JP2016096170A - 電子部品内蔵配線板及び電子部品内蔵配線板の製造方法 - Google Patents

電子部品内蔵配線板及び電子部品内蔵配線板の製造方法 Download PDF

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Keisuke Shimizu
敬介 清水
照井 誠
Makoto Terui
誠 照井
亮二郎 富永
Ryojiro Tominaga
亮二郎 富永
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Abstract

【課題】接着層による電子部品の固定の安定化を図ることが可能な電子部品内蔵配線板及びその製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る電子部品内蔵配線板100は、表裏の一方側に開口するキャビティ30を有するキャビティ付き基材10と、キャビティ30に収容される電子部品80と、キャビティ30の底面と電子部品80との間に形成される接着層33と、を備える電子部品内蔵配線100であって、接着層33は、電子部品80から四方にはみ出すと共に、電子部品80の外側面に沿って這い上がっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャビティ内に電子部品を収容する電子部品内蔵配線板及びその製造方法に関する。
従来、この種の電子部品内蔵配線板として、キャビティの底面に電子部品が搭載され、電子部品の底面とキャビティ底面との間が接着層により接着されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−164952号公報(段落[0112]、図27)
しかしながら、上述した従来の電子部品内蔵配線板では、接着層が電子部品の底面を固定するだけであるため、電子部品の固定が不安定であるという問題が考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、接着層による電子部品の固定の安定化を図ることが可能な電子部品内蔵配線板及びその製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明に係る電子部品内蔵配線板は、表裏の一方側に開口するキャビティを有するキャビティ付き基材と、キャビティに収容される電子部品と、キャビティの底面と電子部品の底面との間に形成される接着層と、を備える電子部品内蔵配線板であって、接着層は電子部品から四方にはみ出すと共に、電子部品の外側面に沿って這い上がっている。
本発明の第1実施形態に係る電子部品内蔵配線板の断面図 電子部品内蔵配線板の電子部品周辺の断面図 接着層周辺の断面図 キャビティ付き基材の断面図 キャビティ付き基材のキャビティ周辺の断面図 キャビティ付き基材の製造工程を示す図 キャビティ付き基材の製造工程を示す図 キャビティ付き基材の製造工程を示す図 キャビティ付き基材の製造工程を示す図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す図 第2実施形態に係る電子部品内蔵配線板の断面図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す図 電子部品内蔵配線板の製造工程を示す図 変形例に係るキャビティ付き基材の製造工程を示す図 変形例に係るキャビティ付き基材の製造工程を示す図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図15に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態に係る電子部品内蔵配線板100は、電子部品80をキャビティ30内に収容するキャビティ付き基材10(図4参照)を備えている。なお、電子部品80は、例えば、半導体素子、受動部品、配線層を有するインターポーザ、再配線層を有する半導体素子、WLP(Wafer Level Package)等である。
図4に示すように、キャビティ付き基材10は、コア基板11の表側面であるF面11Fと裏側面であるB面11Bとに、ビルドアップ絶縁層15とビルドアップ導体層16とが交互に積層されている多層構造になっている。ビルドアップ絶縁層15は、絶縁性材料で構成され、ビルドアップ導体層16は、金属(例えば、銅)で構成されている。コア基板11の表裏の両面には、コア導体層12が形成されている。
なお、コア基板11の厚さは、約700μmになっていて、コア導体層12の厚さは、約35μmになっている。ビルドアップ導体層16の厚さは約15μmになっていて、ビルドアップ絶縁層15の厚さは約10〜30μmになっている。なお、ビルドアップ絶縁層15の厚さは、上下導体層間の距離で定義される。
