻以降の期間T4においては、第1の伝送路30に接続され、太陽電池10の電力を利用して動作する定電流バイアス生成部80から第2の伝送路40のP型MOSトランジスタ42a、及び第3の伝送路60のP型MOSトランジスタ62aの各ゲートGへの電力の供給が停止されることとなる。そして、定電流バイアス生成部80からの電力の供給が停止されると、P型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aは共にオフすることとなる。これにより、第2の伝送路40はP型MOSトランジスタ42aによって遮断され、第3の伝送路60はP型MOSトランジスタ62aによって遮断されることとなる。このため、二次電池20と第2の伝送路40とは閉回路でなくなり、二次電池20の電力は、第2の伝送路40に向かって流出することがないので、二次電池20の電力消費を抑えることができる。
なお、時刻S以降であって、時刻TH以前の期間T3においては、期間T2の場合と同様に入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には「VSCin<VDDin」が成り立っている。このとき、N型MOSトランジスタ120aはオフし、太陽電池10から二次電池20への電力の供給路である第1の伝送路30は遮断されることとなる。この場合には、期間T3においては太陽電池10が0Vになっていないため、P型MOSトランジスタ42aはオンしており二次電池20の電力は、第2の伝送路40に向かって流出してしまう。しかしながら、時刻Sから時刻THまでの時間、すなわち太陽光パネルに太陽光が当たらなくなってから太陽電池10の電圧VSCが0Vになるまでの時間は1秒にも満たないため、その期間の二次電池20の電力の損失は実質的に無視することができる程度のものである。
時刻FOになると、太陽光パネルに再び太陽光が当たることとなる。このため、定電流バイアス生成部80からP型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aの各ゲートGには一定の電圧が印加され、P型MOSトランジスタ42a及びP型MOSトランジスタ62aは各々オンし、第2の伝送路40には太陽電池10からの電流が流れ、第3の伝送路60には二次電池20からの電流が流れることとなる。そして、期間T5を経て時刻FIになると、入力太陽電池電圧VSCinと入力二次電池電圧VDDinとの間には、再び「VSCin>VDDin」が成り立つ。このため、N型MOSトランジスタ120aは再びオンし、太陽電池10の電力は第1の伝送路30を介して二次電池20に供給されることとなる。
以上で説明したように、第2の実施形態にかかる充電制御システムによれば、太陽電池10から二次電池20へ電力を供給する第1の伝送路30を遮断した場合、太陽電池10の電力の低下に伴って、第1の伝送路30と二次電池20と共に閉回路50を構成する第2の伝送路40を遮断することによって、第1の伝送路30を遮断した場合に二次電池20の電流が第1の伝送路と二次電池と第2の伝送路とで構成された閉回路に流れ続けるという問題が解消されるため、二次電池20の電力の損失を抑えることができる。
なお、コンパレータ70の駆動電力は、図6に示すように、第1の伝送路30に接続された第4の伝送路130aを介して太陽電池10から供給することが好ましい。同構成が好ましい理由は、第1の実施形態に記載のものと同様である。
また、抵抗素子41aと抵抗素子61aとは、同じ抵抗値で形成されており、また、P型MOSトランジスタ42aとP型MOSトランジスタ62aとは、同じ特性で形成されていることが好ましい。なぜならば、第2の伝送路40を介してコンパレータ70に供給される二次電池20の電圧と、第3の伝送路60を介してコンパレータ70に供給される太陽電池10の電圧とに対してなされる分圧を同じ割合で提供することができるからである。
また、抵抗素子41a、又は抵抗素子61aは可変抵抗であることが好ましい。なぜならば、少なくともいずれか一方が可変抵抗であることで、抵抗素子41aと抵抗素子61aとが異なる抵抗を備えて形成された場合であっても、いずれかの抵抗値を調整して抵抗素子41aと抵抗素子61aとを同抵抗値とすることができるからである。また、コンパレータ70に入力オフセット電圧がある場合でも、いずれかの抵抗値を調整して分圧比を変更し、コンパレータ70の入力オフセット電圧を相殺することができるからである。
