JP2016094587A - 接着剤及び基板の製造方法並びに基板保持シート - Google Patents

接着剤及び基板の製造方法並びに基板保持シート Download PDF

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Abstract

【課題】生産コストが増大せず、かつ、生産性を低下させることなく、基板の平坦化や薄板化を確実に行うことができるようにする。【解決手段】基板とシートとの間に介在させて硬化することにより前記基板と前記シートとを接着する接着剤であって、硬化した状態で、前記基板との接着面において前記接着面から引き剥がす方向の接着力が前記接着面に平行な方向の接着力に対して小さくなるように設定され、硬化した状態で、前記接着剤と前記基板との接着力が、前記接着剤と前記シートとの接着力よりも小さくなるように設定される。【選択図】図1

Description

本発明は、接着剤及び基板の製造方法並びに基板保持シートに関する。
研削(例えば、化学的機械的研磨)により基板(例えば、半導体ウェハ、金属板、セラミックス板、単結晶板等)の平坦化や薄板化を行う場合、基板における研削を行う第1面に対する反対側の第2面を保持して第1面の研削を行う。第2面の保持には、例えば吸引機構が用いられている。しかしながら、基板の第2面は、平坦でなく、加工時にできる凹凸を有することが多い。また、半導体基板のように基板の第2面にバンプ等による比較的大きな凹凸を有することがある。そのため、吸引機構によって、凹凸を有する第2面を吸引して基板を保持しようとすると、基板が傾いた状態で吸引機構に保持されたり、吸引機構による吸引がうまく行えず基板の保持力が不足して、思い通りの研削が行えない場合がある。そこで、基板の第2面の凹凸を除去ないし補正するべく、基板の第2面に、表面を平坦にするための樹脂、テープ、シート等の補助部材を付着(貼り付け、形成)するようにしている。基板の第2面に補助部材を付着することで、基板の傾きが補正され、吸引機構による吸引がうまく行うことができるようになり基板の保持力を確保することができ、さらに、基板の第2面を薬剤、パーティクル等の異物から保護することができる。
しかしながら、基板を研削した後に基板から補助部材を剥がす必要がある場合、基板に補助部材の一部(例えば、接着剤)が残ってしまうことがある。そこで、基板から補助部材を確実に剥がすことができるようにするため、様々な工夫がなされている。例えば、補助部材を基板から剥がす前に紫外線等の光を照射することによって補助部材の接着力を低下させる技術(例えば、特許文献1参照)、加熱して補助部材の接着力を低下させる技術(例えば、特許文献2参照)、剥離液等による薬液処理によって補助部材の接着力を低下させる技術(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
特開2003−218073号公報 特開平11−204551号公報 特開2005−229053号公報
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
しかしながら、上記のいずれの技術も、補助部材の剥離の際に補助部材の接着力を低下させる処理を行ってから、補助部材を剥がしているため、補助部材を剥がすための時間が長くなり、基板の生産性が低下する可能性がある。
また、光照射や熱処理により補助部材の接着力を低下させる技術では、補助部材において補助部材の接着力を低下させるための特殊な層を組み入れておく必要があるため、補助部材が高価となり、生産コストが増大する可能性がある。また、補助部材においてこのような特殊な層を組み入れると補助部材が厚くなるため、基板の傾きを十分に除去することができなくなる可能性があり、基板が傾いたまま研削してしまうと、基板の歩留まりが低下し、基板の生産性が低下する可能性がある。
さらに、薬液処理により補助部材の接着力を低下させる技術では、薬液の成分が基板に染み込む可能性があり、染み込んだ薬液の成分により基板の構成部(例えば、半導体基板であれば絶縁層や金属層)が劣化してしまうと、基板の歩留まりが低下し、生産性を向上させることができない可能性がある。また、このような薬液には様々な特殊成分が含まれていることが多いので、薬液が高価となり、生産コストを低減することができなくなる可能性がある。
本発明の主な課題は、生産コストが増大せず、かつ、生産性を低下させることなく、基板の平坦化や薄板化を確実に行うことができる接着剤及び基板の製造方法並びに基板保持シートを提供することである。また、本発明の主な課題は、生産コストが増大せず、かつ、生産性を低下させることなく、基板の加工、処理を確実に行うことができる接着剤及び基板の製造方法並びに基板保持シートを提供することである。
第1の視点に係る接着剤は、基板とシートとの間に介在させて硬化することにより前記基板と前記シートとを接着する接着剤であって、硬化した状態で、前記基板との接着面において前記接着面から引き剥がす方向の接着力が前記接着面に平行な方向の接着力に対して小さくなるように設定され、硬化した状態で、前記接着剤と前記基板との接着力が、前記接着剤と前記シートとの接着力よりも小さくなるように設定される。
