JP2016096366A - 調査用リモコン装置及びシステム及び方法及びプログラム、接触状況調査システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 調査用リモコン3は、視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が視聴予約データの予約時刻になった場合は、視聴予約データの局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び視聴予約データの局IDを含む接触データを保存する。調査用リモコン3は、電子番組表への切替操作が入力され且つ決定操作が入力された場合、決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻より前であると判断すると、選択された番組の放送時刻及び局IDを含む視聴予約データを視聴予約データメモリーに保存する。
【選択図】 図1
Description
特許文献1に記載された調査システムでは、テレビの近傍に設置した調査装置で、テレビ受像機を制御する赤外線又は近赤外線リモコンから出力されるリモコン信号を傍受して、それを解析することでチャンネルを判定するものである。
また、特許文献2に記載された視聴チャンネル判定方法では、テレビのスピーカ出力端子から出力される音声信号の特徴量と基準チューナから出力される音声信号の特徴量との類似度を判定することにより双方の音声信号が一致するか否かを検出するものである。
この場合にはリモコン装置からリモコン信号は送出されないので、リモコン信号を利用した接触状況調査では、実際に視聴した番組が正しく測定されないばかりか、見てもいない番組を見たと記録してしまうという誤判定となる場合が想定された。また、もしも調査会社が調査対象者に対して視聴予約行為を禁止するとしたら、予約したなら見たかも知れない番組が、見られなくなる可能性も考えられ、その場合、正確性を求められる調査にバイアスを与えることになりかねない。
視聴予約による誤判定を避けるために、特許文献2にあるように調査世帯に置く調査装置の中に受信チューナーを持たせて、放送中の各放送局の音声を巡回しながら、FFT分析などでテレビ受像機からサンプリングした音声との類似度を測定する方法も提唱されているが、調査装置の製造コストが増加する。
調査用リモコン装置であって、
視聴装置による視聴・接触についての時刻及び局IDを含む接触データを保存する接触データメモリーと、
視聴予約についての予約時刻及び局IDを含む視聴予約データを保存する視聴予約データメモリーと、
表示入力部と、
制御部と
を備え、
前記制御部は、前記視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が視聴予約データの予約時刻になったか否かの第1の監視を行い、
現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になった場合は、前記制御部は、前記視聴予約データの局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び前記視聴予約データの局IDを含む接触データを、前記接触データメモリーに保存し、
前記視聴予約データメモリーに視聴予約データがない場合又は現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になっていない場合は、前記制御部は、前記表示入力部による操作を検出する第2の監視を行い、
前記表示入力部により、電子番組表の表示画面への切替操作が入力され且つ決定操作が入力された場合、前記制御部は、前記表示入力部により前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻より前であると判断すると、前記選択された番組の放送時刻及び局IDを含む視聴予約データを前記視聴予約データメモリーに保存し、一方、前記制御部は、前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻以後であると判断すると、前記選択された番組の局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び局IDを含む接触データを前記接触データメモリーに保存する
ことを特徴とする調査用リモコン装置が提供される。
調査用リモコンシステムであって、
上述のような調査用リモコン装置と、
前記調査用リモコン装置から送信された信号を受信し、前記信号を前記視聴装置を操作するリモコン信号に変換し、前記リモコン信号を前記視聴装置へ向けて送信するためのアダプタ
を備えたことを特徴とする調査用リモコンシステムが提供される。
接触状況調査システムであって、
上述のような調査用リモコン装置、又は、上述のような調査用リモコンシステムと、
前記視聴装置と、
前記調査用リモコン装置から、オンラインもしくはオフラインにて集めた接触データを集計し、接触率データ又は他の接触情報を計算し、契約者/顧客装置に対して接触データ又は接触率データ又は他の接触情報を提供するための集計・配信センターと
を備えたことを特徴とする接触状況調査システムが提供される。
調査用リモコン方法であって、