表側のコア導体層12と裏側のコア導体層12とは、コア基板11を貫通するスルーホール導体13によって接続されている。スルーホール導体13は、コア基板11を貫通するスルーホール13Aの壁面に、例えば、銅のめっきが形成されることにより形成されている。
コア基板11に最も近い最内のビルドアップ導体層16とコア導体層12とは、最内のビルドアップ絶縁層15を貫通するビア導体17によって接続されている。また、積層方向で隣り合うビルドアップ導体層16,16同士は、それらビルドアップ導体層16,16の間に位置するビルドアップ絶縁層15を貫通するビア導体18によって接続されている。
コア基板11のF面11F側に積層されるビルドアップ導体層16のうち外側から2番目に位置する第2ビルドアップ導体層16Bには、導体回路層31Bと、プレーン層31Aとが形成されている。プレーン層31Aは、例えば、グランド接続されるグランド層になっている。なお、プレーン層31Aは、キャビティ付き板10の中央寄り部分に配置され、導体回路層31Bは、プレーン層31Aを両側から挟むように配置されている。
コア基板11のF面11F側に積層されるビルドアップ導体層16のうち最も外側に配置される第1ビルドアップ導体層16Aには、ビア導体18を介して導体回路層31Bに接続される外側導体回路層35(本発明の「外側導体層」に相当する。)が形成されている。また、第1ビルドアップ導体層16A上には、保護層34が積層されている。保護層34は、ビルドアップ絶縁層15と同じ材質で構成されている。保護層34の厚さは、約7〜15μmになっていて、ビルドアップ絶縁層15よりも薄くなっている。ここで、保護層34の厚さは、第1ビルドアップ導体層16Aの上表面から保護層34の上表面までの距離で定義される。なお、保護層34は、キャビティ付き基材10の表側面であるF面10Fと、キャビティ付き基材10の裏側面であるB面10Bとを構成する。但し、キャビティ付き基材10のB面10B側に保護層34が形成されなくてもよい。
キャビティ付き基材10には、F面10Fに開口30Aを有するキャビティ30が形成されている。キャビティ30は、最も外側に位置する第1ビルドアップ絶縁層15Aと保護層34とを貫通し、プレーン層31Aを底面として露出させる。図5に示すように、キャビティ30の開口30Aの面積は、プレーン層31Aの面積よりも小さくなっていて、プレーン層31Aの外周部は、キャビティ30の外側にはみ出している。言い換えれば、プレーン層31Aは、キャビティ30の底面全体を構成している。
図2に示すように、キャビティ30には、電子部品80が収容されている。キャビティ30の内側面と電子部品80の外側面との間には、隙間81が形成されている。隙間81の大きさは、150μm以下になっている。詳細には、キャビティ30の内側面は、図3に示すように、キャビティ30の底側で窄まるように傾斜していて、隙間81は、キャビティ30の底に近づくにつれて小さくなっている。そして、上述の隙間81の大きさは、キャビティ30の開口端で150μm以下となっている。
電子部品80の底面には、接着層33が形成されていて、電子部品80は、接着層33を介してキャビティ30の底面に固定される。接着層33は、電子部品80から四方にはみ出すと共に、電子部品80の外側面に沿って這い上がっている。図3に示すように、接着層33の這い上がり部分は、裾広がりのフィレット形状に形成されている。キャビティ30の底面(プレーン層31A)と電子部品80とに挟まれる接着層33の厚さは、25μm以下になっている。これにより、接着層33に含まれるボイドの影響による接着強度の低下を抑えることが可能となる。
図3に示すように、電子部品80の底面中央部とキャビティ30の底面との間の間隔D1は、電子部品80の底面外周部とキャビティ30の底面との間の間隔D2より大きくなっている。即ち、電子部品80の底面は、中央部がキャビティ30の底面から離れるように湾曲している。これにより、接着層33における電子部品80の中央部下方に配置される部分が、電子部品80の外周部下方に配置される部分より厚くなり、接着層33による接着強度の向上を図ることが可能となる。
図1に示すように、キャビティ付き基材10の表裏の両面には、外側ビルドアップ絶縁層21と外側ビルドアップ導体層22とが積層されている。外側ビルドアップ絶縁層21は、ビルドアップ絶縁層21と同じ材質で構成され、その厚さは約15μmになっている。外側ビルドアップ導体層22は、ビルドアップ導体層22と同様に、金属で構成され、その厚さは、約15μmになっている。ここで、外側ビルドアップ絶縁層21の厚さは、ビルドアップ絶縁層15と同様に、上下導体層間の距離で定義される。ビルドアップ導体層22は、ビルドアップ絶縁層21を貫通するビア導体25を介して、外側導体層35及び電子部品80の電極端子と接続する。