第2の視点に係る基板の製造方法は、基板及びシートの一方に、第1の視点に係る接着剤を形成する工程と、前記接着剤に前記基板及び前記シートの他方を貼り合わせ、前記接着剤の厚さが所定の厚さになるように圧力をかける工程と、前記接着剤を硬化する工程と、前記基板における前記接着剤側の面に対する反対側の面を研削する工程と、前記接着剤を変質させずに前記基板から前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす工程と、を含む。
第3の視点に係る基板保持シートは、第1の視点に係る接着剤と、前記接着剤の前記基板側の面に対する反対側の面に接着されるシートと、を備える。
本発明によれば、生産コストが増大せず、かつ、生産性を低下させることなく、基板の平坦化や薄板化を確実に行うことができる。
実施形態1に係る基板の製造方法を模式的に示した工程断面図である。 実施形態2に係る基板の製造方法を模式的に示した工程断面図である。 剥離試験の条件及びその結果を示した表である。 実施形態4に係る基板の製造方法を模式的に示した工程断面図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
[実施形態1]
実施形態1に係る基板の製造方法について図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る基板の製造方法を模式的に示した工程断面図である。
実施形態1に係る基板の製造方法は、研削により基板10の研削しようとする第1面11を平坦化又は基板10を薄板化するのに適した基板の製造方法である。実施形態1に係る基板の製造方法においては、研削前に、基板10における第1面11に対する第2面12に、吸着保持装置110で基板10を保持しやすくするための接着剤20とシート30とを別々に形成し、研削後に、接着剤20及びシート30の両方を剥離する。詳しくは、以下の通りである。
まず、基板10の研削しようとする第1面11に対する反対側の第2面12に接着剤20を形成する(ステップA1;図1(A)参照)。
次に、接着剤20にシート30を貼り合わせ、接着剤20の層の厚さが所定の厚さになるように圧力をかける(ステップA2;図1(B)参照)。
次に、接着剤20を硬化する(ステップA3)。
次に、吸着保持装置110によってシート30を保持して、基板10の第1面11を研削する(ステップA4;図1(C)参照)。
最後に、接着剤20を変質させずに(光処理、熱処理、薬液処理等の処理を行わずに)、基板10から接着剤20ごとシート30を引き剥がす(ステップA5;図1(D)参照)。
ここで、基板10には、例えば、半導体ウェハ(例えば、シリコン基板;回路が形成されているか否かは不問)、金属板、セラミックス板(例えば、フェライト、サファイア、SiC、BaN等)、単結晶板、樹脂板等の板状の部材を用いることができる。基板10の第1面11及び第2面12は、凹凸(バンプ等による凹凸を含む)を有するか否かは問わない。
接着剤20は、硬化することにより接着力を発揮する接着剤である。接着剤20は、基板10を保持して研削するために用いることが好ましく、基板10を保持して他の作業を行うために用いてもよい。接着剤20には、光硬化性の接着剤を用いることが好ましく、熱硬化性、溶剤揮発硬化性の接着剤を用いてもよい。熱硬化性の接着剤を用いる場合には、できるだけ低温の加熱で硬化するものが望ましい。接着剤20は、液状とし、スピンコート法、塗布法、印刷法、ディスペンス塗布法等により基板10又はシート30上に形成することができる。
接着剤20は、硬化した状態で、基板10の第2面12に対して平行な方向(剪断方向)に接着力が強く、基板の第2面から引き剥がす方向(剥離方向)に接着力が弱い(剪断方向の接着力に対して極小)特性を有する状態で用いられる。つまり、接着剤20は、硬化した状態で、基板10との接着面において当該接着面から引き剥がす方向の接着力が当該接着面に平行な方向の接着力に対して小さくなるように設定される。接着剤20は、接着される部分の基板10及びシート30の材料に応じて設定され、接着剤20と基板10との接着力、及び、接着剤20とシート30との接着力の関係で決定することができる。接着剤20には、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ウレタンアクリレート樹脂のいずれか又は全てを主成分とする接着剤を用いることができる。接着剤20は、基板10から剥がす際に変質することなく(光処理、熱処理、薬液処理等の処理を行わずに)引き剥がすことができるように設定される。
