JP2016094303A - 微細構造形成方法及びフィン構造 - Google Patents

微細構造形成方法及びフィン構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016094303A
JP2016094303A JP2013037136A JP2013037136A JP2016094303A JP 2016094303 A JP2016094303 A JP 2016094303A JP 2013037136 A JP2013037136 A JP 2013037136A JP 2013037136 A JP2013037136 A JP 2013037136A JP 2016094303 A JP2016094303 A JP 2016094303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indium
semiconductor
group iii
trench
forming method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013037136A
Other languages
English (en)
Inventor
軍司 勲男
Isao Gunji
勲男 軍司
勇作 柏木
Yusaku Kashiwagi
勇作 柏木
正和 杉山
Masakazu Sugiyama
正和 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
University of Tokyo NUC
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd, University of Tokyo NUC filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2013037136A priority Critical patent/JP2016094303A/ja
Priority to TW103106897A priority patent/TW201440130A/zh
Priority to PCT/JP2014/055702 priority patent/WO2014133190A1/ja
Publication of JP2016094303A publication Critical patent/JP2016094303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/10Inorganic compounds or compositions
    • C30B29/40AIIIBV compounds wherein A is B, Al, Ga, In or Tl and B is N, P, As, Sb or Bi
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B19/00Liquid-phase epitaxial-layer growth
    • C30B19/12Liquid-phase epitaxial-layer growth characterised by the substrate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02367Substrates
    • H01L21/0237Materials
    • H01L21/02373Group 14 semiconducting materials
    • H01L21/02381Silicon, silicon germanium, germanium
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02518Deposited layers
    • H01L21/02521Materials
    • H01L21/02538Group 13/15 materials
    • H01L21/02543Phosphides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02612Formation types
    • H01L21/02617Deposition types
    • H01L21/02636Selective deposition, e.g. simultaneous growth of mono- and non-monocrystalline semiconductor materials
    • H01L21/02639Preparation of substrate for selective deposition

Abstract

【課題】高品質なIII−V族半導体の微細構造を得ることができる微細構造形成方法を提供する。【解決手段】ウエハWを被覆するウエットエッチストップ層22及び被覆層23にトレンチ24を形成し、該トレンチ24の底部においてウエハWのシリコンの結晶面25を露出させ、トレンチ24に気相でインジウムリンを充填し、インジウムリンが充填されたトレンチ24とともに被覆層23をインジウム層27で被覆し、トレンチ24に充填されたインジウムリンを加熱して溶融した後、溶融したインジウムリンを徐冷してシリコンの結晶面25を種として結晶化インジウムリン32を析出させ、被覆層23を除去する。【選択図】図3

Description

本発明は、微細構造形成方法及びフィン構造に関し、特にIII−V族半導体の微細構造を基板に形成する微細構造形成方法に関する。
III族元素(アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In))及びV族元素(リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb))の化合物から構成されるIII−V族半導体には、半導体として一般的なシリコン(Si)よりもキャリアの移動度が高く、バンドギャップが小さいものがあるため、III−V族半導体を用いることによってシリコンの物性を超える半導体素子を作成することができる。