外側ビルドアップ導体層22上には、ソルダーレジスト層29が形成されている。ソルダーレジスト層29は、電子部品内蔵配線板100の表側面であるF面100Fと、裏側面であるB面100Bとを構成する。そして、ソルダーレジスト層29に、外側ビルドアップ導体層22の一部を導体パッド23として露出させる開口27が複数形成されている。ソルダーレジスト層29の厚さは、約7〜25μmになっている。ここで、ソルダーレジスト層29の厚みは、ビルドアップ導体層22の上表面からソルダーレジスト層29の上表面までの距離で定義される。
導体パッド23上には、めっき層41が形成されている。なお、図1の例では、電子部品内蔵配線板100のF面100F側のめっき層41が、ソルダーレジスト層29から突出するバンプ状に形成されている。
電子部品内蔵配線板100の構造に関する説明は以上である。次に、電子部品内蔵配線板100の製造方法について説明する。ここで、電子部品内蔵配線板100はキャビティ付き基材10を用いて製造されるので、以下では、まず、キャビティ付き基材10の製造方法について説明する。
キャビティ付き基材10は、以下のようにして製造される。
(1)図6(A)に示すように、コア基板11に、例えば、ドリル加工等によってスルーホール13Aが形成される。なお、コア基板11は、エポキシ樹脂又はBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂とガラスクロスなどの補強材からなる絶縁性基材11Kの表側面であるF面11Fと裏側面であるB面11Bとに、図示しない銅箔がラミネートされている。
(2)無電解めっき処理、めっきレジスト処理、電解めっき処理により、コア基板11のF面11FとB面11Bとに、コア導体層12が形成されると共に、スルーホール13Aの内面にスルーホール導体13が形成される(図6(B)参照)。なお、コア基板11の製造方法は、特開2012−69926号公報の図1〜図2に示すような製造方法でもよい。
(3)図7(A)に示すように、コア導体層12上にビルドアップ絶縁層15が積層され、そのビルドアップ絶縁層15上にビルドアップ導体層16が積層される。具体的には、コア基板11のF面11F側とB面11B側とからコア導体層12上にビルドアップ絶縁層15としてのプリプレグ(心材を樹脂含浸してなるBステージの樹脂シート)と銅箔(図示せず)が積層されてから、加熱プレスされる。そして、銅箔にCO2レーザが照射されて、銅箔及びビルドアップ絶縁層15を貫通するビア形成孔が形成される。そして、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、電解めっき処理が行われ、電解めっきがビア形成孔内に充填されてビア導体17が形成されると共に、ビルドアップ絶縁層15上に所定パターンのビルドアップ導体層16が形成される。なお、ビルドアップ絶縁層15としてプリプレグの代わりに心材を含まない樹脂フィルムを用いてもよい。その場合は、銅箔を積層することなく、樹脂フィルムの表面に、直接、セミアディティブ法で導体層を形成することができる。
(4)図7(A)の工程と同様にして、コア基板11のF面11F側とB面11B側とにビルドアップ絶縁層15及びビルドアップ導体層16が交互に積層される(図7(B)参照。なお、同図では、F面11F側のみが示されている。以下、図8〜図12についても同様とする。)。その際、ビルドアップ絶縁層15を貫通するビア導体18が形成され、そのビア導体18によって積層方向で隣り合うビルドアップ導体層16,16同士が接続される。
(5)図8(A)に示すように、ビルドアップ絶縁層15が積層されると共に、そのビルドアップ絶縁層15上にビルドアップ導体層16が積層されて、第2ビルドアップ導体層16Bが形成される。その際、第2ビルドアップ導体層16Bには、内側のビルドアップ導体層16にビア導体18を介して接続される導体回路層31Bと、ベタ状のプレーン層31Aとが形成される。
(6)図8(B)に示すように、第2ビルドアップ導体層16B上に、ビルドアップ絶縁層15とビルドアップ導体層16が積層されて、第1ビルドアップ絶縁層15Aと第1ビルドアップ導体層16Aが形成される。その際、プレーン層31Aの上には、第1ビルドアップ絶縁層15Aのみが積層される。また、第1ビルドアップ導体層16Aには、第1ビルドアップ絶縁層15Aを貫通するビア導体18を介して導体回路層31Bに接続される外側導体回路層35が形成される。
(7)図9(A)に示すように、ビルドアップ導体層16上に、ビルドアップ絶縁層15と同じ材質の保護層34が積層される。このとき、プレーン層31Aの上には、ビルドアップ絶縁層15と保護層34とが積層されている。但し、保護層34の材料は、特に限定されず、例えば、弾性率1〜10GPaのアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどの接着材でもよい。