接着剤20は、複数の市販品を配合したものを用いることができ、例えば、以下のような市販品を以下のような組成で配合したものを用いることができる。以下のように配合することにより、(1)未硬化時は小さな凹凸を充填できる程度に低粘度であり、秒単位で硬化させることができ、(2)硬化した状態では柔軟性、伸縮性がありバンプ等を傷つけることなく、簡単に基板10から剥離でき、(3)研削抵抗に耐えるせん断接着力と、簡単にはがせる適度な剥離接着力とがある。このような接着剤を開発することにより、接着剤20及びシート30を基板10から剥がす際に、接着剤20を変質することなく(光処理、熱処理、薬液処理等の処理を行わずに)引き剥がすこと可能になった。なお、接着剤20は、これに限るものではない。
会社名 市販品名 組成
SARTOMER社 CN996 10wt%以上30wt%以下
SARTOMER社 SR506NS 20wt%以上60wt%以下
新中村化学工業株式会社 UAW2A 10wt%以上30wt%以下
BASF社 IRGACURE184 0wt%以上5wt%以下
BASF社 IRGACURE819 0wt%以上5wt%以下
信越化学工業株式会社 KBM-5103 0wt%以上5wt%以下
接着剤20は、できるだけ薄いことが望ましく、基板10の第2面12が凹凸を有する場合には凹部に充填され、かつ、凸部でできるだけ薄いことが望ましい。接着剤20の厚さ(最小となる部分の厚さ)は、例えば、0μmより大きくかつ500μm以下とすることができる。500μmを超えると接着剤が伸びて、基板から引き剥がしにくくなる可能性がある。また、接着剤20の厚さは、接着剤20の硬化時の収縮を小さく抑えることを考慮すると、10μm以上かつ200μm以下であることが好ましく、10μm以上かつ50μm以下であることがより好ましい。なお、基板10の第2面12とシート30とは、部分的に接してもよい。
接着剤20の硬化後の基板10に対する剪断方向の接着力(引張りせん断接着強さJISK6850(1999)に相当)は、0.1MPa以上かつ50MPa以下とすることができ、1MPa以上かつ30MPa以下とすることが好ましい。0.1MPaに満たないと、研削抵抗に耐えられなくなる可能性がある。一方、50MPaを超えると、基板10から引き剥がしにくくなる可能性がある。
接着剤20の硬化後の基板10からの剥離方向(ここでは180°)の接着力(はく離接着強さJISK6854(1999)に相当)は、0N/mmより大きくかつ1N/mm以下とすることができ、0.1N/mm以上かつ0.8N/mm以下とすることが好ましい。1N/mmを超えると、接着力が強すぎて、基板から引き剥がしにくくなる可能性がある。
接着剤20の硬化前の粘度は、100mPa・s以上かつ100000mPa・s以下とすることができ、500mPa・s以上かつ5000mPa・s以下とすることが好ましい。100000mPa・sを超えるとバンプ等の比較的大きな凹凸を充填できなくなる可能性がある。100mPa・sより小さいと接着剤が基板から流れ落ちてしまう可能性がある。
接着剤20の硬化後の伸びは、50%以上かつ700%以下とすることができ、100%以上かつ500%以下とすることが好ましい。50%よりも小さいとバンプ等が取れてしまう可能性がある。700%を超えると接着剤の硬度が不足する可能性がある。接着剤20の硬化後の硬度は、「JIS K 5600」に準ずる鉛筆引っかき硬度試験法による硬度で鉛筆1Bよりも柔らかいものが好ましい。
シート30は、接着剤20の補強材として用いるための部材である。シート30は、フィルム状に形成され、可撓性を有する。シート30の材質は、接着剤20と基板10との接着力、及び、接着剤20とシート30との接着力の関係で決定することができ、例えば、PET(polyethylene terephthalate)、アクリル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ガラス等のいずれか又は全てを主成分とするものを用いることができる。シート30は、接着剤20が光硬化性である場合には、光透過性の材料を用いる。
シート30には、市販品を用いることができ、例えば、積水成型工業株式会社製のエスビロンスタット(市販品名;0.2mm厚)を用いることができる。
シート30の厚さは、例えば、50μm以上とすることができる。50μmに満たないとシートが補強材として機能しにくくなり、基板10から引き剥がしにくくなる可能性がある。なお、厚みが1mmでも湾曲することが出来る可撓性のあるシートは、剥離することが出来るが、生産コストが増大する可能性がある。シート30の厚さは、材料にもよるが、実用性及び経済性を考慮すると、50μm以上かつ500μm以下であることが好ましく、100μm以上かつ300μm以下であることがより好ましい。
吸着保持装置110は、保持しようとするもの(ここでは基板10)を吸着により保持する装置である。なお、吸着保持装置110に限らず、保持しようとするものが保持できれば、どのような装置でもかまわない。
なお、実施形態1では、接着剤20を基板10に形成してからシート30を貼り付けた例を示しているが、接着剤20をシート30に形成してから基板10を貼り付けるようにしてもよい。