一方、長年に亘ってシリコン(001)からなるウエハがULSI製造基板として用いられ、直径が300mmの大口径ウエハを扱う製造プロセス装置群は世界中の量産工場に数多く導入されている。
したがって、ミラー指数が(001)の結晶面を有するウエハ上へ結晶欠陥が無い高品質なガリウムヒ素(GaAs)、ガリウムアンチモン(GaSb)、インジウムリン(InP)、インジウムヒ素(InAs)、インジウムアンチモン(InSb)、ヒ化インジウムガリウム(InGaAs)等のIII−V族半導体の微細構造を形成することができれば、今まで蓄積された半導体製造技術の大半を用い、既に数多く導入されている製造プロセス装置群を流用してシリコンの物性を凌駕するIII−V族半導体のULSIを製造することが可能となり、もって、量産コストの激増を回避しながらULSIの性能を向上させることができる。
ところが、単にシリコン上に上述したIII−V族半導体を堆積させて形成すると、シリコンとIII−V族半導体の格子定数の違いからIII−V族半導体の微細構造中に多くの結晶欠陥が生じるため、III−V族半導体からなる半導体素子に期待した性能を発揮させることが困難である。
ところで、結晶欠陥の少ないインジウムリンを成長させる方法の一つとして、LPE(Liquid Phase Epitaxy)法がある。LPE法では、結晶成長炉内において、ヒータが巻回されたルツボに満たされたわずかにリンを含んだ液相のインジウムを、スライダに設けられたインジウムリンの結晶基板に接触させ、その後、ヒータによって液相のインジウムとインジウムリンの結晶基板との間に温度差を発生させ且つ該温度差を維持し、結晶基板を種として、該結晶基板の結晶面から結晶欠陥の少ないインジウムリンの結晶をエピタキシャル成長させる(例えば、特許文献1参照)。また、LPE法を用いて、シリコン基板上にインジウムリンの結晶を成長させる試みも報告されている(例えば、非特許文献1乃至3参照)。
特開昭63−144200号公報
T. Kochia et al, Thin Solid Films 515, p 4838-4842 (2007) M. Sugai et al, Journal of Physics and Chemistry of Solids 69, p 411 (2008) S. Naritsuka and T. Nishinaga, Journal of Crystal Growth 203, p 459-463 (1999)
しかしながら、ULSIのトランジスタを三次元形状に加工する場合、インジウムリンからなるフィン構造のトランジスタのチャネルに期待した性能を発揮させるためにはフィン構造の幅を10nm程度に抑える必要がある。
幅が狭いフィン構造を形成するには、シリコン基板上の絶縁膜に幅狭のトレンチを形成し、該トレンチ内へインジウム溶液を流し込み、トレンチ内にてインジウムリンの結晶を成長させるのが好ましいが、インジウム溶液は絶縁膜と濡れ性が低いため、トレンチの底部に露出するシリコン表面まで到達するのが困難である。特に、フィンの高さは数10nmとなるため、フィン構造の高さと幅の比であるアスペクト比はかなり大きくなり、トレンチの底部までインジウム溶液を流し込むのはさらに困難になる。
本発明の目的は、上述した困難を克服して、最先端のトランジスタの要求を満たすために高品質なIII−V族半導体の微細構造形成方法及びフィン構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の微細構造形成方法は、シリコン基板を被覆する被覆層に幅狭の溝を形成し、該溝の底部において前記シリコン基板のシリコンの結晶面を露出させる溝形成ステップと、前記溝に気相又は固相でIII−V族半導体を充填する充填ステップと、前記充填されたIII−V族半導体を加熱して溶融した後、前記溶融したIII−V族半導体を徐冷して前記シリコンの結晶面を種として前記III−V族半導体の結晶を析出させる析出ステップと、前記被覆層を除去する除去ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、高品質なIII−V族半導体の微細構造を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る微細構造形成方法に用いられるCVD成膜装置の構成を概略的に示す断面図である。 本実施の形態に係る微細構造形成方法に用いられる熱処理装置の構成を概略的に示す断面図である。 本実施の形態に係る微細構造形成方法を示す工程図である。 本実施の形態に係る微細構造形成方法を示す工程図である。 本実施の形態に係る微細構造形成方法に用いられるPVD成膜装置の構成を概略的に示す断面図である。 本実施の形態に係る微細構造形成方法によって形成されるインジウムリンの微細構造が適用されるヒ化インジウムガリウム/ヒ化インジウムアルミニウム量子井戸型のチャネルの構成を概略的に示す断面図であり、図6(A)はインジウムリンのフィン構造を用いた場合を示し、図6(B)はインジウムリンのプレーナ構造を用いた場合を示す。 図2の熱処理装置の変形例の構成を概略的に示す断面図である。 本実施の形態に係る微細構造形成方法の変形例における微細構造の周辺の構成を概略的に示す拡大断面図であり、図8(A)はキャップ層を形成しない場合を示し、図8(B)はインジウム層によってトレンチのみを覆う場合を示す。 本発明の第2の実施の形態に係る微細構造形成方法を示す工程図である。 本実施の形態に係る微細構造形成方法の変形例における微細構造の周辺の構成を概略的に示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る微細構造形成方法について説明する。
図1は、本実施の形態に係る微細構造形成方法に用いられるCVD成膜装置の構成を概略的に示す断面図であり、図2は、本実施の形態に係る微細構造形成方法に用いられる熱処理装置の構成を概略的に示す断面図である。
図1において、CVD成膜装置10は、半導体ウエハ、例えば、シリコン基板(以下、単に「ウエハ」という。)Wを収容するチャンバ11と、該チャンバ11内の底部に配置されてウエハWを載置するステージ12と、チャンバ11の天井部に配置されてステージ12と対向するシャワーヘッド13と、ステージ12に接続されるヒータ14と、チャンバ11内を排気する排気管15とを備える。