制御部が、視聴予約についての予約時刻及び局IDを含む視聴予約データを保存する視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が視聴予約データの予約時刻になったか否かの第1の監視を行い、
現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になった場合は、前記制御部が、前記視聴予約データの局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び前記視聴予約データの局IDを含む接触データを、視聴装置による視聴・接触についての時刻及び局IDを含む接触データを保存する接触データメモリーに保存し、
前記視聴予約データメモリーに視聴予約データがない場合又は現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になっていない場合は、前記制御部が、前記表示入力部による操作を検出する第2の監視を行い、
前記表示入力部により、電子番組表の表示画面への切替操作が入力され且つ決定操作が入力された場合、前記制御部が、前記表示入力部により前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻より前であると判断すると、前記選択された番組の放送時刻及び局IDを含む視聴予約データを前記視聴予約データメモリーに保存し、一方、前記制御部が、前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻以後であると判断すると、前記選択された番組の局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び局IDを含む接触データを前記接触データメモリーに保存する
ことを特徴とする調査用リモコン方法が提供される。
調査用リモコンプログラムであって、
制御部が、視聴予約についての予約時刻及び局IDを含む視聴予約データを保存する視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が視聴予約データの予約時刻になったか否かの第1の監視を行う手順と、
現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になった場合は、前記制御部が、前記視聴予約データの局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び前記視聴予約データの局IDを含む接触データを、視聴装置による視聴・接触についての時刻及び局IDを含む接触データを保存する接触データメモリーに保存する手順と、
前記視聴予約データメモリーに視聴予約データがない場合又は現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になっていない場合は、前記制御部が、前記表示入力部による操作を検出する第2の監視を行う手順と、
前記表示入力部により、電子番組表の表示画面への切替操作が入力され且つ決定操作が入力された場合、前記制御部が、前記表示入力部により前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻より前であると判断すると、前記選択された番組の放送時刻及び局IDを含む視聴予約データを前記視聴予約データメモリーに保存し、一方、前記制御部が、前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻以後であると判断すると、前記選択された番組の局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び局IDを含む接触データを前記接触データメモリーに保存する手順と
をコンピュータに実行させるための調査用リモコンプログラムが提供される。
1.接触状況調査システム
図1に、接触状況調査システムの構成図の例を示す。
本接触状況調査システムは、調査対象世帯(調査用リモコンシステム)1、集計・配信センター4、契約社/顧客装置5、放送局群6を備える。調査対象世帯1は、調査用リモコン3(調査用リモコン装置)、テレビ受像機2を有する。集計・配信センター4は、受信部41、番組情報部42、通信部43、集計・配信部44を有する。調査対象世帯1と集計・配信センター4とは、ブロードバンド回線等の適宜の有線又は無線ネットワークにより接続される。
調査用リモコン3は、調査対象世帯1のテレビ受像機2に使用される近赤外線、赤外線、無線信号等のリモコン信号による制御コードを発信するものである。接触状況調査システムでは、例えば、調査対象世帯1のテレビ受像機2に対応する液晶画面等の入出力画面の付いた調査用リモコン3を配り、調査協力者にこれを使用してもらう。調査用リモコン3としては、専用の装置の他に、スマートフォンやタブレット等の汎用の無線端末にインストールされたアプリケーション・ソフトウェアによりリモコン機能を実現するものを用いてもよい。テレビ受像機2は、調査用リモコン3からの制御コードを含むリモコン信号を傍受・受信する。なお、図1におけるテレビ受像機2としては、STBとテレビ受像機の組合せた装置や、STBと映像・音声モニターを組合せた装置、パソコンとテレビを組み合わせた装置(パソコンテレビ等)、パソコン、スマートフォン、タブレット等の適宜の視聴装置も含む。なお、以下では、リモコン信号として、一例として赤外線又は近赤外線等を用いる例について説明するが、これに限らず適宜の信号を用いることができる。
