JP2016094709A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災発生時においても火炎の貫通口が形成される事態を防止すること。【解決手段】オペレータシャフト32が回転操作された場合に開閉リンク機構40の動作により開口枠10に対して障子20を開閉させるように構成した建具において、下枠12から下框23の見付け面に向けて突出し、先端部が上方に向けて屈曲する枠側係合片50と、下框23の見付け面において枠側係合片50よりも上方となる位置から枠側係合片50に対向する状態で下枠12に向けて突出し、先端部が下方に向けて屈曲する框側係合片60とを備え、枠側係合片50及び框側係合片60は、オペレータシャフト32が取付姿勢に配置された状態で回転操作された場合に開口枠10に対する障子20の開き移動を許容し、かつオペレータシャフト32が下方に変位した場合には互いに屈曲した部分を介して相互に係合し、開口枠10に対する障子20の開き移動を規制するようにしている。【選択図】図7

Description

本発明は、回転操作した場合に開口枠に対して障子を開閉することのできるオペレータシャフトを備えた建具に関する。
横すべり出し窓等の建具には、下枠の見付け面にオペレータシャフトが支持され、オペレータシャフトの回転操作により開口枠に対して障子を開閉させるように構成したものが提供されている。この種の建具では、例えば上框の両端部が縦枠に対して上下にスライド可能、かつ上框の長手方向に沿った水平軸回りに回転可能に支持されているとともに、下枠と下框との間に開閉リンク機構が設けられている。開閉リンク機構は、複数のリンクを接続することによって構成されたもので、下枠と下框との間が拡縮可能となる状態で下枠及び下框の間に設けられている。この建具では、下枠に設けたオペレータシャフトを回転操作すると、開閉リンク機構が下枠と下框との間を拡縮するように動作し、上框の長手方向に沿った水平軸を中心として障子が移動することにより開口枠が開閉されることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−76452号公報
ところで、上記のような建具では、室内側の火災発生時に高温状態になると、開閉リンク機構において下枠及び下框との連結要素が融解するおそれがある。開閉リンク機構の連結要素が融解した場合には、下枠に対する下框の拘束力が無くなるため障子が開き方向に移動するため、下框と下枠との隙間が拡大して火炎の貫通口を生じる要因となり得る。
本発明は、上記実情に鑑みて、火災発生時においても火炎の貫通口が形成される事態を防止することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、下枠と下框との間を開閉リンク機構によって連結するとともに、前記下枠の見付け面に所定の取付姿勢となる状態でオペレータシャフトを支持させ、前記オペレータシャフトが回転操作された場合に前記開閉リンク機構を動作させることにより、開口枠に対して障子を開閉させるように構成した建具において、前記下枠から前記下框の見付け面に向けて突出した枠側係合片と、前記下框の見付け面から前記下枠に向けて突出した框側係合片とを備え、前記枠側係合片は、前記オペレータシャフトが前記取付姿勢に配置された状態においては前記障子の開き移動に伴う前記框側係合片の移動領域外に位置し、かつ前記障子を閉じた状態で前記オペレータシャフトが下方に変位した場合の移動軌跡が前記框側係合片に交錯するように配設したことを特徴とする。
この発明によれば、開閉リンク機構における下枠及び下框との連結要素が融解した場合、下枠の見付け面に支持させたオペレータシャフトが自重により下方に変位する。これにより、枠側係合片が上方に変位して框側係合片に係合することにより障子の開き方向への移動が規制されるため、下枠と下框との隙間が拡大する事態が防止され、火災時においても火炎の貫通口が形成されるおそれがない。
また、本発明は、上述した建具において、前記枠側係合片及び前記框側係合片は、それぞれの先端部が互いに他方に向けて屈曲した係合部を有したことを特徴とする。
この発明によれば、係合片を互いに係合させることによって開口枠に対する障子の開き移動を規制することができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記枠側係合片及び前記框側係合片は、一方の先端部に他方に向けて屈曲した係合部を有し、かつ他方の先端部に前記係合部を挿通させる挿通孔を有したことを特徴とする。
この発明によれば、係合片を挿通孔の内壁面に係合させることによって開口枠に対する障子の開き移動を規制することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記下枠は樹脂によって成形した枠基部と、前記枠基部の見付け面に配設した金属から成るアタッチメントとを有し、かつ前記下框は樹脂によって中空に成形した框基部と、前記框基部の中空内部に配設した金属から成る補強材とを有したものであり、前記下枠のアタッチメントに前記オペレータシャフトを支持させ、かつ前記下框の補強材に前記框側係合片を支持させるとともに、前記下枠のアタッチメントに前記枠側係合片を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、下枠のアタッチメントに枠側係合片を設け、かつ下框の補強材に框側係合片を支持させるようにしているため、下枠及び下框が樹脂成形部分を含むように構成されている場合にも、火災時に火炎の貫通口が形成される事態を確実に防止することが可能である。