シャワーヘッド13を用いてチャンバ11内の処理空間Sに処理ガス、例えば、気化器(図示しない)を用いて気化されたトリメチルインジウム及びターシャリーブチルホスフィンの混合ガスを導入する。処理ガスには、水素ガスや窒素ガス等の不活性ガスがキャリアガスとして含まれていてもよい。処理空間Sに供給された処理ガスは、ヒータ14によって加熱されたウエハWの表面において反応してインジウムリンとして堆積する。なお、CVD成膜装置10では、プラズマCVDを行なってもよい。
図2において、熱処理装置16は、ウエハWを収容し、且つクォーツ(石英)からなるチャンバ17と、該チャンバ17内の底部に配置されてウエハWを載置するテーブル状のサセプタ18と、チャンバ17の外においてサセプタ18に載置されたウエハWを指向するように配置された複数のランプヒータ19と、チャンバ17内の処理空間S’へキャリアガスとしての水素(H)ガスともに気化したリン、若しくはホスフィン等の気相のリンを導入するガス導入管20と、サセプタ18内に配置されて該サセプタ18の上面に開口する冷却ガス供給路21と、処理空間S’における余剰の気相のリン等を排出する排気管20aとを備える。
熱処理装置16では、ランプヒータ19が照射した熱線がチャンバ17の壁部を透過し、該熱線によってサセプタ18に載置されたウエハWが加熱され、冷却ガス供給路21がサセプタ18に載置されたウエハWの底面へ向けて冷却ガスを供給してウエハWを底面側から冷却する。
図3及び図4は、本実施の形態に係る微細構造形成方法を示す工程図である。本微細構造形成方法ではウエハWの表面に結晶化インジウムリン32のフィン構造33を形成する。
まず、CVD成膜装置10等の成膜装置において、ウエハWの表面に窒化珪素(Si)を堆積させてウエットエッチストップ層22を形成し、さらに、該ウエットエッチストップ層22上に酸化珪素からなる被覆層23を形成する(図3(A))。
次いで、リソグラフィ工程において被覆層23上に所定のパターンの開口部を有するマスク(図示しない)を形成した後、エッチング装置(図示しない)において、被覆層23及びウエットエッチストップ層22に幅が10nm〜50nm、好ましくは10nmであって、深さが10〜100nmであり、且つアスペクト(深さ/幅)比が1以上、好ましくは3〜10のトレンチ24(幅狭の溝)を形成する(図3(B))。なお、エッチング装置は、ウェットエッチング装置に限らず、ドライエッチング装置であってよい。
次いで、ウエットエッチストップ層22をエッチングで除去する際、トレンチ24の底部に露出するウエハWの表面に自然酸化膜(図示しない)が形成されるおそれがあるため、当該自然酸化膜を除去してウエハWのシリコンのミラー指数(001)の結晶面25をトレンチ24の底部に露出させる(図3(C))(溝形成ステップ)。
次いで、CVD成膜装置10において、処理ガスとして気化器を用いて気化されたトリメチルインジウム及びターシャリーブチルホスフィンの混合ガスを用いてインジウムリンを生成する。混合ガスは気相であり、処理空間Sにおいて拡散して濡れ性とは無関係であるため、トレンチ24へ隙間無く進入する。該トレンチ24へ隙間無く進入したインジウムやリンは、互いに反応して固相のインジウムリンを生成し、やがてトレンチ24はインジウムリン26(III−V族半導体)で隙間無く充填される。このとき、被覆層23の表面及びトレンチ24の底部のシリコンの結晶面25の化学状態の差異に起因してインジウムリンは被覆層23の表面よりも結晶面25から優先的に生成されるため、CVD成膜装置10ではトレンチ24を選択的にインジウムリン26で充填することができる(図3(D))(充填ステップ)。なお、トレンチ24へのインジウムリン26の充填方法はCVDに限られず、液相以外でインジウムリンをトレンチ24へ充填する方法であればよい。例えば、インジウム、または、インジウムリンをターゲットとするPVD(Physical Vapor Deposition)を利用してもよく、若しくはインジウムリンの微細粉末をトレンチ24へ直接埋め込んでもよい。
次いで、図5に示すPVD成膜装置28において、インジウムのバルク材29をターゲットとするPVDによって被覆層23の表面及びトレンチ24に充填されたインジウムリン26の表面にインジウム(III族金属)を堆積させ、インジウム層27を成膜する(図3(E))。なお、PVDの際、ターゲットの融点や成膜レート等の成膜条件を考慮してターゲットを冷却してもよい。インジウム層27の厚さは100nm以上あればよく、より好ましくは200nm〜300nmである。なお、インジウム層27の形成方法はPVDに限られず、また、必ずしも被覆層23の表面とトレンチ24に充填されたインジウムリン26の表面の両方にインジウムを堆積させる必要はなく、少なくとも充填されたインジウムリン26の表面にインジウムを堆積させればよい。
次いで、CVD成膜装置10等の成膜装置において、インジウム層27上に酸化珪素を堆積させてキャップ層30(他の被覆層)を形成する(図3(F))。
次いで、熱処理装置16において、ウエハWをランプヒータ19で加熱する。インジウムリンの融点が1062℃である一方、インジウムの融点は156.6℃であるため、ウエハWにおいて、まず、インジウム層27が溶融する。ここで、酸化珪素の融点は1650℃であるため、例え、インジウム層27だけでなくインジウムリン26が溶融する温度(1062℃)となっても、キャップ層30は溶融しない。したがって、インジウム層27が溶融してもインジウムがウエハW上から流出するのを防止することができ、インジウムをトレンチ24上に留めることができる。
溶融したインジウムは溶媒としてトレンチ24内のインジウムリン26へ接触する。インジウムリン26が溶媒としてのインジウム(以下、「溶媒インジウム」という。)27aに接触すると、インジウムリン26に含まれるリンが徐々に溶媒インジウム27aへ移動し、溶媒インジウム27aとインジウムリン26の界面におけるリンの含有量が低下して融点が約700℃まで低下し、インジウムリンの融点である1062℃までウエハWを加熱しなくても、溶媒インジウム27aに接触しているインジウムリン26が徐々に溶融する(図4(A))。溶融したインジウムリン26は溶媒インジウム27aに溶け込むため、溶融したインジウムリン26の直下のインジウムリン26が続いて溶媒インジウム27aと接触することになり、直下のインジウムリン26も同様に溶融する。すなわち、トレンチ24内のインジウムリン26はトレンチ24の頂部から底部へ向けて徐々に溶融していく(図4(A)の矢印参照)。ウエハWの温度を約1時間に亘って700℃に保持すれば、トレンチ24内のインジウムリン26は全て溶融し、トレンチ24内にはインジウムリン26が溶質として溶け込んだ溶媒インジウム27aで満たされる。このとき、溶媒インジウム27aに移動したリンが放出されるおそれがあるが、溶媒インジウム27aはキャップ層30に覆われるため、リンは溶媒インジウム27aに留まり、後に析出する結晶性のインジウムリンにおいてリンの含有量が低下するのを防止することができる。