実施形態1によれば、基板10の第1面11を研削する時の剪断方向の研削力(研削抵抗)に対し十分な接着力(剪断強度)があるので、基板10を確実に薄く研削することができる。また、接着剤20と基板10との接着力が弱く、かつ、接着剤20とシート30との接着力が強いので、シート30を剥離する時に、基板10に接着剤を残すことなく、基板10からシート30及び接着剤20を剥離することができる。また、基板10の第2面12に、テープやシートでは吸収しきれない凹凸(例えば、バンプ)があっても、接着剤20の層で凹凸を吸収して基板の第1面を傾けずに配置することができるので研削により、ディンプルを発生することなく基板10の第1面11を確実に平坦化することができ、基板10を確実に薄板化することができるようになり、基板の歩留まりが向上し、基板の生産性を向上させることができる。また、基板10に接着(接着硬化)された接着剤20及びシート30を引き剥がす際に、接着剤20を変質することなく(光処理、熱処理、薬液処理等の処理を行わずに)引き剥がすことができるので、接着剤20及びシート30を引き剥がす工程の時間を短縮することができるようになり、基板10の生産性を向上させることができる。また、基板10に接着(接着硬化)された接着剤20及びシート30を引き剥がす際に、接着剤20を変質して引き剥がしやすくするための特殊な層を組み込む必要がないため、生産コストを増大させることがない。また、接着剤20を変質して引き剥がしやすくするための特殊な層を組み込む必要がないため、接着剤20の層を薄くすることができ、基板の傾きを十分に除去して研削することができるようになり、基板10の歩留まりが向上し、基板の生産性を向上させることができる。基板10に接着(接着硬化)された接着剤20及びシート30を引き剥がす際に、接着剤20を変質して引き剥がしやすくするための薬液を使用することなく引き剥がすことができるので、生産コストを増大させることがない。また、接着剤20を変質して引き剥がしやすくするための薬液を使用することなく引き剥がすことができるので、薬液の成分により基板の構成部が劣化することがなく、基板10の歩留まりが向上し、基板10の生産性を向上させることができる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2に係る基板の製造方法について図面を用いて説明する。図2は、実施形態2に係る基板の製造方法を模式的に示した工程断面図である。
実施形態2に係る基板の製造方法は、実施形態1の変形例であり、研削前に、基板10第2面12に接着剤(図1の20)とシート(図1の30)とを別々に形成するのではなく、接着剤41とシート42とが予めセットされた基板保持シート40の接着剤41を貼り合わせるようにしたものである。その他の工程、構成は、実施形態1と同様である。基板保持シート40は、基板10を保持するためのシートであり、接着剤41と、シート42と、を有する(図2(A)参照)。
接着剤41は、硬化することにより接着力を発揮する層である。接着剤は、硬化前においてはゲル状で変形可能である。接着剤41は、シート42の片面に形成されている。接着剤41は、シート42側の面に対する反対側の面に基板10の第2面12を貼り合わせて硬化することで基板10と接着する。接着剤41のその他の構成は、実施形態1の接着剤(図1の20)と同様にすることができる。
シート42は、接着剤41の補強材として機能させるための部材である。シート42は、実施形態1のシートと同様なものを用いることができる。
実施形態2に係る基板の製造方法として、まず、シート42に接着剤41が形成された基板保持シート40の接着剤41と基板10の第2面12とを貼り合わせ、接着剤41の厚さが所定の厚さになるように圧力をかける(ステップB1;図2(B)参照)。ここで、接着剤41と基板10の第2面12とを貼り合わせる際、接着剤41に光、熱等の処理を行って接着剤41の粘度を低下(液状化)するようにしてもよい。
次に、接着剤41を硬化する(ステップB2)。
次に、吸着保持装置110によってシート42を保持して、基板10の第1面11を研削する(ステップB3;図2(C)参照)。
最後に、接着剤41を変質させずに(光処理、熱処理、薬液処理等の処理を行わずに)、基板10から接着剤41ごとシート42を引き剥がす(ステップB4;図1(D)参照)。
実施形態2によれば、実施形態1と同様に、生産コストが増大せず、かつ、生産性を低下させることなく、基板の平坦化や薄板化を確実に行うことができるとともに、硬化前に接着剤を基板に形成する工程を省略することができるようになり、さらに生産性を向上させることができるようになる。
[実施形態3]
実施形態3に係る基板の製造方法について説明する。
実施形態3に係る基板の製造方法は、実施形態1、2に係る基板の製造方法における基板の研削の代わりに、例えば、ダイシング、切断、切削、穴あけ、表面加工、溶接、エッチング(ウェットエッチング、ドライエッチング)、成膜(ないし堆積)、表面実装(フリップチップボンディング)、印刷、めっき処理、薬物処理(酸処理、アルカリ処理)、洗浄等の機械加工、物理処理、化学処理が挙げられる。その他の工程は、実施形態1、2と同様である。