本発明によれば、開閉リンク機構における下枠及び下框との連結要素が融解した場合、下枠の見付け面に支持させたオペレータシャフトが自重により下方に変位する。これにより、枠側係合片が上方に変位して框側係合片に係合することにより障子の開き方向への移動が規制され、下枠と下框との隙間が拡大する事態が防止されるため、火災時においても火炎の貫通口が形成されるおそれがなく、防火性能を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1である建具を室内側から見た図である。 図2は、図1に示した建具の縦断面図である。 図3は、図1に示した建具の横断面図である。 図4は、図1に示した建具の開閉リンク機構部分を示す縦断面図である。 図5は、下枠に対する下框の拘束力が無くなった場合に生じ得る建具の状態を示した要部縦断面図である。 図6は、図1に示した建具の枠側係合片及び框側係合片を示す縦断面図である。 図7は、図6に示した建具において下枠に対する下框の拘束力が無くなった場合に枠側係合片及び框側係合片が互いに係合した状態を示す要部縦断面図である。 図8は、本発明の実施の形態2である建具の開閉リンク機構部分を示す縦断面図である。 図9は、図8に示した建具において下枠に対する下框の拘束力が無くなった場合に枠側係合片及び框側係合片が互いに係合した状態を示す要部縦断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3は、本発明の実施の形態1である建具を示したものである。ここで例示する建具は、横すべり出し窓と称されるものであり、開口枠10及び障子20を備えている。開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13を四周枠組みすることによって構成したものである。障子20は、複層ガラス等の面材21の四周に上框22、下框23及び左右の縦框24を装着することによって構成したものである。
この建具の障子20は、上框22の両端部がそれぞれ左右の縦枠13に対して上下にスライド可能、かつ上框22の長手方向に沿った水平軸回りに回転可能に支持してある。図2中の実線で示すように、上框22を縦枠13の上方に配置した場合には、框22,23,24の四周をそれぞれ開口枠10に当接させることにより、開口枠10を閉じることができる。これに対して、図2中の二点鎖線で一部を示すように、下框23が室外側に突出する方向に向けて障子20を回転させるとともに、上框22を下方にスライドさせた場合には、下框23の高さを大きく変更することなく開口枠10を開放することが可能となる。開口枠10が開放した状態から下框23が室内側に向けて移動するように障子20を回転させるとともに、上框22を上方にスライドさせれば、再び開口枠10を閉じた状態に復帰させることができる。
開口枠10を構成する上枠11及び左右の縦枠13は、それぞれ樹脂によって成形した枠基部11a,13aと、枠基部11a,13aの中空内部に配設した補強材11b,13bとを有して構成してある。補強材11b,13bは、枠基部11a,13aを成形した樹脂よりも融点の高い材質、例えばアルミニウム、ステンレス、鋼材といった金属によって成形したもので、ネジ止めすることによって枠基部11a,13aに固定してある。同様に、障子20を構成する上框22、下框23及び左右の縦框24は、それぞれ樹脂によって成形した框基部22a,23a,24aと、框基部22a,23a,24aの中空内部に配設した補強材22b,23b,24bとを有して構成してある。補強材22b,23b,24bは、框基部22a,23a,24aを成形した樹脂よりも融点の高い材質、例えばアルミニウム、ステンレス、鋼材といった金属によって成形したもので、ネジ止めすることによって框基部22a,23a,24aに固定してある。
一方、開口枠10の下枠12は、樹脂によって成形した下枠基部12aと、下枠基部12aの室内側に位置する見付け面に配設したアタッチメントプレート(アタッチメント)12bとを有して構成してある。アタッチメントプレート12bは、補強材11b,13b,22b,23b,24bと同様、樹脂よりも融点の高いアルミニウム、ステンレス、鋼材といった金属によって成形したもので、ネジ止めすることによって下枠基部12aに固定してある。図2からも明らかなように、本実施の形態1では、下枠基部12aの室内側に位置する部位から上方に突出するようにアタッチメントプレート12bが設けてあり、障子20を閉じた場合にアタッチメントプレート12bの上縁部が下框23の室内側に位置する見付け面に対向した状態となる。