また、N型MOSトランジスタ120aは、第1の伝送路30の高電位30H側に設けるのではなく、低電位30L側に設けている。なぜならば、上述のようにコンパレータ70の駆動電力を太陽電池10から供給している場合においては、N型MOSトランジスタ120aを第1の伝送路30の高電位30H側に設けた場合、N型MOSトランジスタ120aのドレインDが太陽電池10と同電位であるのに対して、N型MOSトランジスタ120aのゲートGに印加される電圧も太陽電池10の電圧となってしまうため、正常なオンオフ動作ができなくなってしまうからである。
また、第2の実施形態では、抵抗素子90a及びP型MOSトランジスタ100aを介してN型MOSトランジスタ120aのオンオフを制御している。なぜならば、単純にコンパレータ70の出力をN型MOSトランジスタ120aのゲートGに直接入力する構成とした場合には、N型MOSトランジスタ120aの正常なオフ動作を実現することができないからである。この理由としては、コンパレータ70の出力をN型MOSトランジスタ120aのゲートGに直接入力する構成とした場合であって、第1の伝送路30に並列に接続された第4の伝送路130aを介して太陽電池10から供給する構成を採用した場合には、コンパレータ70からN型MOSトランジスタ120aのゲートGに供給される電圧が太陽電池10の電圧となる一方で、N型MOSトランジスタ120aのソースSに供給される電圧は、太陽電池10の電圧を基準0Vとしてマイナス電位となることから、太陽電池10が0Vとなっても依然としてゲートGの電位がソースSの電位を上回ってしまい、N型MOSトランジスタ120aがオフすることができず、二次電池20から太陽電池10へ電流が逆流してしまい、二次電池20の電力の損失につながってしまうからである。
図8は、第2の実施形態にかかる充電制御システムの変形例を示している。なお、本変形例では、図8において、図6に示した充電制御システムと同一構成の箇所については同一番号を付してその説明を省略する。
図8に示した充電制御システムと図6に示した充電制御システムとは、第1に、第2の伝送路40に接続された抵抗素子41aに代えて、第1のMOSトランジスタとしてのN型MOSトランジスタ43aが設けられており、第2に、第3の伝送路60に接続された抵抗素子61aに代えて、第2のMOSトランジスタとしてのN型MOSトランジスタ63aが設けられている点でそれぞれ異なる。
N型MOSトランジスタ43aは、第2の伝送路40においてP型MOSトランジスタ42aに直列に接続されている。詳しくは、N型MOSトランジスタ43aのドレインDとゲートGとはP型MOSトランジスタ42aのドレインDに共通接続されており、N型MOSトランジスタ43aのゲートGとP型MOSトランジスタ42aのドレインDとは同電位で形成されている。N型MOSトランジスタ43aを用いることで、抵抗素子41aを用いる場合に比べ、より少ない定電流で二次電池20をより大きく分圧することが可能となる。なお、抵抗素子41aに代えてN型MOSトランジスタ43aを用いることのメリットは、第1の実施形態における抵抗素子41に代えてP型MOSトランジスタ43を用いることのメリットと同様である。
N型MOSトランジスタ63aは、第3の伝送路60においてP型MOSトランジスタ62aに直列に接続されている。詳しくは、N型MOSトランジスタ63aのドレインDとゲートGはP型MOSトランジスタ62aのドレインDに共通接続されており、N型MOSトランジスタ63aのゲートGとP型MOSトランジスタ62aのドレインDとは同電位となっている。なお、第3の伝送路60において抵抗素子61aに代えてN型MOSトランジスタ63aを用いた場合のメリットは、第2の伝送路40において抵抗素子41aに代えてN型MOSトランジスタ43aを用いた場合と同様である。
図9は、第2の実施形態にかかる充電制御システムの他の変形例を示す図である。なお、本変形例では、図9において、図6、又は図8に示した充電制御システムと同一構成の箇所については同一符号を付してその説明を省略する。
本変形例にかかる充電制御システムは、太陽電池10、二次電池20、及び半導体チップ140aから構成されている。