次いで、サセプタ18の冷却ガス供給路21から冷却ガスを供給してウエハWを底面側から徐冷すると、トレンチ24の底部のシリコンの結晶面25を種として結晶化インジウムリン32が析出する(図4(B))(析出ステップ)。結晶化インジウムリン32の析出はトレンチ24の底部から上方へ向けて継続する(図4(B)の矢印参照)。結晶化インジウムリン32の析出の際、ウエハWは約610℃に維持される。このとき、溶媒インジウム27aとウエハWとの温度差を約10℃に維持すると、良質の単結晶の結晶化インジウムリン32が析出する。
結晶化インジウムリン32はシリコンの結晶面25を種として析出するため、ミラー指数(001)の結晶性を引き継ぐが、シリコンとインジウムリンの格子定数は異なるため、結晶面25から格子不整合に起因する貫通転位欠陥31が発生する。ここで、貫通転位欠陥31は結晶面25に対して垂直ではなく、斜め、例えば、45°の方向に沿って成長する。したがって、トレンチ24のアスペクト比が1以上であれば、貫通転位欠陥31がトレンチ24の頂部に到達することはなく、同アスペクト比を2以上とすれば、結晶化インジウムリン32において貫通転位欠陥31が存在しない部分を十分に確保することができる。また、同アスペクト比を3〜10とすれば、結晶化インジウムリン32において貫通転位欠陥31が存在しない部分をより十分に確保することができる。
次いで、トレンチ24内が全て結晶化インジウムリン32で満たされた後、さらに冷却を継続して溶媒インジウム27aを全て凝固させてインジウム層27を形成し、その後、キャップ層30やトレンチ24よりも上方に存在するインジウム層27をウェットエッチングやCMP(Chemical Mechanical Polishing)によって除去する(図4(C))。
次いで、被覆層23をウェットエッチングによって除去し、結晶化インジウムリン32のフィン構造33を得る(除去ステップ)。トレンチ24よりも上方に存在するインジウム層27のみをウェットエッチングやCMPで除去できる場合には、フィン構造33にトレンチ24の形状が反映され、フィン構造33の幅はトレンチ24の幅と同じになり、同高さもトレンチ24の深さと同じになる。一方、ウェットエッチングやCMPによってトレンチ24よりも上方に存在するインジウム層27だけでなくトレンチ24内に存在するインジウム層27も多少除去される場合には、得られたフィン構造33のアスペクト比がトレンチ24のアスペクト比と同様に、1以上、好ましくは3〜10であればよい。次いで、フィン構造33を得た後、本処理を終了する。
図6は、本実施の形態に係る微細構造形成方法によって形成されるインジウムリンの微細構造が適用されるヒ化インジウムガリウム/ヒ化インジウムアルミニウム量子井戸(Quantum Well)型のチャネルの構成を概略的に示す断面図であり、図6(A)はインジウムリンのフィン構造を用いた場合を示し、図6(B)はインジウムリンの微細プレーナ構造を用いた場合を示す。
図6(A)では、本実施の形態に係る微細構造形成方法によって形成されたフィン構造33の表面を覆うように、順に、ヒ化インジウムアルミニウム(InAlAs)層34、ヒ化インジウムガリウム(InGaAs)層35及びインジウムリン層36が形成され、図6(B)では、本実施の形態に係る微細構造形成方法から図4(D)の工程を除くことによって結晶化インジウムリン32が被覆層23に埋設された構成が形成され、さらに、露出する結晶化インジウムリン32の表面を覆うように、順に、ヒ化インジウムアルミニウム層34、ヒ化インジウムガリウム層35及びインジウムリン層36が形成される。ヒ化インジウムアルミニウム層34は下部バリア層であり、ヒ化インジウムガリウム層35はチャネル層であり、インジウムリン層36は上部バリア層である。
従来、ウエハWのシリコンの結晶面へガリウムヒ素(GaAs)層を介してヒ化インジウムガリウム/ヒ化インジウムアルミニウム量子井戸型のチャネルを形成する場合、ガリウムヒ素とヒ化インジウムアルミニウムとの格子定数が異なり、格子不整合に起因する貫通転位欠陥が発生するため、当該貫通転位欠陥を吸収するためのバッファ層であるヒ化インジウムアルミニウム層の膜厚を大きくする、例えば、約700nmにする必要があった。
しかしながら、本実施の形態に係る微細構造形成方法によって形成されるインジウムリンの微細構造を下地としてヒ化インジウムガリウム/ヒ化インジウムアルミニウム量子井戸型のチャネルを形成する場合、インジウムリンはガリウムヒ素よりもヒ化インジウムアルミニウムとの格子定数が近く、格子不整合に起因する貫通転位欠陥が発生しにくい。その結果、ヒ化インジウムアルミニウム層34を従来のバッファ層よりも薄くすることができる。また、特に、フィン構造33を下地とする場合、例えば、突出したフィン構造33以外をマスク膜で覆い、フィン構造33へヒ化インジウムアルミニウム層34、ヒ化インジウムガリウム層35及びインジウムリン層36を形成すればよいため、ヒ化インジウムアルミニウム層34、ヒ化インジウムガリウム層35及びインジウムリン層36で全体を覆った後、不必要な部分をプラズマによるドライエッチングによって除去する必要がない。その結果、チャネルがプラズマによって損傷するのを抑制することができる。
本実施の形態に係る微細構造形成方法によれば、インジウムリン26をトレンチ24に気相で充填するため、インジウムリン26をトレンチ24に隙間無く充填させてトレンチ24の底部のシリコンの結晶面25へ接触させることができるとともに、アスペクト比が1以上、好ましくは3〜10のトレンチ24に充填されたインジウムリン26を加熱して溶融した後、溶融したインジウムリン26を徐冷してシリコンの結晶面25を種として結晶化インジウムリン32を析出させるため、トレンチ24の形状が反映され、且つ貫通転位欠陥31が存在しない部分が確保された結晶化インジウムリン32のフィン構造33を得ることができ、その結果、高品質な電子移動度の高いインジウムリンのフィン構造33を得ることができる。