下枠12のアタッチメントプレート12bには、室内側に向けて突出するようにオペレータユニット30が取り付けてある。オペレータユニット30は、ユニットケース31に対してオペレータシャフト32を中心軸回りに回転可能に配設したもので、オペレータシャフト32が室内側に向けて斜め上方の取付姿勢となった状態で、ユニットケース31を介してアタッチメントプレート12bに支持させてある。オペレータシャフト32は、ユニットケース31に対して回転操作された場合に、図4に示すように、下枠12と下框23との間に設けた開閉リンク機構40を動作させることができるように構成したものである。開閉リンク機構40は、図には明示していないが、複数のリンクを接続することによって構成し、下枠12と下框23との間が拡縮可能となるように下枠12及び下框23の間を互いに連結するものである。
図2からも明らかなように、オペレータシャフト32は、ユニットケース31の上面から室内側に向けて漸次上方に傾斜するように突出したもので、突出端部に延長操作部300を備えている。延長操作部300は、ボールチェーン等の索状体301を介して回転操作される入力部302と、入力部302が回転操作された場合に回転する出力シャフト303と、出力シャフト303の回転をオペレータシャフト32に伝達するドライブシャフト304とを備えて構成したものである。入力部302としては、例えば、アタッチメントプレート12bから室内側に向けて突出した延長ブラケット305の先端部に入力プーリー306を回転可能に配設し、かつ入力プーリー306に索状体301を巻回することによって構成することが可能である。入力プーリー306と出力シャフト303との間には、減速機構を介在させるようにしても良い。出力シャフト303とドライブシャフト304との間及びドライブシャフト304とオペレータシャフト32との間には、それぞれユニバーサルジョイント307,308が介在させてある。
上記のように構成した建具では、障子20によって開口枠10が閉じた状態から索状体301を適宜方向に操作して入力プーリー306を回転させると、出力シャフト303及びドライブシャフト304を介してオペレータシャフト32が回転することにより開閉リンク機構40が動作し、下枠12に対して下框23が室外方向に向けて押し開かれるように移動することになる。この結果、開口枠10に対して障子20が上框22の長手方向に沿った水平軸回りに回転するとともに、開口枠10に対して上框22が下方に適宜スライドすることになり、開口枠10を開放することが可能となる(図2中の二点鎖線で示す状態)。
一方、索状体301を先とは逆方向に操作して入力プーリー306を回転させると、開閉リンク機構40が逆方向に動作して下枠12に対して下框23が引き寄せられるように室内方向に向けて移動することになる。この結果、開口枠10に対して障子20が上框22の長手方向に沿った水平軸回りに回転するとともに、開口枠10に対して上框22が上方に適宜スライドすることになり、障子20によって開口枠10が閉じた状態となる。
この建具によれば、索状体301を介して障子20を移動させることができるため、高所に設置した場合にも、十分な長さを有した索状体301を垂下させることで、開口枠10を開閉することが可能である。しかも、オペレータシャフト32に対して延長操作部300が設けてあるため、額縁Gの奥行き寸法が大きく確保された場所にも設置することが可能である。
ところで、上述の建具にあっては、室内側の火災発生時に高温状態となった場合、開閉リンク機構40において下枠12及び下框23との連結要素が融解するおそれがある。開閉リンク機構40の連結要素が融解した場合には、下枠12に対する下框23の拘束力が無くなるため、図5に示すように、障子20が開き方向に移動し、下框23と下枠12との隙間が拡大して火炎の貫通口を生じる要因となり得る。
そこで、この建具では、図6に示すように、下枠12において下框23の見付け面に対向する部位に枠側係合片50を設ける一方、下框23の見付け面において下枠12に対向する部位に框側係合片60を設けるようにしている。枠側係合片50及び框側係合片60は、補強材11b,13b,22b,23b,24bと同様、それぞれアルミニウム、ステンレス、鋼材といった金属によって成形したもので、図3に示すように、下枠12と下框23との間の両端となる位置にそれぞれ設けてある。
枠側係合片50は、図6に示すように、平板状を成す枠側水平延在板部51と、枠側水平延在板部51の一方の側縁からほぼ直角に屈曲した枠取付板部52と、枠側水平延在板部51の他方の側縁から枠取付板部52に対向する向きに直角に屈曲した枠係合板部(係合部)53とを一体に成形したものである。この枠側係合片50は、枠係合板部53が上方に向いた状態で枠取付板部52を介して下枠12のアタッチメントプレート12bに固定してある。枠側係合片50をアタッチメントプレート12bに固定する方法としては、互いの間をネジ止めすれば良い。