実施形態3によれば、実施形態1、2と同様に、シートを剥離する時に、基板に接着剤を残すことなく、基板からシート及び接着剤を剥離することができるので、生産コストが増大せず、かつ、生産性を低下させることなく、基板の加工、処理を確実に行うことができる。ダイシングであれば、接着剤ないしシートを完全に分離しないように基板を切ることができるので、シートの貼り替えをしなくて済む。表面実装であれば、接着剤及びシートが、表面実装時の温度以上の250℃での30分間の加熱にも耐えることができることが確認できた。また、接着剤及びシートが基板の加工時の保護膜として機能させることができ、薬剤、パーティクル等の異物から保護することができる。
[実施形態4]
実施形態4に係る基板の製造方法について説明する。図面を用いて説明する。図4は、実施形態4に係る基板の製造方法を模式的に示した工程断面図である。
実施形態4に係る基板の製造方法は、実施形態1、2の変形例であり、基板10を保持する手段として吸着保持装置(図1(C)、図2(C)の110)を用いるのをやめ、保持板50及び粘着剤51を用いたものである。その他の工程、構成は、実施形態1、2と同様である。
ここで、保持板50は、基板10を保持するための板状の部材である。保持板50には、例えば、セラミック板、金属板等を用いることができ、これらに限られるものではない。保持板50には、市販品を用いることができ、例えば、日本エンギス株式会社製のセラミック製貼付盤(直径383mm、厚み20mm)を用いることができる。
また、粘着剤51は、粘着力により物体間を接着する粘着剤である。粘着剤51には、保持板50やシート30の材質に応じて、例えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤等を用いることができ、これらに限られるものではない。粘着剤51には、市販品を用いることができ、例えば、トーヨーケム株式会社製のBPS5079−1を用いることができる。粘着剤51は、加熱(例えば、100℃以下の温度に加熱)することによって粘度が低下して保持板50を剥がしやすくできるものであることが好ましい。粘着剤51は、液状とし、スピンコート法、塗布法、印刷法、ディスペンス塗布法等によりシート30又は上に形成することができる。粘着剤の厚さは、できるだけ薄いことが望ましく、例えば、0μmより大きくかつ50μm以下とすることができ、実用性及び経済性を考慮すると、10μm以上かつ30μm以下が好ましい。
実施形態4に係る基板の製造方法として、まず、ステップA1〜A3、又は、ステップB1〜B2により、基板10の第2面12に接着剤20(又は41、以下同様)を介してシート30(又は42、以下同様)を貼り合わせ、接着剤20の厚さが所定の厚さになるように圧力をかけ、その後、接着剤20を硬化する(ステップC1)。
次に、シート30の接着剤20側に対する反対側の面に粘着剤51を形成する(ステップC2;図4(A)参照)。なお、粘着剤51は、保持板(図4(B)の50)に形成してもよい。
次に、粘着剤51に保持板50を接着することによって基板10を保持板50に保持させる(ステップC3;図4(B)参照)。
次に、基板10の第1面11を研削する(ステップC4;図4(C)参照)。なお、実施形態3のように、研削の代わりに、例えば、ダイシング、切断、切削、穴あけ、表面加工、溶接、エッチング(ウェットエッチング、ドライエッチング)、成膜(ないし堆積)、表面実装(フリップチップボンディング)、印刷、めっき処理、薬物処理(酸処理、アルカリ処理)、洗浄等の機械加工、物理処理、化学処理を行ってもよい。
次に、基板10、接着剤20、シート30、粘着剤51、及び保持板(図4(C)の50)を含むユニットを加熱することによって、当該ユニットから保持板(図4(C)の50)を剥がす(ステップC5;図4(D)参照)。なお、粘着剤51は、シート30に付着していてもよく、付着していなくてもよい。
最後に、接着剤20を変質させずに(光処理、熱処理、薬液処理等の処理を行わずに)、基板10から接着剤20ごとシート30を引き剥がす(ステップC6;図4(E)参照)。
実施形態4によれば、粘着剤51を用いて保持板50に貼り付けて基板10の確実な保持が必要な場合にも、粘着剤51を基板10に接触させる必要がなくなり、シート30を剥離する時に、基板10に接着剤20及び粘着剤51を残すことなく、基板10からシート30及び接着剤20を剥離することができるので、実施形態1〜3と同様に、生産コストが増大せず、かつ、生産性を低下させることなく、基板の加工、処理を確実に行うことができる。
基板の製造方法における研削試験及び剥離試験について説明する。
[研削試験]