上述した本実施の形態に係る微細構造形成方法では、インジウムリン26が充填されたトレンチ24がインジウム層27で被覆されるので、結晶化インジウムリン32の析出では溶媒インジウム27aがトレンチ24内のインジウムリン26と接触し、インジウムリン26のリンが溶媒インジウム27aへ移動してインジウムリン26におけるリンの含有量が低下する。その結果、インジウムリン26の融点が低下するため、トレンチ24に充填されたインジウムリン26を全て溶融させる際の温度を下げることができ、もって、ウエハWに形成された他の層への熱によるダメージを防止することができるとともに、熱エネルギーを削減でき、さらに加熱時間を短縮してスループットを向上させることができる。
さらに、上述した本実施の形態に係る微細構造形成方法は、CVD成膜装置10、熱処理装置16、PVD成膜装置28やエッチング装置等の従来の半導体製造装置を用いて実行することができるので、LPE専用の結晶成長炉を用いる必要を無くすことができる。加えて、従来の半導体製造装置は大口径シリコンウエハ(例えば、直径が300mmのシリコンウエハ)を処理するので、比較的小口径の基板等を処理するLPE専用の結晶成長炉よりも生産性よく処理を行うことができる。したがって、フィン構造33の製造コストを大幅に低減することができる。
また、上述した本実施の形態に係る微細構造形成方法から図3(F)の工程を除くことによってキャップ層30を形成しなくてもよい。但し、この場合、溶媒インジウム27aがウエハW上から流出するおそれがあるため、ウエハWの加熱は、図7に示す熱処理装置37によって行う。
図7の熱処理装置37は、サセプタ18が載置されるウエハWの回りを囲むように流出防止壁38を有する点で、図2の熱処理装置16と異なる。熱処理装置37では、キャップ層30が形成されていないウエハWを加熱しても、流出防止壁38によって溶媒インジウム27aがウエハW上から流出するのを防止することができる。また、この場合、溶媒インジウム27aはチャンバ17内の処理空間S’に直接晒されるので、インジウムリン26へさらにリンを添加する場合、ガス導入管20によって処理空間S’へ気化したリンを導入し、処理空間S’におけるリンの分圧を高めることにより、溶媒インジウム27aを介して容易にインジウムリン26へリンを添加することができ、インジウムリン26へさらに添加材(例えば、亜鉛(Zn)、硫黄(S)、鉄(Fe))を添加する場合、溶媒インジウム27aを介して容易にインジウムリン26へ添加材を添加することができる(図8(A))。また、キャップ層30を形成しない場合、インジウム層27を被覆層23の表面及びトレンチ24の両方を覆うように形成する必要はなく、図8(B)に示すように、トレンチ24のみを覆うように形成してもよい。これにより、インジウムの使用量を削減することができる。
また、本実施の形態に係る微細構造形成方法において、インジウムリンの融点を下げる必要がなければ、インジウム層27を形成する必要はなく、トレンチ24をインジウムリン26で充填した後、ウエハWを加熱してインジウムリン26を溶融し、さらにウエハWを徐冷してシリコンの結晶面25から結晶化インジウムリン32を析出させてもよい。
上述した本実施の形態に係る微細構造形成方法では、インジウムリンでフィン構造33を形成したが、本実施の形態に係る微細構造形成方法は他のIII−V族半導体、例えば、アルミニウムリン(AlP)、アルミニウムヒ素(AlAs)、アルミニウムアンチモン(AlSb)、ガリウムリン(GaP)、ガリウムヒ素、ガリウムアンチモン(GaSb)、インジウムヒ素(InAs)、インジウムアンチモン(InSb)、又はこれらを含む化合物でフィン構造を形成する場合にも適用することができる。アルミニウム系のIII−V族半導体を用いる場合には、トレンチ24をアルミニウム系のIII−V族半導体で充填した後、トレンチ24をアルミニウム層で覆い、インジウム系のIII−V族半導体を用いる場合には、トレンチ24をインジウム系のIII−V族半導体で充填した後、トレンチ24をインジウム層で覆い、ガリウム系のIII−V族半導体を用いる場合には、トレンチ24をガリウム系のIII−V族半導体で充填した後、トレンチ24をガリウム層で覆う。なお、ガリウムは融点が低く、常温で液相となる場合があるため、トレンチ24をガリウム層で覆う場合、ウエハWの回りを囲む流出防止壁を設けて液相のガリウムの流出を防止するのが好ましい。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る微細構造形成方法について説明する。
本実施の形態に係る微細構造形成方法では、トレンチ24へインジウムリンではなくインジウムを充填する。
図9は、本実施の形態に係る微細構造形成方法を示す工程図である。
まず、図3(A)乃至図3(C)と同様の工程を実行してウエハW上のウエットエッチストップ層22及び被覆層23にトレンチ24を形成し、該トレンチ24の底部にシリコンのミラー指数(001)の結晶面25を露出させる(図9(A))(溝形成ステップ)。
次いで、PVD成膜装置28において、インジウムのバルク材29をターゲットとするPVDによってトレンチ24や被覆層23の表面を固相のインジウム39で覆う。また、固相のインジウム39は濡れ性とは無関係であるため、トレンチ24へ隙間無く進入し、トレンチ24はインジウム39で隙間無く充填される(図9(B))(充填ステップ)。
トレンチ24へのインジウム充填方法はPVDに限られず、液相以外でインジウムをトレンチ24へ充填する方法であればよい。例えば、気相のインジウムをトレンチ24へ充填するCVDを利用してもよい。CVDは段差被覆性が高いため、トレンチ24のアスペクト比が高くても、トレンチ24の内面をインジウム39で隙間無く覆うことができ、その結果、インジウム39をトレンチ24に隙間無く確実に充填させることができる。
なお、PVDの後にリフローを利用してインジウム39をトレンチ24内へ充填してもよい。また、予め微量のインジウムリンをトレンチ24へ充填させておき、その後にインジウムをトレンチ24内へ充填してもよい。なお、CVDは、熱CVD、光CVD、プラズマCVDなどの従来の方法を用いることができるが、充填されるインジウム中の不純物を比較的少なくするためには、プラズマCVD以外のCVDを用いることが望ましい。