框側係合片60は、平板状を成す框側水平延在板部61と、框側水平延在板部61の一方の側縁からほぼ直角に屈曲した框取付板部62と、框側水平延在板部61の他方の側縁から框取付板部62に対向する向きに直角に屈曲した框係合板部(係合部)63とを一体に成形したものである。この框側係合片60は、框係合板部63が下方に向き、かつ框側水平延在板部61が枠側水平延在板部51よりも上方において枠側水平延在板部51に対向した状態で框取付板部62を介して下框23の見付け面に固定してある。框側係合片60を下框23に固定する方法としては、互いの間をネジ止めすれば良い。
図6からも明らかなように、枠側係合片50の枠係合板部53及び框側係合片60の框係合板部63は、オペレータシャフト32の回転操作により開口枠10に対する障子20の開閉移動を許容できるように、見込み方向においては互いに非対向の位置となるように設定してある。すなわち、枠側係合片50の枠係合板部53は、オペレータシャフト32が取付姿勢に配置された状態においては障子20の開き移動に伴う框係合板部63の移動領域外に位置するように配置してある。また、枠側係合片50の枠係合板部53は、先端が框側水平延在板部61に対向し、かつ框側係合片60の框係合板部63は、先端が枠側水平延在板部51に対向した状態にあり、図7に示すように、アタッチメントプレート12bの上縁部が室内側に倒れるように移動した場合には互いに係合するように設定してある。すなわち、枠側係合片50の枠係合板部53は、アタッチメントプレート12bが下端を中心として回転した場合の移動軌跡が框係合板部63と交錯するように配置してあり、アタッチメントプレート12bの上縁部が室内側に倒れた場合に框係合板部63に係合した状態となる。
上記のように、枠側係合片50及び框側係合片60を設けた建具によれば、開閉リンク機構40において下枠12及び下框23との連結要素が融解した場合、オペレータシャフト32の重量によって下枠12のアタッチメントプレート12bが下枠基部12aから離隔するように室内側に移動し、オペレータシャフト32の先端部が下方に変位する。これにより、枠側係合片50の枠係合板部53が上方に変位して框側係合片60の框係合板部63に係合し、障子20の開き方向への移動が規制されるため、下枠12と下框23との隙間が拡大する事態が防止され、火災時においても火炎の貫通口が形成されるおそれがなくなる。
(実施の形態2)
図8及び図9は、本発明の実施の形態2である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、開口枠10及び障子20を備えた横すべり出し窓であり、実施の形態1とは枠側係合片及び框側係合片の構成のみが異なっている。以下、実施の形態1と相違する点について詳述し、共通する構成については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
実施の形態2の枠側係合片70は、下枠12において下框23の見付け面に対向する部位に設けてあり、框側係合片80は、下框23の見付け面において下枠12に対向する部位に設けてある。枠側係合片70及び框側係合片80は、補強材11b,13b,22b,23b,24bと同様、それぞれアルミニウム、ステンレス、鋼材といった金属によって成形したもので、下枠12と下框23との間の両端となる位置にそれぞれ設けてある。
枠側係合片70は、図8に示すように、平板状を成す枠側水平延在板部71と、枠側水平延在板部71の一方の側縁からほぼ直角に屈曲した枠取付板部72と、枠側水平延在板部71の他方の側縁から枠取付板部72に対向する向きに直角に屈曲した枠係合板部(係合部)73とを一体に成形したものである。この枠側係合片70は、枠係合板部73が上方に向いた状態で枠取付板部72を介して下枠12のアタッチメントプレート12bに固定してある。枠側係合片70をアタッチメントプレート12bに固定する方法としては、互いの間をネジ止めすれば良い。
框側係合片80は、平板状を成す框側水平延在板部81と、框側水平延在板部81の一方の側縁からほぼ直角に屈曲した框取付板部82とを一体に成形した略L字状を成すものである。図には明示していないが、框側係合片80は、下框12の長手方向に沿った寸法が枠側係合片70よりも長く構成してあり、框側水平延在板部61の先端部に挿通孔83を有している。挿通孔83は、枠側係合片70の枠係合板部73を挿通することのできる寸法を有した長孔である。この框側係合片80は、框側水平延在板部81が枠側水平延在板部71よりも上方において枠側水平延在板部71に対向した状態で框取付板部82を介して下框23の見付け面に固定してある。框側係合片80を下框23に固定する方法としては、互いの間をネジ止めすれば良い。
図8からも明らかなように、框側係合片80の框側水平延在板部81は、略水平方向に沿って延在した状態にあり、オペレータシャフト32の回転操作により開口枠10に対して障子20を開閉移動した場合に枠側係合片70の枠係合板部73に干渉することはない。すなわち、枠側係合片70の枠係合板部73は、オペレータシャフト32が取付姿勢に配置された状態においては障子20の開き移動に伴う框側水平延在板部81の移動領域外に位置するように配置してある。また、枠側係合片70の枠係合板部73は、先端が框側水平延在板部81に対向した状態にあり、図9に示すように、アタッチメントプレート12bの上縁部が室内側に倒れるように移動した場合には框側水平延在板部81の挿通孔83に挿通して内壁面に係合するように設定してある。すなわち、枠側係合片70の枠係合板部73は、アタッチメントプレート12bが下端を中心として回転した場合の移動軌跡が框側水平延在板部81の挿通孔83を通過するように配置してあり、アタッチメントプレート12bの上縁部が室内側に倒れた場合に挿通孔83に挿通して内壁面に係合した状態となる。