研削試験では、実施形態1に係る基板の製造方法(図1参照)に沿って、基板10に接着剤20を介してシート30を貼り付け、その後、基板10を研削できるか否かを試験した。詳細には、基板10として厚さ500μmのシリコンウェハを用い、シリコンウェハの第2面12に、接着剤20として光硬化型接着剤(主成分:ウレタンアクリレート樹脂)をディスペンスして均一な厚さに塗布し、その後、シート30として厚さ200μmの塩化ビニルシートを光硬化型接着剤に貼り合わせ、その後、光硬化型接着剤が厚さ20μm(最薄部の厚さ)となるように均等に圧力をかけ、その後、光(紫外線)を照射して光硬化型接着剤を硬化させ、その後、シリコンウェハの第1面11を研削できるか否かを試験した。
その結果、シリコンウェハの第2面12に凹凸があっても第1面11に凹凸が出ないように平坦に研削することができた。また、シリコンウェハを厚さ50μmまで研削することができた。
なお、光硬化型接着剤の代わりに溶剤揮発硬化型接着剤、熱硬化型接着剤を用いた場合、光硬化型接着剤よりも硬化するまでに時間がかかった。
[剥離試験]
剥離試験では、基板10の種類を変えたり、接着剤及びシートの厚さを変えて剥離試験を行った。基板として、厚さ500μmのガラス板、アルミニウム板、シリコンウェハを使用し、接着剤として、ウレタンアクリレート樹脂を主成分とする紫外線硬化型の接着剤を使用し、シートとして、PET(厚さ50μm)、ポリ塩化ビニル樹脂(厚さ0.2、0.3、0.5、1mm)を使用した。
剥離試験の方法として、基板の第2面(接着面)に接着剤を塗布(ディスペンス塗布)し、その後、幅100mm及び長さ200mmにカットしたシートを、接着剤に貼り合わせ、その後、接着剤が50μm、200μmになるように均等に加圧し、その後、接着剤に光(紫外線)を照射して接着剤を硬化し、その後、バックグラインド用剥離テープをシートにおける幅100mmの辺の周縁部に貼り付け、その後、シートを引き剥がしたときにシートとともに接着剤を引き剥がせるか否かの試験を行った。なお、ここでは研削を行っていない。また、バックグラインド用剥離テープは、シートを引き剥がす時のきっかけとするものである。
その結果、PETシートの場合、どの基板であってもPETシートのみが剥離し、接着剤が基板に残った。そのため、基板に残った接着剤を再度剥離処理することが必要となる。再度剥離処理を回避するには、表面処理したPETシートを用いたり、PETシートに対して接着性の相性がよい接着剤を用いる必要がある。
ポリ塩化ビニルシートの場合、図3に示すような結果となった。すなわち、シート厚、接着剤厚、基板の種類に応じて基板からシート及び接着剤を剥離することができた。基板の種類にかかわらず、シート厚及び接着剤厚がともに薄いものほどシー及び接着剤を剥離しやすい傾向があった。基板はアルミニウム板、ガラス板、シリコンウェハの順にシート及び接着剤を剥離しやすい傾向があった。少なくともシート厚0.3mm以下、かつ、接着剤厚50μm以下で使用すれば、どの種類の基板に対してもシート及び接着剤を剥離できる。
なお、塩化ビニルシートの代わりにポリプロピレンシートを用いると、シートを引き剥がしたときに、シートと接着剤との間の接着力が弱く、PETシートの場合と同様に、接着剤がシリコンウェハに残った。ただし、ポリプロピレンシートを用いても、接着剤との接着面を表面処理(例えば、コロナ放電処理)したポリプロピレンシートを用いたり、別の種類の接着剤(ポリプロピレンに対して接着性の相性がよい接着剤)を用いれば、接着剤がシリコンウェハに残らないようにすることができる。さらに、シートを使用しないで接着剤のみ使用する場合、引き剥がし時の強度を確保するのに接着剤の層を厚くする必要があり、経済的ではない。
(付記)
第1の視点に係る接着剤は、基板とシートとの間に介在させて硬化することにより前記基板と前記シートとを接着する接着剤であって、硬化した状態で、前記基板との接着面において前記接着面から引き剥がす方向の接着力が前記接着面に平行な方向の接着力に対して小さくなるように設定される。また、硬化した状態で、前記接着剤と前記基板との接着力が、前記接着剤と前記シートとの接着力よりも小さくなるように設定される。
前記第1の視点に係る接着剤において、前記接着剤は、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化樹脂よりなり、かつ、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂及びウレタンアクリレート樹脂のいずれか又は全てを主成分とする。
前記第1の視点に係る接着剤において、前記接着剤は、前記基板と前記シートとの間で厚さ0μmより大きくかつ500μm以下で用いられる。
前記第1の視点に係る接着剤において、前記接着剤の硬化後の前記基板に対する剪断方向の接着力は、0.1MPa以上かつ50MPa以下である。また、前記接着剤の硬化後の前記基板からの剥離方向の接着力は、0N/mmより大きくかつ1N/mm以下である。
前記第1の視点に係る接着剤において、前記接着剤の硬化前の粘度は、100mPa・s以上かつ100000mPa・s以下である。また、前記接着剤の硬化後の伸びは、50%以上かつ700%以下である。さらに、前記接着剤の硬化後の硬度は、鉛筆1Bよりも柔らかい。