また、集計・配信センター4は、調査に協力している世帯員の性・年齢・職業・年収などのプロフィール情報を、調査開始前等にアンケート調査により集計・配信部44にあるデータベースに予め保存されている構成とすることができる。視聴コードを用いたプロフィール情報の集計を実施する場合、集計・配信センター4は、このプロフィール情報を参照して、契約社/顧客装置5の要望により、例えば30歳代の男性というような集計区分単位での接触率を計算し、契約社/顧客装置5に提供する。もし契約社/顧客装置5がプロフィール単位の集計を希望しない場合は、視聴者コードのための申告ボタンを表示入力部35に表示しないように設定すれば良く、調査協力者の負担軽減を図ることができる。この場合には接触データに記録される視聴者コードは常に予め定めた値(例えば、0)となる。
集計・配信センター4の受信部41は受信チューナー群であり、少なくとも、接触率を算出しようとする放送局の数だけ設置されていて、放送局ごとのトランスポートストリームを出力する。番組情報部42は、トランスポートストリームのPSI/SI(Program Specific Information / Service Information)等の情報から電子番組表EPGに利用される各番組の放送時刻およびタイトル(番組名)を抽出した番組情報データを生成し、適宜のメモリーに一時保存する。そして、番組情報データは、集計・配信センター4の通信部43及びネットワークを介して調査対象世帯1に送られ、調査用リモコン3に保存される。
図2に、調査用リモコン3の概略ブロック図を示す。調査用リモコン3は、受信可能局DB部30、番組情報DB部31、制御部32、蓄積部33、リモコン送信部34、表示入力部35、通信部36を備え、各部はバスで接続されている。
図6に、番組情報データの一例を示す。
番組情報データは、局名、局ID、放送時刻、番組名・タイトル等を含む。
調査対象世帯1にある調査用リモコン3は、通信部36を介して番組情報データを受信し、番組情報DB31に保存する。番組情報データを送信または受信するタイミングは、例えば、1日に1回又は所定回数、予め定めた時刻・時間間隔毎等適宜のタイミングに予め定めることができる。なお、番組情報データは、集計・配信センター4から能動的・自動的に送っても、調査用リモコン3より能動的・自動的に取得してもよい。
表示入力部35は、視聴者コードを特定するためのソフトボタン等の視聴者申告画面を備えることができる。その場合には、表示入力部35の視聴者申告画面から視聴者の識別情報(視聴者コードに対応)を入力させる。制御部32は、この入力に従い視聴者コードを接触データに含めて蓄積部33の接触データメモリー及び視聴予約データメモリーに記憶することができる。視聴者コードについて、この例は母と弟が視聴を申告しているケースである。顔イラストになっているボタンが視聴中を表している。
制御部32は、集計・配信センター4に対して、例えば予め定められた時間又は時刻又はタイミング等により、必要な放送局又は全ての放送局に関する番組情報データを要求する。番組情報データは、集計・配信センター4の番組情報部42から、通信部43及び、調査対象世帯1にある調査用装置3の通信部36を介して、調査用装置3に送られ、番組情報DB部31に保存される。ユーザが、調査用リモコン3により電子番組表EPGで視聴予約を行ったとき等には、制御部32は、この番組情報DB部31を参照し、予約時刻と予約放送局の局IDを求めることができる。
蓄積部33の接触データメモリーは、チャネル切替え操作時、テレビ受像機の電源のON/OFF操作時、視聴者の申告操作が行なわれたとき等に、その操作の時刻と局IDおよび視聴者コードを含む接触データを一時保存する。
図4に、接触データの説明図の例を示す。接触データは、時刻、局ID、視聴者コードを含む。なお、視聴者コードは、省略してもよい。
図10に、視聴予約データの説明図の例を示す。視聴予約データは、視聴予約についての時刻(例、予約開始時刻)、局ID(予約局ID)、視聴者コードを含む。なお、視聴者コードは、省略してもよい。また、視聴予約データは複数記憶することもできる。
「局ID」とは、全国の放送局にユニークに割り振った放送局の識別情報(放送局番号)である。
「チャネル番号」は、調査しようとする地域によって放送局が異なる場合が想定されるため、調査対象世帯1ごとにチャネル番号と局IDの対応関係を示す受信可能リストを、受信可能局DB部30にあらかじめインストールしておく。
図5に、受信可能局リストの説明図を示す。受信可能局DB部30は、受信可能局リストを保存する。図5の例では、ユーザが、例えばチャンネル「3」番を押下すると、制御部32は、受信可能局リストを参照して、これを局ID=0046に変換する。ただし局ID=0000はテレビの電源OFFを意味する。なお、この受信可能局DB部31を集計・配信センター4側におき、集計・配信センター4が、各調査対象世帯ごとにチャンネル番号を局IDに変換しても良い。