次いで、図7の熱処理装置37において、ウエハWをランプヒータ19で加熱してインジウム39を溶融した後、ガス導入管20から気相のリンを処理空間S’へ供給する(図9(C))。このとき、インジウム39は他の層によって覆われていないため、供給されたリンが溶融したインジウム39へ接触して溶け込み、溶融したインジウム39内においてインジウムリンが形成される。なお、本実施の形態では、ウエハWが流出防止壁38で囲まれるため、溶融したインジウム39がウエハW上から流出することはない。
トレンチ24内の溶融したインジウム39においてもインジウムリンが形成された後、サセプタ18の冷却ガス供給路21から冷却ガスを供給してウエハWを底面側から徐冷すると、トレンチ24の底部のシリコンの結晶面25を種として単結晶の結晶化インジウムリン32が析出する(図9(D))(析出ステップ)。結晶化インジウムリン32の析出はトレンチ24の底部から上方へ向けて継続する(図9(D)の矢印参照)。
このとき、第1の実施の形態と同様に、結晶面25から格子不整合に起因する貫通転位欠陥31が発生するが、トレンチ24のアスペクト比が1以上であれば、貫通転位欠陥31がトレンチ24の頂部に到達することはなく、同アスペクト比を2以上とすれば、結晶化インジウムリン32において貫通転位欠陥31が存在しない部分を十分に確保することができる。また、同アスペクト比を3〜10とすれば、結晶化インジウムリン32において貫通転位欠陥31が存在しない部分をより十分に確保することができる。
次いで、トレンチ24内が全て結晶化インジウムリン32で満たされた後、さらに冷却を継続して溶融したインジウム39を全て凝固させ、その後、トレンチ24よりも上方に存在するインジウム39をCMP等によって除去し(図9(E))、さらに、被覆層23をドライエッチングまたはウェットエッチングによって除去し、結晶化インジウムリン32のフィン構造33を得(図9(F))(除去ステップ)、本処理を終了する。
本実施の形態に係る微細構造形成方法によれば、インジウム39をトレンチ24に固相で充填するため、インジウム39をトレンチ24に隙間無く充填させてトレンチ24の底部のシリコンの結晶面25へ接触させることができるとともに、トレンチ24に充填されたインジウム39を加熱して溶融した後、リンを添加して溶融したインジウム39内においてインジウムリンを発生させ、さらに溶融したインジウム39を徐冷してシリコンの結晶面25を種として結晶化インジウムリン32を析出させるため、トレンチ24の形状が反映され、且つ貫通転位欠陥31が存在しない部分が確保された結晶化インジウムリン32のフィン構造33を得ることができる。
上述した本実施の形態に係る微細構造形成方法では、インジウム39は被覆層23の表面も被覆するので、インジウム39を加熱して溶融する際、被覆層23も溶融したインジウム39で覆われる。これにより、処理空間S’へ供給された気相のリンと溶融したインジウム39との接触面積が増えるので、リンを溶融したインジウム39へ容易に添加することができる。
また、上述した本実施の形態に係る微細構造形成方法では、溶融したインジウム39はチャンバ17内の処理空間S’に直接晒されるので、インジウムリンへ添加材を添加する場合、溶融したインジウム39を介して容易にインジウムリンへ添加材を添加することができる。また、インジウム39で被覆層23の表面及びトレンチ24の両方を覆う必要はなく、図10に示すように、トレンチ24のみを覆ってもよい。これにより、インジウムの使用量を削減することができる。
上述した本実施の形態に係る微細構造形成方法はインジウムリン以外のIII−V族半導体、例えば、アルミニウムリン、アルミニウムヒ素、アルミニウムアンチモン、ガリウムリン、ガリウムヒ素、ガリウムアンチモン、インジウムヒ素、インジウムアンチモン、又はこれらを含む化合物を用いてフィン構造を形成する場合にも適用することができる。アルミニウム系のIII−V族半導体でフィン構造を形成する場合には、トレンチ24をアルミニウムで充填し、インジウム系のIII−V族半導体でフィン構造を形成する場合には、トレンチ24をインジウムで充填し、ガリウム系のIII−V族半導体でフィン構造を形成する場合には、トレンチ24をガリウムで充填する。
以上、本発明について、上記各実施の形態を用いて説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態では、トレンチ24の底部においてシリコンのミラー指数(001)の結晶面25が露出したが、露出する結晶面25のミラー指数はこれに限られず、例えば、(010)、(011)、(100)、(101)、(110)又は(111)であってもよい。
また、上記各実施の形態では、トレンチ24を用いてインジウムリンの微細構造が形成されたが、ウエットエッチストップ層22や被覆層23に設けられたホールを用いてインジウムリンの微細構造を形成してもよい。
また、上記各実施の形態により得られたフィン構造33は、三次元構造のMOSFET、いわゆるFinFETに好適に用いることができる。また、FET以外にも、LED、半導体レーザー、 光検出器、太陽電池等のフォトニックデバイスに用いてもよい。
本発明の各実施の形態では、フィン構造33において貫通転位欠陥31が存在しない部分を確保する観点から、トレンチ24(フィン構造33)のアスペクト比を1以上としたが、本発明はトレンチへのインジウムリン/インジウムの充填容易化という効果を奏することができるため、通常、インジウムリン/インジウムの充填が困難となる幅が100nm以下のトレンチへのインジウムリン/インジウムの充填にも本発明を適用することができる。この場合、トレンチの幅が100nm以下であっても該トレンチにインジウムリン/インジウムを確実に充填することができる。
また、ULSIではなくレーザー回路や高周波回路においては、幅が100nm以下であるような微細構造のフィン構造33は不要であるが、レーザー回路や高周波回路には幅が100nmより大きくてもIII−V族半導体のフィン構造は有用であるため、本発明を幅が100nmよりも大きいトレンチへのインジウムリン/インジウムの充填に適用してもよい。