(8)図9(B)に示すように、コア基板11のF面11F側から、例えば、CO2レーザが照射されて、保護層34と第1ビルドアップ絶縁層15Aとに、プレーン層31Aを底面として露出させるキャビティ30が形成される。ここで、レーザが照射される範囲の面積、即ち、キャビティ30の開口面積は、プレーン層31Aの面積よりも小さくなっていて、キャビティ30の底面全体にプレーン層31Aが露出する。なお、キャビティ30は、電子部品80より若干大きくなるように形成される。
(9)キャビティ30の底面として露出するプレーン層31Aにデスミア処理が行われ、プレーン層31Aの表面に粗化処理が行われる。なお、デスミア処理の際、外側導体回路層35は、保護層34によって保護される。以上により、図3に示したキャビティ付き基材10が完成する。
以上が、キャビティ付き基材10の製造方法に関する説明である。次に、キャビティ付き基材10を用いた電子部品内蔵配線板100の製造方法について説明する。
電子部品内蔵配線板100は、以下のようにして製造される。
(1)底面全体に接着層33が形成されている電子部品80が準備される。そして、電子部品80がキャビティ30の底面に載置され、電子部品80の電極表面に粗化処理が行われる(図10(A)参照。)。
(2)キャビティ付き基材10のF面10FとB面10Bとに、外側ビルドアップ絶縁層21が積層され、プレスされる(図10(B)参照。同図では、F面10F側のみが示されている。図12についても同様とする。)このとき、図11(A)から図11(B)の変化に示すように、F面10F側の外側ビルドアップ絶縁層21がキャビティ30の底側に押圧されることにより、電子部品80がキャビティ30の底側に押圧され、接着層33が電子部品80から四方にはみ出すと共に、電子部品80の外側面に沿って這い上がる。また、電子部品80の底面は、中央部がキャビティ30の底面から離れるように湾曲する。
(3)図12(A)に示すように、キャビティ付き基材10のF面10F側とB面10B側とからレーザが照射されて、外側ビルドアップ絶縁層21にビア形成孔45が形成される。
(4)無電解めっき処理、めっきレジスト処理、電解めっき処理が行われ、ビア形成孔45内にビア導体25が形成される(図12(B)参照)。また、外側ビルドアップ絶縁層21上に、外側ビルドアップ導体層22が形成される。
(5)図13に示すように、キャビティ付き基材10のF面10F側とB面10B側の両方から、外側ビルドアップ導体層22上にソルダーレジスト層29が積層されると共にソルダーレジスト層29に、外側ビルドアップ導体層22の一部を導体パッド23として露出させる開口27が形成される。
(6)図14に示すように、キャビティ付き基材10のF面10F側のソルダーレジスト層29が樹脂保護膜43にて被覆される。そして、キャビティ付き基材10のB面10B側に無電解めっき処理が行われ、B面10B側の導体パッド23上にめっき層41が形成される。
(8)図15に示すように、キャビティ付き基材10のF面10F側の樹脂保護膜43が除去されると共に、キャビティ付き基材10のB面10B側のソルダーレジスト層29が、樹脂保護膜43にて被覆される。そして、図14の工程と同様にして、キャビティ付き基材10のF面10F側に無電解めっき処理が行われ、F面10F側の導体パッド23上にめっき層41が形成される。その際、図14の工程で形成されるB面10B側のめっき層41は、樹脂保護膜43により保護される。
(9)キャビティ付き基材10のB面10B側のソルダーレジスト層29を被覆する樹脂保護膜43が除去されて、図1に示した電子部品内蔵配線板100が完成する。
本実施形態の電子部品内蔵配線板100の構造及び製造方法に関する説明は以上である。次に、電子部品内蔵配線板100及びその製造方法の作用効果について説明する。
本実施形態の電子部品内蔵配線板100の製造方法では、底面全体に接着層33が形成されている電子部品80を準備し、電子部品80を、キャビティ付き基材10のキャビティ30に収容してキャビティ30の底面側に押圧するので、接着層33を電子部品80から四方にはみ出させて、電子部品80の外側面に沿って這い上がらせることが可能となる。
そして、本実施形態の電子部品内蔵配線板100によれば、接着層33が電子部品80から四方にはみ出すと共に、電子部品80の外側面に沿って這い上がっているので、接着層33によって、電子部品80の底面を固定するだけでなく、電子部品80を四方から固定することが可能となり、接着層33による電子部品80の固定の安定化を図ることが可能となる。しかも、接着層33の這い上がり部分がフィレット形状になっているので、電子部品80の四方からの固定をより強固にすることが可能となる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図16〜図19に基づいて説明する。図16に示すように、本実施形態の電子部品内蔵配線板100Vは、複数のキャビティ30を有するキャビティ付き基材10Vを備え、各キャビティ30に電子部品80を収容する構成となっている点が上記第1実施形態と異なっている。電子部品内蔵配線板100Vのその他の構成については、上記第1実施形態と同様になっているので、同一符号を付すことで説明を省略する。なお、電子部品内蔵配線板100Vは、配線板となる製品領域を複数有する多数個取り配線板であってもよい。