局IDは、このようにユニークな識別情報なので、例えば、リモコンにより操作されるとチャンネル番号と実際の放送局との対応が設定変更されたり、地域毎に異なる場合等でも、制御部32は、受信可能局DB30を参照することにより、チャンネル番号に対応した番組を一意に特定することができる。
次に、フローチャートを用いて視聴予約の動作を説明する。
予約方式には主に次の方式がある。第1の方式のテレビ受像機では、テレビ受像機の電源がONの状態で、予約時刻になると、予約されたチャンネルに切り替わる。また、第2の方式のテレビ受像機では、テレビ受像機の電源がOFFの状態でも、予約時刻になると自動的にテレビ受像機がONに切り替わり、さらに、予約されたチャンネルに切り替わる。以下のフローチャートは、主に、テレビ受像機の電源のON/OFFを検出することにより、上述の第1の方式のテレビ受像機でも第2の方式のテレビ受像機でも接触データの取得できるように対応可能としたものである。
制御部32は、図示の処理を繰り返し実行する。初期状態では、表示入力部35の画面には、例えば何も表示されていない状態又は予め定められたデフォルト画面が表示されている状態である。ステップ1では、制御部32は、ユーザがテレビ電源をONにする操作を待ち受けており、もし調査用リモコン3の表示入力部35から「電源」ボタンONの制御コードが受信されたなら、ステップ1aへ進む。制御部32は、表示入力部35に視聴コードの入力を促すメッセージを表示し、表示入力部35にRC画面(図3参照)を表示する(S1a)。表示入力部35から視聴者コードが入力されたらステップ2に進み、一方、入力されなければ、ステップ1に戻る(S1b)。ステップ2では、制御部32は、リモコン送信部34より電源信号(ON)を送信し、さらにステップ3では、蓄積部33の接触データメモリーに保存されている接触データのうち最後に記憶された接触データの局IDを取得し、これに現在時刻を附し、新たな接触データとして蓄積部33の接触データメモリーに保存する。これは電源ON時にはチャンネルボタンを操作しないためである。
なお、ステップ1a及び1b、ステップ2の順番は逆としてもよい。また視聴者コードを用いない場合は、ステップS1bは省略することができる。
電源ボタンOFFが押下されたら(S5)、制御部32は、ステップ10で電源信号(OFF)をテレビ受像機2に送信し、ステップ11で局ID=0000と視聴者コードに時刻を含む接触データを蓄積部33の接触データメモリーに保存したあと終了する。なお局ID=0000はテレビ受像機をOFFにしたことを示すものである。
ステップ12で、制御部32は、押下されたチャンネル番号をテレビ受像機2に送信し、ステップ13で、制御部32は、受信可能局DB30を参照してチャンネル番号を局IDに変換し、その局ID、視聴者コード、時刻を含む接触データを蓄積部33の接触データメモリーに保存したあと、ステップ4へ戻る。
EPGボタンが押下されたら(S7)、制御部32は、後述するEPG処理ルーチンを実行したあと、ステップ4へ戻る。
視聴者ボタンが押下されたら(S8)、制御部32は、ステップ15で局ID、視聴者コード、現在時刻を含む接触データを蓄積部33の接触データメモリーに保存しステップ4へ戻る。
音量ボタンが押下されたら(S9)、制御部32は、増加または減少に応じた音量信号をテレビ受像機2に送信しステップ3へ戻る。制御部32は、もしステップ9で音量ボタンを押下しなかった場合でもステップ3へ戻る。
EPG選局処理(S14)は、EPG(電子番組表)/RC(リモコンボタン)の画面切替ボタンの制御コードを受信したときに呼出される処理である。以下、図に従い説明する。
まず、ステップ1401において、制御部32は、番組情報DB部31にある、図6で例示するような番組情報データを参照し、表示入力部35にEPG(電子番組表)、決定ボタン等を描画・出力する。上述のように、図7に、EPG画面の例の説明図を示した。図示のように、EPG画面では、例えば、制御部32は、表示入力部35に、現在視聴中の番組枠を目立つようにハイライトすると同時に、画面上部にその局名と番組名を表示する。
EPG/RCボタン(EPG画面からRC画面への切替ボタン)が押下されたら(S1402)、制御部32は、ステップ1410で元のリモコンボタン画面(RC画面)を描画し、この処理を終了する。
一方、ステップ1405で、その番組枠が現在放送進行中であった場合には、制御部32は、ステップ1407で受信可能局DB30を参照して局IDをチャンネル番号に変換し、チャンネル番号をテレビ受像機2に送信し、ステップ1408で局IDと視聴者コードと時刻を含む接触データを蓄積部33の接触データメモリーに保存したあと、ステップ1410へ進む。
調査用リモコン3の番組情報DB31へ番組情報データを送り込んでおく理由は、ユーザがEPGを利用する都度、集計・配信センター4との通信料が課金されることや通信リソースが使用されること等を避ける為だが、例えば通信料が定額課金制又は十分な通信帯域を使用できる場合等では、番組情報DB部31を省略して、調査用リモコン3の製造コストを低減させてもよい。この場合ユーザがEPGを利用するたびに通信部36と集計・配信センター4の通信部43を介して、番組情報部42から番組情報データを取得し、後述するように表示入力部35にEPGを表示する。