上記のように、枠側係合片70及び框側係合片80を設けた建具によれば、開閉リンク機構40において下枠12及び下框23との連結要素が融解した場合、オペレータシャフト32の重量によって下枠12のアタッチメントプレート12bが下枠基部12aから離隔するように室内側に移動し、オペレータシャフト32の先端部が下方に変位する。これにより、枠側係合片70の枠係合板部73が上方に変位して框側水平延在板部81の挿通孔83に挿通し、その内壁面に係合することにより障子20の開き方向への移動が規制されるため、下枠12と下框23との隙間が拡大する事態が防止され、火災時においても火炎の貫通口が形成されるおそれがなくなる。
尚、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、横すべり出し窓を例示しているが、本発明は、下枠と下框との間を開閉リンク機構によって連結し、かつ下枠の見付け面に開閉リンク機構を動作させるオペレータシャフトが支持された建具であれば、横すべり出し窓以外であっても適用することが可能である。また、枠及び框をそれぞれ樹脂によって成形しているが、樹脂によって枠及び框が成形されたものに限定されない。
また、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、オペレータシャフト32に延長操作部300を設けたものを例示しているが、必ずしもこれに限らず、例えばオペレータシャフトの先端部に操作ハンドルを設けるようにしても構わない。
さらに、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、下枠12と下框23との間の両端となる位置にそれぞれ枠側係合片50,70及び框側係合片60,80を設けているが、本発明はこれに限定されない。また、枠側係合片50,70及び框側係合片60,80の具体的な構成についても実施の形態1のものに限定されない。すなわち、枠側係合片及び框側係合片は、オペレータシャフトが下方に変位した場合に互いに屈曲した部分を介して相互に係合できれば、その他の位置に設けてあっても良いし、その他の形状であっても構わない。例えば、下枠の枠側係合片に挿通孔を形成し、かつ下框の框側係合片に挿通孔に挿通される係合部を設けるように構成することが可能である。
10 開口枠、12 下枠、12a 下枠基部、12b アタッチメントプレート、20 障子、23 下框、23a 框基部、23b 補強材、32 オペレータシャフト、40 開閉リンク機構、50,70 枠側係合片、53,73 枠係合板部、60,80 框側係合片、63 框係合板部、83 挿通孔

Claims (4)

  1. 下枠と下框との間を開閉リンク機構によって連結するとともに、前記下枠の見付け面に所定の取付姿勢となる状態でオペレータシャフトを支持させ、前記オペレータシャフトが回転操作された場合に前記開閉リンク機構を動作させることにより、開口枠に対して障子を開閉させるように構成した建具において、
    前記下枠から前記下框の見付け面に向けて突出した枠側係合片と、前記下框の見付け面から前記下枠に向けて突出した框側係合片とを備え、
    前記枠側係合片は、前記オペレータシャフトが前記取付姿勢に配置された状態においては前記障子の開き移動に伴う前記框側係合片の移動領域外に位置し、かつ前記障子を閉じた状態で前記オペレータシャフトが下方に変位した場合の移動軌跡が前記框側係合片に交錯するように配設したことを特徴とする建具。
  2. 前記枠側係合片及び前記框側係合片は、それぞれの先端部が互いに他方に向けて屈曲した係合部を有したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記枠側係合片及び前記框側係合片は、一方の先端部に他方に向けて屈曲した係合部を有し、かつ他方の先端部に前記係合部を挿通させる挿通孔を有したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  4. 前記下枠は樹脂によって成形した枠基部と、前記枠基部の見付け面に配設した金属から成るアタッチメントとを有し、かつ前記下框は樹脂によって中空に成形した框基部と、前記框基部の中空内部に配設した金属から成る補強材とを有したものであり、
    前記下枠のアタッチメントに前記オペレータシャフトを支持させ、かつ前記下框の補強材に前記框側係合片を支持させるとともに、前記下枠のアタッチメントに前記枠側係合片を設けたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
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