次に、電子部品内蔵配線板100Vは、以下のようにして製造される。
(1)まず、図17に示すように、キャビティ30を複数有するキャビティ付き基材10Vが準備されると共に、底面全体に接着層33が形成される電子部品80が複数準備される。なお、キャビティ付き基材10Vは、上記第1実施形態と同様にして製造される。
(2)図18(A)に示すように、各キャビティ30の底面に電子部品80が載置され、電子部品80の上面の電極に粗化処理が行われる。なお、図18(A)では、F面10F側のみが示されている。以下、図18(B)〜図19(B)についても同様とする。
(3)キャビティ付き基材10VのF面10FとB面10Bとに、外側ビルドアップ絶縁層21が積層され、プレスされる(図18(B)参照)。このとき、F面10F側の外側ビルドアップ層21の全体が押圧されることにより、複数の電子部品80のそれぞれがキャビティ30の底側に押圧され、接着層33が電子部品80から四方にはみ出すと共に、電子部品80の外側面に沿って這い上がる。また、電子部品80の底面は、中央部がキャビティ30の底面から離れるように湾曲する。
(4)上記第1実施形態と同様に、キャビティ付き基材10VのF面10F側とB面10B側とからレーザが照射されて、外側ビルドアップ絶縁層21にビア形成孔45が形成される。そして、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、電解めっき処理が行われ、ビア形成孔45内にビア導体25が形成され、外側ビルドアップ絶縁層21上に、外側ビルドアップ導体層22が形成される(図19(A)参照。なお、同図には、1つの電子部品80周辺のみが示されている。図19(B)についても同様とする。)。
(5)上記第1実施形態と同様に、キャビティ付き基材10のF面10F側とB面10B側の両方から、外側ビルドアップ導体層22上にソルダーレジスト層29が積層されると共にソルダーレジスト層29に、外側ビルドアップ導体層22の一部を導体パッド23として露出させる開口27が形成される(図19(B)参照)。
(6)上記第1実施形態と同様に、キャビティ付き基材10のF面10F側とB面10B側とに無電解めっき処理が行われて、導体パッド23上にめっき層41が形成され、図16に示した電子部品内蔵配線板100Vが完成する。
本実施形態の電子部品内蔵配線板100Vの構造及び製造方法に関する説明は以上である。次に、電子部品内蔵配線板100V及びその製造方法の作用効果について説明する。
本実施形態の電子部品内蔵配線板100Vによれば、上記第1実施形態の電子部品内蔵配線板100と同様の効果を奏することが可能となる。
また、本実施形態の電子部品内蔵配線板100Vの製造方法では、キャビティ30の底面に電子部品80を接着させる際に、キャビティ付き基材10と複数の電子部品80とを覆う外側ビルドアップ絶縁層21を形成し、その外側ビルドアップ絶縁層21の全体をキャビティ80の底面側に押圧するので、各キャビティ30に収容された電子部品80を順番に押圧する場合と比較して、製造時間の短縮を図ることが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、キャビティ付き基材10がコア基板11を有する基材であったが、図21(B)に示すキャビティ付き基材10Wのように、コア基板を有さないコアレス基材としてもよい。このようなキャビティ付き基材10Wは、例えば、以下[1]〜[5]に示す方法により製造される。
[1]図20(A)に示すように、キャリア51Kの上面に銅箔51Cが積層されたキャリア付き銅箔51が、支持基板50上に積層される。なお、キャリア51Kと銅箔51Cとの間、及び、キャリア51Kと支持基板50との間には、図示しない接着層が形成され、キャリア51Kと銅箔51Cとの間の接着力は、キャリア51Kと支持基板50との間の接着力よりも弱くなっている。
[2]銅箔51C上に所定パターンのめっきレジストが形成される。そして、電解めっき処理により、めっきレジストの非形成部に電解めっき膜が形成されて、銅箔51C上に、プレーン層31Aと導体回路層31Bとを有する内側導体層52が形成される(図20(B)参照)。