以下に、本発明における第二の実施の形態を図を用いて説明する。
図11に、補完アダプタを備えた調査対象世帯を用いた接触状況測定システムの構成図を示す。また図12に、補完アダプタと汎用電子機器を備えた調査対象世帯の構成図を示す。
この調査対象世帯(調査用リモコンシステム)1’は、スマートフォン、タブレット、PC等の汎用電子機器(調査用リモコン装置)100、リモコン送信部及び通信部を備えた補完アダプタ101、テレビ受像機2を備える。
第一の実施の形態では、接触状況調査システムと、それに用いる調査用リモコン3について説明したが、第二の実施の形態のように、調査用リモコン3は専用に作られたハードウェアを指すだけではなく、操作画面を有し、かつ任意のソフトウェアをインストール可能なスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどの汎用電子機器100を調査用リモコン3として使用してもよい。
汎用電子機器100は、ブロードバンド回線などへのインターフェースが搭載されている場合、汎用電子機器100は集計・配信センター4と通信することができる。もしも、汎用電子機器100に、このようなインターフェースが搭載されていない場合は、汎用電子機器100では、通信部51に、図2の通信部36の機能を含めることで、汎用電子機器100と有線または無線で、集計・配信センター4と通信することができる。
図13に、接触状況測定システムの他の実施の形態の構成図を示す。
本接触状況調査システムでは、調査対象世帯1’が、テレビ受像機2及び調査用リモコン3に加え、受信部41’、番組情報部42’、通信部43’を備える。
受信部41’、番組情報部42’、通信部43’は、図1に示した集計・配信センター4に含まれる、受信部41、番組情報部42、通信部43と同様の構成及び機能を有する。
番組情報データの生成は集計・配信センター4内で行なうことに限定するものではなく、本実施の形態のように、調査対象世帯1の調査用リモコン3と通信が行なえる任意の場所であってもよい。たとえば群馬県内だけを放送エリアとするローカル放送局の電波は、東京にある集計・配信センター4では受信できない場合が想定されるため群馬県内の調査対象世帯1の中に受信部41、番組情報部42、通信部43を備えた装置を置いて番組情報データを生成するようにしてもよい。
本実施の形態では、主に、接触データ及び/又は視聴予約データとして局IDを含む場合を例に説明したが、局ID以外にも、チャンネル番号、放送局名(又は略称)等の適宜のチャンネル識別情報を用いることができる。また、視聴する「局」は、一般に「チャンネル」と同義としてもよい。
2 テレビ受像機
3 調査用リモコン
4 集計・配信センター
5 契約社/顧客装置
6 放送局群
Claims (16)
- 調査用リモコン装置であって、
視聴装置による視聴・接触についての時刻及び局IDを含む接触データを保存する接触データメモリーと、
視聴予約についての予約時刻及び局IDを含む視聴予約データを保存する視聴予約データメモリーと、
表示入力部と、
制御部と
を備え、
前記制御部は、前記視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が視聴予約データの予約時刻になったか否かの第1の監視を行い、
現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になった場合は、前記制御部は、前記視聴予約データの局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び前記視聴予約データの局IDを含む接触データを、前記接触データメモリーに保存し、
前記視聴予約データメモリーに視聴予約データがない場合又は現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になっていない場合は、前記制御部は、前記表示入力部による操作を検出する第2の監視を行い、
前記表示入力部により、電子番組表の表示画面への切替操作が入力され且つ決定操作が入力された場合、前記制御部は、前記表示入力部により前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻より前であると判断すると、前記選択された番組の放送時刻及び局IDを含む視聴予約データを前記視聴予約データメモリーに保存し、一方、前記制御部は、前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻以後であると判断すると、前記選択された番組の局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び局IDを含む接触データを前記接触データメモリーに保存する
ことを特徴とする調査用リモコン装置。
- 請求項1に記載の調査用リモコン装置において、
前記表示入力部から電源オン操作が入力されていない場合、前記制御部は、前記視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になったか否かの前記第1の監視を行うことを特徴とする調査用リモコン装置。
- 請求項1又は2に記載の調査用リモコン装置において、