また、本発明の目的は、上述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、CVD成膜装置10等が備えるコンピュータ(図示しない)に供給し、コンピュータのCPUが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現することになり、プログラムコード及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムコードを記憶できるものであればよい。或いは、上記プログラムコードは、インターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることによりコンピュータに供給されてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、CPU上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
上記プログラムコードの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
W ウエハ
23 被覆層
24 トレンチ
25 結晶面
26 インジウムリン
27 インジウム層
30 キャップ層
31 貫通転位欠陥
32 結晶化インジウムリン
39 インジウム

Claims (21)

  1. シリコン基板を被覆する被覆層に幅狭の溝を形成し、該溝の底部において前記シリコン基板のシリコンの結晶面を露出させる溝形成ステップと、
    前記溝に気相又は固相でIII−V族半導体を充填する充填ステップと、
    前記充填されたIII−V族半導体を加熱して溶融した後、前記溶融したIII−V族半導体を徐冷して前記シリコンの結晶面を種として前記III−V族半導体の結晶を析出させる析出ステップと、
    前記被覆層を除去する除去ステップとを有することを特徴とする微細構造形成方法。
  2. 前記幅狭の溝のアスペクト比は1以上であることを特徴とする請求項1記載の微細構造形成方法。
  3. 前記充填ステップ及び前記析出ステップの間において、前記III−V族半導体が充填された溝をIII族金属層で被覆することを特徴とする請求項1又は2記載の微細構造形成方法。
  4. 前記析出ステップでは、前記溶融したIII−V族半導体へV族元素を添加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  5. 前記析出ステップでは、前記溶融したIII−V族半導体へ添加材を添加することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  6. 前記充填ステップ及び前記析出ステップの間において、前記III族金属層をさらに他の被覆層で被覆することを特徴とする請求項3記載の微細構造形成方法。
  7. 前記充填ステップでは、前記III−V族半導体はMOCVDによって前記溝へ充填されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  8. 前記III族金属層はPVDによって形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  9. 前記溝の底部において露出するシリコンの結晶面のミラー指数は、(001)、(010)、(011)、(100)、(101)、(110)又は(111)であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  10. 前記III−V族半導体はインジウムリンであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  11. シリコン基板を被覆する被覆層に幅狭の溝を形成し、該溝の底部において前記シリコン基板のシリコンの結晶面を露出させる溝形成ステップと、
    前記溝に気相又は固相でIII族金属を充填する充填ステップと、
    前記充填されたIII族金属を加熱して溶融した後、該溶融したIII族金属にV族元素を添加してIII−V族半導体を発生させ、前記溶融したIII族金属から前記シリコンの結晶面を種として前記III−V族半導体の結晶を析出させる析出ステップと、
    前記被覆層を除去する除去ステップとを有することを特徴とする微細構造形成方法。
  12. 前記幅狭の溝のアスペクト比は1以上であることを特徴とする請求項11記載の微細構造形成方法。
  13. 前記充填ステップでは、前記III族金属は前記被覆層の表面も被覆することを特徴とする請求項11又は12記載の微細構造形成方法。
  14. 前記析出ステップでは、前記溶融したIII族金属へ添加材を添加することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  15. 前記充填ステップでは、前記III族金属はPVDによって前記溝へ充填されることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  16. 前記充填ステップでは、前記III族金属はCVDによって前記溝へ充填されることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  17. 前記溝の底部において露出するシリコンの結晶面のミラー指数は、(001)、(010)、(011)、(100)、(101)、(110)又は(111)であることを特徴とする請求項11乃至16のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  18. 前記III−V族半導体はインジウムリンであることを特徴とする請求項11乃至17のいずれか1項に記載の微細構造形成方法。
  19. 溝に充填されたIII−V族半導体を加熱して溶融した後、前記溶融したIII−V族半導体を徐冷して基板の結晶面を種として前記III−V族半導体の結晶を析出させる析出ステップを有することを特徴とする微細構造形成方法。
  20. 前記微細構造はFin−FETであることを特徴とする請求項19記載の微細構造形成方法。
  21. シリコン基板に形成され、単結晶のIII−V族半導体からなり、幅が10nm〜50nmであって、アスペクト比が1以上であることを特徴とするフィン構造。
JP2013037136A 2013-02-27 2013-02-27 微細構造形成方法及びフィン構造 Pending JP2016094303A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013037136A JP2016094303A (ja) 2013-02-27 2013-02-27 微細構造形成方法及びフィン構造