第2の視点に係る基板の製造方法は、基板及びシートの一方に、前記第1の視点に係る接着剤を形成する工程と、前記接着剤に前記基板及び前記シートの他方を貼り合わせ、前記接着剤の厚さが所定の厚さになるように圧力をかける工程と、前記接着剤を硬化する工程と、前記基板における前記接着剤側の面に対する反対側の面を研削する工程と、前記接着剤を変質させずに前記基板から前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす工程と、を含む。
前記第2の視点に係る基板の製造方法において、前記シートは、光透過性の樹脂よりなる。また、前記シートは、PET、アクリル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、及びガラスのいずれか又は全てを主成分とする。さらに、前記シートの厚さは、50μm以上とすることができる。
前記第2の視点に係る基板の製造方法において、前記基板は、半導体基板、セラミックス基板、金属板、樹脂板のいずれか1つである。また、前記基板は、少なくとも前記接着剤との接着面において凹凸面を有する。
前記第2の視点に係る基板の製造方法において、前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす工程では、熱処理、光処理、薬液処理のいずれの処理も行わずに、前記基板から前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす。
第3の視点に係る基板保持シートは、前記第1の視点に係る接着剤と、前記接着剤の前記基板側の面に対する反対側の面に接着されるシートと、を備える。
第4の視点に係る基板の製造方法は、基板及びシートの一方に、請求項1乃至5のいずれか一に記載の接着剤を形成する工程と、前記接着剤に前記基板及び前記シートの他方を貼り合わせ、前記接着剤の厚さが所定の厚さになるように圧力をかける工程と、前記接着剤を硬化する工程と、前記基板に対して所定の加工を行う工程と、前記接着剤を変質させずに前記基板から前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす工程と、を含むことを特徴とする。
前記第4の視点に係る基板の製造方法において、前記所定の加工は、前記基板のダイシング、切断、切削、穴あけ、表面加工、溶接、エッチング、成膜、表面実装、印刷、めっき処理、薬物処理、及び、洗浄のいずれかである。
前記第4の視点に係る基板の製造方法において、前記シートは、光透過性の樹脂よりなる。また、前記シートは、PET、アクリル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、及びガラスのいずれか又は全てを主成分とする。さらに、前記シートの厚さは、50μm以上とすることができる。
前記第4の視点に係る基板の製造方法において、前記基板は、半導体基板、セラミックス基板、金属板、樹脂板のいずれか1つである。また、前記基板は、少なくとも前記接着剤との接着面において凹凸面を有する。
前記第4の視点に係る基板の製造方法において、前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす工程では、熱処理、光処理、薬液処理のいずれの処理も行わずに、前記基板から前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす。
前記第4の視点に係る基板の製造方法において、前記接着剤を硬化する工程の後、かつ、前記所定の加工を行う工程の前に、前記シートの前記接着剤側に対する反対側の面に粘着剤を介して保持板を貼り合わせる工程を行い、前記所定の加工を行う工程の後、かつ、前記シートを引き剥がす工程の前に、前記シートから少なくとも保持板を剥がす工程を行う。
前記第4の視点に係る基板の製造方法において、前記粘着剤は、前記保持板と前記シートとの間で厚さ0μmより大きくかつ50μm以下で用いられる。
なお、上記の特許文献、非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。
[優先権主張の意義]
本願は、先の出願・特願2015−64926(出願日2015年3月26日)の優先権を主張し、その利益を享受するものであり、該先の出願に記載された特許請求の範囲の記載事項の解釈においては専ら先の出願日を基準日として該先の出願の全記載事項(特許請求の範囲、明細書、図面を含む)にのみ基づいて解釈されるべきものである。
また、後の出願日を基準日とする特許請求の範囲の解釈は、後の出願日における明細書、図面の全記載事項に基づいて解釈するものとする。
(なお、後の出願日に追加ないし変更された事項には下線を施して示す。)
10 基板
11 第1面
12 第2面
20 接着剤
30 シート
40 基板保持シート
41 接着剤
42 シート
50 保持板
51 粘着剤