前記表示入力部から電源オン操作が入力された場合、
前記制御部は、前記視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になったか否かの前記第1の監視を行い、チャンネル番号を表示するためのリモコンボタン画面を前記表示部に表示し、
前記制御部は、電源オン信号を送信し、
前記制御部は、前記接触データメモリーに保存されている最後に記憶された接触データの局IDを取得し、現在時刻及び該局IDを含む接触データを前記接触データメモリーに保存する
ことを特徴とする調査用リモコン装置。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の調査用リモコン装置において、
前記制御部は、前記表示入力部による操作を検出する前記第2の監視を行い、
前記制御部は、前記表示入力部により、電源オフ操作が入力されたら、電源オフ信号を送信し、現在時刻及び電源オフを表す予め定められた特定の局IDを含む接触データを前記接触データメモリーに保存し、
及び/又は、
前記制御部は、前記表示入力部により、音量ボタンが入力されたら、音量を増加又は減少する信号を送信する
ことを特徴とする調査用リモコン装置。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の調査用リモコン装置において、
受信チャンネルに対する局IDを予め保持する受信可能局リストを保存する受信可能局DB部
を備え、
前記制御部は、前記受信可能局DB部の受信可能局リストを参照して、チャンネル番号と局IDとの変換を行うことを特徴とする調査用リモコン装置。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の調査用リモコン装置において、
接触データ及び視聴予約データは、さらに、視聴者の識別情報である視聴者コードを含み、
前記制御部は、前記表示入力部から視聴者コードが入力されたら、前記接触データ及び前記視聴予約データに前記視聴者コードをさらに含めて記憶することを特徴とする調査用リモコン装置。
- 請求項6に記載の調査用リモコン装置において、
前記表示入力部から電源オン操作が入力された場合、
前記制御部は、前記視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になったか否かの前記第1の監視を行い、チャンネル番号を表示するためのリモコンボタン画面を前記表示部に表示し、
前記表示入力部から視聴者コードが入力されると、電源オン信号を送信し、
前記制御部は、前記接触データメモリーに保存されている最後に記憶された接触データの局IDを取得し、現在時刻及び該局ID及び視聴者コードを含む接触データを前記接触データメモリーに保存し、
することを特徴とする調査用リモコン装置。
- 請求項6又は7に記載の調査用リモコン装置において、
前記制御部は、前記表示入力部による操作を検出する前記第2の監視を行い、
前記制御部は、前記表示入力部により、チャンネル番号が入力された場合、
前記表示入力部により、視聴者コードが入力されたら前記チャンネル番号を送信し、現在時刻及び前記チャンネル番号に対応する局ID及び視聴者コードを含む接触データを前記接触データメモリーに保存し、
視聴者コードが入力されなければ、前記第2の監視を行う
ことを特徴とする調査用リモコン装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載の調査用リモコン装置において、
前記調査用リモコン装置は、インストールされたアプリケーション・ソフトウェアによりリモコン機能を実現するスマートフォン又はタブレット又は他の汎用電子機器であることを特徴とする調査用リモコン装置。
- 調査用リモコンシステムであって、
請求項1乃至9のいずれかに記載の調査用リモコン装置と、
前記調査用リモコン装置から送信された信号を受信し、前記信号を前記視聴装置を操作するリモコン信号に変換し、前記リモコン信号を前記視聴装置へ向けて送信するためのアダプタ
を備えたことを特徴とする調査用リモコンシステム。
- 調査用リモコンシステムであって、
電子番組表のための、各番組の局ID及び放送時刻を含む番組情報データを記憶する番組情報DB部を備えた、請求項1乃至9のいずれかに記載の調査用リモコン装置と、
各放送局から受信した放送に基づき、前記番組情報データを作成して記憶部に記憶し、前記調査用リモコン装置に前記番組情報データを提供するための番組情報部
を備え、
前記制御部は、前記番組情報部に対して、電子番組表の表示画面への切替操作が入力されたとき、又は、予め定められた時間又は時刻又はタイミングにより、受信可能な予め定められた放送局又は全ての放送局に関する各番組の局ID及び放送時刻を含む番組情報データを要求又は取得し、前記要求又は取得した番組情報データを前記番組情報DB部に保存する
ことを特徴とする調査用リモコンシステム。
- 接触状況調査システムであって、
請求項1乃至9のいずれかに記載の調査用リモコン装置、又は、請求項10又は11に記載の調査用リモコンシステムと、
前記視聴装置と、
前記調査用リモコン装置から、オンラインもしくはオフラインにて集めた接触データを集計し、接触率データ又は他の接触情報を計算し、契約者/顧客装置に対して接触データ又は接触率データ又は他の接触情報を提供するための集計・配信センターと