TW103106897A TW201440130A (zh) 2013-02-27 2014-02-27 微細結構形成方法及鰭狀結構
PCT/JP2014/055702 WO2014133190A1 (ja) 2013-02-27 2014-02-27 微細構造形成方法及びフィン構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013037136A JP2016094303A (ja) 2013-02-27 2013-02-27 微細構造形成方法及びフィン構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016094303A true JP2016094303A (ja) 2016-05-26

Family

ID=51428446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013037136A Pending JP2016094303A (ja) 2013-02-27 2013-02-27 微細構造形成方法及びフィン構造

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2016094303A (ja)
TW (1) TW201440130A (ja)
WO (1) WO2014133190A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106663695B (zh) * 2014-09-19 2021-03-30 英特尔公司 用于创建缓冲区以减少微电子晶体管中的泄漏的装置和方法
US10263151B2 (en) * 2017-08-18 2019-04-16 Globalfoundries Inc. Light emitting diodes

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59171114A (ja) * 1983-03-18 1984-09-27 Agency Of Ind Science & Technol 半導体単結晶膜の製造方法
EP2595177A3 (en) * 2005-05-17 2013-07-17 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Lattice-mismatched semiconductor structures with reduced dislocation defect densities related methods for device fabrication
JP2011023610A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
WO2013121926A1 (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 東京エレクトロン株式会社 半導体装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014133190A1 (ja) 2014-09-04
TW201440130A (zh) 2014-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5328931B2 (ja) 低欠陥密度の自立窒化ガリウム基板の製法およびそれにより製造されたデバイス
JP4945725B2 (ja) 改善されたエピタキシャル材料を製造するための方法
US6168659B1 (en) Method of forming gallium nitride crystal
KR101380717B1 (ko) 반도체 기판 및 수소화물-기상 에피택시에 의해자유-기립형 반도체 기판을 제조하기 위한 방법 및 마스크층
US20160017515A1 (en) Heterogeneous material integration through guided lateral growth
JPWO2013121926A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
CN105023829A (zh) 生长氮化物单晶体的方法和制造氮化物半导体器件的方法
JP2010521810A (ja) 半導体ヘテロ構造及びその製造
KR20060126968A (ko) 격자 조절 반도체 기판의 형성 방법
CN109075022A (zh) 形成iii-氮化物材料的平坦表面
JP2002305160A (ja) 化合物半導体基板の製造方法
US9356102B2 (en) Double stepped semiconductor substrate
WO2014133190A1 (ja) 微細構造形成方法及びフィン構造
CN103959439A (zh) 半导体衬底以及形成方法
JP2006196558A (ja) 窒化物半導体基板の製造方法
JP5647497B2 (ja) 半導体基板、その製造方法、半導体デバイス及びその製造方法
WO2014200077A1 (ja) 微細構造形成方法、半導体デバイスの製造方法、及びcmosの形成方法
JP2006019648A (ja) 鉄シリサイド発光素子及びその製造方法
US20090246460A1 (en) Structure And Method For Forming Crystalline Material On An Amorphous Structure
JP2004115371A (ja) 窒化物系iii−v族化合物層およびそれを用いた基板
WO2016093287A1 (ja) 微細構造形成方法、半導体デバイスの製造方法、及びcmosの形成方法
JP6363455B2 (ja) GaN複合基板およびGaN自立基板の作製方法ならびにGaN複合基板
KR20130078984A (ko) 질화갈륨 기판 제조방법
JP2649928B2 (ja) 半導体ウエハの製造方法
JP3668802B2 (ja) 原子層成長による薄膜形成方法