半導体チップ140aは、第1の伝送路30、第2の伝送路40、第3の伝送路60、コンパレータ70、定電流バイアス生成部80、及びN型MOSトランジスタ120aを少なくとも備えて形成されている。詳しくは、半導体チップ140aは、太陽電池10に電気的に接続される第1の電極としての電極150aa及び電極150abと、二次電池20に電気的に接続される第2の電極としての電極150ac及び電極150adと、電極150aa、電極150ab、電極150ac、及び電極150adと電気的に接続され、太陽電池10から出力される電力を二次電池20に伝送する第1の伝送路と、第1の伝送路30に接続され、第1の伝送路30と二次電池20と共に閉回路50を構成する第2の伝送路40と、太陽電池10からの出力に基づく電圧と、第2の伝送路40に接続されて第2の伝送路40を介して伝送される二次電池20からの出力に基づく電圧とを比較するコンパレータ70と、を備え、第1の伝送路30は、コンパレータ70において太陽電池10から出力される電圧が二次電池20から出力される電圧以下であると判定された場合に第1の伝送路30を遮断するN型MOSトランジスタ120aを備え、第2の伝送路40は、第1の伝送路30が遮断された後、太陽電池10の電力の低下に伴って第2の伝送路40を遮断するN型MOSトランジスタ42aを備えている。
電極150aaは、太陽電池10の正電極側に電気的に接続されると共に、半導体チップ140a内に形成された第1の伝送路30の高電位30H側と電気的に接続されている。電極150abは、太陽電池10の負電極側に電気的に接続されると共に、半導体チップ140a内に形成された第1の伝送路30の低電位30L側と電気的に接続されている。電極150acは、二次電池20の正電極側に電気的に接続されると共に、半導体チップ140a内に形成された第1の伝送路30の高電位30H側と電気的に接続されている。電極150adは、二次電池20の負電極側に電気的に接続されると共に、半導体チップ140a内に形成された第1の伝送路30の低電位30L側と電気的に接続されている。以上により、半導体チップ140aと太陽電池10は、電極150aa及び電極150abを介して電気的に接続され、半導体チップ140aと二次電池20は電極150ac及び電極150adを介して電気的に接続されている。
なお、図9には、第2の伝送路40に抵抗素子41aを採用し、第3の伝送路60に抵抗素子61aを採用した場合を示したが、この第2の伝送路40には、図8に示したように抵抗素子41aに代えてN型MOSトランジスタ43aを採用し、また、第3の伝送路60には、図8に示したように抵抗素子61aに代えてN型MOSトランジスタ63aを採用しても良い。
10 太陽電池
20 二次電池
30 第1の伝送路
40 第2の伝送路
50 閉回路
60 第3の伝送路
70 コンパレータ
80 定電流バイアス生成部
90 N型MOSトランジスタ
100 抵抗素子
120 P型MOSトランジスタ
120a N型MOSトランジスタ

Claims (2)

  1. 二次電池の一方の電極が電気的に接続される第1の端子と該二次電池を充電する充電電圧が与えられる第2の端子との接続を遮断する第1の遮断部を備えた半導体装置において、
    前記二次電池の他方の電極が電気的に接続される第3の端子と、
    前記第1の端子と前記第3の端子とに接続され、前記充電電圧に応じて該第1の端子と該第3の端子との接続を遮断する第2の遮断部と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 二次電池の一方の電極が電気的に接続される第1の端子と該二次電池を充電する充電電圧が与えられる第2の端子との間に配置され、該第1の端子と該第2の端子との接続を遮断する第1の遮断部と、
    前記第1の端子と前記二次電池の他方の電極が電気的に接続される第3の端子とに接続され、前記充電電圧に応じて該第1の端子と該第3の端子との接続を遮断する第2の遮断部と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
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