を備えたことを特徴とする接触状況調査システム。
- 請求項12に記載の接触状況調査システムにおいて、
前記調査用リモコン装置は、電子番組表のための、各番組の局ID及び放送時刻を含む番組情報データを記憶する番組情報DB部を備え、
前記集計・配信センターは、各放送局から受信した放送に基づき、前記番組情報データを作成し、記憶部に記憶する番組情報部を備え、
前記調査用リモコン装置の前記制御部は、前記集計・配信センターに対して、電子番組表の表示画面への切替操作が入力されたとき、又は、予め定められた時間又は時刻又はタイミングにより、受信可能な予め定められた放送局又は全ての放送局に関する各番組の局ID及び放送時刻を含む番組情報データを要求又は取得し、前記要求又は取得した番組情報データを前記番組情報DB部に保存する
ことを特徴とする接触状況調査システム。
- 請求項12又は13に記載の接触状況調査システムにおいて、
前記調査用リモコン装置は、前記制御部により、前記表示入力部により選択された視聴者の視聴者コードを前記接触データに付加して前記接触データメモリーに記憶し、
前記集計・配信センターは、視聴者コードに対応して視聴者のプロフィール情報を予め記憶したプロフィール情報DBを備え、前記調査用リモコン装置から受信した前記接触データに含まれる視聴者コードに対応したプロフィール情報を、さらに契約者/顧客装置に提供する
ことを特徴とする接触状況調査システム。
- 調査用リモコン方法であって、
制御部が、視聴予約についての予約時刻及び局IDを含む視聴予約データを保存する視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が視聴予約データの予約時刻になったか否かの第1の監視を行い、
現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になった場合は、前記制御部が、前記視聴予約データの局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び前記視聴予約データの局IDを含む接触データを、視聴装置による視聴・接触についての時刻及び局IDを含む接触データを保存する接触データメモリーに保存し、
前記視聴予約データメモリーに視聴予約データがない場合又は現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になっていない場合は、前記制御部が、前記表示入力部による操作を検出する第2の監視を行い、
前記表示入力部により、電子番組表の表示画面への切替操作が入力され且つ決定操作が入力された場合、前記制御部が、前記表示入力部により前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻より前であると判断すると、前記選択された番組の放送時刻及び局IDを含む視聴予約データを前記視聴予約データメモリーに保存し、一方、前記制御部が、前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻以後であると判断すると、前記選択された番組の局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び局IDを含む接触データを前記接触データメモリーに保存する
ことを特徴とする調査用リモコン方法。
- 調査用リモコンプログラムであって、
制御部が、視聴予約についての予約時刻及び局IDを含む視聴予約データを保存する視聴予約データメモリーを参照し、現在時刻が視聴予約データの予約時刻になったか否かの第1の監視を行う手順と、
現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になった場合は、前記制御部が、前記視聴予約データの局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び前記視聴予約データの局IDを含む接触データを、視聴装置による視聴・接触についての時刻及び局IDを含む接触データを保存する接触データメモリーに保存する手順と、
前記視聴予約データメモリーに視聴予約データがない場合又は現在時刻が前記視聴予約データの予約時刻になっていない場合は、前記制御部が、前記表示入力部による操作を検出する第2の監視を行う手順と、
前記表示入力部により、電子番組表の表示画面への切替操作が入力され且つ決定操作が入力された場合、前記制御部が、前記表示入力部により前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻より前であると判断すると、前記選択された番組の放送時刻及び局IDを含む視聴予約データを前記視聴予約データメモリーに保存し、一方、前記制御部が、前記決定操作により選択された番組の放送時刻が現在時刻以後であると判断すると、前記選択された番組の局IDに対応するチャンネル番号を送信し、現在時刻及び局IDを含む接触データを前記接触データメモリーに保存する手順と
をコンピュータに実行させるための調査用リモコンプログラム。
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