[3]内側導体層52上に、ビルドアップ絶縁層15が積層されると共に、そのビルドアップ絶縁層15上に、導体回路層31Bにビア18を介して接続されるビルドアップ導体層16が形成される(図20(C)参照)。
[4]ビルドアップ導体層16上に保護層34が積層され、レーザ加工によって、保護層34とビルドアップ絶縁層15とを貫通すると共に、プレーン層31Aを底面として露出させるキャビティ30が形成される(図21(A)参照)。
[5]キャリア付き銅箔51のうちのキャリア51Kと、支持基板50とが剥離され、その後、銅箔51Cがエッチング処理により除去されて、キャビティ付き基材10Wが完成する(図21(B)参照)。なお、その後、図10〜図15に示したような工程を実施してもよい。
(2)上記実施形態では、プレーン層31Bがキャビティ30の底面として露出する構成であったが、ビルドアップ絶縁層15がキャビティの底面として露出する構成であってもよい。
(3)上記実施形態では、キャビティ30に電子部品80を収容してから、外側ビルドアップ絶縁層21を積層し、プレスすることで、電子部品80をキャビティ30の底面に接着させていたが、キャビティ30に電子部品80を収容してから、電子部品80のみをプレスして、電子部品80をキャビティ30の底面に接着させてもよい。
10,10V,10W キャビティ付き基材
21 外側ビルドアップ絶縁層(外側絶縁層)
30 キャビティ
31A プレーン層
31B 導体回路層
33 接着層
34 保護層
35 外側導体層
80 電子部品
100,100V 電子部品内蔵配線板

Claims (12)

  1. 表裏の一方側に開口するキャビティを有するキャビティ付き基材と、
    前記キャビティに収容される電子部品と、
    前記キャビティの底面と前記電子部品の底面との間に形成される接着層と、を備える電子部品内蔵配線板であって、
    前記接着層は前記電子部品から四方にはみ出すと共に、前記電子部品の外側面に沿って這い上がっている。
  2. 請求項1に記載の電子部品内蔵配線板において、
    前記接着層の這い上がり部分は、フィレット形状に形成されている。
  3. 請求項1又は2に記載の電子部品内蔵配線板において、
    前記電子部品の底面は、中央部が前記キャビティの底面から離れるように湾曲している。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1の請求項に記載の電子部品内蔵配線板において、
    前記キャビティの底面と前記電子部品の間に挟まれる記前記接着層の厚みが25μm以下である。
  5. 請求項1乃至4のうち何れか1の請求項に記載の電子部品内蔵配線板において、
    前記キャビティの内側面と前記電子部品の外側面との間の隙間の大きさが150μm以下である。
  6. 請求項1乃至5のうち何れか1の請求項に記載の電子部品内蔵配線板において、
    前記キャビティ付き基材は、
    導体回路層とプレーン層を形成する導体層と、
    前記導体層の上に積層される絶縁層と、を有し、
    前記キャビティは、前記絶縁層を貫通して前記プレーン層を底面として露出させる。
  7. 請求項6に記載の電子部品内蔵配線板において、
    前記キャビティ付き基材は、
    前記絶縁層の上に積層され、前記絶縁層を貫通するビア導体を介して前記導体回路層と接続する外側導体層と、
    前記外側導体層の上に積層される保護層と、を有する。
  8. 請求項7に記載の電子部品内蔵配線板において、
    前記保護層は、前記絶縁層と同じ材質で構成されている。
  9. 請求項7又は8に記載の電子部品内蔵配線板において、
    前記保護層は、前記絶縁層より薄くなっている。
  10. 請求項1乃至9のうち何れか1の請求項に記載の電子部品内蔵配線板において、
    前記電子部品は、半導体素子、受動部品、インターポーザ又は半導体パッケージである。
  11. キャビティに電子部品を収容する電子部品内蔵配線板の製造方法であって、
    表裏の一方側に開口する前記キャビティを有するキャビティ付き基材と、底面全体に接着層が形成されている前記電子部品と、を準備することと、
    前記電子部品を前記キャビティに収容させて前記キャビティの底面側に押圧することと、を含む。
  12. 請求項11に記載の電子部品内蔵配線板の製造方法において、
    前記キャビティ付き基材を準備するにあたり、前記キャビティを複数形成し、
    前記電子部品を前記キャビティに収容させるにあたり、複数の前記キャビティのそれぞれに前記電子部品を収容させ、
    前記電子部品を前記キャビティの底面に向けて押圧するにあたり、前記キャビティ付き基材と複数の前記電子部品とを覆う外側絶縁層を形成して、前記外側絶縁層の全体を前記キャビティの底面側に押圧する。
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