100 研削機
110 吸着保持装置

Claims (13)

  1. 基板とシートとの間に介在させて硬化することにより前記基板と前記シートとを接着する接着剤であって、
    硬化した状態で、前記基板との接着面において前記接着面から引き剥がす方向の接着力が前記接着面に平行な方向の接着力に対して小さくなるように設定され、
    硬化した状態で、前記接着剤と前記基板との接着力が、前記接着剤と前記シートとの接着力よりも小さくなるように設定されることを特徴とする接着剤。
  2. 前記接着剤は、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化樹脂よりなり、かつ、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂及びウレタンアクリレート樹脂のいずれか又は全てを主成分とすることを特徴とする請求項1記載の接着剤。
  3. 前記接着剤は、前記基板と前記シートとの間で厚さ0μmより大きくかつ500μm以下で用いられることを特徴とする請求項1又は2記載の接着剤。
  4. 前記接着剤の硬化後の前記基板に対する剪断方向の接着力は、0.1MPa以上かつ50MPa以下であり、
    前記接着剤の硬化後の前記基板からの剥離方向の接着力は、0N/mmより大きくかつ1N/mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の接着剤。
  5. 前記接着剤の硬化前の粘度は、100mPa・s以上かつ100000mPa・s以下であり、
    前記接着剤の硬化後の伸びは、50%以上かつ700%以下であり、
    前記接着剤の硬化後の硬度は、鉛筆1Bよりも柔らかいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の接着剤。
  6. 基板及びシートの一方に、請求項1乃至5のいずれか一に記載の接着剤を形成する工程と、
    前記接着剤に前記基板及び前記シートの他方を貼り合わせ、前記接着剤の厚さが所定の厚さになるように圧力をかける工程と、
    前記接着剤を硬化する工程と、
    前記基板における前記接着剤側の面に対する反対側の面を研削する工程と、
    前記接着剤を変質させずに前記基板から前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす工程と、
    を含むことを特徴とする基板の製造方法。
  7. 前記シートは、光透過性の樹脂よりなり、かつ、PET、アクリル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、及びガラスのいずれか又は全てを主成分とし、
    前記シートの厚さは、50μm以上であることを特徴とする請求項6記載の基板の製造方法。
  8. 前記基板は、半導体基板、セラミックス基板、金属板、樹脂板のいずれか1つであり、かつ、少なくとも前記接着剤との接着面において凹凸面を有することを特徴とする請求項6又は7記載の基板の製造方法。
  9. 前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす工程では、熱処理、光処理、薬液処理のいずれの処理も行わずに、前記基板から前記接着剤ごと前記シートを引き剥がすことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一に記載の基板の製造方法。
  10. 請求項1乃至5のいずれか一に記載の接着剤と、
    前記接着剤の前記基板側の面に対する反対側の面に接着されるシートと、
    を備えることを特徴とする基板保持シート。
  11. 基板及びシートの一方に、請求項1乃至5のいずれか一に記載の接着剤を形成する工程と、
    前記接着剤に前記基板及び前記シートの他方を貼り合わせ、前記接着剤の厚さが所定の厚さになるように圧力をかける工程と、
    前記接着剤を硬化する工程と、
    前記基板に対して所定の加工を行う工程と、
    前記接着剤を変質させずに前記基板から前記接着剤ごと前記シートを引き剥がす工程と、
    を含むことを特徴とする基板の製造方法。
  12. 前記所定の加工は、前記基板のダイシング、切断、切削、穴あけ、表面加工、溶接、エッチング、成膜、表面実装、印刷、めっき処理、薬物処理、及び、洗浄のいずれかであることを特徴とする請求項11記載の基板の製造方法。
  13. 前記接着剤を硬化する工程の後、かつ、前記所定の加工を行う工程の前に、前記シートの前記接着剤側に対する反対側の面に粘着剤を介して保持板を貼り合わせる工程を行い、
    前記所定の加工を行う工程の後、かつ、前記シートを引き剥がす工程の前に、前記シートから少なくとも保持板を剥がす工程を行うことを特徴とする請求項11又は12記載の基板の製造方法。
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